JP2005057902A - 駆動装置及び光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型となる円環形状の駆動装置の外径を大きくすること無く、該駆動装置を用いる際に必要となる他の部材を配置するスペースを有する駆動装置を提供する。
【解決手段】所定の角度回転可能に保持されるマグネットロータ1と、該マグネットロータの内側或いは外側に配置されるコイル3と、マグネットロータの前記仮想軸に対して垂直方向の面の一方の面にあって前記コイルにより励磁される第1のステータ5と、マグネットロータを挟んだ前記一方の面とは反対側の面にあって前記コイルにより励磁される第2のステータ6からなり、マグネットロータは前記異なる極に交互に着磁された前記面1aが円環状であるとともに該円環状の一部に切欠き部1c,1dが設けられた円環形状をしており、マグネットロータの回転可能な所定の角度をθr度、前記仮想軸から見込む前記切欠き部の角度範囲をθa度とすると、θr<θaの関係にある。
【選択図】図1

Description

本発明は、円環形状のマグネットロータを有する駆動装置およびカメラ等の前記駆動装置を具備する光学装置に関するものである。
薄型の駆動装置として例えば近年、薄型化の進むデジタルカメラなどのシャッタの駆動源としての需要があるが、これらに適する形態としてブラシレスタイプのものが挙げられる。また、ブラシレスタイプのモータで駆動回路が単純なものとしては、永久磁石を用いたステッピングモータがある。このステッピングモータをシャッタの開口を開閉するシャッタ羽根の駆動源として用いた場合、その制御がステップ的に行えるというメリットがあるので、そのさらなる小型化、光軸方向の薄型化が望まれている。
この光軸方向に短い薄型のモータとしては、例えば特許文献1や特許文献2等で提案されている。図11、図12を用いて簡単に説明すると、複数のコイル301,302,303と円盤形状のマグネット304で構成されるものであり、コイル301〜303は図11に示すように薄型コイン形状でその軸は軸受部材によって支持され、マグネット304の軸と平行に配置されている。円盤形状のマグネット304はその円盤の軸方向に着磁されており、マグネット304の着磁面とコイル301〜303の軸は対向するように配置されている。しかしながら、上記マグネットを含むユニットが円環形状でなく、中央に軸を有する構造では薄型であったとしても、カメラのシャッタなどにおいて中央部を光学的な光路として使用することは不可能である。従ってこれを採用しようとすると、光路以外にユニットを配置しなければならず、結果として光路の直径に駆動ユニットの大きさを加えた平面方向の大きさは大きくなるという問題があった。
一方、近年の需要の中心となっているズームレンズ付きオートフォーカスカメラの鏡筒は主に撮影光学系のズーム群、フォーカス群とシャッタ装置或いは絞り装置というユニットから構成されるが、ズーム動作或いはフォーカス動作においてそれぞれの光学系のユニットの移動に伴ってシャッタ装置或いは絞り装置も光軸方向に進退する必要であることが多い。これらの進退の方式としては主に2種類の方式があり、一つはカム筒を使用する方式であり、もう一つはいわゆる支持手段である支持バーを用いたバー吊り下げ方式である。このいわゆるバー吊り下げ方式はカム筒に駆動されるズーム群とは独立して光軸方向に伸びるバーにシャッタ装置或いは絞り装置と光学系のフォーカス群が移動可能に構成された方式であり、特徴として光学系のズームレンズ群とフォーカスレンズ群が独立した制御、機構なのでズーム動作と関係なくいつでもフォーカスできるといったメリットがある。近年の需要が大きいコンパクトデジタルカメラにおいてはその特徴の一つである撮影前のフレーミング時に撮影光学系からの画像が観察できるという点から、観察中にズーム動作を行っても容易にフォーカス動作も行えて常にピントの合った画像を観察できるので、一般的に普及している。
特開平7−213041号公報 特開2000−50601号公報
しかしながら、前述の小型で薄型のシャッタ装置及び絞り装置の駆動装置を上記バー吊り下げ方式のコンパクトデジタルカメラに搭載しようとすると、前述のバーがシャッタ装置或いは絞り装置を吊り下げる為にこれらを貫通しなければならないのでシャッタ装置或いは絞り装置及びこれらの駆動装置には前記バーが貫通するスペースが必要となり、しかもバーはシャッタ装置用と光学系のフォーカス群の移動用などで2本程度必要となる場合がある。すなわち、薄型で円環形状の駆動装置としても光学系の光路以外にさらにこれらのバーのスペースを確保しなければならず、光軸直角な平面方向において駆動装置の外形に加えてバー類のスペースを加えた構成となり、平面方向の大きさが拡大してしまうという問題があった。
