JP2005316031A - データ放送コンテンツ受信変換装置およびデータ放送コンテンツ受信変換プログラム - Google Patents

データ放送コンテンツ受信変換装置およびデータ放送コンテンツ受信変換プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 放送局側で独自情報を制作する必要が無く、受信機側で、データ放送によって配信されるコンテンツを利用して、適切な提示や処理を行うことができ、画面表示以外の提示を行うことができるデータ放送コンテンツ受信変換装置およびデータ放送コンテンツ受信変換プログラムを提供する。
【解決手段】 データ放送コンテンツ受信変換装置1は、受信したデータ放送コンテンツを、変換規則に従って変換データに変換して出力するものであって、データ放送コンテンツ受信復調手段3と、トランスポートストリーム信号復号手段5と、変換情報選択手段7と、項目分類手段9と、読み上げ用情報生成手段11と、定型文挿入手段13と、読み方変換手段15と、読み上げ出力手段21と、を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、データ放送によって提供されるコンテンツを受信して、画面表示させる以外の他の提示手段に出力可能に変換するデータ放送コンテンツ受信変換装置およびデータ放送コンテンツ受信変換プログラムに関する。
従来、コンテンツ(番組、ここでは、テキスト情報[テキストデータ]を含むもの)を変換して、音声として読み上げるものとして、「情報処理装置および方法」(特許文献1参照)、「変換辞書の選択方法および文字放送の読み上げ装置」(特許文献2参照)等様々なものが提案されている。
「情報処理装置および方法」は、放送局から放送されるコンテンツに含まれているテキスト情報(テキストデータ)を読み上げるもので、当該テキスト情報の種別による優先度を設定することによって、読み上げる順序(提示順序)を変化させることを可能にしている。
「変換辞書の選択方法および文字放送の読み上げ装置」は、テキスト情報を読み上げる際の読み方について、最適な読み方を、当該テキスト情報の種別に基づいて、予め蓄積している複数の変換辞書を選択して、参照することで決定するものである。
また、従来、コンテンツを変換することに関して、「コンテンツ再構成システム及びコンテンツ再構成プログラムを記録した記録媒体」(特許文献3参照)、「データ配信方法及び装置、並びに、データ受信方法及び装置」(特許文献4参照)等様々なものが提案されている。
「コンテンツ再構成システム及びコンテンツ再構成プログラムを記録した記録媒体」は、放送波(BSデータ放送チャンネル)によって供給され蓄積されたコンテンツ(放送コンテンツ)、通信回線(ネットワーク)を介して取得したコンテンツおよび予め受信機内に蓄積しているテンプレートを組み合わせて、新たなコンテンツに再構成・再編集することで、コンテンツの様々な視聴方法を実現するものである。なお、テンプレートはコンテンツの視聴形態を制御するもので、受信機の入力インターフェースを介して入力されるものである。また、コンテンツの再構成・再編集は、コンテンツを構成している各モジュールの組み合わせを変更して再構成・再編集するものであり、モジュール内部から情報を抽出して、再構成・再編集を行うものではない。
「データ配信方法及び装置、並びに、データ受信方法及び装置」は、独自に設定した様々なDTD(Document Type Definition;文書型定義)のXML(eXtensible Markup Language)文書を放送波によって伝送し、XSLT(eXtensible Stylesheet Language Transformations)文書を使って変換し、コンテンツとして提示するものである。
特開2002−232312号公報(段落0026〜0034、図3) 特開2000−148174号公報(段落0019〜0031、図1) 特開2001−34523号公報(段落0030〜0033、図2) 特開2001−16202号公報(段落0049〜0063、図2)
ところで、現在、デジタル放送におけるデータ放送は、放送規格に準じた受信機による画面提示を前提に放送局側で制作され送出されているので、当該放送規格以外の受信機(例えば、異なるデータ符号化方式を用いた受信機)に対しては、基本的にデータ放送のサービス利用は不可能である。
また、データ放送によって配信されるコンテンツ若しくは当該コンテンツの一部を、受信機側で他の目的に利用する場合においても、当該コンテンツの意味内容を示す情報(以下、意味内容情報という)を持ち得ない(コンテンツ内にタイトルや本文といった意味内容を表す論理構造を持っていない)ので、この意味内容情報に応じた、当該コンテンツの適切な提示や処理を受信機側で行うことは困難であるという問題がある。
つまり、従来の「情報処理装置および方法」、「変換辞書の選択方法および文字放送の読み上げ装置」、「コンテンツ再構成システム及びコンテンツ再構成プログラムを記録した記録媒体」および「データ配信方法及び装置、並びに、データ受信方法及び装置」では、デジタル放送におけるデータ放送によって配信されるコンテンツを利用して、当該コンテンツの適切な提示や処理を受信機側で行うことは困難であるという問題がある。
或いは、放送局側で、放送規格以外の受信機(以下、特定受信機という)向けに、独自情報を制作して送出することは、放送局側(コンテンツ制作側)の人的・設備的な負担がかかり、多種多様の特定受信機に対応する独自情報を制作して送出することは、伝送路上の帯域制限もあり、現実的に困難であるという問題がある。
さらに、データ放送によって配信されるコンテンツ(データ放送コンテンツ)は、デジタル放送(地上デジタル放送)によって提供される多チャンネル番組や高画質なハイビジョン番組と共に配信(送信)されるもので、最新のニュース情報等のテキストデータや気象情報等の各種のデータを含むものである。ちなみに、地上デジタル放送では、当該地上デジタル放送の特長である、伝送上の特質から自動車や電車(列車)若しくは歩行(徒歩)による移動中でも安定した受信(安定した画面表示)が可能であり、いつでも、どこでもデータ放送コンテンツの視聴(放送サービスを利用すること)が可能である。しかし、データ放送コンテンツの利用者(放送サービスの利用者)が、例えば、自動車の運転中や道路を歩行中に、画面表示されるデータ放送コンテンツを視聴することは安全上の観点からすると好ましくなく、音声で提示される提示方法をとった方が好ましいと言える。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、放送局側で独自情報を制作する必要が無く、受信機側で、データ放送によって配信されるコンテンツを利用して、適切な提示や処理を行うことができ、画面表示以外の提示を行うことができるデータ放送コンテンツ受信変換装置およびデータ放送コンテンツ受信変換プログラムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1記載のデータ放送コンテンツ受信変換装置は、受信したデータ放送コンテンツを、変換規則に従って変換データに変換して出力するデータ放送コンテンツ受信変換装置であって、データ放送コンテンツ受信復調手段と、トランスポートストリーム信号復号手段と、変換情報選択手段と、項目分類手段と、読み上げ用情報生成手段と、定型文挿入手段と、読み方変換手段と、読み上げ出力手段と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、データ放送コンテンツ受信変換装置は、データ放送コンテンツ受信復調手段によって、データ放送によって配信されるデータ放送コンテンツを受信して復調し、当該データ放送コンテンツを復調したトランスポートストリーム信号(TS信号)を出力する。データ放送コンテンツは、少なくとも、文字情報(テキストデータ)を含むものであり、通常、XMLに準拠した記述言語であるBML(Broadcast Markup Language)で記述されている。
続いて、データ放送コンテンツ受信変換装置は、トランスポートストリーム信号復号手段によって、データ放送コンテンツ受信復調手段から出力されたトランスポートストリーム信号を復号して、データサービス情報と、変換情報と、支援情報とを出力する。データサービス情報は、BMLによって記述されているXML文書であり、データ放送コンテンツの本体部分と言えるものである。変換情報は、データサービス情報を変換するための情報であり、当該データサービス情報それぞれに対応したもので、例えば、XSLT文書である。支援情報は、変換規則を記述した情報であり、変換情報と対応関係を示す対応情報が含まれている。
