JP2005328669A - 電動機の駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】昇圧コンバータ制御の応答性を向上させ、負荷出力が大きく変化した場合でもインバータの直流入力電圧の変動幅の増大やオーバーシュート等の問題を低減する。
【解決手段】負荷出力要求値Pの変化率が所定値未満の場合には、電動機の回転速度とインバータの入力電圧Vとに応じて算出された第1の電圧指令値V に基づいて昇圧コンバータを制御し、負荷が急激に変動して負荷出力要求値の変化率が所定値以上になったときは、昇圧コンバータのリアクトル電流指令値I とリアクトル電流値Iとに応じて算出された第2の電圧指令値V **に基づいて昇圧コンバータを制御するように構成した電動機の駆動制御装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動機の駆動制御装置に関し、特に電源電圧を昇圧して供給する昇圧コンバータを用いた駆動制御装置に関する。
電源電圧を昇圧し、直流電力として出力する昇圧コンバータと、該昇圧コンバータから出力された直流電力を交流電力に変換して出力するインバータとを備え、その交流電力で電動機を駆動する電動機の駆動制御装置が知られている(例えば下記の特許文献1)。
このような電動機の駆動制御装置においては、通常、電動機の回転速度に応じた電圧指令値を算出し、該算出された電圧指令値とインバータに入力される電圧値が一致する様に、昇圧コンバータの出力電圧が制御される。
特開平6−105563号公報
上記のような従来の駆動制御装置においては、昇圧コンバータの出力側(インバータの入力側)には平滑コンデンサが設けられているので、負荷に急激な変動が有った場合には、昇圧コンバータの出力の変化が遅れるので、制御が不安定になるという問題が有った。
すなわち、昇圧コンバータの制御は、一般にインバータの直流入力電圧指令値にインバータの直流入力電圧検出値(実際値)が追従するようにPI制御器を用いて制御する。直流入力電圧指令値は電動機の回転速度から決めるが、回転速度が所定速度以上の領域では、回転速度に応じて指令値を上げ、インバータの入力電圧(昇圧コンバータの出力電圧)を上げるように制御する。そして直流入力電圧検出値がその指令値と一致するように昇圧コンバータをフィーバック制御する構成になっている。
このような制御系では、負荷出力が大きく変化した場合、実際の直流入力電圧は平滑コンデンサがあるために電圧変化が遅れるので、昇圧コンバータの制御が負荷変動に対して大きく遅れてしまう。そのため、インバータの直流入力電圧の変動幅が大きくなったり、昇圧コンバータに流れる電流が大きくオーバーシュートしたりすることがある、という問題があった。
本発明は上記のごとき問題を解決するためになされたものであり、昇圧コンバータ制御の応答性を向上させ、オーバーシュート等の問題を低減できる電動機の駆動制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明においては、負荷に急激な変動が有った場合には、昇圧コンバータの制御を電圧に基づく制御から電流制御に切り換える。つまり負荷出力要求値の変化率が所定値未満の場合には、電動機の回転速度とインバータの入力電圧とに応じて算出された第1の電圧指令値に基づいて昇圧コンバータを制御し、負荷が急激に変動して負荷出力要求値の変化率が所定値以上になったときは、昇圧コンバータのリアクトル電流指令値とリアクトル電流値とに応じて算出された第2の電圧指令値に基づいて昇圧コンバータを制御するように構成している。
昇圧コンバータのリアクトル電流を負荷出力要求値に応じた電流値に急速に一致させることができるので制御応答が速くなり、インバータ直流入力電圧の変動幅を小さくすることができる。また、昇圧コンバータに流れる電流のオーバーシュートを小さくできる、という効果が得られる。
(実施例1)
図1は本発明を適用する電動機駆動系の全体の構成を示すブロック図である。
