JP2005298175A - 荷役車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】 荷役車両において、より良好な前方視界が得られるようにする。
【解決手段】 運転席9の前方位置で、車体1に荷役装置4を備える荷役車両において、車体1の前方を撮影するビデオカメラ18と、荷役装置4と運転席9との間に設けられたコンバイナ143に、ビデオカメラ18により撮影される映像を投影させて、運転席9から視認可能に表示させるディスプレイと、を備える。コンバイナ143は、荷役装置4と運転席9との間を遮蔽するよう車体1に備えられる透明板142に一体的に設けられ、ディスプレイは、表示される映像の寸法を運転席9から見る実像の寸法に合致させて表示させ、又、表示される映像の位置を運転席9から見る実像の位置に合致させて表示させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、フォークリフトなどの荷役車両に係り、特にはオペレータの視界を向上させるための技術に関する。
従来、荷役車両の一種であるフォークリフトは、例えば車体の前部に積荷を搭載するフォークと、このフォークを昇降自在に案内するマストとからなる荷役装置を備えており、車体に設けられた運転席に搭乗したオペレータが、ステアリングハンドルや操作レバーを操作することで荷役作業が行われる。運転席付近には、ステアリングハンドルや操作レバーの他にも、走行速度などを表示するディスプレイが設けられ、オペレータはこのディスプレイを見て各種情報を得ながら走行・荷役操作を行うことができるようになっている。
ところで、上記のようなフォークリフトにあっては、マストやフォーク、フォークに搭載した荷物などによりオペレータの前方視界が遮られることが問題となっている。そこで、例えば下記文献に記載されているように、運転席から見にくい場所をカメラで撮影し、このカメラからの映像を運転席やヘッドガードに設けられた映像用ディスプレイに表示させる技術が開発されている。
実開平5−54496号公報 特開2001−2395号公報 特開2001−206683号公報 特開2001−310898号公報
従来のフォークリフトに備えられるディスプレイは、ディスプレイ自体によってオペレータの視界を妨げることがないよう配置される結果、必ずしもオペレータから見易い位置に配置されず、例えばフォークやフォークに搭載した荷物を実際に見ながらではディスプレイに表示される映像を見にくいという問題がある。又、カメラで撮影されディスプレイに表示されている場所を見る場合と、表示されていない場所を見る場合とで大きく視線を移動させる必要があるとなると、オペレータへ大きな負担がかかることになり、これを嫌うオペレータがディスプレイを見ずに作業を行うということも考えられる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、荷役車両において、より良好な前方視界が得られるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、運転席の前方位置で、車体に荷役装置を備える荷役車両において、上記車体の前方を撮影するカメラと、上記荷役装置と上記運転席との間に設けられるコンバイナに、上記カメラにより撮影される映像を投影させて、少なくとも上記運転席から視認可能に表示させるディスプレイと、を備えることを特徴とする構成としている。
このような構成によれば、カメラで撮影される車体前方の映像がディスプレイに視認可能に表示されるので、これによりオペレータは前方視界を確保でき、安全に、安心して作業を行うことができる。又、大きく視線を移動させることなく表示される映像を見ることができるので、非常に見易く、オペレータへの負担も少ない。勿論、ディスプレイ自体がオペレータの作業の妨げになることはなく、使い勝手のよいものであるので、表示される映像を見ずに作業を行う頻度の低減を図ることができ、その結果としてより確実にオペレータの安全を確保することができる。
