JP2005295226A - 半導体記憶装置、データ書き込み方法及びデータ読み出し方法 - Google Patents

半導体記憶装置、データ書き込み方法及びデータ読み出し方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 フリップフロップ回路と強誘電体キャパシタとからなる半導体記憶装置の回路規模を削減する。
【解決手段】 NANDゲート101の一方の入力端子は強誘電体キャパシタ103を介してNANDゲート104の出力端子に接続されている。NANDゲート102の一方の入力端子は強誘電体キャパシタ104を介してNANDゲート101の出力端子に接続されている。強誘電体キャパシタ103にはスイッチ105が並列に接続されている。また、強誘電体キャパシタ104にはスイッチ106がやはり並列に接続されている。スイッチ105、106が導通状態にあれば半導体記憶装置1はSRフリップフロップ回路として動作する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フリップフロップ回路と強誘電体キャパシタとからなる半導体記憶装置、そのデータ書き込み方法及びデータ読み出し方法に関し、特に、かかる半導体記憶装置の回路規模を削減する技術に関する。
近年、様々な分野に適用されているディジタル集積回路は、組み合わせ論理回路やクロック同期型レジスタ、或いはメモリといった記憶素子が含まれている。レジスタに用いられる記憶素子は、SRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性メモリを組み合わされてなるものが多く、電源が遮断されると記憶データが失われる。
このような問題に対して、例えば、SRAMセルのクロスカップル部に強誘電体キャパシタを接続した不揮発性フリップフロップ回路が開発されている(特許文献1〜4を参照。)。当該不揮発性フリップフロップ回路は、通常はSRAMとしてとして動作し、電源遮断時には接点情報を強誘電体キャパシタに記録する。これによって揮発性メモリの高速な動作特性と、不揮発性とを兼ね備えた記憶素子を実現することができる。
以上は、もっぱら記憶素子の不揮発化に関する技術であるが、更に、論理素子についても論理演算の途中結果を電源状態に依らず保持するために、不揮発性のJKフリップフロップ回路(JK flip-flop)、Dフリップフロップ回路(Delay flip-flop)、Tフリップフロップ回路(Toggle flip-flop)等が開発されている(特許文献5を参照。)。これらの論理素子は、強誘電体キャパシタを接続した不揮発SRフリップフロップ回路(Set Reset flip-flop)を応用することにより不揮発性を実現している。
米国特許第4、809、225号公報 米国特許第4、974、204号公報 米国特許第5、198、706号公報 特許第3、121、862号公報 特開2003−60498号公報
上述のような不揮発性フリップフロップ回路には、強誘電体キャパシタの書き込みや読み出しに用いるプレート線に強誘電体キャパシタが接続される。図Xは、従来技術に係る不揮発性フリップフロップ回路の回路構成を示す図である。図Xに示されるように、従来技術に係る不揮発性フリップフロップ回路は、NAND素子、強誘電体キャパシタ及び駆動回路を備えている。駆動回路は、プレート線によって強誘電体キャパシタに接続されている。
不揮発性フリップフロップ回路は、電源遮断時には、駆動回路によって強誘電体キャパシタに書き込み電圧を印加してNAND素子の出力状態を記憶させる。また、強誘電体キャパシタからデータを読み出す際には、駆動回路が強誘電体キャパシタに読み出し電圧を印加する。
周知の通り強誘電体キャパシタは比誘電率が高く、プレート線の負荷容量が大きなものとなる。このため、駆動回路自体も大規模化せざるを得ず、通常、半導体チップのチップ面積の4分の1程度にもなっている。
これに対して、プレート線の不可容量を軽減するために分離回路をプレート線と強誘電体キャパシタの間に挿入しても、メモリセルが多数に上る場合にはスイッチやその分離回路制御線などが膨大となり、回路規模を削減することができない。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、フリップフロップ回路と強誘電体キャパシタとからなる半導体記憶装置であって、より回路規模が削減された半導体記憶装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る半導体記憶装置は、2つの2入力NANDゲートを含むSRフリップフロップ回路を備える半導体記憶装置であって、2つの強誘電体キャパシタと2つのスイッチとを備え、第1のNANDゲートの出力端子は第2のNANDゲートの一方の入力端子に第1の強誘電体キャパシタを介して接続され、第2のNANDゲートの出力端子は第1のNANDゲートの一方の入力端子に第2の強誘電体キャパシタを介して接続され、前記第1の強誘電体キャパシタには第1のスイッチが並列に接続され、前記第2の強誘電体キャパシタには第2のスイッチが並列に接続されていることを特徴とする。
このようにすれば、フリップフロップ回路と強誘電体キャパシタとからなる半導体記憶装置の回路規模を削減することができる。
また、本発明に係る半導体記憶装置は、2つの2入力NANDゲートを含むSRフリップフロップ回路を備える半導体記憶装置であって、スイッチと強誘電体キャパシタとを直列に接続した直列回路を偶数個と、第1のNANDゲートの出力端子と第2のNANDゲートの一方の入力端子とを接続する第1のスイッチと、第2のNANDゲートの出力端子と第1のNANDゲートの一方の入力端子とを接続する第2のスイッチとを備え、前記偶数個の直列回路のうち半数は前記第1のスイッチに並列に接続され、前記偶数個の直列回路の他の半数は前記第2のスイッチに並列に接続されていることを特徴とする。
このようにすれば、複数の情報を不揮発に格納できるため高速に揮発メモリ部に情報を再生することが可能である。
また、本発明に係る半導体記憶装置は、2つの2入力NANDゲートを含むSRフリップフロップ回路を備える半導体記憶装置であって、複数の強誘電体キャパシタを直列に接続した第1の直列回路と、前記第1の直列回路に含まれる強誘電体キャパシタと同数の強誘電体キャパシタを直列に接続した第2の直列回路と、前記第1の直列回路と前記第2の直列回路とに含まれる強誘電体キャパシタの総数と同数のスイッチとを備え、第1のNANDゲートの出力端子は第2のNANDゲートの一方の入力端子に第1の直列回路を介して接続され、第2のNANDゲートの出力端子は第1のNANDゲートの一方の入力端子に第2の直列回路を介して接続され、前記スイッチはそれぞれが前記第1の直列回路と前記第2の直列回路とに含まれる強誘電体キャパシタの各個に並列に接続されていることを特徴とする。
このようにすれば、メモリアクセス時に2個のNANDゲートをセンスアンプとして用いるので、駆動回路とプレート線が必要なくなり回路規模が小さくすることが可能である。このようにすることで複数の情報を不揮発に格納できるため高速に揮発メモリ部に情報を再生することが可能である。
また、本発明に係る半導体記憶装置は、前記2つのNANDゲートの出力端子のうち他方のNANDゲートの入力端子に接続されている方の出力端子は、スイッチを介して互いに接続されていることを特徴とする。
このようにすることで、浮動接点の電位を等しくする効果を生むため、安定した読み出しが可能になる。
また、本発明に係るデータ書き込みは、2つの2入力NANDゲートを含むSRフリップフロップ回路を備え、第1のNANDゲートの出力端子は第2のNANDゲートの一方の入力端子に第1の強誘電体キャパシタを介して接続され、第2のNANDゲートの出力端子は第1のNANDゲートの一方の入力端子に第2の強誘電体キャパシタを介して接続され、前記第1の強誘電体キャパシタには第1のスイッチが並列に接続され、前記第2の強誘電体キャパシタには第2のスイッチが並列に接続されている半導体記憶装置にデータを書き込むデータ書き込み方法であって、前記2つのNANDゲートの出力レベルが略同一となるように前記NANDゲートに信号を入力する出力レベル調整ステップと、前記NANDゲートの出力レベルを分極状態として記憶すべき強誘電体キャパシタに並列に接続されているスイッチを非導通状態とする強誘電体キャパシタ選択ステップと、NANDゲートの電源電圧を変化させることによって、前記強誘電体キャパシタに前記出力レベルを記憶させる記憶ステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明に係るデータ読み出し方法は、2つの2入力NANDゲートを含むSRフリップフロップ回路を備え、第1のNANDゲートの出力端子は第2のNANDゲートの一方の入力端子に第1の強誘電体キャパシタを介して接続され、第2のNANDゲートの出力端子は第1のNANDゲートの一方の入力端子に第2の強誘電体キャパシタを介して接続され、前記第1の強誘電体キャパシタには第1のスイッチが並列に接続され、前記第2の強誘電体キャパシタには第2のスイッチが並列に接続されている半導体記憶装置からデータを読み出すデータ読み出し方法であって、前記2つのNANDゲートの出力レベルが略同一となるように前記NANDゲートに信号を入力する出力レベル調整ステップと、分極状態として記憶しているデータを読み出されるべき強誘電体キャパシタに並列に接続されているスイッチを非導通状態とする強誘電体キャパシタ選択ステップと、NANDゲートの電源電圧を与えることによって、強誘電体キャパシタの分極状態に応じたレベルの出力信号をNANDゲートに出力させる出力ステップとを含むことを特徴とする。
