JP2005309140A - フォトマスク製造方法、フォトマスク欠陥修正箇所判定方法、及びフォトマスク欠陥修正箇所判定装置 - Google Patents

フォトマスク製造方法、フォトマスク欠陥修正箇所判定方法、及びフォトマスク欠陥修正箇所判定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005309140A
JP2005309140A JP2004126795A JP2004126795A JP2005309140A JP 2005309140 A JP2005309140 A JP 2005309140A JP 2004126795 A JP2004126795 A JP 2004126795A JP 2004126795 A JP2004126795 A JP 2004126795A JP 2005309140 A JP2005309140 A JP 2005309140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photomask
pattern
defect
data
graphic data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004126795A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Hirano
隆 平野
Eiji Yamanaka
栄二 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2004126795A priority Critical patent/JP2005309140A/ja
Priority to US11/110,915 priority patent/US7454051B2/en
Publication of JP2005309140A publication Critical patent/JP2005309140A/ja
Priority to US12/252,915 priority patent/US7831085B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/0002Inspection of images, e.g. flaw detection
    • G06T7/0004Industrial image inspection
    • G06T7/0006Industrial image inspection using a design-rule based approach
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30108Industrial image inspection
    • G06T2207/30148Semiconductor; IC; Wafer

Abstract

【課題】フォトマスク上の欠陥が基板へ転写されたときの影響度を見積もる際の精度の向上を図るフォトマスク製造方法を提供すること。
【解決手段】フォトマスク上に形成されたパターンの欠陥を検出し(S1)、欠陥を包括する第1の領域のパターン画像を取得し(S3)、このパターン画像からパターン輪郭抽出データを取得し(S4)、パターン輪郭抽出データとフォトマスク上の画素サイズとを基に第1の図形データを生成し(S5)、フォトマスクの設計データから、第1の領域を含む第2の領域に対応するパターンデータを取得し(S8)、このパターンデータから第2の図形データを生成し(S9)、第1の図形データと第2の図形データが重なる領域においてのみ、第2の図形データを第1の図形データに置き換えて第3の図形データを生成し(S12)、第2の図形データと第3のデータが表すパターン形状の各転写パターンを生成し(S13)、これら転写パターンを比較して欠陥を修正する必要があるか否かを判定する(S17)。
【選択図】 図2

