JP2005312788A - 電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動送風機と集塵部とを有する掃除機本体1と、被掃除面に対面する開口部を有して集塵部に連通する吸口体6を有し、掃除機本体1と吸口体6の間に、ホース体2、手元操作部4、延長管5を備え、延長管5に対し吸口体6を着脱自在に保持するクランプ機構が設けられてなる電気掃除機において、吸口体6の着脱を簡単かつ楽に行うことのできる電気掃除機を提供する。
【解決手段】吸口体6側もしくは延長管5側に、足で踏むことにより吸口体6の保持を解除するクランプ解除手段33を設けた構成とする。さらにこの構成では、延長管5の先端部に付属ブラシユニット14を装着し、この付属ブラシユニット14は、吸口体6が保持された状態ではブラシ17が引込み、吸口体6の保持が解除されるとブラシ17が表出する構造とする。
【選択図】 図1


Description

本発明は電気掃除機に関し、特に延長管に吸口体を着脱自在に保持するクランプ機構を備えた電気掃除機において、延長管に対し吸口体を簡単に着脱できる機構を有する電気掃除機に係るものである。
一般に電気掃除機は、図11に示す如く、電動送風機と集塵部とを内蔵する掃除機本体1と、被掃除面に対面する開口部を有して集塵部に連通する吸口体6を有し、掃除機本体1と吸口体6の間に、ホース体2、ハンドルグリップ3及び手元操作部4、延長管5を備えて構成され、延長管5と吸口体6の間には、延長管5に対し吸口体6を着脱自在に保持するクランプ機構が設けられている。
このような電気掃除機を用いて掃除を行うとき、一般の床面には吸口体6を使用するが、家具の隙間や棚の上、あるいは高所な場所においては、延長管5から吸口体6を取り外して、延長管5の先端部を使用したり、付属の隙間用ノズルや棚用ノズルを装着して使用するようにしている。
このとき、吸口体6と延長管5の取り外しは、両手を使って片手は吸口体6を持ち、もう片手は延長管5を持ってその手でクランプ解除用の押釦27を押すことにより、吸口体6の保持を解除して延長管5から吸口体6を取り外すようにしていた。また吸口体6を延長管5に装着するときも、同様に両手を使っていた。
特開2003―339585号公報
このように従来の電気掃除機では、吸口体の着脱作業を両手で行わなくてはならないので、作業がしにくく面倒であった。特にこの吸口体の着脱作業は、腰を屈めて行うことになるので、使用者にとって非常に使いづらいという問題があった。
本発明の目的は、これらの問題点を解消し、吸口体の着脱を簡単かつ楽に行うことのできる電気掃除機を提供することにある。
上記の目的を達成するため本発明は、電動送風機と集塵部とを内蔵する掃除機本体と、被掃除面に対面する開口部を有して前記集塵部に連通する吸口体を有し、掃除機本体と吸口体の間に、ホース体、手元操作部、延長管を備え、延長管に対し吸口体を着脱自在に保持するクランプ機構が設けられてなる電気掃除機において、吸口体側もしくは延長管側に、足で踏むことにより吸口体の保持を解除するクランプ解除手段を設けたことを特徴とするものである。
また本発明の電気掃除機では、延長管の先端部に付属ブラシユニットを装着し、この付属ブラシユニットに吸口体を保持する構成とし、この場合、付属ブラシユニットは、吸口体が保持された状態ではブラシが引込み、吸口体の保持が解除されるとブラシが表出する構造とする。
また本発明の電気掃除機において吸口体は、吸口本体と、この吸口本体に回動自在に連結され、延長管側に挿入嵌合される吸口継手と、によりなり、この吸口継手にクランプ解除手段を設けた構成とする。
そしてこの構成において吸口体には、吸口継手を吸口本体に対し起立方向に付勢する付勢手段を備え、ここでこの付勢手段は、吸口本体と吸口継手間の回動軸周りに装着した捩りコイルバネにより構成されるものとする。
本発明の電気掃除機によれば、吸口体を持ち上げることなく延長管と吸口体の着脱作業を簡単に行うことができ、特に本発明では、吸口体の保持を解除する操作を足で行えるため、腰を屈めないで操作できるので、使用者が楽に操作でき、非常に使いやすい。
また本発明の電気掃除機では、延長管の先端部に付属ブラシユニットを装着し、吸口体の保持が解除されるとブラシが表出する構造としたことにより、付属ブラシを差し替える面倒な作業を行うことなく、狭い場所や棚や高所の掃除が即可能となる。