そして、データ放送コンテンツ受信変換装置は、変換情報選択手段によって、支援情報、すなわち、変換規則とデータサービス情報との対応情報とに基づいて、データサービス情報を変換する変換情報を選択する。そして、データ放送コンテンツ受信変換装置は、項目分類手段によって、変換情報選択手段で選択された変換情報に基づいて、データサービス情報を変換する項目に分類する。ここで、変換する項目とは、BML文書であるデータサービス情報の各タグ部分を指し、このタグで挟まれている部分にテキストデータが含まれている。
そして、データ放送コンテンツ受信変換装置は、読み上げ用情報生成手段によって、項目分類手段で分類された項目毎に、読み上げ用情報を生成する。つまり、この読み上げ用情報生成手段では、BML文書であるデータ放送コンテンツを読み上げ用の記述規則に置換しすることで、読み上げ用情報としている。読み上げ用の記述規則は、データサービス情報の各タグと特定の記号(例えば$)とを結合したマークを基本に作成したものである。
そして、データ放送コンテンツ受信変換装置は、定型文挿入手段によって、読み上げ用情報に含まれる特定のマークに対応する、予め設定した定型文(定型のテキストデータ)を挿入する。予め設定した定型文とは、例えば、データ放送コンテンツがニュース番組である場合には、最初のマークの部分に、定型文「今日のニュースです」といったテキストデータを挿入(置換)する。
そして、データ放送コンテンツ受信変換装置は、読み方変換手段によって、定型文挿入手段で定型文が挿入された定型文挿入読み上げ用情報に含まれる特定の語句の読み方を、予め設定した読み方に変換し、変換データとする。予め設定した読み方とは、例えば、「a〜b」の「〜」に対して「から」という読み方を指すものである。その後、データ放送コンテンツ受信変換装置は、読み上げ出力手段によって、読み方変換手段で変換された変換データを読み上げて出力する、つまり、出力音声(合成音声)とする。なお、この読み上げ出力手段は、当該データ放送コンテンツ受信変換装置に一体的に設けられていなくてもよく、別体の外部機器として、当該データ放送コンテンツ受信変換装置に接続される態様であってもよい。
請求項2記載のデータ放送コンテンツ受信変換装置は、請求項1に記載のデータ放送コンテンツ受信変換装置において、所要時間解析手段と、読み上げ速度変更手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、データ放送コンテンツ受信変換装置は、所要時間解析手段によって、読み方変換手段で変換された変換データを読み上げるのに要する時間(所要時間)を解析する。つまり、この所要時間解析手段では、変換データに含まれている文字数をカウントして、予め設定した読み上げ速度で、カウントした文字数の文字を読み上げた場合の時間(所要時間)を解析する。
続いて、データ放送コンテンツ受信変換装置は、読み上げ速度変更手段によって、当該装置1の利用者の設定、例えば、利用者が所望する時間内に変換データの読み上げが完了するように、変換データを読み上げる読み上げ速度を変更する。
請求項3記載のデータ放送コンテンツ受信変換装置は、請求項1または請求項2に記載のデータ放送コンテンツ受信変換装置において、位置情報取得手段と、現在位置情報変換手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、データ放送コンテンツ受信変換装置は、位置情報取得手段によって、現在の位置に関する現在位置情報を取得する。この位置情報取得手段は、GPS等によって構成されるもので、現在位置情報は、少なくとも地域(県、市、区)を特定する精度を有するものである。そして、データ放送コンテンツ受信変換装置は、現在位置情報変換手段によって、位置情報取得手段で取得した現在位置情報を、データ放送で予め規定される規定情報に変換する。この規定情報は、例えば、データ放送コンテンツが天気予報に関するものであり、当該天気予報が郵便番号で分類される区域毎に与えられている場合、当該郵便番号を指す。つまり、規定情報は、現在位置情報とデータ放送コンテンツとの関連づけが可能な情報である。
請求項4記載のデータ放送コンテンツ受信変換プログラムは、受信したデータ放送コンテンツを、変換規則に従って変換データに変換して出力する装置を、データ放送コンテンツ受信復調手段、トランスポートストリーム信号復号手段、変換情報選択手段、項目分類手段、読み上げ用情報生成手段、定型文挿入手段、読み方変換手段、読み上げ出力手段、として機能させる構成とした。
かかる構成によれば、データ放送コンテンツ受信変換プログラムは、データ放送コンテンツ受信復調手段によって、データ放送コンテンツを受信し復調してトランスポートストリーム信号を出力し、このトランスポートストリーム信号を、トランスポートストリーム信号復号手段によって、データサービス情報と、変換情報と、支援情報とに復号する。そして、データ放送コンテンツ受信変換プログラムは、変換情報選択手段によって、支援情報に基づいて、データサービス情報を変換する変換情報を選択し、この変換情報に基づいて、項目分類手段によって、データサービス情報を変換する項目に分類する。
そして、データ放送コンテンツ受信変換プログラムは、読み上げ用XML情報生成手段によって、項目分類手段で分類された項目毎に、データサービス情報を記述しているBMLから、読み上げ用情報を生成し、定型文挿入手段によって、当該読み上げ用情報に含まれる特定のマークに対し、当該マークに対応する予め設定した定型文を挿入する。そして、データ放送コンテンツ受信変換プログラムは、読み方変換手段によって、定型文挿入手段で定型文が挿入された定型文挿入読み上げ用情報に含まれる特定の語句の読み方を、予め設定した読み方に変換して、変換データとし、この変換データを読み上げ出力手段によって読み上げる。
請求項1、4に記載の発明によれば、データ放送コンテンツの内容を記述しているデータサービス情報を画面表示以外の提示方法(読み上げ提示)に適した変換データに変換しているので、放送局側で独自情報を制作する必要が無く、データ放送コンテンツ受信変換装置側(受信機側)で、データ放送によって配信されるデータ放送コンテンツを利用して、画面表示以外の適切な提示(音声による出力)を行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、変換された変換データを読み上げるのに要する時間(所要時間)を解析して、読み上げる速度を変更することができるので、放送局側で独自情報を制作する必要が無く、データ放送コンテンツ受信変換装置側(受信機側)で、データ放送によって配信されるデータ放送コンテンツを利用して、画面表示以外の適切な提示(音声による出力)と適切な処理(読み上げ速度の変更)とを行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、現在の位置に関する現在位置情報を取得し、この現在位置情報を、データ放送で予め規定される規定情報に変換するので、放送局側で独自情報を制作する必要が無く、データ放送コンテンツ受信変換装置側(受信機側)で、データ放送によって配信されるデータ放送コンテンツを利用して、適切な処理(現在位置に基づいく、データ放送コンテンツの提示)を行うことができる。また、当該装置の利用者は、現在位置に最適な情報を取得することができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜、図面を参照しながら詳細に説明する。
〈データ放送コンテンツ受信変換装置の構成〉
図1は、データ放送コンテンツ受信変換装置のブロック図である。この図1に示すように、データ放送コンテンツ受信変換装置1は、データ放送によって配信されるデータ放送コンテンツを受信し、当該データ放送コンテンツを変換規則によって変換し、当該データ放送コンテンツの内容を音声で読み上げるもので、データ放送コンテンツ受信復調手段3と、トランスポートストリーム信号復号手段5と、変換情報選択手段7と、項目分類手段9と、読み上げ用情報生成手段11と、定型文挿入手段13と、読み方変換手段15と、読み上げ速度変更手段17と、所要時間解析手段19と、読み上げ出力手段21と、位置情報取得手段23と、現在位置情報変換手段25と、制御情報信号記憶手段27と、支援情報出力制御手段29と、操作指示手段31とを備えている。
