JP2015153568A - 燃料電池スタック - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料電池セルを間に挟む2つのセパレータに温度差がある場合でも、良好な発電性能が得られる燃料電池スタックを提供する。【解決手段】第1燃料電池セル44の第1セパレータ51が配置されている側の電極層である第1電極層45のガス拡散層及び触媒層を、第1ガス拡散層46及び第1触媒層47と定義し、第1燃料電池セル44の第2セパレータ71が配置されている側の電極層である第3電極層41のガス拡散層及び触媒層を、第3ガス拡散層42及び第3触媒層43と定義した場合に、第1セパレータ51は第2セパレータ71よりも温度が低くなるよう構成され、比較的温度が高い第2セパレータ71が配置されている側の第3電極層41の排水性が、比較的温度が低い第1セパレータ51が配置されている側の第1電極層45の排水性よりも高い。【選択図】図1
Description
本発明は、燃料電池スタックに関する。
近年、高効率でクリーン源の開発が求められており、それに対する一つの候補として燃料電池が注目されている。
燃料電池(例えば固体高分子電解質形燃料電池)は、水素を含有する燃料ガス(水素リッチなガス)と、酸素を含有する空気等の酸化剤ガスとを電気化学反応(発電反応)させることにより、電力と熱とを同時に発生させる装置である。
例えば、高分子電解質形燃料電池は、図2に示すように構成されている。図2は従来の高分子電解質形燃料電池の概略構成の一例を示す断面図である。
図2に示すように、高分子電解質形燃料電池の燃料電池単セル(以下、燃料電池単セルを燃料電池セルと称する)100は、膜電極接合体(MEA:Membrane-Electrode-Assembly)を含んでいる。そして、MEA110の両面には一対の板状の導電性のセパレータ120が配置されている。つまり、この一対のセパレータ120によりMEA110が挟持されている。
MEA110は、水素イオンを選択的に輸送する高分子電解質膜(イオン交換樹脂膜)111と、この高分子電解質膜111の両面に形成された一対の電極層112とを備えてなる構成である。
電極層112は、白金属触媒を坦持したカーボン粉末を主成分とする触媒層113と、集電作用とガス透過性と撥水性とを併せ持つガス拡散層114(GDL)とを備えてなる構成である。
一対の電極層112それぞれの触媒層113は、高分子電解質膜111を挟持するように配置されている。また、各触媒層113における高分子電解質膜111が配される側とは反対側の面上にはガス拡散層114(GDL)が形成されている。
ガス拡散層114は、炭素繊維からなる基材と、カーボンと撥水材とからなるコーティング層(撥水カーボン層)とで構成されており、高分子電解質膜111の側からコーティング層(撥水カーボン層)、基材の順に配置される。
一対のセパレータ120において、一対のガス拡散層114のうちの一方のガス拡散層114と当接するセパレータ120の主面に燃料ガスを流すための燃料ガス流路溝121が設けられている。また、他方のガス拡散層114と当接するセパレータ120の主面に酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路溝122がそれぞれ設けられている。
また、一対のセパレータ120それぞれにおいて、燃料ガス流路溝121または酸化剤ガス流路溝122が設けられている主面とは反対側の面に、冷却水などが通る冷却流路溝123が設けられている。
そして、上記した構成を有する燃料電池セル100では、燃料ガス流路溝121および酸化剤ガス流路溝122を通じて一対の電極層112にそれぞれ燃料ガス及び酸化剤ガス
が供給されることで、電気化学反応が起こり、電力と熱とを発生させる。
が供給されることで、電気化学反応が起こり、電力と熱とを発生させる。
また燃料電池セル100は、図2に示すように複数個、電気的に直列に接続されて、積層体(以下、スタックという)として使用されるのが一般的である。なお、このときスタックは、燃料ガス及び酸化剤ガスがリークしないように且つ接触抵抗を減らすために、ボルトなどの締結部材130により所定の締結圧にて加圧締結される。
従って、MEA110とセパレータ120とは所定の圧力で面接触することになる。また、電気化学反応に必要なガスが外部に漏れるのを防ぐために、セパレータ120,120の間には、触媒層113とガス拡散層114の側面を覆うようにシール材(ガスケット)117が配置されている。
このように構成されるスタックにおいて、特許文献1には冷却流路溝123を複数の燃料電池セル100毎に設ける技術が開示されている。このようにすることで、セパレータの枚数を減らすことができ、スタック積層方向の短尺化を実現するとともに、セパレータのコストを抑えることができる。
一方、冷却流路溝123が隣接する位置での上述したフラッディングを抑制するための技術として特許文献2の燃料電池が提案されている。より具体的には、特許文献2には、冷却流路溝123と隣接する、活物質流体流路の排水能力が、冷却流路溝123と隣接しない、活物質流体流路の排水能力よりも高くなるように、流路特性を変化させる技術が開示されている。このようにすることで、冷却流路溝123が隣接する活物質の流体流路内におけるフラッディングを抑制することができる。
一方、冷却流路溝と燃料壜電池セルとの位置関係によっては、ガスの供給路の上流部で高分子電解質膜の水分が蒸発してプロトン伝導性が悪化してしまい燃料電池の性能が低下してしまう。この電池性能低下を抑制するための技術として特許文献3の燃料電池が提案されている。
より具体的には、特許文献3には、冷却機構と隣り合う燃料壜電池セルにおいて、冷却機構が配置されている側の電極層のガス拡散層の熱伝導率が、冷却機構が配設されていない側の電極層のガス拡散層の熱伝導率よりも大きくなるように、ガス拡散層の構造を変化させる技術が開示されている。このようにすることで、高分子電解質膜ドライアップを抑制することが出来る。
しかしながら、特許文献1のスタックのように冷却流路溝123を複数の燃料電池セル100毎に設けた構成の場合、冷却流路溝123と燃料電池セル100との位置関係によって、燃料電池によって、燃料電池セル100を冷却できる能力が異なる。このため、スタックにおける燃料電池セル100間に温度ばらつきが生じやすいという課題があった。特に冷却流路溝123が配置されている側の燃料ガス、又は酸化剤ガスの温度が低くなりやすく、凝縮水が生成しフラッディングを生じる恐れがある。
ところで、フラッデイング現象は、セパレータ表面、セパレータとガス拡散層の界面、ガス拡散層内部、ガス拡散層表面、ガス拡散層と触媒層の界面、触媒層表面、そして触媒層内部いずれかに水が滞留することが原因で燃料及び酸化剤ガスである活物質の物質輸送が電極である触媒表面まで起こりにくくなり十分な発電反応が起こらなくなると考えられている。
