JP2002247410A - 画像処理装置、画像処理方法および記録媒体 - Google Patents
画像処理装置、画像処理方法および記録媒体Info
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Abstract
のゲイン値を保有しない場合であってもエッジ強調度合
を切り換えることを課題とする。 【解決手段】 CCD14から出力された画像信号は、
A/D変換部31、黒レベル補正部32、WB補正部3
3、画素補間部34を経て、エッジ強調調整部36に入
力される。シーン判定部35は、設定キー16を用いた
撮影モード選択の操作を基にして、もしくは、被写体倍
率や輝度分布情報などの各種情報38を基にして、処理
対象画像のシーンを判定する。処理順序制御部40は、
シーンの判定結果に基づいて階調変換部42とエッジ強
調部41の処理順序を決定する。処理対象画像は、決定
された処理順序に従って、階調変換とエッジ強調が施さ
れる。
Description
ッジ強調を行う画像処理装置および方法に関する。
て、入力した画像データに対して階調変換処理やエッジ
強調処理が行われる。階調変換処理は、モニタの入出力
特性に応じた変換処理である。エッジ強調処理は、画像
を鮮明化したり、強調したりする処理であるが、画像の
特質によって、適正なエッジ強調を行うことが望まし
い。
おいては、入力した画像データに対して、まず、階調変
換処理を施し、その後、階調変換された画像データに対
してエッジ強調処理を施すようにしていた。
処理について説明する。入力されたRGBデータのう
ち、Gデータに対してHPF(High Pass Filter)をか
け、高周波成分を抽出する。HPFにおいて抽出した高
周波成分から所定のレベル以下の成分を除去(ノイズ除
去)する。そして、ノイズ除去された高周波成分に対し
ゲイン調整を行う。
元のGデータに加算し、加算後のGデータを出力する。
さらに、BデータおよびRデータに対しても、ゲイン調
整されたGデータの高周波成分を加算し、加算後のB,
Rデータを出力する。
われている。そして、従来、エッジ強調の度合を切り換
えるために、ゲイン調整部の変換特性であるゲイン値を
複数保有するようにしていた。そして、複数のゲイン値
を切り換えることで、ゲイン調整部における変換特性を
切り換え、画像の特質に応じてエッジの度合を変化させ
るようにしていた。
を切り換えることによりエッジ強調の度合を切り換える
方法では、複数のゲイン値をメモリ内に格納しておく必
要があり、メモリ容量を余分に使用するという問題点が
ある。
のゲインの値を保有しない場合であっても、エッジの強
調度合を切り換えることを可能とする画像処理装置等を
提供することを目的とする。
め、請求項1の発明は、画像の階調変換を行う階調変換
手段と、画像のエッジ強調を行うエッジ強調手段と、前
記階調変換手段と前記エッジ強調手段とによる処理対象
画像に対する処理順序を切り換える手段とを備えること
を特徴とする。
処理装置において、前記階調変換手段の変換特性はγ値
であらわされるものであり、前記γ値は1以外の値とし
たことを特徴とする。
2に記載の画像処理装置において、さらに、前記処理対
象画像に対する階調変換処理とエッジ強調処理との処理
順序を決定する処理順序決定手段を備えることを特徴と
する。
処理装置において、さらに、前記処理対象画像のシーン
を判定するシーン判定手段を備え、前記処理順序決定手
段は、前記シーン判定手段の判定結果に基づいて、前記
処理対象画像に対する前記処理順序を決定することを特
徴とする。
処理装置において、前記シーン判定手段は、手動設定さ
れた処理対象画像の入力モードを基に、当該処理対象画
像のシーンを判定する手段を含むことを特徴とする。
5に記載の画像処理装置において、前記シーン判定手段
は、処理対象画像の画像解析を行うことによりシーンを
予測し、当該処理対象画像のシーンを判定する手段を含
むことを特徴とする。
6のいずれかに記載の画像処理装置において、前記画像
処理装置は、デジタル画像の撮影手段を備えており、前
記シーン判定手段は、撮影された主被写体の撮影倍率を
