JP2005321364A - Gps衛星の測位装置、測位方法およびこれを利用したナビゲーション装置 - Google Patents

Gps衛星の測位装置、測位方法およびこれを利用したナビゲーション装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 GPSの測位範囲を制限しつつ測位精度の劣化を最小限にするGPS衛星の「測位方法、測位装置およびこれを利用したナビゲーション装置」を提供する。
【解決手段】 GPS受信機1は、GPS衛星からGPS信号を受信するRF受信部12と、受信されたGPS信号に基づきGPS衛星の測位を行う測位演算部14と、測位演算部の測位結果から移動体の位置を検出する位置検出部16と、測位されているGPS衛星の中から測位禁止すべきGPS衛星を判別する判別制御部20と、測位禁止すべきと判別されたGPS衛星に関する仰角情報および方位角情報を移動体の位置と対応して記憶する記憶装置24と、記憶装置24に記憶された仰角情報および方位角情報に基づき測位禁止範囲を設定し、該設定された測位禁止範囲内のGPS衛星を測位対象から除外するように測位演算部14を制御する測位制御部22とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、GPS衛星からGPS信号を受信することでGPS衛星を測位するGPS測位装置に関し、特に、GPS衛星の測位範囲の設定に関する。
GPS(Global Positioning System)は、地球を周回する複数の衛星からの電波を受信することで衛星までの距離を測位し、三角交差法により位置を検出するシステムである。このような位置検出システムは、移動体である、車両、船舶、飛行機などのナビゲーション装置やナビゲーションシステムにおいて利用されている。
GPSにより位置検出を行うためには、少なくとも3機以上のGPS衛星から電波またはGPS信号を受信する必要がある。3機のGPS衛星を利用すれば、2次元的な位置(緯度、経度)の検出が可能であり、4機以上であれば、3次元的な位置(経度、緯度、高度)を検出することができる。
また、位置検出精度を高めるためには、好ましくは、GPS衛星からの直接波を受信することが望ましい。しかし、GPS衛星の仰角が小さいとき、あるいは、高層ビル等の障害物が多い市街地を走行するときなど、GPS衛星からの直接波を必ずしも受信することができず、マルチパスによる間接波やノイズ成分を多く含む状態の悪い信号を受信してしまい、その結果、位置精度が劣化してしまうことがある。
こうした問題に鑑み、特許文献1は、地図データに主要建築物の位置及び高さを記憶しておき、車輌とGPS衛星とを結ぶ線上に建築物が存在するか否かを判別し、線上に建築物が存在する場合には、その衛星からの信号は、マルチパスの影響を受けていると考えられるので測位対象から除外される。一方、線上に建築物が存在しない衛星が4個以上ある場合には、それらの衛星の測位結果を使用して車輌位置を検出している。
さらに特許文献2は、仰角の高いGPS衛星からの信号だけで測位演算を行うことを開示している。特許文献2によれば、ナビゲーション装置は、使用者が任意の仰角を設定する仰角設定手段を備えており、仰角設定手段により設定された仰角以上のGPS衛星からの電波信号だけで移動体の現在位置を測位演算している。
特開平10−253371 特開平6−281721
しかしながら、従来のGPSの測位には次のような課題がある。GPS受信機は、少なくとも4機のGPS衛星からの信号を受信できれば、3次元位置検出をすることができるが、最近のGPS受信機は、チャンネル数を増加させ、観測可能なすべてのGPS衛星からの信号を測位に利用する、いわゆるオールインビュウー方式を主流にしている。オールインビュー方式の場合、すべてのGPS衛星からの電波状態がよければ、測位精度すなわち位置検出精度は向上するが、その一方、1つでも状態の悪いGPS信号があると、位置検出精度が悪化してしまう。
図11は、GPS衛星の配置を模式的に示した図であり、図12は、そこに配置されたGPS衛星の番号、SNR(S/N比)、方位角、仰角、受信状態を示す表である。図示の例では、測位可能なGPS衛星番号は、7、8、11、20、28、31の6つであるが、このうち、衛星番号20のSNRは、29「dB」であり、測位すべき衛星とは言えない。なぜなら、このような微弱の電波状態が良くない信号を測位に用いると、GPS衛星までの擬似距離が大きくなる傾向があり、結果として、自車位置の精度が悪化してしまうからである。
