JP2001016481A - 映像信号補正回路 - Google Patents

映像信号補正回路

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JP2001016481A
JP2001016481A JP11188686A JP18868699A JP2001016481A JP 2001016481 A JP2001016481 A JP 2001016481A JP 11188686 A JP11188686 A JP 11188686A JP 18868699 A JP18868699 A JP 18868699A JP 2001016481 A JP2001016481 A JP 2001016481A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動き検出回路を用いることなく映像信号の動
画像の範囲を容易に検出して、動画像に対しては映像信
号の輝度及び輪郭の補正を行い、一方、静止画像に対し
ては補正を行わない映像信号補正回路を実現する。 【解決手段】 予め、映像信号のうち動画像にのみ動画
像検出用の検出信号(例えばセットアップ信号)を付加
しておく。映像信号補正回路CT1では、セットアップ
信号検出回路2が映像信号S1内のセットアップ信号を
検出して出力し、判別・補正量決定回路4がセットアッ
プ信号情報S2を受けてセットアップ信号の有無を判別
し、補正量を決定する。判別・補正量情報S4を受けた
輝度補正回路5は、フレームバッファ3に一時的に蓄え
ておいた映像信号S1に輝度補正を施し、また、判別・
補正量情報S4を受けた輪郭補正回路6は輝度補正済み
映像信号S5に輪郭補正を施して、輝度・輪郭補正済み
映像信号S6を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CRTディスプ
レイなどの表示装置の画面の表示が最適となるよう映像
信号を補正する映像信号補正技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】映像信号中に動画像が含まれている場
合、映像信号の輝度が落ち、ぼやけた輪郭となりやす
い。そこで、動画像をくっきりと美しく表示するため
に、画面の輝度や輪郭を補正する映像信号補正回路を備
えた表示装置が考案されている。
【0003】そのような映像信号補正回路の例として、
例えば特開平1−215185号公報に記載の技術があ
る。図19はこの技術のブロック図を示したものであ
り、映像信号入力端1、補正量決定回路4、輪郭補正回
路6、映像信号出力端7、及び動き検出回路10が示さ
れている。
【0004】この技術の動作について以下に説明する。
まず、映像信号S1が映像信号入力端1に与えられ、動
き検出回路10及び輪郭補正回路6にそれぞれ入力され
る。動き検出回路10は、入力された映像信号S1のう
ち動画部分の動きベクトルを検出する。動きベクトルは
画面を複数に分割して得られるブロックごとに検出され
る。補正量決定回路4は、動き検出回路10から出力さ
れるブロックごとの動きベクトルの情報S10に基づい
て輪郭補正量を決定し、情報S4として輪郭補正回路6
へ出力する。そして、輪郭補正回路6は輪郭補正量の情
報S4に基づいて映像信号S1のうち動画部分について
は輪郭を強調し、静止画部分については輪郭補正を行わ
ないようにして、映像信号S6を映像信号出力端7に出
力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載の技術のような構成では、映像信号のうち動画部分を
検出するために動き検出回路10が必要であった。動き
検出回路は複雑な回路構成を有しており高価であるた
め、コストダウン実現のネックとなる。
【0006】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたものであり、動き検出回路を用いることなく映像
信号の動画像の範囲を容易に検出して、動画像に対して
は映像信号の補正を行って高解像度の映像信号を出力
し、一方、静止画像に対しては補正を行わずにシュート
量の少ない映像信号を出力することが可能な映像信号補
正回路を実現する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
にかかるものは、検出信号が付加された第1の部分と前
記検出信号が付加されない第2の部分とを含む映像信号
から、前記検出信号を検出する検出手段と、前記映像信
号のうち前記検出手段で前記検出信号が検出された部分
または前記検出信号が検出されなかった部分のどちらか
一方の、輝度および輪郭のうち少なくとも一方を補正す
る補正手段とを備える映像信号補正回路である。
【0008】この発明のうち請求項2にかかるものは、
請求項1記載の映像信号補正回路であって、前記第1の
部分は動画像に対応し、前記第2の部分は静止画像に対
応する。
【0009】この発明のうち請求項3にかかるものは、
請求項1記載の映像信号補正回路であって、前記第1の
部分は枠内画像に対応し、前記第2の部分は背景画像に
対応する。
【0010】この発明のうち請求項4にかかるものは、
請求項2記載の映像信号補正回路であって、前記検出信
号は、前記映像信号のうちの映像期間における部分のぺ
デスタルレベルを所定の大きさだけ上昇させるセットア
ップ信号であり、前記検出手段は、水平同期期間のうち
で前記映像信号の値が所定の値よりも大きな値をとる期
間の長さを算出し、前記期間の長さの前記水平同期期間
に対する割合をも算出して、前記割合に基づいて前記水
平同期期間に前記検出信号が有るかどうかを判断する。
