JP2006018215A - 光走査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高速回転する回転多面鏡を音源とする騒音が外部に漏出する事を防止する遮音性能の高い光走査装置を提供する。
【解決手段】 光走査装置であって、投射された光ビームを反射する、回転可能な回転多面鏡21を有する光偏向器20と、回転多面鏡21の光反射面で反射した光ビームLを透過させるfθレンズ12と、fθレンズ12を透過した光ビームLを透過させるシリンドリカルレンズ13と、fθレンズ12を透過した光ビームLを通過可能にする開口部34Aを有するfθレンズ用遮音ケース34と、を有し、fθレンズ用遮音ケース34の開口部34Aをfθレンズ12により密閉状態に保持し、光偏向器20を密閉状態に収容した光走査装置。
【選択図】 図3
【解決手段】 光走査装置であって、投射された光ビームを反射する、回転可能な回転多面鏡21を有する光偏向器20と、回転多面鏡21の光反射面で反射した光ビームLを透過させるfθレンズ12と、fθレンズ12を透過した光ビームLを透過させるシリンドリカルレンズ13と、fθレンズ12を透過した光ビームLを通過可能にする開口部34Aを有するfθレンズ用遮音ケース34と、を有し、fθレンズ用遮音ケース34の開口部34Aをfθレンズ12により密閉状態に保持し、光偏向器20を密閉状態に収容した光走査装置。
【選択図】 図3
Description
本発明は、レーザビームプリンタ、レーザ複写機、レーザファクシミリ等の画像形成装置等に用いられる光走査装置に関するものである。
レーザビームプリンタ等の画像形成装置においては、その画像の書き込み手段として読み取った情報を基にレーザ光を等速回転する回転多面鏡に入光させ、反射光を走査させて感光体面に投影し画像記録を行っている。
回転多面鏡は低速回転の場合には、駆動モータの回転軸に直接固定して使用されるが、高速回転となると回転多面鏡を外筒部材に固定し、固定配置された内筒部材に対して触れることなく浮き上がった形で回転する空気動圧軸受(エアベアリング)を用いての駆動回転が行われる。また、空気動圧軸受は、非接触で回転するため、長寿命、低騒音などの利点がある。
空気動圧軸受は、支持ベース部材上に固定された下スラスト板、固定軸受部材、上スラスト板と、回転多面鏡を固定して回転可能な回転軸受部材とにより構成されている。回転多面鏡は、基台上に固定されたマグネットコイルと、回転多面鏡と一体となりロータを構成する磁石とから成る駆動モータにより駆動回転される。
支持ベース部材上に固設した固定軸受部材に対向して回転する回転軸受部材を有するロータユニットは、ラジアル動圧軸受部において相互の間でのラジアル動圧回転が行われる。また、固定軸受部材の両軸端部には、固定軸受部材の軸と垂直面をなすスラスト板が固定されていて、上下に位置した上スラスト板と下スラスト板に挟まれた形で回転する回転軸受部材は、上下のスラスト動圧軸受部においてスラスト動圧回転が行われる。
マグネットコイルと磁石とから成る駆動モータによるロータの回転時には、ロータは動圧軸受に触れることなく、空中に浮き上がった非接触状態で、円滑な高速回転が持続される。
ロータの回転に伴って回転多面鏡も回転し、半導体レーザから射出されたレーザビームは感光体に向けて偏向走査する。
回転多面鏡の周辺の空気流を整流して回転を安定化し、回転多面鏡の回転に伴う騒音を低下させるとともに発生する騒音を低減させる公知技術としては、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4等に開示されている。
特許文献1に記載の光偏向器は、回転多面鏡の回転空間を回転多面鏡の回転中心と一致する中心を有する円筒形状に形成したものである。
特許文献2に記載の光偏向器は、回転多面鏡を覆う保護ケースの内部に複数のセグメント内壁を設け、回転多面鏡とセグメント内壁との間に複数の空気流路を形成し、これらの空気流路に流れる圧力変動に伴う空気流が相互に干渉して圧力変動を減衰するものである。
特許文献3に記載の光偏向器は、回転多面鏡の光反射面と対向するケースの内周面を回転体の回転中心軸と同軸の円筒状に形成するとともに、開口部をケースの円筒状の内周面所定箇所に形成し、回転体の回転中心軸方向の開口部の長さを回転多面鏡の板厚に対して+1mm以下に設定するものである。