一般に、SNRが良くない信号は、建築物などによりマルチパスの影響を受けていると考えられるので、特許文献1に示すような方法により測位対象から除外することも可能である。しかし、特許文献1では、予め主要建築物の位置及び高さを記憶しておく必要があり、自車とGPS衛星が移動する度に、自車とGPS衛星を結ぶ線上に建築物が存在するか否かを判定しなければならず、計算に一定の処理時間を必要とし、その反面、高速化を実現するためには高価な処理装置が必要となり、コスト高となってしまう。
同様に、SNRが良くない信号は、GPS衛星の仰角が低いとも考えられるので、特許文献2に示す方法により測位対象から除外することも可能である。しかし、仰角値が高くてもSNRが良くない信号も存在し、仰角値とSNRとが必ずしも一義的な関係にあるとは言えず、従って、特許文献2の方法では、上記課題の解決には不十分である。さらに、特許文献2の方法では、常に測位範囲を絞り込んでしまうため、GPS衛星の配置や周辺の高層ビル等の遮蔽物によって、良好な測位をすることができないという欠点もある。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、GPS衛星の測位範囲を制限しつつも、測位精度の悪化を最小限にすることができるGPS衛星の測位方法、測位装置およびこれを利用したナビゲーション装置を提供することを目的とする。
本発明に係る測位装置は、GPS衛星からGPS信号を受信する受信手段と、受信されたGPS信号に基づきGPS衛星の測位を行う測位手段と、測位手段による測位結果から移動体の位置を検出する位置検出手段と、測位手段により測位されているGPS衛星の中から測位を禁止すべきGPS衛星を判別する判別手段と、判別手段により測位禁止すべきと判別されたGPS衛星に関する仰角情報および方位角情報を移動体の位置に対応させて記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された仰角情報および方位角情報に基づき測位禁止範囲を設定し、該設定された測位禁止範囲内のGPS衛星を測位対象から除外するように測位手段を制御する測位制御手段とを有するものである。
本発明に係るナビゲーション装置は、上記特徴を備えた測位装置と、地図データを記憶する地図データ記憶手段と、ディスプレイと、測位装置において検出された移動体の位置に基づき地図データ記憶手段から地図データを読出し、かつ、移動体の位置を地図データ上に重ね、これらをディスプレイ上に表示する表示制御手段とを有するものである。
さらに、本発明に係る、GPS衛星からGPS信号を受信することでGPS衛星の測位を行う測位方法は、GPS信号の受信レベルに基づき測位されているGPS衛星から測位禁止すべきGPS衛星を判別するステップと、判別されたGPS衛星に関する仰角情報および方位角情報を、移動体の位置に対応させて記憶するステップと、記憶された仰角情報および方位角情報に基づき測位禁止範囲を設定し、設定された測位禁止範囲内のGPS衛星を測位対象から除外するようにGPS衛星の測位を制御するステップとを有するものである。
本発明の測位装置および測位方法によれば、測位されているGPS衛星の中から測位禁止すべきGPS衛星を判別し、このGPS衛星に関する仰角情報および方位角情報を移動体の位置に対応させて記憶し、記憶された仰角情報および方位角情報に基づき測位禁止範囲を設定し、この測位禁止範囲内のGPS衛星を測位対象から除外するようにしたので、GPS衛星の測位精度の悪化を最小限にし、位置検出精度を向上させることができる。また、記憶手段に記憶された方位角情報と仰角情報に基づき測位禁止範囲を設定するため、処理時間を短縮し、移動体の移動速度に応じた高速な測位制御を実現することができる。さらに、本発明に係るナビゲーション装置においても、ディスプレイ上の地図画面上に精度よく自車位置マークを描画することができる。