【0011】この発明のうち請求項5にかかるものは、
請求項2または3記載の映像信号補正回路であって、前
記検出信号は、前記映像信号の水平同期信号と同極性で
あり、かつ、前記水平同期信号とは区別が可能なパルス
状のネガ信号により規定され、前記検出手段は、水平同
期期間のうちで前記映像信号の値が所定の値よりも小さ
な値をとる期間の長さを算出し、前記期間の長さに基づ
いて前記ネガ信号が有るかどうかを判断することで、前
記水平同期期間内に前記検出信号が有るかどうか判断す
る。
【0012】この発明のうち請求項6にかかるものは、
請求項5記載の映像信号補正回路であって、前記ネガ信
号は、その絶対値が前記水平同期信号の絶対値よりも小
さく、かつ、そのパルス幅が前記水平同期信号のパルス
幅よりも大きく、かつ、前記水平同期期間のうち映像期
間以外の部分に設けられ、前記検出手段は、前記ネガ信
号の存在する前記水平同期期間を通して前記検出信号が
有と判断する。
【0013】この発明のうち請求項7にかかるものは、
請求項5記載の映像信号補正回路であって、前記ネガ信
号は、その絶対値が前記水平同期信号の絶対値よりも小
さく、かつ、そのパルス幅が前記水平同期信号のパルス
幅よりも大きく、かつ、前記水平同期期間内に一対設け
られ、前記一対の一方が前記検出信号の始端を、前記一
対の他方が前記検出信号の終端をそれぞれ規定し、前記
検出手段は、前記一対の前記ネガ信号で挟まれる期間を
通して前記検出信号が有と判断する。
【0014】この発明のうち請求項8にかかるものは、
請求項4乃至7のいずれかに記載の映像信号補正回路で
あって、前記検出信号は1画像フレーム中の全ての前記
映像信号に付加されている。
【0015】この発明のうち請求項9にかかるものは、
請求項1記載の映像信号補正回路であって、前記検出手
段は、前記映像信号の水平同期周波数により前記補正手
段における補正量を変化させる。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本実施の形態は、
映像信号に予め動画像検出用の検出信号を付加しておく
ことによって、動き検出回路を用いずに動画像と静止画
像との区別を行い、検出信号の付加された映像信号部分
にのみ輝度及び輪郭の補正を行う回路を実現するもので
ある。
【0017】本実施の形態における動画像検出用の検出
信号としては、セットアップ信号を用いる。ここでいう
セットアップ信号とは、CRTの輝度特性(ガンマ特性
等)を原因とする中間輝度範囲でのコントラスト低下を
改善するために、従来、CRT用の映像信号に、全映像
期間を通して一律にぺデスタルレベルを上昇させる一定
のバイアスとして付加されていた補正信号のことを意味
する。
【0018】本実施の形態においては、セットアップ信
号を従来のように全映像期間を通して一律に付加するの
ではなく、図1に示すように動画像を含む画面フレーム
内の映像期間tvにおいてのみセットアップ信号を付加
し、画面フレーム単位で動画像と静止画像との区別を行
う。図1は、セットアップ信号Ssが付加された映像信
号Sv1およびセットアップ信号Ssが付加されていな
い映像信号Sv2を水平および垂直同期信号とともに表
わしたものである。図1を見ると、映像信号Sv1の信
号強度は映像期間tv中ではセットアップ信号Ssが付
加されることによって一定のバイアス分だけ強まってい
ることがわかる。一方、映像信号Sv2にはセットアッ
プ信号Ssが付加されていないので信号強度はもとのま
まである。
【0019】なお、このようなセットアップ信号Ss
は、映像ソフト製作者の協力の下、映像ソフト製作者側
において予め動画像部分にのみ付加されていることが前
提となる。
【0020】さて図2は、映像信号のうちセットアップ
信号の付加された部分に補正を行う映像信号補正回路C
T1を示したものである。映像信号補正回路CT1は、
映像信号入力端子1と、映像信号入力端子1に入力され
た映像信号S1を受けてセットアップ信号情報S2を出
力するセットアップ信号検出回路2と、映像信号S1を
一時的に蓄え、映像信号S3として出力するフレームバ
ッファ3と、セットアップ信号情報S2を受けて判別・
補正量情報S4を出力する判別・補正量決定回路4と、
判別・補正量情報S4を受けて映像信号S3に輝度補正
を施し、輝度補正済み映像信号S5を出力する輝度補正
回路5と、判別・補正量情報S4を受けて輝度補正済み
映像信号S5に輪郭補正を施し、輝度・輪郭補正済み映
像信号S6を出力する輪郭補正回路6と、映像信号出力
端子7とを備えている。
【0021】また図3〜図8は、セットアップ信号検出
回路2、判別・補正量決定回路4、輝度補正回路5、輪
郭補正回路6の各回路の構成例またはその動作特性を個
別に示したものである。
【0022】図3に示すとおりセットアップ信号検出回
路2は、映像信号S1を受けてそのぺデスタルレベルを
クランプし、クランプ信号S1aとして出力するクラン
プ回路CLと、クランプ信号S1aをある値(本実施の
形態では例として2.03[V])と比較して比較結果
をセットアップ信号情報S2として出力する比較器CP
とを備えている。
【0023】また、図4に示すとおり判別・補正量決定
回路4は、セットアップ信号情報S2を受けてセットア
ップ信号の有無を判別し、かつ補正量を決定して判別・
補正量情報S4を出力するマイクロプロセッサMP1か
ら構成されている。なお、マイクロプロセッサMP1に
は、クロックおよび映像信号S1の水平同期信号も入力
される。
【0024】また、図5に示すとおり輝度補正回路5
は、輝度補償特性情報SCに一定値である電圧増幅度A
を乗じた結果を増幅特性信号S7として出力する乗算器