基にシーンを予測する手段を含むことを特徴とする。
7のいずれかに記載の画像処理装置において、前記γ値
は1より小さい値であり、所定のシーンについては施す
べきエッジ強調の度合が規定されており、前記シーン判
定手段によって判定されたシーンが、エッジ強調を強く
施すべきシーンである場合には、前記処理順序決定手段
は、前記エッジ強調手段を前記階調変換手段より先に処
理する決定をし、前記シーン判定手段によって判定され
たシーンが、エッジ強調を弱く施すべきシーンである場
合には、前記処理順序決定手段は、前記階調変換手段を
前記エッジ強調手段より先に処理する決定をすることを
特徴とする。
8のいずれかに記載の画像処理装置において、前記エッ
ジ強調手段は、複数のゲイン値を切り換え可能としたこ
とを特徴とする。
項9のいずれかに記載の画像処理装置において、前記画
像処理装置は、デジタルカメラを含むことを特徴とす
る。
換処理およびエッジ強調処理を施す処理方法であって、
処理対象画像についてのエッジ強調度合の要求レベルに
応じて、前記処理対象画像に対する階調変換処理とエッ
ジ強調処理との処理順序を決定する処理順序決定工程
と、前記処理順序決定工程において決定された順序に従
って、前記処理対象画像に対する階調変換処理とエッジ
強調処理とを順次に実行する工程とを含むことを特徴と
する。
画像処理方法において、前記階調変換処理の変換特性は
γ値であらわされるものであり、前記γ値は1以外の値
としたことを特徴とする。
求項12に記載の画像処理方法において、さらに、前記
処理対象画像のシーンを判定するシーン判定工程を含
み、前記処理順序決定工程は、前記シーン判定工程の判
定結果に基づいて、前記処理対象画像に対する前記処理
順序を決定することを特徴とする。
り可能な記録媒体コンピュータであって、請求項11な
いし請求項13のいずれかに記載の画像処理方法を実行
させるためのプログラムを記録してあることを特徴とす
る。
実施の形態について説明する。
態にかかる画像処理装置について、デジタルカメラを例
として説明する。図1は、デジタルカメラ1の正面斜視
図、図2は、デジタルカメラ1の背面図である。
1、ファインダ窓12、フラッシュ13が設けられ、撮
影レンズ11から入力した被写体像はCCD素子14に
結像される。
ッタ指示を行うレリースボタン15、撮影モードの選択
操作など各種設定操作を行うことが可能な設定キー16
a、撮影モード等の状態を表示する液晶パネル17が設
けられている。
アの挿入口であるスロット18が設けられ、スロット1
8にメモリカード20を挿入することで、デジタルカメ
ラ1で撮影した画像データの受け渡しを行うことを可能
としている。
撮影モードの選択操作など、各種設定操作を行うことが
可能な設定キー16bと、撮影した画像のプレビュー表
示や、各種設定メニューなどを表示する液晶モニタ19
とが設けられている。以下の説明においては、設定キー
16a,16bを総称して設定キー16として説明す
る。
内部構成について説明する。CCD素子14は、原色ま
たは補色のカラーフィルターを画素ごとに配置した撮像
素子であり、被写体の光像をRGBの画像信号に光電変
換して出力する。本実施の形態におけるCCD素子14
のカラーフィルターはベイヤー配列されている。
出力された各画素の電気信号をデジタル信号に変換す
る。黒レベル補正部32は、画素信号のうち濃度部を基
準の黒レベルに補正する。ホワイトバランス(WB)補
正部33は、撮影光源の分光による色バランスのずれを
補正するためにRGB各色の画素信号のレベル変換を行
う。そして、画素補間部34において、欠落色画素の補
間が行われ、各画素についてRGB3色の電気信号が出
力される。
とエッジ強調部41を含む、本発明の特徴部とする画像
処理部である。
調変換LUTをもち、RGBデータの階調変換を行う。
画像をモニタで観察することを想定してモニタの入出力
特性の逆特性の補正がかけられる。ここで、階調変換L
UTは、変換特性であるγ値により特徴付けられる。
リング部412、ゲイン調整部413を含み、エッジ強
調を行う。エッジ強調部41の構成を図4に示す。
に対してHPF411をかけ、高周波成分を抽出する。