特許文献4に記載の光偏向器は、ケースの開口部近傍の内周壁に突起を設ける事により、回転多面鏡が同位相で圧力変動しない構成にしたものである。
特開平8−5947号公報
特開2001−249298号公報
特開平7−306373号公報
特開平10−221630号公報
従来の光偏向器においては、回転多面鏡を含む回転体を空気動圧軸受により高速回転させると、負荷となる風損が大きいため、回転が不安定となり、ジッタ特性が悪化するという問題がある。
また、回転多面鏡の等速回転時の速度ムラを解消するため、回転多面鏡を含む回転体の質量を増して慣性力を増大させると、光偏向器の起動特性が低下する。
更に、回転多面鏡を収容する保護ケースと、回転多面鏡の外周面の回転軌跡との距離が不均一なため、回転多面鏡が1回転する間に、空気抵抗の変化により、回転多面鏡の回転が不安定になり、ジッタ特性が悪化するという問題がある。
特許文献1に記載された光偏向器では、防音ガラス近傍において大きな圧力変動を発生するために、騒音に対する効果が無いことが明らかである。
特許文献2に記載された光偏向器では、圧力変動に関してはむしろ助長する効果が発生し、広帯域騒音を生成するとともに、空間を拡げるためにトルクが増大する事は明らかである。
特許文献3に記載された光偏向器では、空間を必要最低限にするという意味でトルク低減に寄与するが、乱流を抑制するという効果は認められない。
特許文献4に記載された光偏向器では、ポンプなどで用いられる手法で、ファンなどにも用いられている技術であり、「回転多面鏡の面数×回転数」の周波数卓越音を低減するものである。
上述の特許文献では、回転体の高速回転時の回転トルクの低減と騒音の低減技術が記載されているが、本発明は、これらと異なる全く別のアプローチで著しい遮音効果を発揮するものである。
即ち、本発明は、光偏向器における上記の問題点を解消するものであり、遮音ケ−スを光走査装置内であって、光偏向器以降に位置するレンズ(fθレンズ、もしくは、シリンfドリカルレンズ)をその一部とする構成とする。この構成によって、光偏向器を完全に覆う事により、高速回転する回転多面鏡を音源とする騒音による騒音が外部に漏出する事を防止する遮音性能の高い光走査装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明は、
光走査装置であって、
投射された光ビームを反射する、回転可能な回転多面鏡を有する光偏向器と、
前記回転多面鏡の光反射面で反射した光ビームを透過させるfθレンズと、
前記fθレンズを透過した光ビームを透過させるシリンドリカルレンズと、
前記fθレンズを透過した光ビームを通過可能にする開口部を有するfθレンズ用遮音ケースと、を有し、
前記fθレンズ用遮音ケースの開口部を前記fθレンズにより密閉状態に保持し、前記光偏向器を密閉状態に収容したことを特徴とする光走査装置である。
光走査装置であって、
投射された光ビームを反射する、回転可能な回転多面鏡を有する光偏向器と、
前記回転多面鏡の光反射面で反射した光ビームを透過させるfθレンズと、
前記fθレンズを透過した光ビームを透過させるシリンドリカルレンズと、
前記fθレンズを透過した光ビームを通過可能にする開口部を有するfθレンズ用遮音ケースと、を有し、
前記fθレンズ用遮音ケースの開口部を前記fθレンズにより密閉状態に保持し、前記光偏向器を密閉状態に収容したことを特徴とする光走査装置である。
請求項5に記載の発明は、
光走査装置であって、
投射された光ビームを反射し、回転可能な回転多面鏡を有する偏向器と、
前記回転多面鏡の光反射面で反射した光ビームを透過させるfθレンズと、
前記fθレンズを透過する光ビームを透過させるシリンドリカルレンズと、
前記fθレンズを透過する光ビームを通過可能にする開口部を有するfθレンズ用遮音ケースと、
前記シリンドリカルレンズを透過する光ビームを通過可能にする開口部を有するシリンドリカルレンズ用遮音ケースと、を有し、
前記fθレンズ用遮音ケースの開口部を前記fθレンズにより密閉状態に保持し、前記第2の遮音ケースの開口部を前記シリンドリカルレンズにより密閉状態に保持し、前記光偏向器を2重の密閉状態に収容したことを特徴とする光走査装置である。
光走査装置であって、
投射された光ビームを反射し、回転可能な回転多面鏡を有する偏向器と、
前記回転多面鏡の光反射面で反射した光ビームを透過させるfθレンズと、
