JP2005319630A - 製本ラインの不良本排出方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製本ラインが停止した際の停止要因を基づいて、不良本が存在する可能性のある結束本を特定して排出することができる製本ラインの不良本排出方法及びその装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】 製本ラインにおいて不良の可能性がある刷本を排出する不良本排出方法であって、前記製本ラインの丁合、中綴じ、断裁、スタッカ、及び結束の各工程を経て結束本が搬送用コンベア9から搬送されており、該製本ラインが自動停止若しくは手動停止した際、前記丁合工程終端から中綴じ工程、断裁工程、スタッカ工程の移送経路上に存在する残存本を、再運転時、前記スタッカ工程により集積本束とし、該集積本束を前記結束工程に移送して不良結束本とし、自動停止若しくは手動停止による該製本ラインの停止要因別に分けて搬送用コンベア9から排出部コンベア11に送出する不良本排出方法及びその装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、製本ラインが不具合により一旦停止した後、製本ラインを再起動した際に、製本ラインの丁合工程終端からスタッカ装置に至る搬送経路上に残存している可能性のある不良本を排出する不良本排出方法及びその装置に関するものである。
製本ラインは、折丁を丁合装置により丁合した後、中綴じ装置及び断裁装置を経てスタッカ装置に送り込まれ、所定部数を集積して結束装置に送り込み十字結束し、この結束本を搬送ラインに送出している。このような製本ラインでは、例えば、断裁装置にて紙詰まり等の不具合によりラインが停止した場合、詰まった刷本を取り除くなどして再運転している。
例えば、新聞輪転機の折機などでは、新聞紙の刷り上がり状態をチェックするため、或いは不良新聞紙が発生した際に不良新聞紙を取り除くために搬送用コンベアからその前後数部乃至十数部の新聞紙を取り除くようにしている。(例えば、特許文献1参照)
また、製本ラインでは、例えば中綴じ装置に針金不良検出装置を付設して折丁の背から製本用の綴針金が飛び出したり、針金落ち、未貫通、針金の曲がり等の種々の不良を検出して製本ラインから排出することが行われている。(例えば、特許文献2参照)
特開平6−255864号公報(明細書段落〔0002〕〜〔0003〕,〔0008〕,図面図7) 特開平10−58854号公報(明細書全文、図面全図)
製本ラインでは、通常、特許文献2に示したような針金不良検出装置により不良を検出したり、或いは断裁装置では断裁不良を断裁不良検出装置により検出して不良本をラインから排出するといった各工程で発生した不良本を自動的に排出している。しかし、刷本等が製本ラインの搬送経路にジャミング等により詰まり、製本ラインが停止した場合、オペレータが搬送経路上の不具合を生じた刷本等を取り除き、またその前後を確認して運転を再開している。それでも製本ラインの丁合装置から結束装置の排出部までの搬送経路が長く、不具合を生じた刷本等を完全に取り除かれているか否かを判断し兼ねる面があって、搬送経路上に不良本が残存するおそれがあり、製品に不良本が混入するおそれがあった。
本発明は、上述のような課題に鑑みなされたものであって、製本ラインが停止した際の停止要因に基づいて、不良本が存在する可能性のある結束本を特定して排出することができる製本ラインの不良本排出方法及びその装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を達成したものであり、請求項1の発明は、製本ラインにおける丁合、中綴じ、断裁、スタッカ、及び結束の各工程を経て結束本が搬送用コンベアから搬出されており、該搬送用コンベアから不良結束本を排出する不良本排出方法であって、該製本ラインが停止し、再運転した際、前記製本ラインにおける所定経路上に存在する残存本を含む集積本束を結束し、前記製本ラインの停止要因種別に分けて前記搬送用コンベアから排出することを特徴とする製本ラインの不良本排出方法である。
また、請求項2の発明は、前記製本ラインの再運転時、前記スタッカ工程にて積み重ねられた所定集積本部数と、該スタッカ工程の運転停止時に積み重ねられている停止時集積本部数と、前記所定経路上に存在する残存本部数とから排出結束本数を求めることを特徴とする請求項1に記載の製本ラインの不良本排出方法である。
また、請求項3の発明は、前記スタッカ工程から搬出される残存本を含む集積本束が、該スタッカ工程から搬出されて所定搬送時間が経過し、前記結束工程の搬出側所定位置に搬送された結束本を、前記搬送用コンべアから排出することを特徴とする請求項1又は2に記載の製本ラインの不良本排出方法である。
また、請求項4の発明は、前記停止要因を停止発生日時及び停止種別と、前記不良結束本数と、停止時の生産カウント数とを記録し印字することを特徴とする請求項1,2又は3に記載の製本ラインの不良本排出方法である。
