JP2005324747A - 可動式計器 - Google Patents
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Abstract
【課題】見映えのある斬新な視認性を有する可動式計器を提供する。
【解決手段】可動式計器は、所望の情報を表示する表示手段10,20と、表示手段10,20を収容する計器筐体部51と、計器筐体部51に対して、表示手段10,20を移動可能に取り付ける位置可変手段15,16,17とを備える。表示手段10,20は、計器筐体部51に対して移動可能であるため、計器全体を移動させる場合に比較して、位置可変手段15,16,17を、簡易に構成できる。これにより、見映えのある斬新な視認性を有する可動式計器を実現できる。
【選択図】 図2
【解決手段】可動式計器は、所望の情報を表示する表示手段10,20と、表示手段10,20を収容する計器筐体部51と、計器筐体部51に対して、表示手段10,20を移動可能に取り付ける位置可変手段15,16,17とを備える。表示手段10,20は、計器筐体部51に対して移動可能であるため、計器全体を移動させる場合に比較して、位置可変手段15,16,17を、簡易に構成できる。これにより、見映えのある斬新な視認性を有する可動式計器を実現できる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、所望の情報を表示する可動式計器に関するものである。
近年、例えば、自動車に装備される車両用計器において、見映えのある斬新な視認性を確保するため、様々な方法が採られているが、光学上の方法が主流である。例えば、文字盤の外周部にリング状の導光部を設け、文字盤の裏側(視認側と反対側)に配置された光源の光を、このリング状の導光部によって文字盤の表面(視認側)に導き、これを照明するものである。これにより、文字盤の照明意匠に立体感を与えることができる(特許文献1を参照)。
又、視認性を向上するため、車両用計器の表示部を、ステアリングハンドルのチルト動作に連動させて、車両の前後方向に移動させるものが提案されている(特許文献2を参照)。
特開2002−257601号公報
実開平1−161117号公報
しかし、光学上の方法では、見映えのある斬新な視認性を確保するには、限界があった。また、車両用計器の表示部を、ステアリングハンドルのチルト動作に連動させて、単純に車両の前後方向に移動させるだけでは、視認性が向上するのみであり、見映えのある斬新な視認性を与えることはできない。
この種の計器において、視認性および見映えを両立させることは、車両用計器に限らず、船舶用、その他においても共通するニーズがある。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、見映えのある斬新な視認性を有する可動式計器を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の可動式計器は、所望の情報を表示する表示手段と、この表示手段を収容する計器筐体部と、計器筐体部に対して、表示手段を移動可能に取り付ける位置可変手段とを備えることを特徴とする。
この発明では、表示手段は、計器筐体部に対して移動可能であるため、計器全体を移動させる場合に比較して、位置可変手段を、簡易に構成できる。これにより、見映えのある斬新な視認性を有する可動式計器を実現できる。
請求項2に記載の可動式計器は、請求項1に記載の可動式計器において、位置可変手段は、利用者が表示手段を視認する方向に沿ってその前後に、表示手段を、計器筐体部に対して移動させることを特徴とする。
この発明では、表示手段を、利用者が表示手段を視認する方向の前後に移動させる。このため、利用者に演出効果としての驚きやおもしろさを与えることができ、表示手段が近くなるよう調整することにより、視認性を向上させることも可能となる。
請求項3に記載の可動式計器は、請求項2に記載の可動式計器において、位置可変手段は、回転運動を直線運動に変換する動力変換手段と、この動力変換手段を回動させる駆動部とを有し、
動力変換手段は、この駆動部の回転に応じて、表示手段を前後方向に移動させることを特徴とする。
動力変換手段は、この駆動部の回転に応じて、表示手段を前後方向に移動させることを特徴とする。
この発明では、駆動部の回動を、表示手段の前後方向への移動へ変換するため、駆動部として、シャフトなどを回動させる回動内機であるムーブメントを用いることができる。その結果、上述の効果を、低コストで達成できる。
