JP2005300415A - 補正装置 - Google Patents

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輝明 阿多
Naoyuki Shimizu
直行 清水
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Abstract

【課題】 少なくとも2つの車両の位置情報を集めて、精度の高い情報を用いて精度の低い情報を補正する補正装置を提供すること
【解決手段】 位置送信装置1は、車両100の位置情報を作成する。位置送信装置2は、車両200の位置情報を作成する。各位置情報には、位置情報の精度を示す測位精度情報が含まれる。ここで、位置送信装置1は、位置送信装置2よりも測位精度が低い。位置送信装置1及び2は、補正装置3に位置情報を送信する。補正装置3は、位置送信装置1及び2から送信された位置情報の測位精度情報を参照し、各位置情報の測位精度を判別する。さらに、補正装置3は、位置送信装置2が作成した位置情報を用いて、位置送信装置1が作成した位置情報を補正する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、補正装置に関し、より特定的には、移動体の測位位置を補正する補正装置に関する。
移動体の位置を測定するGPS(Global Positioning System)において、GPS受信機は、典型的には、移動体に搭載される。GPS受信機は、GPSに収容される衛星(以下、GPS衛星と称する)から送信される情報を受信し、受信した情報からGPS衛星と移動体との距離を算出して、移動体の位置を求める。しかしながら、GPS受信機がGPS衛星から受信した情報のみを用いて位置を算出すると、測位結果に誤差を生じることがある。そこで、測位結果を補正して、測位結果に含まれる誤差を減らす補正装置が開発されている。以下、従来の補正装置について説明する。
従来の補正装置は、移動体に搭載されており、GPS受信機と、入力部と、近似部と、測位処理部とを備える。ユーザは、既知点Aにて移動体を静止させる。ここで、既知点Aは、3次元座標からなる位置が既知の点である。次いで、ユーザは、入力部を操作して、既知点Aの位置情報を従来の補正装置に入力する。従来の補正装置は、既知点Aにおいて、GPS受信機からの電波を時刻T1〜Tmに受信する。GPS受信機は、既知点Aと各GPS衛星との間の疑似距離(観測量)を時刻T1〜Tmごとに求める。次いで、近似部は、時刻Tmから過去にさかのぼった時刻T1までの時系列の疑似距離に基づいて、時間を変数とする最小二乗近似多項式を各GPS衛星について求める。次いで、ユーザは、移動体を既知点Aから未知点Bに向けて移動させる。測位処理部は、未知点Bにおいて、時刻Tnで、GPS受信機からの電波を受信する。測位処理部は、近似部が求めた最小二乗近似多項式の変数にΔT=Tn−Tmを代入することにより、既知点Aにおける時刻Tnでの疑似距離予測値を求める。次いで、測位処理部は、入力部によって入力された既知点Aの3次元座標と、各GPS衛星から受信した各GPSの3次元座標を用いて、既知点Aと各GPS衛星との理論的な距離を求める。さらに、測位処理部は、上記の理論的な距離と、疑似距離予測値との差を予測補正量として求める。次に、測位処理部は、予測補正量を用いて、時刻Tnにおける受信情報から求めた疑似距離を補正する(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−304843号公報
ところで、近年、測位装置によって測定された複数の移動体の位置を用いて、道路の渋滞状況のような交通状況情報を作成する試みがなされている。個々の移動体に搭載されている全ての測位装置に従来の補正装置が組み込まれていれば、個々の測位装置による測位結果は精度の高い情報となり、測位結果に基づいて作成される交通状況情報も精度の高い情報となる。しかしながら、例えばコストの観点から、全ての測位装置が補正機能を有しているとは限らない。このような状況下では、交通状況情報を作成するために集められた複数の測位結果には、精度の低いものと精度の高いものとが混在し、測位結果を用いて作成される交通状況情報は、精度の低い情報となる。
それ故に、本発明の目的は、精度の低い測位結果を補正する補正装置を提供することである。
本発明の第1の局面は、少なくとも2つの車両の位置情報を集めて、集めた位置情報のうち少なくとも1つを補正する補正装置であって、位置情報はそれぞれ、当該位置情報の精度を特定する情報を含んでおり、補正装置は、少なくとも2つの車両から位置情報を受信する受信部と、精度を特定する情報に基づいて、当該精度を特定する情報を含む位置情報の精度を判断し、精度が高いと判断された位置情報を用いて、精度が低いと判断された位置情報を補正する補正部とを備える。
好ましくは、位置情報はそれぞれ、測位情報を含んでおり、精度を特定する情報は、測位情報の測位精度を特定する情報であり、補正部は、測位精度が高い情報は位置情報の精度が高く、測位精度が低い情報は位置情報の精度が低いと判断し、精度が高いと判断された位置情報を用いて、精度が低いと判断された位置情報を補正する。
位置情報のうち少なくとも1つの位置情報は、車両が走行する車線の情報を含んでおり、精度を特定する情報は、測位情報の精度、及び位置情報に車線情報が含まれるか否かを示す情報であり、補正部は、測位精度が高い情報は位置情報の精度が高く、測位精度が低い情報は位置情報の精度が低いと判断し、測位情報の精度が同じであれば、車線情報を含む位置情報は、車線情報を含まない位置情報よりも精度が高いと判断し、精度が高いと判断された位置情報を用いて、精度が低いと判断された位置情報を補正する。
