JP2005299898A - 防振装置 - Google Patents

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Akira Yasukawa
昭 安川
Masatsugu Takaoka
政嗣 高岡
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Abstract

【課題】 円筒部材の回転方向を高精度に位置決めして、製品ごとの強度ばらつきを低減することができると共に、回転方向の位置決め作業を簡素化して、作業コストの低減を図ることができる防振装置を提供すること。
【解決手段】 第1円筒部材2aは、巻きパイプとして構成されるものであり、略矩形状の平板材に巻き加工を施して巻回することで、略円筒状に形成されている。平板材には、その短辺と長辺とが交わる角部に凹設部21aが凹設されている。この凹設部21aは、巻き加工によって、第1円筒部材2aの端面部に位置決め手段を形成する。この位置決め手段(凹設部21a)を溶接治具の係合凸部に係合させることで、第1円筒部材2aの回転方向の位置決めを正確かつ容易に行うことができる。その結果、製品ごとの強度ばらつきを低減すると共に、作業コストの低減を図ることができる
【選択図】 図2

Description

本発明は、内筒と外筒との間をゴム状弾性体で連結して構成される防振部材と、その防振部材の外筒が内嵌圧入される円筒部材と、その円筒部材が溶接固定されるブラケット部材とを備え、前記円筒部材がつなぎ部を有する略円筒状の巻きパイプとして構成される防振装置に関するものである。
従来より、内筒と外筒との間をゴム状弾性体で連結した円筒型防振部材(防振部材)が知られており、例えば、FF型自動車用のエンジンマウントとして用いられている。
このような円筒型防振部材は、ブラケットに保持されて用いられる。ブラケットは、一般に、略円筒状の円筒部材と、その円筒部材が溶接固定されるブラケット部材とからなり、例えば、ブラケット部材の一対の脚部間に円筒部材を溶接して一体化されている。円筒型防振部材は、円筒部材内に圧入保持される。
ところで、上述の円筒部材は、通常、引き抜きパイプで構成されるため、製品コストが嵩むという問題点があった。そこで、特開平8−114251号公報には、棒状部材を曲折して、その曲折形状により円筒型防振部材を保持することで、引き抜きパイプを不要として、コストの削減を図る技術が開示されている(特許文献1)。
しかしながら、この技術では、ブラケット全体としての剛性が低下して、十分な防振性能や耐久性を確保することができず、また、従来の円筒状の円筒部材と比較して、円筒型防振部材との接触面積が減少するため、その圧入抜け荷重が低下して、円筒型防振部材がブラケットから抜けてしまうという問題点があった。
これに対し、ブラケットの円筒部材をいわゆる巻きパイプで構成する技術がある。即ち、平板材を巻き加工により略円筒状に巻回すると共に、そのつなぎ目を溶接することで巻きパイプを形成し、この巻きパイプを円筒部材に用いるのである。これにより、高価な引き抜きパイプを不要として、コストの削減を図ることができる。また、円筒型防振部材との接触面積が確保できるので、圧入保持力が向上して、円筒型防振部材を強固に保持することができる。
特開平8−114251号公報(図1〜図6など)
しかしながら、円筒部材を巻きパイプで構成した場合には、そのつなぎ目が開拡するおそれがある。そのため、円筒部材をブラケット部材に溶接固定する場合には、つなぎ目の開拡強度を確保するべく、例えば、つなぎ目をブラケット部材の一対の脚部間に配設したり、荷重の入力方向を避ける方向へ向けるなど、円筒部材の回転方向をブラケット部材に対して調整(位置決め)する必要がある。
従来は、この回転方向の調整を作業者が目視により行っていたため、円筒部材の回転方向精度が不正確となり、製品ごとの強度ばらつきが大きくなるという問題点があった。また、作業者が溶接作業ごとにつなぎ目位置を確認して円筒部材の回転方向を調整していたのでは、作業コストが嵩み、その分、製品コストが上昇するという問題点もあった。
更に、作業者の作業ミスにより製品不良が発生する頻度も高くなるため、溶接作業後の検査工程を強化する必要が生じ、検査コストが嵩むと共に、製品の歩留まりが悪化するという問題点もあった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、円筒部材の回転方向を高精度に位置決めして、製品ごとの強度ばらつきを低減することができると共に、回転方向の位置決め作業を簡素化して、作業コストの低減を図ることができる防振装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の防振装置は、内筒と外筒との間をゴム状弾性体で連結して構成される防振部材と、その防振部材の外筒が内嵌圧入される円筒部材と、その円筒部材が溶接固定されるブラケット部材とを備え、前記円筒部材がつなぎ部を有する略円筒状の巻きパイプとして構成されるものであり、前記円筒部材には、その回転方向位置を位置決めするための位置決め手段が設けられており、その位置決め手段によって前記円筒部材の回転方向位置を位置決めした状態で、前記円筒部材と前記ブラケット部材との溶接固定を行い得るように構成されている。
請求項2記載の防振装置は、請求項1記載の防振装置において、前記位置決め手段は、前記円筒部材から凸設された凸設片として構成され、前記円筒部材の回転方向の位置決めは、その円筒部材を保持する溶接治具の一部と前記凸設片が係合することにより行われる。
請求項3記載の防振装置は、請求項1記載の防振装置において、前記位置決め手段は、前記円筒部材に凹設された凹設部として構成され、前記円筒部材の回転方向の位置決めは、その円筒部材を保持する溶接治具の一部と前記凹設部が係合することにより行われる。
請求項4記載の防振装置は、請求項2又は3に記載の防振装置において、前記凸設片または凹設部として構成される位置決め手段は、前記円筒部材の少なくとも一方の端面部に形成されている。
請求項5記載の防振装置は、請求項2又は3に記載の防振装置において、前記凸設片または凹設部として構成される位置決め手段は、前記円筒部材の胴部の外周面に形成されている。
請求項6記載の防振装置は、請求項3記載の防振装置において、前記凹設部として構成される位置決め手段は、前記円筒部材のつなぎ部となる2辺のうちの少なくとも一方の辺に形成されている。
請求項7記載の防振装置は、請求項1記載の防振装置において、前記位置決め手段は、前記円筒部材の胴部を板厚方向に貫設する貫設孔として構成され、前記円筒部材の回転方向の位置決めは、その円筒部材を保持する溶接治具の一部と前記貫設孔が係合することにより行われる。
請求項8記載の防振装置は、請求項4記載の防振装置において、前記凸設片または凹設部が前記円筒部材の少なくとも一方の端面部に形成される場合、その凸設片または凹設部は、前記円筒部材の円弧に沿ってその円筒部材のつなぎ部から略180°離間する箇所に形成されている。
請求項9記載の防振装置は、請求項5記載の防振装置において、前記凸設片または凹設部が前記円筒部材の胴部の外周面に形成される場合、その凸設片または凹設部は、前記円筒部材の円弧に沿ってその円筒部材のつなぎ部から略180°離間する箇所に形成されている。
請求項10記載の防振装置は、請求項7記載の防振装置において、前記貫設孔は、前記円筒部材の円弧に沿ってその円筒部材のつなぎ部から略180°離間する箇所に形成されている。
請求項11記載の防振装置は、請求項5又は9に記載の防振装置において、前記凸設片または凹設部が前記円筒部材の胴部の外周面に形成される場合、その凸設片または凹設部は、前記胴部の軸方向高さの略中間位置に形成されている。
請求項12記載の防振装置は、請求項6記載の防振装置において、前記凹設部が前記円筒部材のつなぎ部となる2辺のうちの少なくとも一方の辺に形成される場合、その凹設部は、前記円筒部材の軸方向高さの略中間位置に形成されている。
請求項13記載の防振装置は、請求項7又は10に記載の防振装置において、前記貫設孔は、前記円筒部材の軸方向高さの略中間位置に形成されている。
請求項14記載の防振装置は、請求項4又は6に記載の防振装置において、前記凸設片または凹設部は、前記円筒部材の端面部と前記円筒部材のつなぎ部になる2辺とが交差する4つの角部のうちの少なくとも1つの角部に形成されている。
請求項15記載の防振装置は、請求項14記載の防振装置において、前記凹設部は、前記4つの角部のうちのつなぎ部において互いに隣接する2つの角部にそれぞれ形成されている。
請求項16記載の防振装置は、請求項3又は12に記載の防振装置において、前記凹設部は、前記円筒部材のつなぎ部となる2辺の両辺にそれぞれ形成されると共に、これら各凹設部は、互いに向かい合う位置に形成されている。
請求項17記載の防振装置は、請求項1記載の防振装置において、前記位置決め手段は、前記円筒部材から凸設された凸設片、前記円筒部材に凹設された凹設部、または、前記円筒部材の胴部を板厚方向に貫設する貫設孔として構成され、前記円筒部材の回転方向の位置決めは、前記凸設片、凹設部、又は、貫設孔が前記ブラケット部材の一部と係合することにより行われる。