特許文献2ように活物質流体流路の冷却流路の排水性を高くしたり、特許文献3のように冷却機構が配置されている側の電極層のガス拡散層の熱伝導率を大きくしたとしても、ガス拡散層の表面エネルギーが大きい場合や、触媒層の表面エネルギーが大きい場合等では、冷却機構が配置されている側の電極層で親水性になることが考えられる。よって、活物質の電極表面への輸送は起こりにくくなり、フラッデイングを抑制することは難しくなる。このため、燃料電池は十分な発電性能を得ることができない。
本発明は、以上の問題を鑑みてなされたものであり、燃料電池セルを間に挟む2つのセパレータに温度差がある場合でも、良好な発電性能が得られる燃料電池スタックを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、燃料電池セルを間に挟む2つのセパレータのうちの比較的温度の高い方のセパレータが配置された側の電極層の排水性を、比較的温度の低い方のセパレータが配置された側の電極層の排水性よりも高くしたのである。
これにより、比較的温度の高い方のセパレータが配置された側の電極層の層内の水の流れる抵抗を下げたり、層内の含水率を減らすことができる。そして、比較的温度の高い方のセパレータが配置された側の電極層は、比較的温度の低い方のセパレータが配置された側の電極層よりも凝縮水が生成しにくくなることから、比較的温度の高い方のセパレータが配置された側の電極層には水が蓄積しにくい状態が形成される。
一方、比較的温度の低い方のセパレータに形成されている燃料流路においては、そこを流れる燃料ガスの温度は低くなり易いため、比較的温度の高い方のセパレータの酸化剤流路よりも、燃料ガスに含まれる水蒸気が凝縮して凝縮水の生成が起こり易く、比較的温度の低い方のセパレータが配置された側の電極層には水が蓄積しやすい状態が形成される。
上述状態によると、比較的温度の低い方のセパレータが配置された側の電極層から比較的温度の高い方のセパレータが配置された側の電極層のガス拡散層にかけて水の勾配が起こり、高分子電解質膜内を通して水の流れが生じることで比較的温度の低い方のセパレータが配置された側の電極層での水の滞留が抑えられることから、比較的温度の低い方のセパレータが配置された側の電極層でのフラッデイングが発生しにくくなる。
この結果、燃料電池スタックを構成する燃料電池セルにおける発電が安定し、燃料電池スタックの発電出力を高くするのに貢献できる。
本発明によれば、燃料電池セルを間に挟む2つのセパレータのうちの比較的温度の高い方のセパレータが配置された側の電極層の排水性を、比較的温度の低い方のセパレータが配置された側の電極層の排水性よりも高くしたことにより、比較的温度の低い方のセパレータが配置された側の電極層から比較的温度の高い方のセパレータが配置された側の電極層のガス拡散層にかけて水の勾配が起こり、高分子電解質膜内を通して水の流れが生じることで比較的温度の低い方のセパレータが配置された側の電極層での水の滞留が抑えられることから、比較的温度の低い方のセパレータが配置された側の電極層でのフラッデイン
グが発生しにくくなる。
グが発生しにくくなる。
この結果、燃料電池スタックを構成する燃料電池セルにおける発電が安定し、燃料電池スタックの発電出力を高くするのに貢献でき、良好な発電性能が得られるという効果を奏する。
また、本発明の燃料電池セルをスタック化することで、少ない冷却能力機構でも安定な出力が確保可能なため、スタックの小型化、低コスト化を実現可能にすることが出来る。
以下、本発明の燃料電池スタックの一実施の形態について、図1を参照しながら説明する。尚、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の好適な一実施の形態としての燃料電池を構成する単セル1の概略構成を表す断面模式図である。但し構成はこれに限らない。
図1は、本発明の好適な一実施の形態としての燃料電池を構成する単セル1の概略構成を表す断面模式図である。但し構成はこれに限らない。
第1燃料電池セル44の一対の電極層それぞれは、高分子電解質膜40の片面に順に積層された触媒層とガス拡散層とを含み、同様に、第2燃料電池セル64の一対の電極層それぞれは、高分子電解質膜60の片面に順に積層された触媒層とガス拡散層とを含む。
そして、第1セパレータ51、第1燃料電池セル44、第2セパレータ71、第2燃料電池セル64が、この順に(第1セパレータ51、第1燃料電池セル44、第2セパレータ71、第2燃料電池セル64、第1セパレータ51、第1燃料電池セル44、第2セパレータ71、第2燃料電池セル64の順に)積層されている。
第1燃料電池セル44の第1セパレータ51が配置されている側の電極層である第1電極層45のガス拡散層及び触媒層を、第1ガス拡散層46及び第1触媒層47と定義し、第1燃料電池セル44の第2セパレータ71が配置されている側の電極層である第3電極層41のガス拡散層及び触媒層を、第3ガス拡散層42及び第3触媒層43と定義する。
また、第2燃料電池セル64の第2セパレータ71が配置されている側の電極層である第2電極層65のガス拡散層及び触媒層を、第2ガス拡散層66及び第2触媒層67と定義し、第2燃料電池セル64の第1セパレータ51が配置されている側の電極層である第4電極層61のガス拡散層及び触媒層を、第4ガス拡散層62及び第4触媒層63と定義する。
また、第1セパレータ51は第2セパレータ71よりも温度が低くなるよう構成され、比較的温度が高い(相対的に温度が高い)第2セパレータ71が配置されている側の第3電極層41の排水性が、比較的温度が低い(相対的に温度が低い)第1セパレータ51が配置されている側の第1電極層45の排水性、第4電極層61の排水性よりも高くなるような構成になっていることを特徴とする。
なお、第1セパレータ51の温度が、第2セパレータ71の温度よりも低くなるような構成であれば、どのような構成であってもよい。例えば、第1セパレータ51が冷却機構
を含み、第2セパレータ71が冷却機構を含まない場合であってもよい。この場合、第1セパレータ51の冷却機構に熱媒体が通流し、第1セパレータ51を冷却するよう制御でき、第1セパレータ51の温度は、第2セパレータ71の温度よりも低くすることができる。
を含み、第2セパレータ71が冷却機構を含まない場合であってもよい。この場合、第1セパレータ51の冷却機構に熱媒体が通流し、第1セパレータ51を冷却するよう制御でき、第1セパレータ51の温度は、第2セパレータ71の温度よりも低くすることができる。
例えば、第1セパレータ51と第2セパレータ71の両方が冷却機構を含む場合に、第1セパレータ51の温度が、第2セパレータ71の温度よりも低くなるように制御されていてもよい。この場合は、第1セパレータ51の第1冷却機構10に第1熱媒体を通流させ、第2セパレータ71の第2冷却機構に第2熱媒体を通流させ、第1セパレータ51の温度が、第2セパレータ71の温度よりも低くなるように、第1冷却機構10及び第2冷却機構を設計してもよく、第1熱媒体及び第2熱媒体の流量を制御してもよい。
なお、ここで、「第1セパレータ51の温度が、第2セパレータ71の温度よりも低い」とは、例えば、第1セパレータ51の第1冷却機構10の第1熱媒体の入口温度が第2セパレータ71の第2冷却機構の第2熱媒体の入口温度よりも低く、かつ、第1冷却機構10の第1熱媒体の出口温度が第2冷却機構の第2熱媒体の出口温度よりも低い場合であってもよい。
