JP2005299885A - 旋回軸受のシール構造 - Google Patents

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Soushi Shibukawa
壮史 澁川
Nobuo Uzawa
信夫 鵜沢
Shinobu Yamamoto
忍 山本
Yuji Igawa
裕二 井川
Takeshi Kurihara
猛 栗原
Shinichi Sekido
慎一 関戸
Tomohiro Nagata
智大 永田
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Abstract

【課題】シールを十分な強度で固定できると共に、内輪または外輪の溝部にシールを容易に挿入することができる旋回軸受のシール構造の提供。
【解決手段】旋回軸受3に含まれる内輪3aに挿入される挿入部5aと、外輪3bに当接するリップ部5bを有するシール5の形状を、外輪3bを介してリップ部5bに与えられる力に応じて、内輪3aの溝部3a1内で回動可能な、例えば上面にテーパ部5a1を有する形状に設定すると共に、シール5を内輪3aの溝部3a1内で回動させた後、このシール5を内輪3aに係着させる係着手段、例えば挿入部5aのテーパ部5a1を溝部3a1の内壁に接着させる接着剤16を備えた構成にしてある。
【選択図】図4

Description

本発明は、油圧ショベル、クレーン等の建設機械に備えられ、内輪または外輪の溝部に挿入される挿入部と、外輪または内輪に当接するリップ部とを有するシールとを備えた旋回軸受のシール構造に関する。
この種の従来技術として、例えば特許文献1,2に記載の技術がある。図10は特許文献1に示される従来の旋回軸受のシール構造を示す図、図11は特許文献2に示される従来の旋回軸受のシール構造を示す図である。
図10に示すように、特許文献1に示される従来技術は、走行体と旋回体との間に配置される旋回軸受の外輪20と内輪21との間に形成される隙間を封止するシール22を備えている。このシール22は、内輪21に形成された溝部21aに挿入される挿入部22aと、外輪20に当接するリップ部22bとを有し、挿入部22aには空洞部22a1が形成されている。
この特許文献1に示される旋回軸受のシール構造にあっては、シール22の挿入部22aに備えられる空洞部22a1を押し潰すようにして挿入部22aが内輪21の溝部21aに挿入される。溝部21a内に挿入されたシール22の挿入部22aは、空洞部22a1の膨脹力により拡張し、溝部21aの壁面に密着する。なお、シール22の挿入部22aを内輪21の溝部21aに強固に固定するために接着剤も活用されている。
また図11に示すように、特許文献2に示される従来技術も、走行体と旋回体との間に配置される旋回軸受の外輪30と内輪31との間に形成される隙間を封止するシール32を備えている。このシール32も、内輪31に形成された溝部31aに挿入される挿入部32aと、外輪30に当接するリップ部32bとを有している。内輪31の溝部31aに連設させて凹部31bを備え、シール32の挿入部31aに、上述の凹部31bに係合する突起部32a1が形成されている。
この特許文献2に示される旋回軸受のシール構造にあっては、シール32の挿入部32aを内輪31の溝部31aに圧入させ、挿入部32aに形成した突起部32a1が溝部31aに連設した凹部31bに係合することによって、シール32が内輪31に固定される。
なお、上述した図10,11に示される特許文献1,2に記載の従来技術におけるシール22,32等は一般に、耐久性などを考慮して硬めのゴム材料から作製されている。
特開平2−18552号公報 特開平11−270567号公報
図10の特許文献1に示される従来技術は、内輪21の溝部21aにシール22を挿入する作業は比較的容易と思われるものの、シール22の挿入部21aに空洞部22a1を有することから、このシール22の内輪21に対する固定強度が弱く、作業中にシール22が変形したり、抜け出たりする虞があり、良好なシール性の確保が難しい問題がある。なお、シール22の変形等により封止性能すなわちシール性が劣化すると、内輪21と外輪20との隙間から潤滑油が漏れ、周囲を汚染させてしまうことになる。
