JP2005295779A - 配線固定具の接着基板および配線固定具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 貼付部位から剥離しにくく製品歩留りの高い配線固定具の粘着基板、およびこの粘着基板を用いた配線固定具を提供する。
【解決手段】 基板の片面に粘着層とその上を覆う離型紙とを有すると共に他面側に配線固定手段を備えた配線固定具の粘着基板であって、打ち抜き加工により6角形状を呈するものとした。
また基板の片面に粘着層とその上を覆う離型紙とを有すると共に基板から粘着層を通り離型紙まで抜けた2つの孔を有する粘着基板の、この2つの孔に離型紙の側から略U字形状に曲げた針金等の芯線入りリボンを通して成る配線固定具であって、前記基板が6角形状を呈するものとした。
【選択図】 図1
【解決手段】 基板の片面に粘着層とその上を覆う離型紙とを有すると共に他面側に配線固定手段を備えた配線固定具の粘着基板であって、打ち抜き加工により6角形状を呈するものとした。
また基板の片面に粘着層とその上を覆う離型紙とを有すると共に基板から粘着層を通り離型紙まで抜けた2つの孔を有する粘着基板の、この2つの孔に離型紙の側から略U字形状に曲げた針金等の芯線入りリボンを通して成る配線固定具であって、前記基板が6角形状を呈するものとした。
【選択図】 図1
Description
この発明は電線等の配線を建物の柱や壁面等に固定するための、配線固定具の接着基板および配線固定具に関するものである。
従来より屋内配線等の仮止めのために、打ち抜き加工によって角丸方形とした基板の片面に粘着材層とその上を覆う離型紙とを有すると共に、基板から粘着材層を通って離型紙まで抜ける2つの孔を有する粘着基板の、この2つの孔に離型紙の側から略U字形状に曲げた針金等の芯線入りリボンを通して成る配線仮固定具が用いられて来た。このものは離型紙を剥離すると現れる粘着材層を以て柱や梁などに接着され、芯線入りリボンを以て屋内配線等にからげてこれを仮固定すると言うものである。従って屋内配線等を本固定して不要になった時には、この配線仮固定具を剥離して廃棄するようにしている。
特になし
上述した配線仮固定具は打ち抜き加工により角丸方形状に成形されるが、この形状であると隣り合う基板間に隙間を取る必要があり、1つの型から取れる製品の歩留りが悪く、従って単価を上げざるを得ないと言う問題がある。なお基板間の隙間の部分は粘着材層や離型紙を含めて切り屑であるため、これが廃棄物となる問題もある。
一方でこのような配線仮固定具は、本固定するまでは建物の柱や壁面等にしっかりと接着している必要があるが、芯線入りリボンが引かれた時などに、その力の掛かり具合によっては剥がれる心配が生じたり、また実際に剥がれてしまうことが時として起こる。これは基板が角丸方形状に成形されているため、芯線入りリボンが設けられている中心部から縁部までの距離が場所によって大きく異なるために抵抗力が場所場所によって異なり不均一となり、力の掛かり具合によっては剥離し易い箇所が出来てしまうためである。
この問題は、芯線入りリボンが設けられている中心部分から縁部までの距離をどこを取っても等しいものとすることにより、すなわち基板の形状を円形とすることにより解消されるのであるが、そうするとさらに歩留りが悪くなると言う、上述した問題点が拡大してしまうのである。
そこでこの発明は上述したような二律背反を解決すべく、基板の形状を工夫することにより、剥離しにくいものとし且つ製品の歩留りを向上させることを課題とする。なおこのような問題は、配線の仮固定だけでなく、本固定を行なうための接着基板に付いても提起されているため、これに付いてもこの発明を適用可能とする。
上記課題は、基板の片面に粘着層とその上を覆う離型紙とを有すると共に、他面側に配線固定手段を備えた配線固定具の粘着基板であって、打ち抜き加工により6角形状を呈することを特徴とする、配線固定具の粘着基板とすることにより達成される。
粘着層とその上を覆う離型紙とを有する基板を型抜きする際に、この型の形状を6角形とすることにより、6方に隣り合う基板同士を隙間なく密着させて打ち抜くことが可能となる。従って製造時に切り屑が出来ず原材料を節約することが出来ると共に、1台の金型から得られる基板の個数が従来の金型よりも多くなり製品の歩留りが向上する。従って製品単価を下げることが出来る。