また、請求項5の発明は、製本ラインにおいて不良本を排出する不良本排出装置において、製本工程の順序に従って、丁合装置、中綴じ装置、断裁装置、スタッカ装置、結束装置が設けられた製本ラインに、前記不良本排出装置が付設され、前記ラインが停止した際に所定経路上に存在した残存本が含まれる不良結束本の排出結束本数を求める算出手段と、前記所定経路を通過するのに要する所定搬送時間を計時する計時手段と、該計時手段による所定搬送時間が経過し、該不良結束本が搬送用コンベアの所定位置に到来したことを検知して、前記搬送用コンベアから排出部コンベアへ不良要因種別毎に分けて排出する排出手段とを備えたことを特徴とする製本ラインの不良本排出装置である。
また、請求項6の発明は、製本ラインにおいて不良本を排出する不良本排出装置において、
製本工程の順序に従って、丁合装置、中綴じ装置、断裁装置、スタッカ装置、結束装置が設けられた製本ラインに、前記不良本排出装置が付設されており、前記丁合装置の終端から中綴じ装置、断裁装置、スタッカ装置に至る移送経路で発生した不具合による自動停止若しくは手動停止による停止信号により停止した際の不良要因を判別する不良要因種別識別手段と、
前記スタッカ装置により積み重ねられる所定集積本部数と、前記停止信号により停止した際の前記スタッカ装置に積み重ねられた停止時集積本部数と、前記移送経路上に存在する残存本部数とから不良結束本として排出される不良結束本数を算出する排出結束本数算出手段と、
再運転後、前記移送経路上に存在した残存本を含む前記スタッカ装置から搬出される集積本束が、前記結束装置にて結束され不良結束本として搬送用コンベアの所定位置に搬出されるまでの所定搬送時間から該不良結束本を検出する結束位置確認手段と、
前記結束装置から搬送される前記不良結束本を、前記不良結束本数だけ前記不良要因に基づいて、前記搬送用コンベアから排出部コンベアへ不良要因種別に分けて排出する排出手段とを有することを特徴とする製本ラインの不良本排出装置である。
また、請求項7の発明は、前記結束位置確認手段が、前記スタッカ装置の搬出口側、結束装置の搬入口側、及び排出部手前に設けた通過検出手段からの検出信号と、計時手段による所定搬送時間とによって、結束本の位置を確認することを特徴とする請求項6に記載の製本ラインの不良本排出装置であり、通過検出手段は、例えば発光素子と受光素子とからなる光電スイッチが用いられ、テーブルは制御装置の記憶領域であり、この記憶領域には最新の不良要因種別情報が書き込まれる。
また、請求項8の発明は、前記排出手段が、前記不良要因種別に基づいて、不良結束本を動作タイミングを変えて前記排出部コンベアに送り出す排出プッシャ装置を備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の製本ラインの不良本排出装置であり、所定時間経過し、不良結束本が所定位置を通過したことを検知し、排出プッシャ装置を作動させて、不良結束本を停止要因種別により分けて排出することができる。なお、停止要因種別が複数であれば、複数の位置で通過検出を行い、停止要因種別に分けて排出することができる。
また、請求項9の発明は、前記自動停止若しくは手動停止による停止信号による不良要因を、停止発生日時及び停止種別と、不良結束本数と、停止時の生産カウント数とともに記録し印字することを特徴とする請求項6,7又は8に記載の製本ラインの不良本排出装置である。
請求項1の発明では、製本ラインにおける丁合、中綴じ、断裁、スタッカ、及び結束の各工程を経て結束本が搬送用コンベアから搬出されており、該搬送用コンベアから不良結束本を排出する不良本排出方法であって、該製本ラインが停止し、再運転した際、前記製本ラインにおける所定経路上に存在する残存本を含む集積本束を結束し、前記製本ラインの停止要因種別に分けて前記搬送用コンベアから排出することを特徴とする製本ラインの不良本排出方法であるので、製本ラインの丁合工程以降の全てを不良本として排出する必要はなく、丁合工程終端からスタッカ工程に至る搬送経路上に存在する残存本(不良本を含む可能性がある)を対象とすればよく、結束本を過剰に排出する必要がないし、実際の製本ラインでの不良結束本数は1又は2個程度となり、検査対象となる結束本が従来より極めて少ないし、不良要因種別に分けて排出されるので、排出結束本の良否検査が容易なものとなる。また、不良が混入した可能性のある結束本を特定して排出されるので、排出すべく結束本を間違うことなく確実に排出し、製品には良品のみが搬出されるので、製本品質の信頼性が向上する利点がある。
また、請求項2の発明では、前記製本ラインの再運転時、前記スタッカ工程にて積み重ねられる所定集積本部数と、該スタッカ工程の運転停止時に積み重ねられている停止時集積本部数と、前記所定経路上に存在する残存本部数とから排出結束本数を求めることを特徴とする請求項1に記載の製本ラインの不良本排出方法であるので、製本ラインの停止時、不良本が含まれている可能性のある残存本が、丁合工程終端から中綴じ工程、断裁工程終端まで移送経路上に存在し、この残存本部数は既知であり、結束本数が演算処理により算出して不良本が含まれる排出結束本数を特定することができ、結束本を過剰に排出する必要がなくなる利点がある。