本発明に係る測位装置は、好ましくは、GPS受信機を搭載した車両、船舶等の移動体のナビゲーション装置において実施される。以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係るGPS受信機の構成を示すブロック図である。同図において、GPS受信機1は、GPS衛星からのGPS信号をアンテナ10を介して受信するRF受信部12と、RF受信部12で受信されたGPS信号に基づきGPS衛星までの距離を測位する測位演算部14と、測位演算部14で測位された測位結果に基づき移動体の位置を検出する位置検出部16と、測位演算部14および位置検出部16から測位結果や位置検出結果を受け取り、記憶装置24への読み書きを制御したり、記憶装置24からの情報により測位演算部14を制御する制御部18と、GPS衛星の軌道情報などを記憶する記憶装置24とを含んで構成される。
GPS衛星から発せられたGPS信号は、GPS衛星に関する軌道情報を含むアルマナックデータ、各衛星の正確な軌道情報と信号を発射した時刻情報を含むエフェメリスデータ等を含み、これらは所定のフォーマットで符号化されている。RF受信部12は、受信したGPS信号をデコードし、これを測位演算部14へ出力する。
測位演算部14は、デコードされたGPS信号に基づきGPS衛星の距離の測位を行う。測位されたデータは、位置検出部16へ供給され、そこで、移動体の現在位置が検出される。
制御部18は、判別制御部20と測位制御部22とを含んでいる。判別制御部20は、測位演算部14が測位しているGPS衛星の中に、測位禁止すべきGPS衛星(以下、測位禁止衛星という)があるか否かを判別する。測位禁止衛星があると判別したとき、当該GPS衛星に関する仰角および方位角を記憶装置24に記憶する。本実施例では、GPS信号の受信レベルが所定値、例えば30dB以下であるとき、測位禁止衛星であると判別する。例えば、図12を例にすると、衛星番号20が29dBであるので、これが測位禁止衛星と判別される。なお、測位禁止衛星と判別された衛星は、測位対象からも除外される。
図2は、記憶装置24におけるGPS衛星の方位角と仰角の記憶例である。測位禁止衛星と判別されると、判別制御部20は、一定の時間間隔T(T1、T2・・・Tn)で、当該GPS衛星に関する方位角F(F1、F2・・・Fn)と仰角G(G1、G2、・・・Gn)を記憶装置24に記憶する。これらの方位角Fと仰角Gの情報は、位置検出部16で検出された移動体の位置M(緯度、経度)と対応して記憶される。
測位制御部22は、記憶装置24に記憶された方位角Fおよび仰角Gの情報に基づき、測位禁止範囲を設定し、この範囲内に存在するGPS衛星を測位から除外するように測位演算部14を制御する。
記憶装置24は、好ましくは読み書き可能な半導体メモリやハードディスク等により構成され、制御部18によって、その読み書きが制御される。
次に、本実施例のGPS受信機における動作を図3のフローチャートを参照して説明する。GPS衛星からの信号がRF受信部12で受信され、測位演算部14においてGPS衛星の測位が開始される。判別制御部20は、測位演算部14において測位対象となっているGPS信号の信号レベルの中に、SNRが30dB以下の信号が含まれているか否かをチェックする(ステップS101)。
30dB以下の信号が含まれているとき、判別制御部20は、当該信号のGPS衛星を測位禁止衛星と判別する(ステップS102)。同時に、測位制御部22は、測位禁止衛星と判別されたGPS衛星の測位を禁止または除外するように測位演算部14を制御する。なお、測位禁止衛星は複数であってもよいが、好ましくは、3次元の位置検出を可能にするため少なくとも4つのGPS衛星の測位を可能とする。仮に、測位禁止衛星を複数とすることで、4つ未満の衛星になるようであれば、複数の測位禁止衛星の中からSNRが悪い衛星を優先的に禁止衛星とし、4つの衛星が残るようにする。
測位演算部14は、測位禁止と判別されたGPS衛星の測位は行わないが、当該GPS衛星についての軌道情報をRF受信部12から受け取る。そして、判別制御部20は、測位禁止衛星に関する方位角、仰角を記憶装置24に記憶する(ステップS103)。さらに、判別制御部20は、位置検出部16で検出された移動体の位置Mを、衛星の方位角および仰角と対応させて記憶装置24に記憶する(ステップS104)。
例えば、図4に示すGPS衛星の配置において、衛星番号20が測位禁止衛星と判別された場合、図2に示すように、移動体の位置Mとともに、衛星番号20に関する方位角Fと仰角Gが記憶される。
