JP2005311601A - デジタルフィルタ装置およびそのフィルタ処理方法 - Google Patents

デジタルフィルタ装置およびそのフィルタ処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】集積化に適したデジタルフィルタ装置を提供する。
【解決手段】所定の周期ごとに複数ビットのデジタル入力信号が入力され、前記デジタル入力信号に対して所定のフィルタ係数およびフィルタ次数に応じたフィルタ処理が施された結果であるデジタル出力信号を出力するデジタルフィルタ装置において、前記デジタル入力信号及び/又は前記デジタル出力信号を、前記フィルタ次数に応じて前記周期ごとに順次遅延させるための遅延処理部と、前記デジタル入力信号および前記遅延処理部で処理された信号を、2進表記した場合に有限小数となる前記フィルタ係数の小数部のうち、「1」の桁が表す指数の絶対値分シフトダウンさせるためのフィルタ係数処理部と、前記フィルタ係数処理部で処理された信号を加算して当該加算結果を前記デジタル出力信号として出力する加算処理部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルフィルタ装置およびそのフィルタ処理方法に関する。
デジタルフィルタ装置は、所定のサンプリング周期ごとに入力される量子化ビット数分のデジタル信号を処理対象とし、所定のフィルタ係数およびフィルタ次数に応じたフィルタ処理によって、デジタル信号に含まれる特定の周波数成分を除去/抽出するものである。例えば、デジタルフィルタ装置としては、FIR(Finite Impulse Responce)フィルタやIIR(Infinite Impulse Responce)フィルタなどによって構成される。
ところで、デジタルフィルタ装置の伝達関数H(Z)は、「H(Z)=h(1)・Z^(−1)+h(2)・Z^(−2)+・・・h(n)・Z^(−n)」等といったフィルタ係数h(1)〜h(n)と遅延信号Z^(−1)〜Z^(−n)との積和演算で表される。このため、デジタルフィルタ装置は、高速な積和演算処理が可能なDSP(Digital Signal Processor)によって実施される場合が多い(例えば、以下に示す特許文献1を参照)。
図12は、DSPによって実施されるn次のIIRフィルタのブロック図である。図12に示すように、IIRフィルタは、係数レジスタ90、93と、遅延レジスタ91、94と、乗算器92、95と、加算器96と、によって構成される。
係数レジスタ90は、フィルタ係数a0〜anを格納するレジスタであり、係数レジスタ93は、フィルタ係数b1〜bnを格納するレジスタである。遅延レジスタ91は、デジタル入力信号X(Z)を1サンプリング周期分遅延させるためのレジスタであり、遅延レジスタ94は、デジタル出力信号Y(Z)を1サンプリング周期分遅延させるためのレジスタである。
乗算器92は、デジタル入力信号X(Z)および遅延レジスタ91によって遅延された信号に対して、係数レジスタ90に格納されたフィルタ係数a0〜anをそれぞれ乗算するものであり、乗算器95は、遅延レジスタ94によって遅延された信号に対して、係数レジスタ93に格納されたフィルタ係数b1〜bnをそれぞれ乗算するものである。加算器96は、乗算器92、95において乗算された結果を加算して、デジタル出力信号Y(Z)を出力するものである。
以上の構成によって、図12に示すIIRフィルタの伝達関数H(Z)は、「H(Z)={a0+a1・Z^(−1)+・・・+an・Z^(−n)}/{1+b1・Z^(−1)+・・・+bn・Z^(−n)}」として表される。なお、n次のFIRフィルタは、図12に示す構成において、デジタル出力信号Y(Z)の再帰部にかかる係数レジスタ93、遅延レジスタ94、乗算器95を含めない場合として表すことができる。
特開2003−179466号公報
ところで、図12に示すような従来のデジタルフィルタ装置をDSPによって構成した場合、DSP全体の回路規模の中で乗算器の占有率が約50%となる場合がある等、乗算器の回路規模はその他の回路素子のものと比べて極めて大きい。例えば、一般的な乗算器の場合、被乗数データと乗数データとの部分積を生成するための部分積生成回路と、部分積を累積加算するための加算器と、によって実現される。ここで、部分積生成回路ならびに加算器は、被乗数データおよび乗数データのビット数に応じた回路規模となるので、被乗数データおよび乗数データのビット数を増やす場合には部分積の数も当然増えて、その結果、DSP全体の回路規模が飛躍的に大きくなる。すなわち、従来のデジタルフィルタ装置は、乗算器の回路規模が影響することで、DSP等への集積化が困難であった。