上記カメラは、荷役装置又は荷役装置に搭載される荷物により視界が遮られ運転席から不可視である範囲を撮影可能に設けることができ、このようにすれば、オペレータは、荷役装置や荷物に遮られて運転席から現実には見ることができない範囲をディスプレイに表示される映像により視認することができるので、より安全を確保しやすくなる。尚、この際カメラは、少なくとも荷役装置の車体側端面、つまり運転席側端面よりも前方位置で、車体の前方を撮影するものであることが好ましく、これによれば、カメラで撮影される映像への荷役装置の入り込みを抑えることができ、より広範囲にわたって良好な映像を撮影することができる。
又、運転席の上方を覆う天井部分と、該天井部分を支持して上記運転席の前方位置に立設される支柱部分とからなるヘッドガードを備える荷役車両にあっては、上記カメラは、ヘッドガードの支柱部分により視界が遮られ運転席から不可視である範囲を撮影可能に設けることができる。このようにすれば、オペレータは、ヘッドガードの支柱部分により遮られて運転席から現実には見ることができない範囲をディスプレイに表示される映像により視認することができるので、より安全を確保しやすくなる。尚、この際カメラは、少なくともヘッドガードの支柱部分の運転席側端面よりも前方位置で、車体の前方を撮影するものであることが好ましく、これによれば、カメラで撮影される映像への支柱部分の入り込みを抑えることができ、より広範囲にわたって良好な映像を撮影することができる。
本発明において、ディスプレイには、表示される映像の寸法を、運転席から見る実像の寸法に合致させて表示させるものを採用することができる。ここで、表示される映像が二次元である場合には、少なくとも上下方向及び左右方向の寸法を合致させることが好ましく、表示される映像が三次元である場合には、上下方向及び左右方向の寸法に加え、前後方向寸法を合致させることが好ましい。これによれば、ディスプレイに表示される映像を見てオペレータが映し出される物体などの大きさを見誤ることを防止でき、そのためオペレータは車体前方の状況をより適切に把握することができる。
又、ディスプレイには、表示される映像の位置を、運転席から見る実像の位置に合致させて表示させるものを採用することができる。ここで、表示される映像が二次元である場合には、少なくとも上下方向及び左右方向の位置を合致させることが好ましく、表示される映像が三次元である場合には、上下方向及び左右方向の位置に加え、前後方向位置を合致させることが好ましい。これによれば、ディスプレイに表示される映像を見てオペレータが映し出される物体などの位置を見誤ることを防止でき、そのためオペレータは車体前方の状況をより適切に把握することができる。
勿論、ディスプレイとして、表示される映像の寸法を運転席から見る実像の寸法に合致させ、且つ、表示される映像の位置を運転席から見る実像の位置に合致させて表示させるものを採用することができる。これによれば、上記の表示寸法に係る効果と上記の表示位置に係る効果とがそれぞれ得られる上、更にこれらによる相乗効果を得ることができる。すなわち、ディスプレイに表示される映像(虚像)と実像との境界部分を見る際に、オペレータが不自然さを感じることがなくなり、特にディスプレイに荷役装置や荷物により視界が遮られ運転席から不可視である範囲の映像が表示されれば、オペレータはあたかも荷役装置や荷物を透して見ているかの如き感覚で車体前方を見ることができる。これにより、より一層現実視に近い視覚的情報をオペレータは感得することができ、車体前方の状況を正確に把握することができる。
尚、上記において、運転席から見る実像とは、視界を遮る物がなく運転席から現実にその物体の実体を見ることができるときに見える像は勿論のこと、現実には視界を遮る物があるが、それを取外すなどして排除したときに運転席から見える像や、運転席から見えると想定できる像も含む意味のものである。
さて、本発明において、ディスプレイにカメラからの映像が表示されれば、オペレータはカメラよりも前方の様子を見ることができる。そこで、カメラを運転席からの前方視界を遮るように設けたとしても、少なくともコンバイナよりも前方にカメラを配設されていれば、オペレータはカメラにより遮られる視界を取り戻すことができる。そのため、カメラの配設位置を設定する自由度は極めて高く、カメラにより視界が遮られることを気にすることなく、最適な位置にカメラを配設することができる。例えば、荷役装置が昇降可能に設けられる荷役具と、該荷役具の昇降を案内するマストとからなる場合には、上記カメラを荷役具及び/又はマストに配設することができ、又、車体に運転席の上方を覆うヘッドガードが備えられる場合には、上記カメラをヘッドガードに配設することができる。
