JP2005301914A - 携帯情報機器 - Google Patents

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貴之 小山
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【課題】 従来の携帯情報機器では、例えば、読み方が分からない漢字に対して、その文字を入力することが困難であり、また、その文字の読み方等を知ることが困難であるという問題があった。
【解決手段】 本発明の携帯電話機1では、使用者は、例えば、読み方が分からない漢字に対して、携帯電話機1に備えられたカメラ機能を利用して画像データとして取得することができる。そして、携帯電話機1では、取得した画像データに対して文字認識処理を実行し、取得した文字データをキーワードとして、該文字データに対応する関連データを検索することができる。検索された関連データに基づく関連情報は、携帯電話機1から報知されることで、使用者は、漢字の読み方が分からない場合でも、簡易な操作で文字認識処理を実行し、関連情報を取得することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、文字認識処理機能を備えた携帯情報機器に関する。
従来から、パーソナルコンピュータ等を用いた文字認識装置では、画像を処理することにより画像の中に含まれる文字を文字情報として認識する、いわゆる文字認識処理という技術があり、当該パーソナルコンピュータ等で処理可能な画像に対して文字認識処理が実行されているものがあった。そして、処理対象の文章の文字列が表示画面中央部に拡大表示され、その近接する位置に認識結果の文字列が表示されていた。そのため、使用者は、両文字列を対比し易すかった(例えば、特許文献1参照)。
特開平2−82379号公報(第8−12頁、第1、2、6−7図)
携帯電話等の移動体通信端末や、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末に代表される、従来の携帯情報機器では、使用者は、読み方は分かるが、漢字が分からない場合には、携帯情報機器の文字変換機能を用いて、読み方から所望の漢字を検索することは容易であった。しかしながら、読み方が分からない漢字に対しては、使用者の予測に基づき読み方を入力し、文字変換機能により検索するため、所望の漢字を検索し難いという問題があった。
また、従来の携帯情報機器では、意味が分からない英単語を検索する際には、辞書機能を立ち上げた後、検索する英単語のスペルを入力する必要があり、使用者にとって、その一連の操作が手間であるという問題があった。
また、従来の携帯情報機器では、文字認識処理に関し、認識するパターンが比較的簡単であるアルファベット、記号、数字等に対しては、比較的認識精度を高く行うことが出来た。しかしながら、認識するパターンが複雑である漢字等に対しては、文字認識処理が実現され難く、また、文字認識精度が低いという問題があった。
本発明の携帯情報機器では、携帯情報機器に備えられたカメラ機能を利用し、読み方が分からない漢字、意味が分からない英単語等を画像データとして取得することができる。そして、該画像データに対して文字認識処理を実行し、取得した文字データに基づき、該文字データに対応する関連データを検索し、該関連データに基づく関連情報を報知することができる。尚、ここでいう「関連情報」とは、文字認識処理の結果、取得された文字データに基づく文字に対応する情報をいい、例えば、当該文字の読み方、意味、あるいは、それらの音声等をいう。
上述した各事情に鑑みて成されたものであり、本発明の携帯情報機器では、撮影手段と、前記撮影手段により取得した画像データを格納する記憶手段と、文字データ及び該文字データに対応する関連データから成る辞書ファイルを格納する情報記憶手段と、前記画像データに対して文字認識処理を実行し、文字認識処理結果として文字データを取得する文字認識処理手段と、前記取得された文字データに基づき、前記辞書ファイルを検索し、該文字データの関連データを取得する辞書検索手段と、少なくとも前記辞書検索手段により取得された前記関連データに基づく関連情報を報知する報知手段とを有することを特徴とする。従って、本発明の携帯情報機器では、携帯情報機器に備えられた撮像手段を介して、文字認識処理を実行する文字を画像データとして取得することができる。そして、文字認識処理手段では該画像データに対し文字認識処理を実行し、文字データを取得する。辞書検索手段では取得した文字データに対応する関連データを検索し、該関連データに基づく関連情報を報知手段により報知することができる。
