JP2002099531A - 単語登録システム、これに用いられる単語登録装置及び単語送信装置並びに単語登録方法 - Google Patents

単語登録システム、これに用いられる単語登録装置及び単語送信装置並びに単語登録方法

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JP2002099531A
JP2002099531A JP2000288849A JP2000288849A JP2002099531A JP 2002099531 A JP2002099531 A JP 2002099531A JP 2000288849 A JP2000288849 A JP 2000288849A JP 2000288849 A JP2000288849 A JP 2000288849A JP 2002099531 A JP2002099531 A JP 2002099531A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータのハードディスク内に記憶され
た辞書に登録されていない単語を効率良く簡単に登録す
ることのできる単語登録システムを提供する。 【解決手段】 ユーザにより単語データの登録が可能な
ユーザ辞書23と、単語データを送信する単語データ提
供サーバ3と、単語データ提供サーバ3より送信された
単語データを受信するネットワークインターフェース1
8と、ネットワークインターフェース18により受信さ
れた単語データのうちユーザ辞書23に登録されていな
い単語データの少なくとも一部をユーザ辞書23に追加
して登録する仮名漢字変換エンジン21とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単語登録システムに関
するものであり、さらに詳細には、コンピュータのハー
ドディスク内に記憶された辞書に登録されていない単語
を効率良く簡単に登録することのできる単語登録システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、日本語を取り扱うコンピュー
タには仮名漢字変換システムが組み込まれている。
【0003】一般的な仮名漢字変換システムの機能は次
のとおりである。すなわち、使用者がキーボードを介し
て、仮名文字からなる「読み」を入力し、続いて、キー
ボードに備えられた変換キーを押下して、変換を指示す
ると、仮名漢字変換システムは、あらかじめハードディ
スク内に記憶された辞書に基づいて、入力された「読
み」に対応する変換候補の漢字を、ディスプレイ上に表
示させる。
【0004】ディスプレイ上に表示された変換候補の漢
字が、使用者の意図する漢字であるため、使用者がキー
ボードに備えられた確定キーを押下して、確定させる
と、仮名漢字変換システムは変換を終了する。
【0005】逆に、ディスプレイ上に表示された変換候
補の漢字が使用者の意図する漢字とは異なるため、使用
者が、さらに変換キーを押下すると、仮名漢字変換シス
テムは、ハードディスク内に記憶された辞書から、別の
変換候補の漢字を選択し、これをディスプレイ上に表示
させる。
【0006】そして、ディスプレイ上に表示された変換
候補の漢字が、使用者の意図する漢字であるため、使用
者がキーボードに備えられた確定キーを押下して確定さ
せると、変換を終了し、ディスプレイ上に表示された変
換候補の漢字が、なお使用者の意図する漢字とは異なる
ため、使用者がさらに変換キーを押下すると、仮名漢字
変換システムは、ハードディスク内に記憶された辞書か
ら、さらに別の変換候補の漢字を選択し、これをディス
プレイ上に表示させる。
【0007】このような仮名漢字変換システムに用いら
れる辞書は、仮名文字からなる「読み」とこれに対応す
る漢字とが対応付けられた「単語データ」からなってい
る。また、辞書は、あらかじめ登録されている単語デー
タにより構成される標準辞書と、使用者によって登録さ
れた単語データにより構成されるユーザ辞書とに分かれ
ており、使用者は、標準辞書に登録されていない単語デ
ータについては、キーボードを介した手作業によって、
ユーザ辞書への登録を行わなければならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、標準辞
書に登録されていない単語データを、使用者の手作業に
よって、ユーザ辞書に登録しなければならないとする
と、使用者の負担が大きいという問題がある。
【0009】このような問題を解決するための手段とし
て、特許第2976935号公報には、使用者の指示に
より、インターネットを通じて、コンピュータの外部に
ある辞書をダウンロードし、これを新たな辞書として、
ハードディスク内に格納する技術が開示されている。
【0010】しかし、同公報に記載された技術では、辞
書全体のダウンロードを行っているため、インターネッ
トを通じて、ダウンロードした辞書に登録されている単
語データと、すでにハードディスク内に格納されている
辞書の中に登録されている単語データとの重複が生じる
おそれがあるとともに、インターネットを通じて、ダウ
ンロードした辞書には、使用者が全く必要としない単語
データが多く含まれていることがあり得る。このため、
ハードディスクの記憶容量を大きく消費してしまうとと
もに、1回のダウンロードに長時間を要するという問題
がある。
【0011】したがって、本発明の目的は、コンピュー
タのハードディスク内に記憶された辞書に登録されてい
ない単語を、効率良く、しかも、簡単に、登録すること
のできる単語登録システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
ユーザにより単語データの登録が可能なユーザ辞書と、
単語データを受信する単語データ受信手段と、前記単語
データ受信手段により受信された前記単語データのうち
前記ユーザ辞書に登録されていない単語データの少なく
とも一部を前記ユーザ辞書に追加して登録する登録手段
とを備える単語登録装置によって達成される。
【0013】本発明によれば、辞書そのものではなく、
辞書を構成する単語データを受信し、受信された単語デ
ータのうちユーザ辞書に登録されていない単語データの
少なくとも一部をユーザ辞書に追加して登録しているの
で、ダウンロードに必要な時間が短く、また、すでに辞
書に登録されている単語データを重複して登録すること
がなくなる。
【0014】本発明の好ましい実施態様においては、前
記単語データ受信手段が、インターネット網を介して前
記単語データを受信する。
【0015】本発明の別の好ましい実施態様において
は、前記単語データ受信手段が、放送により供給される
単語データを受信する。
【0016】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記ユーザの置かれている状況を示す環境イベント
を設定する環境イベント設定手段をさらに備え、前記単
語データ受信手段が、前記環境イベント設定手段に設定
された環境イベントに基づき選択された単語データを受
信する。
【0017】本発明のさらに別の好ましい実施態様によ
れば、環境イベント設定手段に設定された環境イベント
に基づいて選択された単語データを受信しているので、
現在ユーザが置かれている環境に合致した単語データを
受信することができる。
【0018】本発明の別の好ましい実施態様において
は、前記ユーザの置かれている状況を示す環境イベント
を設定する環境イベント設定手段をさらに備え、前記登
録手段が、前記単語データ受信手段により受信された前
記単語データのうち、前記環境イベント設定手段に設定
された環境イベントに基づき選択された単語データの少
なくとも一部を前記ユーザ辞書に追加して登録する。
【0019】本発明の別の好ましい実施態様によれば、
環境イベント設定手段に設定された環境イベントに基づ
いて選択された単語データを選択的にユーザ辞書に追加
登録しているので、現在ユーザが置かれている環境に合
致した単語データを、ユーザ辞書に追加登録することが
できる。
【0020】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記環境イベント設定手段が、ラジオ、テレビおよ
びVTRからなる群より選ばれた機器から供給される情
報に基づいて前記環境イベントを設定するものである。
【0021】本発明の別の好ましい実施態様において
は、前記環境イベント設定手段が、ラジオ、テレビおよ
びVTRからなる群より選ばれた機器を操作する操作機
器から供給される制御信号および前記制御信号によって
制御される前記選ばれた機器が受信すべき情報を受け
て、前記制御信号によって制御される前記選ばれた機器
が受信すべき前記情報に基づいて前記環境イベントを設
定するものである。
【0022】本発明の別の好ましい実施態様によれば、
ラジオ、テレビおよびVTRからなる群より選ばれた機
器を操作する操作機器から供給される制御信号および制
御信号によって制御される選ばれた機器が受信すべき情
報を受けて、環境イベントを設定しているので、ラジ
オ、テレビおよびVTRからなる群より選ばれた機器に
は、環境イベントを設定するための特別の要素が必要と
されず、したがって、一般的に使用されているラジオ、
テレビおよびVTRを用いることが可能となる。
【0023】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記情報が、少なくともURLを含み、前記単語デ
ータ受信手段が、前記URLに基づき接続されたサーバ
より前記単語データを受信するものである。
【0024】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記ユーザの個人情報を示すユーザ情報を設定する
ユーザ情報設定手段をさらに備え、前記単語データ受信
手段が、前記ユーザ情報設定手段に設定されたユーザ情
報に基づき選択された単語データを受信する。
【0025】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、ユーザ情報設定手段に設定されたユーザ情報に基づ
き選択された単語データを受信しているので、ユーザの
性別・嗜好などに合致した単語データを選択的に受信す
ることができる。
【0026】本発明の別の好ましい実施態様において
は、前記ユーザの個人情報を示すユーザ情報を設定する
ユーザ情報設定手段をさらに備え、前記登録手段が、前
記単語データ受信手段により受信された前記単語データ
のうち、前記ユーザ情報設定手段に設定されたユーザ情
報に基づき選択された単語データの少なくとも一部を前
記ユーザ辞書に追加して登録する。
【0027】本発明の別の好ましい実施態様によれば、
ユーザ情報設定手段に設定されたユーザ情報に基づき選
択された単語データを選択的にユーザ辞書に追加登録し
ているので、ユーザの性別・嗜好などに合致した単語デ
ータを選択的にユーザ辞書に追加登録することができ
る。
【0028】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、システム構成に関するシステム情報を設定するシス
テム情報設定手段をさらに備え、前記単語データ受信手
段が、前記システム情報設定手段に設定されたシステム
情報に基づき選択された単語データを受信する。
【0029】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、システム情報設定手段に設定されたシステム情報に
基づき選択された単語データを受信しているので、ハー
ドディスクの空き容量など、システム構成を考慮した上
で、選択的に単語データを受信することができる。
【0030】本発明の別の好ましい実施態様において
は、システム構成に関するシステム情報を設定するシス
テム情報設定手段をさらに備え、前記単語データ受信手
段が、前記システム情報設定手段に設定されたシステム
情報に基づき選択された単語データを受信する。
【0031】本発明の別の好ましい実施態様によれば、
システム情報設定手段に設定されたシステム情報に基づ
き選択された単語データを選択的にユーザ辞書に追加登
録しているので、ハードディスクの空き容量など、シス
テム構成を考慮した上で、選択的に単語データをユーザ
辞書に追加登録することができる。
【0032】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記単語データが、変換前文字とこれに対応する変
換後文字との組み合わせにより構成される。
【0033】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記変換前文字が仮名文字であり、前記変換後文字
が漢字を含む文字である。
【0034】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、変換前文字が仮名文字であり、変換後文字が漢字を
含む文字であるから、仮名漢字変換システムへの適用が
可能となる。
【0035】本発明の別の好ましい実施態様において
は、前記変換前文字と前記変換後文字が異なる言語であ
る。
【0036】本発明の別の好ましい実施態様によれば、
変換前文字と変換後文字が異なる言語であるから、ある
