JP2005316817A - ホッパー型コイン払出し装置 - Google Patents

ホッパー型コイン払出し装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
コイン搬送用ディスクローターを塵埃や金属粉などの異物から守って、終始正常に減速回転させる。
【解決手段】
ディスクローター(R)におけるローター本体盤(32)の下面へ最終減速ギヤとなる入力ギヤ(33)を組み付け一体化し、その入力ギヤ(33)にもローター本体盤(32)のコイン受け入れ口(41)と合致連通するコイン受け入れ口(47)を切り抜き、上記ローター本体盤(32)の後方弯曲羽根(42)を入力ギヤ(33)の下面からコイン搬送路(P)内へ張り出す一方、ディスクローター回転用駆動モーター(40)の出力ギヤ(56)と上記入力ギヤ(33)とを、第1、2中間伝動ギヤ(58)(59)を介して噛合させると共に、その第2中間伝動ギヤ(59)と入力ギヤ(33)との噛合面をコイン収容ホッパー(H)によって上方から遮蔽した。
【選択図】 図5

Description

本発明は遊技機の代表的なスロットマシンを初め、両替機や釣り銭機、各種商品の自動販売機などに内蔵設置して、必要な枚数のコイン(本明細書中、メダルやその他の擬似コインも含む。)を払い出すために使うホッパー型コイン払出し装置に関する。
この種ホッパー型コイン払出し装置におけるコイン搬送用ディスクローターの回転駆動源として、大型の重く高価な減速機付きモーターを不要化するために、そのディスクローターへこれと一体回転可能な減速ギヤを設置する手段が、下記3件の特許文献に開示されており、従来から公知である。
特開昭63−115295号公報 実用新案登録第2527150号公報 特開平10−261125号公報
ところが、先ず特開昭63−115295号の第4〜6図に記載された第2実施例では、ディスク(25)の外周面に刻成された歯(32)と、電動機(4)における出力軸(31)上の歯車(5)との噛合面が、ホッパー(1)と嵌合するリップ(39)の周縁部に向かって露呈している位置関係上、ホッパー(1)内のコイン群に混在している塵埃や金属粉、その他の異物が、ディスク(25)の回転遠心力などにより、そのリップ(39)の周縁部へ集中的に移送されて、上記歯(32)と歯車(5)との噛合面へ咬み込み状態に付着・堆積することとなり、ディスク(25)の早期な回転不良を招く。
他方、同じく特開昭63−115295号の第1〜3図に記載された第1実施例では、回転部材(2)の背面(3)に取り付けられた歯付き円形リング(7)と、電動機(4)における出力軸(31)上の歯車(5)とが噛合されているが、その噛合面は回転部材(2)の中央開口を満たす別個な固定の中央部材(9)と、その回転部材(2)との相互間隙に対応位置しているため、やはり上記異物の咬み込みによる回転部材(2)の回転不良を招くことに変りがなく、何れにしても異物の頻繁な除去作業を余儀なくされる問題がある。
次に、本発明の出願人から提案した実用新案登録第2527150号の場合、ディスクローター(R)における穴明きディスク本体(29)の下面へ組み付け一体化された円形リングプレート(37)の歯(減速ギヤ)(38)と、駆動モーター(34)における回転軸(40)上の出力ギヤ(41)との噛合面が、上記穴明きディスク本体(29)の外周面から張り出す径大な円形カバーフランジ(36)によって、上方から遮蔽されているため、特開昭63−115295号の上記問題を改良することができる。
しかし、その後も鋭意検討を重ねた結果では、上記径大な円形カバーフランジ(36)が穴明きディスク本体(29)の外周面から張り出しているため、ディスクローター(R)の回転遠心力を受けるコイン(C)がその径大な円形カバーフランジ(36)の上面へ、何時までも載置されたままの状態に残留しやすい問題、又上記減速ギヤ(38)と出力ギヤ(41)との噛合面が、ディスクローター(R)の羽根片(30)によるコイン(C)の押し進め搬送路よりも下段位置にある関係上、コイン(C)に付帯する塵埃や金属粉などの異物がその噛合面へ、依然として咬み込み状態に侵入・堆積しやすい問題、更にはその減速ギヤ(38)と出力ギヤ(41)との噛合面が、上記穴明きディスク本体(29)の径大な円形カバーフランジ(36)によって上方から遮蔽されているため、駆動モーター(34)の出力ギヤ(41)を上記減速ギヤ(38)へ、ローター受け盤(M)の下方からでなければ、直接に噛合させることができず、組み立て上のレイアウトに制約を受ける問題がある。
そして、茲に異物が依然として咬み込み状態に侵入・堆積しやすい問題と、組み立て上のレイアウトに制約を受ける問題とは、特開平10−261125号についても言えることである。
特開平10−261125号でも、やはりコインを搬送する回転体(3)の下面に減速ギヤ(4)が付属一体化されており、その減速ギヤ(4)と伝動ギヤ(2B)との噛合面が、回転体(3)の円弧状壁面部分(3c)によるコインの押し進め搬送路よりも下段位置の環状ガイド溝(12)内にあって、しかも上方から環状受け部材(10)によって遮蔽されているからである。
その場合、回転する環状受け部材(10)の外周面と、固定状態にある環状ガイド溝(12)との相互間には、必らず一定の空隙を確保しなければならないので、コインに付帯する塵埃や金属粉などの異物が、上記減速ギヤ(4)と伝動ギヤ(2B)との噛合面へ咬み込み状態に侵入・堆積することは必至となる。
本発明はこのような諸問題の抜本的な解決を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では上面に円形のローター受け入れ凹段面が陥没された据付け胴体と、
全体的な放射対称分布型に切り抜かれた複数のコイン受け入れ口とその隣り合う相互間から下向き連続的に張り出す複数の後方弯曲羽根とを備えた断面U字型のローター本体盤が、上記据付け胴体のローター受け入れ凹段面へ上方から嵌め込まれたコイン搬送用ディスクローターと、