MUと、判別・補正量情報S4および増幅特性信号S7
を受けて映像信号S3の輝度を増幅し、輝度補正済み映
像信号S5として出力する増幅器APとを備えている。
なお、輝度補償特性情報SCは、入力映像信号の強度に
比例した電圧を出力する図6のに示すような特性では
なく、入力映像信号の強度が中間的な値をとる場合ほど
出力電圧を高くする図6のに示すような特性である。
【0025】また、図7に示すとおり輪郭補正回路6
は、その内部に、入力信号の交流成分を増幅するトラン
ジスタを有しており、輝度補正済み映像信号S5の輪郭
を図8に示すように強調して輝度・輪郭補正済み映像信
号S6として出力する。なお、上記トランジスタには電
流源が接続されており、その電流源の電流値を判別・補
正量情報S4により制御することで、補正量を変化させ
たり輪郭補正を行わなかったりすることができる。
【0026】次に、映像信号補正回路CT1の動作につ
いて図9および図10を用いて以下で説明する。
【0027】まず、映像入力端子1に入力された映像信
号S1がセットアップ信号を有している場合について考
える。映像信号S1は図9に示すように、ぺデスタルレ
ベルを0[V]として、ぺデスタルレベルよりも低い方
向に水平同期信号を備え、水平同期期間(1つの水平同
期信号から次の水平同期信号までの期間)th内の映像
期間tvにおいて、ぺデスタルレベルよりも高い方向に
一定のバイアス値(図9では例として0.05[V])
のセットアップ信号Ssが付加された映像信号Sv1を
備えている。なお、ここでは例として映像信号S1の強
度の上限値を約0.7[V]としている。
【0028】この映像信号Sv1はセットアップ信号検
出回路2に入力され、クランプ回路CLにより例えば+
2[V]だけクランプされてクランプ信号S1aとして
出力される。そして、比較器CPは、クランプレベル
(先述の2[V])よりも大きく、クランプレベルとセ
ットアップ信号のバイアス値との和(2[V]+0.0
5[V]=2.05[V])よりも小さい値(先述の
2.03[V])とクランプ信号S1aとを比較し、例
えばクランプ信号S1aの方が大きいときにセットアッ
プ信号情報S2をアクティブとして出力する。本実施の
形態では例としてHiアクティブを採用しており、図9
ではアクティブとなる期間を検出期間td1として表示
している。なお、クランプを行う理由は、0[V]付近
で比較を行うよりもクランプした値で行う方が、安定し
た比較が行えるからである。
【0029】セットアップ信号情報S2は、判別・補正
量決定回路4を構成するマイクロプロセッサMP1のL
ow→Hi割り込み検出部INT1およびHi→Low
割り込み検出部INT2に入力され、そのアクティブ期
間および非アクティブ期間がマイクロプロセッサMP1
によって計算される。この計算は例えばマイクロプロセ
ッサMP1内部のタイマが作動することにより行われ
る。まず、Low→Hi割り込み検出部INT1でセッ
トアップ信号情報S2の立ち上がりエッジを検出すれ
ば、タイマを作動させる。次に、Hi→Low割り込み
検出部INT2でセットアップ信号情報S2の立ち下が
りエッジを検出すればタイマを停止させ、Hiの期間を
算出する。そしてこのときタイマをリセットし再作動さ
せておく。次に、Low→Hi割り込み検出部INT1
でセットアップ信号情報S2の立ち上がりエッジを検出
すれば再びタイマを停止させ、Lowの期間を算出す
る。
【0030】このようにして求められたHi期間および
Low期間を用いて、マイクロプロセッサMP1は、H
i期間とLow期間との合計値に対するHi期間の割合
を算出する。この割合はすなわち、図9における水平同
期期間thに対する検出期間td1の割合に相当する。
映像信号S1がセットアップ信号を有している場合に
は、図9における検出期間td1が映像期間tvと一致
するので、水平同期期間thに対する検出期間td1の
割合の値は、水平同期期間thに対する映像期間tvの
割合の値に一致する。
【0031】一方、映像入力端子1に入力された映像信
号S1がセットアップ信号を有していない場合には以下
のようになる。
【0032】図10に示すように、映像信号Sv2はセ
ットアップ信号Ssを備えていない。この映像信号Sv
2もセットアップ信号検出回路2に入力され、クランプ
回路CLにより例えば+2[V]だけクランプされてク
ランプ信号S1aとして出力される。そして比較器CP
は、先の場合と同様、先述の2.03[V]とクランプ
信号S1aとを比較し、クランプ信号S1aの方が大き
いときにセットアップ信号情報S2をアクティブとして
出力する。
【0033】そしてセットアップ信号情報S2は、先の
場合と同様、判別・補正量決定回路4を構成するマイク
ロプロセッサMP1のLow→Hi割り込み検出部IN
T1およびHi→Low割り込み検出部INT2に入力
され、そのアクティブ期間および非アクティブ期間がマ
イクロプロセッサMP1によって計算される。
【0034】図10の場合、映像期間tv中のクランプ
信号S1aに2.03[V]を下回る部分が存在してい
るので、セットアップ信号情報S2の検出期間td2,
td3は、先の場合の検出期間td1のように映像期間
tvの全期間とは一致しない。また、Hi期間とLow
期間との合計値に対するHi期間の割合は、図10にお
ける水平同期期間thに対する検出期間td2と検出期
間td3との和の割合に相当し、その割合の値は、セッ
トアップ信号を有している場合の水平同期期間thに対
する検出期間td1の割合の値よりも小さくなる。
【0035】よって、マイクロプロセッサMP1は水平
同期期間thに対する検出期間の割合に基づいて水平同
