JP2005327124A - ポート割付制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 組込み用マイコンのロジックを開発するマイコンロジック開発装置にて、各種リソースからの複数のポートをIFボードに割り付けるポート割付制御システムに関し、制御対象の機種に応じて複数のポートの割付けを変更可能にすることを目的とする。
【解決手段】 ロジックの演算処理を行う中央処理装置33と、ロジックのプログラムを含むデータを格納するメモリ31とを少なくとも有する第1のブロックと、第1のブロックと制御対象とのインタフェースを取るための第2のブロックと、第1および第2のブロック間に設けられ、第1のブロックの複数のポートと第2のブロックの複数の端子とを変更可能に割り付ける割付変換装置52を少なくとも有する第3のブロックとを備え、第1のブロックの中央処理装置により割付制御装置の複数のスイッチ素子を切り換え、第1のブロックのポートと第2のブロックの端子との接続関係を自動的に変更するように構成される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ECU(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)により制御される電子制御機器に組み込まれて使用される組込み用マイコンのロジックを開発するマイコンロジック開発装置において、組込み用マイコンの各種の機能に対応する各種リソース(マイコン周辺リソース)から取り出される複数のポートをインタフェースボードに割り付けるためのポート割付制御システムに関する。
電子制御機器の制御、例えば、ECU(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)によって制御されるエンジンの制御は、排気ガス規制等の法規要求、およびマイクロコンピュータ(以後マイコンと記す)の性能向上に応じた性能向上を図るため、年々改良を加える必要があり、現状のECUの性能に先行して新しいロジックが開発されているのが現状である。この先行ロジックに必要とされる性能に基づいて、性能がさらに向上した次期マイコンの選定が行われ、組込み用マイコンとして現状の電子制御機器に組み込まれる。ここで、現状の電子制御機器に組み込まれる組込み用マイコンは、電子制御機器のコストを低く抑えるために、現状のシステムに最適な仕様でCPU(Central Processing Unit :中央処理装置)機能および周辺機能が選択されており、かつ、CPUやマイコン周辺リソースが一つのパッケージに組み込まれている。
以下、添付図面(図1〜図3)を用いて、従来のマイコンロジック開発装置、および当該マイコンロジック開発装置におけるポート割付方法について説明する。ただし、ここでは、ECU(電子制御ユニット)により制御される電子制御機器として、電子制御式内燃機関(内燃機関は以下エンジンと記す)を説明する。このような電子制御式エンジンを制御対象とするような従来のマイコンロジック開発装置の構成は、例えば特開2003−167756号公報(特許文献1)の先行技術文献に開示されている。
図1は一般の電子制御式エンジンの制御システムにおけるECU1の構成を示すブロック図である。電子制御式エンジンでは、エンジン回転数信号や車速信号等のパルス入力、水温センサや吸気温センサ等からのアナログ入力、およびスタータスイッチ、電気負荷スイッチ、シフト位置スイッチやエアコン信号等のディジタル入力がECU1に入力される。ECU1は、これらの入力信号を処理する組込み用マイコン2と、組込み用マイコン2で処理された信号を増幅して出力するECU入出力回路であるドライバ16とを備えて構成される。このECU1から出力されるのは、シフト制御ソレノイドやVVT(可変バルブタイミング)ソレノイドへのアナログ出力、点火信号や燃料の噴射信号等のパルス出力、ISC(アイドル速度制御)用のパルス出力、および、チェックエンジンランプ、メインリレーやエヤコンカット信号等のディジタル信号等である。
組込み用マイコン2は、演算処理を行うメモリ9とCPU10、および入出力(I/O)制御を行うマイコン周辺リソースが、一つのパッケージに収納されたものである。マイコン周辺リソースには、入力系のリソースと出力系のリソースとがある。図1には、入力系のリソースとして、ディジタル信号を扱う入力ポート3とラッチポート4、アナログ入力を扱うA/Dコンバータ5、およびパルス入力を扱うキャプチャ6が示してあり、出力系のリソースとしては、ディジタル出力を出力する出力ポート12、パルス出力を出力するPWM(パルス幅変調器)13とコンペア14、およびアナログ出力を入出力するシリアル15が示してある。これらのマイコン周辺リソースは、内部バス11によってメモリ9およびCPU10に相互に接続されている。また一方で、組込み用マイコン2の内部には、これらのマイコン周辺リソースに加えて、内部タイマ7や割り込みコントローラ8が設けられている。
電子制御式エンジンの制御システムでは、車両の運転状態を表す各センサやスイッチ類からの信号がECU1に取り込まれる。ECU1の入力回路では入力信号が信号処理され、組込み用マイコン2に入力される。入力された信号は前述の入力系のマイコン周辺リソースでCPU値に変換され、演算部であるメモリ9とCPU10では入力信号から車両状態が検出され、車両状態に応じた出力要求信号が作られる。この出力要求信号は前述の出力系のマイコン周辺リソースで出力信号に変換され、組込み用マイコン2から出力される。ECU1の入出力回路であるドライバ16はこの出力信号に従って車両に装備された各アクチュエータを駆動し、この出力制御の結果が破線で示すように、車両からの入力信号に反映される。
図2は、図1のECUのロジックを開発する場合における従来のマイコンロジック開発装置の全体構成を示す説明図である。図2では、図1で説明したECU1の自動車(車両)18への搭載位置が図示されている。
図2において、ECU1は車両18のエンジン19がマウントされるエンジンルームに搭載される。さらに、図2には、従来のマイコンロジック開発装置20が示されている。図2に示すように、マイコンロジック開発装置20は、車両18に搭載されたECU1に接続するコネクタを外し、このコネクタに接続コード20Aによって直接接続して使用することができる。21はマイコンロジック開発装置20の状態をモニタするための表示器、22はマイコンロジック開発装置20の設定を変更するための入力装置であるキーボードである。
