JP2005328634A - 駆動装置及び光量調節装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型で扁平円環形状をし、高効率な装置とする。
【解決手段】リング状のマグネット1を回転可能に支持する軸受け50と、マグネットの回転中心軸と略同心の位置に配置されるコイル4と、マグネットの前記回転中心軸と垂直方向の一方の面に対向して配置され、前記コイルにより励磁される第1のステータ6と、マグネットの前記回転中心軸と垂直方向の他方の面に対向して配置され、前記コイルにより励磁される第2のステータ7とを有し、軸受けの前記マグネットの内縁部に接する部分の断面形状が略コの字形状の凹み部50aをなし、マグネットの内縁部の断面形状が前記凹み部内に組み込み可能な形状をなし、軸受けの前記凹み部とマグネットの前記内縁部とを組み合わせることで、マグネットが軸受けに回転可能に支持される構成にしている。
【選択図】図4

Description

本発明は、マグネットを回転可能に支持する軸受けを有する駆動装置及び該駆動装置を有する光量調節装置に関するものである。
薄型のアクチュエータ或いはモータとして例えば近年、薄型化の進むデジタルカメラなどのシャッタの駆動源としての需要があるが、これらに適する形態としてブラシレスタイプのものが挙げられる。また、ブラシレスタイプのモータで駆動回路が単純なものとしては永久磁石を用いたステッピングモータがある。このステッピングモータをシャッタの開口を開閉するシャッタ羽根の駆動源として用いた場合、その制御がステップ的に行えるという利点があるので、そのさらなる小型化、光軸方向の薄型化が望まれている。光軸方向に短い薄型の駆動装置(モータ)としては、例えば図12及び図13に示されるようなものがある(特許文献1、特許文献2参照)。これは、複数のコイル301,302,303と円盤形状のマグネット304で構成されている。コイル301〜303は図示するように薄型円盤形状であり、その軸はマグネット304の回転軸300と平行に配置されている。また、円盤形状のマグネット304は円盤の軸方向に着磁されており、該マグネット304の着磁面とコイル301〜303の軸は対向するように配置されている。図示のように細い回転軸300を有し、これを支持する小径の円滑な軸受け305による構成においては、すべり軸受けであっても回転力以外に発生している軸方向の力があってもこれによる摩擦損失は大きくはない。
しかし、上記のような中央に回転軸300を有する構造では、カメラのシャッタなどにおいて中央部を光学的な光路として使用することは不可能である。従って、カメラのシャッタなどに採用しようとすると、光路以外にこの構造の駆動装置を配置しなければならず、結果として光路の直径に駆動装置の大きさを加えた平面方向の大きさは大きくなるという問題があった。
小型、薄型を追求する場合、同時に装置の効率を上げていかなければシャッタスピードなど必要機能を達成することはできない。その高効率化を図ったアクチュエータ、ステッピングモータとして、マグネットロータをコイルにより励磁されたステータで挟み込むものがある。この構成はコイルにより励磁されるステータがマグネットを挟み込んで近接しているので電磁力の発生量が多く、磁気抵抗も低いことから、小型ながら高効率の駆動源となることが知られている。しかしこの方式では、マグネットを円筒形状とし、励磁されたステータの磁極歯をマグネットの内径側と外形側の両方に配置して挟み込む構成であるため、全体として回転軸方向に長い円筒形状のものとなっていた。
これに対し、回転軸方向に短い薄型扁平で高効率なアクチュエータ或いはステッピングモータとして構成するには、回転するマグネットをリング状とし、コイルをマグネットの内周或いは外周に配置して励磁されたステータで軸方向の上下からマグネットを挟み込む構成が考えられる(特許文献3参照)。この構成ではマグネット1を挟みこむ第1の磁極部3と第2の磁極部4との間で発生する互いに吸引する力により回転出力を得るが、その力は有効な回転方向の力と同時に不要な軸方向の力も発生している。
特開平7−213041号公報 特開2000−50601号公報 特開2003−111366号公報
ここで、特許文献3に示した構成の装置と同一構成要素で、直径16mm程度の磁極部と直径12mm程度のリング状のプラスチックマグネットを用いた装置を想定し、かつ、仮にマグネットが軸方向にずれた場合の軸方向の力について、有限要素法による磁場解析によるシミュレーションを行った結果を図14に示す。グラフの横軸にはロータであるマグネットの1ピッチ範囲の回転角、すなわち、ここでは着磁極数16として360/16=22.5度の範囲を示し、縦軸にマグネットに発生する軸方向の力(gf)を示す。