さらに本発明の電気掃除機では、吸口体において吸口継手を吸口本体に対し起立方向に付勢するようにしたので、延長管に吸口体を装着する際に、使用者が立ったままでも吸口体の吸口継手を延長管側に簡単に挿入することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施例について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例である電気掃除機の外観図を示す。本例の電気掃除機は、電動送風機と集塵部とを内蔵する掃除機本体1と、被掃除面に対面する開口部を有して集塵部に連通する吸口体6を有し、掃除機本体1と吸口体6の間に、ホース体2、ハンドルグリップ3及び手元操作部4、延長管5を備えて構成されている。またこの電気掃除機では、延長管5の先端部に付属ブラシユニット14が装着されており、この付属ブラシユニット14と前記吸口体6との間に、吸口体6を着脱自在に保持するクランプ機構が設けられている。
図3に示す如く、吸口体6は、吸口本体7と、この吸口本体7に連通して回動自在に連結される吸口継手8と、により構成される。吸口本体7は、被掃除面である床面Fに対面して開口する開口部7aを有し、その内部には、エアー駆動式あるいはモータ駆動式で回転される回転ブラシ(図には表れていない)が設けられている。吸口継手8は、吸口本体7に対し回動軸9を支点として上下方向に起伏回動自在に連結される第1の通路形成部材10と、この第1の通路形成部材10に対し前記回動軸9と直交する回動軸11を支点として回動自在に連結されるパイプ状の第2の通路形成部材12と、により構成され、この第2の通路形成部材12の先端の挿入部12aが延長管5側の付属ブラシユニット14に挿入嵌合される。
付属ブラシユニット14は、図5に示す如く、パイプ15の外周に収納カバー16を装着して構成され、この収納カバー16の内部には、ブラシ17を植設したブラシ台18が摺動自在に収納されている。また収納カバー16の内部においてブラシ台18の軸部19と収納カバー16側の軸部20との間には押出バネ21が組み込まれており、この押出バネ21の力によってブラシ台18は、ブラシ17が付属ブラシユニット14の前方に突出するように付勢されている。
この付属ブラシユニット14は、パイプ15の後端15aの挿入部を延長管5の先端部に挿入して延長管5と連結される。またこの付属ブラシユニット14においてパイプ15の内部には、ブラシ台18と一体に動く突起22がガイド穴23を通して突出されており、後述するように吸口体6の挿入動作に連動してこの突起22が操作されることで、ブラシ17の出没動作が行われる構造となっている。
この付属ブラシユニット14に吸口体6を着脱自在に保持するクランプ機構は、付属ブラシユニット14側に設けられるクランプ部材25と、吸口体6側に設けられるクランプ受け部材30と、により構成される。
クランプ部材25は、図5に示す如く、一端部に係合爪26を有すると共に、他端部に押釦27を有し、中央部付近に形成された軸部28を支点として回動自在にパイプ15の外周に取り付けられている。またこのクランプ部材25は、押釦27とパイプ15との間に組み込まれたクランプバネ29の力によって常に係合爪26がパイプ15の内部に突出する方向に付勢されている。
一方、吸口体6側のクランプ受け部材30は、図4に示す如く、吸口継手8の第2の通路形成部材12の外周面に表出して設けられ、その先端部には、前記クランプ部材25の係合爪26と対応する係合段部31が形成されている。
そして、吸口体6が延長管5側の付属ブラシユニット14に装着された状態では、図6に示すように、吸口継手8の第2の通路形成部材12が付属ブラシユニット14のパイプ15に挿入され、このときクランプ部材25の係合爪26がクランプ受け部材30の係合段部31に係合し、その状態がクランプバネ29によって維持されることにより、吸口体6は付属ブラシユニット14に装着された状態で固定保持される。またこの状態から、クランプ部材25の押釦27を押すことで、係合爪26がクランプ受け部材30の係合段部31から外れて吸口体6の保持が解除される。
このように構成されるクランプ機構に加えて特に本発明による電気掃除機においては、足で踏むことにより吸口体6の保持を解除する足踏み式のクランプ解除手段33が設けられている。本例ではこのクランプ解除手段33は吸口体6側に設けられており、即ち図4に示す如く、吸口継手8の第2の通路形成部材12にはその一側面に操作ペダル34が設けられ、この操作ペダル34を足で踏むことで前記クランプ機構による吸口体6の保持が解除される構造となっている。
操作ペダル34は、第2の通路形成部材12の長手方向に所定のストロークで直線移動可能に組み付けられており、ストッパー突起35との間に組み込まれた戻りバネ36の力によって常に定位置に復帰するように付勢されている。
この構成において前記クランプ機構を構成するクランプ受け部材30は、第2の通路形成部材12に対し軸37を支点として回動可能に支持されていると共に、リンク部材38及び39を介して操作ペダル34と動作的に連結され、即ち操作ペダル34の動きに連動してクランプ受け部材30が軸37を支点として回動する構造となっている。