このデータ放送コンテンツ受信変換装置1は、画面表示することを前提に制作され、地上波、衛星または他の伝送手段(ブロードバンドネットワーク等)によって、デジタル放送されているデータ放送コンテンツ(各種の放送サービス)を、変換・解析・処理することで、再構成し、画面表示以外の提示形態(音声による読み上げ)で提示するものである。
例えば、このデータ放送コンテンツ受信変換装置1は、車載可能(携帯可能)に小型化されており、当該装置1の利用者(放送サービスの利用者)が、自動車の運転中や道路を歩行中に、データ放送コンテンツを視聴したくなった際に、音声による読み上げによって、当該データ放送コンテンツの内容を知り得ることができるように構成されている。
この実施形態において、データ放送コンテンツ受信変換装置1が受信するデータ放送コンテンツの配信方法(送信方法)であるデータ放送方式は、ISO/IECが定める国際規格MPEG(Moving Picture coding Expert Group)−2 Systems、(社)電波産業会が策定する標準規格“デジタル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式”(ARIB STD−B24)および関連する標準規格若しくは運用規定に従っているものである。また、データ放送コンテンツ(放送サービス)は、ARIB STD−B24標準に準拠したBMLによって記述されているものとしている。但し、データ放送コンテンツが、他のデジタル放送システムまたはデータ放送規格で採用されている記述言語、例えば、XHTMLで記述されたものであっても、データ放送コンテンツ受信変換装置1では同様に取り扱うことが可能である。
データ放送コンテンツ受信復調手段3は、受信アンテナ等によって、到達した放送波を受信(選局受信)し、トランスポートストリーム信号と、放送の選局制御に係る制御情報信号とを出力する。
このデータ放送コンテンツ受信復調手段3で復調されたトランスポートストリーム信号には、通常の放送番組(番組)を構成する映像信号および音声信号、各種のデータ放送コンテンツを構成するデータ情報等がパケット形式で含まれている。
このデータ放送コンテンツ受信復調手段3で復調された制御情報信号は、放送番組を選択する際に必要となる情報、すなわち、放送規格によって定められている番組配列情報(SI;Service Information)を含むものである。この制御情報信号は、後記する制御情報信号記憶手段27に記憶される。
番組配列情報は、近々放送される予定である放送予定番組を画面に表示するための番組表と、放送番組を選局する際の選局動作に関する選局動作情報とを少なくとも含むものである。この番組配列情報から放送事業者名、放送時間および番組名(タイトル名)を構成するSDT(Service Description Table)若しくはEIT(Event Information Table)等の情報を抽出し、図示を省略した復号提示手段(SDT、EITを復号して表示装置に出力するもの)に入力することで、一定期間(例えば、1週間)における放送番組の放送予定を一覧表示した番組表を表示することができる。
また、この番組表を当該装置1の利用者が参照することで、当該装置1の利用者が操作指示手段31(詳細は後記する)によって、放送番組を放送している放送局を選択する選局動作が行われる。この選局動作は、操作指示手段31から入力される入力信号が、当該装置1に予め組み込まれている制御体系信号に変換された後、この制御体系信号によって、制御情報信号の1種として放送されるPAT(Program Assocation Table)およびPMT(Program Map Table)の内容が読み出され、選局動作用の制御情報信号として、データ放送コンテンツ受信復調手段3に返信されることで行われる。
トランスポートストリーム信号復号手段5は、データ放送コンテンツ受信復調手段3から出力されるトランスポートストリーム信号のパケットヘッダに含まれるパケット識別子(PID)に基づいて、データ放送コンテンツに関する情報のみ(映像信号および音声信号は除く)を選択し、当該データ放送コンテンツの放送規格に準拠したデータ放送方式(例えば、データカルーセル方式)によって伝送されているものを復号して、データサービス情報と、変換情報と、支援情報とを分離して出力するものである。ちなみに、データ放送コンテンツに関する情報以外の映像信号および音声信号は、前記した復号提示手段(図示せず)に出力される。
データサービス情報は、BMLによって記述されたXML文書であり、データ放送コンテンツを構成している各種のデータである。つまり、データ放送コンテンツの本体部分と言えるものである。このデータサービス情報は、項目分類手段9に出力される。
変換情報は、支援情報に基づいて、データサービス情報を変換するためのもので、この実施形態ではXSLT文書である。この変換情報は、変換情報選択手段7に出力される。ここで、この変換情報であるXSLT文書の一例を図2に示す。この図2に示すように、変換情報であるXSLT文書を記述しているXSLTは、元々XML用スタイルシート言語であるXSL(eXtensible Stylesheet Language)の仕様の一部であり、XML文書の構造を出力用に変換すると共に、フォーマット情報を付加可能にするものである。なお、この変換情報の取得方法(取得手段)については、データ放送コンテンツ受信復調手段3によって、放送波として受信される(放送伝送路による伝送)以外に、図示を省略した通信回線を介して受信する場合や、その他の手段を利用する(例えば、変換情報が記憶された記憶媒体を利用する)場合が想定される。
図2において、例えば、〈news〉および〈/news〉はデータ放送コンテンツの種別を示すタグであり、〈item〉および〈/item〉はデータ放送コンテンツの項目と順序を表すタグである。
図1に戻って、データ放送コンテンツ受信変換装置1の構成の説明を続ける。
支援情報は、読み上げ用拡張変換辞書、読み上げ用変換規則情報および変換情報に対応する対応情報を含むものである。この支援情報は、変換情報選択手段7および支援情報出力制御手段29に出力される。
変換情報選択手段7は、支援情報に含まれている対応情報を参照することで、変換情報を選択するものである。この変換情報は、データサービス情報に対応するものである。また、この変換情報選択手段7で選択された変換情報は項目分類手段9に出力される。
項目分類手段9は、変換情報選択手段7で選択された変換情報であるXSLT文書を記述しているXSLTによって規定されている変換規則に従って、データサービス情報を、項目毎に分類し、変換するものである。ここで、項目分類手段9に、図2に示した変換情報が入力され場合、当該項目分類手段9によって、データサービス情報を項目毎に分類した例を図3、図4に示す。
図3は、トランスポートストリーム信号復号手段5から出力されたデータサービス情報の一例(記述例)を示した図であり、図4は、当該データサービス情報が項目分類手段9に入力された際の出力、つまり、変換されたXML文書を示した図である。なお、図3に示したデータサービス情報の一例(記述例)では、表示属性、選択動作、手続き記述等、本発明と直接かかわりがない部分を省略している。
これら図3、図4に示すように、項目分類手段9では、BMLとして記述されているデータサービス情報に対応する変換情報(XSLT文書)が入力されることで、この変換情報を変換規則として、当該データサービス情報(BML)に適用し、所望の項目のみを、変換されたXML文書として抽出している。
なお、項目分類手段9によってデータサービス情報に含まれている項目を抽出する際に、データサービス情報の情報種別を示す分野情報や、データサービス情報の重要度を示す重要度情報や、当該装置1の利用者の操作を支援する操作支援情報が当該データサービス情報に含まれている場合、項目分類手段9によって、これらの情報(分野情報、重要度情報、操作支援情報)を、XML文書の一部として抽出してもよい。
同様に、項目分類手段9では、データサービス情報の情報種別毎に、当該データサービス情報に対応する変換情報(XSLT文書)が入力されることで、この変換情報を変換規則として、当該データサービス情報(BML)に適用し、所望の項目のみを、変換されたXML文書として抽出している。
図1に戻って、データ放送コンテンツ受信変換装置1の構成の説明を続ける。