例えば、マグネットと上側のステータとの距離、及びマグネットと下側のステータの距離が等しい場合、その通電による電磁力においてはマグネットの軸方向力はマグネットの回転角に応じて上側に吸引(グラフ上、プラス)及び下側に吸引(グラフ上、マイナス)されて、その力は平均すると1ピッチの範囲で等しくなる。すなわち、グラフ上でプラスの面積とマイナスの面積、及び波形が等しく表示されることになる。また、無通電時においては常に軸方向の力は上下共に等しく発生しており、その合力はゼロとなる。ここでは敢えてマグネットを下側のステータの側にそれぞれ0.025mm、0.05mm、0.075mmずらした位置におけるマグネットに発生する軸方向力のシミュレーションデータを示す。これによればマグネットが下側に0.025mmずれた場合は常に下側のみの軸方向力が発生しており、その値は2gfから3gf、0.05mm、0.075mmにおいてはそれぞれ最大で6gfから9gfの軸方向の力が発生している。これはマグネットの偏りが片側に0.05mmでは、仮に軸受けとマグネットの摩擦係数を0.2、軸受けの摺動部分の半径を0.6cmのとすると、
6gf×0.2×0.6cm=0.72gcm
のトルク損失となり、この装置の出力のおよそ10%を占めてしまい、大きな損失となる。(ステータの形状が上側と下側で等しい場合はマグネットが上側にずれた場合でも符号は反転するが同じような力が発生する。)
マグネットのステータに対する吸引力は、対向するステータの面積、ステータ材料の磁気的特性、そしてマグネットとステータの距離などにより変動するが、磁場解析などの結果により、上ステータとマグネットの間に発生するコギング力及び電磁力による軸方向の力と下ステータとマグネットの間に発生するコギング力及び電磁力による軸方向の力がシミュレーション可能なので、これらの力のバランスが良いようなマグネットとステータの間隔などの条件を選択することはできる
また、図14からわかるように偏り量が増加すると軸方向の力も増加する。すなわちこれは、この偏りが発生し、ずれた方向にマグネットが移動するとさらに大きい吸引力が発生するという磁気的特性を示しており、装置としてはマグネットの支持が確実でない場合などでは、該マグネットが急激にその偏りを拡大する方向に移動して、状況は加速度的に悪化するという状況となる。この軸方向の力が大きいとそれだけ摺動摩擦損失が大きくなるので、この力を非常に滑らかな摺動面を有する軸受けで受けて摩擦力の発生を抑え、装置の回転トルク損失の低下を防ぐという手段がある。しかしながら、軸方向の力による摩擦力の発生を抑える為に軸受けを必要以上に滑らかにする為にはコストのかかる仕上げや摺動性の良い高価な材料を使用しなければならなかった。結果として、高効率な装置としては、先ずマグネットと上ステータ及び下ステータとの間隔を寸法精度良く、かつ、安定的に確保できる軸受けの構成が必要であり、さらには摺動性の良い、安価な材質を用いた軸受けであれば良いことは言うまでもない。
一方、前述のように光学装置のシャッタの駆動源として用いる場合は装置の中心を光路とすることから、駆動装置の形態としては薄型扁平円環形状としたいが、その場合のマグネットロータの軸受けの嵌合径はその光路の口径より半径が大きい。すなわち摩擦損失の量は、摺動する部分の摩擦力にその部分の半径を乗じたものなので、結果として摺動摩擦が大きくなり、失う回転トルクは大きくなってしまう。従って、薄型扁平円環形状の駆動装置としてはこの半径の増加分だけさらに軸受けの摩擦を低減して効率を上げなければならない、という課題もあった。
さらに、リング状のマグネットが狭いステータの間隔内で高速にて回転する場合、その軸方向の断面形状、すなわち、扁平なので直径が大きくかつ軸方向に薄い、いわゆる嵌合長が極端に短い形状をしているために、あおられ、軸傾きが大きくなり易い。例えば図15のように中心軸に内径で組み合わさって回転する従来の軸受構造がある。この断面図において、軸方向断面が方形形状のマグネット401に軸方向の高さ規制の突起401a,401bを上下に付加し、その厚さ、つまり嵌合長をL、その穴径をD、外径をD0、円筒形状の軸受け402の軸径をdとし、マグネット401とこの軸受け402のガタによりマグネット401が右上がりに傾いたとすると、その傾きをθ、外径端部の軸方向の変位、すなわちマグネット401のあおられ量をxとした場合、図16に示すように、Dとdの嵌合公差を11.3H6f6,11.3H7f7,11.3H8f8、嵌合長L=0.4,0.5,0.6とそれぞれ変化させて計算すると、マグネット401の外径20mmの端部における傾き量xは0.89mm以上となる。ここでの嵌合公差の等級の6級は決して低い精度ではないのにも関わらず、外周での傾きは抑えられないことになる。すなわち、上下方向のガタのある状態で径方向の精度を上げても効果は少ない。
リング状のマグネットが狭い上下のステータの間隔内で高速で回転する場合、わずかなマグネットの変形や軸受けとの軸方向のガタなどにより、例えばマグネットの内周を軸受けとしている場合はマグネット外周端部があおられて、上下のぶれが予想され、前述のマグネットとステータの間隔の偏りからくる吸引力の増加という特性からもそのぶれが拡大してステータなどに接触、破損の懸念もあった。しかしながら、このガタを抑える為に上下のステータとの間隔を狭めるとステータは一般的には軟磁性体の鉄が材料であるので、その表面における摺動摩擦は小さくない。また、マグネットとステータの接触回避の為にその間隔を拡大してしまうとマグネットとステータの間に発生する電磁力が大きく低減し、トルクの小さい駆動装置となる恐れがあった。