また、本発明の携帯情報機器では、前記文字認識処理手段は、前記文字認識処理を実行する複数の認識方法を有し、前記複数の認識方法の中から選択された認識方法により前記画像データに対して文字認識処理を実行することを特徴とする。従って、本発明の携帯情報機器では、文字認識処理を実行する文字の種類に応じて、該文字に適した認識方法により文字認識処理を実行することで、文字認識処理精度を向上させることができる。尚、ここでいう「認識方法」とは、文字認識処理の際に、認識処理対象である漢字、アルファベット、数字等のそれぞれの文字の種類に適した認識手法をいい、例えば、漢字、アルファベット、数字等のそれぞれに適したアルゴリズムをいう。
また、本発明の携帯情報機器では、前記報知手段は表示手段であり、前記文字認識処理手段は文字認識処理結果として複数の文字データ候補を取得し、前記表示手段は前記文字データ候補に基づく文字候補を表示することを特徴とする。従って、本発明の携帯情報機器では、文字認識処理手段により取得された複数の文字データ候補に基づく文字候補を表示することができる。尚、ここでいう「文字データ候補」とは、1回の文字認識処理の際に、認識対象文字とのパターンを照合させた結果、近似したパターンの文字データのことをいい、文字データ候補としては1つ文字データが取得される場合でも、複数の文字データが取得される場合でも良い。
また、本発明の携帯情報機器では、前記辞書検索手段は前記文字データ候補の中から選択された文字データに基づいて対して検索を行うことを特徴とする。従って、本発明の携帯情報機器では、文字認識処理手段により取得された複数の文字データ候補の中から選択された文字データに対して、辞書検索手段により関連データを検索することができる。
また、本発明の携帯情報機器では、前記表示手段は前記関連データに基づく関連情報を表示することを特徴とする。従って、本発明の携帯情報機器では、辞書検索手段により検索された関連データに基づく関連情報を表示することができる。
また、本発明の携帯情報機器では、前記報知手段は音声出力手段であり、前記音声出力手段は前記関連データに基づく関連情報の音声を出力することを特徴とする。従って、本発明の携帯情報機器では、辞書検索手段により検索された関連データに基づく関連情報の音声を出力することができる。
本発明の携帯情報機器では、使用者は、読み方が分からない漢字等に対して、携帯情報機器に備えられたカメラ機能を用いて、該漢字等を画像データとして取得することができる。そして、携帯情報機器では、取得した画像データに対して文字認識処理を実行し、取得した文字データに対し、該文字データに対応する関連データを検索し、該関連データに基づく関連情報を報知手段により報知することができる。そして、使用者は、簡易な操作により、検索文字の読み方、意味、あるいはその音声等を知ることができる。
また、本発明の携帯情報機器では、例えば、漢字、アルファベット等の文字に適した認識方法により、文字認識処理を実行することができる。そして、当該携帯情報機器では、文字認識処理の困難な漢字等に対しても文字認識精度を向上させることができる。
また、本発明の携帯情報機器では、取得した画像データに対して文字認識処理を実行し、複数の文字データ候補を取得することができる。そして、該文字データ候補に基づく文字候補が表示され、使用者は、キー操作部を用いて所望の文字を選択することができる。その後、携帯情報機器では、選択された文字データに対応する関連データを検索することができる。
以下に、本発明における一実施の形態について、図1〜図7を参照にして詳細に説明する。本発明は、任意の携帯情報機器に適用できるが、以下では、好適な実施の形態として、折り畳み可能な携帯電話機について説明する。尚、以下では折り畳み可能な携帯電話機が示されているが、この形態に限定されるものではなく、例えば、ストレート式の携帯電話機の場合でも良い。