なお、図2のマイコンロジック開発装置20は、このように車両18に直接接続して使用することができる他に、パーソナルコンピュータ24の制御によって動作して、車両の色々な運転状況を疑似的に発生することができる車両の運転状況発生装置23に接続すれば、車両が無い状態でも、電子制御式エンジン用の組込み用マイコンのロジックを開発することができる。
図3は、図2のマイコンロジック開発装置20において、CPUボードから取り出される複数のポートをインタフェースボードに割り付ける際の従来のポート割付方法を説明するためのブロック図である。
前述のように、ECU1(実ECU)には、組込み用マイコン2と、ドライバ16から構成されるECU入出力回路28とがあり、ECUコネクタ29で車両側の電子制御機器と接続されている。さらに、組込み用マイコン2の中には、メモリ9に格納されていてCPU10によって読み出されて使用されるソフトウェア(エンジン制御アプリケーション:図にはENG制御アプリと記載)25と、マイコン周辺リソース26とがあり、内部バス11で相互にデータの遣り取りができるようになっている。
また一方で、図2で説明したように、このECU1に置き換えて使用されるマイコンロジック開発装置20(先行ロジック開発用ECU)は、図3では、マザーボード30、コアボード40、およびインタフェースボード(以後IFボードと略記)50の3つのボードから構成されている。マザーボード30とコアボード40がECU1の組込み用マイコン2に対応するものであり、IFボード50がECU1のECU入出力回路28に対応するものである。そして、マザーボード30とコアボード40とは、高速のバスインタフェースであるPCIバス39で接続されている。
マザーボード30には、後述するメモリに格納されていてCPUによって読み出されて使用されるソフトウェア(ENG制御アプリ)31と、PCIバス39を通じて通信を行うためのPCI通信ソフトウェア(図3では、PCI通信ソフトと略記)32が設けられている。PCIバス39を用いたPCI通信処理は、疑似マイコン周辺リソース(図3では、疑似マイコン周辺と略記)42と遣り取りするデータを、PCIバス39に載せる通信処理である。このマザーボード30には、次期の先行ロジック開発用ECUを開発するに当たって、次期ECUの先行ロジックの開発に耐え得るCPUの演算性能およびメモリ容量を備えさせることが重要である。
なお、現状のエンジン制御用のマイコンの性能は、CPUが64MHz、メモリが1Mバイト程度であるので、パーソナルコンピュータ等に用いられている汎用のものを用いれば、十分すぎる性能であるといえ、長期間にわたって何度でも使用することが可能となる。
また一方で、コアボード40には、CPUとメモリを含み、前述のPCIバス39と通信を行うためのPCI通信ソフトウェア(図3では、PCI通信ソフトと略記)41と、組込み用マイコン2のマイコン周辺リソース26に対応する疑似マイコン周辺リソース(図3では、疑似マイコン周辺と略記:例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)により構成される)42とがあり、内部バス43で相互にデータの遣り取りができるようになっている。この疑似マイコン周辺リソース42には、図1で述べたような出力系の各種リソースを取り出すための複数のポートが設けられている。
ここで、上記のマザーボード30およびコアボード40の全ての構成要素を一つのボードにまとめて実装することによって、1枚のCPUボードとして構成することが可能である。
さらに、IFボード60には、ECU1のECU入出力回路28に対応するECU入出力回路61と、ECUコネクタ29とが設けられている。このIFボード60は、前述のCPUボード(またはコアボード40)と、ECU1により制御される制御対象である電子制御機器(電子制御エンジン)とのインタフェースを取る機能を有している。IFボード60内のECU入出力回路61は、標準回路ブロック単位で独立させ、その組み合わせで構成される複数の端子を有しており、入出力回路の変更に対して柔軟に対応できるようにする。
前述のCPUボード(またはコアボード40)とIFボード60との間には、割付変換ボード50が設けられている。この割付変換ボード50は、CPUボードから取り出される各種リソースに対応する複数のポートを、IFボード60の複数の端子に割り付ける機能を有している。
一般に、各種リソースに対応する複数のポートが電子制御機器内のどの制御部分(例えば、噴射制御部分または点火制御部またはその他の制御部分)に接続されるかは、制御対象の機種(例えば、カローラやセルシオ等の車種)ごとに予め定められている。割付変換ボード50は、制御対象の機種ごとにCPUボードおよびIFボード60に実装される配線パターンに従って複数のポートの割付けを行っていた。このため、制御対象の機種に合わせて割付変換ボード50を設計・製作する必要があった。
それゆえに、従来のポート割付変換ボード50の設計から生産完了までに要する製作期間(リードタイム)が長くかかり、電子制御機器の仕様変更に対して迅速に対応することが難しくなるという問題が生じてきた。
ここで、参考のため、前述の特開2003−167756号公報(特許文献1)以外に、従来のポート割付方法に関連した技術内容が記載された特許文献2を呈示する。特許文献2では、端子情報や割付情報を割付テーブルにタグ(バーコード)の形式で予め登録しておき、このタグの情報を読み込んで内部配線をソフトウェア的に切り換え、各々のターミナルと計算機の入出力ポートとを対応させるようにした配線割付装置の構成が開示されている。この構成では、タグの形式で登録されている端子情報等をいちいち読み込まなければならないので、複数の入出力ポートの割付けの変更に時間がかかる。それゆえに、上記のいずれの特許文献においても、図1〜図3で述べたような従来の技術と同様の問題が発生する。
特開2003−167756号公報 特開2000−90044号公報