また、請求項3の発明では、前記スタッカ工程から搬出される残存本を含む集積本束が、該スタッカ工程から搬出されて所定搬送時間が経過し、前記結束工程の搬出側所定位置に搬送された結束本を、前記搬送用コンべアから排出することを特徴とする請求項1又は2に記載の製本ラインの不良本排出方法であるので、スタッカ工程の所定位置から搬送用コンベアの搬出側所定位置まで搬送される搬送時間は一定であるので、この所定搬送時間を計時(カウント)し、所定位置に搬送されたことを検出して、残存本(不良本を含む可能性がある)が混入する可能性のある結束本を特定し確実に排出することができる利点がある。また、途中で結束本がラインから取り除かれた場合、所定時間内に結束本が到達しなので、途中で取り除かれたことが容易に検知できる利点がある。なお、搬送時間の計時は、スタッカ工程の搬出側所定位置と、結束装置の搬入側所定位置、及び結束装置の搬出側所定位置に光電スイッチを設置し、光電スイッチの動作に連動させて制御装置の計時手段(タイマ)を作動させることにより、所定搬送時間を容易に計時することができ、不良結束本が所定搬送時間に所定位置を通過しない限り、不良結束本が到来したものとは判断されないので、不良結束本を確実に排出することができる利点がある。
また、請求項4の発明では、前記停止要因を停止発生日時及び停止種別と、前記不良結束本数と、停止時の生産カウント数とを記録し印字することを特徴とする請求項1,2又は3に記載の製本ラインの不良本排出方法であるので、排出部コンベアに送出された不良結束本の良否を検査する際のデータとして利用できるし、生産カウント数から停止時前後の製品の追跡調査を行うこともできる利点があり、良否検査が的確にしかも容易なものとなる利点がある。
また、請求項5の発明では、製本ラインにおいて不良本を排出する不良本排出装置において、製本工程の順序に従って、丁合装置、中綴じ装置、断裁装置、スタッカ装置、結束装置が設けられた製本ラインに、前記不良本排出装置が付設され、前記ラインが停止した際に所定経路上に存在した残存本が含まれる不良結束本の排出結束本数を求める算出手段と、前記所定経路を通過するのに要する所定搬送時間を計時する計時手段と、該計時手段による所定搬送時間が経過し、該不良結束本が搬送用コンベアの所定位置に到来したことを検知して、前記搬送用コンベアから排出部コンベアへ不良要因種別毎に分けて排出する排出手段とを備えたことを特徴とする製本ラインの不良本排出装置であるので、不良本排出装置が製本ラインの自動停止或いは手動停止を監視して、残存本が混入する可能性のある結束本を的確に排出部コンベアに排出することができる利点があり、しかも自動若しくは手動停止信号並びに停止要因等の停止種別情報に基づいて、排出部コンベアに分けて排出されるので、良否検査が的確にしかも容易となる利点がある。
また、請求項6の発明では、製本ラインにおいて不良本を排出する不良本排出装置において、
製本工程の順序に従って、丁合装置、中綴じ装置、断裁装置、スタッカ装置、結束装置が設けられた製本ラインに、前記不良本排出装置が付設されており、前記丁合装置の終端から中綴じ装置、断裁装置、スタッカ装置に至る移送経路で発生した不具合による自動停止若しくは手動停止による停止信号により停止した際の不良要因を判別する不良要因種別識別手段と、
前記スタッカ装置により積み重ねられる所定集積本部数と、前記停止信号により停止した際の前記スタッカ装置に積み重ねられた停止時集積本部数と、前記移送経路上に存在する残存本部数とから不良結束本として排出される不良結束本数を算出する排出結束本数算出手段と、
再運転後、前記移送経路上に存在した残存本を含む前記スタッカ装置から搬出される集積本束が、前記結束装置にて結束され不良結束本として搬送用コンベアの所定位置に搬出されるまでの所定搬送時間から該不良結束本を検出する結束位置確認手段と、
前記結束装置から搬送される前記不良結束本を、前記不良結束本数だけ前記不良要因に基づいて、前記搬送用コンベアから排出部コンベアへ不良要因種別に分けて排出する排出手段とを有することを特徴とする製本ラインの不良本排出装置であるので、排出結束本数算出手段より排出すべき結束本数が明らかになり、その不良が混入する可能性のある結束本を結束位置確認手段により追跡することができ、特定した不良結束本を確実に排出することができる。また、製本ラインの停止が数回連続したとしても、その都度上記手段による排出結束本数が算出されるので、過剰に結束本を排出されることがないので、良否検査が容易なものとなり、製本コストを抑制することができる利点がある。
また、請求項7の発明では、前記結束位置確認手段が、前記スタッカ装置の搬出口側、結束装置の搬入口側、及び排出部手前に設けた通過検出手段からの検出信号と、計時手段による所定搬送時間とにより結束本の位置を確認することを特徴とする請求項6に記載の製本ラインの不良本排出装置であるので、制御装置に設けた計時手段により所定搬送時間を計時し、光電スイッチ等のセンサを用いた通過検出手段により結束本の通過検出を行い、不良本が含まれる結束本束を特定し、排出することができる利点がある。なお、スタッカ装置の搬出口側に搬送される集積本束と、排出部手前(結束装置の搬出側)に搬送される不良結束本の不良要因種別情報が、制御装置に設けたテーブル(記憶領域)に記憶しており、各テーブルには不良要因種別情報の最新情報が書き込まれ、これらの不良要因種別情報に基づいて不良結束本を特定し確実に排出できる利点があり、また、各テーブルに不良要因種別情報が書き込まれ、不良結束本が製本ラインの途中で取り除かれたとしても、所定通過位置における通過検出信号が入力されない限り、次のテーブルへのデータ送出が行われないし、製本ラインが連続して停止したとしても最新のデータに基づいて、特定した不良結束本を確実に排出することができる利点がある。