好ましくは、補正装置は、前記補正部で補正された位置情報を表示する表示部をさらに備える。
好ましくは、補正装置は、前記補正部で補正された位置情報に基づいて、交通状況を分析する分析部をさらに備える。
本発明の第2の局面は、少なくとも2つの車両の位置情報を集めて、集めた位置情報のうち少なくとも1つを補正する方法であって、位置情報はそれぞれ、当該位置情報の精度を特定する情報を含んでおり、当該方法は、少なくとも2つの車両から位置情報を受信する受信ステップと、位置情報のうち、精度の低い位置情報があるか否かを判断する判断ステップと、補正項を算出するために精度の高い位置情報を選択する選択ステップと、精度の高い位置情報を用いて補正項を算出する算出ステップと、算出ステップで算出された補正項を用いて、精度の低い位置情報を補正する補正ステップとを備える。
本発明の第3の局面は、少なくとも2つの車両の位置情報を集めて、集めた位置情報のうち少なくとも1つを補正するためのプログラムであって、位置情報はそれぞれ、当該位置情報の精度を特定する情報を含んでおり、当該プログラムは、少なくとも2つの車両から位置情報を受信する受信ステップと、位置情報のうち、精度の低い位置情報があるか否かを判断する判断ステップと、補正項を算出するために精度の高い位置情報を選択する選択ステップと、精度の高い位置情報を用いて補正項を算出する算出ステップと、算出ステップで算出された補正項を用いて、精度の低い位置情報を補正する補正ステップとをコンピュータに実行させる。
本発明の第4の局面は、車両の位置情報を作成して、作成した位置情報を補正装置に送信する位置送信装置であって、車両の位置を算出するための情報を外部から受信する情報受信部と、情報受信部が受信した情報に基づいて、車両の位置を算出する位置算出部と、位置算出部が算出した車両の位置に基づいて、位置情報の精度を特定する情報を含む位置情報を作成する情報作成部と、情報作成部が作成した位置情報を補正装置に送信する送信部とを備える。
本発明の第1〜3の局面によれば、補正装置は、少なくとも2つの車両から集めた位置情報のうち、どの位置情報が精度の高い情報であるかを、それぞれの位置情報に含まれる精度を特定する情報に基づいて判断する。次いで、補正装置は、精度の高い位置情報を用いて、精度の低い位置情報を補正することができる。
本発明の第4の局面によれば、位置送信装置は、外部から車両の位置を算出するための情報を受信し、受信した情報を用いて、車両の位置を算出する。次いで、位置送信装置は、算出した車両の位置に基づいて、位置情報を作成し、作成した位置情報を補正装置に送信する。作成された位置情報には、位置情報の精度を特定する情報が含まれている。精度を特定する情報が位置情報に含まれていることにより、補正装置は、受信した位置情報が精度の高い情報であるか否かを判断することができる。次いで、補正装置は、精度が高いと判断された情報を用いて、精度が低いと判断された情報を補正することができる。
(実施形態)
図1は、本発明の位置送信装置1、位置送信装置2、及び補正装置3を車両に搭載した場合を示す模式図である。図1において、位置送信装置1及び2は、移動体の一例としての車両100及び200に搭載されている。補正装置3は、車両300に搭載されている。位置送信装置1及び2は、測位機能を有しており、車両100及び200の位置を算出する。次いで、位置送信装置1及び2は、算出した車両100及び200の位置に基づいて位置情報を作成し、作成した位置情報を補正装置3に送信する。位置送信装置1及び2によって作成される位置情報については、後で詳説する。
まず、本実施形態における前提事項について説明する。位置送信装置1及び2は各々、複数のGPS衛星からの情報を受信して、車両100及び200の位置を算出している。しかし、位置送信装置1及び2の測位精度は、互いに異なっている。位置送信装置2は、位置送信装置1よりも、高い測位精度を有している。具体的には、位置送信装置1は単独測位方式(以下、単独GPS法と称する)を採用している。一方、位置送信装置2はディファレンシャル方式(以下、DGPS法と称する)を採用している。ここで、単独GPS法とは、未知点にあるGPS受信機により少なくとも3個のGPS衛星をそれぞれ観測し、少なくとも3個の観測結果に基づいて、未知点の3次元座標を算出する方法である。なお、観測できるGPS衛星の数が3個しかない場合は、各位置送信装置とGPS衛星との時刻差が不明なため、例えば時刻差が0というようにm何らかの仮定をおかなければ、未知点の位置を算出することができない。ただし、観測できるGPS衛星の数が4個以上であれば、上述の仮定は不必要である。よって、通常は、位置送信装置は、4個以上のGPS衛星を観測することが可能であれば、4個以上の観測結果に基づいて未知点の3次元座標を算出する。一方、DGPS法とは、既知点及び未知点の3次元座標をそれぞれ単独測位方式によって算出し、既知点での算出結果と既知点の3次元座標とを比較して補正値を求め、求めた補正値を用いて既知点及び未知点における共通の誤差を相殺して未知点の3次元座標を算出する方法であり、単独GPS法よりも測位精度が高い。補正装置3は、位置送信装置1及び2によって作成される位置情報を受信する。次いで、補正装置3は、測位精度の高い位置送信装置2によって作成された位置情報を用いて、測位精度の低い位置送信装置1によって作成された位置情報を補正する。