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、制御対象の機種ごとに割付変換ボードを設計・製作することを必要とせずに制御対象の機種の変化に応じて複数のポートの割付けを容易に変更することが可能なポート割付制御システムを提供することを目的とするものである。
上記問題点を解決するために、本発明のポート割付制御システムは、電子制御ユニットに組み込まれて使用される組込み用マイコンのロジックを開発するマイコンロジック開発装置において、上記ロジックの演算処理を行う中央処理装置(CPU)と、上記ロジックのプログラムを含むデータを格納するメモリとを少なくとも有する第1のブロックと、上記第1のブロックと上記電子制御ユニットにより制御される制御対象とのインタフェースを取るための第2のブロックと、上記第1のブロックと上記第2のブロックとの間に設けられ、上記第1のブロックから取り出される複数のポートと上記第2のブロックの複数の端子とを変更可能に割り付けるための割付変換装置を少なくとも有する第3のブロックとを備え、上記第1のブロックの上記中央処理装置により上記割付変換装置の複数のスイッチ素子を切り換えることによって、上記第1のブロックの上記複数のポートと上記第2のブロックの上記複数の端子との接続関係を自動的に変更するように構成される。
好ましくは、本発明のポート割付制御システムにおいて、上記第1のブロックの上記中央処理装置は、上記第1のブロックの上記メモリに予め格納されているポート割付表に基づいて、上記複数のポートと上記複数の端子との接続関係を自動的に変更する。
さらに、好ましくは、本発明のポート割付制御システムにおいて、上記第1のブロックに接続されている入力手段から入力される内容に基づいて、上記複数のポートと上記複数の端子との接続関係を自動的に変更するようになっている。
さらに、好ましくは、本発明のポート割付制御システムにおいて、上記第1のブロックの上記中央処理装置により指示される内容に基づいて、上記複数のポートと上記複数の端子との接続関係を自動的に変更するようになっている。
さらに、好ましくは、本発明のポート割付制御システムにおいて、上記割付変換装置の複数のスイッチ素子を1クロックの期間内で一度に切り換えることによって、上記複数のポートと上記複数の端子との接続関係を変更する際に発生するノイズを抑制するようにしている。
さらに、好ましくは、本発明のポート割付制御システムにおいて、上記第1のブロックおよび上記第3のブロックの少なくとも一方に予備のバックアップ回路を設け、上記複数のポートと上記複数の端子とが接続されている部分における特定の箇所に断線が発生したときに、上記割付変換装置の複数のスイッチ素子を切り換えることによって、上記断線が発生している箇所を含む回路を上記バックアップ回路に変更するようにしている。
さらに、好ましくは、本発明のポート割付制御システムにおいて、上記第1のブロックおよび上記第3のブロックの少なくとも一方に予備のバックアップ回路を設け、上記複数のポートと上記複数の端子とが接続されている部分における特定の箇所に短絡が発生したときに、上記割付変換装置の複数のスイッチ素子を切り換えることによって、上記短絡が発生している箇所を含む回路を切断すると共に当該回路を上記バックアップ回路に変更するようにしている。
さらに、好ましくは、本発明のポート割付制御システムにおいて、上記第1のブロックおよび上記第3のブロックの少なくとも一方に予備のバックアップ回路を設け、上記第1のブロックの上記中央処理装置が、上記マイコンロジック開発装置にて発生するエラーを検出する機能を備えており、上記中央処理装置により検出されたエラーの回数が予め規定された規定回数を超えたときに、上記割付変換装置の複数のスイッチ素子を切り換えることによって、上記エラーが検出された箇所を含む回路を上記バックアップ回路に変更するようにしている。
さらに、好ましくは、本発明のポート割付制御システムにおいて、上記割付変換装置の複数のスイッチ素子を切り換えて、上記第2のブロックの複数の端子に接続されている複数の回線(信号線)の少なくとも一部を束ねることにより、当該複数のポートに接続される回線の数を、上記第2のブロックの複数の端子に接続されている複数の回線の数よりも少なくするようにしている。
さらに、好ましくは、本発明のポート割付制御システムにおいて、上記割付変換装置の複数のスイッチ素子を切り換えて、上記第2のブロックの複数の端子に接続されている複数の回線により伝送される信号に対し、上記割付変換装置のフィルタによる信号処理を行うことにより、当該複数のポートに接続される回線の数を、上記第2のブロックの複数の端子に接続されている複数の回線の数よりも少なくするようにしている。
さらに、好ましくは、本発明のポート割付制御システムにおいて、上記割付変換装置内の複数のスイッチ素子を切り換えて、上記第2のブロックの複数の端子に接続されている複数の回線により伝送される信号に対し、上記割付変換装置のゲートウェイによる信号処理を行うことによって、当該複数のポートに接続される回線の数を、上記第2のブロックの複数の端子に接続されている複数の回線の数よりも少なくするようにしている。
さらに、好ましくは、本発明のポート割付制御システムにおいて、上記割付変換装置の複数のスイッチ素子を切り換えることによって、上記マイコンロジック開発装置を解析するための解析用モニタ信号を任意に設定することが可能である。
要約すれば、本発明では、第3のブロック(例えば、割付変換ボード)にFPGA等の割付変換装置を設け、制御対象の機種に応じて第1のブロック(例えば、CPUボード)の複数のポートと第2のブロック(例えば、IFボード)の複数の端子との接続関係(結線)を自動的に変更するようにしている。これによって、制御対象の機種ごとに割付変換ボードの設計・製作を行わなくても、マイコンロジック開発装置の動作中に制御対象の機種に応じて複数のポートの割付けを動的に変更することが可能になる。
さらに、本発明では、マイコンロジック開発装置内でエラーが発生した場合でも、第3のブロック内に設けられた割付変換装置を動作させ、当該エラーが検出された箇所をバックアップ回路に切り換えることによって、マイコンロジック開発装置の安定性を確保することが可能になる。