そのディスクローターを回転するために、上記据付け胴体へ取り付け一体化された駆動モーターと、
上記据付け胴体の上面へそのローター受け入れ凹段面との連通開口状態に取り付け固定されて、上記ディスクローターにおける周縁部のコイン受け止めフランジを上方から抜け止め状態に拘束するコイン収容ホッパーと、
上記ディスクローターの後方弯曲羽根によるコインの押し進め搬送路内へ起立して、そのコインを上記据付け胴体の上面に切り欠かれたコイン払出し口へ誘導するコイン誘導ピンとを備え、
上記コイン収容ホッパーからディスクローターのコイン受け入れ口を通じてコイン搬送路内へ取り込んだコインを、その回転するディスクローターの後方弯曲羽根により押し進め搬送して、上記コイン払出し口から順次払い出すホッパー型コイン払出し装置において、
上記ローター本体盤の下面へ径大な円形の入力ギヤを組み付け一体化して、その入力ギヤにもローター本体盤の上記コイン受け入れ口と合致連通するコイン受け入れ口の複数を切り抜くと共に、そのローター本体盤の上記後方弯曲羽根を入力ギヤの下面からコイン搬送路内へ張り出す一方、
その最終減速ギヤとなる入力ギヤと上記駆動モーターの最も径小な出力ギヤとを、アイドル軸上の径大な第1中間伝動ギヤと径小な第2中間伝動ギヤを介して噛合させると共に、
その第2中間伝動ギヤと入力ギヤとの噛合面を上記ホッパーにより、上方から遮蔽したことを特徴としている。
又、請求項2では同じく上面に円形のローター受け入れ凹段面が陥没された据付け胴体と、
全体的な放射対称分布型に切り抜かれた複数のコイン受け入れ口とその隣り合う相互間から下向き連続的に張り出す複数の後方弯曲羽根とを備えた断面U字型のローター本体盤が、上記据付け胴体のローター受け入れ凹段面へ上方から嵌め込まれたコイン搬送用ディスクローターと、
そのディスクローターを回転するために、上記据付け胴体へ取り付け一体化された駆動モーターと、
上記据付け胴体の上面へそのローター受け入れ凹段面との連通開口状態に取り付け固定されて、上記ディスクローターにおける周縁部のコイン受け止めフランジを上方から抜け止め状態に拘束するコイン収容ホッパーと、
上記ディスクローターの後方弯曲羽根によるコインの押し進め搬送路内へ起立して、そのコインを上記据付け胴体の上面に切り欠かれたコイン払出し口へ誘導するコイン誘導ピンとを備え、
上記コイン収容ホッパーからディスクローターのコイン受け入れ口を通じてコイン搬送路内へ取り込んだコインを、その回転するディスクローターの後方弯曲羽根により押し進め搬送して、上記コイン払出し口から順次払い出すホッパー型コイン払出し装置において、
上記ローター本体盤の周縁部をなすコイン受け止めフランジの外周面へ歯を刻成することにより、入力ギヤとして形作る一方、
その最終減速ギヤとなる入力ギヤと上記駆動モーターの最も径小な出力ギヤとを、アイドル軸上の径大な第1中間伝動ギヤと径小な第2中間伝動ギヤを介して噛合させると共に、
その第2中間伝動ギヤと入力ギヤとの噛合面を上記ホッパーにより、上方から遮蔽したことを特徴としている。
請求項3では上記請求項1又は2を前提として、据付け胴体への取付ブラケットを駆動モーターへ予じめ付属ユニット化させて、その取付ブラケットへ駆動モーターの出力軸と平行なアイドル軸により、第1、2中間伝動ギヤを回転自在に軸支すると共に、
上記駆動モーターの取付ブラケットを据付け胴体へ組み付け一体化した時、その第2中間伝動ギヤが入力ギヤと自づと正しく噛合するように設定したことを特徴としている。
更に、請求項4では同じく請求項1又は請求項2を前提として、断面U字型ローター本体盤の一定深さを、コインにおける厚みの約半分をそのコインの複数枚に加算した数値として寸法化したことを特徴としている。
請求項1の上記構成によれば、コイン搬送用ディスクローターのローター本体盤よりも径大な円形として、そのローター本体盤の下面に組み付け一体化された入力ギヤと、アイドル軸により軸支された径小な第2中間伝動ギヤとの噛合面が、コイン収容ホッパーによって上方から遮蔽された状態にある。
しかも、上記入力ギヤにはローター本体盤のコイン受け入れ口と合致連通するコイン受け入れ口が切り抜かれているほか、上記ローター本体盤の後方弯曲羽根が入力ギヤの後方弯曲羽根用逃し入れ口を通じて、コインの押し進め搬送路内へ下向きに張り出されてもいるため、上記入力ギヤと第2中間伝動ギヤとの噛合面は、その後方弯曲羽根によるコイン搬送路の上段へ必らず位置することとなる。
その結果、ホッパー内のコイン群に混在している塵埃や金属粉などの異物が、上記入力ギヤと第2中間伝動ギヤとの噛合面へ侵入・付着しないことは勿論、コインの各個に付帯する上記異物がその噛合面へ咬み込み状態に侵入・堆積するおそれもなく、ディスクローターの回転とこれによるコインの払出し作用を終始正常に保てる効果がある。
又、上記ローター本体盤に最終減速ギヤとして付属している入力ギヤと、そのディスクローター回転用駆動モーターの最も径小な出力ギヤとは、アイドル軸上の径大な第1中間伝動ギヤと径小な第2中間伝動ギヤを介して噛合されていため、その複数の中間伝動ギヤにおける歯数の選定によって、目的とする所要の減速比を容易に得られる効果もある。
そして、請求項2の構成を採用するも、このような諸効果を達成することができる。特に、請求項3の構成を採用するならば、上記駆動モーターに予じめ据付け胴体への取付ブラケットが付属ユニット化されており、その取付ブラケットに出力軸と平行なアイドル軸を介して、上記第1、2中間伝動ギヤが軸支されているため、据付け胴体に対する駆動モーターの組み付け作業をすばやく便利に行なえ、しかもその第2中間伝動ギヤと上記入力ギヤとを自づと正確に噛合させることができる。