次に、本実施形態に係る位置送信装置1、位置送信装置2及び補正装置3の詳細な構成について説明する。図2は、本実施形態に係る位置送信装置1、位置送信装置2及び補正装置3の詳細な構成を示すブロック図である。位置送信装置1は、情報受信部11と、位置算出部12と、格納部13と、情報作成部14と、送信部15とを備える。位置送信装置2は、情報受信部21と、位置算出部22と、位置補正部23と、格納部24と、情報作成部25と、送信部26とを備える。補正装置3は、受信部31と、補正部32とを備える。補正部32は、メモリ33と、CPU34とを含む。
位置送信装置1において、情報受信部11は、GPS衛星からの情報を受信する。位置算出部12は、情報受信部11が受信した情報を用いて、車両100の位置を算出する。ここで、位置算出部12は、少なくとも3個以上のGPS衛星からの情報を受信した場合、車両100の位置を算出することができる。格納部13は、位置送信装置1の精度を示す測位精度情報を格納している。測位精度情報については、後述する。情報作成部14は、情報受信部11が受信したGPS衛星からの情報と、位置算出部12が算出した車両100の位置と、格納部13に格納されている測位精度情報とを用いて、位置情報を作成する。図3は、位置送信装置において作成される位置情報T1の一例を示す模式図である。図3において、位置情報は、位置送信装置によって算出された車両の位置(図3中の測位位置M)と、位置送信装置の測位精度を示す情報(図3中の測位精度情報I)と、位置送信装置が観測したGPS衛星の情報(図3中の観測GPS衛星情報)とを含む。観測GPS衛星情報についてさらに詳細に説明すると、観測GPS衛星情報は、位置送信装置が観測したGPS衛星の数(図3中の観測GPS衛星数N)と、観測したGPS衛星の衛星番号と、GPS衛星の位置と、位置送信装置が算出した各GPS衛星と車両との距離(図3中の疑似距離)とを含む。観測GPS衛星数Nは、少なくとも3であり、好ましくは4以上である。位置情報に測位精度情報Iが含まれている点は、本願特有の特徴の1つである。位置情報に含まれる測位精度情報Iを補正装置3が参照することにより、補正装置3は、受信した位置情報の精度を判断することができる。図4は、位置送信装置1によって作成される位置情報T2の一例を示す模式図である。図5は、位置送信装置2によって作成される位置情報T3の一例を示す模式図である。位置情報T2の測位精度情報Iには、0が記述されている。一方、位置情報T3の測位精度情報Iには、1が記述されている。ここで、測位精度情報Iが0であることは、当該位置情報が、単独GPS法を採用する位置送信装置によって作成された位置情報であることを示す。一方、測位精度情報Iが1であることは、当該位置情報が、DGPS法を採用する位置送信装置によって作成された位置情報であることを示す。本明細書中、測位情報とは、GPSのような測位システムを用いて算出された車両位置と、算出に必要な情報とを含む情報のことであり、例えば、図3中の測位位置M、測位精度情報I、観測GPS衛星情報を含む。位置情報は、上述のような測位情報を含み、車両の位置を特定するために役立つ他の情報をさらに含んでもよい。他の情報の例としては、例えば車両が走行する道路の車線番号がある。
再び図2を参照する。情報作成部14は、作成した位置情報を送信部15に送信する。送信部15は、情報作成部14から送信された位置情報を補正装置3に送信する。位置送信装置1は典型的には車両に搭載されるため、送信部15は、好ましくは、無線通信方式で通信可能な送信装置である。送信部15は、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11bに準拠する送信装置、又は携帯電話のデータ通信を利用する送信装置である。また、送信部15は、アドホックネットワークにより多数の端末と相互に送受信可能な送受信装置であってもよい。送信部15がアドホックネットワークによる通信方式を利用する送受信装置であれば、車両100と車両300とが直接通信できないほど離れていても、他の車両の送受信装置を経由して、送信部15から送信された位置情報を補正装置3に送信することが可能である。
通知装置2において、情報受信部21は、GPS衛星からの情報、及び既知点の3次元座標及び既知点での測位結果から算出された補正情報を受信する。位置算出部22は、情報受信部21が受信したGPS衛星からの情報を用いて、各GPS衛星と車両200との疑似距離を算出する。位置補正部23は、位置算出部22によって算出された疑似距離を、情報受信部21が受信した補正情報で補正して、車両200の位置を算出する。格納部24は、位置送信装置2の精度を示す測位精度情報を格納している。情報作成部25は、情報受信部21が受信したGPS衛星からの情報と、位置算出部22が算出した疑似距離と、位置補正部23が算出した車両200の位置と、格納部24に格納されている測位精度情報とを用いて、位置情報を作成する。次いで、情報作成部25は、作成した位置情報を送信部26に送信する。送信部26は、情報作成部25が作成した位置情報を補正装置3に送信する。なお、送信部26は、送信部15と同じ構成でよい。
補正装置3において、受信部31は、送信部15及び送信部26から送信された位置情報を受信可能な受信装置である。補正部32は、受信部31が受信した位置情報のうち、少なくとも1つを補正する。メモリ33は、位置情報を補正するための補正プログラムP1を格納している。CPU34は、メモリ33に格納されている補正プログラムP1を実行する。