読み上げ用情報生成手段11は、項目分類手段9で分類された所望の項目から読み上げ出力手段21で読み上げるための変換データとなる読み上げ用情報を生成するものである。つまり、この読み上げ用情報生成手段11は、図示を省略した記憶手段を備えており、項目分類手段9で分類された所望の項目を記憶して、これらの項目を合成することで、読み上げ用情報を生成するものである。
読み上げ用情報は、容易に木構造(ツリー構造)に展開が可能なものである。ここで、図4に示した項目毎に分類されたデータサービス情報を、木構造に展開したものを図5に示す。
この図5では、四角で囲った部分「XML」、「news」、「item」、「title」および「report」が、XML情報のタグを示しており、丸で囲った部分がタグに対応する属性を示しており、下線を引いた部分がデータの実体を示している。この図5で示したXML情報は、例えば、一般のニュース、経済情報、気象情報(天気予報)といったデータサービス情報毎に生成されるものである。図5に示すように、「XML」のタグの直下に「news」のタグが接続され、また、この「news」のタグに、n個の「item」のタグ(識別子id=1〜・・・)が接続されている。さらに、「item」のタグそれぞれには、「title」および「report」のタグが接続されており、木構造をなしている。
ここで、さらに、読み上げ用情報生成手段11の動作例を、図6に示すフローチャートを参照して説明する(適宜、図1参照)。
まず、読み上げ用情報生成手段11は、入力される所望の項目の中で、データサービス情報の情報種別を示すタグ(例えば、〈news〉)を、XML情報を生成する基準にするために抽出する(ステップS1)。そして、当該情報種別「news」を$news(タグの前に$を付したもの)マークとして出力する(ステップS2)。
続いて、読み上げ用情報生成手段11は、項目と当該項目の順序を示すタグ「item」を$itemとし、「item」を識別する識別子id値(id=1・・・)を単にidとし、「item」の数(項目総数)を$items(初期値、$items=0)として、itemの数のカウントを開始し(ステップS3)、$itemsおよびidを抽出し出力する(ステップS4)。
そして、読み上げ用情報生成手段11は、itemタグ内の木構造内に存在する情報内容のみを抽出し出力する(ステップS5)。すなわち、itemタグ内の木構造内に存在するtitleタグやreportタグといった、読み上げ出力する際に必要のない情報を除きながら、順次、必要な情報内容を出力する。
この際に、読み上げ用情報生成手段11は、1つのitemタグ内の木構造内に存在する情報内容の抽出・出力が完了した時点で$itemsの数を1増加させる(カウントする;$items+1)(ステップS6)。
そして、読み上げ用情報生成手段11は、〈news〉タグの終了を示す〈/news〉まで(最終項目まで)、それぞれのitemタグ内の木構造内に存在する情報内容の抽出・出力が完了したか否かを判断し(ステップS7)、完了したと判断するまで(ステップS7、No)、ステップS4からステップS6の動作を繰り返し、完了したと判断した場合(ステップS7、Yes)、$newsマークの後に、$itemsマークを付加して出力する(ステップS8)。
この読み上げ用情報生成手段11の一連の動作を通じて生成される読み上げ用情報の例を、図7に示す。この図7に示すように、XML情報の冒頭の「$news $items=7」は、$newsマークについて、項目数が7個存在することを示しており、「$item id=1」から「$item id=7」までのそれぞれには、情報内容(読み上げ提示用のデータ)が収められている。
なお、この読み上げ用情報生成手段11で生成される読み上げ用情報は、放送局側で画面表示することを前提に制作され、伝送された複数のデータ放送コンテンツのデータサービス情報を、受信側であるデータ放送コンテンツ受信変換装置1において、変換情報であるXSLTに従って変換し、一連の読み上げ提示用のデータとして整理・統合したものであるが、当該XML情報には、画面表示を前提として記述された“区切り記号”や“括弧”等の特殊記号が未だ含まれている。なお、これらの“区切り記号”や“括弧”等の特殊記号については、読み方変換手段15で処理される(詳細な取り扱いは後記する)。
図1に戻って、データ放送コンテンツ受信変換装置1の構成の説明を続ける。
定型文挿入手段13は、読み上げ用情報生成手段11で生成された読み上げ用情報に、予め設定した定型文を挿入するもので、定型文蓄積手段13aと、時刻情報発生手段13bとを備えている。以下、定型文を挿入した読み上げ用情報を定型文挿入読み上げ用情報とする。この定型文挿入手段13は、読み上げ用情報に含まれているマークの記述に対応付けられている定型文を、当該記述を検出する毎に挿入していくものである。
定型文は、データ放送コンテンツ受信変換装置1が受信した元来のデータ放送コンテンツに含まれていない独自情報と言えるもので、例えば、図7に示した読み上げ用情報の冒頭の「$news $items=7」の後に「今日のニュースです」といった文(テキストデータ)が挙げられる。
つまり、定型文は、データ放送コンテンツのデータサービス情報がニュースであった場合に、このニュースを読み上げた際に、当該ニュースの項目の順序を告げる文言(例えば、“はじめに”、“次に”、“また”、“終わりに”)や、説明的或いは修飾的な語句(適切な補足文)である。この定型文を挿入することによって、当該装置1の利用者は、データ放送コンテンツのデータサービス情報をより自然な形式で、あたかもラジオ放送を聞いているように利用することができる。
定型文蓄積手段13aは、メモリ、ハードディスク等の記憶媒体によって構成されており、複数の定型文(ラベルと定型文との対応情報)を蓄積するものである。なお、この定型文蓄積手段13aで蓄積されている定型文は、読み上げ用情報に含まれている情報種別を示すマーク(例えば「$news」(ニュース情報)、「$eco」(経済情報)、「$weather」(気象情報))や項目と当該項目の順序を示すマーク($item id=n(数値))や読み上げ用情報に含まれるラベル(例えば、「:start」、「:end」)に対応付けられている。
ここで、定型文蓄積手段13aに蓄積されているラベルと定型文との対応情報の例を図8に示す。この図8に示すように、ラベル「:start」は「時刻は$timeとなりました。最新の情報をお伝えします。」と関連付けられており、ラベル「:news」は「ニュースです。」と関連付けられている。また、ラベル「:news_top」は「最初のニュースです。」と関連付けられており、ラベル「:news_last」は「最後のニュースです。」と関連付けられている。さらに、ラベル「:eco」は「経済情報です。」と関連付けられており、ラベル「:weather」は「気象状況です。」と関連付けられており、ラベル「:end」は「時刻は$timeです。」と関連付けられている。
図1に戻って、データ放送コンテンツ受信変換装置1の構成の説明を続ける。
時刻情報発生手段13bは、当該装置1に予め組み込まれている時計機能であり、年、日、時、分および秒からなる時刻情報(例えば、2004年4月13日10時38分40秒は2004/04/13/10:38:40と表現される)を発生するものである。なお、この時刻情報発生手段13bで発生される時刻情報は、読み上げ用情報に含まれている時刻を示すラベル($time)に対応付けられている。
ここで、この定型文挿入手段13の動作例を、図9に示すフローチャートを参照して説明する(適宜、図1参照)。
まず、定型文挿入手段13は、読み上げ用情報の冒頭に記述されているラベル「:start」について、定型文蓄積手段13aを参照して、定型文(独自情報)を追加(挿入)する(ステップS11)。この場合、追加(挿入)される定型文が、例えば、“時刻は「$time」になりました。最新の情報をお伝えします。”であった場合、「$time」には、時刻情報発生手段13bで発生される時刻情報(例えば、時刻情報の中で、何時何分のみ)が代入される。
続いて、定型文挿入手段13は、読み上げ用情報に含まれている情報種別を示すマーク(「$news」(ニュース)、「$eco」(経済)等)を検出し、このマークが「$news」であるか否かを判断する(ステップS12)。検出したマークが「$news」であると判断された場合(ステップS12、Yes)、ラベル「:news」で参照される定型文(例えば、“ニュースです。”)を、定型文蓄積手段13aから検索して、当該読み上げ用XML情報に追加(挿入)する(:newsで参照される定型文追加)(ステップS13)。
