JP2005302320A - 燃料電池の検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】より簡便であり、又被検査体である燃料電池の形状に対する自由度が高い、又は漏洩箇所がより特定可能な燃料電池の検査方法を提供すること。
【解決手段】燃料ガス総流路の入口、酸化剤ガス総流路の入口、及び冷却水総流路の入口を除き、燃料電池に設けられている出入口を閉鎖する閉鎖工程と、いずれか一つの流路に、プレッシャーレギュレータ23を用いて、不活性ガスを注入・加圧する注入・加圧工程と、注入・加圧を開始してから所定時間後の前記不活性ガスの漏洩量を、マスフローメーター22を用いて計測する計測工程と、前記加圧の圧力が、5〜30kPaの場合において、前記不活性ガスの一分間あたりの漏洩量が、前記不活性ガスを流入させた前記流路の体積の0.3%以上であったときに、前記流路から前記不活性ガスが漏洩しているという判定を行う判定工程とを備えた、燃料電池の検査方法。
【選択図】図2
【解決手段】燃料ガス総流路の入口、酸化剤ガス総流路の入口、及び冷却水総流路の入口を除き、燃料電池に設けられている出入口を閉鎖する閉鎖工程と、いずれか一つの流路に、プレッシャーレギュレータ23を用いて、不活性ガスを注入・加圧する注入・加圧工程と、注入・加圧を開始してから所定時間後の前記不活性ガスの漏洩量を、マスフローメーター22を用いて計測する計測工程と、前記加圧の圧力が、5〜30kPaの場合において、前記不活性ガスの一分間あたりの漏洩量が、前記不活性ガスを流入させた前記流路の体積の0.3%以上であったときに、前記流路から前記不活性ガスが漏洩しているという判定を行う判定工程とを備えた、燃料電池の検査方法。
【選択図】図2
Description
本発明は、民生用コジェネレーションや移動体用、モバイル用のエネルギー源として有用な燃料電池の検査方法に関する。
プロトン伝導性高分子膜を電解質として用いる固体高分子形燃料電池は電解質においてプロトンを選択的に輸送し、水素などの燃料ガスと空気などの酸化ガスを白金などの触媒層を有するガス拡散電極によって電気化学的に反応させるもので、電気と熱とを同時に発生させるものである。
燃料極側では、下記の式(1)に示されるように水素をプロトン(水素イオン)と電子に分解する反応が行われ、プロトンは電解質膜中を移動し、酸素極側では、式(2)に示されるように空気中の酸素と外部回路を経由してきた電子と反応して水が生成される。
燃料極側反応式:H2→2H++2e−・・・(1)
酸素極側反応式:2H++2e−+(1/2)O2→H2O・・・(2)
固体高分子形燃料電池の発電部において、プロトン伝導性電解質膜の両面には、白金系の金属触媒を担持したカーボン粉末とそれを被覆するように混合する高分子電解質とを主成分とする触媒反応層が密着して配置されている。さらに触媒反応層の外面には、ガス透過性と導電性を兼ね備えた一対のガス拡散層がこれに密着して配置されている。このガス拡散層と触媒反応層によりガス拡散電極を構成する。以上の電解質膜、触媒反応層、ガス拡散層を一体化したものを電極電解質膜接合体(以下、MEA)と呼ぶ。また、MEAの周縁部にはガス漏洩を回避するためにガスケットが配されている。
酸素極側反応式:2H++2e−+(1/2)O2→H2O・・・(2)
固体高分子形燃料電池の発電部において、プロトン伝導性電解質膜の両面には、白金系の金属触媒を担持したカーボン粉末とそれを被覆するように混合する高分子電解質とを主成分とする触媒反応層が密着して配置されている。さらに触媒反応層の外面には、ガス透過性と導電性を兼ね備えた一対のガス拡散層がこれに密着して配置されている。このガス拡散層と触媒反応層によりガス拡散電極を構成する。以上の電解質膜、触媒反応層、ガス拡散層を一体化したものを電極電解質膜接合体(以下、MEA)と呼ぶ。また、MEAの周縁部にはガス漏洩を回避するためにガスケットが配されている。
ガス拡散電極の外側には、高分子電解質膜とガス拡散電極で構成された電極電解質膜接合体(以下、MEA)を機械的に固定するとともに、隣接するMEA同士を互いに電気的を直列に接続させるためにセパレータ板が配置されている。このセパレータ板には、電極に反応ガスを供給しかつ反応により発生した水や余剰のガスを運び去るためのガス流路が形成されている。セパレータ板は金属材料を用いることもあるが、カーボン材料を用いるのが一般的である。又、ガス流路はセパレータ板と別に設けることもできるが、セパレータ板の表面に溝を設けてガス流路(燃料極用、酸化極の2種類)とする方式が一般的である。このセパレータ板に形成された溝を、燃料ガス流路、酸化剤ガス流路を呼ぶ。
多くの燃料電池は、上記のような構造の単電池を複数重ねた積層構造(スタックと呼ぶ)をとっている。上記のようなスタックでは、セパレータ板やガス拡散層等の積層する構成部品間の接触抵抗を低減するため、またガスのシール性を維持するため、電池全体を積層方向に恒常的に締め付けることが必要である。
又、固体高分子形燃料電池で発生する熱を冷却するとともに電池温度を調節するために、セパレータ間には各セル毎あるいは複数セル毎に冷却水が流れる冷却水流路が形成されており、電池を冷却するとともに熱交換により熱を取り出している。
各セルの燃料ガス流路入口は燃料ガス供給マニホールドで連通されており、各セルの燃料ガス流路出口は燃料ガス排出マニホールドで連通されている。つまりスタックの燃料ガス入口から供給された燃料ガスは燃料ガス供給マニホールドを通じて各セルの燃料ガス流路に分配され、各セルから出てきた燃料排ガスは燃料ガス排出マニホールドで混合され、スタックの燃料ガス出口から排出される。
同様にして、各セルの酸化剤ガス流路入口は酸化剤ガス供給マニホールドで連通されており、各セルの酸化剤ガス流路出口は酸化剤ガス排出マニホールドで連通されている。つまりスタックの酸化剤ガス入口から供給された空気は酸化剤ガス供給マニホールドを通じて各セルに分配され、各セルから出てきた酸素極排ガスは酸化剤ガス排出マニホールドで混合され、スタックの酸化剤ガス出口から排出される。
冷却水においても同じように、各セル毎あるいは複数セルごとに形成された冷却水が流れる冷却水流路も入口においては冷却水供給マニホールドで連通されており、出口においては冷却水排出マニホールドで連通されている。つまりスタックの冷却水入口から供給された冷却水は冷却水マニホールドを通じてセパレータに形成された各冷却水流路に分配され、各冷却水流路から出てきた冷却水は冷却水排出マニホールドで混合されスタックの冷却水出口から排出される。
固体高分子形燃料電池では、高分子電解質膜が含水率の増加に伴ってイオン伝導度が高くなる物性を有しているため、前記高分子電解質膜を湿潤状態に保つ必要がある。そのため電池に供給するガスは加湿することが一般的である。
