JP2005294192A - 多孔質のセパレータを備える燃料電池 - Google Patents
多孔質のセパレータを備える燃料電池 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 燃料電池は、電解質層とカソードとガス拡散層とセパレータとを備える。セパレータは、ガス拡散層に接触する接触面を有する多孔質部を備える。多孔質部の接触面を含む接触領域の気孔径は、多孔質部の接触領域とは異なる領域の気孔径よりも大きく設定されている。
【選択図】 図5
Description
電解質層と、
前記電解質層の一方の側に設けられた電極層と、
前記電解質層の前記一方の側に設けられたガス拡散層であって、前記ガス拡散層と前記電解質層との間には、前記電極層が設けられている、前記ガス拡散層と、
前記電解質層の前記一方の側に設けられたセパレータであって、前記セパレータと前記電極層との間には、前記ガス拡散層が設けられており、前記セパレータには、前記ガス拡散層を介して前記電極層に反応ガスを供給するための反応ガス通路が形成されている、前記セパレータと、
を備え、
前記セパレータは、
前記ガス拡散層に接触する接触面を有する多孔質部を備え、
前記多孔質部の前記接触面を含む接触領域の気孔径は、前記多孔質部の前記接触領域とは異なる領域の気孔径よりも大きいことを特徴とする。
前記ガス拡散層は、
前記多孔質部の前記接触面が接触する被接触面を有し、
前記多孔質部の前記接触領域の気孔径は、前記ガス拡散層の前記被接触面付近の気孔径とほぼ等しいことが好ましい。
前記ガス拡散層は、
前記多孔質部の前記接触面が接触する被接触面を有し、
前記ガス拡散層の前記被接触面を含む被接触領域の気孔径は、前記ガス拡散層の前記被接触領域とは異なる領域の気孔径よりも小さいことが好ましい。
前記多孔質部の前記接触領域の気孔径は、前記ガス拡散層の前記被接触領域の気孔径とほぼ等しいことが好ましい。
電解質層と、
前記電解質層の一方の側に設けられた電極層と、
前記電解質層の前記一方の側に設けられたガス拡散層であって、前記ガス拡散層と前記電解質層との間には、前記電極層が設けられている、前記ガス拡散層と、
前記電解質層の前記一方の側に設けられたセパレータであって、前記セパレータと前記電極層との間には、前記ガス拡散層が設けられており、前記セパレータには、前記ガス拡散層を介して前記電極層に反応ガスを供給するための反応ガス通路が形成されている、前記セパレータと、
を備え、
前記セパレータは、
前記ガス拡散層に接触する接触面を有する多孔質部を備え、
前記ガス拡散層は、
前記多孔質部の前記接触面が接触する被接触面を有し、
前記ガス拡散層の前記被接触面を含む被接触領域の気孔径は、前記ガス拡散層の前記被接触領域とは異なる領域の気孔径よりも小さいことを特徴とする。
前記ガス拡散層の前記被接触領域の気孔径は、前記多孔質部の前記接触面付近の気孔径とほぼ等しいことが好ましい。
電解質層と、
前記電解質層の一方の側に設けられた電極層と、
前記電解質層の前記一方の側に設けられたガス拡散層であって、前記ガス拡散層と前記電解質層との間には、前記電極層が設けられている、前記ガス拡散層と、
前記電解質層の前記一方の側に設けられたセパレータであって、前記セパレータと前記電極層との間には、前記ガス拡散層が設けられており、前記セパレータには、前記ガス拡散層を介して前記電極層に反応ガスを供給するための反応ガス通路が形成されている、前記セパレータと、
を備え、
前記セパレータは、
前記ガス拡散層に接触する接触面を有する多孔質部を備え、
前記ガス拡散層は、
前記多孔質部の前記接触面が接触する被接触面を有し、
前記ガス拡散層の前記被接触面を含む被接触領域は、前記被接触領域の周辺の領域よりも水分を保持する能力が高いことを特徴とする。
前記ガス拡散層の前記被接触領域の気孔径は、前記ガス拡散層の前記周辺領域の気孔径よりも小さいことが好ましい。
前記ガス拡散層の前記被接触領域の親水性は、前記ガス拡散層の前記周辺領域の親水性よりも高いことが好ましい。
前記ガス拡散層の前記被接触領域の撥水性は、前記ガス拡散層の前記周辺領域の撥水性よりも低くてもよい。
A.第1実施例:
A−1.燃料電池システムの全体構成:
A−2.セルの概略構成:
A−3.セルの具体的な構成:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.第4実施例:
E.第5実施例:
A−1.燃料電池システムの全体構成:
図1は、第1実施例における燃料電池システムの概略構成を示す説明図である。なお、この燃料電池システムは、車両に搭載されている。
