JP2005309010A - クリーニング装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 磨耗耐久性に優れ、良好なクリーニング性能を維持できるクリーニング装置を提供する。
【解決手段】 画像形成装置に備わり、トナー画像を転写材に転写した後の電子写真感光体3表面に残留するトナーを除去するクリーニング装置1は、電子写真感光体3の表面に当接するように設けられるクリーニングブレード23を備える。このクリーニングブレード23には、少なくとも電子写真感光体3と当接する部分に、ポリテトラフルオロエチレン粒子を含有するめっき層27が形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、たとえば電子写真方式の画像形成装置に搭載されるクリーニング装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置における典型的な画像形成は、電子写真感光体の帯電、電子写真感光体を画像情報に応じて露光し静電潜像の形成、静電潜像の現像、現像されたトナー画像の転写材上への転写、電子写真感光体表面のクリーニング等の工程を経て行われる。この一連の工程において、像担持体である電子写真感光体が繰返し使用されるので、画像形成の各工程において電子写真感光体の表面は、常に清浄になっていなければならない。
電子写真感光体の表面におけるたとえば残留トナーなどを除去回収するクリーニング装置のクリーニング動作が不完全であったり、使用につれてクリーニング性能が劣化した場合、電子写真感光体表面のクリーニング状態が不完全となり、いわゆるクリーニング不良が生じるので、形成される画像の品位を著しく悪化させてしまうことになる。
このため、電子写真感光体表面における残留トナー除去手段、すなわちクリーニング手段として、従来から幾多の手段が提案されている。たとえば、ウレタンゴムなどの弾性材料からなる板状のクリーニングブレードのエッジを、電子写真感光体に圧接させて残留トナーを掻取るようなものが、構成が簡単かつコンパクトであり、トナー除去性能にも優れているので、広範に実用されている。
しかしながら、従来広範に使用されているクリーニング手段では、長期間の使用によって、クリーニングブレードのエッジ部分に貯ったトナーが落下せずに固化することがあり、この固化したトナーが、クリーニングブレードを電子写真感光体の表面から持上げてクリーニング機能の低下を招来したり、電子写真感光体の表面に融着するなどして、画像を劣化させるという不都合を生ずる。また、電子写真感光体表面は繰返し画像形成されるのに伴い、表面に微細な傷がつき、またオゾン生成物、フィルミング物質の固着などによって表面状態が徐々に劣化するので、摩擦係数が増大するようになる。電子写真感光体の摩擦係数が増大すると、電子写真感光体と当接するクリーニングブレードとの間の摩擦力も必要以上に大きくなるので、クリーニングブレードはめくれ気味になり、クリーニング不良が発生することがある。
クリーニング装置のクリーニング性能向上を図る従来技術の一つに、クリーニングブレードを、ステンレス金属シート、精密研磨シート、セラミックス薄板等との複合により、像担持体と同等またはそれ以上の摺擦耐性を有する構造とすることによって、磨耗が少なくへたりを生じにくくして、長期にわたり安定したクリーニング性能を発揮しようとするものがある(特許文献1参照)。
また、他の従来技術には、硬さが60〜80°のポリウレタン弾性体から成るクリーニングブレード(特許文献2参照)、硬さが60〜70°かつ130〜250kg/cmの300%モジュラスを有するクリーニングブレード(特許文献3参照)、130〜250kg/cmの300%モジュラスを有しかつ20℃において45%以上の反発弾性を有するクリーニングブレード(特許文献4参照)が提案され、このように硬さ、反発弾性が良好な範囲になるようにブレード用材料を調整して、その耐久性を向上するとともに、電子写真感光体の磨耗およびフィルミングを抑制することが開示される。
さらに他の従来技術には、クリーニング部材をブレードとローラとで構成し、ローラを表面に研磨剤を有する研磨剤付ローラとして、電子写真感光体へのトナー成分および帯電生成物の付着、フィルミングを抑制することが提案される(特許文献5参照)。
しかしながら、前述の従来技術には、以下のような問題がある。従来技術の方法を採用した電子写真システムでは、電子写真感光体における耐磨耗性には優れているけれども、トナー成分等によるフィルミングを生じやすい、電子写真感光体の保護層中におけるフィラーの分散性が良好でないことに起因する凝集体により、電子写真感光体に対するクリーニングブレードの密着性が低下してクリーニング不良を生じやすい、電子写真感光体の静電的安定性および耐久性に悪影響を与えやすい等のいずれかの問題があり、これらの問題をすべてクリアする所望の特性が、未だ得られていないのが実情である。
