以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。本発明は、図1に示すように、複数の店舗(本例では遊技場A,B,C,…)の各々に設けられる記録媒体処理装置である呼出ランプ装置20と、店舗外(本例ではカード会社)に設けられ、場内管理装置30及び専用線を介して前記呼出ランプ装置20と通信可能なセンタ管理装置40とからなる来店数集計システム1である。
この来店数集計システム1においては、センタ管理装置40が、複数の遊技場(A,B,C,…)のうちの2以上の遊技場(例えばA,B,C)において共通に開催されるイベントを告知する電子メールを当該イベントが開催される遊技場の会員の電子メールアドレス宛に送信する。この電子メールを受信してイベントの開催を知った会員は遊技場に行き、呼出ランプ装置20に記録媒体である会員カード3を挿入して遊技を行う。この会員カード3を受け付けて会員特定情報である会員IDを読み取った呼出ランプ装置20は、この会員IDを場内管理装置30に送信し、これを受信した場内管理装置30は、この会員IDを一旦記憶した後にセンタ管理装置40に送信し、これを受信したセンタ管理装置40は、この会員IDに基づいて来店数を集計する。
ここで、前記イベントが開催される2以上の遊技場(例えばA,B,C)のうちの複数の遊技場(例えばA,B,C)で会員登録をしている会員は、これら複数の遊技場に来店することがある。このような場合には、前述したように複数の遊技場に来店した会員を考慮して来店数を集計することが必要とされる。本発明の来店数集計システム1は、イベントの開催期間中に該イベントが共通に開催されている2以上の遊技場(ここではA,B,C)のうちの複数の遊技場(例えばA,B,C)に来店した会員を1名として第1の来店数(実来店数)を集計する実来店数集計処理や、イベントの開催期間中に該イベントが共通に開催されている2以上の遊技場(ここではA,B,C)に来店した会員の延べ人数である第2の来店数(延べ来店数)を集計する延べ来店数集計処理を行うことにより、複数の遊技場に来店する会員を考慮した来店数の集計を行うことを可能とするものである。
なお、本発明は、図6に示すように、会員情報DBに、各遊技場毎に会員IDと対応付けて電子メールアドレスを記憶しておき、図9に示すように、イベントを告知する電子メールを送信する際、該電子メールの送信先である会員が、該イベントが共通に開催される2以上の遊技場のうちの複数の遊技場について会員登録を行っていると特定されたときに、該会員の電子メールアドレス宛に前記電子メールを1通のみ送信する第1実施形態に係る来店数集計システム1と、図14に示すように、会員情報DBに、会員の電子メールアドレスと対応付けて当該会員が会員登録を行っているすべての遊技場について各遊技場を特定可能な会員IDを記憶しておき、図16に示すように、イベントを告知する電子メールを送信する際、前記電子メールアドレスと対応付けて記憶されている会員IDから特定される遊技場のうちの2以上の遊技場において当該イベントが開催される場合であっても、該電子メールアドレス宛に前記電子メールを1通のみ送信する第2実施形態に係る来店数集計システム1とを含む。
以下においては、まず第1実施形態に係る来店数集計システム1について説明し、次に、第2実施形態に係る来店数集計システム1について、第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、最後に本発明の変形例について説明する。なお、ここでは店舗の一例である遊技場がA,B,C,…と多数存在する例について説明する。また、以下においては、データベースを「DB」と略記する。
[1.第1実施形態に係る来店数集計システム1]
まず、図1〜図8を参照して、第1実施形態に係る来店数集計システム1の構成について説明する。図1に示すように、センタ管理装置40は、会員カード3の発行や管理を行うカード会社に設けられており、専用線(又はインターネットでも可)を介して複数の遊技場A,B,C,…の各々に設けられている場内管理装置30と通信可能に接続されている。また、この場内管理装置30は、当該場内管理装置30が備えられている遊技場の呼出ランプ装置20と通信可能に接続されている。即ち、センタ管理装置40と呼出ランプ装置20とは場内管理装置30を介して通信可能である。また、センタ管理装置40は、インターネットを介して各遊技場A,B,C,…について会員登録を行った会員の情報端末(例えばPCや携帯電話)と通信接続されるようになっており、該会員の電子メールアドレス宛にイベントを告知する電子メールを送信することが可能である。
なお、各遊技場A,B,C,…について会員登録を行った会員に対しては、会員カード3が発行される。この会員カード3は記録媒体の一例であって、遊技場(会員登録を行った遊技場)及び当該遊技場について会員登録を行った会員を個々に特定可能な会員IDが記録されている。具体的には、A00001というように、会員IDの頭文字で遊技場(ここでは遊技場A)を特定可能であり、それに続く5桁の数値で当該遊技場(ここでは遊技場A)の会員を個々に特定可能である。この会員カード3は、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、会員ID等が記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。この会員カード3は、図3(b)に示すように、呼出ランプ装置20の外部から挿入されて使用される。
遊技機であるパチンコ機10は、図1に示すように、各遊技場A,B,C,…における遊技島(図示外)において機種等に従って所定の位置に配置され、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものである。なおパチンコ機10は、予め設定された台番号によって個々に特定可能である。
このパチンコ機10は、図3(a)に示すように、その前面に始動入賞口,大入賞口,一般入賞口等の複数の入賞口や、複数種類の識別情報である図柄を可変表示可能な可変表示装置等が設けられている遊技領域を備えている。また、遊技領域の下方には、玉払出装置から払い出されるパチンコ玉を貯留する上皿と、該上皿内に貯留しきれない余剰のパチンコ玉を貯留する下皿,及びパチンコ玉を遊技領域に打ち込むための操作を受け付ける発射ハンドル等を備えている。また図2に示すように、その内部に遊技制御基板11及び情報出力基板12等を備えており、これらの各構成要素は図2に示すように接続されている。
遊技制御基板11は、パチンコ機10における遊技状態を制御するものである。情報出力基板12は、後述する呼出ランプ装置20の通信部21と通信可能に接続され、パチンコ機10での遊技に関連して発生する情報を呼出ランプ装置20の通信部21に出力するものである。
なお、パチンコ機10においては、発射ハンドルの操作でパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技が行われ、該パチンコ機10での遊技に関連して発生する情報として、会員遊技者がパチンコ機10により遊技を行うことにより大当りが発生すると、該大当りの発生を特定可能な大当り信号が情報出力基板12から出力される。
具体的には、まず遊技領域に打ち込まれた打込玉が始動入賞口に入賞した場合には、可変表示装置の可変表示が開始されて所定時間の経過後に該可変表示が停止する。この可変表示装置の表示結果が予め定められた所定態様(例えば「777」等のぞろ目態様)となった場合には、遊技者にとって有利な大当りが発生して、閉成されていた大入賞口が開成されて前記打込玉が大入賞口に入賞可能になると共に、該大当りの発生を特定可能な情報として、該大当りの発生から終了までの間において継続的な大当り信号が情報出力基板12から出力される。
呼出ランプ装置20は記録媒体処理装置の一例であって、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の上部に隣接して)設けられ、該対応するパチンコ機10で遊技を行う会員遊技者の会員IDを会員カード3から読み取って、場内管理装置30に対して送信するものである。この呼出ランプ装置20は、横長の箱形の形状を呈するものであり、図3(a)に示すように、その前面に会員カード挿入口23a,返却ボタン23b,呼出ボタン24,及びランプ25を備え、図2及び図3(b)に示すように、その内部に通信部21,制御部22,及び会員カードリーダ23を備えている。これら呼出ランプ装置20に備えられる各機器は、図2に示すように接続されている。この呼出ランプ装置20は、予め設定された装置IDによって個々に特定可能である。
通信部21は、図2に示すように、後述する場内管理装置30の場内通信部31と通信可能に接続されており、呼出ランプ装置20と場内管理装置30との間における通信を司るものである。また、通信部21は、図2に示すように、パチンコ機10の情報出力基板12とも通信可能に接続されている。この通信部21は会員特定情報送信手段の一例であって、後述する会員特定情報読取手段である会員カードリーダ23により読み取った会員IDを遊技場外に送信するための処理を行うものである。ここでは前記読み取った会員IDを場内管理装置30に対して送信し、場内管理装置30が、受信した会員IDを一旦後述する遊技履歴DBに記憶してから遊技場外(カード会社)のセンタ管理装置40に対して送信する。なお、この通信部21から送信された会員IDは、呼出ランプ装置20と場内管理装置30との間の通信の中継を司る台端末(図示外)に一旦入力され、台端末が、入力された会員IDを該会員IDの送信元である呼出ランプ装置20の装置IDと共に場内管理装置30に送信する。即ち、場内管理装置30においては、受信した装置IDによって、これと共に受信した会員IDの送信元である呼出ランプ装置20を特定可能である。