図2は、燃料電池スタック100内部のセルの構成を模式的に示す説明図である。図示するように、セル110は、膜−電極アセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembly )120と、2つのガス拡散層130,140と、2つのセパレータ150,160と、を備えている。
図5は、第1実施例におけるセル110の具体的な構造を示す説明図である。図5では、図4に示すカソード側セパレータ160の多孔質領域(多孔質部)162付近が拡大して描かれている。なお、燃料電池スタックでは、複数のセルは、その両端に設けられた図示しない締付部材によって、両側から加圧される。このため、図示するように、拡散層130,140は、セパレータ150,160の凸部によって押圧されて変形している。このように、セルの積層方向に圧力を加えることによって、アノード124とアノード側セパレータ150との間、および、カソード126とカソード側セパレータ160との間の導電性を高めることができる。
図6は、第2実施例におけるセル110Bの具体的な構造を示す説明図である。図6は、図5とほぼ同じであるが、カソード側セパレータ160Bとカソード側拡散層140Bとが変更されている。具体的には、多孔質部162Bは、接触層164を備えていない。また、カソード側拡散層140Bは、多孔質部162Bの凸部162aの頂面が接触する被接触面付近に、気孔径が調整された被接触層142を備えている。
図7は、第3実施例におけるセル110Cの具体的な構造を示す説明図である。セル110Cは、図5と同様のカソード側セパレータ160Cと、図6と同様のカソード側拡散層140Cと、を備えている。ただし、本実施例では、多孔質部162Cの接触層164Cは、多孔質部の内部よりも大きく、かつ、カソード側拡散層の内部よりも小さな気孔径を有している。また、カソード側拡散層140Cの被接触層142Cは、カソード側拡散層の内部よりも小さく、かつ、多孔質部の内部よりも大きな気孔径を有している。そして、接触層164Cの気孔径は、被接触層142Cの気孔径とほぼ等しく設定されている。
図8は、第4実施例におけるセル110Dの具体的な構造を示す説明図である。図8は、図6とほぼ同じであるが、カソード側拡散層140Dは、気孔径が調整された被接触層142に代えて、多孔質部162Bの凸部162aの頂面が接触する被接触面付近に、親水処理が施された親水処理層144を備えている。
図9は、第5実施例におけるセル110Eの具体的な構造を示す説明図である。図9は、図8とほぼ同じであるが、カソード側拡散層140Eは、親水処理層144に代えて、多孔質部162Bの凸部162aの頂面が接触する被接触面付近に、撥水処理が抑制された撥水処理抑制層146を備えている。また、カソード側拡散層140Eは、多孔質部162Bの凸部162aの周囲の底面(すなわち凹部の底面)に対向する面付近に、換言すれば、撥水処理抑制層146の周辺の領域に、撥水処理が施された撥水処理層147を備えている。
110,B,C,D,E…セル
120…MEA
122…電解質膜
124…電極層(アノード)
126…電極層(カソード)
130…アノード側拡散層
140,B,C,D,E…カソード側拡散層
142,142C…被接触層
144…親水処理層
146…撥水処理抑制層
147…撥水処理層
150…アノード側セパレータ
160,B,C…カソード側セパレータ
161…緻密質領域(緻密質部)
162,B,C…多孔質領域(多孔質部)
162a…凸部
164,C…接触層
210…内部燃料ガス通路
210a,210c…セル間燃料ガス通路
210b…セル内燃料ガス通路(アノード側通路)
220…内部酸化ガス通路
220a,220c…セル間酸化ガス通路
220b…セル内酸化ガス通路(カソード側通路)
230…内部冷却液通路
230a,230c…セル間冷却液通路
230b…セル内冷却液通路
240…内部冷却ガス通路
240a,240c…セル間冷却ガス通路
240b…セル内冷却ガス通路
302…水素タンク
304…減圧弁
306…流量制御弁
310…燃料ガス通路
390…燃料オフガス通路
392…遮断弁
402…空気ブロワ
410,420…外部空気通路
490…酸化オフガス通路
502…循環ポンプ
504…熱交換器
510…循環通路
600…コントローラ
Claims (12)
- 燃料電池であって、
電解質層と、
前記電解質層の一方の側に設けられた電極層と、
前記電解質層の前記一方の側に設けられたガス拡散層であって、前記ガス拡散層と前記電解質層との間には、前記電極層が設けられている、前記ガス拡散層と、
