JP2005294136A - 鉛蓄電池用鉛合金の製造方法 - Google Patents
鉛蓄電池用鉛合金の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005294136A JP2005294136A JP2004109678A JP2004109678A JP2005294136A JP 2005294136 A JP2005294136 A JP 2005294136A JP 2004109678 A JP2004109678 A JP 2004109678A JP 2004109678 A JP2004109678 A JP 2004109678A JP 2005294136 A JP2005294136 A JP 2005294136A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lead
- melted
- alloy
- storage battery
- molten
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
Abstract
【課題】 酸化滓の発生を最小限に抑制可能な鉛蓄電池用鉛合金の製造方法を得る。
【解決手段】 溶解炉1内の溶解した鉛と被溶解材料の溶湯の層2上に、溶融した鉛ガラスの層3を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】 溶解炉1内の溶解した鉛と被溶解材料の溶湯の層2上に、溶融した鉛ガラスの層3を設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は、鉛蓄電池用鉛合金の製造方法に関するものである。
従来の溶解装置は、電気ヒータや重油バーナ等を利用して溶解炉内の被溶解材料を加熱、溶解するものであった。この際に、溶湯内に酸化活性な被溶解材料を投入する場合、空気中の酸素または溶存酸素と反応し、多量の酸化滓を生するため、添加量に対する歩留りが低い問題点があった。
これを解消するために、被溶解材料を溶解炉内に投入する時にのみ開口するシャッター及び非酸化性のガスカーテン形成用ガスの吹き出しにより溶解炉内への大気の進入を遮断するガスカーテンを形成するガスカーテン形成手段を有する被溶解材料供給部と、溶解炉内の溶湯面上をシールするための非酸化性のシールドガスを供給するシールドガス供給配管と、被溶解材料が落下する位置にある酸化滓を排除するための酸化滓排除装置とを備えた溶解装置を用いて溶解を行う溶解方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−64205号公報
しかしながら、このような溶解方法では、溶解装置を改良する必要がるため、コスト高になり、また手間がかかる問題点があった。
また、酸化滓はこれまで産業廃棄物として処理されてきたが、省資源、環境保全という見地から、最近ではこれが許容されない状況になりつつある。もちろん、このような廃棄物発生は、企業として経済的な面からも問題であることは言うまでもない。
以上のような理由から、酸化滓の発生は極力制御しなければならない状況にあるが、実際の操業に関しては次のような問題点があった。
即ち、酸化滓は被溶解材料自体より比重が小さいため、溶湯面上に浮いた状態で存在する。そして時間の経過共に徐々に増加し、ある程度以上の量(厚さ)になると、その上に投入される被溶解材料と溶湯との直接接触が妨げられるようになる。このような状態になると被溶解材料の溶解に時間がかかり、溶解炉内に未溶解の被溶解材料が堆積するような状況を呈する。もちろん鋳造機の運転も儘ならなくなる。一方では、この間に被溶解材料そのものの酸化も進行するため、酸化滓がさらに増加することになる。
本発明の目的は、酸化滓の発生を最小限に抑制可能な鉛蓄電池用鉛合金の製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、酸化滓の発生を最小限に抑制可能であり、且つ供給される鉛と被溶解材料の溶解を遅延させることなく行わせることができる鉛蓄電池用鉛合金の製造方法を提供することにある。
本発明は、溶解炉内に鉛と被溶解材料を投入して加熱・溶解する鉛蓄電池用鉛合金の製造方法を対象とする。
本発明に係る鉛蓄電池用鉛合金の製造方法では、前記炉内の溶解した前記鉛と前記被溶解材料の溶湯の層上に、溶融した鉛ガラスの層を設けることを特徴とする。
この場合、前記鉛ガラスの層の上方から前記鉛と前記被溶解材料の投入を行うことが好ましい。