期期間thに検出信号が有るかどうかを判断する。具体
的には、予めマイクロプロセッサMP1の内部のメモリ
またはレジスタに水平同期期間thに対する映像期間t
vの割合の値を閾値として記憶させておき、映像信号S
1の水平同期期間thに対するセットアップ信号情報S
2の検出期間の割合の値がその閾値以上となる場合に
は、マイクロプロセッサMP1がその水平同期期間にセ
ットアップ信号が有と判断して判別・補正量情報S4を
アクティブとして出力する。そうでない場合にはその水
平同期期間にセットアップ信号は無と判断して判別・補
正量情報S4を非アクティブとして出力する。このよう
にすれば、映像信号S1の水平同期期間ごとにセットア
ップ信号が含まれているかどうかを判断することができ
る。
【0036】なお、アクティブのレベルを複数設けてお
き、映像信号S1の周波数特性により判別・補正量情報
S4の信号強度を変化させるようにしてもよい。映像信
号のうち、垂直同期周波数を一定に保ちつつ水平同期周
波数を高くすると表示画面においては走査数が増加する
ことになり、その結果、表示画面の精度が高くなるので
補正の必要性が少なくなるからである。表示画面の精度
が高いにもかかわらず補正量が大きすぎると、かえって
画像の質を落とすことも有り得るので、水平同期周波数
の値が高い場合には補正量を少なくするようにすればよ
い。つまり、水平同期周波数の値が低いほど補正量が多
くなるように判別・補正量情報S4の信号強度を変化さ
せればよい。例えば、セットアップ信号が無と判断され
た場合には判別・補正量情報S4の信号強度を0
[V]、セットアップ信号が有と判断された場合であっ
て映像信号の水平同期周波数が例えば30[kHz]の
場合には判別・補正量情報S4の信号強度を5[V]、
セットアップ信号が有と判断された場合であって映像信
号の水平同期周波数が例えば60[kHz]の場合には
判別・補正量情報S4の信号強度を3[V]、セットア
ップ信号が有と判断された場合であって映像信号の水平
同期周波数が例えば90[kHz]の場合には判別・補
正量情報S4の信号強度を2[V]、となるようにそれ
ぞれ設定しておけばよい。このようにすれば、水平同期
周波数の値が高い場合に、補正量を大きくしすぎてかえ
って画像の質を落とすことがない。
【0037】さて輝度補正回路5が判別・補正量情報S
4を受けたときに、該当する水平同期期間の映像信号が
映像信号S3として与えられるよう、フレームバッファ
3を制御しておく。そして増幅器APは、マイクロプロ
セッサMP1が判別・補正量情報S4をアクティブとし
た水平同期期間の映像信号に対しては乗算器MUから出
力される増幅特性信号S7を用いて増幅し、また、マイ
クロプロセッサMP1が判別・補正量情報S4を非アク
ティブとした水平同期期間の映像信号に対しては増幅特
性信号S7を用いずに図6のに示したような比例特性
で映像信号S3を増幅し、それぞれ輝度補正済み映像信
号S5として出力する。なお、判別・補正量情報S4の
信号強度に複数段階が存在する場合には、増幅器APで
の増幅度を変化させるようにしておけばよい。つまり、
水平同期周波数の値が低いほど増幅度が大きくなるよう
にしておけばよい。
【0038】輪郭補正回路6においても同様に、判別・
補正量情報S4を受けたときに、該当する水平同期期間
の映像信号が輝度補正済み映像信号S5として与えられ
るよう輝度補正回路5を制御しておく。そして輪郭補正
回路6は、マイクロプロセッサMP1が判別・補正量情
報S4をアクティブとした水平同期期間の映像信号に対
しては輪郭を強調して、また、マイクロプロセッサMP
1が判別・補正量情報S4を非アクティブとした水平同
期期間の映像信号に対しては輪郭を強調せずに、それぞ
れ輝度・輪郭補正済み映像信号S6として出力する。な
お、判別・補正量情報S4の信号強度に複数段階が存在
する場合には、輪郭強調量を変化させるようにしておけ
ばよい。つまり、水平同期周波数の値が低いほど輪郭強
調量が大きくなるようにしておけばよい。
【0039】また、上記の説明では輝度補正回路5およ
び輪郭補正回路6において、判別・補正量情報S4をア
クティブとした水平同期期間の映像信号に補正を施して
いたが、逆に判別・補正量情報S4を非アクティブとし
た水平同期期間の映像信号に補正を施すようにすること
も可能である。その場合、動画像ではなく静止画像に補
正を施すことになるので、例えば輪郭補正回路6では輪
郭を強調するのではなく、逆に輪郭をあいまいにする補
正を行うようにすることで相対的に動画像の輪郭を静止
画像の輪郭よりも強調する、という手法などが考えられ
る。
【0040】なお、輝度補正回路5および輪郭補正回路
6のいずれか一方を省略してもよい。輝度補正回路5を
省略する場合にはフレームバッファ3の出力である映像
信号S3が直接輪郭補正回路6に入力されることにな
り、輪郭補正回路6を省略する場合には輝度補正回路5
の出力である輝度補正済み映像信号S5が映像信号出力
端子7から出力されることになるだけである。
【0041】本実施の形態にかかる映像信号補正回路を
用いれば、動き検出回路を用いることなく映像信号のう
ち静止画像部分と動画像部分との区別を容易に行うこと
ができ、静止画像部分または動画像部分のどちらか一方
の、輝度及び輪郭のうち少なくとも一方を補正すること
ができる。
【0042】なお、上記の説明においてはセットアップ
信号の付加を画面フレーム単位で行うとしたが、原理的
には水平同期期間ごとにセットアップ信号の付加を行っ
ているので、水平同期期間ごとに補正を行うことも可能
である。ただしその場合、走査線ごとに補正が行われた
り行われなかったりするので、かえって見づらくなると