このようにすれば、記憶保持素子とセンスアンプ機能をひとつの回路で達成でき、回路規模増加を抑えることが可能である。
また、本発明に係る半導体装置は、2つの2入力NORゲートを含むSRフリップフロップ回路を備える半導体記憶装置であって、2つの強誘電体キャパシタと2つのスイッチとを備え、第1のNORゲートの出力端子は第2のNORゲートの一方の入力端子に第1の強誘電体キャパシタを介して接続され、第2のNORゲートの出力端子は第1のNORゲートの一方の入力端子に第2の強誘電体キャパシタを介して接続され、前記第1の強誘電体キャパシタには第1のスイッチが並列に接続され、前記第2の強誘電体キャパシタには第2のスイッチが並列に接続されていることを特徴とする。
また、本発明に係る半導体装置は、2つの2入力NORゲートを含むSRフリップフロップ回路を備える半導体記憶装置であって、スイッチと強誘電体キャパシタとを直列に接続した直列回路を偶数個と、第1のNORゲートの出力端子と第2のNORゲートの一方の入力端子とを接続する第1のスイッチと、第2のNORゲートの出力端子と第1のNORゲートの一方の入力端子とを接続する第2のスイッチとを備え、前記偶数個の直列回路のうち半数は前記第1のスイッチに並列に接続され、前記偶数個の直列回路の他の半数は前記第2のスイッチに並列に接続されていることを特徴とする。
このようにすれば、複数の情報を不揮発に格納できるため高速に揮発メモリ部に情報を再生することが可能である。
また、本発明に係る半導体装置は、2つの2入力NORゲートを含むSRフリップフロップ回路を備える半導体記憶装置であって、複数の強誘電体キャパシタを直列に接続した第1の直列回路と、前記第1の直列回路に含まれる強誘電体キャパシタと同数の強誘電体キャパシタを直列に接続した第2の直列回路と、前記第1の直列回路と前記第2の直列回路とに含まれる強誘電体キャパシタの総数と同数のスイッチとを備え、第1のNORゲートの出力端子は第2のNORゲートの一方の入力端子に第1の直列回路を介して接続され、第2のNORゲートの出力端子は第1のNORゲートの一方の入力端子に第2の直列回路を介して接続され、前記スイッチはそれぞれが前記第1の直列回路と前記第2の直列回路とに含まれる強誘電体キャパシタの各個に並列に接続されていることを特徴とする。
このようにすれば、複数の情報を不揮発に格納できるため高速に揮発メモリ部に情報を再生することが可能である。このようにすることで複数の情報を不揮発に格納できるため高速に揮発メモリ部に情報を再生することが可能である。
また、本発明に係る半導体記憶装置は、前記2つのNORゲートの出力端子のうち他方のNORゲートの入力端子に接続されている方の出力端子は、スイッチを介して互いに接続されていることを特徴とする。
このようにすれば、浮動接点の電位を等しくする効果を生むため、安定した読み出しが可能になる。
また、本発明に係るデータ書き込み方法は、2つの2入力NORゲートを含むSRフリップフロップ回路を備え、第1のNORゲートの出力端子は第2のNORゲートの一方の入力端子に第1の強誘電体キャパシタを介して接続され、第2のNORゲートの出力端子は第1のNORゲートの一方の入力端子に第2の強誘電体キャパシタを介して接続され、前記第1の強誘電体キャパシタには第1のスイッチが並列に接続され、前記第2の強誘電体キャパシタには第2のスイッチが並列に接続されている半導体記憶装置にデータを書き込むデータ書き込み方法であって、前記2つのNORゲートの出力レベルが略同一となるように前記NORゲートに信号を入力する出力レベル調整ステップと、前記NORゲートの出力レベルを分極状態として記憶すべき強誘電体キャパシタに並列に接続されているスイッチを非導通状態とする強誘電体キャパシタ選択ステップと、NORゲートの電源電圧を変化させることによって、前記強誘電体キャパシタに前記出力レベルを記憶させる記憶ステップとを含むことを特徴とする。
このようにすれば、特別な駆動回路が不要になり、回路規模が縮小できる。
また、本発明に係るデータ読み出し方法は、2つの2入力NORゲートを含むSRフリップフロップ回路を備え、第1のNORゲートの出力端子は第2のNORゲートの一方の入力端子に第1の強誘電体キャパシタを介して接続され、第2のNORゲートの出力端子は第1のNORゲートの一方の入力端子に第2の強誘電体キャパシタを介して接続され、前記第1の強誘電体キャパシタには第1のスイッチが並列に接続され、前記第2の強誘電体キャパシタには第2のスイッチが並列に接続されている半導体記憶装置からデータを読み出すデータ読み出し方法であって、前記2つのNORゲートの出力レベルが略同一となるように前記NORゲートに信号を入力する出力レベル調整ステップと、分極状態として記憶しているデータを読み出されるべき強誘電体キャパシタに並列に接続されているスイッチを非導通状態とする強誘電体キャパシタ選択ステップと、NORゲートの電源電圧を与えることによって、強誘電体キャパシタの分極状態に応じたレベルの出力信号をNORゲートに出力させる出力ステップとを含むことを特徴とする。
このようにすれば、特別な駆動回路が不要になり、回路規模が縮小できる。
以上のように本発明によれば、順序回路の基本素子であるSRフリップフロップを、電源を遮断しても情報が失われることがない不揮発性メモリとすることができる。
また、強誘電体キャパシタをフリップフロップ回路内に組み込むことで、従来は必要でとされていた駆動回路が不要になるので、回路規模を削減することができ、高集積化が可能となる。
また、データ読み出し時においては、クロスカップルされたセンスアンプの役割をフリップフロップ自身が行うので、基本セルはセンスアンプとしても機能することができる。
更に、従来技術で外部からの制御信号を入力するために配線が必要だが、内部回路に印加する電源電圧の値を変動させることで、強誘電体キャパシタにデータを書き込んだり、強誘電体キャパシタからデータを読み出したりすることができる。
また、クロスカップル部を短絡するスイッチを接続するので、読み出し時にはクロスカップル部を等電位にすることができ、読み出し精度を向上させることができる。
また、ひとつのSRフリップフロップ回路について複数のデータを記憶しておきたい場合も、そのための駆動回路を増加させる必要がなく、強誘電体キャパシタを追加するだけでかかる要請に応えることができる。
以下、本発明に係る半導体記憶装置、データ書き込み方法及びデータ読み出し方法の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1] 第1の実施の形態
本実施の形態に係る半導体記憶装置は、SRフリップフロップ回路を応用した記憶装置であって、通常は論理回路として高速に動作する一方、外部から制御信号を受け付けて電圧状態を記憶する。
[1−1] 回路構成
図1は、本実施の形態に係る半導体記憶装置の回路構成を示す回路図である。図1に示されるように、半導体記憶装置1は、NANDゲート101、102、強誘電体キャパシタ103、104、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor。以下、単に「スイッチ」という。)105、106を備えている。
NANDゲート101、102はいずれも2入力1出力のNANDゲートである。図2は、NANDゲート101内部の回路構成を示す回路図である。NANDゲート102もNANDゲート101と同様の回路構成を備えているので、NANDゲート101の説明を以ってNANDゲート102の説明に代える。
図2に示されるように、NANDゲート101は、p型MOSFET101a、101bとn型MOSFET101c、101dとから成っている。p型MOSFET101a、101bには、ウェル電位として電源電圧Vdd、また、ソース電位として可変電圧Vdd1がそれぞれ印加されている。n型MOSFET101c、101dには、基盤電位として固定の接地電圧Vssが、また、ソース電位として可変電圧Vss1がそれぞれ印加されている。
さて、図1に戻って、NANDゲート101の一方の入力端子には反転セット入力/Sが入力されている。NANDゲート101の他方の入力端子は、接点F1を介して、強誘電体キャパシタ103に接続されている。NANDゲート101の出力端子からは出力Qが出力される。また、NANDゲート101の出力端子は強誘電体キャパシタ104に接続されている。
NANDゲート102の一方の入力端子には反転リセット入力/Rが入力されている。NANDゲート102の他方の入力端子は、接点F2を介して、強誘電体キャパシタ104の電極であって、NANDゲート101が接続されていない方の電極に接続されている。NANDゲート102の出力端子は出力/Qが出力される。また、NANDゲート102の出力端子は、強誘電体キャパシタ103の電極であって、NANDゲート101が接続されていない方の電極に接続されている。
