JP2005301081A - 光偏向器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回転多面鏡の高速回転に伴って発生する騒音を低減し、等速回転で安定した回転性能が得られる光偏向器を提供する。
【解決手段】 側面に複数の光反射面21aを備えた多角柱状の回転多面鏡21と、回転多面鏡21を覆い光ビームLを回転多面鏡21の光反射面21aに導光する開口部32Cを形成した保護ケース32と、開口部32Cを遮蔽する透明な防音ガラス33と、を有する光偏向器において、防音ガラス33の平面と、保護ケース32の開口部32Cの端部において防音ガラス33に当接する位置における内壁面とのなす角度θを、θ>110°に形成した光偏向器。
【選択図】 図3

Description

本発明は、レーザビームプリンタ、レーザ複写機、レーザファクシミリ等の画像形成装置やバーコードリーダ等に用いられる光偏向器に関するものである。
レーザビームプリンタ等の画像形成装置においては、その画像の書き込み手段として読み取った情報を基にレーザ光を等速回転する回転多面鏡に入光させ、反射光を走査させて感光体面に投影し画像記録を行っている。
回転多面鏡は低速回転の場合には、駆動モータの回転軸に直接固定して使用されるが、高速回転となると回転多面鏡を外筒部材に固定し、固定配置された内筒部材に対して触れることなく浮き上がった形で回転する空気動圧軸受(エアベアリング)を用いての駆動回転が行われる。また、空気動圧軸受は、非接触で回転するため、長寿命、低騒音などの利点がある。
空気動圧軸受は、支持ベース部材上に固定された下スラスト板、固定軸受部材、上スラスト板と、回転多面鏡を固定して回転可能な回転軸受部材とにより構成されている。回転多面鏡は、基台上に固定されたマグネットコイルと、回転多面鏡と一体となりロータを構成する磁石とから成る駆動モータにより駆動回転される。
支持ベース部材上に固設した固定軸受部材に対向して回転する回転軸受部材を有するロータユニットは、ラジアル動圧軸受部において相互の間でのラジアル動圧回転が行われる。また、固定軸受部材の両軸端部には、固定軸受部材の軸と垂直面をなすスラスト板が固定されていて、上下に位置した上スラスト板と下スラスト板に挟まれた形で回転する回転軸受部材は、上下のスラスト動圧軸受部においてスラスト動圧回転が行われる。
マグネットコイルと磁石とから成る駆動モータによるロータの回転時には、ロータは動圧軸受に触れることなく、空中に浮き上がった非接触状態で、円滑な高速回転が持続される。
ロータの回転に伴って回転多面鏡も回転し、半導体レーザから射出されたレーザビームは感光体に向けて偏向走査する。
回転多面鏡の周辺の空気流を整流して回転を安定化し、回転多面鏡の回転に伴う風切り音を低下させるとともに発生する騒音を低減させる公知技術としては、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4等に開示されている。
特許文献1に記載の光偏向器は、回転多面鏡の回転空間を回転多面鏡の回転中心と一致する中心を有する円筒形状に形成したものである。
特許文献2に記載の光偏向器は、回転多面鏡を覆う保護ケースの内部に複数のセグメント内壁を設け、回転多面鏡とセグメント内壁との間に複数の空気流路を形成し、これらの空気流路に流れる圧力変動に伴う空気流が相互に干渉して圧力変動を減衰するものである。
特許文献3に記載の光偏向器は、回転多面鏡の光反射面と対向するカバーの内周面を回転体の回転中心軸と同軸の円筒状に形成するとともに、開口部をカバーの円筒状の内周面所定箇所に形成し、回転体の回転中心軸方向の開口部の長さを回転多面鏡の板厚に対して+1mm以下に設定するものである。
特許文献4に記載の光偏向器は、カバーの開口部近傍の内周壁に突起を設ける事により、回転多面鏡が同位相で圧力変動しない構成にしたものである。
特開平8−5947号公報 特開2001−249298号公報 特開平7−306373号公報 特開平10−221630号公報
従来の光偏向器においては、空気動圧軸受により高速回転させると、負荷となる風損が大きいため、回転が不安定となり、ジッタ特性が悪化するという問題がある。