このようにカメラのシャッタ装置などに好適な、薄型で扁平円環形状をし、高効率な駆動装置を構成することは困難であった。
(発明の目的)
本発明の第1の目的は、薄型で扁平形円環状をし、高効率な駆動装置及び光量調節装置を提供しようとするものである。
本発明の第2の目的は、回転するリング状のマグネットと第1及び第2のステータの間隔を安定的に確保し、組立ても容易で安価な駆動装置及び光量調節装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、周方向に複数分割して異なる極に交互に着磁されたリング状のマグネットと、前記リング状のマグネットを回転可能に支持する軸受けと、前記マグネットの回転中心軸と略同心の位置に配置されるコイルと、前記マグネットの前記回転中心軸と垂直方向の一方の面に対向して配置され、前記コイルにより励磁される第1のステータと、前記マグネットの前記回転中心軸と垂直方向の他方の面に対向して配置され、前記コイルにより励磁される第2のステータとを有する駆動装置であって、前記軸受けの前記マグネットの内縁部に接する部分の断面形状が略コの字形状の凹み部をなし、前記マグネットの内縁部の断面形状が前記凹み部内に組み込み可能な形状をなし、前記軸受けの前記凹み部と前記マグネットの内縁部とを組み合わせることで、前記マグネットが前記軸受けに回転可能に支持される駆動装置とするものである。
上記構成においては、軸受けの、マグネットの内縁部に接する部分の断面形状が略コの字形状の凹み部と、マグネットの内縁部とが組み合わされて、前記マグネットが前記軸受けに支持されて回転する軸受け構造としているので、薄型で扁平円環形状でありながら、マグネットと軸受けと間でのガタやあおりの少ない、精度の良い駆動装置となる。
上記第2の目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、前記軸受けに、前記第1のステータと前記マグネットとの前記軸方向の間隔と、前記第2のステータと前記マグネットとの前記軸方向の間隔をそれぞれ規制する突き当て面を有する請求項1に記載の駆動装置とするものである。
上記構成においては、軸受けに設けた突き当て面に第1のステータ及び第2のステータを突き当てて組み立てるので両者の間に不要な部品が介在することが無く、軸受けと第1のステータの間隔、及び軸受けと第2のステータの間隔は精度良く組立て可能であり、結果としてマグネットと第1のステータ及びマグネットと第2のステータの間隔を、容易にかつ安定的に確保できる。
ここで、マグネットの内縁部に接する部分の断面形状が略コの字形状の凹み部を持つ軸受けとマグネットの内縁部とを、バヨネット結合により組み合わせ、もしくは、スナップフィット方式、すなわち弾性のある爪(軸方向の断面が略コの字形状をしている)などを利用した係合方法で組み合わせることが望ましい。これより、軸受けを一部品で形成できるとともに、マグネットとの組み合わせを容易にでき、かつマグネットと各ステータの軸方向の間隔を安定して確保できる。
また、上記第1及び第2の目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の駆動装置と、該駆動装置により駆動されて光量調節を行う光量調節部材とを有する光量調節装置とするものである。
本発明によれば、薄型で扁平円環形状をし、高効率な駆動装置又は光量調節装置を提供できるものである。
以下の実施例1ないし実施例4に示す通りである。
図1〜図7は本発明の実施例1に係わる駆動装置を示す図であり、そのうち、図1は駆動装置の分解斜視図、図2は図1に示す駆動装置の組立て完成状態の断面図である。
これらの図において、1はプラスチックマグネット材料などからなるリング形状のマグネットであり、その回転中心軸(仮想軸:以下、単に軸と記す)方向の断面形状は方形である。また、その軸に対して垂直な面である一方の面及び他方の面を円周方向に16分割して交互にS極、N極に着磁されている。また、各々その裏面は反対の極になっている。この例では後述の図6に示すように着磁極数は16極であるが、マグネットは2極以上であればよい。このマグネット1にはその回転トルクを出力する為に駆動ピン1h,1iが形成されている。
2はマグネット1の径方向と軸方向の位置を決める上軸受けであり、後述の下軸受け3と組み合わされて接合されて、マグネット1の内縁部1aに接する部分の軸方向の断面がカタカナのコの字形状をした凹み部をなし、その凹み部に方形形状の軸方向断面を有するマグネット1の内縁部1aが組み合わされ、マグネット1を回転可能に支持することになる。また、上記凹み部の一方の部材を構成する上軸受け2の上面は後述する第1のステータ6が当接する突き当て面となり、上記凹み部の他方の部材を構成する下軸受け3の部分の下面は後述する第2のステータ7が当接する突き当て面となってなり、上軸受け2と下軸受け3が結合された後、下軸受け3が第2のステータ7に結合される。よって、第1のステータ6とマグネット1の軸方向の間隔及び第2のステータ7とマグネット1の軸方向の間隔は上軸受け2と下軸受け3が組み合わされて形成されるコの字形状の凹み部を有する軸受ユニットにより安定して確保されている。