次に、本発明の位置送信装置1を用いて位置情報を作成する方法について、詳細に説明する。図6は、本実施形態に係る位置送信装置1の処理を示すフローチャートである。まず、情報受信部11は、GPS衛星からの情報を受信する(ステップS11)。情報受信部11は、受信した情報を位置算出部12に送信する。位置算出部12は、情報受信部11から送信された情報を用いて車両100の位置を算出する(ステップS12)。GPS衛星からの情報を用いて車両100の位置を算出するステップS12の処理自体は、本願特有の処理ではないので、詳細な説明を省略する。位置算出部12は、算出した車両100の位置と、情報受信部11から送信された情報とを情報作成部14に送信する。情報作成部14は、格納部13に格納されている測位精度情報I(=0)と、位置算出部12から送信された上記の位置及び情報とを用いて、測位精度情報I(=0)を含む位置情報を作成する(ステップS13)。情報作成部14は、作成した位置情報を送信部15に送信する。送信部15は、情報作成部14から送信された位置情報を補正装置3に送信する(ステップS14)。
次に、本実施形態に係る位置送信装置2の処理について説明する。位置送信装置2の処理は、大略的には、位置送信装置1の処理と変わらない。そこで、位置送信装置1の処理と異なる点を中心に説明する。位置送信装置2は、DGPS法を採用しているため、ステップS11において情報受信部21が受信する情報は、情報受信部11が受信する情報とは異なっている。情報受信部21は、上述のように、GPS衛星からの情報と、既知点の3次元座標及び既知点での測位結果から算出された補正情報とを受信する。また、ステップS12において、位置算出部22は、各GPS衛星と車両200との疑似距離を算出する。さらに、位置補正部23は、位置算出部22が算出した疑似距離と、情報受信部21が受信した補正情報とを用いて、車両200の位置を算出する。車両200の位置を算出した後に、位置送信装置2は、上述のステップS13及びステップS14の処理に進む。ここで、情報作成部24が作成する位置情報には、測位精度情報I=1が含まれる。
次に、補正装置3を用いて測位位置を補正する方法について、詳細に説明する。図7は、本実施形態に係る補正装置3の処理を示すフローチャートである。受信部31は、位置送信装置1及び2から送信された位置情報を受信する(ステップS21)。ここで、位置送信装置1によって作成された位置情報は、図4に示す位置情報T2であるとする。一方、位置送信装置2によって作成された位置情報は、図5に示す位置情報T3であるとする。
受信部31は、受信した位置情報を補正部32に送信する。CPU34は、受信部31から送信された位置情報をメモリ33に格納する。さらに、CPU34は、メモリ33に格納されている補正プログラムP1を実行する。CPU34は、受信した複数の位置情報の中に、補正対象となる位置情報があるか否かを判断する(ステップS22)。ここで、補正対象となる位置情報とは、補正装置3によって補正可能な位置情報のことをいう。具体的には、ステップS22では、以下の2種類の事項を判断し、その判断結果により、補正対象となる位置情報があるか否かを判断する。第1に、CPU34は、受信した複数の位置情報に含まれる測位精度情報Iを参照し、個々の位置情報の精度を判断する。第2に、CPU34は、共通の測位システムを使用している複数の位置情報があるか否かを判断する。ここで、「共通の測位システムを使用している複数の位置情報」とは、位置送信装置1及び2のように、共にGPSを使用している複数の位置送信装置によって作成された複数の位置情報をいう。共通の測位システムを使用している複数の位置情報が存在し、その複数の位置情報の中に、精度の高い位置情報と精度の低い位置情報とが混在している場合は、精度の低い位置情報が補正対象となる位置情報である。ここで、補正対象となる位置情報と同じ測位システムによって作成された複数の位置情報のうち、補正対象となる位置情報よりも精度の高い位置情報を、後述の補正項Cを算出する位置情報とする。CPU34は、受信した複数の位置情報の中に補正対象となる位置情報が存在する場合、ステップS22においてYESと判断する。もし、共通の測位システムを使用している複数の位置情報が存在しないか、又は共通の測位システムを使用している複数の位置情報が存在しても全て同程度の精度を持っている場合には、CPU34は、ステップS22においてNOと判断し、処理を終了する。
具体的には、CPU34は、まず、位置情報T2及びT3の測位精度情報Iを参照する。すると、位置情報T2の測位精度情報Iは0である。また、位置情報T3の測位精度情報Iは1である。位置情報T2及びT3は、共通の測位システム(つまり、GPS)を使用している。さらに、位置情報T2及びT3のうち、位置情報T3が精度の高い位置情報であり、位置情報T2が精度の低い情報である。それ故に、CPU34は、ステップS22でYESと判断する。ここで、位置情報T2は、補正対象となる位置情報であり、位置情報T3は、後述の補正項Cを算出する位置情報である。
ステップS22でYESと判断された場合、CPU34は、後述の補正項Cを算出する位置情報を選択する(ステップS23)。具体的には、CPU34は、位置情報T3を選択する。
次に、CPU34は、ステップS23で選択した位置情報T3を用いて、補正項Cを算出する(ステップS24)。以下に、補正項Cを算出する方法の原理について説明し、その後で、位置情報T3を用いて補正項Cを算出する方法について具体的に説明する。
まず、補正項Cを算出する方法の原理について、詳細に説明する。前提条件として、共通の測位システムSを用いる測位方法L及びHによって、未知点Uの位置を測定すると仮定する。ここで、測位システムSは、精度を低下させる要因Eを有しているとする。要因Eは未知である。測位方法Lは、測位システムSによって測位した結果を補正することなく、未知点Uの位置とする方法である。一方、測位方法Hは、測位システムSによって測位した結果を、補助情報Aを用いて補正して未知点Uの位置を算出する方法である。それ故に、測位方法Hは、測位方法Lよりも精度の高い測位方法である。