HPF411において抽出した高周波成分に対して、コ
アリング部412において所定のレベル以下の成分を除
去(ノイズ除去)する。そして、コアリング部412か
ら出力した高周波成分に対しゲイン調整部413におい
てゲイン調整を行う。
元のGデータに加算し、加算後のGデータを出力する。
さらに、BデータおよびRデータに対しても、ゲイン調
整されたGデータの高周波成分を加算し、加算後のB,
Rデータを出力する。このように、Gの高周波成分を利
用して、エッジ強調処理を行う。
およびゲイン調整部413の処理特性を図5に示す。図
中、横軸は、HPF411から出力された値を入力とし
たときのレベルであり、縦軸は、コアリング部411お
よびゲイン調整部413における処理が行われた後の出
力のレベルである。
出力されたGデータの値gが−V1<g<V1であれば
0に変換し、それ以外の値である場合には、そのままの
レベルを出力する。ゲイン調整部413では、コアリン
グ部412から出力されたレベルに応じて図に示すよう
な傾きをもった変換を行う。つまり、HPF411から
出力されたレベルが−V1からV1である場合には0を
出力し、それ以外の値である場合には、図に示すような
傾きをもった特性(ゲイン値)により変換したレベルを
出力するのである。
0は、後述するシーン判定部35の判定結果に基づいて
階調変換部42とエッジ強調部41の処理順序を決定
し、階調変換部42とエッジ強調部41の処理順序の制
御を行う。
を生成し、画像情報を付加してメモリカード20に画像
を記録する。
次に、シーン判定部35におけるシーン判定処理、およ
び、処理順序制御部40における制御処理について説明
する。
離情報(被写体倍率)、輝度分布情報、光源検知情報、
輪郭検出情報などから画像のシーンを判定し、その結果
を処理順序制御部40に出力する。
定方法について説明する。撮影モード情報からの判定
は、前述した設定キー16を用いたオペレータ操作によ
って明示的に撮影モードが選択された場合に、その情報
を基準とするものである。
施の形態においては、「ポートレート」、「風景」、
「夜景」、「スローシンクロ」、「マクロ」、「文字モ
ード」といった6つのシーン(撮影モード)が選択可能
である。
操作を行うことにより、液晶モニタ19には6つのシー
ンが選択可能に表示される。そして、設定キー16を用
いた所定の操作を行うことにより、オペレータは1のシ
ーンを選択するのである。
タによって明示的に撮影モードが設定されることによ
り、シーンを判定することが可能である。さらに、本実
施の形態においては、シーン判定部35は、被写体まで
の距離情報(被写体倍率)、輝度分布情報、光源検知情
報、輪郭検出情報、人物検出情報(これらを総称して図
3中、各種情報38として図示)などから画像のシーン
を判定することが可能である。
は、シーン判定部35は、デジタルカメラ1の撮影部か
ら、フォーカス対象の主被写体の撮影倍率の情報を取得
し、この情報をもとにシーン判定を行う。そして、たと
えば、主被写体倍率が大きい、つまり、被写体までの距
離が近い場合には、その距離に応じて「マクロ」モード
や「ポートレート」モードと判定し、被写体倍率が小さ
い場合には、「風景」モードと判定するのである。
出情報とエッジの重心検出情報から主被写体の存在する
領域を検出する。そして、主被写体領域と背景領域との
占有比率を求め、主被写体の占有比率が高い場合には
「マクロ」モード、低い場合は「風景」モード、それ以
外は「ポートレート」モードと判定するようにしてもよ
い。このように、シーン判定部35は、各種情報38を
用いた画像解析を行うことにより、シーン(モード)を
判定する機能を兼ね備えているのである。
判定部35のシーン判定結果に基づいて、階調変換部4
2とエッジ強調部41の処理順序を制御する。つまり、
図6に示すように各シーン(撮影モード)に対しては、
異なる度合のエッジ強調を行うこととしており、このエ
ッジ強調度合に応じて、階調変換部42とエッジ強調部
41の処理順序を切り換えるのである。
ト」、「夜景」、「スローシンクロ」の3つの撮影モー
ドに対しては、「弱」のエッジ強調を施し、「風景」、