と同時に、基板形状が6角形であり6回対称の形状とすることによって全体が円形に近い形状となり、芯線入りリボン等の配線固定手段が設けられる中心部から縁部までの距離、すなわち中心部から角部までの距離と中心部から辺部までの距離とにそれほどの差がなくなり、力の掛かり具合が略均一となる。従って剥がれやすい部分がほぼ解消され、剥離しにくいものとなっている。
逆に申せばより円形状に近い6角形状とすることにより、不本意に剥がれるようなことがより少なくなり、と同時にこの形状によっても製造時の歩留りを向上させることが出来るのである。すなわち上述した二律背反の解決にはこの形状が好適なのである。
なお前記粘着層による粘着力の持続期間を、粘着材を選択することによりコントロールすることが可能である。すなわち数時間から数日だけ仮固定しておくことが出来れば、後からこの粘着基板を釘で止めたり或いは別の配線固定具に取り替えたりして半永久的に固定出来るのでよいと言うような場合には、比較的粘着力の持続期間の短いものが使用可能である。また半永久的に止めておけるような強力な粘着材もあるのでこちらを使用することが可能である。
さて前記基板に付いて、その角部分に、離型紙を剥離しやすくするための切欠部が形成されているものとすることが出来る。この切欠部を形成するには、基板を型抜きするに際して、角部分を切断する刃が基板と粘着層とは切断するものの離型紙までは届かないようにする。これによって基板の角部分が離型紙を残してなくなる。この離型紙の部分のみ基板から飛び出す形となり、ここは剥離の端緒となるため、作業用に軍手などの手袋を着用していたとしても離型紙を剥離するのが容易になると言う効果を奏する。
上記同様の作用効果は、前記基板のみ、その辺部分に、離型紙を剥離しやすくするための切欠部が形成されているものとしても同様に得ることが出来る。基板を型抜きするに際し、辺部分を例えば指先の形に合うような円弧形状の刃を用いて、離型紙を残して切断するようにすればよい。従ってこの部位の離型紙に指先を掛けるのが容易となる。
次に前記基板の少なくとも粘着層側の面にクッション性が付与されて成るものとすることが出来る。これはたとえ柱や梁や壁面などといった被着部に凹凸があるような場合でも、この面から基板が浮いたりせず密着出来るようにするためのものである。
次に少なくとも前記基板に釘を通すための釘孔が設けられているものとすることが出来る。これは粘着層が仮固定用のものである場合などに、この釘孔を用いて釘止めを行なうことで本固定とするためのものである。この釘孔は離型紙にまで及んでいても良いことは勿論である。
次に上述の粘着基板に配線固定手段を取り付けると配線固定具と成るわけであるが、前記配線固定手段が基板から粘着層を通り離型紙まで抜けた2つの孔とこの孔に離型紙の側から略U字形状に曲げて通した針金等の芯線入りリボンとの組である場合に、前記2つの孔が開口されて成る粘着基板とすることが出来る。この粘着基板の2つの孔に芯線入りリボンを通すとこの粘着基板の粘着層が設けられた側とは反対側に2本の芯線入りリボンが出ている状態の配線固定具が得られる。この2本の芯線入りリボンをねじ合わせるようにしてここで電線等の配線を固定するのである。従ってこの部位が配線固定手段であると言うことが出来る。このような配線固定具を提供することによっても上記課題を達成することが可能である。
なお粘着基板に2つの孔を設ける場合であって、さらに上述した切欠部を前記基板に設ける場合では、この切欠部と前記2つの孔とが直線上に並んで設けられているようにすることが出来る。この構成によれば、離型紙をその剥離端緒である切欠部の部分から剥離し始めた時に、剥離の方向と2つの孔とが直線上に並んでいることによって離型紙が綺麗に剥れるため、剥離紙が破けて粘着層に残るような問題が少なくなる。従ってこのことで作業が停滞することを防止出来るのである。
なおこのような配線固定具では、芯線入りリボンを基板に近い部位でよじっておくとよい。このようにしておけば芯線入りリボンが基板の孔から不本意に脱落してしまうことを防止することが出来る。
この発明によれば、基板の形状を6角形状とすることによって、基板を剥離しようとする力を均一に分散させて剥れにくくすることと、製造時の歩留りを向上させてコストを下げることとの、2つの効果を同時に享受することが出来るのである。
第1実施形態
