JP2009030673A - 建設機械の旋回軸受 - Google Patents

建設機械の旋回軸受 Download PDF

Info

Publication number
JP2009030673A
JP2009030673A JP2007193270A JP2007193270A JP2009030673A JP 2009030673 A JP2009030673 A JP 2009030673A JP 2007193270 A JP2007193270 A JP 2007193270A JP 2007193270 A JP2007193270 A JP 2007193270A JP 2009030673 A JP2009030673 A JP 2009030673A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spacer
polymer portion
polymer
central
rolling element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007193270A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Nagata
智大 永田
Shinichi Sekido
慎一 関戸
Michio Hori
径生 堀
Masanori Kaneko
正典 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
NTN Corp
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, Hitachi Construction Machinery Co Ltd, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2007193270A priority Critical patent/JP2009030673A/ja
Publication of JP2009030673A publication Critical patent/JP2009030673A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/37Loose spacing bodies
    • F16C33/3706Loose spacing bodies with concave surfaces conforming to the shape of the rolling elements, e.g. the spacing bodies are in sliding contact with the rolling elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/20Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows with loose spacing bodies, e.g. balls, between the bearing balls
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/16Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls
    • F16C19/163Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls with angular contact
    • F16C19/166Four-point-contact ball bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2300/00Application independent of particular apparatuses
    • F16C2300/10Application independent of particular apparatuses related to size
    • F16C2300/14Large applications, e.g. bearings having an inner diameter exceeding 500 mm
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2350/00Machines or articles related to building