強誘電体キャパシタ103にはスイッチ105が並列に接続されている。また、強誘電体キャパシタ104にはスイッチ106がやはり並列に接続されている。制御信号Ctrl1によってスイッチ105、106がON状態とされると、強誘電体キャパシタ103、104の両端がそれぞれ短絡されるので、半導体記憶装置1は論理回路、即ち通常のSRフリップフロップ回路として動作する。すなわち、論理回路として動作する場合には、強誘電体キャパシタ103、104に電圧が印加されないので、強誘電体キャパシタ103、104の疲労を軽減して寿命をその延長することができる。
[1−2] 半導体記憶装置1の動作
次に、半導体記憶装置1の動作について説明する。半導体記憶装置1は、3種類の動作モードを有している。すなわち、ノーマルモード、ライトモード及びリロードモードである。ノーマルモードは通常のSRフリップフロップ回路として動作する動作モードである。ライトモードは半導体記憶装置1の出力Q、/Qの電圧値を強誘電体キャパシタ103、104に分極情報として書き込む動作モードである。リロードモードは強誘電体キャパシタ103、104の分極情報を半導体記憶装置1の出力端子の電圧値として出力させる動作モードである。
(1) ノーマルモード
半導体記憶装置1は、制御信号Ctrl1によってスイッチ105、106がON状態とされるとノーマルモードとなる。ノーマルモードにおいては、上述のように、半導体記憶装置1は通常のSRフリップフロップ回路として動作する。従って、半導体記憶装置1の反転セット入力/S、反転リセット入力/Rには相補的な電圧が入力される。
なお、スイッチ105、106がn型MOSFETである場合、ドレイン電圧とゲート電圧が同電位ならば、ソースとドレインとの間の電圧がMOSFETの閾値電圧値分降圧する。これに対して、ゲート電位を適宜、昇圧させれば、かかる閾値電圧降下を解消して、スイッチ105、106に所望の動作をさせることができる。
(2) ライトモード
次に、ライトモードについて説明する。
図3は、半導体記憶装置1がノーマルモードにおける出力Q、/Qを記憶するために行う、ライトモードにおける電圧状態の遷移を表わすタイミングチャートであって、特に、ノーマルモードにおいて、反転セット入力/S、制御信号Ctrl1、可変電圧Vdd1、出力/Q及び接点F1の電圧状態が電源電圧(以下、単に「H」という。)であり、反転リセット入力/R、可変電圧Vss1、出力Q及び接点F2の電圧状態が接地電圧(以下、単に「L」という。)である場合に関する。
さて、ノーマルモードからライトモードへ遷移するに際して、先ず、制御信号Ctrl1がLに降圧される。これにより、スイッチ105、106がOFF状態とされるので、接点F1、F2は元の電圧状態を保ったまま、出力Q、/Q等から絶縁され、浮動接点となる。
次に、反転セット入力/Sと反転リセット入力/Rとの電圧状態がいずれもLとされて、NANDゲート101、102の出力Q、/Qの電圧状態がいずれもHとなる。すると、強誘電体キャパシタ104の一方の電極がH(Q)となり、他方の電極がL(F2)となって、両電極間に電位差が生じる。これによって、分極反転を生起させるに足る電圧が強誘電体キャパシタ104に印加される。
その後、NANDゲート101、102のp型MOSFET101a、101bに印加されている可変電圧Vdd1の電圧状態がLとされると共に、n型MOSFET101c、101dに印加されている可変電圧Vss1の電圧状態がHとされて、出力Q、/Qの電圧状態がいずれもLとなる。すると、強誘電体キャパシタ103の一方の電極がL(/Q)となり、他方の電極がH(F1)となって、両電極間に電位差が生じる。これによって、分極反転を生起させるに足る電圧が強誘電体キャパシタ103に印加される。
以上のようにして、相補な分極反転を2個の強誘電体キャパシタに誘起して、出力Q、/Qを記憶する。
(3) リロードモード
次に、強誘電体キャパシタ103、104から分極情報を読み出すリロードモードについて説明する。図4は、リロードモードにおいて、強誘電体キャパシタ103、104から分極情報を読み出す際のタイミングチャートである。
図4に示されるように、先ず、制御信号Ctrl1の電圧状態をHとして、スイッチ105、106をON状態とすると共に、反転セット入力/S、反転リセット入力/R及び可変電圧Vdd1の電圧状態をいずれもLとする。すると、出力Q、/Qの電圧状態がいずれもLとなる。また、接点F1、F2はいずれも浮動接点となる。
次に、制御信号Ctrl1の電圧状態をLとして、スイッチ105、106をOFF状態とした後、反転セット入力/Sと反転リセット入力/Rとの電圧状態を何れもHとする。すると、出力Q、/Qの電圧状態がいずれもHとなる。また、強誘電体キャパシタ103、104に記憶されている分極値に応じて強誘電体キャパシタ103、104の静電容量が異なっているため、浮動接点F1、F2間に電位差が生じる。
この状態で、可変電圧Vdd1の電圧状態をHとすると、NANDゲートがセンスアンプとして動作して、浮動接点F1、F2間の電位差を電源電圧レベルの振幅に増幅する。その後、制御信号Ctrl1の電圧状態をHとして、スイッチ105、106をONし、強誘電体キャパシタ103、104を短絡して、ノーマルモードに遷移する。
[1−3] 強誘電体キャパシタ103、104に印加する電圧値
半導体記憶装置1が記憶装置として初期の機能を果たすためには、強誘電体キャパシタ103、104に正しく分極反転を生起させなければならない。
図5は、強誘電体キャパシタの印加電圧と分極量の関係を示すグラフである。図5に示されるように、強誘電体キャパシタに印加する電圧値が2Vc以上と、抗電圧Vcに対して2倍以上とすれば、正しく分極反転を生起させるに足ることが分かる。また、強誘電体キャパシタに印加する電圧値が3Vc以上と、高電圧Vcの3倍以上とすれば、分極反転を10年間以上に亘って保持するために十分である。
また、強誘電体キャパシタを十分分極反転させる別の方法として、NANDゲートを構成するMOSFETゲートのゲート絶縁膜に対し誘電率の高い材料を複合的に用いるとしても良い。NANDゲートの絶縁膜の比誘電率と強誘電体膜の比誘電率はそれぞれ強誘電体が300程度、酸化シリコン膜は4程度と大きな差がある。この点に着目して、ゲート絶縁膜の全体または一部に高誘電率材料を用いれば、強誘電体膜に印加される電圧が増加するので、分極を反転させるために印加しなければならない外部電圧を下げることができる。
この他、強誘電体キャパシタを含む誘電率の高いキャパシタを接点F1、F2にそれぞれ並列に接続することによっても、強誘電体キャパシタを十分分極反転させることができる。
[1−4] 変形例
以上、本発明を第1の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1) 上記実施の形態においては、強誘電体キャパシタ103、104を短絡するスイッチ105、106としてMOSFETを用いるとしたが、これに代えてCMOSFET(Complementary Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)回路を用いるとしても良い。
図6は、本変形例に係る半導体記憶装置の回路構成を示す図である。図6に示されるように、本変形例に係る半導体記憶装置2は前記半導体記憶装置1と概ね同様の構成をとるが、CMOSFET207、208がそれぞれ強誘電体キャパシタ203、204と並列に接続されている点が相違している。CMOSFET207、208には制御信号Ctrl1をインバータ209にて反転した信号が入力されている。CMOSFET207、208のウェル電位は固定電位である電源電圧Vddに保たれている。
このようにすれば、ノーマルモードでの動作を高速化することができる。また、上記実施の形態においては、半導体記憶装置1の出力Q、/Qの電圧状態がHである場合、浮動接点F1、F2の電圧がスイッチ105、106の閾値電圧分降下してしまうので、そのゲート電位を昇圧する必要があるが、本変形例によれば、このような昇圧が不要となる。
(2) 上記変形例(1)に加えて更に次のようにしても良い。図7は、本変形例に係る半導体記憶装置の回路構成を示す図である。図7に示されるように、本変形例に係る半導体記憶装置3は前記半導体記憶装置2と概ね同様の構成をとるが、接点F1、F2にスイッチ310が接続されている点が相違している。
このようにすれば、リロードモードにおいて、先ず最初に制御信号Ctrl2の電圧状態をHとすることによって、浮動接点F1、F2を東電意図することができる。データの読み出しは接点F1、F2間の差分電圧を検出することによって行われるので、このように接点F1、F2を等電位化すれば、安定した読み出しを可能とすることができる。
[2] 第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る半導体記憶装置は複数組の強誘電体キャパシタを用いて複数ビットの情報を記憶する。以下においては、4組の強誘電体キャパシタを用いる場合について説明するが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、一般にn組の強誘電体キャパシタを用いてnビットの情報を記憶することができ、4組の場合と同様の効果を得ることができる。
[2−1] 半導体記憶装置の構成