記憶装置24への記憶から一定時間tが経過されると(ステップS105)、判別制御部20は、測位禁止衛星のSNRが、30dBよりも大きくなったか、または、測位禁止衛星の測位が可能かを判別する(ステップS106)。SNRが30dB以下であれば、継続して、方位角F、仰角G、および位置Mが記憶装置24に記憶される(ステップS103、104)。このとき、記憶装置24に記憶された時刻Tは、前回の時刻よりも、一定時間tだけ経過している。
一方、SNRが30dBよりも大きくなったとき、または、信号を測位することができなくなったとき、測位禁止が解除され、かつ測位禁止衛星に関する方位角および仰角の記憶が終了される(ステップS107)。他に測位禁止衛星があるときは、ステップS103からの処理が繰り返され、ないときは、移動体の位置記憶が終了される(ステップS108、S109)。
次に、記憶装置24に記憶された位置(地点)付近を移動体が再び移動するときの測位動作について図5のフローチャートを参照して説明する。移動体の移動に応じて、その位置が位置検出部16において検出される(ステップS201)。測位制御部22は、位置検出部16において検出された位置(以下、検出位置Dという)と、記憶装置24に記憶された位置(以下、記憶位置Mという)とを比較し、検出位置Dが、記憶位置Mの周辺にあるか否かを判定する(ステップS202)。例えば、図6に示すように、記憶位置MのX、Y座標を(Mx、My)、検出位置DのX、Y座標を(Dx、Dy)とし、記憶位置Mの半径Rの距離内に検出位置Dがあれば周辺とし、半径Rの距離外であれば周辺にないと判定する。
記憶位置Mの周辺に検出位置Dがあるとき、測位制御部22は、記憶装置24から記憶位置Mに対応する方位角Fおよび仰角Gを読出し(ステップS203)、検出位置Dを基準とする測位禁止範囲を設定する(ステップS204)。例えば、記憶位置Mpにおける方位角がFp、仰角がGp、検出位置Dpにおける方位角Fdp、仰角Gdpは、次のように設定される。
Figure 2005321364
(σg:仰角の範囲考慮値、σf:方位角の範囲考慮値)
σgおよびσfは、仰角と方位角に一定の範囲を幅を持たせている。これは、移動体が移動するとき、検出位置Dが常に変化するため、これを考慮する必要がある。特に、検出位置Dの変化は、方位角に大きな影響を及ぼすので、Fpを中心に±σpを設定している。さらに、σgおよびσfの大きさは、移動体の速度以外に、移動体が静止していたと仮定して、その一定範囲にあるGPS衛星からの信号であれば、SNRが30dB以下になるであろうとことも考慮されている。
例えば、図4に示すGPS衛星番号20が測位禁止衛星と判別されていたならば、移動体が、その記憶位置Mの周辺を移動するとき、図7に示すような測位禁止範囲が設定される。
測位制御部22は、測位禁止範囲、すなわち、式(1)および式(2)の情報を測位演算部14へ通知する(ステップS205)。測位演算部14は、測位禁止範囲に応答して、RF受信部12から受信した信号から、測位禁止範囲に含まれるGPS信号を測位から除外する(ステップS206)。そして、測位演算部14の測位結果が位置検出部16へ供給され、そこで移動体の現在位置が検出される。
移動体の移動により、検出位置Dが記憶位置Mの周辺から離れた場合には(ステップS207)、測位制御部22は、測位演算部14に対して測位禁止範囲の解除を指示する(ステップS208)。さらに測位制御部22は、移動体の検出位置Dが、他の記憶位置Mの周辺であるか否かを判定し、他の記憶位置Mの周辺に該当することになったときは、上記ステップS203からの処理を行う(ステップS209)。
これにより、GPS測位時に測位演算に悪影響を及ぼす測位禁止衛星を検出し、これに基づき測位禁止範囲をするようにしたので、マルチパス信号等のノイズを除去し、測位精度を向上させることが可能である。また、GPS衛星の測位範囲を移動体(車輌)の位置に応じて決定することにより、再び同じ位置を移動する場合に、測位演算に悪影響を及ぼすGPS衛星を検出する必要がなく、位置測位の処理時間短縮につながる。
上記第1の実施例では、測位禁止衛星の判別を、受信信号のSNRが30dBという基準を用いたが、判別の手法はこれに限定されるものではない。例えば、RF受信部12において受信されるGPS信号の中から、最もSNRが悪いGPS衛星を測位禁止衛星とすることも可能である。
