JP2005320186A - 結晶化ガラス蛍光体 - Google Patents

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Abstract

【課題】可視域にて強い発光を示す新規なガラス蛍光体を提供する。
【解決手段】(i)SiO2 20〜99モル%、(ii)B23 0〜50モル%、(iii)P25 0〜70モル%、(iv)周期律表の1族元素、2族元素、4族元素、5族元素、6族元素、7族元素、8族元素、9族元素、10族元素、11族元素、12族元素、13族元素(Bは除く)、14族元素(Siは除く)、15族元素(N及びPは除く)、16族元素(O及びSは除く)、スカンジウム、イットリウム及びランタンからなる群から選ばれた少なくとも一種の元素の酸化物0.01〜45モル%、並びに(v)上記以外の少なくとも一種の希土類元素の酸化物0.01〜10モル%を含む結晶化ガラスであって、該結晶化ガラス中に、周期律表の1族元素等あるいは、スカンジウム等からなる群から選ばれた少なくとも一種の元素の酸化物の少なくとも一部が結晶としてなる結晶化ガラス蛍光体。
【選択図】図1

Description

本発明は、結晶化ガラス蛍光体に関する。
母材ガラス中に希土類元素が添加された希土類元素ドープガラスが知られている(例えば、下記特許文献1〜4参照)。これらの希土類元素ドープガラスは、希土類元素による光増幅、屈折率変化等の特性を利用したものであり、光ファイバーや光導波路などの用途に用いられている。
しかしながら、希土類元素を含有するガラス材料として、可視域において強い発光を示す材料は報告されていない。
特開平6−123816号公報 特開平6−122523号公報 特開平5−341145号公報 特開平11−314935号公報
本発明の主な目的は、可視域において強い発光を示す新規なガラス蛍光体を提供することである。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねてきた。その結果、SiO2を主成
分とするガラス用原料中に、特定の希土類元素と熱処理によって結晶化し得る成分を加え、これらの原料を溶融してガラス化した後、熱処理を行うことによって、ガラス中に微結晶が形成され、可視域の強い発光を示す結晶化ガラスが得られることを見出し、ここに本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記の結晶化ガラス蛍光体、及び結晶化ガラス蛍光体の製造方法に関する。
1.
(i)SiO2 20〜99モル%、
(ii)B23 0〜50モル%、
(iii)P25 0〜70モル%、
(iv)周期律表の1族元素、2族元素、4族元素、5族元素、6族元素、7族元素、8族元素、9族元素、10族元素、11族元素、12族元素、13族元素(Bは除く)、14族元素(Siは除く)、15族元素(N及びPは除く)、16族元素(O及びSは除く)、スカンジウム、イットリウム及びランタンからなる群から選ばれた少なくとも一種の元素の酸化物0.01〜45モル%、並びに
(v)セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、
テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム及びイッテルビウムからなる群から選ばれた少なくとも一種の希土類元素の酸化物0.01〜10モル%
を含む結晶化ガラスであって、
該結晶化ガラス中に、周期律表の1族元素、2族元素、4族元素、5族元素、6族元素、7族元素、8族元素、9族元素、10族元素、11族元素、12族元素、13族元素(Bは除く)、14族元素(Siは除く)、15族元素(N及びPは除く)、16族元素(O及びSは除く)、スカンジウム、イットリウム及びランタンからなる群から選ばれた少な
くとも一種の元素の酸化物の少なくとも一部が結晶として存在することを特徴とする結晶化ガラス蛍光体。
2. 周期律表の1族元素、2族元素、4族元素、5族元素、6族元素、7族元素、8族元素、9族元素、10族元素、11族元素、12族元素、13族元素(Bは除く)、14族元素(Siは除く)、15族元素(N及びPは除く)、16族元素(O及びSは除く)、スカンジウム、イットリウム及びランタンからなる群から選ばれた少なくとも一種の元素の酸化物が、結晶化ガラス全体を基準として、0.01〜45モル%の範囲で結晶として存在する上記項1に記載の結晶化ガラス蛍光体。
3. 酸化物組成として、
