JP2005309049A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パネル面に画素回路が行列状に配置され、水平駆動回路57は、1H反転させて信号電位を生成して出力し、垂直駆動回路56は、パネルの上部および下部の各パネル領域に対して、任意のフィールドで画素電位の極性を相互に反転させ、さらに、各パネル領域に対して、画素電位の極性をフィールド毎に順次反転させるように、走査線を選択して水平駆動回路57からの信号電位を画素回路の液晶セルLCに書き込む。
【選択図】図2
Description
ここで、交流駆動化されたアナログ映像信号とは、液晶に同極性の直流電位が印加され続けることによって液晶の比抵抗(物質固有の抵抗値)等が劣化することを防ぐために、コモン電位Vcomを中心に、所定の周期により極性が反転するアナログ映像信号のことをいう。
1F反転駆動によれば、各フィールドにおいて映像信号が同極性となるので、各画素間に縦方向の電界がかからず、液晶配向の乱れが発生しない。したがって、黒表示時の光漏れがないため、高コントラストが達成できる。また、VA液晶(垂直配向型液晶)を用いた長寿命化が可能となる利点がある。
この点について、添付図面に関連付けて説明する。
図10は、1F反転駆動方式における信号線電位と画素電位との関係を示すタイミングチャートであり、(A)は、コモン電位を7.5Vとして、一定の中間色調を表す信号線電位の波形であり、(B)〜(G)は、パネル位置が上から下にかけてそれぞれ異なる走査線のゲートパルスVG1〜6と、画素電位VP1〜6とを、それぞれ示す。
1F反転駆動方式では、1フィールド期間中、パネルの上から下に向けて順次走査線を駆動していくので、図10に示すように、ゲートパルスVG1からゲートパルスVG6に向けて順次に立ち上がり、それに応じて、順次信号線電位が各パネル位置の画素に書き込まれていく。
画素電位のリークは、画素トランジスタのソース電位、すなわち、信号線電位と、画素トランジスタのドレイン電位、すなわち、画素電位との差が大きい場合に発生するので、図中点線で示したように、ゲートパルスの立ち上がりタイミングに応じて、パネル位置によりリーク期間LPが異なる。これに起因して、図12に示すように、パネルの上から下にかけて、徐々に色が白方向(ノーマリーホワイトモードの場合)となるシェーディング不良が発生することになる。
図1は、本発明の一実施形態に係るアクティブマトリックス型の液晶表示装置1の構成例を示すブロック図である。同図から明らかなように、液晶表示装置1は、映像信号処理部2、タイミングジェネレータ(TG)3、液晶ドライバ4、およびLCDパネルモジュール5を有し、電界を印加しない状態で光が通過するノーマリーホワイトモードのパネル構成となっている。
以下、上記構成の液晶表示装置1の各構成要素について説明する。
一般に、映像表示デバイスの入力信号に対する表示出力は、人間の目にとって線形に変化しているように見えないので、これを調整するためガンマ補正をおこなっている。すなわち、外部から入力されたRGBの映像信号は、LCDパネルモジュール5に実装される液晶の電位−透過率特性(V−T特性)に合ったガンマ補正が行われて出力される。
図2に、LCDパネルモジュール5の回路構成の一例を示す。
ここでは、図面の簡略化のため、3行(n−1行〜n+1行)4列(m−1列〜m+2列)の画素配列の場合を例として示している。
液晶セルLCは、画素電極が薄膜トランジスタTFTのドレイン電極に接続され、対向電極がコモン線55に接続されている。保持容量Csは、薄膜トランジスタTFTのドレイン電極とコモン線55との間に接続されている。コモン線55には、基準電位であるコモン電位Vcomが印加されている。
水平駆動回路57は、水平スタートパルスHSTに応答して水平駆動を開始し、水平クロックパルスHCKに同期してアナログ映像信号を1H毎に順次サンプリングする。
垂直駆動回路56は、垂直スタートパルスVSTに応答して垂直駆動(垂直走査)を開始し、走査線にゲートパルスを送出することによりTFTをオン状態として走査線を選択し、選択された走査線に対して、上述した水平駆動回路57からの映像信号が書き込まれる。