も考えられる。画面フレーム単位でセットアップ信号の
付加を行えば、画面が見づらくなる可能性は少ない。通
常、動画像および静止画像は、連続した複数のフレーム
に亘ってどちらか一方のみが一定期間表示されることが
多く、補正が行われたり行われなかったりする頻度が少
ないと考えられるからである。
【0043】ちなみに、本実施の形態を用いると、セッ
トアップ信号を付加していないにもかかわらず映像期間
の間ずっと高レベルが続いた場合には、その水平同期期
間にセットアップ信号が付加されていたと判別・補正量
決定回路4が誤認することになる。しかし、動画像を静
止画像と誤認して補正を行わないことによる影響に比べ
れば、静止画像を動画像と誤認して補正を行うことによ
る影響は大したものではないと考えられるため、誤認を
修正する手段を設けてはいない。
【0044】実施の形態2.本実施の形態も、実施の形
態1と同様、映像信号に予め動画像検出用の検出信号を
付加しておくことによって、動き検出回路を用いずに動
画像と静止画像との区別を行い、検出信号の付加された
映像信号部分にのみ補正を行う回路を実現するものであ
る。
【0045】本実施の形態における動画像検出用の検出
信号は、水平同期信号とは区別が可能であるが水平同期
信号に類似した、ぺデスタルレベルよりも低い方向へ発
生する(水平同期信号と同極性の)パルス状の信号によ
り規定される。本願では、この信号のことをネガ信号と
称する。
【0046】本実施の形態においては、一対のネガ信号
を図11に示すように動画像を含む画面フレーム内の映
像期間tvの前後に付加し、画面フレーム単位で動画像
と静止画像との区別を行う。図11は、ネガ信号Sn
1,Sn2が付加された映像信号Sv3およびネガ信号
が付加されていない映像信号Sv4を水平および垂直同
期信号とともに表わしたものである。ここでは、一対の
一方のネガ信号が検出信号の始端を、他方のネガ信号が
検出信号の終端をそれぞれ規定し、両ネガ信号間の映像
信号部分に補正を行うようにする。
【0047】なお、このようなネガ信号Sn1,Sn2
も実施の形態1と同様、映像ソフト製作者の協力の下、
映像ソフト製作者側において予め動画像部分にのみ付加
されていることが前提となる。
【0048】さて図12は、映像信号のうち両ネガ信号
間の映像信号部分に補正を行う映像信号補正回路CT2
を示したものである。映像信号補正回路CT2は、映像
信号入力端子1と、映像信号入力端子1に入力された映
像信号S1を受けてネガ信号情報S8を出力するネガ信
号検出回路8と、映像信号S1を一時的に蓄え、映像信
号S3として出力するフレームバッファ3と、ネガ信号
情報S8を受けて判別・補正量情報S9を出力する判別
・補正量決定回路9と、判別・補正量情報S9を受けて
映像信号S3に輝度補正を施し、輝度補正済み映像信号
S5を出力する輝度補正回路5と、判別・補正量情報S
9を受けて輝度補正済み映像信号S5に輪郭補正を施
し、輝度・輪郭補正済み映像信号S6を出力する輪郭補
正回路6と、映像信号出力端子7とを備えている。
【0049】また、図13はネガ信号検出回路8の構成
例を、図14は判別・補正量決定回路9の構成例をそれ
ぞれ示したものである。
【0050】図13に示すとおりネガ信号検出回路8
は、映像信号S1から直流分の信号をカットするコンデ
ンサCAを備え、直流分をカットされた映像信号S1の
ぺデスタルレベルをクランプし、クランプ信号S1bと
して出力するクランプ回路CLと、クランプ信号S1b
をある値(本実施の形態では例として1.95[V])
と比較して比較結果をネガ信号情報S8として出力する
比較器CPとを備えている。
【0051】また、図14に示すとおり判別・補正量決
定回路9は、ネガ信号情報S8を受けてネガ信号の有無
を判別し、かつ補正量を決定して判別・補正量情報S9
を出力するマイクロプロセッサMP2から構成されてい
る。なお、マイクロプロセッサMP2には、クロックお
よび映像信号S1の水平同期信号も入力される。
【0052】また輝度補正回路5は、図5における判別
・補正量情報S4が判別・補正量情報S9に変更される
だけでその他は図5と全く同じ構成の回路である。
【0053】また輪郭補正回路6も、図7における判別
・補正量情報S4が判別・補正量情報S9に変更される
だけでその他は図7と全く同じ構成の回路である。
【0054】次に、映像信号補正回路CT2の動作につ
いて図15および図16を用いて以下で説明する。
【0055】まず、映像入力端子1に入力された映像信
号S1がネガ信号を有している場合について考える。映
像信号S1は図15に示すように、ぺデスタルレベルを
0[V]として、ぺデスタルレベルよりも低い方向に水
平同期信号とネガ信号Sn1,Sn2を備え、映像期間
tvにおいて映像信号Sv3を備えている。なお、水平
同期信号とネガ信号Sn1,Sn2とは区別される必要
があるため、ネガ信号Sn1,Sn2の絶対値は水平同
期信号の絶対値よりも小さく設定されている。ここでは
例として、水平同期信号の値を−0.3[V]、ネガ信
号Sn1,Sn2の値を−0.1[V]としている。ま
た、水平同期信号のパルス幅tsよりも、ネガ信号Sn
1,Sn2のパルス幅tnの方を大きくして、両者を区
別できるようにしている。
【0056】さて、この映像信号Sv3はネガ信号検出
回路8に入力され、直流分をカットされた後、クランプ
回路CLにより例えば+2[V]だけクランプされてク
ランプ信号S1bとして出力される。そして、比較器C
Pは、クランプレベル(先述の2[V])よりも小さ
く、クランプレベルからネガ信号の絶対値を差し引いた
値(2[V]−0.1[V]=1.9[V])よりも大