上軸受け2と下軸受け3の材料は非磁性体で非常に円滑な摺動性の良いもの、例えばプラスチックであればポリアセタールやテフロン(商標)、フッ素系樹脂等で作られている。
4はリング形状のコイルであり、該コイル4はマグネット1と同心でかつ、該マグネット1の外径側に配置されている。5はコイル4が巻かれている絶縁性材料のボビンである。
6は軟磁性材料からなる第1のステータであり、コイル4への通電により励磁される。第1のステータ6はマグネット1の軸方向と垂直な平面(一方の面)に所定の隙間をもって対向し、マグネット1の径方向でしかも内径方向に延出する平板の櫛歯形状の磁極歯6aにより構成されている。この延出する櫛歯形状の磁極歯6aの数はマグネット1の着磁分割数nの1/2個形成され、それらが720/n度(この実施例1では45度)ずつ等分(ここでは8つ)配置されている。前記コイル4ヘの通電により、第1のステータ6の磁極歯6aはすべて互いに同極になるように励磁される。
7は軟磁性材料からなる第2のステータであり、コイル4への通電により励磁される。第2のステータ7はマグネット1の軸方向と垂直な平面(他方の面)に所定の隙間をもって対向し、マグネット1の径方向でしかも内径方向に延出する平板の櫛歯形状の磁極歯7aにより構成されている。この延出する櫛歯形状の磁極歯の数はマグネット1の着磁分割数nの1/2個形成され、それらが720/n度(この実施例1では45度)ずつ等分(ここでは8つ)配置されている。前記コイル4ヘの通電により、第2のステータ7の磁極歯7aはすべて互いに同極になるように、しかも第1のステータ6の磁極歯6aとは逆の極性になるよう励磁される。第2のステータ7の磁極歯7aは、マグネット1を挟んで第1のステータ6の磁極歯6aに対向する位置に形成されている。
前記第1のステータ6と第2のステータ7は、第2のステータ7の最外周部の立ち壁形状の連接部7jで磁気的に連結されている。また、マグネット1、コイル4、第1のステータ6及び第2のステータ7で磁気回路を構成している。マグネット1と第2のステータ7の距離をDとする。
次に、図3〜図5を用いて、軸方向の断面がコの字形状の軸受け50(上軸受け2と下軸受け3とにより形成される、マグネット1の内縁部1aに接する凹み部を持つ部分のみを軸受けとして模式的に示したもの)の詳細、及び従来例と本実施例1との比較について説明する。なお、図3は本発明に係わる軸受け構造を示す模式図であり、図4は図3の軸受け構造のものを本実施例1に対応させた際の模式図であり、図5は本実施例1に係わるマグネットの偏りによる軸方向の力の発生の状況を示す図である。
図3の断面において、軸方向断面が方形形状のマグネット1の厚さをt、その外径をD0、断面コの字形状の軸受け50(詳しくは凹み部50a)の高さをT、顎部50bの上部の外径をd、鍔部50bの厚さをbとし、マグネット1とこの軸受け50のガタによりマグネット1が右上がりに傾いたとすると、その傾きをθ、外周端部の軸方向の変位、すなわちマグネット1のあおられ量をxとする。例えばTとtの嵌合公差を0.5H9e8,0.5H8f7,0.5H8h8、嵌合長径(顎部50bの上部の外径)d=11.6,12.0,13.0とそれぞれ変化させて外径20mmのマグネット1に対し、軸受け50の径を12mm前後の装置に対して計算すると、図5のようにマグネット1の外径20mmの端部における傾き量xは一般的な9級程度の公差であっても0.1mm以下となる。
すなわち、図3に示す本実施例のような鍔部を有する軸受構造では上と下の鍔部の間の距離とマグネットの厚さの差であおられ量が決定し、この構成であれば9級、8級という一般的な加工精度であっても0.1mm以下のあおられ量の少ない支持が可能となっている。
詳しくは、軸方向に薄い扁平形状の装置においては、軸受の軸方向の嵌合長さが直径に比べて格段に短いので、鍔部が無い従来の軸受構造ではあおられ量を減らそうとすると軸径と穴径の差を詰めて嵌合をきつくする必要があり、この方法では加工精度アップによるコストアップの他、回転性とのバランスなどの問題もあった。これに対し本実施例のような鍔部を有する構造においては軸径と穴径の仕上げは一般的な公差で良く、あおられ量の発生に支配的な軸方向の鍔部と鍔部の距離、及びマグネットの板厚の公差も一般的な公差であってもあおられ量は小さくできる。
さらに詳しくは、図15のような軸受け402に鍔部が無い従来構成において、あおられ量xはマグネット401の内径φDと軸受け402の外径φdの嵌合径の差の大小の変化により支配的に決定され、マグネット401の厚みLは扁平形状の範囲ではその長さの変化の傾きに対する効き量はほとんどない(図15では、左側の突起401bと右側の突起401aが軸受け402に当接して、突っ張ってマグネット401の傾きが決定するからである)。一方、本実施例の図3の形態においては、マグネット1の傾きを決定するのは鍔部50bと鍔部50bの距離とマグネット1の厚さであって、軸と穴の嵌合径の差はあまり関係がない。従って、図5と図16では比較するパラメータは変わっているが、それぞれの場合の支配的なパラメータを掲げている。また、これらはφD及びφdの長さに比べてマグネット1の厚みLが短い、すなわち薄型扁平構造の装置だからである。