このようにカメラのシャッタなどに好適な薄型でかつ円環形状で光路以外のスペースの小さい駆動装置を構成することは困難であった。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、回転中心の仮想軸に対して垂直方向の面が異なる極に交互に分割着磁されて前記仮想軸を回転中心として所定の角度回転可能に保持されるマグネットロータと、該マグネットロータの内側或いは外側に配置されるコイルと、前記マグネットロータの前記仮想軸に対して垂直方向の面の一方の面にあって前記コイルにより励磁される第1のステータと、前記マグネットロータを挟んだ前記一方の面とは反対側の面にあって前記コイルにより励磁される第2のステータからなる駆動装置において、前記マグネットロータは前記異なる極に交互に着磁された前記面が円環状であるとともに該円環状の一部に切欠き部が設けられた円環形状をしており、前記マグネットロータの回転可能な所定の角度をθr度、前記仮想軸から見込む前記切欠き部の角度範囲をθa度とすると、
θr<θa
である駆動装置とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、回転中心の仮想軸に対して垂直方向の面が異なる極に交互に分割着磁されて前記仮想軸を回転中心として所定の角度回転可能に保持されるマグネットロータと、該マグネットロータの内側或いは外側に配置されるコイルと、前記マグネットロータの仮想軸に対して垂直方向の面の一方の面にあって前記コイルにより励磁される第1のステータと、前記マグネットロータを挟んだ前記一方の面とは反対側の面にあって前記コイルにより励磁される第2のステータからなる駆動装置において、前記マグネットロータは前記異なる極に交互に着磁された前記面が扇形状であるとともに該扇形状をした面以外の部分が切欠き部となる円環形状をしている駆動装置とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、前記第1のステータと前記第2のステータの少なくとも一方を固定するケース部材を有し、かつ、前記第1のステータおよび前記第2のステータは径方向に延出する磁極歯を有しており、前記ケース部材には前記磁極歯の先端部の平面性を保持する平面部が設けられている請求項1又は2に記載の駆動装置とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の駆動装置と、該駆動装置の前記マグネットロータに設けられた前記切欠き部を前記仮想軸方向に貫通し、該駆動装置あるいは該駆動装置と結合されて該駆動装置を駆動源として作動する作動装置を前記仮想軸と平行方向に移動可能とする支持部材とを有し、前記切欠き部の前記仮想軸から見込む角度範囲は、前記マグネットロータが前記所定の角度内で回転しても前記支持部材とは当接しない広さに設定されている光学装置とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、前記マグネットロータの円環形状の内径部の一部を光路とする開口部を備えた地板および前記マグネットロータの回転に連動して前記開口部を通過する光量を変更する羽根部材を有する光量調節手段、或いは、前記マグネットロータの回転に連動して光学手段を光軸方向に前後させる光学位置設定手段を、前記支持部材が前記仮想軸と平行方向に移動可能に支持する請求項4に記載の光学装置とするものである。
上記請求項1又は2に記載の発明によれば、薄型となる円環形状の駆動装置の外径を大きくすること無く、該駆動装置を用いる際に必要となる他の部材を配置するスペースを有する駆動装置を提供できるものである。
また、請求項3に記載の発明によれば、ステータの磁極歯の平面性を保持してマグネットロータと該ステータのギャップを一定に保ち、駆動精度の低下を抑制することのできる駆動装置を提供できるものである。
また、請求項4又は5に記載の発明によれば、薄型となる円環形状の駆動装置の外径を大きくすること無く、該駆動装置或いは該駆動装置と結合されて該駆動装置を駆動源とする作動装置を移動可能とする支持部材の配置スペースを有する光学装置を提供できるものである。