図8は、本実施の形態に係る半導体記憶装置の回路構成を示す図である。図8に示されるように、本実施の形態に係る半導体記憶装置4は、NANDゲート400、411、スイッチ401〜410及び強誘電体キャパシタ412〜419を備えている。スイッチ401〜408は、それぞれ強誘電体キャパシタ412〜419に直列に接続されている。
スイッチ401、403、405、407の強誘電体キャパシタに接続されていない方の端子は、接点F1を介してNAND400の入力端子に接続されている。また、スイッチ402、404、406、408の強誘電体キャパシタに接続されていない方の端子は、接点F2を介してNAND411の入力端子に接続されている。
強誘電体キャパシタ412、414、416、418のスイッチに接続されていない方の端子は、NANDゲート411の出力端子並びにスイッチ409に接続されている。また、強誘電体キャパシタ413、415、417、419のスイッチに接続されていない方の端子は、NANDゲート411の出力端子並びにスイッチ410接続されている。
スイッチ409の強誘電体キャパシタに接続されていない方の端子は、接点F1を介してNANDゲート400の入力端子に接続されている。また、スイッチ410の強誘電体キャパシタに接続されていない方の端子は、接点F2を介してNANDゲート411の入力端子に接続されている。
このような構成をとることにより、強誘電体キャパシタの組412と413、414と415、416と417、及び、418と419のそれぞれに相補な分極状態をとらせることよって、各1ビットを記憶することができるので、合計4ビットの情報を記憶することができる。また、組毎に個別に情報を読み出すことができる。
[2−2] 半導体記憶装置の動作
次に、半導体記憶装置4の動作について説明する。半導体記憶装置4もまた半導体記憶装置1と同様にノーマルモード、ライトモード及びリロードモードの3つの動作モードを有している。以下、動作モード毎に半導体記憶装置4の動作について説明する。
(1) ノーマルモード
ノーマルモードは、半導体記憶装置4を通常のSRフリップフロップ回路として動作させる動作モードである。ノーマルモードにおいては、端子Normalの電圧状態がHとされスイッチ409、410がON状態とされる一方、端子N1〜N4の電圧状態がLとされてスイッチ401〜408がOFF状態とされる。この場合において、反転セット入力/S、反転リセット入力/Rには互いに相補な電圧が印加される。
なお、スイッチ409、410がn型MOSFETである場合、ドレイン電圧とゲート電圧が同電位であれば、ソース、ドレイン間電圧がMOSFETの閾値電圧分降下する。これに対して、端子Normalであるゲート電位を昇圧することで、閾値電圧降下なくスイッチ409、410を動作させることができる。
(2) ライトモード
ライトモードはSRフリップフロップの出力の電圧値を強誘電体キャパシタの分極情報として書き込むモードである。ここでは、強誘電体キャパシタ412、413に情報を書き込む場合を例にとって説明する。図9は、ライトモードにおける半導体記憶装置4の動作を示すタイミングチャートである。
図9に示されるように、先ず、ノーマルモードからライトモードへ遷移するために、端子NormalをLとする。この状態で端子N1をHとすることによって、強誘電体キャパシタ412、413に接続されているスイッチ401、402のみをONし、他のスイッチはOFFのままとする。
そして、反転セット端子/Sと反転リセット端子/RをLとする。これにより、NANDゲート400、411の出力Q、/Qが共にHとなる。一方、浮動接点F2はLであるので、強誘電体キャパシタ413の端子間に電位差が生じ分極反転が起こる。
次に、Vdd1をLとし、Vss1をHとして、NANDゲート400、411の出力Q、/Qを降圧する。これによって、浮動接点F1、F2が降圧されるので、強誘電体キャパシタ412の端子間に電位差が生じ分極反転が起こる。
このようにして、複数のキャパシタの中の特定のキャパシタに分極反転を起こさせて情報を記録する。
なお、前記[1−3]に記載の技術は、本変形例に対しても有効である。
(3) リロードモード
リロードモードとは複数ある強誘電体キャパシタの中から特定のキャパシタの分極情報を出力端子の電圧情報として読み出す動作モードである。ここでは、強誘電体キャパシタ412、413から情報を読み出す場合を例にとって説明する。図10は、リロードモードにおける半導体記憶装置4の動作を表わすタイミングチャートである。
図10に示されるように、情報を読み出すにあたっては、先ず、端子NormalをLとする。次に、端子N1をHとして、スイッチ401、402をONする。このとき、他のスイッチはOFFのままである。これにより、NANDゲート400、411の出力Q、/Qと接点F1、F2との間に強誘電体キャパシタ412、413のみが直列に接続されている状態となる。
次に、反転セット端子/Sと反転リセット端子/Rとを共にLとする。そうすることにより、出力端子Q、/Qが共に昇圧される。すると、強誘電体キャパシタ412、413の分極状態に応じて接点F1、F2に異なる電位が現れ、NANDゲート400、411に異なる電位が印加される。
そして、Vdd1をHとする。これにより、NANDゲート400、411がセンスアンプとして動作して、接点F1、F2間の電位差が電源電圧レベルの振幅に増幅される。
NANDゲート400、411の出力電圧Q、/Qが安定した後、端子NormalをHとして、ノーマルモードに復帰する。このようにすれば、複数ある強誘電体キャパシタのうちの特定の強誘電体キャパシタから分極情報を読み出すことができる。
[3] 第3の実施の形態
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る半導体記憶装置は、前記第1の実施の形態に係る半導体記憶装置1と概ね同様の構成を備えているが、情報を記憶する強誘電体キャパシタの組が複数個含まれている点において相違する。
なお、本実施の形態おいては、強誘電体キャパシタが4組含まれている場合を例にとって説明するが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、一般にn組の強誘電体キャパシタによりnビットの情報を記憶するとしても良い。上記第1の実施の形態はn=1の場合に相当する。
[3−1] 半導体記憶装置の構成
図11は、本実施の形態に係る半導体記憶装置の回路構成を示す図である。図11に示されるように、半導体記憶装置5は、NANDゲート501、502、強誘電体キャパシタ503〜510及びスイッチ511〜518を備えている。
強誘電体キャパシタ503、505、507、509は直列に接続されている。当該直列回路の強誘電体キャパシタ503側端は接点F1を介してNANDゲート501の入力端子に接続されている。当該直列回路の強誘電体キャパシタ509側端はNANDゲート502の出力端子に接続されている。また、強誘電体キャパシタ503、505、507、509にはそれぞれスイッチ511、513、515、517が並列に接続されている。
強誘電体キャパシタ504、506、508、510は直列に接続されている。当該直列回路の強誘電体キャパシタ504側端は接点F1を介してNANDゲート502の入力端子に接続されている。当該直列回路の強誘電体キャパシタ510側端はNANDゲート501の出力端子に接続されている。また、強誘電体キャパシタ504、506、508、510にはそれぞれスイッチ512、514、516、518が並列に接続されている。
スイッチ511、512には制御信号N1が入力され、ON/OFF状態が変更される。同様に、スイッチ513と514、515と516、及び、517と518にはそれぞれ制御信号N2、N3、N4が入力される。
このようにすれば、本発明の効果を維持しつつ、複数の情報を個別に書き込み、読み出すことができる。
[3−2] 半導体記憶装置5の動作
次に、半導体記憶装置5の動作について説明する。動作モードは他の実施の形態と同様にノーマルモード、ライトモード及びリロードモードの3種類である。
(1) ノーマルモード
ノーマルモードでは、スイッチ511〜518すべてがON状態とされ、半導体記憶装置5は通常のSRフリップフロップ回路として動作する。反転セット入力/S、反転リセット入力/Rには互いに相補な電圧が入力される。
なお、スイッチがn型MOSFETである場合、ドレイン電圧とゲート電圧が同電位だと、ソース、ドレイン間電圧がMOSFETの閾値電圧分降下してしまう。これに対して、スイッチのゲート電位を昇圧すれば、閾値電圧降下なくすことができる。
(2) ライトモード
ライトモードは、ノーマルモードにおける半導体記憶装置5の出力の電圧値を強誘電体キャパシタの分極情報として書き込むモードである。ここでは、強誘電体キャパシタ503、504に情報を書き込む場合を例にとって説明する。図12は、ライトモードにおける半導体記憶装置5の動作を示すタイミングチャートである。
図12に示されるように、先ず、端子N1をLとして、強誘電体キャパシタ503、504に接続されているスイッチ511、512をOFFし、他のスイッチはONのままとする。