(i)SiO2 20〜99モル%、
(ii)B23 0〜50モル%、
(iii)P25 0〜70モル%、
(iv)周期律表の1族元素、2族元素、4族元素、5族元素、6族元素、7族元素、8族元素、9族元素、10族元素、11族元素、12族元素、13族元素(Bは除く)、14族元素(Siは除く)、15族元素(N及びPは除く)、16族元素(O及びSは除く)、スカンジウム、イットリウム及びランタンからなる群から選ばれた少なくとも一種の元素の酸化物0.01〜45モル%、並びに
(v)セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、
テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム及びイッテルビウムからなる群から選ばれた少なくとも一種の希土類元素の酸化物0.01〜10モル%
となるように原料を混合し溶融した後、冷却してガラス化し、次いで、400〜1200℃で加熱することを特徴とする上記項1又は2に記載された結晶化ガラス蛍光体の製造方法。
4.酸化物組成として、
(i)SiO2 20〜99モル%、
(ii)B23 0〜50モル%、
(iii)P25 0〜70モル%、
(iv)周期律表の1族元素、2族元素、4族元素、5族元素、6族元素、7族元素、8族元素、9族元素、10族元素、11族元素、12族元素、13族元素(Bは除く)、14族元素(Siは除く)、15族元素(N及びPは除く)、16族元素(O及びSは除く)、スカンジウム、イットリウム及びランタンからなる群から選ばれた少なくとも一種の元素の酸化物0.01〜45モル%、並びに
(v)セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、
テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム及びイッテルビウムからなる群から選ばれた少なくとも一種の希土類元素の酸化物0.01〜10モル%
となるように原料を混合し溶融した後、溶融物を基板上に滴下し、冷却してガラス化し、次いで、400〜1200℃で加熱して、ガラス化した滴下物の少なくとも一部を結晶化させることを特徴とする上記項1又は2に記載された結晶化ガラス蛍光体の製造方法。

結晶化ガラス蛍光体の組成
本発明の結晶化ガラス蛍光体は、酸化物組成として、
(i)SiO2 20〜99モル%、
(ii)B23 0〜50モル%、
(iii)P25 0〜70モル%、
(iv)周期律表の1族元素、2族元素、4族元素、5族元素、6族元素、7族元素、8族元素、9族元素、10族元素、11族元素、12族元素、13族元素(Bは除く)、14族元素(Siは除く)、15族元素(N及びPは除く)、16族元素(O及びSは除く)、スカンジウム、イットリウム及びランタンからなる群から選ばれた少なくとも一種の元素の酸化物0.01〜45モル%、並びに
(v)セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、
テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム及びイッテルビウムからなる群から選ばれた少なくとも一種の希土類元素の酸化物0.01〜10モル%
を含むものである。
この様なガラスにおいて、SiO2は、ガラスの主要な編目構造を形成する成分であり
、その含有量は、結晶化ガラス全体を基準として、20〜99モル%程度であればよく、60〜80モル%程度であることが好ましい。
23とP25は、必要に応じて含まれてもよい成分であり、その含有量は、それぞれ、結晶化ガラス全体を基準として、B23は、0〜50モル%程度、好ましくは0〜30モル%程度であり、P25は、0〜70モル%程度、好ましくは0〜20モル%程度である。
周期律表の1族元素、2族元素、4族元素、5族元素、6族元素、7族元素、8族元素、9族元素、10族元素、11族元素、12族元素、13族元素(Bは除く)、14族元素(Siは除く)、15族元素(N及びPは除く)、16族元素(O及びSは除く)、スカンジウム、イットリウム及びランタンからなる群から選ばれた少なくとも一種の元素の酸化物(以下、「結晶化成分」ということがある)は、ガラスを形成した後、熱処理を行うことによって結晶化し得る成分である。これらの元素の酸化物は、本発明のガラス中に一種単独又は二種以上存在することができる。これらの結晶化成分の含有量は、結晶化ガラス全体を基準として、0.01〜45モル%程度であればよく、0.1〜30モル%程度であることが好ましい。