ここではまず、定型文挿入手段13は、「$news」の情報内容(読み上げ提示用のデータ)について、最初の項目か否かを判断し(ステップS14)、最初の項目でないと判断した場合(ステップS14、No)には、ステップS16に移行し、最初の項目であると判断した場合(ステップS14、Yes)には、ラベル「:news_top」で参照される定型文(例えば、“最初のニュースです。”)を、定型文蓄積手段13aから検索して、当該読み上げ用情報に追加(挿入)する(ステップS15)。
続いて、定型文挿入手段13は、「$news」の情報内容(読み上げ提示用のデータ)について、最後の項目か否かを判断し(ステップS16)、最後の項目でないと判断した場合(ステップS16、No)には、ステップS14に戻り、最後の項目であると判断した場合(ステップS16、Yes)には、ラベル「:news_end」で参照される定型文(例えば、“最後のニュースです。”)を、定型文蓄積手段13aから検索して、当該読み上げ用情報に追加(挿入)する(ステップS17)。
なお、これらのラベル「:news_top」および「:news_end」は、読み上げ用情報に含まれている情報種別を示すマーク「$news」の情報内容(読み上げ提示用のデータ)の出現順序を示すものである。
また、ステップS12にて、検出したマークが「$news」であると判断されなかった場合(ステップS12、No)、定型文挿入手段13は、ステップS12と同様に、読み上げ用情報に含まれている情報種別を示すマークを検出し、このマークが「$eco」であるか否かを判断する(ステップS18)。検出したマークが「$eco」であると判断された場合(ステップS18、Yes)、ラベル「:eco」で参照される定型文(例えば、“経済情報です。”)を、定型文蓄積手段13aから検索して、当該読み上げ用情報に追加(挿入)する(:ecoで参照される定型文追加)(ステップS19)。
その後、これらの動作が情報種別を示すマーク毎に繰り返され、定型文挿入手段13は、読み上げ用情報の最後に記述されているラベル「:end」について、定型文蓄積手段13aを参照して、定型文(独自情報)を追加(挿入)する(ステップS20)。この場合、追加(挿入)される定型文が、例えば、“最新の情報をお伝えしました。時刻は「$time」になりました。”であった場合、「$time」には、時刻情報発生手段13bで発生される時刻情報が代入される。
この定型文挿入手段13の一連の動作を通じて生成される定型文挿入読み上げ用情報の例を、図10に示す。この図10に示すように、定型文挿入読み上げ用情報の冒頭には「時刻は$timeとなりました。最新の情報をお伝えします。」が挿入されており、また、情報種別を示すマーク「$news」の後には「ニュースです。」が挿入されており、このマークの最後(最後の項目の後)には「ニュースをお伝えしました。」が挿入されている。さらに、別の情報種別を示すマーク「$eco」の後には「経済情報です」が挿入されており、このマークの最後(最後の項目の後、定型文挿入読み上げ用情報の最後)には、「時刻は、$timeです」が挿入されている。
図1に戻って、データ放送コンテンツ受信変換装置1の構成の説明を続ける。
読み方変換手段15は、定型文挿入手段13から出力された定型文挿入読み上げ用情報に含まれている語句(表記、文言、用語)の読み方を変換して、最終的に読み上げ出力手段21で読み上げる形式の変換データにするもので、読み方設定辞書蓄積手段15aを備えている。
この読み方変換手段15で読み方を変換する語句は、日常使用されない難解な文字や、特殊な読み方をする人名・地名や、英文の略語等である。つまり、この読み方変換手段15は、定型文挿入読み上げ用情報を読み上げてそのまま音声出力した場合に、意味をなさなかったり、違和感が生じたりする語句の読み方を、意味が通じるように、違和感が生じないような一般的なわかりやすい読み方に変換するものである。
この読み方変換手段15は、定型文挿入読み上げ用情報に含まれている語句の読み方を変換する際に、読み方設定辞書蓄積手段15aに予め蓄積されている読み方設定辞書を参照すると共に、支援情報出力制御手段29から出力される支援情報(読み上げ用拡張変換辞書、読み上げ用変換規則情報)を参照する。
すなわち、この読み方変換手段15は、これら(読み方設定辞書、読み上げ用拡張変換辞書、読み上げ用変換規則情報)を参照することにより、比較的単純な文書一致検索機能および置換機能によって、定型文挿入読み上げ用情報に含まれている語句の読み方の変換を実現している。
なお、読み方変換手段15は、定型文挿入読み上げ用情報に含まれている語句の読み方を、特定分野に用いられる専門用語(略語)の読み方が収められている読み上げ用拡張変換辞書を用いて変換した場合、変換データにおける$itemの部分に含まれる“genre=数値”の数値(予め、特定分野毎に設定されている数値、後記する)を書き換える処理をする。この“genre=数値”の数値は、読み方を変換した語句の種別を示すものである。
読み方設定辞書蓄積手段15aは、メモリ、ハードディスク等の記憶媒体から構成されており、読み方設定辞書を蓄積しているものである。読み方設定辞書は、語句(表記、文言、用語)の基本的な読み方(音素列)が設定されたもの(データ群)であり、一般的な国語辞書と言えるものである。例えば、定型文挿入読み上げ用情報に、「イラクの戦闘集団は邦人の人質を解放した。」という情報内容(読み上げ提示用のデータ)が含まれていた場合、読み方設定辞書には、戦闘集団の読み方である「せんとうしゅうだん」が収められており、邦人の読み方である「ほうじん」が収められている。
また、読み方変換手段15に支援情報として入力される読み上げ用拡張変換辞書は、日常使用されない難解な文字や、特殊な読み方をする人名・地名や、英文の略語等の読み方が設定されたもの(データ群)である。例えば、定型文挿入読み上げ用情報に、“UNICEF”という語句が含まれていた場合、読み上げ用拡張変換辞書には、この“UNICEF”に対応する読み方である「ユニセフ」が収められており、さらに、このユニセフの正式な名称である「国連児童基金」およびユニセフの詳細な説明文が収められている。
また、この読み上げ用拡張変換辞書には、特定分野に用いられる専門用語の読み方が収められている。特定分野とは、政治経済(1)、産業(2)、国際関係(3)、医学・健康(4)、社会生活(5)、文化・芸術(6)、コンピュータ・技術(7)、趣味・スポーツ(8)等の分野を指している。例えば、この読み上げ用拡張変換辞書には、医学・健康分野における“心肺”という語句に対応する読み方である「しんぱい」が収められている。
この例のように、読み方変換手段15では、定型文挿入読み上げ用情報に含まれている語句「心肺」の読み方を、特定分野に用いられる専門用語(略語)の読み方が収められている読み上げ用拡張変換辞書を用いて「しんぱい」に変換しているので、変換データにおける$itemの部分に含まれる“genre=数値”は“4”となる。
さらに、読み方変換手段15に支援情報として入力される読み上げ用変換規則情報は、定型文挿入読み上げ用情報に含まれている特殊な文字・記号を読みかえる処理が設定されたもの(データ群)である。特殊な文字・記号は、例えば、スポーツ結果等でよく用いられる1−2等の対象を表す「−」“対”や、東京〜大阪等の区間を表す「〜」“間”や、10:30等の時分を表す「:」“何時何分”や、4/13等の月日を表す「/」“何月何日”である。さらに、特殊な文字・記号は、視認性を向上させる文字記号であり、例えば、、「○×」等の固有名詞を強調する「「」および「」」“括弧(カギ括弧)”や、△△・▽▽等の人名を区切る「・」“なかてん”等である。
ここで、読み方変換手段15に支援情報として入力される読み上げ用拡張変換辞書の例を、図11に、読み方変換手段15に支援情報として入力される読み上げ用変換規則情報の例を図12に示す。
図11に示すように、読み上げ用拡張変換辞書は、種別と、表記(語句)と、読みと、補足情報と、語句が属する代表的な分野とが対応付けられているものである。
種別は、表記(語句)に対する補足情報の有無を識別する識別情報(識別フラグ)であり、補足情報がない場合には“0”で表され、補足情報がある場合には“1”で表される。