特開平6−308869号公報 特開平9−230765号公報 特許第2587337号公報 特許第2539317号公報 特開平10−111629号公報
本発明の目的は、長期間の使用においても、磨耗耐久性に優れ、良好なクリーニング性能が維持できるクリーニング装置を提供することにある。
本発明は、電子写真感光体の表面に形成される静電潜像を現像して得られるトナー画像を転写材に転写した後の電子写真感光体表面に残留するトナーを除去するクリーニング装置において、
電子写真感光体の表面に当接するように設けられて残留トナーを掻取るクリーニングブレードを備え、
クリーニングブレードは、少なくとも電子写真感光体と当接する部分に、ポリテトラフルオロエチレン粒子を含有するめっき層が形成されることを特徴とするクリーニング装置である。
また本発明は、めっき層が、ニッケルめっき層であることを特徴とする。
また本発明は、めっき層に含有されるポリテトラフルオロエチレン粒子の含有量が、
めっき層全体に対して20〜30体積%であることを特徴とする。
また本発明は、クリーニングブレードが、振動を吸収する制振特性を有する素材から成ることを特徴とする。
また本発明は、クリーニングブレードは、電子写真感光体の軸線方向に平行な長手方向に予め定める間隔を有するように配列され、電子写真感光体の軸線方向に対して垂直な方向に延びる貫通孔または溝が形成されることを特徴とする。
また本発明は、クリーニングブレードは、所定の形状に加工され、加工面が平滑になるように平滑化処理されて形成されることを特徴とする。
また本発明は、クリーニングブレードが、接地されることを特徴とする。
本発明は、電子写真方式の画像形成装置であって、前記いずれかのクリーニング装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、クリーニングブレードにポリテトラフロオロエチレン(略称PTFE)粒子を含有するめっき層が形成されることによって、トナーに対する離型性が向上されるので、長期間の使用および種々の環境下における使用においても、トナーがクリーニングブレードに融着することが防止され、クリーニング不良の防止が可能になる。
また本発明によれば、めっき層がニッケルめっきから成り導電性に優れるので、電子写真感光体を除電する効果が一層顕著なものとなる。
また本発明によれば、PTFE粒子の含有量が、めっき層全体に対して20〜30体積%の好適範囲に設定されるので、クリーニングブレードのトナーに対する離型性が一層向上される。
また本発明によれば、クリーニングブレードが制振特性を有する素材から成るので、クリーニングブレードと電子写真感光体との摺接によって発生する振動を、クリーニングブレードが吸収して電子写真感光体に対する当接圧を均一にすることができる。このことによって、電子写真感光体の損傷を低減することができ、クリーニングブレードおよび電子写真感光体の長寿命化が実現される。
また本発明によれば、クリーニングブレードには、電子写真感光体の軸線方向に平行な長手方向に予め定める間隔を有するように配列され、電子写真感光体の軸線方向に対して垂直な方向に延びる貫通孔または溝が形成されるので、クリーニングブレードの剛性が低下し、電子写真感光体に対するクリーニングブレードの当接を柔軟にすることが可能になり当接圧が均一化される。このことによって、電子写真感光体の損傷が低減されるので、クリーニングブレードおよび電子写真感光体の長寿命化が実現される。
また本発明によれば、クリーニングブレードは、所定形状に加工された後、平滑化処理が施されて、たとえばばりなどが軽減されるので、電子写真感光体に対して当接するとき、電子写真感光体の表面を傷付けることが防止される。このことによって、クリーニングブレードおよび電子写真感光体の長寿命化が実現される。
また本発明によれば、クリーニングブレードが接地されることによって電子写真感光体に対する除電効果を有するので、現像時の残留電位をなくすることができ、形成される画像の高画質を維持することが可能になる。
本発明によれば、電子写真感光体のクリーニング性に優れ、長期間にわたって高品質を維持して画像を形成することができる画像形成装置が提供される。
図1は本発明の実施の一形態であるクリーニング装置1の構成を簡略化して示す図であり、図2は図1に示すクリーニング装置1を備える本発明のもう一つの実施形態である画像形成装置2の構成を簡略化して示す図である。