きい値(先述の1.95[V])とクランプ信号S1b
とを比較し、例えばクランプ信号S1bの方が大きいと
きにネガ信号情報S8をアクティブとして出力する。な
お本実施の形態でも例としてHiアクティブを採用して
いる。
【0057】ネガ信号情報S8は、判別・補正量決定回
路9を構成するマイクロプロセッサMP2のLow→H
i割り込み検出部INT1およびHi→Low割り込み
検出部INT2に入力され、その非アクティブ期間が、
実施の形態1におけるマイクロプロセッサMP1と同様
にしてマイクロプロセッサMP2によって計算される。
【0058】計算された非アクティブ期間には、水平同
期信号のパルス幅tsとネガ信号のパルス幅tnとが含
まれているが、マイクロプロセッサMP2はパルス幅の
大きさの違いを利用してこのうちネガ信号のパルス幅t
nのみを抽出する。すなわち、予めマイクロプロセッサ
MP2の内部のメモリまたはレジスタにネガ信号のパル
ス幅tnの値を記憶させておき、ネガ信号情報S8中の
非アクティブ期間のうちネガ信号のパルス幅tnの値に
概略一致するものがあれば、ネガ信号が存在するものと
判断するのである。
【0059】一方、映像入力端子1に入力された映像信
号S1がネガ信号を有していない場合には、上記と同様
にしてクランプ回路CLによりクランプされ、マイクロ
プロッサMP2において非アクティブ期間が計算される
のではあるが、水平同期信号しか検出できないので、ネ
ガ信号を検出することはない。
【0060】そしてマイクロプロセッサMP2は、2つ
のネガ信号で挟まれる期間を通して動画像検出用の検出
信号が有と判断して、その間、判別・補正量情報S9を
アクティブとして出力する。そうでない場合にはその水
平同期期間にネガ信号は無と判断して判別・補正量情報
S8を非アクティブとして出力する。このようにすれ
ば、映像信号S1の水平同期期間ごとに動画検出用の検
出信号が含まれているかどうかを確実に判断することが
できる。また、一対のネガ信号が検出信号の始端および
終端を規定するので、水平同期期間内において補正する
範囲を任意に設定できる(ただし、本実施の形態では映
像期間tvを通して補正を行うので、ネガ信号は水平帰
線消去期間のどこかに配置されることになる)。
【0061】ちなみに、映像信号から水平同期信号を検
出する際に、誤ってネガ信号を含んでしまうのではない
かとの懸念が生じるかもしれない。しかし、ネガ信号S
n1,Sn2を検出することなく、水平同期信号だけを
検出することは可能である。図16はこのことについて
示したものであり、クランプレベルからネガ信号の絶対
値を差し引いた値(2[V]−0.1[V]=1.9
[V])よりも小さく、クランプレベルから水平同期信
号の絶対値を差し引いた値(2[V]−0.3[V]=
1.7[V])よりも大きい値(例えば図16に示すよ
うに1.8[V])を、クランプ信号S1bとの比較の
基準値とすればよい。このようにすれば、水平同期信号
だけを検出することができる。
【0062】なお、実施の形態1と同様、アクティブの
レベルを複数設けておき、映像信号S1の周波数特性に
より判別・補正量情報S9の信号強度を変化させるよう
にしてもよい。つまり、水平同期周波数の値が低いほど
補正量が多くなるように判別・補正量情報S9の信号強
度を変化させればよい。このようにすれば、水平同期周
波数の値が高い場合に、補正量を大きくしすぎてかえっ
て画像の質を落とすことがない。
【0063】さて輝度補正回路5が判別・補正量情報S
9を受けたときには実施の形態1と同様、該当する水平
同期期間の映像信号が映像信号S3として与えられるよ
う、フレームバッファ3を制御しておく。そして増幅器
APは、マイクロプロセッサMP2が判別・補正量情報
S9をアクティブとした水平同期期間の映像信号に対し
ては乗算器MUから出力される増幅特性信号S7を用い
て増幅し、また、マイクロプロセッサMP2が判別・補
正量情報S9を非アクティブとした水平同期期間の映像
信号に対しては増幅特性信号S7を用いずに図6のに
示したような比例特性で映像信号S3を増幅し、それぞ
れ輝度補正済み映像信号S5として出力する。なお、判
別・補正量情報S8の信号強度に複数段階が存在する場
合には、増幅器APでの増幅度を変化させるようにして
おけばよい。つまり、水平同期周波数の値が低いほど増
幅度が大きくなるようにしておけばよい。
【0064】輪郭補正回路6においても同様に、判別・
補正量情報S9を受けたときに、該当する水平同期期間
の映像信号が輝度補正済み映像信号S5として与えられ
るよう輝度補正回路5を制御しておく。そして輪郭補正
回路6は、マイクロプロセッサMP2が判別・補正量情
報S9をアクティブとした水平同期期間の映像信号に対
しては輪郭を強調して、また、マイクロプロセッサMP
2が判別・補正量情報S9を非アクティブとした水平同
期期間の映像信号に対しては輪郭を強調せずに、それぞ
れ輝度・輪郭補正済み映像信号S6として出力する。な
お、判別・補正量情報S9の信号強度に複数段階が存在
する場合には、輪郭強調量を変化させるようにしておけ
ばよい。つまり、水平同期周波数の値が低いほど輪郭強
調量が大きくなるようにしておけばよい。
【0065】また、上記の説明では輝度補正回路5およ
び輪郭補正回路6において、判別・補正量情報S9をア
クティブとした水平同期期間の映像信号に補正を施して
いたが、逆に判別・補正量情報S9を非アクティブとし
た水平同期期間の映像信号に補正を施すようにすること
も可能である。
【0066】なお、輝度補正回路5および輪郭補正回路
6のいずれか一方を省略してもよい。輝度補正回路5を
省略する場合にはフレームバッファ3の出力である映像