表記(語句)は、定型文挿入読み上げ用情報に含まれているそのままの状態を表している。
読みは、表記(語句)の読み方を表している。
補足情報は、表記(語句)を詳細に説明する文、表記(語句)の正式な名称等を含むものである。
語句が属する代表的な分野は、定型文挿入読み上げ用情報に変換する前のデータサービス情報の情報種別を示す分野情報それぞれに対して、予め割り振られた番号によって表されている。
例えば、図11に示した読み上げ用拡張変換辞書には、種別「1」の表記「OECD」が読み「OECD」と補足情報「経済開発協力機構」とに関連付けられて収められており、種別「1」の表記「UNICEF」が読み「ユニセフ」と補足情報「国際児童基金」とに関連付けられて収められている。さらに、種別「0」の表記「米」が読み「アメリカ」と関連付けられて収められており、種別「0」の表記「口」が読み「ロシア」と関連付けられて収められている(収録されている)。
なお、図11に示した読み上げ用拡張変換辞書は、基本的には、読み方設定辞書蓄積手段15aに蓄積されている読み方設定辞書に含まれていない語句を収録しているものである。しかし、データ放送コンテンツが最新の情報を提供するものであるので、必要とされる語句、当該語句の読み方および当該語句の定義は、常に更新されて行かなければならない。
それゆえ、データ放送コンテンツ受信変換装置1では、読み上げ用拡張変換辞書の内容を更新する(新たな語句を付加する)ために、最新の読み上げ用拡張変換辞書を放送波として、データ放送コンテンツ受信復調手段3で受信する形態をとっている。
なお、最新の読み上げ用拡張変換辞書自体を受信せずとも、新たな語句のみを追加するように構成してもよいし、一定期間経過した読み上げ用拡張変換辞書(一定期間利用されない語句)は削除するように構成してもよい。すなわち、支援情報として読み上げ用拡張変換辞書を記憶する支援情報記憶手段29a(詳細は後記)に記憶履歴に従って、入力された日時から一定期間(例えば30日間)使用されなければ(読み出されなければ)順次削除する。
図12に示すように、読み上げ用変換規則情報は、種別と、表記(特殊な文字・記号)と、条件と、処理と、補足情報とが対応付けられているものである。
種別は、表記(特殊な文字・記号)に対して、前後の文字または数字によって処理の仕方が異なることを示す判別情報(判別フラグ)であり、読み方に新たな文字または数字を補足する場合には“1”で表され、読み方に新たな文字または数字を補足しない場合には“0”で表される。
表記(特殊な文字・記号)は、定型文挿入読み上げ用情報に含まれているそのままの状態を表している。
条件は、表記(特殊な文字・記号)の前後の文字または数字がどのように配置された場合に、処理が行われるかを表している。
処理は、表記(特殊な文字・記号)をどのような読み方にして、前後の文字または数字とどのような順序で読むかを表している。
補足情報は、明記はしていないが、表記(特殊な文字・記号)が学術記号であるのか、単なるマークであるのか、省略文字であるのか等を示すものである。
例えば、図12に示した読み上げ用変換規則情報には、種別「1」の表記「:」が条件「[数字1]:[数字2]」と処理「[数字1]じ[数字2]ふん」とに関連付けられて収められており、種別「1」の表記「/」が条件「[数字1]/[数字2]」と処理「[数字1]がつ[数字2]ひ」とに関連付けられて収められており、種別「1」の表記「〜」が条件「[文字1]〜[文字2]」と処理「[文字1][文字2]かん」とに関連けられて収められている。さらに、種別「0」の表記「「」が条件「[文字]&」と処理「[文字1]」と関連付けられて収められており、種別「0」の表記「・」が条件「[文字1]・[文字2]」と処理「[文字1][文字2]」と関連付けられて収められている(収録されている)。
ここで、読み方変換手段15で読み方が変換された変換データ(最終的な読み上げ用情報)の例を、図13に示す。この図13に示すように、変換データは、データサービス情報の情報種別を示すマーク$newsの中に、項目および当該項目の順序を示すマーク$itemを7個(id=1からid=7まで)含んでおり、データサービス情報の情報種別を示すマーク$ecoの中に、項目および当該項目の順序を示すマーク$itemが少なくとも1個(id=1)を含んで構成されている。なお、読み方が変換された語句(読み上げ用拡張変換辞書が使用された場合)には、二重取消線が引かれており、読み方が付加されたり削除されたりした表記(特殊な文字・記号であり、読み上げ用変換規則情報が使用された場合)には、一重取消線が引かれている。
$item id=2では、読み上げ用変換規則情報が用いられて、表記(特殊な文字・記号)である「・」、「「」および「」」が削除されいる。
また、$itemの部分に含まれる、読み方を変換した語句の種別を示す“genre=数値”が、$item id=1では、4であり、この数値は、“心肺”の読み方(記述)を“しんぱい”と解釈した結果、当該語句のジャンルが特定分野(医学・健康分野)に属すと判明したことによるものである。
また、$item id=3では、“genre=数値”が3であり、この数値は、“ロ”の読み方(記述)を“ロシア”と解釈した結果、当該語句のジャンルが特定分野(国際関係)に属すと判明したことによるものである。
また、$item id=5では、“genre=数値”が1であり、この数値は、片山総務大臣”の読み方(記述)を“かたやまそうむだいじん”と解釈した結果、当該語句のジャンルが特定分野(政治経済)に属すと判明したことによるものである。
また、$item id=7では“genre=数値”が1であり、この数値は、武部”の読み方(記述)を“たけべ”と解釈した結果、当該語句のジャンルが特定分野(政治経済)に属すと判明したことによるものである。
このように、読み方変換手段15で読み方が変換されると、読み方があまり知られていない略字や語句の読み方が平仮名に変換され、通常、読み上げられることのない表記が削除されることになる。
図1に戻って、データ放送コンテンツ受信変換装置1の構成の説明を続ける。
読み上げ速度変更手段17は、読み方変換手段15で定型文挿入読み上げ用情報が変換された変換データを、読み上げ出力手段21で読み上げる際の速度(読み上げ速度)を変更(調整)するものである。なお、この読み上げ速度変更手段17において、変換データの読み上げ速度の変更は、操作指示手段31から入力され変換された制御体系信号に基づいて行われる。また、操作指示手段31からの制御信号が入力されない場合には、予め設定した読み上げ速度(標準読み上げ速度)で読み上げられるように、変換データが読み上げ出力手段21に出力される。
所要時間解析手段19は、読み方変換手段15で定型文挿入読み上げ用情報が変換された変換データを読み上げるのに要する時間(所要時間)を解析するものである。この所要時間解析手段19では、変換データに含まれている文字数によって、所要時間が決定される。
なお、変換データの読み上げ速度が変更されない場合、この所要時間解析手段19には、当該変換データは入力されない。
読み上げ出力手段21は、読み上げ速度変換手段17で読み上げ速度が変更された(または、標準読み上げ速度)変換データを、音声合成して読み上げるものである。つまり、この読み上げ出力手段21は、一般的な音声合成装置と言えるものである。
この読み上げ出力手段21には、変換データを読み上げる際に、適切なポーズ(空白時間)を挿入する機能や当該変換データの構文構造に従ってアクセントを付加する機能が備えられている。
位置情報取得手段23は、GPS(Global Positioning System)と連動することによって、データ放送コンテンツ受信変換装置1が現在ある場所、つまり、現在の位置情報(現在位置情報)を取得するものである。現在位置情報は、緯度経度で表される地表上の座標を指すものである。
現在位置情報変換手段25は、位置情報取得手段23で取得された現在位置情報を、データ放送方式で指定されている位置表現方式に変換するもので、位置情報対応データ蓄積手段25aを備えている。
位置情報対応データ蓄積手段25aは、メモリ、ハードディスク等の記憶媒体によって構成されており、現在位置情報に対応する、データ放送方式で指定されている位置表現方式の対応データ(規定情報)を蓄積しているものである。この実施形態では、対応データとして、日本国内の各地域毎に設定されている郵便番号を蓄積している。つまり、現在位置情報変換手段25は、位置情報対応データ蓄積手段25aを参照して、現在位置情報を郵便番号に変換している。なお、この郵便番号に限定されず、例えば、特定の地域(県、市(町)、区)に直接変換されてもよい。