図1乃至図3はこの実施形態を表わしたものであり、図1で平面図を、図2で正面図を、図3で底面図を表わしている。基板1は表面側の硬質板10と裏面側のクッション板11とを貼り合わせて成るものであり、この内クッション板11は発泡材を用いることでクッション性を持たせている。このクッション板11の側に粘着層2とその上を覆う離型紙3とが設けられ、これに対して打ち抜き加工を施すことにより6角形状にカットして成るが、互いに6方に隣り合う基板同士を隙間なく密着させて打ち抜くことが可能である。なおこの際に6つの角の内1つの角に付いては、打ち抜き加工時に刃が離型紙3まで届かないようにして切欠部12が設けられ、この部位の離型紙3が残されて剥離端緒30と成っている。更にこの粘着基板を貫くようにして2つの孔13,13が開孔されている。この際に前記切欠部12と2つの孔13,13とが一直線上に並ぶように且つ図3で示すように2つの孔13,13を外接線で結ぶ2本の切込線31,31が離型紙3にのみ打ち抜かれて形成されるようにしている。これによって6角形状の配線固定具の粘着基板が得られる。なおこの実施形態の粘着層2には比較的粘着力の持続期間の短いものを使用しているため、この粘着基板は配線仮固定具用のものと見ることが出来る。
図1乃至図3はこの実施形態を表わしたものであり、図1で平面図を、図2で正面図を、図3で底面図を表わしている。基板1は表面側の硬質板10と裏面側のクッション板11とを貼り合わせて成るものであり、この内クッション板11は発泡材を用いることでクッション性を持たせている。このクッション板11の側に粘着層2とその上を覆う離型紙3とが設けられ、これに対して打ち抜き加工を施すことにより6角形状にカットして成るが、互いに6方に隣り合う基板同士を隙間なく密着させて打ち抜くことが可能である。なおこの際に6つの角の内1つの角に付いては、打ち抜き加工時に刃が離型紙3まで届かないようにして切欠部12が設けられ、この部位の離型紙3が残されて剥離端緒30と成っている。更にこの粘着基板を貫くようにして2つの孔13,13が開孔されている。この際に前記切欠部12と2つの孔13,13とが一直線上に並ぶように且つ図3で示すように2つの孔13,13を外接線で結ぶ2本の切込線31,31が離型紙3にのみ打ち抜かれて形成されるようにしている。これによって6角形状の配線固定具の粘着基板が得られる。なおこの実施形態の粘着層2には比較的粘着力の持続期間の短いものを使用しているため、この粘着基板は配線仮固定具用のものと見ることが出来る。
この配線固定具の粘着基板の特徴としては、互いに6方に隣り合って隙間なく密集して作られるため、端切れが出ず、歩留りが向上してコストが下がるということが上げられる。また基板の形状が6角形状であるため、基板を剥離しようとする力が均一に分散され、従来製品に比して剥がれにくいものと成っている。なお基板の形状を正6角形とすることも可能であり、全ての製品形状が同一となるため、扱いやすく見た目の良いものとなる。また剥離端緒30が設けられていることにより、軍手をはめた指でも離型紙3が剥しやすくなっている。
なおこの配線固定具の粘着基板は前記2つの孔13,13に略U字形状に曲げた芯線入りリボン4を離型紙3の側から通すことにより、次に説明する第2実施形態の配線固定具とすることが出来る。従って図3の2つの孔13,13には、芯線入りリボン4が掛けられて離型紙3を押さえ付けることになる。このような場合に備えて離型紙3には切込線31が付けられている。すなわち切欠部12と2つの孔13,13とが一直線上に並ぶように設けられていることにより剥離の方向と2つの孔13,13の並びの方向とが一致する上、前記切込線31,31が付けられていることによって、芯線入りリボン4が押さえ付けている部位以外の離型紙3の部分を綺麗に取り去ることが出来るのである。
第2実施形態
この実施形態の配線固定具を、図4の正面方向から見た断面図で表わす。粘着基板そのものは上述した第1実施例のものであり、これに離型紙3の側から略U字形状に曲げた芯線入りリボン4を通して成るものである。
この実施形態の配線固定具を、図4の正面方向から見た断面図で表わす。粘着基板そのものは上述した第1実施例のものであり、これに離型紙3の側から略U字形状に曲げた芯線入りリボン4を通して成るものである。