Description

本発明は、フォトマスク製造方法、フォトマスク欠陥修正箇所判定方法、及びフォトマスク欠陥修正箇所判定装置に関する。
大規模集積回路(LSI)の製造における歩留り低下の一つの原因として、デバイスをフォトリソグラフィ技術で製造する際に使用するフォトマスク上のパターンが所望の形状になっていないこと、いわゆる欠陥があげられる。このためフォトマスクの製造においては、この欠陥の大きさについて許容される値を予め仕様として定め、その大きさ以上の欠陥が存在しないことを欠陥の有無を検査する工程で確認している。
近年、LSIのデザインルールの微細化が進む中で、フォトマスクに求められる精度も急速に高くなっており、例えば欠陥の大きさに関する仕様値も0.1μmを下回るようなレベルになってきている。しかしながら、仕様値で定められる欠陥の大きさは、ウェハに転写するフォトリソグラフィ工程での影響度、あるいはデバイスを動作させる上での影響度を見積もる際に、最も厳しい条件を想定して規定しているのが一般的である。
このため、欠陥の有無を検査する工程で検出された欠陥の中には、実際にウェハに転写した場合には問題とならないものもある。ここで問題とならない場合とは、欠陥部位を含むフォトマスク上のパターンをウェハに転写したときに形成されるパターンの形状が、所望の形状に対して許容できる範囲に収まっていることである。
そのため、フォトマスク上で検出された欠陥がウェハに転写されたときの影響度をシミュレーションによって見積り、その欠陥が問題となる大きさなのか否かを判別することで、欠陥を修正する必要性の判断を行う手法も開発されている。
このようなシミュレーションの際の入力情報としては、フォトマスク用欠陥検査装置の光学画像、2次電子画像、あるいはAFM(原子間力顕微鏡)画像などがあるが、2次元的なデータの表現単位を考えた場合には、いずれの画像も有限の単位での段階的な情報しか得られない(以下、この表現単位のことを画素分解能と称する)。例えば、2次電子画像では、電子光学系の倍率と2次電子検出器のサイズとによって決まる最小の単位が画素分解能となる。
フォトマスク上の欠陥がウェハに転写されたときの影響度をシミュレーションによって見積もる場合には、入力情報はなるべく小さい単位であることが望ましい。近年のフォトリソグラフィでは、微細化の進展により、フォトマスク上のパターン形状を単純な矩形図形で描いていたのでは、ウェハ上で設計者が意図するようなパターンを得ることが難しくなる。そこで、フォトマスク上のパターンを細かく変化させる補正をかけて、ウェハ上のパターンが所望の形状になるようにしている場合が多い。そのため、フォトマスク上のパターンは多くの微小段差や微小図形を有するようになっており、一部では1nm単位で変化させるような場合も起きている。
一方、フォトマスク上のパターンがウェハに転写されたときの影響度をシミュレーションで見積もる場合には、ある程度の領域の広さも要求される。これは、フォトマスク上のある1点を通過した光は、パターンエッジによる回折現象などにより一定範囲の広がりをもってウェハに到達するためである。そのような周囲からの影響を計算するためには、影響度を見積もろうとしている領域のパターン形状だけでなく、その周囲の領域のパターン形状も必要とされる。この必要とする周囲の領域の範囲は、パターンの形状、密度、あるいはウェハに転写する際の条件によっても異なるが、フォトマスク上で最大16μmの範囲と考えられる。
つまり、1nm程度の画素分解能で16μmの領域の画像を取得するという組み合わせの要求が考えられる。ここで画像を取得する装置の現状を考えると、上記の画素分解能1nmで取得する画像領域が16μmである場合には、画像の1辺の画素数は、
16×1000/1=16000
となるが、このように多くの画素数の画像を取得できる装置は存在しないのが実状である。
このような状況から従来技術では、画像として得られる領域が狭いため、画像として得られた範囲のパターンの周囲に同じパターンを繰返し発生させて、擬似的に広い領域を得てシミュレーションを行うのが一般的である。
このような手法は規則的にパターンが続くような領域では有効であるが、規則性の無い領域では、見積もった結果と実際の影響とに差異が生じてしまう。あるいは規則的にパターンが続くような領域でも、その端部においてはシミュレーションを行う際のパターンと実際のパターンとに差異が生じてしまうため、見積もった結果と実際の影響とに差異が生じてしまう問題があった。このような差異は、フォトマスクの製造工程において、フォトマスク上の欠陥がウェハに転写されたときの影響度をシミュレーションによって見積もって、その欠陥を修正する必要があるか否かの判定を行う場合には、無視できないものである。
図18の(a),(b),(c)は、従来の手法においてシミュレーションに入力されるパターンに係る図であり、(a)はフォトマスク上の欠陥を含むパターンを概略的に示す図、(b)は(a)の欠陥付近を撮影した画像から抽出されたパターンを示す図であり、(c)は(b)のパターンを繰返し配置することで生成した、シミュレーションに入力するパターンを示す図である。
図18の(a),(b),(c)において、1aはフォトマスク上の透過領域、1bは画像からの輪郭抽出データでの透過領域、2aはフォトマスク上の遮光領域、2bは画像からの輪郭抽出データでの遮光領域、3aはフォトマスク上の欠陥部位、3bは画像からの輪郭抽出データでの欠陥部位、4はフォトマスク上のパターン画像取得領域、5はシミュレーション入力データの必要領域、6はパターン繰返しの境界である。
図18の(a)に示すように、シミュレーションを行おうとするフォトマスク上のパターンが半導体素子のセルパターンの端部であり、画像として得られる領域4がシミュレーションに必要な領域5よりも小さくて、図18の(b)に示すように、得られた画像に規則性の保たれる範囲のパターンしかない場合を想定する。この場合、図18の(c)に示すような、画像から得られたパターンデータを繰返し発生させる従来の方法で生成された、シミュレーションに入力するパターンは、図18の(a)に示すような実際のフォトマスク上のパターンとは大きく異なるものになってしまい、シミュレーションによって求められる結果も誤差を生じてしまう。
また、この種のフォトマスクの製造方法が特許文献1〜3に開示されている。
また従来、フォトマスク製造工程において、欠陥検査装置にて検出されたフォトマスク上の欠陥は欠陥修正装置にて修正され、その欠陥箇所の保証は、通常、スキャナと同じ波長の光源と光学系(NA,σ,照明条件)を持つ顕微鏡AIMSを使って実施されている。
図19は、AIMSの構成を示す概略図であり、KrFスキャナ向けAIMSを示している。このAIMSでは、まず、σおよび各種照明アパーチャ203およびNA調整機構206を実際のスキャナで用いられる露光条件に合わせる。次に、ランプハウス201内の水銀ランプで発光された光から、干渉フィルタ202を使ってKrF波長(248nm)の光のみを取り出す。この光がσおよび各種照明アパーチャ203を通過し、XYステージ204に載せられた被検査フォトマスクに入射する。
この被検査フォトマスクを通過した光が、対物レンズ205およびNA調整機構206を通過し、画像取り込み用CCDカメラ207に入射する。この画像取り込み用CCDカメラ207の受光面では、ウェハへ転写される光強度分布と同じ光強度分布を得て、その光強度分布をAD変換し、XYステージ204上の被検査フォトマスクによるウェハへの転写像を得ることができる。
このAIMSによって得られたウェハへの転写像から、被検査フォトマスク上の欠陥の修正箇所について合否を判断する。一般に、目標とする寸法に対する許容範囲に修正箇所の寸法が入っているか否かで合否を判断したり、正常部の寸法に対する修正箇所の寸法の比が決められた値以下であるか否かで合否を判断したりする。
しかしこの判断方法では、スキャナの進歩と同時にAIMSの改造あるいは新たなAIMSの導入が必要になる。例えば、高NAあるいは新たな照明条件を持つスキャナがリリースされると、これに合わせてAIMSも改造する必要がある。また現在、スキャナの主流はKrFあるいはArF光源のスキャナであるが、F2光源のスキャナが製品へ適用されると、F2光源を持つAIMSを新たに開発、導入する必要がある。また、フォトマスク製造工程において、修正箇所の保証工程が必要になり、マスクTATの遅延、マスクコストの上昇にもつながることが考えられる。
また、この種の欠陥修正方法が特許文献4,5に開示されている。
特開平9−297109号公報 特開2000−122265号公報 特開2000−182921号公報 特開2002−14459号公報 特開2002−323749号公報
本発明の目的は、フォトマスク上の欠陥が基板へ転写されたときの影響度を見積もる際の精度の向上を図るフォトマスク製造方法を提供することにある。
また本発明の目的は、フォトマスク上の欠陥修正箇所の判定を簡単かつ迅速に行うフォトマスク欠陥修正箇所判定方法及びするフォトマスク欠陥修正箇所判定装置を提供することにある。
本発明の一態様のフォトマスク製造方法は、フォトマスク上に形成されたパターンの欠陥を検出する工程と、前記欠陥を包括する前記フォトマスク上の第1の領域のパターン画像を取得する工程と、取得したパターン画像からパターン輪郭を抽出してパターン輪郭抽出データを取得する工程と、前記パターン輪郭抽出データと前記フォトマスク上の画素サイズとを基に第1の図形データを生成する工程と、前記フォトマスクの設計データから、前記第1の領域を含む第2の領域に対応するパターンデータを取得する工程と、取得したパターンデータから第2の図形データを生成する工程と、前記第1の図形データと前記第2の図形データが重なる領域においてのみ、前記第2の図形データを前記第1の図形データに置き換えて第3の図形データを生成する工程と、前記第2の図形データと前記第3のデータが表すパターン形状の転写パターンをそれぞれ生成する工程と、これら転写パターンを比較して前記欠陥を修正する必要があるか否かを判定する工程とを、有する。
本発明の一態様のフォトマスク欠陥修正箇所判定方法は、欠陥が修正されたフォトマスクの輪郭データを得る工程と、欠陥修正時にビームを照射した前記フォトマスクの修正領域の情報を得る工程と、透過率及び位相の情報を与えられた前記輪郭データと、透過率及び位相の変化量の情報を与えられた前記修正領域の情報とを合成して基板への転写像を求める工程と、前記基板への転写像から前記フォトマスクの修正箇所の合否を判定する工程と、を有する。
本発明の一態様のフォトマスク欠陥修正箇所判定装置は、欠陥が修正されたフォトマスクの輪郭データを得る手段と、欠陥修正時にビームを照射した前記フォトマスクの修正領域の情報を得る手段と、透過率及び位相の情報を与えられた前記輪郭データと、透過率及び位相の変化量の情報を与えられた前記修正領域の情報とを合成して基板への転写像を求める手段と、前記基板への転写像から前記フォトマスクの修正箇所の合否を判定する手段と、を備える。
本発明によれば、フォトマスク上の欠陥が基板へ転写されたときの影響度を見積もる際の精度の向上を図るフォトマスク製造方法を提供できる。
また本発明によれば、フォトマスク上の欠陥修正箇所の判定を簡単かつ迅速に行うフォトマスク欠陥修正箇所判定方法及びするフォトマスク欠陥修正箇所判定装置を提供できる。
(第1の実施の形態)
以下、第1の実施の形態として、フォトマスクの製造工程において、フォトマスク上にパターンを形成した後に所望の形状となっているか否かを検査する欠陥検査工程によって欠陥が検出されたときに、検出された欠陥が含まれたパターンでウェハ(半導体基板)へ転写した場合の転写パターンに与える影響度をリソ・シミュレーションによって見積り、その欠陥が問題となる大きさであるかを判別することで、欠陥を修正する必要性の判断を行う例について説明する。
図1の(a),(b),(c),(d)は、本第1の実施の形態においてシミュレーションに入力されるパターンに係る図であり、(a)はフォトマスク上の欠陥を含むパターンを概略的に示す図、(b)は(a)の欠陥付近を撮影した画像から抽出されたパターンを示す図、(c)は(a)に対応する領域の設計データのパターンを示す図であり、(d)は(b)と(c)とによって生成した、シミュレーションに入力するパターンを示す図である。
