JP2005318869A - シャーベットの製造方法、その装置および飲料過冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】容易にシャーベットを製造できるシャーベットの製造方法を提供する。
【解決手段】冷却した容器2に対する所定の高さから過冷却状態の飲料Dを容器2に注ぐ。過冷却状態の飲料Dが凍結とともに固相と液相とが混合したシャーベット状となる。過冷却状態の飲料Dの注ぐ高さの調整だけで、飲料Dからシャーベットを容易に製造できる。冷却した容器2に振動を与えた状態で、容器2に過冷却状態の飲料Dを注ぐ。過冷却状態の飲料Dの注ぐ高さを調整することなく、飲料Dからシャーベットを製造できる。飲料Dから容易にシャーベットを製造できる。飲料Dから製造されたシャーベット中の氷を長時間維持できる。熟練者でなくても簡単に過冷却状態の飲料からシャーベットを製造できる。
【選択図】図1
【解決手段】冷却した容器2に対する所定の高さから過冷却状態の飲料Dを容器2に注ぐ。過冷却状態の飲料Dが凍結とともに固相と液相とが混合したシャーベット状となる。過冷却状態の飲料Dの注ぐ高さの調整だけで、飲料Dからシャーベットを容易に製造できる。冷却した容器2に振動を与えた状態で、容器2に過冷却状態の飲料Dを注ぐ。過冷却状態の飲料Dの注ぐ高さを調整することなく、飲料Dからシャーベットを製造できる。飲料Dから容易にシャーベットを製造できる。飲料Dから製造されたシャーベット中の氷を長時間維持できる。熟練者でなくても簡単に過冷却状態の飲料からシャーベットを製造できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、液状の飲料をシャーベット状にするシャーベットの製造方法、その装置および飲料過冷却装置に関する。
飲料であるシャーベットは、液状の飲料内に氷片または氷粉などの氷晶が所定割合で混合されており、夏季に涼しい飲料を楽しむことができ、飲料内で氷が解ける過程を味わえる。通常、このようなシャーベットは、氷を粉砕して氷粉にした後、この氷粉にコーラなどの炭酸飲料や果物ジュースなどの果汁飲料を添加して製造される。
ところで、このようなシャーベットは、氷と飲料とを混合したものであるため、氷が解けることによって経時的に飲料自体の濃度が希釈されて飲料の味が落ちてしまう。このような点によって、飲料自体を過冷却させて、この過冷却させた飲料から氷晶が混合されているシャーベットを得る方法が提案されている。
この種のシャーベットを得る方法としては、主に清酒やワインなどの酒に使われている。そして、これら酒を液相の状態、すなわち液状で氷点以下にして過冷却させ、これを容器に注入することによって、液相内に氷を生成させている。
さらに、この種のシャーベットを得る方法に用いられる過冷却用冷却装置は、冷却対象である酒を収納する冷凍庫と、この冷凍庫内の温度を制御する制御装置とを有している。そして、酒の冷却時に酒を過冷却するように冷却温度を制御している。さらに、この冷凍庫には、この冷凍庫に加えられる振動を感知する振動センサが設置されている。この振動センサは、制御装置に接続されている。そして、この制御装置には、冷凍庫内の温度および振動の強度から、この冷凍庫内の酒が固化しているか否かを感知する手段が取り付けられた構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、この種の飲料の過冷却用冷却装置としては、本体内の収納室の一側壁に沿って設置された冷気供給ダクトを備えている。この冷却供給ダクトに対向する他側壁に沿って冷気吸入ダクトが設置されている。さらに、これら冷気供給ダクトと冷気吸入ダクトとを互いに連結する連結ダクトが本体の上側壁に沿って設置されている。この連結ダクト内には、冷気ファンが設置されている。そして、冷気供給ダクトに設けられ収納室の一側に対向する冷気流出口と、冷気吸入ダクトの下段部に設けられた冷気吸入口とによって、収納室内の冷気のフローをほぼ均等にした構成が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、この種の過冷却液体飲料の製造方法としては、清酒などの液体飲料を冷凍庫内で過冷却状態を長時間維持させる。そして、これによって冷凍庫から清酒を取り出すタイミングに格別の注意をしなくても凍結飲料が得られるように構成されている。このため、所定の厚さを有する発泡スチロール材の容器本体と、この容器本体の開口部を閉塞する蓋とにより断熱容器が構成されている。そして、この断熱容器内の収納部に、清酒などの液体飲料を充填した包装体を収納してから、この断熱容器を冷凍庫内に入れて飲料の凝固点より低い温度で冷却する。この結果、断熱容器内の液体飲料が徐々に冷却されることとなるから、過冷却状態を長時間維持できる構成が知られている(例えば、特許文献3参照。)。
一方、従来から氷晶核添加による濃縮または希釈アルコール飲料の製造方法が知られている。そして、このアルコール飲料の製造方法は、過冷却状態のアルコール飲料に氷晶核を添加して氷結晶を析出してから、この析出した氷結晶を除去する。または、過冷却状態のアルコール飲料に氷晶核を添加して氷結晶を析出してから、この析出した氷結晶を分離あるいは融解させる方法である(例えば、特許文献4参照。)。