請求項4に記載の可動式計器は、請求項3に記載の可動式計器において、動力変換手段は、表示手段を支持する第1の支持部と、この第1の支持部を前後方向に移動可能に回動する第2の支持部とを有し、
第1と第2の支持部の一方に形成された突出部と、第1と第2の支持部の他方に形成されたらせん状の凹部とを係合させ、回転運動を直線運動に変換することを特徴とする。
第1と第2の支持部の一方に形成された突出部と、第1と第2の支持部の他方に形成されたらせん状の凹部とを係合させ、回転運動を直線運動に変換することを特徴とする。
この発明では、突出部とらせん状の凹部とによって、駆動部の回動を、回転運動を直線運動に変換する。このため、動力変換手段を、簡易に構成でき、上述の効果を、低コストで達成できる。
請求項5に記載の可動式計器は、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の可動式計器において、表示手段は、複数の表示器を有し、位置可変手段は、複数の表示器の各々を、計器筐体部に対して移動させることを特徴とする。この発明では、複数の表示器の各々を移動するため、表示手段の移動に、多種多様のバリエーションを持たせることができる。その結果、さらに、利用者に演出効果としての驚きやおもしろさを与えることができる。
請求項6に記載の可動式計器は、請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の可動式計器において、表示手段の表示情報に応じて、位置可変手段を制御し、表示手段を移動させる制御手段を備えることを特徴とする。この発明では、表示手段の表示情報に応じて、表示手段を移動させるため、利用者に必要な情報を、注意を喚起して与えることが可能となる。
請求項7に記載の可動式計器は、請求項6に記載の可動式計器において、表示手段は、車両用計器に適用され、
制御手段が、車両情報に応じて、位置可変手段を制御し、表示手段を移動させることを特徴とする。
制御手段が、車両情報に応じて、位置可変手段を制御し、表示手段を移動させることを特徴とする。
この発明では、車両情報に応じて、表示手段を移動させるため、運転者に必要な車両情報を注意を喚起して与えることが可能となる。
以下、本発明による可動式計器を、自動車に搭載されるコンビネーションメータ1に適用した場合を例に図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
(構成)
図1は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の正面図である。図1において、紙面の上下方向が自動車の上下方向と同じである。図2は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の断面模式図であり、図1中のII−II線断面模式図である。図3,4、5は、主要部品を示し、図6は、本実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路構成を説明するための回路構成図である。
(構成)
図1は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の正面図である。図1において、紙面の上下方向が自動車の上下方向と同じである。図2は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の断面模式図であり、図1中のII−II線断面模式図である。図3,4、5は、主要部品を示し、図6は、本実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路構成を説明するための回路構成図である。
図1に示すように、コンビネーションメータ1は、自動車の走行速度を表示する速度計10、エンジン回転数を表示する回転計20、および、燃料計/水温計30より構成される。燃料計/水温計30は、残存燃料量を表示する燃料計31、エンジンの冷却水温度を表示する水温計32より構成される。
速度計10、回転計20、および、燃料計/水温計30は、それぞれ、図1の紙面の垂直方向に、即ち、図2の上下方向(車両の前後方向)に移動できる文字盤12、22、33を有する。各文字盤12,22,33の表面(図2において上側の面)あるいは裏面(図2において下側の面)には、目盛や文字などが、印刷あるいはホットスタンプ等を施すことにより形成される。