しかしながら、過剰な湿潤状態にすると酸素極における生成水の発生も加わり、凝縮水により触媒反応層やガス拡散層の気孔部やセパレータ流路が閉塞される恐れがある。このようなガス拡散の阻害により電池性能が極端に劣化する状態をフラッディングと呼んでいる。そのため高分子電解質を適当な湿潤状態に保ちつつ、過剰な水分を安全かつ速やかに除去する機能が必要不可欠である。
又、燃料極側へ供給する燃料としては純水素が好適であるが、インフラや貯蔵などの面での課題がある。そのため、炭化水素等の水素含有の化合物から触媒反応によって水素ガスを生成する改質器を用いて燃料電池へ水素を主成分とする燃料ガスを供給することが一般的である。改質器により、メタン、ブタン、天然ガス等の炭化水素、メタノールなどのアルコール類、さらにはジメチルエーテル(DME)やガソリンなどから水素ガスを生成することが可能である。
各セルの燃料ガス流路と燃料ガスマニホールドを合わせて燃料ガス総流路と呼び、各セルの酸化剤ガス流路と酸化剤ガスマニホールドを合わせて酸化剤ガス総流路と呼び、各セル毎あるいは複数セルごとに形成された冷却水流路と冷却水マニホールドを合わせて冷却水総流路と呼ぶことにする。これら燃料ガス総流路、酸化剤ガス総流路、及び冷却水総流路は互いに隔離されており、かつ外部からも気密を確保することが必要である。つまりはそれぞれのシール性の確保が発電効率の向上、安全性の向上、メンテナンス頻度の低減において必要不可欠だからである。
上述した各流路の気密性を確保するために、固体高分子形燃料電池の単セル、ショートスタック、さらにはスタックを組み立てたときに、燃料ガス総流路、酸化剤ガス総流路、冷却水総流路、及び外部の各々が互いに気密が確保されており、流体の漏れが無いことを簡便かつ正確に試験する必要がある。
この試験のために、従来例としてスタックを組み立てる際に用いる固定冶具が、スタックの燃料ガス総流路、酸化剤ガス総流路、及び冷却水総流路に不活性ガスを供給できる構造を有しているものが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
この試験方法では、単電池を積層し、積層方向への締め付けを行った状態で、スタックが固定冶具上で保持されている。そして、固定冶具に設けられた不活性ガス供給路を通じて、スタックの燃料ガス総流路に不活性ガスを加圧・供給した後、燃料ガス総流路への不活性ガス供給路に設置されている弁を閉じる。その後に、燃料ガス総流路内の圧力の変化を追うことで漏れの有無の検知を行うことが出来る。同様に、酸化剤ガス総流路、冷却水総流路に対しても漏れの有無の検知を行うことが出来る。
又、燃料ガス総流路、酸化剤ガス総流路、冷却水総流路、及び外部のどの間でリークしているかの推測を行うことは、上記特許文献1の検知方法でも可能であるが、更に精度良く、どの間でリークしているのかを検知する方法が、例えば、特許文献2に開示されている。
特開2001−23665号公報
特開2002−334713号公報
上記特許文献1では、実際の製造工程を考慮しつつ有効なリーク試験を開示しているが、被検査体である燃料電池のセル及びスタックの形状の自由度が著しく小さくかつ、どの箇所から流体が漏洩しているかの特定までには至らない。
また、特許文献2においても、精度の高い非常に有効なリーク試験が開示されているが、設備、手間ともに煩雑であり、かつ、燃料ガス総流路、酸化剤ガス総流路、冷却水総流路、及び外部のどの間で漏洩しているかは判別できるものの、上記と同じくどの箇所から流体が漏洩しているかの特定までには至らない。
上記従来の課題を考慮して、本発明の目的は、より簡便であり、又は被検査体である燃料電池の形状に対する自由度が高い、又は漏洩箇所をより特定することが可能な燃料電池の検査方法を提供することである。
上記目的を達成するために、第1の本発明は、
水素イオン伝導性高分子電解質膜と、前記水素イオン伝導性高分子電解質膜の両面に配置した一対の電極と、前記電極の一方に燃料ガスを供給する燃料ガス流路と他方に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路とを形成した一対の導電性セパレータとで単電池を形成し、前記単電池を積層し、前記導電性セパレータの少なくとも一部に冷却水流路を形成し、複数の前記燃料ガス流路に前記燃料ガスを供給するための燃料ガス供給マニホールドと、複数の前記燃料ガス流路から残存ガスを排出するための燃料ガス排出マニホールドとを形成し、複数の前記酸化剤ガス流路に前記酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給マニホールドと、複数の前記酸化剤ガス流路から残存ガスを排出するための酸化剤ガス排出マニホールドとを形成し、前記冷却水流路に冷却水を供給するための冷却水供給マニホールドと、前記冷却水流路から冷却水を排出するための冷却水排出マニホールドとを形成し、前記燃料ガス流路、前記燃料ガス供給マニホールド、及び前記燃料ガス排出マニホールドを有する、前記燃料ガスの流通部分が燃料ガス総流路を形成し、前記酸化剤ガス流路、前記酸化剤ガス供給マニホールド、及び前記酸化剤ガス排出マニホールドを有する、前記酸化剤ガスの流通部分が酸化剤ガス総流路を形成し、前記冷却水流路、前記冷却水供給マニホールド、及び前記冷却水排出マニホールドを有する、前記冷却水の流通部分が冷却水総流路を形成した燃料電池の検査方法であって、
前記燃料ガス総流路の入口、前記酸化剤ガス総流路の入口、及び前記冷却水総流路の入口を除き、前記燃料電池に設けられている液体又は気体の出入口を閉鎖する閉鎖工程と、
前記燃料ガス総流路、前記酸化剤ガス総流路、又は前記冷却水総流路のいずれか一つの流路に不活性ガスを注入し、加圧する注入・加圧工程と、
前記加圧を開始してから、所定時間後の前記不活性ガスの、前記不活性ガスを注入した流路からの漏洩量を計測する計測工程と、
前記加圧の圧力が5〜30kPaの場合において、前記不活性ガスを注入し、加圧した、前記燃料ガス総流路、前記酸化剤ガス総流路、又は前記冷却水総流路の体積の0.2〜0.5%を閾値として、前記計測工程によって計測された一分間あたりの前記不活性ガスの漏洩量により、前記不活性ガスを注入し、加圧した流路から前記不活性ガスが漏洩しているか、否かの判定を行う判定工程とを備えた、燃料電池の検査方法である。