さらに、液体を過冷却状態にする冷却装置としては、冷凍庫に酒などの過冷却対象液体が充填された容器を収納して配置し、設定手段に設置された各種設定部により必要な内容を設定する。このとき、取り出し時間設定部により設定された取り出し時間が完全に制御される。そして、この取り出し時間および他の設定内容により取り出し時間まで液体が過冷却状態になるように冷凍庫内の温度を制御する庫内温度制御パターンを演算部がデータベースから引き出す。そして、この演算部は、この引き出した制御パターンによってコンプレッサの運転を制御して冷凍庫内の温度を制御する。また、設定内容によっては取り出し時間まで液体が過冷却されない場合には、再設定要求表示手段によって取り出し時間を延長させたり、収納容器の数の減少などを具体的に表示させたりして再設定する構成が知られている(例えば、特許文献5参照。)。
また、過冷却飲料としては、缶内に収納された飲料を過冷却させてから、この缶の蓋を開放する前に、この缶を振って氷を発生させて飲む方法が知られている(例えば、特許文献6参照。)。
特開平10−9739号公報(第2−4頁、図1−図5)
特開2003−214753号公報(第4−6頁、図1)
特開平4−365468号公報(第2−5頁、図10−図11)
特開平5−153953号公報(第2−5頁)
特開平11−304315号公報(第3−6頁、図1)
特開2001−46029号公報(第2頁、図1−図3)
上述したように、上記いずれの方法および装置であっても、液相の飲料を過冷却させる段階で、この飲料が過冷却しているか否か容易に判断できるが、この飲料を容器に注ぐ工程が容易ではなく、こつや技術がいるため、この過冷却した飲料から容易にシャーベットを製造することが容易ではないという問題を有している。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、容易にシャーベットを製造できるシャーベットの製造方法、その装置および飲料過冷却装置を提供することを目的とする。
請求項1記載のシャーベットの製造方法は、液状の飲料を注ぐ容器を冷却し、前記飲料を固相線温度以下の温度まで過冷却し、この過冷却された液状の飲料がシャーベット状となる高さ以上の高さから、この過冷却された飲料を前記冷却された容器に注ぐものである。
そして、固相線温度以下の温度まで過冷却させた液状の飲料がシャーベット状となる高さ以上の高さから、この過冷却させた飲料を冷却した容器に注ぐ。この結果、この過冷却させた飲料の注ぐ高さを調整するだけで、この飲料からシャーベットを製造できる。したがって、この液状の飲料から容易にシャーベットを製造できる。
請求項2記載のシャーベットの製造方法は、液状の飲料を注ぐ容器を冷却し、前記飲料を固相線温度以下の温度まで過冷却し、前記冷却された容器に所定の振動を与え、この振動が前記容器に与えられている状態で、この容器に前記過冷却された液状の飲料を注ぐものである。
そして、冷却された容器に振動を与えた状態で、この容器に固相線温度以下の温度まで過冷却された液状の飲料を注ぐ。この結果、この過冷却させた飲料の注ぐ高さなどを調整することなく、この飲料からシャーベットを製造できる。したがって、この液状の飲料から容易にシャーベットを製造できる。
請求項3記載のシャーベットの製造方法は、請求項2記載のシャーベットの製造方法において、超音波にて容器に振動を与えるものである。
そして、超音波にて容器に振動を与えることにより、この容器をより微細に振動させることができるから、超音波にて振動が与えられた容器に過冷却させた飲料を注ぐことにより、この飲料からシャーベットをより容易に製造できる。
請求項4記載のシャーベットの製造方法は、請求項2記載のシャーベットの製造方法において、電磁気場を印加して容器に振動を与えるものである。
そして、電磁気場を印加して容器に振動を与えることにより、この容器をより微細に振動させることができるから、電磁気場の印加にて振動が与えられた容器に過冷却させた飲料を注ぐことにより、この飲料からシャーベットをより容易に製造できる。
請求項5記載のシャーベットの製造装置は、容器が載置される載置部と、この載置部に載置された前記容器に固相線温度以下に過冷却させた液状の飲料を注いだ際に、この飲料がシャーベット状となる高さに前記飲料を注ぐ位置を調整する高さ調整部とを具備したものである。
そして、載置部に容器を載置させた後、この容器に固相線温度以下に過冷却させた液状の飲料を注ぐ際に、この飲料を注ぐ位置を高さ調整部にてこの飲料がシャーベット状となる高さに調整する。この結果、この過冷却させた飲料の注ぐ高さ位置を高さ調整部にて調整するだけで、この飲料からシャーベットを製造できる。したがって、この液状の飲料から容易にシャーベットを製造できる。
請求項6記載のシャーベットの製造装置は、容器が載置される載置部と、この載置部に前記容器が載置された状態で、固相線温度以下に過冷却させた液状の飲料を前記容器に注いだ際に前記飲料がシャーベット状になる程度の振動を前記載置部に載置された容器に与える振動付与部とを具備したものである。