また、「第1セパレータ51の温度が、第2セパレータ71の温度よりも低い」とは、例えば、第1冷却機構10の第1熱媒体の平均温度が第2冷却機構の第2熱媒体の平均温度よりも低い場合であってもよい。
「第1冷却機構10の第1熱媒体の平均温度」は、例えば、第1冷却機構10の第1熱媒体の入口温度と出口温度の平均の温度であってもよく、第1冷却機構10の入口からの流路の長さと出口からの流路の長さが距離的に等しくなる中間地点の温度であってもよく、第1セパレータ51の面方向における中央部分の温度であってもよく、第1冷却機構10の入口から出口にかけての温度分布を考慮した場合に第1冷却機構10の入口からの温度の積分値と出口からの温度の積分値が等しくなる地点の温度であってもよい。
第1冷却機構10の入口から出口にかけての温度分布は、経路中の複数の任意の地点における温度を測定することによって得ることができる。「第2冷却機構の第2熱媒体の平均温度」についても、「第1冷却機構10の第1熱媒体の平均温度」と同様の方法で測定することができる。
本発明の実施の形態においては、第1電極層45を燃料極に第3電極層41を酸化剤極に設定した。よって、第1ガス拡散層46及び第1触媒層47は燃料極であり、第3ガス拡散層42及び第3触媒層43は酸化剤極である。但し、第1電極層45が酸化剤極で、第3電極層41が燃料極であっても構わない。
図1に示すように、燃料極としての第1電極層45は、カーボン繊維の集積体で形成された燃料用ガス拡散層としての第1ガス拡散層46と、燃料用ガス拡散層としての第1ガス拡散層46に積層された燃料用触媒層としての第1触媒層47とを備えている。酸化剤極としての第3電極層41は、カーボン繊維の集積体で形成された酸化剤用ガス拡散層としての第3ガス拡散層42と、酸化剤用ガス拡散層としての第3ガス拡散層42に積層された酸化剤用触媒層としての第3触媒層43とを備えている。燃料用触媒層としての第1触媒層47および酸化剤用触媒層としての第3触媒層43は、高分子電解質膜40に対面する。
本発明により製造される燃料電池電極は、触媒担持カーボン及び含フッ素イオン交換樹脂を必須の成分として含む。触媒としては、アノード及びカソードで電極反応を促進する
物質が使用されるが、白金などの白金族金属又はその合金が好ましい。触媒は金属粒子をそのまま使用してもよいが、比表面積が300m2/g以上の触媒担持カーボンが好ましい。
物質が使用されるが、白金などの白金族金属又はその合金が好ましい。触媒は金属粒子をそのまま使用してもよいが、比表面積が300m2/g以上の触媒担持カーボンが好ましい。
高分子電解質膜に含まれる含フッ素イオン交換樹脂は、導電性及びガスの透過性の点からイオン交換容量が0.6〜2.2ミリ当量/gであることが好ましく、特に1.1〜1.6ミリ当量/gのものが好ましい。
また、含フッ素イオン交換樹脂は、テトラフルオロエチレンに基づく重合単位と、スルホン酸基を有するパーフルオロビニルエーテルに基づく重合単位とを含む共重合体からなるものが好ましい。
上記スルホン酸基を有するパーフルオロビニルエーテルとしては、
CF2=CF−(OCF2CFX)m−Op―(CF2)n−SO3H
で表されるものが好ましい。
CF2=CF−(OCF2CFX)m−Op―(CF2)n−SO3H
で表されるものが好ましい。
ここで、Xはフッ素原子(F)又はトリフルオロメチル基(CF3)であり、mは0〜3の整数、nは1〜12の整数、pは0又は1である。
より好ましい具体例として以下の化合物が挙げられる。なお、下記の式中、q、rは1〜8の整数、tは1〜3の整数である。
CF2=CFO(CF2)qSO3H
CF2=CFOCF2CF(CF3)O(CF2)rSO3H
CF2=CF(OCF2CF(CF3))tO(CF2)2SO3H
燃料電池電極に含まれる触媒担持カーボンと含フッ素イオン交換樹脂とは、質量比で触媒担持カーボン:含フッ素イオン交換樹脂=60:40〜70:30であることが電極の導電性と物質輸送の点から好ましい。なお、ここでいう触媒担持カーボンは、触媒のみの場合も含むものとする。
CF2=CFOCF2CF(CF3)O(CF2)rSO3H
CF2=CF(OCF2CF(CF3))tO(CF2)2SO3H
燃料電池電極に含まれる触媒担持カーボンと含フッ素イオン交換樹脂とは、質量比で触媒担持カーボン:含フッ素イオン交換樹脂=60:40〜70:30であることが電極の導電性と物質輸送の点から好ましい。なお、ここでいう触媒担持カーボンは、触媒のみの場合も含むものとする。
つぎに、第3ガス拡散層42と第1ガス拡散層46を構成するガス拡散層基材としては、ガス透過性を持たせるために、発達したストラクチャー構造を有するカーボン微粉末、造孔材、カーボンペーパーまたはカーボンクロスなどを用いて作製された、多孔質構造を有する導電性基材を用いることができる。
また、排水性を持たせるために、フッ素樹脂を代表とする撥水性高分子などをガス拡散層基材の中に分散させてもよい。また、電子伝導性を持たせるために、カーボン繊維、金属繊維またはカーボン微粉末などの電子伝導性材料でガス拡散層基材を構成してもよい。
本実施の形態によれば、図1に示すように、第1セパレータ51、第1燃料電池セル44、第2セパレータ71、及び第2燃料電池セル64、がこの順に積層されているが、第1燃料電池セル44と第2セパレータ71の間に燃料電池セルと、第3ガス拡散層42と接するセパレータがあっても無くてもよい。なお、燃料電池スタックの要求出力に応じて燃料電池セルの積層数が設定される。
第1セパレータ51は、第1電極層45の第1ガス拡散層46と接する面に第1燃料電池セル44の燃料ガスが流れる溝状をなす燃料流路6が形成されており、第4電極層61の第4ガス拡散層62と接する面に第2燃料電池セル64の酸化剤ガスが流れる溝状をなす酸化剤流路7が形成されている。そして、第1セパレータ51の内部に冷媒としての冷却液が流れる溝状をなす冷却液流路(第1冷却機構10)が形成されている。
なお、第1セパレータ51は、一方の面に燃料ガスが流れる溝状が形成され他方の面に冷却液が流れる溝状が形成されたものと、一方の面に酸化剤ガスが流れる溝状が形成され他方の面に冷却液が流れる溝状が形成されたものとを、冷却液が流れる溝状同士が冷却液流路(第1冷却機構10)を形成するように組み合わせることによって構成することができる。
第2セパレータ71は、第3電極層41の第3ガス拡散層42と接する面に第1燃料電池セル44の酸化剤ガスが流れる溝状をなす酸化剤流路7が形成されており、第2電極層65の第2ガス拡散層66と接する面に第2燃料電池セル64の燃料ガスが流れる燃料流路6が形成されている。冷却液流路(第2冷却機構)は第2セパレータ71の内部に有っても無くてもよい。
冷却液としては、純度が高い水が採用されているが、空気等の冷却気体でも良いが、一般的には、冷却能およびコストなどを考慮して冷却水が採用される。