クリーニング装置1を備える画像形成装置2は、電子写真感光体3(以後、単に感光体と略称する)と、帯電器4と、露光装置5と、現像器6と、転写紙供給装置7と、転写帯電器8と、分離帯電器9と、搬送系10とを含んで構成される。これらの各装置は、矢符11にて示す感光体3の回転方向上流側から下流側に向ってこの順序で設けられる。
帯電器4は、感光体3を一様な電位に帯電させる。感光体3は、感光層を有し、一様な電位に帯電された状態で、画像情報に応じた光で露光されることによって静電潜像が形成される。感光体3を露光する露光装置5は、たとえば発光ダイオード(LED)アレイなどを備え、光出射および光走査が可能な装置である。露光装置5は、画像読取装置によって読取られた画像情報またはパーソナルコンピュータから出力される画像情報などに応じて、光を出射および感光体3の表面を光走査して静電潜像を形成する。
現像器6は、現像剤を収容する現像剤収容部12と、感光体3を臨み現像剤収容部12に回転自在に支持されて感光体3の表面に現像剤を供給する現像ローラ13と、現像剤収容部12に設けられる不図示の現像剤攪拌供給部材とを含む構成である。この現像器6が、感光体3に形成される静電潜像に現像剤中のトナーを供給することによって、静電潜像が現像されて可視像であるトナー画像が形成される。
転写紙供給装置7は、感光体3の表面に形成されるトナー画像の矢符11方向への回転移動に同期するように転写材であるたとえば記録紙14を送給するレジストローラ15と、記録紙14の搬送台16とを含み、感光体3と転写帯電器8との間へ記録紙14を供給する。
転写帯電器8は、転写紙供給装置7によって供給される記録紙14を、感光体3と逆の電位に帯電させる装置であり、このことによって、感光体3表面のトナー画像を記録紙14上へ転写する。分離帯電器9は、記録紙14を帯電させることによって感光体3から分離する。搬送系10は、駆動ローラ17と、従動ローラ18と、駆動ローラ17と従動ローラ18とに巻きまわされる無端状ベルト19とを含み、トナー画像が転写された記録紙14を不図示の定着装置へと搬送する。定着装置では、記録紙14上のトナー画像が加熱加圧されて定着画像となり、画像形成装置外へ排出される。
トナー画像を記録紙14に転写させた後の感光体3は、さらに矢符11方向へ回転を続け、その表面において転写されずに残留した残留トナー、紙粉などの付着物が、クリーニング装置1によって除去され、再び帯電器4による帯電以降の動作が行われる。
クリーニング装置1は、感光体3の表面から除去される残留トナーなどの付着物を収容するトナー回収部21と、ブレード支持部材22を介してトナー回収部21に装着され、感光体3の表面に当接するように設けられて残留トナー、紙粉などの付着物を掻取るクリーニングブレード23とを備える。
トナー回収部21は、たとえば硬質の合成樹脂などからなる容器状部材、いわゆるケーシングであり、感光体3を臨む位置に開口部24が形成される。開口部24に臨むトナー回収部21の上縁部分にブレード支持部材22が設けられる。ブレード支持部材22は、導電線25によって接地される。このブレード支持部材22にクリーニングブレード23が装着されるので、クリーニングブレード23が接地されることになる。さらに、クリーニングブレード23の自由端が感光体3の表面に当接されるので、クリーニングブレード23およびブレード支持部材22を介して感光体3が除電される。
クリーニングブレード23は、平面形状がほぼ長方形の平板であり、ブレード基板26と、ブレード基板26の表面を覆うように形成されるめっき層27とを含む。ブレード基板26は、良好なクリーニング性能を得るために、感光体3との密着性を確保できる程度の弾性を有するものであればよく、その素材としては、特に限定されないけれども、ステンレス鋼、アルミ合金、炭素鋼、制振合金等が挙げられる。なかでもブレード基板26には、振動を吸収する制振特性を有する制振合金が好ましく用いられる。制振合金には、大別して「複合型」、「強磁性型」、「転位型」、「双晶型」の4種類があるけれども、ブレード基板26の素材として、これらは特に限定されるものではなく、その制振性能に応じて自由に選択できる。
クリーニングブレード23は、後述するような条件で感光体3に当接され、感光体3表面の付着物を掻取るけれども、画像形成装置2本体の振動に起因する強制加振、また感光体3表面の付着物との摺接による振動などが生じる。したがって、クリーニングブレード23の制振性が小さいと、残留振動が長く続き、広い領域でクリーニング不良が発生するおそれがある。しかしながら、制振性能に富む制振合金をブレード基板26として用いることによって、クリーニングブレード23は、上記のような振動を速やかに減衰させることができるので、クリーニング不良の発生が極めて狭い領域に抑制され、画質低下を防ぐことが可能になる。
