JP2005327584A - 燃料電池の再生制御方法 - Google Patents
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Abstract
【目的】 燃料電池の出力電圧を降下させることにより燃料電池自体を再生する際に、出来る限り水素消費量を少なくするとともに、再生による電圧上昇度を大きくし、もって燃料電池の発電効率の向上を図る。
【構成】 白金触媒を有する燃料電池の出力電圧を降下して再生制御状態とすることにより該燃料電池の再生を行う再生制御方法であって、再生制御状態が、燃料電池の単セル当たりの出力電圧を0.5V以下としかつ再生制御時間を0.05から0.1秒間とする第1の再生状態と、燃料電池の単セル当たりの出力電圧を0.5V以下としかつ再生制御時間を0.05から0.1秒間とする第2の再生状態と、第1の再生状態と第2の再生状態との間の10〜30秒の制御間隔と、を有する。
【選択図】図8
【構成】 白金触媒を有する燃料電池の出力電圧を降下して再生制御状態とすることにより該燃料電池の再生を行う再生制御方法であって、再生制御状態が、燃料電池の単セル当たりの出力電圧を0.5V以下としかつ再生制御時間を0.05から0.1秒間とする第1の再生状態と、燃料電池の単セル当たりの出力電圧を0.5V以下としかつ再生制御時間を0.05から0.1秒間とする第2の再生状態と、第1の再生状態と第2の再生状態との間の10〜30秒の制御間隔と、を有する。
【選択図】図8
Description
本発明は燃料電池の再生制御方法に関する。本発明の再生制御方法は車輌用燃料電池に好適である。
固体高分子型、リン酸型などの水素を燃料とする燃料電池の理論上の起電力は1.23V(LHV:低位発熱量基準)であるが、実際には反応の活性化エネルギーによる電圧降下(活性化過電圧)、電気抵抗による電圧降下(抵抗過電圧)、空気・水素の供給不足による電圧降下(濃度過電圧)により、車輌用燃料電池では単セル当たり約0.4〜0.9Vの範囲内で発電している。
活性化エネルギーによる電圧降下の一因としては、燃料電池の電位が約0.7Vから1.0Vの範囲で起動された場合、空気極側電極を構成する触媒層のPt表面に水酸化物が吸着するためと考えられている。
このPt表面の水酸化物を除去する方法としては、出力電圧を0.66V未満とし、2分、5分、15分間等、強制的に出力電圧を降下させる方法(特許文献1参照)や、出力電圧を0.6V未満とし、約0.4秒間以上、40秒以上の間隔で強制的に降下させる方法(特許文献2参照)などが知られている。
このPt表面の水酸化物を除去する方法としては、出力電圧を0.66V未満とし、2分、5分、15分間等、強制的に出力電圧を降下させる方法(特許文献1参照)や、出力電圧を0.6V未満とし、約0.4秒間以上、40秒以上の間隔で強制的に降下させる方法(特許文献2参照)などが知られている。
すなわち、降下後の電圧(制御電圧)が低いほどPt表面の水酸化物を除去でき、その後の出力上昇量が大きくなる。さらに電圧を下げている時間(制御時間)が長いほど、同様に出力上昇量が大きく、また、電圧を下げる間隔(制御間隔)が短いほど出力上昇量が大きい。
その他、本発明に関連する文献として特許文献3及び4、並びに非特許文献1を参照されたい。
その他、本発明に関連する文献として特許文献3及び4、並びに非特許文献1を参照されたい。
しかしながら、制御電圧が低いほど水素消費量が多くなり、さらに制御時間が長いほど水素消費量が多くなり、電圧上昇度(出力上昇量/水素消費量)および燃料電池の発電効率(発電で取り出すことができる電気エネルギー量/水生成反応で生じたエネルギー量 × 100(%))が低下してしまい、同様に、制御間隔が短いほど水素消費量が多くなり、燃料電池の発電効率も低下するという問題がある。
燃料電池の発電効率、即ち水素燃費は車輌用燃料電池おいては重要な検討課題である。即ち、燃料電池車輌の経済性はもとより、その走行距離が水素燃費により規定されるからである。
燃料電池の発電効率、即ち水素燃費は車輌用燃料電池おいては重要な検討課題である。即ち、燃料電池車輌の経済性はもとより、その走行距離が水素燃費により規定されるからである。