水素イオン伝導性高分子電解質膜と、前記水素イオン伝導性高分子電解質膜の両面に配置した一対の電極と、前記電極の一方に燃料ガスを供給する燃料ガス流路と他方に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路とを形成した一対の導電性セパレータとで単電池を形成し、前記単電池を積層し、前記導電性セパレータの少なくとも一部に冷却水流路を形成し、複数の前記燃料ガス流路に前記燃料ガスを供給するための燃料ガス供給マニホールドと、複数の前記燃料ガス流路から残存ガスを排出するための燃料ガス排出マニホールドとを形成し、複数の前記酸化剤ガス流路に前記酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給マニホールドと、複数の前記酸化剤ガス流路から残存ガスを排出するための酸化剤ガス排出マニホールドとを形成し、前記冷却水流路に冷却水を供給するための冷却水供給マニホールドと、前記冷却水流路から冷却水を排出するための冷却水排出マニホールドとを形成し、前記燃料ガス流路、前記燃料ガス供給マニホールド、及び前記燃料ガス排出マニホールドを有する、前記燃料ガスの流通部分が燃料ガス総流路を形成し、前記酸化剤ガス流路、前記酸化剤ガス供給マニホールド、及び前記酸化剤ガス排出マニホールドを有する、前記酸化剤ガスの流通部分が酸化剤ガス総流路を形成し、前記冷却水流路、前記冷却水供給マニホールド、及び前記冷却水排出マニホールドを有する、前記冷却水の流通部分が冷却水総流路を形成した燃料電池の検査方法であって、
前記燃料ガス総流路の入口、前記酸化剤ガス総流路の入口、及び前記冷却水総流路の入口を除き、前記燃料電池に設けられている液体又は気体の出入口を閉鎖する閉鎖工程と、
前記燃料ガス総流路、前記酸化剤ガス総流路、又は前記冷却水総流路のいずれか一つの流路に不活性ガスを注入し、加圧する注入・加圧工程と、
前記加圧を開始してから、所定時間後の前記不活性ガスの、前記不活性ガスを注入した流路からの漏洩量を計測する計測工程と、
前記加圧の圧力が5〜30kPaの場合において、前記不活性ガスを注入し、加圧した、前記燃料ガス総流路、前記酸化剤ガス総流路、又は前記冷却水総流路の体積の0.2〜0.5%を閾値として、前記計測工程によって計測された一分間あたりの前記不活性ガスの漏洩量により、前記不活性ガスを注入し、加圧した流路から前記不活性ガスが漏洩しているか、否かの判定を行う判定工程とを備えた、燃料電池の検査方法である。
更に詳しくは、前記判定工程は、前記加圧の圧力をX(kPa)とすると、(数1)を満たす場合に、前記不活性ガスの一分間あたりの漏洩量が、前記不活性ガスを流入させた前記流路の体積の0.2%以上であったときに、前記流路から前記不活性ガスが漏洩しているという判定を行う判定工程である。
又、前記判定工程は、前記加圧の圧力をX(kPa)とすると、(数2)を満たす場合に、前記不活性ガスの一分間あたりの漏洩量が、前記不活性ガスを流入させた前記流路の体積の0.3%以上であったときに、前記流路から前記不活性ガスが漏洩しているという判定を行う判定工程である。
又、前記判定工程は、前記加圧の圧力をX(kPa)とすると、(数3)を満たす場合に、前記不活性ガスの一分間あたりの漏洩量が、前記不活性ガスを流入させた前記流路の体積の0.5%以上であったときに、前記流路から前記不活性ガスが漏洩しているという判定を行う判定工程である。
又、第2の本発明は、
前記注入・加圧工程は、プレッシャーレギュレータを用いて、一定圧力で前記いずれか一つの流路に前記不活性ガスを注入する工程であり、
前記計測工程は、前記プレッシャーレギュレータと前記燃料電池の間に配置されたマスフローメーターを用いて前記不活性ガスの移動量を計測する工程である、第1の本発明の燃料電池の検査方法である。
前記注入・加圧工程は、プレッシャーレギュレータを用いて、一定圧力で前記いずれか一つの流路に前記不活性ガスを注入する工程であり、
前記計測工程は、前記プレッシャーレギュレータと前記燃料電池の間に配置されたマスフローメーターを用いて前記不活性ガスの移動量を計測する工程である、第1の本発明の燃料電池の検査方法である。
又、第3の本発明は、
前記判定工程にて、前記不活性ガスが漏洩していると判定された場合に、前記不活性ガスを注入し加圧した状態で、前記燃料電池を水没させ、発生する水泡からガス漏洩箇所を調査する調査工程を更に備えた、第1の本発明の燃料電池の検査方法である。
前記判定工程にて、前記不活性ガスが漏洩していると判定された場合に、前記不活性ガスを注入し加圧した状態で、前記燃料電池を水没させ、発生する水泡からガス漏洩箇所を調査する調査工程を更に備えた、第1の本発明の燃料電池の検査方法である。
又、第4の本発明は、
水素イオン伝導性高分子電解質膜と、前記水素イオン伝導性高分子電解質膜の両面に配置した一対の電極と、前記電極の一方に燃料ガスを供給する燃料ガス流路と他方に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路とを形成した一対の導電性セパレータとで単電池を形成し、前記単電池を積層し、前記導電性セパレータの少なくとも一部に冷却水流路を形成し、複数の前記燃料ガス流路に前記燃料ガスを供給するための燃料ガス供給マニホールドと、複数の前記燃料ガス流路から残存ガスを排出するための燃料ガス排出マニホールドとを形成し、複数の前記酸化剤ガス流路に前記酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給マニホールドと、複数の前記酸化剤ガス流路から残存ガスを排出するための酸化剤ガス排出マニホールドとを形成し、前記冷却水流路に冷却水を供給するための冷却水供給マニホールドと、前記冷却水流路から冷却水を排出するための冷却水排出マニホールドとを形成し、前記燃料ガス流路、前記燃料ガス供給マニホールド、及び前記燃料ガス排出マニホールドを有する、前記燃料ガスの流通部分が燃料ガス総流路を形成し、前記酸化剤ガス流路、前記酸化剤ガス供給マニホールド、及び前記酸化剤ガス排出マニホールドを有する、前記酸化剤ガスの流通部分が酸化剤ガス総流路を形成し、前記冷却水流路、前記冷却水供給マニホールド、及び前記冷却水排出マニホールドを有する、前記冷却水の流通部分が冷却水総流路を形成した燃料電池の検査方法であって、
前記燃料ガス総流路の入口、前記酸化剤ガス総流路の入口、及び前記冷却水総流路の入口を除き、前記燃料電池に設けられている液体又は気体の出入口を閉鎖する閉鎖工程と、
前記燃料ガス総流路、前記酸化剤ガス総流路、又は前記冷却水総流路のいずれか一つの流路に不活性ガスを注入し、加圧するとともに、前記燃料電池を水没させ、発生する水泡からガス漏洩箇所を調査する調査工程とを備えた、燃料電池の検査方法である。