従って、図3の軸受け構造を本実施例1に対応させた図4においては、上軸受け2と下軸受け3とにより形成される凹み部50aを有する軸受け50と各ステータ6,7との距離を0.1mmを超えるように設定してあるので、従来のようにこのガタによりマグネット1の外周端部がステータに接触することはない。さらに鍔部50bの径dの大小には余り影響されないので、軸受けを特に大型にする必要も無い。また、第1のステータ6、第2のステータ7の軸方向の位置は軸受け50の鍔部50bの上面及び下面で決定されているので、安定して精度良くマグネットとステータの間隔を確保している。
以上により、断面コの字形状の凹み部50aを有する軸受け50と軸方向断面が方形形状のマグネット1が組み合わされて構成された駆動装置においては、その部品精度によるガタから発生するマグネット1のあおられ量は装置の大型化を招くことなく達成される。
次に、コイル4への通電によるマグネット1の回転動作について簡単に説明する。
図6及び図7は軸方向から見た駆動装置の上面図であり、理解を容易にする為、マグネット1と出力ピン1h、第2のステータ7のみを示している。詳しくは、図6は、コイル4への逆通電時にマグネット1が反時計回りに回動して出力ピン1hが第2のステータ7の磁極歯7aの右側面に当接している状態であり、図7は、コイル4への正通電時にマグネット1が時計回りに回動して出力ピン1hが第2のステータ7の隣接する別の磁極歯7a方向に回動した状態である。
コイル4への通電(仮に正通電とする)により第2のステータ7(及び不図示の第1のステータ6)の磁極歯7aが励磁されると、発生した磁気は磁極歯7aに挟まれたマグネット1の着磁部分を通過することにより該マグネット1を回転させる電磁力を発生させる。図6のように磁極歯7aの幅の中心に対し、マグネット1の着磁部1aの中心が時計方向にずれている状態(図6ではα°)でコイル4に正通電を行い、磁極歯7aがN極に励磁されると、マグネット1の着磁部の図示上、裏面はN極なので反発し合い、マグネット1は時計回りに回転する力を得る。隣接する別の磁極歯7aでも、着磁部1bの裏面がN極なのでこちらは吸引され、やはりマグネット1は時計回りに回転する力となる。
図7のように隣接する別の磁極歯7aの幅の中心に対し、マグネット1の着磁部1bの中心が反時計回りにずれている状態でコイル4に逆通電を行い、隣接する別の磁極歯7aがS極に励磁されるとマグネット1の着磁部1bの図示上、裏面はS極なので反発し合い、マグネット1は反時計回りに回転する力を得る。反時計方向に隣接する磁極歯7aでも、着磁部1aの裏面がN極なのでこちらは吸引され、やはりマグネット1は反時回りに回転する力となる。
このようにしてコイル4へ正通電するとマグネット1は時計回りに、逆通電をすると反時計回りに、それぞれ回転する往復動作の駆動装置となっている。回転のストロークは磁極歯の幅、着磁の幅などにより決定され、回転の方向も磁極歯のある位置にマグネットロータのどの極を配置するかにより決定される。励磁された極と同じ極に着磁されていれば反発し、異なる極に着磁されていれば吸引するという電磁力により、マグネット1は時計回り、反時計回りに回転することができる。よって、マグネット1の出力ピン1h,1iを図示しないシャッタ装置のシャッタ羽根に連動させれば、コイル4への通電方向の切り換えにより、往復運動をする出力ピン1h,1iにより前記シャッタ装置のシャッタ羽根が開閉動作をすることになり、容易に高効率で薄型のシャッタ装置が構成できる。
ここで、断面コの字形状の凹み部50aを有する軸受け50と軸方向断面が方形のマグネット1により構成された駆動装置が薄型で扁平円環形状になる最適な構成であることについて述べる。
第1に、マグネットをリング状に形成していること、
第2に、マグネットの回転中心軸(仮想の軸)に対して垂直方向の面が周方向に分割して異なる極に交互に着磁していること、
第3に、マグネットの外周面の外側或いは内周面の内側或いはその両方にコイルを同軸上に配置していること、
第4に、それらのコイルにより励磁される第1のステータ、第2のステータをそれぞれリング状のマグネットの軸方向と垂直な面、即ちリング状の平面に対向させていること、
第5に、磁極歯を半径方向に延出する櫛歯により構成していること、
第6に、断面コの字形状をした凹み部を有する軸受けと軸方向断面が方形形状のマグネットが組み合わされて構成されていること、
第7に、第1のステータ、第2のステータ2の軸方向の位置は軸受けの鍔部の上面及び下面で決定されていること、
である。
以上により、マグネット1と各ステータ6,7の間隔は容易にかつ安定して精度良く確保されている。また、回転するマグネット1は挟まれている磁極歯6a,7aの間で所定の寸法通りに、一方に引かれることなく磁気的に中立状態となり、従って軸受け50にかかる力が小さくなっているので嵌合径が大きくとも摩擦損失が少なく、装置として発生する電磁力を有効に回転トルクにすることができている。