本発明のクリーニングブレード23は、ブレード基板26の表面を覆うようにめっき層27が形成され、さらに、めっき層27中には、PTFE粒子がめっき層27全体に対して20〜30体積%含有されることを特徴とする。めっき層27を構成するめっきは、特に限定されることはないけれども、感光体3に当接し感光体3を除電する作用および適度な硬さを有し耐磨耗性に優れることからニッケル(Ni)めっきであることが好ましい。Niめっきは、電解めっきまたは無電解(化学)めっきのいずれで施されてもよい。Niめっきによって形成されるめっき層27は、純Niから成るめっきであってもよく、またNiをベースとする複合めっき、たとえば銀(Ag)、銅(Cu)、鉄(Fe)、亜鉛(Zn)、錫(Sn)、鉛(Pb)、カドミウム(Cd)、パラジウム(Pd)、リン(P)、ホウ素(B)などから選択される1種または2種以上を10重量%以下含む複合めっきであってもよい。
PTFEは、表面自由エネルギー値の低い樹脂であり、トナーの付着性を低減することができる。したがって、めっき層27中に適量を含有させることによって、めっき層27すなわちクリーニングブレード23のトナーに対する離型性を向上し、ブレード融着および感光体3に対する融着を防止することができる。PTFE粒子の含有量が、20体積%未満では、トナーに対する離型性向上効果を発現することができない。30体積%を超えると、めっき処理時のPTFEの分散均一性が悪くなるとともに、形成されためっき層27の導電性が低下する。したがって、めっき層27に対するPTFE粒子の含有量を20〜30体積%とした。
以下、クリーニングブレード23の作製方法について説明する。ブレード基板26は、エッチングまたは打抜きなどの公知の方法によって、所定の寸法に加工される。ブレード基板26の寸法は、搭載される装置の感光体3の寸法に対応させることになるので、絶対的に定まるものはないけれども、一例を挙げると、厚さ:0.01〜0.5mm、長さ:250〜350mm、幅:10〜50mmである。なお、ここでブレード基板26の長さとは、感光体3の軸線方向と平行方向に延びる長さのことであり、幅は、ブレード支持部材22に対する装着部から感光体3に向って延びる方向の長さのことであり、自由長Lとも呼ぶことがある。
図3は、ブレード基板26の断面図である。図3(a)は打抜いたままの状態のブレード基板26であり、図3(b)は平滑化処理された後のブレード基板26である。
ブレード基板26は、たとえば図3(a)の矢符30方向に打抜かれたままでは、感光体3に当接されるべき部分であるエッジ部分28にばり29が発生する。ばり29が、ブレード基板26の感光体3に対する当接部分に存在すると、感光体3の表面を損傷する可能性がある。したがって、めっき処理を行う前に、ブレード基板26のエッジ部分28を滑らかにする加工、平滑化処理を施す必要がある。平滑化処理には、公知のたとえば鋼球またはガラス球等を処理対象物に対して吹付けるショットブラスト処理などを用いることができる。このようなブラスト処理によって、ブレード基板26のエッジ部分28は、その断面が曲面を有するように平滑化される。
平滑化処理されたブレード基板26に対するNiめっき処理は、脱脂、Niめっき、洗浄によって行われ、必要に応じて下地めっき、洗浄後の熱処理が施される。Niめっきは、PTFE粒子を所定量含有するたとえばカニゼン社のシューマー液カニフロンAにブレード基板26を浸漬して無電解めっきすることによって、実現される。めっき層27の厚さは、ブレード基板26の厚さ、感光体3に対する当接角度、感光体3に対する当接圧である線圧などに応じて適宜決められるが、通常1〜15μmに設定される。めっき層27に含有させるPTFE粒子の大きさは、上記めっき厚さよりも小さければ特に問題がなく、通常0.1〜0.5μmに設定される。このPTFE粒子を含むNiめっき処理後洗浄することによってクリーニングブレード23が作製される。
図4は、クリーニングブレード23の感光体3に対する当接状態を示す図である。クリーニングブレード23は、幅方向の一方の端部がブレード支持部材22に装着され、他方の自由端の端部31(図3のエッジ部分28に相当)が、感光体3の表面に当接するようにブレード支持部材22に装着される。クリーニングブレード23の感光体3に対する当接点を通り感光体3の表面に接する接線32と、クリーニングブレード23との成す角度を当接角度θとするとき、クリーニングブレード23は、当接角度θが10〜40度になるように、かつ感光体3に対する線圧が0.1〜0.5N/cmの範囲になるように調整されて装着される。