離型紙3は上述した剥離端緒30を利用することによって容易に剥離することが出来、粘着層2を以てこの配線固定具を天井等に仮接着させることが出来る。そして2つの孔13,13から出ている実質的に2本の芯線入りリボン4,4の間に電線コードを挟むようにして芯線入りリボン4,4をよじり合わせると電線コードの仮固定は完了である。なおこのよじり合わせの際に芯線入りリボン4の2つの孔13,13に渡された部位が引かれるために、この部位がクッション板11を押し潰して粘着層2とほぼ面が合うようになる。そこでこの部位を天井等に押しつけるようにすれば、粘着層2の浮いている部分(2つの孔13,13に渡された芯線入りリボン4の部位の周辺部)が解消されて天井等に接着するようになる。図4では芯線入りリボン4を上向きの矢印の方向に引いた状態が図示されている。
第3実施形態
図5乃至図7はこの実施形態を表わしたものであり、図5で平面図を、図6で図5のX−X線断面図を、図7で底面図を表わしている。なお底面図では半時計方向に60度回転させた場合を表わす。基板1は表面側の硬質板10と裏面側のクッション板11とを貼り合わせて成るものであり、この内クッション板11は発泡材を用いることでクッション性を持たせている。このクッション板11の側に粘着層2とその上を覆う離型紙3とが設けられ、これに対して打ち抜き加工を施すことにより6角形状にカットして成るが、互いに6方に隣り合う基板同士を隙間なく密着させて打ち抜くことが可能である。なおこの際に6つの辺の内1つの辺に付いては、打ち抜き加工時に刃が離型紙3まで届かないようにして円弧形状の切欠部14が設けられ、この部位の離型紙3が残されて剥離端緒30と成っている。更にこの粘着基板を貫くようにして2つの孔13,13が開孔されている。この際に前記切欠部14と2つの孔13,13とが一直線上に並ぶように、且つ図7で表わすように2つの孔13,13を外接線で結ぶ2本の切込線31,31が離型紙3にのみ打ち抜かれて形成されるようにしている。これにより6角形状の配線固定具の粘着基板が得られる。
図5乃至図7はこの実施形態を表わしたものであり、図5で平面図を、図6で図5のX−X線断面図を、図7で底面図を表わしている。なお底面図では半時計方向に60度回転させた場合を表わす。基板1は表面側の硬質板10と裏面側のクッション板11とを貼り合わせて成るものであり、この内クッション板11は発泡材を用いることでクッション性を持たせている。このクッション板11の側に粘着層2とその上を覆う離型紙3とが設けられ、これに対して打ち抜き加工を施すことにより6角形状にカットして成るが、互いに6方に隣り合う基板同士を隙間なく密着させて打ち抜くことが可能である。なおこの際に6つの辺の内1つの辺に付いては、打ち抜き加工時に刃が離型紙3まで届かないようにして円弧形状の切欠部14が設けられ、この部位の離型紙3が残されて剥離端緒30と成っている。更にこの粘着基板を貫くようにして2つの孔13,13が開孔されている。この際に前記切欠部14と2つの孔13,13とが一直線上に並ぶように、且つ図7で表わすように2つの孔13,13を外接線で結ぶ2本の切込線31,31が離型紙3にのみ打ち抜かれて形成されるようにしている。これにより6角形状の配線固定具の粘着基板が得られる。
この配線固定具の粘着基板は、前記2つの孔13,13に略U字形状に曲げた芯線入りリボン4を離型紙3の側から通すことによって、次に説明する第4実施形態の配線固定具とすることが出来る。切欠部12と2つの孔13,13とが一直線上に並ぶように設けられている理由や、切込線31の役割は、上述した通りである。
第4実施形態
次にの実施形態の配線固定具を図8の右側面図で表わす。粘着基板そのものは上述した第2実施例のものであり、これに離型紙3の側から略U字形状に曲げた芯線入りリボン4を通して成るものである。なおこれまで説明して来た芯線入りリボン4は2枚重ねのビニールテープの中央部の間に針金の芯線40を挿着して成るものであるが、この他にもビニールテープの両側の縁部に針金の芯線40を挿着して成るものなどが任意に利用可能である。
次にの実施形態の配線固定具を図8の右側面図で表わす。粘着基板そのものは上述した第2実施例のものであり、これに離型紙3の側から略U字形状に曲げた芯線入りリボン4を通して成るものである。なおこれまで説明して来た芯線入りリボン4は2枚重ねのビニールテープの中央部の間に針金の芯線40を挿着して成るものであるが、この他にもビニールテープの両側の縁部に針金の芯線40を挿着して成るものなどが任意に利用可能である。