「マクロ」、「文字モード」の3つの撮影モードに対し
ては「強」のエッジ強調を施すようにしている。このよ
うな各シーンとエッジ強調度合を対応づけた理由を以下
に説明する。
とした撮影モードであり、一般に人物の肌は滑らかにソ
フトに仕上がるのが好まれる。
撮影モードであり、被写体が微細であるので、鮮明度が
落ちたように見える。よって、よりコントラストを強調
する方が好まれる。
背景にした人物を撮影するモードであり、暗い部分が多
くなるのでノイズ除去が必要である。
ッターでのフラッシュ撮影モードであり、露光時間を長
くするとノイズが増加するのでノイズ除去が必要であ
る。
ードであり、被写体を鮮明にするのが好まれる。
ドなどの文字を被写体とした画像である。文字をくっき
りと見せることが好まれる。
調度合に応じて階調変換処理とエッジ強調処理の処理順
序を切り換えるのである。
ッジ強調の度合が強くなるかは、階調変換部42におけ
る変換特性に依存している。つまり、階調変換部42の
変換特性を示すγ値(cγ)について、cγ<1である場
合には、エッジ強調処理を先に行うことによって、エッ
ジ強調度合を強くすることができる。これに対して、c
γ>1である場合には、逆の現象がおきる。つまり、階
調変換処理を先に行うことによって、エッジ強調度合を
強くすることができるのである。
の変換特性は、cγ<1としており、エッジ強調の度合
を「弱」とするためには、階調変換処理をおこなった
後、エッジ強調処理を行うようにし、エッジ強調の度合
を「強」とするためには、エッジ強調処理をおこなった
後、階調変換処理を行うようにしている。この対応につ
いても図6に示している。これによって処理対象画像に
ついてのエッジ強調の要求レベルに応じた処理順序の切
り換えが行われることになる。
デジタルカメラ1において、エッジ強調調整部36にお
ける処理フローについて図7を用いて説明する。
行われたRGB画像データがエッジ強調調整部36に入
力される(ステップS101)。
順序が決定される(ステップS102)。この決定は、
前述の如く、オペレータ操作によって明示的に撮影モー
ドが選択される場合には、選択された撮影モードに基づ
いて行われる。もしくは、輝度分布情報などをもとに自
動判定される。
テップS103でYes)には、入力したRGB画像デー
タに対して、階調変換処理を行った後(ステップS10
4)、エッジ強調処理を行う(ステップS105)。こ
れによって、弱いエッジ強調が施された画像が出力され
る(ステップS108)。
い場合(ステップS103でNo)には、入力したRGB
画像データに対して、エッジ強調処理を行った後(ステ
ップS106)、階調変換処理を行う(ステップS10
7)。これによって、強いエッジ強調処理が施された画
像が出力される(ステップS108)。
エッジ強調処理の処理順序を切り換えることによりエッ
ジの強調度合が変化する様子を、サンプルデータを用い
た実際の計算により説明する。
についてエッジ強調処理を行う。画像データは8bit(0
〜255)であるとし、階調変換の変換特性であるγ値(c
γ)はcγ=0.45とする。また、エッジ強調は図8に示
すような空間フィルターをかけることで行う(ここで
は、コアリングは行わないものとする)。
った場合>まず、階調変換の後にエッジ強調を行う場合
の処理結果を計算する。図9(a)は、処理前のエッジ
形状であり、横軸に画素位置、縦軸にデジタル値をとっ
たものである。各画素位置X1,X2,X3,X4,X5,X6にお
けるデジタル値を、それぞれf(X1),f(X2),f(X3),f(X
4),f(X5),f(X6)とする。また、初期状態(階調変換お
よびエッジ強調を施す前)のf(X1),f(X2),f(X3),f(X
4),f(X5),f(X6)を、それぞれd1,d2,d3,d4,d5,d6と
し、ここでは、例としてd1=d2=d3=60,d4=d5=d6=100の場
合を考える。
う。ここで、変換特性はcγ=0.45であるので、数1式
に示すような変換式を用いて、各画素について階調変換
計算を行うと、f(X1)=133.2,f(X2)=133.2,f(X3)=133.