    • F16C2350/26Excavators

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】間座本体からの中央ポリマ部の脱落を確実に防止できるとともに、間座本体に設けられる中央ポリマ部が収縮した場合でも、中央ポリマ部に含まれる潤滑油を転動体に供給することができる建設機械の旋回軸受の提供。
【解決手段】内輪11と外輪12との間に形成される環状の転動体収容空間14内に、転動体15と間座16とを交互にそれぞれ複数配置するとともに、間座16が、中央に孔17bが形成された間座本体17と、この間座本体17の外周に配置され、潤滑油含有ポリマから成る外周ポリマ部18と、間座本体17の孔17bに設けられ、潤滑油含有ポリマから成る中央ポリマ部19とを含み、間座本体17に孔17bに連通する溝20を設け、この溝20に、潤滑油含有ポリマから成り、外周ポリマ部18と中央ポリマ部19とを接続し、転動体15に接する凹球面を有する凹球面ポリマ部21を設けた構成にしてある。
【選択図】図4

Description

本発明は、油圧ショベルの走行体と旋回体とを接続する旋回輪等の相対的に回転可能な内輪と外輪とを有する建設機械の旋回軸受に関する。
この種の従来技術として、特許文献1に示されるものがある。図9は、この特許文献1に示される従来技術に相応する図であり、旋回軸受の要部を構成する間座を示す図で、(a)図は正面図、(b)図は(a)図のC−C断面図である。
この従来技術に係る旋回軸受は、例えば油圧ショベルの走行体と旋回体とを接続する旋回輪から成り、走行体に設けられる内輪と、この内輪を囲むように配置され、旋回体に設けられる外輪とを備えている。これらの内輪と外輪との間には、環状の転動体収容空間が形成され、この転動体収容空間内に、鋼球から成る転動体と、隣り合う転動体間に介在される間座、すなわち図9に示す間座30とが交互に多数配置されている。
図9に示すように間座30は、転動体15に対向する両側部に、これらの転動体15に接触する凹球面31aを有し、中央に孔31bが形成された間座本体31と、この間座本体31の外周に形成された凹溝31d内に収容されるプラスチックグリース、すなわち潤滑油含有ポリマから成る外周ポリマ部32と、間座本体31の孔31bに設けられ、転動体15と接触する凹球面を有するプラスチックグリース、すなわち潤滑油含有ポリマから成る中央ポリマ部33とを備えている。なお、間座本体31には、孔31bに対向するように山形の凸部31cを形成してあり、中央ポリマ部33には、凸部31cに係合する凹部をそれぞれ形成してある。これらの凸部31cと凹部とによって、中央ポリマ部33が転動体15に潤滑油を供給することに伴って収縮しても、間座本体31から脱落しないように保持される。
このように構成される従来技術は、転動体15の転動を介して、内輪に対して外輪が回転することにより、旋回体の旋回が行なわれる。また、間座本体31に設けられた潤滑油含有ポリマから成る外周ポリマ部32、中央ポリマ部33に含まれる潤滑油が、転動体15の接触等により転動体15の表面に供給され、転動体15のそれぞれの転動が滑らかになり、上述した内輪に対する外輪の回転が円滑に実施されるようになっている。
特開2003−222140公報
図10は上述した図9に示す従来の旋回軸受の要部を構成する間座において生じる問題点を説明する図である。
上述した従来技術では、外周ポリマ部32、中央ポリマ部33に含まれる潤滑油が滲み出されて転動体15の表面に供給されるため、一定の期間が経つとこれらの外周ポリマ部32、中央ポリマ部33が収縮する。このようなポリマ部の収縮を生じると、特に、中央ポリマ部33と、この中央ポリマ部33に対向する転動体15との間に、図10に示すように隙間34を生じる。このような隙間34を生じると、転動体15が中央ポリマ部33に接触しなくなり、中央ポリマ部33の潤滑油を転動体15の表面に供給することができなくなる。そのために転動体15の転動に支障を生じ、内輪に対する外輪の回転、すなわち旋回体の旋回動作を円滑に実施できなくなる。また、凸部31cの突出寸法が小さい場合、中央ポリマ部33が間座本体31から脱落する虞がある。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、間座本体からの中央ポリマ部の脱落を確実に防止できるとともに、間座本体に設けられる中央ポリマ部が収縮した場合でも、中央ポリマ部に含まれる潤滑油を転動体に供給することができる建設機械の旋回軸受を提供することにある。
