JP2005326437A - 輪郭強調装置及び輪郭強調方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 三原色であるRとGとBの各々の画素の数が異なる表示装置に表示される映像の色を変化させることなく、当該映像の輪郭を強調した映像信号を生成することができる輪郭強調装置を提供する。
【解決手段】 輪郭強調装置1は、G信号の画素の信号レベルと、この画素の前又は後の信号レベルとに基づいて、輪郭成分を生成する輪郭成分生成手段11と、この輪郭成分をG信号の信号レベルに加算する輪郭成分加算手段12aと、この輪郭成分が加算されたG信号の信号レベルを所定の範囲内に補正して輪郭強調G信号を生成するクリップ手段13aと、この輪郭強調G信号と、G信号との差分を算出する減算手段14と、この差分に基づいて、B信号とR信号の各々の信号レベルを補正し、輪郭強調B信号と輪郭強調R信号とを生成する差分補正手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、映像の輪郭を強調した映像信号を生成する技術に係り、特に三原色のうち、ある色の画素の数が他の色の画素の数と異なる画素構造を有する表示装置に表示される映像の輪郭を強調した映像信号を生成する技術に関する。
従来、三原色である赤、緑及び青の各々の画素(サブピクセル)の数が等しい表示装置に表示される動画像又は静止画像(以下、映像という)の輪郭を強調する方法として、三原色の映像信号である、R(赤)信号、G(緑)信号及びB(青)信号(三原色信号)あるいは、輝度信号(Y信号)及び色差信号(C1信号、C2信号)の3つの信号のいずれか又は各々から、輪郭を強調するための輪郭成分を生成し、この輪郭成分を3つの信号に加算することで、この映像の輪郭を強調した映像信号を生成する方法が開示されている(非特許文献1参照)。
ここで、図12から図14を参照して、映像の輪郭を強調した映像信号を生成する従来の輪郭強調回路の例について説明する。図12は、G信号に基づいて輪郭成分を生成し、輪郭を強調した映像信号を生成する輪郭強調回路の構成を示すブロック図である。また、図13は、R信号、G信号及びB信号の各々について輪郭成分を生成し、輪郭を強調した映像信号を生成する輪郭強調回路の構成を示すブロック図である。更に、図14は、Y信号、C1信号及びC2信号を入力し、Y信号について輪郭成分を生成して輪郭を強調した映像信号を生成する輪郭強調回路の構成を示すブロック図である。
図12に示すように、輪郭強調回路110は、G信号に基づいて輪郭成分を生成し、R信号、G信号及びB信号によって示される映像の輪郭を強調した輪郭強調信号(輪郭強調R信号、輪郭強調G信号及び輪郭強調B信号)を生成するものである。輪郭強調回路110は、G信号輪郭強調手段110a、B信号輪郭強調手段110b及びR信号輪郭強調手段110cを備える。なお、G信号は、B信号やR信号と比べて最も輝度信号に近く、高周波成分を有しているため、輪郭強調回路110は、G信号に基づいて輪郭成分を生成している。
G信号輪郭強調手段110aは、輪郭成分生成手段111によって、入力されたG信号から輪郭成分を生成し、加算手段112aによってこの輪郭成分とG信号とを加算して、クリップ手段113aによって、この輪郭成分が加算されたG信号の信号レベルを所定の範囲内に補正して、輪郭強調G信号を生成するものである。なお、輪郭成分生成手段111は、例えば、一般的なデジタルフィルタによって実現することができる。また、輪郭成分は、信号全体の信号レベルの和がゼロとなる信号である。
B信号輪郭強調手段110bは、加算手段112bによって、G信号輪郭強調手段110aから入力された輪郭成分とB信号とを加算し、クリップ手段113bによって、この輪郭成分が加算されたB信号の信号レベルを所定の範囲内に補正して、輪郭強調B信号を生成するものである。更に、R信号輪郭強調手段110cは、加算手段112cによって、G信号輪郭強調手段110aから入力された輪郭成分とR信号とを加算し、クリップ手段113cによって、この輪郭成分が加算されたR信号の信号レベルを所定の範囲内に補正して、輪郭強調R信号を生成するものである。
このように構成することで、輪郭強調回路110は、G信号、B信号及びR信号を入力し、G信号に基づいて生成された輪郭成分をG信号、B信号及びR信号の各々に加算して、輪郭を強調した輪郭強調信号を生成することができる。
また、図13に示すように、輪郭強調回路120は、R信号、G信号及びB信号の各々について輪郭成分を生成し、これらの信号によって示される映像の輪郭を強調した輪郭強調信号(輪郭強調R信号、輪郭強調G信号及び輪郭強調B信号)を生成するものである。輪郭強調回路120は、G信号輪郭強調手段120a、B信号輪郭強調手段120b及びR信号輪郭強調手段120cを備える。
なお、G信号輪郭強調手段120aは、G信号輪郭強調手段110a(図12)と同一であり、また、B信号輪郭強調手段120b及びR信号輪郭強調手段120cは、G信号輪郭強調手段120aと比べて、入力される信号をG信号からB信号又はR信号としただけで、構成は同一である。このように構成することで、輪郭強調回路120は、G信号、B信号及びR信号を入力し、これらの信号に基づいて生成された輪郭成分を各々の信号に加算して、輪郭を強調した輪郭強調信号を生成することができる。
更に、図14に示すように、輪郭強調回路130は、Y信号、C1信号及びC2信号を入力して、Y信号について輪郭成分を生成し、Y信号に加算することで、これらの信号によって示される映像の輪郭を強調した信号(輪郭強調Y信号)を生成するものである。ここで、この輪郭強調回路130は、Y信号のみに輪郭成分を加算し、C1信号とC2信号はそのまま出力している。輪郭強調回路130は、Y信号輪郭強調手段130aを備える。
なお、Y信号輪郭強調手段130aは、G信号輪郭強調手段110a(図12)と比べて、入力される信号をG信号からY信号としただけで、構成は同一である。このように構成することで、輪郭強調回路130は、Y信号、C1信号及びC2信号を入力し、輪郭成分をY信号に加算して、輪郭を強調した輪郭強調Y信号を生成することができる。そして、この輪郭強調回路130から出力される輪郭強調Y信号、C1信号及びC2信号を、行列演算によって三原色信号に変換することで、輪郭を強調した輪郭強調信号(輪郭強調R信号、輪郭強調G信号及び輪郭強調B信号)を生成することができる。
また、映像を表示する表示装置には、RGBの各々の画素の数がすべて同じものと異なるものとがある。RとGとBの画素の数が異なるものには、例えば、図3(a)に示すような、ベイヤー配列と呼ばれる方式のものがある。図3は、ベイヤー配列の画素構造を有する表示装置において、グレーの背景に縦の白線を表示する例を説明する説明図、図3(a)は、ベイヤー配列の画素構造を模式的に示す模式図、図3(b)は、(a)の画素構造の表示装置において、グレーの背景に縦の白線を表示した場合における、各画素の信号レベルを模式的に示す模式図である。なお、図3では、説明の都合上各画素の上に列番号を付している。
図3(a)に示すように、ベイヤー配列の画素構造の表示装置においては、各々の画素が、R、G1(G)、B、G2(G)のいずれかの色を表示する。そのため、この表示装置では、Gの画素数がRやBの画素の2倍となるとともに、Gの解像度は、RやBと比較して、縦横ともに2倍になっている。
ここで、図3(b)を参照して、ベイヤー配列の表示装置に映像を表示する場合において、当該映像を示す三原色信号の信号レベルについて説明する。なお、ここでは、図3(a)に示す点線で囲った範囲S内において、グレーの背景に、列P5とP6の位置に白い縦線を表示する場合の各画素の信号レベルについて説明する。また、図3(a)において、互いに斜めの位置にあるG1とG2の画素の信号レベルを、図3(b)において、同じ横軸上に並べて表示した。
ベイヤー配列の画素構造を有する表示装置では、RとBの画素は1列おきに存在し、G(G1又はG2)の画素はすべての列に存在している。そのため、図3(b)に示すように、G信号はR信号やB信号と比べて、映像信号帯域が広くなっている。そして、白線を表示している列P5とP6のG信号の信号レベルは、他の列と比べて高い値となっている。また、Bの画素は列P6にはないため、B信号では、列P6の画素に対応する信号レベルを列P5と列P7の画素に割り振っている。同様に、Rの画素は列P5にはないため、R信号では、列P5の画素に対応する信号レベルを列P4と列P6の画素に割り振っている。そして、白線以外の部分(列P1〜P3と列P8〜P10)において、2列単位での信号レベルの和を見ると、RとGとBとですべて同じ0.2の信号レベルになっている。