前記fθレンズを透過する光ビームを透過させるシリンドリカルレンズと、
前記fθレンズを透過する光ビームを通過可能にする開口部を有するfθレンズ用遮音ケースと、
前記シリンドリカルレンズを透過する光ビームを通過可能にする開口部を有するシリンドリカルレンズ用遮音ケースと、を有し、
前記fθレンズ用遮音ケースの開口部を前記fθレンズにより密閉状態に保持し、前記第2の遮音ケースの開口部を前記シリンドリカルレンズにより密閉状態に保持し、前記光偏向器を2重の密閉状態に収容したことを特徴とする光走査装置である。
請求項9に記載の発明は、
光走査装置であって、
投射された光ビームを反射する、回転可能な回転多面鏡を有する偏向器と、
前記回転多面鏡の光反射面で反射した光ビームを透過させるfθレンズと、
前記fθレンズを透過した光ビームを透過させるシリンドリカルレンズと、
前記光学系を透過する光ビームを通過可能にする開口部を有するシリンドリカルレンズ用遮音ケースと、を有し、
前記シリンドリカルレンズ用遮音ケースの開口部を前記シリンドリカルレンズにより密閉状態に保持し、前記光偏向器を密閉状態に収容したことを特徴とする光走査装置である。
光走査装置であって、
投射された光ビームを反射する、回転可能な回転多面鏡を有する偏向器と、
前記回転多面鏡の光反射面で反射した光ビームを透過させるfθレンズと、
前記fθレンズを透過した光ビームを透過させるシリンドリカルレンズと、
前記光学系を透過する光ビームを通過可能にする開口部を有するシリンドリカルレンズ用遮音ケースと、を有し、
前記シリンドリカルレンズ用遮音ケースの開口部を前記シリンドリカルレンズにより密閉状態に保持し、前記光偏向器を密閉状態に収容したことを特徴とする光走査装置である。
請求項1に記載の光走査装置により、回転多面鏡を含む回転体の高速回転時に発生する騒音が、光偏向器を密閉状態に収容するfθレンズ用遮音ケースとfθレンズ用遮音ケースの開口部に装着されるfθレンズとにより遮断されて外部に漏出する事が防止されるから、光走査装置の静音化が達成される。
請求項5に記載の光走査装置により、回転多面鏡を含む回転体の高速回転時に発生する騒音が、fθレンズ用遮音ケースとシリンドリカルレンズ用遮音ケースとの二重密閉構造にしたことにより遮断されて外部に漏出する事が防止されるから、光走査装置の静音化が達成される。
請求項9に記載の光走査装置によれば、回転多面鏡を含む回転体の高速回転時に発生する騒音がシリンドリカルレンズ用遮音ケースと、このケースの開口部に装着されるシリンドリカルレンズとにより遮音され、光走査装置の静音化が達成される。
[光走査装置]
本発明の光偏向器を備えた光走査装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の光偏向器を備えた光走査装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
レーザプリンタ等の画像形成装置においては、その画像の書き込み手段としての光走査装置を有し、読み取った情報を基にレーザビームを光偏向器の高速回転する回転多面鏡に入光させ、反射光を走査させて像担持体の感光体面に投影して画像記録を行う。
図1は、ケースの上部を外した状態の光走査装置10の一実施の形態を示す斜視図である。
図1において、11は光走査装置本体、12はfθレンズ、13はシリンドリカルレンズ、14はカバーガラス、15は半導体レーザ、16はコリメートレンズ、17は第1シリンドリカルレンズ、18はタイミング検出用のインデックスミラー、19は同期検知用のインデックスセンサ、20は回転多面鏡21等から成る光偏向器である。
上記の光偏向器20、及び走査光学系光学部材12〜19は、光走査装置本体11内の所定位置に配置、固定されている。
半導体レーザ15から射出した光ビームLは、コリメートレンズ16により平行光になり、次いで第1結像光学系の球面レンズ17を透過して回転多面鏡21に入射する。回転多面鏡21の反射光は、fθレンズ12、シリンドリカルレンズ13から成る第2結像光学系を透過し、カバーガラス14を通過して像担持体1の周面上に、所定のスポット径で、副走査方向に所定ピッチずれた状態で走査する。なお、主走査方向は図示しない調整機構により、既に微調整してある。1ライン毎の同期検知は、走査開始前の光束をインデックスミラー18を介して、インデックスセンサ19に入射させる。