また、回転多面鏡の等速回転時の速度ムラを解消するため、回転多面鏡を含む回転体の質量を増して慣性力を増大させると、光偏向器の起動特性が低下する。
更に、回転多面鏡を収容する光学ケースと、回転多面鏡の外周面の回転軌跡との距離が不均一なため、回転多面鏡が1回転する間に、空気抵抗の変化により、回転多面鏡の回転が不安定になり、ジッタ特性が悪化するという問題がある。
特許文献1に記載された光偏向器では、防音ガラス部近傍において大きな圧力変動を発生するために、騒音に対する効果が無いことが明らかである。
特許文献2に記載された光偏向器では、圧力変動に関してはむしろ助長する効果が発生し、広帯域騒音を生成するとともに、空間を拡げるためにトルクが増大する事は明らかである。
特許文献3に記載された光偏向器では、空間を必要最低限にするという意味でトルク低減に寄与するが、乱流を抑制するという効果は認められない。
特許文献4に記載された光偏向器では、ポンプなどで用いられる手法で、ファンなどにも用いられている技術であり、「回転多面鏡の面数×回転数」の周波数卓越音を低減するものである。
上述の特許文献では、回転体の高速回転時の回転トルクの低減と風切り音の低減技術が記載されているが、本発明は、これらと異なる全く別のアプローチで著しい効果を発揮するものである。
即ち、本発明は、光偏向器における上記の問題点を解消して、光偏向器の等速回転で安定した回転性能、高速回転時の回転トルクの低減、風切り音の低減が得られる光偏向器、及び光偏向器を備えた光走査装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の光偏向器は、側面に複数の光反射面を備えた多角柱状の回転多面鏡と、前記回転多面鏡を覆い光ビームを前記回転多面鏡の光反射面に導光する開口部が形成された保護ケースと、前記保護ケースの前記開口部を遮蔽する透明な防音ガラスと、を有する光偏向器において、前記防音ガラスの平面と、前記保護ケースの前記開口部の端部において前記防音ガラスに当接する位置のおける内壁面とのなす角度θを、θ>110°に形成したことを特徴とする。
請求項2に記載の光偏向器は、側面に複数の光反射面を備えた多角柱状の回転多面鏡と、前記回転多面鏡を覆い光ビームを前記回転多面鏡の光反射面に導光する開口部を形成した保護ケースと、前記保護ケースの前記開口部を遮蔽する透明な防音ガラスと、を有する光偏向器において、前記回転多面鏡の光反射面の法線で前記回転多面鏡の回転中心を通る最小回転半径による回転軌跡と、前記回転多面鏡の回転中心から前記回転多面鏡の稜線部までの最大回転半径による回転軌跡とに挟まれる領域と、前記回転多面鏡の厚みtとで形成される空間領域をZと定義し、前記空間領域Zのあらゆる面から所定距離rだけ離れた領域を圧縮緩和領域Wと定義し、前記所定距離rを厚みtの1倍乃至3倍とし、且つ、前記保護ケース、前記防音ガラス、その他あらゆる部材を前記圧縮緩和領域Wの領域外に配置することを特徴とする。
請求項3に記載の光偏向器は、側面に複数の光反射面を備えた多角柱状の回転多面鏡と、前記回転多面鏡を覆い光ビームを前記回転多面鏡の光反射面に導光する開口部を形成した保護ケースと、前記保護ケースの前記開口部を遮蔽する透明な防音ガラスと、を有する光偏向器において、前記回転多面鏡の回転中心から前記回転多面鏡の稜線部までの最大回転半径R、前記回転多面鏡の回転中心からの半径Sによる回転軌跡と、前記最大回転半径Rによる回転軌跡との間に挟まれた面積に、前記回転多面鏡の回転軸方向の厚みtを乗じた空間領域F(F=π(S−R)2×t、πは円周率)、と定義し、前記空間領域Fの前記半径Sを、S≧1.2Rに設定し、且つ、前記空間領域Fには、前記保護ケース、前記防音ガラスが接触しないように構成したことを特徴とする。
本発明の整流部材を備えた光偏向器及び光走査装置は、上述のように構成されているので、以下に記載する効果が得られる。
(1) 従来の光偏向器の構成のように、防音ガラスの平面と、保護ケースの開口部の端部において防音ガラスに当接する位置における内壁面とのなす角度θが110°未満であると、防音ガラスに近い空間部と防音ガラスから遠い空間部とに圧力差が生じる。回転多面鏡の光反射面の1点に着目すれば、回転多面鏡の回転角によって圧力が大きく変動し、騒音発生源となる。請求項1に記載の発明によれば、角度θを110°以上に設定する事により圧力差が減少し、騒音の発生を低減させる事ができる。