図3は、垂直駆動回路56の駆動による信号線電位と画素電位との関係を示すタイミングチャートであり、(A)は、コモン電位を7.5Vとして、一定の中間色調を表す信号線電位の波形であり、(B)〜(G)は、パネル位置が上から下にかけてそれぞれ異なる走査線のゲートパルスVG1〜6と、画素電位VP1〜6とを、それぞれ示す。
図3において、パネル位置1〜3は、パネルの中央から上部の位置を、パネル位置4〜6は、パネルの中央から下部の位置を、それぞれ例示し、パネル位置3および4は、パネルのほぼ中央位置を示す。
一方、パネル下部のパネル位置4〜6にある走査線は、信号線電位が正極性(10V)であるタイミングで、ゲートパルスがVG4〜6の順に送出され、正極性(10V)の画素電位VP4〜6が書き込まれていく。
一方、パネル下部のパネル位置4〜6にある走査線は、1フィールド目とは逆に、信号線電位が負極性(5V)であるタイミングで、ゲートパルスがVG4〜6の順に送出され、負極性(5V)の画素電位VP4〜6が書き込まれていく。
図4(1)に示すように、従来の1F反転駆動の場合には、各フィールドにおいて、パネルの上から下に向けて走査線を順次駆動していくため、各フィールドにおいては信号線電位の極性は一定であり、フィールド毎に(1F目→2F目→3F目と)その極性が反転していく。
一方、図4(2)に示すように、垂直駆動回路56が行う1/2F反転駆動の場合、各フィールドにおいては、中心位置CLを境にして、パネルの上部と下部で信号線電位の極性が反転し、パネルの上部および下部がそれぞれ1F反転駆動のように、フィールド毎に(1F目→2F目→3F目と)その極性が反転していく。
すなわち、上下の各パネル領域は、それぞれ1F反転駆動のように動作するため、従来の1F反転駆動の利点である表示画像のコントラスト向上とVA液晶(垂直配向型液晶)を用いた長寿命化を図りつつ、従来の1反転駆動の欠点であったカップリング性の縦クロストークを緩和することができる。これは、図3(A)に示すように、信号線電位を1H反転させているため、カップリングによる影響がキャンセルされるからである。
また、パネルの上下いずれかにウィンドウを表示させた場合には、カップリングは0にはならないが1/2のレベルとなり、また、縦方向のクロストークはウィンドウの高さに比例するので1/2となって、合計で縦方向のクロストークのレベルは、1/4となる。この時、画素電位のリークはほとんど発生しないため、縦方向のクロストークのレベルは、実際には、1F反転駆動と比較して、1/5以下程度になる。
図5において、(A)に示す信号線電位および(B)〜(G)に示す各パネル位置の画素電位VP1〜6は、図3と同様であるが、リークによる変化を点線で示している。
信号線電位を1H反転駆動させているため、図5に示すように、パネル位置によらずリーク量は一定となり、シェーディングは発生しない。
図3では、説明の便宜のため、パネル位置に応じて、パネルの中央から上下面にそれぞれ3本の走査線を有する6本の走査線を駆動する場合の例について述べたが、一般的な液晶表示装置では768本の走査線があり、以後の説明においては、走査線1〜768番目のゲートパルスをVG_X(X:1〜768)と称する。
したがって、図6(A)に示すディジタル回路は、パネルの上面、すなわち、1〜384番目の走査線を駆動するためのゲートパルスを生成し、図6(B)に示すディジタル回路は、パネルの下面、すなわち、385〜768番目の走査線を駆動するためのゲートパルスを生成する。
なお、本実施形態では、垂直駆動回路56がタイミングジェネレータ3からVST,VCKの各信号を受けて内部で上記各信号(2VST,2VCK,4VCK,4VCKX)を生成するが、タイミングジェネレータ3側でこれらの各信号を生成した後に、垂直駆動回路56が入力するように構成してもよい。
これにより、図6(A)の回路では、ENB1のタイミングに同期して、図7(H)〜(J)に示すように、順次ゲートパルスVG_384,VG_383,VG_382,…が立ち上がっていく。
一方、図6(B)の回路では、ENB2のタイミングに同期して、図7(K)〜(M)に示すように、順次ゲートパルスVG_385,VG_386,VG_387,…が立ち上がっていく。
