JP2005307324A - 深絞り性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法 - Google Patents

深絞り性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】Cuを添加した際の深絞り性向上の最適製造条件を明らかにすることにより、深絞り性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法を提供する。
【解決手段】質量%で、C:0.001〜0.020%、Si:0.01〜1.50%、Mn:0.01〜1.50%、P:0.010〜0.040%未満、S:0.010%未満、Al:0.005〜0.100%、N:0.001〜0.020%、Cr:10.0〜20.0%、Cu:0.10〜0.90%を含有し、Ti,Nbの1種または2種を、Ti+Nb:0.05〜0.60%を満足するように含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなるフェライト系ステンレス鋼の薄鋼板を製造するに際し、最終焼鈍前の冷間圧延における歪をεとした時に、最終焼鈍温度T(℃)、および300℃からT−200℃の範囲における平均昇温速度v(℃/s)が、それぞれの限定式を満足する条件で実施する深絞り性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、深絞り性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法に関する。
これまで、フェライト鋼板の深絞り性を向上させるために、成分や製造方法の深絞り性の指標であるr値に及ぼす影響が検討されてきた。
その中の一知見として、炭素鋼及び極低炭素鋼にCuを少量添加して最適条件で製造することでr値が向上することが知られている(例えば、非特許文献1,2)。
非特許文献1には、Cuを0.8%以上添加した鋼では板面に垂直な方向に{111}方位が増大すること及びr値は0.4%Cuが最も良いことなどが記載されている。また、非特許文献2にはC量が高く(0.08%)、最終焼鈍の昇温速度が50℃/hの時に0.6%Cuで{111}/{100}が最大値を示すことが明らかにされている。
フェライト系ステンレス鋼において、Cuは耐銹性や抗菌性の向上を目的として添加されることがあるが(例えば、非特許文献3,特許文献1)、集合組織及びr値への影響についての文献(非特許文献4等)は少なく、Cuや他の種々の元素添加量や冷延、焼鈍条件の影響が必ずしも明確になってはおらず、Cu添加鋼の最適製造が実際には行われていない。
非特許文献3には、Cuが硫酸中の耐食性を増すこと及び孔食感受性を減少することが述べられており、特許文献1には、オーステナイト系ステンレス鋼にCuを適量添加することにより抗菌性を付与したコイン材が記載されている。また、非特許文献4にはフェライト系ステンレス鋼の再結晶集合組織に及ぼす成分及び製造条件の影響を調査し、Cu:0.5%付近で焼鈍時の昇温速度が20℃/h付近の場合、最も{111}強度が増加することが示されている。
特開平08−053738号公報 鉄と鋼69巻13号(1983)s1278 鉄と鋼73巻13号(1987)s1331 長谷川正義監修ステンレス鋼便覧356頁 日本金属学会誌40巻4号(1976)334頁
一般に、耐食性向上元素であるCr,Mo,Niなどは添加することにより、加工性(伸びやr値)は低下する場合が多いのに対し、Cuは耐食性を向上させると同時に深絞り性の向上にも活用できる可能性がある。
本発明は、上記現状に鑑み、Cuを添加した際の深絞り性向上の最適製造条件を明らかにすることにより、深絞り性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法を提供するものである。
本発明者は、Cuを添加したフェライト系ステンレス鋼において優れた深絞り性を発揮するための成分及び製造条件の影響を調査したところ、最終焼鈍の最適焼鈍温度及び昇温速度は、最終焼鈍前の冷間圧延率と成分(Cr,Cu,Ti,Nb,Mo)によることを見出した。
本発明は、以上の知見に基づいてなされたものであり、その要旨とするところは、以下の通りである。
〔1〕質量%で、
C :0.001〜0.020%、 Si:0.01〜1.50%、
Mn:0.01〜1.50%、 P :0.040%未満、
S :0.010%未満、 Al:0.005〜0.100%、
N :0.001〜0.020%、 Cr:10.0〜20.0%、
Cu:0.10〜0.90%
を含有し、Ti,Nbの1種または2種を、
Ti+Nb:0.05〜0.60%
を満足するように含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなるフェライト系ステンレス鋼の薄鋼板を製造するに際し、最終焼鈍前の冷間圧延における歪をεとした時に、最 終焼鈍温度T(℃)が下記(1)式を満足し、300℃からT−200℃の範囲における平均昇温速度v(℃/s)が下記(2)式を満足する条件で実施することを特徴とする、深絞り性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
662+8.4[Cr]+181[Ti]+340[Nb]+53[Cu]≦T≦
772+8.4[Cr]+181[Ti]+340[Nb]+53[Cu]・・(1) 0.0096*10(ε1+2.5[Cu])≦v≦0.0256*10(ε1+2.