あるいは、GPS信号の履歴を記憶しておき、受信信号のSNRの変動もしくは分散の大きな信号を監視し、この衛星を測位禁止衛星としもよい。図8は、衛星Aと衛星Bについて、受信信号のSNRを一定期間(T1〜T5)蓄積し、その変動を示したグラフである。SNRの変動をチェックし、変動値(Vmax)が一番大きなGPS衛星を測位禁止衛星とすることができる。あるいは、変動値(Vmax)が所定値以上であるとき、当該GPS衛星を測位禁止衛星とするようにしてもよい。
さらに上記第1の実施例では、測位禁止衛星が判別されたとき、当該衛星の方位角と仰角を、一定の時間ごとにサンプリングするようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、位置検出部16において検出された移動体の位置情報から、移動体が一定距離を移動するたびに方位角および仰角をサンプリングするようにしてもよい。すなわち、移動体の移動軌跡に対応するように、方位角および仰角を記憶するようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。第2の実施例は、第1の実施例に係るGPS受信機1を車載用ナビゲーション装置に適用したものであり、この構成を図9に示す。車載用ナビゲーション装置100は、第1の実施例に係るGPS受信機1と、車速センサやジャイロセンサ等を含む自立航法用センサ110と、ユーザーからの指示等を入力する操作入力部120と、インターネット等のネットワーク通信を行い、サーバ等から地図データや交通情報を取得する通信制御部130と、ナビゲーションに必要な地図データ等を記憶する記憶部140と、スピーカ152から音声を出力するための音声出力部150と、ディスプレイ162に地図等を描画するための表示制御部160と、これらの各部の制御を行うナビゲーション制御部170とを含んで構成される。
ナビゲーション制御部170は、GPS受信機1の位置検出部16からの位置検出結果に基づき、自車位置に対応する地図データを記憶部140から読出し、これをディスプレイ162へ表示させる。同時に、ディスプレイの地図画面上に自車位置を示すマークを重ねて描画させる。
第1の実施例に係るGPS受信機をナビゲーション装置に適用することで、例えば、図9に示すように、測位禁止衛星が判別されたときに、当該衛星に関する方位角および仰角を、交差点毎(C1、C2、C3、C4・・・)に記憶するようにしてもよい。そして、自車200が、再び、同じルートを走行するとき、交差点毎に記憶された方位角および仰角に基づき測位禁止範囲を設定するようにすることができる。さらに、目的地までの探索経路Rが決定している場合には、予め、当該経路上の交差点における方位角および仰角に基づく測位禁止範囲を設定するようにしてもよい。
さらに、交差点以外にも、特定の路線上を一定の距離毎に、あるいは、一定間隔の緯度および経度で、方位角および仰角をサンプリングしたり、特定の目標物や市区町村境界などでサンプリングすることも可能である。さらに、自車が高速道路を走行している場合には、地図データを参照し、サービスエリアやインターチェンジ毎に、測位禁止衛星の方位角や仰角を記憶するようにしてもよい。
これにより、自車が一旦走行した地域においては、測位禁止範囲を設定することで、測位精度を向上させ、かつ、そのための処理を短時間にて行うことができる。特に、自車が高速道路など、高速で移動する場合に効果的である。
本実施例のGPS受信機をナビゲーション装置に適用することで、マルチパスの影響などを受けた電波状態の良くないGPS衛星を測位対象から除外し、GPS受信機による測位精度の誤差を最小限にすることができる。その結果、地図画面上に精度良く自車位置の表示を行い、かつ、経路誘導案内もより正確に行うことができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
上記実施例では、GPS受信機を車載用ナビゲーション装置に適用した例を示したが、これに限らず船舶や航空機などのナビゲーション装置に適用することも可能である。
本発明に係るGPS衛星の測位装置は、好ましくはGPS受信機、GPS受信機を利用したナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーション機能を有する電子機器等において広く利用することができる。