ここで、図7(C)および(D)に示すように、ENB1とENB2がHレベルになるタイミングはそれぞれ反転しているので、図6(A)および(B)に示す各ディジタル回路が出力するゲートパルスは、図7(H)〜(M)に示すように、交互に立ち上がることになる。
図8は、各フィールド毎の走査線駆動の順序について説明するための図である。なお、図8では、説明の便宜のため、パネルの上下面にそれぞれ走査線が3本、合計で6本ある場合について図示する。
たとえば、1フィールド目では、パネル上面の走査線から走査を開始し、走査線3→走査線4→走査線2→走査線5→走査線1→走査線6の順に走査を行う。2フィールド目では、パネル下面の走査線から走査を開始し、走査線4→走査線3→走査線5→走査線2→走査線6→走査線1の順に走査を行う。3フィールド目では、また、走査開始の位置を1フィールド目と同様にして行う。
なお、かかる走査線駆動は、図6(A)および(B)に示した各ディジタル回路の出力をフィールド毎に切り替えることで可能となる。
さらに、パネル面内の画素電位がパネル上下でそれぞれ逆極性となるため、パネル前面が同極性となる1F反転駆動と比較して、フリッカ(ちらつき)が緩和される。
たとえば、上述した実施形態においては、走査線の駆動のために、パネルを上部および下部に2分割して相互に反転させる場合について説明したが、2分割に拘泥するものではなく、たとえば、4分割(1/4F反転)や8分割(1/8F反転)など、分割の数を増やすように構成してもよい。
図9に示す1/4F反転駆動の場合も、1/2F反転駆動の場合と同様に、4分割した各パネル領域に対し、任意のフィールドで画素電位の極性を相互に反転させ、さらに、各パネル領域に対して、画素電位の極性をフィールド毎に順次反転させる。
Claims (6)
- 画素回路が行列状に配置され、各列毎に信号線が配線され、各行に走査線が配線される画素部と、
前記画素部を構成する有効画素領域のうち、複数の領域に対して、任意のフィールドで画素回路が保持する画素電位の極性を相互に反転させ、かつ、各領域に対して、前記画素電位の極性をフィールド毎に順次反転させるように、前記画素部の各走査線に走査パルスを与える第1の駆動手段と、
前記第1の駆動手段から前記走査パルスを与えられた走査線に接続された画素回路に対し、前記信号線を通して、水平同期信号に同期して極性を反転させた映像信号を供給する第2の駆動手段と
を有する表示装置。 - 前記第1の駆動手段は、各領域に対して、順に走査パルスを与える
請求項1記載の表示装置。 - 前記第1の駆動手段は、前記複数の領域の数に応じた複数系統のパルス生成手段を含む
請求項1記載の表示装置。 - 画素回路が行列状に配置され、各列毎に信号線が配線され、各行に走査線が配線される画素部と、
前記画素部を構成する有効画素領域の上部領域である第1の領域、および、前記有効画素領域の下部領域である第2の領域に対して、任意のフィールドで画素回路が保持する画素電位の極性を相互に反転させ、かつ、各領域に対して、前記画素電位の極性をフィールド毎に順次反転させるように、前記画素部の各走査線に走査パルスを与える第1の駆動手段と、
前記第1の駆動手段から前記走査パルスを与えられた走査線に接続された画素回路に対し、前記信号線を通して、水平同期信号に同期して極性を反転させた映像信号を供給する第2の駆動手段と
を有する表示装置。 - 前記第1の駆動手段は、前記第1の領域および前記第2の領域に対して、最初に走査パルスを与える領域を、フィールド毎に入れ替える
請求項4記載の表示装置。 - 前記画素回路は、液晶セルを含む
請求項1記載の表示装置。
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JP2011028159A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-10 | Victor Co Of Japan Ltd | 液晶表示装置及び液晶表示装置の駆動方法 |
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