そこでこの発明は、燃料電池の出力電圧を降下させることにより燃料電池自体を再生する際に、出来る限り水素消費量を少なくするとともに、再生による電圧上昇度を大きくし、もって燃料電池の発電効率を向上させることを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明の
燃料電池の再生制御方法に想到した。即ち、この発明の第1の局面の発明は、
白金触媒を有する燃料電池の出力電圧を降下して再生制御制御状態とすることにより該燃料電池の再生を行う再生制御方法であって、
前記再生制御状態が、
前記燃料電池の単セル当たりの出力電圧を0.5V以下としかつ前記再生制御時間を0.05から0.1秒間とする第1の再生状態と、
前記燃料電池の単セル当たりの出力電圧を0.5V以下としかつ前記再生制御時間を0.05から0.1秒間とする第2の再生状態と、
前記第1の再生状態と第2の再生状態との間の10〜30秒の制御間隔と、を有することを特徴とする再生制御方法。
燃料電池の再生制御方法に想到した。即ち、この発明の第1の局面の発明は、
白金触媒を有する燃料電池の出力電圧を降下して再生制御制御状態とすることにより該燃料電池の再生を行う再生制御方法であって、
前記再生制御状態が、
前記燃料電池の単セル当たりの出力電圧を0.5V以下としかつ前記再生制御時間を0.05から0.1秒間とする第1の再生状態と、
前記燃料電池の単セル当たりの出力電圧を0.5V以下としかつ前記再生制御時間を0.05から0.1秒間とする第2の再生状態と、
前記第1の再生状態と第2の再生状態との間の10〜30秒の制御間隔と、を有することを特徴とする再生制御方法。
本発明の第1の局面による燃料電池の再生制御方法によれば、電圧上昇値の最大化をはかりつつ、水素消費量の最小化を達成できる。これにより、燃料電池の発電効率が向上する。
本発明の第2の局面によれば、第1の局面の燃料電池の再生制御方法において再生時の出力電圧が0.2V以下とされる。
これにより、燃料電池の発電効率が更に向上する。
これにより、燃料電池の発電効率が更に向上する。
車輌用に用いられる燃料電池は、所望の出力を得るために燃料電池単位セル(本明細書において単セルという)を複数積層したものである。燃料電池の単セルは触媒層を介して空気極と燃料極で電解質膜を挟持した構成である。触媒層には触媒としてPt、Pt−Fe、Pt−Cr、Pt−Ni、Pt−Ru等の微粉末が用いられる。電解質膜と空気極との間、及び電解質膜と燃料極との間に触媒層が介在される。電解質膜にはナフィオン(商標名)等の高分子系の材料を用いることができるが、これに限定されるものではない。
かかる燃料電池において酸素と水素が結合し、その結果発電がなされる。即ち、燃料電池において燃料極(アノード)にて得られる水素イオンがプロトン(H30+)の形態で、水分を含んだ電解質膜中を空気極(カソード)側に移動し、また燃料極(アノード)にて得られた電子が外部負荷を通って空気極(カソード)側に移動して空気中の酸素と反応して水を生成する。このような一連の電気化学反応を実行することにより電気エネルギーを外部へ取り出すことができる。一般的な燃料電池では単セル当たりの出力電圧を0.4V〜1.0Vとして運転される。
かかる燃料電池において酸素と水素が結合し、その結果発電がなされる。即ち、燃料電池において燃料極(アノード)にて得られる水素イオンがプロトン(H30+)の形態で、水分を含んだ電解質膜中を空気極(カソード)側に移動し、また燃料極(アノード)にて得られた電子が外部負荷を通って空気極(カソード)側に移動して空気中の酸素と反応して水を生成する。このような一連の電気化学反応を実行することにより電気エネルギーを外部へ取り出すことができる。一般的な燃料電池では単セル当たりの出力電圧を0.4V〜1.0Vとして運転される。
図1は本発明の再生制御方法の効果を確認するために用いた燃料電池装置1を示す。この燃料電池装置1は、燃料電池10、空気供給系20、水素供給系30及び外部負荷系40を備えてなる。
燃料電池10は空気極11と水素極12とで高分子電解質膜13を挟持した構成であり、空気極11と電解質膜13との間及び水素極12と電解質膜13との間にPt(白金)触媒を担持した触媒層が介在されている。空気極11及び水素極12の電極面積は約20cm2である。図中の符号15はヒータである。