以下、速度計10の構成について詳細に説明する。図2において、文字盤12の裏側(図2において下側)には、外部からの電気信号、つまり車速センサ63(図6)からの検出信号に対応した角度だけ指針軸である第1のシャフト13aを、X軸方向(車両の前後方向)に、回動させる回動内機である第1のムーブメント13が配置される。第1のムーブメント13は、第1のプリント基板14に実装固定される。第1のシャフト13aは、文字盤12の貫通孔12aを通して表面側(図2の上側)へ延出し、その先端には指針11が固定される。
文字盤12と第1のプリント基板14は、可動筐体(第1の支持体)15に固定される。駆動筐体(第2の支持体)16は、可動筐体15を、車両の前後方向(図2の上下方向)に、移動させるのものである。
図2において、駆動筐体16の下側には、第2のシャフト17aを、X軸方向に、回動させる回動内機である第2のムーブメント17が配置される。第2のムーブメント17は、第2のプリント基板18に実装固定される。第2のシャフト17aは、第2のプリント基板18の貫通孔18aを.通して表面側(図2の上側)へ延出し、その先端には駆動筐体16が固定される。即ち、後述するように、第2のムーブメント17によって、駆動筐体16が、X軸方向に、回動する。
第2のムーブメント17は、第1のムーブメント13に比較して大型(高トルク対応タイプ)である点以外は、同じである。
図3(a)、3(b)、3(c)は、それぞれ、駆動筐体16の平面図、正面図、および、図3(a)のIIIC−IIIC線断面図である。図3に示すように、駆動筐体16は、円筒形状であって、その底面を閉じた、カップ形状に形成され、その内面には、らせん状の第1の溝(凹部)16aが設けられる。
図4(a)、4(b)は、それぞれ、可動筐体15の平面図と正面図である。図4に示すように、可動筐体15は、円筒形状に形成され、その外面には、駆動筐体16の第1の溝16a内で滑動する2個の第1の突出部(突出部)15aが設けられる。また、可動筐体15の外面には、2個の第2の溝15bも設けられる。
本実施形態では、第1の溝16aは、1回りのらせん形状に形成されているが、半周りでも2回りでも良い。また、第1の突出部15aは、2個でなくても、1個でも、3個でも、らせん形状に形成しても良い。即ち、第1の突出部15aと第1の溝16aは、駆動筐体16の回転移動を、可動筐体15の車両前後方向への移動へ変換できる構成であれば良い。
また、図2において、見返し板(意匠プレート)40は、駆動筐体16を隠すものである(回転計20と燃料計/水温計30の各駆動筐体も隠すものである)。図1において、見返し板40は、速度計10、回転計20、および、燃料計/水温計30が、それぞれ、車両前後方向に移動するための開口部41b、42b、43bを有する。
図5(a)は、見返し板40の平面図で、図5(b)は、図5(a)のVB−VB線断面の拡大図である。図5(b)に示すように、見返し板40には、開口部41bの部位に、可動筐体15の第2の溝15b内で滑動する2個の第2の突出部41aが設けられる。可動筐体15の第2の溝15bと見返し板40の第2の突出部41aによって、可動筐体15は、見返し板40に対して、回転移動しないよう拘束される。
本実施形態では、第2の溝15bは、2個設けられているが、1個でも、3個でも良い。また、第2の突出部41aも、2個でなくて、1個でも、3個でも良い。即ち、第2の突出部41aと第2の溝15bは、可動筐体15が、見返し板40に対して、回転移動しないよう拘束できる構成であれば良い。
即ち、本実施形態では、可動筐体15の第1の突出部15aと第2の溝15b、駆動筐体16の第1の溝16a、および見返し板40の第2の突出部41aによって、駆動筐体16の回転移動を、可動筐体15の車両前後方向への移動へと変換する伝達機構を構成する。
図2において、第1のプリント基板14と第2のプリント基板18は、可撓性を有するフレキシブル配線14aによって、接続される。速度計10は、車両後方側(図2の上側)へ最大限移動した場合を示し、回転計20は、車両前方側(図2の下側)へ最大限移動した場合を示す。
第2のプリント基板18には、図2に示すように、第1のムーブメント13、第2のムーブメント17、図示しない発光ダイオードなどを制御する制御装置19が実装されている。制御装置19は、マイクロコンピュータ等から構成され、入力される外部からの電気信号に応じて、第1のムーブメント13、第2のムーブメント17、図示しない発光ダイオードなどを制御する。
次に、本実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路構成について、図6に基づき説明する。