さらにまた、本発明では、第3のブロック内に設けられた割付変換装置の複数のスイッチ素子を切り換えて、第2のブロックの複数の端子に接続されている複数の回線の少なくとも一部を束ねることにより、第1のブロックの複数のポートに接続される回線の数が節減され、回路を簡略化することが可能になる。
さらにまた、本発明では、マイコンロジック開発装置を解析する場合に、第3のブロック内に設けられた割付変換装置を動作させることによって、特殊な信号を使用しなくても解析用のモニタ信号を容易に取り出すことができるようになり、制御対象の電子制御機器のメンテナンス性が向上する。
以下、添付図面(図4〜図11)を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態を説明する。
図4は、本発明の一実施例に係るポート割付制御システムの構成を示すブロック図であり、図5は、図4の割付変換装置における複数のゲート素子の構成の一例を示す模式図である。ただし、ここでは、本発明の一実施例に係るポート割付制御システム70の構成を簡略化して示す。なお、これ以降、前述した構成要素と同様のものについては、同一の参照番号を付して表すこととする。
図4の実施例に係るポート割付制御システム70においては、前述の図3に示したような従来のマイコンロジック開発装置と同様に、マザーボード30およびコアボード40を含むCPUボード30a(本発明の第1のブロックに対応)と、IFボード60(本発明の第2のブロックに対応)とが設けられている。マザーボード30とコアボード40とは、高速のバスインタフェースであるPCIバス39で接続されている。
マザーボード30は、組込み用マイコンの先行ロジックの演算処理を行うCPU(中央処理装置)と、先行ロジックのプログラムを含む各種のデータを格納するメモリとを備えている。より詳しくいえば、マザーボード30には、前述の図3のマイコンロジック開発装置と同様に、メモリに格納されていてCPUによって読み出されて使用されるプログラムを含むソフトウェア(ENG制御アプリ)31と、PCIバス39を通じて通信を行うためのPCI通信ソフトウェア(図4では、PCI通信ソフトと略記)32が設けられている。PCIバス39を用いたPCI通信処理は、疑似マイコン周辺リソース42と遣り取りするデータを、PCIバス39に載せる通信処理である。このマザーボード30には、次期の先行ロジック開発用ECUを開発するに当たって、次期ECUの先行ロジックの開発に耐え得るCPUの演算性能およびメモリ容量を備えさせることが重要である。
なお、現状のエンジン制御用のマイコンの性能は、CPUが64MHz、メモリが1Mバイト程度であるので、パーソナルコンピュータ等に用いられている汎用のものを用いれば、十分すぎる性能であるといえ、長期間にわたって何度でも使用することが可能となる。マザーボード30内のCPUは、後述のように、割付変換装置52の多数のゲート素子の一部を切り換えることによって、CPUボード30aの出力側の複数のポートとIFボード60の複数の端子との接続関係(結線)を自動的に変更する機能を有している。
また一方で、コアボード40には、前述の図3のマイコンロジック開発装置と同様に、CPUとメモリを含み、前述のPCIバス39と通信を行うためのPCI通信ソフトウェア(図4では、PCI通信ソフトと略記)41と、組込み用マイコン2のマイコン周辺リソース26に対応する疑似マイコン周辺リソース(図4では、疑似マイコン周辺と略記:例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)により構成される)42とがあり、内部バス43で相互にデータの遣り取りができるようになっている。この疑似マイコン周辺リソース42には、出力系の各種リソースを取り出すための複数のポートが設けられている。ここで、コアボード40内のCPUは、マザーボード30内のCPUよりも低グレードであり、PCI通信を行うことができる程度の処理能力を備えていればよい。さらに、コアボード40内のメモリの記憶容量(メモリ容量)は、マザーボード30内のメモリの記憶容量よりも小さくてよい。
ここでは、上記のマザーボード30およびコアボード40の全ての構成要素を一つのボードにまとめて実装することによって、1枚のCPUボード30aとして構成している。
さらに、IFボード60には、前述の図3のマイコンロジック開発装置と同様に、ECU1のECU入出力回路28に対応するECU入出力回路61と、ECUコネクタ29とが設けられている。このIFボード60は、前述のCPUボード30a(またはコアボード40)と、ECU1により制御される制御対象である電子制御機器(電子制御エンジン)とのインタフェースを取る機能を有している。
さらに、図4の実施例に係るポート割付制御システム70においては、前述のCPUボード30aとインタフェースボード60との間に割付変換ボード51(本発明の第3のブロックに対応)が設けられている。この割付変換ボード51では、前述の図3の割付変換ボード51の場合と異なり、CPUボード30aから取り出される各種リソースに対応する複数のポートを、IFボード60の複数の端子に変更可能に割り付けるための割付変換装置52が搭載されている。この割付変換装置52は、書き換え可能なハードウェアとして機能する。さらに、割付変換ボード51には、CPUボード30aの複数のポートをIFボード60の複数の端子との接続関係を変更するために必要なパラメータの設定を行うパラメータ設定部53が備わっている。
好ましくは、この割付変換装置52は、切り換え可能な多数のゲート素子(すなわち、半導体等により構成されるスイッチ素子)の組み合わせにより構成されるFPGAによって実現される。上記の割付変換装置(書き換え可能なハードウェア)52を構成する多数のゲート素子の一部(複数のゲート素子G1〜G6)を図5に示す。
ここで、FPGAは大規模なPLD(Programmable Logic Device )ともよばれており、CPUボード30a内のCPU(後述の図6参照)等の指示によりロジック回路のプログラミングを実行して多数のゲート素子の一部を切り換えることができるようになっている(例えば、ゲート素子の総数が約100万個のときに、10〜100個程度のゲート素子の切り換えを行う)。