図11の特許文献2に示される従来技術は、シール32の挿入部32aを内輪31の溝部31a内に完全に挿入させることができれば、挿入部32aの突起部32a1と、内輪31の溝部31aに連設させた凹部31bとの係合により、シール32を強い強度で固定できる。しかし上述したように、シール32は一般に硬めのゴム材料から作製されているので、シール32の挿入部32aを内輪31の溝部31aに挿入することが困難であり、この内輪31に対するシール装着作業の能率が低下しやすい問題がある。また、シール32の挿入部32aを内輪31の溝部31aに挿入させる際に、強い力で圧入させなければならないことから、シール32のねじれや変形等を生じやすく、この点で良好なシール性の確保が難しくなる問題もある。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、シールを十分な強度で固定できると共に、内輪または外輪の溝部にシールを容易に挿入することができる旋回軸受のシール構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、旋回軸受に含まれる内輪及び外輪のうちの一方の溝部に挿入される挿入部と、上記内輪及び外輪のうちの他方に当接するリップ部とを有するシールを、上記内輪、外輪間に配置して、これらの内輪と外輪との間に形成される隙間を封止する旋回軸受のシール構造において、上記シールの形状を、上記内輪及び外輪のうちの上記他方を介して上記リップ部に与えられる力に応じて、上記内輪及び外輪のうちの上記一方の上記溝部内で回動可能な形状に設定すると共に、上記シールを上記一方の上記溝部内で回動させた後、このシールを上記内輪および外輪のうちの上記一方に係着させる係着手段を備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明の旋回軸受のシール構造は、シールの形状が内輪または外輪の溝部内で回動可能な形状に設定してあることから、すなわちシールの挿入部を溝部に挿入させた際に、挿入部と溝部との間に回動可能となる間隙を形成し得る形状にシールの形状を設定してあることから、シールの挿入部を該当する溝部に容易に挿入させることができる。したがって、シールの挿入部に空洞部を形成する必要がない。このようにシールの挿入部を溝部に挿入し、外輪または内輪による力がリップ部に与えられると、シールの挿入部が溝部内で回動して溝部の内壁に密着する。したがって、係着手段を介してこのシールが内輪または外輪の該当するものに係着される。これにより、シールを十分な強度で固定できる。
また本発明は、上記発明において、上記係着手段が、上記シールを上記内輪及び外輪のうちの上記一方に接着する接着剤を含むことを特徴としている。
また本発明は、上記発明において、上記係着手段が、上記一方の上記溝部に連設させた凹部と、上記シールの上記挿入部に形成され、上記凹部に係合する突起部とを含むことを特徴としている。
また本発明は、上記発明において、上記挿入部に、この挿入部よりも弾性力の弱い弾性部材を備えたことを特徴としている。
また本発明は、上記発明において、上記弾性部材を、上記挿入部の外側に配置したことを特徴としている。
また本発明は、上記発明において、上記弾性部材を、上記挿入部に包含させたことを特徴としている。
また、本発明の旋回軸受のシール構造は、旋回軸受に含まれる内輪及び外輪のうちの一方の溝部に挿入される挿入部と、上記内輪及び外輪のうちの他方に当接するリップ部とを有するシールを、上記内輪、外輪間に配置して、これらの内輪と外輪との間に形成される隙間を封止する旋回軸受のシール構造において、上記シールが、上記挿入部に、この挿入部よりも弾性力の弱い弾性部材を備え、上記シールの形状寸法を、上記一方の上記溝部に上記挿入部及び上記弾性部材を挿入する前にあっては、上記挿入部と上記弾性部材とを含む厚さ寸法が、上記溝部の幅寸法よりも大きくなるように設定すると共に、上記溝部に挿入させた上記シールを、上記溝部を有する上記一方に係着させる係着手段を備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明の旋回軸受のシール構造は、シールの挿入部を内輪または外輪の溝部に挿入する際には、弾性部材を押し潰すようにして挿入することにより、挿入部を該当する溝部に容易に挿入させることができる。したがって、シールの挿入部に空洞部を形成する必要がない。このようにシールの挿入部を挿入した後には、弾性部材の保有する膨脹力により、挿入部が溝部の内壁に密着する。したがって、係着手段を介して、このシールが内輪または外輪の該当するものに係着される。これによりシールを十分な強度で固定できる。