更に、請求項4の構成を採用するならば、コイン収容ホッパーからローター本体盤の内部へ落下したコインが積み重なり状態として、そのディスクローターの回転遠心力を受けるも、そのコインは必らずローター本体盤のコイン受け止めフランジに受け止められることになり、そのコイン受け止めフランジとこれを上方から拘束するホッパーとの相互間隙へ、上記コインが咬み込み状態に侵入するおそれはない。このような意味からも、ディスクローターの回転とこれによるコインの払出し作用を常時正常に維持し得るのである。
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、そのホッパー型コイン払出し装置の第1実施形態を示した図1〜16において、(M)はABS樹脂やポリカーボネート、FRPなどの高強度な合成樹脂から断面門字型に一体成形された据付け胴体であるが、そのほぼ円形のフラットな上面(表面)(1)は一定角度(α)(例えば約30度)の前下がり傾斜面をなしている。
このような据付け胴体(M)の前下端部は後述のホッパー用受け止め座(2)として造形されている一方、同じく据付け胴体(M)の後上端部からは並列する複数のホッパー用支持ステー(3)が、連続的に張り出されている。(4)は据付け胴体(M)のフラットな上面(1)を図4、6のような上方から見た場合に、時計の短針がほぼ1時半を指す中途部に膨出された円弧状のモーター包囲カバーであり、これには複数の放熱口(5)が切り抜かれている。
又、(6)は上記据付け胴体(M)のフラットな上面(1)から一定深さ(g1)だけ陥没する円形のローター受け入れ凹段面、(7)はそのローター受け入れ凹段面(6)から更に一定深さ(g2)だけ陥没する同芯円形のベースプレート受け入れ凹溝であり、その内部へ上方からベースプレート(8)が嵌め込み収納されることになる。
その場合、据付け胴体(M)の上面(1)をやはり上方から見て、時計の短針がほぼ9時を指す中途部は、上記ベースプレート(8)まで到達する一定深さとコイン(C)の直径よりも広い開口幅とを備えたコイン払出し口(9)として、横向き開口状態に切り欠かれているほか、上記モーター包囲カバー(4)と対応位置する中途部には後述のモーター取付ブラケット用逃し入れ口(10)が、その据付け胴体(M)の上面(1)からローター受け入れ凹段面(6)も貫通する底無し状態に切り抜かれている。
(11)は上記ベースプレート受け入れ凹溝(7)におけるフラットな溝底面の中心部に切り抜かれた回転支軸用逃し入れ口、(12)は同じく周縁部に分布する複数(図例では後上端部に1条と、前下半部に3条との合計4条)として、そのフラットな溝底面から相対的に上向き隆起するベースプレート用位置決め凸条であり、何れもフラットな溝底面に切り抜かれた細長い円弧状の異物落下口(13)を縁取っている。
更に、(14)は後述のコインカウントユニット(U)とコイン誘導ピン(15)とを共通に逃し入れるための逃し入れ連通口であり、上記据付け胴体(M)の上面(1)を上方から見た場合に、時計の短針がほぼ9時を指す上記コイン払出し口(9)との隣接位置から、ほぼ11時を指す位置までの広範囲に亘って、やはり上記ベースプレート受け入れ凹溝(7)のフラットな溝底面に切り抜かれている。
但し、その逃し入れ連通口(14)のコーナー縁部には図6のようなコインカウントユニット用受け止め座(16)の点在分布する複数と、コイン誘導ピン用受け止め座(17)の1個とが上記ベースプレート受け入れ凹溝(7)のフラットな溝底面から、何れも若干陥没する薄肉な板片として残存されている。
しかも、このような薄肉の板片として残存するコインカウントユニット用受け止め座(16)からはコインカウントユニット(U)を支持するユニットベースプレート用位置決め凸子(18)の1個づつが、同じくコイン誘導ピン用受け止め座(17)からはコイン誘導ピン(15)を支持する金属板バネ用位置決め凸子(19)の複数が、その何れも上記ベースプレート受け入れ凹溝(7)のフラットな溝底面まで相対的に上向き隆起している。
つまり、後述するコインカウントユニット(U)の金属製ユニットベースプレート(20)を、その対応する上記受け止め座(16)の位置決め凸子(18)へ上方から嵌め込むと共に、コイン誘導ピン(15)が自由先端部から一体的に起立する金属板バネ(21)の基端部を、その対応する上記受け止め座(17)の位置決め凸子(19)へ上方から嵌め込んだ時、そのユニットベースプレート(20)と金属板バネ(21)とが何れも図6から示唆されるように、上記ベースプレート受け入れ凹溝(7)のフラットな溝底面と面一状態を保ち、引き続き上方からベースプレート受け入れ凹溝(7)の内部へ嵌め込まれるベースプレート(8)により、その全体的な施蓋状態として拘束固定されるようになっているのである。そのため、上記ユニットベースプレート(20)や金属板バネ(21)を特別の固定ビスなどにより、ベースプレート(8)又はそのベースプレート受け入れ凹溝(7)の溝底面へ組み付け作業する必要がない。
このような組み付け状態のもとでは、金属板バネ(21)により押し上げ弾圧付勢されたコイン誘導ピン(15)が、後述のコイン搬送路(P)内に臨み、コイン(C)を一旦受け止めて、上記コイン払出し口(9)へ方向変換させる如く誘導する一方、コインカウントユニット(U)の後述するカウントローラーとセパレートローラーが、上記コイン払出し口(9)の開口上縁部へ臨むことになる。
尚、(22)はそのカウントローラーとセパレートローラーの逃し入れ口であり、上記据付け胴体(M)の上面(1)からローター受け入れ凹段面(6)も貫通する底無し状態に切り抜かれている。(23)はコインカウントユニット(U)における後述するカウントアームの一端部を受け止めるストッパーであり、上記コイン払出し口(9)のフラットな底面から下向き一体的に突設されている。