5[Cu]) ・・・・・・・(2)
(ただし、[Cr],[Ti],[Nb]及び[Cu]はmass%を示す。なお、ε は、冷延前の板厚をt、冷延後の板厚をtとした時にε=−ln(t/t)で表さ れる。)
〔2〕さらに、質量%で、
Mg:0.0001〜0.0100%
を含有することを特徴とする、前記〔1〕記載の深絞り性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
〔3〕さらに、質量%で、
B :0.0005〜0.0050%
を含有することを特徴とする、前記〔1〕または〔2〕に記載の深絞り性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
〔4〕前記鋼が、さらに、質量%で、
Mo:0.10〜2.50%、 V :0.10〜2.50%
を含有するとともに、前記最終焼鈍温度T(℃)が前記(1)式に代えて下記(3)式を満足し、300℃からT−200℃の範囲における前記平均昇温速度v(℃/s)が前記(2)式を満足する条件で実施することを特徴とする、前記〔1〕ないし〔3〕の何れか1つに記載の深絞り性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
662+8.4[Cr]+181[Ti]+340[Nb]+7.3[Mo]
+53[Cu]≦T≦772+8.4[Cr]+181[Ti]+340[Nb]
+7.3[Mo]+53[Cu] ・・・・・(3)
本発明により、深絞り性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法の提供が可能になり、産業上の貢献が極めて顕著である。
本発明者は、まず種々の成分を有するフェライト系ステンレス鋼を溶製、熱間圧延後、冷延及び焼鈍を組み合わせて薄鋼板を作製し、r値を調査した結果、下記の知見が得られた。
(1)r値をCu量で整理すると、極大値を示す最適なCu量が存在する。
(2)上記の最適Cu量は、最終焼鈍前の冷間圧延率及び最終焼鈍の昇温速度によって変化する。
(3)最終焼鈍後に再結晶組織を得るための最終焼鈍温度は、鋼成分(Cr,Mo,Ti,Nb,Cu)の影響を受ける。
以上の知見をもとに、本発明者は、Cuを含有したフェライト系ステンレス鋼において、最終焼鈍工程でr値を最も高くするための条件を明確にし、本発明に至った。
以下に、本発明について詳細に説明する。
まず、鋼成分の限定理由を説明する。なお、下記の説明において%は質量%を示す。
C,N:C,Nを多量に添加すると成形性を低下させ、これらを固定するために必要とされるTiやNb量が増加し、最終焼鈍温度の高温化による製造コスト増加をもたらす。したがって、C,Nの添加量の上限は、0.020%以下とした。また、C,Nの添加量の下限は低いほど好ましいが、精錬工程コストを考慮し、C,N何れも0.001%以上とした。
Si:Siは脱酸元素として用いられる元素である。Siの添加量が1.50%を超えると成形性低下が著しいため、Si量の上限を1.50%以下とした。精錬工程でのコストを考えた場合、0.01%は不可避的に混入するため、Si添加量の下限を0.01%以上とした。
Mn:Mnを多量に添加した場合、成形性が劣化するため、1.50%以下をMn添加量の上限とした。Mn添加量の下限は精錬工程コストを考慮し、0.01%とした。
P:Pは多量に添加した場合、深絞り性が低下するため、0.040%未満をP量の上限とする。なお、P量は、低い方ほど材料が軟質になるため、P量を0.020%以下とすることが好ましい。
S:Sは多量に添加すると耐食性を劣化させるため、0.010%未満をS量の上限とした。S量の添加量は少ないほど好ましいため、特に下限は規定しないが、S量を0.0001%未満にするには精錬工程コストが増大するため、S量の下限を0.0001%以上とすることが好ましい。
Al:Alは脱酸に用いられる元素であり、脱酸可能なレベルとして、Al量の下限を0.005%以上とした。一方、Alを多量に添加すると成形性が劣化するため、Al量の上限を0.100%以下とした。
Cr:Crはステンレス鋼の基本的特性である耐食性を確保するために必要な元素であり、10.0%以上の添加で耐食性が著しく向上するため、Cr添加量の下限を10.0%以上とした。一方、Crを20.0%超添加すると成形性が劣化するため、20.0%以下をCr添加量の上限とした。