また、コイル4への通電により発生する磁束は第1のステータ6と第2のステータ7との間にあるマグネット1を横切るので効果的に作用する。さらに、第1のステータ6、第2のステータ7は全て半径方向に延出する櫛歯形状により構成されるため、軸方向へ延出して構成されるものに比べて軸方向に関する寸法は小さく構成できる。
以上により、シャッタ装置等の光量調節装置に好適な、薄型で扁平円環形状をし、高効率かつ安価な駆動装置を提供することができる。
次に、本発明の実施例2に係わる駆動装置について、図8及び図9を用いて説明する。図8は本実施例2に係わる駆動装置の分解斜視図、図9は図8の駆動装置の組立て完成状態の断面図である。ここでは、上記実施例1と差異のある部分についてのみ説明し、その他の同一の機能を有する部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。
これらの図において、101はプラスチックマグネット材料などからなるリング状のマグネットであり、その軸方向の断面形状は方形である。また、その軸に対して垂直な面である一方の面及び他方の面を円周方向に16分割して交互にS極、N極に着磁されている。また、各々その裏面は反対の極になっている。この例では着磁極数は16極であるが、マグネットは2極以上であればよい。101aはマグネット101の内縁部に形成された軸方向断面が方形形状のバヨネット爪部(軸方向断面が方形)であり、ここでは8個が形成されているが、2つ以上あればよい。このバヨネット爪部101aの先端部は回転摺動が可能なように円滑に仕上げられている。
102はバヨネット軸受けであり、マグネット101の径方向と軸方向の位置を決める為に該マグネット101の内縁部、詳しくはバヨネット爪部101に接する部分の断面形状がカタカナのコの字形状の凹み部をしており、この凹み部に方形形状の断面を有するマグネット1の内縁部(バヨネット爪部101a)が組み合わされて、マグネット101を回転可能に支持する。102aはバヨネット溝部であり、マグネット101のバヨネット爪部101aと同位相で8個形成されていて、その溝の幅はマグネット101のバヨネット爪部101aよりもわずかに広く、軸方向から位相を合わせて組み合わせることができる。バヨネット軸受け102の上面は第1のステータ6が当接する突き当て面となり、凹み部を構成する部分の下面は第2のステータ7が当接する突き当て面となって第2のステータ7に結合される。よって、第1のステータ6とマグネット101の軸方向の間隔及び第2のステータ7とマグネット101の軸方向の間隔は、このバヨネット軸受け102に単独で形成されたコの字形状の凹み部を有する軸受ユニットにより安定して確保されている。バヨネット軸受け102の材料は非磁性体で非常に円滑な摺動性の良いもの、例えばプラスチックであればポリアセタールやテフロン(商標)、フッ素系樹脂等で作られている。
マグネット101をバヨネット軸受け102に組み立てるには両者を軸方向から位相を合わせた後、マグネット1を回転させると、バヨネット爪部101aがバヨネット溝部102aに隣接する鍔部102bの下に入り、マグネット101はバヨネット軸受け102により軸方向と径方向の位置が規制されて外れることは無い。従って、マグネット101は鍔部102bの存在する角度範囲内においては円滑に回転可能なのでこの角度範囲内を機能上の作動角度とする往復動作を行う。
ここで、このような断面コの字形状の凹み部を有するバヨネット軸受け102と軸方向断面が方形のマグネット101により構成された駆動装置が、薄型で扁平リング形状の駆動装置になる上で最適な構成であることについて述べる。
第1に、マグネットをリング状に形成していること、
第2に、マグネットの回転中心軸に対して垂直方向の面が周方向に分割してなる極に交互に着磁していること、
第3に、マグネットの外周面の外側或いは内周面の内側或いはその両方にコイルを同軸上に配置していること、
第4に、それらのコイルにより励磁される第1のステータ、第2のステータをそれぞれリング状のマグネットの軸方向と垂直な面、即ち円環形状の平面に対向させていること、
第5に、磁極歯を半径方向に延出する櫛歯により構成していること、
第6に、断面コの字形状の凹み部を有するバヨネット軸受けと軸方向断面が方形のマグネットがバヨネット結合により組み合わされて構成されていること、
第7に、ステータ1、ステータ2の軸方向位置は軸受けの上面及び下面で決定されていること、
である。
以上のように、凹み部を有するバヨネット軸受け102という一部品でマグネット101の保持と各ステータ6,7との間隔確保という機能を有しているので、部品コストが安価で、かつ、組立て及び公差の積み重なりによる精度低下の可能性が低く、マグネットとステータの間隔は安定して精度良く確保されている。