これらの内で、1族元素としては、Na、K、Liなどを例示でき、2族元素としては、Ca、Mg、Sr、Ba等を例示でき、4族元素としては、Ti、Zr等を例示でき、5族元素としては、V、Nb、Ta等を例示でき、6族元素としては、Cr、Mo、W等を例示でき、7族元素としては、Mn、Tc等を例示でき、8族元素としては、Fe、Ru等を例示でき、9族元素としてはCo、Rh等を例示でき、10族元素としては、Ni、Pd、Pt等を例示でき、11族元素としては、Cu、Ag、Au等を例示でき、12族元素としては、Zn、Cd、Hg等を例示でき、13族元素としてはAl、Ga、In等を例示でき、14族元素としては、Ge、Sn等を例示でき、15族元素としては、As、Sb、Bi等を例示でき、16族元素としては、Se、Te等を例示できる。
結晶化成分としては、特に、スカンジウム、イットリウム、ランタン等の酸化物が好ましい。
本発明の結晶化ガラス蛍光体は、更に、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム及びイッテルビウムからなる群から選ばれた少なくとも一種の希土類元素の酸化物を含有するものである。希土類元素の酸化物は、本発明のガラス中に一種単独又は二種以上含まれることができる。これらの希土類元素の酸化物は、発光中心となる成分であり、その含有量は、結晶化ガラス全体を基準として、0.01〜10モル%程度であればよく、0.01〜5モル%程度であることが好ましい。
本発明の結晶化ガラス蛍光体では、上記した結晶化成分、即ち、周期律表の1族元素、2族元素、4族元素、5族元素、6族元素、7族元素、8族元素、9族元素、10族元素、11族元素、12族元素、13族元素(Bは除く)、14族元素(Siは除く)、15族元素(N及びPは除く)、16族元素(O及びSは除く)、スカンジウム、イットリウム及びランタンからなる群から選ばれた少なくとも一種の元素の酸化物は、その少なくとも一部が、ガラス中で結晶として存在することが必要である。上記した発光中心となるセ
リウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム及びイッテルビウムからなる群から選ばれた少なくとも一種の希土類元素の酸化物が、この様な結晶化した成分と同時にガラス中に存在することによって、従来にない強い可視光域の発光を生じるガラス蛍光体が得られる。
上記した周期律表の1族元素、2族元素、4族元素、5族元素、6族元素、7族元素、8族元素、9族元素、10族元素、11族元素、12族元素、13族元素(Bは除く)、14族元素(Siは除く)、15族元素(N及びPは除く)、16族元素(O及びSは除く)、スカンジウム、イットリウム及びランタンからなる群から選ばれた少なくとも一種の元素の酸化物は、少なくともその一部が結晶として存在すればよく、結晶として存在する量は、本発明の結晶化ガラス全体を基準として、0.01〜45モル%程度であればよく、0.1〜30モル%程度であることが好ましい。
結晶化ガラス蛍光体の製造方法
本発明の結晶化ガラス蛍光体を製造するには、まず、常法に従って、上記した酸化物組成範囲となるように原料を混合し、加熱溶融させた後、冷却してガラスを形成する。
原料としては、従来からガラス原料として用いられているものを何れも用いることができる。例えば、SiO2の原料としては、珪砂等を用いることができ、B23の原料とし
ては、ホウ酸、無水ホウ酸などを用いることができ、P25の原料としては、正リン酸などを用いることができる。また、結晶化成分と希土類酸化物の原料についても、特に限定的ではなく、それぞれの元素の酸化物、炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩等を用いることができる。
原料混合物を溶融させる際の温度は、原料組成に応じて適宜決めれば良いが、通常、800〜2000℃程度とすればよい。溶融に際しては、撹拌を行ってガラスの均質化を図ることが好ましい。
次いで、形成されたガラスを400〜1200℃程度に加熱して結晶化処理を行う。これにより、母材ガラスの一部が結晶化して微結晶が形成され、結晶化ガラスとなって安定化する。加熱時間は、通常、1〜5時間程度とすればよく、加熱時間を長くすることによって、結晶の存在量を増加することができる。
上記したガラス化処理と結晶化処理の雰囲気については、通常の酸化物ガラスを形成する場合には、大気中などの酸素含有雰囲気でよい。