請求項18記載の円筒部材は、請求項1から17のいずれかに記載の防振装置に使用されるものである。
請求項19記載のブラケット部材は、請求項17記載の防振装置に使用されるものである。
請求項20の円筒部材の製造方法は、請求項1から17のいずれかに記載の円筒部材の製造方法であって、平板状の素材から平板材を打ち抜く打ち抜き工程と、その打ち抜き工程によって打ち抜かれた前記平板材を巻回して略円筒状の巻きパイプを形成する巻回工程とを備え、前記打ち抜き工程は、前記素材から前記平板材を打ち抜くと同時に、その平板材に前記凸設片、凹設片、又は、貫設孔としての位置決め手段を凸設、凹設、又は、貫設するものである。
請求項1記載の防振装置によれば、円筒部材には、その回転方向位置を位置決めするための位置決め手段が設けられているので、その位置決め手段によって円筒部材の回転方向位置を位置決めした状態で、円筒部材とブラケット部材との溶接固定を行うことができる。よって、従来の防振装置のように、円筒部材の回転方向を作業者が目視により確認し調整する必要がないので、溶接作業を簡素化して、その分、作業コストの低減を図ることができるという効果がある。また、位置決め手段により円筒部材の回転方向位置を正確に設定することができるので、製品ごとの強度ばらつきの発生を抑制することができるという効果がある。更に、作業者の目視に頼らないので、作業ミスに起因する製品不良を低減して、歩留まりの向上を図ることができると共に、溶接作業後の検査頻度を低減して、検査コストの削減を図ることができるという効果もある。
請求項2又は3に記載の防振装置によれば、請求項1記載の防振装置の奏する効果に加え、円筒部材の回転方向の位置決めは、その円筒部材を保持する溶接治具の一部と凸設片または凹設部が係合することにより行われる。即ち、円筒部材を溶接治具にセットするだけで、円筒部材の位置決め作業を容易に行うことができるという効果がある。また、位置決め作業後は、そのまま溶接作業に移行することができるので、位置決め及び溶接作業を高効率に行うことができるという効果があり、更に、円筒部材の回転方向位置を高精度に維持したまま溶接作業を行うことができるという効果がある。
請求項4記載の防振装置によれば、請求項2又は3に記載の防振装置の奏する効果に加え、凸設片または凹設部として構成される位置決め手段は、円筒部材の少なくとも一方の端面部に形成されているので、位置決め手段を溶接治具の一部へ容易かつ確実に係合させることができるという効果がある。その結果、円筒部材の位置決め作業を高効率かつ高精度に行うことができる。また、溶接治具の構造が複雑化することを回避して、治具コストの上昇を抑制することができる。
また、このように位置決め手段が円筒部材の端面部に形成されていれば、防振部材が圧入された後でも、位置決め手段を外部から容易に視認したりセンサなどで確認したりすることができる。よって、かかる位置決め手段を利用して、回転方向位置の検査を容易に行うことができるという効果がある。更に、かかる位置決め手段を識別記号として利用することができるという効果もある。例えば、位置決め手段の形状、大きさ、位置あるいは数などを円筒部材の材質や圧入される防振部材の種類などに応じて適宜変更することで、位置決め手段を前記材質や種類を表す識別情報としても利用するのである。
ここで、位置決め手段を円筒部材の端面部から凸設される凸設片として構成する場合には、凹設する場合のように、防振部材の外筒との接触面積が減少しないので、位置決め手段を設けていない従来の円筒部材と同様に、圧入された防振部材を強固に保持することができるという効果がある。一方、位置決め手段を凹設部として構成する場合には、凸設する場合のように、その分、防振装置が大型化するということがないので、他部品との干渉等を回避することができると共に、軽量化を図ることができるという効果がある。
請求項5記載の防振装置によれば、請求項2又は3に記載の防振装置の奏する効果に加え、凸設片または凹設部として構成される位置決め手段は、円筒部材の胴部の外周面に形成されているので、位置決め手段を溶接治具の一部へ容易かつ確実に係合させることができるという効果がある。その結果、円筒部材の位置決め作業を高効率かつ高精度に行うことができる。また、溶接治具の構造が複雑化することを回避して、治具コストの上昇を抑制することができる。
また、このように位置決め手段が円筒部材の胴部の外周面に形成されていれば、防振部材が圧入された後でも、位置決め手段を外部から容易に視認したりセンサなどで確認したりすることができる。よって、かかる位置決め手段を利用して、回転方向位置の検査を容易に行うことができるという効果がある。更に、かかる位置決め手段を識別記号として利用することができるという効果もある。例えば、位置決め手段の形状、大きさ、位置あるいは数などを円筒部材の材質や圧入される防振部材の種類などに応じて適宜変更することで、位置決め手段を前記材質や種類を表す識別情報としても利用するのである。
ここで、位置決め手段を円筒部材の胴部の外周面に形成する場合には、防振部材の外筒との接触面積が減少しないように形成することもでき、その場合には、位置決め手段を設けていない従来の円筒部材と同様に、圧入された防振部材を強固に保持することができるという効果がある。また、位置決め手段を凹設部として構成する場合には、凸設する場合のように、その分、防振装置が大型化するということがないので、他部品との干渉等を回避することができえると共に、軽量化を図ることができるという効果がある。
請求項6記載の防振装置によれば、請求項3記載の防振装置の奏する効果に加え、凹設部として構成される位置決め手段は、円筒部材のつなぎ部となる2辺のうちの少なくとも一方の辺に形成されているので、位置決め手段を溶接治具の一部へ容易かつ確実に係合させることができるという効果がある。その結果、円筒部材の位置決め作業を高効率かつ高精度に行うことができる。また、溶接治具の構造が複雑化することを回避して、治具コストの上昇を抑制することができる。
また、このように位置決め手段が円筒部材のつなぎ部の辺に凹設部として形成されていれば、防振部材が圧入された後でも、位置決め手段を外部から容易に視認したりセンサなどで確認したりすることができる。よって、かかる位置決め手段を利用して、回転方向位置の検査を容易に行うことができるという効果がある。更に、かかる位置決め手段を識別記号として利用することができるという効果もある。例えば、位置決め手段の形状、大きさ、位置あるいは数などを円筒部材の材質や圧入される防振部材の種類などに応じて適宜変更することで、位置決め手段を前記材質や種類を表す識別情報としても利用するのである。
ここで、位置決め手段を凹設部として構成すれば、防振装置が大型化させることなく位置決め手段を設けることができ、その結果、他部品との干渉等を回避することができると共に、軽量化を図ることができるという効果がある。
請求項7記載の防振装置によれば、請求項1記載の防振装置の奏する効果に加え、円筒部材の回転方向の位置決めは、その円筒部材を保持する溶接治具の一部と凸設片または凹設部が係合することにより行われる。即ち、円筒部材を溶接治具にセットするだけで、円筒部材の位置決め作業を容易に行うことができるという効果がある。また、位置決め作業後は、そのまま溶接作業に移行することができるので、位置決め及び溶接作業を高効率に行うことができるという効果があり、更に、円筒部材の回転方向位置を高精度に維持したまま溶接作業を行うことができるという効果がある。
また、位置決め手段は、前記円筒部材の胴部を板厚方向に貫設する貫設孔として構成されているので、位置決め手段を溶接治具の一部へ容易かつ確実に係合させることができるという効果がある。その結果、円筒部材の位置決め作業を高効率かつ高精度に行うことができる。また、溶接治具の構造が複雑化することを回避して、治具コストの上昇を抑制することができる。
また、このように位置決め手段が円筒部材の胴部を板圧方向に貫設して形成されていれば、防振部材が圧入された後でも、位置決め手段を外部から容易に視認したりセンサなどで確認したりすることができる。よって、かかる位置決め手段を利用して、回転方向位置の検査を容易に行うことができるという効果がある。更に、かかる位置決め手段を識別記号として利用することができるという効果もある。例えば、位置決め手段の形状、大きさ、位置あるいは数などを円筒部材の材質や圧入される防振部材の種類などに応じて適宜変更することで、位置決め手段を前記材質や種類を表す識別情報としても利用するのである。
ここで、位置決め手段を貫設孔として構成する場合には、防振装置を大型化させることなく位置決め手段を設けることができ、その結果、他部品との干渉等を回避することができると共に、軽量化を図ることができるという効果がある。