図1の(a),(b),(c),(d)において、1aはフォトマスク上の透過領域、1bは画像からの輪郭抽出データでの透過領域、1cはCADデータ上での透過領域、2aはフォトマスク上の遮光領域、2bは画像からの輪郭抽出データでの遮光領域、2cはCADデータでの遮光領域、3aはフォトマスク上の欠陥部位、3bは画像からの輪郭抽出データでの欠陥部位、4はフォトマスク上のパターン画像取得領域、4aはシミュレーション入力データでの画像取得に対応する領域、5はシミュレーション入力データの必要領域である。
図1の(a)に示すように、このフォトマスクは、ウェハに転写する際に光を透過するパターン1aと一定量の遮光性を有するパターン2aとの2種類のパターン領域を有し、このフォトマスクが所望の形状となっているか否かを検査する欠陥検査工程によって、所望の形状とは異なる部位である欠陥3aが検出される。次に、この欠陥3aを修正する必要があるか否かを判定する。
図2は、本第1の実施の形態の処理手順を示すフローチャートである。以下、図2を基に、欠陥を修正する必要性を判定する手順を説明する。
まず、第1の実施の形態の大きな流れとして、欠陥3aを含む領域の実際のフォトマスク上のパターン形状を表す第1の図形データと欠陥3aを含む領域の所望のパターン形状を表す第2の図形データとの2つを生成して、その2つの図形データからリソ・シミュレーションによってウェハ転写パターンを予測し、その結果を比較することで欠陥3aを修正する必要性を判定する処理を行う。
まず、欠陥検査工程S1によって検出された欠陥3aを含むフォトマスク上のパターン形状を表す第1の図形データを生成する。次に、欠陥検査工程S1から出力されたフォトマスク上の欠陥3aの位置情報S2から、CD−SEM画像取得工程S3で、フォトマスク上の欠陥3a付近(第1の領域)のパターン画像を画素単位で走査型電子顕微鏡(あるいは、原子間力顕微鏡、マスク欠陥検査装置)により取得する。このパターン画像を取得する際には、パターン形状の細かな段差や丸まりなどを表現するのに十分な高い倍率で画像を得ることが必要である。このパターン画像から、パターン輪郭抽出工程S4によって画素単位のパターン輪郭情報を抽出してパターン輪郭抽出データが生成され、さらに図形データ化変換工程S5で、パターン輪郭抽出データにパターン画像を構成する画素の大きさ(画素サイズ)を乗じて実際の寸法単位に変換され、シミュレーションに入力する図形データ形式に変換される。この際に用いられるパターン画像を構成する画素の大きさは、光を透過するパターンと遮光するパターンとが繰返し配置された大きさが既知のパターンを使って、事前に校正値として求められている。このように生成された図形データのパターン例を図1の(b)に示す。
ここまでの手順で、欠陥3aを含むフォトマスク上のパターン形状を表す第1の図形データが生成されたことになるが、この段階での図形データは、ウェハへ転写したときの転写パターンに与える影響度をシミュレーションによって見積もる上で問題を含んでいる。SEM画像取得工程S3おいてパターン形状の細かな段差や丸まりなどを表現するのに十分な高い倍率で撮影をするということは、その一方で1つの画像に表現されるフォトマスク上の領域が小さな領域に制限されてしまうということである。必要な領域は、リソ・シミュレーションにおいて周辺のパターン形状から受ける影響を鑑みた場合に必要十分な大きさでなければならないが、現状のSEM装置では、前述の高い倍率と必要十分な大きさの領域の両方とを満足できないのが一般的である。そこで、この問題を解決するために後述の手順を踏む必要がある。
ここで、第1の図形データの生成手順の説明を中断し、第2の図形データの生成手順の説明に移る。欠陥検査工程S1によって検出された欠陥3aを含む領域(第1の領域)の所望のパターン形状を表すフォトマスクの第1の図形データを生成するにあたり、欠陥位置周辺設計データ取得工程S7により、図示しないデータベースからの当該マスクの設計データS6(CAD(コンピュータ支援)による設計データ)と、欠陥検査工程S1から出力された欠陥3aのフォトマスク上の欠陥位置情報S2とによって、欠陥3aを含む領域(第1の領域)をさらに包括するフォトマスク上の領域(第2の領域)のパターンデータを取得する。ここで取得する領域は、リソ・シミュレーションにおいて周辺のパターン形状から受ける影響を鑑みた場合に必要十分な大きさに設定されている必要がある。
次に、マスクパターン化変換工程S8によって、取得されたパターンデータのパターン形状を実際のマスクパターンに合わせて変形させる。このような処理が必要になるのは、設計データに基づいて製作されたマスクパターンであっても、マスク製作時に生じる製造誤差により、少なからず形状が異なるためである。変形させる要素としては、パターン線幅、パターン角の丸まりがあり、どの程度変形させるかの形状情報S10は、前述のパターン輪郭抽出工程S4から得る。最後に、図形データ化変換工程S9によって、シミュレーションに入力する図形データ形式に変換し、第2の図形データとなる。このように生成された図形データのパターン例を図1の(c)に示す。
次に、第1の図形データの生成手順の続きとして、位置あわせ処理工程S11を説明する。まず、図形データ化変換工程S5によって生成された欠陥3aを含むフォトマスク上のパターン形状を表す第1の図形データ(図1の(b))を、図形データ化変換工程S9によって生成された欠陥3aを含む領域の所望のパターン形状を表す第2の図形データ(図1の(c))の中央に重ねて表示させる。
ここで、第1の図形データの領域は第2の図形データの領域よりも小さいことを改めて述べておく。また、2つの図形データはどちらも欠陥検査工程S1から出力された欠陥の位置情報S2に基づいて生成されたものであるが、SEM画像取得工程S3において画像を取得する際にステージの停止位置精度などの影響を受け、多少なりとも位置的なズレを生じていると考えられる。よって、さらに精密に2つの図形データの共通する位置を合わせるために、第1の図形データと第2の図形データの互いに共通する領域における任意数(例えば2つ)の任意位置のパターンエッジの位置情報、例えば画像の水平方向とそれに直行する方向との2つの位置情報を取得し、その2つの位置情報が一致するように位置合わせを行う。
具体的には、第1の図形データと第2の図形データとで共通する領域における任意数の任意位置のパターンエッジを選択し、第1の図形データの該パターンエッジと第2の図形データの該パターンエッジとの水平方向及びそれと直行する方向の各距離の差が最小になるように、第1の図形データと第2の図形データの水平方向及びそれとは直行する方向の各位置を調整する。あるいは、第1の図形データにおける任意数の任意位置の互いに並行するパターンエッジの対を選択し、この選択されたパターンエッジの対の間の距離と、このパターンエッジの対に対応する第2の図形データにおけるパターンエッジの対の間の距離との差を求め、この差分だけ第2の図形データのパターンの太さを増減する。
この位置あわせ処理工程S11が完了した後、図形データ合成工程S12で、第2の図形データにおける第1の図形データと共通する領域のみ、第1の図形データの情報に置き換える処理を行うことで、シミュレーションに入力する第3の図形データとなる。すなわち、第1の図形データと第2の図形データが重なる領域においてのみ、第2の図形データを該第1の図形データに置き換える。このようにして生成された第3の図形データのパターン例を図1の(d)に示す。最終的に、元のマスクパターン形状を示す図1の(a)と同じ形状の図形データが得られたことが分かる。
最後に、前述の手順によって生成された第3の図形データと第2の図形データが表すパターン形状は、ウェハの転写工程で実際に使用されるリソグラフィ条件S14を与えたリソ・シミュレーションS13によって、それぞれウェハに転写される転写パターンに処理され、それぞれ被検査ウェハ転写パターンS15と所望ウェハ転写パターンS16が生成される。
そして、比較・判定工程S17にて、この2つの転写パターンの形状を比較した差異が予め定めた期待値(許容値)S18より大きい場合には、欠陥3aは修正する必要があると判断され、修正工程S19に進む。一方、期待値S18以下の場合には、欠陥3aは修正する必要はないと判断され、次の欠陥に対する処理S20に進む。
あるいは、比較・判定工程S17では、例えばフォトマスク上に形成される転写パターンS15の一部領域の形状の良否を判定する。具体的には、前記一部領域のフォトマスク上での座標を予め求め、第3の図形データから前記転写パターンS15の一部領域がこのフォトマスクで使用されるリソグラフィ条件によってウェハに転写されたときのリソグラフィ裕度をシミュレーションにより見積もり、前記転写パターンの一部領域の形状の良否を判定する。
(第2の実施の形態)
以下、第2の実施の形態として、フォトマスクの製造工程において、フォトマスク上にパターンを形成した後に所望の形状となっているか否かを検査する欠陥検査工程によって欠陥が検出されたときに、検出された欠陥が含まれたパターンでウェハへ転写した場合の転写パターンに与える影響度をリソ・シミュレーションによって見積り、その欠陥が問題となる大きさであるかを判別することで、欠陥を修正する必要性の判断を行うマスクパターン形状評価装置について説明する。
図3は、本第2の実施の形態に関るマスクパターン形状評価装置の構成を示すブロック図と入力情報を示す図である。この装置は大きく分けて、フォトマスク上のパターンの2次電子像を取得する走査型電子顕微鏡(以下、SEMと表記する)28と、この制御と取得された画像に対する様々な処理とを行うための電子計算機および電子回路とで構成されている。
SEM28は、フォトマスク27を載置して任意の位置に移動できるXYステージ31と、電子を打ち出す電子銃29と、電子銃29から打ち出された電子43を制御してフォトマスク27上に導く電子光学系30と、フォトマスク27に当たった電子により励起放出される2次電子44を検出する2次電子検出装置32とから構成されている。SEM28の各機器は、制御計算機33から制御回路装置36を介して制御信号を受けることで動作を制御される。
電子計算機および電子回路には、SEM28を制御する制御回路装置36と、それに制御信号を送る制御計算機33があり、制御計算機33には、各種データを蓄積するデータ記憶装置37と、一部の処理のみを行う画像処理装置38が接続されている。画像処理装置38は、各種処理の高速化のために備えられていることが望ましいが、ここで行う処理は制御計算機33でソフトウェアによって実行するよう置き換えることも可能であり、必ずしも必要ではない。さらに、制御計算機33には、装置の操作者のために情報を出力する表示装置34と、装置の操作者からの情報の入力を可能とする入力装置35が接続されている。
以下、上述したマスクパターン形状評価装置による、欠陥を修正する必要性を判定する処理の手順を説明する。
本第2の実施の形態も大きな処理の流れは第1の実施の形態と同じであり、欠陥を含む領域の実際のフォトマスク上のパターン形状を表す第1の図形データと欠陥を含む領域の所望のパターン形状を表す第2の図形データとの2つを生成して、その2つの図形データからリソ・シミュレーションによってウェハ転写パターンを予測し、その結果を比較することで欠陥を修正する必要性を判定する処理を行う。よって、以下の手順の説明では、第1の実施の形態の各工程がこの装置でどのように行われるかを述べる。
まず、第1の図形データの生成について述べる。第1の図形データは、欠陥を含む領域の実際のフォトマスク上のパターン形状を表すものであり、この装置ではSEMにより画像として取得したマスクパターンから生成している。以下、その詳細を述べる。
まず、操作者が、欠陥検査工程(S1)で検出された欠陥が存在するフォトマスク27をSEM28のXYステージ31に載置する操作を行う。次に、欠陥の位置情報39を入力し、その情報を元に制御計算機33は制御回路装置36を介して2次電子顕微鏡28のXYステージ31に移動制御信号を出力し、フォトマスク上の欠陥が画像取得領域の中央に位置する状態にする。