水素イオン伝導性高分子電解質膜と、前記水素イオン伝導性高分子電解質膜の両面に配置した一対の電極と、前記電極の一方に燃料ガスを供給する燃料ガス流路と他方に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路とを形成した一対の導電性セパレータとで単電池を形成し、前記単電池を積層し、前記導電性セパレータの少なくとも一部に冷却水流路を形成し、複数の前記燃料ガス流路に前記燃料ガスを供給するための燃料ガス供給マニホールドと、複数の前記燃料ガス流路から残存ガスを排出するための燃料ガス排出マニホールドとを形成し、複数の前記酸化剤ガス流路に前記酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給マニホールドと、複数の前記酸化剤ガス流路から残存ガスを排出するための酸化剤ガス排出マニホールドとを形成し、前記冷却水流路に冷却水を供給するための冷却水供給マニホールドと、前記冷却水流路から冷却水を排出するための冷却水排出マニホールドとを形成し、前記燃料ガス流路、前記燃料ガス供給マニホールド、及び前記燃料ガス排出マニホールドを有する、前記燃料ガスの流通部分が燃料ガス総流路を形成し、前記酸化剤ガス流路、前記酸化剤ガス供給マニホールド、及び前記酸化剤ガス排出マニホールドを有する、前記酸化剤ガスの流通部分が酸化剤ガス総流路を形成し、前記冷却水流路、前記冷却水供給マニホールド、及び前記冷却水排出マニホールドを有する、前記冷却水の流通部分が冷却水総流路を形成した燃料電池の検査方法であって、
前記燃料ガス総流路の入口、前記酸化剤ガス総流路の入口、及び前記冷却水総流路の入口を除き、前記燃料電池に設けられている液体又は気体の出入口を閉鎖する閉鎖工程と、
前記燃料ガス総流路、前記酸化剤ガス総流路、又は前記冷却水総流路のいずれか一つの流路に不活性ガスを注入し、加圧するとともに、前記燃料電池を水没させ、発生する水泡からガス漏洩箇所を調査する調査工程とを備えた、燃料電池の検査方法である。
本発明によれば、より簡便な、又は被検査体である燃料電池の形状に対する自由度が高い、又は漏洩箇所をより特定することが可能な燃料電池の検査方法を提供することが出来る。
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
まず、固体高分子形燃料電池(PEFC)のスタックを組み立てる。図1は、本実施の形態1における燃料電池のスタックの断面図である。尚、本実施の形態1におけるスタックは、(背景技術)において説明したスタックと同一であるため、概説するに留める。
まず、固体高分子形燃料電池(PEFC)のスタックを組み立てる。図1は、本実施の形態1における燃料電池のスタックの断面図である。尚、本実施の形態1におけるスタックは、(背景技術)において説明したスタックと同一であるため、概説するに留める。
本実施の形態1のスタック10は、プロトン伝導性電解質膜1と、その両面に配置されている燃料極側触媒反応層2と酸素極側触媒反応層12とを備えている。又、触媒反応層2、12の外側には、ガス透過性と導電性を兼ね備えた燃料極側ガス拡散層3及び酸素極側ガス拡散層13が密着配置されている。この燃料極側ガス拡散層3と燃料極側触媒反応層2によって燃料極側ガス拡散電極4が構成されている。同様に、酸素極側ガス拡散層13と酸素極側ガス拡散層12によって酸素極側ガス拡散電極14が構成されている。以上の電解質膜1、触媒反応層2、12、及びガス拡散層3、13を一体化したものを電極電解質膜接合体(以下、MEA)5と呼ぶ。また、MEA5の周縁部にはガス漏洩を回避するために、燃料極側ガスケット9、及び酸素極側ガスケット19が配置されている。
又、ガス拡散電極4、14の外側には、MEA5を機械的に固定するとともに、隣接するMEA5同士を互いに電気的を直列に接続させるためにセパレータ板17が配置されている。このセパレータ板17には、電極に反応ガスを供給し、かつ反応により発生した水や余剰のガスを運び去るためのガス流路が形成されている。高分子電解質膜1を挟んで燃料極側に形成されているガス流路が燃料ガス流路6で、他方のガス流路が酸化剤ガス流路16である。
又、スタック10で発生する熱を冷却するとともに電池温度を調節するために、セパレータ板17間には各セル毎あるいは複数セル毎に冷却水が流れる冷却水流路18が形成されている。また、セパレータ板17間には、冷却水の漏洩を回避するためにシール剤20が配置されている。尚、図1では、2つのセル毎に冷却水流路18が設けられている。
又、本実施の形態1のスタックは、各セルの燃料ガス流路6へと燃料ガスを供給する燃料ガス供給マニホールドと、燃料ガス流路から燃料ガスを排出する燃料ガス排出マニホールドを備えている。同様に、酸化剤ガス供給マニホールド、酸化剤ガス排出マニホールド、冷却水供給マニホールド、及び冷却水排出マニホールドが形成されている。
尚、本実施の形態1では、燃料ガス供給マニホールド、燃料ガス流路、及び燃料ガス排出マニホールドを合わせて、燃料ガス総流路(スタック10における燃料ガスの流通部分の全てを示す)とする。又、酸化剤ガス供給マニホールド、酸化剤ガス流路、及び酸化剤ガス排出マニホールドを合わせて、酸化剤ガス総流路(スタック10における酸化剤ガスの流通部分の全てを示す)とする。又、冷却水供給マニホールド、冷却水流路、冷却水排出マニホールドを合わせて、冷却水総流路(スタック10における冷却水の流通部分の全てを示す)とする。
スタック10の燃料ガス総流路の入口、酸化剤ガス総流路の入口、及び冷却水総流路の入口以外の出入口を目止め部材で閉鎖する(本発明の閉鎖工程の一例に相当する。)。そして、図2に示したような検査装置にセットする。図2に示す様に、マスフローメーター22と漏洩試験装置ガス供給口21との間はフレキシブルな管(例えばPFAチューブ)で配管しており、スタック10の形状や各流体の入口の位置に対してほぼ無限の自由度を持つ。
次に、スタック10の燃料ガス総流路入口に漏洩試験装置ガス供給口21を取り付け、不活性ガス(例えば窒素)を注入し、加圧する(本発明の注入・加圧工程の一例に相当する。)。尚、本実施の形態1ではプレッシャーレギュレータ23を用いてゲージ圧20kPaで一定加圧した。すなわち、不活性ガスは、プレッシャーレギュレータ23を通り、マスフロメータ22を介してスタック10へ注入される。
所定時間(例えば1分間)経過後のマスフロメータ22の数値を読みとり、燃料ガス総流路からの漏れ量を計測する(本発明の計測工程の一例に相当する。)。マスフロメータ22で計測した一分間あたりの漏れ量が燃料ガス総流路の体積の0.3%以下であれば漏洩無しと判断する(本発明の判定工程の一例に相当する。)。ここで漏洩量とは、一分間あたりの不活性ガスのマスフローメーター22を移動する量に相当する。これにより燃料ガス総流路から酸化剤ガス総流路、燃料ガス総流路から冷却水総流路、燃料ガス総流路から外部への全てのガス漏洩が無いことが分かる。尚、本発明の所定時間は、本実施の形態1では一分間であるが、マスフローメータ22の数値が安定すれば一分以内に計測を行っても良い。
ここで漏れ無しと判断した基準値を0.3%以下としたが、この基準値の根拠となる、本検査方法による不活性ガスの漏れ量と電池運転した時の単セルのセル電圧の依存性を図5に示す。漏れ量が燃料ガス総流路体積の0.3%より大きいとセル電圧が低下することが分かる。