又、(24)は上記コイン払出し口(9)の開口下縁部に臨む位置関係として、据付け胴体(M)の上面(1)からコイン払出し口(9)のフラットな底面まで到達する一定深さだけ切り欠かれたコイン誘導プレート用受け止め座であり、ここからもコイン誘導プレート用位置決め凸子(25)が上向きに隆起している。
そして、その位置決め凸子(25)には上方から金属製のコイン誘導プレート(26)が嵌め込み固定されており、上記コインカウントユニット(U)の後述するカウントローラーと、コイン誘導プレート(26)との向かい合う相互間隔(W)を、コイン(C)の直径よりも狭幅に寸法化している。(27)は上記ベースプレート受け入れ凹溝(7)におけるフラットな溝底面の中間部へ、望ましくは細長い円弧状に切り抜き分布された複数の異物落下口である。
先に一言したベースプレート(8)は図5、7のように、そのベースプレート受け入れ凹溝(7)の一定深さ(g2)とほぼ対応する一定厚みの金属円板から成り、その中心部には後述するコイン搬送用ディスクローター(R)の回転支軸(28)が、起立状態にかしめ付け一体化されているほか、同じくベースプレート(8)の周縁部には上記ベースプレート受け入れ凹溝(7)側のベースプレート用位置決め凸条(12)と対応位置する嵌合切欠(29)の複数が付与されてもいる。
そのため、そのベースプレート(8)の嵌合切欠(29)を上記ベースプレート受け入れ凹溝(7)側の位置決め凸条(12)へ、上方から正確に嵌め込み収納させることができ、その廻り止め固定状態に保てるのである。これによって、コインカウントユニット(U)のユニットベースプレート(20)やコイン誘導ピン(15)の金属板バネ(21)が、上方から施蓋状態に拘束固定されることも上記したとおりである。
このようなベースプレート受け入れ凹溝(7)の内部に対するベースプレート(8)の組み付け状態では、そのベースプレート(8)に切り抜き分布された複数の異物排出口(30)が、上記ベースプレート受け入れ凹溝(7)側の中間部に開口分布されている異物落下口(27)と自づと連通する一方、同じくベースプレート(8)に切り抜かれたコイン誘導ピン用出没口(31)が、やはりベースプレート受け入れ凹溝(7)側に嵌め込まれている金属板バネ(21)のコイン誘導ピン(15)と対応合致して、そのコイン誘導ピン(15)を自づと逃し入れることになる。
上記コイン搬送用ディスクローター(R)は図8〜13に抽出して示す如く、ABS樹脂やポリカーボネート、FRPなどの高強度な合成樹脂から一体成形されたローター本体盤(32)と、金属円板から加工された入力ギヤ(33)との組み付けユニット品である。
即ち、ローター本体盤(32)はその円形の周縁部にコイン受け止めフランジ(34)が起立する一定深さ(g3)の断面U字型として、上記ベースプレート(8)と対応する大きさに造形されており、その中心部に起立する取付ボス(35)が上記ベースプレート(8)側の回転支軸(28)へ、上方から差し込み嵌合されるようになっている。
(36)はその嵌合面に介挿されたニードルベアリング、(37)は上記取付ボス(35)を包囲する同芯円形として、その取付ボス(35)やコイン受け止めフランジ(34)よりも若干背高く起立されたカバー口筒であり、その内部へ上方から遊嵌された金属製のトッププレート(38)が、引き続き上方から上記ベースプレート(8)側の回転支軸(28)へ螺入締結される固定ビス(39)によって、抜け止め状態に組み付け一体化されている。
その際、上記ローター本体盤(32)の取付ボス(35)とこれを施蓋するトッププレート(38)との上下相互間には、一定のクリヤランス(図示省略)が確保されているため、そのトッププレート(38)が上記カバー口筒(37)へ遊嵌されていることとも相俟って、ローター本体盤(32)は後述の駆動モーター(40)により図4の時計方向(F)へ支障なく回転されることとなる。
(41)は上記ローター本体盤(32)のコイン受け止めフランジ(34)に内接する円形として、そのフラットな溝底面へ全体的な放射対称分布型に切り抜かれた複数(図例では一定のPitch Circle Diameter を保つ合計8個)のコイン受け入れ口であり、その開口縁部はコイン(C)の滑り込みやすく面取りされている。
(42)はこのようなコイン受け入れ口(41)の隣り合う相互間に介在する位置関係として、同じくローター本体盤(32)のフラットな溝底面から下向き連続的に張り出された複数(図例ではやはり合計8個)の後方弯曲羽根であり、そのディスクローター(R)における回転進行方向(F)の後面が凹曲面(42r)をなし、同じく回転進行方向(F)の前面が凸曲面(42f)をなす円弧状に延在して、上記コイン受け入れ口(41)へ受け入れたコイン(C)を、その後方弯曲羽根(42)の凸曲面(前面)(42f)により押し進め搬送できるようになっている。
又、(43)は上記ローター本体盤(32)におけるカバー口筒(37)とコイン受け入れ口(41)との相互間に位置しつつ、そのフラットな溝底面から上向き円錐型に隆起された複数の中間攪拌瘤、(44)は上記コイン受け入れ口(41)の隣り合う相互間に介在しつつ、そのフラットな溝底面とコイン受け止めフランジ(34)とのコーナー部から内向きに隆起された複数の周縁攪拌瘤であり、これらの攪拌瘤(43)(44)は何れもコイン(C)を攪拌して、速やかに伏倒させる。
他方、ディスクローター(R)の入力ギヤ(33)は上記据付け胴体(M)のローター受け入れ凹段面(6)にほぼ対応位置する径大な円形として、これよりも径小な上記ローター本体盤(32)のフラットな溝底面へ下方から面接触され、且つ上方から螺入締結される複数(図例では全体的な放射対称分布型に点在する合計4本)の固定ビス(45)により、そのローター本体盤(32)と一体回転できるように組み付けられている。(L)は上記ローター本体盤(32)のコイン受け止めフランジ(34)から張り出す入力ギヤ(33)の張り出し寸法、(46)はそのローター本体盤(32)を貫通する固定ビス(45)の受け入れ口である。