続いて、反転セット端子/Sと反転リセット端子/RをLとする。これにより、NANDゲート501、502の出力Q、/Qが共にHとなる。一方、浮動接点F2はLであるので、強誘電体キャパシタ504の端子間に電位差が生じ分極反転が起こる。
次に、Vdd1をLとし、Vss1をHとして、NANDゲート501、502の出力Q、/QをLとする。これによって、浮動接点F1、F2が降圧されるので、強誘電体キャパシタ503の端子間に電位差が生じ分極反転が起こる。
このようにして、複数のキャパシタの中の特定のキャパシタに分極反転を起こさせて情報を記録する。
(3) リロードモード
リロードモードについて、強誘電体キャパシタ503、504から情報を読み出す場合を例にとって説明する。図13は、リロードモードにおける半導体記憶装置5の動作を表わすタイミングチャートである。
図13に示されるように、情報を読み出すにあたっては、先ず、制御信号N1をLとしてスイッチ511、512をOFFする。このとき、他のスイッチはONのままである。これにより、NANDゲート501、502の出力Q、/Qと接点F1、F2との間に強誘電体キャパシタ503、504のみが直列に接続されている状態となる。
次に、反転セット端子/Sと反転リセット端子/Rとを共にHとする。そうすることにより、出力端子Q、/Qが共に昇圧される。すると、強誘電体キャパシタ503、504の分極状態に応じて接点F1、F2に異なる電位が現れ、NANDゲート501、502に異なる電位が印加される。
そして、Vdd1をHとする。これにより、NANDゲート501、502がセンスアンプとして動作して、接点F1、F2間の電位差が電源電圧レベルの振幅に増幅される。
NANDゲート501、502の出力電圧Q、/Qが安定した後、制御信号N1をHとして、ノーマルモードに復帰する。このようにすれば、複数ある強誘電体キャパシタのうちの特定の強誘電体キャパシタから分極情報を読み出すことができる。
なお、前記[1−3]に記載の技術は、本変形例に対しても有効である。
[4] 第4の実施の形態
本実施の形態に係る半導体記憶装置は、前記第1の実施の形態に係る半導体記憶装置と概ね同様の構成を備える一方、NANDゲートに代えてNORゲートを用いる点で相違している。
[4−1] 半導体記憶装置の構成
図14は、本実施の形態に係る半導体記憶装置の回路構成を示す図である。図14に示されるように、本実施の形態に係る半導体記憶装置6は、NORゲート601、602、強誘電体キャパシタ603、604及びスイッチ605、606を備えており、図1に示した半導体記憶装置1のNANDゲート101、102をそれぞれNORゲート601、602にて置き換えた回路構成をとっている。また、NORゲート601の一方の入力端子はリセット入力とされ、NORゲート602の一方の入力端子はセット入力とされる。
図15は、NORゲート601の内部構成を示す回路図である。NORゲート602も同様の内部構成を備えている。さて、図15に示されるように、NORゲート601はp型MOSFET6010、6011とn型MOSFET6012、6013とを備えている。p型MOSFET6010、6011にはウェル電位として固定の電源電圧Vddが印加されており、ソース電位として可変電圧Vdd1が印加されている。n型MOSFET6012、6013には基盤電位として固定の接地電圧Vssが印加され、ソース電位として可変電圧Vss1が印加されている。
さて、図14に戻って、制御信号Ctrl1がHとされ、スイッチ605、606がONされると、半導体記憶装置6はSRフリップフロップ回路として動作する。このように、論理回路として動作する際には、強誘電体キャパシタ603、604に電圧が印加されないので疲労が軽減され、強誘電体キャパシタ603、604の延命を図ることができる。
[4−2] 半導体記憶装置6の動作
半導体記憶装置6もまたノーマルモード、ライトモード及びリロードモードの3つの動作モードを有する。
(1) ノーマルモード
ノーマルモードは、スイッチ605、606がONされ、強誘電体キャパシタ603、604の両端が短絡されて、SRフリップフロップとして動作する動作モードである。ノーマルモードでは、リセット入力R、セット入力Sとして互いに相補な電圧を入力される。
なお、スイッチ605、606がn型MOSFETである場合、ドレイン電圧とゲート電圧が同電位であれば、ソース、ドレイン間電圧がMOSFETの閾値電圧分降下してしまう。これに対して、ゲート電位を昇圧すれば、閾値電圧降下なくスイッチ605、606を動作させることができる。
(2) ライトモード
ライトモードは、半導体記憶装置6の出力の電圧値を強誘電体キャパシタの分極情報として書き込むモードである。
図16は、ライトモードにおける半導体記憶装置6の動作を表わすタイミングチャートである。図16に示されるように、ライトモードでは先ず制御信号Ctrl1がLとされ、スイッチ605、606がOFFされる。この間、接点F1、F2は元の電圧状態を維持する。
次に、セット入力Sとリセット入力RとをHとして、出力Q、/QをLとする。これにより、接点F2と出力Qとの間に電位差が生じ、強誘電体キャパシタ604が分極反転される。そして、電源電圧VddがLとされ、電源電圧Vss1がHとされることによって、出力Q、/QがHとされる。これによって、接点F1と出力/Qとの間に電位差が生じ、強誘電体キャパシタ603が分極反転される。このようにすれば、出力電位に対応した相補な分極反転を2個の強誘電体キャパシタに誘起することができる。
なお、この場合も、強誘電体キャパシタに印加する電圧値が2Vc以上と、抗電圧Vcに対して2倍以上とすれば、正しく分極反転を生起させるに足ることが分かる。また、強誘電体キャパシタに印加する電圧値が3Vc以上と、高電圧Vcの3倍以上とすれば、分極反転を10年間以上に亘って保持するために十分である。
また、強誘電体キャパシタに電圧を十分印加させる方法として、NORゲートを構成するMOSFETゲートのゲート絶縁膜に対し誘電率の高い材料を複合的に用いるとしても良い。NORゲートの絶縁膜の比誘電率と強誘電体膜の比誘電率は酸化シリコンでは強誘電体が300程度、酸化シリコン膜は4程度と大きな差がある。この点に着目して、ゲート絶縁膜の全体または一部に高誘電率材料を用いれば、強誘電体膜に印加される電圧が増加するので、分極を反転させるために印加しなければならない外部電圧を下げることができる。
この他、強誘電体キャパシタを含む誘電率の高いキャパシタを接点F1、F2にそれぞれ並列に接続することによっても、強誘電体キャパシタを十分分極反転させることができる。
(3) リロードモード
次に、強誘電体キャパシタ606、606から情報を読み出すリロードモードについて説明する。図17は、リロードモードにおける半導体記憶装置6の動作を表わすタイミングチャートである。
図17に示されるように、先ず、制御信号CtrlをHとしてセット入力Sとリセット入力RとをHとした後、制御信号CtrlをLとして接点F1、F2を浮動接点とする。この状態で、電源電圧Vss1をHとすると、強誘電体キャパシタ603、604の分極状態に応じて接点F1、F2に電位差が生じる。次に、セット入力Sとリセット入力RとをLとした後、Vss1をLとする。これによって、NORゲートがセンスアンプとして動作して、接点F1、F2の電位差を電源電圧レベルの振幅に増幅する。その後、制御信号CtrlをHとして強誘電体キャパシタを短絡し、ノーマルモードに遷移する。
[4−3] 変形例
本実施の形態の変形例について説明する。
(1) 本実施の形態においては、強誘電体キャパシタ603、604を短絡するスイッチとしてMOSFETを用いるとしたが、これに加えてCMOSFETを用いるとしても良い。図18は、本変形例に係る半導体記憶装置の構成を示す図である。図18に示されるように、半導体記憶装置7は、本実施の形態に係る半導体記憶装置6に対して、スイッチ605、606のそれぞれと直列にCMOSFET707、708が接続され、また、これらCMOSFETには制御信号Ctrl1をインバータ709にて反転した信号が入力される構成となっている。また、図示しないが、CMOSFET707、708のウェル電位は固定電位である電源電圧Vddにそれぞれ接続されている。
このようにすれば、ノーマルモードでの高速動作が可能になる。また、本実施例では出力Q、/QがHのとき浮動接点F1、F2の電圧が閾値電圧分降下してしまうためゲート電位を昇圧する必要があるが、本変形例のような構成にすればゲート電位への昇圧が不要になる。
(2) 本実施の形態に係る半導体記憶装置は、上記変形例(1)の半導体記憶装置に対して接点F1、F2を短絡するスイッチを追加した構成を備えている。図19は、本変形例に係る半導体記憶装置の構成を示す図である。図19に示されるように、半導体記憶装置8は、接点F1と接点F2とをMOSFETスイッチ810にて接続した構成となっている。このようにすれば、リロードモード時には上述した動作に先駆けて制御信号Ctrl2がHとされることによって、スイッチ810がON状態とされ、二つの浮動接点F1、F2を等電位にすることができる。接点F1、F2の差分電圧がセンス時に必要となってくるので、F1、F2を等電位化することにより安定した読み出しができる。
[5] 第5の実施の形態