また、この通信部21には、前述した情報出力基板12から出力された大当り信号が入力される。さらに、この入力された大当り信号は、通信部21から場内管理装置30に対して送信される。なお、この通信部21から送信された大当り信号についても、呼出ランプ装置20と場内管理装置30との間の通信の中継を司る台端末(図示外)に一旦入力され、台端末が、入力された大当り信号を該大当り信号の送信元である呼出ランプ装置20の装置IDと共に場内管理装置30に送信する。即ち、場内管理装置30においては、受信した装置IDによって、これと共に受信した大当り信号の送信元である呼出ランプ装置20を特定可能である。
制御部22はCPU,RAM,ROM等を備え、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、呼出ランプ装置20に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。ここで、RAMには、前述した大当り信号の入力毎にカウントされる当日の大当り回数(営業開始時には0であり、大当り信号の入力毎に1づつ加算される)が記憶されている。
会員カードリーダ23は会員特定情報読取手段の一例であって、記録媒体である会員カード3を受け付けて、該会員カード3から会員IDを読み取るものであり、ここでは図3(b)に示すように、会員カード挿入口23aから挿入された会員カード3を受け付けて、該会員カード3から会員IDを読み取る。この会員カードリーダ23は、前記ICカードである会員カード3に対応したICカードリーダを備えている。返却ボタン23bは会員カードリーダ23にて受け付けている会員カード3を会員に返却するために操作するボタンであり、この返却ボタン23bが操作されると会員カードリーダ23にて受け付けている会員カード3が会員カード挿入口23aから排出されて、会員に返却される。
呼出ボタン24は、遊技場の店員を呼び出す操作を受け付けるものである。この呼出ボタン24が操作されると、ランプ25が発光されて、遊技場の店員が呼び出される。ディスプレイ26は、制御部22のRAMに記憶している当日の大当り回数等の遊技情報を表示するものである。また、パチンコ機10(情報出力基板12)から送信されてくるスタート信号に基づいてカウントされる可変表示装置の可変表示回数(いわゆるスタート回数)等も表示される。
以上に説明した呼出ランプ装置20では、会員カードリーダ23により会員IDが読み取られると、該読み取った会員ID(即ち対応するパチンコ機10で遊技を行う会員遊技者の会員ID)が、通信部21から場内管理装置30の場内通信部31に対して送信される。また、大当り信号がパチンコ機10から通信部21に入力されると、これに基づいて大当り信号が、通信部21から場内管理装置30の場内通信部31に対して送信される。また、返却ボタン23bが操作されて会員カード3が返却されたときには、会員カード3が返却された旨を示す返却信号が、通信部21から場内管理装置30の場内通信部31に対して送信される。なお、この通信部21から送信された返却信号についても、呼出ランプ装置20と場内管理装置30との間の通信の中継を司る台端末(図示外)に一旦入力され、台端末が、入力された返却信号を該返却信号の送信元である呼出ランプ装置20の装置IDと共に場内管理装置30に送信する。即ち、場内管理装置30においては、受信した装置IDによって、これと共に受信した返却信号の送信元である呼出ランプ装置20を特定可能である。
次に場内管理装置30について説明する。場内管理装置30は、図1に示すように各遊技場(A,B,C,…)内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられ、図1及び図2に示すように、遊技場内の各呼出ランプ装置20等と通信可能に接続されると共に、遊技場外(ここではカード会社)に設置されるセンタ管理装置40と専用線を介して通信可能に接続されている。この場内管理装置30は、図2に示すように、場内通信部31,制御部32,ハードディスク33,及び場外通信部34等を備え、これらの各構成要素は図2に示すように接続されている。
場内通信部31は、通信用ケーブルや通信機器等を介して呼出ランプ装置20の通信部21と通信可能に接続され、場内管理装置30と呼出ランプ装置20との間の通信を司るものである。ここでは前述したように、呼出ランプ装置20が会員カード3を受け付けたときに送信されてくる会員ID(及び装置ID)と、パチンコ機10で大当りが発生したときに送信されてくる大当り信号(及び装置ID)と、会員カード3が返却されたときに送信されてくる返却信号(及び装置ID)等を受信する。
制御部32はCPU,RAM,及びROM等を備え、ハードディスク33(又はROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、接続される各構成要素の動作を制御して(あるいは各構成要素からの信号を受信して)各種の処理を行うものである。
記憶装置であるハードディスク33は、図4(a)及び(b)に示す各種のDB及び集計データを記憶している。図4(a)に示すカード受付DBは、各パチンコ機10の「台番号」と、当該台番号のパチンコ機10と対応して設置され、場内管理装置30と接続される呼出ランプ装置20の「装置ID」とを対応付けて記憶している。さらにこの台番号及び装置IDと対応付けて、当該装置IDの呼出ランプ装置20が受け付けている会員カード3から読み取った「会員ID」と、前記会員カード3が受け付けられている状態で当該台番号のパチンコ機10で発生した大当りの「大当り回数」(ここでは前記会員カード3が受け付けられている状態で当該台番号に対応する装置IDの呼出ランプ装置20から送信されてきた大当り信号を受信した回数となる)とを記憶している。
図4(b)に示す遊技履歴DBは、各会員の遊技履歴(ここでは1日分)を記憶しており、図4(a)に示したカード受付DBに基づいて作成されるDBである。具体的には、場内管理装置30(通信部31)が呼出ランプ装置20から返却信号を受信したことに基づいて、該返却信号と共に受信した装置IDと対応付けてカード受付DBに記憶している「会員ID」と、「台番号」と、「大当り回数」とが遊技履歴DBに記憶される。これを会員ID順にソートすることで図4(b)に示すように各会員ID毎の遊技履歴となる。なお、図4(b)の例(会員IDがA00005の場合)に示すように、台移動等により一の会員IDについて複数の台番号(及び大当り回数)が記憶される場合もある。
場外通信部34は、専用線(又はインターネットでも可)を介してセンタ管理装置40の通信部41と通信可能に接続され、場内管理装置30とセンタ管理装置40との間の通信を司るものである。この場外通信部34は、当該場内管理装置30が設置されている遊技場の1日の営業終了後に、図4(b)に示す遊技履歴DBの記憶内容(以下遊技履歴と呼ぶ)をセンタ管理装置40に対して送信するものである。
次にセンタ管理装置40について説明する。センタ管理装置40は、図1に示すように遊技場外(ここでは前記会員カード3の発行を行うカード会社)に設けられ、図1及び図2に示すように、複数の遊技場(ここではA,B,C,…)に設けられる各場内管理装置30と専用線を介して通信可能に接続されると共に、インターネットを介して会員遊技者が操作する情報端末(携帯電話やPC)とも通信可能に接続される。このセンタ管理装置40は、図2に示すように、通信部41,制御部42,ハードディスク43,入力装置44,及びディスプレイ45等を備え、これらの各構成要素は図2に示すように接続されている。
通信部41は、専用線を介して各遊技場(ここではA,B,C,…)の場内管理装置30の場外通信部34と通信可能に接続され、場内管理装置30とセンタ管理装置40との間の通信を司るものである。また通信部41はインターネットに接続されており、同じくインターネットに接続される会員遊技者が操作する情報端末(携帯電話やPC)との通信を司るものである。
この通信部41は会員特定情報受信手段の一例であって、前記会員特定情報送信手段(呼出ランプ装置20の通信部21)により送信された会員IDを受信するものであり、ここでは場内管理装置30を介して前記遊技履歴(呼出ランプ装置20から送信された会員IDを含む)を受信する。つまり、本実施例においては、センタ管理装置40は、呼出ランプ装置20から送信された会員IDを直接受信するのではなく、場内管理装置30を介して受信する。
また通信部41は電子メール送信手段の一例であって、前記複数の遊技場(A,B,C,…)のうちの2以上の遊技場(例えばA,B,Cの3つ)において共通に開催されるイベントを告知する電子メールを、後述する会員情報記憶手段であるハードディスク43に記憶されている電子メールアドレスのうちの当該イベントが開催される遊技場(ここではA,B,Cの3つ)の会員の電子メールアドレス宛に送信するものである。