2,f(X4)=167.6,f(X5)=167.6,f(X6)=167.6となる。た
だし、数1式中、dnとは、n=1,2,3・・・に対して、d1,
d2,d3・・・が対応しており、Xnとは、n=1,2,3・・・に
対して、X1,X2,X3・・・が対応している(後述する数2
式から数4式においても同様である)。
計算される定数であり、この例ではA=21.1となる。こ
のようにして計算されたf(X1),f(X2)・・・を再びプロ
ットしたものが図9(b)である。
う。ここで、エッジ強調処理は図8に示した空間フィル
タを使うので、数2式に示す計算式が与えられる。
f(X2)=133.2,f(X3)=98.8,f(X4)=202.0,f(X5)=167.6
となる。このようにして計算されたf(X2),f(X3)・・・
を再びプロットしたものが図9(c)である。
を行った場合>次に、エッジ強調処理の後に階調変換を
行う場合の処理結果を計算する。図10(a)は、処理
前のエッジ形状であり、横軸に画素位置、縦軸にデジタ
ル値をとったものである。同様に、各画素位置X1,X2,
X3,X4,X5,X6におけるデジタル値を、それぞれf(X
1),f(X2),f(X3),f(X4),f(X5),f(X6)とし、初期状
態のf(X1),f(X2),f(X3),f(X4),f(X5),f(X6)を、そ
れぞれd1,d2,d3,d4,d5,d6(d1=d2=d3=60,d4=d5=d6=100)
とする。
行う。ここで、エッジ強調処理は図8に示した空間フィ
ルタを使うので、数3式に示す計算式が与えられる。
f(X2)=60,f(X3)=20,f(X4)=140,f(X5)=100となる。こ
のようにして計算されたf(X2),f(X3)・・・を再びプロ
ットしたものが図10(b)である。
特性はcγ=0.45であるので、数4式に示した変換式を
用いて、各画素について階調変換計算を行うと、f(X2)=
133.2,f(X3)=81.2,f(X4)=195.0,f(X5)=167.6とな
る。ただし、数1式中のA=255/(255cγ)=21.1であ
る。
・・・・・を再びプロットしたものが図10(c)であ
る。
階調変換処理とエッジ強調処理の処理順序を入れ換えて
処理をおこなった場合には、図9(c)、図10(c)
に示すように、いずれの場合にもエッジ強調が行われて
いるが、エッジ強調の度合が異なる。
トを数5式で示す計算式を用いて求めると、階調変換処
理を先に行った場合(上述4−1)には、Co=0.34、
エッジ強調処理を先に行った場合(上述4−2)には、
Co=0.41となり、Coの値が大きい程コントラストが
高くなったことを示すので、エッジ強調処理を先に行っ
た場合の方がエッジのコントラストが高くなったことが
わかる。つまり、階調変換の後、エッジ強調を行ったも
のと、エッジ強調の後、階調変換を行ったものでは、エ
ッジの立ち上がりの形が異なるため、処理順序によって
エッジ強調度合を異ならせることができるのである。
においては、「ポートレート」モードなど、エッジ強調
を弱くしたい場合には、階調変換処理を先に行い、「マ
クロ」モードなど、エッジ強調を強くしたい場合には、
エッジ強調処理を先に行うようにしているのである。
特性であるγ値(cγ)をcγ<1としているので、上述
した計算で示したように、エッジ強調処理を先に行うこ
とで、エッジ強調度合を強くすることができるが、逆
に、cγ>1の関係にある場合には、エッジ強調度合を
強くするためには、階調変換処理を先に行うような制御
を行うようにすればよい。cγ>1である場合の計算も
同様な計算により求められるが、ここでは省略する。
あっても、cγ>1であっても、階調変換とエッジ強調
の処理順序を切り換えることで、エッジ強調度合を変化
させられることを意味している。
は、1次元の信号(エッジ形状)を例とした計算処理で
ある。これを上述した実施の形態におけるデジタルカメ
ラ1のGデータ(2次元信号)に適用すれば、同様の効
果が得られることとなる。つまり、Gデータに対する階
調変換特性γ値(cγ)の値を1以外の値(たとえば0.4
5)とし、階調変換とエッジ強調の処理順序を切り換え
ることにより、Gデータの強調度合を変化させることが
できる。そして、図4で示したように、R、Bデータに
対しても、強調度合の異なるGデータの高周波成分が加
算されることとなるので、出力画像の強調度合を変化さ
せることができるのである。
ジ強調の処理を切り換えることにより、エッジ強調の度
合を変更することを特徴としているが、従来から行われ
ていたエッジ強調の度合の切り換え方法と併用するよう
にしてもよい。
13のゲイン値を複数種保有しておき、このゲイン値を
切り換えながらエッジの強調度合を変化させる方法と、
階調変換とエッジ強調の処理順序を切り換える方法を併