本発明において、上記コンバイナは、荷役装置と運転席との間で荷役装置又は車体に備えられる透明板に、一体的に設けることができる。この種の透明板としては、風除けとしての透明なフロントウインドや、オペレータの手などが荷役装置に挟まれることを防ぐ透明なプロテクタを挙げることができる。フロントウインドやプロテクタはその構成上、荷役装置又は車体に強固に取り付けられるものであることから、フロントウインドやプロテクタにコンバイナを一体的に設けるようにすれば、コンバイナを確実に支持させることができ、又、フロントウインドやプロテクタによりコンバイナを保護する効果を得ることができる。
尚、本発明は、荷役装置が車体前後方向へ傾倒可能、又は平行移動可能に車体に設けられる荷役車両に適用することで、より一層大きな効果を得ることができる。すなわち、荷役装置が車体前後方向へ傾倒したり平行移動したりすると、荷役装置や搭載される荷物によって遮られ運転席から見ることができない範囲が変化することになるが、本発明によれば、このような荷役装置の挙動に拘わらず常に良好な視界を確保できる。そのため、荷役装置の傾倒したり平行移動したりという動作や荷役装置を傾倒、又は平行移動させながら行う他の動作をより安全に行うことができ、その結果として荷役作業効率の向上を図ることができる。
ところで、本発明における運転席とは、荷役車両の車体に設けられる、運転時にオペレータが着座、又は立乗する場所を意味するのものであることは勿論であるが、このような場所が車体に設けられておらず、例えばオーダーピッキングトラックに代表される、荷役装置にオペレータが着座、又は立乗する場所を備える荷役車両にあっては、このオペレータが着座、又は立乗する場所が本発明における運転席である。又、オペレータが歩行しながら運転する、いわゆるウォーキータイプの荷役車両にあっては、運転時にオペレータが居る場所を本発明における運転席と解すべきである。
以上に説明したように、本発明によれば、カメラからの車体前方の映像がディスプレイに表示されるので、これによりオペレータは前方視界を確保でき、安全に、安心して作業を行うことができる。又、大きく視線を移動させることなくディスプレイ表示を見ることができるので、使い勝手がよく、オペレータへの負担も少ない。
以下、本発明を荷役車両の一種であるリーチ型バッテリフォークリフトに適用した実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、リーチ型バッテリフォークリフトの車体1には左右一対で前方に突出されたリーチレッグ2が備えられ、このリーチレッグ2の前端部分にはそれぞれ前輪3が回転自在に設けられると共に、マスト4がリーチレッグ2に沿って車体1の前後方向へ平行移動可能とされている。マスト4には、左右一対のフォーク5がリフトブラケット6を介して上下方向に昇降可能に設けられており、このフォーク5にてパレットなどを掬い上げて荷役作業が行われる。車体1の後部には操舵輪と駆動輪とを兼ねた左後輪7と従動輪である右後輪8とが設けられ、右後輪8の直上にはオペレータが搭乗するための運転席9が設けられている。図1において、10は運転席9の左方に設けられた、左後輪7の操舵操作を行うためのステアリングハンドル、11は運転席9の前方に設けられた、マスト4の平行移動動作やフォーク5の昇降動作を操作するための操作レバーを示しており、これら運転席9、ステアリングハンドル10及び操作レバー11の上方を覆うようにヘッドガード12が設けられている。更に、車体1には、本実施形態に係るディスプレイの、ディスプレイ表示を制御するコントローラ13が搭載されている。
ヘッドガード12は、図1に示すように、左右の支柱部分12aと格子状に形成された天井部分12bとで構成されており、車体1に固定された支柱部分12aが天井部分12bを片持ち支持するようになっている。ヘッドガード12の支柱部分12aは、車体1の前端に例えばボルトで固定されており、マスト4やフォーク5よりも後方、つまり運転席9側の位置で立設されている。従って、運転席9から前方を見ると、最も手前に操作レバー11があり、その前方にヘッドガード12の支柱部分12aがあり、更にその前方にマスト4があることになる。そして、このように配置されるヘッドガード12の左右の支柱部分12a,12a間に、後述するフロントウインド14が嵌め込まれて取り付けられる。又、車体1には、本発明に係るディスプレイの構成要素であるプロジェクタ15と、ミラー16とが内蔵されており(図1には図示せず)、図1に示すように、車体1の上部はトップカバー17により覆われている。トップカバー17の、フロントウインド14近傍位置には、照射口171が設けられ、図3に示すように、プロジェクタ15から発せられた光は、ミラー16により反射されて向きを変えられ、この照射口171から出てフロントウインド14へ向けて照射されるようになっている。