(47)は入力ギヤ(33)に切り抜き分布されたコイン受け入れ口であって、上記ローター本体盤(32)側のコイン受け入れ口(41)と合致連通している。(48)は同じく入力ギヤ(33)に切り抜かれた後方弯曲羽根用逃し入れ口であり、その入力ギヤ(33)におけるコイン受け入れ口(47)の隣り合う相互間に介在しつつ、上記ローター本体盤(32)側の後方弯曲羽根(42)と対応合致する円弧状に延在していることは、言うまでもない。
その場合、ローター本体盤(32)側の後方弯曲羽根(42)は入力ギヤ(33)の後方弯曲羽根用逃し入れ口(48)を貫通して、その入力ギヤ(33)の下面からコイン(C)の厚みとほぼ等しい一定寸法(T)だけ張り出す状態にあり、しかもその後方弯曲羽根(42)の張り出し下端部には上記コイン誘導ピン(15)の逃し入れトンネル(49)が切り欠かれている。
又、上記ローター本体盤(32)と入力ギヤ(33)とを組み付け一体化する固定ビス(45)の頭部は、その悉くローター本体盤(32)のフラットな溝底面から沈没した状態にあるが、同じく固定ビス(45)の先端部は何れも入力ギヤ(33)の下面からコイン(C)の厚みとほぼ等しい一定寸法(T)だけ張り出している。
そして、その固定ビス(45)の張り出し下端部には図10〜13のように、スペーサープレート(50)が下方から嵌め込み係止されている。茲に、スペーサープレート(50)は上記ベースプレート受け入れ凹溝(7)との向かい合う内外相互間に、コイン(C)の直径よりも若干広い開口幅(S)のコイン搬送路(P)を画定するものとして、上記入力ギヤ(33)のコイン受け入れ口(47)と外接する大きさの金属円板から成り、その周縁部に切り抜き分布された複数(図例では合計4個)の円弧状ビス受け入れ口(51)が、上記固定ビス(45)と悉く係止されて、入力ギヤ(33)との面接触状態を保つようになっている。
尚、(52)は上記スペーサープレート(50)の中心部に切り抜かれた回転支軸用逃し入れ口、(53)はそのスペーサープレート(50)と、上記据付け胴体(M)におけるベースプレート(8)との相互間に介挿された薄肉な合成樹脂製のワッシャであり、回転するスペーサープレート(50)と固定状態にあるベースプレート(8)との摩擦を防ぐ。
上記コイン搬送用ディスクローター(R)の駆動モーター(40)には、図14、15のようなアルミダイカスト製取付ブラケット(B)の就中台盤(54)が、複数の固定ビス(55)によって予じめ付属ユニット化されている。(56)はその駆動モーター(40)の出力軸(57)上に固設された最も径小な出力ギヤ、(58)(59)はその出力軸(57)と平行なアイドル軸(60)を介して、上記取付ブラケット(B)の台盤(54)から一体的に起立する倒立U字型の囲い枠(61)内へ、回転自在に嵌め付けられた径大な第1中間伝動ギヤと径小な第2中間伝動ギヤとの上下一対であり、その下段の第1中間伝動ギヤ(58)が上記出力ギヤ(56)との噛合状態に保たれている。(62)は上記アイドル軸(60)に嵌合されたニードルベアリング、(63)は上記台盤(54)と囲い枠(61)との連結用補強ブレースである。
そして、駆動モーター(40)の取付ブラケット(B)は図4、5から明白なように、上記据付け胴体(M)におけるモーター包囲カバー(4)の内部を通じて、そのモーター取付ブラケット用逃し入れ口(10)へ下方から差し込まれ、且つ逆な上方から上記台盤(54)の周縁部に点在分布する複数(図例では合計3個)の軸受ボス(64)へ、長い固定ボルト(65)が螺入締結されることにより、据付け胴体(M)へ吊持状態に固定一体化されている。
このような組み付け状態のもとでは、上記取付ブラケット(B)に支持された上段の径小な第2中間伝動ギヤ(59)が、上記ディスクローター(R)側の最も径大な入力ギヤ(33)と自づと正しく噛合することになり、その結果ディスクローター(R)をその駆動モーター(40)によって減速回転させることができ、据付け胴体(M)への組み付け作業も便利良く行なえる。(G)はその減速機構を総称している。
この点、図例の減速機構(G)では上記出力ギヤ(56)や第1、2中間伝動ギヤ(58)(59)、入力ギヤ(33)を悉く平歯車として、その出力ギヤ(56)の回転数:約3600rpmから入力ギヤ(最終減速ギヤ)(33)の回転数:約120rpmまで減速できるようになっているが、その減速比はこれらのギヤ(56)(58)(59)(33)へ付与される歯数や、就中第1、2中間伝動ギヤ(58)(59)の取捨選択によって、容易に調整することができる。
(H)はコイン収容ホッパーであって、上記据付け胴体(M)と同様な合成樹脂から、その据付け胴体(M)の上面(1)と密着する脚座(66)を備えた漏斗型に一体成形されており、その後上端部が水平な枢支ピン(67)を介して、上記据付け胴体(M)のホッパー用支持ステー(3)へ起伏的な回動自在に取り付けられている一方、同じくホッパー(H)の前下端部は据付け胴体(M)の上記ホッパー用受け止め座(2)へ、固定ビス(68)により締結されるようになっている。このようなホッパー(H)の脚座(66)によって、上記据付け胴体(M)のコイン誘導プレート(26)も上方から施蓋状態に拘束固定される結果、そのコイン誘導プレート(26)が抜け出すおそれもない。
(69)はホッパー(H)の開口底面であって、上記据付け胴体(M)側のベースプレート受け入れ凹溝(7)と合致連通するが、その開口縁部からはディスクローター(R)のコイン受け止めフランジ(34)を上方から拘束できる制止フランジ(70)が内向きに張り出されている。(71)はホッパー(H)の脚座(66)に付与された上記モーター取付ブラケット用の逃し入れ切欠である。