また、DSPでは、図12に示した係数レジスタ90、93に格納されるフィルタ係数を適宜変更可能とする等、汎用性を重視した構成を採用する場合が多い。しかしながら、特定用途向けのデジタルフィルタ装置等では、要求されるフィルタ特性が基本的に限定される場合が多いので、汎用性を重視する必然性が乏しい。すなわち、従来のデジタルフィルタ装置では、不必要に冗長な構成となる可能性があった。
前述した課題を解決するための主たる本発明は、所定の周期ごとに複数ビットのデジタル入力信号が入力され、前記デジタル入力信号に対して所定のフィルタ係数およびフィルタ次数に応じたフィルタ処理が施された結果であるデジタル出力信号を出力するデジタルフィルタ装置において、前記デジタル入力信号及び/又は前記デジタル出力信号を、前記フィルタ次数に応じて前記周期ごとに順次遅延させるための遅延処理部と、前記デジタル入力信号および前記遅延処理部で処理された信号を、2進表記した場合に有限小数となる前記フィルタ係数の小数部のうち、「1」の桁が表す指数の絶対値分シフトダウンさせるためのフィルタ係数処理部と、前記フィルタ係数処理部で処理された信号を加算して前記デジタル出力信号を出力する加算処理部と、を有することとする。
本発明によれば、フィルタ処理にかかる乗算器が不要となり、集積化に適したデジタルフィルタ装置およびそのフィルタ処理方法を提供することができる。
=== デジタルフィルタ装置(ハードウェア構成の場合) ===
<概要>
本発明の一実施形態にかかるデジタルフィルタ装置は、IIRフィルタまたはFIRフィルタのいずれかを、DSPによって構成するものである。また、本発明にかかるデジタルフィルタ装置は、フィルタ特性が基本的に限定される特定用途向けフィルタを対象とする。なお、後述の説明では、本発明にかかるデジタルフィルタ装置として、固定小数点演算が可能なDSPによってIIRフィルタを構成した場合とする。
また、本発明にかかるデジタルフィルタ装置は、デジタル入力信号及び/又は遅延信号とフィルタ係数との乗算処理を行うための従来の乗算器を、後述のシフトダウン器(401、403、441、443)及び/又は遅延信号をそのまま又は反転させて転送する後述の信号ライン(445、448)に置き換えることとする。
なお、本発明にかかるデジタルフィルタ装置を構成するにあたり、デジタル入力信号及び/又は遅延信号とフィルタ係数との乗算処理を特にシフトダウン処理へと置き換えるためには、デジタルフィルタ装置で取り扱うフィルタ係数は、2進表記において有限小数でなければならない。
このため、フィルタ係数を2進表記で有限小数とする制約条件下で、デジタルフィルタ設計用シミュレーションを実行した際のシミュレーション結果に基づいて、フィルタ特性の要求スペックを満たすフィルタ係数ならびにフィルタ次数を決定する。なお、フィルタ特性の要求スペックとは、例えば、BPF(Band Pass Filter)の場合、周波数特性のピークの鋭さを表すQ値や、カットオフ周波数や、中心周波数、減衰特性−6dB/oct等によって設定される。
以下では、予め決定しておいたフィルタ係数ならびにフィルタ次数に基づいて、従来の乗算器を用いて構成されたフィルタモデルのことを、「簡易モデル」と称することとする。そして、本発明では、こうした簡易モデルをふまえて、乗算器不要なデジタルフィルタ装置を実際に構成することとなる。
<LPFへの適用例>
<<シフトダウン処理等への置き換え>>
図1乃至図3をもとに、本発明の一実施形態にかかるデジタルフィルタ装置として、1次のIIRフィルタによってLPF(Low Pass Filter)を構成する場合を例に挙げて説明する。なお、このLPFのスペックとして、量子化ビット数は16ビット、サンプリング周波数Fsは22.05kHz、カットオフ周波数は1kHzとする。
まず、図2は、予め求めておいた1次のIIRフィルタの簡易モデルである。なお、この簡易モデルにおいて、係数レジスタ90、93、遅延レジスタ91、94、乗算器92、95、加算器96は、図12に示した従来構成の場合と同様である。そして、この簡易モデルの伝達関数H(Z)は、「H(Z)={a0+a1・Z^(−1)}/{1+b1・Z^(−1)}」として表すことができる。また、フィルタ係数a0、a1、b1は、図1に示されるように、10進表記の場合でそれぞれ「0.125」、「0.125」、「0.75」であり、データ長が8ビットの2進表記をした場合に有限小数となる。
ここで、フィルタ係数a0、a1はデータ長が8ビットの2進表記で「0.0010000」となる。よって、デジタル入力信号X(Z)とフィルタ係数a0との乗算器92aにおける乗算処理、ならびに、1サンプリング周期分遅延させたデジタル入力信号X(Z)とフィルタ係数a1との乗算器92bにおける乗算処理は、フィルタ係数a0、a1の小数部のうち「1」の桁が表す「2」を底とした指数「−3」の絶対値「3」のビット数分、シフトダウンさせる処理へと置き換えることができる。