信号S3が直接輪郭補正回路6に入力されることにな
り、輪郭補正回路6を省略する場合には輝度補正回路5
の出力である輝度補正済み映像信号S5が映像信号出力
端子7から出力されることになるだけである。
【0067】本実施の形態にかかる映像信号補正回路を
用いれば、動き検出回路を用いることなく映像信号のう
ち静止画像部分と動画像部分との区別を容易に行うこと
ができ、静止画像部分または動画像部分のどちらか一方
の、輝度及び輪郭のうち少なくとも一方を補正すること
ができる。
【0068】また、水平同期信号と同極性のネガ信号を
用いるので、実施の形態1と異なり、誤認して動画検出
用の検出信号が付加されていたと判断する可能性が低
い。
【0069】なお、上記の説明においてはネガ信号の付
加を画面フレーム単位で行うとしたが、原理的には水平
同期期間ごとにネガ信号の付加を行っているので、水平
同期期間ごとに補正を行うことも可能である。
【0070】また、本実施の形態においてはネガ信号を
2つ一組として用いたが、水平同期期間の映像期間tv
を通して補正を行うのに、必ずしも一対のネガ信号が必
要というわけではない。すなわち、判別・補正量決定回
路9が水平同期期間のうちの映像期間以外の部分のどこ
かでネガ信号を1つ検出すれば、その水平同期期間には
映像期間tvを通して検出信号が有と判断する、として
おいてもよい。よって例えば、図10および図15にお
けるネガ信号Sn1,Sn2のうち一方を省略して、判
別・補正量決定回路9の動作を上記のようにではなく、
輝度補正回路5および輪郭補正回路6が1つの検出信号
を検出した水平同期期間に補正を行う際に判別・補正量
情報S9をアクティブにするような動作にしてもよい。
【0071】実施の形態3.本実施の形態は、実施の形
態2にかかる映像信号補正回路を用いて、映像信号の動
画像への補正以外の動作を行わせる変形例である。
【0072】本実施の形態においてもネガ信号は2つで
一組とし、最初のネガ信号を検出信号の始端とし、その
次に現れるネガ信号を検出信号の終端として、両ネガ信
号間の映像信号部分に補正を行うようにする。
【0073】ただし、実施の形態2においては、一対の
ネガ信号Sn1,Sn2を水平帰線消去期間内に配置し
ていたが、本実施の形態においては映像期間tv内にネ
ガ信号Sn1,Sn2を配置する。ネガ信号はペデスタ
ルレベルよりも低いため、映像としては黒色の信号とな
るが、このことを利用して画面中のウィンドウの内部の
表示に輝度及び輪郭の補正を施すのである(ウィンドウ
は通常、黒色の輪郭線で囲まれていることから、この輪
郭線の部分にネガ信号を重畳してもなんら問題は生じな
い)。ネガ信号Sn1,Sn2が検出信号の始端および
終端を規定するので、映像期間tv内において補正する
範囲を任意に設定できる。
【0074】図17および図18はこのことを説明する
図である。図17は、ディスプレイDPの画面上にウィ
ンドウWDが表示されている状態を示している。また、
図18は、ディスプレイDPの画面内のウィンドウWD
を横切る一つの走査線LNの映像信号を示したものであ
る。図18中のネガ信号Sn1,Sn2は、図17にお
けるウィンドウWDの輪郭線の部分に相当し、両ネガ信
号で囲まれた部分がウィンドウWDの枠内の画像に相当
する。また、水平同期期間thが走査線LNに相当す
る。
【0075】本実施の形態にかかる映像信号補正回路を
用いれば、ウィンドウWDの枠内の画像部分と、それ以
外の背景の画像部分との区別を行うことができ、ウィン
ドウWDの枠内の画像部分または背景の画像部分のどち
らか一方の、輝度及び輪郭のうち少なくとも一方を補正
することができる。
【0076】
【発明の効果】この発明のうち請求項1にかかる映像信
号補正回路を用いれば、映像信号のうち第1の部分と第
2の部分との区別を容易に行うことができ、第1または
第2の部分のどちらか一方の、輝度および輪郭のうち少
なくとも一方を補正することができる。
【0077】この発明のうち請求項2にかかる映像信号
補正回路を用いれば、動き検出回路を用いることなく映
像信号のうち動画像部分と静止画像部分との区別を容易
に行うことができ、動画像部分または静止画像部分のど
ちらか一方の、輝度および輪郭のうち少なくとも一方を
補正することができる。
【0078】この発明のうち請求項3にかかる映像信号
補正回路を用いれば、映像信号のうち枠内画像部分と背
景画像部分との区別を行うことができ、枠内画像部分ま
たは背景画像部分のどちらか一方の、輝度および輪郭の
うち少なくとも一方を補正することができる。
【0079】この発明のうち請求項4にかかる映像信号
補正回路を用いれば、映像信号の水平同期期間ごとに検
出信号が含まれているかどうかを判断することができ
る。
【0080】この発明のうち請求項5にかかる映像信号
補正回路を用いれば、映像信号の水平同期期間ごとに検
出信号が含まれているかどうかを判断することができ
る。また、水平同期信号と同極性のネガ信号を用いるの
で、誤認して検出信号が付加されていたと判断する可能
性が低い。
【0081】この発明のうち請求項6にかかる映像信号
補正回路を用いれば、映像信号の水平同期期間ごとに検
出信号が含まれているかどうかを確実に判断することが
できる。
【0082】この発明のうち請求項7にかかる映像信号
補正回路を用いれば、映像信号の水平同期期間ごとに検
出信号が含まれているかどうかを確実に判断することが
できる。また、一対のネガ信号が検出信号の始端および
終端を規定するので、水平同期期間内において補正する
範囲を任意に設定できる。
【0083】この発明のうち請求項8にかかる映像信号
補正回路を用いれば、水平同期期間単位ではなく画面フ