ここで、電子メール送信手段である通信部41は、後述する図10に示すように、前記イベントを告知する電子メールに該イベントに関する情報を提供するウェブサイトにアクセスするためのアドレス情報を含めて送信するものである。
なお、電子メール送信手段である通信部41は、後述する重複特定手段(制御部42)によりイベントが共通に開催される2以上の遊技場のうちの複数の遊技場について会員登録を行っていると特定された会員の電子メールアドレス宛には、前記イベントを告知する同一内容の電子メールを1通のみ送信するものであるが、これについては図9を用いて詳述する。
入力装置44は、各種の情報の入力を受け付けるための入力デバイスであり、例えばキーボードやマウス等である。ディスプレイ45は、各種の情報を表示するための表示デバイスであり、例えば液晶表示器である。
ここでディスプレイ45は出力手段の一例であって、後述する集計手段(制御部42)により集計した来店数を出力するものであり、後述する図13に示すように、来店数データ提供画面において選択されたイベントについての来店数(実来店数及び/又は延べ来店数)を視認可能に出力する。
また、これら入力装置44及びディスプレイ45は、遊技場A,B,C,…において開催されるイベントに関する情報を後述するイベント情報DBに登録するためのものである。具体的には、図5に示すように、ディスプレイ45に表示されるイベント設定画面において、カード会社において企画したイベント(あるいは各遊技場が企画したイベント)に関する情報を入力装置44により入力することで、該入力された情報が図7に示すイベント情報DBに記憶される。
この図5に示すイベント設定画面には、開催するイベントの「イベント名」,当該イベントが開催される遊技場名(又は当該イベントが開催される各遊技場を個々に特定可能な遊技場IDでも可)である「開催ホール」,当該イベントが開催される期間である「開催期間」,及び当該イベントの内容の説明である「イベント内容」の各々に対応する入力欄が設けられている。また、その下方には、当該イベントにおいて取得すべきデータである「取得データ」を選択するためのプルダウンメニューと、当該イベントについての来店数の「集計方法」を選択するためのチェックボックスが設けられている。なお、プルダウンメニューからは、会員が遊技場に来店する毎に1ポイント付与される来店ポイントの累計値(イベントの開催期間における累計値)である「来店ポイント」,会員の遊技において1日に発生した大当り回数である「大当り回数(1日)」,又はデータを取得しない「なし」のいずれかを選択可能である。また、チェックボックスのチェックによって、「実来店数」,「延べ来店数」のいずれか一方又は両方の集計方法を選択可能である。さらに、その下方には、入力した情報をイベント情報DBに記憶するための「設定」ボタンと、イベント情報DBへの登録をキャンセルするための「キャンセル」ボタンとが設けられている。
これら各入力欄に所定の事項を入力して、プルダウンメニューで取得データを選択し、チェックボックスで集計方法を選択して「設定」ボタンをクリックすることにより、これら入力,選択された情報がイベント情報DB(図7)に当該イベントを個々に特定可能なイベントIDと対応付けて記憶される。なお、「キャンセル」ボタンをクリックすると入力された情報がクリアされ、選択された項目はデフォルト値となる。
ここで入力装置44及びディスプレイ45は集計処理方法設定手段の一例であって、電子メールにより告知するイベント毎に、後述する集計手段(制御部42)により実来店数集計処理を行うか、又は延べ来店数集計処理を行うかを設定するものであり、具体的には上述した「集計方法」のチェックボックスのチェックによりこれが設定される。
記憶装置であるハードディスク43は、図6〜図8に示す各種のDBを記憶している。このハードディスク43は会員情報記憶手段の一例であって、各会員毎に、各会員が所有する前記複数の遊技場(A,B,C,…)における1又は複数の会員カード3各々に記録される会員IDと当該会員の電子メールアドレスを含む会員情報とを対応付けて記憶するものである。本第1実施形態では、図6に示す会員情報DBにおいて、各遊技場毎に、当該遊技場の会員IDを記憶している。そして各会員IDと対応付けて、当該会員IDから特定される会員の「氏名」と、「性別」と、「生年月日」と、「住所」と、「電子メールアドレス」と、「来店ポイント」とを記憶している。この来店ポイントは当該遊技場での来店ポイントの累計値である。
またハードディスク43は図7に示すイベント情報DBを記憶している。このイベント情報DBは、各イベントを個々に特定可能な「イベントID」と対応付けて、当該イベントIDから特定されるイベントの「イベント名」と、「開催ホール」と、「開催期間」と、「イベント内容」と、「取得データ」と、「集計方法」とを記憶している。これら「イベント名」〜「集計方法」は図5のイベント設定画面において入力,選択された情報である。なお、このイベント情報DBでは、図7に示すように、複数の遊技場において共通に開催されるイベント(例えばイベントIDがI040411のポイントラリーやイベントIDがI040412の大当り競争)に関する情報が記憶されているが、その他にも単独の遊技場で開催されるイベント(例えばイベントIDがI040413の新台導入)も記憶されている。この単独の遊技場で開催されるイベントについても図5のイベント設定画面で設定可能である(開催ホールとして遊技場名を1つだけ入力すれば良い)。なお、「イベント名」と、「開催ホール」と、「開催期間」と、「イベント内容」については会員の情報端末(PCや携帯電話)にインストールされているインターネットブラウザソフトにより表示可能な形式(例えばhtml形式等)でも記憶されており、このデータには後述する図10に示すように会員の情報端末(PCや携帯電話)からアクセス可能である。即ち、当該センタ管理装置40はイベントに関する情報を提供する情報提供サーバとしても機能するものである。
またハードディスク43は図8(a)に示すイベント履歴DBを記憶している。このイベント履歴DBは、前述した会員情報DBに記憶されている各会員ID毎に、当該会員IDと対応付けて、各イベントのイベントIDについて、該イベントを告知する電子メールを当該会員IDの会員の電子メールアドレス宛に送信したか否かを示す「メール送信フラグ」(値が0であれば送信しておらず、値が1であれば送信している)と、当該会員IDの会員の電子メールアドレス宛に送信した電子メールに含まれるアドレス情報(該イベントに関する情報を提供するウェブサイトにアクセスするためのアドレス)に基づいてウェブサイトにアクセスしたか否かを示す「アクセスフラグ」(値が0であればアクセスしておらず、値が1であればアクセスしたことを示す)が記憶されている。また、前記イベント設定画面で集計方法として「実来店数」が選択された場合には、当該会員IDの会員が来店したか否かを示す「集計対象フラグ」(値が0であれば来店しておらず、値が1であれば来店したことを示す)を記憶している。さらに前記イベント設定画面で「取得データ」として、「なし」以外の項目が選択された場合には、該選択された項目(「来店ポイント」又は「大当り回数(1日)」)を記憶している。なお、「メール送信フラグ」,「アクセスフラグ」,及び「集計対象フラグ」の初期値はいずれも0である。
ここでハードディスク43は来店済会員記憶手段の一例であって、共通のイベントが開催されている2以上の遊技場のうちのいずれかの遊技場の会員IDを会員特定情報受信手段である通信部41により受信したことに基づいて、当該会員が来店した旨を記憶するものである。ここでは、上述したように「集計対象フラグ」を1と記憶することにより当該会員IDから特定される会員が前記イベントIDから特定されるイベントが開催されている遊技場に来店した旨を記憶する。なお、本例では集計方法として実来店数が選択されたイベントについてのみ「集計対象フラグ」が設定されるが、これに限らず、集計方法として延べ来店数が選択されたイベントについても「集計対象フラグ」を設定し、該「集計対象フラグ」を1と記憶することにより来店した旨を記憶しても良い。
またハードディスク43はアクセス記憶手段の一例であって、会員IDと対応付けて当該会員IDから特定される会員がアドレス情報に基づいてウェブサイトにアクセスした旨を記憶するものであり、上述したように「アクセスフラグ」を1とすることによりウェブサイトにアクセスした旨を記憶する。
このイベント履歴DBについて具体例で説明すると、イベントIDがI040411のポイントラリーについては、開催ホールがA,B,Cであるので、遊技場A,B,Cの会員の電子メールアドレス宛には該ポイントラリーを告知する電子メール(アドレス情報を含む)が送信されており、遊技場A,B,Cの会員IDに対応する「メール送信フラグ」は1となっている。また、会員がこの電子メールのアドレス情報に基づいて当該イベントに関する情報が提供されるウェブサイトにアクセスした場合には該会員の「アクセスフラグ」が1となっている。また、前記イベント設定画面で集計方法として「実来店数」が選択されているので、「集計対象フラグ」を記憶している。さらに「取得データ」として、該イベントの開催期間中における該イベントが開催される遊技場(即ちA,B,C)の来店ポイントの累計値である「来店ポイント」を記憶している。