請求項8記載の防振装置によれば、請求項4記載の防振装置の奏する効果に加え、凸設片または凹設部が円筒部材の少なくとも一方の端面部に形成される場合、その凸設片または凹設部は、円筒部材の円弧に沿ってその円筒部材のつなぎ部から略180°離間する箇所に形成されている。よって、平板材を巻き加工により巻回して巻きパイプを形成する際には、その平板材の裏表の方向性を考慮する必要がないので、巻き加工工程における作業性を向上して、その分、作業コストの低減を図ることができるという効果がある。また、つなぎ部から最も離間する位置に位置決め手段を設けることにより、円筒部材全体としての強度の低下をより抑制することができるという効果がある。
請求項9記載の防振装置によれば、請求項5記載の防振装置の奏する効果に加え、凸設片または凹設部が円筒部材の胴部の外周面に形成される場合、その凸設片または凹設部は、円筒部材の円弧に沿ってその円筒部材のつなぎ部から略180°離間する箇所に形成されている。このように、位置決め手段をつなぎ部から最も離間する位置に設けることにより、円筒部材全体としての強度の低下をより抑制することができるという効果がある。
請求項10記載の防振装置によれば、請求項7記載の防振装置の奏する効果に加え、貫設孔は、円筒部材の円弧に沿ってその円筒部材のつなぎ部から略180°離間する箇所に形成されている。よって、平板材を巻き加工により巻回して巻きパイプを形成する際には、その平板材の裏表の方向性を考慮する必要がないので、巻き加工工程における作業性を向上して、その分、作業コストの低減を図ることができるという効果がある。また、つなぎ部から最も離間する位置に位置決め手段を設けることにより、円筒部材全体としての強度の低下をより抑制することができるという効果がある。
請求項11記載の防振装置によれば、請求項5又は9に記載の防振装置の奏する効果に加え、凸設片または凹設部が円筒部材の胴部の外周面に形成される場合、その凸設片または凹設部は、前記胴部の軸方向高さの略中間位置に形成されている。このように、円筒部材の両端面部から最も離間する位置に位置決め手段を設けることにより、円筒部材全体としての強度の低下をより抑制することができると共に、凸設片または凹設部を形成する場合の作業性の向上を図ることができるという効果がある。
また、例えば、凸設片または凹設片が円筒部材の円弧に沿ってその円筒部材のつなぎ部から略180°離間する箇所に形成されていれば、平板材を巻き加工により巻回して巻きパイプを形成する際や溶接治具にセットする際には、円筒部材(平板材)の軸方向上下の方向性を考慮する必要がないので、巻き加工工程や溶接工程における作業性を向上して、その分、作業コストの低減を図ることができるという効果がある。
請求項12記載の防振装置によれば、請求項6記載の防振装置の奏する効果に加え、凹設部が円筒部材のつなぎ部となる2辺のうちの少なくとも一方の辺に形成される場合、その凹設部は、円筒部材の軸方向高さの略中間位置に形成されている。よって、平板材を巻き加工により巻回して巻きパイプを形成する際には、平板材の表裏の方向性を考慮する必要がなく、また、溶接治具にセットする際には、円筒部材の軸方向上下の方向性を考慮する必要がないので、巻き加工工程や溶接工程における作業性を向上して、その分、作業コストの低減を図ることができるという効果がある。また、位置決め手段を円筒部材の両端面部から最も離間する位置に設けることにより、円筒部材全体としての強度の低下をより抑制することができるという効果がある。
請求項13記載の防振装置によれば、請求項7又は10に記載の防振装置の奏する効果に加え、貫設孔は、円筒部材の軸方向高さの略中間位置に形成されている。よって、平板材を巻き加工により巻回して巻きパイプを形成する際には、平板材の表裏の方向性を考慮する必要がない。また、例えば、貫設孔が円筒部材の円弧に沿ってその円筒部材のつなぎ部から略180°離間する箇所に形成されていれば、円筒部材を溶接治具にセットする際には、円筒部材の軸方向上下の方向性を考慮する必要がない。その結果、巻き加工工程や溶接工程における作業性を向上して、その分、作業コストの低減を図ることができるという効果がある。
また、上述のように、円筒部材の両端面部から最も離間する位置に位置決め手段を設けることにより、円筒部材全体としての強度の低下をより抑制することができると共に、貫設孔を形成する場合の作業性の向上を図ることができるという効果がある。
請求項14記載の防振装置によれば、請求項4又は6に記載の防振装置の奏する効果に加え、凸設片または凹設部は、円筒部材の端面部と円筒部材のつなぎ部になる2辺とが交差する4つの角部のうちの少なくとも1つの角部に形成されている。即ち、巻き加工前の平板材に打ち抜き加工等で凸設片または凹設部を形成する場合には、その平板材の角部に打ち抜き加工等を行えば良いので、その加工を容易かつ確実に行うことができるという効果がある。
請求項15記載の防振装置によれば、請求項14記載の防振装置の奏する効果に加え、凹設部は、4つの角部のうちのつなぎ部において互いに隣接する2つの角部にそれぞれ形成されている。よって、つなぎ部には、これら両凹設部が互いに隣接して、2つ分のより大きな凹設部を形成する。従って、両凹設部を合わせた大きさによって、位置決め手段として必要な大きさの凹部が確保されていれば良いので、各凹設部は、その大きさをより小さく構成することができる。その結果、1つの凹設部のみで位置決め手段として必要な大きさの凹部を確保する場合と比較して、円筒部材全体としての強度低下をより抑制することができるという効果がある。
請求項16記載の防振装置によれば、請求項3又は12に記載の防振装置の奏する効果に加え、凹設部は、円筒部材のつなぎ部となる2辺の両辺にそれぞれ形成されると共に、これら各凹設部は、互いに向かい合う位置に形成されている。よって、つなぎ部には、これら両凹設部が互いに向かい合い、2つ分のより大きな凹設部を形成する。従って、両凹設部を合わせた大きさによって、位置決め手段として必要な大きさの凹部が確保されていれば良いので、各凹設部は、その大きさをより小さく構成することができる。その結果、1つの凹設部のみで位置決め手段として必要な大きさの凹部を確保する場合と比較して、円筒部材全体としての強度低下をより抑制することができるという効果がある。
請求項17記載の防振装置によれば、請求項1記載の防振装置の奏する効果に加え、位置決め手段は、円筒部材から凸設された凸設片、円筒部材に凹設された凹設部、または、円筒部材の胴部を板厚方向に貫設する貫設孔として構成され、円筒部材の回転方向の位置決めは、凸設片、凹設部、又は、貫設孔がブラケット部材の一部と係合することにより行われるので、円筒部材の回転方向の位置決めを高精度に行うことができるという効果がある。
請求項18記載の円筒部材によれば、請求項1から17のいずれかに記載の防振装置に使用される円筒部材と同様の効果を奏する。
請求項19記載のブラケット部材によれば、請求項17記載の防振装置に使用されるブラケット部材と同様の効果を奏する。
請求項20記載の円筒部材の製造方法によれば、平板状の素材から平板材を打ち抜くと同時に、その平板材に位置決め手段を形成することができるので、位置決め手段を高効率に形成して、その分、製造コストの低減を図ることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。なお、第1実施例では、本発明の適用対象の防振装置1として、FF型自動車のエンジンを3点懸架で支保するエンジンマウント、特に、リア側のエンジンマウントを例に説明する。
図1は、本発明の一実施例における防振装置1を示す図であり、図1(a)は、防振装置1の正面図であり、図1(b)は、防振装置1の側面図である。
防振装置1は、図1に示すように、略円筒状の第1及び第2円筒部材2a,3と、それら第1及び第2円筒部材2a,3が両端に溶接固定されるブラケット部材4と、第1及び第2円筒部材2a,3に圧入保持される第1及び第2防振部材5,6とを主に備えて構成されている。
後述するように、第1及び第2円筒部材2a,3は、巻きパイプとして構成されるものであるため、ブラケット部材4への溶接固定作業を行う場合には、その回転方向の位置決めを行う必要がある。本発明の防振装置1によれば、第1及び第2円筒部材2a,3には、その回転方向位置を位置決めするための位置決め手段が設けられているので、従来の防振装置のように、作業者の目視に頼る必要がない。そのため、回転方向位置(つなぎ目位置)の位置決めを正確かつ効率的に行うことができる。
ブラケット部材4は、圧延鋼板をプレス加工により断面略コ字状に折り曲げ形成したものであり、その一端側(図1右側)には、一対の脚部4a,4bと突き当て部4cとが形成されている。図1(a)に示すように、脚部4a,4bは、その対向面間に所定の開放角を有して形成され、突き当て部4cは、第1円筒部材2aの外周に沿った湾曲形状に形成されている(図5参照)。
ブラケット部材4は、図1に示すように、脚部4a,4b及び突き当て部4cを第1円筒部材2aの外周面に当接させ、溶接固定されている。この場合、脚部4a,4bは、その先端部が第1円筒部材2aと溶接され、溶接ビードBが直線状に形成されている。一方、突き当て部4cは、第1円筒部材2aとの当接部の一側(図1(a)紙面手前側)が溶接され、溶接ビードBが湾曲状に形成されている。