図1において、1はバッテリ(直流電源)、2はコンデンサ、3はリアクトルである。上記のコンデンサ2とリアクトル3とスイッチング素子4a、4bとによって昇圧コンバータ4を構成している。この昇圧コンバータ4は、電動機の力行時はバッテリ電圧を昇圧し、回生時はインバータ直流入力電圧をバッテリ電圧に降圧して出力する。2個のスイッチング素子(例えばパワートランジスタ)4aと4bは直列に接続されており、下アームのスイッチング素子4bにリアクトル3とコンデンサ2の回路が並列に接続されている。これらのスイッチング素子4a、4bを逆位相で交互に開閉することにより、リアクトル3とコンデンサ2の作用によってバッテリ1の電圧Vよりも高い電圧Vdを出力できるようになっている。
また、5は平滑コンデンサであり、昇圧コンバータ4の出力を平滑する。6はインバータであり、UVWの各相について上アームと下アームの2個のスイッチング素子(例えばIGBT、MOSFET、パワートランジスタ)が直列に接続された構成を有し、昇圧コンバータ4から与えられる直流電力を三相交流電力に変換する。7は三相交流電動機(以下、単に電動機と記す)であり、インバータ6から与えられる交流電力で駆動される。8はバッテリ1の電圧を検出する電圧センサ、9はリアクトル3を流れる電流を検出する電流センサ、10は平滑コンデンサ5の電圧(インバータ直流入力電圧)を検出する電圧センサ、11u、11v、11wは電動機7のUVW各相の電流を検出する電流センサである。なお、3個の電流センサ11u、11v、11wの出力はそれぞれ別個に制御装置20に送られるが、図1では1本の線に纏めて記載している。12は電動機7の回転子の回転位置(電気角ω)を検出する位置センサである。20は制御装置であり、インバータ6の制御を行うゲート信号G1と、昇圧コンバータ4の制御を行うゲート信号G2を出力する(詳細後述)。
図2は、制御装置20の実施例1の構成を示すブロック図である。
21は電流指令演算器であり、外部から与えられるトルク指令値(電動機7の発生すべきトルクを指示する信号であり、例えばアクセルペダルの踏み込み量や運転状態に応じた値)と電動機7の回転速度(位置センサの出力から演算)に応じたd軸およびq軸電流指令値I およびI を出力する。22はdq変換器であり、U相、V相、W相の電流検出値をd軸、q軸電流IおよびIに変換する。23、24は引算器であり、d軸、q軸電流の指令値I 、I と検出値I、Iとの差を演算する。その差は電流制御器25、26でそれぞれ増幅される。27は電圧指令演算器であり、上記の電流制御器25、26の出力と電動機の回転速度からインバータ6の出力電圧指令値vu、vv、vwを演算する。これらの出力電圧指令値v 、v 、v は比較器52u、52v、52wで三角波キャリア発生回路51からのキャリア信号と比較され、三相のPWM信号を得る。このPWM信号はインバータ6の上アームのスイッチング素子用の信号となる。また、反転器53u、53v、53wは、上記の出力電圧指令値v 、v 、v を論理反転し、下アーム用の信号を作成する。
また、54a〜54fはデッドタイム付加回路であり、インバータ6において、直列に接続された各相の上アームと下アームのスイッチング素子が同時にオン状態になることのないように、各スイッチング素子のゲート信号にデッドタイムを付加する回路である。このデッドタイムを設けることにより、インバータ6のU、V、Wの各相において、かならず下アームのスイッチング素子がオフになってから上アームのスイッチング素子がオンになり、上アームのスイッチング素子がオフになってから下アームのスイッチング素子がオンになるように制御される。
上記デッドタイム付加回路54a〜54fの出力は、インバータ6の各スイッチング素子を開閉制御するゲート信号G1として、インバータ6の各スイッチング素子のゲートに送られる。
以上の部分は、通常の三相電動機のベクトル制御装置の構成である。
次に、31はインバータ直流入力電圧指令演算器であり、電動機7の回転速度に応じた電圧指令値V’を出力する。この電圧指令値V’は、電動機7の所定速度以上の領域では、回転速度の上昇に応じて上昇する値となる。32は引算器であり、電圧指令値V’とインバータ直流入力電圧検出値V(実際の直流入力電圧値)との差を演算する。その差はPI制御器33でPI(比例積分)制御を行い、その結果は第1の電圧指令値V として切替器38のa入力端子へ送られる。