また、フィルタ係数b1はデータ長が8ビットの2進表記で「0.1100000」となる。よって、1サンプリング周期分遅延させたデジタル出力信号Y(Z)とフィルタ係数b1との乗算器95における乗算処理は、フィルタ係数b1の小数部のうち「1」の桁が表す「2」を底とした指数「−1」および「−2」の絶対値「1」および「2」のビット数分、シフトダウンさせる処理へと置き換えることができる。すなわち、1ビットシフトダウンと2ビットシフトダウンを並列処理させることになる。
<<ハードウェア構成>>
よって、本発明にかかる1次のIIRフィルタによって実現されるLPFは、図3に示すような構成となる。つまり、1次のIIRフィルタは、遅延レジスタ400、402(『遅延処理部』)と、シフトダウン器401、403(『フィルタ係数処理部』)と、加算器404(『加算処理部』)と、によって構成される。
遅延レジスタ400は、デジタル入力信号X(Z)を1サンプリング周期分遅延させるためのレジスタであり、遅延レジスタ402は、デジタル出力信号Y(Z)を1サンプリング周期分遅延させるためのレジスタである。加算器404は、シフトダウン器401、403においてそれぞれシフトダウン処理された信号を加算して、その加算結果をデジタル出力信号Y(Z)として出力するものである。
シフトダウン器401aは、デジタル入力信号X(Z)を、フィルタ係数a0に応じて3ビットシフトダウンさせるものであり、シフトダウン器401bは、遅延レジスタ400によって1サンプリング周期分遅延させたデジタル入力信号X(Z)を、フィルタ係数a1に応じて3ビットシフトダウンさせるものである。また、シフトダウン器403a、bは、遅延レジスタ402によって1サンプリング周期分遅延させたデジタル出力信号Y(Z)を、フィルタ係数b1に応じて1ビットシフトダウンと2ビットシフトダウンを並列処理させるものである。
なお、シフトダウン器401、403は、基本的には、16ビットのシフトレジスタで構成可能であるが、シフトダウン器401b、403a、403bについては、遅延レジスタ400、402に格納されるデジタル入力信号X(Z)、デジタル出力信号Y(Z)の16ビット分のうち、最下位ビットLSB(Least Significant ビット)からシフトダウンを行うビット数分を取り除くことでシフトダウンを行うことが好ましい。例えば、シフトダウン器401bは、遅延レジスタ400に格納された16ビットのデジタル入力信号X(Z)のうち、16ビットと、シフトダウンを行う3ビットと、の差分に相当する上位13ビットを取得することで、3ビットシフトダウンを行うこととする。これによって、シフトダウン器401b、403a、403bをシフトレジスタによって構成した場合と比べて、回路規模の増大化を抑制しつつシフトダウンを実現することができる。
このように、本発明にかかる1次のIIRフィルタは、フィルタ係数の処理において、従来の乗算器ではなく、シフトダウン器401、403を採用することとなる。ここで、シフトダウン器401、403は、従来の乗算器と比較した場合、部分積の累積加算等の複雑な処理を伴わず、シフトダウン処理のみを行うだけなので、回路規模が極めて小さくて済む。よって、本発明によれば、集積化に好適な、前述の1次のIIRフィルタ等のデジタルフィルタ装置を提供することが可能となる。
<BPFへの適用例>
<<シフトダウン処理等への置き換え>>
図4乃至図10をもとに、本発明の一実施形態にかかるデジタルフィルタ装置として、2次のIIRフィルタによってBPFを構成する場合を例に挙げて説明する。なお、BPFの要求スペックとして、量子化ビット数は16ビット、サンプリング周波数Fsは11kHzとする。また、BPFの中心周波数は、それぞれ一意に定まる0.78kHz、1.00kHz、1.20kHzの3つの周波数のうち、いずれか一つを選択可能とする。
まず、図6は、本発明にかかる2次のIIRフィルタの従来構成である。なお、図6に示す従来構成において、係数レジスタ90、93、遅延レジスタ91、94、乗算器92、95、加算器96は、図12に示したものと同様であることは言うまでもない。そして、このBPFの伝達関数H(Z)は、「H(Z)={a0+a1・Z^(−1)+a2・Z^(−2)}/{1+b1・Z^(−1)+b2・Z^(−2)}」として表すことができる。また、中心周波数が0.78kHz、1.00kHz、1.20kHzそれぞれの場合における、フィルタ係数a0、a1、a2、b1、b2ならびにQは、例えば、図4に示される値となる。
ところで、図4に示されるフィルタ係数a0、a1、a2、b1、b2は、10進表記した値であり、2進表記に変換した場合には有限小数とはならず無限小数となる。そこで、デジタルフィルタ設計用シミュレーションの実行結果に基づいて、フィルタ係数a0、a1、a2、b1、b2が、2進表記した場合に有限小数となる簡易モデルを決定する。図7は、その簡易モデルの構成を示すものであり、図5は、その簡易モデルにおけるフィルタ係数a0、a1、a2、b1、b2を示すものである。