また本発明に係る鉛蓄電池用鉛合金の製造方法では、前記鉛と前記被溶解材料を前記炉内に投入後または投入前に低融点の鉛ガラスを前記炉内に投入して前記鉛と前記被溶解材料を溶解させ、且つ前記低融点の鉛ガラスを溶融させ、溶解した前記鉛と前記被溶解材料の溶湯の層上に溶融した前記鉛ガラスの層を形成することを特徴とする。
この場合、前記鉛ガラスの層の上方から前記鉛と前記被溶解材料の投入を行うことが好ましい。
本発明では、炉内の溶解した鉛と被溶解材料の溶湯の層上に、溶融した鉛ガラスの層を設けるので、この鉛ガラスの層が空気と溶湯を遮断するバリアー層として作用し、酸化滓の発生を最小限に抑制することができ、鉛合金製造の歩留りを向上させることができる。
この際に、鉛ガラスの層の上方から鉛と被溶解材料の投入を行うと、これら鉛と被溶解材料は鉛ガラスの層を直ちに通過して溶湯に入るので、投入した鉛と被溶解材料の溶解を遅延させることなく行うことができる。
本発明の鉛蓄電池用鉛合金の製造方法を実施するための最良の形態を、図1に示す溶解炉の縦断面図を参照して説明する。
本例の鉛蓄電池用鉛合金の製造方法では、溶解炉1内に鉛と、Ca及びSnの如き被溶解材料との投入後または投入前に低融点の鉛ガラスを該炉1内に投入して鉛と被溶解材料を溶解させ、且つ低融点の鉛ガラスを溶融させ、溶解した鉛と被溶解材料の溶湯の層2上に溶融した鉛ガラスの層3を形成する。即ち、炉1内の溶解した鉛と被溶解材料の炉1内上に、溶融した鉛ガラスの層3を設ける。
炉1の底部の鋳造口4からの鋳造機への溶湯の層2の供給により、該溶湯の層2の量が少なくなったならば、炉1内に鉛ガラスの層3の上方から鉛と被溶解材料の投入を行う。
このように炉1内の溶解した鉛と被溶解材料の溶湯の層2上に、溶融した鉛ガラスの層3を設けると、この鉛ガラスの層3が空気と溶湯の層2を遮断するバリアー層として作用し、酸化滓の発生を最小限に抑制することができ、鉛合金製造の歩留りを向上させることができる。
この際に、鉛ガラスの層3の上方から鉛と被溶解材料の投入を行うと、これら鉛と被溶解材料は鉛ガラスの層3を直ちに通過して溶湯に入るので、投入した鉛と被溶解材料の溶解を遅延させることなく行わせることができる。
次に、本発明に係る鉛蓄電池用鉛合金の製造方法の実施例について、図1を参照して説明する。
まず、比較品は、溶解炉1内で溶融させた鉛の中に、Ca、Snを被溶解材料として500℃で添加し、溶解した。本発明品は、溶融させた鉛の中に、Ca、Snを溶解させた後に、鉛ガラスを500℃で添加して溶融させた。
これを、表1に示すように、比較品は500℃で、本発明品は鉛ガラスを溶解させるために580℃に昇温し、比較品は200℃の金型に鋳込み、本発明品も200℃の金型に鋳込むことで鋳造シート(10mm×100mm×200mm)を製造した。
比較品のサンプルNo.1,2及び本発明を用いた製造品のサンプルNo.5,6はPb−Sn系のSnの歩留りを示している。
また、比較品のサンプルNo.3,4及び本発明を用いた製造品のサンプルNo.7,8は、Pb−Sn−Ca系のSn及びCaの歩留りを示している。
表2から、本発明を用いた製造品のサンプルNo.5,6,7,8の歩留りは、これに対応する比較品のサンプルNo.1,2,3,4に比べて、いずれも向上しているのが分かる。これは本発明では鉛ガラスの投入により、大気中の酸素を遮断できたためであると考えられる。
また、表1に示したように溶湯の温度は、本発明品の方が従来品より80℃高い。このことにより、溶湯2が比較方法より均一に攪拌されると推測でき、本発明品は比較品より組成の偏析が少ないと考えられる。
1 溶解炉
2 溶湯の層
3 鉛ガラスの層
4 鋳造口
2 溶湯の層
3 鉛ガラスの層
4 鋳造口
Claims (4)
- 溶解炉内に鉛と被溶解材料を投入して加熱・溶解する鉛蓄電池用鉛合金の製造方法において、
前記炉内の溶解した前記鉛と前記被溶解材料の溶湯の層上に、溶融した鉛ガラスの層を設けることを特徴とする鉛蓄電池用鉛合金の製造方法。 - 前記鉛ガラスの層の上方から前記鉛と前記被溶解材料の投入を行うことを特徴とする請求項1に記載の鉛蓄電池用鉛合金の製造方法。
- 溶解炉内に鉛と被溶解材料を投入して加熱・溶解する鉛蓄電池用鉛合金の製造方法において、
前記鉛と前記被溶解材料を前記炉内に投入後または投入前に低融点の鉛ガラスを前記炉内に投入して前記鉛と前記被溶解材料を溶解させ、且つ前記低融点の鉛ガラスを溶融させ、溶解した前記鉛と前記被溶解材料の溶湯の層上に溶融した前記鉛ガラスの層を形成することを特徴とする鉛蓄電池用鉛合金の製造方法。 - 前記鉛ガラスの層の上方から前記鉛と前記被溶解材料の投入を行うことを特徴とする請求項3に記載の鉛蓄電池用鉛合金の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004109678A JP2005294136A (ja) | 2004-04-02 | 2004-04-02 | 鉛蓄電池用鉛合金の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004109678A JP2005294136A (ja) | 2004-04-02 | 2004-04-02 | 鉛蓄電池用鉛合金の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005294136A true JP2005294136A (ja) | 2005-10-20 |