Cu:Cuは本発明において重要な役割を担う元素である。Cuの添加量によってはr値が増加する場合があり、この条件を最適化したことが本発明の特徴といえる。Cu量が少なすぎるとr値向上効果ばかりでなく耐食性向上の効果も発揮されないため、0.10%以上を下限とした。また添加量が増加するとr値は低下する傾向があり、その他の製造条件を工夫してもr値向上効果が認められないため、0.90%以下を上限とした。好ましくは、0.35〜0.65%の範囲である。
Ti,Nb:TiまたはNbは、C,N等と結合して析出物をつくることで鋼素地(マトリックス)を高純化して、r値を向上させる元素である。r値向上に必要な添加量は、Ti及びNbのうち1種または2種の合計が0.05%以上であり、よってこれを下限とした。一方、Ti及びNbのうち1種または2種の合計が0.60%を超えるとr値が飽和するだけでなく、再結晶温度の高温化に伴う製造コスト増加が生じるため、これを上限とした。
以下さらに、選択的に添加できる元素、Mg,B,Mo,Vについて説明する。
Mg:Mgは、溶接部の組織を微細化して溶接部の成形性を向上させたり、成形時のリジングの発生を抑制する元素である。Mgの添加による溶接部の成形性の向上効果は0.0001%以上で発揮されるため、Mg添加量の下限を0.0001%以上とすることが好ましい。一方、Mgを0.0100%超添加すると、原料コストが増大するため、Mg添加量の上限を0.0100%以下とすることが好ましい。
B:Bは、二次加工性を向上させる元素であり、成形が複数工程になる場合、添加すると効果的である。Bの添加による二次加工性の向上効果を得るには、下限を0.0005%以上とすることが好ましい。一方、Bを0.0050%超添加した場合には、靭性が劣化する場合があるため、0.0050%を上限とすることが好ましい。
Mo,V:Mo及びVは耐食性を向上させる元素である。これらの添加による耐食性の向上効果が発揮されるには、0.10%以上の添加が好ましい。また、2.50%超添加すると深絞り性が低下する場合があるため、上限を2.50%以下とすることが好ましい。MoとVは別の機構で耐食性向上に作用するため、それぞれ単独で上記範囲を満足する必要があるが、両元素を複合で添加しても効果を何ら妨げるものではない。
本発明のフェライト系ステンレス鋼板の製造方法について、以下に説明する。
最終焼鈍温度T(℃)の上下限は、鋼成分のCr,Ti,Nb,Mo,Cu量によって規定される。
ここで、下限を
662+8.4[Cr]+181[Ti]+340[Nb]+7.3[Mo]+53[Cu]≦T
とする。Moを含有しない場合には、[Mo]=0とすれば良い。この温度未満であると完全再結晶組織が得られないために十分なr値が得られなかったり、硬質であるために加工性が劣化するという問題が生じる。
また、上限は
T≦772+8.4[Cr]+181[Ti]+340[Nb]+7.3[Mo]+53[Cu]
とする。Moを含有しない場合には、[Mo]=0とすれば良い。この温度超であると結晶粒が粗大化して成形時に肌荒れが生じるためである。
なお、[Cr],[Ti],[Nb],[Mo]及び[Cu]はmass%を示す。
最終焼鈍における平均昇温速度をv(℃/s)は、冷間圧延における歪εとCu量に よって計算される下記条件を満足する必要がある。
0.0096*10(ε1+2.5[Cu])≦v≦0.0256*10(ε1+2.5[Cu])
上記条件から外れる場合には、r値が最も良くなるための焼鈍条件を満足していない。なお、冷間圧延における歪εは、最終の冷間圧延前の板厚をt、最終冷延後の板厚をtとした時に下式で表される。
ε=−ln(t/t
また、300℃からT−200℃の範囲で前述のvを満足する昇温速度とする必要がある。この温度範囲の設定理由は、300℃未満の昇温速度はフェライト系ステンレス鋼の材質に何ら影響を与えないことと、T−200℃までに初期の再結晶が進行しており、再結晶集合組織がほぼ形成されているためである。
その他の製造条件について述べる。
熱間圧延は特に規定する必要は無いが、一般的な知見として、熱延キズの発生しない程度の低温加熱、低温仕上げ熱延とすることが好ましい。
熱延板焼鈍は、箱焼鈍、連続焼鈍の何れでも構わないし、焼鈍自体を省略しても良い。熱延板焼鈍の条件によらず、Cuによるr値向上効果は発揮されるためである。
冷間圧延率は本発明のポイントとなる。ただし、1回冷延工程でも冷延途中に焼鈍を実施する工程においても冷延率は最終焼鈍前の冷延率を用いる。
また、最終焼鈍後に調質圧延を実施しても本発明の効果は変わらない。