次に、制御計算機33は、制御回路装置36を介して電子光学系30を制御し、適切な画像を得られる状態にする。適切な状態とは、歪み、焦点のボケなどがなく、マスクパターン形状を正確に表現できる状態を指している。ここで、制御計算機33は制御回路装置36を介して2次電子検出装置32にマスクパターンの2次電子画像を取得するよう指令を出し、2次電子検出装置32によって取得されたSEM画像はデータ記憶装置37に蓄積される。このようにして得られたSEM像のパターン情報は、画像処理装置38でパターンエッジを抽出する処理が施され図形データ化される。この図形データは、第1の実施の形態における図形データ化変換工程(S5)から出力されたものに相当する。
そして第1の実施の形態でも述べた通り、この段階での図形データは、マスクパターンの細かな段差を表現できるような高い倍率で得られたSEM画像を元にしているため、リソ・シミュレーションにおいて周辺のパターンによる影響を考えたときに、十分な大きさの領域の情報は有していない。しかし、この問題は後述の手順により解消される。
ここで、第1の図形データの生成手順の説明を中断し、第2の図形データの生成手順の説明に移る。本第2の実施の形態の装置には、予めマスクパターンの設計データ40が入力されているものとする。制御計算機33は、欠陥検査によって検出された欠陥の位置情報39の入力を元に、欠陥を含む領域の設計データを取得する。ここで取得する領域は、リソ・シミュレーションにおいて周辺のパターン形状から受ける影響を鑑みた場合に必要十分な大きさに設定されている必要がある。
次に、制御計算機33は、マスクパターン化変換工程(S8)によって、取得された設計データのパターンの形状を実際のマスクパターンに合わせて変形させる。このような処理が必要になるのは、設計データに基づいて製作されたマスクパターンであっても、マスク製作時で生じる製造誤差により、少なからず形状が異なるためである。変形させる要素としては、パターン線幅、パターン角の丸まりなどがあり、どの程度変形させるかの情報は、パターン輪郭抽出工程(S4)でSEM画像から求めることができる。最後に、画像処理装置38は、図形データ化変換工程(S5)によって、シミュレーションに入力する図形データ形式に変換し、第2の図形データとなる。このように生成された図形データのパターン例を図1の(c)に示す。
次に、第1の図形データの生成手順の続きとして、第1の実施の形態でも説明した欠陥を含むフォトマスク上のパターン形状を表す第1の図形データ(図1の(b))を、欠陥を含む領域の所望のパターン形状を表す第2の図形データ(図1の(c))の共通する領域に置き換えて合成する処理を行う。
本第2の実施の形態の装置でのこの処理は、まず、制御計算機33が制御回路装置36を介してXYステージ31の位置情報を取り込むことで、第1の図形データのフォトマスク上の位置を特定する。この位置情報を元に第2の図形データの上に第1の図形データを重ねておくことができる。しかし、XYステージ31の位置読取り精度などの影響を受け、多少なりとも位置的なズレが生じることが考えられるため、第1の実施の形態でも行った、第1の図形データと第2の図形データの互いの領域において共通するパターンエッジの位置情報を利用した精密な位置合わせ処理を行う必要がある。本第2の実施の形態においては、制御計算機33のソフトウェア処理によってこれを実現することができる。ここまでの処理で、シミュレーションに入力する第1の図形データが完成したことになる。このようにして生成された図形データのパターン例を図1の(d)に示す。最終的に、元のマスクパターン形状を示す図1の(a)と同じ形状の図形データが得られたことが分かる。
最後に、前述の手順によって生成された第1の図形データと第2の図形データに対して、個々に、ウェハの転写工程で実際に使用されるリソグラフィ条件41の入力情報を使ったリソ・シミュレーションが制御計算機33で実行され、それぞれ被検査ウェハ転写パターン(S15)と所望ウェハ転写パターン(S16)が生成される。そして、この2つのパターン形状を比較した差異が予め定めた期待値(許容値)(S18)の入力情報より大きい場合には、欠陥は修正する必要があると制御計算機33で判断され、修正工程(S19)に進む。一方、期待値S18以下の場合には、欠陥は修正する必要はないと制御計算機33で判断されて、次の欠陥に対する処理(S20)に進む。
以上、本発明に関わる実施の形態を記述したが、実施の形態はこれに限定されるものではない。例えば、マスクパターンの画像を取得する手段はSEM装置に限る必要はなく、光学像観察装置、原子間力顕微鏡(AFM)、マスク欠陥検査装置など種々のものが考えられる。また、リソ・シミュレーションによってマスクパターンを評価する方法も、上記実施の形態のような欠陥を含むマスクパターンと設計データからの所望パターンとの比較による判定に限る必要はなく、マスクパターンの画像から図形データ化したパターン情報のみをリソ・シミュレーションして、ウェハ転写パターンの形状やリソグラフィ尤度を求めるといった方法も考えられる。
その他にも、高分解能な画像からパターンの図形データを得たときに、同時に必要とされる広い領域のパターン情報を得られない場合に、そのパターン情報を所望のパターンを表す設計データから生成した図形データと合成して補うことで、実際のパターンに近い図形データを生成することができる。
上記第1,第2の実施の形態では、フォトマスク上のパターン形状の良否を、このフォトマスクのリソグラフィ条件でウェハに転写されたときの転写パターンをシミュレーションで予測した結果により判定しようとするとき、フォトマスク上のパターンを画像として取得し、最終的に実際のフォトマスク上のパターンを表現した図形データと、フォトマスクの設計データを元に生成した図形データとを合成することにより、実際のフォトマスクのパターンに忠実なパターンデータをシミュレーションの入力データとして提供する。これにより、フォトマスクのパターンがウェハに転写されたときのパターン形状およびリソグラフィ尤度を正確に求めることができ、フォトマスク上のパターン形状の良否判定を高い精度で行うことが可能になる。すなわち、画像として得た欠陥領域の周囲のパターンをより忠実に再現することにより、フォトマスク上の欠陥がウェハへ転写されたときの影響度をシミュレーションによって見積もる際の精度を向上することができる。
(第3の実施の形態)
以下、フォトマスク欠陥検査装置にて検出された残留欠陥、すなわち不要な遮光膜が透過部に残った欠陥の修正箇所に対して合否判断を行う手順を説明する。
まず、フォトマスク欠陥検査装置にて欠陥検査が終了した後、欠陥修正を実施するフォトマスクをフォトマスク欠陥修正装置内にセットし、フォトマスク欠陥検査装置で検出された欠陥座標ファイルをフォトマスク欠陥修正装置に読み込ませる。フォトマスク欠陥修正装置は、フォトマスク欠陥検査装置から読み込んだ欠陥座標ファイルをもとに、フォトマスクを第1の欠陥座標位置へ移動する。
図4は、光学顕微鏡で撮影したフォトマスクイメージの例を示す図であり、フォトマスク上の欠陥を示している。図4において、白色部は透過部a(ガラス基板)を示し、斜線部はKrF波長の光において透過率が6%、透過部aとの位相差が180度の遮光膜部bを示す。つまり図4は、KrFスキャナ向けハーフトーンマスクに残留欠陥部c(不要な遮光膜が透過部に残った欠陥)がある例を示している。
図5は、光学顕微鏡で撮影したフォトマスクイメージの例を示す図であり、図4に示した残留欠陥部cをイオンビーム(例えばGaイオンビーム)とアシストガスを用いたFIBフォトマスク欠陥修正装置にて修正したイメージを示している。図5において、イオンビームとエッチングガスを使って欠陥を修正した箇所、すなわち不要な遮光膜を除去した残留欠陥修正部dが粗い斜線部になっている。これは、FIB(Focused Ion Beam)フォトマスク欠陥修正装置での修正時に、透過部a(ガラス基板)にGaイオンが打ち込まれたことにより透過率が低下していることや、透過部aの掘り込みなどにより位相の違いなどが発生し、通常の透過部よりも透過率が低下していることを示している。
図6は、欠陥修正後のフォトマスクの輪郭イメージの例を示す図である。図6は、図5に示したFIBフォトマスク欠陥修正装置で残留欠陥を除去したフォトマスクの二次電子像から輪郭データを求めたイメージを示している。この輪郭データは、フォトマスクの寸法測長時に用いた閾値と同じ閾値で求められたものである。図6から分かるように、図5に示したような残留欠陥が除去された残留欠陥修正部dの輪郭データは得ることができない。
図6のような輪郭データを用い、遮光膜部に透過率6%、位相180度というパラメータを入力し、透過部に透過率100%、位相0度というパラメータを入力してウェハの転写像をシミュレーションしても、残留欠陥が除去された部分の透過率低下の情報が反映されていないので、正確なウェハ転写像をシミュレーションすることはできない。
そこで、FIBフォトマスク欠陥修正装置から、欠陥修正時にGaイオンビームを照射したフォトマスクの修正領域の情報を得て、図7に示すようなウェハへの転写像をシミュレーションするための輪郭データを得る。ここで、輪郭データの遮光膜部に透過率6%、位相180度というパラメータを入力し、透過部に透過率100%、位相0度というパラメータを入力する。FIBフォトマスク欠陥修正装置で欠陥修正をするとき、Gaイオンビームを照射した領域の透過率低下や位相の変化は常にほぼ一定であり、欠陥修正時にGaイオンビームを照射したフォトマスクの修正領域の情報には欠陥修正時の透過率や位相の変化量をパラメータとして入力する。例えば、透過率98%、位相差−2度をパラメータとして入力する。
本第3の実施の形態では、図7に示した輪郭データおよび透過率・位相のパラメータを使ってウェハへの転写像をシミュレーションする。つまり、パターン7aへの透過率、位相のパラメータは各々6%、180度、パターン7bへの透過率、位相のパラメータは各々100%、0度、パターン7cへの透過率、位相のパラメータは各々98%、−2度とし、さらにウェハへ露光する条件(露光波長、NA、σ、照明条件)を入力し、ウェハへの転写像をシミュレーションする。
図8は、図6の輪郭データから求めたウェハへの転写像のシミュレーション結果を示す図であり、図9は、図7の輪郭データから求めたウェハへの転写像のシミュレーション結果を示す図である。
図8,図9における破線L1,L2は、フォトマスクのユーザーから提示されたウェハ上で許容される寸法の範囲を示している。通常、目標とする寸法に対して±10%以内が許容される範囲である。求めたウェハへの転写像のエッジ位置がこの破線L1,L2の間に入っていれば、その欠陥修正箇所は合格となる。もし、破線L1,L2から外側へはみ出した部分があれば、その欠陥修正箇所は不合格となり、再修正するか、そのフォトマスクを破棄することになる。
図8の場合、欠陥修正箇所の透過率および位相の変化量が考慮されていない図6の輪郭データからウェハへの転写像をシミュレーションした結果であるため、エッジ位置の欠陥修正箇所は破線L1,L2の間に入っており、この箇所の欠陥修正は合格と判断される。一方図9の場合は、欠陥修正箇所の透過率および位相の変化量が考慮されている図7の輪郭データからウェハへの転写像をシミュレーションした結果であり、エッジ位置の欠陥修正箇所は破線L1,L2から外側へはみ出しているため、この箇所の欠陥修正は不合格と判断される。
図9に示したように欠陥修正箇所が寸法の許容範囲を超えた場合は、残留欠陥が未だ残っていると判断でき、再度残留欠陥の除去を実施し、再び上述したウェハへの転写像のシミュレーションを行うことよって合否を判定する。
以下、フォトマスク欠陥検査装置にて検出された欠損欠陥、すなわち必要な遮光膜が欠けてしまった欠陥の修正箇所に対する合否判断を行う手順を説明する。
まず、フォトマスク欠陥検査装置にて欠陥検査が終了した後、欠陥修正を実施するフォトマスクをフォトマスク欠陥修正装置内にセットし、フォトマスク欠陥検査装置で検出された欠陥座標ファイルをフォトマスク欠陥修正装置に読み込ませる。フォトマスク欠陥修正装置は、フォトマスク欠陥検査装置から読み込んだ欠陥座標ファイルをもとに、フォトマスクを第1の欠陥座標位置へ移動する。