言語による単語を他の言語による単語に変換する変換シ
ステムへの適用が可能となる。
【0037】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記変換後文字が単語であり、前記変換前文字
が前記単語の一部である。
【0038】本発明のさらに別の好ましい実施態様によ
れば、変換後文字が単語であり、変換前文字が当該単語
の一部であるから、単語の綴りの一部を入力することに
よって、単語全体の綴りを表示させる機能を有するシス
テムへの適用が可能となる。
【0039】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記単語データが、さらにスコアとの組み合わせに
より構成される。
【0040】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、単語データにスコアが含まれているから、ひとつの
変換前文字に対応する変換後文字が複数存在する場合
に、スコアによってこれらの優先順位を決定することが
できる。
【0041】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、あらかじめ複数の単語データが登録されている標準
辞書をさらに備える。
【0042】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記ユーザ辞書および前記標準辞書が、ともに書き
換え可能な記憶媒体に格納されている。
【0043】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記記憶媒体が不揮発性記憶媒体により構成され
る。
【0044】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記不揮発性記憶媒体がハードディスク装置により
構成される。
【0045】本発明の別の好ましい実施態様において
は、前記不揮発性記憶媒体がフラッシュメモリにより構
成される。
【0046】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記ユーザが前記変換前文字を入力するための入力
手段と、前記入力手段により入力された前記変換前文字
を、前記単語データを参照してこれに対応する前記変換
後文字に変換する変換手段とをさらに備える。
【0047】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記入力手段により入力された前記変換前文字およ
び前記変換手段により変換された前記変換後文字を表示
する表示手段をさらに備える。
【0048】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記変換手段は、前記入力手段により入力された前
記変換前文字に対応する前記変換後文字が前記ユーザ辞
書および前記標準辞書に複数登録されている場合に、変
換後文字候補の優先順位を決定する順位決定手段をさら
に備える。
【0049】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記順位決定手段が、前記スコアに基づいて前記変
換候補の優先順位を決定する。
【0050】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記変換手段が、前記入力手段により入力された前
記変換前文字に対応する前記変換後文字が前記ユーザ辞
書および前記標準辞書に複数登録されている場合に、変
換候補の中から前記ユーザが選択した変換後文字を有す
る単語データの前記スコアを加算する。
【0051】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、変換候補の中からユーザが選択した変換後文字を有
する単語データのスコアが加算されるから、ユーザが頻
繁に使用する単語データのスコアが相対的に高くなり、
変換効率が向上する。
【0052】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記入力手段により入力された前記変換前文字に対
応する前記変換後文字が前記ユーザ辞書および前記標準
辞書に複数登録されている場合に、変換候補の中から前
記ユーザが選択しなかった変換後文字を有する単語デー
タの前記スコアを減算する。
【0053】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、変換候補の中からユーザが選択しなかった変換後文
字を有する単語データのスコアが減算されるから、ユー
ザがあまり使用しない単語データのスコアが相対的に低
くなり、変換効率が向上する。
【0054】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記変換手段が、前記ユーザ辞書に登録された単語
データのうち、前記スコアが所定値以下である単語デー
タの少なくとも一部を前記ユーザ辞書から削除する。
【0055】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、スコアが所定値以下である単語データの少なくとも
一部がユーザ辞書から削除されるので、ユーザが必要と
しない単語データがユーザ辞書から削除され、このた
め、ユーザ辞書の容量が不必要に増大することがない。
【0056】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記登録手段が、前記単語データ受信手段により受
信された前記単語データのうち前記ユーザ辞書および前
記標準辞書のいずれにも登録されていない単語データの
少なくとも一部を前記ユーザ辞書に追加して登録する。
【0057】本発明の前記目的はまた、それぞれ変換前
文字とこれに対応する変換後文字との組み合わせにより
構成される複数の単語データを含む辞書と、前記辞書に
含まれる単語データの少なくとも一部を送信する単語デ
ータ送信手段とを備える単語送信装置により達成され
る。
【0058】本発明によれば、辞書そのものではなく、
辞書を構成する単語データを送信しているので、送信す
べきデータの容量が少なくて済むという利点がある。
【0059】本発明の好ましい実施態様においては、前
記単語データ送信手段が、インターネット網を介して前
記単語データを送信する。
【0060】本発明の別の好ましい実施態様において
は、前記単語データ送信手段が、放送により前記単語デ
ータを送信する。
【0061】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、ユーザの置かれている状況を示す環境イベントを受
け、前記単語データ送信手段が、前記辞書に含まれる単
語データのうち、前記環境イベントに基づき選択された
単語データを、前記ユーザに送信する。
【0062】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、環境イベントに基づいて選択された単語データをユ
ーザに送信しているので、現在ユーザが置かれている環
境に合致した単語データを送信することができる。
【0063】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、ユーザの個人情報を示すユーザ情報を受け、前記単
語データ送信手段が、前記辞書に含まれる単語データの
うち、前記ユーザ情報に基づき選択された単語データ
を、前記ユーザに送信する。
【0064】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、ユーザ情報に基づき選択された単語データをユーザ
に送信しているので、ユーザの性別・嗜好などに合致し
た単語データを選択的に送信することができる。
【0065】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、ユーザ側システムのシステム構成に関するシステム
情報を受け、前記単語データ送信手段が、前記辞書に含
まれる単語データのうち、前記システム情報に基づき選
択された単語データを、前記ユーザに送信する。
【0066】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、システム情報に基づき選択された単語データをユー
ザに送信しているので、ハードディスクの空き容量な
ど、システム構成を考慮した上で、選択的に単語データ
を送信することができる。
【0067】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、ユーザによるアクセスを認証する認証手段をさらに
備え、前記単語データ送信手段が、前記ユーザによるア
クセスが認証されると、前記辞書に含まれる単語データ
のうち、前回のアクセスから現在のアクセスまでの間に
更新された単語データの少なくとも一部を前記ユーザに
送信する。
【0068】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、辞書に含まれる単語データのうち、前回のアクセス
から現在のアクセスまでの間に更新された単語データの
少なくとも一部をユーザに送信しているので、ユーザが
複数いる場合、各ユーザそれぞれに対して、辞書の更新
部分のみを送信することができる。
【0069】本発明の前記目的はまた、ユーザにより単
語データの登録が可能なユーザ辞書と、単語データを送
信する単語データ送信手段と、前記単語データ送信手段
より送信された単語データを受信する単語データ受信手
段と、前記単語データ受信手段により受信された前記単
語データのうち前記ユーザ辞書に登録されていない単語
データの少なくとも一部を前記ユーザ辞書に追加して登
録する登録手段とを備える単語登録システムにより達成
される。
【0070】本発明によれば、辞書そのものではなく、
辞書を構成する単語データを送信し、受信された単語デ
ータのうちユーザ辞書に登録されていない単語データの
少なくとも一部をユーザ辞書に追加して登録しているの
で、ダウンロードに必要な時間が短く、また、すでに辞
書に登録されている単語データを重複して登録すること
がなくなる。
【0071】本発明の好ましい実施態様においては、あ
らかじめ複数の単語データが登録されている標準辞書を
さらに備え、前記登録手段が、前記単語データ受信手段
により受信された前記単語データのうち前記ユーザ辞書
および前記標準辞書のいずれにも登録されていない単語
データの少なくとも一部を前記ユーザ辞書に追加して登
録する。
【0072】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記単語データが、変換前文字とこれに対応する変
換後文字との組み合わせにより構成される。
【0073】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記ユーザが前記変換前文字を入力するための入力
手段と、前記入力手段により入力された前記変換前文字
を、前記単語データを参照してこれに対応する前記変換
後文字に変換する変換手段とをさらに備える。
【0074】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記ユーザによって前記入力手段により入力された
前記変換前文字に対応する前記変換後文字を有する単語
データが、前記ユーザ辞書および前記標準辞書のいずれ
にも登録されていないことに応答して、前記変換前文字
に対応する前記変換後文字を有する単語データを前記単
語データ送信手段に要求する単語データ要求手段をさら
に備える。
【0075】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、入力された変換前文字に対応する変換後文字を有す
る単語データが、ユーザ辞書および標準辞書のいずれに
も登録されていないことに応答して、変換前文字に対応
する変換後文字を有する単語データを単語データ送信手
段に要求しているので、ユーザ辞書および標準辞書のい
ずれにも登録されていない単語データが必要になると、
これを自動的に入手することができる。
【0076】本発明の前記目的はまた、受信側システム
から送信側システムに対して単語データの送信を要求す
るステップと、前記要求に応答して前記送信側システム
に蓄積されている単語データの少なくとも一部を前記受
信側システムに送信するステップと、前記送信側システ
ムより送信された前記単語データの少なくとも一部を前
記受信側システムに備えられた辞書に登録するステップ
とを有する単語登録方法により達成される。
【0077】本発明によれば、受信側システムからの単
語データの送信要求に応答して、辞書そのものではな
く、辞書を構成する単語データを送信側システムから受
信側システムに送信し、受信された単語データの少なく
とも一部を辞書に登録しているので、受信側システムに
備えられた辞書に新たな単語データを簡単に登録するこ
とができる。
【0078】本発明の前記目的はまた、放送側システム
に蓄積されている単語データの少なくとも一部を受信側
システムに対して放送するステップと、前記放送側シス
テムより放送された前記単語データの少なくとも一部を
前記受信側システムにて受信するステップと、前記受信
