JP2005329669A - 樹脂成形品 - Google Patents

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Abstract

【課題】PAS樹脂(ポリアリレーンスルフィド樹脂)をレーザ光を照射する側に用いて、かつ充分な接合強度を有する樹脂成形品を提供する。
【解決手段】2種の樹脂材料を重ね合わせて、一方から加熱源としてレーザ光の照射により溶着されて接合された樹脂成形品であって、レーザ光が照射される側の樹脂材料がPAS樹脂を含有する樹脂材料で構成され、且つ、レーザ光が照射される側の樹脂材料に重ねあわされる樹脂材料がポリアリレーンスルフィド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン及びスチレン−アクリロニトリル共重合体からなる群から選ばれる1種以上の樹脂を含有する樹脂材料である樹脂成形品。
【選択図】なし

Description

本発明は、レーザ光が照射される側の樹脂材料にポリアリレーンスルフィド(以下、PASと略す。)樹脂を含有する樹脂材料とその他の樹脂材料を重ね合わせて、レーザ光の照射により、当接面を溶融して接合した樹脂成形品に関する
近年、軽量化及び低コスト化等の観点より、自動車部品等の各種分野の部品を樹脂化して樹脂成形品とすることが頻繁に行われている。また、樹脂成形品の高生産性化等の観点より、樹脂成形品を予め複数に分割して成形し、これらの分割成形品を互いに接合する手段が採られることが多い。
ここに、樹脂材同士の接合方法として、従来レーザ溶着方法が利用されている。例えば、特開昭60−214931号公報には、レーザ光に対して透過性のある透過性樹脂材と、該レーザ光に対して吸収性のある吸収性樹脂材とを重ね合わせた後、該透過性樹脂材側からレーザ光を照射することにより、透過性樹脂材と吸収性樹脂材との当接面同士を加熱溶融させて両者を一体的に接合するレーザ溶着方法が開示されている。
このレーザ溶着方法では、透過性樹脂材内を透過したレーザ光が吸収性樹脂材の当接面に到達して吸収され、この当接面に吸収されたレーザ光がエネルギーとして蓄積される。その結果、吸収性樹脂材の当接面が加熱溶融されるとともに、この吸収性樹脂材の当接面からの熱伝達により透過性樹脂材の当接面が加熱溶融される。この状態で、透過性樹脂材及び吸収性樹脂材の当接面同士を圧着させれば、両者を一体的に接合することができる。
ところで、前記溶着方法では、透過性樹脂材及び吸収性樹脂材の当接面同士を確実に溶着させて十分な接合強度を得るためには、吸収性樹脂材の当接面にレーザ光のエネルギーが十分に吸収される必要があることから、透過性樹脂材やレーザ光の種類等、具体的には透過性樹脂材のレーザ光透過率や加熱源として用いるレーザ光の波長等を適切に設定することにより、吸収性樹脂材の当接面に十分な量のレーザ光を到達、吸収させることが重要となる。
そのため、レーザ溶着方法による成形材料は、レーザ光を照射する側に透過性樹脂材料を用いて製造されるのが一般的であった。例えば、充分な接合強度を得るためには、透過性樹脂材料のレーザ透過率は26%以上に確保が必須とされていた(例えば、特許文献1参照。)。ここで、レーザ透過率の低い樹脂材料は、レーザ光を照射する側に用いられることはなく、溶着される樹脂材料のみに用いられていた。そのため、レーザ溶着方法では、レーザ透過率の高い樹脂材料とレーザ透過率の低い樹脂材料が組み合わされたものが使われている。その結果、樹脂の組み合わせにも制限があり、PAS樹脂は、吸収性樹脂材として用いられることはあるものの、PAS樹脂をレーザ光を照射する側の樹脂材料に用いたものはなく、従ってPAS樹脂同士を接合した樹脂成形品は得られていなかった・
特開2001−105499