ここで、図8をもとに、図7に示した簡易モデルにおいて、フィルタ係数a0、a2、b2に関する乗算処理のシフトダウン処理等への置き換えについて説明する。なお、フィルタ係数a1は、「0」であるため信号ライン自体が不要となるため、説明は省略する。また、フィルタ係数a0、a2、b2は、中心周波数が0.78kHz、1.01kHz、1.20kHzそれぞれの場合において共通な値となるものである。
まず、フィルタ係数a0は、10進表記で「0.125」であり、データ長が8ビットの2進表記で「0.0010000」となる。よって、デジタル入力信号X(Z)とフィルタ係数a0との乗算器92aにおける乗算処理は、フィルタ係数a0の小数部のうち「1」の桁が表す「2」を底とした指数「−3」の絶対値「3」のビット数分、シフトダウンさせる処理へと置き換えることができる。
フィルタ係数a2は、10進表記で「−0.125」である。ここで、10進表記で負となる数を2進表記する場合、2の補数変換を行うこととする。10進表記で「−0.125」の2の補数変換は、絶対値「0.125」の2進表記「0.0010000」をビット反転させ、さらに、ビット反転後の最下位ビットLSBに「1」を加算することで実施される。よって、「−0.125」の2の補数は、「1.1110000」となる。
そこで、遅延レジスタ91a、bによって2サンプリング周期分遅延されたデジタル入力信号X(Z)とフィルタ係数a2との乗算器92cにおける乗算処理は、フィルタ係数a0の場合と同様な3ビットシフトダウン処理と、ビット反転処理と、「1」の加算処理と、を順次実行する2の補数変換処理へと置き換えることができる。
あるいは、「−0.125」の2の補数「1.1110000」に基づいて、2サンプリング周期分遅延されたデジタル入力信号X(Z)とフィルタ係数a2との乗算器92cにおける乗算処理は、「−1」に相当する反転処理と、1ビットシフトダウン処理と、2ビットシフトダウン処理と、3ビットシフトダウン処理と、の並列処理に置き換えることも可能である。しかしながら、この場合、必要なシフトダウン器の数が増えて回路規模が大きくなるため、前述した2の補数変換処理への置き換えを採用する方が好ましい。
フィルタ係数b2は、10進表記で「−0.9375」であるため、2の補数変換を行う。10進表記で「−0.9375」の2の補数変換は、絶対値「0.9375」の2進表記「0.1111000」をビット反転させ、さらに、当該ビット反転後の最下位ビットLSBに「1」を加算することで、実施される。よって、「−0.9375」の2の補数は、整数部が「−1」の帯小数である「1.0001000」となる。
そこで、遅延レジスタ94a、94bで2サンプリング周期分遅延されたデジタル出力信号Y(Z)とフィルタ係数b2との乗算器95bにおける乗算処理は、「−1」に相当する反転処理および2の補数変換用の「1」の加算処理と、フィルタ係数b2の2の補数表記された小数部のうち「1」の桁が表す「2」を底とした指数「−4」の絶対値「4」のビット数分、シフトダウンさせる処理と、の並列処理に置き換えることができる。
あるいは、2サンプリング周期分遅延されたデジタル出力信号Y(Z)とフィルタ係数b2との乗算器95bにおける乗算処理は、1ビットシフトダウン処理と、2ビットシフトダウン処理と、3ビットシフトダウン処理と、4ビットシフトダウン処理と、の並列処理と、各シフトダウン後のビット反転処理と、「1」の加算処理と、を順次実行する2の補数変換処理に置き換えることも可能である。しかしながら、この場合、必要なシフトダウン器の数が増えて回路規模が大きくなるため、前述した「−1」に相当する反転処理と4ビットシフトダウン処理との並列処理への置き換えを採用する方が好ましい。
つぎに、図9をもとに、図7に示した簡易モデルにおいて、フィルタ係数b1に関する乗算処理のシフトダウン処理等への置き換えについて説明する。なお、フィルタ係数b1は、中心周波数が0.78kHzの場合には10進表記で「1.75」、1.01kHzの場合には10進表記で「1.625」、1.20kHzの場合には10進表記で「1.5」と、それぞれ異なった値となる。よって、それぞれ整数部が「1」の帯小数となるので、図7に示す簡易モデルにおいて、遅延レジスタ94aにおいて1サンプリング周期分遅延されたデジタル出力信号Y(Z)と係数レジスタ93aに格納されたフィルタ係数b1の小数部との乗算を行う乗算器95aの他に、遅延レジスタ94aにおいて1サンプリング周期分遅延されたデジタル出力信号Y(Z)をそのまま加算器96に供給する信号ラインを有する。この信号ラインは、フィルタ係数b1の整数部「1」に相当するものである。