次に、同じようにして酸化剤ガス総流路の漏洩試験を行う。漏洩試験装置ガス供給口21をスタック10の燃料ガス総流路入口から取り外し、酸化剤ガス総流路入口に取り付け不活性ガスを注入し、加圧する。プレッシャーレギュレータ23でゲージ圧20kPaの一定圧で加圧し、所定時間(本発明では1分間)経過後のマスフローメーター22の数値を読みとり、酸化剤ガス総流路からの漏れ量を計測する。この漏れ量が酸化剤ガス総流路の体積の0.3%以下であれば漏洩無しと判断する。これにより酸化剤ガス総流路から燃料ガス総流路、酸化剤ガス総流路から冷却水総流路、酸化剤ガス総流路から外部への全てのガス漏洩が無いことが分かる。
ここで漏れ無しと判断した基準値を0.3%以下としたが、この基準値の根拠となる、本検査方法による不活性ガスの漏れ量と電池運転した時の単セルのセル電圧の依存性を図6に示す。漏れ量が酸化剤ガス総流路体積の0.3%より大きいとセル電圧が低下することが分かる。
次に同じようにして冷却水総流路の漏洩試験を行う。漏洩試験装置ガス供給口21をスタック10の酸化剤ガス総流路入口から取り外し、冷却水総流路入口に取り付け不活性ガスを注入し、加圧する。プレッシャーレギュレータ23でゲージ圧20kPaの一定圧で加圧し、所定時間(本発明では1分間)経過後のマスフローメーター22の数値を読みとり、冷却水総流路からの漏れ量を知る。この漏れ量が冷却水総流路の体積の0.3%以下であれば漏洩無しと判断する。これにより冷却水総流路から燃料ガス総流路、冷却水総流路から酸化剤ガス総流路、冷却水総流路から外部への全てのガス漏洩が無いことが分かる。
ここで漏れ無しと判断した基準値を0.3%以下としたが、この基準値の根拠となる本検査方法による不活性ガスの漏れ量と一週間連続運転した際のスタックを循環する冷却水の重量変化の依存性を図7に示す。漏れ量が冷却水総流路体積の0.3%より大きいと、循環する冷却水が時間の経過とともに減少してしまうことが推定される。冷却水の漏洩は電池温度の変動や周辺の電子部品の破損を引き起こす。
以上の燃料ガス総流路、酸化剤ガス総流路、冷却水総流路の漏洩試験でガス漏洩がないことが確認できると、被検査体であるスタック10は燃料ガス総流路、酸化剤ガス総流路、冷却水総流路、及び外部のそれぞれが気密確保できており相互のガス漏洩が無いことが検査できる。
上記では、燃料ガス総流路、酸化剤ガス総流路、冷却水総流路の順に検査を行ったが、無論その順序は問わない。また不活性ガスとして窒素を用いたが、ヘリウム、アルゴンなどをもちいても同様の検査が可能である。
また、本実施の形態1では、ゲージ圧20kPaの際の燃料ガス総流路、酸化剤ガス総流路、冷却水総流路の気密性の判断値を0.3%以下としたが、当然、加圧した時の圧力などによって判断する基準値は変わる。
下記の(表1)に燃料ガス総流路における、加圧した圧力と、判断基準値を示す。
なお、酸化剤ガス総流路、及び冷却水総流路も上記(表1)と同様のガス圧と判断基準値の関係であった。
(実施の形態2)
本実施の形態2の検査方法は、基本的な工程は実施の形態1と同様であるが、実施の形態1の工程によってガス漏れと判定された後、更に漏洩箇所を特定するための調査工程を有している点が異なる。そのため、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。以下に、本実施の形態2における第3の本発明の一例である調査工程について説明する。
本実施の形態2の検査方法は、基本的な工程は実施の形態1と同様であるが、実施の形態1の工程によってガス漏れと判定された後、更に漏洩箇所を特定するための調査工程を有している点が異なる。そのため、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。以下に、本実施の形態2における第3の本発明の一例である調査工程について説明する。
燃料ガス総流路においてガス漏洩が発生した場合、不活性ガスを注入、加圧したままの状態でスタック10を水槽24中に水没させる。水槽24に入れる水の量はスタック10全体が水に浸る量であればよい。このとき酸化剤ガス総流路入口から水泡25が現れれば燃料ガス総流路から酸化剤ガス総流路へのクロスリークであると判断できる。冷却水総流路入口から水泡25が現れれば燃料ガス総流路から冷却水総流路へのリークがあると判断できる。
又、酸化剤ガス総流路入口及び冷却水総流路入口以外のスタック10の積層体側面等から水泡25が発生すると、燃料ガス総流路から外部へのリークであると判断できる。さらに、燃料ガス総流路から外部へのリークの場合、水泡25の発生箇所からリーク箇所、つまりシールが不十分である箇所も確実に把握できる。リーク箇所が把握できれば組み直す際に交換する部品やガスケットの再チェック箇所も限られているので組み直しに要する時間を短縮できる。この水没試験の模式図を図3に示す。
尚、上記では燃料ガス総流路の検査時にガス漏洩が起こった際について述べたが、図4に示す本実施の形態2の検査方法の操作フロー図に示す様に、酸化剤ガス総流路及び冷却水総流路の検査時にガス漏洩が起こった際も同様に水没試験を行う。更に、酸化剤ガス総流路から外部、及び冷却水総流路から外部へのガス漏洩が起こった場合も上記と同様にリーク箇所の把握が出来る。
また、本発明のガス漏洩試験は燃料電池スタックの組み立て時に限らず、燃料電池として所定時間稼動した後のメンテナンス時やトラブル発生時の検査方法としても行うことができる。
また、本実施の形態1、2では、本発明の検査方法を燃料電池のスタックに対して行ったが、セル単体に対して適用してもよい。
又、本実施の形態2は、本実施の形態1の工程にて漏洩が発見された際に行っているが、実施の形態1における本発明の一例である注入・加圧工程と判定工程を実施せずに、本発明の閉鎖工程を実施した後に、本実施の形態2に記載の様にスタックを水没させて試験(第4の本発明の調査工程の一例に相当する)を行ってもよい。いうまでもなく、ガス漏れの判定とガス漏れ箇所の調査を同時に行うことが出来る。
ただし、この場合、全数について水没させ試験を行わなければならず、又水没後には乾燥工程などの後処理を行う必要があるため、余分に工程が必要となり時間がかかりコスト高になる。そのため実施の形態1の工程を実施し、ガス漏れの判定を行った後に、本実施の形態2を実施した方がより好ましい。
以下に本発明の構成及び効果をより明確なものとするべく実施例で説明する。
(実施例1)
まず、MEA5の作製方法について述べる。燃料極に用いる電極は、平均粒径が30nmのカーボン粉末(AKZO社製、ケッチェンブラック(登録商標))を、塩化白金酸と塩化ルテニウム酸とを溶解した水溶液に浸漬したのち、これを還元処理することで、カーボン粉末に白金−ルテニウムを担持させ、作製した。このとき、白金粒子とルテニウム粒子との平均粒径は共に約30Åで、カーボン粉末にたいする白金粒子とルテニウム粒子との担持率は、それぞれ30重量%及び24重量%とした。