またイベントIDがI040412の大当り競争については、開催ホールがA,B,Cであるので、遊技場A,B,Cの会員の電子メールアドレス宛には該大当り競争を告知する電子メール(アドレス情報を含む)が送信されており、遊技場A,B,Cの会員IDに対応する「メール送信フラグ」は1となっている。また、会員がこの電子メールのアドレス情報に基づいて当該イベントに関する情報が提供されるウェブサイトにアクセスした場合には該会員の「アクセスフラグ」が1となっている。また、集計方法として「延べ来店数」が選択されているので、「集計対象フラグ」は記憶されていない。さらに「取得データ」として、該イベントの開催期間中における該イベントが開催される遊技場(即ちA,B,C)における1日の大当り回数である「大当り回数(1日)」を記憶している。
さらにイベントIDがI040413の新台導入については、開催ホールがAであるので、遊技場Aの会員の電子メールアドレス宛には該新台導入を告知する電子メール(アドレス情報を含む)が送信されており、遊技場Aの会員IDに対応する「メール送信フラグ」は1となっている。また、遊技場Aの会員がこの電子メールのアドレス情報に基づいて当該イベントに関する情報が提供されるウェブサイトにアクセスした場合には該会員の「アクセスフラグ」が1となっている。また、集計方法として「実来店数」が選択されているので、「集計対象フラグ」が記憶されている。さらに「取得データ」として、「なし」が選択されているので取得データは記憶されていない。
またハードディスク43は図8(b)に示す来店数DBを記憶している。この来店数DBは、図7に示したイベント情報DBの各イベントIDと対応付けて、該イベントIDから特定されるイベントを告知する電子メールを送信した会員の数(会員の電子メールアドレスの数)である「電子メール送信数」と、該イベントを告知する電子メールに含まれるアドレス情報に基づいて該イベントに関する情報を提供するサイトにアクセスした会員の数である「アクセス数」と、該イベントが開催される遊技場に来店した会員の来店数(図5のイベント設定画面で設定された集計方法であり「実来店数」,「延べ来店数」のいずれか又は両方)と、100×来店数(実来店数又は延べ来店数)/アクセス数の式により算出される「来店比率」を記憶している。さらに、「店舗毎来店数」として、該イベントが開催される各遊技場毎の延べ来店数を記憶している。
制御部42はCPU,RAM,及びROM等を備え、ハードディスク43(又はROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、接続される各構成要素の動作を制御して(あるいは各構成要素からの信号を受信して)各種の処理を行うものである。
この制御部42は集計手段の一例であって、電子メール送信手段(通信部41)から送信した電子メールにより会員に告知したイベントに関して、当該イベントの開催期間中に会員特定情報受信手段(通信部41)により受信した会員IDに基づいて、前記電子メールを送信した会員のうち当該イベントが開催される遊技場に来店した会員の来店数を集計するものである。この集計方法については図12を用いて後述する。
また集計手段である制御部42は、会員特定情報受信手段である通信部41により受信した会員IDから特定される遊技場毎に会員の来店数(ここでは延べ来店数である)を集計するものである。この集計方法については図12を用いて後述する。
また制御部42は複数登録特定手段の一例であって、イベントの開催期間中に会員特定情報受信手段(通信部41)により受信した会員IDから特定される会員が該イベントが開催されている2以上の遊技場のうちの複数の遊技場について会員登録を行っているか否かを特定するものである。具体的には、受信した会員ID(本例では受信した遊技履歴に含まれる会員ID)に対応する電子メールアドレスを特定し、特定した電子メールアドレスをキーとして、該イベントが開催されている遊技場の会員の電子メールアドレス(会員情報DBに記憶されている)の中から同一の電子メールアドレスを検索する。その結果、同一の電子メールアドレスが複数検索された場合には、複数の遊技場について会員登録を行っていると特定され、1つしか検索されなかった場合には、複数の遊技場について会員登録を行っていないと特定される。本例では、複数登録特定手段である制御部42は、前記イベントが開催されている遊技場の会員の会員IDの中から、上記の処理により検索された1つ又は複数の電子メールアドレスと対応付けて記憶されている会員IDを全て特定する処理を行う。
また制御部42は判定手段の一例であって、会員特定情報受信手段(通信部41)により会員IDを受信したことに基づいて、該受信した会員IDから特定される会員を来店数の集計対象とするか否かを判定するものである。なお、判定手段である制御部42は、第1の判定手段及び第2の判定手段として機能する。
ここで制御部42は第1判定手段の一例であって、会員特定情報受信手段(通信部41)により受信した会員IDから特定される遊技場がイベントが開催されている遊技場であり、かつ該受信した会員IDから特定される会員について来店済会員記憶手段(ハードディスク43)で来店した旨が記憶されていない(即ち集計対象フラグが0である)ことを条件として、当該会員を来店者として来店数の集計対象とすると判定するものである。
また制御部42は第2判定手段の一例であって、会員特定情報受信手段(通信部41)により受信した会員IDから特定される遊技場がイベントが開催されている遊技場であることを条件として、当該会員IDから特定される会員を来店者として来店数の集計対象とすると判定するものである。
また第1判定手段及び第2判定手段として機能する制御部42は、会員特定情報受信手段(通信部41)により受信した会員IDと対応付けてアクセス記憶手段(ハードディスク41)で前記ウェブサイトにアクセスした旨が記憶されていることを条件として、当該会員(即ち受信した会員IDから特定される会員)を来店者として来店数の集計対象とすると判定するものであり、具体的には、イベント履歴DBにおいて、受信した会員IDに対応する「アクセスフラグ」(即ち受信した会員IDから特定される遊技場で開催されているイベントについてのアクセスフラグ)が1であることを条件として当該会員IDから特定される会員を来店者として来店数の集計対象とする。
ここで、本第1実施形態においては、前記来店済記憶手段として機能するハードディスク43は、前記複数登録特定手段(制御部42)により複数の遊技場について会員登録を行っていると特定された会員のいずれかの会員IDに基づいて、前記第1判定手段(制御部42)により集計対象とすると判定されたときに、当該会員が来店した旨を記憶するものである。本例では、会員特定情報受信手段である通信部41により受信した会員ID(即ち上記複数登録特定手段により特定される会員IDの一つとなる)について、「集計対象フラグ」が0であることを条件として、複数登録特定手段である制御部42により特定される全ての会員IDに対応する「集計対象フラグ」を、全て1と記憶する。
なお集計手段として機能する制御部42は、前記第1判定手段(制御部42)により集計対象とすると判定されたときに、第1の来店数(ここでは来店数DBの実来店数)に1を加算することにより第1の来店数(即ち実来店数)を集計する実来店数集計処理を行い、前記第2判定手段(制御部42)により集計対象とすると判定されたときに、第2の来店数(来店数DBの延べ来店数)に1を加算することにより第2の来店数(延べ来店数)を集計する延べ来店数集計処理を行うものである。
さらに制御部42は重複特定手段の一例であって、前記電子メール送信手段(通信部41)により電子メールを送信するときに、該電子メールの送信先である会員が該電子メールにより告知するイベントが共通に開催される2以上の遊技場のうちの複数の遊技場について会員登録を行っているか否かを特定するものである。この特定方法については図9を用いて後述する。
次に第1実施形態に係る来店数集計システム1の作用について図9〜図13を用いて説明する。
電子メール送信手段を備えるセンタ管理装置40は、図7に示したイベント情報DBで記憶している各イベントについて、所定のタイミング(例えばイベントが開催される3日前であり、イベントIDがI040411のポイントラリーであれば開催日である2004年4月11日の3日前にあたる4月8日)に達したときに、該イベントを告知する電子メールを該イベントが開催される遊技場の会員の電子メールアドレス宛に送信する。