制御装置19には、図6に示すように、常時バッテリ62から電力が供給されている。また、イグニッションスイッチ61が、そのON/OFFを検出可能に接続されている。また、制御装置19には、各種センサがそれらの検出信号を入力可能に接続されている。すなわち、車速センサ63、エンジンの回転数を計測する回転センサ64、残存燃料量を計測する燃料レベルセンサ65、エンジンの冷却水温度を計測する水温センサ66が接続されている。
また、これらの各種センサ63〜66からの検出信号に応じて制御装置19により駆動されるデバイスが接続されている。すなわち、第1のムーブメント13、第2のムーブメント17、図示しない発光ダイオードなどが、制御装置19に接続されている。
以上説明した速度計10に加えて、回転計20、および、燃料計/水温計30は、図2に示すように、ケース(計器筐体部)51内に収容、保持されている。表面側(図2において上側)には、樹脂製の透明カバー52が装着されている。透明カバー52は、透明なポリカーボネート樹脂の薄板等から形成され、コンビネーションメータ1内の気密を良好に維持している。
尚、回転計20、および、燃料計/水温計30の場合も、速度計10の場合と同様に構成されるため、説明を省略する。
(作動)
上記構成において本実施形態の作動を説明する。
上記構成において本実施形態の作動を説明する。
運転者によってイグニッションスイッチ61がONされると、制御装置19はそれを検出して作動を開始し、図示しない発光ダイオードが点灯されて各文字盤12,22,33が発光表示される。同時に、制御装置19は、速度計10、回転計20、および、燃料計/水温計30を、車両の前後方向(図2の上下方向)に移動させる。
例えば、イグニッションスイッチ61がOFFの時は、速度計10、回転計20、および、燃料計/水温計30は、全て、車両の前後方向の最も前方(図2において、回転計20の位置)に位置し、イグニッションスイッチ61がONされると、前後方向の最も後方(図2において、速度計10の位置)に移動させ、再び、最も前方に戻す。この前後動作を1回行うものである。
これは、搭乗者に、イグニッションスイッチ61がONされたことを知らせると共に、演出効果としての驚きや面白さを与えるもので、この前後動作は、2回でも3回でも良い。又、この前後動作を、同時に行う必要もなく、例えば、回転計20と燃料計/水温計30を先に前方に移動させ、速度計10を遅れて前方に移動させても良い。
上述の前後動作は、車両のドアの開閉に対応させても良い。
以下、この前後動作を、速度計10において、説明する。
イグニッションスイッチ61がONされると、制御装置19は、第2のムーブメント17を作動させて、駆動筐体16を、図2のX軸を上側に見た方向に対して、左回り方向に回動する。そして、可動筐体15は、見返し板40の第2の突出部41aによってX軸方向に回転移動しないよう拘束されつつ、駆動筐体16の第1の溝16a内を可動筐体15の第1の突出部15aが滑動する。
それにより、可動筐体15は、前後方向の最も後方(図2において、速度計10の位置)まで移動する。最も後方に移動すると、駆動筐体16は、図2のX軸を上側に見た方向に対して、右回り方向に回動し、可動筐体15は、最も前方(図2において、回転計20の位置)まで移動する。
車両エンジンがスタートすると、制御装置19は、車速センサ63の信号を取り込んで、第1のムーブメント13を作動させて、指針11を回動させる。そして、所定以上車速に達すると、前後動作を、例えば、2回行う。これは、運転者に、演出効果としての驚きを与えつつ、警告を与えるものである。
または、車速に応じて、可動筐体15を、前後方向に移動させても良い。例えば、高速走行時には、運転者は、遠景を見るため、速度計10を車両の前方へ移動するものである。これにより、運転者は、焦点移動を小さくする効果を得ることができる。
または、車速計10が直接示さない関連車両情報に応じて、可動筐体15を、前後方向に移動させても良い。例えば、速度センサ63から走行速度(V)の信号と、図示しない電子式燃料噴射装置をなす制御装置から燃料消費量(F)の信号を、制御回路19に入力し、V/F(燃費)を関連情報として利用するものである。
具体的には、車両が動き出す時、走行速度(V)が増加するとともに、燃料消費量(F)が急速に増加するため、燃費(V/F)は、最初は、低い(悪い)。そして、燃費(V/F)が所定置より低い時に、可動筐体15を、前後方向に移動させて、運転者に、演出効果としての驚きを与えつつ、警告を与えるものである。