(2) 保護ケースの任意箇所より観測すると、回転多面鏡の一辺の通過毎に圧力変動を生じて、これが騒音源となるが、これを回避するためには回転多面鏡の光反射面から保護ケースの内壁面までの所定距離rを大きくすることで圧力変動幅を小さくする事であるが、所定距離rを回転多面鏡の厚みtの3倍を超えるようにしても騒音低減の効果は顕著ではなく、また、厚みtの3倍を超えるようにする事は、保護ケース内部の流体体積が増え、回転多面鏡の回転トルクが無駄に増加する事になる。請求項2に記載の発明によれば、所定距離rを回転多面鏡の厚みtの3倍以下にして、且つ、圧縮緩和領域には、保護ケース、防音ガラス、その他あらゆる部材を配置しない構成にすることにより、騒音低減、回転むらの低減、回転駆動のための消費電力の低減を達成する。
(3) 請求項3に記載の発明によれば、回転多面鏡の回転中心から最も遠い稜線部と回転多面鏡の回転中心までの最大回転半径R、回転多面鏡の回転中心からの半径Sで回転多面鏡の厚さの空間領域、としたとき、空間領域の半径Sを、S≧1.2Rとし、且つ、この空間領域には、保護ケース、防音ガラス、その他あらゆる部材を配置しない構成にする事により、回転多面鏡の風切り音を低下させる事が出来るとともに、発生する騒音を低減させる事が出来る等の効果が得られる。
次に、本発明の光偏向器、光走査装置を図面に基づいて説明する。
[光走査装置]
次に、本発明の光偏向器を備えた光走査装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
レーザプリンタ等の画像形成装置においては、その画像の書き込み手段としての光走査装置を有し、読み取った情報を基にレーザビームを光偏向器の高速回転する回転多面鏡に入光させ、反射光を走査させて像担持体の感光体面に投影して画像記録を行う。
図1は保護カバーを外した状態の光走査装置10の一実施の形態を示す斜視図である。
図1において、11は光走査装置本体(光学ケースとも称す)、12はfθレンズ、13は第2シリンドリカルレンズ、14はカバーガラス、15は半導体レーザ、16はコリメートレンズ、17は第1シリンドリカルレンズ、18はタイミング検出用のインデックスミラー、19は同期検知用のインデックスセンサ、20は回転多面鏡21等から成る光偏向器である。
上記の光偏向器20、及び走査光学系光学部材12〜19は、光走査装置本体11内の所定位置に配置、固定されている。
半導体レーザ15から射出した光ビームLは、コリメートレンズ16により平行光になり、次いで第1結像光学系の第1シリンドリカルレンズ17を透過して回転多面鏡21に入射する。回転多面鏡21の反射光は、fθレンズ12、第2シリンドリカルレンズ13から成る第2結像光学系を透過し、カバーガラス14を通過して像担持体1の周面上に、所定のスポット径で、副走査方向に所定ピッチずれた状態で走査する。なお、主走査方向は図示しない調整機構により、既に微調整してある。1ライン毎の同期検知は、走査開始前の光束をインデックスミラー18を介して、インデックスセンサ19に入射させる。
回転多面鏡21を回転体として高速回転する光偏向器20では、回転体(ロータユニット)と非回転体(ステータユニット)との間に空気動圧軸受を設けて、回転体が高速回転される。
[光偏向器]
図2は、光偏向器20の斜視図である。プリント基板30上には、集積回路、コンデンサ、コネクタ等が配置されている。
図2(a)は保護カバーを外した状態の光偏向器20の平面図、図2(b)は光偏向器20の断面図である。
光偏向器20は、ロータユニットとステータユニットとから構成されている。
光偏向器20の高速回転を行うユニットであるロータユニットは、回転多面鏡21、回転軸を中心とした円筒状の回転軸受部材(以下、外筒部材と称す)22、外筒部材22の外周面を固定し回転多面鏡21の内周面に嵌合するフランジ部材23、回転駆動用の磁石24、ロータヨーク24Aから成る。