フロントウインド14は、図2に示すように、主に枠体141と、この枠体141に四方を囲われて支持される透明なウインドガラス142とからなり、枠体141がヘッドガード12の両支柱部分12a,12a間に嵌め込めれた上で、例えばボルトで固定されることにより取付けられるようになっている。ウインドガラス142は平板部分とその上部の湾曲部分とからなり、平板部分の運転席9側表面には、ホログラフィック光学素子からなるコンバイナ143が設けられている。そして、このコンバイナ143に向って、図3に示すように、上記プロジェクタ15からの光が照射され、映像が投影される。このように本実施形態では、マスト4と運転席9との間を遮蔽するよう車体1に備えられるフロントウインド14のウインドガラス142に、コンバイナ143が一体的に設けられており、このコンバイナ143、及び上記のコントローラ13、プロジェクタ15、ミラー16により、本発明におけるディスプレイが構成されている。尚、本実施形態では、図2に示すように、コンバイナ143をウインドガラス142の平板部分に略全面的に設けているが、これに限らず、コンバイナ143は、マスト4などにより視界が遮られることが想定できる範囲や、視界を向上させたい範囲にわたって設ければよい。又、コンバイナ143自体は透明であるので、図2においては二点鎖線で示してある。
又、マスト4の左右の外側面には、図1に示すように、ビデオカメラ18がそれぞれ設けられている。このビデオカメラ18は、車体1前方に向けて設けられており、マスト4の前端面、つまり車体1とは反対側の端面の位置で、車体1前方を撮影可能とされている。ここで、運転席9からの前方視界の一部はマスト4によって遮られていることから、このビデオカメラ18は、マスト4によって遮られ運転席9から不可視である範囲を含む車体1前方を撮影可能であり、ビデオカメラ18には、マスト4の前端面よりも前方の様子が撮影されることになる。尚、図1には示されていないが、左右のビデオカメラ18には、それぞれ車体1側へ渡される電気ケーブルが接続されており、この電気ケーブルを介して電力の供給及びコントローラ13との信号の授受が行われる。
ところで、図1には示されていないが、運転席9付近には、このリーチ型バッテリフォークリフトを起動させるためのメインスイッチ19と、ディスプレイの表示/非表示を切り換えるための操作スイッチ20とが設けられ、これらのスイッチからの信号は、図3に示すように、コントローラ13へ入力される。そして、コントローラ13は、以下の要領で制御を行う。
運転席9に搭乗したオペレータPがメインスイッチ19をオン操作すると、コントローラ13が起動される。ここで、ディスプレイの表示が必要であるときには、オペレータPは、操作スイッチ20をオン操作する。そうすると、コントローラ13は、ビデオカメラ18へ信号を送ってこれを起動させると共に、ビデオカメラ18からの映像を受け取り、これに基づいてプロジェクタ15を作動させる。ここで、上記の通り、ビデオカメラ18はマスト4に設けられており、又、映像が投影されるコンバイナ143は、ヘッドガード12の両支柱部分12a,12a間に嵌め込まれるフロントウインド14に設けられているので、本実施形態に係るディスプレイには、マスト4よりも前方の様子が表示されることになる。但し、ディスプレイの表示可能な範囲はコンバイナ143の設置範囲によって規定されるので、本実施形態では、左右方向については両支柱部分12a,12a間の範囲に限られることになる。