本発明の課題は、PAS樹脂をレーザ光を照射する側に用いて、かつ充分な接合強度を有する樹脂成形品を提供することである。
本発明者等は、上記課題を解決するため、鋭意検討の結果、レーザ光が照射される側の樹脂材料として、レーザ透過率が低い樹脂であるPAS樹脂を含有する樹脂材料を用いると、PAS樹脂は、光照射量を増加させて当接面近傍を加熱しても、熱による分解等が起こりにくいので、レーザ透過率の低い樹脂材料同士を接合することができ、その樹脂成形品が充分な接合強度を有することを見出した。本発明は、このような知見に基づくものである。
即ち、本発明は、2種の樹脂材料を重ね合わせて、一方から加熱源としてレーザ光の照射により溶着されて接合された樹脂成形品であって、レーザ光が照射される側の樹脂材料がPAS樹脂を含有する樹脂材料で構成されることを特徴とする樹脂成形品を提供する。
本発明によれば、ポリアリレーンスルフィド樹脂を含有する樹脂材料をレーザ光が照射される側の樹脂材料として用いることができるので、レーザ光透過率が低い樹脂同士が接合された成形品を得ることが可能となる。
本発明の樹脂成形品は、レーザ光が照射される側の樹脂材料とこれに溶着される樹脂材料とを重ね合わせ、レーザ光が照射される側の樹脂材料から加熱源としてのレーザ光を照射して溶着、接合された樹脂成形品であり、レーザ光が照射される側の樹脂材料として、PAS樹脂を含有する樹脂材を用いることを特徴としたものである。
このレーザ溶着は、レーザ光が照射される側の樹脂材料とこれに溶着される樹脂材料の当接端部同士を当接させた状態で、レーザ光が照射される側の樹脂材料側からレーザ光を照射することにより行われる。レーザ光が照射される側の樹脂材料に照射されたレーザ光は該樹脂材内を透過して、溶着される樹脂材料の当接面に到達し、当接面近傍の樹脂材料に吸収される。この際、この溶着される樹脂材料に吸収されたレーザ光がエネルギーとして蓄積さ、溶着される樹脂材料の当接面が加熱溶融されるとともに、この溶着される樹脂材料の当接面からの熱伝達により、レーザ光が照射される側の樹脂材料の当接面が加熱溶融される。この状態で、両樹脂材料の当接面同士を圧着させれば、両者を一体的に接合することができる。
また、当接面近傍のレーザ光が照射される側の樹脂材料に吸収されたレーザ光がエネルギーとして蓄積され、レーザ光が照射される側の樹脂材料が加熱溶融されるとともに、溶着される側の樹脂材料の当接面が加熱溶融される。この状態で、前記と同様に両樹脂材料の当接面同士を圧着させれば、両者を一体的に接合することができる。
こうして得られた接合部では、接合面同士が溶融されて接合されており、該接合面同士の間では両成形部材を構成する両樹脂が溶融して互いに入り込み絡まった状態が形成されているため、強固な接合状態を構成して高い接合強度及び耐圧強度を有している。
前記レーザ光が照射される側の樹脂材料としては、レーザ光透過して、当接面近傍が過熱されれば、レーザ光の透過率は特に限定されないが、例えば、PAS樹脂のレーザ透過率の範囲としては0.1〜26%が好ましく、5%以上であることが特に好ましい。
従来の透過性樹脂材(レーザ光が照射される側の樹脂材料)としては26%以上の透過率が必要であるが、PAS樹脂を用いるとレーザ光が照射される側の樹脂材料においては0.1%以上の透過率を有すれば、吸収性樹脂材の当接面により多くのレーザ光を到達、吸収させて、透過性樹脂材及び吸収性樹脂材の接合面を加熱溶融させるのに充分なエネルギーが該接合面に蓄積され、その結果該接合面で十分な加熱溶融が起こり、充分な溶着強度を達成することが可能となる。