従って、クランプ機構によって吸口体6が保持されている状態(クランプ部材25の係合爪26がクランプ受け部材30の係合段部31に係合されている状態)から、操作ペダル34を足で踏んで操作することにより、クランプ受け部材30がクランプ部材25の係合爪26から外れる方向に回動し、これによって吸口体6の保持が解除される如く動作するものである。
続いて、以上のように構成される本例の電気掃除機における吸口体の着脱動作についてさらに詳細に説明する。
図6は吸口体6が付属ブラシユニット14に装着された状態を示している。この状態では前述した如く、吸口継手8の第2の通路形成部材12が付属ブラシユニット14のパイプ15に挿入され、その状態でクランプ部材25の係合爪26がクランプ受け部材30の係合段部31に係合されることにより、吸口体6は付属ブラシユニット14から脱落することなくしっかりと固定保持されて、通常の床面掃除を行うことができる。
またこの状態において付属ブラシユニット14は、ブラシ17が収納カバー16内に引込んだ状態にある。即ち、吸口継手8の第2の通路形成部材12が付属ブラシユニット14のパイプ15に挿入されると、第2の通路形成部材12の先端面が突起22に当接してこれを押圧し、そのため突起22と一体にブラシ台18が押出バネ21の力に抗して収納カバー16の奥へと移動してブラシ17が収納カバー16内に引込んだ状態となる。このように吸口体6が付属ブラシユニット14に装着された状態でブラシ17が引込む構造としたことにより、通常の床面掃除中にブラシ17を効果的に保護することができる。
そして、この状態からブラシ17を使用する際には、操作ペダル34を足で踏んで操作することにより、図7に示す如く、操作ペダル34とリンク部材38及び39を介して動作的に連結されているクランプ受け部材30が軸37を支点としてクランプ部材25の係合爪26から外れる方向に回動し、これによって吸口体6の保持が解除される。
このようにして吸口体6の保持が解除されると、図8に示すように、押出バネ21の力によってブラシ台18が収納カバー16の開口側へと移動することによってブラシ17が収納カバー16から付属ブラシユニット14の前方に表出し、同時にブラシ台18と一体に移動する突起22によって吸口継手8の第2の通路形成部材12が押し出される状態となり、こうして付属ブラシユニット14から吸口体6を離脱させることができる。
以上のように本例の電気掃除機では、付属ブラシユニット14に吸口体6を装着した状態にすると、通常の床面掃除を行うことができ、吸口体6が入らない狭い場所や高所、棚などを掃除する場合は必要に応じて操作ペダル34を足踏みすることで、付属ブラシユニット14から吸口体6を離脱させて即座にブラシ17を使った掃除を行うことができる。
また、通常の掃除に戻りたい場合は、床面Fに置いてある吸口体6の吸口継手8を延長管5側の付属ブラシユニット14に挿入させることで可能となる。この場合、吸口体6が付属ブラシユニット14から離脱すると、図3に示すように吸口体6の吸口継手8が床面Fと略水平の状態に倒れた状態となってしまう。その状態では、通常の掃除に戻る際に使用者が立ったままでは、吸口体6の吸口継手8を付属ブラシユニット14に挿入しにくいという問題が残る。
そこで吸口体6においては、図9に示すように、吸口継手8の第1の通路形成部材10の回動軸9周りに付勢手段として自立バネ40を装着し、吸口継手8が吸口本体7に対し起立方向に付勢される構造とする。自立バネ40は捩りコイルバネによって構成され、その一端40aが回動軸9に固定されると共に、他端40bが吸口本体7内の係止部41に固定されており、この自立バネ40の力によって吸口継手8が床面Fに対し所定の角度に持ち上げられるように構成している。
従って、吸口体6が付属ブラシユニット14から離脱しても、吸口継手8が起立した姿勢を維持しているので、使用者が立ったままでも延長管5側の付属ブラシユニット14に吸口継手8を簡単に挿入することができる。なお、吸口継手8は吸口本体7に対し略水平状態から略垂直状態へ約90度の範囲で回動できるようになっているが、自立バネ40による起立角度は床面Fに対し45度程度とすることが望ましく、即ちこの角度が吸口継手8を付属ブラシユニット14に最も挿入しやすい角度である。
以上に説明した本例の電気掃除機では、吸口体6を持ち上げないで延長管5側の付属ブラシユニット14と吸口体6の着脱ができ、かつ、着脱の操作を足で行えるので、腰を屈めることもなく楽な姿勢で作業ができる。
また本例の電気掃除機では、延長管5の先端部に付属ブラシユニット14を装着し、吸口体6の保持が解除されるとブラシ17が表出する構造としたことにより、付属ブラシを差し替える面倒な作業を行うことなく、狭い場所や棚や高所の掃除が即可能となる。さらには、付属ブラシユニット14において比較的毛の長いブラシ17を使用することにより、曲面を有した物体や凸凹場所の掃除が容易に可能となる。