いま、マスト4の前方で、マスト4に遮られ運転席9から見えない位置に物体R(実体)があるとすると、左右のビデオカメラ18はこれを撮影し、その映像をコントローラ13へ送信する。コントローラ13がこの映像に基づいてプロジェクタ15から光を発せさせると、その光はミラー16により向きを変えられて、フロントウインド14のコンバイナ143に照射される。コンバイナ143に到達した光の一部はオペレータPへ向って反射し、オペレータPはこの光を見ることで前方に仮想的に物体Vの像(以下、仮想物体Vという)を視認することができる。この仮想物体Vが、本発明におけるディスプレイに表示される映像である。ここで、オペレータPが見る仮想物体Vの上下方向及び左右方向の寸法は、視界を遮るマスト4などを排除して物体Rを運転席9から見るときの実像の上下方向及び左右方向の寸法に合致させてあり、又、オペレータPが見る仮想物体Vの上下方向及び左右方向の位置は、物体Rを運転席9から見るときの実像の上下方向及び左右方向の位置に合致させてある。(記載の都合上、図3においては、物体Rと仮想物体Vとを異なる位置に描いてある。)すなわち、物体の見かけの大きさはこれを見る人(ここではオペレータP)までの距離に応じて変化し、物体から離れるほど物体はより小さく見えることになる。その結果、例えばオペレータPから遠くにある大きな物体と、オペレータPの近くにある小さな物体とが、見かけ上同じ大きさに見えることもある。そこで、物体Rの実際の寸法や位置と仮想物体Vの寸法や位置とを一致させるのではなく、運転席9から見る物体Rの実像の寸法や位置に合わせて仮想物体Vを表示させることで、見かけ上、オペレータPは物体Rと同じ寸法、同じ位置で仮想物体Vを見ることができる。
ところで、ウインドガラス142及びコンバイナ143は透明であることから、オペレータPは、これらを透して運転席9から前方の様子を見ることができるが、ディスプレイに表示されていない、運転席9から見えない範囲(例えば、ヘッドガード12の支柱部分12aにより遮られて見えない範囲)については、相変わらず見えないままである。又、そもそもマスト4などに遮られることなく運転席9から見える範囲については、ディスプレイの表示の有無に拘わらず、オペレータPはこれを見ることができる。
従って、運転席9からウインドガラス142及びコンバイナ143を透して見る実像に、ディスプレイの映像(虚像)が重畳して表示されることになり、ディスプレイに表示される仮想物体Vを見ることで、オペレータPは、運転席9から見えないはずの物体Rをマスト4を透して見ているかの如き感覚で視覚的情報を感得することになる。同時に、実像としては運転席9から見ることのできない範囲の視界が、ディスプレイに表示される映像により補われる。
一方、停車中などディスプレイ表示が不要であるときには、オペレータPは、操作スイッチ20をオフ操作する。そうすると、コントローラ13は、ビデオカメラ18及びプロジェクタ15を停止させ、ディスプレイを非表示状態とする。このとき、オペレータPは、マスト4などに遮られることなく運転席9から見える範囲について、ウインドガラス142及びコンバイナ143を透して前方の様子を見ることができる。
以上のように、本実施形態によれば、必要に応じてディスプレイにビデオカメラ18からの映像を表示させることができるので、これによりオペレータは前方視界を確保できる。特に、マスト4によって遮られるなどして運転席9から見えない範囲を仮想的に映像により見ることができるので、言うなれば、マスト4などによって失われた視界を取り戻すことができ、その結果としてオペレータは安全に、安心して作業を行うことができる。又、現実に物体Rを見ているかのように、ディスプレイに表示される仮想物体Vを見ることができるので、オペレータPにとっては非常に見易く、オペレータは車体1の前方の様子を正確に把握することができる。しかも、ディスプレイがオペレータPの作業の妨げになることはなく、非常に使い勝手がよいので、ディスプレイの表示を見ずに作業を行う頻度の低減を図ることができ、より確実にオペレータの安全を確保することができる。
又、本実施形態によれば、マスト4の前端面よりも前方の様子が撮影されるようにビデオカメラ18を配設しているので、ビデオカメラ18により撮影される映像にマスト4が入ってしまうことがない。そのため、極めて良好な映像を撮影でき、ディスプレイにマスト4の映像が表示されるということはない。更に、本実施形態によれば、車体1に対し前後方向に平行移動するマスト4にビデオカメラ18を配設しているので、マスト4の前後移動に応じた映像がディスプレイに表示されることとなり、マスト4の前後方向位置に拘わらず常に良好な視界を確保することができる。