測位方法Lは、未知点の位置を算出する関数として、関数F(S+E)を使用するとする。一方、測位方法Hは、未知点の位置を算出する関数として、関数F1(S+E,A)を使用するとする。測位方法Lによって算出された未知点Uの位置を位置U1とし、測位方法Hによって算出された未知点Uの位置を位置U2とすると、
U1 = F(S+E) (式1)
U2 = F1(S+E,A) (式2)
である。
測位方法Lの精度を測位方法Hの精度まで高めるために、補正項Cを考える。測位方法Lにおいて、補正項Cを考慮して未知点Uの位置を算出することにより、位置U1の精度が向上し、位置U1と位置U2とが等しくなるとすると、式1及び2より、
F(S+E+C)=F1(S+E,A) (式3)
となる。
式3から補正項Cを求めると、
C=f(F1(S+E,A))−(S+E) (式4)
である。式4において、f(x)はF(S)の逆関数である。S+E及びAは、位置情報L及びHを算出するために使用した値であるから、既知である。よって、式4を用いて、補正項Cを算出することができる。補正項Cが算出されれば、
U3 = F(S+E+C) (式5)
に補正項Cを代入して計算することにより、測位システムSの精度を低下させる要因Eが打ち消され、補正された測位位置U3が算出される。
次に、図5に示す位置情報T3を用いて補正項Cを算出する方法について具体的に説明する。位置情報T3は、DGPS法を採用している位置送信装置2によって作成された情報である。位置情報T3においては、補正情報を用いて補正されている値は、測位位置M2のみである。疑似距離L31〜L35は、各GPS衛星から送信された情報を用いて算出した各GPSと車両200との疑似距離であり、補正されていない値である。疑似距離L31〜L35を用いて算出される測位位置の精度は、単独GPS法によって算出される測位位置の精度と同程度である。つまり、位置情報T3から、車両200の測位結果として、精度の高い情報(つまり、測位位置M2)及び精度の低い情報(つまり、疑似距離L31〜L35から算出される測位位置)がわかる。
ここで、補正の対象となる位置情報T2を参照すると、位置情報T2は、衛星番号1、2、3及び4のGPS衛星からの情報を用いて作成された位置情報である。そこで、位置情報T3から、位置情報T2と共通の衛星番号1、2、3及び4に関する情報を用いて補正項Cを求める。
上述の式4に、位置情報T3に記載されている値を代入して補正項Cを算出する。
位置情報T3において、
(S+E)=(L31,L32,L33,L34)であり、
F1(S+E,A)=M2
である。
f(F1(S+E,A))=f(M2)=(|M2−P1|,|M2−P2|,|M2−P3|,|M2−P4|)
を式4に代入すると、
C=f(F1(S+E,A))−(S+E)
=(|M2−P1|−L31,|M2−P2|−L32,|M2−P3|−L33,|M2−P4|−L34) (式6)
である。ここで、|x|は、ベクトルxの長さを表す。式6で求められた補正項Cは、GPSによる測位においては、各GPS衛星と車両との間の疑似距離に含まれる誤差に対応している。
再び図7を参照する。次に、CPU34は、ステップS24で算出した補正項Cを用いて、精度の低い情報を補正する(ステップS24)。具体的に説明すると、CPU34は、式6に示す補正項Cを用いて、図4に示す位置情報T2の疑似距離L21〜L24を補正する。補正後の疑似距離Lb21〜Lb24は、
Lb21=L21+C=L21+(|M2−P1|−L31)
Lb22=L22+C=L22+(|M2−P2|−L32)
Lb23=L23+C=L23+(|M2−P3|−L33)
Lb24=L24+C=L24+(|M2−P4|−L34)
である。補正後の疑似距離Lb21〜Lb24及び各衛星位置P1〜P4を用いて、測位位置を算出する。算出された測位位置は、補正前の測位位置よりも精度が高い。
なお、本実施形態では、位置情報T2及びT3は、共通の4個のGPS衛星に関する情報を含んでいる。GPSによる測位では、4個以上のGPS衛星からの情報を用いて位置を測定すると、測位位置が地表面上にあるという仮定をおくことなく、未知点の位置を算出することができる。それ故に、4つのGPS衛星に関して疑似距離を補正することができれば、測位精度はかなり高くなる。しかし、必ずしも4個以上のGPS衛星に関する疑似距離を補正しなければ位置情報の精度が上がらないわけではない。共通のGPS衛星が4個以下である場合でも、共通のGPS衛星に関する情報を用いて疑似距離を補正すれば、補正をしなかった場合と比較して、精度は向上する。
次に、位置情報を補正する前後で、位置情報の誤差範囲がどのように変わるかについて図面を参照しながら説明する。図8は、位置情報T3及び補正前の位置情報T2の誤差範囲を示す模式図である。図8においては、車両100及び200の真の位置は、位置100及び200である。車両100は、車線L1を走行している。一方、車両200は、車線L2を走行している。誤差範囲A1及びA2は、測位位置M1及びM2の誤差範囲を示す。本実施形態では、位置送信装置1は、位置送信装置2よりも測位精度が低いので、誤差範囲A1は誤差範囲A2よりも大きな範囲となっている。一般的に、単独GPS法によって算出された測位位置は、約10mの誤差を持つと言われている。一車線の幅は、約3.5mなので、測位位置M1は、複数の車線にまたがる誤差範囲A1を有する。位置送信装置1は、測位誤差により、車両100の真の位置から離れた位置を測位位置として算出してしまうことがある。ある場合には、位置送信装置1は、車両100の測位位置M1を位置100aと算出し、補正装置3は、車両100が車線L1を走行していると判断する。別の場合には、位置送信装置1は、車両100の測位位置M1を位置100bと算出し、補正装置3は、車両100が道路外の領域Nを走行していると判断する。誤差範囲が一車線の幅を超えてしまうため、単独GPS法によって算出された測位位置を用いて、補正装置3が車両100の走行車線を正確に特定することは困難である。一方、DGPS法を採用している位置送信装置2では、誤差範囲A2は図8に示すように一車線の幅内におさまる。それ故に、補正装置3は、車両200の走行車線L1を正確に特定することが可能である。