そして、載置部に容器を載置させた状態で、固相線温度以下に過冷却させた液状の飲料を容器に注いだ際に、この飲料がシャーベット状になる程度の振動を載置部に振動付与部が与える。したがって、この振動付与部にて振動が与えられた載置部に載置された冷却させた容器に、固相線温度以下の温度まで過冷却された液状の飲料を注ぐ。この結果、この過冷却させた飲料の注ぐ高さなどを調整することなく、この飲料からシャーベットを製造できる。したがって、この液状の飲料から容易にシャーベットを製造できる。
請求項7記載のシャーベットの製造装置は、請求項6記載のシャーベットの製造装置において、容器が載置される載置部と、この載置部に前記容器が載置された状態で、固相線温度以下に過冷却させた液状の飲料を前記容器に注いだ際に前記飲料がシャーベット状になる程度の振動を前記載置部に載置された容器に与える振動付与部とを具備したものである。
そして、載置部に載置された容器を超音波にて振動させる超音波振動装置と振動付与部をすることにより、この超音波振動装置による超音波によって容器に振動を与えることができるから、この容器をより確実に振動させることができる。したがって、この超音波振動装置による超音波にて振動が与えられた容器に過冷却させた飲料を注ぐことにより、この飲料からシャーベットをより確実かつ容易に製造できる。
請求項8記載のシャーベットの製造装置は、請求項6記載のシャーベットの製造装置において、振動付与部は、載置部に載置された容器を電磁気場にて振動させる電磁気場印加装置であるものである。
そして、載置部に載置された容器を電磁気場で振動させる電磁気場印加装置と振動付与部をすることにより、この電磁気場印加装置による電磁気場によって容器に振動を与えることができるから、この容器をより確実に振動させることができる。したがって、この電磁気場振動装置による電磁気場の印加にて振動が与えられた容器に過冷却させた飲料を注ぐことにより、この飲料からシャーベットをより確実かつ容易に製造できる。
請求項9記載のシャーベットの製造装置は、請求項6ないし8いずれか記載のシャーベットの製造装置において、載置部に載置された容器を冷却する冷却手段を具備したものである。
そして、載置部に載置された容器を冷却手段にて冷却させることにより、この容器を冷却してから載置部に載置させる必要がなくなるとともに、この載置部に載置させた容器を冷却した状態を維持できるので、この容器に飲料を注ぐことにより、この飲料からシャーベットをより容易に製造できる。
請求項10記載の飲料過冷却装置は、飲料が収納可能な複数の収納室と、これら各収納室の温度を測定する複数の温度センサと、前記各収納室に収納された飲料の冷却時間を測定する複数のタイマと、前記各収納室内に収容された飲料の過冷却状態を表示する表示部と、前記各収納室内を温度調節する温度調節部と、前記各温度センサおよびタイマからの各収納室内の温度データおよび時間データに基づいて、これら各収納室内に収容された飲料を容器へ注ぐことによってシャーベットを製造できる程度の前記飲料の過冷却状態を演算して前記表示部に表示させるとともに、前記温度調節部による各収納室の温度調節を制御する制御部とを具備したものである。
そして、複数の温度センサにて飲料が収納可能な複数の収納室の温度を測定するとともに、複数のタイマにて各収納室に収納された飲料の冷却時間を測定する。そして、これら各温度センサおよびタイマからの各収納室内の温度データおよび時間データに基づいて、これら各収納室内に収容された飲料を容器へ注ぐことによってシャーベットを製造できる程度の過冷却状態を演算する。さらに、各収納室内に収容された飲料の過冷却状態を表示する表示部に演算結果を制御部にて表示させるとともに、この制御部にて温度調節部による各収納室の温度調節を制御する。この結果、表示部の表示によって各収納室内に収納させた飲料の過冷却状態が容易に確認できるので、これら各収納室内で過冷却状態とされた飲料を容器に注ぐことにより、この飲料から容易にシャーベットを製造できる。
請求項1記載のシャーベットの製造方法によれば、固相線温度以下の温度まで過冷却させた液状の飲料がシャーベット状となる高さ以上の高さから、この飲料を冷却した容器に注ぐことにより、この飲料の注ぐ高さを調整するだけで、この飲料からシャーベットを製造できるので、この飲料から容易にシャーベットを製造できる。
請求項2記載のシャーベットの製造方法によれば、冷却された容器に振動を与えた状態で、この容器に固相線温度以下の温度まで過冷却された液状の飲料を注ぐことにより、この飲料の注ぐ高さなどを調整することなく、この飲料からシャーベットを製造できるので、この飲料から容易にシャーベットを製造できる。
請求項3記載のシャーベットの製造方法によれば、請求項2記載のシャーベットの製造方法の効果に加え、超音波にて容器に振動を与えることにより、この容器をより微細に振動できるから、超音波にて振動が与えられた容器に過冷却させた飲料を注ぐことにより、この飲料からシャーベットをより確実かつ容易に製造できる。