以下の実施例1および実施例2に記載した通りである。
図1〜図8は本発明の実施例1を示す図であり、そのうち、図1は本発明に係る駆動装置の分解斜視図、図2は図1に示す駆動装置の組立完成状態の斜視図、図3は駆動装置の断面図である。
これらの図において、1はプラスチックマグネット材料などからなる扁平円環形状のマグネットロータであり、円環形状のマグネット部1aとロータ部1bからなっており、該マグネット部1aの軸(円環形状であるので実際には有していないが、説明の便宜上、回転中心となる光軸方向の仮想軸を軸と称する)方向の断面形状は方形である。ここでは円環形状の2箇所を切欠き部により2つに分断されている。この切欠きの数は貫通する支持バーの数により変更してよい。また、マグネット部1aは回転中心となる軸(仮想軸)に対して垂直な面である一方の面及び他方の面を円周方向に全周360度を16分割(22.5度)するようにS極、N極に交互に着磁され、16極のマグネットとして構成されている。但し、ここではマグネットロータ1の軸から見込む角度範囲としてθa度を有する切欠き部1c,1dが円環形状部に設けられているので、着磁部は16箇所はない。また、各々その裏面は反対の極になっている。なお、着磁極数は2極以上であればよい。また、着磁は周方向に角度を分割して行わなくともよい。
前記マグネットロータ1にはその回転トルクを伝達する為に出力ピン1h,1iが形成されている。ロータ部1bはマグネットロータ1の径方向と軸方向の位置を決める部分でマグネット部1aと一体に接合されて、その径方向は内側面1eでコイルボビン3の外周面と、軸方向は第1のステータ5と第2のステータ6に当接して位置が決まり、マグネットロータ1を回転可能とする。ロータ部1bの材料は非磁性体で非常に円滑な摺動性の良いもの、例えばプラスチックであればポリアセタールやテフロン(登録商標)、フッ素系樹脂等で作られている。また、ロータ部1bはマグネット部1aと同じ材料により一体成型されてあってもよい。
2はプラスチックなどの非磁性体材料でつくられたケースであり、マグネットロータ1の切欠き部に対応する部分は同様に凹み形状であり、第1のステータ5の磁極歯5aの先端と第2のステータ6の磁極歯6aの先端を受ける受面2a(図1〜図3参照)を有し、マグネットロータ1と軟磁性材料よりなる後述の第1のステータ5及びマグネットロータ1と第2のステータ6のそれぞれのギャップが変化しないように構成されている。3は円環形状のコイルであり、円周方向に導線を巻線されてマグネットロータ1と同心でかつ、該マグネットロータ1の内径側に配置されている。4はコイル3が巻かれている絶縁性かつ摺動性の良い材料のボビンであり、ここでは断面を略L字形状をなし、その外周面は前記マグネットロータ1の内側面1eと回転摺動する。
5は軟磁性材料からなる第1のステータであり、コイル3への通電により励磁される。この第1のステータ5は円環形状のマグネットロータ1の軸方向と垂直な平面(一方の面)に所定の隙間をもって対向し、マグネットロータ1の径方向でしかも外径方向に延出する平板の櫛歯形状の磁極歯5aにより構成されている。ここではマグネットロータ1が16極なので、この延出する櫛歯形状の磁極歯の数はマグネットロータ1の着磁分割数nの1/2個形成され、それらが360/2n度(この実施の形態では22.5度)ずつ等分配置すると8箇所の磁極歯になるが、マグネットロータ1の切欠き範囲に対向する磁極歯は設けられていないので、ここでは磁極歯は6個である。コイル3ヘの通電により、第1のステータ5の磁極歯5aはすべて同極になるように励磁される。
6は軟磁性材料からなる第2のステータであり、コイル3への通電により励磁される。この第2のステータ6はリング形状のマグネットロータ1の軸方向と垂直な平面(一方の面)に所定の隙間をもって対向し、マグネットロータ1の径方向でしかも外径方向に延出する平板の櫛歯形状の磁極歯7aにより構成されている。ここではマグネットロータ1が16極なので、この延出する櫛歯形状の磁極歯の数はマグネットロータ1の着磁分割数nの1/2個形成され、それらが360/2n度(この実施の形態では22.5度)ずつ等分配置すると8箇所の磁極歯になるが、マグネットロータ1の切欠き範囲に対向する磁極歯は設けられていないので、ここでは磁極歯は6個である。コイル3ヘの通電により、第2のステータ6の磁極歯6aはすべて同極になるように、しかも第1のステータ5の磁極歯5aとは逆の極性になるよう励磁される。