した単語データをフィルタリングするステップと、前記
フィルタリングされた単語データの少なくとも一部を前
記受信側システムに備えられた辞書に登録するステップ
とを有する単語登録方法により達成される。
【0079】本発明によれば、放送側システムより放送
された単語データの少なくとも一部を受信側システムに
てフィルタリングし、フィルタリングされた単語データ
の少なくとも一部を受信側システムに備えられた辞書に
登録しているので、放送により多量に供給される単語デ
ータのうち、受信側システムにて必要な単語データのみ
を受信側システムに備えられた辞書に登録することがで
き、受信側システムが多数存在する場合に特に有効であ
る。
【0080】
【発明の好ましい実施の形態】以下、添付図面に基づい
て、本発明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加
える。
【0081】図1は、本発明の好ましい実施態様による
単語登録システム1の構成を示すブロックダイアグラム
である。
【0082】図1に示されるように、本実施態様にかか
る単語登録システム1は、パーソナルコンピュータ2
と、単語データ提供サーバ3と、パーソナルコンピュー
タ2と単語データ提供サーバ3とを接続するインターネ
ット網4とを備えている。
【0083】パーソナルコンピュータ2のハードウェア
は、CPU5と、ASIC6と、ROM7と、RAM8
と、入力装置インターフェイス9と、キーボード10
と、音声入力装置11と、グラフィックコントローラ1
2と、VRAM13と、表示制御装置14と、ディスプ
レイ15と、ハードディスク装置インターフェイス16
と、ハードディスク装置17と、ネットワークインター
フェイス18と、バス19とを備えている。
【0084】CPU5は、ASIC6に接続されてお
り、ASIC6は、ROM7に接続されるとともに、バ
ス19を介して、ROM7、RAM8、入力装置インタ
ーフェイス9、グラフィックコントローラ12、表示制
御装置14、ハードディスク装置インターフェイス16
およびネットワークインターフェイス18に接続されて
いる。
【0085】また、キーボード10および音声入力装置
11は、入力装置インターフェイス9を介して、バス1
9に接続され、VRAM13は、グラフィックコントロ
ーラ12をを介して、バス19に接続されており、ディ
スプレイ15は、表示制御装置14を介して、バス19
に接続され、ハードディスク装置17はハードディスク
装置インターフェイス16を介してバス19に接続され
ている。
【0086】また、バス19は、ネットワークインター
フェイス18を介して、インターネット網4に接続可能
である。
【0087】CPU5は、ROM7、RAM8およびハ
ードディスク装置17に格納されたプログラムにしたが
って、パーソナルコンピュータ2全体の動作を制御する
中央処理装置である。ASIC6はCPU5とROM7
およびバス19とを接続するチップセットである。
【0088】ROM7は、CPU5により実行されるべ
きプログラムが格納される不揮発性の半導体メモリであ
り、かかるプログラムを使用者が変更することはできな
い。RAM8は、CPU5により実行されるべきプログ
ラムおよびデータが格納される揮発性の半導体メモリで
あり、後述するハードディスク装置17に格納されてい
るプログラムやデータ、およびハードディスク装置17
に格納すべきプログラムやデータを一時的に記憶する。
【0089】入力装置インターフェイス9は、キーボー
ド10および音声入力装置11をバス19に接続するた
めのインターフェイス装置であり、キーボード10およ
び音声入力装置11を介して、使用者が入力したデータ
をバス19に伝える役割をする。
【0090】キーボード10は、文字入力キー、テンキ
ー、変換キー、確定キーなどを備える一般的なキーボー
ドであり、音声入力装置11は、使用者の音声を入力信
号としてこれを言葉として認識し、認識した言葉を使用
者がキーボード10にて入力した場合と同様のデータに
変換する。
【0091】グラフィックコントローラ12は、VRA
M13をバス19に接続するためのインターフェイス装
置である。VRAM13は、後述するディスプレイ15
に表示すべき画像や文字のデータを記憶する揮発性の半
導体メモリである。
【0092】表示制御装置14は、ディスプレイ15を
バス19に接続するためのインターフェイス装置であ
り、ディスプレイ15は、液晶パネルである。
【0093】ハードディスク装置インターフェイス16
は、ハードディスク装置17をバス19に接続するため
のインターフェイス装置であり、ハードディスク装置1
7は、CPU5により実行されるべきプログラムおよび
データが格納される大容量のディスク装置である。
【0094】ネットワークインターフェイス18は、パ
ーソナルコンピュータ2をインターネット網4に接続す
るためのインターフェイス装置である。
【0095】このようなハードウェア構成からなるパー
ソナルコンピュータ2において、ハードディスク装置1
7には、標準辞書、ユーザ辞書および仮名漢字変換エン
ジンが格納されている。
【0096】標準辞書およびユーザ辞書は、それぞれ、
複数の単語データにより構成されており、標準辞書はあ
らかじめ登録されている単語データにより構成され、ユ
ーザ辞書は使用者によって登録された単語データにより
構成される。したがって、初期状態においては、ユーザ
辞書には単語データは格納されていない。
【0097】一方、単語データ提供サーバ3には、人名
・新語・流行語などの単語データが複数登録された辞書
が格納されている。かかる単語の登録は、パーソナルコ
ンピュータ2の使用者とは異なる者、例えば、新聞社な
どが行う。
【0098】図2は、図1に示される単語登録システム
1を構成するパーソナルコンピュータ2のハードウェア
構成に、ソフトウェアである仮名漢字変換システム20
をハードウェア的に付加して表わしたブロックダイアグ
ラムである。
【0099】図2に示されるように、パーソナルコンピ
ュータ2に備えられている仮名漢字変換システム20を
ハードウェア的に表わすと、仮名漢字変換エンジン21
がバス19に接続され、標準辞書22およびユーザ辞書
23が仮名漢字変換エンジン21に接続された構成とな
る。
【0100】上述のとおり、仮名漢字変換システム20
を構成する仮名漢字変換エンジン21、標準辞書22お
よびユーザ辞書23はいずれもソフトウェアであり、図
2に示されるようにこれらがバス19に物理的に接続さ
れているわけではない。これらの仮名漢字変換エンジン
21には、CPU5により実行されるべきプログラムが
含まれており、これをCPU5が実行することにより、
仮名漢字変換システム20の機能が実現されるのであ
る。仮名漢字変換システム20の機能については後述す
る。
【0101】図3は、単語データのデータ構造の例を示
す図である。
【0102】図3に示されるように、各単語データは、
変換前の仮名文字である「読み」と、これに対応する変
換結果である漢字と、スコアと、種別と、登録日時によ
って構成される。
【0103】図3に示される例からも明らかなように、
ひとつの「読み」に対応する漢字が一つしか存在しない
場合もあれば、ひとつの「読み」に対応する漢字が複数
存在する場合もある。スコアは、ひとつの「読み」に対
応する漢字が複数存在する場合の優先順位を決定するパ
ラメータであり、図3に示されるように、数値によって
表わされる。種別は、単語データの種類を示すフラグで
あり、これが「00」であれば、標準辞書22に登録さ
れている単語であることを示し、これが「01」、「1
0」、「11」であれば、ユーザ辞書23に登録されて
いる単語であることを示す。登録日時は、各単語データ
が登録された日時を示すデータである。
【0104】次に、仮名漢字変換システム20を用いた
仮名漢字変換の手順について説明する。
【0105】まず、使用者が、キーボード10若しくは
音声入力装置11を介して、「読み」を入力し、続い
て、キーボード10に備えられた変換キーを押下する
か、音声入力装置11に対して、「へんかん」と発声し
て、変換を指示すると、仮名漢字変換エンジン21は、
入力された「読み」とこれに対応する変換候補の漢字
を、標準辞書22およびユーザ辞書23から検索する。
【0106】その結果、入力された「読み」に対応する
漢字が、標準辞書22およびユーザ辞書23に1つしか
登録されていない場合は、仮名漢字変換エンジン21は
その漢字を選択して、これをCPU5に通知し、かかる
通知を受けたCPU5は、かかる漢字のデータを、グラ
フィックコントローラ12を介して、VRAM13に格
納させる。上述のとおり、VRAM13に格納されたデ
ータは表示制御装置14の制御のもと、ディスプレイ1
5に表示され、使用者は変換候補である当該漢字を確認
することができる。
【0107】そして、ディスプレイ15上に表示された
変換候補の漢字が使用者の意図する漢字であれば、使用
者がキーボード10に備えられた確定キーを押下して、
確定させるか、音声入力装置11に対して、「かくて
い」と発声して、確定を指示することにより、仮名漢字
変換システム20は変換を終了する。
【0108】逆に、ディスプレイ15上に表示された変
換候補の漢字が使用者の意図する漢字とは異なる場合
は、当該「読み」の入力によっては、使用者の意図する
漢字への変換はできないので、使用者は別の「読み」を
入力して再度変換を行う必要がある。
【0109】一方、入力された「読み」に対応する漢字
が、標準辞書22およびユーザ辞書23に複数登録され
ている場合は、仮名漢字変換エンジン21は、これら単
語データのスコアを比較して、最もスコアの高い単語デ
ータの漢字を選択し、CPU5に通知する。
【0110】かかる通知を受けたCPU5は、かかる漢
字のデータを、グラフィックコントローラ12を介し
て、VRAM13に格納させることにより、ディスプレ
イ15に表示させる。
【0111】そして、ディスプレイ15上に表示された
変換候補の漢字が使用者の意図する漢字である場合、使
用者がキーボード10に備えられた確定キーを押下し
て、確定させるか、音声入力装置11に対して「かくて
い」と発声して、確定を指示すると、仮名漢字変換シス
テム20は変換を終了する。
【0112】逆に、ディスプレイ15上に表示された変
換候補の漢字が使用者の意図する漢字とは異なる場合、
使用者が、さらに変換キーを押下するか、音声入力装置
11に対して、「へんかん」と発声して、変換を指示す
ると、仮名漢字変換エンジン21は、次にスコアの高い
単語データの漢字を選択し、上述のようにして、CPU
5に通知する。その結果、新たな変換候補の漢字がディ
スプレイ15に表示される。
【0113】そして、ディスプレイ15上に表示された
新たな変換候補の漢字が使用者の意図する漢字である場
合、使用者がキーボード10に備えられた確定キーを押
下して、確定させるか、音声入力装置11に対して、
「かくてい」と発声して、確定を指示すると、仮名漢字
変換システム20は変換を終了する。
【0114】ディスプレイ15上に表示された新たな変
換候補の漢字が、なお、使用者の意図する漢字とは異な
る場合、使用者が、さらに変換キーを押下するか、音声
入力装置11に対して、「へんかん」と発声して、変換
を指示することにより、別の変換候補がディスプレイ1
5上に、次々に表示される。
【0115】次に、ユーザ辞書23への単語データの登
録手順について説明する。
【0116】本実施態様にかかる単語登録システム1に
おいては、ユーザ辞書23への単語データの登録には、
手動登録と自動登録とがあり、自動登録には、仮名漢字
変換エンジンの学習による自動登録と、インターネット
網4を介した単語データ提供サーバ3からの自動登録と
がある。いずれの登録においても、その制御は仮名漢字
変換エンジン21が行う。
【0117】まず、ユーザ辞書23への単語データの手
動登録の手順について説明する。
【0118】ユーザ辞書23への単語データの手動登録
は、使用者が、ディスプレイ15上に表示されている単
語登録ボタン(図示せず)を、マウスなどのポインティ
ングデバイス(図示せず)によって押下し、続いて、登
録すべき単語データの読みと漢字をキーボード10若し
くは音声入力装置11を介して、入力することにより行
う。
【0119】これにより、仮名漢字変換エンジン21
は、かかる読みと、漢字と、初期値として、所定のスコ
アと、「01」である種別と、登録日時とからなる新た
な単語データをユーザ辞書23に登録する。種別が「0
1」であることは、当該単語データが手動登録によっ
て、ユーザ辞書23に登録された単語データであること
を示す。
【0120】次に、ユーザ辞書23への仮名漢字変換エ
ンジン21の学習による単語データの自動登録の手順に
ついて説明する。
【0121】ユーザ辞書23への仮名漢字変換エンジン
21の学習による単語データの自動登録は、使用者が、
たとえば、人名や新語のように、標準辞書22およびユ
ーザ辞書23には登録されていないが、これを区切っ
て、変換すれば、正しい漢字に変換できる場合、一度、
区切って変換を行った場合、仮名漢字変換エンジン21
が、全体の読みと漢字を自動的にユーザ辞書23に登録
することによって行われる。
【0122】具体的に「甲乙」という人名が自動登録さ