また本発明は、上記発明において、上記係着手段が、上記シールを上記内輪及び外輪のうちの上記一方に接着する接着剤を含むことを特徴としている。
また本発明は、上記発明において、上記係着手段が、上記一方の上記溝部に連設させた凹部と、上記シールの上記挿入部に形成され、上記凹部に係合する突起部とを含むことを特徴としている。
また本発明は、上記発明において、上記弾性部材を上記挿入部に包含させたことを特徴としている。
本発明の旋回軸受のシール構造は、シールを十分な強度で固定でき、これにより優れたシール性能を確保できると共に、シールの挿入部を内輪または外輪の溝部に容易に挿入することができ、これによりシール装着作業の能率を向上させることができる。
以下,本発明に係る旋回軸受のシール構造を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明の旋回軸受のシール構造が備えられる建設機械の一例として挙げた油圧ショベルの側面図、図2は図1に示す油圧ショベルに備えられる本発明の旋回軸受のシール構造の第1実施形態を示す縦断面図、図3は図2に示す旋回軸受のシール構造の要部を拡大して示した図である。
本発明の旋回軸受のシール構造が備えられる油圧ショベルは、図1に示すように、走行体1と、この走行体1上に配置される旋回体2と、走行体1と旋回体2との間に配置される旋回軸受3と、旋回体2に上下方向の回動可能に装着されるブーム、アーム、バケット等を含むフロント作業機4とを備えている。
旋回軸受3は図2に示すように、走行体1に固定される内輪3aと、旋回体2に固定される外輪3bと、これらの内輪3aと外輪3bとの間に介在される複数の鋼球3cとを含んでいる。旋回体2上に固定される図示しない旋回装置の出力軸に取付けられた歯車が、内輪3aに形成した内歯と係合し、旋回装置の駆動に伴って旋回装置及び外輪3bが内輪3aに対して回転し、これによって旋回体2が走行体1上で旋回するようになっている。
旋回軸受3の内輪3aと外輪3bとの間には、本発明のシール構造の第1実施形態が備えられている。この第1実施形態は図3に示すように、内輪3aに装着されるシール5を含んでいる。
図4は図3に示す旋回軸受のシール構造の第1実施形態におけるシール装着時の動作を示す図で、(a)図はシールを溝部へ挿入する途中の状態を示す図、(b)図は溝部内にシールが装着された状態を示す図である。
図4は図3のシール5部分を示すものであり、シール5は、内輪3aに形成される溝部3a1に挿入される挿入部5aと、外輪3bに当接するリップ部5bとを有している。このシール5によって、図3に示すように、内輪3aと外輪3bとの間に形成される隙間が封止される。
本発明の旋回軸受のシール構造の第1実施形態は、特に、シール5の形状を図4の(b)図に示すように、外輪3bを介してリップ5bに与えられる力に応じて、内輪3aの挿入部3a1内で回動可能な形状、例えば挿入部5aの上面にテーパ部5a1を形成した形状に設定してある。また、シール5を溝部3a1内で回動させた後、このシール5を溝部3a1の内壁に係着させる係着手段、例えば接着剤16を備えている。
このように構成した第1実施形態は、シール5の形状が内輪3aの溝部3a1内で回動可能な形状に設定してあることから、すなわちシール5の挿入部5aを溝部3a1に挿入させた際に、挿入部5aと溝部3a1との間に挿入部5aの回動を許容させる間隙を形成し得るテーパ部5a1を有する形状に設定してあることから、図4の(a)図に示すように、シール5の挿入部5aを内輪3aの溝部3a1に容易に挿入させることができる。したがって、シール5の挿入部5aに、前述の図10に示すような空洞部を形成する必要がない。図4の(a)図に示すようにシール5の挿入部5aを内輪3aの溝部3a1に挿入し、図4の(b)図に示すように外輪3bによる力がリップ5bに与えられると、シール5の挿入部5aが溝部3a1内で矢印8,9に示すように、回動支点7を中心に回動する。これにより、挿入部5aのテーパ部5a1が溝部3a1の内壁に密着する。したがって、接着剤16を介してこのシール5が内輪3aに係着、すなわち接着される。これにより、シール5が十分な強度で固定される。