まず、MEA5の作製方法について述べる。燃料極に用いる電極は、平均粒径が30nmのカーボン粉末(AKZO社製、ケッチェンブラック(登録商標))を、塩化白金酸と塩化ルテニウム酸とを溶解した水溶液に浸漬したのち、これを還元処理することで、カーボン粉末に白金−ルテニウムを担持させ、作製した。このとき、白金粒子とルテニウム粒子との平均粒径は共に約30Åで、カーボン粉末にたいする白金粒子とルテニウム粒子との担持率は、それぞれ30重量%及び24重量%とした。
この触媒担持カーボン粉末を水素イオン伝導性高分子電解質であるパーフルオロスルホン酸のアルコール溶液中に分散させ、スラリー化した。これを燃料極用の触媒ペーストとした。この触媒ペースト中のパーフルオロスルホン酸とカーボン粉末との重量混合比は、1.6:1.0とした。
次に、酸素極に用いる電極は平均粒径が30nmの炭素粉末(AKZO社製、ケッチェンブラック)を、塩化白金酸を溶解した水溶液に浸漬したのち、これを還元処理することで、炭素粉末に白金を担持させ、作製した。このとき、白金粒子の平均粒径は約30Åで、炭素粉末にたいする白金粒子の担持率は、それぞれ50重量%とした。
この触媒担持カーボン粉末を水素イオン伝導性高分子電解質であるパーフルオロスルホン酸のアルコール溶液中に分散させ、スラリー化した。これを酸素極用の触媒ペーストとした。この触媒ペースト中のパーフルオロスルホン酸とカーボン粉末との重量混合比は、1:1とした。
これらの触媒担持カーボンを含むスラリーをフィルム基材に乾燥させて触媒反応層2、12とし、高分子電解質膜(デュポン社製Nafion(登録商標)112)の両面にそれぞれホットプレスにより転写し、触媒層付電解質膜とした。触媒反応層は10cm角の電極面積100cm2とした。
一方、ガス拡散層3、13はPAN(ポリアクリロニトリル)を原料とする平織のカーボンクロスをガス拡散層基材に用い、このカーボンクロスに導電性撥水層を塗工した。
導電性撥水層について説明する。界面活性剤を添加した水にアセチレンブラック(電気化学工業社製)の顆粒を分散させた後、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の水性ディスパージョン(ダイキン社製)を加えてよく混練したものを導電性撥水層スラリーとした。スラリーの重量組成比は、水:AB:PTFE:界面活性剤=40:10:3:1とした。このスラリーを前記カーボンクロスに塗工した後、電気炉で300℃、3時間焼成して界面活性剤を除去させつつ導電性撥水層をカーボンクロスに固着させた。このガス拡散層3、13を触媒反応層2、12より周囲1mmづつ大きな10.2cm角に切断した。
導電性撥水層について説明する。界面活性剤を添加した水にアセチレンブラック(電気化学工業社製)の顆粒を分散させた後、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の水性ディスパージョン(ダイキン社製)を加えてよく混練したものを導電性撥水層スラリーとした。スラリーの重量組成比は、水:AB:PTFE:界面活性剤=40:10:3:1とした。このスラリーを前記カーボンクロスに塗工した後、電気炉で300℃、3時間焼成して界面活性剤を除去させつつ導電性撥水層をカーボンクロスに固着させた。このガス拡散層3、13を触媒反応層2、12より周囲1mmづつ大きな10.2cm角に切断した。
次に、導電性撥水層が触媒反応層と結着するように、導電性撥水層を内側にして、触媒層付電解質膜の両面に一対のガス拡散層を形成する。さらにガス拡散層3、13の周囲にバイトンゴム製のガスケット9、19を配置して100℃、5分ホットプレスしてMEA5とした。
セパレータ板17は厚み3mmの樹脂含浸黒鉛板に切削加工により、燃料ガス流路6、酸化剤ガス流路16を施した。アノード側の流路はリブ幅1.0mm、溝幅1.0mm、流路本数3本のサーペンタインタイプ流路、カソード側の流路はリブ幅1.0mm、溝幅1.0mm、流路本数6本のサーペンタインタイプ流路とした。
単電池を40セル積層し、集電板、絶縁板、エンドプレートをそれぞれ両端に配して、スタッドボルト、荷重バネを用いて締結して固体高分子形燃料電池スタックとした。冷却水流路18は各セル毎に設け(図1とは異なる)、冷却水流路18はリブ幅2.0mm、溝幅2.0mm、流路本数8本のサーペンタインタイプ流路とした。
燃料ガス流路と燃料ガスマニホールド(燃料ガス供給マニホールドと燃料ガス排出マニホールドを示す。)の体積を足した燃料ガス総流路の体積は約0.72Lであり、酸化剤ガス流路と酸化剤ガスマニホールド(酸化剤ガス供給マニホールドと酸化剤ガス排出マニホールドを示す。)の体積を足した酸化剤ガス総流路の体積は約0.95Lであり、冷却水流路と冷却水マニホールド(冷却水供給マニホールドと冷却水排出マニホールドを示す。)の体積を足した冷却水総流路体積は0.74Lであった。
この高分子形燃料電池スタックに対してリーク検査を行った。燃料ガス総流路入口、酸化剤ガス総流路入口、冷却水総流路入口の3箇所以外は目止めプラグで閉鎖し、燃料ガス総流路入口に漏洩試験装置ガス供給口21を取り付け、窒素ガスをプレッシャーレギュレータ23でゲージ圧20kPaの圧力で注入、加圧した。プレッシャーレギュレータ23とPEFCスタックとの間にはマスフローメーター22を配している(図2参照)。1分経過後のマスフローメーター22の数値は1.50cc/分であった。燃料室体積0.72Lに対して0.3%以下であるので燃料ガス総流路リーク試験合格とした。
次に酸化剤ガス総流路入口に漏洩試験装置ガス供給口21を取り付け、窒素ガスをプレッシャーレギュレータ23でゲージ圧20kPaの圧力で注入、加圧した。1分経過後のマスフローメーター22の数値は1.81cc/分であった。酸化剤ガス総流路体積0.95Lに対して0.3%以下であるので酸化剤ガス総流路リーク試験合格とした。
次に冷却水総流路入口に漏洩試験装置ガス供給口21を取り付け、窒素ガスをプレッシャーレギュレータ23でゲージ圧20kPaの圧力で注入、加圧した。1分経過後のマスフローメーター22の数値は1.52cc/分であった。冷却水総流路体積0.74Lに対して0.3%以下であるので冷却水総流路リーク試験合格とした。
以上より本実施例で作製した固体高分子形燃料電池スタックはリーク試験合格とした。
このスタックのシール性が確実であることをさらに示すために不合格品に対して行う水没試験を行った。まず燃料ガス総流路入口に漏洩試験装置ガス供給口21を取り付け、窒素ガスをプレッシャーレギュレータ23でゲージ圧20kPaの圧力で注入、加圧し、当該スタックを水没させた。1分間保持したがスタックのどこからも水泡25は生まれなかった。