また、発光中心となる希土類元素の価数によって発光色が異なる場合には、結晶化処理の雰囲気を調整することによって、希土類元素の価数を制御することができる。例えば、励起されると赤色に発光する3価のユウロピウムは、還元されて2価のユウロピウムとなると青色に発光する。この様な2価のユウロピウムを生成させるためには、希ガス、窒素などの不活性ガス雰囲気中又は還元ガス雰囲気中で結晶化処理を行えばよい。この場合、還元ガス雰囲気としては、希ガスと水素の混合気体雰囲気、窒素と水素の混合気体雰囲気などを利用でき、混合気体中の水素の含有量は0.01〜50モル%程度とすればよい。
結晶化ガラス蛍光体
上記した方法で得られる結晶化ガラス蛍光体では、ガラスの主要な編目構造を形成する成分としてSiO2を含有するガラス中に、発光中心となる希土類酸化物が分散し、更に、
該ガラス中には、周期律表の1族元素、2族元素、4族元素、5族元素、6族元素、7族元素、8族元素、9族元素、10族元素、11族元素、12族元素、13族元素(Bは除
く)、14族元素(Siは除く)、15族元素(N及びPは除く)、16族元素(O及びSは除く)、スカンジウム、イットリウム及びランタンからなる群から選ばれた少なくとも一種の元素の酸化物が、その少なくとも一部が結晶として存在している。
この様な構造の結晶化ガラスは、励起光を照射することによって、400〜750nm程度の波長範囲の可視光を生じる蛍光体である。励起光の波長については、蛍光体の用途などによって異なるが、通常、120〜400nm程度の波長の光を用いれば良い。
本発明の結晶化ガラス蛍光体は、成形加工性に優れたものである。例えば、板状、管状等の任意の形状に成形できる。
また、原料混合物を溶融させた後、平板透明ガラス基板などの各種の基板上に滴下し、基板上において冷却してガラス化させた後、上記した条件で熱処理をして、ガラス化した滴下物の結晶化を進行させることによって、基板上においてドット状の結晶化ガラス蛍光体を形成することができる。この様な方法によれば、溶融した原料を、任意の直径及び間隔で滴下させることによって、例えば、直径0.01μm〜10mm程度の複数のドット状の結晶化ガラスが基板上に任意の位置に配列した蛍光体を得ることができる。これにより、粉体を利用していたこれまでのランプ、ディスプレー等の演色効果や、発光輝度制御をマイクロメーター単位で行うことが可能となる。
本発明の結晶化ガラス蛍光体は、励起光の照射により可視域において強い発光を示すものである。
本発明の結晶化ガラス蛍光体は、成形性が良好であり、強い可視光を発生する特性を利用して、各種用途に有効に用いることができる。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
実施例1
酸化物組成として、SiO2 64モル%、Na2O 9モル%、B23 25.5モル%、Y23 1.45モル%及びEu23 0.05モル%となるように乳鉢中に原料を加え、十分に混合した。各原料としては、特級試薬で純度99.5%以上のものを使用した。
この混合原料を白金るつぼに入れ、1200℃で2時間加熱して完全に溶融させ、この融液をあらかじめ600℃に加熱しておいたグラファイト製の型に入れて徐冷してガラス化した。このガラスを750℃、空気中で3時間加熱して結晶化させ、母材ガラス中でY23の結晶を生成させた。
図1は、750℃で加熱した後のガラスのX線回折パターンを示す図面である。このX線回折パターンから明らかなように、結晶化処理後の結晶化ガラスについてY23に起因するピークが確認されたことから、母材ガラス内で確実に結晶化が進行していることが明らかとなった。さらにこのピーク強度から計算された結晶のガラス中の含有量は、モル比で0.95%であることがわかった。
このガラスに波長254nmの励起光を照射した際の発光スペクトルを図2に示す。図2には、比較として750℃で熱処理を行う前の非結晶化ガラスの発光スペクトルも示す。
図2から明らかなように、結晶化前のガラスでは、Eu3+イオンに基づく発光が微弱であるのに対して、750℃で結晶化したガラスでは、発光強度が大幅に上昇していることがわかる。このことから、ガラス中に結晶化したY23が存在することによって、Eu3+イオンに基づく可視域での発光強度が大きく増強されることが確認できた。
750℃で加熱した後のガラスのX線回折パターンを示す図面。 結晶化ガラスと非結晶化ガラスの発光スペクトル強度を示す図面。

Claims (4)

  1. (i)SiO2 20〜99モル%、
    (ii)B23 0〜50モル%、