この第1実施形態によれば、上述のようにシール5を十分な強度で固定できることから優れたシール性が得られると共に、上述のようにシール5の挿入部5aの内輪3aの溝部3a1への挿入が容易であることから、シール装着作業の能率を向上させることができる。
なお、図3に示すシール6は、外輪3bに形成した溝部に装着され、リップ部が内輪3aに当接するものである。このシール6の形状も、例えば上述のシール5と同形状に設定してある。したがって、このシール6部分においても、上述と同等の作用効果が得られる。
図5は本発明に係る旋回軸受のシール構造の第2実施形態におけるシール装着時の動作を示す図で、(a)図はシールを溝部へ挿入する途中の状態を示す図、(b)図は溝部内にシールが装着された状態を示す図である。
この図5に示す第2実施形態は、内輪3aの溝部3a1内で回動させたシール10を内輪3aに係着させる係着手段が、上述の接着剤16の他に、内輪3aの溝部3a1に連設させた凹部3a2と、シール10の挿入部10aに形成され、凹部3a2に係合する突起部10a2とを含んでいる。その他の構成は、例えば上述した第1実施形態におけるシール5と同等であり、外輪3bに当接するリップ10bを有すると共に、挿入部10aが上面にテーパ部10a1を有している。突起部10a2はテーパ部10a1の端部に形成してある。
このように構成した第2実施形態も、上述した第1実施形態におけるのと同様に、シール10の挿入部10aが、溝部3a1内での回動を可能にするテーパ部10a1を有するので、図5の(a)図に示すように、シール10の挿入部10aを内輪3aの溝部3a1に容易に挿入させることができる。図5の(b)図に示すように、挿入後に外輪3bによる力がリップ部10bに与えられると、シール10の挿入部10aが溝部3a1内で矢印8,9に示すように回動支点11を中心に回動する。これにより、突起部10a2が凹部3a2に係合すると共に、接着剤16を介して挿入部10aのテーパ部10a1が溝部3a1の内壁に密着し、接着される。したがって、上述した第1実施形態と同等の効果が得られる。
なお、シール10の挿入部10a2と凹部3a2との係合が強固となる場合には、接着剤16を省略してもよい。また、この第2実施形態では、シール10を内輪3aに装着させたが、図3のシール6のように、外輪3bに装着させる構成にしてもよい。
図6は本発明に係る旋回軸受のシール構造の第3実施形態におけるシール装着時の動作を示す図で、(a)図はシールを溝部へ挿入する途中の状態を示す図、(b)図は溝部内にシールが装着された状態を示す図である。
この図6に示す第3実施形態は、シール10の挿入部10aの外側に、例えば下面側に、挿入部10aよりも弾性力の弱い高分子発泡素材等の弾性部材12を備えている。その他の構成は、上述の第2実施形態と同等である。
このように構成した第3実施形態も、シール10を内輪3aの溝部3a1に挿入する際に、弾性部材12を押し潰しながら挿入することにより、上述した第2実施形態におけるのと同様に、シール10の挿入部10aが、テーパ部10a1を有するので、図6の(a)図に示すように、シール10の挿入部10aを内輪3aの溝部3a1に容易に挿入させることができる。図6の(b)図に示すように、挿入後に外輪3bによる力がリップ部10bに与えられると、シール10の挿入部10aが回動支点13を中心に回動すると共に、弾性部材12の保有する膨脹力によりシール10が拡張する。これにより、突起部10a2が凹部3a2に係合すると共に、第2実施形態におけるのと同様に、接着剤16を介して挿入部10aのテーパ部10a1が溝部3a1の内壁に密着し、接着される。
なお、この第3実施形態においても、必要に応じて接着剤16を省略してもよい。また、シール10を外輪3bに装着させる構成にしてもよい。また、接着剤16を設けるものの突起部10a2及び凹部3a2を省略する構成にしてもよい。
図7は本発明に係る旋回軸受のシール構造の第4実施形態におけるシール装着時の動作を示す図で、(a)図はシールを溝部へ挿入する途中の状態を示す図、(b)図は溝部内にシールが装着された状態を示す図である。
この図7に示す第4実施形態は、シール10の挿入部10aよりも弾性力の弱い高分子発泡素材等の弾性部材12を、挿入部10aに包含させた構成にしてある。その他の構成は上述した第3実施形態とほぼ同等である。