このスタックのシール性が確実であることをさらに示すために不合格品に対して行う水没試験を行った。まず燃料ガス総流路入口に漏洩試験装置ガス供給口21を取り付け、窒素ガスをプレッシャーレギュレータ23でゲージ圧20kPaの圧力で注入、加圧し、当該スタックを水没させた。1分間保持したがスタックのどこからも水泡25は生まれなかった。
次に、水槽からスタックを取り出し、酸化剤ガス総流路入口に漏洩試験装置ガス供給口21を取り付け、窒素ガスをプレッシャーレギュレータ23でゲージ圧20kPaの圧力で注入、加圧し、当該スタックを水没させた。1分間保持したがスタックのどこからも水泡25は生まれなかった。
次に、水槽からスタックを取り出し、冷却水総流路入口に漏洩試験装置ガス供給口21を取り付け、窒素ガスをプレッシャーレギュレータ23でゲージ圧20kPaの圧力で注入、加圧し、当該スタックを水没させた。1分間保持したがスタックのどこからも水泡25は生まれなかった。
以上より本実施例で作製したスタックのシール性が確実であることがさらに明確となった。
(実施例2)
実施例2として、実施例1のような40セルスタックを作製する工程の途中で、任意の1セルには燃料極側ガスケット9に切り欠きを意図的に設け、任意の1セルには酸素極側ガスケット19に切り欠きを意図的に設け、さらに冷却水マニホールドの任意の1箇所に切り欠きを意図的に設けて40セルスタックを作製した。
実施例2として、実施例1のような40セルスタックを作製する工程の途中で、任意の1セルには燃料極側ガスケット9に切り欠きを意図的に設け、任意の1セルには酸素極側ガスケット19に切り欠きを意図的に設け、さらに冷却水マニホールドの任意の1箇所に切り欠きを意図的に設けて40セルスタックを作製した。
この高分子形燃料電池スタックに対してリーク検査を行った。燃料ガス総流路入口、酸化剤ガス総流路入口、冷却水総流路入口の3箇所以外の給排出口は目止めプラグで閉鎖し、燃料ガス総流路入口に漏洩試験装置ガス供給口21を取り付け、窒素ガスをプレッシャーレギュレータ23でゲージ圧20kPaの圧力で注入、加圧した。プレッシャーレギュレータ23とPEFCスタックとの間にはマスフローメーター22を配している(図2参照)。1分経過後のマスフローメーター22の数値は24.5cc/分であった。燃料ガス総流路体積0.72Lに対して0.3%以下ではないので燃料ガス総流路リーク試験不合格とした。
続けて燃料ガス総流路に対して水没試験を行った(図3参照)。燃料ガス総流路入口に漏洩試験装置ガス供給口21を取り付け、窒素ガスをプレッシャーレギュレータ23でゲージ圧20kPaの圧力で注入、加圧し、当該スタックを水没させた。水没させて間もなく水泡25が発生した。水泡25が発生した箇所は意図的に燃料極側ガスケット9に切り欠きを設けた箇所であった。このガスケットを交換するべくスタックを組み直した。
そして改めて図2に示したリーク試験装置を用いて燃料ガス総流路漏洩試験を行った。燃料ガス総流路入口に漏洩試験装置ガス供給口21を取り付け、窒素ガスをプレッシャーレギュレータ23でゲージ圧20kPaの圧力で注入、加圧した。1分経過後のマスフローメーター22の数値は1.53cc/分であった。燃料ガス総流路体積0.72Lに対して0.3%以下であるので燃料ガス総流路リーク試験合格とした。
次に酸化剤ガス総流路入口に漏洩試験装置ガス供給口21を取り付け、窒素ガスをプレッシャーレギュレータ23でゲージ圧20kPaの圧力で注入、加圧した。1分経過後のマスフローメーター22の数値は52.4cc/分であった。酸化剤ガス総流路体積0.95Lに対して0.3%以下でないので酸化剤ガス総流路リーク試験不合格とした。
続けて酸化剤ガス総流路に対して水没試験を行った(図3参照)。酸化剤ガス総流路入口に漏洩試験装置ガス供給口21を取り付け、窒素ガスをプレッシャーレギュレータ23でゲージ圧20kPaの圧力で注入、加圧し、当該スタックを水没させた。水没させて間もなく水泡25が発生した。水泡25が発生した箇所は意図的に酸素極側ガスケット19に切り欠きを設けた箇所であった。このガスケットを交換するべくスタックを組み直した。
そして改めて図2に示したリーク試験装置を用いて酸化剤ガス総流路漏洩試験を行った。酸化剤ガス総流路入口に漏洩試験装置ガス供給口21を取り付け、窒素ガスをプレッシャーレギュレータ23でゲージ圧20kPaの圧力で注入、加圧した。1分経過後のマスフローメーター22の数値は1.48cc/分であった。酸化剤ガス総流路体積0.95Lに対して0.3%以下であるので酸化剤ガス総流路リーク試験合格とした。
次に冷却水総流路入口に漏洩試験装置ガス供給口21を取り付け、窒素ガスをプレッシャーレギュレータ23でゲージ圧20kPaの圧力で注入、加圧した。1分経過後のマスフローメーター22の数値は28.6cc/分であった。冷却水総流路体積0.74Lに対して0.3%以下でないので冷却水総流路リーク試験不合格とした。
続けて冷却水総流路に対して水没試験を行った(図3参照)。冷却水総流路入口に漏洩試験装置ガス供給口21を取り付け、窒素ガスをプレッシャーレギュレータ23でゲージ圧20kPaの圧力で注入、加圧し、当該スタックを水没させた。水没させて間もなく水泡25が発生した。水泡25が発生した箇所は意図的に冷却水マニホールドに切り欠きを設けた箇所であった。この切り欠きを設けた箇所の冷却水マニホールドを交換するべくスタックを組み直した。
そして改めて図2に示したリーク試験装置を用いて冷却水総流路漏洩試験を行った。冷却水総流路入口に漏洩試験装置ガス供給口21を取り付け、窒素ガスをプレッシャーレギュレータ23でゲージ圧20kPaの圧力で注入、加圧した。1分経過後のマスフローメーター22の数値は1.54cc/分であった。冷却水総流路体積0.95Lに対して0.3%以下であるので冷却水総流路リーク試験合格とした。
上記のように本発明のリーク試験、特に水没試験によってシール性が不十分な箇所を特定することが可能であり、スタックを組み直す時間を短縮することが可能となった。
本発明にかかる燃料電池の検査方法は、より簡便な、又は被検査体である燃料電池の形状に対する自由度も高い、又は漏洩箇所をより特定することが可能な効果を有し、民生用コジェネレーションや移動体用、モバイル用のエネルギー源等として用いられる燃料電池の検査方法として有用である。
1 高分子電解質膜
2 燃料極側触媒反応層
3 燃料極側ガス拡散層
4 燃料極側電極
5 電極電解質膜接合体(MEA)
6 燃料ガス流路
9 燃料極側ガスケット
10 スタック
12 酸素極側触媒反応層
13 酸素極側触媒反応層
14 酸素極側電極
16 酸化剤ガス流路
17 導電性セパレータ板
18 冷却水流路
19 酸素極側ガスケット