回転多面鏡21を回転体として高速回転する光偏向器20では、回転体(ロータユニット)と非回転体(ステータユニット)との間に空気動圧軸受を設けて、回転体が高速回転される。
34は、fθレンズ用遮音ケースで、回転多面鏡21を収容し、その開口をfθレンズ12で密閉されている。また、35は、本体遮音ケースで、回転多面鏡21、fθレンズ12、シリンドリカルレンズ13等の全体を収容し、その開口を透明防振部材の1例である、カバ−ガラス14で密閉している。なお、本図では、ケース34,35の上部を取り外した状態を示す。
なお、密閉ケースは、例えば、弁当箱状とし、図1では、図示していない本体ケースでかぶせることにより密閉される。他、密閉でき、遮音の機能を有する構成で有ればよい。
[光偏向器]
図2(a)は光偏向器20の平面図、図2(b)は光偏向器20の断面図である。
図2(a)は光偏向器20の平面図、図2(b)は光偏向器20の断面図である。
光偏向器20は、ロータユニットとステータユニットとから構成されている。
光偏向器20の高速回転を行うユニットであるロータユニットは、回転多面鏡21、回転軸を中心とした円筒状の回転軸受部材(以下、外筒部材と称す)22、外筒部材22の外周面を固定し回転多面鏡21の内周面に嵌合する回転多面鏡保持部材23、回転駆動用の磁石24、ロータヨーク24Aから成る。
外筒部材22の内径は、ステータユニットの固定軸受部材(以下、内筒部材と称す)26の外径より、数μmの調整された微小間隔だけ大きい。この外筒部材22の内周面と内筒部材26の外周面とで、ラジアル動圧軸受部を構成している。この外筒部材22は、アルミナ、窒化珪素等のセラミックにより成形されていることが、安定した回転を得る上で好ましい。
また、外筒部材22の上端面は、上スラスト板27のスラスト面と対向し、上スラスト動圧軸受部を構成している。同じく外筒部材22の下端面は下スラスト板28のスラスト面と対向し、下スラスト動圧軸受部を構成している。
対向したスラスト動圧軸受部のスラスト面には、動圧発生溝が形成されている。ロータユニットは本体固定部に対しスラスト動圧軸受部においてスラスト回転が行われる。
回転多面鏡保持部材23と回転多面鏡21とは、等しい熱膨張係数を有する同じ材料、例えばアルミニウム合金により形成されている。
支持基体25に直立した円柱形状のラジアル軸部25aの外側には、円筒形状をした内筒部材26が固設され、ラジアル軸部と内筒部材26とでラジアル固定部材を構成している。内筒部材26はアルミナ、窒化珪素等のセラミック材料で形成される。
内筒部材26の上下端部には、支持基体25のラジアル軸部25aのほぼ垂直方向に、円板状をした上スラスト板27と、下スラスト板28とが固設され、スラスト固定部材を構成している。上スラスト板27と下スラスト板28は、アルミナ、窒化珪素等のセラミック材料で形成される。内筒部材26、上スラスト板27、下スラスト板28は、ラジアル軸部25aに装着後、ネジ25Sにより固定される。
ベース部材31の上面には、複数のマグネットコイル29を同一面上に配置したプリント基板30が取り付けられている。29Aは、マグネットコイル29に対向するステータヨークである。
支持基体25、内筒部材26、上スラスト板27、下スラスト板28、マグネットコイル29、ステータヨーク29A、プリント基板30、ベース部材31は一体となってステータユニットを形成している。
ステータユニットに装着されたロータユニットは、外筒部材22の回転中心に対して、回転多面鏡21及び回転多面鏡保持部材23が正確に回転し、動的バランスが最小限に修正可能である。
[光走査装置の遮音手段]
図3は光走査装置10の遮音手段の第1の実施の形態を示し、図3(a)は平面断面図、図3(b)は正面断面図である。
光偏向器20と、半導体レーザ15、コリメートレンズ16、第1シリンドリカルレンズ17から成る入射光学系とは、音響密閉されたfθレンズ用遮音ケース34内に配置されている。fθレンズ用遮音ケース34の開口部34Aには、感光体上に光走査速度を一定にするためのfθレンズ12が取り付けられ、開口部34Aを密閉している。この構成により、光偏向器20と入射光学系とは、fθレンズ用遮音ケース34内に密閉状態に収容され、光偏向器20の回転多面鏡21の高速回転により発生する騒音はほぼ遮音される。
図3は光走査装置10の遮音手段の第1の実施の形態を示し、図3(a)は平面断面図、図3(b)は正面断面図である。