また、請求項8の発明では、前記排出手段が、前記不良要因種別に基づいて、不良結束本を動作タイミングを変えて前記排出部コンベアに送り出す排出プッシャ装置を備えている請求項6又は7に記載の製本ラインの不良本排出装置であるので、不良結束本が停止種別毎に分けて排出され、良否検査が容易なものとなる利点がある。例えば、不良要因種別に応じて作動する複数の光電スイッチを所定間隔に配置して、何れかの光電スイッチを不良結束本が通過した際に、その光電スイッチの検出信号、即ち不良要因種別に応じて排出プッシャ装置の駆動信号を制御装置が出力し、不良結束本が不良要因種別に確実に排出することができる利点がある。排出された結束本の良否検査が容易となる。なお、排出手段には満杯検出手段が備えられ、排出部コンベアに不良結束本が満杯になった場合に警報を発するようにし、製本ラインが数回繰り返して停止したとしても排出部コンベアから結束本が溢れて落下して結束本を汚損することがない利点がある。
また、請求項9の発明では、前記自動停止若しくは手動停止による停止信号による不良要因を、停止発生日時及び停止種別と、不良結束本数と、停止時の生産カウント数とともに記録し印字することを特徴とする請求項6,7又は8に記載の製本ラインの不良本排出装置であるので、排出結束本の良否の検査を行う際の資料として利用することが可能であり、良否検査を迅速に進めることができるし、不良本が発生した前後の本の状態を追跡調査することも可能である。
以下、本発明に係る製本ラインの不良本排出方法及びその装置の実施形態について図面を参照して説明する。なお、図1は本実施形態の不良本排出装置を製本ラインに付設したブロック図、図2は不良本排出装置の制御系を示すブロック図、図3は不良要因種別に応じて不良結束本を振り分けて排出する排出機構を示す斜視図、図4は不良本を含む可能性のある結束本数を算出する処理フローであり、図5は不良要因に基づいて結束本を排出するための排出制御フローである。
先ず、図1を参照し製本ラインについて説明する。製本ラインには、製本の工程順番に、中綴じ丁合装置1、中綴じ装置2、断裁装置3、スタッカ装置5、結束装置8が配置されている。中綴じ丁合装置1ではフィーダから1部ずつ折丁が供給され、チェン搬送装置上に順次重ねて丁合し、丁合された1冊分の刷本を中綴じ装置2で針金で綴じ、中綴じした刷本の小口及び天地を断裁装置3にて断裁し、断裁装置3で断裁された断裁本をスタッカ装置5にて所定部数を積み重ねて集積本束とし、集積本束を結束装置8にて十字結束し結束本として搬出している。製本ラインは製本機制御装置12より制御されている。
スタッカ装置5はその搬入口側に搬送用コンベア4が設けられ、断裁装置3からの断裁本が搬送用コンベア4で搬送されてスタッカ装置5に送り込まれて積み重ねられる。搬送用コンベア4は製本ラインが停止したとしても駆動し、強制的に断裁本がスタッカ装置5に送り込まれる。スタッカ装置5の搬出口側には搬送用コンベア6が設けられ、搬送用コンベア6の搬出側と結束装置8の搬入口側との間に搬送用コンベア7が設けられ、結束装置8の搬出側に搬送用コンベア9が設けられている。結束装置8は、スタッカ装置5から搬送された集積本束を結束し結束本として搬送用コンベア9から搬出し、不良結束本は搬送用コンベア9の途中に設けられた排出部コンベア11から排出される。なお、不良結束本は全てが不良本ではなく、不良本が存在する場合と存在しない場合とがあり、排出された不良結束本に対して良否検査が行われる。
本実施形態の不良本排出装置は上記製本ラインに付設されている。製造ラインでは、不良本が自動的に排出されており、それ以外に刷本等が搬送経路上にジャミング等により詰まって、製造ラインが自動停止或いは手動停止させる場合があり、このような製本ラインの停止時に搬送経路上に詰まったジャム本を手作業で取り除き、その搬送経路の前後を確認して再運転を行っているが、完全に除去できない場合があり、不良本が混入するおそれがあり、本実施形態の不良本排出装置はこの不良本を排出するための装置である。
本実施形態の不良本排出装置には制御装置13が設けられ、制御装置13には製本機制御装置12と製造ラインに付設した種々機器からの信号が入力されており、図2に示したように、制御装置13の制御機能には、不良結束本が製本ラインの所定位置に到来したか否かを確認し特定するための結束位置確認手段1a、不良本が含まれる可能性のある不良結束本の本数を算出する排出結束本数算出手段1b、停止要因種別A,B,Cを区別する不良要因種別識別手段1c、不良結束本を排出部コンベア11に排出するための駆動信号を送出する不良結束本排出信号送出手段1d、不良結束本が満杯であることを警告する信号を送出する満杯検出手段1e、プリンタ装置15への出力送出機能、及び停止要因種別A,B,Cを記憶するテーブル1,2(記憶領域)や生産カウント数を格納する記憶領域を有する記憶装置等が設けられている。