その際にセンタ管理装置40が行う処理について図9を用いて説明する。まず、告知するイベントが開催される遊技場を図7のイベント情報DBの「開催ホール」により特定する(イベントIDがI040411のポイントラリーであれば開催ホールである遊技場A,B,Cを特定する:SA1)。そして、特定した遊技場の会員の電子メールアドレス(即ち会員情報DBの遊技場A,B,C)を全て抽出する(SA2)。ここで、イベントが開催される2以上の遊技場(A,B,C)のうち、例えば、遊技場A,B,Cで会員登録を行っている(各々遊技場の会員IDはA00001,B00815,C02102)会員A.Aや、遊技場A,Bで会員登録を行っている(各々遊技場の会員IDはA00002,B01052)会員B.Bのように、複数の遊技場で登録を行っている会員が存在する場合があり、この場合には抽出された電子メールアドレスの中に重複しているものが存在する(図9ではaa@***.ne.jp及びbb@***.ne.jp)。重複特定手段(制御部42)を備えるセンタ管理装置40は、SA2で抽出した電子メールアドレスから重複している電子メールアドレスを特定する(SA3)。そして抽出した電子メールアドレスから送信先の電子メールアドレスを設定する(SA4)が、その際、重複していない電子メールアドレスはそのまま送信先の電子メールアドレスとして設定し、重複していると特定された電子メールアドレスについては、そのうち1つのみを送信先の電子メールアドレスとして設定する。そして電子メール送信手段(通信部41)によりSA4で設定した送信先の電子メールアドレス宛に前記イベントを告知する電子メールを送信する(SA5)。なお、本例では、ここで送信する電子メールは、前記イベントに関する情報を提供するウェブサイトにアクセスするためのアドレス情報を含む。
また、センタ管理装置40は、電子メールの送信の完了に伴い、SA2で抽出した電子メールアドレスに対応する会員IDの「メール送信フラグ」(即ちここでは遊技場A,B,Cの会員の「メール送信フラグ」)を1とすると共に、SA4で設定した電子メールアドレスの数(即ち送信した電子メールの数)を図8(b)の来店数DBにおいて、対応するイベントID(ここではI040411)の「電子メール送信数」として記憶する。
このように、重複している電子メールアドレスから1つのみを送信先の電子メールアドレスとして設定するので、複数の遊技場について会員登録を行っていると特定された会員の電子メールアドレス宛には同一内容の電子メールを1通のみ送信することとなり、複数の遊技場に登録している会員に対して同一内容の電子メールを重複して送信するという無駄な処理を行うことがなくなる。その結果、同一内容の電子メールを重複して受信した会員が不快感を抱くというおそれがなくなる。
次に、SA5で送信された電子メールは電子メールサーバを介して(送信先が携帯電話の電子メールアドレスであれば携帯電話用の電子メールサーバを介して)会員が操作する情報端末(PCや携帯電話)に送信される。これを受信した会員は情報端末の電子メールソフトにより受信した電子メールを見ることとなる(図10)。図10のD1は電子メールを受信した会員が操作する情報端末に表示される画面であり、イベントの告知(「A,B,C店会員の皆様 ポイントラリーが開催されます。詳細は以下のURLに」)と、該イベントに関する情報を提供するウェブサイトにアクセスするためのアドレス情報(「http://center****//I040411/A00001」)が表示される。
ここで、このアドレス情報は、各イベントID毎,及び各会員ID毎に単独のものであり、このアドレス情報(ここではhttp://center****/I040411/A00001)を選択して(あるいは入力して)ウェブサイトにアクセスすると、アクセス確認用の画面が表示される(D2)。センタ管理装置40側では、予め各イベント毎,及び各会員毎に用意したアクセス確認用画面のデータにアクセスがあったか否かをアクセスのログによって特定可能である。ここで、センタ管理装置40はアクセスがあったことを特定した場合には、イベント履歴DBの該アクセスがあったデータに対応するイベントID(ここではイベントIDがI040411)及び会員ID(ここでは会員IDがA00001)についてのアクセスフラグを1として、来店数DBにおいて該イベントIDの「アクセス数」に1を加算する。この際、さらに該会員IDと対応付けて会員情報DBに記憶されている電子メールアドレスを特定し、前記イベントIDのイベントが開催される遊技場の会員IDのうち、特定した電子メールアドレスと同一の電子メールアドレスと対応付けて記憶されている会員IDを特定する。ここで特定した会員IDの「アクセスフラグ」も1とする(この際アクセス数は加算しない)。これによって、電子メールを受信した会員(ここでは電子メールアドレスがaa@***.ne.jpであり、会員IDがA00001,B00815,C02102の会員A.A)が電子メールを見てイベントの情報を提供するウェブサイトにアクセスしたことを特定できる。
このD2に示すアクセス確認用の画面が表示された後、自動的にイベント(ここではイベントIDがI040411のポイントラリー)の情報を提供する画面(ここではhttp://center****/I040411/information)にジャンプする(D3)。これによって、会員はイベントに関する情報を見ることができる。このイベント(ここではイベントIDがI040411のポイントラリー)の情報を提供する画面のデータは各会員共通のデータである。
このようにイベントに関する情報を見た会員は、該イベントが開催される遊技場(ここではA,B,C)に来店して遊技を行う。図11を用いて遊技中の処理について説明する。
呼出ランプ装置20が会員カード3を受け付けていない状態(初期状態)において、会員が会員カード3を会員カード挿入口23aから挿入すると、会員カードリーダ23が会員カード3を受け付け(S100)、会員カード3に記録されている会員IDを読み取って(S101)、該読み取った会員IDを通信部21により場内管理装置30に送信する(S102)。場内管理装置30は、場内通信部31が会員ID及び装置IDを受信したことに基づいて、カード受付DBに、前記受信した装置IDと対応付けて、これと共に受信した会員IDを記憶する(S103)。
次に、会員が遊技を行い、遊技中にパチンコ機10で大当りが発生する(S110)と、大当り信号が通信部21に入力される(S111)。これに基づいて、制御部22はRAMの大当り回数(ディスプレイ26に表示している当日の大当り回数)を更新する(S112)と共に、大当り信号を場内管理装置30に対して送信する(S113)。大当り信号を受信した場内管理装置30は、該大当り信号と共に受信した装置IDと対応付けてカード受付DBで記憶している「大当り回数」に1を加算する(S114)。このようにしてカード受付DBが更新される。
次に会員が遊技を終了して返却ボタン23bを押圧操作すると、返却操作が受け付けられ(S120)、会員カードリーダ23により受け付けている会員カード3が排出されて会員カード挿入口23aから返却される(S121)。そして呼出ランプ装置20から場内管理装置30に対して、会員カード3が返却された旨を示す返却信号が送信される(S122)。この返却信号を受信した場内管理装置30は、該返却信号と共に受信した装置IDと対応付けてカード受付DBに記憶している会員ID,台番号,及び大当り回数を遊技履歴DBに記憶すると共に、該受信した装置IDと対応付けてカード受付DBに記憶している会員IDを消去する(S123)。そして、返却信号を送信した呼出ランプ装置20は、初期状態に戻る。このようにして遊技履歴DBの記憶内容が更新される。
次に、遊技場の営業終了後には、該遊技場に設置されている場内管理装置30は、遊技履歴DBの記憶内容(遊技履歴)をセンタ管理装置40に対して送信する。これを受信したセンタ管理装置40の処理について図12を用いて説明する。
センタ管理装置40は、遊技履歴(会員ID)を受信すると(SB1)、受信した遊技履歴に含まれる各会員IDについて、各会員IDと対応付けて会員情報DBに記憶されている「来店ポイント」に1を加算する。そして、遊技履歴の会員IDから遊技場の特定を行い(SB2)、特定した遊技場がイベントが開催されている遊技場であるか否かの判定を行う(SB3)。この判定は、イベント情報DBにおいて、「開催期間」と「開催ホール」を参照することにより行われる(即ちSB2で特定した遊技場を開催ホールとして含み、かつ遊技履歴を受信したタイミングがイベントの開催期間内であるイベントが存在する否かの判定により行われる)。SB3の判定において、イベントが開催されている遊技場でないと判定された場合には処理を終了する(SB16)。一方、SB3の判定において、イベントが開催されている遊技場であると判定された場合には、該イベントIDの特定をイベント情報DBを参照して行う(SB4)。なお、SB4で特定したイベントIDのイベントが取得データとして来店ポイントを要するものであれば、受信した遊技履歴に含まれる各会員IDについて、特定したイベントIDに対応する「来店ポイント」(ここではイベント履歴DBの来店ポイント)に1を加算する。
SB4でイベントIDを特定した後、受信した遊技履歴に含まれる各会員IDについてSB5以下の処理を行う(RS)。まず、遊技履歴中の最初の会員ID及びSB4で特定したイベントIDに対応する「アクセスフラグ」が1であるか0であるかの判定をイベント履歴DBを参照することにより行う(SB5)。そしてアクセスフラグが0であると判定された場合には次の会員IDについてSB5以下の処理を行う(RS)。一方、SB5の判定でアクセスフラグが1であると判定された場合には、SB4で特定したイベントIDに対応する集計方法が実来店数であるか延べ来店数であるかの判定をイベント情報DBを参照することにより行う(SB6)。