また、回転するマグネット101は挟まれている磁極歯6a,7aの間で所定の寸法通りに、一方に引かれることなく磁気的に中立状態となり、従って軸受け102にかかる力が小さくなっているので嵌合径が大きくとも摩擦損失が少なく、装置として発生する電磁力を有効に回転トルクにすることができている。
また、コイル4への通電により発生する磁束は第1のステータ6と第2のステータ7との間にあるマグネット101を横切るので効果的に作用する。さらに、第1のステータ6、第2のステータ7は全て半径方向に延出する櫛歯形状により構成されるため、軸方向へ延出して構成されるものに比べて軸方向に関する寸法は小さく構成できる。
以上により、シャッタ装置等の光量調節装置に好適な、薄型で扁平円環形状をし、高効率かつ安価な駆動装置を提供することができる。
次に、本発明の実施例3に係わる駆動装置について、図10及び図11を用いて説明する。図10は本実施例3に係わる駆動装置の分解斜視図、図11は図10の駆動装置の組立て完成状態の断面図である。ここでは上記実施例1と差異のある部分についてのみ説明し、他の同一機能を有する部分については同一符号を付し、その詳細は省略する。
これらの図において、202はスナップフィット軸受けであり、爪部202aとガイド部202bによって形成され、爪部202aはマグネット1の内縁部1aに接する部分の軸方向断面がカタカナのコの字形状の凹み部を有した形状をしており、その凹み部に方形形状の断面を有するマグネット1の内縁部1aが組み合わされ、マグネット1を回転可能に支持する。爪部202aは弾性を有する材料で形成され、本実施例3では径方向に弾性的に移動可能である。また、ガイド部202bの外周部分に案内されてマグネット1は回転可能となっており、このガイド部202bの上面が第1のステータ6の当接する突き当て面をなす。また、スナップフィット軸受け202(爪部202a及びガイド部202b)の凹み部を構成する部分の下面は第2のステータ7の当接する突き当て面をなし、この突き当て面にて第2のステータ7が結合される。スナップフィット軸受け202の材料は非磁性体で非常に円滑な摺動性の良いもの、例えばプラスチックであればポリアセタールやテフロン(商標)、フッ素系樹脂等で作られている。
マグネット1をスナップフィット軸受け202に組み立てる際、軸方向上面よりマグネット1を押し込むと、該マグネット1の内周により爪部202aの斜面が軸受けの内周側に倒れ、マグネット1が完全に凹み部に入ると元の位置に復帰する。すなわち、爪部202aは軸方向へのマグネット1の位置規制を行い、ガイド部202bと共にマグネット1を回転可能に支持する軸受けとして機能する。これにより、第1のステータ6とマグネット1の軸方向間隔及び第2のステータ7とマグネット1の軸方向間隔はこのスナップフィット軸受け202の一部品だけで安定して確保されている。
ここで、断面コの字形状の凹み部を有するスナップフィット軸受けと軸方向断面が方形のマグネット1により構成された駆動装置が、薄型で扁平リング形状の駆動装置になる上で最適な構成であることについて述べる。
第1に、マグネットをリング状に形成していること、
第2に、マグネットの回転中心の仮想の軸に対して垂直方向の面が周方向に分割して異なる極に交互に着磁していること、
第3に、マグネットの外周面の外側或いは内周面の内側或いはその両方にコイルを同軸上に配置していること、
第4に、それらのコイルにより励磁される第1のステータ、第2のステータをそれぞれ扁平円環形状のマグネットの軸方向と垂直な面即ち円環形状の平面に対向させていること、
第5に、磁極歯を半径方向に延出する櫛歯により構成していること、
第6に、断面コの字形状の凹み部を有するスナップフィット軸受けと軸方向断面が方形のマグネットがスナップフィット結合により組み合わされて構成されていること、
第7に、第1のステータ1、第2のステータ2の軸方向の位置は軸受けの上面及び下面で決定されていること、
である。
以上のように、凹み部を有するスナップフィット軸受け202という一部品でマグネット1の保持と各ステータ6,7との間隔確保という機能を有しているので、部品コストが安価で、かつ、組立て及び公差の積み重なりによる精度低下の可能性が低く、マグネット1と各ステータ6,7の間隔は安定して精度良く確保されている。
さらにこの方式では、マグネット1の回転動作において、その往復動作だけでなく連続回転動作に対しても好適である。また、回転するマグネット1は挟まれている磁極歯の間で所定の寸法通りに、一方に引かれることなく磁気的に中立状態となり、従って軸スナップフィット軸受け202にかかる力が小さくなっているので嵌合径が大きくとも摩擦損失が少なく、装置として発生する電磁力を有効に回転トルクにすることができている。
また、コイルへ4の通電により発生する磁束は第1のステータ6と第2のステータ7との間にあるマグネット1を横切るので効果的に作用する。さらに、第1のステータ6、第2のステータ7は全て半径方向に延出する櫛歯形状により構成されるため、軸方向へ延出して構成されるものに比べて軸方向に関する寸法は小さく構成できる。
以上により、シャッタ装置等の光量調節装置に好適な、薄型で扁平円環形状をし、高効率かつ安価な駆動装置を提供することができる。