上記の実施形態では、ビデオカメラ18をマスト4に設けているが、フォーク5やリフトブラケット6に設けることもでき、又、ヘッドガード12に設けることもできる。フォーク5やリフトブラケット6が昇降すると、これらにより遮られる視界が変化することになる。そこで、フォーク5やリフトブラケット6に設ければ、このようなフォーク5やリフトブラケット6の昇降に伴なう視界の変化に容易に対応することができる。又、同じリーチ型バッテリフォークリフトであっても、各車でマスト4の高さやフォーク5の長さなどがそれぞれ異なることも考えられる。そこで、ビデオカメラ18をヘッドガード12に設けるようにすれば、マスト4やフォーク5の形態に拘わらず同じ構成で本発明を実施することができる。
上記の実施形態では、コンバイナ143をウインドガラス142に設けているが、本発明はこれに限らず、マスト4やヘッドガード12の支柱部分12aに本発明に係るコンバイナを設けることもできる。例えば、オペレータの手がマスト4に挟まれることを防ぐために、透明なプロテクタをマスト4の運転席9側に備える場合には、このプロテクタの運転席9側表面にコンバイナを設けるようにしてもよい。又、ヘッドガード12の支柱部分12aの運転席9側表面に、コンバイナを設けるようにしてもよく、このような構成とすれば、上記の実施形態では表示できないヘッドガード12の支柱部分12aにより遮られている範囲の映像をコンバイナに表示させることができる。
尚、本発明は上記の実施の形態で示したリーチ型フォークリフトに限らず、カウンタバランス型フォークリフトやオーダーピッキングトラックといった他の形態の荷役車両にも適用することができ、又、ディスプレイの構成の細部を各荷役車両の形態に合せて適宜変更して実施することができる。
本実施形態に係るフォークリフトを示す斜視図である。 本実施形態におけるフロントウインドを一部分解して示す斜視図である。 本実施形態の要部を示すブロック図である。
符号の説明
1 車体
4 マスト
5 フォーク
6 リフトブラケット
9 運転席
12 ヘッドガード
13 コントローラ
14 フロントウインド
142 ウインドガラス
143 コンバイナ
15 プロジェクタ
16 ミラー
18 ビデオカメラ
20 操作スイッチ

Claims (7)

  1. 運転席の前方位置で、車体に荷役装置を備える荷役車両において、
    上記車体の前方を撮影するカメラと、
    上記荷役装置と上記運転席との間に設けられるコンバイナに、上記カメラにより撮影される映像を投影させて、少なくとも上記運転席から視認可能に表示させるディスプレイと、を備えることを特徴とする荷役車両。
  2. 上記カメラは、上記荷役装置又は上記荷役装置に搭載される荷物により視界が遮られ上記運転席から不可視である範囲を撮影可能に設けられることを特徴とする請求項1に記載の荷役車両。
  3. 上記運転席の上方を覆う天井部分と、該天井部分を支持して上記運転席の前方位置に立設される支柱部分とからなるヘッドガードが備えられ、上記カメラは、上記ヘッドガードの支柱部分により視界が遮られ上記運転席から不可視である範囲を撮影可能に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の荷役車両。
  4. 上記ディスプレイは、表示される映像の寸法を、上記運転席から見る実像の寸法に合致させて表示させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の荷役車両。
  5. 上記ディスプレイは、表示される映像の位置を、上記運転席から見る実像の位置に合致させて表示させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の荷役車両。
  6. 上記コンバイナは、上記荷役装置と上記運転席との間で上記荷役装置又は上記車体に備えられる透明板に、一体的に設けられることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の荷役車両。
  7. 上記荷役装置は、上記車体に、少なくとも上記車体前後方向へ傾倒可能、又は平行移動可能に設けられることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の荷役車両。
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