用するのである。これにより、ゲイン値の種類に対して
2倍の種類のエッジ強調度合を切り換えることが可能と
なる。
で、デジタルカメラ1が備える各処理部(WB補正部3
3、画素補間部34、エッジ強調調整部36など)は、
ハードウェアによる処理で実現されてもよいし、ソフト
ウェアによる処理で実現されてもよい。
実現することで、本実施の形態にかかるデジタルカメラ
1において実行したような処理を、一般のコンピュータ
においても実行させることが可能である。そして、この
ような処理を実行するプログラムを記録媒体として配布
することが可能である。
る。コンピュータ5は、たとえば、パーソナルコンピュ
ータであり、フロッピディスクやCD−ROM等の記録
媒体51を読み込むことが可能である。
かるデジタルカメラ1と同様の画像処理を実行可能なプ
ログラム6を記録しておくことにより、コンピュータ5
は、プログラム6をハードディスクにインストールする
ことにより実行することが可能である。もしくは、記録
媒体51に記録されたプログラム6を直接実行するよう
にしてもよい。
る。プログラム6は、まず、データの読み出し(ステッ
プS201)を行う。たとえば、プログラム6は、所定
のディレクトリに格納されている画像データの読み出し
を行う。ここでの画像データは、ベイヤー配列のCCD
から出力されたRGBデータであるものとする。
テップS202)、画素補間処理(ステップS203)
を行う。
エッジ強調調整部36に相当する機能が実行されて処理
順序が決定される(ステップS204)。ここでは、た
とえば、画像ヘッダ情報に含まれている撮影モード情報
や、他の定義ファイルなどから撮影モード情報を読み取
るものとする。
テップS205でYes)には、階調変換処理(ステップ
S206)を行い、続いてエッジ強調処理(ステップS
207)を行う。ただし、階調変換処理の変換特性はc
γ<1であり、前述した実施の形態において図6で示し
た場合と同様な関係で階調変換処理とエッジ強調処理の
順序が切り換えられる。
プS205でNo)には、エッジ強調処理(ステップS2
08)を行い、続いて階調変換処理(ステップS20
9)を行う。このように、いずれかの処理順序により、
階調変換処理とエッジ強調処理とが施された画像データ
が出力されると、画像圧縮処理を行い(ステップS21
0)、ハードディスクや記録媒体等にデータの書込みを
行う(ステップS211)。
明では、階調変換手段とエッジ強調手段とを備える画像
処理装置において、両手段の処理順序を切り換え可能と
しているので、エッジ強調手段の変換特性を複数保有す
ることなく、エッジの強調度合を変化させることが可能
である。
あるγ値を1以外の値とすることにより、階調変換とエ
ッジ強調の処理順序の切り換えに対応して、エッジ強調
度合を変更することが可能である。
する手段を備えるので、階調変換手段とエッジ強調手段
との処理順序の切り換え判断を行うことが可能である。
シーンを判定することにより、階調変換とエッジ強調の
処理順序を決定するので、処理対象画像の内容に応じて
エッジ強調の度合を変更することが可能である。
処理対象画像の入力モードを基に、シーンを判定するの
で、画像の入力時の意図に従った適切なエッジ強調を施
すことが可能となる。
画像解析することにより、シーンを判定するので、シー
ンの自動判定により適切なエッジ強調を施すことが可能
である。
倍率を基にシーンを判定するので、シーンの自動判定に
より適切なエッジ強調を施すことが可能である。
さくすることによって、エッジの強調度合の変更を可能
とした具体的な構成を示しており、処理対象画像にシー
ンに応じて適切なエッジ強調を施すことが可能である。
装置のエッジ強調手段は、複数のゲイン値を切り換え可
能としたので、階調変換処理とエッジ強調処理の処理順
序の切り換えと併用することにより、エッジ強調度合の
バリエーションを増加させることが可能である。
ラに適用することにより、撮影画像に対するエッジ強調
度合を変化させることが可能である。
では、階調変換処理とエッジ強調処理の処理順序を切り
換える方法であり、エッジ強調処理の変換特性を複数保
有することなく、エッジの強調度合を変化させることが
可能である。
いし請求項13に記載の方法を実行可能なプログラムを
配布することにより、記録媒体読み取り可能なコンピュ
ータにおいて、本発明の画像処理方法が実行可能とな
る。
視図である。
れる出力レベルを示す図である。
強調の度合と、処理順序の関係を示す図である。
示すフローチャートである。
ある。
算結果を示す図である。
の演算結果を示す図である。
処理を示すフローチャートである。
Claims (14)
- 【請求項1】 画像の階調変換を行う階調変換手段と、 画像のエッジ強調を行うエッジ強調手段と、 前記階調変換手段と前記エッジ強調手段とによる処理対