光偏向器20と、半導体レーザ15、コリメートレンズ16、第1シリンドリカルレンズ17から成る入射光学系とは、音響密閉されたfθレンズ用遮音ケース34内に配置されている。fθレンズ用遮音ケース34の開口部34Aには、感光体上に光走査速度を一定にするためのfθレンズ12が取り付けられ、開口部34Aを密閉している。この構成により、光偏向器20と入射光学系とは、fθレンズ用遮音ケース34内に密閉状態に収容され、光偏向器20の回転多面鏡21の高速回転により発生する騒音はほぼ遮音される。
fθレンズ用遮音ケース34の外周には、空間部を隔てて本体遮音ケース35の壁体が配置されている。本体遮音ケース35の開口部35Aには、回転多面鏡21のカバーガラス14が取り付けられ、開口部35Aを密閉している。本体遮音ケース35は、回転多面鏡21、fθレンズ12、シリンドリカルレンズ13等の全体を収容し、その開口を透明防振部材の1例である、カバ−ガラス14で密閉している。
このような構成により、光偏向器20と入射光学系とはfθレンズ用遮音ケース34内に密閉状態に収容され、さらに、本体遮音ケース35内に密閉状態に収容された二重遮音構成であるから、光偏向器20の回転多面鏡21の高速回転により発生する騒音や、fθレンズ用遮音ケース34の振動による騒音等は完全に遮音される。
なお、fθレンズ12、シリンドリカルレンズ13は、密度の大きい材料、厚みのある部材が振動の減衰効果が大きいから、プラスチックよりガラスの方がその効果が高い。また、遮音の観点より、カバーガラス14についても同様である。
図4は光走査装置10の遮音手段の第2の実施の形態を示し、図4(a)は平面断面図、図4(b)は正面断面図である。
光偏向器20を収容する保護ケース(第3の遮音ケース)32内には、回転多面鏡21を回転自在に収容する回転空間32Aが形成されている。回転空間32Aは回転多面鏡21の回転中心とほぼ一致する中心を有するほぼ円筒形状に形成されている。
保護ケース32には、回転多面鏡21に対してレーザビームを入射、出射させる開口部32Bが穿設されている。開口部32Bには防音ガラス33が取り付けられている。
光偏向器20は、保護ケース32内に密閉状態に収容され、光偏向器20の回転多面鏡21の高速回転により発生する騒音はほぼ遮音される。
光偏向器20を収容する保護ケース32内には、回転多面鏡21を回転自在に収容する回転空間32Aが形成されている。回転空間32Aは回転多面鏡21の回転中心とほぼ一致する中心を有するほぼ円筒形状に形成されている。
保護ケース32には、回転多面鏡21に対してレーザビームを入射、出射させる開口部32Bが穿設されている。開口部32Bには防音ガラス33が取り付けられている。
光偏向器20は、保護ケース32内に密閉状態に収容され、光偏向器20の回転多面鏡21の高速回転により発生する騒音はほぼ遮音される。
光偏向器20を収容する保護ケース32と、半導体レーザ15、コリメートレンズ16、第1シリンドリカルレンズ17から成る入射光学系とは、fθレンズ用遮音ケース34内に配置されている。fθレンズ用遮音ケース34の開口部34Aには、感光体上に光走査速度を一定にするためのfθレンズが取り付けられ、開口部34Aを密閉している。この構成により、光偏向器20と入射光学系とは、fθレンズ用遮音ケース34内に密閉状態に収容され、光偏向器20の回転多面鏡21の高速回転により発生する風切り騒音は更に遮音される。
fθレンズ用遮音ケース34の外周には、空間部を隔ててシリンドリカルレンズ用遮音ケース40の壁体が配置されている。シリンドリカルレンズ用遮音ケース40の開口部40Aには、回転多面鏡21の面倒れ補正用のシリンドリカルレンズ13が取り付けられ、開口部40Aを密閉している。
このような構成により、光偏向器20は保護ケース32内に密閉状に収容され、保護ケース32と入射光学系とはfθレンズ用遮音ケース34内に密閉状態に収容され、さらにシリンドリカルレンズ用遮音ケース40内に密閉状態に収容され三重遮音構成であるから、光偏向器20の回転多面鏡21の高速回転により発生する風切り騒音や、fθレンズ用遮音ケース34の振動による騒音等は完全に遮音される。
図5は光走査装置10の遮音手段の第3の実施の形態を示す正面断面図である。なお、図5に使用されている符号について、図4と同じ機能を有する部分には、同符号を付している。また、前記第2の実施の形態と異なる点を説明する。