外筒部材22の内径は、ステータユニットの固定軸受部材(以下、内筒部材と称す)26の外径より、数μmの調整された微小間隔だけ大きい。この外筒部材22の内周面と内筒部材26の外周面とで、ラジアル動圧軸受部を構成している。この外筒部材22は、アルミナ、窒化珪素等のセラミックにより成形されていることが、安定した回転を得る上で好ましい。
また、外筒部材22の上端面は、上スラスト板27のスラスト面と対向し、上スラスト動圧軸受部を構成している。同じく外筒部材22の下端面は下スラスト板28のスラスト面と対向し、下スラスト動圧軸受部を構成している。
対向したスラスト動圧軸受部のスラスト面には、動圧発生溝が形成されている。ロータユニットは本体固定部に対しスラスト動圧軸受部においてスラスト回転が行われる。
フランジ部材23と回転多面鏡21とは、等しい熱膨張係数を有する同じ材料、例えばアルミニウム合金により形成されている。
支持基体25に直立した円柱形状のラジアル軸部25aの外側には、円筒形状をした内筒部材26が固設され、ラジアル軸部と内筒部材26とでラジアル固定部材を構成している。内筒部材26はアルミナ、窒化珪素等のセラミック材料で形成される。
内筒部材26の上下端部には、支持基体25のラジアル軸部25aのほぼ垂直方向に、円板状をした上スラスト板27と、下スラスト板28とが固設され、スラスト固定部材を構成している。上スラスト板27と下スラスト板28は、アルミナ、窒化珪素等のセラミック材料で形成される。内筒部材26、上スラスト板27、下スラスト板28は、ラジアル軸部25aに装着後、ネジ25Sにより固定される。
ベース部材31の上面には、複数のマグネットコイル29を同一面上に配置したプリント基板30が取り付けられている。29Aは、マグネットコイル29に対向するステータヨークである。
支持基体25、内筒部材26、上スラスト板27、下スラスト板28、マグネットコイル29、ステータヨーク29A、プリント基板30、ベース部材31は一体となってステータユニットを形成している。
ステータユニットに装着されたロータユニットは、外筒部材22の回転中心に対して、回転多面鏡21及びフランジ部材23が正確に回転し、動的バランスが最小限に修正可能である。
[光偏向器の保護ケースの第1の実施の形態]
図3(a)は本発明の請求項1に係る光偏向器20の水平断面図、図3(b)はA−A断面図、図3(c)は部分拡大断面図である。
回転多面鏡21、フランジ部材23、上スラスト板27はロータユニットを形成し、磁石24とマグネットコイル29によって高速回転される。支持基体25等から成るステータユニットは空気動圧軸受を介してロータユニットを回転可能に支持している。
光偏向器20を収容する保護ケース32内には、回転多面鏡21を回転自在に収容する回転空間32Aが形成されている。回転空間32Aは回転多面鏡21の回転中心とほぼ一致する中心を有するほぼ円筒形状に形成されている。
保護ケース32には、回転多面鏡21に対してレーザビームを入射、出射させるスリット32Bが穿設されている。スリット32Bには防音ガラス33が取り付けられている。スリット32Bは、幅寸法がレーザビームのビーム径より僅かに大きく形成され、長さ寸法が像担持体1への画像書き込みのために必要な走査角度を得られる寸法に形成されている。
防音ガラス33の開口部32C側の平面と、保護ケース32の開口部32Cの端部において防音ガラス33に当接する位置のおける内壁面とのなす角度θを、θ>110°に形成した。
図3(c)に示す保護ケース32の開口部32C側の端部は、防音ガラス33の内側端面部33aの下端部近傍と底面部33bとの近傍を支持する。
図4は保護ケース32と防音ガラス33の他の実施の形態を示す部分拡大断面図である。
図4(a)に示す保護ケース32の開口部32C側の端部は、防音ガラス33の底面部33bを支持する。
図4(b)に示す保護ケース32の開口部32C側の端部は、防音ガラス33の外側端面部33cと底面部33b近傍を支持する。
図4(c)に示す保護ケース32の開口部32C側の端部は、防音ガラス33の底面部33bの外側近傍の一部を支持する。
図4(d)に示す保護ケース32の開口部32C側の端部は、防音ガラス33の内側端面部33cの下端部近傍と底面部33b近傍を支持する。