空気供給系20は空気ボンベ21、加湿器23、ヒータ25を備えてなり、空気ボンベ21から0.01〜0.03MPaGに調圧された空気が約10L/分の流量で空気極11へ送られる。空気は加湿器23により加湿されて水蒸気飽和状態にされている。空気極11へ送り込まれる空気の温度はヒータ25により50℃に維持されている。
水素供給系30は水素ボンベ31、加湿器33、ヒータ35を備えてなり、水素ボンベ31から0.1MPaGに調圧された水素ガスが約0.1L/分の流量で水素極12へ送られる。水素は加湿器33により加湿されて水蒸気飽和状態にされている。水素極12へ送り込まれる空気の温度はヒータ35により50℃に維持されている。
外部負荷系40において可変抵抗41が空気極11と水素極12とに接続されており、燃料電池10の出力状態を定電流状態及び定電圧状態とすることができる。可変抵抗41の替わりに二次電池を接続してこれをチャージするようにしてもよい。
燃料電池10は空気極11と水素極12とで高分子電解質膜13を挟持した構成であり、空気極11と電解質膜13との間及び水素極12と電解質膜13との間にPt(白金)触媒を担持した触媒層が介在されている。空気極11及び水素極12の電極面積は約20cm2である。図中の符号15はヒータである。
空気供給系20は空気ボンベ21、加湿器23、ヒータ25を備えてなり、空気ボンベ21から0.01〜0.03MPaGに調圧された空気が約10L/分の流量で空気極11へ送られる。空気は加湿器23により加湿されて水蒸気飽和状態にされている。空気極11へ送り込まれる空気の温度はヒータ25により50℃に維持されている。
水素供給系30は水素ボンベ31、加湿器33、ヒータ35を備えてなり、水素ボンベ31から0.1MPaGに調圧された水素ガスが約0.1L/分の流量で水素極12へ送られる。水素は加湿器33により加湿されて水蒸気飽和状態にされている。水素極12へ送り込まれる空気の温度はヒータ35により50℃に維持されている。
外部負荷系40において可変抵抗41が空気極11と水素極12とに接続されており、燃料電池10の出力状態を定電流状態及び定電圧状態とすることができる。可変抵抗41の替わりに二次電池を接続してこれをチャージするようにしてもよい。
図1に示した燃料電池装置1を稼働させたときの電圧の時間変化を図2に示す。図2から明らかなように、燃料電池の出力は作動時間とともに低下する傾向にあり、その減少項は対数で表される。
次に、空気の供給を停止して燃料電池の出力電圧を強制的に降下させ、燃料電池の再生を行う。図3には、燃料電池装置1について当該再生を行ったときの出力電圧の時間変化を示した。図3の「制御ポイント」において再生制御が行われている。
次に、空気の供給を停止して燃料電池の出力電圧を強制的に降下させ、燃料電池の再生を行う。図3には、燃料電池装置1について当該再生を行ったときの出力電圧の時間変化を示した。図3の「制御ポイント」において再生制御が行われている。
制御ポイント後の電圧変化は次の式で表現される。
電圧=A+B−ClogT
ここに、A:再生制御前の燃料電池の出力電圧
B:電圧の上昇項(再生制御による電圧上昇)
C:燃料電池の固有の係数
電圧=A+B−ClogT
ここに、A:再生制御前の燃料電池の出力電圧
B:電圧の上昇項(再生制御による電圧上昇)
C:燃料電池の固有の係数
本発明者らは、当該制御ポイントにおける電圧降下条件の最適化を目指して鋭意検討をしてきた。
まず、再生制御時の出力電圧の継続時間と当該再生制御終了後の電圧上昇(B)の関係を図4に示す。なお、再生制御前の燃料電池の出力電圧(A)はほぼ0.788Vとし、再生制御時の出力電圧は0.4Vとした。
図4の結果から、0.05〜0.4秒までの再生制御時間範囲では電圧上昇(B)が対数関数的に上昇し、0.4秒以上では緩やかに上昇し、さらに1秒以上でほぼ一定となることがわかる。なお、0.5秒でほぼ白金触媒から水酸化物が脱離されると考えられる。
まず、再生制御時の出力電圧の継続時間と当該再生制御終了後の電圧上昇(B)の関係を図4に示す。なお、再生制御前の燃料電池の出力電圧(A)はほぼ0.788Vとし、再生制御時の出力電圧は0.4Vとした。