そして、SB6の判定で延べ来店数であると判定された場合には、来店数DBにおいて、SB4で特定したイベントIDに対応する「延べ来店数」に1を加算し(SB7)、SB2で特定した遊技場の来店数に1を加算して(SB8)、次の会員IDについてSB5以下の処理を行う(RS)。一方、SB6の判定で実来店数であると判定されたときには、会員情報DBを参照することにより当該会員IDから対応する電子メールアドレスを特定する(SB9)。そして、会員情報DBにおいてSB9で特定した電子メールアドレスと対応付けて記憶されている会員IDを、SB4で特定したイベントIDのイベントが開催されている遊技場の会員IDの中から全て特定する(SB10)。そして、今回対象の会員IDについてSB4で特定したイベントIDの集計対象フラグが1であるか0であるかの判定をイベント履歴DBを参照することにより行う(SB11)。ここで、集計対象フラグが1であると判定した場合には、SB2で特定した遊技場の来店数に1を加算して(SB12)、次の会員IDについてSB5以下の処理を行う(RS)。一方、SB11で集計対象フラグが0であると判定した場合には、SB4で特定したイベントIDに関し、SB10で特定した会員IDに対応する「集計対象フラグ」を全て1に設定する(SB13)。
このように第1判定手段(制御部42)により集計対象とすると判定されたときに、特定されたイベントIDについて、複数登録特定手段(制御部42)により特定された全ての会員IDの「集計対象フラグ」を1とすることで、当該会員が来店した旨(集計対象となった旨)を記憶する。従って、今回の処理で対象となった会員IDの会員が同一イベントが開催されている他の遊技場の会員になっており、センタ管理装置40が前記同一イベントの期間中に当該他の遊技場の会員IDを受信し、これを対象として図12の処理が行われたときには、実来店数の集計対象とならない。即ち、一のイベントの期間中に、既に実来店数集計処理が行われた会員の会員IDを会員特定情報受信手段(通信部41)により受信した場合に、第1判定手段により集計対象であると判定されることがないので、当該一のイベントについて複数の遊技場に来店した会員を一人として集計することができる。
次に、SB13の処理の後、来店数DBにおいて、SB4で特定したイベントIDに対応する「実来店数」に1を加算し(SB14)、SB2で特定した遊技場の来店数に1を加算して(SB15)、次の会員IDについてSB5以下の処理を行う(RS)。そして、SB1で受信した遊技履歴の全ての会員IDについてSB5以下の処理が行われた場合(RE)には処理を終了する(SB16)。なおSB4において複数のイベントIDが特定された場合(即ち複数のイベントが並列して開催されている場合)には、各イベントIDについてRS以降の処理を行う。
なお、上記の例では、SB10の処理がSB11の前に行われる例について説明したが、これに限らず、SB10の処理はSB11とSB13の間に行われても良い。即ち、SB10の処理は処理対象である会員ID及び特定したイベントIDに対応する集計対象フラグが0であると判定されたときに行われても良い。また、上記の例ではSB15の処理がSB14の後に行われる例について説明したが、これに限らず、SB15の処理はSB5でアクセスフラグが1と判定された以降であれば、いずれの順序で行われても良い。ここで、SB15の処理が、SB5とSB6の間に行われるのであれば、SB8及びSB12の処理は不要であり、SB6とSB11の間に行われるのであれば、SB12の処理は不要である。さらに、上記の例ではSB13の処理が、SB14やSB15の前(即ち実来店数や店舗毎来店数の集計前)に行われる例について説明したが、これに限らず、SB13の処理は、SB14の後(即ち実来店数の集計後)やSB15の後(即ち店舗毎来店数の集計後)に行われても良い。
各遊技場(A,B,C,…)から遊技履歴を受信したセンタ管理装置40は、上述したようにして、各イベントID毎に、電子メール送信数,アクセス数,来店数(実来店数,延べ来店数),及び店舗毎来店数を集計する。そして、100×(来店数(実来店数又は延べ来店数)/アクセス数)の式で算出される来店比率を算出して記憶する。来店数DBはこのようにして更新される。
この来店数DBの記憶内容は、図13に示すようにディスプレイ45に表示することができる。ディスプレイ45には来店数データ提供画面が表示されており、イベント情報DBで記憶している各イベント名が表示される、ここで来店数を知りたいイベント名を選択することで、該選択されたイベント名と対応付けて来店数DBに記憶されている電子メール送信数,アクセス数,来店数(実来店数,延べ来店数),及び店舗毎来店数が表示される。このようにしてセンタ管理装置40で各イベントの来店数を把握することができる。
このように、本発明の来店数集計システム1によれば、電子メールで告知するイベントの内容や期間に応じて実来店数集計処理や延べ来店数集計処理を行うことにより、イベントを開催している複数の遊技場に来店する会員を考慮して来店数を集計することが可能である。これにより、電子メールの送信効果を正確に把握して、次回以降のイベント内容の検討や電子メールにより送信する情報の検討を行う際に役立てることができる。
また、本発明の来店数集計システム1によれば、アクセスフラグによる判定を行うことで、イベントを告知する電子メールを受信し、かつ該イベントに関する情報を提供するウェブサイトにアクセスした会員、即ちイベントの告知情報を実際に見た会員のうち、前記イベントが開催される遊技場に来店した会員の来店数を集計するので、電子メールの送信効果をより正確に把握することができる。
また、本発明の来店数集計システム1によれば、図5で示したように、電子メールにて告知するイベント毎に当該イベントに適した来店数の集計方法を選択し、センタ管理装置40が該選択された集計方法(実来店数及び/又は延べ来店数)に応じた集計を行うので、電子メールの送信効果を一見して把握することができる。
さらに、本発明の店数集計システム1によれば、遊技場毎に来店数を集計するので、イベントと各遊技場の相性(例えばどのイベントでどの遊技場の来店数が多くなるか等)を把握することができ、次回以降のイベント内容の検討や、イベントの対象となる遊技場の検討を行う際に役立てることができる。
[2.第2実施形態に係る来店数集計システム1]
次に第2実施形態に係る来店数集計システム1について、第1実施形態と異なる点について説明する。
各遊技場(A,B,C,…)に備えられるパチンコ機10,呼出ランプ装置20,及び場内管理装置30については第1実施形態と同様であり、説明を省略する。
センタ管理装置40は、第1実施形態と同様に、図1に示すように遊技場外(ここでは前記会員カード3の発行を行うカード会社)に設けられ、図1及び図2に示すように、複数の遊技場(ここではA,B,C,…)に設けられる各場内管理装置30と専用線を介して通信可能に接続されると共に、インターネットを介して会員遊技者が操作する情報端末(携帯電話やPC)とも通信可能に接続される。このセンタ管理装置40は、図2に示すように、通信部41,制御部42,ハードディスク43,入力装置44,及びディスプレイ45等を備え、これらの各構成要素は図2に示すように接続されている。
記憶装置であるハードディスク43は図14に示す会員情報DBを記憶している。即ちこのハードディスク43は会員情報記憶手段の一例であって、各会員毎に、各会員が所有する複数の遊技場における1又は複数の会員カード3各々に記録される会員IDと当該会員の電子メールアドレスを含む会員情報とを対応付けて記憶するものであるが、本第2実施形態の会員情報DB(図14)は、前記第1実施形態の会員情報DB(図6)と異なり、会員の電子メールアドレスと対応付けて当該会員が会員登録を行っているすべての遊技場について各遊技場を特定可能な会員IDを記憶している。ここでは図14に示すように会員の「電子メールアドレス」と対応付けて、該会員の「氏名」と、「性別」と、「生年月日」と、「住所」を記憶し、さらに該会員の各遊技場(A,B,C,…)における「会員ID」及び「来店ポイント」を記憶している。
例えば、図14に示すように、「電子メールアドレス」がaa@***.ne.jpである会員A.Aは遊技場A,B,Cで会員登録しているので、遊技場A,B,Cの各々における会員IDと来店ポイントが記憶されている。
また、これに伴い、第2実施形態のイベント履歴DB(図15)は、第1実施形態のイベント履歴DBと異なり、各会員の電子メールアドレスと対応付けて、各「イベントID」についての「メール送信フラグ」,「アクセスフラグ」,「集計対象フラグ」(集計方法が実来店数の場合のみ),及び「取得データ」(取得データが有る場合のみ)を記憶している。
即ち、ハードディスク43は、第1実施形態と同様に集計対象記憶手段として機能する。また、ハードディスク43は、第1実施形態と同様にアクセス記憶手段としても機能する。
さらにハードディスク43は、第1実施形態と同様にイベント情報DBを記憶している。なお、来店数情報DBについても第1実施形態と同様の記憶内容となる。
通信部41は、第1実施形態と同様に、専用線を介して各遊技場(ここではA,B,C,…)の場内管理装置30の場外通信部34と通信可能に接続され、場内管理装置30とセンタ管理装置40との間の通信を司るものである。また通信部41はインターネットに接続されており、同じくインターネットに接続される会員遊技者が操作する情報端末(携帯電話やPC)との通信を司るものである。