光走査装置10は、保護ケース32、fθレンズ用遮音ケース34、シリンドリカルレンズ用遮音ケース40の三重遮音構成をなす。fθレンズ用遮音ケース34の内側の天井部には、遮音部材36が取り付けられている。遮音部材36は発泡弾性部材により形成され、保護ケース32から漏出する騒音や、fθレンズ用遮音ケース34の振動等を吸収する。
回転多面鏡21を含む回転体の回転数が大になると、回転多面鏡21の回転に伴って発生する風切り騒音は回転数の6乗に比例し、回転数×回転多面鏡21の面数の周波数成分音や、モータの励磁周波数音が顕著に表れるが、遮音ケースを二重、又は三重に構成する事によって、光走査装置10が完全に遮音され、外部への騒音漏出が防止され、静音化が達成される。
図6(a)は光走査装置10の他の実施の形態を示す平面断面図である。
光偏向器20と入射光学系とは、fθレンズ12を透過する光ビームLを通過可能にする開口部34Aを有するfθレンズ用遮音ケース34内に収容され、fθレンズ用遮音ケース34の開口部34Aはfθレンズ12により密閉されている。光偏向器20の回転多面鏡21の高速回転により発生する騒音等は完全に遮音される。41は、シリンドリカルレンズ13を含むケースである。
図6(b)は光走査装置10の更に他の実施の形態を示す平面断面図である。
光偏向器20と入射光学系とfθレンズ12とは、シリンドリカルレンズ13を透過する光ビームLを通過可能にする開口部35Aを有する本体遮音ケース35内に収容され、シリンドリカルレンズ用遮音ケース40の開口部40Aはシリンドリカルレンズ13により密閉されている。光偏向器20の回転多面鏡21の高速回転により発生する騒音等は完全に遮音される。
なお、図6に示す光偏向器20を、図4に示す保護ケース32及び防音ガラス33内に収容して、更にfθレンズ用遮音ケース34内、又は本体遮音ケース35内に収容して二重の遮音構成にする事が好ましい。
図7(a)(b)は、光走査装置10の更に他の実施形態を示す平面断面図、及び正面断面図である。本実施の形態に置いては、保護ケース32、fθレンズ用遮音ケース34、本体遮音ケース35の3重の遮音構造としている。そして、fθレンズ12を有効に活用することで、全体構造をコンパクトとし、かつ、遮音性に優れた走査装置としている。
以上、説明したように、本発明の光走査装置により、回転多面鏡の高速回転により発生される騒音、ケースの振動による騒音等が確実に遮音され、静音化が達成される。
10 光走査装置
11 光走査装置本体
12 fθレンズ
13 シリンドリカルレンズ
15 半導体レーザ
20 光偏向器
21 回転多面鏡
32 保護ケース
33 防音ガラス
34 fθレンズ用遮音ケース
35 本体遮音ケース
36 遮音部材
40 シリンドリカルレンズ用遮音ケ−ス
11 光走査装置本体
12 fθレンズ
13 シリンドリカルレンズ
15 半導体レーザ
20 光偏向器
21 回転多面鏡
32 保護ケース
33 防音ガラス
34 fθレンズ用遮音ケース
35 本体遮音ケース
36 遮音部材
40 シリンドリカルレンズ用遮音ケ−ス
Claims (12)
- 光走査装置であって、
投射された光ビームを反射する、回転可能な回転多面鏡を有する光偏向器と、
前記回転多面鏡の光反射面で反射した光ビームを透過させるfθレンズと、
前記fθレンズを透過した光ビームを透過させるシリンドリカルレンズと、
前記fθレンズを透過した光ビームを通過可能にする開口部を有するfθレンズ用遮音ケースと、を有し、
前記fθレンズ用遮音ケースの開口部を前記fθレンズにより密閉状態に保持し、前記光偏向器を密閉状態に収容したことを特徴とする光走査装置。 - 請求項1の光走査装置で、前記光偏向器を透明な防音部材で開口部を密閉した保護ケース内に収容したことを特徴とする光走査装置。
- 請求項1の光走査装置で、感光体を有し、前記光ビームを走査することにより前記感光体上に画像を形成することを特徴とする光走査装置。
- 請求項1の光走査装置で、前記光偏向器、前記fθレンズ、及び前記シリンドリカルレンズを取り囲む全体遮音ケースを有することを特徴とする光走査装置。
- 光走査装置であって、
投射された光ビームを反射し、回転可能な回転多面鏡を有する偏向器と、
前記回転多面鏡の光反射面で反射した光ビームを透過させるfθレンズと、