図4の結果から、0.05〜0.4秒までの再生制御時間範囲では電圧上昇(B)が対数関数的に上昇し、0.4秒以上では緩やかに上昇し、さらに1秒以上でほぼ一定となることがわかる。なお、0.5秒でほぼ白金触媒から水酸化物が脱離されると考えられる。
他方、図5に示す燃料電池のI−V特性からわかるように、出力電圧を0.4Vとする再生制御時の電流密度は1.2A/cm2であり、再生制御前の通常運転時(出力電圧:約0.788V)の電流密度(0.1A/cm2)の10倍以上である。従って、単位時間当たり再生制御時には通常運転時の10倍以上の水素が消費されることがわかる。
なお、水素消費量は次の式で表される。
(式1)
水素消費量=(i)電流密度×(ii)発電時間×(iii)電極面積÷(iV)水素のイオン化反応の際に発生する電子数÷(v)ファラデー定数。
上記式において(iii)〜(v)は定数であるから、水素消費量は電流密度に依存することがわかる。
なお、水素消費量は次の式で表される。
(式1)
水素消費量=(i)電流密度×(ii)発電時間×(iii)電極面積÷(iV)水素のイオン化反応の際に発生する電子数÷(v)ファラデー定数。
上記式において(iii)〜(v)は定数であるから、水素消費量は電流密度に依存することがわかる。
また、上記の式から水素消費量は発電時間、即ち再生制御時間に比例することがわかる。
図1の燃料電池装置1を180秒作動させる間に1回の再生状態を実行したときの再生制御時間と水素消費量との関係を図6に示した。なお、再生状態における出力電圧は0.4V(電流密度:1.2A/cm2)である。
図6の結果から、再生制御時間が燃料電池の水素消費量に大きく影響することがわかる。
図1の燃料電池装置1を180秒作動させる間に1回の再生状態を実行したときの再生制御時間と水素消費量との関係を図6に示した。なお、再生状態における出力電圧は0.4V(電流密度:1.2A/cm2)である。
図6の結果から、再生制御時間が燃料電池の水素消費量に大きく影響することがわかる。
図1の燃料電池装置1を180秒作動させる間に2回の再生状態(第1の再生状態及び第2の再生状態)を実行し、両再生状態のインターバル(制御間隔)T秒と水素消費量との関係を図7に示した。なお、各再生状態における出力電圧は0.4V、制御時間は0.5秒とした。また、最初の再生状態(第1の再生状態)の終了後において出力電圧が一旦上昇し、T秒間において出力は対数関数的に減少するが、再度の再生状態(第2の再生状態)を行うことにより出力電圧は再度上昇することとなる。図8に、再生状態を繰り返したときの電圧変化を示す。
図7の結果から、再生制御間隔を10〜30秒とすると好ましいことがわかる。再生制御間隔が10秒未満であると水素消費量が多くなり、また再生制御間隔が30秒を超えると、十分な電圧上昇を得難いのでそれぞれ好ましくない。
なお、図6及び図7において水素消費量は次の様にして計算した。
(式2)
水素消費量=
(通常時電流密度×(発電時間−制御時間)×(iii)÷(iv)÷(v))
+ (制御時電流密度×制御時間×(iii)÷(iv)÷(v))
なお、(iii),(iv),(v)は式1と同じである。
図7の結果から、再生制御間隔を10〜30秒とすると好ましいことがわかる。再生制御間隔が10秒未満であると水素消費量が多くなり、また再生制御間隔が30秒を超えると、十分な電圧上昇を得難いのでそれぞれ好ましくない。
なお、図6及び図7において水素消費量は次の様にして計算した。
(式2)
水素消費量=
(通常時電流密度×(発電時間−制御時間)×(iii)÷(iv)÷(v))
+ (制御時電流密度×制御時間×(iii)÷(iv)÷(v))
なお、(iii),(iv),(v)は式1と同じである。
図7では、再生制御時間に0.5秒を費やしている。本発明者らは再生制御を10〜30秒間隔で繰り返す場合における最適な再生制御時間を求めるべく検討を行った。
図9〜図17は再生制御時間を0.05秒、0.1秒、0.5秒、1.0秒としたときの発電効率と再生制御間隔との関係を示す。なお、図中に通常運転時の電流密度と再生制御時の電圧を記載している。