また、34は掛算器であり、トルク指令値と電動機7の回転速度を掛け算して負荷出力要求値Pを演算する。35は除算器であり、負荷出力要求値Pをバッテリ1の電圧Vで除算することにより、リアクトル電流指令値I を演算する。36は引算器であり、リアクトル電流指令値I とリアクトル電流の検出値I(電流センサ9の出力)との差を演算する。演算器37(例えばPI制御器33と同様の回路)は上記の引算器36で検出した差から第2の電圧指令値V **(上記の差を無くすような電圧値)を演算し、その結果は切替器38のb入力端子へ送られる。
38は切替器であり、後述する制御信号が“0”なら第1の電圧指令値V (a入力端子)を出力し、“1”なら第2の電圧指令値V **(b入力端子)を出力する。
39は変化率判定回路であり、負荷出力要求値Pの変化率の絶対値が所定値(予め実験等で求めた電圧制御時に昇圧コンバータ4の制御応答が遅れる値)より大きい場合は、“1”を出力する。40は電流判定回路であり、リアクトル電流の検出値I(電流センサ9の出力)がその指令値(リアクトル電流指令値I )に一致したら“1”を出力する。41はSRラッチ回路であり、(S、R)=(1、0)ならQ=1、(S、R)=(0、1)ならQ=0を出力する。このSRラッチ回路41の“1”、“0”の出力に応じて前記切替器38がa入力端子側またはb入力端子側に切替られる。
また、61は三角波キャリア発生回路である。62は比較器であり、切替器38の出力である第1または第2の電圧指令値と三角波キャリア発生回路61からの三角波キャリアを比較し、PWM信号を得る。このPWM信号が昇圧コンバータ4の下アーム用の信号となる。また、反転器63は、上記のPWM信号を論理反転し、上アーム用の信号を作成する。64a、64bはデッドタイム作成回路であり、前記と同様に、下アーム用と上アーム用の信号にデッドタイムを付加して昇圧コンバータ4のスイッチング素子を駆動するゲート信号を出力する。上記の切替器38、三角波キャリア発生回路61、比較器62、デッドタイム作成回路64a、64bの部分が出力電圧制御手段に相当する。
上記の構成において、掛算器34、除算器35、引算器36、演算器37、切替器38、変化率判定回路39、電流判定回路40、SRラッチ回路41の各ブロックからなる部分が本発明の特徴とする部分である。
以下、図2に示した回路の作用について説明する。
図3は、力行時における昇圧コンバータ制御の動作波形を示す図である。
トルク指令値が平常の状態(変化率が所定値以下、図3の時点t0以前)の場合には、切替器38はa入力端子に切替られており、昇圧コンバータ4の上下アームのデューティを制御するPWM信号は、電動機7の回転速度に応じた電圧指令値V’に応じて制御される。
時点t0でトルク指令値が増加方向に急変したものとすると、負荷出力要求値Pも増加方向に急変する。時点t0より前では、昇圧コンバータ4の上下アームのオンオフデューティはT1:T2となっているものとする。なお、T1は上アーム4aのオンデューティ(下アーム4bのオフデューティ)、T2は上アーム4aのオフデューティ(下アーム4bのオンデューティ)である。ただし、デッドタイムは省略して示している。この比率はインバータ直流入力電圧Vとバッテリ電圧Vとの比率で決まり、
:V=(T1+T2):T1
となる。
時点t0で負荷出力要求値Pが急増すると、変化率判定回路40が“1”を出力し、それに応じてSRラッチ回路41も“1”を出力する。それによって切替器38はb入力端子に切り替わる。
時点t0においては、トルク指令値が増加方向に急変するので、リアクトル電流指令値I もステップ的に急増する。演算器37はその出力(第2の電圧指令値V **)を三角波キャリア61の出力の振幅を超えない範囲で所定の最大値に固定する。この最大値が切替器38を介して比較器62へ送られ、三角波キャリア発生回路61の出力と比較される。そのため比較器62から出力されるPWM信号(昇圧コンバータ4のゲート信号)のデューティは最大(下アーム4bのオンデューティが最大)になるので、昇圧コンバータ4はインバータ6に電力を供給しながらリアクトル電流を指令値に急速に一致させることができる。
その後、リアクトル電流が増加し、時点tlでリアクトル電流の検出値I(電流センサ9の出力)がリアクトル電流指令値I に一致すると、電流判定回路40は“1”を出力し、それに応じてSRラッチ回路41の出力が“0”になり、切替器38がa入力端子に切り替わる。この際、PI制御器33では切替時のショックを小さくするため、予めインバータ直流入力電圧Vとバッテリ電圧Vとの比率からオンオフデューティを演算しておく。その比率は下記(数1)式で示される。