冷却機能が複数の燃料電池セル毎に設けられている場合、特に本実施の形態のように冷却能力をもつ第1セパレータ51に形成されている燃料流路6においては、そこを流れる燃料ガスの温度は低くなり易いため、第1セパレータ51よりも冷却能力が低い、または冷却能力をもたない第3ガス拡散層42と接する第2セパレータ71に接する第3電極層41よりも、第1電極層45のほうが燃料ガスに含まれる水蒸気が凝縮して液相になりやすい。故に、第3電極層41よりも冷却能力が高い第1セパレータ51に接する第1電極層45で、フラッデイングが発生するおそれがある。
これに対して第3ガス拡散層42と接する第2セパレータ71は、第1セパレータ51よりも冷却能力が低く温度が高いため、第2セパレータ71を流れる燃料ガスは、凝縮水の生成が抑えられる。従って、酸化剤ガスに含まれている水蒸気が液相の水ではなく、水蒸気として存在し易い。
上述した事情を考慮すると、燃料電池スタックにおけるフラッディングを抑制するため、本実施の形態によれば、次の方策が採用されている。即ち、排水能力において、第3電極層41の排水性が、第1電極層45の排水性よりも高くなるように設定されている。
第3電極層41の排水性を第1電極層45よりも高くすることにより、第3電極層41の層内の水の流れる抵抗を下げたり、層内の含水率を減らすことができる。そして、第3ガス拡散層42と接する第2セパレータ71の温度は第1セパレータ51よりも高いため第3触媒層43は、第1触媒層47よりも凝縮水が生成しにくくなることから、第3電極層41には水が蓄積しにくい状態が形成される。
一方、温度が低くなる第1セパレータ51に形成されている燃料流路6においては、そこを流れる燃料ガスの温度は低くなり易いため、第1セパレータよりも温度が高い第2セパレータ71の酸化剤流路7よりも、燃料ガスに含まれる水蒸気が凝縮して凝縮水の生成が起こりや易く、第1電極層45には水が蓄積しやすい状態が形成される。
上述状態によると、第1電極層45から第3ガス拡散層42にかけて水の勾配が起こり、高分子電解質膜40内を通して水の流れが生じることで水の第1電極層45での滞留が抑えられることから、第1電極層45でのフラッデイングが発生しにくくなる。この結果、燃料電池スタックを構成するセルにおける発電が安定し、燃料電池スタックの発電出力を高くするのに貢献できる。
但し、第3ガス拡散層42,第1ガス拡散層46は、それぞれ燃料極であっても酸化剤極であってもよい。
(実施例1)
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例1)を具体的に説明する。
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例1)を具体的に説明する。
その他の構成については、実施の形態1と同様であり、同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施例では、第1燃料電池セル44の第2セパレータ71が配置されている側の第3電極層41の触媒層が酸化剤極である第3触媒層43は、第1セパレータ51が配置されている側の第1電極層45の触媒層が燃料極である第1触媒層47よりも触媒担体に対する電解質の重量比が小さくなるように設定されている。
これはイオン交換樹脂の重量比を下げることにより、第3触媒層43の保水性が第1触媒層47よりも下がり層内の水の流れる抵抗が下がるためである。
そして、第3ガス拡散層42と接するセパレータ61、または第2セパレータ71の温度は第1セパレータ51よりも高いため第3触媒層43は、第1触媒層47よりも凝縮水が生成しにくくなることから、第3電極層41には水が蓄積しにくい状態が形成される。
一方、温度が低くなる第1セパレータ51に形成されている燃料流路6においては、そこを流れる燃料ガスの温度は低くなり易いため、第1セパレータよりも温度が高い第2セパレータ71の酸化剤流路7よりも、燃料ガスに含まれる水蒸気が凝縮して凝縮水の生成が起こりや易く、第1電極層45には水が蓄積しやすい状態が形成される。
前述状態によると、第1電極層45から第3ガス拡散層42にかけて水の勾配が起こり、高分子電解質膜40内を通して水の流れが生じることで水の第1電極層45での滞留が抑えられることから、第1電極層45でのフラッデイングが発生しにくくなる。
この結果、燃料電池スタックを構成するセルにおける発電が安定し、燃料電池スタックの発電出力を高くするのに貢献できる。
但し、第3ガス拡散層42,第1ガス拡散層46は、それぞれ燃料極であっても酸化剤極であってもよい。
(実施例2)
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例2)を具体的に説明する。
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例2)を具体的に説明する。
その他の構成については、実施の形態1と同様であり、同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施例では、第1燃料電池セル44の第3ガス拡散層42と接するセパレータ61、または第2セパレータ71が配置されている側の第3電極層41の触媒層が酸化剤極であ
る第3触媒層43は、第1セパレータ51が配置されている側の第1電極層45の触媒層が燃料極である第1触媒層47よりもイオン交換容量が小さくなるように設定されている。
る第3触媒層43は、第1セパレータ51が配置されている側の第1電極層45の触媒層が燃料極である第1触媒層47よりもイオン交換容量が小さくなるように設定されている。
これはイオン交換容量を下げることにより、触媒層の保水性が下がり層内の水の流れる抵抗が下がるためである。
そして、第2セパレータ71の温度は第1セパレータ51よりも高いため第3触媒層43は、第1触媒層47よりも凝縮水が生成しにくくなることから、第3電極層41には水が蓄積しにくい状態が形成される。
一方、温度が低くなる第1セパレータ51に形成されている燃料流路6においては、そこを流れる燃料ガスの温度は低くなり易いため、第1セパレータよりも温度が高い第2セパレータ71の酸化剤流路7よりも、燃料ガスに含まれる水蒸気が凝縮して凝縮水の生成が起こりや易く、第1電極層45には水が蓄積しやすい状態が形成される。
前述状態によると、第1電極層45から第3ガス拡散層42にかけて水の勾配が起こり、高分子電解質膜40内を通して水の流れが生じることで水の第1電極層45での滞留が抑えられることから、第1電極層45でのフラッデイングが発生しにくくなる。
この結果、燃料電池スタックを構成するセルにおける発電が安定し、燃料電池スタックの発電出力を高くするのに貢献できる。
但し、第3ガス拡散層42,第1ガス拡散層46は、それぞれ燃料極であっても酸化剤極であってもよい。
(実施例3)
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例3)を具体的に説明する。
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例3)を具体的に説明する。
その他の構成については、実施の形態1と同様であり、同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施例では、第1燃料電池セル44の第2セパレータ71が配置されている側の第3電極層41の触媒層が酸化剤極である第3触媒層43は、第1セパレータ51が配置されている側の第1電極層45の触媒層が燃料極である第1触媒層47よりも多孔率が大きくなるように設定されている。