請求項4記載のシャーベットの製造方法によれば、請求項2記載のシャーベットの製造方法の効果に加え、電磁気場を印加して容器に振動を与えることにより、この容器をより微細に振動できるから、電磁気場の印加にて振動が与えられた容器に過冷却させた飲料を注ぐことにより、この飲料からシャーベットをより確実かつ容易に製造できる。
請求項5記載のシャーベットの製造装置によれば、過冷却させた飲料の注ぐ高さ位置を高さ調整部にて調整するだけで、この飲料からシャーベットを製造できるから、この液状の飲料から容易にシャーベットを製造できる。
請求項6記載のシャーベットの製造装置によれば、振動付与部にて振動を与えた載置部に載置されて冷却された容器に、固相線温度以下の温度まで過冷却された液状の飲料を注ぐことにより、この飲料の注ぐ高さなどを調整することなく、この飲料からシャーベットを製造できるので、この飲料から容易にシャーベットを製造できる。
請求項7記載のシャーベットの製造装置によれば、請求項6記載のシャーベットの製造装置の効果に加え、超音波振動装置による超音波にて容器に振動を与えるので、この容器をより確実に振動ができるから、この超音波振動装置による超音波にて振動が与えられた容器に過冷却させた飲料を注ぐことにより、この飲料からシャーベットをより確実かつ容易に製造できる。
請求項8記載のシャーベットの製造装置によれば、請求項6記載のシャーベットの製造装置の効果に加え、電磁気場印加装置による電磁気場にて容器に振動を与えるので、この容器をより確実に振動できるから、この電磁気場振動装置による電磁気場の印加にて振動が与えられた容器に過冷却させた飲料を注ぐことにより、この飲料からシャーベットをより確実かつ容易に製造できる。
請求項9記載のシャーベットの製造装置によれば、請求項6ないし8いずれか記載のシャーベットの製造装置の効果に加え、載置部に載置された容器を冷却手段にて冷却させることにより、この容器を冷却してから載置部に載置させる必要がなくなるとともに、この載置部に載置させた容器を冷却した状態を維持できるので、この容器に飲料を注ぐことにより、この飲料からシャーベットをより容易に製造できる。
請求項10記載の飲料過冷却装置によれば、各温度センサおよびタイマからの各収納室内の温度データおよび時間データに基づいて、これら各収納室内に収容された飲料を容器へ注ぐことによってシャーベットを製造できる程度の過冷却状態を演算し、この演算した各収納室内に収容された飲料の過冷却状態を制御部にて表示部させるとともに、温度調節部による各収納室の温度調節を制御するので、表示部の表示によって各収納室内に収納させた飲料の過冷却状態が容易に確認できるから、これら各収納室内で過冷却状態とされた飲料を容器に注ぐことにより、この飲料から容易にシャーベットを製造できる。
以下、本発明の第1の実施の形態のシャーベットの製造方法について図1ないし図3を参照して説明する。
まず、飲料からシャーベットを製造するための原理について説明する。液相の状態である液状の飲料Dなどの水溶液の場合には、凍る温度は一点にならない。すなわち、図1に示すように、この水溶液には、液相から固相への液化が始まる液相線温度Tlと、固相から液相への液化が始まる固相線温度Tsとが存在する。
したがって、液状の飲料Dは、液相だけが存在する液相領域Lと、固相だけが存在する固相領域Sと、液相と固相とが混合して存在する混合領域L+Sとのそれぞれが存在する。このため、このような飲料Dは、図1に示すA点の固相線温度Tsより低下してもすぐには凍らない。すなわち、この飲料Dは、この飲料Dの固相線温度以下の温度まで冷却して凍らず、図1に示すB点の温度まで液相の状態である過冷却状態が維持される。
そして、A点で飲料Dの凍結が始まれば、凝固潜熱の放出によって、図1に示すC点である固相線温度Tsまで温度が上昇しつつ1次凍結される。次いで、この飲料Dは温度が徐々に下がりながら完全に凍結される。このようにA点からB点に至る過冷却状態では固相になろうとする力と、液相になろうとする力とがバランスをとった状態となっている。よって、過冷却されている飲料Dは、熱力学的に非常に不安定な状態にある。
したがって、この状態で、過冷却されている飲料Dに衝撃を加えてエネルギを与えれば、この飲料D内で不均一な核生成が誘発されて氷結晶が生成される。特に、B点付近では、飲料Dに小さな振動だけ加えても急激な凍結が発生する。
このようにA点とB点との間に存在する過冷却状態の飲料D、すなわち過冷却飲料を、いずれかの時点(例えば、図1に示すD点)で冷凍庫5から取り出して振動を与えれば、この過冷却状態にある飲料Dが固相線温度Tsまで温度が上昇しつつ凍結が始まって氷核が生成され、これとともに飲料Dの温度が混合領域L+S内である図1に示すE点まで温度が上昇する。
そして、このE点は、固相と液相とが共存する領域に位置するものであって、このE点での固相と液相との比率はレバールールによる。すなわち、このE点での液相率はb/(a+b)となり、固相率はa/(a+b)となる。
したがって、固相と液相とが混合しているシャーベットを製造するためには、第1の条件として、飲料DをA点とB点との間の過冷却状態に維持させなければならない。また、第2の条件としては、この過冷却状態にある飲料Dを取り出してシャーベットを作る時にエネルギ、すなわち衝撃を加えねばならない。さらに、第3の条件としては、製造されたシャーベット中の氷を長時間維持させるために飲料Dを固相と液相とが混合している領域にある程度の時間維持させなければならない。