図9は、位置情報T3及び補正後の位置情報T2の誤差範囲を示す模式図である。誤差範囲A2は、上述のように、測位位置M2の誤差範囲を示す。誤差範囲A3は、測位位置M1を補正した後の測位位置の誤差範囲を示す。図9に示されるように、誤差範囲A3は、一車線の幅内におさまる。位置送信装置1が、車両100の測位位置M1を位置100aと算出したとしても、又は位置100bと算出したとしても、補正装置3は、車両100の走行車線L2を正確に特定することが可能である。
以下、補正装置3が走行車線を特定する方法について、図10を参照しながら説明する。図10は、複数の車線を有する道路の模式図である。図10に示すように、説明の便宜上、道路の中央部分にY軸をとり、Y軸の直角方向にX軸をとる。Y軸を基準として、X軸の負方向0〜3.5mを車線L1とし、X軸の負方向3.5〜7.0mを車線L2とする。ここで、補正装置3は、一般的なナビゲーションシステムで使用される地図データを備えていると仮定する。地図データには、例えば、道路の3次元位置、及び道路の車線数が含まれる。補正装置3は、まず、自身が補正した測位位置と、地図データとを用いて、車両が走行している道路を特定する。次に、補正装置3は、特定した道路の中央部分(図10のY軸)を基準として、測位位置がY軸上からX軸方向にどれくらいの距離ずれているかを算出する。測位位置がX軸の負方向0〜3.5mの範囲内にあれば、補正装置3は、車両が走行している車線は、車線L1であると判断する。また、測位位置がX軸の負方向3.5〜7.0mの範囲内にあれば、補正装置3は、車両が走行している車線は、車線L2であると判断する。
また、例えば、車両が一方通行3車線の道路を走行している場合は、道路の中央部分をY軸として、X軸方向で−1.75〜+1.75mの範囲を車線L1とし、+1.75〜+5.25mの範囲を車線L2とし、−1.75〜−5.25mの範囲を車線L3とする。補正装置3は上述の方法によって、車両が走行する車線を特定する。
本実施形態では、DGPS法によって算出された位置情報を用いて、単独GPS法によって算出された位置情報を補正する方法について示した。しかし、補正装置3によって補正項Cを算出するために使用される位置情報は、DGPS法によって算出された位置情報に限られない。例えば、単独GPS法によって算出された位置情報であっても、後述の車両が走行している車線に関する情報(以下、車線情報と称する)が位置情報に含まれている場合は、車線情報によって車両が走行している車線を特定することができるため、単独GPS法のみを使用して算出された位置情報よりも精度が高くなる。補正装置3は、車線情報が含まれている位置情報を用いて、単独GPS法によって算出された位置情報を補正することができる。
以下、車線情報について概略を説明する。車線情報は、既知の方法によって取得することができる。車線情報を取得する既知の方法としては、例えば、車両に搭載されたカメラを介して道路の状態を撮影し、撮影した画像を画像認識することによって走行位置を確認する方法、道路に埋め込まれた磁石を車両に搭載された磁気センサを用いて検出することにより車両が走行している車線を特定する方法が挙げられる。
次に、車線情報が含まれている位置情報を用いて、単独GPS法によって算出された位置情報を補正する方法について説明する。以下の説明では、位置送信装置1は、上述と同様、単独GPS法を採用しているとする。一方、位置送信装置2は、位置送信装置1と同じ測位方法を採用しており、さらに車線情報を取得するとする。
位置送信装置2は、まず、GPS衛星からの情報と、車両200が走行する車線の車線情報を取得する。位置送信装置2は、GPS衛星からの情報に基づいて、車両200の位置を算出する。次いで、位置送信装置2は、算出した車両200の位置が車線情報で特定された車線上になるように、受信した車線情報を用いて車両200の測位位置を補正する。位置送信装置2は、GPS衛星からの情報と、補正された測位位置と、車線情報と、測位精度情報Iを含む位置情報を作成する。この場合、位置情報に車線情報が含まれていることをCPU34が判別できるように、測位精度情報Iは、上述のものとは異なる値が割り当てられる。ここでは、測位精度情報I=2が割り当てられるとする。次いで、位置送信装置2は、作成した位置情報を、補正装置3に送信する。補正装置3は、送信された位置情報の測位精度情報I=2から、位置送信装置2から送信された位置情報は、位置送信装置1から送信された位置情報よりも精度の高い情報であると判別する。次いで、補正装置3は、受信した位置情報から補正値Cを算出し、算出した補正値Cを用いて位置送信装置1から送信された位置情報を補正する。補正値Cを用いて、補正対象となる位置情報を補正する方法は、上述のとおりであるので、ここでは詳細な説明を省略する。
上述のように、本実施形態では、位置送信装置が作成する位置情報に測位精度情報が含まれることにより、補正装置は、受信した位置情報の精度を知ることができる。それ故に、補正装置は、受信した位置情報のうち、精度の高い位置情報を用いて、精度の低い位置情報を補正することができる。補正装置によって精度の低い位置情報が補正されることにより、補正装置が受信した位置情報の精度が全体として向上し、車両の走行車両を特定することも可能になる。