より詳しく説明すると、ユーザ等から制御対象の機種(例えば、カローラやセルシオ等の車種)が指定されたときに、CPUボード30a内のCPUの指示により、指定された機種に応じてパラメータ設定部53内の各種のパラメータの設定値を変更するようになっている。さらに、変更後のパラメータの設定値に基づいて、割付変換装置52を構成する多数のゲート素子の一部を切り換えることによって、CPUボード30aの複数のポートとIFボード60の複数の端子との接続関係を自動的に変更することが可能になる。
好ましくは、本発明の一実施例に係るポート割付制御システムでは、CPUボード30aのマザーボード内のCPUにより、マザーボード内のメモリに予め格納されているポート割付表に基づいて、CPUボード30aの複数のポートとIFボード60の複数の端子との接続関係を自動的に変更することができるようになっている。
なお、図4の実施例では、1枚のCPUボード30aの複数のポートと一枚のIFボード60の複数の端子とを接続する場合について述べているが、2枚以上のCPUボードのポートと2枚以上のIFボードの端子とを相互に接続する場合においても、本発明のポート割付制御システムが適用可能であることはいうまでもない。
図6は、図4のCPUボードの内部構成の一例を示すブロック図である。CPUボード30a内のマザーボード30は、図4で説明したソフトウェア(ENG制御アプリ)を含む各種のデータを記憶するための記憶容量が大きいメモリ31、汎用の高性能のCPU(例えば、動作周波数が850MHz)33、内部タイマ35、PCIバス39に接続するPCIバスインタフェース36、および、これらを相互に接続する内部バス37を有している。ここで、CPU33は、メモリ31に格納されているソフトウェアを使用して、割付変換装置52の多数のゲート素子の一部を切り換える機能を有していている。これによって、CPUボード30aの出力側の複数のポートとIFボード60の複数の端子との接続関係を自動的に変更することが可能になる。
また一方で、CPUボード30a内のコアボード40は、PCIバス39に接続するPCIバスインタフェース44、マザーボード30に搭載されたCPU33よりも低グレードのCPU45、マイコン周辺の機能と同等の機能を実現する疑似マイコン周辺リソース(例えば、FPGA)42、内部バス43、PCIバス39に接続する共有メモリ46、および、内部バス43に接続する内部メモリ47を有している。ここで、コアボード40に搭載されるCPU45は、PCI通信処理を行うことができる程度の処理能力(例えば、汎用32ビットCPUで動作周波数が16MHz程度)であればよい。コアボード40の機能は、ECU1におけるENG制御アプリ(ソフトウェア)25とマイコン周辺リソース26とが遣り取りするデータをPCIバス39を経由して受け取り、疑似マイコン周辺リソース(FPGA)42へ受け渡すことである。
FPGA等の割付変換ボード51に接続される疑似マイコン周辺リソース42は、好ましくは、ソフトウェアにより組むことが可能な複数のブロックのFPGAにより構成されており、マイコン周辺リソースの変更に柔軟に対応させることができる。より具体的には、チャネル数を増加させたり新しい機能のリソースを追加したりする場合等に、ソフトウェアにより新しいブロックのFPGAを設けることによって容易に対応させることができる。
図4〜図6の実施例に係るポート割付制御システムによれば、割付変換ボード51にFPGA等の割付変換装置52を設け、CPUにより割付変換装置52の複数のゲート素子を切り換えることによって、制御対象の機種に応じてCPUボード32aの複数のポートとIFボード60の複数の端子との接続関係を自動的に変更することができる。これによって、制御対象の機種ごとに割付変換ボードの設計・製作を行わなくても、制御対象の機種に応じて複数のポートの割付けを動的に変更することが可能になる。
さらに、上記実施例に係るポート割付制御システムによれば、マイコンロジック開発装置内でエラーが発生した場合でも、割付変換ボード51に搭載された割付変換装置52を動作させ、当該エラーが検出された箇所をバックアップ回路に切り換えることによって、マイコンロジック開発装置の安定性を確保することが可能になる。
さらにまた、上記実施例に係るポート割付制御システムによれば、マイコンロジック開発装置を解析する場合に、割付変換ボード51に搭載された割付変換装置52を動作させることによって、特殊な信号を使用しなくても解析用のモニタ信号を容易に取り出すことができるようになり、電子制御機器のメンテナンス性が向上する。
ついで、図7〜図11に基づき、本発明の実施例に係るポート割付制御システムを動作させて、CPUボード30aの複数のポートとIFボード60の複数の端子との接続関係(結線)を自動的に変更する場合の具体的な方法について説明する。
図7は、本発明の実施例で使用されるポート割付表の一例を示すデータフォーマット図である。ここでは、図4に示したような本発明の実施例において、CPUボード内のCPU33(図6参照)により、メモリ31(図6参照)に予め格納されているポート割付表に基づいて、CPUボード30aの複数のポートとIFボード60の複数の端子との結線を自動的に変更する場合を想定する。
図7に示すポート割付表では、制御対象の機種ごとに、CPUボード側の情報とIFボード側の情報との対応関係が示されている。CPUボード側の情報には、CPUボードの特定のポートのポート名(例えば、P00、P01…)と、当該ポートの機能(例えば、パルス入力を扱うキャプチャ1…)と、当該ポートから出力される信号(例えば、NE36、G2…)とが含まれる。また一方で、IFボード側の情報には、CPUボードの特定のポート(例えば、P00、P01…)に対応するIFボード側のボード(例えば、IF1…)と、当該IFボード側のコネクタ(例えば、ECUコネクタのCN1…)と、当該IFボード側のコネクタのピン(例えば、ピンC15、C16…)とが含まれる。
制御対象の機種に応じてCPUボード30aの複数のポートとIFボード60の複数の端子との結線を変更したい場合、CPUボード30a内のCPU33は、制御対象の機種に対応するポート割付表をメモリ31から読み出し、当該ポート割付表に記述されているCPUボード側の情報とIFボード側の情報との対応関係に基づいて、パラメータ設定部53内の各種のパラメータの設定値を変更すべき旨の指示を与える。さらに、変更後のパラメータの設定値に基づいて、割付変換装置52の複数のゲート素子を切り換えることによって、CPUボード30aの複数のポートとIFボード60の複数の端子との結線を自動的に変更することが可能である。