このため、従来の技術では、飲料Dを過冷却させる方法、すなわち上述した第1の条件だけ満たせればよかった。ところが、飲料Dから簡単にシャーベットを製造するためには、上述した第1の条件から第3の条件までの3つの要件を特別な熟練度を要せずに満たさなければならなかった。
次に、飲料からシャーベットを製造するシャーベットの製造方法について説明する。
まず、第1の段階として、飲料Dを注ぐ有底円筒状のコップである容器2自体を十分に冷却させる。このとき、この容器2は、この容器2に対する冷却が終わった後にもある程度の冷気を維持できるように無機材によって構成されていることが望ましい。すなわち、この容器2としては、ステンレスなどの金属材やガラス材、陶器材などが用いられる。さらに、この容器2としては、外部から内部を観察できるようにガラス材で形成されていることがさらに望ましい。
一方、第2の段階として、この容器2の冷却とは別に飲料Dを過冷却させる。このとき、飲料Dは、炭酸飲料、果汁飲料などいずれでもよく、容器2に注がれて注入された飲料Dが、多彩な色を帯びるようにいろいろな色相を有する飲料Dを共に過冷却させてもよい。そして、この飲料Dの過冷却は、図1に示すように、この飲料Dを収納する冷凍庫5の冷却温度および冷却時間を調節して飲料DをA点とB点と間に位置させることによって可能となる。そして、この飲料Dの過冷却度を調節する方法としては、この飲料Dを過冷却状態にできる方法であれば、他のいずれの方法であってもよい。
そして、第3の段階として、この過冷却状態にある飲料Dからシャーベットを製造するには、図1に示すように、冷却した容器2に対する所定の高さから、収納容器21内に収納され過冷却状態にある飲料Dを、この冷却した容器2内に注ぐ。これにより、この過冷却状態にある飲料Dは、図1に示すD点からE点へと移動し、凍結とともに固相と液相とが混合したシャーベット状となる。
このとき、この過冷却状態にある飲料Dを注ぐときの所定の高さとしては、この過冷却状態にある飲料Dを容器に注いだ際に、この容器2内に注がれた飲料Dが瞬時にシャーベット状となる程度の高さ以上の高さである。すなわち、例えばアルコール飲料などの飲料Dの場合には、この飲料D中のアルコール濃度が高くなると、この飲料Dの氷点温度が低くなるので、この飲料Dを容器2に注ぐ高さをアルコール濃度が高くなるに従って高くする。一方、例えば果汁飲料などの飲料Dの場合には、この飲料D中の果汁濃度が高くなると、この飲料Dの氷点温度が高くなるので、この飲料Dを容器2に注ぐ高さを果汁濃度が高くなるに従って低くする。
ここで、液相状態にある飲料Dからシャーベットを作るためには、この飲料Dを過冷却させることも重要であるが、所定の高さから飲料Dを容器に注ぐことにより、この飲料D中における氷晶発生効果をさらに増大できる。そこで、冷却状態にある飲料Dがシャーベット状となる高さ以上の高さから、この過冷却状態にある飲料Dを冷却した容器に注ぐ。この結果、この過冷却状態にある飲料Dの注ぐ高さを調整するだけで、この飲料Dからシャーベットを容易に製造できるから、この飲料Dから容易にシャーベットを製造できるとともに、かき氷よりも舌触りの良いシャーベットを製造できる。したがって、熟練されていない人でも簡単に過冷却状態にある飲料Dを用いてシャーベットを製造できる。
次に、上記シャーベットの製造方法に用いる飲料を過冷却させる飲料過冷却装置について説明する。
図3において、5は飲料過冷却装置としての冷凍庫5で、この冷凍庫5は、この冷凍庫5内に収容された飲料Dを過冷却の状態まで冷却する。そして、この冷凍庫5は、冷凍庫本体としての本体50を備えている。この本体50には、複数の収納室51が設けられている。これら複数の収納室51は、本体50に収納されており、この本体50内で互いに分離されて構成されている。さらに、これら複数の収納室51のそれぞれは、飲料Dが収納された複数の収納容器21が収納可能に構成されている。
そして、これら複数の収納室51のそれぞれには、これら各収納室51の温度を測定する温度センサ52がそれぞれ取り付けられている。さらに、これら複数の収納室51のそれぞれには、これら各収納室51内に収納された飲料Dの冷凍時間である冷却時間を測定する経時手段としてのタイマ53がそれぞれ取り付けられている。そして、これら温度センサ52およびタイマ53のそれぞれは、制御部54に電気的に接続されて連結されている。この制御部54には、各収納室51内に収納された飲料Dの過冷却状態を表示する表示部55が電気的に接続されて連結されている。
そして、この制御部54は、各温度センサ52およびタイマ53のそれぞれから各収納室51内の温度データおよび時間データを利用して、これら各収納室51の状態を演算してチェックして、このチェック結果を表示部55に出力させる。言い換えると、この制御部54は、各温度センサ52およびタイマ53にて測定した各収納室51の温度情報および時間情報に基づいて、これら各収納室51内に収納された飲料Dの過冷却状態を算出して、この算出結果である各収納室51内に収納された飲料Dの過冷却状態を表示部55に表示させる。なお、これら収納室51内に収納される収納容器21内の飲料Dの組成が異なれば、この飲料Dを過冷却状態にするための冷却時間も異なる。