その場合、図5から明白なように、上記ディスクローター(R)のローター本体盤(32)から張り出す径大な入力ギヤ(33)と、その駆動モーター(40)の取付ブラケット(B)に軸支された上記第2中間伝動ギヤ(59)との噛合面は、上方からホッパー(H)によって遮蔽された状態にあり、しかもその噛合面よりも下段位置がディスクローター(R)の後方弯曲羽根(42)によるコイン(C)の押し進め搬送路(P)として画定されているため、ホッパー(H)内のコイン(C)群に混在している塵埃や金属粉などの異物は勿論のこと、そのコイン(C)に付帯している異物も、上記噛合面への咬み込み状態に侵入・堆積するおそれがない。
又、ディスクローター(R)の周縁部をなすコイン受け止めフランジ(34)が、ホッパー(H)の内向き制止フランジ(70)によって、上方への抜け止め状態に拘束されているため、上記据付け胴体(M)のベースプレート受け入れ凹溝(7)内へ、上方からコインカウントユニット(U)のユニットベースプレート(20)とコイン誘導ピン(15)の金属板バネ(21)、ベースプレート(8)、スペーサープレート(50)並びに入力ギヤ(33)付きのディスクローター(R)を順次嵌め込み積層するだけにとどめても、使用上の支障は一切無く、そのホッパー型コイン払出し装置の全体的な組立作業を極めて能率良く正確に行なうことができ、利便性に優れる。
更に、断面U字型をなす上記ローター本体盤(32)の一定深さ(g3)(これを換言すれば、その陥没との相対的に起立する上記コイン受け止めフランジ(34)の高さ)については、コイン(C)における厚みの約半分をそのコイン(C)の複数枚に加算した数値として寸法化することが好ましい。
そうすれば、そのローター本体盤(32)の内部へ積層状態に受け入れられたコイン(C)が、上記ディスクローター(R)の回転遠心力を受けるも、必らずや周縁部のコイン受け止めフランジ(34)に受け止められて、そのコイン受け止めフランジ(34)の上面と、これを上方から遮蔽するホッパー(H)の内向き制止フランジ(70)との相互間隙へ、咬み込み状態に侵入するおそれはなく、ディスクローター(R)の回転不良を予防することができる。
先に一言したコインカウントユニット(U)は、図16に抽出するようなカウントアーム(72)とセパレートアーム(73)との組み付けユニット品として、その両アーム(72)(73)の中途部が上記ユニットベースプレート(20)から下向き一体的に突出する共通の揺動支点軸(74)へ、別個独立の揺動作用を行なえるように枢着されたものである。
しかも、そのカウントアーム(72)の一端部には遊転自在のカウントローラー(75)が軸支されている一方、同じくカウントアーム(72)の他端部は検出片(76)として、光透過型のカウントセンサー(77)により検知され、コイン(C)の払出し枚数をカウントするようになっている。
(78)は上記カウントアーム(72)の他端部とユニットベースプレート(20)の中途部との相互間に掛架された引張りバネであり、これと上記据付け胴体(M)側のストッパー(23)によって、コイン払出し口(9)への張り出し基準状態に位置決め付勢されたカウントローラー(75)が、そのコイン払出し口(9)を通過するコイン(C)と接触する毎に、そのコイン(C)を上記カウントセンサー(77)により1枚づつカウントするわけである。
これに対して、上記セパレートアーム(73)は万一咬み込んだコイン(C)をコイン払出し口(9)へ矯正的に誘導するか、又は再度ディスクローター(R)によりコイン搬送路(P)へ取り込み復帰させるためのものであり、その一端部へ上記カウントローラー(75)との並列状態に軸支されたセパレートローラー(79)が、上記咬み込んだコイン(C)を一旦受け止めて、これを自づと振り分けるように遊転する。(80)は同じくセパレートアーム(73)の他端部とユニットベースプレート(20)の中途部との相互間に掛架された引張りバネであり、そのカウントアーム(72)側の上記引張りバネ(78)よりも強い張力によって、セパレートローラー(79)をコイン搬送路(P)の円周面へ臨ませるように付勢している。
上記のように構成されたホッパー型コイン払出し装置では、コイン搬送用ディスクローター(R)がその駆動モーター(40)により、出力ギヤ(56)と第1、2中間伝動ギヤ(58)(59)並びに入力ギヤ(33)を介して、図4の時計方向(F)へ回転されると、コイン収容ホッパー(H)内に収容されているコイン(C)が、自づとディスクローター(R)のコイン受け入れ口(41)並びに入力ギヤ(33)のコイン受け入れ口(47)を通じて、その下段位置に画定されているコイン搬送路(P)へ取り込まれ、上記ディスクローター(R)から下向きに張り出している後方弯曲羽根(42)により、そのコイン搬送路(P)の内部をコイン誘導ピン(15)に向かって押し進め搬送される。
そのコイン誘導ピン(15)はコイン搬送路(P)の内部に起立しつつも、上記コイン払出し口(9)の付近に対応位置しており、そのコイン払出し口(9)の開口上縁部と開口下縁部にはコインカウントユニット(U)のカウントローラー(75)とコイン誘導プレート(26)とが、向かい合う張り出し状態に臨まされているため、上記ディスクローター(R)により押し進め搬送されてきたコイン(C)は、やがてコイン誘導ピン(15)によりコイン搬送路(P)から、コイン払出し口(9)へ方向変換する如くに誘導され、そのコイン(C)に作用するディスクローター(R)の回転遠心力とも相俟って、上記コイン払出し口(9)から順次円滑に払い出されることになる。
その払い出し過程のコイン(C)は、予じめコイン(C)の直径よりも狭幅な相互間隔(W)を保って向かい合う張り出し基準状態のカウントローラー(75)とコイン誘導プレート(26)に接触し、そのカウントアーム(72)を引張りバネ(78)の付勢力に抗しつつ、揺動支点軸(74)の廻りに押し広げる如く揺動作用させることになるため、そのカウントアーム(72)の検出片(76)を検知するカウントセンサー(77)により、上記コイン(C)の払出し枚数が正確にカウントされるのである。