本発明のレーザ光が照射される側の樹脂材料で使用するPAS樹脂を含有する樹脂材料中のPAS樹脂は、置換基を有してもよい芳香族環と硫黄原子が結合した構造の繰り返し単位を含むランダム共重合体、ブロック共重合体、およびそれらの混合物あるいは単独重合体との混合物であってもよい。これらの樹脂の代表的なものとして、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレンスルフィドケトン、ポリフェニレンスルフィドスルホン、ポリフェニレンスルフィドケトンスルホンなどが挙げられる。PASの中でも、繰り返し単位の結合は芳香環に関してパラ位の構造が耐熱性や結晶性の面で好ましい。
特に、下記一般式(1)で示される構成単位(芳香族環に置換基を含まない)を70モル%以上含むポリフェニレンスルフィド(以下、PPSと記す。)樹脂が物性面及び経済性の面で好ましい。
Figure 2005329669
前記PPS樹脂の重合方法としては、例えば、(i)p−ジクロルベンゼンを硫黄と炭酸ソーダの存在下で重合させる方法、(ii)極性溶媒中で硫化ナトリウムあるいは水硫化ナトリウムと水酸化ナトリウム又は硫化水素と水酸化ナトリウムの存在下で重合させる方法、(iii)p−クロルチオフェノールの自己縮合などが挙げられるが、前記(ii)の方法の中で、とくに、N−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミドなどのアミド系溶剤やスルホラン等のスルホン系溶媒中で硫化ナトリウムとp−ジクロルベンゼンを反応させる方法が適当である。この際に重合度を調節するためにカルボン酸のアルカリ金属塩やスルホン酸のアルカリ金属塩を添加したり、水酸化アルカリを添加したりすることが好ましい。
共重合成分として30モル%未満であれば以下に示すメタ結合構造単位〔2〕、エーテル結合構造単位〔3〕、スルホン結合構造単位〔4〕、ケトン結合構造単位〔5〕、ビフェニル結合構造単位〔6〕、置換フェニルスルフィド結合構造単位〔7〕、3官能フェニルスルフィド結合構造単位〔8〕、ナフチル結合構造単位〔9〕などを含有していてもポリマーの結晶性に大きく影響しない範囲で構わないが、共重合成分は、好ましくは10モル%以下がよい。特に3官能基以上のフェニル、ビフェニル、ナフチルスルフィド結合などを共重合に選ぶ場合は、好ましくは3モル%以下、より好ましくは1モル%以下である。
Figure 2005329669
前記PPS系樹脂は一般的な製造方法、例えば(1)ハロゲン置換芳香族化合物と硫化アルカリとの反応(米国特許第2513188号、特公昭44−27671号、特公昭45−3368号)、(2)チオフェノール類のアルカリ触媒又は銅塩などの共存下における縮合反応(米国特許第3274165号、英国特許第1160660号)、(3)芳香族化合物と塩化硫黄とのルイス酸触媒共存下における縮合反応(特公昭46−27255号、ベルギー特許第29437号)等により合成されるものであり、目的に応じて任意に選択できる。
前記PPS樹脂としては、架橋型のPPS樹脂でも非架橋型(リニアー型)PPS樹脂でもよい。これらのPPS樹脂の中でも特にASTM D1238−86による316℃/5000g荷重下(オリフィス:0.0825±0.002インチ径×0.315±0.001インチ長さ)でのメルトフローレートが、好ましくは3000g/10分以下、更に好ましくは1500g/10分以下である。更に、使用するPPS樹脂の形態としては特に制限はなく、ペレットのような粒状でもあるいは粉状でもよい。
また、前記PAS樹脂を含有する樹脂材料には必要に応じて、以下に示す強化材および/または充填材を配合することもできる。これら強化材や充填材は、粉粒状、平板状、鱗片状、針状、球状または中空状および繊維状が挙げられる。具体的には硫酸カルシウム、珪酸カルシウム、クレー、タルク、アルミナ、珪砂、ガラス粉、金属粉、グラファイト、炭化珪素、チッ化珪素、シリカ、チッ化ホウ素、チッ化アルミニウム、カーボンブラックなどの粉粒状充填材、雲母、ガラス板、セリサイト、アルミフレークなどの金属箔、黒鉛などの平板状もしくは鱗片状充填材、シラスバルーン、金属バルーン、ガラスバルーンなどの中空状充填材、ガラス繊維、炭素繊維、グラファイト繊維、ウィスカー、金属繊維、アスベスト、ウォスナイト、繊維状充填材、芳香族ポリアミド繊維等の有機繊維状充填材を挙げることが出来る。