現在位置情報変換手段25で変換された郵便番号は、読み上げ用情報生成手段11に出力され、データサービス情報が項目毎に分類されたBML文書から読み上げ用情報を生成する際に参照される。例えば、データサービス情報(データ放送コンテンツ)が気象情報(天気予報)に関するものである場合、当該郵便番号によって、読み上げ用情報生成手段11は、データ放送コンテンツ受信変換装置1が現在ある場所の気象情報のみをピックアップして、読み上げ用情報を生成することができる。
ちなみに、現在、放送局から衛星放送によって配信されているデータ放送コンテンツの一つである気象情報には、データ放送コンテンツ受信変換装置1の現在位置情報として郵便番号に係るデータ(郵便番号データ)が含まれており、当該装置1の利用者は、リモコン(この実施形態では操作指示手段31に相当している)を操作して、郵便番号を入力、或いは、事前に登録しておくことで、当該気象情報から当該装置1の利用者が所望する地域の気象情報を抽出することが可能である。そこで、このデータ放送コンテンツ受信変換装置1では、当該装置1の利用者が、郵便番号を入力する(事前に登録しておく)ことなしに、位置情報取得手段23および現在位置情報変換手段25によって、自動的に現在位置情報を郵便番号に変換することで、現在位置(例えば、居住地)に係る気象情報を取得可能にしている。
制御情報信号記憶手段27は、メモリ等の記憶媒体によって構成されており、データ放送コンテンツ受信復調手段3で受信され、復調された制御情報信号を記憶するものである。また、この制御情報信号記憶手段27は、操作指示手段31から出力された制御体系信号に基づいて、記憶している制御情報信号をデータ放送コンテンツ受信復調手段3に返信するものである。
支援情報出力制御手段29は、トランスポートストリーム信号復号手段5から出力された支援情報(読み上げ用拡張変換辞書、読み上げ用変換規則情報および変換情報に対応する対応情報)の読み方変換手段15への出力を制御するもので、支援情報記憶手段29aを備えている。
支援情報記憶手段29aは、メモリ等の記憶媒体によって構成されており、支援情報出力制御手段29の制御に従って、支援情報を記憶すると共に、記憶している支援情報を出力するものである。
操作指示手段31は、データ放送コンテンツ受信変換装置1に対して、当該装置1の利用者が様々操作を行う際に供するもので、複数の操作ボタンと、この操作ボタンが押下された際に予め設定されている赤外線パターン(制御体系信号)を発光する赤外光発光部とを備えている。
この操作指示手段31の操作によって、図示を省略した表示装置には、図14に示す設定ダイアグラムが表示される。
この図14に示した設定ダイアグラムは、図示を省略した表示装置が、例えば、240×320ドット程度の表示画面(提示画面)を備えているものとし、読み上げ出力手段21で読み上げる変換データとして、ニュース、気象情報、円と株(経済情報)、スポーツ、福祉、おすすめ(予め放送局側で指定したもの)の項目(希望コンテンツ)が含まれているものとした場合の、各種の処理を設定する設定画面である。
この設定ダイアグラムには、読み上げる音声(男性または女性)を設定する「読み上げ設定」のクリックポイントと、読み上げる速度(速、中、遅)を設定する「読み上げ速度」のクリックポイントと、読み上げてもらいたいコンテンツを設定する「希望コンテンツ」のクリックポイントと、読み上げてもらいたいコンテンツの特定分野を設定する「希望ニュース分野」のクリックポイントと、現在位置情報変換手段25で変換された現在位置情報をそのまま反映させるか否かを設定する「受信位置」のクリックポイントと、時刻情報発生手段13bで発生された時刻情報を挿入するか否かを設定する「時刻挿入」のクリックポイントと、読み上げ速度変更手段17で変更される所要時間の調整を行うか否かを設定する「時間調整」のクリックポイントと、読み上げにかかる所要時間を設定する「総時間」を挿入する挿入欄と、他の画面移行する「戻る」のクリックボタンとが備えられている。
なお、図示を省略した表示装置が備えられていない場合、または、図示を省略した表示装置が、例えば、行数が2行で、且つ、1行で10文字の文字列を表示する簡略化された表示機能しか有していない場合には、読み上げ出力手段21によって、図14に示した設定ダイアグラムの内容を順次読み上げて、当該装置1の利用者に通知し、操作指示手段31によって設定してもらうことも可能である。
この設定ダイアグラムの設定によって、読み上げる音声の設定、速度の設定、読み上げるコンテンツ設定等、各種の設定が行えると共に、当該装置1の利用者が読み上げ出力手段21で読み上げて欲しくないものを設定することができる。つまり、読み上げて欲しくいない情報の消去も行えることになる。
例えば、当該装置1の利用者が興味を持っているデータ放送コンテンツ(データサービス情報)がニュースおよび気象情報(希望コンテンツのクリックポイントの中で、「ニュース」および「気象情報」がクリックされている場合)であり、ニュースの中で興味がある分野が政治、経済、スポーツおよび文化(希望ニュース分野のクリックポイントの中で、「政治」、「経済」、「スポーツ」および「文化」がクリックされている場合)である際には、クリックした項目の中で重要度を表す情報(重要度情報)が設定されている場合には、優先的に読み上げる。また、「希望コンテンツ」を設定するクリックポイントがクリックされていない項目で、且つ、重要度が設定されていない(重要度が低く設定されている場合)には、読み上げ用情報生成手段11で消去されることになる。
また、当該装置1の利用者は、「希望コンテンツ」を設定するクリックポイントの中で「おすすめ」をクリックしておくことで、予め、放送局側で設定した重要度に応じた任意の情報を当該装置1で読み上げてもらうことができる。
なお、このデータ放送コンテンツ受信変換装置1は、当該装置1の利用者(放送サービスの利用者)が自動車の運転中や道路を歩行中である場合であっても、当該装置1の利用者(放送サービスの利用者)の安全を確保するため(放送サービス利用時の安全性確保)に、簡単に操作可能なように、可能な限り少ない操作指示で起動、選局等が行えるように構成されている。
さらに、このデータ放送コンテンツ受信変換装置1は、固定してデータ放送コンテンツを受信する際に、現在位置情報を取得することで、当該現在位置情報に関連するデータ放送コンテンツ(例えば、気象情報)に簡単にリンク可能に構成されている。さらにまた、データ放送コンテンツの素材を共有化すること(後記する変換規則による定型文挿入や読み方の変換)によって、放送局側で当該データ放送コンテンツを制作する場合に制作コスト削減を実現している。
〈データ放送コンテンツ受信変換装置の動作〉
次に、図15に示すフローチャートを参照して、データ放送コンテンツ受信変換装置1の動作(全体動作)について説明する(適宜、図1参照)。
まず、データ放送コンテンツ受信変換装置1は、放送波として配信されているデータ放送コンテンツを、データ放送コンテンツ受信復調手段3によって、受信して、トランスポートストリーム信号(TS信号)に復調する(ステップS21)。
続いて、データ放送コンテンツ受信変換装置1は、トランスポートストリーム信号復号手段5によって、トランスポートストリーム信号(TS信号)を復号して(ステップS22)、支援情報と、変換情報と、データサービス情報とを出力する。そして、データ放送コンテンツ受信変換装置1は、変換情報選択手段7によって、支援情報に基づいて、変換情報を選択する(ステップS23)。
そして、データ放送コンテンツ受信変換装置1は、項目分類手段9によって、データサービス情報(BML文書)を、変換情報選択手段7で選択された変換情報(XSLT文書)に基づいて、項目に分類して(ステップS24)、読み上げ用情報生成手段11に出力する。
そして、データ放送コンテンツ受信変換装置1は、読み上げ用情報生成手段11によって、項目分類手段9で分類された項目(BML文書)から読み上げ用情報を生成し(ステップS25)、定型文挿入手段13に出力する。すると、データ放送コンテンツ受信変換装置1は、定型文挿入手段13によって、読み上げ用情報生成手段11で生成された読み上げ用情報に含まれているマーク(ラベル)に基づいて、定型文蓄積手段13aに蓄積されている定型文を、当該読み上げ用情報に挿入する(ステップS26)。