先ず、図1は本発明の一実施の形態である携帯電話機の(A)開いた状態での内側(キー面)から見た外観図、(B)閉じた状態での外側(背面)から見た外観図である。図2は同携帯電話機の電気的構成を説明する概略ブロック図である。
図1(A)及び(B)に示す如く、例えば、スピーカ2は携帯電話機1の蓋部内側の上方中央に、マイク3は本体部内側の下方中央にそれぞれ配置されている。また、キー操作部5は、メニュー表示あるいは選択対象の決定を行うための決定キー51、カメラ機能を起動させるカメラキー52、電源投入するための電源キー53、メール機能を起動させるメールキー54、十字キー55、数字入力及び文字入力を行うテンキー56等から構成されている。
そして、表示部4は、スピーカ2が配置されている蓋部内側に四角形状で配置されており、第2表示部6は、四角い形状で蓋部外側の中央付近に配置されている。更に、撮像部7は、蓋部外側のヒンジ近くに配置され、使用者は閉じた状態でも第2表示部6で被写体を確認しながら撮影ができる。また、背面キー8は第2表示部6の下方に配置され、閉じた状態でシャッターキーとして使用され、使用者が自らを撮影するのに適している。一方、開いた状態で撮影する場合は、表示部4あるいは第2表示部6で被写体を確認しながら、キー操作部5の決定キー51を押下することで撮影することができる。
また、撮像部7が配置された蓋部外側には、ライト9が配置されている。ライト9は、撮影時に発光することでストロボ機能として用いられる。また、ライト9は、撮影前では、一定の間、被写体を照射することで、補助光として用いられる。
図2に示す如く、携帯電話機1は、主に、スピーカ2、マイク3、表示部4、キー操作部5、撮像部7、アンテナ10、制御部11、通信制御部12、音声処理部13、画像制御部14、表示制御部15、記憶部16、文字認識処理部19、辞書検索部20、バス21等を備えている。
スピーカ2は、音声処理部13から送られたアナログ信号を音声に変換し、出力する。マイク3は、外部音声を拾い、アナログ信号を音声処理部13へと送る。音声処理部13は、制御部11からの制御信号に基づき、アナログ信号をデジタル信号へと変換し、あるいは、デジタル信号をアナログ信号に変換する。
表示部4は、液晶ディスプレイおよびEL(Electro Luminescense)ディスプレイなどで実現され、表示制御部15を介して、送られてくる画像データに基づく画像を表示する。表示制御部15は、制御部11の制御信号に基づき、表示部4に表示しようとする文字データ、画像データに従って、表示部4の各画素電極に対して駆動電圧を印加する。
キー操作部5は、上述したように、数字および文字を入力するためのテンキー56などから構成される。
撮像部7は、撮像レンズと、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサあるいはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子と、RGBの3色のカラーフィルタとを備える。撮像部7は、被写体で反射されて撮像レンズに入射した光を、カラーフィルタを通してRGBの3色光にし、RGBの3色光をそれぞれ撮像素子によって電気信号に変換する。
アンテナ10は、無線電波を介して基地局と無線通信を行うときに、音声データ、文字データまたは画像データなどを送受信する。
制御部11は、携帯電話機1を構成する各部位の動作を制御する。そして、制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのマイクロプロセッサを含んでいる。
通信制御部12は、受信時には、制御部11からの制御信号に基づき、受信データの中で復調した文字データ等を記憶部16の所定の領域に格納させる。また、通信制御部12は、送信時には、制御部11の制御信号に基づき、文字データ等を変調して増幅し、アンテナ10を介して基地局に送信させる。