前記第2のステータ6の磁極歯6aは、マグネットロータ1を挟んで第1のステータ5の磁極歯5aに対向する位置に形成されている。第1のステータ5と第2のステータ6は、第1のステータ5の内周の立ち壁形状の連接部5jと第2のステータ6の内周の立ち壁形状の連接部6jが組み合わされ、互いに同軸度を維持し、かつ磁気的に連結されている。従って、マグネットロータ1、コイル3、第1のステータ5及び第2のステータ6で磁気回路を構成している。
以上のマグネットロータ1から第2のステータ6までにより、円環形状の駆動装置が構成される。このように円環形状ゆえ、駆動装置を薄型化できる。
図4は本実施例の駆動装置により駆動されるシャッタ装置の分解斜視図であり、図5は支持バーを有する駆動装置とシャッタ装置が組立られたユニットの斜視図、図6は図5の断面図である。これらの図において、10は押さえ板であり、第2のステータ6において前記駆動装置と結合される。11は地板12の回転軸を中心に回動可能でシャッタ羽根であり、該シャッタ羽根10に設けられた長穴にマグネットロータ1の駆動ピン1h,1iが入ってその回転動作をシャッタ羽根の開閉動作に変換する。13は支持手段であるシャッタ支持バーであり、駆動装置の切欠き部を貫通しながら地板12に直交して固定され、一体となったシャッタ装置と駆動装置を、不図示のガイド及び駆動源によって軸方向に沿って移動させる。14は不図示のレンズに固定された支持手段であるレンズ支持バーであり、地板12、押さえ板10、及び駆動装置の切欠き部を貫通している。この不図示のレンズはシャッタ装置とは独立して軸方向に前後するが、そのレンズ支持バー14の貫通する逃げスペースはシャッタ装置及び本実施例の駆動装置に必要となる。
次に、図7及び図8を用いて、コイル3への通電によるマグネットロータ1の回転動作について簡単に説明する。図7及び図8は本実施例に係る駆動装置を軸方向から見た上面図を示しており、理解を容易にする為、マグネットロータ1と出力ピン1h、第1のステータ5のみを示している。
図7は、コイル3への逆通電時にマグネットロータ1が反時計回りに回動して出力ピン1hが第1のステータ5の磁極歯5aの右側面に当接している状態であり、図8は、コイル3への正通電時にマグネットロータ1が時計回りに回動して出力ピン1hが第1のステータ5の隣接する別の磁極歯6a方向に回動した状態である。ここでは一部の磁極歯と着磁部に着目して説明するが、実際の動作は全ての磁極歯と着時部において作用している。
コイル3への通電(仮に正通電とする)により第1のステータ5(及び不図示の第2のステータ6)の磁極歯が励磁されると、発生した磁束は磁極歯に挟まれたマグネットロータ1の着磁部分を通過することにより該マグネットロータ1を回転させる電磁力を発生させる。図7のように磁極歯5aの幅の中心に対し、マグネットロータ1の着磁部(仮にA部とする)の中心が時計方向にずれている状態(図7ではα°)でコイル3に正通電を行い、全ての磁極歯5aがN極に励磁されるとマグネットロータ1の着磁部Aの裏面はN極なので互いに反発し合い、マグネットロータ1は時計回りに回転する力を得る。隣接する別の磁極歯5aに着目すれば、A部の右隣の着磁部(B部とする)の裏面がS極なのでこちらは吸引され、やはりマグネットロータ1は時計回りに回転する力となる。実際には図示されない第2のステータ6の磁極歯6aは第1のステータ5の磁極歯5aと逆の極に励磁され、マグネットロータ1の図面上、表面の着磁極に対して同様に作用してやはり、マグネットロータ1は時計回りに回転する力となる。この結果、マグネットロータ1は図7の状態から図8の状態まで(出力ピン1hが隣接する別の磁極歯5aに当接するまで)、つまりθrの角度(θr<θa)だけ時計回りに回転する。
図8のように隣接する別の磁極歯5aの幅の中心に対し、マグネットロータ1の着磁部Bの中心が反時計方向にずれている状態(図8ではβ°)でコイル3に逆通電を行い、全ての磁極歯5aがS極に励磁されると、マグネットロータ1の着磁部Bの裏面はS極なので反発し合い、マグネットロータ1は反時計回りに回転する力を得る。隣接する別の磁極歯5aに着目すれば、そちらの裏面がS極なのでこちらは吸引され、やはりマグネットロータ1は反時計回りに回転する力となる。実際には図示されない第2のステータ6の磁極歯6aは第1のステータ5の磁極歯5aと逆の極に励磁され、マグネットロータ1の図面上、表面の着磁極に対して同様に作用してやはり、マグネットロータ1は反時計回りに回転する力となる。