なお、第1円筒部材2aのつなぎ目は、図1(a)に示すように、一対の脚部4a,4bにより形成される開放部の略中間位置、即ち、突き当て部4cの幅方向(図1(a)上下方向)略中央に一致するように配置されている。
また、ブラケット部材4の他端側(図1左側)には、図1に示すように、脚部4d〜4fが形成され、これら各脚部4d〜4fが第2円筒部材3の外周面に当接されて溶接固定されている。この場合、脚部4dは、その先端部が第2円筒部材3と溶接され、溶接ビードBが直線状に形成されている。また、脚部4e,4fは、第2円筒部材3の外周に沿った湾曲形状部が溶接され、溶接ビードBが湾曲状に形成されている。
なお、第2円筒部材3のつなぎ目は、図1(b)に示すように、脚部4e(4f)の湾曲形状の略中間位置に一致するように配置されている。
図2は、第1実施例における第1円筒部材2aを示す図であり、図2(a)は、巻き加工を施す前の平板材の状態を示す斜視図であり、図2(b)は、平板材に巻き加工を施した後の状態を示す斜視図である。
第1円筒部材2aは、巻きパイプとして構成されるものであり、圧延鋼板から打ち抜いた略矩形状の平板材(図2(a)参照)に巻き加工を施して巻回することで、図2(b)に示すように、略円筒状に形成されている。
平板材には、図2(a)に示すように、その短辺と長辺とが交わる角部(即ち、巻き加工において突き合わされる2辺のうちの一方の辺と、円筒部材2aの端面となる2辺のうちの一方の辺との交差部)に凹設部21aが凹設されている。この凹設部21aは、巻き加工によって、図2(b)に示すように、第1円筒部材2aの端面部に位置決め手段を形成する。
なお、第1実施例では、凹設部21aを平板材の短辺及び長辺と平行な2辺を有する略正方形状に形成し、それら各辺の長さは、板厚以上の長さとした。また、凹設部21aの各角部は、R形状に形成した。これにより、欠けや亀裂の発生を防止して、耐久性を確保しつつ、後述する溶接治具D5の係合凸部D51(図6参照)との係合をスムーズに行うことができる。
図3(a)は、第1防振部材5の正面図であり、図3(b)は、図3(a)のIIIb−IIIb線における第1防振部材5の断面図である。
第1防振部材5は、図3に示すように、内筒金具51と外筒金具52との間をゴム状弾性体53で連結して構成され、内筒金具51は、外筒金具52よりも軸方向長さが長く形成されている。また、これら両金具51,52には、ゴム状弾性体53が加硫接着手段により固着されている。
ゴム状弾性体53には、図3に示すように、軸方向に貫通した空間であるすぐり部54a,54bが対向して設けられている。なお、内筒金具51は、径方向の肉厚が異形に構成されており、その結果、すぐり部54aは、すぐり部54bよりも内空間が狭く構成されている。
第1防振部材5には、ゴム状弾性体53の加硫成形後、絞り加工装置を用いた絞り加工が施され、外筒金具52がその外周側から軸芯方向へ均一に縮径される。その後、第1防振部材5は、第1円筒部材2a内に内嵌圧入される。この場合、第1防振部材5は、すぐり部54aがブラケット部材4側へ向き、かつ、そのすぐり部54aの幅方向(図3(a)上下方向)中心位置が第1内筒部材2aのつなぎ目に一致するように、第1円筒部材2a内に圧入される(図1(a)参照)。
図4(a)は、第2防振部材6の正面図であり、図4(b)は、図4(a)のIVb−IVb線における第2防振部材6の断面図である。
第2防振部材6は、図4に示すように、内筒金具61と外筒金具62との間をゴム状弾性体63で連結して構成され、内筒金具61は、外筒金具62よりも軸方向長さが長く形成されている。また、これら両金具61,62には、ゴム状弾性体63が加硫接着手段により固着されている。なお、第2防振部材6は、第1防振部材5と同様に、絞り加工が施された後に、第2円筒部材3内に内嵌圧入される。
次に、図5及び図6を参照して、第1円筒部材2aをブラケット部材4に溶接固定する工程について説明する。
図5(a)は、第1円筒部材2a及びブラケット部材4が溶接治具D1〜D5に保持される前の状態を示し、図6(a)は、第1円筒部材2a及びブラケット部材4が溶接治具D1〜D5に保持された状態を示している。また、図5(b)は、図5(a)のVb−Vb線における各部材2a,4の断面図であり、図6(b)は、図6(a)のVIb−VIb線における各部材2a,4の断面図である。
なお、図6では、図面を簡素化して、理解を容易とするために、溶接治具D1〜D5を模式的に図示している。
溶接治具D1,D2は、ブラケット部材4の水平方向位置を規定するための治具であり、図6(a)に示すように、ブラケット部材4の側面を左右から挟持して拘束する。溶接治具D4は、ブラケット部材4の高さ方向位置を規定するための治具であり、図6(b)に示すように、その上面側にブラケット部材4が載置される。
一方、溶接治具D3は、第1円筒部材2aの水平方向位置を主に規定するための治具であり、図6(a)に示すように、第1円筒部材2aを外周側から拘束する。溶接治具D5は、第1円筒部材2aの高さ方向位置を規定するための治具であり、図6(b)に示すように、その上面側に第1円筒部材2aが載置される。
ここで、溶接治具D5の上面側であって、第1円筒部材2aの端面が当接される領域の一部には、係合凸部D51が凸設形成されている。この係合凸部D51は、第1円筒部材2aの回転方向位置を位置決めするための凸部であり、第1円筒部材2aの凹設部21aと係合可能な大きさに構成されている。
即ち、係合凸部D51は、その凸設高さ(図6(b)上下方向寸法)が凹設部21aの凹設深さよりも低く、かつ、その横幅(図6(b)紙面垂直方向寸法)が凹設部21aの横幅(周方向幅)よりも若干狭く構成されている。
よって、第1円筒部材2aをブラケット部材4に溶接固定する場合には、溶接治具D1〜D3により水平方向位置を規定しつつ、第1円筒部材2aを溶接治具D5上に載置して、凹設部21aに係合凸部D51を係合させることで、第1円筒部材2aの回転方向位置を容易に規定することができる。
その結果、従来の防振装置のように、第1円筒部材の回転方向を作業者が目視により確認して調整する必要がないので、溶接作業を簡素化することができ、また、その回転方向位置を正確に設定することができるので、製品ごとの強度ばらつきの発生を抑制することもできる。更に、作業者の目視に頼らないので、作業ミスに起因する製品不良の低減を図ることもできる。
次に、図7を参照して第2実施例について説明する。第1実施例の位置決め手段が1つの凹設部21aのみから構成されていたのに対し、第2実施例では、2つの凹設部21b1,21b2が合わさることで、位置決め手段が形成される。なお、上記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図7は、第2実施例における第1円筒部材2bを示す図であり、図7(a)は、巻き加工を施す前の平板材の状態を示す斜視図であり、図7(b)は、平板材に巻き加工を施した後の状態を示す斜視図である。
第1円筒部材2bは、第1実施例と同様に、圧延鋼板から打ち抜いた略矩形状の平板材(図7(a)参照)に巻き加工を施して巻回することで、図7(b)に示すように、略円筒状に形成されている。
第2実施例では、図7(a)に示すように、平板材の短辺と長辺とが交わる2つの角部(即ち、巻き加工において突き合わされる2辺のうちの一方の辺と、円筒部材2bの端面となる2辺のうちの一方の辺との交差部)に凹設部21b1,21b2がそれぞれ凹設されている。これら2つの凹設部21b1,21b2は、図7(b)に示すように、巻き加工によって突き合わされて、第1円筒部材2bの端面部に位置決め手段としての凹設部21b0を形成する。
このように、第2実施例では、平板材の4つの角部のうち、つなぎ部において互いに隣接する2つの角部に凹設部21b1,21b2をそれぞれ形成したので、巻き加工を施した場合には、これら両凹設部21b1,21b2が突き合わされて、より大きな凹設部21b0を形成することができる。従って、各凹設部21b1,21b2を凹設寸法を小さくしても、位置決め手段としての凹設部21b0を比較的大きな凹部とすることができる。その結果、平板材の各角部の切欠き量をそれぞれ少なくして、第1円筒部材2b全体としての強度の低下を抑制することができる。
なお、第2実施例では、第1実施例と同様に、凹設部21b1,21b2を平板材の短辺及び長辺と平行な2辺を有する略正方形状に形成し、それら各辺の長さは、板厚以上の長さとした。また、凹設部21b1,21b2の各角部は、R形状に形成した。これにより、欠けや亀裂を防止して、耐久性を確保しつつ、上述した溶接治具D5の係合凸部D51との係合をスムーズに行うことができる。
次に、図8を参照して第3実施例について説明する。第1実施例の位置決め手段(凹設部21a)が第1円筒部材2aのつなぎ部に形成されていたのに対し、第3実施例の位置決め手段(凹設部21c)は、第1円筒部材2cのつなぎ部から周方向に略180°だけ離間した位置に形成されている。なお、上記した各実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図8は、第3実施例における第1円筒部材2cを示す図であり、図8(a)は、巻き加工を施す前の平板材の状態を示す斜視図であり、図8(b)は、平板材に巻き加工を施した後の状態を示す斜視図である。