画像制御部14は、増幅部、A/D(アナログ/デジタル)変換部、信号処理部からなる。増幅部は、撮像部7から送られてくるRGBに対応した電気信号を増幅し、A/D変換部に送る。A/D変換部は、増幅部で増幅されたRGBに対応した電気信号(アナログ)をデジタル信号に変換して画像データを出力し、信号処理部に送る。信号処理部は、A/D変換部から送られてくる画像データに対して、画素の補間処理などの信号処理を行う。また信号処理部は、制御部11からの制御信号に基づいて、信号処理を施した画像データを作業用記憶部17に送る。
記憶部16は、例えば、読み出し及び書き込み可能なRAM(Randam Access Memory)から成る作業用記憶部17、読み出し専用であるROM(Read Only Memory)から成るデータ記憶部18等を含んでいる。
本実施の形態では、作業用記憶部17には、例えば、信号処理部から送られてくる画像データ、文字認識処理部19から送られてくる文字データ、辞書検索部20から送られてくる関連データが所定の領域に一時的に格納される。また、データ記憶部18には、例えば、辞書ファイル等が格納されている。そして、辞書ファイルには、国語辞書及び英語辞書に関するデータが格納されている。
文字認識処理部19は、撮像部7で撮影され、作業用記憶部17へ格納された画像データに対し文字認識処理を実行する。そして、文字認識処理部19は文字認識処理の結果として取得した文字データを作業用記憶部17の所定の領域に一時的に格納させる。このとき、文字認識処理部19は、該当する文字データと併せて、近似する複数の文字データ候補を取得することもできる。そして、表示制御部15は、例えば、表示部4に複数の文字データ候補に基づく文字候補を表示させ、使用者に文字認識処理の結果を選択させても良い。
本実施の形態では、文字認識処理部19は、認識方法として、例えば、文字認識処理を実行する文字の種類毎に適したアルゴリズムを有している。そして、文字認識処理部19は、予め、選択された認識方法により文字認識処理を実行できるので、認識パターンが複雑である漢字に対しても文字認識精度を向上させることができる。
辞書検索部20は、文字認識処理部19が取得し、作業用記憶部17に一時的に格納した文字データをキーワードとして、辞書ファイルを検索し、該文字データに対応した読み方データ、または意味データ等を取得し、作業用記憶部17の所定の領域に格納させる。
バス21は、システムにおけるデータバス、制御信号バスとして用いられる。
尚、本実施の形態では、スピーカ2及び音声処理部13は本発明の音声出力手段に対応し、表示部4及び表示制御部15は本発明の表示手段に対応し、本発明の音声出力手段または表示手段は、それぞれ本発明の報知手段の一手段である。そして、撮像部7及び画像制御部14は本発明の撮像手段に対応し、作業用記憶部17は本発明の記憶手段に対応し、データ記憶部18は本発明の情報記憶手段に対応し、文字認識処理部19は本発明の文字認識処理手段に対応し、辞書検索部20は本発明の辞書検索手段に対応する。但し、本実施の形態は本発明の一実施形態を例示したものであり、本発明の音声出力手段、表示手段、報知手段、撮像手段、記憶手段、情報記憶手段、文字認識処理手段、辞書検索手段は、上述した用途及び機能を果たせば良く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の応用が可能であり、本発明が本実施の形態に限定されないことはいうまでもない。
図3は、本発明の携帯電話機の文字認識機能における文字認識結果の文字の読み方及び意味を報知する動作制御を説明するためのフローチャートである。図4〜図6は、同携帯電話機の文字認識機能を説明するための表示画面である。そして、図4〜図6は、図3に示すフローチャートと対応し、以下のフローチャートの説明内に、適宜、引用してフローチャートの説明を補足する。
図示の如く、使用者は、表示画面に従い、キー操作部5を操作し、携帯電話機1の文字認識機能を起動させる(ステップS1)。使用者は、表示画面に従い、キー操作部5を操作し、認識方法の選択画面を表示部4に表示させる(ステップS2)。上述したように、携帯電話機1では、認識方法として、例えば、漢字、アルファベット、数字等の文字認識処理を実行する文字の種類毎に適したアルゴリズムを有している。そして、使用者は、文字認識処理を実行する文字が、例えば、漢字、アルファベット、あるいは数字であるかを判断する。その後、使用者は、表示画面に従い、キー操作部5を操作し、認識方法を選択する(ステップS3のYES)。