この目的を達成するために、本発明は、内輪と、この内輪を囲むように配置される外輪とを備え、これらの内輪と外輪との間に形成される環状の転動体収容空間内に、転動体と間座とを交互にそれぞれ複数配置するとともに、上記間座が、上記転動体に接する凹球面を有し、中央に孔が形成された間座本体と、この間座本体の外周に配置され、潤滑油含有ポリマから成る外周ポリマ部と、上記間座本体の上記孔に設けられ、上記転動体と接する凹球面を有し、潤滑油含有ポリマから成る中央ポリマ部とを含む建設機械の旋回軸受において、上記間座本体に上記孔に連通する溝を設け、この溝に、潤滑油含有ポリマから成り、上記外周ポリマ部と上記中央ポリマ部とを接続し、上記転動体と接する凹球面を有する凹球面ポリマ部を設けたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、間座本体に設けられた外周ポリマ部に含まれる潤滑油と、中央ポリマ部に含まれる潤滑油と、凹球面ポリマ部に含まれる潤滑油とが、転動体の接触等によって滲み出され、転動体の表面に供給される。これによって、転動体それぞれの転動が滑らかに行なわれ、内輪に対する外輪の円滑な回転が可能となる。
特に本発明は、中央ポリマ部が凹球面ポリマ部を介して外周ポリマ部に支持されていることから間座本体からの中央ポリマ部の脱落を確実に防止できる。また、潤滑油の滲み出しによって中央ポリマ部が一定期間の経過後に収縮した場合には、このように中央ポリマ部が外周ポリマ部に支持されていることと、中央ポリマ部と転動体との間に隙間が生じることと、中央ポリマ部と間座本体の孔との間に隙間が生じることから、凹球面ポリマ部付近を支点とした中央ポリマ部の振り子運動が可能となる。したがって、中央ポリマ部が収縮した状態にあっても、外輪の回転に伴う転動体の転動等による力を間座本体が受けたときに、その力に応じて中央ポリマ部が振り子運動をして転動体に接触する。この接触によって中央ポリマ部に含まれる潤滑油を転動体の表面に供給することができる。
また本発明は、上記発明において、上記溝、及び上記凹球面ポリマ部を、上記間座本体の上記転動体に対向する両側部のそれぞれに設けたことを特徴としている。このように構成した本発明は、中央ポリマ部が収縮した場合には、間座本体の両側に配置される凹球面ポリマ部を介して、中央ポリマ部を強固に支持できるとともに、中央ポリマ部の安定した振り子運動を実施させることができる。
また本発明は、上記発明において、上記溝、及び上記凹球面ポリマ部を、上記間座本体の上記転動体に対向する両側部のうちの一方の側に設けたことを特徴としている。このように構成した本発明は、中央ポリマ部が収縮した場合には、間座本体の片側の凹球面ポリマ部を介して中央ポリマ部の振り子運動を実施させることができるとともに、凹球面ポリマ部は間座本体の片側だけに設ければよいので、潤滑油含有ポリマに掛かる材料費を節減できる。
また本発明は、上記発明において、上記間座と上記転動体との間にグリースを介在させたことを特徴としている。このように構成した本発明は、グリースと、外周ポリマ部、中央ポリマ部、凹球面ポリマ部のそれぞれに含まれる潤滑油とによって、転動体の良好な潤滑状態を確保できる。また、中央ポリマ部が収縮した場合には、転動体の転動等による力が、グリースを介して中央ポリマ部に与えられるので、この中央ポリマ部を強制的に振り子運動させることができ、この中央ポリマ部を確実に転動体に接触させることができる。
また本発明は、上記発明において、上記間座本体が、上記中央ポリマ部を支持する凸部を有し、上記中央ポリマ部が上記凸部に係合する凹部を有し、上記凸部及び上記凹部を、上記間座本体に設けた上記溝と上記孔との接続部の付近に配置したことを特徴としている。このように構成した本発明は、凸部と凹部との係合によって中央ポリマ部の間座本体からの脱落を防止できる。また、中央ポリマ部が収縮した場合には、溝と孔との接続部付近に設けた間座本体の凸部と中央ポリマ部の凹部とを支点として、安定した振り子運動を実施させることができる。
また本発明は、上記発明において、上記間座本体が、上記外周ポリマ部を支持する突起部を有し、上記外周ポリマ部が上記突起部のそれぞれに係合する穴部を有することを特徴としている。このように構成した本発明は、間座本体の突起部と、外周ポリマ部の穴部との係合によって、外周ポリマ部を間座本体から脱落しないように安定して保持できる。