このように構成した第4実施形態も、上述した第3実施形態と同等の作用効果が得られる。なお、この第4実施形態においても、必要に応じて接着剤16を省略してもよい。また、シール10を外輪3bに装着させた構成にしてもよい。また、接着剤16を設けるものの突起部10a2及び凹部3a2を省略する構成にしてもよい。
図8は本発明に係る旋回軸受のシール構造の第5実施形態におけるシール装着時の動作を示す図で、(a)図はシールを溝部へ挿入する前の状態を示す図、(b)図は溝部内にシールが装着された状態を示す図である。
この第5実施形態は、シール14が例えば内輪3aの溝部3a1に挿入される挿入部14aと、外輪3bに当接するリップ部14bとを有し、挿入部14aの上面を平坦面14a1とすると共に、挿入部14aに、この挿入部14aよりも弾性力の弱い高分子発泡素材等の弾性部材15を備えている。このシール14の形状寸法は、図8の(a)図に示すように、挿入部14a及び弾性部材15を挿入する前にあっては、挿入部14aと弾性部材15とを含む厚さ寸法tが、内輪3aの溝部3a1の幅寸法sよりも大きくなるように設定してある。
また、溝部3a1に挿入させたシール14を、内輪3aに係着させる係着手段として、接着剤16の他に、溝部3aに連設させた凹部3a2と、この凹部3a2に係合する突起部14a2とを備えている。
このように構成した第5実施形態は、シール14を内輪3aの溝部3a1に挿入する際に、弾性部材15を押し潰しながら挿入することにより、この挿入時のシール14の挿入部14aと弾性部材15とを含む厚さ寸法を、内輪3aの溝部3a1の幅寸法sよりも小さくすることができる。これによって、シール14の挿入部14aを内輪3aの溝部3a1に容易に挿入させることができる。挿入後には、図8の(b)図に示すように、弾性部材14の保有する膨脹力によってシール14が拡張して、挿入部14aの突起部14a2が凹部3a2に係合すると共に、挿入部14aの平坦面14a1が接着剤16を介して溝部3a1の内壁に接着される。これにより、上述の第1実施形態におけるのと同様の効果が得られる。
なお、この第5実施形態においても、必要に応じて接着剤16を省略してもよい。また、シール14を外輪3bに装着させる構成にしてもよい。また、接着剤16は設けるものの突起部14a2及び凹部3a2を省略する構成にしてもよい。
図9は本発明の旋回軸受のシール構造のさらに他の実施形態を示す図で、(a)図は第6実施形態におけるシール装着時の状態を示す図、(b)図は第7実施形態におけるシール装着時の状態を示す図である。
図9の(a)図に示す第6実施形態におけるように、上述の第5実施形態における構成に加えて、シール14の挿入部14aの下面側に別の突起部14a3を設け、内輪3aの溝部3a1に突起部14a3が係合する別の凹部3a3を設けた構成にしてもよい。
また図9の(b)図に示す第7実施形態におけるように、図9の(a)図に示す第7実施形態の構成から、上面側の突起部14a2及び凹部3a2を除いた構成にしてもよい。
これらの第6,7の実施形態においても、必要に応じて接着剤16を省略してもよい。また、シール14を外輪3bに装着させる構成にしてもよい。
なお、上述した旋回軸受のシール構造の各実施形態では、油圧ショベルの旋回軸受3に備えられているが、本発明はこれに限られず、旋回軸受を有するクレーン等の建設機械に備えるように構成してもよい。
本発明の旋回軸受のシール構造が備えられる建設機械の一例として挙げた油圧ショベルの側面図である。 図1に示す油圧ショベルに備えられる本発明の旋回軸受のシール構造の第1実施形態を示す縦断面図である。 図2に示す旋回軸受のシール構造の要部を拡大して示した図である。 図3に示す旋回軸受のシール構造の第1実施形態におけるシール装着時の動作を示す図で、(a)図はシールを溝部へ挿入する途中の状態を示す図、(b)図は溝部内にシールが装着された状態を示す図である。 本発明に係る旋回軸受のシール構造の第2実施形態におけるシール装着時の動作を示す図で、(a)図はシールを溝部へ挿入する途中の状態を示す図、(b)図は溝部内にシールが装着された状態を示す図である。 本発明に係る旋回軸受のシール構造の第3実施形態におけるシール装着時の動作を示す図で、(a)図はシールを溝部へ挿入する途中の状態を示す図、(b)図は溝部内にシールが装着された状態を示す図である。 本発明に係る旋回軸受のシール構造の第4実施形態におけるシール装着時の動作を示す図で、(a)図はシールを溝部へ挿入する途中の状態を示す図、(b)図は溝部内にシールが装着された状態を示す図である。 本発明に係る旋回軸受のシール構造の第5実施形態におけるシール装着時の動作を示す図で、(a)図はシールを溝部へ挿入する前の状態を示す図、(b)図は溝部内にシールが装着された状態を示す図である。 本発明の旋回軸受のシール構造のさらに他の実施形態を示す図で、(a)図は第6実施形態におけるシール装着時の状態を示す図、(b)図は第7実施形態におけるシール装着時の状態を示す図である。 特許文献1に示される従来の旋回軸受のシール構造を示す図である。 特許文献2に示される従来の旋回軸受のシール構造を示す図である。