または、運転者の座高に合わせて視点距離を変化させたりするため、第2のムーブメント17を作動させる操作ボタンを、新たに設けても良い。これにより、運転者は、好みに応じて、速度計10(可動筐体15)の前後方向の位置を調整することができる。
尚、回転計20、および、燃料計/水温計30の場合も、速度計10の場合と同様に車両の前後方向に動作させるため、説明を省略する。
以上、本実施形態では、速度計10、回転計20および燃料計/水温計30を、それぞれ、前後に動作させることによって、運転者に必要な車両情報を与えると共に、搭乗者に演出効果としての驚きやおもしろさを与えることができ、また文字盤が近くなるよう調整することにより、視認性を向上させることも可能となる。
即ち、コンビネーションメータ1を移動させるのではなくて、各表示部(速度計10、回転計20および燃料計/水温計30)を、計器筐体部(ケース51)に対して、各駆動手段(可動筐体15、駆動筐体16、および第2のムーブメント17)によって、移動させる。それにより、各駆動手段を簡易に構成することが可能となり、多種多様のバリエーションを持った、見映えのある斬新な視認性を有する可動式車両用計器を提供することが可能となる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、各表示部(10,20,30)を、計器筐体部(51)に対して、車両の前後方向に移動させたが、これに限る必要はなく、第2実施形態では、各表示部(10,20,30)を、計器筐体部(51)に対して、車両の上下方向の軸回りの回転方向に移動させる。図7は、本実施形態によるコンビネーションメータ1の部分正面図であり、図8は、図7のVIII−VIII線断面図である。以下、速度計10について説明する。
第1実施形態では、各表示部(10,20,30)を、計器筐体部(51)に対して、車両の前後方向に移動させたが、これに限る必要はなく、第2実施形態では、各表示部(10,20,30)を、計器筐体部(51)に対して、車両の上下方向の軸回りの回転方向に移動させる。図7は、本実施形態によるコンビネーションメータ1の部分正面図であり、図8は、図7のVIII−VIII線断面図である。以下、速度計10について説明する。
図8において、可動筐体15の下側には、Z軸方向(車両の上下軸方向)に、第2のシャフト17aを回動させる回動内機である第2のムーブメント17が配置される。第2のムーブメント17は、第2のプリント基板18に実装固定される。第2のシャフト17aは、第2のプリント基板18の貫通孔18aを通して表面側(図8の上側)へ延出し、その先端には可動筐体15が、直接に固定される。即ち、第2のムーブメント17によって、可動筐体15が、Z軸方向に、回動する。
可動筐体15が、Z軸方向に、回動するため、図1、図7の比較により明らかなように、開口部41bを、第1実施形態より大きくする必要がある。そのため、本実施形態では、図7,8に示すように、可撓性部材(例えば、黒色のエラストマ材)41cを、見返し板40の裏面側(図8の右側)に固定する。他の構成と作動については、第1実施形態と同様で、説明を省略する。
本実施形態では、各表示部(10,20,30)を、計器筐体部(51)に対して、車両の上下軸の回転方向に移動させるため、第1実施形態とは異なる他の多種多様のバリエーションを持った、見映えのある斬新な視認性を有する可動式車両用計器を提供することが可能となる。但し、前後方向の移動に比較して、回転方向の移動では、多少、視認性が低下する場合がある。
(その他の実施形態)
上述の実施形態において、他の指針計器を追加する、あるいは置換えてもよい。また、上述の指針計器に限らず、液晶表示部(例えば、インジケータ)に、本発明を適用しても良い。特に液晶表示部は、指針計器に比較して、その視認範囲が狭いため、図8において、Z軸方向に回転させて視認性を調整すれば、視認性が向上する効果が得られる。また、車両用以外の計器に、本発明を適用しても良い。
上述の実施形態において、他の指針計器を追加する、あるいは置換えてもよい。また、上述の指針計器に限らず、液晶表示部(例えば、インジケータ)に、本発明を適用しても良い。特に液晶表示部は、指針計器に比較して、その視認範囲が狭いため、図8において、Z軸方向に回転させて視認性を調整すれば、視認性が向上する効果が得られる。また、車両用以外の計器に、本発明を適用しても良い。
1 コンビネーションメータ(可動式車両用計器、可動式計器)
10 速度計(表示手段、表示器)
15 可動筐体(位置可変手段、動力変換手段、第1の支持部)
15a 第1の突出部(突出部)
16 駆動筐体(位置可変手段、動力変換手段、第2の支持部)