レーム単位で検出信号の付加を行うので、画面が見づら
くなる可能性は少ない。
【0084】この発明のうち請求項9にかかる映像信号
補正回路を用いれば、水平同期周波数の値が高い場合
に、補正量を大きくしすぎてかえって画像の質を落とす
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の映像信号補正回路に与えられ
る映像信号の例を示す図である。
【図2】 実施の形態1の映像信号補正回路を示す図で
ある。
【図3】 実施の形態1の映像信号補正回路中のセット
アップ信号検出回路を示す図である。
【図4】 実施の形態1の映像信号補正回路中の判別・
補正量決定回路を示す図である。
【図5】 実施の形態1の映像信号補正回路中の輝度補
正回路を示す図である。
【図6】 実施の形態1の映像信号補正回路中の輝度補
正回路の輝度補償特性を示す図である。
【図7】 実施の形態1の映像信号補正回路中の輪郭補
正回路を示す図である。
【図8】 実施の形態1の映像信号補正回路中の輪郭補
正回路の動作例を示す図である。
【図9】 実施の形態1の映像信号補正回路の動作例を
示す図である。
【図10】 実施の形態1の映像信号補正回路の動作例
を示す図である。
【図11】 実施の形態2の映像信号補正回路に与えら
れる映像信号の例を示す図である。
【図12】 実施の形態2の映像信号補正回路を示す図
である。
【図13】 実施の形態2の映像信号補正回路中のネガ
信号検出回路を示す図である。
【図14】 実施の形態2の映像信号補正回路中の判別
・補正量決定回路を示す図である。
【図15】 実施の形態2の映像信号補正回路の動作例
を示す図である。
【図16】 実施の形態2の映像信号補正回路の動作例
を示す図である。
【図17】 実施の形態3の映像信号補正回路が有効と
なる表示画面の例を示す図である。
【図18】 実施の形態3の映像信号補正回路に与えら
れる映像信号の例を示す図である。
【図19】 従来の映像信号補正回路を示す図である。
【符号の説明】
2 セットアップ信号検出回路、4,9 判別・補正量
決定回路、5 輝度補正回路、6 輪郭補正回路、8
ネガ信号検出回路。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出信号が付加された第1の部分と前記
    検出信号が付加されない第2の部分とを含む映像信号か
    ら、前記検出信号を検出する検出手段と、 前記映像信号のうち前記検出手段で前記検出信号が検出
    された部分または前記検出信号が検出されなかった部分
    のどちらか一方の、輝度および輪郭のうち少なくとも一
    方を補正する補正手段とを備える映像信号補正回路。
  2. 【請求項2】 前記第1の部分は動画像に対応し、前記
    第2の部分は静止画像に対応する、請求項1記載の映像
    信号補正回路。
  3. 【請求項3】 前記第1の部分は枠内画像に対応し、前
    記第2の部分は背景画像に対応する、請求項1記載の映
    像信号補正回路。
  4. 【請求項4】 前記検出信号は、前記映像信号のうちの
    映像期間における部分のぺデスタルレベルを所定の大き
    さだけ上昇させるセットアップ信号であり、 前記検出手段は、水平同期期間のうちで前記映像信号の
    値が所定の値よりも大きな値をとる期間の長さを算出
    し、前記期間の長さの前記水平同期期間に対する割合を
    も算出して、前記割合に基づいて前記水平同期期間に前
    記検出信号が有るかどうかを判断する、請求項2記載の
    映像信号補正回路。
  5. 【請求項5】 前記検出信号は、前記映像信号の水平同
    期信号と同極性であって、かつ、前記水平同期信号とは
    区別が可能なパルス状のネガ信号により規定され、 前記検出手段は、水平同期期間のうちで前記映像信号の
    値が所定の値よりも小さな値をとる期間の長さを算出
    し、前記期間の長さに基づいて前記ネガ信号が有るかど
    うかを判断することで、前記水平同期期間内に前記検出
    信号が有るかどうか判断する、請求項2または3記載の
    映像信号補正回路。
  6. 【請求項6】 前記ネガ信号は、その絶対値が前記水平
    同期信号の絶対値よりも小さく、かつ、そのパルス幅が
    前記水平同期信号のパルス幅よりも大きく、かつ、前記
    水平同期期間のうち映像期間以外の部分に設けられ、 前記検出手段は、前記ネガ信号の存在する前記水平同期
    期間を通して前記検出信号が有と判断する、請求項5記
    載の映像信号補正回路。
  7. 【請求項7】 前記ネガ信号は、その絶対値が前記水平
    同期信号の絶対値よりも小さく、かつ、そのパルス幅が
    前記水平同期信号のパルス幅よりも大きく、かつ、前記
    水平同期期間内に一対設けられ、 前記一対の一方が前記検出信号の始端を、前記一対の他
    方が前記検出信号の終端をそれぞれ規定し、 前記検出手段は、前記一対の前記ネガ信号で挟まれる期
    間を通して前記検出信号が有と判断する、請求項5記載
    の映像信号補正回路。
  8. 【請求項8】 前記検出信号は1画像フレーム中の全て
    の前記映像信号に付加されている、請求項4乃至7のい
    ずれかに記載の映像信号補正回路。
  9. 【請求項9】 前記検出手段は、前記映像信号の水平同
    期周波数により前記補正手段における補正量を変化させ
    る、請求項1記載の映像信号補正回路。
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