本発明は、間座本体に、中央に形成された孔に連通する溝を設け、この溝に、潤滑油含有ポリマから成り、外周ポリマ部と中央ポリマ部とを接続し、転動体と接触する凹球面を有する凹球面ポリマ部を設けたことから、間座本体からの中央ポリマ部の脱落を確実に防止できる。また、潤滑油の滲み出しによって中央ポリマ部が収縮し、中央ポリマ部と転動体との間に、及び中央ポリマ部と間座本体の孔との間にそれぞれ隙間が生じた場合には、凹球面ポリマ部付近を支点として中央ポリマ部を振り子運動させることが可能となる。したがって、転動体の転動等に伴って間座に与えられる力によって中央ポリマ部を振り子運動させ、この中央ポリマ部を転動体に接触させ、中央ポリマ部に含まれる潤滑油を転動体の表面に供給することができる。すなわち、中央ポリマ部が収縮した場合でも、中央ポリマ部に含まれる潤滑油を転動体に供給することができ、長期間にわたって転動体を良好な潤滑状態に保つことができ、内輪、外輪相互間の円滑な回転が可能となる。
以下,本発明に係る建設機械の旋回軸受を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係る旋回軸受の一実施形態が適用される建設機械の一例として挙げた油圧ショベルを示す側面図である。
この図1に示すように、本実施形態に係る旋回軸受が備えられる油圧ショベルは、走行体1と、この走行体1上に配置される旋回体2と、これらの走行体1と旋回体2とを接続する旋回軸受、すなわち旋回輪3とを備えている。また、旋回体2に、上下方向の回動可能に接続され、掘削等の作業を行なうフロント作業機4を備えている。フロント作業機4は、例えば旋回体2に接続されるブーム5と、このブーム5の先端に接続されるアーム6と、このアーム6の先端に接続されるバケット7と、ブーム5を作動させるブームシリンダ8と、アーム6を作動させるアームシリンダ9と、バケット7を作動させるバケットシリンダ10とを備えている。
図2は図1に示す油圧ショベルに備えられる旋回軸受の要部を一部破断して示した平面図、図3は図1に示す油圧ショベルに備えられる旋回軸受の縦断面図である。
上述した油圧ショベルに備えられる本実施形態に係る旋回軸受、すなわち旋回輪3は、図2,3に示すように、走行体1に固定される内輪11と、この内輪11を囲むように配置され、旋回体2に固定される外輪12とを備えている。また、内輪11と外輪12との間に形成される隙間に介在されるグリース24と、その隙間を塞ぐシール13とを備えている。また特に、内輪11と外輪12との間には環状の転動体収容空間14が形成され、この転動体収容空間14内に鋼球から成る転動体15と、これらの転動体15間に配置される間座16とを交互にそれぞれ複数配置してある。
図4は本発明一実施形態の要部を構成する間座を示す図で、(a)図は正面図、(b)図は(a)図のA−A断面図である。
本実施形態の要部を構成する上述の間座16は、図4に示すように、転動体15に接する凹球面17aを有し、中央に孔17bが形成された間座本体17と、この間座本体17の外周に配置され、潤滑油含有ポリマから成る外周ポリマ部18と、間座本体17の孔17bに設けられ、転動体15と接する凹球面を有し、潤滑油含有ポリマから成る中央ポリマ部19とを備えている。転動体15の曲率をR1、中央ポリマ部19の曲率をR2、間座本体17の曲率をR3とすると、
R2≒R1<R3
の関係に設定してある。これにより転動体15を中央ポリマ部19に確実に接触させることができる。
また特に、図4の(a)図に示すように、間座本体17の転動体15と対向する両側部のそれぞれに、孔17bに連通する溝20を設け、この溝20に、潤滑油含有ポリマから成り、外周ポリマ部18と中央ポリマ部19とを接続し、転動体15と接する凹球面を有する凹球面ポリマ部21を設けてある。
また、間座本体17は、中央ポリマ部19を支持する凸部17cを有し、中央ポリマ部19が凸部17cに係合する凹部19aを有しており、これらの凸部17c及び凹部19aを、間座本体17の溝21と孔17bとの接続部の付近に設けてある。
さらに、間座本体17は、外周ポリマ部18を支持する複数、例えば3つの突起部17dを等間隔に有し、外周ポリマ部18が3つの突起部17dのそれぞれに係合する穴部18aを有している。
このように構成した本実施形態は、図示しない旋回機構を作動させて行なわれる旋回体2の旋回時には、旋回輪3において、間座本体17に設けられた外周ポリマ部18に含まれる潤滑油と、中央ポリマ部19に含まれる潤滑油と、凹球面ポリマ部21に含まれる潤滑油とが、転動体17の接触等によって滲み出され、間座16と転動体15との間に介在されるグリース24とともに、転動体15のそれぞれの表面に供給される。これによって、転動体15それぞれの転動が滑らかに行なわれ、内輪11に対する外輪12の回転が円滑に実施され、旋回体2の良好な旋回操作が行なわれる。
図5は本実施形態の要部を構成する間座に備えられる中央ポリマ部が収縮した状態を示す図、図6は本実施形態の要部を構成する間座に備えられる中央ポリマ部の振り子運動を説明する図、図7は本実施形態の要部を構成する間座に備えられる中央ポリマ部が収縮した場合の中央ポリマ部による潤滑油供給動作を示す図である。