象画像に対する処理順序を切り換える手段と、を備える
ことを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の画像処理装置におい
て、 前記階調変換手段の変換特性はγ値であらわされるもの
であり、前記γ値は1以外の値としたことを特徴とする
画像処理装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の画像処
理装置において、さらに、 前記処理対象画像に対する階調変換処理とエッジ強調処
理との処理順序を決定する処理順序決定手段、を備える
ことを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の画像処理装置におい
て、さらに、 前記処理対象画像のシーンを判定するシーン判定手段、
を備え、 前記処理順序決定手段は、前記シーン判定手段の判定結
果に基づいて、前記処理対象画像に対する前記処理順序
を決定することを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の画像処理装置におい
て、 前記シーン判定手段は、 手動設定された処理対象画像の入力モードを基に、当該
処理対象画像のシーンを判定する手段、を含むことを特
徴とする画像処理装置。 - 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の画像処
理装置において、 前記シーン判定手段は、 処理対象画像の画像解析を行うことによりシーンを予測
し、当該処理対象画像のシーンを判定する手段、を含む
ことを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項7】 請求項4ないし請求項6のいずれかに記
載の画像処理装置において、前記画像処理装置は、デジ
タル画像の撮影手段を備えており、 前記シーン判定手段は、 撮影された主被写体の撮影倍率を基にシーンを予測する
手段、を含むことを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項8】 請求項4ないし請求項7のいずれかに記
載の画像処理装置において、前記γ値は1より小さい値
であり、所定のシーンについては施すべきエッジ強調の
度合が規定されており、 前記シーン判定手段によって判定されたシーンが、エッ
ジ強調を強く施すべきシーンである場合には、前記処理
順序決定手段は、前記エッジ強調手段を前記階調変換手
段より先に処理する決定をし、 前記シーン判定手段によって判定されたシーンが、エッ
ジ強調を弱く施すべきシーンである場合には、前記処理
順序決定手段は、前記階調変換手段を前記エッジ強調手
段より先に処理する決定をすることを特徴とする画像処
理装置。 - 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のいずれかに記
載の画像処理装置において、 前記エッジ強調手段は、複数のゲイン値を切り換え可能
としたことを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
記載の画像処理装置において、 前記画像処理装置は、デジタルカメラを含むことを特徴
とする画像処理装置。 - 【請求項11】 画像に対して階調変換処理およびエッ
ジ強調処理を施す処理方法であって、 処理対象画像についてのエッジ強調度合の要求レベルに
応じて、前記処理対象画像に対する階調変換処理とエッ
ジ強調処理との処理順序を決定する処理順序決定工程
と、 前記処理順序決定工程において決定された順序に従っ
て、前記処理対象画像に対する階調変換処理とエッジ強
調処理とを順次に実行する工程と、を含むことを特徴と
する画像処理方法。 - 【請求項12】 請求項11に記載の画像処理方法にお
いて、 前記階調変換処理の変換特性はγ値であらわされるもの
であり、前記γ値は1以外の値としたことを特徴とする
画像処理方法。 - 【請求項13】 請求項11または請求項12に記載の
画像処理方法において、さらに、 前記処理対象画像のシーンを判定するシーン判定工程、
を含み、 前記処理順序決定工程は、前記シーン判定工程の判定結
果に基づいて、前記処理対象画像に対する前記処理順序
を決定することを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項14】 コンピュータにおいて請求項11ない
し請求項13のいずれかに記載の画像処理方法を実行さ
せるためのプログラムを記録してあることを特徴とする
コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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