16a 第1の溝(凹部)
17 第2のムーブメント17(位置可変手段、駆動部)
19 制御回路(制御手段)
20 回転計(表示手段、表示器)
30 燃料計/水温計(表示手段、表示器)
51 ケース(計器筐体部)
10 速度計(表示手段、表示器)
15 可動筐体(位置可変手段、動力変換手段、第1の支持部)
15a 第1の突出部(突出部)
16 駆動筐体(位置可変手段、動力変換手段、第2の支持部)
16a 第1の溝(凹部)
17 第2のムーブメント17(位置可変手段、駆動部)
19 制御回路(制御手段)
20 回転計(表示手段、表示器)
30 燃料計/水温計(表示手段、表示器)
51 ケース(計器筐体部)
Claims (7)
- 所望の情報を表示する表示手段と、
前記表示手段を収容する計器筐体部と、
前記計器筐体部に対して、前記表示手段を移動可能に取り付ける位置可変手段とを備えることを特徴とする可動式計器。 - 前記位置可変手段は、利用者が前記表示手段を視認する方向に沿ってその前後に、前記表示手段を、前記計器筐体部に対して移動させることを特徴とする請求項1に記載の可動式計器。
- 前記位置可変手段は、回転運動を直線運動に変換する動力変換手段と、前記動力変換手段を回動させる駆動部とを有し、
前記動力変換手段は、前記駆動部の回転に応じて、前記表示手段を前記前後方向に移動させることを特徴とする請求項2に記載の可動式計器。 - 前記動力変換手段は、前記表示手段を支持する第1の支持部と、前記第1の支持部を前記前後方向に移動可能に回動する第2の支持部とを有し、
前記第1と第2の支持部の一方に形成された突出部と、前記第1と第2の支持部の他方に形成されたらせん状の凹部とを係合させ、回転運動を直線運動に変換することを特徴とする請求項3に記載の可動式計器。 - 前記表示手段は、複数の表示器を有し、
前記位置可変手段は、前記複数の表示器の各々を、前記計器筐体部に対して移動させることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の可動式計器。 - 前記表示手段の表示情報に応じて、前記位置可変手段を制御し、前記表示手段を移動させる制御手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の可動式計器。
- 前記表示手段は、車両用計器に適用され、前記制御手段が、車両情報に応じて、前記位置可変手段を制御し、前記表示手段を移動させることを特徴とする請求項6に記載の可動式計器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004146743A JP2005324747A (ja) | 2004-05-17 | 2004-05-17 | 可動式計器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004146743A JP2005324747A (ja) | 2004-05-17 | 2004-05-17 | 可動式計器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005324747A true JP2005324747A (ja) | 2005-11-24 |
Family
ID=35471429
Family Applications (1)
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JP2004146743A Pending JP2005324747A (ja) | 2004-05-17 | 2004-05-17 | 可動式計器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005324747A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010195137A (ja) * | 2009-02-24 | 2010-09-09 | Yazaki Corp | コンビネーションメータ |
JP2014142221A (ja) * | 2013-01-23 | 2014-08-07 | Yazaki Corp | 計器 |
-
2004
- 2004-05-17 JP JP2004146743A patent/JP2005324747A/ja active Pending
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