第1円筒部材2cは、第1実施例と同様に、圧延鋼板から打ち抜いた略矩形状の平板材(図8(a)参照)に巻き加工を施して巻回することで、図8(b)に示すように、略円筒状に形成されている。
第3実施例では、図8(a)に示すように、平板材の一方の長辺(即ち、円筒部材2cの端面となる2辺のうちの一方の辺)の中間部に凹設部21cが凹設されている。凹設部21cは、図8(b)に示すように、平板材に巻き加工が施されることにより、第1円筒部材2cの端面部であって、つなぎ部から最も離間した位置(即ち、第1円筒部材2cの円弧に沿ってつなぎ部から略180°離間した位置)に位置決め手段を形成する。
凹設部21cは、その断面形状の変化が急激となり、応力集中が生じ易いため、亀裂等の起点となりやすいところ、上述のように、凹設部21cをつなぎ部から最も遠い位置に配置することで、強度的に弱い2つの部位(つなぎ部と凹設部21c)が重なることを回避して、第1円筒部材2c全体としての強度の低下を抑制することができる。
また、第3実施例によれば、平板材に巻き加工を施す際には、その平板材の裏表の方向性を考慮する必要がない。即ち、平板材の表面(図8(a)紙面手前側面)が巻きパイプの内周面となるように巻回しても、平板材の裏面(図8(a)紙面奥側面)が巻きパイプの内周面となるように巻回しても、図8(b)に示すように、同じ形状の巻きパイプ(第1円筒部材2c)を形成することができる。よって、平板材の裏表の識別を不要として、巻き加工工程における作業性を向上させることができるので、その分、作業コストの低減を図ることができる。
なお、第3実施例では、第1実施例と同様に、凹設部21cを平板材の短辺及び長辺と平行な2辺を有する略正方形状に形成し、それら各辺の長さは、板厚以上の長さとした。また、凹設部21cの各角部は、R形状に形成した。これにより、欠けや亀裂を防止して、耐久性を確保しつつ、上述した溶接治具D5の係合凸部D51との係合をスムーズに行うことができる。
次に、図9及び図10を参照して第4実施例について説明する。第1実施例の位置決め手段が第1円筒部材2aの端面部に凹設された凹設部21aとして構成されていたのに対し、第4実施例の位置決め手段は、第1円筒部材2dの端面部から凸設される凸設片21dとして構成されている。なお、上記した各実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図9は、第4実施例における第1円筒部材2dを示す図であり、図9(a)は、巻き加工を施す前の平板材の状態を示す斜視図であり、図9(b)は、平板材に巻き加工を施した後の状態を示す斜視図である。
第1円筒部材2dは、第1実施例と同様に、圧延鋼板から打ち抜いた略矩形状の平板材(図9(a)参照)に巻き加工を施して巻回することで、図9(b)に示すように、略円筒状に形成されている。
第4実施例では、図9(a)に示すように、平板材の一方の長辺(即ち、円筒部材2dの端面となる2辺のうちの一方の辺)の端部に凸設片21dが凸設されている。この凸設片21dは、巻き加工によって、図9(b)に示すように、第1円筒部材2dの端面部に位置決め手段を形成する。
なお、第4実施例では、凸設片21dを平板材の短辺及び長辺と平行な2辺を有する略正方形状に形成し、それら各辺の長さは、板厚以上の長さとした。また、凸設片21dの先端部及び基部は、R形状に形成した。これにより、欠けや亀裂等の発生を防止して、耐久性を確保しつつ、後述する溶接治具D5dの係合凹部D51dとの係合をスムーズに行うことができる。
図10(a)は、第1円筒部材2d及びブラケット部材4が溶接治具D1〜D4,D5dに保持された状態を示す図であり、図10(b)は、図10(a)のVIb−VIb線における各部材2d,4の断面図である。
第4実施例で使用する溶接治具D5dは、第1実施例における溶接治具D5と同様に、第1円筒部材2dの高さ方向位置を規定すると共に、その第1円筒部材2dの回転方向位置を規定するための治具である。
そして、溶接治具D5dの上面側であって、第1円筒部材2dの端面が当接される領域の一部には、係合凹部D51dが凹設形成されている。この係合凸部D51は、第1円筒部材2dの回転方向位置を位置決めするための凸部であり、第1円筒部材2dの凸設片21dと係合可能な大きさに構成されている。
即ち、係合凹部D51dは、その凹設深さ(図10(b)上下方向寸法)が凸設片21dの凸設高さよりも深く、かつ、その開口面積が凸設片21dの断面積よりも若干広く構成されている。
よって、第1円筒部材2dをブラケット部材4に溶接固定する場合には、溶接治具D1〜D3により水平方向位置を規定しつつ、第1円筒部材2dを溶接治具D5d上に載置して、凸設片21dを係合凹部D51dに係合させることで、第1円筒部材2dの回転方向位置を容易に位置決めすることができる。
その結果、第1実施例の場合と同様に、従来の防振装置のように、第1円筒部材の回転方向を作業者が目視により確認して調整する必要がないので、溶接作業を簡素化することができる。また、その回転方向位置を正確に設定することができるので、製品ごとの強度ばらつきの発生を抑制することができる。更に、作業者の目視に頼らないので、作業ミスに起因する製品不良の低減を図ることもできる。
次に、図11を参照して第5実施例について説明する。第5実施例は、第3実施例(図8参照)に対して、位置決め手段の形状を変形したものである。なお、上記した各実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図11は、第5実施例における第1円筒部材2eを示す図であり、図11(a)は、巻き加工を施す前の平板材の状態を示す斜視図であり、図11(b)は、平板材に巻き加工を施した後の状態を示す斜視図である。
第5実施例では、図11(a)に示すように、平板材の一方の長辺(即ち、円筒部材2eの端面となる2辺のうちの一方の辺)の中間部に凸設片21eが凸設されている。凸設片21eは、図11(b)に示すように、平板材に巻き加工が施されることにより、第1円筒部材2eの端面部であって、つなぎ部から最も離間した位置(即ち、第1円筒部材2eの円弧に沿ってつなぎ部から略180°離間した位置)に位置決め手段を形成する。
ここで、凸設片21eは、その断面形状の変化が急激となり、応力集中が生じ易いため、亀裂等の起点となりやすいところ、上述のように、凸設片21eをつなぎ部から最も遠い位置に配置することで、強度的に弱い2つの部位が重なることを回避して、第1円筒部材2e全体としての強度の低下を抑制することができる。
また、第5実施例によれば、上述した第3実施例の場合と同様に、平板材に巻き加工を施す際には、その平板材の裏表の方向性を考慮する必要がないので、巻き加工工程における作業性を向上して、その分、作業コストの低減を図ることができる。
なお、第5実施例では、凸設片21eを平板材の短辺及び長辺と平行な2辺を有する略正方形状に形成し、それら各辺の長さは、板厚以上の長さとした。また、凸設片21eの先端部及び基部は、R形状に形成した。これにより、欠けや亀裂を防止して、耐久性を確保しつつ、上述した溶接治具D5dの係合凹部D51dとの係合をスムーズに行うことができる。
次に、図12を参照して第6実施例について説明する。第1実施例では、第1円筒部材2aの端面部の一部に位置決め手段(凹設部21a)が形成されていたのに対し、第6実施例の位置決め手段は、第1円筒部材2fの端面部の全周にわたって形成されている。なお、上記した各実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図12は、第6実施例における第1円筒部材2fを示す図であり、図12(a)は、巻き加工を施す前の平板材の状態を示す斜視図であり、図12(b)は、平板材に巻き加工を施した後の状態を示す斜視図である。
第1円筒部材2fは、第1実施例と同様に、圧延鋼板から打ち抜いた平板材(図12(a)参照)に巻き加工を施して巻回することで、図12(b)に示すように、略円筒状に形成されている。
但し、第6実施例では、平板材が略台形状に形成され、図12(a)に示すように、平板材の一方の辺21f1の長さが他方の辺21f2の長さよりも長くなるように構成されている(L1>L2)。その結果、平板材が巻き加工により巻回されて、辺21f1,21f2が突き合わされると、図9(b)に示すように、第1円筒部材2fの端面部には、位置決め手段(凸設片21f0)としての段差が形成される。