前記電解質層の前記一方の側に設けられたセパレータであって、前記セパレータと前記電極層との間には、前記ガス拡散層が設けられており、前記セパレータには、前記ガス拡散層を介して前記電極層に反応ガスを供給するための反応ガス通路が形成されている、前記セパレータと、
を備え、
前記セパレータは、
前記ガス拡散層に接触する接触面を有する多孔質部を備え、
前記多孔質部の前記接触面を含む接触領域の気孔径は、前記多孔質部の前記接触領域とは異なる領域の気孔径よりも大きいことを特徴とする燃料電池。 - 請求項1記載の燃料電池であって、
前記ガス拡散層は、
前記多孔質部の前記接触面が接触する被接触面を有し、
前記多孔質部の前記接触領域の気孔径は、前記ガス拡散層の前記被接触面付近の気孔径とほぼ等しい、燃料電池。 - 請求項1記載の燃料電池であって、
前記ガス拡散層は、
前記多孔質部の前記接触面が接触する被接触面を有し、
前記ガス拡散層の前記被接触面を含む被接触領域の気孔径は、前記ガス拡散層の前記被接触領域とは異なる領域の気孔径よりも小さい、燃料電池。 - 請求項3記載の燃料電池であって、
前記多孔質部の前記接触領域の気孔径は、前記ガス拡散層の前記被接触領域の気孔径とほぼ等しい、燃料電池。 - 燃料電池であって、
電解質層と、
前記電解質層の一方の側に設けられた電極層と、
前記電解質層の前記一方の側に設けられたガス拡散層であって、前記ガス拡散層と前記電解質層との間には、前記電極層が設けられている、前記ガス拡散層と、
前記電解質層の前記一方の側に設けられたセパレータであって、前記セパレータと前記電極層との間には、前記ガス拡散層が設けられており、前記セパレータには、前記ガス拡散層を介して前記電極層に反応ガスを供給するための反応ガス通路が形成されている、前記セパレータと、
を備え、
前記セパレータは、
前記ガス拡散層に接触する接触面を有する多孔質部を備え、
前記ガス拡散層は、
前記多孔質部の前記接触面が接触する被接触面を有し、
前記ガス拡散層の前記被接触面を含む被接触領域の気孔径は、前記ガス拡散層の前記被接触領域とは異なる領域の気孔径よりも小さいことを特徴とする燃料電池。 - 請求項1記載の燃料電池であって、
前記ガス拡散層の前記被接触領域の気孔径は、前記多孔質部の前記接触面付近の気孔径とほぼ等しい、燃料電池。 - 燃料電池であって、
電解質層と、
前記電解質層の一方の側に設けられた電極層と、
前記電解質層の前記一方の側に設けられたガス拡散層であって、前記ガス拡散層と前記電解質層との間には、前記電極層が設けられている、前記ガス拡散層と、
前記電解質層の前記一方の側に設けられたセパレータであって、前記セパレータと前記電極層との間には、前記ガス拡散層が設けられており、前記セパレータには、前記ガス拡散層を介して前記電極層に反応ガスを供給するための反応ガス通路が形成されている、前記セパレータと、
を備え、
前記セパレータは、
前記ガス拡散層に接触する接触面を有する多孔質部を備え、
前記ガス拡散層は、
前記多孔質部の前記接触面が接触する被接触面を有し、
前記ガス拡散層の前記被接触面を含む被接触領域は、前記被接触領域の周辺の領域よりも水分を保持する能力が高いことを特徴とする燃料電池。 - 請求項7記載の燃料電池であって、
前記ガス拡散層の前記被接触領域の気孔径は、前記ガス拡散層の前記周辺領域の気孔径よりも小さい、燃料電池。 - 請求項7記載の燃料電池であって、
前記ガス拡散層の前記被接触領域の親水性は、前記ガス拡散層の前記周辺領域の親水性よりも高い、燃料電池。 - 請求項9記載の燃料電池であって、
前記ガス拡散層の前記被接触領域には、親水処理が施されており、
前記ガス拡散層の前記周辺領域には、親水処理が施されていない、燃料電池。 - 請求項7記載の燃料電池であって、
前記ガス拡散層の前記被接触領域の撥水性は、前記ガス拡散層の前記周辺領域の撥水性よりも低い、燃料電池。 - 請求項11記載の燃料電池であって、
前記ガス拡散層の前記被接触領域には、撥水処理が施されておらず、
前記ガス拡散層の前記周辺領域には、撥水処理が施されている、燃料電池。
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JP2010073563A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池及び燃料電池用ガス拡散層とその製造方法 |
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