図1〜16に基いて説明した上記第1実施形態では、一定角度(α)の前下がり傾斜面をなす据付け胴体(M)の後上端部付近から、コイン搬送用ディスクローター(R)の駆動モーター(40)が吊持された位置関係にあるため、その据付け胴体(M)を図2の仮想線(X−X)が底面となる位置まで、背低く形作ることが可能である。
殊更、図17の第2実施形態に示す如く、上記据付け胴体(M)の上面(1)を水平面とし、しかもその据付け胴体(M)へ上方からコイン搬送用ディスクローター(R)の駆動モーター(40)を、上記第1実施形態のそれと逆な倒立状態に組み付けるならば、上記コイン収容ホッパー(H)の大きさを一定とした場合に、そのホッパー型コイン払出し装置の全体を極めて背低く扁平化することができ、その結果例えばこれを内蔵使用したスロットマシンの表面に、遊技上の演出照明画面などを制約なく設置し得ることとなり、そのレイアウトの自由度が昂まる。
図17の第2実施形態でも、上記駆動モーター(40)の出力ギヤ(56)が複数の中間伝動ギヤ(58)(59)を介して、ディスクローター(R)側の入力ギヤ(33)と噛合されており、そのディスクローター(R)を減速回転できるようになっているほか、コイン搬送路(P)よりも上段位置にある入力ギヤ(33)と第2中間伝動ギヤ(59)との噛合面が、コイン収容ホッパー(H)によって上方から遮蔽されていることは勿論である。その他の構成は上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図17に図1〜16との対応符号を記入するにとどめて、その第2実施形態の詳細な説明を省略する。
又、上記第1、2実施形態ではコイン搬送用ディスクローター(R)の合成樹脂製ローター本体盤(32)へ、別個な金属製の入力ギヤ(33)を組み付け一体化しているが、図18の第3実施形態に例示する如く、上記ローター本体盤(32)におけるコイン受け止めフランジ(34)の外周面に歯を刻成することにより、そのローター本体盤(32)自身を入力ギヤ(33)として、これに駆動モーター(40)の出力ギヤ(56)を複数の中間伝動ギヤ(58)(59)により噛合させても良く、更には図示省略しているが、別個な金属製の入力ギヤ(33)を上記コイン受け止めフランジ(34)の外周面へ、そのローター本体盤(32)と一体回転できるように差し込み嵌合させてもさしつかえない。
その場合、入力ギヤ(33)と第2中間伝動ギヤ(59)との噛合面をやはりコイン収容ホッパー(H)によって、上方から遮蔽することは言うまでもない。このような第3実施形態におけるその他の構成は、上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図18に図1〜16との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を割愛する。
尚、上記第1〜3実施形態の何れにあっても、コイン搬送用ディスクローター(R)のローター本体盤(32)と入力ギヤ(33)は、高強度な合成樹脂からの成形品又はアルミダイカスト製品として一体に形作ることができ、又上記駆動モーター(40)の出力ギヤ(56)をウォームギヤやベベルギヤなどとして、上記第1中間伝動ギヤ(58)と噛合回転させることにより、その駆動モーター(40)を言わば横向きの水平状態に設置してもさしつかえない。
本発明に係るホッパー型コイン払出し装置の第1実施形態を示す正面図である。 図1の側面図である。 図1の背面図である。 コイン収容ホッパーを取りはずして示す平面図である。 図4の5−5線に沿う拡大断面図である。 図4からコイン搬送用ディスクローターを取りはずして示す平面図である。 ベースプレートを抽出して示す平面図である。 ディスクローターを抽出して示す平面図である。 図8の正面図である。 図8の底面図である。 スペーサープレートを抽出して示す平面図である。 図8の12−12線に沿う断面図である。 図8の13−13線に沿う断面図である。 ディスクローターの駆動モーターを抽出して示す側面図である。 図14の平面図である。 コインカウントユニットを抽出して示す底面図である。 本発明に係るホッパー型コイン払出し装置の第2実施形態を示す概略断面図である。 本発明に係るホッパー型コイン払出し装置の第3実施形態を示す概略断面図である。
符号の説明
(1)・上面(表面)
(4)・モーター包囲カバー
(6)・ローター受け入れ凹段面
(7)・ベースプレート受け入れ凹溝
(8)・ベースプレート
(9)・コイン払出し口
(12)・ベースプレート用位置決め凸条
(15)・コイン誘導ピン
(16)・コインカウントユニット用受け止め座
(17)・コイン誘導ピン用受け止め座
(20)・ユニットベースプレート
(21)・金属板バネ
(26)・コイン誘導プレート
(28)・回転支軸
(32)・ローター本体盤
(33)・入力ギヤ
(34)・コイン受け止めフランジ
(35)・取付ボス
(36)・ニードルベアリング
(37)・カバー口筒
(38)・トッププレート
(40)・ディスクローター用駆動モーター
(41)・コイン受け入れ口
(42)・後方弯曲羽根
(43)・中間攪拌瘤
(44)・周縁攪拌瘤
(45)・固定ビス
(47)・コイン受け入れ口
(48)・後方弯曲羽根用逃し入れ口
(49)・コイン誘導ピン用逃し入れトンネル
(50)・スペーサープレート
(55)・固定ビス
(56)・出力ギヤ
(57)・出力軸
(58)・第1中間伝動ギヤ
(59)・第2中間伝動ギヤ
(60)・アイドル軸
(61)・囲い枠
(62)・ニードルベアリング
(63)・連結ブレース
(65)・固定ボルト
(66)・脚座
(67)・枢支ピン
(68)・固定ビス
(69)・開口底面
(70)・制止フランジ
(71)・取付ブラケット用逃し入れ切欠
(72)・カウントアーム
(73)・セパレートアーム
(74)・揺動支点軸
(75)・カウントローラー
(76)・検出片