符号の説明
1 走行体
2 旋回体
3 旋回軸受
3a 内輪
3a1 溝部
3a2 凹部(係着手段)
3a3 凹部(係着手段)
3b 外輪
3c 鋼球
4 フロント作業機
5 シール
5a 挿入部
5a1 テーパ部
5b リップ部
6 シール
7 回動支点
8 矢印
9 矢印
10 シール
10a 挿入部
10a1 テーパ部
10a2 突起部(係着手段)
10b リップ部
11 回動支点
12 弾性部材
14 シール
14a 挿入部
14a1 平坦面
14a2 突起部(係着手段)
14a3 突起部(係着手段)
14b リップ部
15 弾性部材
16 接着剤(係着手段)
t 厚さ寸法
s 幅寸法

Claims (10)

  1. 旋回軸受に含まれる内輪及び外輪のうちの一方の溝部に挿入される挿入部と、上記内輪及び外輪のうちの他方に当接するリップ部とを有するシールを、上記内輪、外輪間に配置して、これらの内輪と外輪との間に形成される隙間を封止する旋回軸受のシール構造において、
    上記シールの形状を、上記内輪及び外輪のうちの上記他方を介して上記リップ部に与えられる力に応じて、上記内輪及び外輪のうちの上記一方の上記溝部内で回動可能な形状に設定すると共に、
    上記シールを上記一方の上記溝部内で回動させた後、このシールを上記内輪および外輪のうちの上記一方に係着させる係着手段を備えたことを特徴とする旋回軸受のシール構造。
  2. 上記請求項1記載の発明において、
    上記係着手段が、上記シールを上記内輪及び外輪のうちの上記一方に接着する接着剤を含むことを特徴とする旋回軸受のシール構造。
  3. 上記請求項1記載の発明において、
    上記係着手段が、上記一方の上記溝部に連設させた凹部と、上記シールの上記挿入部に形成され、上記凹部に係合する突起部とを含むことを特徴とする旋回軸受のシール構造。
  4. 上記請求項1記載の発明において、
    上記挿入部に、この挿入部よりも弾性力の弱い弾性部材を備えたことを特徴とする旋回軸受のシール構造。
  5. 上記請求項4記載の発明において、
    上記弾性部材を、上記挿入部の外側に配置したことを特徴とする旋回軸受のシール構造。
  6. 上記請求項4記載の発明において、
    上記弾性部材を、上記挿入部に包含させたことを特徴とする旋回軸受のシール構造。
  7. 旋回軸受に含まれる内輪及び外輪のうちの一方の溝部に挿入される挿入部と、上記内輪及び外輪のうちの他方に当接するリップ部とを有するシールを、上記内輪、外輪間に配置して、これらの内輪と外輪との間に形成される隙間を封止する旋回軸受のシール構造において、
    上記シールが、上記挿入部に、この挿入部よりも弾性力の弱い弾性部材を備え、
    上記シールの形状寸法を、上記一方の上記溝部に上記挿入部及び上記弾性部材を挿入する前にあっては、上記挿入部と上記弾性部材とを含む厚さ寸法が、上記溝部の幅寸法よりも大きくなるように設定すると共に、
    上記溝部に挿入させた上記シールを、上記溝部を有する上記一方に係着させる係着手段を備えたことを特徴とする旋回軸受のシール構造。
  8. 上記請求項7記載の発明において、
    上記係着手段が、上記シールを上記内輪及び外輪のうちの上記一方に接着する接着剤を含むことを特徴とする旋回軸受のシール構造。
  9. 上記請求項7記載の発明において、
    上記係着手段が、上記一方の上記溝部に連設させた凹部と、上記シールの上記挿入部に形成され、上記凹部に係合する突起部とを含むことを特徴とする旋回軸受のシール構造。
  10. 上記請求項7記載の発明において、
    上記弾性部材を上記挿入部に包含させたことを特徴とする旋回軸受のシール構造。
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