まず、フィルタ係数b1は、中心周波数が0.78kHzの場合に10進表記で「1.75」であり、小数部「0.75」をデータ長が8ビットの2進表記をした場合、「0.1100000」となる。よって、1サンプリング周期分遅延されたデジタル出力信号Y(Z)とフィルタ係数b1の小数部との乗算器95aにおける乗算処理は、フィルタ係数b1の小数部のうち「1」の桁が表す「2」を底とした指数「−1」および「−2」の絶対値「1」および「2」のビット数分、シフトダウンさせる処理へと置き換えることができる。すなわち、1ビットシフトダウンと2ビットシフトダウンを並列処理させることになる。そして、この状態を、後述の制御レジスタ450において、「11」として表すこととする。
同様に、フィルタ係数b1は、中心周波数が1.01kHzの場合に10進表記で「1.625」であり、小数部「0.625」をデータ長が8ビットの2進表記をした場合、「0.1010000」となる。よって、乗算器95aにおける乗算処理は、1ビットシフトダウンと3ビットシフトダウンとの並列処理に置き換えることができる。そして、この状態を、後述の制御レジスタ450において、「10」として表すこととする。
また、同様に、フィルタb1は、中心周波数が1.20kHzの場合に10進表記で「1.5」であり、小数部「0.5」をデータ長が8ビットの2進表記をした場合、「0.1000000」となる。よって、乗算器95aにおける乗算処理は、1ビットシフトダウンに置き換えることができる。なお、後述のフィルタ係数切り替え部452の構成上、1ビットシフトダウンを、2ビットシフトダウンの並列処理に置き換えることとする。そして、この状態を、後述の制御レジスタ450において、「01」として表すこととする。
<<ハードウェア構成>>
よって、本発明にかかる2次のIIRフィルタによって実現されるBPFは、図10に示すような構成となる。つまり、2次のIIRフィルタは、遅延レジスタ440、442(『遅延処理部』)と、シフトダウン器441、443(『フィルタ係数処理部』)と、加算器444(『加算処理部』)と、2の補数変換処理用のインバータ素子446、所定のフィルタ係数の整数部が「1」の場合に相当する信号ライン445と、所定のフィルタ係数の整数部が「−1」の場合に相当するインバータ素子447および信号ライン448と、2の補数変換時のビット反転後の「1」の加算を一斉に行うための汎用レジスタ449と、制御レジスタ450、デコーダ451、フィルタ係数切り替え部452、によって構成される。
遅延レジスタ440aは、デジタル入力信号X(Z)を1サンプリング周期分遅延させるためのレジスタであり、遅延レジスタ440bは、遅延レジスタ440aにおいて遅延されたデジタル入力信号X(Z)を、さらに、1サンプリング周期分遅延させるためのレジスタである。
また、遅延レジスタ442aは、デジタル出力信号Y(Z)を1サンプリング周期分遅延させるためのレジスタであり、遅延レジスタ442bは、遅延レジスタ442aにおいて遅延されたデジタル出力信号Y(Z)を、さらに、1サンプリング周期分遅延させるためのレジスタである。
シフトダウン器441aは、デジタル入力信号X(Z)を、フィルタ係数a0に応じて3ビットシフトダウンさせるものであり、シフトダウン器441bは、遅延レジスタ440a、440bによって2サンプリング周期分遅延させたデジタル入力信号X(Z)を、フィルタ係数a2に応じて3ビットシフトダウンさせるものである。
なお、フィルタ係数a2の処理は、前述したように、3ビットシフトダウン後に、2の補数変換を行うために、ビット反転処理と、「1」の加算処理を順次実行することとなる。よって、シフトダウン器441bと加算器444との間の信号ライン上には、ビット反転処理用にインバータ素子446を設けてある。また、この場合の2の補数変換用の「1」の加算処理は、汎用レジスタ449から論理値「2」が加算器444に供給されることで行われる。
シフトダウン器443a、443b、443cは、図9に示したようなフィルタ係数b1に関するシフトダウンをさせるものであり、フィルタ係数切り替え部452に供給される。フィルタ係数切り替え部452は、2つのスイッチSW1、SW2を有しており、BPFとしての3種類の中心周波数(0.78kHz、1.01kHz、1.20kHz)に応じて、スイッチSW1、SW2のそれぞれにおいてシフトダウン器443a、443b、443cのいずれか一つが選択される。そして、スイッチSW1、SW2でそれぞれ選択されたシフトダウン処理後の信号が、加算器444に供給される。
なお、フィルタ係数切り替え部452におけるスイッチSW1、SW2の切り替え制御は、制御レジスタ450とデコーダ451によって行われる。制御レジスタ450は、図9に示すように、BPFの中心周波数が0.78kHzの場合の「11」、BPFの中心周波数が1.01kHzの場合の「10」、BPFの中心周波数が1.20kHzの場合の「01」のいずれかが設定される。そして、デコーダ451は、制御レジスタ450に格納された2ビットを解析することで、スイッチSW1、SW2の切り替え制御用の制御信号をフィルタ係数切り替え部452に供給するのである。
