JP2005329518A - 研磨方法及び研磨用砥石 - Google Patents
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Abstract
【手段】 本発明は、回転軸1に円筒状の研磨層2を装着した研磨用砥石を使用して板状又は帯状の被削材を研磨する方法であって、回転軸内部に設けられた膨張体によりその外径が変化可能である回転軸1を、円筒状の研磨層2内に挿入し、前記膨張体の膨張によって増大した回転軸1の外径によって研磨層2の内径をほぼ均等に支持して構成された研磨用砥石を使用して研磨を行う方法に関する。
【選択図】 図1
Description
最近、特開2001−315064号公報及び特開2004−50400号公報に記載されているように、フェノール樹脂積層管等を用いた円筒状の芯材を用い、その外周上にスポンジ等の多孔性弾性体を設け、該多孔性弾性体の外周に補強材で補強されたゴム材等を使用したシート状の支持体を設け、更に該支持体の外周に多数の砥石片を設けた発明が提供されている。
回転軸内部に設けられた膨張体によりその外径が変化可能である回転軸を、円筒状の研磨層内に挿入し、前記膨張体の膨張によって増大した回転軸の外径によって前記研磨層の内径をほぼ均等に支持して構成された研磨用砥石を使用して研磨を行う方法を提供する。
さらに本発明は、板状又は帯状の被削材を研磨するための研磨用砥石であって、
回転軸内部に設けられた膨張体によりその外径が変化可能である回転軸と、該回転軸が挿入されてその外径上に装着される円筒状の研磨層とを有し、前記膨張体の膨張によって増大した回転軸の外径によって前記研磨層の内径をほぼ均等に支持される研磨用砥石を提供する。
また、前記回転軸の複数のリーフと研磨層との間に弾性層が設けられている構成にすることができる。
図1は、本形態の研磨用砥石の概略構成を示す分解斜視図である。この研磨用砥石は、回転軸1及び円筒状の研磨層2により構成される。
図5は、各リーフ1cの外周上に、リーフ間の溝と同じ形状の溝を互いに平行かつ一定間隔で形成した態様を示す。リーフ1c上に設けられる溝の幅は、研磨層を支持した状態のそれらリーフ間の溝と同一である。こうして周方向に一定間隔で、同一幅の溝が位置することにより、外周断面における概して相対的な真円度が確保される。
更に、本発明の好ましい他の態様では、複数のリーフと研磨層との間に弾性層が設けられる。図10は、リーフ1c上に弾性層3を貼り付けた構成の回転軸の断面を示す。このようにリーフ上に弾性層3を介在させ、その上に研磨層を支持する態様によれば、研磨層の柔軟性が増し、被削材表面への追従性が良くなる。例えば、厚みにばらつきのある板状又は帯状の被削材の均一な研磨が可能となる。また特に、剛性の小さい帯状被削材を研磨する場合、弾性層により研磨層に適切な柔軟性を与えることにより研削中のソリ搬送不具合や研磨砥石への巻きつき等を防止することもできる。
図11は、研磨層2の概略構成を示す。同図に示されるように研磨層の基本構造は、円筒状の支持シート2aとその外周部に設けられた多数の砥石片2bよりなる構成であり、支持シート2a内は回転軸を挿入することができる円筒状の中空部となっている。研磨層2は、そこに挿入され空気圧等で拡張される回転軸1により支持された時、その押圧により変形しない程度の剛性を有することが好ましい。
先ず板状の砥石層を作製し、これをゴムシート上に接着する。このゴムシートは1枚の連続体でもよいし、複数枚の小片でもよい。ゴムシート上の砥石層にダイヤモンドカッター等で所定間隔に切込みを入れ、多数の砥石片に分断する。ここで切込みには、砥石部分に或る程度の柔軟性を持たせる目的がある。目的に応じて、砥石層の厚み方向へ完全な切り込みを入れてもよいし、砥石層の底部に若干の切り残しをつけてもよい。こうして、必要とされる枚数の砥石片付きゴム製支持シートを作製する。
支持シート内の繊維で補強された補強層は、ゴム層全面の内部に繊維を埋設させた構成が望ましい。繊維がゴム層で被われた構成によれば、ゴム層の材質や厚みを適宜選択することにより、研磨層の柔軟性を調整することができる。柔軟性を調整できるので、被削材の材質及び研磨等の条件に合わせて、より安定した研磨等を持続することができる。
支持シートの外周に設けられる砥石部分は、研磨用砥石に一般に使用されている研磨材であり、公知の砥石原材料と製法に従って製造することができる。
砥石部分に使用される砥粒は、一般的には、アルミナ系砥粒、炭化ケイ素系砥粒、ジルコニア系砥粒、シリカ、酸化セリウム、CBN砥粒、及びダイヤモンド砥粒の群から選択される1種類以上であり得る。その組合せは、研削等の条件及び被削材の材質に応じて適宜選択される。