なお、発電効率(%)=発電で生じたエネルギー量÷水生成反応で生じたエネルギー量×100である。
ここに、発電で生じたエネルギー量(J)=通常時電流×通常時平均電圧×(制御間隔−制御時間)+制御時電流×制御電圧×制御時間である。
また、水生成反応で生じたエネルギー量(J)=水素消費量(mol)×237353
である。
図9〜図17は再生制御時間を0.05秒、0.1秒、0.5秒、1.0秒としたときの発電効率と再生制御間隔との関係を示す。なお、図中に通常運転時の電流密度と再生制御時の電圧を記載している。
なお、発電効率(%)=発電で生じたエネルギー量÷水生成反応で生じたエネルギー量×100である。
ここに、発電で生じたエネルギー量(J)=通常時電流×通常時平均電圧×(制御間隔−制御時間)+制御時電流×制御電圧×制御時間である。
また、水生成反応で生じたエネルギー量(J)=水素消費量(mol)×237353
である。
図9〜図17の結果より、再生制御間隔を10〜30秒とした場合に再生制御時間を0.05秒〜0.1秒とすることが好ましいことがわかる。0.05秒は電圧降下に要する最短時間であり、再生制御時間を0.1秒を越えるものとすると水素消費量が多くなり、それぞれ好ましくない。
また、再生制御電圧を0.2V以下とすると発電効率が向上することがわかる。
また、再生制御電圧を0.2V以下とすると発電効率が向上することがわかる。
図9〜図17の結果を踏まえて、電流密度が0.1A/cm2(出力電圧:0.788V)で通常運転されている燃料電池に対しては、第1及び第2の再生状態における出力電圧を0.4Vとし、再生制御時間を0.05〜0.1秒、再生制御間隔を10〜90秒とすることが好ましいことがわかる。更に好ましい再生制御間隔は50〜90秒である。
また、電流密度が0.3A/cm2(出力電圧:0.735V)で通常運転されている燃料電池に対しては、第1及び第2の再生状態における出力電圧を0.2Vとし、再生制御時間を0.05〜0.1秒、再生制御間隔を10〜40秒とすることが好ましいことがわかる。
電流密度が0.5A/cm2(出力電圧:0.688V)で通常運転されている燃料電池に対しては、第1の及び第2の再生状態における出力電圧を0.2Vとし、再生制御時間を0.05〜0.1秒、再生制御間隔を10〜30秒とすることが好ましいことがわかる。
また、電流密度が0.3A/cm2(出力電圧:0.735V)で通常運転されている燃料電池に対しては、第1及び第2の再生状態における出力電圧を0.2Vとし、再生制御時間を0.05〜0.1秒、再生制御間隔を10〜40秒とすることが好ましいことがわかる。
電流密度が0.5A/cm2(出力電圧:0.688V)で通常運転されている燃料電池に対しては、第1の及び第2の再生状態における出力電圧を0.2Vとし、再生制御時間を0.05〜0.1秒、再生制御間隔を10〜30秒とすることが好ましいことがわかる。
以上の説明では第1の再生状態→再生停止→第2の再生状態のサイクルを実行する例につき説明をしてきたが、当該サイクルを2回以上実行することもできる。
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
1 燃料電池装置
10 燃料電池
11 空気極
12 水素極
13 電解質膜
41 可変抵抗
10 燃料電池
11 空気極
12 水素極
13 電解質膜
41 可変抵抗
Claims (2)
- 白金触媒を有する燃料電池の出力電圧を降下して再生制御状態とすることにより該燃料電池の再生を行う再生制御方法であって、
前記再生制御状態が、
前記燃料電池の単セル当たりの出力電圧を0.5V以下としかつ前記再生制御時間を0.05から0.1秒間とする第1の再生状態と、
前記燃料電池の単セル当たりの出力電圧を0.5V以下としかつ前記再生制御時間を0.05から0.1秒間とする第2の再生状態と、
前記第1の再生状態と第2の再生状態との間の10〜30秒の制御間隔と、を有することを特徴とする再生制御方法。 - 前記第1の再生状態及び第2の再生状態における出力電圧を0.2V以下とする、ことを特徴とする請求項1に記載の再生制御方法。
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