図10は、光学顕微鏡で撮影したフォトマスクイメージの例を示す図であり、フォトマスク上の欠陥を示している。図10において、白色部は透過部a(ガラス基板)を示し、斜線部はKrF波長の光において透過率が6%、透過部aとの位相差が180度の遮光膜部bを示す。つまり図10は、KrFスキャナ向けハーフトーンマスクに欠損欠陥部e(必要な遮光膜が欠けてしまった欠陥)がある例を示している。
図11は、光学顕微鏡で撮影したフォトマスクイメージの例を示す図であり、図10に示した欠損欠陥部eをイオンビーム(例えばGaイオンビーム)とアシストガス(デポジションガス)を用いたFIBフォトマスク欠陥修正装置にて修正したイメージを示している。図11において、欠陥を修正した箇所、すなわち必要な遮光膜が欠けている箇所にある細かい斜線部で示す長方形の欠損欠陥修正部fは、FIBフォトマスク欠陥修正装置でイオンビームとデポジションガスを使って堆積した堆積膜である。一般に、イオンビームとデポジションガスを使って堆積した膜の材質はカーボンであり、遮光膜の透過率の値と同等にするように堆積膜の膜厚が調整されるが、この堆積膜を通過した光の位相を変化させることはできない。
図12は、欠陥修正後のフォトマスクの輪郭イメージの例を示す図である。図12は、図11に示したFIBフォトマスク欠陥修正装置で欠損欠陥部に堆積膜を堆積したフォトマスクの二次電子像から輪郭データを求めたイメージを示している。この輪郭データは、フォトマスクの寸法測長時に用いた閾値と同じ閾値で求められたものである。図12では、欠損欠陥部に堆積した堆積膜部分12aの輪郭データも得ることができている。しかし、すでに述べたように、一般にイオンビームとデポジションガスを使って堆積した堆積膜の材質はカーボンであり、透過率がKrFハーフトーンマスクのものと同等になるように堆積膜の膜厚が調整されるが、この堆積膜を通過した光の位相を変化させることはできない。よって、欠損欠陥部に堆積させた堆積膜部分の透過率および位相の値を、正常部のものと同じ値に設定することはできない。
そこで、FIBフォトマスク欠陥修正装置から、欠損部分の箇所の修正時にGaイオンビームを照射した修正領域の情報を得て、図13に示す輪郭データおよび透過率・位相のパラメータを使ってウェハへの転写像をシミュレーションする。つまり、パターン13aへの透過率、位相のパラメータは各々6%、180度、パターン13bへの透過率、位相のパラメータは各々100%、0度、パターン13cへの透過率、位相のパラメータは各々6%、0度とし、さらにウェハへ露光する条件(露光波長、NA、σ、照明条件)を入力し、ウェハへの転写像をシミュレーションする。
図14は、図12の輪郭データから求めたウェハへの転写像のシミュレーション結果を示す図であり、図15は、図13の輪郭データから求めたウェハへの転写像のシミュレーション結果を示す図である。
図14,図15における破線L1,L2は、フォトマスクのユーザーから提示されたウェハ上で許容される寸法の範囲を示している。通常、目標とする寸法に対して±10%以内が許容される範囲である。求めたウェハへの転写像のエッジ位置がこの破線L1,L2の間に入っていれば、その欠陥修正箇所は合格となる。もし、破線L1,L2から外側へはみ出した部分があれば、その欠陥修正箇所は不合格となり、再修正するか、そのフォトマスクを破棄することになる。
図14の場合、堆積膜の透過率および位相の変化量が考慮されていない図12の輪郭データからウェハへの転写像をシミュレーションした結果であるため、エッジ位置の欠陥修正箇所は破線L1,L2の間に入っており、この箇所の欠陥修正は合格と判断される。一方図15の場合は、堆積膜の透過率および位相の変化量が考慮されている図13の輪郭データからウェハへの転写像をシミュレーションした結果であり、エッジ位置の欠陥修正箇所は破線L1,L2から外側へはみ出しているため、この箇所の欠陥修正は不合格と判断される。
図16は、本第3の実施の形態に係るFIBフォトマスク欠陥修正装置の構成を示す図である。欠陥座標読み取り部111は、欠陥検査装置が検出した欠陥座標ファイルを読み込む。制御ユニット110は、欠陥座標読み取り部111が読み込んだ欠陥座標ファイルを基に、XYステージ105を第1の欠陥の座標位置へ移動させる。制御ユニット110は、修正指針画像作成部113で作成された修正指針を示す画像を基に、以下の欠陥修正を行う。
イオン源101から発せられたイオンビームは、電子光学系102によりXYステージ105上にあるマスク104に集光され、マスク104から発生する二次電子が二次電子検出系106により受光され、その信号が画像観察部107に送られてマスク104の欠陥画像が得られる。制御ユニット110は、画像観察部107に表示されたマスク104の欠陥部に対して、アシストガス供給用ノズル103からガスを供給し、イオン源101から発せられ電子光学系102を通過したイオンビームを欠陥部に照射し、第1の欠陥を修正する。
次に、第1の欠陥を修正した後のマスク画像(二次電子像)を、二次電子検出系106を介して画像観察部107にて得る。画像観察部107にて得られたマスク画像が画像データ変換部108により輪郭データに変換される。また、イオンビーム照射エリア取得部109は、第1の欠陥の修正時にマスク104にイオンビームを照射したエリアの位置・領域情報を制御ユニット110から取得し、これも画像データ変換部108へ送られ、画像観察部107で得られたマスク画像(二次電子像)の輪郭データと合成され、かつ遮光膜部・透過部・欠陥修正部の透過率及び位相の値が設定され、転写像シミュレーション用データが作成される。
この転写像シミュレーション用データが画像データ変換部108から制御ユニット110を介して転写像シミュレータ112に送られる。転写像シミュレータ112では、ウェハへの転写条件であるリソ条件(露光波長、NA、σ、照明条件)が入力され、ウェハへの転写シミュレーション像が得られる。制御ユニット110は、転写像シミュレータ112で得られたウェハへの転写シミュレーション像において、フォトマスクの修正箇所の寸法が許容範囲内に入っていれば、修正箇所は合格であると判断し、XYステージ105を第2の欠陥の座標位置へ移動する。
図17は、本第3の実施の形態に係る欠陥修正箇所保証方法の手順を示すフローチャートである。以下、図17を基に欠陥修正箇所保証の手順を説明する。
まず、ステップS21で、操作者がフォトマスクをFIBフォトマスク欠陥修正装置にセットする。ステップS22で、欠陥座標読み取り部111は欠陥検査装置から、欠陥修正装置にセットされたフォトマスクの検査結果ファイル、つまり欠陥座標が記されたファイルを読み込む。ステップS23で、制御ユニット110は、この欠陥座標ファイルを基に、フォトマスク104がセットされたXYステージ105を欠陥の座標位置へ移動する。
次に、ステップS24で、制御ユニット110は欠陥を修正する。ステップS25で、画像観察部107は欠陥修正箇所の二次電子像を取得し、ステップS26で、イオンビーム照射エリア取得部109は、欠陥修正箇所を含む周辺の欠陥修正エリアの位置・領域情報を取得する。ステップS27で、画像データ変換部108は、ステップS25で取得した欠陥修正箇所の二次電子像とステップS26で取得した欠陥修正エリアの位置・領域情報を合成する。ステップS28で、画像データ変換部108は転写像シミュレーション用データへの変換を実施する。このとき、遮光膜部・透過部・欠陥修正部の透過率および位相の値が設定される。
ステップS29で、転写像シミュレータ112は、転写像シミュレーション用データと、ウェハへ転写するときの条件であるリソ条件(露光波長、NA、σ、照明条件)を用いて、ウェハへの転写シミュレーション像を得る。ステップS30で、制御ユニット110は、得られたウェハへの転写シミュレーション像にて、欠陥修正箇所の寸法が許容範囲内であるか否かを評価し、許容範囲内であれば、欠陥修正は合格と判断され、次の欠陥を修正するためにステップS22へ戻る。許容範囲からはずれた場合は、欠陥修正は不合格と判断され、再修正するためにステップS24へ戻る。
上記第3の実施の形態では、フォトマスク欠陥検査装置にて検出された欠陥をフォトマスク欠陥修正装置にて修正し、欠陥修正後のフォトマスクの二次電子像から輪郭データを求め、この輪郭データからシミュレーションによって求めたウェハへの転写像を使って、修正された箇所の合否を判定する。さらに、フォトマスク欠陥修正装置での欠陥修正において生じる欠陥修正箇所の透過率及び位相の変化もこの輪郭データに与えてウェハへの転写像をシミュレーションし、その像から修正箇所の合否を判定判断する。従来、フォトマスクの欠陥修正箇所の保証は、AIMSなどのウェハへの露光装置と同じ波長の光源や、同じ光学系(NA,σ,照明条件)をもった顕微鏡で実施されていた。これに対し本実施の形態により、欠陥修正後のフォトマスクの輪郭データと修正された領域を合成した像を使ってウェハへの転写像シミュレーションを実施することで、AIMSを用いた従来の方法よりも簡単で迅速な保証を実現することができる。
なお、本発明は上記各実施の形態のみに限定されず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施できる。
第1の実施の形態においてシミュレーションに入力されるパターンに係る図。 第1の実施の形態の処理手順を示すフローチャート。 第2の実施の形態に関るマスクパターン形状評価装置の構成を示すブロック図と入力情報を示す図。 第3の実施の形態に関る光学顕微鏡で撮影したフォトマスクイメージの例を示す図。 第3の実施の形態に関る光学顕微鏡で撮影したフォトマスクイメージの例を示す図。 第3の実施の形態に関るマスク欠陥修正後の輪郭イメージを示す図。 第3の実施の形態に関るウェハ転写像シミュレーション用データを示す図。 第3の実施の形態に関るウェハへの転写像のシミュレーション結果を示す図。 第3の実施の形態に関るウェハへの転写像のシミュレーション結果を示す図。 第3の実施の形態に関る光学顕微鏡で撮影したフォトマスクイメージの例を示す図。 第3の実施の形態に関る光学顕微鏡で撮影したフォトマスクイメージの例を示す図。 第3の実施の形態に関るマスク欠陥修正後の輪郭イメージを示す図。 第3の実施の形態に関るウェハ転写像シミュレーション用データを示す図。 第3の実施の形態に関るウェハへの転写像のシミュレーション結果を示す図。 第3の実施の形態に関るウェハへの転写像のシミュレーション結果を示す図。 第3の実施の形態に係るFIBフォトマスク欠陥修正装置の構成を示す図。 第3の実施の形態に係る欠陥修正箇所保証方法の手順を示すフローチャート。 従来例においてシミュレーションに入力されるパターンに係る図。 従来例に係るAIMSの構成を示す概略図。
符号の説明
1a…フォトマスク上の透過領域 1b…画像からの輪郭抽出データでの透過領域 1c…CADデータ上での透過領域 2a…フォトマスク上の遮光領域 2b…画像からの輪郭抽出データでの遮光領域 2c…CADデータでの遮光領域 3a…フォトマスク上の欠陥部位 3b…画像からの輪郭抽出データでの欠陥部位 4…フォトマスク上のパターン画像取得領域 4a…シミュレーション入力データでの画像取得に対応する領域 5…シミュレーション入力データの必要領域 27…フォトマスク 28…電子顕微鏡(SEM) 29…電子銃 30…電子光学系 31…XYステージ 32…2次電子検出装置 33…制御計算機 34…表示装置 35…入力装置 36…制御回路装置 37…データ記憶装置 38…画像処理装置 39…欠陥位置情報 40…設計データ 41…リソグラフィ条件 43…電子 44…2次電子 a…透過部 b…遮光膜部 c…残留欠陥部 d…残留欠陥修正部 e…欠損欠陥部 f…欠損欠陥修正部 101…イオン源 102…電子光学系 103…アシストガス供給用ノズル 104…マスク 105…XYステージ 106…二次電子検出系 107…画像観察部 108…画像データ変換部 109…イオンビーム照射エリア取得部 110…制御ユニット 111…欠陥座標読み取り部 112…転写像シミュレータ 113…修正指針画像作成部