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る半導体記憶装置は複数組の強誘電体キャパシタを用いて複数ビットの情報を記憶する。以下においては、4組の強誘電体キャパシタを用いる場合について説明するが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、一般にn組の強誘電体キャパシタを用いてnビットの情報を記憶することができ、4組の場合と同様の効果を得ることができる。
[5−1] 半導体記憶装置の構成
図20は、本実施の形態に係る半導体記憶装置の回路構成を示す図である。図20に示されるように、本実施の形態に係る半導体記憶装置9は、NORゲート900、911、スイッチ901〜910及び強誘電体キャパシタ912〜919を備えている。スイッチ901〜908は、それぞれ強誘電体キャパシタ912〜919に直列に接続されている。
スイッチ901、903、905、907の強誘電体キャパシタに接続されていない方の端子は、接点F1を介してNOR900の入力端子に接続されている。また、スイッチ902、904、906、908の強誘電体キャパシタに接続されていない方の端子は、接点F2を介してNOR911の入力端子に接続されている。
強誘電体キャパシタ912、919、916、918のスイッチに接続されていない方の端子は、NORゲート911の出力端子並びにスイッチ909に接続されている。また、強誘電体キャパシタ913、915、917、919のスイッチに接続されていない方の端子は、NORゲート911の出力端子並びにスイッチ910接続されている。
スイッチ909の強誘電体キャパシタに接続されていない方の端子は、接点F1を介してNORゲート900の入力端子に接続されている。また、スイッチ910の強誘電体キャパシタに接続されていない方の端子は、接点F2を介してNORゲート911の入力端子に接続されている。
このような構成をとることにより、強誘電体キャパシタの組912と913、914と915、916と917、及び、918と919のそれぞれに相補な分極状態をとらせることよって、各1ビットを記憶することができるので、合計4ビットの情報を記憶することができる。また、組毎に個別に情報を読み出すことができる。
[5−2] 半導体記憶装置の動作
次に、半導体記憶装置9の動作について説明する。半導体記憶装置9もまた半導体記憶装置1と同様にノーマルモード、ライトモード及びリロードモードの3つの動作モードを有している。以下、動作モード毎に半導体記憶装置9の動作について説明する。
(1) ノーマルモード
ノーマルモードは、半導体記憶装置9を通常のSRフリップフロップ回路として動作させる動作モードである。ノーマルモードにおいては、端子Normalの電圧状態がHとされスイッチ909、910がON状態とされる一方、端子N1〜N4の電圧状態がLとされてスイッチ901〜908がOFF状態とされる。この場合において、セット入力S、リセット入力Rには互いに相補な電圧が印加される。
なお、スイッチ909、910がn型MOSFETである場合、ドレイン電圧とゲート電圧が同電位であれば、ソース、ドレイン間電圧がMOSFETの閾値電圧分降下する。これに対して、端子Normalであるゲート電位を昇圧することで、閾値電圧降下なくスイッチ909、910を動作させることができる。
(2) ライトモード
ライトモードはSRフリップフロップの出力の電圧値を強誘電体キャパシタの分極情報として書き込むモードである。ここでは、強誘電体キャパシタ912、913に情報を書き込む場合を例にとって説明する。図21は、ライトモードにおける半導体記憶装置9の動作を示すタイミングチャートである。
図21に示されるように、先ず、ノーマルモードからライトモードへ遷移するために、端子NormalをLとする。この状態で端子N1をHとすることによって、強誘電体キャパシタ912、913に接続されているスイッチ901、902のみをON状態とし、他のスイッチはOFF状態のままとする。
そして、セット端子Sとリセット端子RをHとする。これにより、NORゲート900、911の出力Q、/Qが共にLとなる。一方、浮動接点F1、F2はHであるので、強誘電体キャパシタ913の端子間に電位差が生じ分極反転が起こる。
次に、Vdd1をLとし、Vss1をHとして、NORゲート900、911の出力Q、/Qを昇圧する。これによって、Lとなっていた浮動接点F1、F2のいずれかとの間の強誘電体キャパシタの電位が上がり、分極反転を起こすことが出来る。このようにして、複数のキャパシタの中の特定のキャパシタに分極反転を起こさせて情報を記録する。なお、前記[1−3]に記載の技術は、本変形例に対しても有効である。
(3) リロードモード
リロードモードとは複数ある強誘電体キャパシタの中から特定のキャパシタの分極情報を出力端子の電圧情報として読み出す動作モードである。ここでは、強誘電体キャパシタ912、913から情報を読み出す場合を例にとって説明する。図22は、リロードモードにおける半導体記憶装置9の動作を表わすタイミングチャートである。
図22に示されるように、半導体記憶装置9から情報を読み出すにあたっては、先ず、端子NormalをLとする。次に、端子N1をHとして、スイッチ901、902をONする。このとき、他のスイッチはOFFのままである。これにより、NORゲート900、911の出力Q、/Qと接点F1、F2との間に強誘電体キャパシタ912、913のみが直列に接続されている状態となる。
次に、Vss1をHとし、Vdd1をLとする。これにより分極反転している極性の方向によって浮動接点F1、F2に現れる電位が異なり、2個のNORゲートに印加される電位が異なってくる。
次に、セット端子Sとリセット端子Rとを共にLとする。そうすることにより、出力端子Q、/Qが共に昇圧される。すると、強誘電体キャパシタ912、913の分極状態に応じて接点F1、F2に異なる電位が現れ、NORゲート900、911に異なる電位が印加される。
そして、Vdd1をHとする。これにより、NORゲート900、911がセンスアンプとして動作して、接点F1、F2間の電位差が電源電圧レベルの振幅に増幅される。
NORゲート900、911の出力電圧Q、/Qが安定した後、端子NormalをHとして、ノーマルモードに復帰する。このようにすれば、複数ある強誘電体キャパシタのうちの特定の強誘電体キャパシタから分極情報を読み出すことができる。
[6] 第6の実施の形態
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る半導体記憶装置は、前記第3の実施の形態に係る半導体記憶装置5と概ね同様の構成を備えているが、NANDゲートに代えてNORゲートを用いている点において相違する。
なお、本実施の形態おいては、強誘電体キャパシタが4組含まれている場合を例にとって説明するが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、一般にn組の強誘電体キャパシタによりnビットの情報を記憶するとしても良い。上記第4の実施の形態はn=1の場合に相当する。
[6−1] 半導体記憶装置の構成
図23は、本実施の形態に係る半導体記憶装置の回路構成を示す図である。図23に示されるように、半導体記憶装置10は、NORゲート1001、1002、強誘電体キャパシタ1003〜1010及びスイッチ1011〜1018を備えている。
強誘電体キャパシタ1003、1010、1007、1009は直列に接続されている。当該直列回路の強誘電体キャパシタ1003側端は接点F1を介してNORゲート1001の入力端子に接続されている。当該直列回路の強誘電体キャパシタ1009側端はNORゲート1002の出力端子に接続されている。また、強誘電体キャパシタ1003、1005、1007、1009にはそれぞれスイッチ1011、1013、1015、1017が並列に接続されている。
強誘電体キャパシタ1004、1006、1008、1010は直列に接続されている。当該直列回路の強誘電体キャパシタ1004側端は接点F1を介してNORゲート1002の入力端子に接続されている。当該直列回路の強誘電体キャパシタ1010側端はNORゲート1001の出力端子に接続されている。また、強誘電体キャパシタ1004、1006、1008、1010にはそれぞれスイッチ1012、1014、1016、1018が並列に接続されている。
スイッチ1011、1012には制御信号N1が入力され、ON/OFF状態が変更される。同様に、スイッチ1013と1014、1015と1016、及び、1017と1018にはそれぞれ制御信号N2、N3、N4が入力される。
このようにすれば、本発明の効果を維持しつつ、複数の情報を個別に書き込み、読み出すことができる。
[6−2] 半導体記憶装置10の動作
次に、半導体記憶装置10の動作について説明する。動作モードは他の実施の形態と同様にノーマルモード、ライトモード及びリロードモードの3種類である。
(1) ノーマルモード
ノーマルモードでは、スイッチ1011〜1018すべてがON状態とされ、半導体記憶装置10は通常のSRフリップフロップ回路として動作する。セット入力S、リセット入力Rには互いに相補な電圧が入力される。
なお、スイッチがn型MOSFETである場合、ドレイン電圧とゲート電圧が同電位だと、ソース、ドレイン間電圧がMOSFETの閾値電圧分降下してしまう。これに対して、スイッチのゲート電位を昇圧すれば、閾値電圧降下なくすことができる。