さらに、表示部55は、各収納室51内に収納された飲料Dの過冷却状態を表示できるものであればよい。したがって、この表示部55は、温度センサ52およびタイマ53からの温度データおよび時間データを数値で表現したり、各収納室51内に収納させた飲料Dが適宜の過冷却度に到達した場合に、ベルやランプをオンさせたりする方式などであってもよい。この結果、この表示部55の表示によって、ユーザが飲料Dを容易に過冷却状態にできる。
一方、冷凍庫5の制御部54は、この冷凍庫5の本体50に取り付けられた冷気調節部56に電気的に接続されて連結されている。この冷気調節部56は、各収納室51内の温度を調節する温度調節部として機能する。そして、この冷気調節部56は、冷凍庫5の各収納室51内の温度を低下させて、これら収納室51内に収納された収納容器21内の飲料Dを冷却させる冷凍装置57に電気的に接続されて連結されている。また、この冷気調節部56は、冷凍装置57をオンオフさせるとともに、この冷凍装置57により生成されて発生した冷気を各収納室51内に差等分配する。さらに、この冷凍装置57は、冷凍庫5のコンプレッサである。
したがって、この冷凍庫5の制御部54は、各収納室51内の温度データおよび時間データ基づいて冷気調節部56を制御して調節して、これら各収納室51内へと分配される冷気を調節する。言い換えると、この制御部54は、各温度センサ52およびタイマ53からの各収納室51内の温度データおよび時間データに基づいて、これら各収納室51内に収容された収容容器21内の飲料Dを容器2へ注ぐことによってシャーベットを製造できる程度の飲料Dの過冷却状態を演算して表示部55に表示させるとともに、冷気調節部56による各収納室51の温度調節を制御する。
よって、これら各収納室51の温度センサ52およびタイマ53それぞれによる温度データおよび時間データに基づいて、これら各収納室51内に収容された収納容器21内の飲料Dの過冷却状態を表示部55に表示させる。このため、この表示部55の表示によって各収納室51内に収納させた収納容器21内の飲料Dの過冷却状態が容易に確認できる。したがって、これら各収納室51内で過冷却状態とされた飲料Dを収納容器21から容器2に注ぐことにより、この飲料Dから容易にシャーベットを製造できる。よって、このシャーベットを作ることのできるあらゆる条件を簡単に満たすことができるため、熟練者でなくても容易にシャーベットを製造できる。
なお、上記第1の実施の形態では、容器2への飲料Dを注ぐ高さ位置を、この飲料Dを注ぐ作業者が調整したが、図示しない高さ調整部としての高さ調整手段で、この飲料Dを容器2に注ぐ際の高さ位置を自動的に調整することもできる。この場合、この高さ調整手段は、過冷却された飲料Dが収容された収納容器21によるステージ3上に設置された容器3からの高さを、飲料Dの種類に対応させて収納容器21上下方向に向けて昇降させることによって、この収納容器21による飲料Dを注ぐ位置を調整する。
次に、本発明の第2の実施の形態のシャーベットの製造方法について図4を参照して説明する。
まず、容器2および飲料Dをそれぞれ冷却および過冷却させた後に、この冷却された容器2に所定の振動を与える。具体的に、この容器2に振動を与える方法としては、飲料Dを注ぐ前の空いている冷却された容器2に電磁気場を印加する。なお、この容器2に振動を与える方法としては、この容器2に超音波振動を与えたり、この容器2を軽く振るなどしたりする多様な方法が可能である。
ここで、高い位置から過冷却状態の飲料Dを容器2に注いだ場合には、この飲料Dが容器2に注入されながらこの容器2の外部に飛びやすい。また、このときの飲料Dの落下位置を正確に調節しなければ、この飲料Dが容器2の外部に飛び散って周辺を汚してしまう。このため、過冷却状態にある飲料Dを製造したとしても、この飲料Dを容器2に注入する過程が容易ではない。
そこで、冷却された容器2に振動が与えられている状態で、上述のように過冷却された飲料Dを冷凍庫から取り出して、冷却された容器2に注ぐ。これにより、この過冷却された飲料Dは、図1に示すD点からE点へと移動し、凍結とともに固相と液相とが混合しているシャーベット状となる。このとき、冷却されている容器2に振動が与えられている状態で、過冷却された飲料Dを冷却された容器2に注ぐので、この容器2に飲料Dを注ぐ過程で、この飲料Dが容器2の外部にこぼれたり飛び散ったりする問題を防止できる。よって、この飲料Dからシャーベットを効率良くかつ綺麗に製造できる。
次に、上記シャーベットの製造方法に用いるシャーベットの製造装置を説明する。
まず、このシャーベット製造装置は、図4に示すように、容器2が載置される載置部としてのステージ3を備えている。このステージ3は、このステージ3上に載置される容器2を微細に振動させる振動付与部としての攪拌部1上に取り付けられている。この攪拌部1は、過冷却状態にある液状の飲料Dを容器2に注いだ際に、この飲料Dがシャーベット状になる程度の振動を、ステージ3上に載置された容器2に与える。具体的に、この攪拌部1は、ステージ3の下に位置しており、このステージ3に向かって超音波振動を発生させる超音波振動装置11である。