これは第1触媒層47よりも多孔率を大きくした第3触媒層43は、第1触媒層47よりも層内の水の流れる抵抗が下がるからである。
そして、第2セパレータ71の温度は第1セパレータ51よりも高いため、第3触媒層43は、第1触媒層47よりも凝縮水が生成しにくくなることから、第3電極層41には水が蓄積しにくい状態が形成される。
一方、温度が低くなる第1セパレータ51に形成されている燃料流路6においては、そこを流れる燃料ガスの温度は低くなり易いため、第1セパレータよりも温度が高い第2セパレータ71の酸化剤流路7よりも、燃料ガスに含まれる水蒸気が凝縮して凝縮水の生成
が起こりや易く、第1電極層45には水が蓄積しやすい状態が形成される。
が起こりや易く、第1電極層45には水が蓄積しやすい状態が形成される。
前述状態によると、第1電極層45から第3ガス拡散層42にかけて水の勾配が起こり、高分子電解質膜40内を通して水の流れが生じることで水の第1電極層45での滞留が抑えられることから、第1電極層45でのフラッデイングが発生しにくくなる。
この結果、燃料電池スタックを構成するセルにおける発電が安定し、燃料電池スタックの発電出力を高くするのに貢献できる。
但し、第3ガス拡散層42,第1ガス拡散層46は、それぞれ燃料極であっても酸化剤極であってもよい。
(実施例4)
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例4)を具体的に説明する。
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例4)を具体的に説明する。
その他の構成については、実施の形態1と同様であり、同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施例では、第1燃料電池セル44の第2セパレータ71が配置されている側の第3電極層41の触媒層が酸化剤極である第3触媒層43は、第1セパレータ51が配置されている側の第1電極層45の触媒層が燃料極である第1触媒層47よりも撥水性を高くした設定にされている。
これは第1触媒層47よりも撥水性を高くした第3触媒層43は、第1触媒層47よりも層内の水の流れる抵抗が下がるからである。
そして、第3ガス拡散層42と接する第2セパレータ71の温度は第1セパレータ51よりも高いため第3触媒層43は、第1触媒層47よりも凝縮水が生成しにくくなることから、第3電極層41には水が蓄積しにくい状態が形成される。
一方、温度が低くなる第1セパレータ51に形成されている燃料流路6においては、そこを流れる燃料ガスの温度は低くなり易いため、第1セパレータよりも温度が高い第2セパレータ71の酸化剤流路7よりも、燃料ガスに含まれる水蒸気が凝縮して凝縮水の生成が起こりや易く、第1電極層45には水が蓄積しやすい状態が形成される。
前述状態によると、第1電極層45から第3ガス拡散層42にかけて水の勾配が起こり、高分子電解質膜40内を通して水の流れが生じることで水の第1電極層45での滞留が抑えられることから、第1電極層45でのフラッデイングが発生しにくくなる。
この結果、燃料電池スタックを構成するセルにおける発電が安定し、燃料電池スタックの発電出力を高くするのに貢献できる。
但し、第3ガス拡散層42,第1ガス拡散層46は、それぞれ燃料極であっても酸化剤極であってもよい。
(実施例5)
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレー
タ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例5)を具体的に説明する。
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレー
タ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例5)を具体的に説明する。
その他の構成については、実施の形態1と同様であり、同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施例では、第1燃料電池セル44の第2セパレータ71が配置されている側の第3電極層41のガス拡散層が酸化剤極である第3ガス拡散層42は、第1セパレータ51が配置されている側の第1電極層45のガス拡散層が燃料極である第1ガス拡散層46よりも厚みが小さくなるように設定されている。
これは、第1ガス拡散層46よりもガス拡散層の厚みが小さい第3ガス拡散層42は、第1ガス拡散層46よりも層内の水の流れる抵抗が下がるためである。
そして、第3ガス拡散層42と接する第2セパレータ71の温度は第1セパレータ51よりも高いため第3触媒層43は、第1触媒層47よりも凝縮水が生成しにくくなることから、第3電極層41には水が蓄積しにくい状態が形成される。
一方、温度が低くなる第1セパレータ51に形成されている燃料流路6においては、そこを流れる燃料ガスの温度は低くなり易いため、第1セパレータよりも温度が高い第2セパレータ71の酸化剤流路7よりも、燃料ガスに含まれる水蒸気が凝縮して凝縮水の生成が起こりや易く、第1電極層45には水が蓄積しやすい状態が形成される。
前述状態によると、第1電極層45から第3ガス拡散層42にかけて水の勾配が起こり、高分子電解質膜40内を通して水の流れが生じることで水の第1電極層45での滞留が抑えられることから、第1電極層45でのフラッデイングが発生しにくくなる。
この結果、燃料電池スタックを構成するセルにおける発電が安定し、燃料電池スタックの発電出力を高くするのに貢献できる。
但し、第3ガス拡散層42,第1ガス拡散層46は、それぞれ燃料極であっても酸化剤極であってもよい。
(実施例6)
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例6)を具体的に説明する。
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例6)を具体的に説明する。
その他の構成については、実施の形態1と同様であり、同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施例では、第1セパレータ51が配置されている側の第1電極層45のガス拡散層が燃料極である第1ガス拡散層46の撥水剤の含有率が小さくなるように設定されている。
これは、第3ガス拡散層42よりも撥水剤の含有率が小さい第1ガス拡散層46は、第3ガス拡散層42よりも層内の含水率が高くなるからである。
そして、第3ガス拡散層42と接するセパレータ61、または第2セパレータ71の温度は第1セパレータ51よりも高いため第3触媒層43は、第1触媒層47よりも凝縮水が生成しにくくなることから、第3電極層41には水が蓄積しにくい状態が形成される。