さらに、制御装置13には操作ボタンや手動停止ボタン等が設けられたタッチパネル装置14とプリンタ装置15が接続されている。制御装置13には製本機制御装置12と接続されるとともに、製本ラインの搬送用コンベア6,7,9に隣接して設けられた結束位置確認センサ16〜18、排出位置振分け用センサ19〜21、排出プッシャ装置10の排出プッシャ電磁弁(図示を省略する)が接続され、製本ラインの生産数をカウントするためと、スタッカ装置5に積み重ねられている断裁本の集積本部数を計数するためのスタックカウントセンサ5aが接続され、さらに、結束満杯検出センサ22と警報装置23とが接続されている。排出プッシャ装置10は、制御装置13の不良結束本排出信号送出手段1dからの出力信号により動作するようにし、同時に搬送用コンベア9を一時停止させるための制御信号が出力されている。結束満杯検出センサ22は、排出部コンベア11の終端部に設けられており、結束満杯検出センサ22が作動すると、警報装置23が結束満杯時に警報を発するようにされている。なお、結束位置確認センサ16〜18、排出位置振分け用センサ19〜21及び結束満杯検出センサ22は、発光素子と受光素子とから構成された光電スイッチが好ましい。
製本機制御装置12から自動停止或いは手動停止による停止信号が制御装置13に入力される。中綴じ装置2及び断裁装置3内で、例えば針金不良や断裁不良が発生した場合、刷本或いは断裁本は自動的にラインから排出され、製本ラインが停止することはない。しかし、針金が脱落して装置に絡まったり、断裁片が詰まるなどの種々要因によって、刷本或いは断裁本がジャミング(不具合)等に詰まる場合があり、このような不具合を自動的に解消するのは困難である。このような不具合は、製本ラインを自動停止或いはオペレータが停止ボタンの入力操作による手動停止させて不具合発生箇所を点検し、詰まった刷本等を取り除いてから再運転しているが、完全に除去されているか否かは不確実な面があり、不良本が混入する可能性のある結束本を特定し不良結束本として排出するようにしたものである。
本実施形態では、製本ラインの中綴じ装置2或いは断裁装置3に不具合が生じて、自動停止若しくは手動停止したとすると、各装置からの停止信号が制御装置13に入力される。制御装置13では、中綴じ装置2の不具合により製本ラインが自動停止した場合、中綴じ停止に起因する不良要因Aであると識別する。例えば、中綴じ停止要因Aには、針金不良に起因する不具合が含まれると推定できる。また、断裁装置3の不具合による製本ラインが自動停止した場合、同様に製本機制御装置12から停止信号により、断裁片が絡まるなどので要因で停止したもと推定し、断裁不良による不良要因Bと識別できる。また、手動停止の場合は中綴じ装置2或いは断裁装置3の何れかの不具合による停止であり、製本機制御装置12から手動停止信号として入力されるので、不良要因Cと識別できる。これら不良要因A,B,Cは不良要因種別識別手段1cにより識別できる。
製本ラインが停止した際、スタッカ装置5の搬送用コンベア4が駆動を継続し、搬送用コンベア4上の断裁本がスタッカ装置5内に搬送されて所定部数が積み重ねられ集積される。製本ライン停止時の停止時集積本部数は、スタックカウントセンサ5aを介して制御装置13に入力され、生産カウント数から算出することができる。製本ラインが停止した際に、丁合装置1の終端から中綴じ装置2、断裁装置3、スタッカ装置5に至るまで移送経路上には、刷本及び断裁本が所定部数が残存した状態となっており、不具合発生箇所の刷本或いは断裁本を取り除いて、再運転を開始するが、この搬送経路上に残存する刷本や断裁本の残存本数は既知であり、この残存本数には不良本が含まれる可能性があり、これらの残存本とスタッカ装置5に集積された停止時集積本とが、排出すべき不良結束本となる。
一方、製本ラインの再運転時、スタッカ装置5の搬出側の搬送用コンベア6及び結束装置8の結束本には、停止要因に起因する不良本が含まれていないので、この結束本には不良本が含まれていないので、搬送用コンベア9から排出されることなく搬送される。このように、製本ライン停止時に、丁合装置1の終端から中綴じ装置2、断裁装置3、スタッカ装置5に至る搬送経路上の残存本と、停止時、スタッカ装置5の搬出側の搬送用コンベア6に存在する集積本束及び結束装置8に存在する結束本とを区別する必要がある。
上記搬送経路上の残存本はスタッカ装置5に搬送し停止時集積されていた集積本に積み重ねられ、所定集積本部数の集積本束とし、この集積本束を搬送用コンベア6,7を経由して結束装置8に送り込み、結束装置8ではこの集積本束を結束し不良結束本として搬送用コンベア9から搬送し、搬送用コンベア9の途中に設けられた排出部コンベア11から排出される。不良本が含まれる可能性のある集積本束は、搬送用コンベア6,7に付設された結束位置確認センサ16,17による通過確認が行われ、結束装置8に送り込まれたことを確認し、結束装置8で結束された不良結束本は、搬送用コンベア9に付設された結束位置確認センサ18による不良結束本の通過確認が行われる。結束位置確認センサ16から結束位置確認センサ17までの搬送時間は一定であり、制御装置13の計時手段により計時(カウント)して所定搬送時間が経過したことを確認して不良結束本を特定している。また、不良本が含まれる可能性がある集積本束が結束位置確認センサ17の位置を通過して結束装置8に搬入され、結束されて結束位置確認センサ18の位置に搬送されるまでの搬送時間も一定であるので、不良本が含まれる可能性がある不良結束本を特定することができる。この特定された不良結束本は搬送用コンベア9から排出部の排出部コンベア11に排出される。