ここで、ユーザ等が、CPUボード30aに接続されているパーソナルコンピュータ等の入力手段を用いて制御対象の機種に関する情報を入力した場合、CPUボード30a内のCPU33は、この入力手段から送られてくる情報に基づいて、パラメータ設定部53内の各種のパラメータの設定値を変更すべき旨の指示を与える。この場合も、変更後のパラメータの設定値に基づいて、割付変換装置52の複数のゲート素子を切り換えることによって、CPUボード30aの複数のポートとIFボード60の複数の端子との結線を自動的に変更することが可能である。
さらに、CPUボード30a内のCPU33は、制御対象の制御仕様等の変更に応じて、パラメータ設定部53内の各種のパラメータの設定値を変更すべき旨の指示を与える。この場合も、変更後のパラメータの設定値に基づいて、割付変換装置52の複数のゲート素子を切り換えることによって、CPUボード30aの複数のポートとIFボード60の複数の端子との結線を自動的に変更することが可能である。
図8は、CPUからの指示により自動的に結線を変更する手順を説明するためのタイムチャートである。ここでは、図4に示したような本発明の実施例において、CPUボード30a内のCPU33の指示によりCPUボード30aの複数のポートとIFボード60の複数の端子との結線を自動的に変更する場合の一連の動作について説明する。
第1に、CPUは、一定の周期を有するクロック(1)に同期して、時間(t)に対し所定の期間だけ、CPUボードの複数のポートとIFボードの複数の端子との結線を変更する旨を示す結線変更中フラグ(図8の(2)では出力レベル“1”)を設定する。この結線変更中フラグが設定されている期間では、マイコンロジック開発装置に関する情報がCPUボードに伝送されないようになっているので、マイコンロジック開発装置の動作中にCPUボードの複数のポートとIFボードの複数の端子との結線を動的に変更することが可能になる、
第2に、CPUは、制御対象の機種や制御仕様等の変更に応じて、パラメータ設定部内の各種のパラメータの設定値を変更する指示を与え、変更後のパラメータの設定値に基づいて、CPUボードの複数のポートとIFボードの複数の端子との結線を変更すべき旨の配線指示(図8の(3)では出力レベル“1”または“0”)を割付変換装置に与える。
第3に、CPUからの指示によって、割付変換装置内の複数のゲート素子(図8では、4つのゲート素子のみ示す)が1クロックの期間内で一度に切り換わる(図8の実配線ゲート(4)では、出力レベルが“1”から“0”へ、または“1”から“0”へ変化する)。
一般に、CPUボードの複数のポートとIFボードの複数の端子との結線を変更する場合、複数のゲート素子が切り換わるタイミングがそれぞれ異なっており、1クロックの期間を越えて複数のゲート素子が順次切り換わるので、どうしても大きなノイズが発生するようになる。
これに対し、図8のタイムチャートでは、前述の第1〜第3の動作から明らかなように、1クロックの期間内といったような非常に短い期間内で結線変更対象のゲート素子が一度に切り換わるようになっているので、複数のゲート素子が切り換わる際に発生するノイズが顕著に抑制される。
好ましくは、図4に示したような本発明の実施例において、CPUボード30aおよび割付変換ボード51の少なくとも一方に予備のバックアップ回路を設けている。ここで、CPUボード30aの複数のポートとIFボード60の複数の端子とが接続されている部分における特定の箇所に断線が発生したときに、割付変換装置52の複数のゲート素子を切り換えることによって、断線が発生している箇所を含む回路を上記バックアップ回路に変更するようにしている。
また一方で、CPUボード30aの複数のポートとIFボード60の複数の端子とが接続されている部分における特定の箇所に短絡が発生したときに、割付変換装置52の複数のゲート素子を切り換えることによって、短絡が発生している箇所を含む回路を切断すると共に当該回路を上記バックアップ回路に変更するようにしている。
さらに、好ましくは、CPUボード30a内のCPU33が、マイコンロジック開発装置にて発生するエラーを検出する機能を備えており、CPU33により検出されたエラーの回数が予め規定された規定回数を超えたときに、割付変換装置52の複数のゲート素子を切り換えることによって、上記エラーが検出された箇所を含む回路を上記バックアップ回路に変更するようにしている。
これによって、マイコンロジック開発装置内でエラーが発生した場合でも、IFボード内に設けられた割付変換装置を動作させ、当該エラーが検出された箇所をバックアップ回路に切り換えることによって、マイコンロジック開発装置の安定性を確保することが可能になる。
また一方で、図4に示したような本発明の実施例において、IFボード60の複数の端子に接続されている複数の回線により伝送される信号をディジタル信号に変換している。さらに、パラメータ設定部53にて設定されたパラメータの設定値をもとに割付変換装置52の複数のゲート素子を切り換えて、IFボード60の複数の端子に接続されている複数の回線の少なくとも一部を束ねてからCPUボード30aに伝送するようにしている。例えば、IFボード60の複数の端子に接続されている4本の回線から伝送される信号を4ビットのディジタル信号に変換することにより、4本の回線を1本に束ねることができる。これによって、CPUボード30aの複数のポートに接続されるべき回線の数が、IFボード60の複数の端子に接続されている複数の回線の数よりも少なくなり、CPUボード30aのポート数が節減されてマイコンロジック開発装置の周辺回路の簡素化が図れる。
図9は、図4の割付変換ボードにおいてフィルタによる信号処理を行ってから信号線を1本に束ねる方法を説明するためのブロック図である。