このようにしてコイル3に正通電するとマグネットロータ1は時計回りに、逆通電をすると反時計回りに角度θrの範囲で往復動作を行う駆動装置が構成される。
回転のストロークは極数、磁極歯の幅、着磁の幅などにより決定され、回転の方向も磁極歯のある位置にマグネットロータのどの極を配置するかにより決定される。励磁された極と同じ極に着磁されていれば反発し、異なる極に着磁されていれば吸引するという電磁力により、マグネットロータ1は時計回り、反時計回りに回転することができる。
マグネットロータ1の出力ピン1h,1iを図5および図6に示すようにシャッタ装置のシャッタ羽根11に連動させてコイル3への通電方向の切り換えると、回転往復運動をする該出力ピン1h,1iにより前記シャッタ装置のシャッタ羽根が開閉動作をすることになる。このようにシャッタ装置及び他の不図示のレンズ支持バー14があっても、駆動装置にそれらを貫通させる切欠き部があるので、薄型のままで一般的なズームレンズ付きコンパクトデジタルカメラのシャッタ装置を構成できる。
ここで、このような切欠き部を有するマグネットロータ1により構成された駆動装置が小型で扁平でありながらシャッタ支持バー13によってシャッタ装置や支持バー14によって不図示のレンズが支持される方式のカメラにおいて好適な構成であることについて述べる。
第1に扁平円環形状のマグネットロータ1に切欠き部1c,1dを有していることであり、第2にマグネットロータ1の回転中心である軸に対して垂直方向の面(マグネット部1a)が分割して異なる極に交互に着磁していることであり、第3にマグネットロータ1の内周面の内側(外周面の外側でも良い)にコイル3を同軸上に配置していることであり、第4にコイル3により励磁される第1のステータ5、第2のステータ6をそれぞれマグネットロータ1の軸方向と垂直な面即ち円環形状の平面に対向させていることであり、第5に第1のステータ5、第2のステータ6の各磁極歯5a,6aを半径方向に延出する櫛歯により構成していることであり、第6に前記マグネットロータ1の切欠き部分に対応する位置には磁極歯5a,6aを設けないことである。
また、上記の構造ゆえ、コイル3への通電により発生する磁束は第1のステータ5と第2のステータ6との間にあるマグネットロータ1を横切るので効果的に作用する。また、第1のステータ5、第2のステータ6は全て半径方向に延出する櫛歯形状により構成されるため、軸方向へ延出して構成されるものに比べて軸方向に関する寸法は小さく構成できる。
さらに、本実施例1では支持バー13,14を逃げるスペースを駆動装置の外周側に開いた形で構成しており、従ってコイル3はマグネットロータ1の内周側に配置したが、支持バーを逃げるスペースを内側に構成しても良く、その際はコイル3はマグネットロータ1の外周側に配置するのも良い。
以上の実施例1によれば、マグネットロータ1は異なる極に交互に着磁された円環状のマグネット部1aの一部に切欠き部1c,1dが設けられた円環形状をしており、該マグネットロータ1の回転可能な所定の角度をθr度(図8参照)、該マグネットロータ1の軸(仮想軸)から見込む前記切欠き部1c,1dの角度範囲をθa度(図1参照)とすると、「θr<θa」の関係になるようにしている。よって、前記切欠き部1c,1dの部分にレンズ支持バー14やシャッタ支持バー13を光軸方向から貫通させることができるので、従来のように円環形状の駆動装置の外側にこの種の支持バーを配置する必要が無くなり、円環形状の駆動装置の外径を大きくすることが無くなる。つまり、薄型かつ小型の駆動装置でありながら、ズームやフォーカスの為の光学手段の支持部材や、シャッタ羽根、絞り羽根などの光量調節部材の支持部材を具備することができるスペースを確保できることになる。
また、このことから上記駆動装置が組み込まれる各種の装置、具体的にはシャッタ羽根、絞り羽根などの光量調節部材の支持部材を具備する光量調節手段や、更にズームやフォーカスの為の光学手段の支持部材を具備するカメラ(支持部材であるバーで吊り下げる方式の鏡筒を備えたカメラ)を小型なものにすることもできる。
また、図1〜図3に示したようにケース2に、第1のステータ5の磁極歯5aの先端と第2のステータ6の磁極歯6aの先端を受ける受面2aを形成し、各磁極歯の平面性を保持してマグネットロータと該ステータのギャップを一定に保つことができるようにしているので、軟磁性材料より成るがゆえに磁極歯の先端が組み立て時等に折れ曲がり、それぞれの磁極歯とマグネットロータとの間のギャップが変化して駆動特性を損なう、ということを防ぐことが可能となる。