以上の実施例1ないし実施例3によれば、以下のような効果を有するものとなる。
1)マグネットを回転可能に支持する軸受けは該マグネットの内縁部に接する部分の断面形状が略コの字形状の凹み部をなし、マグネットの内縁部の断面形状が前記凹部と組み合わせ可能な形状をなし、軸受けの凹み部とマグネットの内縁部とを組み合わせて軸受け構造を構成しているので、マグネットの軸倒れ、外周端部のあおられの少ない駆動装置とすることができ、扁平円環で高効率な駆動装置とすることができる。なお、マグネットの軸方向断面は方形形状としているが、これに限定されず、前記軸受けの凹み部に組み合わされる部分が略凸形状したものであっても良い。
2)軸受けにより上下のステータの軸方向の位置決めも行うので多数の部品の公差が積み重なることなく、上下のステータの間でマグネットの位置が変動しにくいので常に該マグネットとステータの間隔を安定的に確保し、円滑な回転の得られる軸受け構造を提供可能となる。よって、精度の良いマグネットの位置決めが可能なので該マグネットのステータ方向への異常な偏りが発生しにくく、これによる軸受けとの摩擦抵抗の増大による駆動装置の出力損失を抑えることができる。
3)マグネットと軸受けの組立てをバヨネット結合とすることにより、バヨネット軸受けという一部品で、マグネットの内縁部に接する部分の軸方向断面がコの字形状の凹み部を有する軸受けとして機能させることができ、マグネットの軸倒れがなく、外周端部のあおられの少ないものとすることができ、軸受けを安価に構成できた。
4)マグネットと軸受けの軸方向組立てをスナップフィット結合とすることにより、スナップフィット軸受けという一部品で、マグネットの内縁部に接する部分の軸方向断面がコの字形状の凹み部を有する軸受けとして機能させることができ、マグネットの軸倒れがなく、外周端部のあおられの少ないものとすることができ、さらにマグネットの連続回転動作にも好適な構造の軸受けを安価に構成できた。
本発明の実施例1に係わる駆動装置の分解斜視図である。 図1に示す駆動装置の組立て完成状態の断面図である。 本発明に係わる軸受け構造を示す模式図である。 図3の軸受け構造構成を本実施例1に対応させた際の模式図である。 本発明の実施例1に係わるマグネットの偏りによる軸方向の力の発生状況を示す図である。 本発明の実施例1において第1のマグネット1と第1のステータ6のみを示した駆動装置の動作説明図である。 本発明の実施例1において第1のマグネット1と第1のステータ6のみを示した駆動装置の動作説明図である。 本発明の実施例2に係わる駆動装置の分解斜視図である. 図8の駆動装置の組立て状態の断面図である。 本発明の実施例3に係わる駆動装置の分解斜視図である. 図10の駆動装置の組立て状態の断面図である。 従来のステッピングモータの一例を示す斜視図である。 従来のステッピングモータの一例を示す断面図である。 従来の装置における有限要素法による磁場解析によるシミュレーション結果を示す図である。 従来の駆動装置における軸受け構造を示す模式図である。 図15の装置でのマグネットの偏りによる軸方向の力の発生状況を示す図である。
符号の説明
1 マグネット
1a 内縁部
2 上軸受け
3 下軸受け
4 コイル
5 ボビン
6 第1のステータ
6a 磁極歯
7 第2のステータ
7a 磁極歯
50 軸受け
50a 凹み部
50b 顎部
101 マグネット
101a バヨネット爪部
102 バヨネット軸受け
102a バヨネット溝部
102b 顎部
202 スナップフィット軸受け
202a 爪部
202b ガイド部




Claims (3)

  1. 周方向に複数分割して異なる極に交互に着磁されたリング状のマグネットと、
    前記リング状のマグネットを回転可能に支持する軸受けと、
    前記マグネットの回転中心軸と略同心の位置に配置されるコイルと、
    前記マグネットの前記回転中心軸と垂直方向の一方の面に対向して配置され、前記コイルにより励磁される第1のステータと、
    前記マグネットの前記回転中心軸と垂直方向の他方の面に対向して配置され、前記コイルにより励磁される第2のステータとを有する駆動装置であって、
    前記軸受けの前記マグネットの内縁部に接する部分の断面形状が略コの字形状の凹み部をなし、前記マグネットの内縁部の断面形状が前記凹み部内に組み込み可能な形状をなし、
    前記軸受けの前記凹み部と前記マグネットの内縁部とを組み合わせることで、前記マグネットが前記軸受けに回転可能に支持されることを特徴とする駆動装置。
  2. 前記軸受けは、前記第1のステータと前記マグネットとの前記軸方向の間隔と、前記第2のステータと前記マグネットとの前記軸方向の間隔をそれぞれ規制する突き当て面を有することを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 請求項1又は2に記載の駆動装置と、該駆動装置により駆動されて光量調節を行う光量調節部材とを有することを特徴とする光量調節装置。
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