次に、図15を参照(適宜図3及び図13参照)して、輪郭強調回路120が、ベイヤー配列の画素構造を有する表示装置に出力する三原色信号から輪郭強調信号を生成する例について、具体例を用いて説明する。図15は、輪郭強調回路120が、図3(b)に示す信号レベルの三原色信号から輪郭強調信号を生成する方法を説明するための説明図、図15(a)は、輪郭強調回路120によって生成された、図3(b)に示す信号レベルの各々の原色信号の輪郭成分の例を模式的に示した模式図、図15(b)は、図15(a)に示す輪郭成分に基づいて、輪郭強調回路120によって生成された輪郭強調信号の例を模式的に示した模式図である。なお、ここでは、輪郭強調回路120の輪郭成分生成手段111a、111b、111cが、図3(b)に示す各々の原色信号について、輪郭成分を生成する画素に対応する信号レベルと、この画素の信号レベルに対して1画素の周期分だけ前と後の信号レベルとの変化量から輪郭成分を生成し、輪郭成分を生成する画素の、1画素の周期分だけ前の信号レベルと、輪郭成分を生成する画素の信号レベルと、この画素の信号レベルに対して1画素の周期分だけ後の信号レベルとに対する重み係数を(−0.5、1、−0.5)として輪郭成分を生成する場合について説明する。
例えば、輪郭強調回路120が、列P5の画素に対応するG(G1)信号の輪郭成分を生成する場合について説明する。図3(b)に示すように、列P4とP5とP6のG画素の信号レベルは、それぞれ「0.1」、「0.367」、「0.367」であるため、輪郭成分生成手段111aは、列P5の画素に対応するG信号の輪郭成分を、「0.133」[0.1×(−0.5)+0.367×1+0.367×(−0.5)]と算出する。そして、図15(a)に示すように、G信号の輪郭成分には、白い線を表示した列P5とP6とに信号レベルが高い部分が生成され、かつ、その両脇に1画素の幅の信号レベルが低い部分が生成される。そのため、G信号は、列P4〜P7に輪郭が生成される。同様に、B信号は、列P3からP9に、R信号は、列P2からP8に生成される。なお、B信号及びR信号は、白線を表示する画素を、列P5とP6以外の画素にも割り振ったため、輪郭も広い範囲に生成されている。
そして、輪郭強調回路120は、加算手段112a、112b、112cによって、輪郭成分の信号レベルを各々の原色信号の信号レベルに加算し、クリップ手段113a、113b、113cによって、輪郭成分の加算された信号が、所定の信号レベルの範囲を超えている場合には、この範囲の上限値あるいは下限値にクリップして、輪郭強調信号を生成する。なお、ここでは、上限値を1.0、下限値を0とする。ここで、例えば、図15(a)に示す輪郭成分を、G信号(図3(b)参照)の信号レベルに加算すると、列P4とP7の輪郭成分の信号レベルは「−0.133」であるため、この輪郭成分が加算された輪郭強調G信号の列P4とP7の信号レベルは「−0.033」となる。そのため、輪郭強調回路120のクリップ手段113aは、図15(b)に示すように、列P4とP7の輪郭強調G信号の信号レベルを下限値0にクリップする。
なお、ここでは、輪郭強調回路120が、輪郭成分を生成する画素に対応する信号レベルと、1画素の周期分だけ前と後の信号レベルとの変化量(水平方向の画素の信号レベルの変化量)から輪郭成分を生成する例について説明したが、R、G1(G)、B、G2(G)の縦横2つずつの合計4つの画素を1つの単位とし、表示装置におけるこの単位の水平方向の並びを1ラインとした場合において、輪郭成分を生成する画素に対応する原色信号の信号レベルと、表示装置においてこの画素の1ライン上と下(2画素上と下)とに位置する同色の画素に対応する信号レベルとの変化量(垂直方向の画素の信号レベルの変化量)と、前記した水平方向の画素の信号レベルの変化量との両方から輪郭成分を生成する方法が一般的に行われている。
八木伸行、「C言語で学ぶ実践ディジタル映像処理」、オーム社、1995年5月、p.139
輪郭成分は信号全体の信号レベルの和がゼロとなる信号であるので、この信号を原色信号に加算しても、信号全体の信号レベルの和は変化しないものであるところ、信号レベルの上限値あるいは下限値を超えたために信号レベルがクリップされた場合には、信号レベルの和は変化する。そして、特定の色の信号の信号レベルのみがクリップされて、その信号の信号レベルの和が変化した場合には、輪郭を強調しない場合と比べて、映像の色に変化が生じてしまう。例えば、G信号のみ信号レベルの一部が下限値にクリップされた場合には、輪郭を強調する前のG信号の信号レベルの和より、クリップされた後の輪郭強調G信号の信号レベルの和の方が大きな値となる。そのため、この輪郭強調信号によって示される映像は、輪郭を強調する前より緑がかったものとなる。この色の変化は、無彩色の映像では特に目立つものとなる
ここで、R、G及びBの各々の画素の数が等しい表示装置に表示される無彩色の映像を示す映像信号では、輪郭成分の信号レベルは、R信号と、G信号と、B信号とで同じ値となるため、特定の色のみ信号の信号レベルがクリップされることはない。一方、RGBの画素の数が異なる表示装置に表示される無彩色の映像を示す映像信号では、R信号、G信号及びB信号の映像信号帯域が異なるため、輪郭成分の信号レベルも異なる。例えば、Gの画素の数がRとBより多い表示装置に表示される映像信号では、G信号の映像信号帯域が、R信号やB信号より広くなるため、G信号の輪郭成分の信号レベルが大きくなる。そのため、画素の数が多い色の原色信号がクリップされやすくなり、輪郭を強調する前の画像に対する色の変化が生じやすくなる。
本発明は、前記従来技術の問題を解決するために成されたもので、RとGとBの画素の数が異なる表示装置に表示される映像の色を変化させることなく、当該映像の輪郭を強調した映像信号を生成することができる輪郭強調装置及び輪郭強調方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の輪郭強調装置は、色の三原色を示す第1、第2及び第3原色信号の中で、前記第1原色信号を他の原色信号よりも多く表示可能な画素構造を有する表示装置に出力される映像信号を補正することで、当該映像信号で示される映像の輪郭を強調する輪郭強調装置であって、輪郭成分生成手段と、輪郭成分加算手段と、クリップ手段と、減算手段と、差分補正手段とを備える構成とした。
かかる構成によれば、輪郭強調装置は、輪郭成分生成手段によって、第1原色信号の画素の信号レベルと、この画素の前又は後の信号レベルとに基づいて、第1原色信号の各々の画素における輪郭を強調するための輪郭成分を生成する。また、輪郭成分加算手段によって、この輪郭成分を、第1原色信号の信号レベルに加算する。そして、輪郭強調装置は、クリップ手段によって、この輪郭成分加算手段で輪郭成分が加算された第1原色信号の信号レベルを所定の範囲内に補正することで、第1の輪郭強調信号を生成する。また、輪郭強調装置は、減算手段によって、この第1の輪郭強調信号の信号レベルと、第1原色信号の信号レベルとの差分を算出する。ここで、この差分は、輪郭成分生成手段によって生成された輪郭成分に、クリップ手段によって信号レベルの所定範囲内に補正したことによって生じる信号レベルの変化を反映させたものとなる。そして、輪郭強調装置は、差分補正手段によって、この差分に基づいて、第2原色信号と第3原色信号の各々の信号レベルを補正し、第2と第3の輪郭強調信号を生成する。つまり、輪郭強調装置は、第2原色信号及び第3原色信号の各々に、輪郭成分生成手段によって生成された輪郭成分と、クリップ手段によって信号レベルの所定範囲内に補正したことによって生じる第1原色信号の信号レベルの変化量に対応する信号レベルとを加算して、第2の輪郭強調信号と第3の輪郭強調信号とを生成する。
これによって、輪郭強調装置は、他の色より画素の数が多い色の原色信号である第1原色信号に基づいて輪郭成分を生成し、この輪郭成分に基づいて、第1の輪郭強調信号を生成することができる。更に、輪郭強調装置は、この第1原色信号の信号レベルと、第1の輪郭強調信号の信号レベルとの差分に基づいて、第2及び第3原色信号の信号レベルを補正し、第2と第3の輪郭強調信号を生成することができる。