そして、ステージ3は、このステージ3上に容器2が載置されるように構成されている。さらに、このステージ3は、金属材や合成樹脂材などで構成されている。ここで、このステージ3を攪拌部1と一体的に構成することもできる。すなわち、この攪拌部1の上面を容器2が滑らないように表面処理することによってステージ3として機能させることができる。また、このステージ3を攪拌部1の側部に設けることもできる。
次に、上記シャーベットの製造装置の作用について説明する。
まず、第1の段階として、十分に冷却した容器2をステージ3上に載置する。この後、第2の段階として、このステージ3上に容器2が載置された状態で超音波振動装置11を駆動させて、ステージ3に載置された容器2に超音波にて振動を与える。この状態で、第3の段階として、別途のビンや缶などの収納容器21に収納された過冷却状態の飲料Dを、この収納容器21からステージ3上の容器2に注ぐ。このとき、この容器2内に注いだ飲料Dの一部が凍り、これによって固相と液相とが混合したシャーベットを得ることができる。
したがって、冷却された容器2に振動を与えた状態で、この容器2に過冷却状態にある飲料Dを注ぐことにより、この過冷却状態にある飲料Dの注ぐ高さなどを調整することなく、この飲料Dからシャーベットを製造できる。このため、この飲料Dから容易にシャーベットを製造できるとともに、この飲料Dから製造されたシャーベット中の氷を長時間維持できる。
特に、超音波振動装置11による超音波にて容器に振動を与えることにより、この容器2をより確実かつ微細に振動させることができる。したがって、この容器2に過冷却状態にある飲料Dを注ぐことにより、この飲料Dからシャーベットをより確実かつ容易に製造できる。よって、氷が所定割合で混合されているシャーベットを特別な努力と注意なく製造できる。
なお、図5に示す第3の実施の形態のように、シャーベットの製造装置に別途の冷却手段4を取り付けることができる。そして、この冷却手段4は、超音波振動装置11の上面に設置されている。ここで、この冷却手段4としては、超音波振動装置11にて超音波振動が与え得る領域に容器2を設置させ、この容器2を冷却し得ればよい。したがって、この冷却手段4としては、容器2の外周面と一致した内周面を有し、この容器2の設置によって、この容器2が結合するように嵌合される構成であってもよい。この場合、この冷却手段4は、ステージ3の代わりとして機能する。
具体的に、この冷却手段4としては、中空なケース41内にドライアイス42が収納されて構成されている。ここで、この冷却手段4のケース41は、冷気の伝導を良くするために熱伝導性に優れた材質で形成されていることが望ましい。したがって、この冷却手段4によって、容器2を予め冷却してからステージ3上に載置させる必要がなくなるとともに、このステージ3に載置させた容器2の冷却状態をより長時間に亘って維持できる。よって、この容器2に過冷却状態の飲料Dを注ぐことにより、この飲料Dからシャーベットをより容易に製造できる。
また、図6に示す第4の実施の形態のように、シャーベットの製造装置の攪拌部1を電磁気場印加装置としての電磁気場印加用コイル装置14とすることもできる。この場合、この攪拌部1は、平坦な上面を有するベースプレート15を備えている。このベースプレート15上には、軸方向を上下方向に向けた状態で円筒状の支持部材12が取り付けられている。この支持部材12の内側に、電磁気場が印加される空間部13が形成されている。ここで、ベースプレート15および支持部材12のそれぞれは、金属材またはプラスチック材にて形成されている。
さらに、支持部材12の外側のベースプレート15上には、円筒状の電磁気場印加用コイル装置14が同心状に設置されている。この電磁気場印加用コイル装置14は、ステージ3の周囲に設けられており、空間部13に向けて電磁気場振動を印加して、この空間部13に設置された容器2内に注湯される飲料Dを電磁攪拌する。また、この攪拌部1の空間部13内は、冷却された容器2が収納または離脱されるように構成されている。
したがって、十分に冷却された容器2を攪拌部1の空間部13内に収納する。この後、電磁気場印加用コイル装置14を駆動させて空間部13内に収納された容器2に電磁気場を印加して、この容器2に電磁場振動を与える。
この状態で、収納容器21に収納されて過冷却された飲料Dを、空間部13内に収容された容器2に注入する。この結果、容器2内に注いだ飲料Dの一部が凍り、これによって固相と液相とが混合したシャーベットを得ることができるので、上記第2の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。特に、電磁気場印加用コイル装置14による電磁気場の印加にて容器2に振動を与えるので、この容器2をより確実かつ微細に振動させることができる。したがって、この状態の容器2に過冷却状態の飲料Dを注ぐことにより、この飲料Dからシャーベットをより確実かつ容易に製造できる。