例えば、中心周波数が0.78kHzのBPFを実現する場合には、制御レジスタ450には「11」が設定される。そして、デコーダ451は、制御レジスタ450に設定された「11」に基づいて、スイッチSW1がシフトダウン器443a、スイッチSW2が443bを選択するための制御信号を、フィルタ係数切り替え部452に供給する。この結果、フィルタ係数切り替え部452では、シフトダウン器443aによって1ビットシフトダウン処理された信号と、シフトダウン器443bによって2ビットシフトダウン処理された信号と、が選択されて、加算器444に供給される。
シフトダウン器443dは、遅延レジスタ442a、442bによって2サンプリング周期分遅延させたデジタル出力信号Y(Z)を、フィルタ係数b2の小数部に応じて4ビットシフトダウンさせるものである。また、インバータ素子447は、遅延レジスタ442a、442bによって2サンプリング周期分遅延させたデジタル出力信号Y(Z)を、フィルタ係数b2の整数部「−1」に応じて反転処理させるものである。そして、この反転処理された信号は、信号ライン448を介して、加算器444に供給される。なお、この場合の2の補数変換用の「1」の加算処理は、汎用レジスタ449から論理値「2」が加算器444に供給されることで行われる。
すなわち、フィルタ係数b2に関する処理は、シフトダウン器443dにおける4ビットシフトダウン処理と、インバータ素子447における反転処理と、が並列に行われることによって実現される。
汎用レジスタ449は、フィルタ係数a2ならびにb2における2の補数変換処理の際に行うビット反転後の「1」の加算を、加算器444においてまとめて行わせるために設けたレジスタである。すなわち、汎用レジスタ449には、論理値「2」が設定されており、当該論理値「2」が加算器444に供給されることで、フィルタ係数a2ならびにb2における2の補数変換用の「1」の加算が一斉に完了できる。
このように、本発明にかかる2次のIIRフィルタは、フィルタ係数の処理において、従来の乗算器ではなく、シフトダウン器441、443を採用することとなる。ここで、シフトダウン器441、443は、従来の乗算器と比較した場合、部分積の累積加算等の複雑な処理を伴わず、シフトダウン処理のみを行うだけなので、回路規模が極めて小さくて済む。よって、本発明によれば、集積化に好適な、前述の2次のIIRフィルタ等のデジタルフィルタ装置を提供することが可能となる。
=== デジタルフィルタ装置(ソフトウェア構成の場合) ===
本発明にかかるデジタルフィルタ装置において、フィルタ係数の処理に関するシフトダウン処理ならびに加算処理を、ソフトウェアで実現することもできる。
例えば、10進表記で「−0.5」の遅延信号と、10進表記で「0.6」のフィルタ係数と、の乗算処理「−0.5×0.6=−0.3」を行う場合を考える。なお、遅延信号「−0.5」は、2の補数ならびに16進表記で「C0(h)」であり、フィルタ係数「0.6」は、2の補数ならびに16進表記で「60(h)」であるため、乗算処理「−0.5×0.6=−0.3」は、2の補数ならびに16進表記で「C0(h)×60(h)=D0(h)」として表される。
ここで、フィルタ係数「60(h)」は、データ長が8ビットの2進表記で「0.1100000=0.1000000+0.0100000」と表されるため、フィルタ係数「60(h)」の処理は、「0.1000000」に対応する1ビット算術シフトダウンと、「0.0100000」に対応する2ビット算術シフトダウンと、を並列処理することで実現できる。
よって、1ビット算術シフトダウン後の遅延信号「C0(h)」は「E0(h)」、2ビット算術シフトダウン後の遅延信号「C0(h)」は「F0(h)」であるため、「C0(h)×60(h)」は、「E0(h)+F0(h)」の加算によって実現できる。
このように、算術シフトダウン+加算処理といった基本的な演算処理の組み合わせでフィルタ処理を行うことができるので、固定小数点演算が可能な乗算器やDSP等の特別な仕組みを必要とはせず、マイクロコンピュータが有する汎用的なALU(Arithmetic Logic Unit)の機能を利用するだけで十分である。ここで、一般的な制御システムでは、DSPは、マイクロコンピュータと組み合わされて構成されるが、本発明にかかるフィルタ処理を採用することで、当該制御システムにおいてDSP又は固定小数点演算可能な乗算器が不要となるため、その分、回路規模を低減できる。
===サーボ制御用フィルタ===
本発明にかかるデジタルフィルタ装置を、光ディスク再生装置のサーボ制御系が有するサーボイコライザやそのゲイン調整用フィルタに対して適用した実施例について説明する。図11は、本発明にかかるデジタルフィルタ装置を含めた光ディスク再生装置におけるサーボ制御系のシステム構成図である。