れる場合で説明すると、使用者が甲乙に対応する読みで
ある「こうおつ」を入力した後、「こう」のみを選択し
て、「甲」に変換し、続いて、「おつ」を選択して、
「乙」に変換し、確定させると、仮名漢字変換エンジン
21は、ユーザ辞書23に読みである「こうおつ」と漢
字である「甲乙」とを対応付けて、さらに、初期値とし
て所定のスコアを付し、種別を「10」とし、登録日時
を付してユーザ辞書23に登録する。
【0123】これによって、次回からは、「こうおつ」
と入力し、区切ることなく変換すれば、一度に、「甲
乙」が変換候補として、ディスプレイ15上に表示され
る。なお、種別が「10」であることは、当該単語デー
タが、仮名漢字変換エンジン21の学習による自動登録
によって、ユーザ辞書23に登録された単語データであ
ることを示す。
【0124】この例では、読みが「こう」で、対応する
漢字が「甲」からなる単語データや、読みが「おつ」
で、対応する漢字が「乙」からなる単語データは、すで
に標準辞書22若しくはユーザ辞書23に登録されてい
るものの、読みが「こうおつ」で、対応する漢字が「甲
乙」からなる単語データが標準辞書22およびユーザ辞
書23に登録されていない場合に、使用者がキーボード
10若しくは音声入力装置11を介して、「こうおつ」
を入力し、「こう」と「おつ」に区切って、変換するこ
とで、対応する漢字として、「甲乙」にて確定させたこ
とに応答して、仮名漢字変換エンジン21が、これを学
習し、ユーザ辞書23に自動的に登録している。このよ
うに、ユーザ辞書23への仮名漢字変換エンジン21の
学習による自動登録は、標準辞書22およびユーザ辞書
23に登録されていない「読み」と漢字との組み合わせ
を検出して、学習し、これを新しい単語データとして、
ユーザ辞書23に登録するという機能である。
【0125】次に、ユーザ辞書23への単語データ提供
サーバ3からの単語データの自動登録の手順について説
明する。
【0126】ユーザ辞書23への単語データ提供サーバ
3からの単語データの自動登録は、単語データ提供サー
バ3から標準辞書22およびユーザ辞書23に登録され
ていない「読み」と漢字との組み合わせを、インターネ
ット網4を介して、入手し、これを新しい単語データと
してユーザ辞書23に登録するという機能である。
【0127】すなわち、単語データ提供サーバ3による
単語データの自動登録が仮名漢字変換エンジン21の学
習による単語データの自動登録と異なる点は、仮名漢字
変換エンジン21の学習による単語データの自動登録に
おいては、新たに登録される単語データの「読み」は、
キーボード10若しくは音声入力装置11を介して、得
られ、対応する漢字は、使用者により指示された変換の
結果から得られるのに対し、単語データ提供サーバ3に
よる単語データの自動登録においては、新たに登録され
る単語データの「読み」およびこれに対応する漢字が、
いずれも、インターネット網4を介して、単語データ提
供サーバ3より得られる点である。
【0128】図4は、インターネット網4を介して、単
語データ提供サーバ3より単語データを取得する流れを
示すフローチャートである。
【0129】詳細に説明すると、まず、使用者がキーボ
ード10若しくは音声入力装置11を操作することによ
り、パーソナルコンピュータ2とインターネット網4と
の接続を指示すると、パーソナルコンピュータ2は、C
PU5の制御のもとに、ネットワークインターフェイス
18を介して、インターネット網4に接続される。
【0130】次に、使用者が、キーボード10若しくは
音声入力装置11を操作することにより、パーソナルコ
ンピュータ2と単語データ提供サーバ3との接続を指示
すると、パーソナルコンピュータ2は、単語データ提供
サーバ3に接続される。単語データ提供サーバ3には、
人名・新語・流行語などの単語データが複数登録された
辞書が格納されている。
【0131】次いで、使用者の認証が行なわれ、認証さ
れれば、パーソナルコンピュータ2が最後に単語データ
提供サーバ3に接続された日時と、単語データ提供サー
バ3に格納されている辞書の更新日時とを比較し、パー
ソナルコンピュータ2が最後に単語データ提供サーバ3
に接続された日時以降に、単語データ提供サーバ3に格
納されている辞書が更新されているか否かを判断する。
【0132】その結果、パーソナルコンピュータ2が最
後に単語データ提供サーバ3に接続された日時以降に、
単語データ提供サーバ3に格納されている辞書が更新さ
れていなければ、パーソナルコンピュータ2と単語デー
タ提供サーバ3との接続を切断し、処理を終了する。
【0133】一方、パーソナルコンピュータ2が最後に
単語データ提供サーバ3に接続した日時以降に、単語デ
ータ提供サーバ3に格納されている辞書が更新されてい
れば、使用者が最後に単語データ提供サーバ3に接続し
た日時以降に、更新された単語データがパーソナルコン
ピュータ2に送信され、その後、パーソナルコンピュー
タ2と単語データ提供サーバ3との接続が切断される。
【0134】ここで、単語データ提供サーバ3から送信
される単語データは、XML形式にて、パーソナルコン
ピュータ2に送信される。単語データ提供サーバ3に格
納されている単語データは、仮名文字からなる「読み」
とこれに対応する漢字とによって構成され、スコア、種
別、登録日時に関する情報は含まれていない。
【0135】ネットワークインターフェイス18を介し
て、これら単語データを受けたパーソナルコンピュータ
2は、仮名漢字変換エンジン21の制御によって、当該
「読み」が、キーボード10若しくは音声入力装置11
を介して、得られ、これに対応する漢字が使用者により
指示された変換の結果より得られた場合と同様に、処理
する。すなわち、仮名漢字変換エンジン21は、使用者
がキーボード10若しくは音声入力装置11を介して、
「読み」を入力し、使用者がこれを変換して、対応する
漢字を選択し、確定させたものとして扱う。
【0136】その結果、使用者がキーボード10若しく
は音声入力装置11を介して、入力した「読み」と、変
換して確定された漢字との組合せが、すでに、標準辞書
22若しくはユーザ辞書23に単語データとして登録さ
れている場合は、仮名漢字変換エンジン21の学習によ
る自動登録が行われないのと同様、単語データ提供サー
バ3より得られた単語データが、すでに、標準辞書22
若しくはユーザ辞書23に単語データとして登録されて
いる場合は、仮名漢字変換エンジン21は、ユーザ辞書
23への新たな登録は行わない。
【0137】一方、使用者がキーボード10若しくは音
声入力装置11を介して、入力した「読み」と、変換し
て確定された漢字との組合せが、標準辞書22およびユ
ーザ辞書23に単語データとして登録されていない場合
には、仮名漢字変換エンジン21の学習による自動登録
が行われるのと同様に、単語データ提供サーバ3より得
られた単語データが、標準辞書22およびユーザ辞書2
3に登録されていない場合は、初期値として所定のスコ
アを付し、種別を「11」とし、登録日時を付して、ユ
ーザ辞書23に登録する。
【0138】なお、種別が「11」であることは、当該
単語データが、インターネット網4を介して、単語デー
タ提供サーバ3から得られた単語データであることを示
している。
【0139】次に、仮名漢字変換エンジン21によるス
コアの管理について説明する。
【0140】上述のとおり、単語データに含まれるスコ
アは、同一の「読み」に対応する漢字が複数存在する場
合の優先順位を決定するパラメータであるが、仮名漢字
変換エンジン21は、各単語データの使用頻度によっ
て、かかるスコアを増減させるように構成されている。
すなわち、使用頻度の高い単語データのスコアを高く
し、使用頻度の低い単語データのスコアを低くすること
によって、変換作業の作業効率を上げるのである。
【0141】各単語データにおけるスコアの初期値は、
標準辞書22に登録された単語データにあっては、標準
辞書22の作成者によって、一義的に定められ、ユーザ
辞書23に登録された単語データにあっては、仮名漢字
変換エンジン21によって、同じ「読み」を持つ単語デ
ータのスコアの中で最も高いスコアよりも高く設定され
る。したがって、ユーザ辞書23に新たに登録される単
語データは、同じ「読み」を持つ単語データの中で、初
期値として最高のスコアが付加されることになる。
【0142】そして、使用者の変換作業において、ある
「読み」に対応する変換候補の漢字が複数存在し、使用
者がかかる複数の変換候補の漢字の中から所定の漢字を
選択し、確定させると、仮名漢字変換エンジン21は、
選択された漢字に対応する単語データのスコアを上げ、
選択されなかった漢字に対応する単語データのスコアを
下げる。これにより、頻繁に選択される単語データのス
コアは相対的に上昇するので、頻繁に選択される単語デ
ータに対応する漢字が変換候補として優先的にディスプ
レイ15上に表わされることになり、使用者による変換
作業の作業効率が向上する。
【0143】また、種別が「01」である単語データ
は、使用者が手動登録した単語データであり、使用者に
とって重要性が高い単語データであると考えられるの
で、仮名漢字変換エンジン21は、種別が「01」であ
る単語データのスコアが一定の値よりも低くならないよ
うに制御する。さらに、ある「読み」に対応する変換候
補の漢字が複数存在し、使用者がかかる複数の変換候補
の漢字の中から種別が「01」である単語データとは異
なる単語データに対応する漢字を選択した場合であって
も、仮名漢字変換エンジン21は、種別が「01」であ
る単語データに対するスコアの減少量を、種別が「0
0」である単語データに対するスコアの減少量よりも小
さく設定する。
【0144】また、種別が「10」である単語データ
は、使用者の登録の意志によらず、仮名漢字変換エンジ
ン21が自動的に登録した単語データであり、重要性が
低いか若しくは今後使用されない単語データが混入して
いるものと考えられるので、仮名漢字変換エンジン21
は、種別が「10」である単語データのスコアが一定の
値よりも低くなると、これをユーザ辞書23から削除す
る。
【0145】さらに、種別が「11」である単語データ
は、単語データ提供サーバ3よりダウンロードされ、仮
名漢字変換エンジン21によって、自動的に登録された
単語データであり、使用者自身が知らないような単語や
一度も使用されない単語の単語データが混入しているも
のと考えられるとともに、その量も多いことが予想され
るので、仮名漢字変換エンジン21は、種別が「11」
である単語データについては、登録日時についてのデー
タを参照することによって、時間の経過とともに、その
スコアを減少させ、スコアが一定の値よりも低くなる
と、これをユーザ辞書23から削除する。
【0146】このように、種別が「11」である単語デ
ータにつき、時間の経過とともに、そのスコアを減少さ
せているのは、単語データ提供サーバ3より得られ、自
動登録された単語データは、人名・新語・流行語などで
あることが多いと考えられるため、時間の経過ととも
に、その重要性が減少する性質を持っていること、およ
び同じ「読み」を持つ単語データが他に存在しない可能
性が高く、時間の経過とともに、スコアを減少させない
限り、スコアを減少させる機会が少ないと予想されるか
らである。
【0147】このように、本実施態様にかかる単語登録
システム1によれば、パーソナルコンピュータ2に含ま
れるユーザ辞書23への単語登録の方法として、使用者
の手作業による手動登録、仮名漢字変換エンジン21の
学習による自動登録の他に、インターネット網4を介し
た単語データ提供サーバ3からの自動登録を行うことが
できるので、人名・新語・流行語など、標準辞書22に
登録されていない単語の変換効率を向上させることがで
きる。
【0148】また、本実施態様によれば、単語データ提
供サーバ3より提供されて自動登録される単語データ
は、標準辞書22およびユーザ辞書23に登録されてい
ない単語データに限られるので、すでに、標準辞書22
若しくはユーザ辞書23に登録されている単語データが
パーソナルコンピュータ2に提供されても、その単語デ
ータはユーザ辞書23に自動登録されず、したがって、
ハードディスク装置17の容量を不必要に消費すること
がない。
【0149】さらに、単本実施態様によれば、語データ
提供サーバ3より提供されて自動登録される単語データ
は、一定期間使用しなければ、スコアの自動的な減少に
よって、自動的にユーザ辞書23から削除されるので、
ユーザ辞書23が必要以上に肥大化して、ハードディス
ク装置17の容量を必要以上に消費することがない。
【0150】さらに、本実施態様によれば、単語データ
提供サーバ3より提供された単語データの登録は、「読
み」と対応する漢字とを入力することなく自動的に行わ
れるので、複数のパーソナルコンピュータ2が存在する
場合、各パーソナルコンピュータ2ごとに「読み」と対
応する漢字とを入力して登録する必要はなく、単語デー
タ提供サーバ3が「読み」と対応する漢字とを提供すれ
ば、多くのパーソナルコンピュータ2のユーザ辞書23
内に、きわめて簡易に単語データを登録することが可能
となる。
【0151】次に、本発明の別の好ましい実施態様につ
き、詳細に説明を加える。
【0152】図5は、本発明の好ましい別の実施態様に
よる単語登録システム24の構成を示すブロックダイア
グラムである。