なお、原色信号は、表示装置に表示する際の各画素にかかる電圧の電圧レベルを表す信号であってもよいし、各画素の明るさを表す信号であってもよい。また、輪郭は、原色信号の、ある画素に対応する信号レベルと、この周辺の画素に対応する信号レベルとが変化する部分であるため、第1原色信号のある画素に対応する信号レベルと、その前後の第1原色信号の信号レベルとを比較することで、輪郭強調装置は、輪郭成分を生成することができる。
また、第1原色信号と第1の輪郭強調信号との差分に基づいた第2原色信号と第3原色信号との補正は、この差分を第2原色信号と第3原色信号との各々の映像信号帯域に対応させることで行うことができる。つまり、第1原色信号を表示する画素の数と、第2原色信号もしくは第3原色信号の画素の数が異なるため、第1原色信号は他の原色信号より映像信号帯域が広いが、第1原色信号と第1の輪郭強調信号との差分を、低域通過フィルタやガウシアンフィルタ等の拡散フィルタによって映像信号帯域を狭くすることで、この差分を第2原色信号と第3原色信号との各々の映像信号帯域に対応させることができる。
更に、所定の範囲とは、予め設定された、信号レベルの上限値及び下限値によって定められる範囲であり、クリップ手段は、入力された信号の信号レベルがこの上限値を上回っている時には信号レベルを上限値、下限値を下回っている時には下限値とすることで、第1原色信号の信号レベルを所定の範囲内に補正することができる。
また、請求項2に記載の輪郭強調装置は、色の三原色を示す第1、第2及び第3原色信号の中で、前記第1原色信号を他の原色信号よりも多く表示可能な画素構造を有する表示装置に出力される映像信号を補正することで、当該映像信号で示される映像の輪郭を強調する輪郭強調装置であって、輪郭成分生成手段と、輪郭成分加算手段と、クリップ手段と、減算手段と、差分補正手段とを備える構成とした。
かかる構成によれば、輪郭強調装置は、輪郭成分生成手段によって、第1原色信号の画素に対応する映像信号の輝度信号の信号レベルと、当該画素の前又は後の輝度信号の信号レベルとに基づいて、第1原色信号の各々の画素における輪郭を強調するための輪郭成分を生成する。また、輪郭成分加算手段によって、この輪郭成分を、第1原色信号の信号レベルに加算する。また、クリップ手段によって、この輪郭成分加算手段で輪郭成分が加算された第1原色信号の信号レベルを所定の範囲内に補正することで第1の輪郭強調信号を生成する。また、減算手段によって、この第1の輪郭強調信号の信号レベルと、第1原色信号の信号レベルとの差分を算出し、差分補正手段によって、この差分に基づいて、第2原色信号と第3原色信号の各々の信号レベルを補正し、第2の輪郭強調信号と第3の輪郭強調信号とを生成する。
これによって、輪郭強調装置は、映像信号の輝度信号に基づいて輪郭成分を生成し、映像信号によって示される映像の輪郭を強調した第1、第2及び第3の輪郭強調信号生成することができる。
更に、請求項3に記載の輪郭強調装置は、請求項1又は請求項2に記載の輪郭強調装置において、前記第1、第2及び第3原色信号をガンマ補正するガンマ補正手段と、前記クリップ手段によって生成された前記第1の輪郭強調信号と、前記差分補正手段によって補正された前記第2と第3の輪郭強調信号とを逆ガンマ補正する逆ガンマ補正手段とを備える構成とした。
これによって、輪郭強調装置は、第1、第2及び第3原色信号を表示装置のガンマ特性に基づいてガンマ補正し、表示装置に表示した際における各々の色の画素の明るさに比例する信号に変換する。そして、輪郭強調装置は、この変換された信号から第1、第2及び第3の輪郭強調信号を生成し、これらの輪郭強調信号を逆ガンマ補正して、映像の輪郭が強調された映像信号を生成することができる。
また、請求項4に記載の輪郭強調方法は、色の三原色を示す第1、第2及び第3原色信号の中で、前記第1原色信号を他の原色信号よりも多く表示可能な画素構造を有する表示装置に出力される映像信号を補正することで、当該映像信号で示される映像の輪郭を強調する輪郭強調方法であって、輪郭成分生成ステップと、輪郭成分加算ステップと、クリップステップと、減算ステップと、差分補正ステップとを含むことを特徴とする。
この方法によれば、輪郭成分生成ステップによって、第1原色信号の画素の信号レベルと、この画素の前又は後の信号レベルとに基づいて、第1原色信号の各々の画素における輪郭を強調するための輪郭成分を生成する。続いて、輪郭成分加算ステップによって、この輪郭成分を、第1原色信号の信号レベルに加算する。そして、クリップステップによって、この輪郭成分加算ステップにおいて輪郭成分が加算された第1原色信号の信号レベルを所定の範囲内に補正することで第1の輪郭強調信号を生成し、減算ステップにおいて、この第1の輪郭強調信号の信号レベルと、第1原色信号の信号レベルとの差分を算出する。更に、差分補正ステップによって、この差分に基づいて、前記第2原色信号と前記第3原色信号の各々の信号レベルを補正し、第2の輪郭強調信号と第3の輪郭強調信号とを生成する。
これによって、他の色より画素の数が多い色の原色信号である第1原色信号に基づいて輪郭成分を生成し、この輪郭成分に基づいて、第1の輪郭強調信号を生成することができる。更に、この第1原色信号の信号レベルと、第1の輪郭強調信号の信号レベルとの差分に基づいて、第2及び第3原色信号の信号レベルを補正し、第2と第3の輪郭強調信号を生成することができる。
本発明に係る輪郭強調装置及び輪郭強調方法では、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1又は請求項4に記載の発明によれば、第1原色信号と第1の輪郭強調信号とで信号レベルの和が変化する場合においても、第1原色信号の信号レベルの和の変化量に相当する信号レベルを、第2及び第3原色信号に、輪郭成分とともに加算することができる。そのため、輪郭を強調することで第1原色信号のみの信号レベルの和が変化するということがなくなり、輪郭の強調による映像の色の変化(偽色)を防ぐことができる。
請求項2に記載の発明によれば、輝度信号に基づいて輪郭成分を生成し、輪郭を強調した第1、第2及び第3の輪郭強調信号を生成することができる。そして、第1原色信号と第1の輪郭強調信号とで信号レベルの和が変化する場合においても、第1原色信号の信号レベルの和の変化量に相当する信号レベルを、第2及び第3原色信号に、輪郭成分とともに加算するため、第1原色信号のみの信号レベルの和が変化するということがなくなり、輪郭の強調による、映像の偽色を防ぐことができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1、第2及び第3原色信号を、表示装置に表示した際における各々の色の画素の明るさに比例する信号に変換して、輪郭を強調した第1、第2及び第3の輪郭強調信号を生成するため、表示装置に表示される画素の明るさに基づいて映像の輪郭の強調を行うことができる。そのため、輪郭の強調による、映像の偽色を防ぐことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[輪郭強調回路の構成(第一の実施の形態)]
まず、図1を参照して、本発明における第一の実施の形態である輪郭強調回路1の構成について説明する。図1は、本発明における第一の実施の形態である輪郭強調回路の構成を示したブロック図である。なお、ここでは、図3(a)に示すような、ベイヤー配列の画素構造をもつ表示装置(図示せず)に出力される三原色信号で示される映像の輪郭を強調する輪郭強調回路1について説明する。
輪郭強調回路(輪郭強調装置)1は、三原色信号(G信号、B信号及びR信号)を入力し、この三原色信号で示される映像の輪郭を強調する輪郭強調G信号(第1の輪郭強調信号)、輪郭強調B信号及び輪郭強調R信号(第2の輪郭強調信号及び第3の輪郭強調信号)を生成するものである。ここでは、輪郭強調回路1は、輪郭成分生成手段11と、加算手段12と、クリップ手段13と、減算手段14と、差分変換手段15と、サブサンプル手段16とを備えている。
輪郭成分生成手段11は、入力されたG信号から、G信号の輪郭を強調するための輪郭成分を生成するものである。ここで生成された輪郭成分は、加算手段12に出力される。なお、輪郭は信号レベルが変化する部分であるので、輪郭成分生成手段11は、輪郭成分を生成する画素に対応するG信号の信号レベルと、この画素の近傍の画素に対応するG信号の信号レベルとの変化量から、当該画素の輪郭成分を生成することができる。この輪郭成分生成手段11は、例えば、一般的なデジタルフィルタによって実現することができる。