:V=(T3+T4):T3 …(数1)
ただし、T3は上アーム4aのオンデューティ、T4は上アーム4aのオフデューティである。
図4は、負荷出力要求値Pが力行から回生に急変(減少方向)したときの動作波形を示す図である。
時点t0で負荷出力要求値Pが力行から回生に切り替わると、リアクトル電流指令値I が負となり、演算器37出力の第2の電圧指令値V **も負の最大値となる。これによって、リアクトル電流は急速に正から負に切り替わる。他の動作は図3と同じである。
上記の制御によって、リアクトル電流Iを急速に負荷出力要求値Pに応じた電流に一致させることができるので、インバータ直流入力電圧Vの変動幅を小さくすることができ、また、昇圧コンバータ4に流れる電流のオーバーシュートを小さくすることができる。
上記のように、負荷出力要求値Pが増加方向または減少方向に急変した場合、つまりは、負荷出力要求値Pの変化率が所定の値を超えた場合には、昇圧コンバータ4の制御を電圧制御(電圧指令値V と電圧検出値Vとの比較による制御)から電流制御(リアクトル電流指令値I とリアクトル電流Iとの比較による制御)に切り替え、昇圧コンバータ4の上下アームのオンオフ通流率を最大(下アーム4bのオンデューティを最大)に固定する。そしてリアクトル電流Iがリアクトル電流指令値I に一致したら電圧制御に戻すように構成している。そのため、リアクトル電流Iを急速に負荷出力要求値Pに応じた電流に一致させることができるので、インバータ直流入力電圧Vの変動幅を小さくすることができ、また、昇圧コンバータ4に流れる電流のオーバーシュートを小さくすることができる。
また、演算器37の出力を三角波キャリア発生回路61の出力の振幅を超える値に固定することも出来る。この場合には、時点t0で負荷出力要求値Pが急増すると演算器37の出力はキャリアの振幅を超える値に固定される。減少方向の変化の場合も同様である。これによってリアクトル電流は最短時間で指令値に一致する。他の動作は図3、図4と同じである。
(実施例2)
図5は、本発明の駆動制御装置の実施例2のブロック図である。
図5において、34は掛算器であり、トルク指令値と電動機7の回転速度を掛け算して負荷出力要求値Pを演算する。35は除算器であり、負荷出力要求値Pをバッテリ1の電圧Vで除算することにより、リアクトル電流指令値I を演算する。
演算器42は二つの信号を出力する。その1は、リアクトル電流指令値I をそのまま電圧信号に変換して第2の電圧指令値V **として出力する。この第2の電圧指令値V **は切替器38のb入力端子へ送られる。その2は、リアクトル電流指令値I とバッテリ1の電圧Vとインバータ直流入力電圧Vからワンショットマルチバイブレータ43の時間幅を設定する信号を演算して出力する。
上記の時間幅△Tはインバータ直流入力電圧V、バッテリ電圧V、リアクトル電流指令値I 、リアクトル3のインダクタンスLから下記(数2)、(数3)の式で求める。
リアクトル電流増加の場合 △T=L・(I −I’)/V …(数2)
リアクトル電流減少の場合 △T=L・(I −I’)/(V−V) …(数3)
ただし、上記(数2)、(数3)式において、I’は、負荷出力要求値Pが急変する前のリアクトル電流指令値I の値であり、下記(数4)式で算出する。
’=急変前の負荷出力要求値P/バッテリ電圧V …(数4)
なお、負荷急変前の負荷出力要求値Pは、Pの値を順次記憶しておき、負荷が急変した場合(変化率が所定値より大きい場合)にはその直前の値をラッチして用いる。
以下、図5に示した回路の作用について説明する。
図6は、力行時における昇圧コンバータ制御の動作波形を示す図であり、力行時に負荷出力要求値Pが急増した場合の動作波形を示す。
時点t0で負荷出力要求値が急増し、その変化率が所定値より大きい場合、変化率判定回路39が“1”を出力する。
これによってワンショットマルチバイブレータ43は前記(数2)式で求めた所定時間△Tだけ“1”を出力し、切替器38はb入力端子に切り替わる。それによって演算器37の出力は三角波キャリアの振幅を超える値に固定されるので、昇圧コンバータ4の下アームがオン(上アームがオフ)を継続し、リアクトル電流は急速に指令値に一致する。