Claims (8)

  1. フォトマスク上に形成されたパターンの欠陥を検出する工程と、
    前記欠陥を包括する前記フォトマスク上の第1の領域のパターン画像を取得する工程と、
    取得したパターン画像からパターン輪郭を抽出してパターン輪郭抽出データを取得する工程と、
    前記パターン輪郭抽出データと前記フォトマスク上の画素サイズとを基に第1の図形データを生成する工程と、
    前記フォトマスクの設計データから、前記第1の領域を含む第2の領域に対応するパターンデータを取得する工程と、
    取得したパターンデータから第2の図形データを生成する工程と、
    前記第1の図形データと前記第2の図形データが重なる領域においてのみ、前記第2の図形データを前記第1の図形データに置き換えて第3の図形データを生成する工程と、
    前記第2の図形データと前記第3のデータが表すパターン形状の転写パターンをそれぞれ生成する工程と、
    これら転写パターンを比較して前記欠陥を修正する必要があるか否かを判定する工程とを、
    有することを特徴としたフォトマスク製造方法。
  2. 前記第1の領域のパターン画像は、走査型電子顕微鏡により取得することを特徴とする請求項1に記載のフォトマスク製造方法。
  3. 前記第3の図形データを生成する工程の前に、
    前記第1の図形データと前記第2の図形データとで共通する領域における任意数の任意位置のパターンエッジを選択し、前記第1の図形データの前記パターンエッジと前記第2の図形データの前記パターンエッジとの水平方向及びそれと直行する方向の各距離の差が最小になるように、前記第1の図形データと前記第2の図形データの水平方向及びそれとは直行する方向の各位置を調整する工程を有することを特徴とする請求項1に記載のフォトマスク製造方法。
  4. 前記第3の図形データを生成する工程の前に、
    前記第1の図形データにおける任意数の任意位置の互いに並行するパターンエッジの対を選択し、前記パターンエッジの対の間の距離と、前記パターンエッジの対に対応する前記第2の図形データにおけるパターンエッジの対の間の距離との差を求め、この差分だけ前記第2の図形データのパターンの太さを増減する工程を有することを特徴とする請求項1に記載のフォトマスク製造方法。
  5. 欠陥が修正されたフォトマスクの輪郭データを得る工程と、
    欠陥修正時にビームを照射した前記フォトマスクの修正領域の情報を得る工程と、
    透過率及び位相の情報を与えられた前記輪郭データと、透過率及び位相の変化量の情報を与えられた前記修正領域の情報とを合成して基板への転写像を求める工程と、
    前記基板への転写像から前記フォトマスクの修正箇所の合否を判定する工程と、
    を有することを特徴とするフォトマスク欠陥修正箇所判定方法。
  6. 前記欠陥が残留欠陥又は欠損欠陥のいずれかであることを特徴とする請求項5に記載のフォトマスク欠陥修正箇所判定方法。
  7. 前記合否を判定する工程は、前記基板への転写像における修正箇所のエッジ位置が予め設定された範囲内であるか否かによって合否判定をすることを特徴とする請求項5に記載のフォトマスク欠陥修正箇所判定方法。
  8. 欠陥が修正されたフォトマスクの輪郭データを得る手段と、
    欠陥修正時にビームを照射した前記フォトマスクの修正領域の情報を得る手段と、
    透過率及び位相の情報を与えられた前記輪郭データと、透過率及び位相の変化量の情報を与えられた前記修正領域の情報とを合成して基板への転写像を求める手段と、
    前記基板への転写像から前記フォトマスクの修正箇所の合否を判定する手段と、
    を具備したことを特徴とするフォトマスク欠陥修正箇所判定装置。
JP2004126795A 2004-04-22 2004-04-22 フォトマスク製造方法、フォトマスク欠陥修正箇所判定方法、及びフォトマスク欠陥修正箇所判定装置 Pending JP2005309140A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004126795A JP2005309140A (ja) 2004-04-22 2004-04-22 フォトマスク製造方法、フォトマスク欠陥修正箇所判定方法、及びフォトマスク欠陥修正箇所判定装置
US11/110,915 US7454051B2 (en) 2004-04-22 2005-04-21 Method of manufacturing photo mask, mask pattern shape evaluation apparatus, method of judging photo mask defect corrected portion, photo mask defect corrected portion judgment apparatus, and method of manufacturing a semiconductor device
US12/252,915 US7831085B2 (en) 2004-04-22 2008-10-16 Method of manufacturing photo mask, mask pattern shape evaluation apparatus, method of judging photo mask defect corrected portion, photo mask defect corrected portion judgment apparatus, and method of manufacturing a semiconductor device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004126795A JP2005309140A (ja) 2004-04-22 2004-04-22 フォトマスク製造方法、フォトマスク欠陥修正箇所判定方法、及びフォトマスク欠陥修正箇所判定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005309140A true JP2005309140A (ja) 2005-11-04