20 シール剤
21 漏洩試験装置ガス供給口
22 マスフロメーター
23 プレッシャーレギュレータ
24 水槽
25 水泡
2 燃料極側触媒反応層
3 燃料極側ガス拡散層
4 燃料極側電極
5 電極電解質膜接合体(MEA)
6 燃料ガス流路
9 燃料極側ガスケット
10 スタック
12 酸素極側触媒反応層
13 酸素極側触媒反応層
14 酸素極側電極
16 酸化剤ガス流路
17 導電性セパレータ板
18 冷却水流路
19 酸素極側ガスケット
20 シール剤
21 漏洩試験装置ガス供給口
22 マスフロメーター
23 プレッシャーレギュレータ
24 水槽
25 水泡
Claims (4)
- 水素イオン伝導性高分子電解質膜と、前記水素イオン伝導性高分子電解質膜の両面に配置した一対の電極と、前記電極の一方に燃料ガスを供給する燃料ガス流路と他方に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路とを形成した一対の導電性セパレータとで単電池を形成し、前記単電池を積層し、前記導電性セパレータの少なくとも一部に冷却水流路を形成し、複数の前記燃料ガス流路に前記燃料ガスを供給するための燃料ガス供給マニホールドと、複数の前記燃料ガス流路から残存ガスを排出するための燃料ガス排出マニホールドとを形成し、複数の前記酸化剤ガス流路に前記酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給マニホールドと、複数の前記酸化剤ガス流路から残存ガスを排出するための酸化剤ガス排出マニホールドとを形成し、前記冷却水流路に冷却水を供給するための冷却水供給マニホールドと、前記冷却水流路から冷却水を排出するための冷却水排出マニホールドとを形成し、前記燃料ガス流路、前記燃料ガス供給マニホールド、及び前記燃料ガス排出マニホールドを有する、前記燃料ガスの流通部分が燃料ガス総流路を形成し、前記酸化剤ガス流路、前記酸化剤ガス供給マニホールド、及び前記酸化剤ガス排出マニホールドを有する、前記酸化剤ガスの流通部分が酸化剤ガス総流路を形成し、前記冷却水流路、前記冷却水供給マニホールド、及び前記冷却水排出マニホールドを有する、前記冷却水の流通部分が冷却水総流路を形成した燃料電池の検査方法であって、
前記燃料ガス総流路の入口、前記酸化剤ガス総流路の入口、及び前記冷却水総流路の入口を除き、前記燃料電池に設けられている液体又は気体の出入口を閉鎖する閉鎖工程と、
前記燃料ガス総流路、前記酸化剤ガス総流路、又は前記冷却水総流路のいずれか一つの流路に不活性ガスを注入し、加圧する注入・加圧工程と、
前記加圧を開始してから、所定時間後の前記不活性ガスの、前記不活性ガスを注入した流路からの漏洩量を計測する計測工程と、
前記加圧の圧力が5〜30kPaの場合において、前記不活性ガスを注入し、加圧した、前記燃料ガス総流路、前記酸化剤ガス総流路、又は前記冷却水総流路の体積の0.2〜0.5%を閾値として、前記計測工程によって計測された一分間あたりの前記不活性ガスの漏洩量により、前記不活性ガスを注入し、加圧した流路から前記不活性ガスが漏洩しているか、否かの判定を行う判定工程とを備えた、燃料電池の検査方法。 - 前記注入・加圧工程は、プレッシャーレギュレータを用いて、一定圧力で前記いずれか一つの流路に前記不活性ガスを注入する工程であり、
前記計測工程は、前記プレッシャーレギュレータと前記燃料電池の間に配置されたマスフローメーターを用いて前記不活性ガスの移動量を計測する工程である、請求項1記載の燃料電池の検査方法。 - 前記判定工程にて、前記不活性ガスが漏洩していると判定された場合に、前記不活性ガスを注入し加圧した状態で、前記燃料電池を水没させ、発生する水泡からガス漏洩箇所を調査する調査工程を更に備えた、請求項1記載の燃料電池の検査方法。
- 水素イオン伝導性高分子電解質膜と、前記水素イオン伝導性高分子電解質膜の両面に配置した一対の電極と、前記電極の一方に燃料ガスを供給する燃料ガス流路と他方に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路とを形成した一対の導電性セパレータとで単電池を形成し、前記単電池を積層し、前記導電性セパレータの少なくとも一部に冷却水流路を形成し、複数の前記燃料ガス流路に前記燃料ガスを供給するための燃料ガス供給マニホールドと、複数の前記燃料ガス流路から残存ガスを排出するための燃料ガス排出マニホールドとを形成し、複数の前記酸化剤ガス流路に前記酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給マニホールドと、複数の前記酸化剤ガス流路から残存ガスを排出するための酸化剤ガス排出マニホールドとを形成し、前記冷却水流路に冷却水を供給するための冷却水供給マニホールドと、前記冷却水流路から冷却水を排出するための冷却水排出マニホールドとを形成し、前記燃料ガス流路、前記燃料ガス供給マニホールド、及び前記燃料ガス排出マニホールドを有する、前記燃料ガスの流通部分が燃料ガス総流路を形成し、前記酸化剤ガス流路、前記酸化剤ガス供給マニホールド、及び前記酸化剤ガス排出マニホールドを有する、前記酸化剤ガスの流通部分が酸化剤ガス総流路を形成し、前記冷却水流路、前記冷却水供給マニホールド、及び前記冷却水排出マニホールドを有する、前記冷却水の流通部分が冷却水総流路を形成した燃料電池の検査方法であって、
前記燃料ガス総流路の入口、前記酸化剤ガス総流路の入口、及び前記冷却水総流路の入口を除き、前記燃料電池に設けられている液体又は気体の出入口を閉鎖する閉鎖工程と、
前記燃料ガス総流路、前記酸化剤ガス総流路、又は前記冷却水総流路のいずれか一つの流路に不活性ガスを注入し、加圧するとともに、前記燃料電池を水没させ、発生する水泡からガス漏洩箇所を調査する調査工程とを備えた、燃料電池の検査方法。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102133140B1 (ko) * | 2019-12-20 | 2020-07-21 | 김태영 | 연료 전지 스택의 재활용 방법 및 장치 |
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-
2004
- 2004-04-06 JP JP2004112262A patent/JP2005302320A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100940233B1 (ko) | 2009-10-06 | 2010-02-04 | 한국에너지기술연구원 | 연료전지 누설 검출장치 |
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