JP2005308199A

JP2005308199A - 回転体用ブッシュ

Info

Publication number: JP2005308199A
Application number: JP2004155345A
Authority: JP
Inventors: Namie Egami; 奈美江江上
Original assignee: Sigma Inc
Current assignee: Sigma Inc
Priority date: 2004-04-23
Filing date: 2004-04-23
Publication date: 2005-11-04

Abstract

【課題】プレス加工により円筒体にフランジや回止部を設けるシンプルな構造でありながら、回転体（プーリーやウォーターポンプインペラ等）と、確実にインサート成形でき、回り止め等の機能も問題なく発揮でき、かつ安価にできる回転体用ブッシュを提供する。
【解決手段】プーリー等の回転体の中心部にインサート成形してなるブッシュで、円筒体の両端をプレス成形にてフランジを形成し、一方のフランジの外周に回止部を形設してなることを特徴とする。
【選択図】図１

Description

本発明は、Ｖベルト等を連結して回動させるためのプーリーや自動車部品のウォーターポンプインペラ等の回転体にインサート成形して使用するブッシュで、駆動具（モーター等）の軸に取り付けてなる回転体用ブッシュに関するものである。

従来の技術として、合成樹脂からなり回転中心部の周囲に羽根部が形成されたインペラ本体と、前記回転中心部の表面側に位置するとともに軸端部箇所には窄り形状部が設けられた円周ボス部と、その回転中心部の裏面側に位置する軸周支持ボス部とが軸方向に連続形成され且つ前記円周ボス部と軸周支持ボス部との間に軸方向支持面が形成された金属製ボスとからなり、該金属製ボスは前記回転中心部にインサート装着されてなることを特徴とするウォーターポンプ用インペラがある。（特許文献１参照）
特許公開２００３−３９９１

しかしながら、上記の金属製ボスは、形状が複雑であるため、切削加工に多大な時間と労力を要するものであり、重量的にも重く、軽量化できない等の問題を有するものである。

本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、プレス加工により円筒体にフランジや回止部を設けるシンプルな構造でありながら、回転体（プーリーやウォーターポンプインペラ等）と、確実にインサート成形でき、回り止め等の機能も問題なく発揮でき、かつ安価にできる回転体用ブッシュを提供することを目的とするものである。

そして、本発明は上記目的を達成するために、プーリー等の回転体の中心部にインサート成形してなるブッシュで、円筒体の両端をプレス成形にてフランジを形成し、一方のフランジの外周に回止部を形設してなること。また、プーリー等の回転体の中心部にインサート成形してなるブッシュで、円筒体の一端をプレス成形にてフランジを形成し、円筒体の外周に軸方向に対して直角な溝による複数の凹部を形設してなると共に、フランジの外周に回止部を形設してなること。さらに、回止部が、波形であること。さらにまた、プレス加工にて成形してなることを特徴とする。

上記の構造により、以下の効果を奏する。
１）、円筒体の両端をプレス成形にてフランジを形成することにより、安価に提供できると共に、フランジの外周に回止部を設けることにより、回転体に対して回り止め効果を有する。
２）、円筒体の一端をプレス成形にてフランジを形成すると共に、円体の外周に軸方向に対して直角な溝による凹部を設けることにより、一層回り止め効果を有するものである。
３）、回止部を波形にすることにより、より一層回り止め効果を有すると共に、多角形では角部に掛る応力により回転体にクラックが入り易いが、本発明の場合、応力集中がなく、クラックが発生しない。

回転体用ブッシュ１は、プーリーや自動車部品のウォーターポンプインペラ等の回転体Ｋにインサート成形して使用してなるもので、鉄製等による円筒体２の両端をプレス成形にて円形状の大フランジ２ａと小フランジ２ｂを形成し、一方の大フランジ２ａの外周に波形の回止部３を形設してなるものである。

上記回転体用ブッシュ１を、プーリーによる回転体Ｋ（例えばフェノール樹脂による）にインサート成形し、モーター（図示せず）の軸Ｇにボルト（図示せず）にて固定してなるもので、ＶベルトＢを回動させるものである。

つぎに、他の実施例を説明する。
回転体用ブッシュ２１は、上記と同様な円筒体２２の一端をプレス成形にて、６角形状の回止部２３のフランジ２２ａを設けると共に、円筒体２２の外周に、軸方向に対して直角な溝による４つの凹部２２ｂを設けてなるものである。

上記回転体用ブッシュ２１は、インサート成形時に、凹部２２ｂに樹脂が入り込み、アンカー効果を一層向上させてなるものである。

なお、上記各実施例において回転体用ブッシュの材質は鉄に限定するものではなく、非鉄合金等でもよい。
また、回止部の波形の数や凹部の数は、特に限定せず、必要に応じて決めればよく、波形の頂部は円弧状に形成するのが望ましい。

本発明の第１実施形態を示す回転体用ブッシュの右側面図。本発明の第１実施形態を示す回転体用ブッシュの正面図。本発明の第１実施形態を示す回転体用ブッシュの縦断正面図。本発明の第１実施形態を示す回転体用ブッシュの使用状態の一部縦断正面図。本発明の第２実施形態を示す回転体用ブッシュの正面図。本発明の第２実施形態を示す回転体用ブッシュの左側面図。本発明の第２実施形態を示す回転体用ブッシュの縦断正面図。

符号の説明

１―――回転体用ブッシュ
２―――円筒体
２ａ――大フランジ
２ｂ――小フランジ
３―――回止部
Ｋ―――回転体
Ｇ―――軸

Claims

プーリー等の回転体の中心部にインサート成形してなるブッシュで、円筒体の両端をプレス成形にてフランジを形成し、一方のフランジの外周に回止部を形設してなることを特徴とする回転体用ブッシュ。
プーリー等の回転体の中心部にインサート成形してなるブッシュで、円筒体の一端をプレス成形にてフランジを形成し、円筒体の外周に軸方向に対して直角な溝による複数の凹部を形設してなると共に、フランジの外周に回止部を形設してなることを特徴とする回転体用ブッシュ。
回止部が、波形であることを特徴とする請求項１又は２記載の回転体用ブッシュ。
プレス加工にて成形してなる請求項１、２又は３記載の回転体用ブッシュ。