防音ガラス33の開口部32C側の平面と、保護ケース32の開口部32Cの端部において防音ガラス33に当接する位置のおける内壁面とのなす角度θを、θ>110°に形成する事により、防音ガラスに近い空間部と防音ガラスから遠い空間部とに圧力差が減少し、騒音の発生を低減させる事ができる。
Figure 2005301081
表1は、角度θ[deg]、騒音ピーク値dB(A)の検討結果を示す。図5は騒音ピークの特性図である。
図5の特性図に示すように、角度θが110°近傍で騒音ピーク値が変曲点になり、この角度θが110°近傍では、騒音ピーク値が急激に減少する。即ち、角度θ=90°での騒音ピーク値が60dB(A)に比して、角度θ=110°では−3dB(A)の著しい低下が現れる。
[光偏向器の保護ケースの第2の実施の形態]
図6は光偏向器20の空間領域Zを説明する図、図7は光偏向器20の圧縮緩和領域Wを説明する図であり、図6(a)、図7(a)は光偏向器20の水平断面図、図6(b)、図7(b)はA−A断面図である。
R1:回転多面鏡21の光反射面21aの法線で回転多面鏡21の回転中心を通る最小回転半径
R2:回転多面鏡21の回転中心から回転多面鏡21の稜線部21bまでの最大回転半径
A1:最小回転半径R1による回転軌跡(図示の内側の破線)
A2:最大回転半径R2による回転軌跡(図示の外側の破線)
Z:最小回転半径R1による回転軌跡と最大回転半径R2による回転軌跡とに挟まれる空間領域(図6(a)、図7(a)の破線で囲まれる領域)
t:回転多面鏡21の回転軸方向の厚み
r:空間領域Zで回転多面鏡21のあらゆる面からの所定距離
W:所定距離rだけ離れ、回転多面鏡21の回転時の圧縮を緩和する圧縮緩和領域(包絡曲面)
と定義したとき、所定距離rを回転多面鏡21の厚みtの1倍乃至3倍とし、且つ、圧縮緩和領域Wには、保護ケース32、防音ガラス33、その他あらゆる部材を配置しない構成とする。
図8(a)は、空間領域Zで回転多面鏡21のあらゆる面からの所定距離rと騒音の関係を示す特性図である。
マイクは床面から直上30cmの位置で、回転多面鏡21の回転中心の延長上に配置した。計測には防音箱を用いた。図示のX軸は所定距離r(mm)、Y軸は騒音[dB(A)]である。回転多面鏡21の回転数は、20〜60krpmで比較検討した。
所定距離rが3mm未満では騒音が著しく発生するが、所定距離rが3〜9mmの範囲内で騒音低減の効果が大きい。所定距離rが9mm以上では騒音低減の効果の変化は少ない。
図8(b)は、所定距離r、最大回転半径R2と、騒音の関係を示す特性図である。
図示のX軸は回転多面鏡21の稜線部21bまでの最大半径R2と所定距離rとの比(R2/r)、Y軸は騒音[dB(A)]である。
図示のX軸は所定距離r(mm)、Y軸は騒音[dB(A)]である。
比(R2/r)が0.08〜0.25の範囲内で騒音低減の効果が大きい。比(B/r)が0.25以上では騒音低減の効果の変化は少ない。
[光偏向器の保護ケースの第3の実施の形態]
図9(a)は本発明の請求項3に係る光偏向器20の水平断面図、図9(b)はA−A断面図、図9(c)は部分拡大断面図である。
R:回転多面鏡21の回転多面鏡21の回転中心から稜線部21bまでの最大回転半径、
S:回転多面鏡21の回転中心からの半径
t:回転多面鏡21の回転軸方向の厚み
F:(S−R)×tの回転軌跡により形成される空間領域、即ち、回転多面鏡21の回転中心からの半径Sによる回転軌跡と、回転多面鏡21の最大回転半径Rによる回転軌跡との間に挟まれた面積に、回転多面鏡21の厚みtを乗じた空間領域(F=π(S−R)2×t、πは円周率)、
空間領域Fの半径Sを、S≧1.2Rに設定し、且つ、空間領域Fには、保護ケース、前記防音ガラスが接触しないように構成した構成とする。
図10は、半径Sと、回転多面鏡21の最大回転半径Rと、騒音の関係を示す特性図である。
マイクは床面から直上30cmの位置で、回転多面鏡21の回転中心の延長上に配置した。計測には防音箱を用いた。
図10(a)において、X軸は半径Sと最大回転半径Rとの比S/R、Y軸は騒音[dB(A)]を示す。回転多面鏡21の回転数は、30〜53krpmで比較検討した。