前記fθレンズを透過する光ビームを透過させるシリンドリカルレンズと、
前記fθレンズを透過する光ビームを通過可能にする開口部を有するfθレンズ用遮音ケースと、
前記シリンドリカルレンズを透過する光ビームを通過可能にする開口部を有するシリンドリカルレンズ用遮音ケースと、を有し、
前記fθレンズ用遮音ケースの開口部を前記fθレンズにより密閉状態に保持し、前記第2の遮音ケースの開口部を前記シリンドリカルレンズにより密閉状態に保持し、前記光偏向器を2重の密閉状態に収容したことを特徴とする光走査装置。 - 請求項5の光走査装置で、前記光偏向器を透明な防音部材で開口部を密閉した保護ケース内に収容したことを特徴とする光走査装置。
- 請求項5の光走査装置で、前記光偏向器、前記fθレンズ、及び前記シリンドリカルレンズを取り囲む全体遮音ケースを有することを特徴とする光走査装置。
- 請求項5の光走査装置で、感光体を有し、前記光ビームを走査することにより前記感光体上に画像を形成することを特徴とする光走査装置。
- 光走査装置であって、
投射された光ビームを反射する、回転可能な回転多面鏡を有する偏向器と、
前記回転多面鏡の光反射面で反射した光ビームを透過させるfθレンズと、
前記fθレンズを透過した光ビームを透過させるシリンドリカルレンズと、
前記光学系を透過する光ビームを通過可能にする開口部を有するシリンドリカルレンズ用遮音ケースと、を有し、
前記シリンドリカルレンズ用遮音ケースの開口部を前記シリンドリカルレンズにより密閉状態に保持し、前記光偏向器を密閉状態に収容したことを特徴とする光走査装置。 - 請求項9の光走査装置で、前記光偏向器を透明な防音部材で開口部を密閉した保護ケース内に収容したことを特徴とする光走査装置。
- 請求項9の光走査装置で、前記光偏向器、前記fθレンズ、及び前記シリンドリカルレンズを取り囲む全体遮音ケースを有することを特徴とする光走査装置。
- 請求項9の光走査装置で、感光体を有し、前記光ビームを走査することにより前記感光体上に画像を形成することを特徴とする光走査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004349528A JP2006018215A (ja) | 2004-06-04 | 2004-12-02 | 光走査装置 |
Applications Claiming Priority (2)
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JP2004166928 | 2004-06-04 | ||
JP2004349528A JP2006018215A (ja) | 2004-06-04 | 2004-12-02 | 光走査装置 |
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JP2006018215A true JP2006018215A (ja) | 2006-01-19 |
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ID=35792532
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JP2004349528A Pending JP2006018215A (ja) | 2004-06-04 | 2004-12-02 | 光走査装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006018215A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015225100A (ja) * | 2014-05-26 | 2015-12-14 | 株式会社リコー | 光走査装置及び画像形成装置 |
-
2004
- 2004-12-02 JP JP2004349528A patent/JP2006018215A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015225100A (ja) * | 2014-05-26 | 2015-12-14 | 株式会社リコー | 光走査装置及び画像形成装置 |
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