JP2005312580A - 粘着テープ又はシート - Google Patents

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武美 中島
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Abstract

【課題】 電子線などを照射しても剥離が重くなりにくい医療用粘着テープ又はシートの提供。
【解決手段】 医療用粘着テープ又はシートであって、該テープ又はシートの粘着面をシリコーン系剥離剤を設けた剥離紙の剥離面に重ね合わせた医療用粘着テープ又はシートにおいて、粘着剤にヒンダードフェノール系酸化防止剤とリン系加工安定剤とラクトン系加工安定剤からなる添加剤を含有させたことを特徴とする医療用粘着テープ又はシート。
【選択図】 なし

Description

本発明は、γ線や電子線等の放射線滅菌を行っても剥離力の変化が生じにくい、医療用粘着テープ又はシートに関する。
医療用途に用いる粘着テープやシートは、通常、エチレンオキサイドガスによる滅菌処理(EOG滅菌)を行ったり、電子線やγ線などの放射線滅菌処理を行うことが一般的である。しかしながら、EOGには発癌性等安全性上の問題があり、テープに残留しないよう滅菌条件をコントロールする必要があったり、限度レベル以下になるまで待ってから出荷するなど、制約が多い。近年は、γ線や電子線による滅菌受託施設が増え、残留や出荷のタイムラグのない長所から、盛んに行われるようになっているが、粘着剤層面に重ね合わせた剥離紙の剥離力が照射後に高くなり、製品不良となる場合がある。
この事を回避する手段として、例えば特許文献1には、特定の官能基を含むシリコーン系剥離剤を、通常の剥離紙より大量に塗付する方法が記載されている。しかしながら、この方法は、高価なシリコーン系剥離剤を大量に塗付するため高価格となるだけでなく、シリコーン系剥離剤の架橋条件がシビアとなり、残留接着力率の低下等剥離紙としての性能低下を招く場合がある。
特開2001−59075
本発明者は、粘着シートの剥離現象に関与する材料(剥離紙と粘着剤)のうち粘着剤に着目し、粘着剤にある種の微量の添加剤を配合することで、特殊な剥離紙を使わず、一般的な剥離紙をそのまま利用でき、電子線などを照射しても剥離が重くなりにくい事を見いだし、本発明に到達した。
本発明(1)は、医療用粘着テープ又はシートであって、該テープ又はシートの粘着面をシリコーン系剥離剤を設けた剥離紙の剥離面に重ね合わせた医療用粘着テープ又はシートにおいて、粘着剤にヒンダードフェノール系酸化防止剤とリン系加工安定剤とラクトン系加工安定剤からなる添加剤を含有させたことを特徴とする医療用粘着テープ又はシートである。
本発明(2)は、放射線滅菌処理が施された、前記発明(1)の医療用粘着テープ又はシートである。
本発明(1)に係る粘着シートは、放射線照射後でも、剥離紙からの剥離力の亢進が抑制されるという効果を奏する。
本発明(2)に係る粘着シートは、放射線照射されているにもかかわらず、剥離紙からの剥離力の亢進が抑制された状態にあるという効果を奏する。
本発明に係る粘着テープ又はシートの基材は、特に限定されず、不織布、プラスチックフィルム、紙、布を挙げることができ、放射線等により大幅な劣化や分解をおこさないものが好適である。
本発明に係る粘着剤は、特に限定されず、例えば、ゴム系、アクリル系、ホットメルト系が使用可能であり、アクリル系粘着剤が好適である。ここで、アクリル系粘着剤とは、1種類以上のアクリル酸C4〜C9アルキルエステルとビニル系モノマーの共重合体で、例えばポリシック3102(三洋化成工業)等の商品名で入手可能である。
本発明に係る剥離紙は、シリコーン系剥離剤が塗布されている限り特に限定されず、グラシン紙、ポリラミ紙、プラスチックフィルム等に当該剥離剤を塗布した、市販の一般的な剥離紙を挙げることができる。ここで、シリコーン系剥離剤も特に限定されないが、一般的なものとして、ポリジメチルシロキサンをベースとして、架橋剤にポリメチルハイドロジエンシロキサンを使って、白金触媒下で硬化されたものを挙げることができる。尚、本発明においては、特許文献1のようにシリコーン系剥離剤が大量に塗布されている必要はなく、例えば、塗布量が0.5〜1g/m2程度でも構わない。当該剥離紙は、例えば、64GSM−L(王子製紙)、SL80W(カイト化学工業)、KP8(リンテック)という商品名で入手可能である。
本発明の特徴である、粘着剤への添加剤は、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、リン系加工安定剤及びラクトン系加工安定剤の三種のブレンド物である。
ここで、ヒンダードフェノール系酸化防止剤とは、立体障害基で保護されたフェノール類を含む酸化防止剤であり、好適にはt−ブチル基をフェノール基に二つ有するものであり、より好適には、該t−ブチルがOHに対してオルト位に結合しているものである。例えば、トリエチレングリコール−ビス−〔[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチル−アニリノ)−1−3,5−トリアジン、ペンタエリスリチル・テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕]、2,2−チオ−ジエチレンビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N,N’−ヘキサメチレンビス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルフォスフォネート−ジエチルエステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ビス−(−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸エチル)カルシウム、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレイト、オクチル化ジフェニルアミン、2,4−ビス−〔(オクチルチオ−)メチル〕−o−クレゾール、イソオクチル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートが挙げられる。尚、当該ヒンダードフェノール系酸化防止剤は、ヨシノックスBHT(吉富ファインケミカル)、IRGANOX565(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ)、IRGANOX1010という商品名で入手可能である。