空間領域Fの半径S、回転多面鏡21の最大回転半径R、騒音[dB(A)]の検討結果、比S/Rが1.2以上で騒音が著しく低減する。
図10(b)において、X軸は半径Sと最大回転半径Rとの差(S−R)、Y軸は騒音[dB(A)]を示す。
差(S−R)が10mm〜25mmで騒音が著しく低減する。
以上に説明したように、本発明の回転多面鏡及び回転部材の回転により発生する周囲の空気を整流し、ロータユニットの周辺に配置された部材の形状が変わっても、等速回転中のジッタの変化が小さく抑えられて、回転ムラと騒音発生が低減される。
保護カバーを外した状態の光走査装置の一実施の形態を示す斜視図。 光偏向器の斜視図。 請求項1に係る光偏向器の水平断面図、A−A断面図、部分拡大断面図。 保護ケースと防音ガラスの他の実施の形態を示す部分拡大断面図。 騒音ピークの特性図。 請求項2に係る光偏向器の空間領域を示す水平断面図、A−A断面図。 光偏向器の圧縮緩和領域を示す水平断面図、A−A断面図。 空間領域で回転多面鏡面からの所定距離、回転多面鏡の最大回転半径、騒音との関係を示す特性図。 請求項3に係る光偏向器の水平断面図、A−A断面図、部分拡大断面図。 半径と、回転多面鏡の最大回転半径と、騒音の関係を示す特性図。
符号の説明
10 光走査装置
20 光偏向器
21 回転多面鏡
32 保護ケース
32A 回転空間
32C 開口部
33 防音ガラス
F,Z 空間領域
L 光ビーム
R,R2 最大回転半径
R1 最小回転半径
S 回転多面鏡の回転中心からの半径
W 圧縮緩和領域
t 厚み
θ 角度

Claims (3)

  1. 側面に複数の光反射面を備えた多角柱状の回転多面鏡と、前記回転多面鏡を覆い光ビームを前記回転多面鏡の光反射面に導光する開口部が形成された保護ケースと、前記保護ケースの前記開口部を遮蔽する透明な防音ガラスと、を有する光偏向器において、
    前記防音ガラスの平面と、前記保護ケースの前記開口部の端部において前記防音ガラスに当接する位置のおける内壁面とのなす角度θを、θ>110°に形成したことを特徴とする光偏向器。
  2. 側面に複数の光反射面を備えた多角柱状の回転多面鏡と、前記回転多面鏡を覆い光ビームを前記回転多面鏡の光反射面に導光する開口部を形成した保護ケースと、前記保護ケースの前記開口部を遮蔽する透明な防音ガラスと、を有する光偏向器において、
    前記回転多面鏡の光反射面の法線で前記回転多面鏡の回転中心を通る最小回転半径による回転軌跡と、前記回転多面鏡の回転中心から前記回転多面鏡の稜線部までの最大回転半径による回転軌跡とに挟まれる領域と、前記回転多面鏡の厚みtとで形成される空間領域をZと定義し、
    前記空間領域Zのあらゆる面から所定距離rだけ離れた領域を圧縮緩和領域Wと定義し、
    前記所定距離rを厚みtの1倍乃至3倍とし、且つ、前記保護ケース、前記防音ガラス、その他あらゆる部材を前記圧縮緩和領域Wの領域外に配置することを特徴とする光偏向器。
  3. 側面に複数の光反射面を備えた多角柱状の回転多面鏡と、前記回転多面鏡を覆い光ビームを前記回転多面鏡の光反射面に導光する開口部を形成した保護ケースと、前記保護ケースの前記開口部を遮蔽する透明な防音ガラスと、を有する光偏向器において、
    前記回転多面鏡の回転中心から前記回転多面鏡の稜線部までの最大回転半径R、
    前記回転多面鏡の回転中心からの半径Sによる回転軌跡と、前記最大回転半径Rによる回転軌跡との間に挟まれた面積に、前記回転多面鏡の回転軸方向の厚みtを乗じた空間領域F(F=π(S−R)2×t、πは円周率)、と定義し、
    前記空間領域Fの前記半径Sを、S≧1.2Rに設定し、且つ、前記空間領域Fには、前記保護ケース、前記防音ガラスが接触しないように構成したことを特徴とする光偏向器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109108462A (zh) * 2018-08-02 2019-01-01 瑞声光电科技(常州)有限公司 发声器件及其装配方法

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