一方、温度が低くなる第1セパレータ51に形成されている燃料流路6においては、そこを流れる燃料ガスの温度は低くなり易いため、第1セパレータよりも温度が高い第2セパレータ71の酸化剤流路7よりも、燃料ガスに含まれる水蒸気が凝縮して凝縮水の生成が起こりや易く、第1電極層45には水が蓄積しやすい状態が形成される。
前述状態によると、第1電極層45から第3ガス拡散層42にかけて水の勾配が起こり、高分子電解質膜40内を通して水の流れが生じることで水の第1電極層45での滞留が抑えられることから、第1電極層45でのフラッデイングが発生しにくくなる。
この結果、燃料電池スタックを構成するセルにおける発電が安定し、燃料電池スタックの発電出力を高くするのに貢献できる。
但し、第3ガス拡散層42,第1ガス拡散層46は、それぞれ燃料極であっても酸化剤極であってもよい。
(実施例7)
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例7)を具体的に説明する。
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例7)を具体的に説明する。
その他の構成については、実施の形態1と同様であり、同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施例では、第3ガス拡散層42と接するセパレータ61、または第2セパレータ71が、第1ガス拡散層46と接する面における第1セパレータ51よりも表面エネルギーが大きくなるように設定されている。
これは、表面エネルギーが高い第3ガス拡散層42は、第1ガス拡散層46よりも親水性が高く水を引き寄せやすい。また、第2セパレータ71の温度は第1セパレータ51よりも高いため、第3電極層41は、第1電極層45よりも凝縮水が生成しにくくなるからである。
そして、第3ガス拡散層42と接する第2セパレータ71の温度は第1セパレータ51よりも高いため第3触媒層43は、第1触媒層47よりも凝縮水が生成しにくくなることから、第3電極層41には水が蓄積しにくい状態が形成される。
一方、温度が低くなる第1セパレータ51に形成されている燃料流路6においては、そこを流れる燃料ガスの温度は低くなり易いため、第1セパレータよりも冷却能力をもたない第2セパレータ71の酸化剤流路7よりも、燃料ガスに含まれる水蒸気が凝縮して凝縮水の生成が起こりや易く、第1電極層45には水が蓄積しやすい状態が形成される。
前述状態によると、第1電極層45から第3ガス拡散層42にかけて水の勾配が起こり、高分子電解質膜40内を通して水の流れが生じることで水の第1電極層45での滞留が抑えられることから、第1電極層45でのフラッデイングが発生しにくくなる。
この結果、燃料電池スタックを構成するセルにおける発電が安定し、燃料電池スタックの発電出力を高くするのに貢献できる。
但し、第3ガス拡散層42,第1ガス拡散層46は、それぞれ燃料極であっても酸化剤極であってもよい。
(実施例8)
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例8)を具体的に説明する。
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例8)を具体的に説明する。
その他の構成については、実施の形態1と同様であり、同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施例では、第3ガス拡散層42と接する第2セパレータ71と接する面における第3ガス拡散層42の表面エネルギーが、第1セパレータ51と接する面における第1ガス拡散層46の表面エネルギーよりも小さくなるように設定されている。
これは、第3ガス拡散層42は、第1ガス拡散層46よりも表面エネルギーを大きくすることによって親水性が高まり水を引き寄せやすくなるからである。
そして、第3ガス拡散層42と接する第2セパレータ71の温度は第1セパレータ51よりも高いため第3触媒層43は、第1触媒層47よりも凝縮水が生成しにくくなることから、第3電極層41には水が蓄積しにくい状態が形成される。
一方、温度が低くなる第1セパレータ51に形成されている燃料流路6においては、そこを流れる燃料ガスの温度は低くなり易いため、第1セパレータよりも温度が高い第2セパレータ71の酸化剤流路7よりも、燃料ガスに含まれる水蒸気が凝縮して凝縮水の生成が起こりや易く、第1電極層45には水が蓄積しやすい状態が形成される。
前述状態によると、第1電極層45から第3ガス拡散層42にかけて水の勾配が起こり、高分子電解質膜40内を通して水の流れが生じることで水の第1電極層45での滞留が抑えられることから、第1電極層45でのフラッデイングが発生しにくくなる。
この結果、燃料電池スタックを構成するセルにおける発電が安定し、燃料電池スタックの発電出力を高くするのに貢献できる。
但し、第3ガス拡散層42,第1ガス拡散層46は、それぞれ燃料極であっても酸化剤極であってもよい。
(実施例9)
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例9)を具体的に説明する。
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例9)を具体的に説明する。
その他の構成については、実施の形態1と同様であり、同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施例では、第2セパレータ71の表面エネルギーから、第3ガス拡散層42と接するセパレータ61、または第2セパレータ71に接する面における第3ガス拡散層42の表面エネルギーを減じた値が、第1ガス拡散層46と接する面における第1セパレータ51の表面エネルギーから、第1セパレータ51と接する面における第1ガス拡散層46の表面エネルギーを減じた値よりも大きくなるように設定している。
これは、第3ガス拡散層42と接するセパレータ61、または第2セパレータ71の表面エネルギーから、第2セパレータ71に接する面における第3ガス拡散層42の表面エネルギーを減じた値、即ち第3ガス拡散層42と接するセパレータ61、または第2セパレータ71と第3ガス拡散層42の界面で形成される表面エネルギーを、第1ガス拡散層46と接する面における第1セパレータ51の表面エネルギーから、第1セパレータ51と接する面における第1ガス拡散層46の表面エネルギーを減じた値、即ち第1セパレータ51と第1ガス拡散層46の界面で形成される表面エネルギーよりも大きくすることによって、第3ガス拡散層42と接するセパレータ61、または第2セパレータ71と第3ガス拡散層42の界面は、第1セパレータ51と第1ガス拡散層46の界面よりも親水性が高まり水を引き寄せやすくなるからである。
そして、第3ガス拡散層42と接するセパレータ61、または第2セパレータ71の温度は第1セパレータ51よりも高いため第3触媒層43は、第1触媒層47よりも凝縮水が生成しにくくなることから、第3電極層41には水が蓄積しにくい状態が形成される。
一方、温度が低くなる第1セパレータ51に形成されている燃料流路6においては、そこを流れる燃料ガスの温度は低くなり易いため、第1セパレータよりも温度が高い第2セパレータ71の酸化剤流路7よりも、燃料ガスに含まれる水蒸気が凝縮して凝縮水の生成が起こりや易く、第1電極層45には水が蓄積しやすい状態が形成される。