上述したような旋回体2の旋回操作が一定期間の間繰り返し実施されると、潤滑油の滲み出しによって外周ポリマ部18、中央ポリマ部19、凹球面ポリマ部21のそれぞれが、図5に示すように収縮する。これにより、同図5に示すように、中央ポリマ部19と転動体15との間に隙間22が生じ、中央ポリマ部19と間座本体17の孔17bとの間に隙間23が生じる。
このとき、中央ポリマ部19は、間座本体17の両側部のそれぞれに設けられる凹球面ポリマ部21を介して外周ポリマ部18に支持されていることから、中央ポリマ部19が間座本体17から脱落することが無い。また図6に示すように、間座本体17に形成した凸部17cと、中央ポリマ部19に形成した凹部19aとの係合部を支点として、中央ポリマ部19は振り子運動が可能となる。
したがって、旋回体2の旋回操作に際し、外輪12の回転に伴って転動体15の転動等による力が、図7に示すように、中央ポリマ部19と転動体15との間に形成された隙間22に介在されるグリース24を介して中央ポリマ部19に与えられると、中央ポリマ部19が振り子運動を行なう。これにより、同図7の当接部25で示すように、中央ポリマ部19が転動体15に接触し、この中央ポリマ部19から滲み出した潤滑油が、その接触した転動体15の表面に供給される。
このように構成した本実施形態によれば、上述したように、間座本体17からの中央ポリマ部19の脱落を確実に防止できるとともに、間座本体17に設けられる中央ポリマ部19が収縮した場合でも、中央ポリマ部19に含まれる潤滑油を、中央ポリマ部19の振り子運動によって転動体15の表面に供給でき、長期間にわたって転動体15を良好な潤滑状態に保つことができる。すなわち、長期間にわたる内輪11、外輪12相互間の円滑な回転が可能となり、旋回体2の良好な旋回操作を実施することができる。
また、溝20及び凹球面ポリマ部21を、間座本体17の転動体15に対向する両側部のそれぞれに設けたことから、中央ポリマ部19が収縮した場合には、間座本体17の両側に配置される凹球面ポリマ部21を介して、中央ポリマ部19を強固に支持できるとともに、中央ポリマ部19の安定した振り子運動を実施させることができ、転動体15に対する良好な潤滑状態の確保に貢献する。
また、間座16と転動体15との間にグリース24を介在させたことから、このグリース24と、外周ポリマ部18、中央ポリマ部19、凹球面ポリマ部21のそれぞれに含まれる潤滑油とによって、転動体15に対する良好な潤滑状態を確保できる。また、中央ポリマ部19が収縮した場合には、転動体15の転動等による力が、グリース24を介して中央ポリマ部19に与えられるので、この中央ポリマ部19を強制的に振り子運動させることができる。これにより、中央ポリマ部19を確実に転動体15に接触させることができ、このことも転動体15に対する良好な潤滑状態の確保に貢献する。
また、間座本体17に凸部17cを設け、中央ポリマ部19に凸部17cに係合する凹部19aを設けたことから、中央ポリマ部19の間座本体17からの脱落を防止できる。また、中央ポリマ部19が収縮した場合には、間座本体17の凸部17cと中央ポリマ部19の凹部19aとを支点として、安定した振り子運動を実施させることができる。したがって、このことも転動体15に対する良好な潤滑状態の確保に貢献する。
さらに、間座本体17に突起部17dを設け、外周ポリマ部18に、突起部17dに係合する穴部18aを設けたことから、外周ポリマ部18を間座本体17から脱落しないように安定して保持でき、信頼性の高い間座16を実現できる。
図8は本発明の別の実施形態の要部を構成する間座を示す図で、(a)図は正面図、(b)図は(a)図のB−B断面図である。
この図8に示す別の実施形態は、間座16の転動体15に対向する両側部のうちの一方の側だけに、孔17bに連通する溝20と、この溝20に収容され、外部ポリマ部18と中央ポリマ部19とを接続する潤滑油含有ポリマから成る凹球面ポリマ部21とを設けた構成にしてある。その他の構成は、上述した実施形態におけるのと同等である。
このように構成したものも、間座本体17の片側の凹球面ポリマ部21を介して中央ポリマ部19の振り子運動を実施させることができ、転動体15に対する良好な潤滑状態の確保に貢献する。また、凹球面ポリマ部21は間座本体17の片側だけに設ければよいので、潤滑油含有ポリマに掛かる材料費を節減できて経済的である。