(2) ライトモード
ライトモードは、ノーマルモードにおける半導体記憶装置10の出力の電圧値を強誘電体キャパシタの分極情報として書き込むモードである。ここでは、強誘電体キャパシタ1003、1004に情報を書き込む場合を例にとって説明する。図24は、ライトモードにおける半導体記憶装置10の動作を示すタイミングチャートである。
図24に示されるように、先ず、端子N1をLとして、強誘電体キャパシタ1003、1004に接続されているスイッチ1011、1012をOFFし、他のスイッチはONのままとする。この状態において書き込み対象のスイッチ以外のキャパシタにつながるスイッチは電気的に短絡され、さらにF1、F2は浮動接点になっている。F1、F2は外部から電圧が供給されないがノーマルモード時の電位が維持されている状態である。
続いて、セット端子Sとリセット端子RとをHとする。これにより、NORゲート1001、1002の出力Q、/Qが共にLとなるので、強誘電体キャパシタ1004の端子間に電位差が生じ分極反転が起こる。次に、Vdd1をLとし、Vss1をHとして、NORゲート1001、1002の出力Q、/QをHとする。これによって、浮動接点F1、F2が昇圧されるので、強誘電体キャパシタ1003の端子間に電位差が生じ分極反転が起こる。このようにして、複数のキャパシタの中の特定のキャパシタに分極反転を起こさせて情報を記録する。
(3) リロードモード
リロードモードについて、強誘電体キャパシタ1003、1004から情報を読み出す場合を例にとって説明する。図25は、リロードモードにおける半導体記憶装置10の動作を表わすタイミングチャートである。
図25に示されるように、情報を読み出すにあたっては、先ず、制御信号N1をLとしてスイッチ1011、1012をOFFする。このとき、他のスイッチはONのままである。これにより、NORゲート1001、1002の出力Q、/Qと接点F1、F2との間に強誘電体キャパシタ1003、1004のみが直列に接続されている状態となる。
次に、セット端子Sとリセット端子Rとを共にHとする。そうすることにより、出力端子Q、/Qが共に昇圧される。すると、強誘電体キャパシタ1003、1004の分極状態に応じて接点F1、F2に異なる電位が現れ、NORゲート1001、1002に異なる電圧が印加される。
次に、セット端子S、リセット端子Rを共にLとした後、Vss1をLとする。これにより、NORゲートがセンスアンプとして動作して、接点F1、F2の電位差を電源電圧レベルの振幅に増幅する。このようにして、複数ある強誘電体キャパシタのうちの特定の強誘電体キャパシタから分極情報を読み出すことができる。なお、前記[1−3]に記載の技術は、本変形例に対しても有効である。
本発明に係る半導体記憶装置、そのデータ書き込み方法及びデータ読み出し方法は、かかる半導体記憶装置の回路規模を削減する技術として有用である。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の回路構成を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態に係るNANDゲート101内部の回路構成を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置1がノーマルモードにおける出力Q、/Qを記憶するために行う、ライトモードにおける電圧状態の遷移を表わすタイミングチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置1がリロードモードにおいて、強誘電体キャパシタ103、104から分極情報を読み出す際のタイミングチャートである。 強誘電体キャパシタの印加電圧と分極量の関係を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態の変形例(1)に係る半導体記憶装置の回路構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例(2)に係る半導体記憶装置の回路構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の回路構成を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体記憶装置のライトモードにおける動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体記憶装置のリロードモードにおける動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体記憶装置の回路構成を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体記憶装置のライトモードにおける動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体記憶装置のリロードモードにおける動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体記憶装置の回路構成を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体記憶装置を構成するNORゲート601の内部構成を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体記憶装置のライトモードにおける動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体記憶装置のリロードモードにおける動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第4の実施の形態の変形例(1)に係る半導体記憶装置の回路構成を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態の変形例(2)に係る半導体記憶装置の回路構成を示す回路図である。 本発明の第5の実施の形態に係る半導体記憶装置の回路構成を示す回路図である。 本発明の第5の実施の形態に係る半導体記憶装置のライトモードにおける動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第5の実施の形態に係る半導体記憶装置のリロードモードにおける動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第6の実施の形態に係る半導体記憶装置の回路構成を示す回路図である。 本発明の第6の実施の形態に係る半導体記憶装置のライトモードにおける動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第6の実施の形態に係る半導体記憶装置のリロードモードにおける動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10…………半導体記憶装置
101、102、201、202、301、302…NANDゲート
400、411、501、502………………………NANDゲート
103、104、203、204、303、304…強誘電体キャパシタ
412〜418、503〜510、603、604…強誘電体キャパシタ
703、704、803、804、912〜919…強誘電体キャパシタ
1003〜1010………………………………………強誘電体キャパシタ
105、106、101a〜101d、205………スイッチ
206、305、306、310、401〜410…スイッチ
511〜518、605、606………………………スイッチ
601a〜601d、705、706、805………スイッチ
806、810、901〜910………………………スイッチ
1011〜1018………………………………………スイッチ
207、208、307、308、707、708…CMOSFET
807、808……………………………………………CMOSFET
209、309、709、809………………………インバータ
601、602、701、702、801、802…NORゲート
900、911、1001、1002…………………NORゲート

Claims (12)

  1. 2つの2入力NANDゲートを含むSRフリップフロップ回路を備える半導体記憶装置であって、
    2つの強誘電体キャパシタと2つのスイッチとを備え、
    第1のNANDゲートの出力端子は第2のNANDゲートの一方の入力端子に第1の強誘電体キャパシタを介して接続され、
    第2のNANDゲートの出力端子は第1のNANDゲートの一方の入力端子に第2の強誘電体キャパシタを介して接続され、
    前記第1の強誘電体キャパシタには第1のスイッチが並列に接続され、
    前記第2の強誘電体キャパシタには第2のスイッチが並列に接続されている
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 2つの2入力NANDゲートを含むSRフリップフロップ回路を備える半導体記憶装置であって、
    スイッチと強誘電体キャパシタとを直列に接続した直列回路を偶数個と、
    第1のNANDゲートの出力端子と第2のNANDゲートの一方の入力端子とを接続する第1のスイッチと、