所定時間△T後、ワンショットマルチバイブレータ43の出力は“0”になり、切替器38はa入力端子に切り替わる。なお、PI制御器33の出力は図2のときと同様に予めVとVの比率から求めたオンオフデューティに設定しておく。
図7は、力行から回生に負荷出力要求値が変化(減少方向)した場合の動作波形を示す図である。
演算器37の出力は三角波キャリアの振幅を負側に超える値に固定されるので、昇圧コンバータ4の上アームがオン(下アームがオフ)を継続し、リアクトル電流は急速に指令値に一致する。他の動作は図6と同じである。
上記の制御によって、リアクトル電流を急速に負荷出力要求値に応じた電流に一致させることができるので、インバータ直流入力電圧の変動幅を小さくすることができ、また、昇圧コンバータに流れる電流のオーバーシュートを小さくすることができる。
また、実施例2の場合には、実際のリアクトル電流Iを用いないので、Iを検出するセンサ(図1の9)が不要になる。
上記の制御においては、負荷出力要求値Pが急変する前のリアクトル電流指令値I’の値は、I’=急変前の負荷出力要求値P/バッテリ電圧Vで求められ、負荷出力要求値Pが急変した後のリアクトル電流指令値I は、I =急変後の負荷出力要求値P/バッテリ電圧Vで求められる。このI’とI との差を埋めるオン時間が前記(数2)式または(数3)式で求める所定時間△Tであり、△Tだけ上アームまたは下アームをオンにすると、リアクトル電流は急速に変化して負荷出力要求値Pが急変した後のリアクトル電流指令値I に近づくことになる。そして所定時間△Tの経過後は、切替器38をa入力端子に切り替え、通常の電圧指令値V’に応じた制御に移行する。
第2の実施例においては、図2に示す実施例では必要であったリアクトル電流センサ(図1の9)が不要となり、コストを削減できる。
本発明を適用する電動機駆動系の全体の構成を示すブロック図。 本発明の駆動制御装置の実施例1のブロック図。 実施例1において負荷出力要求値が増加方向に変化した場合の動作波形図。 実施例1において負荷出力要求値が減少方向に変化した場合の動作波形図。 本発明の駆動制御装置の実施例2のブロック図。 実施例2において負荷出力要求値が増加方向に変化した場合の動作波形図。 実施例2において負荷出力要求値が減少方向に変化した場合の動作波形図。
符号の説明
1…バッテリ(直流電源)
2…コンデンサ 3…リアクトル
4…昇圧コンバータ 5…平滑コンデンサ
6…インバータ 7…三相交流電動機
8…電圧センサ 9…電流センサ
10…電圧センサ 11u、11v、11w…電流センサ
12…位置センサ 20…制御装置
21…電流指令演算器 22…dq変換器
23、24…引算器 25、26…電流制御器
27…電圧指令演算器 31…インバータ直流入力電圧指令演算器
32…引算器 33…PI制御器
34…掛算器 35…除算器
36…引算器 37…演算器
38…切替器 39…変化率判定回路
40…電流判定回路 41…SRラッチ回路
42…演算器 43…ワンショットマルチバイブレータ
52u、52v、52w…比較器 51…三角波キャリア発生回路
53u、53v、53w…反転器 54a〜54f…デッドタイム付加回路
61…三角波キャリア発生回路 62…比較器
63…反転器 64a、64b…デッドタイム作成回路

Claims (5)

  1. 直流電源の電圧を昇圧する昇圧コンバータと、
    前記昇圧コンバータの出力を交流電力に変換して電動機を駆動するインバータと、
    前記電動機の回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記インバータに入力する電圧を検出する入力電圧検出手段と、
    前記回転速度検出手段によって検出された電動機の回転速度と、前記入力電圧検出手段によって検出された前記インバータの入力電圧とに基づいて第1の電圧指令値を演算する第1の電圧指令値演算手段と、を備え、前記第1の電圧指令値に基づいて前記昇圧コンバータの出力電圧を制御する電動機の駆動制御装置において、