図4に示したような実施例では、IFボード60の複数の端子を通して伝送される信号に対し、高周波のノイズや低周波のノイズが外部から侵入することがある。この場合、パラメータ設定部53にて設定されたパラメータの設定値をもとに割付変換装置52の複数のゲート素子を切り換えて、IFボード60の複数の端子を通して伝送される信号に対し、割付変換装置内のフィルタ54による信号処理を行うようにしている。例えば、フィルタ54により処理された後に4本の回線(信号線)から伝送される信号を4ビットのディジタル信号に変換することにより、4本の回線を1本に束ねることができる。
これによって、IFボード60をわざわざ取り替えなくても、外部からIFボード60に侵入するノイズを抑制することが可能になる。さらに、CPUボード30aの複数のポートに接続されるべき回線の数が、IFボード60の複数の端子に接続されている複数の回線の数よりも少なくなり、CPUボード30aのポート数が節減されてマイコンロジック開発装置の周辺回路の簡素化が図れる。
図10は、図4の割付変換ボードにおいてゲートウェイ処理を行う方法を説明するためのブロック図である。
ここでは、IFボード60の複数の端子に接続されている複数の回線により伝送される信号として、UART(Universal Asynchronous Receiver-Transceiver :非同期シリアル通信用送受信回路)、SCI(Scalable Coherent Interface :シリアル・インタフェースの一つ)、CAN(Controller Area Network :車内LANの規格の一つ)、およびLIN(Local Interconnect Network:車内LANの規格の一つ)のシリアル・インタフェースをそれぞれ利用した4種類のシリアル通信信号を伝送する場合を想定する。
さらに、ここでは、4種類のシリアル・インタフェースの中で最も高速のCANのインタフェースにより全てのシリアル通信信号を集約することができる点に着目し、4種類のシリアル通信信号を割付変換装置52にて一旦受信した後に、パラメータの設定値をもとに割付変換装置52の複数のゲート素子を切り換えて、ゲートウェイによる信号の形式変換処理を行うようにしている。最終的に、4種類のシリアル通信信号をCANのシリアル・インタフェースによる信号に変換してから、CPUボード30aの一つのポートに伝送するようにしている。
これによって、CPUボード30aの複数のポートに接続されるべき回線の数が、IFボード60の複数の端子に接続されている複数の回線の数よりも少なくなり、CPUボード30aのポート数が節減されてマイコンロジック開発装置の周辺回路の簡素化が図れる。
図11は、図4の割付変換ボードにおいて解析用のモニタ信号を取り出す方法を説明するためのブロック図である。ここでは、IFボード60の複数の端子に接続されている複数の回線により伝送される信号として、マイクロロジック開発装置を解析するための4種類のアナログの解析用信号A1、A2、A3およびA4を伝送する場合を想定する。
さらに、ここでは、割付変換装置52内のA/D変換回路(図示していない)および論理和ゲート回路55を介して上記解析用信号A1、A2、A3およびA4をディジタル信号に変換した後に、一つのパルス計測信号PMとして出力するようにしている。図11の下部に示すように、ディジタル形式のパルス計測信号PMには、時間(t)(STARTのタイミング後)に対してシリアル形式の解析用信号A1、A2、A3およびA4が含まれていることになる(パルス計測信号PMの出力レベルは、“1”または“0”になる)。
また一方で、パラメータの設定値をもとに割付変換装置52の複数のゲート素子を切り換えて、マイコンロジック開発装置を解析するための解析用モニタ信号M1〜M4を任意に設定することが可能である。この解析用モニタ信号M1〜M4は、割付変換装置52から任意に取り出すことができるので、ユーザ等は、解析用モニタ信号M1〜M4に基づいてマイコンロジック開発装置の解析結果を監視することが可能である。
これによって、マイコンロジック開発装置を解析する場合に、IFボード内に設けられた割付変換装置を動作させることによって、特殊な信号を使用しなくても解析用のモニタ信号を容易に取り出すことができるようになり、制御対象の電子制御機器のメンテナンス性が向上する。
本発明は、ECUにより制御される車両の電子制御式エンジン等の電子制御機器に組み込まれて使用される組込み用マイコンのロジックを開発するマイコンロジック開発装置に適用することが可能である。
一般の電子制御式エンジンの制御システムにおけるECUの構成を示すブロック図である。 図1のECUのロジックを開発する場合における従来のマイコンロジック開発装置の全体構成を示す説明図である。 従来のポート割付方法を説明するためのブロック図である。 本発明の一実施例に係るポート割付制御システムの構成を示すブロック図である。 図4の割付変換装置における複数のゲート素子の構成の一例を示す模式図である。 図4のCPUボードの内部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例で使用されるポート割付表の一例を示すデータフォーマット図である。 CPUからの指示により自動的に結線を変更する手順を説明するためのタイムチャートである。 図4の割付変換ボードにおいてフィルタによる信号処理を行ってから信号線を1本に束ねる方法を説明するためのブロック図である。 図4の割付変換ボードにおいてゲートウェイ処理を行う方法を説明するためのブロック図である。 図4の割付変換ボードにおいて解析用のモニタ信号を取り出す方法を説明するためのブロック図である。
符号の説明
1…ECU(電子制御ユニット)
2…組込み用マイコン
7…内部タイマ
8…割り込みコントローラ
9…メモリ
10…CPU(中央処理装置)
11…内部バス
20…マイコンロジック開発装置
25…ソフトウェア
26…マイコン周辺リソース
28…ECU入出力回路
29…ECUコネクタ
30…マザーボード
30a…CPUボード
31…ソフトウェア
32…PCI通信ソフト
33…CPU
35…内部タイマ
36…PCIバスインタフェース
37…内部バス
39…PCIバス
40…コアボード
41…PCI通信ソフト
42…疑似マイコン周辺リソース(FPGA)
43…内部バス
44…PCIバスインタフェース
45…CPU
46…共有メモリ
47…内部メモリ
48…タイマ
50…割付変換ボード
51…割付変換ボード
52…割付変換装置
53…パラメータ設定部
54…フィルタ