Family
ID=35326822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004109678A Pending JP2005294136A (ja) | 2004-04-02 | 2004-04-02 | 鉛蓄電池用鉛合金の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005294136A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112481515A (zh) * | 2020-10-29 | 2021-03-12 | 浙江天能汽车电池有限公司 | 一种铅合金减渣剂、铅蓄电池压铸制备铅带的方法 |
-
2004
- 2004-04-02 JP JP2004109678A patent/JP2005294136A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112481515A (zh) * | 2020-10-29 | 2021-03-12 | 浙江天能汽车电池有限公司 | 一种铅合金减渣剂、铅蓄电池压铸制备铅带的方法 |
CN112481515B (zh) * | 2020-10-29 | 2022-01-25 | 浙江天能汽车电池有限公司 | 一种铅合金减渣剂、铅蓄电池压铸制备铅带的方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101386289B1 (ko) | 유가 금속 회수 방법 | |
CN111534713B (zh) | 一种铸造高温合金返回料的净化处理方法及高温合金 | |
CN102433438B (zh) | 一种废杂铜的处理方法 | |
CN204438744U (zh) | 一种用于液态铜锍吹炼炼铜的顶底吹炼铜炉 | |
CN104152632B (zh) | 一种中频炉冶炼炉外脱磷的方法 | |
JP2005294136A (ja) | 鉛蓄電池用鉛合金の製造方法 | |
JP2008285709A (ja) | 真空脱ガス工程における復硫現象を抑制する低硫鋼の二次精錬方法 | |
JP5726618B2 (ja) | 錫含有銅の処理方法 | |
CN107537986A (zh) | 一种连铸板坯上氧化铁皮再利用的方法 | |
CN114134356A (zh) | 一种锌合金生产工艺 | |
JP4512838B2 (ja) | 金属の回収方法 | |
CN101654744A (zh) | 高砷、锑粗铜的反射炉火法精炼方法 | |
JP2006063435A (ja) | 鉛合金溶湯の製造方法 | |
RU2661322C2 (ru) | Способ изготовления биметаллического электрода путем электрошлаковой наплавки | |
JP5575026B2 (ja) | 鉄・錫含有銅の処理装置および鉄・錫含有銅の処理方法 | |
CN103030412A (zh) | 用后废弃高锆砖的再利用方法 | |
JP4686659B2 (ja) | 銅転炉の操業方法 | |
JPH0532511Y2 (ja) | ||
JP5518775B2 (ja) | 鉄・錫含有銅の処理方法 | |
WO2014045710A1 (ja) | 地金回収方法 | |
JPH10251744A (ja) | 連続鋳造鋳片の加熱方法 | |
JP2010013722A (ja) | 鋳造方法並びに鋳造装置と鋳造用具 | |
JP6247656B2 (ja) | 電気炉の操業方法 | |
RU2389809C1 (ru) | Способ очистки цинкосодержащего сырья от оксидов примесных металлов, примесных металлов и печь для осуществления способа | |
JP5749546B2 (ja) | 鉄、錫含有銅処理炉の炉底堆積物の除去方法 |