続いて、図3を参照して不良結束本の排出部について詳細に説明する。搬送用コンベア9の途中には不良結束本を排出する排出部が設けられ、排出部には搬送用コンベア9の片側に、結束本の搬送方向と直交するように排出部コンベア11が設けられ、その反対側に排出プッシャ装置10が設けられている。排出部の上流側には、結束位置確認用センサ18が設けられ、センサ18の下流側に排出位置振り分用センサ19,20,21が所定の間隔で配置され、その下流に排出プッシャ装置10及び排出部コンベア11等が配置されている。
不良結束本が搬送用コンベア9で搬送されて結束位置確認用センサ18を通過すると、不良結束本が到来したことが検出され、不良要因種別A,B,Cに応じて排出位置振り分用センサ19,20,21の何れかを検出可能な状態とし、センサ19,20,21の何れかが作動してから所定時間が経過した後、搬送用コンベア9を一時停止して排出プッシャ装置10を作動させ、不良結束本は排出部コンベア11の所定排出位置(1),(2),(3)に振り分けて排出される。このようにして不良結束本は不良要因種別に分けられ確実に排出することができる。なお、排出部コンベア11は排出プッシャ装置10による不良結束本が押し出されて排出されて滑動し易いように、ローラ型コンベアが好ましい。
次に、本実施形態の制御装置13にて不良結束本数を算出し不良結束本を排出する処理フローについて、図4を参照して説明する。先ず、ステップS1において、製本ラインが停止ボタンによる手動により停止したか否かを判断し、YESであれば、手動停止と認識しステップS2に進み、製本ラインが運転を開始したい否かを判定し、YESであれば、ステップS3に進む。ステップS3では丁合装置1の終端から中綴じ装置2、断裁装置3、スタッカ装置5において刷本、断裁本、集積本が存在するか否かを判定するステップであり、この搬送経路上に残存本が存在しない場合、排出無入力信号が制御装置13に入力され、排出結束本が残存しないとしてステップS4に進み終了する。
ステップS3において、NO(残存本が存在する)であれば、ステップS5に進み、スタックカウントセンサ5aからの結束本部数(所定集積本部数)Xを読み込み、ステップS6に進む。ステップS6において、スタッカ装置5におけるスタッカ数Y(停止時集積本部数)を読み込み、続いて、ステップS7に進み、X−Y=Zを演算し不足本数Zを求めてステップS8に進む。ステップS8において、Z≧Fを判定し、YESであればステップS9に進み、排出すべく不良結束本は1個であると判定し終了する。また、ステップS8において、NOであればステップS10に進み、2個の不良結束本を排出すると判定し終了する。なお、Fは丁合装置1の終端から中綴じ装置2、断裁装置3の搬送経路上に残存する刷本及び断裁本(残存本)の部数であり、所定部数である。
一方、ステップS1において、NOであれば自動停止と認識しステップS11に進み、YSEであれば、ステップS12に進み、1結束本部数(所定集積本部数)Xを読み込む、ステップS13に進む。ステップS13において、スタッカ装置5にスタッカ数Y(停止時集積本部数)を読み込み、ステップS14に進み、X−Y=Zを演算処理して不足本数Zを求めてステップS15に進む。ステップS15において、Z≧Fを判定して、YESであればステップS16に進み、1結束本(1個の不良結束本)を排出し、NOであればステップS17に進み、2結束本(2個の不良結束本)を排出する。
このように、ステップS5〜S8,S12〜S15は、不良本が含まれる可能性がある残存本を結束して排出する不良結束本数を算出するべく、排出結束本数算出手段1bによる演算処理され、手動或いは自動停止時にスタッカ装置5に集積されている停止時集積本部数Y、結束するための集積本部数X、スタッカ装置5にて断裁本を集積し所定集積部本(一結束本)とする際の不足本部数Z、及び残存本部数Fから排出すべき結束本数が算出される。不足本部数Zは、(集積本部数X)−(集積本部数Y)から求まり、不足本部数Z≧残存本部数Fの関係から排出すべき結束本数が算出される。これらの処理は、制御装置13の排出結束本数算出手段1bで行われる。
次に、本実施形態における不良結束本の不良要因種別に基づく排出動作について、図1〜図3,図5を参照し説明する。制御装置13には計時手段と記憶装置(テーブル1,テーブル2)が設けられている。結束位置確認センサ16,17,18の検出信号は、これらの位置確認データとして制御装置13に入力される。さらに、結束位置確認センサ16の位置から結束位置確認センサ17の位置までの搬送時間Ta、及び結束位置確認センサ17の位置から結束位置確認センサ18の位置までの搬送時間Tbは一定であり、計時手段は、結束位置確認センサ16,17,18の検出信号に基づいて、所定搬送時間である搬送時間Ta,Tbを計時している。また、テーブル1には結束位置確認センサ16の位置に到来した集積本束の停止時の不良要因A,B,Cの何れかを格納し、テーブル2には結束位置確認センサ18に到来する不良結束本の不良要因A,B,Cの何れかを格納し、これらのテーブル1,2には最新の不良要因情報が格納される。