【0153】図5に示されるように、本実施態様による
単語登録システム24は、パーソナルコンピュータ25
と、単語データ提供サーバ3と、パーソナルコンピュー
タ25と単語データ提供サーバ3とを接続するインター
ネット網4とから構成されている。
【0154】図5に示されるように、本実施態様による
単語登録システム24は、前記実施態様にかかる単語登
録システム1を構成するパーソナルコンピュータ2をパ
ーソナルコンピュータ25で置き換えたものであり、パ
ーソナルコンピュータ25は環境イベント設定手段26
を備えている。パーソナルコンピュータ25の他の部分
については、パーソナルコンピュータ2と同様の構成で
あるので、重複する説明は省略する。また、単語データ
のデータ構造も、図3に示されたデータ構造を有する。
【0155】環境イベント設定手段26は、バス19に
接続されており、使用者が現在おかれている環境イベン
トを検出し、これに基づいて、当該環境イベントに関連
のある単語データ提供サーバ3への接続を指示する。環
境イベントとは、使用者が現在テレビのある番組を見て
いるとか、使用者が現在ラジオのある番組を聞いている
などの情報である。
【0156】図6は、使用者が現在ラジオのある番組を
聞いているとの環境イベントが設定される場合を示すブ
ロックダイアグラムである。
【0157】図6においては、パーソナルコンピュータ
25を構成する要素のうち、ネットワークインターフェ
イス18および環境イベント設定手段26以外の要素は
図示を省略されている。
【0158】図6を用いて、環境イベントの設定および
これを用いた単語の登録手順について説明する。
【0159】図6に示されるように、ラジオの放送局2
7から放送される信号には、音声信号のみならず、文字
信号が含まれており、かかる文字信号には、現在受信し
ている番組の放送局27を特定する情報、現在受信して
いる番組の番組名に関する情報、現在受信している番組
にて、放送されている曲の曲名やアーチスト名に関する
情報、現在受信している番組の放送局27のWebサイ
トのURLなどが含まれている。ラジオ28は、放送局
27より放送される音声信号および文字信号を受信し、
音声信号を図示しないスピーカに供給して、これを駆動
するとともに、装置名と接続先とからなる環境イベント
を、赤外線信号により、パーソナルコンピュータ25内
の環境イベント設定手段26に送信する。この場合、装
置名はラジオ28、接続先は放送局27のWebサイト
のURLである。
【0160】かかる環境イベントを受信した環境イベン
ト設定手段26は、ネットワークインターフェイス18
に対し、環境イベントとして設定された接続先である放
送局27のWebサイトへの接続を指示する。これによ
り、パーソナルコンピュータ25は、インターネット網
4を介して、放送局のWebサイト29に自動的に接続
される。そして、放送局のWebサイト29は、現在放
送されている番組の番組名に関する単語データ、現在放
送されている曲の曲名やアーチスト名に関する単語デー
タなどを、インターネット網4を介して、パーソナルコ
ンピュータ25に送信する。
【0161】このように、放送局のWebサイト29か
ら提供される単語データは、上述の実施態様による単語
登録システム1において、単語データ提供サーバ3から
入手した単語データが自動登録される場合と同様に、仮
名漢字変換エンジン21の制御により、当該「読み」が
キーボード10若しくは音声入力装置11を介して、得
られ、これに対応する漢字が使用者によって指示された
変換の結果から得られたものとして処理される。その結
果、使用者が、キーボード10若しくは音声入力装置1
1を介して、入力した「読み」と、変換して確定された
漢字との組合せが、すでに、標準辞書22若しくはユー
ザ辞書23に、単語データとして登録されている場合
は、仮名漢字変換エンジン21の学習による自動登録が
行われないのと同様に、放送局のWebサイト29から
得られた単語データが、すでに、標準辞書22若しくは
ユーザ辞書23に単語データとして登録されている場合
は、仮名漢字変換エンジン21は、ユーザ辞書23への
新たな登録は行わない。
【0162】一方、使用者が、キーボード10若しくは
音声入力装置11を介して、入力した「読み」と、変換
して確定された漢字との組合せが、標準辞書22および
ユーザ辞書23に単語データとして登録されていない場
合は、仮名漢字変換エンジン21の学習により自動登録
が行われるのと同様に、放送局のWebサイト29より
得られた単語データが、標準辞書22およびユーザ辞書
23に登録されていない場合は、初期値として所定のス
コアを付し、種別を「11」とし、登録日時を付して、
ユーザ辞書23に登録する。また、上述の実施態様にか
かる単語登録システム1と同様に、このようにユーザ辞
書23に登録される単語データは、同じ「読み」を持つ
単語データのスコアの中で、最も高いスコアよりも高く
設定される。
【0163】そして、環境イベントに基づいて、放送局
のWebサイト29より入手した単語データについて
は、登録日時についてのデータを参照することによっ
て、時間の経過とともに、そのスコアを減少させ、スコ
アが一定の値よりも低くなると、これをユーザ辞書23
から削除する。
【0164】このように、本実施態様にかかる単語登録
システム24によれば、使用者が現在おかれている環境
イベントを検出する環境イベント設定手段26をパーソ
ナルコンピュータ25に設け、かかる環境イベントに基
づいて、所定のWebサイトに接続し、単語データを入
手しているので、使用者が、現在おかれている環境、例
えば、ラジオの所定の番組を聞いているなどの環境に合
致した単語データを入手することができる。このため、
例えば、使用者がラジオを聞きながら、放送局のWeb
サイト29宛てに、Eメールで、リクエストをしたり、
友人に現在聞いている曲の感想を、Eメールで、伝えた
りする場合における変換作業の作業効率が大幅に向上す
る。
【0165】図7は、本実施態様において、使用者が現
在ラジオのある番組を聞いているとの環境イベントが設
定される他の場合を示すブロックダイアグラムである。
【0166】図7に示されるように、環境イベント設定
手段26による環境イベントの取得は、ラジオ28から
ではなく、放送局27およびラジオ28のリモコン30
から行うよう構成することもできる。
【0167】すなわち、環境イベント設定手段26は、
リモコン30より発せられる赤外線を受信することによ
って、現在ラジオ28に電源が投入されているか否か、
電源が投入されている場合には、どのチャンネルを受信
しているかの情報を入手し、現在ラジオ28が受信して
いるチャンネルが判別すれば、放送局27より放送され
ている複数の放送のうち、現在ラジオ28が受信中のチ
ャンネルで放送されている文字信号に含まれる放送局の
Webサイト29のURLを入手する。
【0168】そして、環境イベント設定手段26は、か
かるURLに接続すべきことをネットワークインターフ
ェイス18に指示し、上述のとおり、現在放送されてい
る番組の番組名に関する単語データ、現在放送されてい
る曲の曲名やアーチスト名に関する単語データなどを放
送局のWebサイト29から入手して、これを、ユーザ
辞書23に登録する。
【0169】このように、環境イベントを放送局27お
よびリモコン30から取得するように構成すれば、ラジ
オ28は環境イベント設定手段26に環境イベントを送
信する必要がなくなるので、環境イベントを発信する機
能を持たない普通のラジオであっても、パーソナルコン
ピュータ25と組み合わせることにより、パーソナルコ
ンピュータ25は新しい単語データを入手することがで
きる。
【0170】次に、本発明のさらに別の好ましい実施態
様につき、詳細に説明を加える。
【0171】図8は、本発明のさらに別の好ましい実施
態様による単語登録システム31の構成を示すブロック
ダイアグラムである。
【0172】図8に示されるように、本実施態様にかか
る単語登録システム31は、パーソナルコンピュータ3
2と、単語データ提供サーバ3と、パーソナルコンピュ
ータ32と単語データ提供サーバ3とを接続するインタ
ーネット網4とから構成されている。
【0173】図8に示されるように、本実施態様による
単語登録システム31は、前記実施態様にかかる単語登
録システム24を構成するパーソナルコンピュータ2を
パーソナルコンピュータ32に置き換えたものであり、
パーソナルコンピュータ32は、ユーザ情報設定手段3
3およびシステム情報設定手段34を備えている。パー
ソナルコンピュータ32の他の部分については、パーソ
ナルコンピュータ25と同様の構成であるので、重複す
る説明は省略する。但し、単語データのデータ構造は、
図3に示されたデータ構造とは異なり、読み、漢字、ス
コア、種別、登録日時に関する情報の他に、カテゴリー
に関する情報が含まれている。
【0174】ユーザ情報設定手段33は、バス19に接
続されており、使用者の個人情報が格納されている。使
用者の個人情報としては、使用者の年齢、性別、趣味な
どである。ユーザ情報設定手段33への個人情報の設定
は、ユーザ情報設定手段33の制御のもと、いわゆるQ
&A形式で行われる。
【0175】すなわち、使用者が、ディスプレイ15上
に表示されている個人情報設定ボタン(図示せず)をマ
ウスなどのポインティングデバイス(図示せず)によっ
て押下し、ユーザ情報設定手段33への個人情報の設定
を指示すると、ユーザ情報設定手段33は、ディスプレ
イ15に次々と質問事項を表示させる。例えば、「あな
たの年齢は?」とか「あなたの性別は?」である。この
ような質問に対し、使用者が、キーボード10若しくは
音声入力装置11を介して、回答して行くと、回答の内
容が、個人情報として、ユーザ情報設定手段33に設定
される。
【0176】システム情報設定手段34も、バス19に
接続されており、パーソナルコンピュータ32のハード
ウェア構成やハードディスク装置17の空き容量など、
パーソナルコンピュータ32全体のシステム構成に関す
る情報(システム情報)が格納されている。システム情
報設定手段34へのシステム情報の格納は、パーソナル
コンピュータ32への電源投入に応答して、システム情
報設定手段34の制御のもと自動的に行われる。
【0177】以下、環境イベント設定手段26に設定さ
れた環境イベント、ユーザ情報設定手段33に設定され
た使用者の個人情報およびシステム情報設定手段34に
設定されたシステム情報をまとめて、「プロファイル情
報」と呼ぶ。また、上述のとおり、環境イベント設定手
段26に設定される環境イベントは、使用者が現在テレ
ビのある番組を見ているとか、使用者が、現在ラジオの
ある番組を聞いているなど、動的に変化する性質の情報
であり、かかる情報を入手できない場合も想定されるの
で、使用者の個人情報とシステム情報とによっても、プ
ロファイル情報を構成する。
【0178】図9は、プロファイル情報を利用した、単
語登録システム31による単語の登録手順を示すフロー
チャートである。
【0179】次に、図9を参照しながら、プロファイル
情報を利用した単語の登録手順について説明する。
【0180】まず、使用者の指示により、パーソナルコ
ンピュータ32が単語データ提供サーバ3に接続される
と、パーソナルコンピュータ32がプロファイル情報を
有しているか否かが単語データ提供サーバ3により判断
される。この場合、上述のように、環境イベントが環境
イベント設定手段26に格納されていることは必須では
なく、また、システム情報は単語登録システム31への
電源投入に応答して、自動的に、システム情報設定手段
34に格納されるので、結果的に、ユーザ情報設定手段
33に使用者の個人情報が格納されているか否かが判断
されることになる。
【0181】かかる判断の結果、パーソナルコンピュー
タ32がプロファイル情報を有していると判断された場
合は次のステップに進み、パーソナルコンピュータ32
がプロファイル情報を有していないと判断された場合
は、システム情報設定手段34の制御のもと、ディスプ
レイ15にその旨が表示され、個人情報を入力すべきこ
とを使用者に伝える。
【0182】そして、使用者が、ディスプレイ15上に
表示されている個人情報設定ボタン(図示せず)をマウ
スなどのポインティングデバイス(図示せず)によって
押下し、ユーザ情報設定手段33への個人情報の設定を
指示すると、ユーザ情報設定手段33は、いわゆるQ&
A形式ディスプレイ15に次々と質問事項を表示させ
る。使用者がこれら質問事項に答えることによって、ユ
ーザ情報設定手段33に個人情報が設定されると、次の
ステップに進む。
【0183】次に、パーソナルコンピュータ32は、イ
ンターネット網4を介して、単語データ提供サーバ3に
接続され、インターネット網4を介して、単語データ提
供サーバ3に、プロファイル情報が送信される。単語デ
ータ提供サーバ3には、人名・新語・流行語などの単語
データが複数登録された辞書が格納されており、これら
各単語データは、読み、漢字、スコア、カテゴリーに関
する情報が含まれている。
【0184】パーソナルコンピュータ32から、プロフ
ァイル情報を受けた単語データ提供サーバ3は、このプ
ロファイル情報を解析する。解析の結果、単語データ提
供サーバ3に格納されている辞書を、パーソナルコンピ
ュータ32から送信されたプロファイル情報に基づい