Family

ID=35136469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004126795A Pending JP2005309140A (ja) 2004-04-22 2004-04-22 フォトマスク製造方法、フォトマスク欠陥修正箇所判定方法、及びフォトマスク欠陥修正箇所判定装置

Country Status (2)

Country Link
US (2) US7454051B2 (ja)
JP (1) JP2005309140A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007317921A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Toshiba Corp リソグラフィ・シミュレーション方法及びプログラム
JP2008026821A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Toshiba Corp パターン評価方法と評価装置及びパターン評価プログラム
JP2009092954A (ja) * 2007-10-09 2009-04-30 Toshiba Corp パターン評価方法
WO2010146927A1 (ja) * 2009-06-19 2010-12-23 株式会社アドバンテスト パターン検査装置及びパターン検査方法
JP2011510353A (ja) * 2008-01-30 2011-03-31 コリア リサーチ インスティテュート オブ スタンダーズ アンド サイエンス フォトマスクの修理装置及びこれを利用した修理方法
JP2011221499A (ja) * 2010-02-01 2011-11-04 Nuflare Technology Inc 欠陥推定装置および欠陥推定方法並びに検査装置および検査方法
US8090188B2 (en) 2006-07-26 2012-01-03 Elpida Memory, Inc. Apparatus including defect correcting system which repeats a correcting of a reticle pattern defect and a correcting method using the apparatus
JP2012513615A (ja) * 2008-12-23 2012-06-14 カールツァイス エスエムエス ゲーエムベーハー フォトマスクの基板の端縁における、または端縁に近接した欠陥の修復形状を測定する方法
WO2014112622A1 (ja) * 2013-01-21 2014-07-24 株式会社日立国際電気 撮像装置及びそれを用いた蒸着装置
US9483819B2 (en) 2013-01-29 2016-11-01 Kla-Tencor Corporation Contour-based array inspection of patterned defects

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8137870B2 (en) * 2005-06-14 2012-03-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of manufacturing photomask
JP4744980B2 (ja) 2005-08-25 2011-08-10 株式会社東芝 パターン検証方法、そのプログラム、半導体装置の製造方法
KR100699899B1 (ko) * 2006-05-08 2007-03-28 삼성전자주식회사 집적회로 장치 제조용 마스크 검사 장치 및 그 검사 방법
US8644588B2 (en) * 2006-09-20 2014-02-04 Luminescent Technologies, Inc. Photo-mask and wafer image reconstruction
JP4943304B2 (ja) * 2006-12-05 2012-05-30 株式会社 Ngr パターン検査装置および方法
JP4846635B2 (ja) * 2007-03-22 2011-12-28 株式会社東芝 パターン情報生成方法
US8355562B2 (en) * 2007-08-23 2013-01-15 Hitachi High-Technologies Corporation Pattern shape evaluation method
US20090060317A1 (en) * 2007-08-31 2009-03-05 William Volk Mask defect repair through wafer plane modeling
US8068674B2 (en) * 2007-09-04 2011-11-29 Evolution Robotics Retail, Inc. UPC substitution fraud prevention
JP4554691B2 (ja) * 2008-02-25 2010-09-29 アドバンスド・マスク・インスペクション・テクノロジー株式会社 補正パターン画像生成装置、パターン検査装置および補正パターン画像生成方法
JP5429869B2 (ja) 2008-12-22 2014-02-26 株式会社 Ngr パターン検査装置および方法
JP5641463B2 (ja) * 2009-01-27 2014-12-17 株式会社日立ハイテクノロジーズ 欠陥検査装置及びその方法
JP2010256043A (ja) * 2009-04-21 2010-11-11 Nuflare Technology Inc 欠陥検出感度評価用パターンの欠陥サイズ算出方法及び感度表作成方法
JP5422411B2 (ja) * 2010-01-22 2014-02-19 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子線装置によって得られた画像データの輪郭線抽出方法、及び輪郭線抽出装置
KR101866448B1 (ko) * 2011-02-10 2018-06-11 삼성전자주식회사 포토마스크 형성 방법, 이를 수행하는 프로그래밍된 명령을 저장하는 컴퓨터에서 판독 가능한 저장 매체 및 마스크 이미징 시스템
JP5651511B2 (ja) 2011-03-22 2015-01-14 株式会社東芝 フォトマスクのパターンの輪郭抽出方法、輪郭抽出装置
JP5659086B2 (ja) * 2011-05-30 2015-01-28 株式会社東芝 反射型マスクの欠陥修正方法
KR102582665B1 (ko) * 2016-10-07 2023-09-25 삼성전자주식회사 집적 회로의 패턴들을 평가하는 시스템 및 방법
CN115561975B (zh) * 2022-11-07 2023-04-25 华芯程(杭州)科技有限公司 一种opc验证缺陷的方法、装置及设备

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0887103A (ja) * 1994-09-16 1996-04-02 Toshiba Corp 位相シフトマスクの欠陥修正方法
JPH10301258A (ja) * 1997-04-30 1998-11-13 Toppan Printing Co Ltd フォトマスク欠陥解析装置および欠陥解析方法ならびに該欠陥解析プログラムを記録した記録媒体
JP2000147748A (ja) * 1998-11-18 2000-05-26 Toppan Printing Co Ltd フォトマスク外観検査装置
JP2002229179A (ja) * 2001-02-07 2002-08-14 Nec Microsystems Ltd 光近接効果補正方法
JP2002323749A (ja) * 2001-04-25 2002-11-08 Dainippon Printing Co Ltd フォトマスクの欠陥部ないし修正後の欠陥部の判定方法
JP2002543470A (ja) * 1999-04-30 2002-12-17 メンター・グラフィクス・コーポレーション 補正の再使用による合理的なicマスク・レイアウトの光学的プロセス補正
JP2004037579A (ja) * 2002-06-28 2004-02-05 Toshiba Corp マスクの欠陥修正方法、マスクの欠陥修正装置、および半導体装置の製造方法