また、電磁気場印加用コイル装置14にて容器2に電磁気場が印加されている状態で、この容器2に飲料Dを注ぐ。このため、この飲料Dを容器2に注いだ際に、この飲料Dと容器2との間に電磁気場特有の作用である磁気浮遊が生じた状態で、この飲料Dからシャーベットを製造できる。したがって、このシャーベットが容器2の内面にくっ付きにくくなるから、このシャーベットを容器2から飲みやすくできる。
ここで、図4に示す第2の実施の形態中の超音波振動装置11を、電磁気場印加用コイル装置14とすることもできる。この場合、ステージ3の下方の電磁気場印加用コイル装置14にて容器2内に注がれる飲料Dを電磁攪拌にて振動させてシャーベット状にする。また、図5に示す第3の実施の形態中の超音波振動装置11を、電磁気場印加用コイル装置14とすることもできる。この場合、容器2を冷却手段4にて冷却しつつ、ステージ3の下方の電磁気場印加用コイル装置14にて容器2内に注がれる飲料Dを電磁攪拌にて振動してシャーベット状にする。さらに、図7に示す第5の実施の形態のように、上述した図6に示す第4の実施の形態のシャーベットの製造装置の空間部13内に冷却手段4を取り付けることもできる。
なお、上記各実施の形態では、容器2内に一種類の過冷却させた飲料Dを注いでシャーベットを製造する方法について説明したが、この容器2内に色彩や味、種類の異なる2種類以上の過冷却させた飲料Dを注いで、多様な色相を有する色彩的に楽しく美麗な形態のシャーベットや、多様な味を有する味覚的に楽しいシャーベットなどを製造することもできる。すなわち、白色、赤色、青色および黄色の飲料Dのそれぞれを同じ容器2内に注いで、この容器内に色彩の異なるシャーベットを形成させたりすることもできる。
本発明は、固体飲料と液体飲料とが混合したシャーベットを製造できる。
1 振動付与部としての攪拌部
2 容器
3 載置部としてのステージ
5 飲料過冷却装置としての冷凍庫
11 超音波振動装置
14 電磁気場印加装置としての電磁場印加用コイル装置
51 収納室
52 温度センサ
53 タイマ
54 制御部
55 表示部
56 温度調節部としての冷気調節部
D 飲料
2 容器
3 載置部としてのステージ
5 飲料過冷却装置としての冷凍庫
11 超音波振動装置
14 電磁気場印加装置としての電磁場印加用コイル装置
51 収納室
52 温度センサ
53 タイマ
54 制御部
55 表示部
56 温度調節部としての冷気調節部
D 飲料
Claims (10)
- 液状の飲料を注ぐ容器を冷却し、
前記飲料を固相線温度以下の温度まで過冷却し、
この過冷却された液状の飲料がシャーベット状となる高さ以上の高さから、この過冷却された飲料を前記冷却された容器に注ぐ
ことを特徴とするシャーベットの製造方法。 - 液状の飲料を注ぐ容器を冷却し、
前記飲料を固相線温度以下の温度まで過冷却し、
前記冷却された容器に所定の振動を与え、
この振動が前記容器に与えられている状態で、この容器に前記過冷却された液状の飲料を注ぐ
ことを特徴とするシャーベットの製造方法。 - 超音波にて容器に振動を与える
ことを特徴とする請求項2記載のシャーベットの製造方法。 - 電磁気場を印加して容器に振動を与える
ことを特徴とする請求項2記載のシャーベットの製造方法。 - 容器が載置される載置部と、
この載置部に載置された前記容器に固相線温度以下に過冷却させた液状の飲料を注いだ際に、この飲料がシャーベット状となる高さに前記飲料を注ぐ位置を調整する高さ調整部と
を具備したことを特徴としたシャーベットの製造装置。 - 容器が載置される載置部と、
この載置部に前記容器が載置された状態で、固相線温度以下に過冷却させた液状の飲料を前記容器に注いだ際に前記飲料がシャーベット状になる程度の振動を前記載置部に載置された容器に与える振動付与部と
を具備したことを特徴としたシャーベットの製造装置。 - 振動付与部は、載置部に載置された容器を超音波にて振動させる超音波振動装置である
ことを特徴とした請求項6記載のシャーベットの製造装置。 - 振動付与部は、載置部に載置された容器を電磁気場にて振動させる電磁気場印加装置である
ことを特徴とした請求項6記載のシャーベットの製造装置。 - 載置部に載置された容器を冷却する冷却手段を具備した
ことを特徴とした請求項6ないし8いずれか記載のシャーベットの製造装置。 - 飲料が収納可能な複数の収納室と、
これら各収納室の温度を測定する複数の温度センサと、
前記各収納室に収納された飲料の冷却時間を測定する複数のタイマと、
前記各収納室内に収容された飲料の過冷却状態を表示する表示部と、
前記各収納室内を温度調節する温度調節部と、
前記各温度センサおよびタイマからの各収納室内の温度データおよび時間データに基づいて、これら各収納室内に収容された飲料を容器へ注ぐことによってシャーベットを製造できる程度の前記飲料の過冷却状態を演算して前記表示部に表示させるとともに、前記温度調節部による各収納室の温度調節を制御する制御部と
を具備したことを特徴とする飲料過冷却装置。
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