前記強化材や充填剤を添加する場合の添加量は、樹脂組成物中のそれぞれ5〜75重量%であり、好ましくは20〜60重量%である。
更に、前記PAS樹脂には、強化材や充填剤以外に、本発明の要旨を逸脱しない範囲であればその他の熱可塑性樹脂をアロイ成分として添加してもよい。その他の熱可塑性樹脂としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、イミド変性ポリスチレン、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト、ポリブチレンナフタレ−ト、ポリアミド、ポリカーボネート、ABS樹脂、イミド変性ABS樹脂、AES樹脂、ポリサルホン、ポリフェニレンエ−テル、ポリフェニレンエ−テルとポリスチレンとの共重合体および/または混合物、ポリエ−テルサルホン、ポリスルフィドケトン、ポリスルフィドサルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリスチレン系等の熱可塑性エラストマ−、およびこれら熱可塑性エラストマーをグリシジル基、カルボン酸及びその酸無水物、アミノ基、イソシアネート基、メルカプト基、オキサゾリン基等の有機官能基を含む有機化合物により変性された変性体等が挙げられる。好ましくは、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリアミド、ポリフェニレンエ−テル、ポリフェニレンエ−テルとポリスチレンとの共重合体および/または混合物である。
前記アロイ成分を添加する場合の添加量は、PAS樹脂を含有する樹脂材料100重量部当たり0.1〜75重量部であり、好ましくは2〜40重量部である。
更に、可塑剤、少量の離型剤、着色剤、滑剤、耐熱安定剤、耐候性安定剤、発泡剤、防錆剤、難燃剤、核剤等を添加してもよい。
前記溶着される樹脂材料の種類としては、熱可塑性を有していることが必要である。また、前記レーザ光が照射される側の樹脂材料に重ねあわされる樹脂材料のレーザ透過率が、レーザ光が照射される側の樹脂材料のレーザ透過率よりも低いものが好ましい。更に、加熱源としてのレーザ光を透過させずに吸収するものが特に好ましい。例えば、PPS樹脂等のPAS樹脂類、ナイロン6(PA6)やナイロン6,6(PA66)等のポリアミド(PA)類、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)やスチレン−アクリロニトリル共重合体等に、カーボンブラック等の所定の着色剤を混入したものを挙げることができる。なお、必要に応じて、ガラス繊維、カーボン繊維、その他の強化材等で強化したものを用いてもよい。
本発明において、加熱源として用いるレーザ光の種類としては、レーザ光を透過させる透過性樹脂材の吸収スペクトルや板厚(透過長)等との関係で、透過性樹脂材内での透過率が所定値となるような波長を有するものが適宜選定される。例えば、YAG:Nd3+レーザ(レーザ光の波長:1064nm)や半導体レーザ(レーザ光の波長:500〜1000nm)を用いることができる。また、レーザの出力、照射密度や加工速度(移動速度)等の照射条件は、PPS樹脂の組成、肉厚等に応じて適宜設定可能である。
以下に、本発明を実施例により、一層具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例の範囲に限定されるものではない。
実施例1