55…論理和ゲート回路
60…IF(インタフェース)ボード
61…ECU入出力回路
70…ポート割付制御システム

Claims (12)

  1. 電子制御ユニットに組み込まれて使用される組込み用マイコンのロジックを開発するマイコンロジック開発装置に関するポート割付制御システムであって、
    前記ロジックの演算処理を行う中央処理装置と、前記ロジックのプログラムを含むデータを格納するメモリとを少なくとも有する第1のブロックと、
    前記第1のブロックと前記電子制御ユニットにより制御される制御対象とのインタフェースを取るための第2のブロックと、
    前記第1のブロックと前記第2のブロックとの間に設けられ、前記第1のブロックから取り出される複数のポートと前記第2のブロックの複数の端子とを変更可能に割り付けるための割付変換装置を少なくとも有する第3のブロックとを備え、
    前記第1のブロックの前記中央処理装置により前記割付変換装置の複数のスイッチ素子を切り換えることによって、前記第1のブロックの前記複数のポートと前記第2のブロックの前記複数の端子との接続関係を自動的に変更するように構成されることを特徴とするポート割付制御システム。
  2. 前記第1のブロックの前記中央処理装置が、前記第1のブロックの前記メモリに予め格納されているポート割付表に基づいて、前記複数のポートと前記複数の端子との接続関係を自動的に変更することを特徴とする請求項1記載のポート割付制御システム。
  3. 前記第1のブロックに接続されている入力手段から入力される内容に基づいて、前記複数のポートと前記複数の端子との接続関係を自動的に変更することを特徴とする請求項1記載のポート割付制御システム。
  4. 前記第1のブロックの前記中央処理装置により指示される内容に基づいて、前記複数のポートと前記複数の端子との接続関係を自動的に変更することを特徴とする請求項1記載のポート割付制御システム。
  5. 前記割付変換装置の複数のスイッチ素子を1クロックの期間内で一度に切り換えることによって、前記複数のポートと前記複数の端子との接続関係を変更する際に発生するノイズを抑制するようにしたことを特徴とする請求項1記載のポート割付制御システム。
  6. 前記第1のブロックおよび前記第3のブロックの少なくとも一方に予備のバックアップ回路を設け、前記複数のポートと前記複数の端子とが接続されている部分における特定の箇所に断線が発生したときに、前記割付変換装置の複数のスイッチ素子を切り換えることによって、前記断線が発生している箇所を含む回路を前記バックアップ回路に変更するようにしたことを特徴とする請求項1記載のポート割付制御システム。
  7. 前記第1のブロックおよび前記第3のブロックの少なくとも一方に予備のバックアップ回路を設け、前記複数のポートと前記複数の端子とが接続されている部分における特定の箇所に短絡が発生したときに、前記割付変換装置の複数のスイッチ素子を切り換えることによって、前記短絡が発生している箇所を含む回路を切断すると共に当該回路を前記バックアップ回路に変更するようにしたことを特徴とする請求項1記載のポート割付制御システム。
  8. 前記第1のブロックおよび前記第3のブロックの少なくとも一方に予備のバックアップ回路を設け、前記第1のブロックの前記中央処理装置が、前記マイコンロジック開発装置にて発生するエラーを検出する機能を備えており、
    前記中央処理装置により検出されたエラーの回数が予め規定された規定回数を超えたときに、前記割付変換装置の複数のスイッチ素子を切り換えることによって、前記エラーが検出された箇所を含む回路を前記バックアップ回路に変更するようにしたことを特徴とする請求項1記載のポート割付制御システム。
  9. 前記割付変換装置の複数のスイッチ素子を切り換えて、前記第2のブロックの複数の端子に接続されている複数の回線の少なくとも一部を束ねることにより、該割付変換装置に接続される回線の数を、前記第2のブロックの複数の端子に接続されている複数の回線の数よりも少なくするようにしたことを特徴とする請求項1記載のポート割付制御システム。
  10. 前記割付変換装置の複数のスイッチ素子を切り換えて、前記第2のブロックの複数の端子に接続されている複数の回線により伝送される信号に対し、前記割付変換装置のフィルタによる信号処理を行うことにより、該複数のポートに接続される回線の数を、前記第2のブロックの複数の端子に接続されている複数の回線の数よりも少なくするようにしたことを特徴とする請求項1記載のポート割付制御システム。
  11. 前記割付変換装置の複数のスイッチ素子を切り換えて、前記第2のブロックの複数の端子に接続されている複数の回線により伝送される信号に対し、前記割付変換装置のゲートウェイによる信号処理を行うことによって、該複数のポートに接続される回線の数を、前記第2のブロックの複数の端子に接続されている複数の回線の数よりも少なくするようにしたことを特徴とする請求項1記載のポート割付制御システム。
  12. 前記割付変換装置の複数のスイッチ素子を切り換えることによって、前記マイコンロジック開発装置を解析するための解析用モニタ信号を任意に設定することが可能であることを特徴とする請求項1記載のポート割付制御システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014216031A (ja) * 2013-04-29 2014-11-17 ディスペースデジタル シグナル プロセッシング アンド コントロールエンジニアリング ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングdspace digital signal processing and control engineering GmbH ハードウェアコンポーネントのi/oチャネルのフレキシブルな分配方法
WO2022158303A1 (ja) * 2021-01-22 2022-07-28 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載通信システム、車載制御装置及び通信方法

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