この通信部41は第1実施形態と同様に、会員特定情報受信手段及び電子メール送信手段として機能する。但し、本第2実施形態において電子メール送信手段である通信部41は、前記会員情報記憶手段であるハードディスク43(会員情報DB)に電子メールアドレスと対応付けて記憶されている会員IDから特定される遊技場のうちの2以上の遊技場においてイベントが開催される場合であっても、該電子メールアドレス宛に前記イベントを告知する同一内容の電子メールを1通のみ送信するものである。即ち、会員情報DBにおいてイベントが開催される遊技場のうちの複数の遊技場で会員登録を行っている会員であっても、会員情報DBには1つの電子メールアドレスが記憶されているため、この電子メールアドレスを送信先として設定することにより電子メールを1通のみ送信することとなる。
ディスプレイ45は第1実施形態と同様であり、出力手段として機能する。また、入力装置44及びディスプレイ45は第1実施形態と同様であり、集計処理方法設定手段として機能する。
制御部42は第1実施形態と同様に、CPU,RAM,及びROM等を備え、ハードディスク43(又はROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、接続される各構成要素の動作を制御して(あるいは各構成要素からの信号を受信して)各種の処理を行うものである。
この制御部42は、第1実施形態と同様に、集計手段,判定手段,第1判定手段,及び第2判定手段として機能するが、第1実施形態と異なり、重複特定手段としては機能しない。また、制御部42は、第1実施形態と異なり、複数登録特定手段としては機能しないが、その理由としては、図14に示すように、1つの電子メールアドレスと対応付けて当該電子メールアドレスを有する会員の全ての会員IDを記憶し、図15に示すように1つの電子メールアドレスと対応付けて各イベントID毎に集計対象フラグを記憶するようにしているためである。即ち、会員特定情報受信手段(通信部41)により受信した会員IDから特定される電子メールアドレス(図14の会員情報DBを参照)について、当該電子メールアドレス及び特定されるイベントIDに対応する「集計対象フラグ」を1とする(図15のイベント履歴DBを参照)ことで、図14に当該電子メールアドレスと対応付けて記憶されている他の会員IDについても、自ずと来店した旨(集計対象となった旨)が記憶されることになる。
次に第2実施形態に係る来店数集計システム1の作用について説明する。
電子メール送信手段を備えるセンタ管理装置40は、図7に示したイベント情報DBで記憶している各イベントについて、所定のタイミング(例えばイベントが開催される3日前であり、イベントIDがI040411のポイントラリーであれば開催日である2004年4月11日の3日前にあたる4月8日)に達したときに、該イベントを告知する電子メールを該イベントが開催される遊技場の会員の電子メールアドレス宛に送信する。
その際にセンタ管理装置40が行う処理について図16を用いて説明する。まず、告知するイベントが開催される遊技場を図7のイベント情報DBの「開催ホール」により特定する(イベントIDがI040411のポイントラリーであれば開催ホールである遊技場A,B,Cを特定する:SA1’)。そして、図14の会員情報DBを参照して、特定した遊技場の会員の電子メールアドレスを送信先の電子メールアドレスとして設定する(SA2’)。このとき、会員情報DBの電子メールアドレスのうち、SA1’で特定した遊技場のうちの少なくとも一つの遊技場について会員IDを記憶している電子メールアドレスを送信先として設定しており、同一の電子メールアドレスが重複して設定されることがない。そして電子メール送信手段(通信部41)によりSA2’で設定した送信先の電子メールアドレス宛に前記イベントを告知する電子メールを送信する(SA3’)。なお、第1実施形態と同様に、ここで送信する電子メールは、前記イベントに関する情報を提供するウェブサイトにアクセスするためのアドレス情報を含む。
また、センタ管理装置40は、電子メールの送信の完了に伴い、SA2’で設定した電子メールアドレスに対応する「メール送信フラグ」を1とすると共に、SA2’で設定した電子メールアドレスの数(即ち送信した電子メールの数)を、来店数DBにおいて、対応するイベントID(ここではI040411)の「電子メール送信数」として記憶する。
このように、第2実施形態の来店数集計システム1によれば、会員情報DBに、会員の電子メールアドレスと対応付けて当該会員が会員登録を行っているすべての遊技場について会員IDを記憶するので、複数の遊技場に登録している会員に対して同一内容の電子メールを重複して送信するという無駄な処理を行うことがなくなる。その結果、同一内容の電子メールを重複して受信した会員が不快感を抱くというおそれがなくなる。
次に、SA3’で送信された電子メールは電子メールサーバを介して(送信先が携帯電話の電子メールアドレスであれば携帯電話用の電子メールサーバを介して)会員が操作する情報端末(PCや携帯電話)に送信される。これを受信した会員は情報端末の電子メールソフトにより受信した電子メールを見ることとなる(前述した図10)。
ここで、このアドレス情報は、第1実施形態で示したように、各イベントID毎,及び各会員ID毎に単独のものであり、センタ管理装置40側では、予め各イベント毎,及び各会員毎に用意したアクセス確認用画面のデータにアクセスがあったか否かをアクセスのログによって特定可能である。ここで、センタ管理装置40はアクセスがあったことを特定した場合には、該アクセスがあったデータに対応するイベントID(ここではイベントIDがI040411)及び会員ID(ここでは会員IDがA00001)から特定される電子メールアドレス(ここではaa@***.ne.jpであり、この特定は会員情報DBを参照して行う)についてのアクセスフラグを1として、来店数DBにおいて該イベントIDの「アクセス数」に1を加算して処理を終了する。
このようにイベントに関する情報を見た会員は、該イベントが開催される遊技場(ここではA,B,C)に来店して遊技を行うが、これについては第1実施形態と同様であり説明を省略する。
次に、遊技場の営業終了後には、該遊技場に設置されている場内管理装置30は、第1実施形態と同様に、遊技履歴DBの記憶内容(遊技履歴)をセンタ管理装置40に対して送信する。これを受信したセンタ管理装置40の処理について図17を用いて説明する。
SB1〜SB4の処理は第1実施形態と同様であり説明を省略する。
SB4でイベントIDを特定した後、受信した遊技履歴に含まれる各会員IDについてSB5’以下の処理を行う(RS’)。まず、遊技履歴中の最初の会員IDについて、該会員IDから電子メールアドレスを特定し(この特定は会員情報DBの参照により行う)、該特定した電子メールアドレス及びSB4で特定したイベントIDに対応する「アクセスフラグ」が1であるか0であるかの判定をイベント履歴DBを参照することにより行う(SB5’)。そしてアクセスフラグが0であると判定された場合には次の会員IDについてSB5’以下の処理を行う(RS’)。一方、SB5’の判定でアクセスフラグが1であると判定された場合には、第1実施形態と同様に、SB4で特定したイベントIDに対応する集計方法が実来店数であるか延べ来店数であるかの判定をイベント情報DBを参照することにより行う(SB6)。
そして、第1実施形態と同様に、SB6の判定で延べ来店数であると判定された場合には、来店数DBにおいて、SB4で特定したイベントIDに対応する「延べ来店数」に1を加算し(SB7)、SB2で特定した遊技場の来店数に1を加算して(SB8)、次の会員IDについてSB5’以下の処理を行う(RS’)。一方、SB6の判定で実来店数であると判定されたときには、第1実施形態で示したSB9及びSB10の処理を行わず(処理を行っても可)、SB5’で特定した電子メールアドレスについてSB4で特定したイベントIDの集計対象フラグが1であるか0であるかの判定をイベント履歴DBを参照することにより行う(SB11’)。ここで、集計対象フラグが1であると判定した場合には、第1実施形態と同様に、SB2で特定した遊技場の来店数に1を加算して(SB12)、次の会員IDについてSB5’以下の処理を行う(RS’)。一方、SB11’で集計対象フラグが0であると判定した場合には、SB4で特定したイベントIDに関し、SB5’で特定した電子メールアドレスに対応する「集計対象フラグ」を1に設定する(SB13’)。
このように第1判定手段(制御部42)により集計対象とすると判定されたときに、受信した会員IDから特定される電子メールアドレス及び特定されたイベントIDに対応する「集計対象フラグ」を1とすることで、当該会員が来店した旨(集計対象となった旨)を記憶する。従って、今回の処理で対象となった会員IDの会員が同一イベントが開催されている他の遊技場の会員になっており、センタ管理装置40が前記同一イベントの期間中に当該他の遊技場の会員IDを受信し、これを対象として図17の処理が行われたときには、実来店数の集計対象とならない。即ち、一のイベントの期間中に、既に実来店数集計処理が行われた会員の会員IDを会員特定情報受信手段(通信部41)により受信した場合に、第1判定手段により集計対象であると判定されることがないので、当該一のイベントについて複数の遊技場に来店した会員を一人として集計することができる。なお、前述したように、本第2実施形態では、一の会員について実来店数集計処理が行われた場合、同一イベントが開催されている他の遊技場の会員ID(前記一の会員のもの)からも同一の電子メールアドレス及び同一の集計対象フラグが特定されるので、第1実施形態と異なり、複数の遊技場に会員登録している会員の会員IDを特定する必要がない。