ここで、図2を参照して、輪郭成分生成手段11の構成の例について説明する。図2は、輪郭成分生成手段の構成を示したブロック図、図2(a)は、水平方向の画素の信号レベルの変化量から輪郭成分を生成する輪郭成分生成手段の構成を示したブロック図、図2(b)は、垂直方向の画素の信号レベルの変化量から輪郭成分を生成する輪郭成分生成手段の構成を示したブロック図である。まず、図2(a)を参照して、輪郭成分生成手段11が、輪郭成分を生成する画素に対応するG信号の信号レベルと、当該画素の信号レベルに対して1画素の周期分だけ前と後のG信号の信号レベルとの変化量から輪郭成分を生成する場合について説明する。図2(a)に示すように、輪郭成分生成手段11は、クロック遅延部31(31a、31b)と、乗算部32(32a、32b、32c)と、加算部33とを備えている。
クロック遅延部31(31a、31b)は、1画素の周期分だけ、入力されたG信号の出力のタイミングを遅延させるものである。ここで、クロック遅延部31aは、G信号を入力し、1画素の周期分だけ遅延させたG信号を、乗算部32bと、クロック遅延部31bとに出力する。また、クロック遅延部31bは、クロック遅延部31aから1画素の周期分だけ遅延されたG信号を入力し、更に1画素の周期分だけ遅延させたG信号を、乗算部32cに出力する。
乗算部32(32a、32b、32c)は、入力されたG信号の信号レベルを所定の係数(A1、A2、A3)倍した信号を出力するものである。ここで出力された信号は、加算部33に出力される。
加算部33は、乗算部32(32a、32b、32c)から入力された信号の信号レベルを加算して、輪郭成分を生成するものである。
なお、ここでは、輪郭成分生成手段11は、対象とする画素に対応するG信号の信号レベルと、この画素の前後のG信号の信号レベルとの変化量から輪郭成分を生成することとし、クロック遅延部31(31a又は31b)及びこのクロック遅延部31で遅延された信号の信号レベルを係数倍する乗算部32(32b又は32c)の組み合わせを2つと、入力されたG信号の信号レベルを係数倍する乗算部32aとを備える構成としたが、輪郭成分生成手段11は、対象とする画素と、少なくとも1つの他の画素とに対応するG信号の信号レベルの変化量から輪郭成分を生成することができる。そして、輪郭成分生成手段11は、乗算部32aと、少なくとも1つの、クロック遅延部31及びこのクロック遅延部31によって遅延された信号の信号レベルを係数倍する乗算部32の組み合わせ(例えば、クロック遅延部31aと乗算部32b)と、加算部33とを備えていればよい。また、係数A1、A2、…は、係数A1、A2、…の和が0となる条件のもとで、任意の値を設定することができる。更に、ここでは、クロック遅延部31は、1画素の周期分だけ、入力されたG信号の出力のタイミングを遅延させることとしたが、例えば、2画素の周期分だけ、入力されたG信号の出力のタイミングを遅延させることとし、2列隣りのG画素に対応する信号レベルとの変化量から輪郭成分を生成することとしてもよい。
次に、図3(b)及び図4を参照(適宜図2参照)して、輪郭成分生成手段11が、輪郭成分を生成する例を、具体例を用いて説明する。図4は、輪郭強調回路1が、図3(b)に示す信号レベルの三原色信号から、B信号とR信号を補正する補正成分を生成する例を説明するための説明図である。
ここで、例えば、図3(b)に示すG信号が列P1から順に入力され、列P6の信号レベルの信号が輪郭成分生成手段11に入力された場合において、輪郭成分生成手段11が列P5の輪郭成分を生成する例について説明する。また、輪郭成分生成手段11は、輪郭成分を生成する画素より1画素の周期分だけ前の信号レベルと、輪郭成分を生成する画素の信号レベルと、当該画素の信号レベルに対して1画素の周期分だけ後の信号レベルとに対する重み係数を(−0.5、1、−0.5)として輪郭成分を生成することとし、係数A1を−0.5、係数A2を1、係数A3を−0.5とする。
G信号が、輪郭成分生成手段11のクロック遅延部31aと、乗算部32aとに入力されると、乗算部32aは、このG信号の信号レベルを係数A1倍にした信号を加算部33に出力する。つまり、乗算部32aは、この列P6の信号レベル「0.367」を−0.5(係数A1)倍した信号である、信号レベル「−0.184」の信号を加算部33に出力する。なお、ここでは、信号レベルを、四捨五入して小数点以下3桁まで示している。
また、クロック遅延部31aは、このG信号の位相を1画素の周期分遅延させる。ここで1画素の周期分遅延されたG信号は、クロック遅延部31bと、乗算部32bとに出力される。また、乗算部32bには、クロック遅延部31aから出力された、1画素の周期分遅延させたG信号、つまり、列P5の信号レベルの信号が入力される。そこで、乗算部32bは、この列P5の信号レベル「0.367」を1(係数A2)倍した信号、つまり、信号レベル「0.367」の信号を加算部33に出力する。
クロック遅延部31bは、クロック遅延部31aから入力された、1画素の周期分遅延させたG信号の位相を、更に1画素の周期分遅延させる。ここで2画素分遅延されたG信号は、乗算部32cに出力される。また、乗算部32cには、クロック遅延部31bから出力された、2画素分遅延させたG信号、つまり、列P4の信号レベルの信号が入力される。そこで、乗算部32cは、この列P4の信号レベル「0.10」を−0.5(係数A3)倍した信号、つまり、信号レベル「−0.05」の信号を加算部33に出力する。
更に、加算部33は、乗算部32a、乗算部32b及び乗算部32cから入力された信号の信号レベルを加算した信号を生成する。ここで、加算部33には、乗算部32aからは信号レベル「−0.184」、乗算部32bからは信号レベル「0.367」、乗算部32cからは信号レベル「−0.05」の信号が入力される。そこで、加算部33は、これらの信号の信号レベルを加算して、信号レベル「0.133」の信号を出力する。
このようにして、輪郭成分生成手段11は、図3(b)のG信号から、図4に示す輪郭成分を生成することができる。
また、図2(b)に示すように、輪郭成分生成手段11’(11)は、図2(a)に示す輪郭成分生成手段11のクロック遅延部31(31a、31b)に代えて、入力されたG信号の出力のタイミングを、1ラインの画素分だけ遅延させるライン遅延部31’(31’a、31’b)を備え、輪郭成分を生成する画素に対応するG信号の信号レベルと、この画素の1ライン上と下の画素に対応するG信号の信号レベルとの変化量から輪郭成分を生成することとしてもよい。更に、本発明の輪郭成分生成手段は、図2(a)に示す輪郭成分生成手段11の構成と、図2(b)に示す輪郭成分生成手段11’の構成の両方を備え、水平方向の画素の信号レベルの変化量と、垂直方向の画素の信号レベルの変化量とから輪郭成分を生成することとしてもよい。
図1に戻って説明を続ける。加算手段12(12a、12b、12c)は、入力された2つの信号の信号レベルを加算した信号を生成するものである。この加算手段12は、一般的な加算回路で実現できる。ここで、加算手段(輪郭成分加算手段)12aは、G信号と、輪郭成分生成手段11によって生成された輪郭成分との信号レベルを加算した信号を生成し、クリップ手段13aに出力する。また、加算手段12bは、B信号と、後記するサブサンプル手段16aから入力される補正成分ΔBとの信号レベルを加算した信号を生成し、クリップ手段13bに出力する。更に、加算手段12cは、R信号と、後記するサブサンプル手段16bから入力される補正成分ΔRとの信号レベルを加算した信号を生成し、クリップ手段13cに出力する。
クリップ手段13(13a、13b、13c)は、入力された信号の信号レベルが所定の範囲の上限値を上回っている時にはこの上限値に、下限値を下回っている時にはこの下限値にクリップするものである。ここで、クリップ手段13aは、加算手段12aから入力された信号の信号レベルを所定の範囲内に補正して、輪郭強調G信号を生成する。この輪郭強調G信号は、減算手段14と外部とに出力される。また、クリップ手段13bは、加算手段12bから入力された信号の信号レベルを所定の範囲内に補正して、輪郭強調B信号を生成する。この輪郭強調B信号は外部に出力される。同様に、クリップ手段13cは、加算手段12cから入力された信号の信号レベルを所定の範囲内に補正して、輪郭強調R信号を生成する。この輪郭強調R信号は外部に出力される。