て、カスタマイズする。
【0185】すなわち、環境イベント・使用者の個人情
報・システム情報に基づき、各単語データに含まれるカ
テゴリーに関する情報を参照して、単語データ提供サー
バ3に格納されている辞書に登録されている複数の単語
データの中から、最適な単語データを選択し、当該使用
者専用の辞書を構成させる。具体的には、環境イベント
が使用者がテレビのある番組を見ていることを示してい
れば、各単語データに含まれるカテゴリーに関する情報
を用いて、その番組に登場する人物・用語・地名などの
単語データを選択し、使用者の個人情報が使用者が音楽
好きであることを示していれば、各単語データに含まれ
るカテゴリーに関する情報を用いて、音楽に関する用語
・アーチスト名・曲名などの単語データを選択する。ま
た、これら選択された単語データは、システム情報によ
り把握されるハードディスク装置17の空き容量を考慮
して、最適な数の単語データに絞り込まれる。かかる絞
り込みは、各単語データに含まれるスコアを参照して、
行われる。
【0186】一方、パーソナルコンピュータ32より送
信されたプロファイル情報を解析した結果、単語データ
提供サーバ3に格納されている辞書をカスタマイズする
必要がないと判断される場合は、当該辞書のカスタマイ
ズは行われない。
【0187】次に、単語データ提供サーバ3は、上述の
ようにカスタマイズした辞書を構成する単語データ、若
しくはカスタマイズが必要でなかった場合には、単語デ
ータ提供サーバ3に格納されている辞書を構成する単語
データを、パーソナルコンピュータ32へ送信する。
【0188】このようにしてパーソナルコンピュータ3
2に提供された単語データは、上述の実施態様に用いら
れるパーソナルコンピュータ2、25における、単語デ
ータ提供サーバ3若しくは放送局のWebサイト29か
ら入手した単語データの自動登録と同様に、仮名漢字変
換エンジン21の制御により、当該「読み」がキーボー
ド10若しくは音声入力装置11を介して、得られ、こ
れに対応する漢字が使用者により指示された変換の結果
より得られたものとして、処理される。
【0189】その結果、使用者が、キーボード10若し
くは音声入力装置11を介して、入力した「読み」と、
変換して確定された漢字との組合せが、すでに標準辞書
22若しくはユーザ辞書23に単語データとして登録さ
れている場合は、仮名漢字変換エンジン21の学習によ
る自動登録が行われないのと同様に、単語データ提供サ
ーバ3から得られた単語データが、すでに、標準辞書2
2若しくはユーザ辞書23に単語データとして登録され
ている場合は、仮名漢字変換エンジン21は、ユーザ辞
書23への新たな登録は行わない。
【0190】一方、使用者が、キーボード10若しくは
音声入力装置11を介して、入力した「読み」と、変換
して確定された漢字との組合せが、標準辞書22および
ユーザ辞書23に単語データとして登録されていない場
合は、仮名漢字変換エンジン21の学習による自動登録
が行われるのと同様、単語データ提供サーバ3より得ら
れた単語データが、標準辞書22およびユーザ辞書23
に登録されていない場合は、初期値として所定のスコア
を付し、種別を「11」とし、登録日時を付して、ユー
ザ辞書23に登録する。
【0191】また、上述の実施態様にかかる単語登録シ
ステム1と同様、このようにユーザ辞書23に登録され
る単語データは、同じ「読み」を持つ単語データのスコ
アの中で最も高いスコアよりも高く設定される。
【0192】そして、単語データ提供サーバ3より入手
した単語データについては、登録日時についてのデータ
を参照することによって、時間の経過とともに、そのス
コアを減少させ、スコアが一定の値よりも低くなるとこ
れをユーザ辞書23から削除する。
【0193】さらに、パーソナルコンピュータ32は、
単語データ提供サーバ3より入手した単語データの登録
とは別に、環境イベント設定手段26に設定された環境
イベントに応じて、標準辞書22およびユーザ辞書23
にすでに登録されている単語データのスコアを変化させ
る。
【0194】すなわち、本実施態様に用いられるパーソ
ナルコンピュータ32においては、標準辞書22および
ユーザ辞書23に登録されている単語データには、カテ
ゴリーに関する情報が含まれており、環境イベント設定
手段26は、各単語データに含まれるカテゴリー情報を
参照して、現在登録されている環境イベントに合致する
単語データのスコアを上昇させる。たとえば、環境イベ
ント設定手段26に設定されている現在の環境イベント
が、使用者が、テレビのある番組を見ていることを示し
ていれば、テレビに関係する単語データ、その番組に関
係する単語データ、その番組に登場する人物・用語・地
名などの単語データのスコアを上昇させる。
【0195】このように、本実施態様にかかる単語登録
システム31によれば、パーソナルコンピュータ32に
環境イベント設定手段26、ユーザ情報設定手段33、
システム情報設定手段34が備えられ、単語データ提供
サーバ3に格納された辞書の中から、環境イベント設定
手段26、ユーザ情報設定手段33およびシステム情報
設定手段34に設定されたプロファイル情報に基づい
て、最適な単語データを選択し、これをユーザ辞書23
に登録させているので、使用者が現在おかれている環
境、使用者の個人情報、パーソナルコンピュータ32全
体のシステム情報に合致した単語データを入手すること
ができる。
【0196】さらに、本実施態様にかかる単語登録シス
テム31によれば、使用者が現在おかれている環境イベ
ントに基づき、パーソナルコンピュータ32が有する標
準辞書22およびユーザ辞書23にすでに登録されてい
る単語データのスコアを変化させているので、使用者が
キーボード10若しくは音声入力装置11を介して、入
力した「読み」に対応する変換候補の漢字が複数存在す
る場合に、現在おかれている環境に合致した漢字が変換
候補として、優先的に、ディスプレイ15上に表示され
るので、使用者が行う変換作業の作業効率が向上する。
【0197】次に、本発明のさらに別の好ましい実施態
様につき、詳細に説明を加える。
【0198】図10は、本発明のさらに別の好ましい実
施態様による単語登録システム35の構成を示すブロッ
クダイアグラムである。
【0199】図10に示されるように、本実施態様にか
かる単語登録システム35は、パーソナルコンピュータ
36と、単語データ発信装置37とからなる。
【0200】図10に示されるように、本実施態様にか
かる単語登録システム35に用いられるパーソナルコン
ピュータ36は、前記実施態様にかかる単語登録システ
ム31に用いられるパーソナルコンピュータ32に、受
信装置38およびフィルタリング手段39を付加した構
成を有している。パーソナルコンピュータ36の他の部
分については、パーソナルコンピュータ32と同様の構
成であるので、重複する説明は省略する。単語データの
データ構造も、上述の単語登録システム31と同様に、
読み、漢字、スコア、種別、登録日時、カテゴリーに関
する情報から構成されている。
【0201】単語データ発信装置37は、放送衛星に組
み込まれた装置であり、複数の単語データが登録された
辞書を備えている。受信装置38は、単語データ発信装
置37より放送される単語データを受信する装置であ
り、フィルタリング手段39は、受信装置38にて、受
信された単語データから所定の単語データを抽出して、
これを仮名漢字変換エンジン21に供給する手段であ
る。
【0202】次に、本実施態様にかかる単語登録システ
ム35による、単語データの登録手順について説明す
る。
【0203】本実施態様にかかる単語登録システム35
においては、パーソナルコンピュータ36に提供される
単語データは、単語データ発信装置37より放送される
放送信号に含められる。すなわち、単語データ発信装置
37は、辞書に登録された複数の単語データを、受信機
器を特定することなく、一方的に配信する。単語データ
発信装置37より配信された複数の単語データは、パー
ソナルコンピュータ36に設けられた受信装置38にて
受信され、受信装置38は、これをフィルタリング手段
39に供給する。
【0204】フィルタリング手段39は、環境イベント
設定手段26、ユーザ情報設定手段33およびシステム
情報設定手段34に設定されたプロファイル情報を解析
し、受信装置38より提供された複数の単語データのう
ち、プロファイル情報に基づいて、新たにユーザ辞書2
3に登録するにふさわしい単語データを選択する。
【0205】そして、フィルタリング手段39は、選択
されなかった単語データを廃棄し、選択された単語デー
タを仮名漢字変換エンジン21に供給する。プロファイ
ル情報に基づき、新たにユーザ辞書23に登録するにふ
さわしい単語データとは、単語登録システム31と同
様、例えば、環境イベントが使用者がテレビのある番組
を見ていることを示していれば、各単語データに含まれ
るカテゴリーに関する情報を用いてその番組に登場する
人物・用語・地名などの単語データを選択し、使用者の
個人情報が使用者が音楽好きであることを示していれ
ば、各単語データに含まれるカテゴリーに関する情報を
用いて音楽に関する用語・アーチスト名・曲名などの単
語データを選択するとともに、システム情報に示される
ハードディスク装置17の空き容量を考慮して、各単語
データに含まれるスコアを参照しながら、最適な数の単
語データに絞り込まれる。
【0206】このようにして、フィルタリング手段39
より仮名漢字変換エンジン21に提供された単語データ
は、上述の実施態様において用いられるパーソナルコン
ピュータ2ないし45における単語データ提供サーバ3
若しくは放送局のWebサイト29から入手した単語デ
ータの自動登録と同様に、仮名漢字変換エンジン21の
制御により、当該「読み」がキーボード10若しくは音
声入力装置11を介して得られ、これに対応する漢字が
使用者により指示された変換の結果より得られたものと
して処理される。
【0207】その結果、使用者が、キーボード10若し
くは音声入力装置11を介して、入力した「読み」と、
変換して確定された漢字との組合せが、すでに標準辞書
22若しくはユーザ辞書23に単語データとして登録さ
れている場合は、仮名漢字変換エンジン21の学習によ
る自動登録が行われないのと同様、フィルタリング手段
39より抽出された単語データが、すでに、標準辞書2
2若しくはユーザ辞書23に単語データとして登録され
ている場合は、仮名漢字変換エンジン21は、ユーザ辞
書23への新たな登録は行わない。
【0208】一方、使用者が、キーボード10若しくは
音声入力装置11を介して、入力した「読み」と、変換
して確定された漢字との組合せが、標準辞書22および
ユーザ辞書23に単語データとして登録されていない場
合は、仮名漢字変換エンジン21の学習による自動登録
が行われるのと同様、フィルタリング手段39より抽出
された単語データが、標準辞書22およびユーザ辞書2
3に登録されていない場合は、初期値として所定のスコ
アを付し、種別を「11」とし、登録日時を付してユー
ザ辞書23に登録する。
【0209】また、上述の実施態様による単語登録シス
テム1、24、31と同様、このようにユーザ辞書23
に登録される単語データは、同じ「読み」を持つ単語デ
ータのスコアの中で最も高いスコアよりも高く設定され
る。
【0210】そして、フィルタリング手段39より抽出
された単語データについては、登録日時についてのデー
タを参照することによって、時間の経過とともに、その
スコアを減少させ、スコアが一定の値よりも低くなる
と、これをユーザ辞書23から削除する。
【0211】以上のように、本実施態様にかかる単語登
録システム35によれば、パーソナルコンピュータ36
には、受信装置38およびフィルタリング手段39が備
えられ、単語データ発信装置37より配信される単語デ
ータの中から、環境イベント設定手段26、ユーザ情報
設定手段33およびシステム情報設定手段34に設定さ
れたプロファイル情報に基づいて、最適な単語データを
抽出・選択し、選択された単語データだけを、ユーザ辞
書23に登録させているので、使用者が現在おかれてい
る環境、使用者の個人情報、パーソナルコンピュータ3
6全体のシステム情報に合致した単語データを、インタ
ーネット網に接続することなく、自動的に入手すること
ができる。
【0212】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることはいうまでもない。
【0213】例えば、前記実施態様にかかる単語登録シ
ステム1、24、31、35においては、パーソナルコ
ンピュータ2、25、32、36に単語データが登録さ
れる場合につき、説明を加えたが、本発明はこれに限定
されるものではなく、携帯電話などの携帯端末や、セッ
ト・トップ・ボックス(衛星放送受信機)などに、単語
データが登録されるように構成してもよい。
【0214】また、前記実施態様にかかる単語登録シス
テム1、31においては、ユーザ辞書23への単語デー
タ提供サーバ3より提供される単語データの自動登録
は、使用者の操作により、インターネット網4を介し
て、単語データ提供サーバ3に接続し、単語データ提供
サーバ3から単語データを入手しているが、使用者がキ
ーボード10若しくは音声入力装置11を介して「読