本発明の第1の実施例に係るGPS受信機の内部構成を示すブロック図である。 記憶装置の記憶例である。 第1の実施例に係るGPS受信機の動作を説明するフローチャートである。 GPS衛星の配置において測位禁止衛星を示す図である。 記憶装置に記憶された位置付近を移動体が移動するときの測位動作を説明するフローチャートである。 記憶位置の周辺か否かの判定例を示す図である。 測位禁止範囲の設定例を示す図である。 GPS衛星のSNRの変動を示す図である。 第1の実施例のGPS受信機を適用したナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 ナビゲーション装置における測位例を説明する図である。 GPS衛星の配置図である。 図10に示すGPS衛星からの信号の受信状態を示す表である。
符号の説明
1:GPS受信機 10:アンテナ
12:RF受信部 14:測位演算部
16:位置検出部 18:制御部
20:判別制御部 22:測位制御部
24:記憶装置 100:ナビゲーション装置
170:ナビゲーション制御部

Claims (12)

  1. GPS衛星からGPS信号を受信する受信手段と、
    受信されたGPS信号に基づきGPS衛星の測位を行う測位手段と、
    測位手段による測位結果から移動体の位置を検出する位置検出手段と、
    測位手段により測位されているGPS衛星の中から測位を禁止すべきGPS衛星を判別する判別手段と、
    判別手段により測位禁止と判別されたGPS衛星に関する仰角情報および方位角情報を移動体の位置に対応させて記憶する記憶手段と、
    記憶手段に記憶された仰角情報および方位角情報に基づき測位禁止範囲を設定し、該設定された測位禁止範囲内のGPS衛星を測位対象から除外するように測位手段を制御する測位制御手段と、
    を有する測位装置。
  2. 測位制御手段は、位置検出手段により検出された移動体の検出位置と記憶手段に記憶された移動体の記憶位置とを比較し、検出位置が記憶位置の一定範囲内にあるとき、測位禁止範囲を設定する、請求項1に記載の測位装置。
  3. 判別手段は、複数のGPS信号の中から、受信レベルが最低のもの選択し、これを測位禁止すべきGPS衛星と判別する、請求項1に記載の測位装置。
  4. 判別手段は、GPS信号の受信レベルが所定値以下のものを測位禁止すべきGPS衛星と判別する、請求項1に記載の測位装置。
  5. 判別手段は、GPS信号の受信レベルの分散または変動が一番大きなものを測位禁止すべきGPS衛星と判別する、請求項1に記載の測位装置。
  6. 判別手段は、GPS信号の受信レベルの分散または変動が所定値以上のものを測位禁止すべきGPS衛星と判別する、請求項1に記載の測位装置。
  7. 記憶手段は、一定の期間毎に、測位禁止すべきGPS衛星の仰角情報および方位情報を記憶する、請求項1に記載の測位装置。
  8. 記憶手段は、移動体が一定の距離を移動する毎に、測位禁止すべきGPS衛星の仰角情報および方位情報を記憶する、請求項1に記載の測位装置。
  9. 測位禁止範囲は、移動体の検出位置を基準に、方位角の範囲と仰角の範囲とによって規定される3次元空間である、請求項1に記載の測位装置。
  10. 請求項1ないし10いずれか1つに記載の測位装置と、
    地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
    ディスプレイと、
    測位装置において検出された移動体の位置に基づき地図データ記憶手段から地図データを読出し、かつ、移動体の位置を地図データ上に重ね、これらをディスプレイ上に表示する表示制御手段と、
    を有するナビゲーション装置。
  11. GPS衛星からGPS信号を受信することでGPS衛星の測位を行う測位方法であって、
    GPS信号の受信レベルに基づき測位されているGPS衛星から測位を禁止すべきGPS衛星を判別するステップと、
    判別されたGPS衛星に関する仰角情報および方位角情報を、移動体の位置に対応させて記憶するステップと、
    記憶された仰角情報および方位角情報に基づき、測位禁止範囲を設定し、設定された測位禁止範囲内のGPS衛星を測位対象から除外するようにGPS衛星の測位を制御するステップと、
    を有する測位方法。
  12. 測位方法はさらに、GPS衛星の測位結果から移動体の位置を検出するステップを含み、前記制御するステップは、移動体の検出位置が記憶された位置の周辺にあるとき、測位禁止範囲を設定する、請求項11に記載の測位方法。
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