制御装置13の結束位置確認手段1aは、結束位置確認センサ16,17,18の検出信号と、計時手段による搬送時間Ta,Tbとのデータが力され、不良結束本の搬送位置を確認し、制御装置13は確実に排出部に排出するように制御している。不良要因種別識別手段1cにより不良本要因種別情報A,B,Cを識別することができる。
先ず、再運転時、ステップS20において、スタッカ装置5から搬出された集積本束の不良本要因種別(例えば、A)がテーブル1に格納され、ステップS21に進み、集積本束が結束位置確認センサ16を通過して、結束位置確認センサ16がオンとなるのを待ち受け、集積本束が結束位置確認センサ16を通過してセンサ16がオン(YES)となると、ステップS22,S23に進む。ステップS22,S23において、結束位置確認センサ16の検出信号に基づいて、制御装置13の計時手段による計時を開始し、所定搬送時間が経過し、ステップS24にて結束位置確認センサ17がオンとなるのを待ち受け、オン(YES)となるとステップS25に進み、不良本要因種別情報Aがテーブル2に格納される。不良本を含む集積本束は搬送用コンベア7から結束装置8に送り込まれる。なお、ステップS24において、NOであればステップS26に進み、テーブル1のデータAは消去される。このデータ消去は不良結束本が搬送用コンベア6,7の搬送過程で集積本束が人為的に取り除かれたことを意味している。
続いて、ステップS25からステップS27に進み、集積本束が結束装置8に送り込まれて結束装置8の搬送路が回動して結束終了し集積本束が十字結束され、不良結束本として搬送用コンベア9に搬出される。ステップS27において、結束終了信号を受けて、ステップS28,S29に進む。ステップS28,S29において、制御装置13の計時手段が計時を開始し一定搬送時間が計時され、ステップS30に進み、不良本要因種別情報Aの不良結束本を待ち受ける。結束位置確認センサ18がオンとなると、不良本要因種別情報Aの結束本が搬送されてきたことを確認し、ステップS31に進み、テーブル2に格納された不良本要因種別情報Aが排出部の記憶領域に送り込まれる。ステップS30において、NOであれば、結束装置8の搬出側で人為的に取り除かれたものと判断され、テーブル2のデータは消去される。
ステップS33〜S40は、不良本要因種別情報がA,B,Cの何れであるかを判定して不良結束本を不良要因種別に分ける処理フローであり、不良要因種別識別手段1cにて処理が行われる。ステップS33において、不良本要因種別情報Aであるか否かを判定し、YESであれば、ステップS34に進み、排出位置振分け用センサ19がオンであればステップS35に進み、不良結束本排出信号送出手段1dからの信号に基づいて、搬送用コンベア9を停止して、ステップS36にて排出プッシャ装置10を動作させ、不良結束本は排出コンベア11の所定位置(1)に排出される。
スタッカ装置3から搬出された集積本束が不良要因種別情報Bであったとすると、ステップS33において、NOであり、ステップS37に進む。ステップS37において、不良結束本が不良要因種別情報Bであるか否かを判定し、YESであれば、ステップS38に進み、排出位置振分け用センサ20が不良結束本を待ち受け、不良結束本が通過してセンサ20がオンとなれると、ステップS35,S36に進む。ステップS35では搬送用コンベア9を停止し、ステップS3にて排出プッシャ装置10を作動させて不良結束本を排出コンベア11の所定位置(2)に排出する。また、スタッカ装置3から搬出された集積本束が不良要因種別情報Cであったとすると、ステップS33,S37において、NOであり、ステップS39に進む。ステップS39において、不良結束本が不良本要因種別情報Cであると判定され、排出位置振分け用センサ21が不良結束本を待ち受け、オンとなれば、ステップS35,S36に進み、搬送用コンベア9を停止し、排出プッシャ装置10を作動させて不良結束本を排出コンベア11の所定位置(3)に排出する。
また、制御装置13の記憶装置には、製本ラインの自動停止若しくは手動停止した停止要因が、停止発生日時及び停止種別とともに記録されるとともに、不良結束本数、生産カウント数が記録されており、プリンタ装置15は、自動停止若しくは手動停止した停止要因が、停止発生日時及び停止種別とともに、不良結束本数、生産カウント数が印字されて出力される。これらの不良要因種別、生産カウント数等により不良結束本の検品を行うことができる。
なお、排出機構は図3に限定することなく、結束位置確認センサ19を一箇所設けて不良本要因種別情報A,B,Cに基づいて、搬送用コンベア9の一時停止と排出プッシャ装置10を動作させる動作タイミングを、制御装置13の計時手段(タイマー)などで調整して不良要因種別毎に分けて排出するようにしてもよい。
本発明は、製本ラインの自動停止若しくは手動停止時に不良本が発生した可能性の高い全ての結束本を排出するようにして、製本品質を高めるようにしたものであり、種々の製本ラインにも応用できる。