次に、本発明において、フェライト系ステンレス鋼板のr値は次発議のように限定する。r値の測定方法は、JIS13号B引張試験片の長手方向を、圧延方向(L方向)、圧延方向から45度方向(D方向)、圧延方向と垂直な方向(C方向)の計3方向採取し、それぞれJIS Z 2254に基づいて測定し、平均r値とする。
冷間圧延機は、可逆式の20段ゼンジミア圧延機や6段あるいは12段圧延機でも、複数パスを連続的に圧延するタンデム圧延機でも良い。但し、ワークロール径は大きい方が圧延時のせん断歪の導入が少なく、圧延集合組織が発達し易いため、ワークロール径は200mm以上の圧延機を使うことが好ましい。
本発明によって得られた鋼板の表面仕上げは、JIS G 4305記載の2D,2B,BA,No.4など何れの仕上げでも適用できる。
表1に示すフェライト系ステンレス鋼を溶製し、熱間圧延、酸洗、冷延、中間焼鈍、冷延、最終焼鈍によって板厚0.8mmの鋼板を作製した。製造条件は表2に示す。
得られた鋼板より、L方向、C方向、D方向のr値をJIS Z 2254に準拠し、15%引張歪を導入して測定し、平均r値を表2中に併せて示した。r値測定後の試験片の表面凹凸を目視調査し、肌荒れが著しいものはNGとした。
得られた結果を表2に併せて示す。本発明例は、比較例に比べて平均r値が高く、何れも2.0以上である。また、引張試験後に肌荒れが生じていない。
Figure 2005307324
Figure 2005307324

Claims (4)

  1. 質量%で、
    C :0.001〜0.020%、
    Si:0.01〜1.50%、
    Mn:0.01〜1.50%、
    P :0.040%未満、
    S :0.010%未満、
    Al:0.005〜0.100%、
    N :0.001〜0.020%、
    Cr:10.0〜20.0%、
    Cu:0.10〜0.90%
    を含有し、Ti,Nbの1種または2種を、
    Ti+Nb:0.05〜0.60%
    を満足するように含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなるフェライト系ステンレス鋼の薄鋼板を製造するに際し、最終焼鈍前の冷間圧延における歪をεとした時に、最 終焼鈍温度T(℃)が下記(1)式を満足し、300℃からT−200℃の範囲における平均昇温速度V(℃/s)が下記(2)式を満足する条件で実施することを特徴とする、深絞り性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
    662+8.4[Cr]+181[Ti]+340[Nb]+53[Cu]≦T≦
    772+8.4[Cr]+181[Ti]+340[Nb]+53[Cu]・・(1) 0.0096*10(ε1+2.5[Cu])≦v≦0.0256*10(ε1+2.
    5[Cu]) ・・・・・・・(2)
    (ただし、[Cr],[Ti],[Nb]及び[Cu]はmass%を示す。なお、ε は、冷延前の板厚をt、冷延後の板厚をtとした時に、ε=−ln(t/t)で表される。)
  2. さらに、質量%で、
    Mg:0.0001〜0.0100%
    を含有することを特徴とする、請求項1記載の深絞り性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
  3. さらに、質量%で、
    B :0.0005〜0.0050%
    を含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の深絞り性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
  4. 前記鋼が、さらに、質量%で、
    Mo:0.10〜2.50%、
    V :0.10〜2.50%
    を含有するとともに、前記最終焼鈍温度T(℃)が前記(1)式に代えて下記(3)式を満足し、300℃からT−200℃の範囲における前記平均昇温速度v(℃/s)が前記(2)式を満足する条件で実施することを特徴とする、請求項1ないし3の何れか1項に記載の深絞り性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
    662+8.4[Cr]+181[Ti]+340[Nb]+7.3[Mo]
    +53[Cu]≦T≦772+8.4[Cr]+181[Ti]+340[Nb]
    +7.3[Mo]+53[Cu] ・・・・・(3)
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