レーザ光が照射される側の樹脂材料として、PPS樹脂(大日本インキ化学工業(株)リニア型PPS、メルトフローレート:500g/10分)60重量部に対してガラス繊維40重量部を添加して製造した強化されたPPS樹脂で、板厚を0.75mmであるものを用い、溶着される樹脂材料としてPPS樹脂(大日本インキ化学工業(株)架橋型PPS、メルトフローレート:500g/10分)60重量部に対してガラス繊維40重量部と吸収剤としてカーボンブラック0.5重量部とを添加して製造した強化されたPPS樹脂ガラス繊維40重量%添加され強化されたPPS樹脂を使用にしたものを重ね合わせて用いた。
次いで、レーザ溶着は、半導体レーザ(波長:940nm)を透過性樹脂材側から照射し、レーザ溶着により一体的に接合した。なおレーザ出力は板厚0.75mm時には出力25A、加工速度は10mm/sec、板厚1.6mm時には出力40A、加工速度8mm/sec、板厚2mm時には出力40A、加工速度5mm/secとした。なお、透過率は入射エネルギーをワーク有無で測定することで算出し、溶着強さは、溶着部の引張り破断試験により測定した。レーザ波長940nm、出力8Wを最長5sec照射し、ワークの有無によるエネルギー差をパワーメーターにより測定した。得られた結果を表1に示す。
実施例2
レーザ光が照射される側の樹脂材料として、実施例1と同様の組成で板厚を1.6mmにしたものを用いて、溶着される樹脂材料は実施例1と同じものを用いた。レーザ溶着と溶着強さの測定は実施例1と同様にして行った。得られた結果を表1に示す。
実施例3
レーザ光が照射される側の樹脂材料として、PPS樹脂(大日本インキ化学工業(株)リニア型PPS、メルトフローレート:350g/10分)50重量部に対してガラス繊維50重量部を添加して製造した強化されたPPS樹脂で、板厚を1.6mmにしたものを用い、溶着される樹脂材料は実施例1と同じものを用いた。レーザ溶着と溶着強さの測定は実施例1と同様にして行った。得られた結果を表1に示す。
実施例4
レーザ光が照射される側の樹脂材料として、PPS樹脂(大日本インキ化学工業(株)リニア型PPS、メルトフローレート:500g/10分)67重量部に対してガラス繊維30重量部、ポリエステル系熱可塑性エラストマー(アロイ成分)3重量部を添加して製造した強化されたPPS樹脂で、板厚を1.6mmにしたものを用い、溶着される樹脂材料は実施例1と同じものを用いた。レーザ溶着と溶着強さの測定は実施例1と同様にして行った。得られた結果を表1に示す。
Figure 2005329669

Claims (6)

  1. 2種の樹脂材料を重ね合わせて、一方から加熱源としてレーザ光の照射により、前記2種の樹脂材料の当接面を溶融して溶着して接合された樹脂成形品であって、レーザ光が照射される側の樹脂材料がポリアリレーンスルフィド樹脂を含有する樹脂材料で構成されることを特徴とする樹脂成形品。
  2. 前記ポリアリレーンスルフィド樹脂を含有する樹脂材のレーザ透過率が5〜26%である請求項1記載の樹脂成形品。
  3. 更に、前記レーザ光が照射される側の樹脂材料が強化材及び/又は充填材を含有する請求項2記載の樹脂成形品。
  4. 更に、前記レーザ光が照射される側の樹脂材料にアロイ成分を含んでなる請求項2または3記載の樹脂成形品。
  5. レーザ光が照射される側の樹脂材料に重ねあわされる樹脂材料がポリアリレーンスルフィド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン及びスチレン−アクリロニトリル共重合体からなる群から選ばれる1種以上の樹脂を含有する樹脂材料である請求項1記載の樹脂成形品。
  6. 前記レーザ光が照射される側の樹脂材料に重ねあわされる樹脂材料のレーザ透過率が、レーザ光が照射される側の樹脂材料のレーザ透過率よりも低いものである請求項5記載の樹脂成形品。
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