    トルク指令値と電動機の回転速度に基づいて電動機の負荷出力要求値を算出する負荷出力要求値算出手段と、
    前記直流電源の電圧を検出する電源電圧検出手段と、
    前記負荷出力要求値および前記電源電圧値に基づいて、前記昇圧コンバータのリアクトル電流指令値を算出するリアクトル電流指令値算出手段と、
    前記昇圧コンバータのリアクトルに流れる電流値であるリアクトル電流値を検出するリアクトル電流検出手段と、
    前記リアクトル電流指令値と前記リアクトル電流値とに応じて第2の電圧指令値を算出する第2の電圧指令値演算手段と、
    前記第1の電圧指令値または前記第2の電圧指令値に基づいて前記昇圧コンバータの出力電圧を制御する出力電圧制御手段と、
    前記負荷出力要求値の変化率が所定値未満か否かを判定する変化率判定手段と、を備え、
    前記出力電圧制御手段は、前記負荷出力要求値の変化率が所定値未満である場合には前記第1の電圧指令値に基づいて前記昇圧コンバータの出力電圧を制御し、前記負荷出力要求値変化率が所定値以上である場合には前記第2の電圧指令値に基づいて前記昇圧コンバータの出力電圧を制御することを特徴とする電動機の駆動制御装置。
  2. 前記第2の電圧指令値演算手段が出力する第2の電圧指令値は、前記昇圧コンバータのオンオフ通流率を最大に固定する値であることを特徴とする請求項1に記載の電動機の駆動制御装置。
  3. 前記出力電圧制御手段は、前記負荷出力要求値が所定の変化率以上となった時から、前記リアクトル電流指令値とリアクトル電流値とが一致するまで前記第2の電圧指令値に基づいて前記昇圧コンバータの出力電圧を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動機の駆動制御装置。
  4. 直流電源の電圧を昇圧する昇圧コンバータと、
    前記昇圧コンバータの出力を交流電力に変換して電動機を駆動するインバータと、
    前記電動機の回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記インバータに入力する電圧を検出する入力電圧検出手段と、
    前記回転速度検出手段によって検出された電動機の回転速度と、前記入力電圧検出手段によって検出された前記インバータの入力電圧とに基づいて第1の電圧指令値を演算する第1の電圧指令値演算手段と、を備え、前記第1の電圧指令値に基づいて前記昇圧コンバータの出力電圧を制御する電動機の駆動制御装置において、
    トルク指令値と電動機の回転速度に基づいて電動機の負荷出力要求値を算出する負荷出力要求値算出手段と、
    前記直流電源の電圧を検出する電源電圧検出手段と、
    前記負荷出力要求値および前記電源電圧値に基づいて、前記昇圧コンバータのリアクトル電流指令値を算出するリアクトル電流指令値算出手段と、
    リアクトル電流指令値算出手段の出力に応じた第2の電圧指令値を算出する第2の電圧指令値演算手段と、
    前記第1の電圧指令値または前記第2の電圧指令値に基づいて前記昇圧コンバータの出力電圧を制御する出力電圧制御手段と、
    前記負荷出力要求値の変化率が所定値未満か否かを判定する変化率判定手段と、を備え、
    前記出力電圧制御手段は、前記負荷出力要求値の変化率が所定値未満である場合には前記第1の電圧指令値に基づいて前記昇圧コンバータの出力電圧を制御し、前記負荷出力要求値の変化率が所定値以上となった時から所定時間△Tの間、前記第2の電圧指令値に基づいて前記昇圧コンバータの出力電圧を制御することを特徴とする電動機の駆動制御装置。
  5. 前記所定時間△Tは、前記負荷出力要求値と前記直流電源電圧から求めたリアクトル電流指令I と、前記直流電源電圧Vと、前記インバータの入力電圧Vと、前記昇圧コンバータのリアクトルのインダクタンスLとから下記の数式によって求めた時間であることを特徴とする請求項4に記載の電動機の駆動制御装置。
    リアクトル電流増加の場合 △T=L・(I −I’)/V
    リアクトル電流減少の場合 △T=L・(I −I’)/(V−V)
    ただし、I’は負荷出力要求値Pが急増する前のリアクトル電流指令値I の値
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