そして、データ放送コンテンツ受信変換装置1は、読み方変換手段15によって、定型文挿入手段13で定型文が挿入された定型文挿入読み上げ用情報に含まれている語句の読み方を、読み方設定辞書蓄積手段15aに蓄積されている読み方設定辞書と、支援情報に含まれている読み上げ用拡張変換辞書および読み上げ用変換規則情報とに基づいて、変換し(ステップS27)、変換データとして読み上げ速度変換手段17に出力する。
そして、データ放送コンテンツ受信変換装置1は、所要時間解析手段19によって、変換データを読み上げるのに要する所要時間を解析する(ステップS28)。そして、データ放送コンテンツ受信変換装置1は、読み上げ速度変換手段17によって、操作指示手段31から制御体系信号(設定ダイアグラムにおける読み上げ速度の設定)と、所要時間解析手段19で解析した所要時間とに基づいて、読み上げ速度を変更するか否かを判断する(ステップS29)。
ここで、読み上げ速度を変更すると判断した場合(ステップS29、Yes)には、データ放送コンテンツ受信変換装置1は、読み上げ速度変換手段17によって読み上げ速度を変更し(ステップS30)、変換データを読み上げ出力手段21に出力する。読み上げ速度を変更すると判断しなかった場合(ステップS29、No)には、読み上げ速度を変更せずに変換データを読み上げ出力手段21に出力する。
その後、データ放送コンテンツ受信変換装置1は、読み上げ出力手段21によって、変換データを読み上げて出力する(ステップS31)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態には限定されない。例えば、本実施形態では、データ放送コンテンツ受信変換装置1として説明したが、当該装置1の各構成の処理を汎用または特殊なコンピュータ言語で記述したデータ放送コンテンツ受信変換プログラムとみなすことは可能である。この場合、データ放送コンテンツ受信変換装置1と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施形態に係るデータ放送コンテンツ受信変換装置のブロック図である。 変換情報であるXSLT文書の一例を示した図である。 トランスポートストリーム信号復号手段から出力されたデータサービス情報の一例(記述例)を示した図である。 タグ付けしたXML文書を示した図である。 データサービス情報(BML)を読み上げ用情報の一部として、木構造に展開した図である。 読み上げ用情報生成手段の動作例を説明したフローチャートである。 読み上げ用情報生成手段の一連の動作を通じて生成される読み上げ用情報の例を示した図である。 定型文蓄積手段に蓄積されているラベルと定型文との対応情報の例を示した図である。 定型文挿入手段の動作例を説明したフローチャートである。 定型文挿入手段の一連の動作を通じて生成される定型文挿入読み上げ用情報の例を示した図である。 読み方変換手段に支援情報として入力される読み上げ用拡張変換辞書の例を示した図である。 読み方変換手段に支援情報として入力される読み上げ用変換規則情報の例を示した図である。 読み方変換手段で読み方が変換された変換データ(最終的な読み上げ用情報)の例を示した図である。 操作指示手段の操作によって、図示を省略した表示装置に表示される設定ダイアグラムの例を示した図である。 図1に示したデータ放送コンテンツ受信変換装置の全体動作を説明したフローチャートである。
符号の説明
1 データ放送コンテンツ受信変換装置
3 データ放送コンテンツ受信復調手段
5 トランスポートストリーム信号復号手段
7 変換情報選択手段
9 項目分類手段
11 読み上げ用情報生成手段
13 定型文挿入手段
13a 定型文蓄積手段
15 読み方変換手段
15a 読み方設定辞書蓄積手段
17 読み上げ速度変更手段
19 所要時間解析手段
21 読み上げ出力手段
23 位置情報取得手段
25 現在位置情報変換手段
25a 位置情報対応データ蓄積手段
27 制御情報信号記憶手段
29 支援情報出力制御手段
29a 支援情報記憶手段
31 操作指示手段

Claims (4)

  1. 受信したデータ放送コンテンツを、変換規則に従って変換データに変換して出力するデータ放送コンテンツ受信変換装置であって、
    前記データ放送コンテンツを受信し復調して、当該データ放送コンテンツを復調したトランスポートストリーム信号と、当該データ放送コンテンツの制御に係る制御情報信号とを出力するデータ放送コンテンツ受信復調手段と、
    このデータ放送コンテンツ受信復調手段から出力されたトランスポートストリーム信号を復号し、データサービス情報と、このデータサービス情報を変換するための変換情報と、前記変換規則に対応して前記データ放送コンテンツの提示を支援する支援情報と、を出力するトランスポートストリーム信号復号手段と、
    前記支援情報に基づいて、前記データサービス情報を変換する変換情報を選択する変換情報選択手段と、
    この変換情報選択手段で選択された変換情報に基づいて、前記データサービス情報を変換する項目に分類する項目分類手段と、
    この項目分類手段で分類された項目毎に、前記データサービスの記述から前記変換データに変換するのに必要な読み上げ用情報を生成する読み上げ用情報生成手段と、
    この読み上げ用情報生成手段によって生成された読み上げ用情報に含まれる特定のマークに対応する、予め設定した定型文を、前記読み上げ用情報に挿入する定型文挿入手段と、
    この定型文挿入手段で定型文が挿入された定型文挿入読み上げ用情報に含まれる特定の語句の読み方を、予め設定した読み方に変換した変換データとする読み方変換手段と、
    この読み方変換手段で変換された変換データを読み上げて出力する読み上げ出力手段と、
    を備えることを特徴とするデータ放送コンテンツ受信変換装置。
  2. 前記読み方変換手段で変換された変換データを読み上げる場合の所要時間を解析する所要時間解析手段と、
    この所要時間解析手段で解析された所要時間に従って、読み上げ速度を変更する読み上げ速度変更手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のデータ放送コンテンツ受信変換装置。
  3. 現在の位置に関する現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    この位置情報取得手段で取得した現在位置情報を、データ放送で予め規定される規定情報に変換する現在位置情報変換手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータ放送コンテンツ受信変換装置。
  4. 受信したデータ放送コンテンツを、変換規則に従って変換データに変換して出力するために、コンピュータを、
    前記データ放送コンテンツを受信し復調して、当該データ放送コンテンツを復調したトランスポートストリーム信号と、当該データ放送コンテンツの制御に係る制御情報信号とを出力するデータ放送コンテンツ受信復調手段、
    このデータ放送コンテンツ受信復調手段から出力されたトランスポートストリーム信号を復号し、データサービス情報と、このデータサービス情報を変換するための変換情報と、前記変換規則に対応して前記データ放送コンテンツの提示を支援する支援情報と、を出力するトランスポートストリーム信号復号手段、
    前記支援情報に基づいて、前記データサービス情報を変換する変換情報を選択する変換情報選択手段、
    この変換情報選択手段で選択された変換情報に基づいて、前記データサービス情報を変換する項目に分類する項目分類手段、
    この項目分類手段で分類された項目毎に、前記データサービスの記述から前記変換データに変換するのに必要な読み上げ用情報を生成する読み上げ用情報生成手段、
    この読み上げ用情報生成手段によって生成された読み上げ用情報に含まれる特定のマークに対応する、予め設定した定型文を、前記読み上げ用情報に挿入する定型文挿入手段、
    この定型文挿入手段で定型文が挿入された定型文挿入読み上げ用情報に含まれる特定の語句の読み方を、予め設定した読み方に変換した変換データとする読み方変換手段、
    この読み方変換手段で変換された変換データを読み上げて出力する読み上げ出力手段、
    として機能させることを特徴とするデータ放送コンテンツ受信変換プログラム。
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