み」を入力し、変換を指示したが、該当する単語データ
が標準辞書22およびユーザ辞書23に登録されていな
い場合、仮名漢字変換エンジン21の制御のもとに、単
語データ提供サーバ3に自動的に接続し、ここから当該
必要な単語データを入手するように構成してもよい。こ
のように構成すれば、使用者が何ら特別な操作をするこ
となく、標準辞書22およびユーザ辞書23に登録され
ていない単語データを自動的に入手することができる。
【0215】さらに、前記実施態様にかかる単語登録シ
ステム1、24、31、35においては、ハードディス
ク装置17には、標準辞書22およびユーザ辞書23が
設けられ、手動登録によって登録された単語データ、仮
名漢字変換エンジン21の学習により自動登録された単
語データ、単語データ提供サーバ3若しくは放送局のW
ebサイト29から提供され自動的に登録された単語デ
ータは、いずれも、ユーザ辞書23に共通に格納され、
種別を表わすフラグによってこれらを区別できるように
構成したが、これらを、別々の辞書に格納することによ
って、区別してもよい。
【0216】また、前記実施態様にかかる単語登録シス
テム1、24、31、35においては、単語データ提供
サーバ3若しくは放送局のWebサイト29から提供さ
れ自動登録された単語データについては、時間の経過と
ともに、そのスコアを減少させ、スコアが一定の値より
も低くなると、これをユーザ辞書23から削除している
が、単語データ提供サーバ3若しくは放送局のWebサ
イト29から提供され自動登録された単語データの登録
数に制限を設け、これが制限値に達した場合、単語デー
タ提供サーバ3若しくは放送局のWebサイト29から
提供される単語データを新たに登録する際には、単語デ
ータ提供サーバ3若しくは放送局のWebサイト29か
ら提供されすでに自動登録された単語データのうち、最
もスコアが低い単語データを削除するように構成しても
よい。このようにすれば、単語データ提供サーバ3若し
くは放送局のWebサイト29から提供され自動登録さ
れる単語データの登録数が無制限に増大することがない
ので、ハードディスク装置17の容量が小さい場合は特
に有効である。
【0217】さらに、前記実施態様にかかる単語登録シ
ステム24おいては、ラジオ28より環境イベントを取
得し、これに基づいて、放送局のWebサイト29に接
続したが、環境イベントの取得はラジオ28からだけで
なく、テレビやVTR(ビデオ・テープ・レコーダー)
から取得してもよい。例えば、テレビから環境イベント
を取得する場合、テレビ放送信号に含まれるEPG(エ
レクトリック・プログラム・ガイド)から放送局のWe
bサイトのURLを入手すればよい。
【0218】また、前記実施態様にかかる単語登録シス
テム24おいては、ラジオ28は、赤外線信号により環
境イベントを単語登録システム24内の環境イベント設
定手段26に送信しているが、環境イベントの送信は赤
外線信号に限定されるものではなく、近距離無線、電気
ケーブル、光ケーブルなどによって環境イベントの送信
を行っても良い。
【0219】さらに、前記実施態様にかかる単語登録シ
ステム24おいては、放送局のWebサイト29より単
語データを入手しているが、放送局27より放送される
文字信号に放送局のWebサイト29とは異なるサイト
のURLを含ませ、当該サイトから単語データを入手す
るように構成してもよい。
【0220】また、前記実施態様にかかる単語登録シス
テム24おいては、環境イベントに基づいて放送局のW
ebサイト29より入手した単語データについては、登
録日時についてのデータを参照することによって、時間
の経過とともに、そのスコアを減少させ、スコアが一定
の値よりも低くなるとこれをユーザ辞書23から削除し
ているが、環境イベントに基づいて、放送局のWebサ
イト29より入手した単語データについては別の辞書に
登録し、環境イベント設定手段26に設定されている環
境イベントが変化すれば、当該辞書に登録された単語デ
ータを削除するように構成してもよい。このように構成
する場合には、使用者の置かれている環境に応じた辞書
を構成することが可能となるとともに、環境イベントが
変化すれば、変化前の環境イベントに対応する辞書の内
容が削除されるので、ハードディスク装置17の容量が
小さい場合に、特に有効である。
【0221】さらに、前記実施態様にかかる単語登録シ
ステム24おいては、単語データは、「読み」と、これ
に対応する漢字と、スコアと、種別と、登録日時とから
構成されているが、単語登録システム31と同様に、こ
れに、「カテゴリー情報」を付加し、環境イベント設定
手段26に設定されている現在の環境イベントと各単語
データの「カテゴリー情報」に応じて、仮名漢字変換エ
ンジン21の制御により、各単語データのスコアを増減
させるように構成してもよい。これによれば、使用者の
置かれている環境に応じて各単語データのスコアが変化
し、使用者の置かれている環境に合致した単語データの
スコアが高くなるので、使用者による変換作業の作業効
率がよくなる。
【0222】また、前記実施態様にかかる単語登録シス
テム31おいては、単語データは、「読み」と、これに
対応する漢字と、スコアと、種別と、登録日時とカテゴ
リー情報とから構成されているが、ユーザ辞書23に登
録されている単語データのみにカテゴリー情報を含ま
せ、標準辞書22に登録されている単語データについて
は、必ずしもカテゴリー情報を含ませる必要はない。
【0223】さらに、前記実施態様にかかる単語登録シ
ステム35おいては、単語データ発信装置37は放送衛
星に設けられているが、これに限定されるものではな
く、地上のテレビ局やラジオ局などに単語データ発信装
置37を設け、テレビ放送信号に含まれるEPG(エレ
クトリック・プログラム・ガイド)に単語データを含ま
せたり、ラジオ放送信号に含まれる文字信号に単語デー
タを含ませたりすることもできる。
【0224】また、前記実施態様にかかる単語登録シス
テム1、24、31、35においては、単語データ提供
サーバ3から送信される単語データは、XML形式に
て、パーソナルコンピュータ2、25、32、36に送
信されているが、単語データの形式はXML形式に限定
されるものではなく、他の形式、例えば、HTML形式
やテキスト形式によって、パーソナルコンピュータ2、
25、32、36に送信されるよう構成してもよい。
【0225】さらに、前記実施態様にかかる単語登録シ
ステム1、24、31、35においては、単語データ
は、少なくとも「読み」と対応する漢字とから構成さ
れ、これによって、かな文字から漢字への変換を可能と
しているが、本発明は、日本語の変換に用いられる単語
登録システムに限定されるものではなく、他の言語の変
換もしくは入力に用いられる単語登録システムへの適用
も可能である。例えば、当該他の言語が英語であるとす
れば、単語データの「読み」に対応する部分を、単語の
綴りのうち先頭から数文字とし、漢字に対応する部分
を、単語の全ての綴りとすればよい。
【0226】また、前記実施態様にかかる単語登録シス
テム1、24、31、35においては、単語データは、
少なくとも「読み」と対応する漢字とから構成され、こ
れによって、かな文字から漢字への変換が可能なように
構成されているが、本発明は、日本語の変換に用いられ
る単語登録システムに限定されるものではなく、ある言
語から他の言語への変換もしくは入力に用いられる単語
登録システムへの適用も可能である。たとえば、当該あ
る言語が日本語であり、他の言語が英語であるとすれ
ば、単語データの「読み」に対応する部分を、仮名文字
からなる日本語とし、漢字に対応する部分を、これを翻
訳した英単語とすればよい。
【0227】さらに、前記実施態様にかかる単語登録シ
ステム1、24、31、35においては、基本辞書18
およびユーザ辞書23がいずれも、ハードディスク装置
17内に格納されているが、必ずしも、これらをハード
ディスク装置17内に格納する必要はなく、フラッシュ
メモリなどの他の不揮発性の記憶装置に格納してもよ
い。
【0228】また、本発明において、手段とは、必ずし
も物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能が
ソフトウエアによって実現される場合も包含する。さら
に、一つの手段の機能が二以上の物理的手段により実現
されても、二以上の手段の機能が一つの物理的手段によ
り実現されてもよい。
【0229】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
辞書に登録されていない単語を、効率良く、しかも、簡
単に登録することのできる単語登録システムを提供する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる単
語登録システム1の構成を示すブロックダイアグラムで
ある。
【図2】図2は、図1に示される単語登録システム1を
構成するパーソナルコンピュータ2のハードウェア構成
に、ソフトウェアである仮名漢字変換システム20をハ
ードウェア的に付加して表わしたブロックダイアグラム
である。
【図3】図3は、単語データのデータ構造およびその例
を示す図である。
【図4】図4は、インターネット網4を介して、単語デ
ータ提供サーバ3より単語データを取得する流れを示す
フローチャートである。
【図5】図5は、本発明の別の好ましい実施態様にかか
る単語登録システム24の構成を示すブロックダイアグ
ラムである。
【図6】図6は、使用者が現在ラジオのある番組を聞い
ているとの環境イベントが設定される場合を示すブロッ
クダイアグラムである。
【図7】図7は、使用者が現在ラジオのある番組を聞い
ているとの環境イベントが設定される他の場合を示すブ
ロックダイアグラムである。
【図8】図8は、本発明のさらに別の好ましい実施態様
にかかる単語登録システム31の構成を示すブロックダ
イアグラムである。
【図9】図9は、プロファイル情報を利用した、単語登
録システム31による単語の登録手順を示すフローチャ
ートである。
【図10】図10は、本発明のさらに別の好ましい実施
態様にかかる単語登録システム35の構成を示すブロッ
クダイアグラムである。
【符号の説明】
1 単語登録システム 2 パーソナルコンピュータ 3 単語データ提供サーバ 4 インターネット網 5 CPU 6 ASIC 7 ROM 8 RAM 9 入力装置インターフェイス 10 キーボード 11 音声入力装置 12 グラフィックコントローラ 13 VRAM 14 表示制御装置 15 ディスプレイ 16 ハードディスク装置インターフェイス 17 ハードディスク装置 18 ネットワークインターフェイス 19 バス 20 仮名漢字変換システム 21 仮名漢字変換エンジン 22 標準辞書 23 ユーザ辞書 24 単語登録システム 25 パーソナルコンピュータ 26 環境イベント設定手段 27 放送局 28 ラジオ 29 放送局のWebサイト 30 リモコン 31 単語登録システム 32 パーソナルコンピュータ 33 ユーザ情報設定手段 34 システム情報設定手段 35 単語登録システム 36 パーソナルコンピュータ 37 単語データ発信装置 38 受信装置 39 フィルタリング手段

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザにより単語データの登録が可能な
    ユーザ辞書と、単語データを受信する単語データ受信手
    段と、前記単語データ受信手段により受信された前記単
    語データのうち前記ユーザ辞書に登録されていない単語
    データの少なくとも一部を前記ユーザ辞書に追加して登
    録する登録手段とを備える単語登録装置。
  2. 【請求項2】 前記単語データ受信手段が、インターネ
    ット網を介して前記単語データを受信することを特徴と
    する請求項1に記載の単語登録装置。
  3. 【請求項3】 前記単語データ受信手段が、放送により
    供給される単語データを受信することを特徴とする請求
    項1に記載の単語登録装置。
  4. 【請求項4】 前記ユーザの置かれている状況を示す環
    境イベントを設定する環境イベント設定手段をさらに備
    え、前記単語データ受信手段が、前記環境イベント設定
    手段に設定された環境イベントに基づき選択された単語
    データを受信することを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれか1項に記載の単語登録装置。
  5. 【請求項5】 前記ユーザの置かれている状況を示す環
    境イベントを設定する環境イベント設定手段をさらに備
    え、前記登録手段が、前記単語データ受信手段により受
    信された前記単語データのうち、前記環境イベント設定
    手段に設定された環境イベントに基づき選択された単語
    データの少なくとも一部を前記ユーザ辞書に追加して登
    録することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1
    項に記載の単語登録装置。
  6. 【請求項6】 前記環境イベント設定手段が、ラジオ、
    テレビおよびVTRからなる群より選ばれた機器から供
    給される情報に基づいて前記環境イベントを設定するも