次に、図13及び図14を参照して第7実施例について説明する。第1実施例の位置決め手段が第1円筒部材2aの端面部に凹設された凹設部21aとして構成されていたのに対し、第7実施例の位置決め手段は、第1円筒部材2gの胴部に貫設される貫設孔21gとして構成されている。なお、上記した各実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図13は、第7実施例における第1円筒部材2gを示す図であり、図13(a)は、巻き加工を施す前の平板材の状態を示す斜視図であり、図13(b)は、平板材に巻き加工を施した後の状態を示す斜視図であり、図13(c)は、図13(a)のXIIIc−XIIIc線における平板材の断面図である。
第1円筒部材2gは、第1実施例と同様に、圧延鋼板から打ち抜いた略矩形状の平板材(図13(a)参照)に巻き加工を施して巻回することで、図13(b)に示すように、略円筒状に形成されている。
第7実施例では、図13(a)及び図13(c)に示すように、平板材の長手方向及び幅方向のそれぞれに対して略中央となる位置に貫設孔21gが貫設されている。この貫設孔21gは、巻き加工によって、図13(b)に示すように、第1円筒部材2gの胴部に位置決め手段を形成する。
なお、第7実施例では、つなぎ部から最も離間した位置(即ち、第1円筒部材2gの円弧に沿ってつなぎ部から略180°離間した位置)に位置決め手段が形成される。このように、亀裂等の起点となりやすい貫設孔21gをつなぎ部から最も遠い位置に配置することで、強度的に弱い2つの部位(つなぎ部と貫設孔21g)が重なることを回避して、第1円筒部材2g全体としての強度の低下を抑制することができる。
また、第7実施例によれば、上述した第3実施例の場合と同様に、平板材に巻き加工を施す際には、その平板材の裏表の方向性を考慮する必要がないので、巻き加工工程における作業性を向上して、その分、作業コストの低減を図ることができる。
更に、第7実施例では、穿設孔21gが第1円筒部材2gの軸方向高さの略中央位置(即ち、平板材の幅方向略中央位置)に形成されているので、平板材を巻き加工する際や第1円筒部材2gをブラケット部材4に溶接固定する際には、その軸方向上下の方向性を考慮する必要がない。
例えば、第1円筒部材2gを後述する溶接治具D5g上に載置する場合には、いずれの方向を向けて載置した場合でも、溶接治具D5gに対する貫設孔21gの高さ位置は同じとなる。従って、溶接工程においては、第1円筒部材2gの軸方向上下の識別を不要として、その作業性を向上し得るので、その分、作業コストの低減を図ることができる。
なお、第7実施例では、貫設孔21gを円形に形成し、その直径は、板厚よりも大径とした。また、貫設孔21gの開口端には、面取り加工を施した。これにより、後述する溶接治具D3gの係合凸部32との係合をスムーズに行うことができる。
図14(a)は、第1円筒部材2g及びブラケット部材4が溶接治具D1〜D5gに保持された状態を示す図であり、図14(b)は、図14(a)のXIVb−XIVb線における各部材2g,4の断面図である。
第7実施例で使用する溶接治具D3gは、第1円筒部材2gの水平方向位置を規定すると共に、その第1円筒部材2gの回転方向位置を規定するための治具である。また、溶接治具D5gは、第1円筒部材2gの高さ方向位置を規定するための治具である。
溶接治具D3gには、図14(b)に示すように、貫設孔21gに対応する高さ位置に、内部空間31が形成されており、この内部空間31内には、係合凸部32が収納されると共に、この係合凸部32と内部空間31との間には、弾性的に圧縮変形された状態で圧縮ばね部材33が配設されている。圧縮ばね部材33は、その弾性復元力により、係合凸部32を突出方向(図14(b)左方向)へ付勢する。
なお、内部空間31の開口側には、段部が形成されており、この段部には、係合凸部32のフランジ状の基部が係止される。これにより、係合凸部32の突出方向への移動が規制されている。
係合凸部32は、先端部が略球状の円柱状体として構成され、その直径は、貫設孔21gの内径よりも若干小径とされているので、図14(b)に示すように、貫設孔21g内に内嵌可能に構成されている。よって、第1円筒部材2gをブラケット部材4に溶接固定する場合には、第1円筒部材2gを溶接治具D5d上に載置して、凸設片32を貫設孔21gに係合させることで、第1円筒部材2gの回転方向位置を容易に位置決めすることができる。
その結果、第1実施例の場合と同様に、従来の防振装置のように、第1円筒部材の回転方向を作業者が目視により確認して調整する必要がないので、溶接作業を簡素化することができる。また、その回転方向位置を正確に設定することができるので、製品ごとの強度ばらつきの発生を抑制することもできる。更に、作業者の目視に頼らないので、作業ミスに起因する製品不良の低減を図ることができる。
なお、第7実施例では、貫設孔21gへの係合をスムーズに行うことができるように、係合凸部32を圧縮ばね部材33で突出方向へ付勢して構成したが、必ずしもこれに限られるわけではなく、圧縮ばね部材33を省略することは当然可能である。
次に、図15を参照して第8実施例について説明する。第8実施例では、2つの凹設部21h1,21h2が合わさることにより、位置決め手段が貫設孔21h0として構成されている。なお、上記した各実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図15は、第8実施例における第1円筒部材2hを示す図であり、図15(a)は、巻き加工を施す前の平板材の状態を示す斜視図であり、図15(b)は、平板材に巻き加工を施した後の状態を示す斜視図である。
第1円筒部材2hは、第1実施例と同様に、圧延鋼板から打ち抜いた略矩形状の平板材(図15(a)参照)に巻き加工を施して巻回することで、図15(b)に示すように、略円筒状に形成されている。
第8実施例では、図15(a)に示すように、平板材の両短辺(即ち、巻き加工において突き合わされる2辺)の中間位置に凹設部21h1,21h2がそれぞれ凹設されている。これら2つの凹設部21h1,21h2は、図15(b)に示すように、巻き加工によって突き合わされることにより、第1円筒部材2hの胴部に位置決め手段としての貫設孔21h0を形成する。
このように、第8実施例では、巻き加工により突き合わされる2辺に凹設部21h1,21h2をそれぞれ形成したので、これら両凹設部21h1,21h2が突き合わされて、より大きな凹設部21h0を形成することができる。従って、各凹設部21h1,21h2の凹設寸法を小さくしても、位置決め手段としての貫設孔21h0を比較的大きな孔部とすることができる。その結果、平板材の各辺における切欠き量をそれぞれ少なくして、第1円筒部材2b全体としての強度の低下を抑制することができる。
また、第8実施例によれば、上述した第3実施例(図8参照)の場合と同様に、平板材に巻き加工を施す際には、その平板材の裏表の方向性を考慮する必要がないので、巻き加工工程における作業性を向上して、その分、作業コストの低減を図ることができる。
更に、第8実施例によれば、上述した第7実施例(図13参照)の場合と同様に、平板材を巻き加工する際や第1円筒部材2hをブラケット部材4に溶接固定する際には、その軸方向上下の方向性を考慮する必要がないので、巻き加工工程や溶接工程における作業性を向上して、作業コストの低減をより図ることができる。
なお、第8実施例では、凹設部21h1,21h2を平板材の短辺及び長辺と平行な2辺を有する略正方形状にそれぞれ形成し、それら各辺の長さは、板厚以上の長さとした。また、凹設部21h1,21h2の各角部は、R形状に形成した。これにより、欠けや亀裂を防止して、耐久性を確保しつつ、例えば、上述した溶接治具D3gの係合凸部32との係合をスムーズに行うことができる。
次に、図16を参照して第9実施例について説明する。第9実施例は、第7実施例(図13参照)に対して、位置決め手段の形状を変形したものである。なお、上記した各実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図16は、第9実施例における第1円筒部材2iを示す図であり、図16(a)は、巻き加工を施す前の平板材の状態を示す斜視図であり、図16(b)は、平板材に巻き加工を施した後の状態を示す斜視図であり、図16(c)は、図16(a)のXVIc−XVIc線における平板材の断面図である。
第1円筒部材2iは、第1実施例と同様に、圧延鋼板から打ち抜いた略矩形状の平板材(図16(a)参照)に巻き加工を施して巻回することで、図16(b)に示すように、略円筒状に形成されている。
第9実施例では、図16(a)及び図16(c)に示すように、平板材の長手方向及び幅方向のそれぞれに対して略中央となる位置に凹設部21iが所定の深さだけ凹設されている。この凹設部21iは、巻き加工によって、図16(b)に示すように、第1円筒部材2iの胴部の外周面に位置決め手段としての凹部を形成する。
なお、第9実施例では、つなぎ部から最も離間した位置(即ち、第1円筒部材2iの円弧に沿ってつなぎ部から略180°離間した位置)に位置決め手段が形成したので、上述した第7実施例等の場合と同様に、第1円筒部材2i全体としての強度の低下を抑制することができる。