本発明に係る旋回軸受の一実施形態が適用される建設機械の一例として挙げた油圧ショベルを示す側面図である。 図1に示す油圧ショベルに備えられる旋回軸受の要部を一部破断して示した平面図である。 図1に示す油圧ショベルに備えられる旋回軸受の縦断面図である。 本発明一実施形態の要部を構成する間座を示す図で、(a)図は正面図、(b)図は(a)図のA−A断面図である。 本実施形態の要部を構成する間座に備えられる中央ポリマ部が収縮した状態を示す図である。 本実施形態の要部を構成する間座に備えられる中央ポリマ部の振り子運動を説明する図である。 本実施形態の要部を構成する間座に備えられる中央ポリマ部が収縮した場合の中央ポリマ部による潤滑油供給動作を示す図である。 本発明の別の実施形態の要部を構成する間座を示す図で、(a)図は正面図、(b)図は(a)図のB−B断面図である。 従来の旋回軸受の要部を構成する間座を示す図で、(a)図は正面図、(b)図は(a)図のC−C断面図である。 従来の旋回軸受の要部を構成する間座において生じる問題点を説明する図である。
符号の説明
1 走行体
2 旋回体
3 旋回輪(旋回軸受)
11 内輪
12 外輪
13 シール
14 転動体収容空間
15 転動体
16 間座
17 間座本体
17a 凹球面
17b 孔
17c 凸部
17d 突起部
18 外周ポリマ部
18a 穴部
19 中央ポリマ部
19a 凹部
20 溝
21 凹球面ポリマ部
22 隙間
23 隙間
24 グリース
25 当接部

Claims (6)

  1. 内輪と、この内輪を囲むように配置される外輪とを備え、これらの内輪と外輪との間に形成される環状の転動体収容空間内に、転動体と間座とを交互にそれぞれ複数配置するとともに、
    上記間座が、上記転動体に接する凹球面を有し、中央に孔が形成された間座本体と、この間座本体の外周に配置され、潤滑油含有ポリマから成る外周ポリマ部と、上記間座本体の上記孔に設けられ、上記転動体と接する凹球面を有し、潤滑油含有ポリマから成る中央ポリマ部とを含む建設機械の旋回軸受において、
    上記間座本体に上記孔に連通する溝を設け、この溝に、潤滑油含有ポリマから成り、上記外周ポリマ部と上記中央ポリマ部とを接続し、上記転動体と接する凹球面を有する凹球面ポリマ部を設けたことを特徴とする建設機械の旋回軸受。
  2. 上記請求項1記載の発明において、
    上記溝、及び上記凹球面ポリマ部を、上記間座本体の上記転動体に対向する両側部のそれぞれに設けたことを特徴とする建設機械の旋回軸受。
  3. 上記請求項1記載の発明において、
    上記溝、及び上記凹球面ポリマ部を、上記間座本体の上記転動体に対向する両側部のうちの一方の側に設けたことを特徴とする建設機械の旋回軸受。
  4. 上記請求項1記載の発明において、
    上記間座と上記転動体との間にグリースを介在させたことを特徴とする建設機械の旋回軸受。
  5. 上記請求項1項記載の発明において、
    上記間座本体が、上記中央ポリマ部を支持する凸部を有し、上記中央ポリマ部が上記凸部に係合する凹部を有し、
    上記凸部及び上記凹部を、上記間座本体に設けた上記溝と上記孔との接続部の付近に配置したことを特徴とする建設機械の旋回軸受。
  6. 上記請求項1記載の発明において、
    上記間座本体が、上記外周ポリマ部を支持する突起部を有し、上記外周ポリマ部が上記突起部のそれぞれに係合する穴部を有することを特徴とする建設機械の旋回軸受。
JP2007193270A 2007-07-25 2007-07-25 建設機械の旋回軸受 Pending JP2009030673A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007193270A JP2009030673A (ja) 2007-07-25 2007-07-25 建設機械の旋回軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007193270A JP2009030673A (ja) 2007-07-25 2007-07-25 建設機械の旋回軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009030673A true JP2009030673A (ja) 2009-02-12

Family

ID=40401413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007193270A Pending JP2009030673A (ja) 2007-07-25 2007-07-25 建設機械の旋回軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009030673A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013005771A1 (ja) * 2011-07-07 2013-01-10 Ntn株式会社 転がり軸受