    (iii)P25 0〜70モル%、
    (iv)周期律表の1族元素、2族元素、4族元素、5族元素、6族元素、7族元素、8族元素、9族元素、10族元素、11族元素、12族元素、13族元素(Bは除く)、14族元素(Siは除く)、15族元素(N及びPは除く)、16族元素(O及びSは除く)、スカンジウム、イットリウム及びランタンからなる群から選ばれた少なくとも一種の元素の酸化物0.01〜45モル%、並びに
    (v)セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、
    テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム及びイッテルビウムからなる群から選ばれた少なくとも一種の希土類元素の酸化物0.01〜10モル%
    を含む結晶化ガラスであって、
    該結晶化ガラス中に、周期律表の1族元素、2族元素、4族元素、5族元素、6族元素、7族元素、8族元素、9族元素、10族元素、11族元素、12族元素、13族元素(Bは除く)、14族元素(Siは除く)、15族元素(N及びPは除く)、16族元素(O及びSは除く)、スカンジウム、イットリウム及びランタンからなる群から選ばれた少なくとも一種の元素の酸化物の少なくとも一部が結晶として存在することを特徴とする結晶化ガラス蛍光体。
  2. 周期律表の1族元素、2族元素、4族元素、5族元素、6族元素、7族元素、8族元素、9族元素、10族元素、11族元素、12族元素、13族元素(Bは除く)、14族元素(Siは除く)、15族元素(N及びPは除く)、16族元素(O及びSは除く)、スカンジウム、イットリウム及びランタンからなる群から選ばれた少なくとも一種の元素の酸化物が、結晶化ガラス全体を基準として、0.01〜45モル%の範囲で結晶として存在する請求項1に記載の結晶化ガラス蛍光体。
  3. 酸化物組成として、
    (i)SiO2 20〜99モル%、
    (ii)B23 0〜50モル%、
    (iii)P25 0〜70モル%、
    (iv)周期律表の1族元素、2族元素、4族元素、5族元素、6族元素、7族元素、8族元素、9族元素、10族元素、11族元素、12族元素、13族元素(Bは除く)、14族元素(Siは除く)、15族元素(N及びPは除く)、16族元素(O及びSは除く)、スカンジウム、イットリウム及びランタンからなる群から選ばれた少なくとも一種の元素の酸化物0.01〜45モル%、並びに
    (v)セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、
    テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム及びイッテルビウムからなる群から選ばれた少なくとも一種の希土類元素の酸化物0.01〜10モル%
    となるように原料を混合し溶融した後、冷却してガラス化し、次いで、400〜1200℃で加熱することを特徴とする請求項1又は2に記載された結晶化ガラス蛍光体の製造方法。
  4. 酸化物組成として、
    (i)SiO2 20〜99モル%、
    (ii)B23 0〜50モル%、
    (iii)P25 0〜70モル%、
    (iv)周期律表の1族元素、2族元素、4族元素、5族元素、6族元素、7族元素、8族元素、9族元素、10族元素、11族元素、12族元素、13族元素(Bは除く)、14
    族元素(Siは除く)、15族元素(N及びPは除く)、16族元素(O及びSは除く)、スカンジウム、イットリウム及びランタンからなる群から選ばれた少なくとも一種の元素の酸化物0.01〜45モル%、並びに
    (v)セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、
    テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム及びイッテルビウムからなる群から選ばれた少なくとも一種の希土類元素の酸化物0.01〜10モル%
    となるように原料を混合し溶融した後、溶融物を基板上に滴下し、冷却してガラス化し、次いで、400〜1200℃で加熱して、ガラス化した滴下物の少なくとも一部を結晶化させることを特徴とする請求項1又は2に記載された結晶化ガラス蛍光体の製造方法。
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