光ピックアップ20は、レーザ素子、光検出器、対物レンズ等(いずれも不図示)を有しており、レーザ素子から対物レンズを介して出射するレーザ光によって、光ディスク10上に記録される情報の読み出しや書き込みを行う電子部品である。なお、レーザ素子から出射されたレーザ光は、光ディスク10の記録面より反射された後、光検出器において検出される。
RFアンプ30は、光ピックアップ20の光検出器によって検出された光検出信号に対して所定の増幅率で増幅を行うことで、RF信号の生成を行う増幅器である。このRF信号は、DSP40が有する復号化処理部によってデコード処理されることで、光ディスク10に記録された情報の再生が行われる。なお、RFアンプ30には、一般的に、トラッキングエラー信号やフォーカスエラー信号等のサーボ制御信号を生成するためのサーボ制御信号生成部31が組み込まれている。
ここで、トラッキングエラー信号とは、光ディスク10上の目標トラックに記録された情報を読み出す場合に、光ピックアップ20から出射されたレーザ光を目標トラックに追従させるためのトラッキングサーボ制御に用いられる制御信号である。また、フォーカスエラー信号とは、光ピックアップ20の対物レンズのフォーカス位置を光ディスク10上の記録面に合わせるためのフォーカスサーボ制御に用いられる制御信号である。
DSP40は、デジタルサーボ機能や、符号化/復号化処理機能等といった、光ディスク用デジタル信号処理を行うものである。また、DSP40は、デジタルサーボ機能において、特に、サーボ制御信号生成部31によって生成されたアナログのサーボ制御信号をデジタル信号に変換するためのA/D変換器41と、サーボ制御の安定化を図るべくA/D変換後のサーボ制御信号のゲイン調整や位相補償等の波形整形を行うサーボイコライザ42と、ゲイン/位相補償後のデジタルのサーボ制御信号を再びアナログ信号に変換するD/A変換器43と、を有する。
また、D/A変換器43によってアナログ信号に変換されたサーボ制御信号は、サーボドライバ50に供給されることで、光ピックアップ20に対してトラッキングサーボ制御やフォーカスサーボ制御が行われる。なお、マイクロコンピュータ60は、図11に示すサーボ制御系を含めた光ディスク再生装置全体の制御を司るものである。
ここで、サーボイコライザ42は、低周波数帯域では光ピックアップ20自体の大きな変動に伴うサーボ制御信号の変動分を吸収するためゲインを高く設定し、中周波数帯域(1kHz付近)では光ディスク10上の傷によるサーボ制御信号の変動分を取り除くためにゲインを低く設定し、高周波数帯域ではトラッキング時の微小な変動に対する追従性を向上させるためゲインを高く設定してある。すなわち、サーボイコライザ42は、中周波数帯域の信号を通過させないBEF(Band Elimination Filter)の形態となる。
なお、サーボイコライザ42の周波数特性は、外乱発生器70およびBPF44を用いることで予め設計時に定められる。例えば、外乱発生器70は、1kHzの試験用Sin波を発生してA/D変換器41に供給する。このとき、A/D変換器41の出力は、A/D変換後のサーボ制御信号に対して1kHzのSin波に相当するデジタル信号が重畳された状態となる。BPF44は、このA/D変換器41の出力が供給されて、1kHzの周波数成分を抽出するとともにその周波数成分のゲインを検出する。つまり、サーボイコライザ42の周波数特性は、このBPF44によって検出された周波数成分のゲインに基づいて予め設定されるのである。
ここで、本発明にかかるデジタルフィルタ装置は、サーボイコライザ42としてのBEFや、サーボイコライザ42のゲイン設定用のBPF44に採用することができる。このことによって、サーボイコライザ42やBPF44のフィルタ係数の処理において、従来の乗算器が不要となるため、DSP40の回路規模の増大化が抑制できる。すなわち、本発明によれば、DSP40等の集積化に好適な、デジタルフィルタ装置を提供することが可能となる。
以上、本実施の形態について説明したが、前述した実施例は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。
本発明の一実施形態にかかるデジタルフィルタ装置の構成手法を説明する図である。 本発明の一実施形態にかかる簡易モデルを説明するブロック図である。 本発明の一実施形態にかかるデジタルフィルタ装置のブロック図である。 本発明の一実施形態にかかるデジタルフィルタ装置の構成手法を説明する図である。 本発明の一実施形態にかかるデジタルフィルタ装置の構成手法を説明する図である。 本発明の一実施形態にかかるデジタルフィルタ装置の従来構成を説明するブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる簡易モデルを説明するブロック図である。 本発明の一実施形態にかかるデジタルフィルタ装置の構成手法を説明する図である。 本発明の一実施形態にかかるデジタルフィルタ装置の構成手法を説明する図である。 本発明の一実施形態にかかるデジタルフィルタ装置のブロック図である。 本発明の一実施形態にかかるデジタルフィルタ装置を含めた光ディスク再生装置におけるサーボ制御系のシステム構成図である。 従来のデジタルフィルタ装置のブロック図である。