前述状態によると、第1電極層45から第3ガス拡散層42にかけて水の勾配が起こり、高分子電解質膜40内を通して水の流れが生じることで水の第1電極層45での滞留が抑えられることから、第1電極層45でのフラッデイングが発生しにくくなる。
この結果、燃料電池スタックを構成するセルにおける発電が安定し、燃料電池スタックの発電出力を高くするのに貢献できる。
但し、第3ガス拡散層42,第1ガス拡散層46は、それぞれ燃料極であっても酸化剤極であってもよい。
(実施例10)
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例10)を具体的に説明する。
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例10)を具体的に説明する。
その他の構成については、実施の形態1と同様であり、同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施例では、第3触媒層43と接する面における第3ガス拡散層42の表面エネルギーが、第1触媒層47と接する面における第1ガス拡散層46の表面エネルギーよりも大きくなるように設定している。
これは、第3触媒層43と接する面における第3ガス拡散層42は、第1触媒層47と
接する面における第1ガス拡散層46の表面エネルギーよりも大きくすることによって親水性が高まり水を引き寄せやすいからである。
接する面における第1ガス拡散層46の表面エネルギーよりも大きくすることによって親水性が高まり水を引き寄せやすいからである。
そして、第3ガス拡散層42と接するセパレータ61、または第2セパレータ71の温度は第1セパレータ51よりも高いため第3触媒層43は、第1触媒層47よりも凝縮水が生成しにくくなることから、第3電極層41には水が蓄積しにくい状態が形成される。
一方、温度が低くなる第1セパレータ51に形成されている燃料流路6においては、そこを流れる燃料ガスの温度は低くなり易いため、第1セパレータよりも温度が高い第2セパレータ71の酸化剤流路7よりも、燃料ガスに含まれる水蒸気が凝縮して凝縮水の生成が起こりや易く、第1電極層45には水が蓄積しやすい状態が形成される。
前述状態によると、第1電極層45から第3ガス拡散層42にかけて水の勾配が起こり、高分子電解質膜40内を通して水の流れが生じることで水の第1電極層45での滞留が抑えられることから、第1電極層45でのフラッデイングが発生しにくくなる。
この結果、燃料電池スタックを構成するセルにおける発電が安定し、燃料電池スタックの発電出力を高くするのに貢献できる。
但し、第3ガス拡散層42,第1ガス拡散層46は、それぞれ燃料極であっても酸化剤極であってもよい。
(実施例11)
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例11)を具体的に説明する。
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例11)を具体的に説明する。
その他の構成については、実施の形態1と同様であり、同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施例では、第3ガス拡散層42と接する面における第3触媒層43が、第1ガス拡散層46と接する面における第1触媒層47よりも表面エネルギーよりも小さくなるように設定されている。
これは、第3ガス拡散層42と接する面における第3触媒層43の表面エネルギーが、第1ガス拡散層46と接する面における第1触媒層47よりも表面エネルギーよりも小さくすることによって第1ガス拡散層46と第1触媒層界面と比べ、第3ガス拡散層42と第3触媒層43界面は水が滞留しにくくなるからである。
そして、第3ガス拡散層42と接するセパレータ61、または第2セパレータ71の温度は第1セパレータ51よりも高いため第3触媒層43は、第1触媒層47よりも凝縮水が生成しにくくなることから、第3電極層41には水が蓄積しにくい状態が形成される。
一方、温度が低くなる第1セパレータ51に形成されている燃料流路6においては、そこを流れる燃料ガスの温度は低くなり易いため、第1セパレータよりも温度が高い第2セパレータ71の酸化剤流路7よりも、燃料ガスに含まれる水蒸気が凝縮して凝縮水の生成が起こりや易く、第1電極層45には水が蓄積しやすい状態が形成される。
前述状態によると、第1電極層45から第3ガス拡散層42にかけて水の勾配が起こり
、高分子電解質膜40内を通して水の流れが生じることで水の第1電極層45での滞留が抑えられることから、第1電極層45でのフラッデイングが発生しにくくなる。
、高分子電解質膜40内を通して水の流れが生じることで水の第1電極層45での滞留が抑えられることから、第1電極層45でのフラッデイングが発生しにくくなる。
この結果、燃料電池スタックを構成するセルにおける発電が安定し、燃料電池スタックの発電出力を高くするのに貢献できる。
但し、第3ガス拡散層42,第1ガス拡散層46は、それぞれ燃料極であっても酸化剤極であってもよい。
(実施例12)
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例12)を具体的に説明する。
以下、図1を参照しながら、実施の形態1の燃料電池スタックにおける、第1セパレータ51よりも温度が高い第2セパレータ71側に配置された第3電極層41の排水性を、第2セパレータ71よりも温度が低い第1セパレータ51側に配置された第1電極層45の排水性よりも大きくするための手段の一例(実施例12)を具体的に説明する。
その他の構成については、実施の形態1と同様であり、同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施例では、第3触媒層43と接する面における第3ガス拡散層42の表面エネルギーから、第3ガス拡散層42と接する面における第3触媒層43の表面エネルギーを減じた値が、第1触媒層47と接する面における第1ガス拡散層46の表面エネルギーから、第1ガス拡散層46と接する面における第1触媒層47の表面エネルギーを減じた値よりも大きくなるように設定している。
これは第3触媒層43と接する面における第3ガス拡散層42の表面エネルギーから、第3ガス拡散層42と接する面における第3触媒層43の表面エネルギーを減じた値、即ち第3触媒層43と第3ガス拡散層42の界面で形成される表面エネルギーを、第1ガス拡散層46と接する面における第1触媒層47の表面エネルギーを減じた値、即ち第1触媒層47と第1ガス拡散層46の界面で形成される表面エネルギーよりも大きくすることによって、第3触媒層43と第3ガス拡散層42の界面は、第1触媒層47と第1ガス拡散層46の界面よりも親水性が高まり水を引き寄せやすくなるからである。
そして、第3ガス拡散層42と接するセパレータ61、または第2セパレータ71の温度は第1セパレータ51よりも高いため第3触媒層43は、第1触媒層47よりも凝縮水が生成しにくくなることから、第3電極層41には水が蓄積しにくい状態が形成される。