減算手段14は、クリップ手段13aから入力された輪郭強調G信号の信号レベルから、G信号の信号レベルを減算した信号である差分ΔGを出力するものである。ここで生成された差分ΔGは、差分変換手段15に出力される。なお、この減算手段14は、一般的な減算回路によって実現することができる。
差分変換手段15は、減算手段14から入力された差分ΔGを変換して、B信号及びR信号の映像信号帯域に合わせた差分変換信号ΔRBを生成するものである。この差分変換手段15は、一般的な低域通過フィルタ(LPF;low pass filter)や、ガウシアンフィルタ等によって実現することができる。
ここで、図4を参照(適宜図1参照)して、差分変換手段15が、差分ΔGを変換して、差分変換信号ΔRBを生成する方法を、具体例を用いて説明する。
差分変換手段15には、減算手段14から、図4に示すような差分ΔGが入力されているとする。すると、差分変換手段15は、この差分ΔGを変換して、B信号及びR信号の映像信号帯域に合わせた差分変換信号ΔRBを生成する。ここで、差分変換手段15は、係数(0.25、0.5、0.25)で規定される低域通過特性のLPFであるとする。
例えば、差分変換手段15が、差分ΔGから差分変換信号ΔRBを生成する場合において、列P5の画素に対応する信号レベルの差分変換信号ΔRBを生成する例について説明する。差分変換手段15は、低域通過特性が(0.25、0.5、0.25)であるため、列P4、P5、P6の信号レベルが「−0.10」、「0.133」、「0.133」の差分ΔGが入力されると、列P5の信号レベルが「0.075」[(−0.10)×0.25+0.133×0.5+0.133×0.25]の信号を生成する。このようにして、差分変換手段15は、差分変換信号ΔRBを生成することができる。
図1に戻って説明を続ける。サブサンプル手段16は、差分変換手段15によって生成された差分変換信号ΔRBから、B信号又はR信号を補正するための補正成分ΔB又はΔRを抜き出すものである。ここで、差分変換信号ΔRBには、補正成分ΔBと補正成分ΔRとが含まれており、サブサンプル手段16は、R及びBの各々の画素に対応する信号を、各々の補正成分として抜き出す。
ここで、図5を参照して、サブサンプル手段16の構成の例について説明する。図5は、サブサンプル手段16の構成を示したブロック図である。サブサンプル手段16は、タイミング信号発生部41と、スイッチ部42と、乗算部43とを備えている。
タイミング信号発生部41は、必要な信号を出力するためのタイミングを示す信号を発生するものである。ここでは、タイミング信号発生部41は、差分変換信号ΔRBに基づいて1画素の周期を検出し、2周期おきに、出力するタイミングを示す信号を発生することとした。
スイッチ部42は、タイミング信号発生部41から入力される信号に基づいて、差分変換手段15(図1参照)から入力された差分変換信号ΔRBの一部を出力するものである。ここでは、スイッチ部42は、タイミング信号発生部41から入力される信号に基づいて、補正成分ΔRあるいは補正成分ΔBを出力することとした。
乗算部43は、スイッチ部42から入力された信号の信号レベルを2倍した信号を出力するものである。ここで出力された信号は、B信号又はR信号の補正成分(ΔB又はΔR)として加算手段12(12b、12c)(図1参照)に出力される。なお、この乗算部43は、スイッチ部42によって信号が半分だけ抜き出されることによって、抜き出された信号の信号レベル(振幅)が等価的に半分となるため、この信号の信号レベルを2倍にする補正を行う。
ここで、図4を参照(適宜図5参照)して、サブサンプル手段16が、補正成分(ΔB又はΔR)を生成する例を、具体例を用いて説明する。ここで、サブサンプル手段16a(図1参照)が、B信号の補正成分ΔBを生成する場合について説明する。
サブサンプル手段16aのスイッチ部42には、図4に示す差分変換信号ΔRBが入力されているとする。ここで、サブサンプル手段16aのタイミング信号発生部41は、Bの画素の位置に対応する信号を出力するタイミングを示す信号を発生する。つまり、図4に示す差分変換信号ΔRBが列P1から順にスイッチ部42に入力される場合には、タイミング信号発生部41は、まず、列P1に対応する差分変換信号ΔRBがスイッチ部42に入力された時点において、出力するタイミングを示す信号をスイッチ部42に出力する。
そして、スイッチ部42は、タイミング信号発生部41から入力された信号に基づいて、列P1に対応する差分変換信号ΔRBを乗算部43に出力する。更に、乗算部43は、この信号の信号レベルを2倍にした信号を出力する。ここで、列P1に対応する差分変換信号ΔRBの信号レベルは「0」であるので、乗算部43は、信号レベルが「0」の信号を補正成分ΔBとして出力する。
続いて、タイミング信号発生部41は、列P3に対応する差分変換信号ΔRBがスイッチ部42に入力された時点において、出力するタイミングを示す信号をスイッチ部42に出力する。そして、スイッチ部42は、この信号に基づいて、列P3に対応する差分変換信号ΔRBを乗算部43に出力する。更に、乗算部43は、この信号の信号レベルを2倍にした信号を出力する。ここで、列P3に対応する差分変換信号ΔRBの信号レベルは「−0.025」であるので、乗算部43は、信号レベルが「−0.05」の信号を補正成分ΔBとして出力する。
このようにして、サブサンプル手段16aは、補正成分ΔBを生成することができる。また、サブサンプル手段16bは、列P2、P4、…に対応する差分変換信号ΔRBがスイッチ部42に入力された時点において、出力するタイミングを示す信号を出力するタイミング信号発生部41を備え、この信号に基づいて補正成分ΔRを生成することができる。
以上のように、輪郭強調回路1を構成することで、三原色信号を入力し、各々の原色信号の輪郭を強調した輪郭強調信号を生成することができる。また、ある画素に対応するG信号の信号レベルがクリップ手段13aによってクリップされることで、G信号と、輪郭強調G信号とで信号レベルの和が増加あるいは減少した場合にも、輪郭強調回路1は、この和の変化量と同じ量だけ増加あるいは減少させた輪郭強調B信号及び輪郭強調R信号を生成することができる。そのため、ベイヤー配列の画素構造を有する表示装置に表示した際に、特定の色に偏って表示されることがなくなる。
なお、特許請求の範囲に記載の差分補正手段は、差分変換手段15と、サブサンプル手段16(16a、16b)と、加算手段12b、12cとに相当する。
また、差分変換手段15の低域通過特性は、前記の例に限定されることはなく、差分ΔGと補正成分ΔBとΔRとの各々の信号レベルの和が等しくなる、つまり、低域通過特性の係数の和が1となる任意の値を設定することができる。
更に、ここでは、R画素及びB画素に比べて2倍の数のG画素を有する画素構造の表示装置に表示される映像の輪郭を強調する輪郭強調回路1について説明したが、R画素あるいはB画素を、他の画素より多く有する画素構造の表示装置に表示される映像の輪郭を強調した映像信号を生成する輪郭強調回路1とし、他の画素より多く画素を有する色を示す原色信号から輪郭成分を生成することとしてもよい。
[輪郭強調回路の動作]
次に、図6を参照(適宜図1参照)して、本発明における輪郭強調回路1が三原色信号を受信して、当該三原色信号によって示される映像の輪郭を強調した輪郭強調信号を生成する動作について説明する。図6は、本発明における輪郭強調回路1が、三原色信号から輪郭強調信号を生成する動作を示したフローチャートである。なお、ここでは、輪郭強調回路1が、三原色信号から1つの画素に対応する輪郭強調G信号、輪郭強調B信号及び輪郭強調R信号を生成する動作について説明する。
(輪郭成分生成ステップ)
輪郭強調回路1は、輪郭成分生成手段11によって、G信号から当該G信号の輪郭を強調するための輪郭成分を生成する(ステップS11)。
(輪郭成分加算ステップ)
そして、輪郭強調回路1は、加算手段12aによって、ステップS11において生成された輪郭成分とG信号との信号レベルを加算した信号を生成する(ステップS12)。
(クリップステップ)
更に、輪郭強調回路1は、クリップ手段13aによって、ステップS12において生成された信号の信号レベルを所定の範囲内に補正し、輪郭強調G信号を生成する(ステップS13)。