このような感光体3の表面に対するクリーニングブレード23の適正当接(圧接)条件は、諸特性の微妙なバランスにより定まるので、かなり狭いものである。すなわちクリーニングブレード23の厚みなどによっても範囲が変動し、設定には精度を要する。しかしながら、クリーニングブレードには作製時に厚みに多少のばらつきが生じることが不可避であり、また当初適正範囲内に設定されていたとしても、使用の過程で適正範囲から外れてしまうこともある。このような適正範囲から外れる場合においても、クリーニングブレード23が、制振特性を有することによって、不要な振動を減衰させ、クリーニング不良の発生を抑制することができるので、前述のようにブレード基板26に制振合金を用いることが好ましい。
感光体3の表面に当接するクリーニングブレード23によって感光体3の表面から除去されたトナー、紙粉などの付着物は、トナー回収部21内に落下し、落下した付着物が、トナー回収部21の内部に設けられる不図示の残留トナー搬送手段によって排出されるので、残留トナー等がトナー回収部21に詰まることがない。
なお、クリーニング装置1には、必要に応じてクリーニングブレード23よりも感光体の回転方向上流側に、クリーニングローラが設けられるように構成されてもよい。クリーニングローラは、磁石、スポンジ、ブラシ等からなり、転写されなかった残留トナーを回収し、感光体3上に再塗布し、余剰トナーをトナー回収部21の下部に搬送する機能を有する。
図5は、本発明の実施の第2形態であるクリーニング装置に備わるクリーニングブレード35の構成を簡略化して示す平面図である。本実施の形態のクリーニング装置は、クリーニングブレード35以外は、実施の第1形態のクリーニング装置1と構成を同じくするので、図示および説明を省略する。
本実施の形態のクリーニングブレード35は、感光体3の軸線方向に平行な長手方向に予め定める間隔を有するように配列され、感光体3の軸線方向に対して垂直な方向に延びる貫通孔36が形成されることを特徴とする。本実施の形態では、クリーニングブレード35は、平面形状が長方形であり、長さ:300mm、幅(自由長Lに相当):20mm、厚さ:0.1mmである。貫通孔36は、平面形状が長方形の長孔であり、クリーニングブレード35の幅方向のほぼ中央部に長さ:10mm、孔幅:0.5mm、前記予め定める間隔:20mmで、13個形成される。このような貫通孔36の形成は、レーザ加工またはフォトエッチングなどによって実現される。なお、形成されるのが貫通孔36に限定されることなく、溝であってもよい。
クリーニングブレード35に貫通孔36が形成されることによって、その剛性が低下し、感光体3に対するクリーニングブレード35の当接を柔軟にすることが可能になり当接圧が均一化される。したがって、感光体3の損傷が低減されるので、クリーニングブレード35および感光体3の長寿命化が実現される。
以下本発明の実施例について説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1のクリーニングブレード)
ステンレス鋼SUS304を、長さ:300mm、幅:20mm、厚さ:0.1mmの寸法に打ち抜き、ブレード基板として準備した。このSUS304のエッジ部分を、ショットブラストで平滑化処理した。次いでブレード基板の表面全体に、無電解めっきにて、厚さ3〜5μmの複合Niめっき層を形成した。無電解Niめっき液は、析出めっき層の組成が、Ni:83重量%、P:9重量%のものを用い、該Niめっき液中に、大きさが0.2〜0.3μmのPTFE粒子を分散させ、PTFE粒子が25体積%含有されるNi複合めっき層となるようにめっき処理した。めっき層中のPTFE粒子含有量の調整は、Niめっき液中のPTFE粒子の粒子径および分散量とめっき層への共析量との関係を予め試験して求めておくことによって、またNiめっき液に添加する界面活性剤の種類および添加量を適宜調整することによって、行われた。このようにして実施例1のクリーニングブレードを作製した。
(実施例2のクリーニングブレード)
ブレード基板に銅-マンガン双晶型制振合金M2052(セイシン株式会社製;商品名)を用いた以外は、実施例1と同様にしてクリーニングブレードを作製した。
(試験方法)
実施例1および2のクリーニングブレードを、クリーニング装置にそれぞれ装着し、ブレード支持部材を介して接地した。実施例1および2のクリーニングブレードをそれぞれ装着したクリーニング装置を、現像器を改造した画像形成装置AR−5030(シャープ株式会社製)に搭載し、体積平均粒子径が8.5μmの非磁性黒トナーを用いて常温常圧環境下で40,000枚の画像形成を行う長期ランニングテストを実施した。