携帯電話機1では、制御部11からの制御信号に基づき、選択された認識方法を作業用記憶部17の所定の領域に一時的に格納する(ステップS4)。
尚、本実施の形態では、文字認識処理を実行する文字に適した認識方法を選択するが、この場合に限定する必要はなく、予め、設定された認識方法により文字認識処理を実行する場合でも良い。
次に、使用者は、表示画面に従い、キー操作部5を操作し、関連情報の選択画面を表示部4に表示させる(ステップS5)。上述したように、携帯電話機1では、文字認識処理により取得した文字データをキーワードとして、該文字データに対応した読み方データ、意味データ等を検索することができる。そして、使用者は、例えば、文字の読み方、あるいは、意味を検索したいのかを決定する。その後、使用者は、表示画面に従い、キー操作部5を操作し、関連情報を選択する(ステップS6のYES)。
携帯電話機1では、制御部11からの制御信号に基づき、選択された関連情報のデータを作業用記憶部17の所定の領域に一時的に格納する(ステップS7)。
尚、本実施の形態では、関連情報として、例えば、文字の読み方、あるいは、意味を選択する場合を示したが、この場合に限定する必要はない。例えば、文字の読み方と意味の両者を選択する場合でも良い。
次に、使用者が、例えば、キー操作部5のカメラキー52を押下し、カメラ機能を起動させる。そして、使用者は、携帯電話機1の撮像部7を、文字認識処理を実行する文字(漢字の「廣二」)に向け、表示部4に表示された画像を確認する(ステップS8)。そして、使用者は、表示部4に表示された画像を確認しながら、決定キー51を押下し、撮影を行う(ステップS9のYES)。
携帯電話機1では、制御部11からの制御信号に基づき、撮影により取得した画像データを作業用記憶部17の所定の領域へと一時的に格納する(ステップS10)。文字認識処理部19では、制御部11からの制御信号に基づき、作業用記憶部17の画像データに対し、ステップS5で格納された認識方法により、文字認識処理を実行する(ステップS11)。そして、携帯電話機1では、制御部11からの制御信号に基づき、文字認識処理の結果、取得された文字データ候補を作業用記憶部17の所定の領域へと一時的に格納する(ステップS12)。その後、表示制御部15では、制御部11からの制御信号に基づき、取得された文字データ候補の中で、第1候補の文字データに基づく文字を表示部4へと表示させる(ステップS13)。
具体的には、図4に示す如く、表示部4には文字認識結果の第1候補である「廣二」が表示される。
次に、使用者は、第1候補の文字を確認し、所望の文字であるか、否かを判断する(ステップS14)。そして、使用者が、所望の文字でないと判断し(ステップS14のNO)、文字認識結果の修正を行う場合には、例えば、表示部4に表示された次候補アイコン22(図4参照)に対応するキー操作部5を押下する(ステップS15)。
携帯電話機1では、制御部11からの制御信号に基づき、作業用記憶部17に次候補としての文字データ候補が格納されていると判断した場合には(ステップS16のYES)、表示制御部15では、文字データ候補に基づく文字候補を表示部4へと表示させる(ステップS17)。一方、携帯電話機1では、作業用記憶部17に次候補としての文字データ候補が格納されていないと判断した場合には(ステップS16のYES)、ステップS9へと戻り、使用者は、再び、認識対象文字の撮影を行う。
次に、使用者は、表示部4に表示された次候補としての文字候補を閲覧し、キー操作部5を操作し、所望の文字をカーソル選択する。そして、使用者は、例えば、表示部4に表示された決定アイコン24(図5参照)に対応するキー操作部5を押下する(ステップS18のYES)。
携帯電話機1では、制御部11からの制御信号に基づき、文字データ候補の中から選択された文字データを作業用記憶部17の所定の領域へと一時的に格納する(ステップS19)。