次に、本発明に係る実施例2について、図9及び図10を用いて説明する。図9は本発明に係る実施例2の駆動装置の分解斜視図、図10は図9の駆動装置の組立完成状態の斜視図である。ここでは上記の実施例1の駆動装置と差異のある部分101,102,103,104、105についてのみ説明し、他のシャッタ装置などこの駆動装置により駆動される装置について及びこれらの動作は実施例1と同一なのでその説明を省略する。
これらの図において、101はプラスチックマグネット材料などからなるマグネットロータであり、マグネット部101aとロータ部101bからなっており、該マグネット部101aの軸方向の断面形状は方形である。ここではマグネット部101aは一つの扇形状をなし、該扇形状をしたマグネット部101a以外の部分が切欠き部101cとなり、全体としては円環形状のマグネットロータ101を構成している。また、マグネットロータ101の回転中心を軸(仮想軸)に対して垂直な面である一方の面及び他方の面を円周方向に全周360度を16分割した22.5°の範囲を45度ピッチで交互にS極、N極に着磁し、全周では16極のマグネットとして構成されるが、ここではマグネットロータ1には4極分の着磁部しかない。また、各々その裏面は反対の極になっている。なお、着磁極数は2極以上であればよい。また着磁は周方向に角度を分割して行わなくともよい。
前記マグネットロータ101にはその回転トルクを伝達する為に出力ピン101hが形成されている。ロータ部101bはマグネットロータ101の径方向と軸方向の位置を決める部分でマグネット部101aと一体に接合されて、その径方向は内側面101eで104のボビンの外周面と、軸方向は第1のステータ105と第2のステータ106に当接して位置が決まりマグネットロータ101を回転可能とする。ロータ部101bの材料は非磁性体で非常に円滑な摺動性の良いもの、例えばプラスチックであればポリアセタールやテフロン、フッ素系樹脂等で作られている。また、ロータ部101bはマグネット部101aと同じ材料により一体成型されてあってもよい。
ここで、このような扇型のマグネット部101aを有するマグネットロータ101により構成された駆動装置が小型で扁平でありながら支持バーによってシャッタ装置が支持される方式のカメラや、機構部分が突出していて全円周に配置できないようなカメラに好適な構成であることについて述べる。
第1に扇形状のマグネット部101aと切欠き部101cを有するマグネットロータであり、第2にマグネットの回転中心の仮想軸に対して垂直方向の面(マグネット部101a)が分割して異なる極に交互に着磁していることであり、第3にマグネットの外周面の外側或いは内周面の内側にコイル103を同軸上に配置していることであり、第4にそれらのコイルにより励磁される第1のステータ105、第2のステータ106をそれぞれ円環形状のマグネットロータ101の軸方向と垂直な面即ち円環形状の平面に対向させていることであり、第5に磁極歯を半径方向に延出する櫛歯により構成していることであり、第6にステータは前記マグネットロータのマグネット部101aに対応する部分にのみ磁極歯を設けていることである。
以上により、コイル103への通電により発生する磁束は第1のステータ105と第2のステータ105との間にあるマグネット部101aを横切るので効果的に作用する。第1のステータ105、第2のステータ106は全て半径方向に延出する櫛歯形状により構成されるため、軸方向へ延出して構成されるものに比べて軸方向に関する寸法は小さく構成できる。
以上の実施例2によれば、マグネットロータ1は異なる極に交互に着磁された扇型状のマグネット部101aと該扇型状以外の部分が切欠き部101cとなった円環形状をしているので、前記切欠き部101cの部分にレンズ支持バー14やシャッタ支持バー13などを光軸方向から貫通させることができ、従来のように円環形状の駆動装置の外側にこの種の支持バーを配置する必要が無くなり、円環形状の駆動装置の外径を大きくすることが無くなる。つまり、薄型かつ小型の駆動装置でありながら、ズームやフォーカスの為の光学手段の支持部材や、シャッタ羽根、絞り羽根などの光量調節部材の支持部材を具備することができるスペースを確保できることになる。その他の効果は上記実施例1と同様である。