JP2013032838A (ja) * 2011-07-07 2013-02-14 Ntn Corp 転がり軸受
US20150308501A1 (en) * 2014-04-23 2015-10-29 General Electric Company Spacer assembly for a bearing
US11035410B2 (en) * 2017-09-08 2021-06-15 Liebherr-Components Biberach Gmbh Rolling bearing
CN117090858A (zh) * 2023-08-23 2023-11-21 浙江涟屹轴承科技有限公司 一种回转支承结构及其制造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013005771A1 (ja) * 2011-07-07 2013-01-10 Ntn株式会社 転がり軸受
JP2013032838A (ja) * 2011-07-07 2013-02-14 Ntn Corp 転がり軸受
CN103649573A (zh) * 2011-07-07 2014-03-19 Ntn株式会社 滚动轴承
US9074630B2 (en) 2011-07-07 2015-07-07 Ntn Corporation Roller bearing
CN103649573B (zh) * 2011-07-07 2016-05-11 Ntn株式会社 滚动轴承
US20150308501A1 (en) * 2014-04-23 2015-10-29 General Electric Company Spacer assembly for a bearing
US9447820B2 (en) * 2014-04-23 2016-09-20 General Electric Company Spacer assembly for a bearing
US11035410B2 (en) * 2017-09-08 2021-06-15 Liebherr-Components Biberach Gmbh Rolling bearing
CN117090858A (zh) * 2023-08-23 2023-11-21 浙江涟屹轴承科技有限公司 一种回转支承结构及其制造方法
CN117090858B (zh) * 2023-08-23 2024-05-17 浙江涟屹轴承科技有限公司 一种回转支承结构的制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009030673A (ja) 建設機械の旋回軸受
JP5102147B2 (ja) 建設機械の回転装置
JP5680427B2 (ja) スラストころ軸受
US9126645B2 (en) Track chain cartridge having thrust bearings
US7832815B2 (en) Track roller assembly and machine using same
JP4865782B2 (ja) 遊星歯車減速装置
JP2018128026A (ja) 玉軸受
CN108351029A (zh) 用于销接头的圆周碎屑密封件
KR101750637B1 (ko) 무한궤도식 주행 차량의 롤러 휠
US20100096195A1 (en) Track roller assembly and machine using same
KR101781243B1 (ko) 시일 조립체
JP2018021569A (ja) 転がり軸受
JP2008082486A (ja) 揺動軸受
CN107013569B (zh) 滚动轴承
CN113459151B (zh) 舵机连接器及机器人
JP4952284B2 (ja) 軸受用密封装置及び軸受ユニット
JP6756594B2 (ja) リンクアセンブリ及びシールアセンブリ
JP4644981B2 (ja) ピン結合部構造
EP1049891B1 (en) Seal assembly with stabilized seal rings
JP5401848B2 (ja) 鉄道車両用軸受装置
JP2018004062A (ja) 転がり軸受
JP6859877B2 (ja) 自動調心ころ軸受
JP2010116107A (ja) 鉄道車両用車軸装置
JP2010025306A (ja) 軸受装置
JP2005299885A (ja) 旋回軸受のシール構造