さらに研磨層としては、メタル、電着又はろう付けにより砥材を結合した形態も使用することができる。
実施例1
緑色炭化珪素砥粒(GC砥粒)粒度600番)および砥粒100重量部に対して13.7部の粉体フェノール樹脂結合剤を均一に混合した後、面積60×240mm、厚み9mmの砥石板に冷間成型した。170℃で8時間かけて硬化させ、その後、成型した砥石板に繊維層を有するゴムシートを貼り付けた。繊維層を有するゴムシートとしては、内部に0.7mmピッチで一方向のポリエステル繊維列を有するものが使用された。次いで、ゴムシート上の研磨層部分を切断機で碁盤目状に切断し、多数の小片砥石ブロックを有する砥石片付きゴムシートを作製した。同様の砥石片付きゴムシートを複数枚作製した。
上記のリーフシャフトを上で作製した研磨層内に挿入し、空気を送り込んでリーフを拡張させ、研磨層を固定支持した。このようにして製造した研磨用砥石を研磨機に搭載した。
回転軸のリーフ上に、弾性層としてスポンジの代わりにウレタンを接着した以外は、実施例1と同様のものを製造した。
特開2004−50400号公報に記載されている構成のもので、穴径76.2mmのフェノール樹脂積層管からなる芯材にスポンジ材を貼り付けた円筒部材を用意した。そして、上記実施例と同様の砥石片付きゴムシートを複数枚用意し、これらを前記円筒部材のスポンジ層の外周上に螺旋状に巻き付けて接着し、研磨用砥石を作製した。
その後、研磨層の仕上げ処理を行い、外径150mm、長さ610mm、穴径76.2mmの研磨用砥石を完成させた。
研磨条件
1b 膨張体
1c 複数のリーフ
1e リーフ間の溝
2 研磨層
2a 支持シート
2b 砥石片
2c 繊維又は金属線
3 弾性層
Claims (12)
- 回転軸に円筒状の研磨層を装着した研磨用砥石を使用して板状又は帯状の被削材を研磨する方法であって、
回転軸内部に設けられた膨張体によりその外径が変化可能である回転軸を、円筒状の研磨層内に挿入し、前記膨張体の膨張によって増大した回転軸の外径によって前記研磨層の内径をほぼ均等に支持して構成された研磨用砥石を使用して研磨を行う方法。 - 回転軸の表面から所定の高さまで突出可能に支持された断面円弧状の複数のリーフを有する回転軸を使用する、請求項1に記載の方法。
- 板状又は帯状の被削材を研磨するための研磨用砥石であって、
回転軸内部に設けられた膨張体によりその外径が変化可能である回転軸と、該回転軸が挿入されてその外径上に装着される円筒状の研磨層とを有し、前記膨張体の膨張によって増大した回転軸の外径によって前記研磨層の内径をほぼ均等に支持される研磨用砥石。 - 前記回転軸は、回転軸の表面から所定の高さまで突出可能に支持された断面円弧状の複数のリーフを有する、請求項3に記載の研磨用砥石。
- 前記回転軸の複数のリーフと研磨層との間に弾性層が設けられている、請求項3又は4に記載の研磨用砥石。
- 前記複数のリーフの外周上に、該リーフ間の溝と同様の形態の溝が設けられている、請求項3〜5のいずれか1項に記載の研磨用砥石。
- 前記複数のリーフは、該リーフ間の溝が軸方向でほぼ均等に分断される構成で配置されている、請求項3〜5のいずれか1項に記載の研磨用砥石。
- 前記研磨層は、繊維又は金属線により補強された支持シートと該支持シート上に貼り付けられた多数の砥石片により構成されている、請求項3〜7のいずれか1項に記載の研磨用砥石。
- 前記支持シート内の繊維は、回転軸方向を中心とし互いに交差し合う少なくとも2つの螺旋方向に設けられている、請求項8に記載の研磨用砥石。
- 前記支持シート内に、回転軸方向と平行な繊維が更に設けられている、請求項8又は9に記載の研磨用砥石。
- 前記繊維が3つの方向を持ち、該3つの方向が回転軸方向に対してそれぞれ約+60°〜+80°、約+5°〜−5°、約−60°〜−80°の角度である、請求項8〜10のいずれか1項に記載の研磨用砥石。
- 前記研磨層の砥石部分は、アルミナ系砥粒、炭化ケイ素系砥粒、ジルコニア系砥粒、シリカ、酸化セリウム、CBN砥粒、及びダイヤモンド砥粒からなる群より選択される1種類以上の砥粒を使用し、ビトリファイド、レジノイド、PVA又はシリケート、メタル、電着又はろう付けからなる群より選択される結合剤又は結合方法を使用して形成されている、請求項3〜11のいずれかに1項に記載の研磨用砥石。
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