離型紙3は上述した剥離端緒30を利用することにより容易に剥離することが出来る。そして電線コードを仮固定するには、2つの孔13,13から出ている実質的に2本の芯線入りリボン4,4の間に電線コードを挟むようにして、芯線入りリボン4,4をよじり合わせるようにする。図8では芯線入りリボン4を上向きの矢印の方向に引いた状態が図示されており、これによって芯線入りリボン4の2つの孔13,13に渡された部位が引かれて粘着層2とほぼ面が合うようになる。そこで上述したようにこの部位を再度壁面等に押し付けるようにすることによって、この部位を壁面等に密着させることが出来る。
第5実施形態
図9で表わしたこの実施形態の配線固定具は、基板1は表面側の硬質板10と裏面側のクッション板11とを貼り合わせて成るものである。このクッション板11の側に粘着層2とその上を覆う離型紙3とが設けられ、これに対して打ち抜き加工を施すことによって6角形状にカットして成るが、互いに6方に隣り合う基板同士を隙間なく密着させて打ち抜くことが可能である。なおこの際に6つの角の内1つの角に付いては、打ち抜き加工時に刃が離型紙3まで届かないようにして1/6円形状の切欠部15が設けられ、この部位の離型紙3が残されて剥離端緒30と成っている。更にこの粘着基板を貫くようにして2つの孔13,13が開孔されている。これにより6角形状の配線固定具の粘着基板が得られるが、これに離型紙3の側から略U字形状に曲げた芯線入りリボン4を通し、2つの孔13,13から出ている実質的に2本の芯線入りリボン4,4を、基板1に近い部位で強くよじり合わせて捲回部41を形成して、この実施形態の配線固定具と成したものである。
図9で表わしたこの実施形態の配線固定具は、基板1は表面側の硬質板10と裏面側のクッション板11とを貼り合わせて成るものである。このクッション板11の側に粘着層2とその上を覆う離型紙3とが設けられ、これに対して打ち抜き加工を施すことによって6角形状にカットして成るが、互いに6方に隣り合う基板同士を隙間なく密着させて打ち抜くことが可能である。なおこの際に6つの角の内1つの角に付いては、打ち抜き加工時に刃が離型紙3まで届かないようにして1/6円形状の切欠部15が設けられ、この部位の離型紙3が残されて剥離端緒30と成っている。更にこの粘着基板を貫くようにして2つの孔13,13が開孔されている。これにより6角形状の配線固定具の粘着基板が得られるが、これに離型紙3の側から略U字形状に曲げた芯線入りリボン4を通し、2つの孔13,13から出ている実質的に2本の芯線入りリボン4,4を、基板1に近い部位で強くよじり合わせて捲回部41を形成して、この実施形態の配線固定具と成したものである。
略U字形状に曲げた芯線入りリボン4を2つの孔13,13に単に通しただけの場合では、何かの弾みに芯線入りリボン4が孔13,13から脱落してしまうことが起こる場合がある。また使用に際しては上述したように、芯線入りリボン4で電線コード等を挟むようにしてよじり合わせた後、念のためこの部位を再度壁面等に押しつけるようにしている。しかしながらこの捲回部41の存在によって、芯線入りリボン4が孔13,13から脱落してしまうような問題は生じなくなると共に、最初から芯線入りリボン4の2つの孔13,13に渡された部位が粘着層2とほぼ面が合っているため、壁面等に接着した段階でこの部位が壁面等に密着していることになり、再度の押し付けは不要である。
この実施形態に於ける剥離端緒30は、恰かも第3実施形態の6つの辺の内の1つの辺に付いて設けた円弧形状の切欠部14を、第1実施形態のように6つの角の内の1つの角に設けたような形態となっている。このように切欠部の形状は任意に決定することが可能である。
第6実施形態
さてこれまでは配線固定手段に芯線入りリボン4を取り上げたが、この発明の粘着基板に利用し得る配線固定手段の選択は任意である。そこでこの実施形態の配線固定具では合成樹脂製のフック5を取り上げて説明する。6角形状に成型された硬質板10の裏面には粘着層2とその上を覆う離型紙3とが設けられ、硬質板10の表面にはフック5がその円板部50を以て接着されて配線固定具が構成されている。
さてこれまでは配線固定手段に芯線入りリボン4を取り上げたが、この発明の粘着基板に利用し得る配線固定手段の選択は任意である。そこでこの実施形態の配線固定具では合成樹脂製のフック5を取り上げて説明する。6角形状に成型された硬質板10の裏面には粘着層2とその上を覆う離型紙3とが設けられ、硬質板10の表面にはフック5がその円板部50を以て接着されて配線固定具が構成されている。
従ってこの実施形態の配線固定具では、離型紙3の縁部に指先を掛けるようにして離型紙3を剥離し、フック5の略U字形状の底部が下側となるように姿勢を整えて、粘着層2を以て柱等に接着させるようにする。そして配線コード等々を前記フック5に引っ掛けるようにすれば仮固定は完了である。