一方、温度が低くなる第1セパレータ51に形成されている燃料流路6においては、そこを流れる燃料ガスの温度は低くなり易いため、第1セパレータよりも温度が高い第2セパレータ71の酸化剤流路7よりも、燃料ガスに含まれる水蒸気が凝縮して凝縮水の生成が起こりや易く、第1電極層45には水が蓄積しやすい状態が形成される。
上述状態によると、第1電極層45から第3ガス拡散層42にかけて水の勾配が起こり、高分子電解質膜40内を通して水の流れが生じることで水の第1電極層45での滞留が抑えられることから、第1電極層45でのフラッデイングが発生しにくくなる。
この結果、燃料電池スタックを構成するセルにおける発電が安定し、燃料電池スタックの発電出力を高くするのに貢献できる。
但し、第3ガス拡散層42,第1ガス拡散層46は、それぞれ燃料極であっても酸化剤極であってもよい。
以上のように、本発明の燃料電池スタックは、比較的温度の低い方のセパレータが配置された側の電極層から比較的温度の高い方のセパレータが配置された側の電極層のガス拡散層にかけて水の勾配が起こり、高分子電解質膜内を通して水の流れが生じることで比較的温度の低い方のセパレータが配置された側の電極層での水の滞留が抑えられることから、比較的温度の低い方のセパレータが配置された側の電極層でのフラッデイングが発生しにくくなり、燃料電池スタックを構成する燃料電池セルにおける発電が安定し、燃料電池スタックの発電出力を高くするのに貢献でき、良好な発電性能が得られるので、コストダウンと短尺化を図った燃料電池スタックに好適に利用される。
6 燃料流路
7 酸化剤流路
10 第1冷却機構(冷却液流路)
40 高分子電解質膜
41 第3電極層
42 第3ガス拡散層
43 第3触媒層
44 第1燃料電池セル
45 第1電極層
46 第1ガス拡散層
47 第1触媒層
51 第1セパレータ
71 第2セパレータ
7 酸化剤流路
10 第1冷却機構(冷却液流路)
40 高分子電解質膜
41 第3電極層
42 第3ガス拡散層
43 第3触媒層
44 第1燃料電池セル
45 第1電極層
46 第1ガス拡散層
47 第1触媒層
51 第1セパレータ
71 第2セパレータ
Claims (13)
- 高分子電解質膜と前記高分子電解質膜の両面に形成された一対の電極層とを含む燃料電池セルと、セパレータとが前記高分子電解質膜の厚み方向に交互に積層された燃料電池スタックであって、
前記一対の電極層それぞれは、前記高分子電解質膜の片面に順に積層された触媒層とガス拡散層とを含み、
第1セパレータ、第1燃料電池セル、第2セパレータ、がこの順に積層されており、
前記第1燃料電池セルの前記第1セパレータが配置されている側の電極層である第1電極層のガス拡散層及び触媒層を、第1ガス拡散層及び第1触媒層と定義し、前記第1燃料電池セルの前記第2セパレータが配置されている側の電極層である第3電極層のガス拡散層及び触媒層を、第3ガス拡散層及び第3触媒層と定義した場合に、
前記第1セパレータは前記第2セパレータよりも温度が低くなるよう構成され、
前記第3電極層の排水性が、前記第1電極層の排水性よりも高い、燃料電池スタック。 - 前記触媒層に含まれる触媒担体に対する電解質の重量比が、前記第1触媒層よりも、前記第3触媒層の方が小さい、請求項1に記載の燃料電池スタック。
- 前記触媒層に含まれる電解質の単位重量あたりのイオン交換容量が、前記第1触媒層よりも、前記第3触媒層の方が大きい、請求項1に記載の燃料電池スタック。
- 前記触媒層において空隙が占める比率を示す値である多孔率が、前記第1触媒層よりも、前記第3触媒層の方が大きい、請求項1に記載の燃料電池スタック。
- 前記第3触媒層の撥水性は、前記第1触媒層の撥水性よりも高い、請求項1に記載の燃料電池スタック。
- 前記第3ガス拡散層の厚みは、前記第1ガス拡散層の厚みよりも小さい、請求項1に記載の燃料電池スタック。
- 前記ガス拡散層に含まれる撥水材の含有率が、前記第3ガス拡散層よりも前記第1ガス拡散層の方が小さい、請求項1に記載の燃料電池スタック。
- 前記第3ガス拡散層と接する面における前記第2セパレータの表面エネルギーが、前記第1ガス拡散層と接する面における前記第1セパレータの表面エネルギーよりも大きい、請求項1に記載の燃料電池スタック。
- 前記第2セパレータと接する面における前記第3ガス拡散層の表面エネルギーが、前記第1セパレータと接する面における前記第1ガス拡散層の表面エネルギーよりも小さい、請求項1に記載の燃料電池スタック。
- 前記第3ガス拡散層と接する面における前記第2セパレータの表面エネルギーから、前記第2セパレータと接する面における前記第3ガス拡散層の表面エネルギーを減じた値が、
前記第1ガス拡散層と接する面における前記第1セパレータの表面エネルギーから、前記第1セパレータと接する面における前記第1ガス拡散層の表面エネルギーを減じた値よりも大きい、請求項1に記載の燃料電池スタック。 - 前記第3触媒層と接する面における前記第3ガス拡散層の表面エネルギーが、前記第1触媒層と接する面における前記第1ガス拡散層の表面エネルギーよりも大きい、請求項1
に記載の燃料電池スタック。 - 前記第3ガス拡散層と接する面における前記第3触媒層の表面エネルギーが、前記第1ガス拡散層と接する面における前記第1触媒層の表面エネルギーよりも小さい、請求項1に記載の燃料電池スタック。
- 前記第3触媒層と接する面における前記第3ガス拡散層の表面エネルギーから、前記第3ガス拡散層と接する面における前記第3触媒層の表面エネルギーを減じた値が、
前記第1触媒層と接する面における前記第1ガス拡散層の表面エネルギーから、前記第1ガス拡散層と接する面における前記第1触媒層の表面エネルギーを減じた値よりも大きい、請求項1に記載の燃料電池スタック。
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JP2014025354A JP2015153568A (ja) | 2014-02-13 | 2014-02-13 | 燃料電池スタック |
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JP (1) | JP2015153568A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021128458A1 (zh) * | 2019-12-23 | 2021-07-01 | 清华大学 | 燃料电池堆、双极板及气体扩散层 |
CN114667621A (zh) * | 2019-11-08 | 2022-06-24 | 株式会社日立高新技术 | 燃料电池单元、燃料电池单元制造方法 |
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- 2014-02-13 JP JP2014025354A patent/JP2015153568A/ja active Pending
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