次に、SB13’の処理の後、第1実施形態と同様に、来店数DBにおいて、SB4で特定したイベントIDに対応する「実来店数」に1を加算し(SB14)、SB2で特定した遊技場の来店数に1を加算して(SB15)、次の会員IDについてSB5’以下の処理を行う(RS’)。そして、第1実施形態と同様に、SB1で受信した遊技履歴の全ての会員IDについてSB5’以下の処理が行われた場合(RE’)には処理を終了する(SB16)。なおSB4において複数のイベントIDが特定された場合(即ち複数のイベントが並列して開催されている場合)には、各イベントIDについてRS’以降の処理を行う。
最後に、本発明の変形例について説明する。
上記の実施形態では、店舗が遊技場である例について説明したが、これに限らず、店舗は、デパートやレンタルショップ等の遊技場以外の店舗であっても良い。例えば店舗がデパート(例えば各地域に支店のあるデパート)であれば、センタ管理装置を本部(本店の管理事務所等でも可)に設置し、各支店に備えられた記録媒体処理装置(例えば来店ポイントを付与する来店ポイント付与端末等)から会員IDを受信して来店数を集計するようにしても良い。また、レンタルショップ(例えばフランチャイズ式のチェーン店)であれば、センタ管理装置を本部に設置して、各店に備えられた記録媒体処理装置(例えばカウンタに設置されるPOS等)から会員IDを受信して来店数を集計するようにしても良い。
上記の実施例では、図1に示すように、センタ管理装置40がカード会社に設けられている例について説明したが、これに限らず、該センタ管理装置40は、カード会社以外の会社や機関に設けられるものであっても良い。
上記の実施例では、図1に示すように、センタ管理装置40と場内管理装置30が専用線を介して通信可能に接続されている例について説明したが、これに限らず、センタ管理装置40と場内管理装置30はインターネットや公衆網等を介して通信可能に接続されていても良く、通信可能であれば回線の種類は問わない。
上記の実施形態では、記録媒体(会員カード3)が非接触式のICカードである例について説明したが、これに限らず、該記録媒体は、接触式の集積回路,磁気,二次元コード(例えばバーコード),三次元コード,又は光干渉(例えばホログラム)等により情報を記録するものでも良い。また記録媒体の形状はカード型には限られず、コイン型であっても良い。
上記の実施形態では、店舗及び該店舗について会員登録を行った会員を個々に特定可能な会員特定情報が会員IDである例について説明したが、これに限らず、会員特定情報は会員カード3を個々に特定可能なカードIDであっても良く、該カードIDから店舗及び該店舗について会員登録を行った会員を個々に特定可能であれば良い。また、各店舗を個々に特定可能な店舗IDと各会員を個々に特定可能な会員IDの2つのIDを会員カード3に記録するようにしておき、該課員カード3に記録された店舗ID及び会員IDを会員特定情報としても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、記録媒体処理装置が呼出ランプ装置20である例について説明したが、これに限らず、記録媒体処理装置は、遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられ、遊技媒体(パチンコ玉)を貸与する機能、あるいは遊技媒体の貸与を対応する遊技機に指令する機能を備える玉貸ユニット(カードユニット)であっても良い。また、記録媒体処理装置は遊技機に対応して設けられなくとも良く、遊技場に設置され、会員カード3を挿入して遊技データや遊技場の情報を参照するためのデータ参照用端末でも良く、遊技場のカウンタやスーパーのレジに設けられるPOS端末等であっても良い。さらに記録媒体処理装置は、ゲート型の入店検知センサでも良い。即ち、記録媒体処理装置は、会員カード3から会員IDを読み取って、当該店舗外部に送信するための機能を有していれば良い。
上記の実施形態では、呼出ランプ装置20から送信された会員IDは、一旦場内管理装置30に記憶され、遊技場の営業終了後に、遊技履歴としてセンタ管理装置40に送信される例について説明したが、これに限らず、呼出ランプ装置20から送信された会員IDが、場内管理装置30のハードディスク33に記憶されることなく、センタ管理装置40に送信されるようにしても良い(このとき場内管理装置30は単に中継を行う)。このときセンタ管理装置40においては受信した会員ID(1つ)についてのみ図12や図17に示した集計処理を行うようにすると良い。さらに、呼出ランプ装置20とセンタ管理装置40とが、場内管理装置30を介すことなく、通信可能に接続されていても良い。
上記の実施形態では、センタ管理装置40が1台のコンピュータである例について説明したが、これに限らず、センタ管理装置40は複数台のコンピュータから構成されるコンピュータシステムであっても良い。例えば、イベントに関する情報を提供する情報提供サーバとして機能するコンピュータと、電子メール送信サーバとして機能するコンピュータと、来店数集計処理を行うコンピュータとからなるコンピュータシステムであっても良い。
上記の実施形態では、図5に示すように、集計方法として実来店数と延べ来店数の両方を選択することが可能である例について説明したが、これに限らず、いずれか一方のみしか選択できないようにしても良く、この場合には、図5に示したチェックボックスではなく、ラジオボタン等によりいずれか一方のみを選択するようにしても良い。
上記の実施形態では、出力手段がディスプレイ45である例について説明したが、これに限らず、出力手段は印刷出力することにより来店数を出力するプリンタであっても良い。また、出力手段は、センタ管理装置40から各店舗に対して来店数データ(当該店舗のみの来店数データとなる)を送信する通信部41であっても良い。さらに出力手段は、センタ管理装置40と通信可能に接続されるPCや情報端末に来店数データを送信するものであっても良い。
上記の実施形態では、イベント情報を提供するウェブサイトにアクセスしたか否かを特定するために、予め各会員ID及び各イベントID毎に単独のデータ(アクセス確認用画面のデータ)を用意しておき、このデータにアクセスがあったか否かによって上記特定を行ったが、これに限らず、各電子メールアドレス及び各イベントID毎に単独のデータ(アクセス確認用画面のデータ)を用意しておき、このデータにアクセスがあったか否かによって上記特定を行っても良い。第1実施形態の来店数集計システム1では、この場合に、アクセスされたデータに対応する電子メールアドレスから会員IDを特定可能(会員情報DBを参照してイベントが開催される遊技場の会員IDの中から特定する)であるため、該特定した全ての会員IDについて、前記データに対応するイベントIDについての「アクセスフラグ」を1とすれば良い。また、第2実施形態の来店数集計システム1では、アクセスされたデータに対応する電子メールアドレスについて、前記データに対応するイベントIDについての「アクセスフラグ」を1とすれば良い。
また、イベント情報を提供するウェブサイトにアクセスしたか否かを特定するために、予め各会員ID(又は各電子メールアドレス)及び各イベントID毎に単独のデータ(アクセス確認用画面のデータ)を用意せず、イベントに関する情報を提供するウェブサイトに(アクセス確認用画面を経由せず直接)アクセスさせるようにしておき、情報を見る際に会員ID等の各会員を個々に特定するための情報を要求しても良い。これによっても、ウェブサイトにアクセスした会員を個々に特定可能であり、予めアクセス確認用のデータを用意する手間が省ける。
上記の実施形態では、イベント情報を提供するウェブサイトにアクセスした会員(即ちアクセスフラグが1である会員IDの会員)についてのみ、当該会員を来店数の集計対象とする例について説明したが、これに限らず、イベントを告知する電子メールを送信した会員全員を来店数の集計対象としても良い。また、前記アクセスした会員又は前記電子メールを送信した会員のいずれを集計対象とするかを設定可能にしても良い。
上記の実施形態では、店舗毎に集計する来店数が各遊技場の延べ来店数である例について説明したが、これに限らず、店舗毎に集計する来店数が各遊技場の実来店数であっても良い。この場合には、各イベント毎に、当該イベントの開催期間中にセンタ管理装置40が受信した会員ID(当該イベントが開催されている遊技場の会員IDに限る)を記憶手段に記憶するようにしておき、当該イベントの開催期間中に受信した会員IDが、当該イベントが開催されている遊技場の会員IDであり、かつ同一の会員IDが前記記憶手段に記憶されていなければ当該会員IDから特定される遊技場の来店数に1を加算し、受信した会員IDが上記記憶手段に既に記憶されていれば遊技場の来店数の加算処理を行わないようにすると良い。これによれば、遊技場毎に実来店数を集計することができる。