本発明に係る製本ラインの不良本排出装置の一実施形態を製本ラインに付設したブロック図である。 本実施形態の不良要因種別に振り分けて不良結束本を排出する排出機構を示す斜視図である。 本実施形態の不良本排出装置の制御系を示すブロック図である。 本実施形態における不良本が含まれる可能性のある結束本数を算出する処理フローを示す図である。 本実施形態における不良結束本を不良要因種別に排出するための排出制御フローを示す図である。
符号の説明
1 中綴じ丁合装置
1a 結束位置確認手段
1b 排出結束本数算出手段
1c 不良要因種別識別手段
1d 不良結束本排出信号送出手段
1e 満杯検出手段
2 中綴じ装置
3 断裁装置
4,6,7,9 搬送用コンベア
5 スタッカ装置
5a スタックカウントセンサ
8 結束装置
10 排出プッシャ装置
11 排出部コンベア
12 製本機制御装置
13 制御装置
14 タッチパネル
15 プリンタ
16〜18 結束位置確認センサ
19〜21 排出位置振分け用センサ
22 結束満杯検出センサ
23 警報装置

Claims (9)

  1. 製本ラインにおける丁合、中綴じ、断裁、スタッカ、及び結束の各工程を経て結束本が搬送用コンベアから搬出されており、該搬送用コンベアから不良結束本を排出する不良本排出方法であって、該製本ラインが停止し、再運転した際、前記製本ラインにおける所定経路上に存在する残存本を含む集積本束を結束し、該製本ラインの停止要因種別に分けて前記搬送用コンベアから排出することを特徴とする製本ラインの不良本排出方法。
  2. 前記製本ラインの再運転時、前記スタッカ工程にて積み重ねられる所定集積本部数と、該スタッカ工程の運転停止時に積み重ねられている停止時集積本部数と、前記所定経路上に存在する残存本部数とから排出結束本数を求めることを特徴とする請求項1に記載の製本ラインの不良本排出方法。
  3. 前記スタッカ工程から搬出される残存本を含む集積本束が、該スタッカ工程から搬出されて所定搬送時間が経過し、前記結束工程の搬出側所定位置に搬送された結束本を、前記搬送用コンべアから排出することを特徴とする請求項1又は2に記載の製本ラインの不良本排出方法。
  4. 前記停止要因を停止発生日時及び停止種別と、前記不良結束本数と、停止時の生産カウント数とを記録し印字することを特徴とする請求項1,2又は3に記載の製本ラインの不良本排出方法。
  5. 製本ラインにおいて不良本を排出する不良本排出装置において、
    製本工程の順序に従って、丁合装置、中綴じ装置、断裁装置、スタッカ装置、結束装置が設けられた製本ラインに、前記不良本排出装置が付設され、前記ラインが停止した際に所定経路上に存在した残存本が含まれる不良結束本の排出結束本数を求める算出手段と、前記所定経路を通過するのに要する所定搬送時間を計時する計時手段と、該計時手段による所定搬送時間が経過し、該不良結束本が搬送用コンベアの所定位置に到来したことを検知して、前記搬送用コンベアから排出部コンベアへ不良要因種別毎に分けて排出する排出手段とを備えたことを特徴とする製本ラインの不良本排出装置。
  6. 製本ラインにおいて不良本を排出する不良本排出装置において、
    製本工程の順序に従って、丁合装置、中綴じ装置、断裁装置、スタッカ装置、結束装置が設けられた製本ラインに、前記不良本排出装置が付設されており、前記丁合装置の終端から中綴じ装置、断裁装置、スタッカ装置に至る移送経路で発生した不具合による自動停止若しくは手動停止による停止信号により停止した際の不良要因を判別する不良要因種別識別手段と、
    前記スタッカ装置により積み重ねられる所定集積本部数と、前記停止信号により停止した際の前記スタッカ装置に積み重ねられた停止時集積本部数と、前記移送経路上に存在する残存本部数とから不良結束本として排出される不良結束本数を算出する排出結束本数算出手段と、
    再運転後、前記移送経路上に存在した残存本を含む前記スタッカ装置から搬出される集積本束が、前記結束装置にて結束され不良結束本として搬送用コンベアの所定位置に搬出されるまでの所定搬送時間から該不良結束本を検出する結束位置確認手段と、
    前記結束装置から搬送される前記不良結束本を、前記不良結束本数だけ前記不良要因に基づいて、前記搬送用コンベアから排出部コンベアへ不良要因種別に分けて排出する排出手段とを有することを特徴とする製本ラインの不良本排出装置。
  7. 前記結束位置確認手段は、前記スタッカ装置の搬出口側、結束装置の搬入口側、及び排出部手前に設けた通過検出手段からの検出信号と、計時手段による所定搬送時間とによって、結束本の位置を確認することを特徴とする請求項6に記載の製本ラインの不良本排出装置。
  8. 前記排出手段が、前記不良要因種別に基づいて、不良結束本を動作タイミングを変えて前記排出部コンベアに送り出す排出プッシャ装置を備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の製本ラインの不良本排出装置。
  9. 前記自動停止若しくは手動停止による停止信号による不良要因を、停止発生日時及び停止種別と、不良結束本数と、停止時の生産カウント数とともに記録し印字することを特徴とする請求項6,7又は8に記載の製本ラインの不良本排出装置。
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