なお、本実施形態では精度の高い測位方法の一例としてDGPS法を挙げたが、キネマティックGPSのような他の精度の高い測位方法を利用してもよい。また、例えばDSRC(Dedicated Short Range Communication)システムにおける狭帯域通信において、アクセスポイントの位置情報を通信でやり取りすることで、単独GPS法よりも精度の高い位置情報が得られる。補正装置3は、上述の方法で得られた位置情報を精度の高い位置情報として、補正値Cを算出してもよい。
(変形例)
本変形例では、上述の方法で位置情報の精度を高めた後に、精度の高められた複数の位置情報を用いて、道路の交通状況を分析する補正装置について説明する。図11は、変形例に係る補正装置4の詳細な構成を示すブロック図である。補正装置4は、受信部31と、制御部41と、表示部43とを備える。制御部41は、CPU34と、メモリ42とを含む。制御部41は、本変形例において、補正部及び分析部として機能する。図11に示す補正装置4において、補正装置3と共通の構成には同じ参照符号を付し、以下の説明を省略する。本変形例において、制御部42は、補正部及び分析部として機能する。
メモリ42は、上述の補正プログラムP1と、分析プログラムP2とを格納している。分析プログラムP2は、複数の位置情報を用いて、道路の交通状況を分析するプログラムである。
表示部43は、受信部31から受信して、制御部41によって適宜補正された位置情報及び後述の交通状況情報を表示する装置である。表示部43は、典型的には、一般的なカーナビゲーション装置に用いられるようなモニタである。表示部43は、例えば液晶モニタ、又はブラウン管モニタである。
以下、変形例に係る補正装置4を用いて交通状況を分析する方法について詳細に説明する。補正装置4のCPU33は、図7に示すステップS21〜ステップS25の処理の後に、分析プログラムP2を実行して、道路の交通状況を分析する。ステップS21〜ステップS25の処理については、上述の実施形態に記載した処理と同じであるので、以下の説明は省略する。また、前提事項として、補正装置4は、地図データを格納しているものとする。
CPU33は、ステップS25で補正された車両の位置を、地図データ上にプロットする。次いで、CPU33は、プロットされた車両の位置を用いて、地図データ上の車線毎に、車両密度を算出する。ここで、車両密度は、所定面積内の道路に、何台の車両が存在するかを示す。次いで、CPU33は、算出した車両密度に基づいて、車線毎の混雑状況を判断する。例えば、CPU33は、所定の車両密度より高い車両密度を有する車線は「混雑している」車線であると判断する。また、CPU33は、所定の車両密度より低い車両密度を有する車線は「空いている」車線であると判断する。次いで、CPU33は、算出した車両密度を用いて、交通状況情報を作成する。交通状況情報は、例えば、車線毎の混雑状況を示す情報である。次いで、CPU33は、作成した表示情報を表示部43に送信する。次いで、表示部43は、CPU33から送信された交通状況情報を自身の表示画面上に表示する。図12Aは、車線毎に複数の車両が存在する道路の一例を示す模式図である。図12Bは、図12Aに示す道路に関する交通状況情報の一例を示す模式図である。図12Bに示す交通状況情報は、ユーザが目で見てわかりやすいように、車両密度の大小に基づいて色分けされている。図12Bにおいて、所定の車両密度よりも高い車両密度を有する車線部分は、黒色で示された部分である。所定の車両密度よりも低い車両密度を有する車線部分は、白色で示された部分である。ユーザは、表示画面上に表示された画像を見て、混雑している車線を知る。なお、CPU33が車線毎の交通状況を判断する指標は、車両密度に限られない。例えば、車両に搭載されている速度センサの検出値を、交通状況を判断する指標として使用してもよい。位置送信装置は、速度センサの検出値を含む位置情報を作成し、作成した位置情報を補正装置4に送信する。CPU33は、送信された位置情報に含まれる速度センサの検出値を参照する。参照された速度センサの検出値が所定速度以上を示す値であれば、CPU33は、車両が所定速度以下で走行している車両の走行速度は「速い」と判断する。CPU33は、車両の走行速度が速い車線は、空いている車線であると判断する。参照された速度センサの検出値が所定速度以下を示す値であれば、CPU33は、車両が所定速度以下で走行している車両の走行速度は「遅い」と判断する。CPU33は、車両の走行速度が遅い車線は、混雑している車線であると判断する。
ユーザは、表示部43に表示された交通状況情報を見て、車線の混雑状況を前もって知ることができる。それ故に、ユーザは、急な車線変更を行うことなく、十分な余裕を持って車線変更することができ、より安全に車両を運転することができる。
なお、本実施形態では、補正装置及び位置送信装置はそれぞれ、車両に搭載されているとした。しかし、位置送信装置及び補正装置は、必ずしも車両に搭載されている必要はない。具体的には、位置送信装置は車両に搭載され、補正装置は家庭用パーソナルコンピュータであってもよい。その場合は、補正装置は、例えばインターネットを経由して、複数の位置送信装置から送信された位置情報を受信する。
なお、上述の実施形態及び変形例においては、測位手段(例えば、GPS受信機)と、通信手段(例えば、IEEE80.11b準拠の通信装置)とを備える位置送信装置を想定している。しかし、本補正装置は、上述の構成に限られない。無線システムの共通化が可能なソフトウェア無線機器を本補正装置の構成要素としても、本願の補正装置と同様の効果が得られる。