(減算ステップ)
また、輪郭強調回路1は、減算手段14によって、ステップS13において生成された輪郭強調G信号の信号レベルから、G信号の信号レベルを減算した信号である差分ΔGを生成する(ステップS14)。
(差分補正ステップ)
更に、輪郭強調回路1は、差分変換手段15によって、ステップS14において生成された差分ΔGを変換して、B信号及びR信号の映像信号帯域に合わせた差分変換信号ΔRBを生成する(ステップS15)。そして、輪郭強調回路1は、サブサンプル手段16(16a、16b)によって、ステップS15において生成された差分変換信号ΔRBから、B信号及びR信号を補正するための補正成分ΔB、ΔRを抜き出すことで、補正成分ΔB、ΔRを生成する(ステップS16)。更に、輪郭強調回路1は、加算手段12bによって、ステップS16において生成された補正成分ΔBの信号レベルと、B信号の信号レベルとを加算した信号を生成し、また、加算手段12cによって、ステップS16において生成された補正成分ΔRの信号レベルと、R信号の信号レベルとを加算した信号を生成する(ステップS17)。
そして、輪郭強調回路1は、クリップ手段13bによって、ステップS17において補正成分ΔBの信号レベルとB信号の信号レベルとを加算した信号の信号レベルを所定の範囲内に補正して輪郭強調B信号を生成する。また、クリップ手段13cによって、ステップS17において補正成分ΔRの信号レベルとR信号の信号レベルとを加算した信号の信号レベルを所定の範囲内に補正して輪郭強調R信号を生成する(ステップS18)。
[輪郭強調回路の構成(第二の実施の形態)]
次に、図7及び図8を参照して、本発明における第二の実施の形態である輪郭強調回路1Aの構成について説明する。図7は、本発明における第二の実施の形態である輪郭強調回路の構成を示したブロック図である。図8は、輪郭強調回路に用いられるアップサンプル手段の構成を示したブロック図である。図7に示すように、輪郭強調回路1Aは、三原色信号から輝度信号(Y信号)を生成して、このY信号に基づいて輪郭成分を生成し、三原色信号で示される映像の輪郭を強調した輪郭強調G信号、輪郭強調B信号及び輪郭強調R信号を生成するものである。
輪郭強調回路(輪郭強調装置)1Aは、輪郭強調回路1(図1参照)の輪郭成分生成手段11に代えて輪郭成分生成手段11Aを備え、更に、アップサンプル手段17Aと、輝度信号生成手段18Aとを付加して構成した。輪郭強調回路1A内の輪郭成分生成手段11A、アップサンプル手段17A及び輝度信号生成手段18A以外の構成は、図1に示したものと同一であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。
輪郭成分生成手段11Aは、後記する輝度信号生成手段18AからY信号を入力し、輪郭成分ΔYを生成するものである。ここで生成された輪郭成分ΔYは、加算手段12aに出力される。なお、この輪郭成分生成手段11Aは、輪郭成分生成手段11(図1)に比べて入力する信号をG信号からY信号としただけで、機能は同じものである。
アップサンプル手段17Aは、入力されたB信号とR信号との各々について内挿し、G信号の映像信号帯域に合わせた信号を生成するものである。ここで生成された信号は、輝度信号生成手段18Aに出力される。
ここで、図8を参照して、アップサンプル手段17Aの構成の例について説明する。図8に示すように、アップサンプル手段17Aは、内挿信号生成部51(51a、51b)と、多重部52(52a、52b)とを備えている。
内挿信号生成部51は、入力された信号の信号レベルと、この信号レベルの1画素の周期分だけ前の信号レベルとを内挿した内挿信号を生成するものである。ここで生成された内挿信号は、多重部52に出力される。なお、ここでは、内挿信号生成部51aは、B信号を入力して内挿信号を生成し、内挿信号生成部51bは、R信号を入力して内挿信号を生成することとした。
多重部52は、入力された原色信号(B信号又はR信号)の内挿信号と、当該原色信号とを多重化し、G信号の映像信号帯域に合わせた信号を生成するものである。なお、ここでは、多重部52aは、内挿信号生成部51aから入力されたB信号の内挿信号とB信号とを多重化して、G信号の映像信号帯域に合わせた信号を生成し、多重部52bは、内挿信号生成部51bから入力されたR信号の内挿信号とR信号とを多重化して、G信号の映像信号帯域に合わせた信号を生成することとした。
図7に戻って説明を続ける。輝度信号生成手段18Aは、G信号と、アップサンプル手段17Aから入力された、G信号の映像信号帯域に合わせたB信号及びR信号とに基づいて、Y信号を生成するものである。この輝度信号生成手段18Aは、マトリクス回路等で実現できる。ここで生成されたY信号は、輪郭成分生成手段11Aに出力される。
これによって輪郭強調回路1Aは、入力されたG信号、B信号及びR信号からY信号を生成し、このY信号に基づいて輪郭成分を生成して、映像の輪郭を強調した輪郭強調G信号、輪郭強調B信号及び輪郭強調R信号を生成することができる。
[輪郭強調回路の構成(第三の実施の形態)]
次に、図9を参照して、本発明における第三の実施の形態である輪郭強調回路1Bの構成について説明する。図9は、本発明における第三の実施の形態である輪郭強調回路の構成を示したブロック図である。図9に示すように、輪郭強調回路1Bは、三原色信号をガンマ補正し、この三原色信号で示される映像の輪郭を強調する輪郭強調G信号、輪郭強調B信号及び輪郭強調R信号を生成し、これらの信号を逆ガンマ補正して出力するものである。
輪郭強調回路(輪郭強調装置)1Bは、輪郭強調回路1(図1参照)の輪郭成分生成手段11及び加算手段12に代えて、輪郭成分生成手段11B及び加算手段12Bを備え、更に、ガンマ補正手段19B及び逆ガンマ補正手段20Bを付加して構成した。輪郭強調回路1B内の輪郭成分生成手段11B、加算手段12B、ガンマ補正手段19B及び逆ガンマ補正手段20B以外の構成は、図1に示したものと同一であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。
輪郭成分生成手段11Bは、後記するガンマ補正手段19BのG信号ガンマ補正部19Baから、表示装置におけるG画素の明るさに比例するガンマ補正G信号を入力し、輪郭成分を生成するものである。ここで生成された輪郭成分は、加算手段12Baに出力される。なお、この輪郭成分生成手段11Bは、輪郭成分生成手段11(図1)に比べて入力する信号をG信号からガンマ補正G信号としただけで、機能は同じものである。
加算手段12Bは、入力された2つの信号の信号レベルを加算した信号を生成するものである。ここで、加算手段(輪郭成分加算手段)12Baは、後記するガンマ補正手段19BのG信号ガンマ補正部19Baから入力されたガンマ補正G信号と、輪郭成分生成手段11Bよって生成された輪郭成分の信号レベルを加算した信号を生成し、クリップ手段13aに出力する。また、加算手段12Bbは、後記するガンマ補正手段19BのB信号ガンマ補正部19Bbから入力された、表示装置におけるB画素の明るさに比例するガンマ補正B信号と、サブサンプル手段16aから入力される補正成分ΔBの信号レベルを加算した信号を生成し、クリップ手段13bに出力する。更に、加算手段12Bcは、後記するガンマ補正手段19BのR信号ガンマ補正部19Bcから入力された、表示装置におけるR画素の明るさに比例するガンマ補正R信号と、サブサンプル手段16bから入力される補正成分ΔRの信号レベルを加算した信号を生成し、クリップ手段13cに出力する。
なお、この加算手段12Bは、加算手段12(図1)に比べて入力する信号を原色信号からガンマ補正手段19Bによってガンマ補正された信号としただけで、機能は同じものである。
一般に、表示装置は、入力される信号レベルと画面の明るさとが比例関係とならず、指数関数的に変化するガンマ特性を有する。そこで、ここでは、入力される各々の原色信号(G信号、B信号及びR信号)を、当該表示装置のガンマ特性によりガンマ補正し、表示装置における表示の明るさに比例する原色信号(ガンマ補正G信号、ガンマ補正B信号及びガンマ補正R信号)とし、この原色信号から輪郭を強調した輪郭強調信号(輪郭強調G信号、輪郭強調B信号及び輪郭強調R信号)を生成した後に、逆ガンマ補正し、表示装置における表示の明るさに比例しない非線形の輪郭強調信号を生成することとする。