(77)・カウントセンサー
(78)・引張りバネ
(79)・セパレートローラー
(80)・引張りバネ
(B)・モーター取付ブラケット
(C)・コイン
(G)・減速機構
(H)・コイン収容ホッパー
(M)・据付け胴体
(P)・コイン搬送路
(R)・コイン搬送用ディスクローター
(U)・コインカウントユニット
(F)・ディスクローターの回転方向
(L)・入力ギヤの横向き張り出し寸法
(T)・入力ギヤの下向き張り出し寸法

Claims (4)

  1. 上面(1)に円形のローター受け入れ凹段面(6)が陥没された据付け胴体(M)と、
    全体的な放射対称分布型に切り抜かれた複数のコイン受け入れ口(41)とその隣り合う相互間から下向き連続的に張り出す複数の後方弯曲羽根(42)とを備えた断面U字型のローター本体盤(32)が、上記据付け胴体(M)のローター受け入れ凹段面(6)へ上方から嵌め込まれたコイン搬送用ディスクローター(R)と、
    そのディスクローター(R)を回転するために、上記据付け胴体(M)へ取り付け一体化された駆動モーター(40)と、
    上記据付け胴体(M)の上面(1)へそのローター受け入れ凹段面(6)との連通開口状態に取り付け固定されて、上記ディスクローター(R)における周縁部のコイン受け止めフランジ(34)を上方から抜け止め状態に拘束するコイン収容ホッパー(H)と、
    上記ディスクローター(R)の後方弯曲羽根(42)によるコイン(C)の押し進め搬送路(P)内へ起立して、そのコイン(C)を上記据付け胴体(M)の上面(1)に切り欠かれたコイン払出し口(9)へ誘導するコイン誘導ピン(15)とを備え、
    上記コイン収容ホッパー(H)からディスクローター(R)のコイン受け入れ口(41)を通じてコイン搬送路(P)内へ取り込んだコイン(C)を、その回転するディスクローター(R)の後方弯曲羽根(42)により押し進め搬送して、上記コイン払出し口(9)から順次払い出すホッパー型コイン払出し装置において、
    上記ローター本体盤(32)の下面へ径大な円形の入力ギヤ(33)を組み付け一体化して、その入力ギヤ(33)にもローター本体盤(32)の上記コイン受け入れ口(41)と合致連通するコイン受け入れ口(47)の複数を切り抜くと共に、そのローター本体盤(32)の上記後方弯曲羽根(42)を入力ギヤ(33)の下面からコイン搬送路(P)内へ張り出す一方、
    その最終減速ギヤとなる入力ギヤ(33)と上記駆動モーター(40)の最も径小な出力ギヤ(56)とを、アイドル軸(60)上の径大な第1中間伝動ギヤ(58)と径小な第2中間伝動ギヤ(59)を介して噛合させると共に、
    その第2中間伝動ギヤ(59)と入力ギヤ(33)との噛合面を上記ホッパー(H)により、上方から遮蔽したことを特徴とするホッパー型コイン払出し装置。
  2. 上面(1)に円形のローター受け入れ凹段面(6)が陥没された据付け胴体(M)と、
    全体的な放射対称分布型に切り抜かれた複数のコイン受け入れ口(41)とその隣り合う相互間から下向き連続的に張り出す複数の後方弯曲羽根(42)とを備えた断面U字型のローター本体盤(32)が、上記据付け胴体(M)のローター受け入れ凹段面(6)へ上方から嵌め込まれたコイン搬送用ディスクローター(R)と、
    そのディスクローター(R)を回転するために、上記据付け胴体(M)へ取り付け一体化された駆動モーター(40)と、
    上記据付け胴体(M)の上面(1)へそのローター受け入れ凹段面(6)との連通開口状態に取り付け固定されて、上記ディスクローター(R)における周縁部のコイン受け止めフランジ(34)を上方から抜け止め状態に拘束するコイン収容ホッパー(H)と、
    上記ディスクローター(R)の後方弯曲羽根(42)によるコイン(C)の押し進め搬送路(P)内へ起立して、そのコイン(C)を上記据付け胴体(M)の上面(1)に切り欠かれたコイン払出し口(9)へ誘導するコイン誘導ピン(15)とを備え、
    上記コイン収容ホッパー(H)からディスクローター(R)のコイン受け入れ口(41)を通じてコイン搬送路(P)内へ取り込んだコイン(C)を、その回転するディスクローター(R)の後方弯曲羽根(42)により押し進め搬送して、上記コイン払出し口(9)から順次払い出すホッパー型コイン払出し装置において、
    上記ローター本体盤(32)の周縁部をなすコイン受け止めフランジ(34)の外周面へ歯を刻成することにより、入力ギヤ(33)として形作る一方、
    その最終減速ギヤとなる入力ギヤ(33)と上記駆動モーター(40)の最も径小な出力ギヤ(56)とを、アイドル軸(60)上の径大な第1中間伝動ギヤ(58)と径小な第2中間伝動ギヤ(59)を介して噛合させると共に、
    その第2中間伝動ギヤ(59)と入力ギヤ(33)との噛合面を上記ホッパー(H)により、上方から遮蔽したことを特徴とするホッパー型コイン払出し装置。
  3. 据付け胴体(M)への取付ブラケット(B)を駆動モーター(40)へ予じめ付属ユニット化させて、その取付ブラケット(B)へ駆動モーター(40)の出力軸(57)と平行なアイドル軸(60)により、第1、2中間伝動ギヤ(58)(59)を回転自在に軸支すると共に、
    上記駆動モーター(40)の取付ブラケット(B)を据付け胴体(M)へ組み付け一体化した時、その第2中間伝動ギヤ(59)が入力ギヤ(33)と自づと正しく噛合するように設定したことを特徴とする請求項1又は2記載のホッパー型コイン払出し装置。
  4. 断面U字型のローター本体盤(32)の一定深さ(g3)を、コイン(C)における厚みの約半分をそのコイン(C)の複数枚に加算した数値として寸法化したことを特徴とする請求項1又は2記載のホッパー型コイン払出し装置。
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