また、第9実施例によれば、上述した第7実施例の場合と同様に、平板材を巻き加工する際や第1円筒部材2iをブラケット部材4に溶接固定する際には、その軸方向上下の方向性を考慮する必要がないので、巻き加工工程や溶接工程における作業性を向上して、作業コストの低減をより図ることができる。
なお、第9実施例では、凹設部21iを円形に形成し、その直径は、板厚よりも大径とした。また、凹設部21iの開口端には、面取り加工を施した。これにより、例えば、上述した溶接治具D3gの係合凸部32との係合をスムーズに行うことができる。
次に、図17を参照して第10実施例について説明する。第10実施例の位置決め手段は、第1円筒部材2iの胴部の端部に凹設される凹設部21iとして構成されている。なお、上記した各実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図17は、第10実施例における第1円筒部材2jを示す図であり、図17(a)は、巻き加工を施す前の平板材の状態を示す斜視図であり、図17(b)は、平板材に巻き加工を施した後の状態を示す斜視図である。
第10実施例では、図17(a)に示すように、平板材の長手方向の略中央位置の端部に凹設部21jが所定の深さだけ凹設されている。この凹設部21jは、巻き加工によって、図17(b)に示すように、第1円筒部材2iの胴部の外周面に位置決め手段としての凹部を形成する。
なお、第10実施例では、凹設部21jを平板材の短辺及び長辺と平行な2辺を有する略正方形状に形成し、それら各辺の長さは、板厚以上の長さとした。また、凹設部21jの各角部は、R形状に形成した。これにより、欠けや亀裂を防止して、耐久性を確保しつつ、溶接治具の係合凸部との係合をスムーズに行うことができる。
次に、図18を参照して第11実施例について説明する。第11実施例の位置決め手段は、第1円筒部材2kの端面部に穿設される穿設部21kとして構成されている。なお、上記した各実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図18は、第11実施例における第1円筒部材2kを示す図であり、図18(a)は、巻き加工を施す前の平板材の状態を示す斜視図であり、図18(b)は、平板材に巻き加工を施した後の状態を示す斜視図である。
第11実施例では、図18(a)に示すように、平板材の長手方向の略中央位置であって、長辺側の端面部に穿設部21kが所定の深さだけ穿設されている。この穿設部21kは、巻き加工によって、図18(b)に示すように、第1円筒部材2kの一方の端面部に位置決め手段としての穿孔を形成する。
なお、第11実施例では、穿設部21kを断面円形の穿孔に形成した。また、穿設部21kの開口部には、面取り加工を施した。これにより、欠けや亀裂を防止して、耐久性を確保しつつ、溶接治具の係合凸部との係合をスムーズに行うことができる。
次に、図19及び図20を参照して第12実施例について説明する。第1実施例の位置決め手段が第1円筒部材2aの端面部に凹設された凹設部21aとして構成されていたのに対し、第12実施例の位置決め手段は、第1円筒部材2lの胴部に凸設される凸設片21lして構成されている。なお、上記した各実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図19は、第12実施例における第1円筒部材2l示す図であり、図19(a)は、巻き加工を施す前の平板材の状態を示す斜視図であり、図19(b)は、平板材に巻き加工を施した後の状態を示す斜視図であり、図19(c)は、図19(a)のXIXc−XIXc線における平板材の断面図である。
第1円筒部材2lは、第1実施例と同様に、圧延鋼板から打ち抜いた略矩形状の平板材(図19(a)参照)に巻き加工を施して巻回することで、図19(b)に示すように、略円筒状に形成されている。
第12実施例では、図19(a)及び図19(c)に示すように、平板材の長手方向及び幅方向のそれぞれに対して略中央となる位置に凸設片21lが凸設されている。この貫設孔21lは、巻き加工によって、図19(b)に示すように、第1円筒部材2lの胴部の外周面に位置決め手段を形成する。
なお、第12実施例では、凸設片21lをプレス加工により形成し、凸設片21lの角部は、R形状に形成した。これにより、溶接治具の係合凹部との係合をスムーズに行うことができる。なお、必ずしもプレス加工により凸設片21lを形成する必要はなく、第1円筒部材2lの胴部の外周面に他部材を固着(例えば、溶接固定や螺着固定、接着固定など)することで、凸設片21lを形成することは当然可能である。
図20(a)は、第1円筒部材2l及びブラケット部材4が溶接治具D1〜D5gに保持された状態を示す図であり、図20(b)は、図20(a)のXXb−XXb線における各部材2l,4の断面図である。
第12実施例で使用する溶接治具D3lは、第1円筒部材2lの水平方向位置を規定すると共に、その第1円筒部材2lの回転方向位置を規定するための治具である。この溶接治具D3lには、図20に示すように、縦溝34が刻設されている。
縦溝34は、その溝幅が凸設片21lの直径よりも若干大きくされ、かつ、その溝深さが凸設片21lの凸設高さよりも深くされている。よって、第1円筒部材2lをブラケット部材4に溶接固定する場合には、凸設片21lを縦溝34に沿わせつつ、第1円筒部材2lを溶接治具D5d上に載置することで、第1円筒部材2lの回転方向位置を容易に位置決めすることができる。
その結果、第1実施例の場合と同様に、従来の防振装置のように、第1円筒部材の回転方向を作業者が目視により確認して調整する必要がないので、溶接作業を簡素化することができる。また、その回転方向位置を正確に設定することができるので、製品ごとの強度ばらつきの発生を抑制することもできる。更に、作業者の目視に頼らないので、作業ミスに起因する製品不良の低減を図ることもできる。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定される物ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施例では、第1円筒部材2a〜2lに設けられた位置決め手段が溶接治具の一部と係合することにより、第1円筒部材2a〜2lの回転方向の位置決めが行われる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるわけではなく、例えば、第1円筒部材2a〜2lに設けられた位置決め手段がブラケット部材4の一部と係合することにより、その回転方向の位置決めが行われるように構成しても良い。
具体例を例示する。図21は、ブラケット部材14の正面図であり、上記した各実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。ブラケット部材14の突き当て部14cは、上記各実施例の場合と同様に、第1円筒部材2a〜2lの外周に沿った湾曲形状に形成されており、その略中央部には、図21に示すように、係合凸部14c1が凸設されている。
例えば、第1円筒部材2h(図15参照)をブラケット部材14に溶接固定する場合には、ブラケット部材14の係合凸部14c1を第1円筒部材2hの貫設孔21h0に挿入して係合させるのである。これにより、第1円筒部材2hの回転方向を位置決めすることができる。なお、この場合には、防振部材5の圧入を考慮して、係合凸部14c1の凸設寸法は、第1円筒部材2hの板厚寸法よりも短くなるように形成する。
上記各実施例では、2つの防振部材5,6を備える防振装置1を例に説明したが、必ずしもこれに限られるわけではなく、防振部材を一つのみ備えるものであっても良い。例えば、ブラケット部材には、一つの円筒部材のみが溶接固定され、その円筒部材には、エンジン側に連結される防振部材が圧入される一方、ブラケット部材は、車体側フレームに螺着固定される防振装置であっても良い。
上記各実施例では、本発明の適用対象の防振装置として、FF型自動車のエンジンを3点懸架で支保するエンジンマウント、特に、リア側のエンジンマウントを例に説明したが、必ずしもこれに限られるわけではなく、本発明を他の防振装置に適用することは当然可能である。例えば、FR型自動車用のエンジンマウント、ボデーマウント、デフマウント、メンバーマウント、サスペンションブッシュ等が例示される。
上記各実施例では、ゴム状弾性体53,63を内筒金具51,61と外筒金具52,62との間に加硫接着して、第1及び第2防振部材5,6を構成する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるわけではなく、ゴム状弾性体53を外筒金具52,62に圧入する圧入タイプの防振部材として第1及び第2防振部材5,6を構成しても良い。
上記各実施例では特に説明しなかったが、各溶接治具D1〜D5等による第1円筒部材2a〜2l及びブラケット部材4の保持動作は、手動により行われるものであっても良く、或いは、所定の駆動源により駆動されるものであっても良い。駆動源としては、電動、油圧、空圧等が例示される。