なおこの実施形態の配線固定具では、硬質板10の2ヵ所に釘孔16が開孔されている。従ってこの釘孔16を利用して硬質板10を釘止めすることによってこの配線固定具を本固定することが可能である。
上述したように粘着基板の他面側に備える配線固定手段の種類に付いては任意である。また屋内配線等の用途以外にも、電気機器のシャーシ内の配線コードの仮固定や本固定のために自由に用いてよい。
なお切欠部を設ける場合の位置やその形状は任意である。逆に切欠部を設けない場合では、例えば図1では符号12で示す直線や符号30で示す三角形状の片が表示されず、また例えば図5では符号14で示す円弧や符号30で示す弓形状の片が表示されない。図10の右側面図によればこの点が明らかとなる。
1 基板
10 硬質板
11 クッション板
12 切欠部
13 孔
14 切欠部
15 切欠部
16 釘孔
2 粘着層
3 離型紙
30 剥離端緒
31 切込線
4 芯線入りリボン
40 芯線
41 捲回部
5 フック
50 円板部
10 硬質板
11 クッション板
12 切欠部
13 孔
14 切欠部
15 切欠部
16 釘孔
2 粘着層
3 離型紙
30 剥離端緒
31 切込線
4 芯線入りリボン
40 芯線
41 捲回部
5 フック
50 円板部
Claims (14)
- 基板の片面に粘着層とその上を覆う離型紙とを有すると共に他面側に配線固定手段を備えた配線固定具の、粘着基板であって、前記基板が6角形状を呈することを特徴とする、配線固定具の粘着基板。
- 前記基板のみ、その角部分に、離型紙を剥離しやすくするための切欠部が形成されている、請求項1に記載の配線固定具の粘着基板。
- 前記基板のみ、その辺部分に、離型紙を剥離しやすくするための切欠部が形成されている、請求項1に記載の配線固定具の粘着基板。
- 前記基板の少なくとも粘着層側の面にクッション性が付与されている、請求項1に記載の配線固定具の粘着基板。
- 少なくとも前記基板に釘を通すための釘孔が設けられている、請求項1に記載の配線固定具の粘着基板。
- 略U字形状に曲げた針金等の芯線入りリボンを離型紙側から通すための、基板から粘着層を通り離型紙まで抜ける2つの孔が開口されている、請求項1に記載の配線固定具の粘着基板。
- 更に前記基板のみ離型紙を剥離しやすくするための切欠部が形成されており、この切欠部と前記2つの孔とが直線上に並んで設けられている、請求項6に記載の配線固定具の粘着基板。
- 基板の片面に粘着層とその上を覆う離型紙とを有すると共に、基板から粘着層を通り離型紙まで抜けた2つの孔を有する粘着基板の、この2つの孔に離型紙の側から略U字形状に曲げた針金等の芯線入りリボンを通して成る配線固定具であって、前記基板が6角形状を呈することを特徴とする、配線固定具。
- 前記基板のみ、その角部分に、離型紙を剥離しやすくするための切欠部が形成されている、請求項8に記載の配線固定具。
- 前記基板のみ、その辺部分に、離型紙を剥離しやすくするための切欠部が形成されている、請求項8に記載の配線固定具。
- 前記切欠部と前記2つの孔とが直線上に並んで設けられている、請求項9または請求項10に記載の配線固定具。
- 前記基板の少なくとも粘着層側の面にクッション性が付与されている、請求項8に記載の配線固定具。
- 少なくとも前記基板に釘を通すための釘孔が設けられている、請求項8に記載の配線固定具。
- 前記芯線入りリボンを基板に近い部位でよじって成る、請求項8に記載の配線固定具。
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JP2004132242A Pending JP2005295779A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 配線固定具の接着基板および配線固定具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005295779A (ja) |
-
2004
- 2004-03-31 JP JP2004132242A patent/JP2005295779A/ja active Pending
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