本発明の補正装置は、複数の車両の測位位置を集めて交通状況情報を作成する交通状況情報作成装置等として有用である。
本発明の位置送信装置1、位置送信装置2、及び補正装置3を車両に搭載した場合を示す模式図 本実施形態に係る位置送信装置1、位置送信装置2及び補正装置3の詳細な構成を示すブロック図 位置送信装置によって作成される位置情報T1の一例を示す模式図 位置送信装置1によって作成される位置情報T2の一例を示す模式図 位置送信装置2によって作成される位置情報T3の一例を示す模式図 本実施形態に係る位置送信装置1の処理を示すフローチャート 本実施形態に係る補正装置3の処理を示すフローチャート 位置情報T3及び補正前の位置情報T2の誤差範囲を示す模式図 位置情報T3及び補正後の位置情報T2の誤差範囲を示す模式図 複数の車線を有する道路の模式図 変形例に係る補正装置4の詳細な構成を示すブロック図 車線毎に複数の車両が存在する道路の一例を示す模式図 図12Aに示す道路に関する交通状況情報の一例を示す模式図
符号の説明
1、2 位置送信装置
11、21 情報受信部
12、22 位置算出部
13、24 格納部
14、25 情報作成部
15、26 送信部
23 位置補正部
3、4 補正装置
31 受信部
32 補正部
33、42 メモリ
34 CPU
41 制御部
43 表示部

Claims (8)

  1. 少なくとも2つの車両の位置情報を集めて、集めた位置情報のうち少なくとも1つを補正する補正装置であって、
    前記位置情報はそれぞれ、当該位置情報の精度を特定する情報を含んでおり、
    前記補正装置は、
    少なくとも2つの車両から位置情報を受信する受信部と、
    前記精度を特定する情報に基づいて、当該精度を特定する情報を含む位置情報の精度を判断し、精度が高いと判断された位置情報を用いて、精度が低いと判断された位置情報を補正する補正部とを備える、補正装置。
  2. 前記位置情報はそれぞれ、測位情報を含んでおり、
    前記精度を特定する情報は、前記測位情報の測位精度を特定する情報であり、
    前記補正部は、前記測位精度が高い情報は位置情報の精度が高く、前記測位精度が低い情報は位置情報の精度が低いと判断し、精度が高いと判断された位置情報を用いて、精度が低いと判断された位置情報を補正する、請求項1に記載の補正装置。
  3. 前記位置情報のうち少なくとも1つの位置情報は、車両が走行する車線の情報を含んでおり、
    前記精度を特定する情報は、測位情報の精度、及び位置情報に車線情報が含まれるか否かを示す情報であり、
    前記補正部は、前記測位精度が高い情報は位置情報の精度が高く、前記測位精度が低い情報は位置情報の精度が低いと判断し、前記測位情報の精度が同じであれば、前記車線情報を含む位置情報は、前記車線情報を含まない位置情報よりも精度が高いと判断し、精度が高いと判断された位置情報を用いて、精度が低いと判断された位置情報を補正する、請求項1に記載の補正装置。
  4. 前記補正部で補正された位置情報を表示する表示部をさらに備える、請求項1に記載の補正装置。
  5. 前記補正部で補正された位置情報に基づいて、交通状況を分析する分析部をさらに備える、請求項1に記載の補正装置。
  6. 少なくとも2つの車両の位置情報を集めて、集めた位置情報のうち少なくとも1つを補正する方法であって、
    前記位置情報はそれぞれ、当該位置情報の精度を特定する情報を含んでおり、
    前記方法は、
    少なくとも2つの車両から位置情報を受信する受信ステップと、
    前記位置情報のうち、精度の低い位置情報があるか否かを判断する判断ステップと、
    補正項を算出するために精度の高い位置情報を選択する選択ステップと、
    前記精度の高い位置情報を用いて前記補正項を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出された補正項を用いて、前記精度の低い位置情報を補正する補正ステップとを備える、方法。
  7. 少なくとも2つの車両の位置情報を集めて、集めた位置情報のうち少なくとも1つを補正するためのコンピュータプログラムであって、
    前記位置情報はそれぞれ、当該位置情報の精度を特定する情報を含んでおり、
    前記コンピュータプログラムは、
    少なくとも2つの車両から位置情報を受信する受信ステップと、
    前記位置情報のうち、精度の低い位置情報があるか否かを判断する判断ステップと、
    補正項を算出するために精度の高い位置情報を選択する選択ステップと、
    前記精度の高い位置情報を用いて前記補正項を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出された補正項を用いて、前記精度の低い位置情報を補正する補正ステップとをコンピュータに実行させる、コンピュータプログラム。
  8. 車両の位置情報を作成して、作成した位置情報を補正装置に送信する位置送信装置であって、
    車両の位置を算出するための情報を外部から受信する情報受信部と、
    前記情報受信部が受信した情報に基づいて、車両の位置を算出する位置算出部と、
    前記位置算出部が算出した車両の位置に基づいて、位置情報の精度を特定する情報を含む位置情報を作成する情報作成部と、
    前記情報作成部が作成した前記位置情報を補正装置に送信する送信部とを備える、位置送信装置。
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