    第2のNANDゲートの出力端子と第1のNANDゲートの一方の入力端子とを接続する第2のスイッチとを備え、
    前記偶数個の直列回路のうち半数は前記第1のスイッチに並列に接続され、
    前記偶数個の直列回路の他の半数は前記第2のスイッチに並列に接続されている
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 2つの2入力NANDゲートを含むSRフリップフロップ回路を備える半導体記憶装置であって、
    複数の強誘電体キャパシタを直列に接続した第1の直列回路と、
    前記第1の直列回路に含まれる強誘電体キャパシタと同数の強誘電体キャパシタを直列に接続した第2の直列回路と、
    前記第1の直列回路と前記第2の直列回路とに含まれる強誘電体キャパシタの総数と同数のスイッチとを備え、
    第1のNANDゲートの出力端子は第2のNANDゲートの一方の入力端子に第1の直列回路を介して接続され、
    第2のNANDゲートの出力端子は第1のNANDゲートの一方の入力端子に第2の直列回路を介して接続され、
    前記スイッチはそれぞれが前記第1の直列回路と前記第2の直列回路とに含まれる強誘電体キャパシタの各個に並列に接続されている
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 前記2つのNANDゲートの出力端子のうち他方のNANDゲートの入力端子に接続されている方の出力端子は、スイッチを介して互いに接続されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  5. 2つの2入力NANDゲートを含むSRフリップフロップ回路を備え、第1のNANDゲートの出力端子は第2のNANDゲートの一方の入力端子に第1の強誘電体キャパシタを介して接続され、第2のNANDゲートの出力端子は第1のNANDゲートの一方の入力端子に第2の強誘電体キャパシタを介して接続され、前記第1の強誘電体キャパシタには第1のスイッチが並列に接続され、前記第2の強誘電体キャパシタには第2のスイッチが並列に接続されている半導体記憶装置にデータを書き込むデータ書き込み方法であって、
    前記2つのNANDゲートの出力レベルが略同一となるように前記NANDゲートに信号を入力する出力レベル調整ステップと、
    前記NANDゲートの出力レベルを分極状態として記憶すべき強誘電体キャパシタに並列に接続されているスイッチを非導通状態とする強誘電体キャパシタ選択ステップと、
    NANDゲートの電源電圧を変化させることによって、前記強誘電体キャパシタに前記出力レベルを記憶させる記憶ステップと
    を含むことを特徴とするデータ書き込み方法。
  6. 2つの2入力NANDゲートを含むSRフリップフロップ回路を備え、第1のNANDゲートの出力端子は第2のNANDゲートの一方の入力端子に第1の強誘電体キャパシタを介して接続され、第2のNANDゲートの出力端子は第1のNANDゲートの一方の入力端子に第2の強誘電体キャパシタを介して接続され、前記第1の強誘電体キャパシタには第1のスイッチが並列に接続され、前記第2の強誘電体キャパシタには第2のスイッチが並列に接続されている半導体記憶装置からデータを読み出すデータ読み出し方法であって、
    前記2つのNANDゲートの出力レベルが略同一となるように前記NANDゲートに信号を入力する出力レベル調整ステップと、
    分極状態として記憶しているデータを読み出されるべき強誘電体キャパシタに並列に接続されているスイッチを非導通状態とする強誘電体キャパシタ選択ステップと、
    NANDゲートの電源電圧を与えることによって、強誘電体キャパシタの分極状態に応じたレベルの出力信号をNANDゲートに出力させる出力ステップと
    を含むことを特徴とするデータ読み出し方法。
  7. 2つの2入力NORゲートを含むSRフリップフロップ回路を備える半導体記憶装置であって、
    2つの強誘電体キャパシタと2つのスイッチとを備え、
    第1のNORゲートの出力端子は第2のNORゲートの一方の入力端子に第1の強誘電体キャパシタを介して接続され、
    第2のNORゲートの出力端子は第1のNORゲートの一方の入力端子に第2の強誘電体キャパシタを介して接続され、
    前記第1の強誘電体キャパシタには第1のスイッチが並列に接続され、
    前記第2の強誘電体キャパシタには第2のスイッチが並列に接続されている
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 2つの2入力NORゲートを含むSRフリップフロップ回路を備える半導体記憶装置であって、
    スイッチと強誘電体キャパシタとを直列に接続した直列回路を偶数個と、
    第1のNORゲートの出力端子と第2のNORゲートの一方の入力端子とを接続する第1のスイッチと、
    第2のNORゲートの出力端子と第1のNORゲートの一方の入力端子とを接続する第2のスイッチとを備え、
    前記偶数個の直列回路のうち半数は前記第1のスイッチに並列に接続され、
    前記偶数個の直列回路の他の半数は前記第2のスイッチに並列に接続されている
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 2つの2入力NORゲートを含むSRフリップフロップ回路を備える半導体記憶装置であって、
    複数の強誘電体キャパシタを直列に接続した第1の直列回路と、
    前記第1の直列回路に含まれる強誘電体キャパシタと同数の強誘電体キャパシタを直列に接続した第2の直列回路と、
    前記第1の直列回路と前記第2の直列回路とに含まれる強誘電体キャパシタの総数と同数のスイッチとを備え、
    第1のNORゲートの出力端子は第2のNORゲートの一方の入力端子に第1の直列回路を介して接続され、
    第2のNORゲートの出力端子は第1のNORゲートの一方の入力端子に第2の直列回路を介して接続され、
    前記スイッチはそれぞれが前記第1の直列回路と前記第2の直列回路とに含まれる強誘電体キャパシタの各個に並列に接続されている
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 前記2つのNORゲートの出力端子のうち他方のNORゲートの入力端子に接続されている方の出力端子は、スイッチを介して互いに接続されている
    ことを特徴とする請求項7から請求項9のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  11. 2つの2入力NORゲートを含むSRフリップフロップ回路を備え、第1のNORゲートの出力端子は第2のNORゲートの一方の入力端子に第1の強誘電体キャパシタを介して接続され、第2のNORゲートの出力端子は第1のNORゲートの一方の入力端子に第2の強誘電体キャパシタを介して接続され、前記第1の強誘電体キャパシタには第1のスイッチが並列に接続され、前記第2の強誘電体キャパシタには第2のスイッチが並列に接続されている半導体記憶装置にデータを書き込むデータ書き込み方法であって、
    前記2つのNORゲートの出力レベルが略同一となるように前記NORゲートに信号を入力する出力レベル調整ステップと、
    前記NORゲートの出力レベルを分極状態として記憶すべき強誘電体キャパシタに並列に接続されているスイッチを非導通状態とする強誘電体キャパシタ選択ステップと、
    NORゲートの電源電圧を変化させることによって、前記強誘電体キャパシタに前記出力レベルを記憶させる記憶ステップと
    を含むことを特徴とするデータ書き込み方法。
  12. 2つの2入力NORゲートを含むSRフリップフロップ回路を備え、第1のNORゲートの出力端子は第2のNORゲートの一方の入力端子に第1の強誘電体キャパシタを介して接続され、第2のNORゲートの出力端子は第1のNORゲートの一方の入力端子に第2の強誘電体キャパシタを介して接続され、前記第1の強誘電体キャパシタには第1のスイッチが並列に接続され、前記第2の強誘電体キャパシタには第2のスイッチが並列に接続されている半導体記憶装置からデータを読み出すデータ読み出し方法であって、
    前記2つのNORゲートの出力レベルが略同一となるように前記NORゲートに信号を入力する出力レベル調整ステップと、
    分極状態として記憶しているデータを読み出されるべき強誘電体キャパシタに並列に接続されているスイッチを非導通状態とする強誘電体キャパシタ選択ステップと、
    NORゲートの電源電圧を与えることによって、強誘電体キャパシタの分極状態に応じたレベルの出力信号をNORゲートに出力させる出力ステップと
    を含むことを特徴とするデータ読み出し方法。
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JP2014120946A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Toppan Printing Co Ltd D/a変換回路

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