ガンマ補正手段19Bは、入力された三原色信号をガンマ特性によりガンマ補正するものである。このガンマ補正手段19Bは、各々の原色信号(G信号、B信号及びR信号)の信号レベルをガンマ特性に合わせて補正し、表示装置における表示の明るさに比例する信号(ガンマ補正G信号、ガンマ補正B信号及びガンマ補正R信号)を生成する。ガンマ補正手段19Bは、G信号ガンマ補正部19Baと、B信号ガンマ補正部19Bbと、R信号ガンマ補正部19Bcとを備える。
G信号ガンマ補正部19Baは、G信号を入力し、このG信号をガンマ特性によりガンマ補正するものである。ここでガンマ補正されたガンマ補正G信号は、輪郭成分生成手段11Bと、加算手段12Baとに出力される。
B信号ガンマ補正部19Bbは、B信号を入力し、このB信号をガンマ特性によりガンマ補正するものである。ここでガンマ補正されたガンマ補正B信号は、加算手段12Bbとに出力される。
R信号ガンマ補正部19Bcは、R信号を入力し、このR信号をガンマ特性によりガンマ補正するものである。ここでガンマ補正されたガンマ補正R信号は、加算手段12Bcとに出力される。
逆ガンマ補正手段20Bは、クリップ手段13(13a、13b、13c)から入力された線形の輪郭強調信号(輪郭強調G信号、輪郭強調B信号及び輪郭強調R信号)をガンマ特性の逆特性により逆ガンマ補正することで、非線形の輪郭強調信号を生成するものである。逆ガンマ補正手段20Bは、G信号逆ガンマ補正部20Baと、B信号逆ガンマ補正部20Bbと、R信号逆ガンマ補正部20Bcとを備える。
G信号逆ガンマ補正部20Baは、クリップ手段13aから輪郭強調G信号を入力し、この輪郭強調G信号を逆ガンマ補正して、非線形の輪郭強調G信号を生成するものである。ここで逆ガンマ補正された輪郭強調G信号は外部に出力される。
B信号逆ガンマ補正部20Bbは、クリップ手段13bから輪郭強調B信号を入力し、この輪郭強調B信号を逆ガンマ補正して、非線形の輪郭強調B信号を生成するものである。ここで逆ガンマ補正された輪郭強調B信号は外部に出力される。
R信号逆ガンマ補正部20Bcは、クリップ手段13cから輪郭強調R信号を入力し、この輪郭強調R信号を逆ガンマ補正して、非線形の輪郭強調R信号を生成するものである。ここで逆ガンマ補正された輪郭強調R信号は外部に出力される。
これによって輪郭強調回路1Bは、入力された原色信号をガンマ補正して、表示装置における画素の明るさに比例する信号(ガンマ補正G信号、ガンマ補正B信号及びガンマ補正R信号)を生成し、これらの信号から輪郭を強調した輪郭強調信号を生成するため、表示装置における表示の明るさに基づいて映像の輪郭の強調を行うことができる。そのため、ベイヤー配列の画素構造を有する表示装置に表示した際において、輪郭を強調したことにより生じる偽色を防ぐことができる。
[輪郭強調回路の構成(第四の実施の形態)]
次に、図10を参照して、本発明における第四の実施の形態である輪郭強調回路1Cの構成について説明する。図10は、本発明における第四の実施の形態である輪郭強調回路の構成を示したブロック図である。図10に示すように、輪郭強調回路1Cは、三原色信号をガンマ補正し、この三原色信号で示される映像の輪郭を強調する輪郭強調G信号、輪郭強調B信号及び輪郭強調R信号を生成し、更に、この輪郭強調G信号に対して、高周波の映像信号を表示装置に出力する際の電圧の減衰の補正を行うものである。
輪郭強調回路(輪郭強調装置)1Cは、輪郭強調回路1B(図9参照)に、減算手段21Cと、乗算手段22Cと、加算手段23Cとを付加して構成した。輪郭強調回路1C内の減算手段21C、乗算手段22C及び加算手段23C以外の構成は、図9に示したものと同一であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。
減算手段21Cは、逆ガンマ補正手段20BのG信号逆ガンマ補正部20Baから入力された輪郭強調G信号の信号レベルから、G信号の信号レベルを減算した信号を出力するものである。なお、ここで生成された信号は、映像信号におけるG信号と輪郭強調G信号との差分(以下、エンハンサ信号という)である。ここで生成されたエンハンサ信号は、乗算手段22Cに出力される。
乗算手段22Cは、減算手段21Cから入力されたエンハンサ信号の信号レベルを所定の係数(1/α)倍した信号を出力するものである。ここで、αは、表示装置の表示素子等に高周波の映像信号を与える場合における、実際に各画素にかかる電圧の、表示装置に入力される電圧に対する割合である。ここで生成された信号は加算手段23Cに出力される。
なお、表示装置の表示素子等に高周波の映像信号を与えた場合に、実際に各画素にかかる電圧は、表示装置に対する入力電圧よりも小さい値となる。乗算手段22Cは、この高周波の映像信号を表示装置に出力する際に生じる電圧の減衰の補正を行うものである。つまり、輪郭強調回路1Cは、乗算手段22Cによって高周波の映像信号であるエンハンサ信号の信号レベルを(1/α)倍することで、エンハンサ信号の電圧の減衰の分だけ入力電圧を高く設定することができ、高周波の映像信号に生じる減衰の補正を行うことができる。
加算手段23Cは、乗算手段22Cから入力された信号とG信号の信号レベルを加算して、高周波の映像信号を表示装置に出力する際に生じる電圧の減衰の補正を行った輪郭強調G信号を生成するものである。
これによって輪郭強調回路1Cは、高周波の映像信号をベイヤー配列の画素構造を有する表示装置に出力する際に生じる電圧の減衰を補正し、輪郭を強調したことにより生じる偽色を防ぐことができる。
[輪郭強調回路の構成(第五の実施の形態)]
次に、図11を参照して、本発明における第五の実施の形態である輪郭強調回路1Dの構成について説明する。図11は、本発明における第五の実施の形態である輪郭強調回路の構成を示したブロック図である。図11に示すように、輪郭強調回路1Dは、G信号から輪郭強調G信号を生成し、この2つの信号の差分ΔGに高周波の映像信号を表示装置に出力する際に生じる電圧の減衰の影響を反映させた差分に基づいて、B信号及びR信号の信号レベルを補正して、輪郭強調B信号及び輪郭強調R信号を生成するものである。
輪郭強調回路(輪郭強調装置)1Dは、G信号のガンマ補正を行わずに輪郭強調G信号を生成するものであり、輪郭強調G信号を生成し、差分ΔGを生成する輪郭成分生成手段11、加算手段12a、クリップ手段13a及び減算手段14は、図1に示したものと同一であるので、説明を省略する。また、輪郭強調回路1Dは、B信号とR信号についてはガンマ補正をした後に補正を行い、輪郭強調B信号と輪郭強調R信号を生成するものであり、B信号とR信号のガンマ補正をして輪郭強調B信号と輪郭強調R信号を生成する加算手段12Bb、12Bc、クリップ手段13b、13c、差分変換手段15、サブサンプル手段16(16a、16b)、B信号ガンマ補正部19Bb、R信号ガンマ補正部19Bc、B信号逆ガンマ補正部20Bb、R信号逆ガンマ補正部20Bcは、図9に示したものと同一であるので、説明を省略する。ここでは、新たに付加された構成であるガンマ補正部19Da、19Dd、乗算手段24D、加算手段25D、減算手段26Dについて説明する。
ガンマ補正部19Daは、G信号をガンマ特性によりガンマ補正するものである。ここでガンマ補正されたガンマ補正G信号は、減算手段26Dに出力される。なお、このガンマ補正部19Daは、G信号ガンマ補正部19Ba(図9)に比べて信号の出力先を輪郭成分生成手段11B及び加算手段12Ba(図9)から減算手段26Dとしただけで機能は同じものである。
ガンマ補正部19Ddは、後記する加算手段25Dから入力された信号をガンマ特性によりガンマ補正するものである。ここでガンマ補正された信号は、減算手段26Dに出力される。なお、ここで生成される信号は、輪郭強調G信号が図示しない表示装置に出力された場合における、表示装置の各G画素の明るさを示す信号となる。
乗算手段24Dは、減算手段14から入力された差分ΔG(エンハンサ信号)の信号レベルを所定の係数(α)倍した信号を出力するものである。ここで生成された信号は加算手段25Dに出力される。
加算手段25Dは、乗算手段24Dから入力された信号とG信号の信号レベルを加算した信号を生成するものである。ここで生成された信号はガンマ補正部19Ddに出力される。なお、乗算手段24Dから入力される信号は、高周波の映像信号である差分ΔG(エンハンサ信号)の信号レベルにαをかけたものであるので、加算手段25Dによって生成された信号の信号レベルは、輪郭強調G信号が表示装置に出力された場合に、実際に表示装置の各G画素にかかる電圧を示している。