この長期ランニングテストによって、クリーニングブレードのクリーニング性と耐久性とを評価した。ランニングテスト後、感光体表面および形成された画像におけるトナー融着の有無およびカブリの状態を目視観察し、クリーニング性を評価した。またランニングテスト後、クリーニングブレードのめくれの有無ならびに先端の磨耗および欠けの有無を光学顕微鏡によって観察し、耐久性を評価した。
本発明の実施例であるクリーニングブレードを備えるクリーニング装置は、めっき層にPTFE粒子を含みトナーが付着しにくい特性を有しているので、繰返しの使用によってもトナーの融着が無く、クリーニング効果を長期間維持することができた。また、耐擦性に優れるので、クリーニングブレード先端の磨耗が抑制されるとともにめくれおよび欠けが防止され、耐久性が良好であった。さらにブレード基板に制振合金を用いた実施例2のクリーニングブレードを備えるクリーニング装置では、クリーニングブレードが不要な振動を吸収して感光体との密着性が良くなるので、トナーが感光体とクリーニングブレードとの間を擦り抜けることが防止され、すじ状のカブリ発生のない良好な品質の画像が形成された。
以上に述べたように、本実施の形態では、クリーニングブレードは、金属平板または制振合金板にNiめっきしたものであるけれども、これに限定されることなく、金属平板にNiめっきしたブレードに制振合金板を張合わせたものであってもよい。またクリーニングブレードのめっき層は、ブレード基板の全体を覆うように形成されるけれども、感光体と当接するエッジ部分近傍にのみ形成されるように構成されてもよい。
本発明の実施の一形態であるクリーニング装置1の構成を簡略化して示す図である。 図1に示すクリーニング装置を備える本発明のもう一つの実施形態である画像形成装置2の構成を簡略化して示す図である。 ブレード基板26の断面図である。 クリーニングブレード23の感光体3に対する当接状態を示す図である。 本発明の実施の第2形態であるクリーニング装置に備わるクリーニングブレード35の構成を簡略化して示す平面図である。
符号の説明
1 クリーニング装置
2 画像形成装置
3 感光体
4 帯電器
5 露光装置
6 現像器
7 転写紙供給装置
8 転写帯電器
9 分離帯電器
21 トナー回収部
22 ブレード支持部材
23,35 クリーニングブレード
26 ブレード基板
27 めっき層
36 貫通孔

Claims (8)

  1. 電子写真感光体の表面に形成される静電潜像を現像して得られるトナー画像を転写材に転写した後の電子写真感光体表面に残留するトナーを除去するクリーニング装置において、
    電子写真感光体の表面に当接するように設けられて残留トナーを掻取るクリーニングブレードを備え、
    クリーニングブレードは、少なくとも電子写真感光体と当接する部分に、ポリテトラフルオロエチレン粒子を含有するめっき層が形成されることを特徴とするクリーニング装置。
  2. めっき層が、ニッケルめっき層であることを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置。
  3. めっき層に含有されるポリテトラフルオロエチレン粒子の含有量が、
    めっき層全体に対して20〜30体積%であることを特徴とする請求項1または2記載のクリーニング装置。
  4. クリーニングブレードが、
    振動を吸収する制振特性を有する素材から成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のクリーニング装置。
  5. クリーニングブレードは、
    電子写真感光体の軸線方向に平行な長手方向に予め定める間隔を有するように配列され、電子写真感光体の軸線方向に対して垂直な方向に延びる貫通孔または溝が形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のクリーニング装置。
  6. クリーニングブレードは、
    所定の形状に加工され、加工面が平滑になるように平滑化処理されて形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のクリーニング装置。
  7. クリーニングブレードが、
    接地されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のクリーニング装置。
  8. 電子写真方式の画像形成装置であって、前記請求項1〜7のいずれか1つに記載のクリーニング装置を備えることを特徴とする画像形成装置。

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