具体的には、図5に示す如く、表示部4には、文字認識結果としての複数の文字候補が表示される。例えば、複数の文字候補の中の1つがカーソル選択されており、使用者は、キー操作部5の十字キー55を操作することで、所望の文字を選択することができる。そして、使用者は、決定アイコン24に対応するキー操作部5を押下することで、所望の文字を選択することができる。
ここで、ステップS14において、同様に、使用者が、表示部4に表示された第1候補の文字を確認し、所望の文字であると判断し(ステップS14のYES)、キー操作部5の決定キー51を押下する(ステップS20)。
携帯電話機1では、制御部11からの制御信号に基づき、第1候補の文字データを作業用記憶部17の所定の領域へと一時的に格納する(ステップS19)。
次に、使用者は、表示部4に表示された関連アイコン21(図4参照)に対応するキー操作部5を押下する(ステップS21)。
携帯電話機1では、制御部11からの制御信号に基づき、作業用記憶部17に格納されている文字データをキーワードとして、辞書検索部20が、データ記憶部18内の辞書ファイルを検索し、該文字データに対応する読み方データ、または意味データ等の関連データを取得する(ステップS22)。
その後、携帯電話機1では、制御部11からの制御信号に基づき、辞書検索部20が取得した関連データを作業用記憶部17の所定の領域に格納する(ステップS23)。その後、携帯電話機1では、制御部11からの制御信号に基づき、作業用記憶部17に格納されている関連データに基づく関連情報を報知する(ステップS24)。
具体的には、図4及び図6に示す如く、使用者が、図4の表示画面に表示された関連アイコン21に対応するキー操作部5を押下すると、図6に示す関連情報が表示部4に表示される。本実施の形態では、例えば、人の名前である漢字に対し文字認識処理を実行したので、ステップS6において、読み方を選択していると、文字認識結果の「廣二」に対応する読み方として、表示画面に「こうじ」が表示される。
ここで、携帯電話機1での報知手段としては、表示部4に文字等を表示する場合だけに限定されるものでなく、スピーカ2から読み方の音声を出力する場合でも良い。この場合には、使用者は、漢字の読み方、意味をその音声により認識することができる。また、使用者は、英単語に対し文字認識処理を行った場合には、英単語の発音を知ることができる。そして、スピーカ2の音圧としては、イヤピースの音圧レベルよりも、着信音やアラームの音圧レベルとすることが好ましい。
次に、使用者は、文字認識機能を終了させるために、表示画面に従い、キー操作部5を操作すると、携帯電話機1では、制御部11からの制御信号に基づき、文字認識機能が終了する(ステップS25)。
上述した本実施の形態では、ステップS3、ステップS6において、文字認識処理に用いる認識方法、認識処理結果に基づき検索する関連情報をそれぞれ別操作で選択する場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、ステップS3、ステップS6における選択操作を一回の操作とする場合でも良い。この場合には、例えば、1、漢字の読み方、2、漢字の意味、3、英語の読み方、4、英語の意味、という選択肢とすることができる。使用者が選択肢1を選択すると、携帯電話機1では、文字認識処理に用いる認識方法が漢字用で、検索する関連情報が読み方というデータを作業用記憶部17の所定の領域へと一時的に格納する。
また、携帯電話機1のカスタマイズ画面において、使用者が、例えば、文字認識機能を用いる場合に、文字認識処理に用いる認識方法が漢字用で、検索する関連情報が読み方からのショートカットを表示し、選択させ、上記フローチャートにおける、ステップS1からステップS7の操作を簡略化させる場合でも良い。
また、上述した本実施の形態では、ステップS13からステップS17において、先ず、表示部4に第1候補を表示させた後、次候補を表示する場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、認識処理結果を表示部4に1回で表示させる場合でも良く、また、第1候補から、順次、表示部4に表示させる場合でも良い。