リン系加工安定剤とは、リンを含む安定剤をいい、好適には分子中にt−ブチル基を二つ有するフェニル基を有するものであり、より好適には、該ジーt−ブチルフェニル基を分子中に二つ以上有するものである。例えば、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、2−〔[2,4,8,10−テトラキス(1,1−ジメチルエテル)ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサフォスフェピン6−イル]オキシ〕―N,N−ビス[2−[[2,4,8,10−テトラキス(1,1−ジメチルエチル)ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサフォスフェピン−6−イル]オキシ]−エチル]エタナミン、6−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−2,4,6,8,10−テトラ−t−ブチルジベンズ[d,f][1.3.2]ジオキサホスフェピン、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイトが挙げられる。尚、当該リン系加工安定剤は、例えば、IRGAFOS38(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ)、IRGAFOS126(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ)、IRGAFOS168(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ)という商品名で入手可能である。
ラクトン系加工安定剤とは、ラクトン環を含む安定剤をいう。例えば、5,7−ジ−t−ブチル−3−(3,4−ジメチルフェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オンが挙げられる。尚、当該ラクトン系加工安定剤は、例えば、HP136(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ)という商品名で入手可能である。
また、これら三種のブレンド物は、例えば、IRGANOX1010、IRGAFOS168及びHP136の三種をブレンドしたものとして、IRGANOX HP2251(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ)という商品名で入手可能である。尚、前記製品においては、IRGANOX1010/IRGAFOS168/HP136=56.7/28.3/15(重量比)である。
ここで、粘着剤への前記添加剤(三種のブレンド物)の添加量は、粘着剤固形分100重量部に対して1〜10重量部、好ましくは3〜6重量部である。また、該ブレンド物中における各成分の重量比は、好適には、ヒンダードフェノール系酸化防止剤:リン系加工安定剤:ラクトン系加工安定剤=50〜60:20〜40:10〜20である。
次に、本発明(1)に係る粘着テープ又はシートの製造方法の一例を説明する。まず、適当な溶媒(例えばトルエン)に粘着剤と前記ブレンド物添加剤を上記割合で添加し(或いは、既に溶媒中に溶解した粘着剤中に前記ブレンド物添加剤を上記割合で添加し)、攪拌溶解する。次に、該溶液を前記基材の片面あるいは両面に塗付・乾燥した後、前記剥離紙と積層することにより製造できる。また、本発明(2)に係る粘着テープ又はシートは、更に、本発明(1)に係る粘着テープ又はシートに放射線滅菌処理を施すことにより製造できる。ここで、放射線とは、γ線や電子線等をいう。尚、滅菌処理条件は、例えば、30〜50kGyで行われる。
次に、本発明(2)に係る粘着テープ又はシートの使用方法の一例を説明する。該粘着テープ又はシートは、医療用として用いられる。例えば、ばんそうこう、ドレッシングの使用態様を挙げることができ、皮膚に直接貼付する形で使用される。
以下に本発明の実施例を示して、更に具体的に説明する。尚、本実施例において、「部」は重量部を意味する。
実施例1
アクリル酸イソノニル95部及びアクリル酸5部を、アゾビス−イソブチル−ニトリルを開始剤として、窒素雰囲気下、トルエン中で重合して得られたアクリル系粘着剤(40重量%溶液)100部に、架橋剤としてコロネートHL(日本ポリウレタン)1部、ブレンド系添加剤IRGANOX HP2251(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ)1.2部(粘着剤固形分に対しては3部)を加えて攪拌溶解し、粘着液を得た。剥離紙KP11(リンテック)上に、粘着剤厚が30μmとなるように該粘着剤を塗付し、25μm厚のポリエステルフィルムをラミネートして粘着シートを作製した。
実施例2及び3
ブレンド系添加剤IRGANOX HP2251の添加部数を、表1に記載する量とした以外は、実施例1と同様に粘着シートを作製した。
比較例1、2及び3
表1に示すように、ヨシノックスBHT、IRGANOX1010、IRGAFOS168を、それぞれ単独に6部配合した以外は実施例1と同様に粘着シートを作製した。
比較例4
添加剤は配合しないで、その他は実施例1と同様に粘着シートを作製した。
上記各実施例及び比較例の粘着シートに、30kGy及び60kGyの2水準の電子線を照射して、粘着テープと剥離紙との剥離力を以下の手法で評価した。結果を表1に示した。尚、表1中の添加部数は固形分比を示す。
剥離力試験:各粘着シートを、50mm幅×150mm長さに裁断し引っ張り試験機にて粘着テープと剥離紙とを引きはがし、そのときの剥離抵抗を剥離力とした。引っ張り試験機の速度は300mm/minで、T字型ピール試験、測定環境は23℃−50%RHにて行った。

Claims (2)

  1. 医療用粘着テープ又はシートであって、該テープ又はシートの粘着面をシリコーン系剥離剤を設けた剥離紙の剥離面に重ね合わせた医療用粘着テープ又はシートにおいて、粘着剤にヒンダードフェノール系酸化防止剤とリン系加工安定剤とラクトン系加工安定剤からなる添加剤を含有させたことを特徴とする医療用粘着テープ又はシート。
  2. 放射線滅菌処理が施された、請求項1記載の医療用粘着テープ又はシート。
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