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4522923A (en) * 1983-10-03 1985-06-11 Genetic Diagnostics Corporation Self-contained assay method and kit
US5798215A (en) * 1993-02-18 1998-08-25 Biocircuits Corporation Device for use in analyte detection assays
JP2776416B2 (ja) 1996-05-07 1998-07-16 日本電気株式会社 レチクル外観検査装置
SK118099A3 (en) * 1997-02-28 2000-05-16 Burstein Lab Inc Laboratory in a disk
US6632399B1 (en) * 1998-05-22 2003-10-14 Tecan Trading Ag Devices and methods for using centripetal acceleration to drive fluid movement in a microfluidics system for performing biological fluid assays
US6757645B2 (en) 1997-09-17 2004-06-29 Numerical Technologies, Inc. Visual inspection and verification system
JP4076644B2 (ja) 1997-12-05 2008-04-16 株式会社ルネサステクノロジ パターン歪検出装置及び検出方法
US6091845A (en) 1998-02-24 2000-07-18 Micron Technology, Inc. Inspection technique of photomask
JP2000122265A (ja) 1998-10-13 2000-04-28 Toppan Printing Co Ltd フォトマスク外観検査装置
WO2000046595A1 (en) * 1999-02-03 2000-08-10 Aclara Biosciences, Inc. Multichannel control in microfluidics
GB0004427D0 (en) * 2000-02-24 2000-04-12 Xeikon Nv Cleaning device
JP3968209B2 (ja) 2000-06-29 2007-08-29 株式会社東芝 フォトマスク欠陥転写特性評価方法、フォトマスク欠陥修正方法及び半導体装置の製造方法
FR2817961B1 (fr) * 2000-12-08 2003-08-01 Diagast Barriere de separation temporaire, recipient la comprenant et procede de mise en oeuvre d'un test dans ce recipient
US7010391B2 (en) * 2001-03-28 2006-03-07 Handylab, Inc. Methods and systems for control of microfluidic devices
US7314763B2 (en) * 2002-08-27 2008-01-01 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Fluidics-based assay devices
US7152219B2 (en) * 2002-12-10 2006-12-19 Synopsys Inc. Reference image generation from subject image for photolithography mask analysis
US7003758B2 (en) * 2003-10-07 2006-02-21 Brion Technologies, Inc. System and method for lithography simulation

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0887103A (ja) * 1994-09-16 1996-04-02 Toshiba Corp 位相シフトマスクの欠陥修正方法
JPH10301258A (ja) * 1997-04-30 1998-11-13 Toppan Printing Co Ltd フォトマスク欠陥解析装置および欠陥解析方法ならびに該欠陥解析プログラムを記録した記録媒体
JP2000147748A (ja) * 1998-11-18 2000-05-26 Toppan Printing Co Ltd フォトマスク外観検査装置
JP2002543470A (ja) * 1999-04-30 2002-12-17 メンター・グラフィクス・コーポレーション 補正の再使用による合理的なicマスク・レイアウトの光学的プロセス補正
JP2002229179A (ja) * 2001-02-07 2002-08-14 Nec Microsystems Ltd 光近接効果補正方法
JP2002323749A (ja) * 2001-04-25 2002-11-08 Dainippon Printing Co Ltd フォトマスクの欠陥部ないし修正後の欠陥部の判定方法
JP2004037579A (ja) * 2002-06-28 2004-02-05 Toshiba Corp マスクの欠陥修正方法、マスクの欠陥修正装置、および半導体装置の製造方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007317921A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Toshiba Corp リソグラフィ・シミュレーション方法及びプログラム
JP4675854B2 (ja) * 2006-07-25 2011-04-27 株式会社東芝 パターン評価方法と評価装置及びパターン評価プログラム
JP2008026821A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Toshiba Corp パターン評価方法と評価装置及びパターン評価プログラム
US8090188B2 (en) 2006-07-26 2012-01-03 Elpida Memory, Inc. Apparatus including defect correcting system which repeats a correcting of a reticle pattern defect and a correcting method using the apparatus
JP2009092954A (ja) * 2007-10-09 2009-04-30 Toshiba Corp パターン評価方法
JP2011510353A (ja) * 2008-01-30 2011-03-31 コリア リサーチ インスティテュート オブ スタンダーズ アンド サイエンス フォトマスクの修理装置及びこれを利用した修理方法
JP2012513615A (ja) * 2008-12-23 2012-06-14 カールツァイス エスエムエス ゲーエムベーハー フォトマスクの基板の端縁における、または端縁に近接した欠陥の修復形状を測定する方法
JP2011002386A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Advantest Corp パターン検査装置及びパターン検査方法
WO2010146927A1 (ja) * 2009-06-19 2010-12-23 株式会社アドバンテスト パターン検査装置及びパターン検査方法
US8698081B2 (en) 2009-06-19 2014-04-15 Advantest Corp. Pattern inspection apparatus and pattern inspection method
JP2011221499A (ja) * 2010-02-01 2011-11-04 Nuflare Technology Inc 欠陥推定装置および欠陥推定方法並びに検査装置および検査方法
WO2014112622A1 (ja) * 2013-01-21 2014-07-24 株式会社日立国際電気 撮像装置及びそれを用いた蒸着装置
US9483819B2 (en) 2013-01-29 2016-11-01 Kla-Tencor Corporation Contour-based array inspection of patterned defects

Also Published As

Publication number Publication date
US20050238221A1 (en) 2005-10-27
US20090087081A1 (en) 2009-04-02
US7831085B2 (en) 2010-11-09
US7454051B2 (en) 2008-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7831085B2 (en) Method of manufacturing photo mask, mask pattern shape evaluation apparatus, method of judging photo mask defect corrected portion, photo mask defect corrected portion judgment apparatus, and method of manufacturing a semiconductor device
JP6342436B2 (ja) Euvフォトマスクの欠陥を解析かつ除去する方法及び装置
KR102068649B1 (ko) 패턴 검사 장치, 패턴 위치 계측 장치, 공간상 계측 시스템, 공간상 계측 방법, 패턴 위치 보수 장치, 패턴 위치 보수 방법, 공간상 데이터 처리 장치, 공간상 데이터 처리 방법, 패턴의 노광 장치, 패턴의 노광 방법, 마스크의 제조 방법 및 마스크의 제조 시스템
US7673281B2 (en) Pattern evaluation method and evaluation apparatus and pattern evaluation program
KR101170868B1 (ko) 마스크 디자인과 마스크 제조를 위한 마스크 검사 방법
JP4709639B2 (ja) マスクパターン評価方法及び評価装置
US7313781B2 (en) Image data correction method, lithography simulation method, image data correction system, program, mask and method of manufacturing a semiconductor device
WO2010098017A1 (ja) パターン測定装置
JP2006276214A (ja) 光学画像取得装置、光学画像取得方法、及びマスク検査装置
JP2004530143A (ja) 走査電子顕微鏡におけるプロセス効果および画像化効果をモデリングする装置および方法
JP2009194051A (ja) パターン生成装置およびパターン形状評価装置
JP2007079423A (ja) マスク欠陥検査方法、マスク欠陥検査装置、および半導体装置の製造方法
JP2016194482A (ja) 検査方法および検査装置
JP2010002772A (ja) パターン検証・検査方法、光学像強度分布取得方法および光学像強度分布取得プログラム
JP4860294B2 (ja) 電子顕微鏡
JP6858732B2 (ja) Opc方法、及びそのopc方法を利用したマスク製造方法
US7930654B2 (en) System and method of correcting errors in SEM-measurements
JP2008242112A (ja) マスクパターン評価装置及びフォトマスクの製造方法
JP4334183B2 (ja) マスクの欠陥修正方法、マスクの欠陥修正装置、および半導体装置の製造方法
JP2004094044A (ja) レチクル製造方法
JP4756720B2 (ja) フォトマスク、フォトマスクの製造方法、フォトマスクの検査修正方法、半導体集積回路の製造方法および液晶ディスプレイの製造方法
JP2006014292A (ja) 画像データの補正方法、リソグラフィシミュレーション方法、プログラム及びマスク
JP2004157160A (ja) プロセスモデル作成方法、マスクパターン設計方法、マスクおよび半導体装置の製造方法
JP2006323030A (ja) フォトマスク検査方法、フォトマスク検査装置、フォトマスク製造装置および方法
KR100611400B1 (ko) 마스크 패턴의 왜곡 현상 보정 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090414

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100810