また本例の電気掃除機は、既存の電気掃除機から吸口体6の吸口継手8の設計変更だけで実施が可能であり、吸口体6の質量がクランプ解除手33段のみの追加となるので軽量化と低コスト化が図られる。また、吸口体6を買い換えるだけで既存の延長管5が使えるという利点がある。
なお、以上の実施例では、足踏み式のクランプ解除手段33は吸口体6側に設けられているが、これを付属ブラシユニット14側に設けた構成としてもよい。
図10は手元操作部4の直下に付属ブラシユニット14を装着し、この付属ブラシユニット14の前方に延長管5を装着して使用した状態を示す。
この状態で通常の床面掃除を行っており、例えば吸口体6の開口部から吸い込めない大きなゴミの塊を掃除したい場合など、必要に応じて操作ペダル34を足踏みすることにより、延長管5から吸口体6を離脱させることができるので、適応する付属ブラシ等に差し替える面倒な作業を行うことなく、即座に目標物を掃除することができる。また、通常の掃除に戻りたい場合は、床面に置いてある吸口体6の吸口継手を延長管5に挿入することで可能となる。さらに、付属ブラシユニット14を使用する場合は、付属ブラシユニット14の前方の延長管5を外すことにより、ブラシによる家具や棚等の掃除が可能となる。
なお、この例の電気掃除機においても足踏み式のクランプ解除手段33は吸口体6側に設けてあるが、これを延長管5側に設けた構成としてもよい。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されることなく他にも種々の実施形態を採り得るものである。本発明は、実施例に示したような床移動型の掃除機だけでなく、他にも例えばスティック式の掃除機にも適用することができる。
本発明の実施例を示す電気掃除機の外観図である。 主要部の拡大図で、吸口体が延長管側から離脱した状態である。 吸口体の構成を示す一部切り欠いた側面図である。 吸口継手の構成を示す図で、(A)は一部切り欠いた上面図、(B)は一部切り欠いた側面図である。 付属ブラシユニットの構成を示す縦断側面図である。 吸口体の着脱を説明する図で、吸口体が付属ブラシユニットに保持された状態である。 同、吸口体の保持が解除された状態である。 同、吸口体が付属ブラシユニットから押し出された状態である。 本発明の他の実施例を示す吸口体の一部切り欠いた側面図である。 本発明のさらに他の実施例を示す電気掃除機の外観図である。 従来の電気掃除機を示す外観図である。
符号の説明
1…掃除機本体、2…ホース体、3…ハンドルグリップ、4…手元操作部、5…延長管、6…吸口体、7…吸口本体、8…吸口継手、14…付属ブラシユニット、17…ブラシ、25…クランプ部材、30…クランプ受け部材、33…クランプ解除手段、34…操作ペダル、40…自立バネ

Claims (6)

  1. 電動送風機と集塵部とを内蔵する掃除機本体と、被掃除面に対面する開口部を有して前記集塵部に連通する吸口体を有し、前記掃除機本体と前記吸口体の間に、ホース体、手元操作部、延長管を備え、前記延長管に対し前記吸口体を着脱自在に保持するクランプ機構が設けられてなる電気掃除機において、
    前記吸口体側もしくは前記延長管側に、足で踏むことにより前記吸口体の保持を解除するクランプ解除手段を設けたことを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記延長管の先端部に付属ブラシユニットを装着し、この付属ブラシユニットに前記吸口体を保持するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記付属ブラシユニットは、前記吸口体が保持された状態ではブラシが引込み、前記吸口体の保持が解除されるとブラシが表出する構造であることを特徴とする請求項2に記載の電気掃除機。
  4. 前記吸口体は、吸口本体と、この吸口本体に回動自在に連結され、前記延長管側に挿入嵌合される吸口継手と、によりなり、前記吸口継手に前記クランプ解除手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  5. 前記吸口体には、前記吸口継手を前記吸口本体に対し起立方向に付勢する付勢手段が備えられていることを特徴とする請求項4に記載の電気掃除機。
  6. 前記付勢手段は、前記吸口本体と前記吸口継手間の回動軸周りに装着した捩りコイルバネにより構成されることを特徴とする請求項5に記載の電気掃除機。
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