図7は、本発明の携帯電話機の電話帳機能を説明するための表示画面である。
本実施の形態では、表示部4に表示された認識処理結果の文字や関連情報を、直ちに、例えば、電話帳機能の氏名、メールアドレス等の入力に利用することができる。
具体的には、使用者は、図4あるいは図6の表示画面において、サブメニューアイコン23、25に対応するキー操作部5を押下し、サブメニュー内の電話帳登録を指示すると、図7に示すように、表示部4には電話帳登録画面が表示される。そして、例えば、図4に示す画面から移行した場合には、名前欄26に「廣二」が入力される。また、その際に、使用者は、キー操作部5を操作し、例えば、「柿本」というその他の文字も併せて入力することもできる。一方、例えば、図6に示す画面から移行した場合には、読み欄27に「こうじ」が入力される。また、その際に、使用者は、キー操作部5を操作し、その他の文字も併せて入力することもできる。
尚、本実施の形態では、携帯電話機1に備えられたカメラ機能を用いて、撮影した画像データに対して文字認識処理を実行する場合について説明したが、この場合に限定する必要はない。例えば、インターネットを介してダウンロードした画像データや、他の携帯情報端末から受信した画像データに対して文字認識処理を実行する場合にも、同様に、用いることが出来る。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
本発明の一実施の形態である携帯電話機の(A)開いた状態での内側(キー面)から見た外観図、(B)閉じた状態での外側(背面)から見た外観図である。 同携帯電話機の電気的構成を説明するための概略ブロック図である。 同携帯電話機の文字認識機能における認識結果文字の読み方及び意味を報知する動作制御を説明するためのフローチャートである。 同携帯電話機の文字認識機能を説明するための表示画面である。 同携帯電話機の文字認識機能を説明するための表示画面である。 同携帯電話機の文字認識機能を説明するための表示画面である。 同携帯電話機の電話帳機能を説明するための表示画面である。
符号の説明
1 携帯電話機
2 スピーカ
4 表示部
5 キー操作部
7 撮像部
10 アンテナ
11 制御部
12 通信制御部
13 音声処理部
15 表示制御部
17 作業用記憶部
18 データ記憶部
19 文字認識処理部
20 辞書検索部

Claims (6)

  1. 撮影手段と、
    前記撮影手段により取得した画像データを格納する記憶手段と、
    文字データ及び該文字データに対応する関連データから成る辞書ファイルを格納する情報記憶手段と、
    前記画像データに対して文字認識処理を実行し、文字認識処理結果として文字データを取得する文字認識処理手段と、
    前記取得された文字データに基づき、前記辞書ファイルを検索し、該文字データの関連データを取得する辞書検索手段と、
    少なくとも前記辞書検索手段により取得された前記関連データに基づく関連情報を報知する報知手段とを有することを特徴とする携帯情報機器。
  2. 前記文字認識処理手段は、前記文字認識処理を実行する複数の認識方法を有し、前記複数の認識方法の中から選択された認識方法により前記画像データに対して文字認識処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の携帯情報機器。
  3. 前記報知手段は、表示手段であり、前記文字認識処理手段は文字認識処理結果として文字データ候補を取得し、前記表示手段は前記文字データ候補に基づく文字候補を表示することを特徴とする請求項1に記載の携帯情報機器。
  4. 前記辞書検索手段は、前記文字データ候補の中から選択された文字データに基づいて検索を行うことを特徴とする請求項3に記載の携帯情報機器。
  5. 前記表示手段は、前記関連データに基づく関連情報を表示することを特徴とする請求項3に記載の携帯情報機器。
  6. 前記報知手段は、音声出力手段であり、前記音声出力手段は前記関連データに基づく関連情報の音声を出力することを特徴とする請求項1に記載の携帯情報機器。
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