    のであることを特徴とする請求項4または5に記載の単
    語登録装置。
  7. 【請求項7】 前記環境イベント設定手段が、ラジオ、
    テレビおよびVTRからなる群より選ばれた機器を操作
    する操作機器から供給される制御信号および前記制御信
    号によって制御される前記選ばれた機器が受信すべき情
    報を受けて、前記制御信号によって制御される前記選ば
    れた機器が受信すべき前記情報に基づいて前記環境イベ
    ントを設定するものであることを特徴とする請求項4ま
    たは5に記載の単語登録装置。
  8. 【請求項8】 前記情報が、少なくともURLを含み、
    前記単語データ受信手段が、前記URLに基づき接続さ
    れたサーバより前記単語データを受信するものであるこ
    とを特徴とする請求項6または7に記載の単語登録装
    置。
  9. 【請求項9】 前記ユーザの個人情報を示すユーザ情報
    を設定するユーザ情報設定手段をさらに備え、前記単語
    データ受信手段が、前記ユーザ情報設定手段に設定され
    たユーザ情報に基づき選択された単語データを受信する
    ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記
    載の単語登録装置。
  10. 【請求項10】 前記ユーザの個人情報を示すユーザ情
    報を設定するユーザ情報設定手段をさらに備え、前記登
    録手段が、前記単語データ受信手段により受信された前
    記単語データのうち、前記ユーザ情報設定手段に設定さ
    れたユーザ情報に基づき選択された単語データの少なく
    とも一部を前記ユーザ辞書に追加して登録することを特
    徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の単語
    登録装置。
  11. 【請求項11】 システム構成に関するシステム情報を
    設定するシステム情報設定手段をさらに備え、前記単語
    データ受信手段が、前記システム情報設定手段に設定さ
    れたシステム情報に基づき選択された単語データを受信
    することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1
    項に記載の単語登録装置。
  12. 【請求項12】 システム構成に関するシステム情報を
    設定するシステム情報設定手段をさらに備え、前記登録
    手段が、前記単語データ受信手段により受信された前記
    単語データのうち、前記システム情報設定手段に設定さ
    れたシステム情報に基づき選択された単語データの少な
    くとも一部を前記ユーザ辞書に追加して登録することを
    特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の
    単語登録装置。
  13. 【請求項13】 前記単語データが、変換前文字とこれ
    に対応する変換後文字との組み合わせにより構成される
    ことを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に
    記載の単語登録装置。
  14. 【請求項14】 前記変換前文字が仮名文字であり、前
    記変換後文字が漢字を含む文字であることを特徴とする
    請求項13に記載の単語登録装置。
  15. 【請求項15】 前記変換前文字と前記変換後文字が異
    なる言語であることを特徴とする請求項13に記載の単
    語登録装置。
  16. 【請求項16】 前記変換後文字が単語であり、前記変
    換前文字が前記単語の一部であることを特徴とする請求
    項13に記載の単語登録装置。
  17. 【請求項17】 前記単語データが、さらにスコアとの
    組み合わせにより構成されることを特徴とする請求項1
    3ないし16のいずれか1項に記載の単語登録装置。
  18. 【請求項18】 あらかじめ複数の単語データが登録さ
    れている標準辞書をさらに備えることを特徴とする請求
    項1ないし17のいずれか1項に記載の単語登録装置。
  19. 【請求項19】 前記ユーザ辞書および前記標準辞書
    が、ともに書き換え可能な記憶媒体に格納されているこ
    とを特徴とする請求項18に記載の単語登録装置。
  20. 【請求項20】 前記記憶媒体が不揮発性記憶媒体によ
    り構成されることを特徴とする請求項19に記載の単語
    登録装置。
  21. 【請求項21】 前記不揮発性記憶媒体がハードディス
    ク装置により構成されることを特徴とする請求項20に
    記載の単語登録装置。
  22. 【請求項22】 前記不揮発性記憶媒体がフラッシュメ
    モリにより構成されることを特徴とする請求項20に記
    載の単語登録装置。
  23. 【請求項23】 前記ユーザが前記変換前文字を入力す
    るための入力手段と、前記入力手段により入力された前
    記変換前文字を、前記単語データを参照してこれに対応
    する前記変換後文字に変換する変換手段とをさらに備え
    ることを特徴とする請求項13ないし22のいずれか1
    項に記載の単語登録装置。
  24. 【請求項24】 前記入力手段により入力された前記変
    換前文字および前記変換手段により変換された前記変換
    後文字を表示する表示手段をさらに備えることを特徴と
    する請求項23に記載の単語登録装置。
  25. 【請求項25】 前記変換手段は、前記入力手段により
    入力された前記変換前文字に対応する前記変換後文字が
    前記ユーザ辞書および前記標準辞書に複数登録されてい
    る場合に、変換後文字候補の優先順位を決定する順位決
    定手段をさらに備えることを特徴とする請求項18ない
    し24のいずれか1項に記載の単語登録装置。
  26. 【請求項26】 前記順位決定手段が、前記スコアに基
    づいて前記変換候補の優先順位を決定することを特徴と
    する請求項25に記載の単語登録装置。
  27. 【請求項27】 前記変換手段が、前記入力手段により
    入力された前記変換前文字に対応する前記変換後文字が
    前記ユーザ辞書および前記標準辞書に複数登録されてい
    る場合に、変換候補の中から前記ユーザが選択した変換
    後文字を有する単語データの前記スコアを加算すること
    を特徴とする請求項26に記載の単語登録装置。
  28. 【請求項28】 前記変換手段が、前記入力手段により
    入力された前記変換前文字に対応する前記変換後文字が
    前記ユーザ辞書および前記標準辞書に複数登録されてい
    る場合に、変換候補の中から前記ユーザが選択しなかっ
    た変換後文字を有する単語データの前記スコアを減算す
    ることを特徴とする請求項26または27に記載の単語
    登録装置。
  29. 【請求項29】 前記変換手段が、前記ユーザ辞書に登
    録された単語データのうち、前記スコアが所定値以下で
    ある単語データの少なくとも一部を前記ユーザ辞書から
    削除することを特徴とする請求項26ないし28のいず
    れか1項に記載の単語登録装置。
  30. 【請求項30】 前記登録手段が、前記単語データ受信
    手段により受信された前記単語データのうち前記ユーザ
    辞書および前記標準辞書のいずれにも登録されていない
    単語データの少なくとも一部を前記ユーザ辞書に追加し
    て登録することを特徴とする請求項18ないし28のい
    ずれか1項に記載の単語登録装置。
  31. 【請求項31】 それぞれ変換前文字とこれに対応する
    変換後文字との組み合わせにより構成される複数の単語
    データを含む辞書と、前記辞書に含まれる単語データの
    少なくとも一部を送信する単語データ送信手段とを備え
    る単語送信装置。
  32. 【請求項32】 前記単語データ送信手段が、インター
    ネット網を介して前記単語データを送信することを特徴
    とする請求項31に記載の単語送信装置。
  33. 【請求項33】 前記単語データ送信手段が、放送によ
    り前記単語データを送信することを特徴とする請求項3
    1に記載の単語送信装置。
  34. 【請求項34】 ユーザの置かれている状況を示す環境
    イベントを受け、前記単語データ送信手段が、前記辞書
    に含まれる単語データのうち、前記環境イベントに基づ
    き選択された単語データを、前記ユーザに送信すること
    を特徴とする請求項31または32に記載の単語送信装
    置。
  35. 【請求項35】 ユーザの個人情報を示すユーザ情報を
    受け、前記単語データ送信手段が、前記辞書に含まれる
    単語データのうち、前記ユーザ情報に基づき選択された
    単語データを、前記ユーザに送信することを特徴とする
    請求項31、32および34のいずれか1項に記載の単
    語送信装置。
  36. 【請求項36】 ユーザ側システムのシステム構成に関
    するシステム情報を受け、前記単語データ送信手段が、
    前記辞書に含まれる単語データのうち、前記システム情
    報に基づき選択された単語データを、前記ユーザに送信
    することを特徴とする請求項31、32、34および3
    5のいずれか1項に記載の単語送信装置。
  37. 【請求項37】 ユーザによるアクセスを認証する認証
    手段をさらに備え、前記単語データ送信手段が、前記ユ
    ーザによるアクセスが認証されると、前記辞書に含まれ
    る単語データのうち、前回のアクセスから現在のアクセ
    スまでの間に更新された単語データの少なくとも一部を
    前記ユーザに送信することを特徴とする請求項31、3
    2、34ないし36のいずれか1項に記載の単語送信装
    置。
  38. 【請求項38】 ユーザにより単語データの登録が可能
    なユーザ辞書と、単語データを送信する単語データ送信
    手段と、前記単語データ送信手段より送信された単語デ
    ータを受信する単語データ受信手段と、前記単語データ
    受信手段により受信された前記単語データのうち前記ユ
    ーザ辞書に登録されていない単語データの少なくとも一
    部を前記ユーザ辞書に追加して登録する登録手段とを備
    える単語登録システム。
  39. 【請求項39】 あらかじめ複数の単語データが登録さ
    れている標準辞書をさらに備え、前記登録手段が、前記
    単語データ受信手段により受信された前記単語データの
    うち前記ユーザ辞書および前記標準辞書のいずれにも登
    録されていない単語データの少なくとも一部を前記ユー
    ザ辞書に追加して登録することを特徴とする請求項38
    に記載の単語登録システム。
  40. 【請求項40】 前記単語データが、変換前文字とこれ
    に対応する変換後文字との組み合わせにより構成される
    ことを特徴とする請求項39に記載の単語登録システ
    ム。
  41. 【請求項41】 前記ユーザが前記変換前文字を入力す
    るための入力手段と、前記入力手段により入力された前
    記変換前文字を、前記単語データを参照してこれに対応
    する前記変換後文字に変換する変換手段とをさらに備え
    ることを特徴とする請求項40に記載の単語登録システ
    ム。
  42. 【請求項42】 前記ユーザによって前記入力手段によ
    り入力された前記変換前文字に対応する前記変換後文字
    を有する単語データが、前記ユーザ辞書および前記標準
    辞書のいずれにも登録されていないことに応答して、前
    記変換前文字に対応する前記変換後文字を有する単語デ
    ータを前記単語データ送信手段に要求する単語データ要
    求手段をさらに備えることを特徴とする請求項41に記
    載の単語登録システム。
  43. 【請求項43】 受信側システムから送信側システムに
    対して単語データの送信を要求するステップと、前記要
    求に応答して前記送信側システムに蓄積されている単語
    データの少なくとも一部を前記受信側システムに送信す
    るステップと、前記送信側システムより送信された前記
    単語データの少なくとも一部を前記受信側システムに備
    えられた辞書に登録するステップとを有する単語登録方
    法。
  44. 【請求項44】 放送側システムに蓄積されている単語
    データの少なくとも一部を受信側システムに対して放送
    するステップと、前記放送側システムより放送された前
    記単語データの少なくとも一部を前記受信側システムに
    て受信するステップと、前記受信した単語データをフィ
    ルタリングするステップと、前記フィルタリングされた
    単語データの少なくとも一部を前記受信側システムに備
    えられた辞書に登録するステップとを有する単語登録方
    法。
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