減算手段26Dは、ガンマ補正部19Ddから入力された信号の信号レベルから、ガンマ補正部19Daによって生成されたガンマ補正G信号の信号レベルを減算した信号を出力するものである。なお、ここで生成された信号は、ガンマ補正されたG信号と、輪郭強調G信号が表示装置に出力された場合における、表示装置の各G画素の明るさを示す信号との差分である。ここで生成された信号は、差分変換手段15に出力される。
これによって輪郭強調回路1Dは、輪郭強調G信号をベイヤー配列の画素構造を有する表示装置に表示した場合において、高周波の映像信号を表示装置に出力する際に生じる電圧の減衰の影響を反映させた、表示装置におけるG画素の明るさを示す信号を生成し、この信号と、ガンマ補正されたG信号との差分に基づいてB信号とR信号とを補正することで、高周波の映像信号であるエンハンサ信号の電圧の減衰によるG画素の明るさの低下の分だけB画素とR画素の明るさも低下させる輪郭強調B信号及び輪郭強調R信号を生成することができる。そのため、高周波の映像信号の減衰によって生じる偽色を防ぐことができる。
本発明における第一の実施の形態である輪郭強調回路の構成を示したブロック図である。 輪郭強調回路の輪郭成分生成手段の構成を示したブロック図、(a)は、水平方向の画素の信号レベルの変化量から輪郭成分を生成する輪郭成分生成手段の構成を示したブロック図、(b)は、垂直方向の画素の信号レベルの変化量から輪郭成分を生成する輪郭成分生成手段の構成を示したブロック図である。 ベイヤー配列の画素構造を有する表示装置の表示装置において、グレーの背景に縦の白線を表示する例を説明する説明図、(a)は、ベイヤー配列の画素構造を模式的に示す模式図、(b)は、(a)の画素構造の表示装置において、グレーの背景に縦の白線を表示した場合における、各画素の信号レベルを模式的に示す模式図である。 輪郭強調回路が、図3(b)に示す信号レベルの三原色信号から、B信号とR信号を補正する補正成分を生成する例を説明するための説明図である。 輪郭強調回路のサブサンプル手段の構成を示したブロック図である。 本発明における輪郭強調回路が、三原色信号から輪郭強調信号を生成する動作を示したフローチャートである。 本発明における第二の実施の形態である輪郭強調回路の構成を示したブロック図である。 輪郭強調回路に用いられるアップサンプル手段の構成を示したブロック図である。 本発明における第三の実施の形態である輪郭強調回路の構成を示したブロック図である。 本発明における第四の実施の形態である輪郭強調回路の構成を示したブロック図である。 本発明における第五の実施の形態である輪郭強調回路の構成を示したブロック図である。 G信号に基づいて輪郭成分を生成し、輪郭を強調した映像信号を生成する輪郭強調回路の構成を示すブロック図である。 R信号、G信号及びB信号の各々について輪郭成分を生成し、輪郭を強調した映像信号を生成する輪郭強調回路の構成を示すブロック図である。 Y信号、C1信号及びC2信号を入力し、Y信号について輪郭成分を生成して輪郭を強調した映像信号を生成する輪郭強調回路の構成を示すブロック図である。 輪郭強調回路が、図3(b)に示す信号レベルの三原色信号から輪郭強調信号を生成する方法を説明するための説明図、(a)は、輪郭強調回路によって生成された、図3(b)に示す信号レベルの各々の原色信号の輪郭成分の例を模式的に示した模式図、(b)は、(a)に示す輪郭成分に基づいて、輪郭強調回路によって生成された輪郭強調信号の例を模式的に示した模式図である。
符号の説明
1、1A、1B、1C、1D 輪郭強調回路(輪郭強調装置)
11、11A、11B 輪郭成分生成手段
12a、12Ba 加算手段(輪郭成分加算手段)
13a クリップ手段
14 減算手段
15 差分変換手段(差分補正手段)
16a、16b サブサンプル手段(差分補正手段)
12b、12c、12Bb、12Bc 加算手段(差分補正手段)
19B ガンマ補正手段
20B 逆ガンマ補正手段

Claims (4)

  1. 色の三原色を示す第1、第2及び第3原色信号の中で、前記第1原色信号を他の原色信号よりも多く表示可能な画素構造を有する表示装置に出力される映像信号を補正することで、当該映像信号で示される映像の輪郭を強調する輪郭強調装置であって、
    前記第1原色信号の画素の信号レベルと、当該画素の前又は後の信号レベルとに基づいて、前記第1原色信号の各々の前記画素における前記輪郭を強調するための輪郭成分を生成する輪郭成分生成手段と、
    この輪郭成分生成手段によって生成された輪郭成分を、前記第1原色信号の信号レベルに加算する輪郭成分加算手段と、
    この輪郭成分加算手段によって輪郭成分が加算された前記第1原色信号の信号レベルを所定の範囲内に補正することで第1の輪郭強調信号を生成するクリップ手段と、
    このクリップ手段によって生成された第1の輪郭強調信号の信号レベルと、前記第1原色信号の信号レベルとの差分を算出する減算手段と、
    この減算手段によって算出された差分に基づいて、前記第2原色信号と前記第3原色信号の各々の信号レベルを補正し、第2の輪郭強調信号及び第3の輪郭強調信号を生成する差分補正手段とを備えることを特徴とする輪郭強調装置。
  2. 色の三原色を示す第1、第2及び第3原色信号の中で、前記第1原色信号を他の原色信号よりも多く表示可能な画素構造を有する表示装置に出力される映像信号を補正することで、当該映像信号で示される映像の輪郭を強調する輪郭強調装置であって、
    前記第1原色信号の画素に対応する、前記映像信号の輝度信号の信号レベルと、当該画素の前又は後の前記輝度信号の信号レベルとに基づいて、前記第1原色信号の各々の前記画素における前記輪郭を強調するための輪郭成分を生成する輪郭成分生成手段と、
    この輪郭成分生成手段によって生成された輪郭成分を、前記第1原色信号の信号レベルに加算する輪郭成分加算手段と、
    この輪郭成分加算手段によって輪郭成分が加算された前記第1原色信号の信号レベルを所定の範囲内に補正することで第1の輪郭強調信号を生成するクリップ手段と、
    このクリップ手段によって生成された第1の輪郭強調信号の信号レベルと、前記第1原色信号の信号レベルとの差分を算出する減算手段と、
    この減算手段によって算出された差分に基づいて、前記第2原色信号と前記第3原色信号の各々の信号レベルを補正し、第2の輪郭強調信号及び第3の輪郭強調信号を生成する差分補正手段とを備えることを特徴とする輪郭強調装置。
  3. 前記第1、第2及び第3原色信号をガンマ補正するガンマ補正手段と、
    前記クリップ手段によって生成された前記第1の輪郭強調信号と、前記差分補正手段によって補正された前記第2と第3の輪郭強調信号とを逆ガンマ補正する逆ガンマ補正手段とを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の輪郭強調装置。
  4. 色の三原色を示す第1、第2及び第3原色信号の中で、前記第1原色信号を他の原色信号よりも多く表示可能な画素構造を有する表示装置に出力される映像信号を補正することで、当該映像信号で示される映像の輪郭を強調する輪郭強調方法であって、
    前記第1原色信号の画素の信号レベルと、当該画素の前又は後の信号レベルとに基づいて、前記第1原色信号の各々の前記画素における前記輪郭を強調するための輪郭成分を生成する輪郭成分生成ステップと、
    この輪郭成分生成ステップによって生成された輪郭成分を、前記第1原色信号の信号レベルに加算する輪郭成分加算ステップと、
    この輪郭成分加算ステップによって輪郭成分が加算された前記第1原色信号の信号レベルを所定の範囲内に補正することで第1の輪郭強調信号を生成するクリップステップと、
    このクリップステップによって生成された第1の輪郭強調信号の信号レベルと、前記第1原色信号の信号レベルとの差分を算出する減算ステップと、
    この減算ステップによって算出された差分に基づいて、前記第2原色信号と前記第3原色信号の各々の信号レベルを補正し、第2の輪郭強調信号及び第3の輪郭強調信号を生成する差分補正ステップとを含むことを特徴とする輪郭強調方法。
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