符号の説明
10 光ディスク 20 光ピックアップ
30 RFアンプ 31 サーボ制御信号生成部
40 DSP(Digital Signal Processor)
41 A/D変換器 42 サーボイコライザ
43 D/A変換器 44 BPF(Band Pass Filter)
400、402 遅延レジスタ 401、403 シフトダウン器
404 加算器 440、441 シフトダウン器
442、443 遅延レジスタ 444 加算器
445 信号ライン 446、447 インバータ素子
448 信号ライン 449 汎用レジスタ
450 制御レジスタ 451 デコーダ
452 フィルタ係数切り替え部
50 サーボドライバ 60 マイクロコンピュータ
70 外乱発生器 90、93 係数レジスタ
91、94 遅延レジスタ 92、95 乗算器
96 加算器 97 信号ライン

Claims (8)

  1. 所定の周期ごとに複数ビットのデジタル入力信号が入力され、前記デジタル入力信号に対して所定のフィルタ係数およびフィルタ次数に応じたフィルタ処理が施された結果であるデジタル出力信号を出力するデジタルフィルタ装置において、
    前記デジタル入力信号及び/又は前記デジタル出力信号を、前記フィルタ次数に応じて前記周期ごとに順次遅延させるための遅延処理部と、
    前記デジタル入力信号および前記遅延処理部で処理された信号を、2進表記した場合に有限小数となる前記フィルタ係数の小数部のうち、「1」の桁が表す指数の絶対値分シフトダウンさせるためのフィルタ係数処理部と、
    前記フィルタ係数処理部で処理された信号を加算して当該加算結果を前記デジタル出力信号として出力する加算処理部と、
    を有することを特徴とするデジタルフィルタ装置。
  2. 前記フィルタ係数処理部は、前記フィルタ係数が、「1」または「−1」の整数部を有する帯小数の場合、
    前記整数部が「1」のとき、前記デジタル入力信号及び/又は前記デジタル出力信号を前記加算処理部へそのまま供給し、
    前記整数部が「−1」のとき、前記デジタル入力信号及び/又は前記デジタル出力信号を前記加算処理部へ反転させて供給すること、
    を特徴とする請求項1に記載のデジタルフィルタ装置。
  3. 前記フィルタ係数処理部は、前記フィルタ係数が負の場合、2の補数変換前の前記フィルタ係数のビット列又は2の補数変換後の前記フィルタ係数のビット列のうち、小数部で「1」の桁が多い方に基づいて、前記シフトダウンを行うこと、を特徴とする請求項1に記載のデジタルフィルタ装置。
  4. 前記遅延処理部は、前記前記デジタル入力信号及び/又は前記デジタル出力信号を前記周期ごとに保持するレジスタであり、
    前記フィルタ係数処理部は、前記レジスタに格納される前記デジタル入力信号及び/又は前記デジタル出力信号において、前記複数ビットと前記指数の絶対値分のビットとの差分に相当する上位ビット列を取得することで、前記シフトダウンを行うこと、
    を特徴とする請求項1に記載のデジタルフィルタ装置。
  5. 所定の前記フィルタ次数に対応した前記フィルタ係数を複数選択可能とする場合、前記複数のフィルタ係数ごとに設けた複数の前記フィルタ係数処理部を切り替えるための係数切り替え部を有すること、を特徴とする請求項1に記載のデジタルフィルタ装置。
  6. 前記加算処理部は、負の前記フィルタ係数を2の補数変換する場合に行われるビット反転後の「1」の加算に関して、前記負のフィルタ係数の数分、前記「1」の加算をまとめて行うこと、を特徴とする請求項1に記載のデジタルフィルタ装置。
  7. 光ディスク再生装置において、サーボ制御信号の波形整形を行うためのサーボイコライザに用いられるフィルタであること、を特徴とする請求項1に記載のデジタルフィルタ装置。
  8. 所定の周期ごとに複数ビットのデジタル入力信号が入力され、前記デジタル入力信号に対して所定のフィルタ係数およびフィルタ次数に応じたフィルタ処理が施された結果であるデジタル出力信号を出力するデジタルフィルタ装置におけるフィルタ処理方法において、
    前記デジタル入力信号及び/又は前記デジタル出力信号を、前記フィルタ次数に応じて前記周期ごとに順次遅延させる工程と、
    前記デジタル入力信号および前記順次遅延させた信号を、2進表記した場合に有限小数となる前記フィルタ係数の小数部のうち、「1」の桁が表す指数の絶対値分シフトダウンさせる工程と、
    前記シフトダウンさせた信号を加算して当該加算結果を前記デジタル出力信号として出力する工程と、
    を有することを特徴とするフィルタ処理方法。

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