本発明に係る実施例1の分解斜視図である。 図1に示す駆動装置の組立完成状態の斜視図である。 図1に示す駆動装置の組立完成状態の断面図である。 駆動装置が駆動するシャッタユニットの分解斜視図である。 駆動装置とシャッタユニットが結合された状態の斜視図である。 駆動装置とシャッタユニットが結合された状態の断面図である。 マグネットロータ1とロータ2、第1のステータ5のみを表したこの装置の動作説明図である。 マグネットロータ1とロータ2、第1のステータ5のみを表したこの装置の動作説明図である。 実施例2の駆動装置の分解斜視図である. 実施例2の駆動装置の組立状態の斜視図である。 従来のステッピングモータの一例を示す断面図である。 従来のステッピングモータの一例を示す斜視図である。
符号の説明
1 マグネットロータ
2 ケース
3 コイル
4 ボビン
5 第1のステータ
5a 磁極歯
6 第2のステータ
6a 磁極歯
10 押さえ板
11 シャッタ羽根
12 地板
13 地板支持バー
14 レンズ支持バー
101 マグネットロータ
102 コイル
103 ボビン
104 第1のステータ
105 第2のステータ

Claims (5)

  1. 回転中心の仮想軸に対して垂直方向の面が異なる極に交互に分割着磁されて前記仮想軸を回転中心として所定の角度回転可能に保持されるマグネットロータと、該マグネットロータの内側或いは外側に配置されるコイルと、前記マグネットロータの前記仮想軸に対して垂直方向の面の一方の面にあって前記コイルにより励磁される第1のステータと、前記マグネットロータを挟んだ前記一方の面とは反対側の面にあって前記コイルにより励磁される第2のステータからなる駆動装置において、
    前記マグネットロータは前記異なる極に交互に着磁された前記面が円環状であるとともに該円環状の一部に切欠き部が設けられた円環形状をしており、前記マグネットロータの回転可能な所定の角度をθr度、前記仮想軸から見込む前記切欠き部の角度範囲をθa度とすると、
    θr<θa
    であることを特徴とする駆動装置。
  2. 回転中心の仮想軸に対して垂直方向の面が異なる極に交互に分割着磁されて前記仮想軸を回転中心として所定の角度回転可能に保持されるマグネットロータと、該マグネットロータの内側或いは外側に配置されるコイルと、前記マグネットロータの仮想軸に対して垂直方向の面の一方の面にあって前記コイルにより励磁される第1のステータと、前記マグネットロータを挟んだ前記一方の面とは反対側の面にあって前記コイルにより励磁される第2のステータからなる駆動装置において、
    前記マグネットロータは前記異なる極に交互に着磁された前記面が扇形状であるとともに該扇形状をした面以外の部分が切欠き部となる円環形状をしていることを特徴とする駆動装置。
  3. 前記第1のステータと前記第2のステータの少なくとも一方を固定するケース部材を有し、かつ、前記第1のステータおよび前記第2のステータは径方向に延出する磁極歯を有しており、前記ケース部材には前記磁極歯の先端部の平面性を保持する平面部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の駆動装置と、該駆動装置の前記マグネットロータに設けられた前記切欠き部を前記仮想軸方向に貫通し、該駆動装置あるいは該駆動装置と結合されて該駆動装置を駆動源として作動する作動装置を前記仮想軸と平行方向に移動可能とする支持部材とを有し、
    前記切欠き部の前記仮想軸から見込む角度範囲は、前記マグネットロータが前記所定の角度内で回転しても前記支持部材とは当接しない広さに設定されていることを特徴とする光学装置。
  5. 前記作動装置は、前記マグネットロータの円環形状の内径部の一部を光路とする開口部を備えた地板および前記マグネットロータの回転に連動して前記開口部を通過する光量を変更する羽根部材を有する光量調節手段、或いは、前記マグネットロータの回転に連動して光学手段を光軸方向に前後させる光学位置設定手段であることを特徴とする請求項4に記載の光学装置。
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WO2018110247A1 (ja) * 2016-12-13 2018-06-21 日本電産コパル株式会社 羽根駆動装置

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