上記各実施例において説明した位置決め手段(21a〜21l)の形状は、例示であり、これら各位置決め手段を他の形状で構成することは当然可能である。例えば、上記各実施例では、凹設部21a,21b0,21c,21h1,21h2,21jを正面視略正方形状に形成する場合を説明したが、これらを正面視略三角形状や正面視略半円形状などで形成しても良い。また、貫設孔21g、凹設部21i、凸設部21lを正面視略円形に形成する場合を説明したが、これらを正面視略矩形状や多角形状、或いは、楕円形状などで構成しても良い。
上記各実施例では説明しなかったが、位置決め手段を識別記号として兼用しても良い。例えば、位置決め手段の形状、大きさ、位置あるいは数などを各部材2a,3,4等の材質や防振部材5,6の種類(例えば、ゴム硬度)などに応じて適宜変更することで、位置決め手段を前記材質や種類を表す識別記号としても利用するのである。
上記各実施例では、位置決め手段(21a等)が円筒部材(2a等)の1カ所のみに設けられる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるわけではなく、例えば、円筒部材の2カ所以上に設けても良い。この場合には、各実施例で説明した複数種類の位置決め手段の2以上を組み合わせて設けても良い。これにより、回転方向の位置決め精度のより一層の向上を図ることができる。
本発明の第1実施例における防振装置1を示す図である。 本発明の第1実施例における第1円筒部材を示す図である。 第1防振部材を示す図である。 第2防振部材を示す図である。 第1円筒部材及びブラケット部材が溶接治具に保持される前の状態を示す図である。 第1円筒部材及びブラケット部材が溶接治具に保持された状態を示す図である。 第2実施例における第1円筒部材を示す図である。 第3実施例における第1円筒部材を示す図である。 第4実施例における第1円筒部材を示す図である。 第1円筒部材及びブラケット部材が溶接治具に保持された状態を示す図である。 第5実施例における第1円筒部材を示す図である。 第6実施例における第1円筒部材を示す図である。 第7実施例における第1円筒部材を示す図である。 第1円筒部材及びブラケット部材が溶接治具に保持された状態を示す図である。 第8実施例における第1円筒部材を示す図である。 第9実施例における第1円筒部材を示す図である。 第10実施例における第1円筒部材を示す図である。 第11実施例における第1円筒部材を示す図である。 第12実施例における第1円筒部材を示す図である。 第1円筒部材及びブラケット部材が溶接治具に保持された状態を示す図である。 ブラケット部材の変形例を示す図である。
符号の説明
1 防振装置
2a〜2l 第1円筒部材(円筒部材)
3 第2円筒部材(円筒部材)
21a 凹設部
21b0 凹設部
21b1,21b2 凹設部
21c 凹設部
21h1,21h2 凹設部
21i 凹設部
21j 凹設部
21d 凸設片
21e 凸設片
21f0 凸設片
21l 凸設片
21g 貫設孔
21h0 貫設孔
21k 穿設孔(凹設部)
4,14 ブラケット部材
4a,4b 脚部
4c,14c 突き当て部
4d〜4f 脚部
14c1 係合凸部
5 第1防振部材(防振部材)
6 第2防振部材(防振部材)
51,61 内筒金具(内筒)
52,62 外筒金具(外筒)
53,63 ゴム状弾性体
D1〜D5 溶接治具
D5d 溶接治具
D3g,D5g 溶接治具
D51 係合凸部
D51d 係合凹部
32 係合凸部
34 縦溝

Claims (20)

  1. 内筒と外筒との間をゴム状弾性体で連結して構成される防振部材と、その防振部材の外筒が内嵌圧入される円筒部材と、その円筒部材が溶接固定されるブラケット部材とを備え、前記円筒部材がつなぎ部を有する略円筒状の巻きパイプとして構成される防振装置において、
    前記円筒部材には、その回転方向位置を位置決めするための位置決め手段が設けられており、その位置決め手段によって前記円筒部材の回転方向位置を位置決めした状態で、前記円筒部材と前記ブラケット部材との溶接固定を行い得るように構成されていることを特徴とする防振装置。
  2. 前記位置決め手段は、前記円筒部材から凸設された凸設片として構成され、
    前記円筒部材の回転方向の位置決めは、その円筒部材を保持する溶接治具の一部と前記凸設片が係合することにより行われることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  3. 前記位置決め手段は、前記円筒部材に凹設された凹設部として構成され、
    前記円筒部材の回転方向の位置決めは、その円筒部材を保持する溶接治具の一部と前記凹設部が係合することにより行われることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  4. 前記凸設片または凹設部として構成される位置決め手段は、前記円筒部材の少なくとも一方の端面部に形成されていることを特徴とする請求項2又は3記載の防振装置。
  5. 前記凸設片または凹設部として構成される位置決め手段は、前記円筒部材の胴部の外周面に形成されていることを特徴とする請求項2又は3記載の防振装置。
  6. 前記凹設部として構成される位置決め手段は、前記円筒部材のつなぎ部となる2辺のうちの少なくとも一方の辺に形成されていることを特徴とする請求項3記載の防振装置。
  7. 前記位置決め手段は、前記円筒部材の胴部を板厚方向に貫設する貫設孔として構成され、
    前記円筒部材の回転方向の位置決めは、その円筒部材を保持する溶接治具の一部と前記貫設孔が係合することにより行われることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  8. 前記凸設片または凹設部が前記円筒部材の少なくとも一方の端面部に形成される場合、その凸設片または凹設部は、前記円筒部材の円弧に沿ってその円筒部材のつなぎ部から略180°離間する箇所に形成されていることを特徴とする請求項4記載の防振装置。
  9. 前記凸設片または凹設部が前記円筒部材の胴部の外周面に形成される場合、その凸設片または凹設部は、前記円筒部材の円弧に沿ってその円筒部材のつなぎ部から略180°離間する箇所に形成されていることを特徴とする請求項5記載の防振装置。
  10. 前記貫設孔は、前記円筒部材の円弧に沿ってその円筒部材のつなぎ部から略180°離間する箇所に形成されていることを特徴とする請求項7記載の防振装置。
  11. 前記凸設片または凹設部が前記円筒部材の胴部の外周面に形成される場合、その凸設片または凹設部は、前記胴部の軸方向高さの略中間位置に形成されていることを特徴とする請求項5又は9に記載の防振装置。
  12. 前記凹設部が前記円筒部材のつなぎ部となる2辺のうちの少なくとも一方の辺に形成される場合、その凹設部は、前記円筒部材の軸方向高さの略中間位置に形成されていることを特徴とする請求項6記載の防振装置。
  13. 前記貫設孔は、前記円筒部材の軸方向高さの略中間位置に形成されていることを特徴とする請求項7又は10に記載の防振装置。
  14. 前記凸設片または凹設部は、前記円筒部材の端面部と前記円筒部材のつなぎ部になる2辺とが交差する4つの角部のうちの少なくとも1つの角部に形成されていることを特徴とする請求項4又は6に記載の防振装置。
  15. 前記凹設部は、前記4つの角部のうちのつなぎ部において互いに隣接する2つの角部にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項14記載の防振装置。
  16. 前記凹設部は、前記円筒部材のつなぎ部となる2辺の両辺にそれぞれ形成されると共に、これら各凹設部は、互いに向かい合う位置に形成されていることを特徴とする請求項3又は12に記載の防振装置。
  17. 前記位置決め手段は、前記円筒部材から凸設された凸設片、前記円筒部材に凹設された凹設部、または、前記円筒部材の胴部を板厚方向に貫設する貫設孔として構成され、
    前記円筒部材の回転方向の位置決めは、前記凸設片、凹設部、又は、貫設孔が前記ブラケット部材の一部と係合することにより行われることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  18. 請求項1から17のいずれかに記載の防振装置に使用されるものであることを特徴とする円筒部材。
  19. 請求項17記載の防振装置に使用されるものであることを特徴とするブラケット部材。
  20. 請求項1から17のいずれかに記載の円筒部材の製造方法であって、
    平板状の素材から平板材を打ち抜く打ち抜き工程と、
    その打ち抜き工程によって打ち抜かれた前記平板材を巻回して略円筒状の巻きパイプを形成する巻回工程とを備え、
    前記打ち抜き工程は、前記素材から前記平板材を打ち抜くと同時に、その平板材に前記凸設片、凹設片、又は、貫設孔としての位置決め手段を凸設、凹設、又は、貫設するものであることを特徴とする円筒部材の製造方法。
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