JP2005294062A - 放電灯点灯装置および照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2の始動装置におけるトランスの小形化を図りながら部品点数の増加を抑え、かつ、高圧放電灯に対して始動装置を備えた点灯装置が離間して設置される場合も高圧放電灯の始動の確実性を向上すること。
【解決手段】点灯装置2と高圧放電灯3との間に第2の始動装置5を介挿する。第2の始動装置5は点灯装置2から高電圧を印加されるとともに電力を供給され、高電圧を発生する。高圧放電灯3は、点灯装置2の第1の始動装置からの始動用高電圧が減衰している場合でも、第2の始動装置5の始動用高電圧により始動、点灯する。第2の始動装置5のトランス44は高圧放電灯3に対して並列的に設けられているため、ランプ電流を流す必要はなく、巻線として線径の小さいものを選定可能である。第2の始動装置5の始動用高電圧は、第1の始動装置4のトランス31に実質遮断され、悪影響を及ぼしたり、電源側に抜けて減衰したりすることが防止される。
【選択図】図3

Description

本発明は、高圧放電灯の始動用の高電圧を発生する始動装置を備えた放電灯点灯装置および照明装置に関する。
水銀ランプ、メタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプ等の高圧放電灯を始動させるための始動装置に関しては、これまでに各種のものが提案されている。そして、始動用の高電圧を発生するためにトランスを用いる形式のものにおいて、トランスを高圧放電灯と並列的に接続するものが提案されている(特許文献1)。このものは、トランスにランプ電流が流れないためトランスの巻線を細径化でき、ひいてはトランスを小形化できるという効果がある。
特開昭48‐62271号公報(第3頁上段左欄11行〜同右欄2行、第4図)
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、トランスを小形化できる反面、パルス状の高電圧が安定器に印加しないようにチョークコイルとパス用コンデンサを安定器の出力側に格別に設ける必要が必要であり、部品点数の削減、小形化、低価格化の点で十分とはいえない。
一方、建築物や高圧放電灯を備えた照明装置本体の都合により、照明装置本体に対して始動装置を備えた点灯装置を離間して設置することがある。この場合、照明装置本体と点灯装置との距離が大きくなると、配線長の増大に伴う浮遊容量やインダクタの影響が大きくなり、始動用の高電圧が減衰する。このため、高圧放電灯に所望の始動用電圧を印加できなくなって確実な始動を得られなくなることがある。したがって、このような問題に対しても対策を施す必要があり、このため、本願発明者は、高圧放電灯と点灯装置との間であって高圧放電灯の近くに第2の始動装置を介挿可能にすることを検討した。
本発明は、このような検討により、第2の始動装置におけるトランスの小形化を図りながら部品点数の増加を抑え、かつ、高圧放電灯に対して始動装置を備えた点灯装置が離間して設置される場合も高圧放電灯の始動の確実性を向上できる放電灯点灯装置およびこの放電灯点灯装置を用いた照明装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の放電灯点灯装置は、高圧放電灯と;高圧放電灯に対して出力巻線が直列的に接続されるトランスを有し高圧放電灯の始動用の高電圧を発生する第1の始動装置を備えた点灯装置と;高圧放電灯および点灯装置の間に介挿され出力巻線が高圧放電灯に対して並列的に接続されるトランスを有し高圧放電灯の始動用の高電圧を発生する第2の始動装置と;を具備していることを特徴とする。
本発明および以下の各発明において、特に言及しない限り、各構成、用語は以下のように定義される。点灯装置はいわゆる鉄‐銅形のものでもよいし、半導体スイッチング素子を主体として構成されるインバータ等電子化されたものでもよい。そして、それぞれの形式において、具体的な回路形式も限定されない。第1の始動装置は始動用の高電圧を発生するために出力巻線を高圧放電灯に対して直列的に接続されるトランスを有する。また、このトランスに始動用の高電圧を発生させるためにスイッチおよびこのスイッチに電力の蓄積または放電を制御される電力蓄積手段(例えばコンデンサ)を含む始動回路を有する。始動回路の具体例としては、種々のものが提案されておりこれらのものを採用してもよいし、または適宜に構成してもよいものである。また、高圧放電灯の点灯後はランプ電流またはランプ電圧に感応して高電圧の発生を停止することも当業者にとっては容易に実施できることである。さらに、所定時間高電圧の発生を継続しても高電圧放電灯が点灯しない場合には高電圧の発生を停止すること、この作用を間欠的に繰り返すこと等の機能を持たせることも適宜採用可能である。
第2の始動装置も、基本的には第1の始動装置と同様に当業者であれば適宜構成できる。そして、第2の始動装置は、始動用高電圧の減衰を考慮しても高圧放電灯を始動できるのであれば、点灯装置および高圧放電灯の中間のどこに設置されてもよい。建築物、照明装置本体上の制約、始動装置の出力設計等を考慮して、例えば点灯装置より相対的に高圧放電灯に接近させて設置するとか、照明装置本体と一体または照明装置本体に内蔵して設置することが選択される。
なお、この第2の始動装置は、第1の始動装置および高圧放電灯の間の距離が小さく、第1の始動装置からの高電圧によって高圧放電灯を始動できる場合には不要である。したがって、第2の始動装置を点灯装置および高圧放電灯に対して着脱自在にするとともに、点灯装置および高圧放電灯を接続および離間自在とすることが好ましい。このために、これら三者間の電気接続器を共通仕様のものとすることが好ましい。
なお、本出願において、直列的に接続とは間に他の部品を介在させることなく直接接続されている場合および他の部品を介在させて接続されている場合の両方を含むことを意味している。並列的に接続も同様に両方を含むことを意味している。
請求項1記載の発明は、電源の投入により点灯装置が作動して第1の始動装置から高電圧を発生する。第2の始動装置は点灯装置から高電圧を印加されるとともにこの点灯装置を介して電力を供給され、高電圧を発生する。高圧放電灯は、点灯装置の第1の始動装置からの始動用高電圧が減衰している場合でも、第2の始動装置の始動用高電圧により始動、点灯する。
第2の始動装置のトランスは高圧放電灯に対して並列的に設けられているため、ランプ電流を流す必要はなく、巻線として線径の小さいものを選定可能である。
また、第2の始動装置の始動用高電圧は、第1の始動装置のトランスに実質遮断され、点灯装置の他の部品に印加して悪影響を及ぼしたり、電源側に抜けて減衰したりすることが防止される。
請求項2に記載の放電灯点灯装置は、高圧放電灯と;高圧放電灯に対して出力巻線が直列的に接続されるトランスを有し高圧放電灯の始動用のパルス状高電圧を発生する第1の始動装置を備えた点灯装置と;高圧放電灯および点灯装置の間に介挿され、点灯装置からの始動用のパルス状高電圧を吸収するパルス吸収手段および出力巻線が高圧放電灯に対して並列的に接続されるトランスを有し、高圧放電灯の始動用のパルス状高電圧を発生する第2の始動装置と;を具備していることを特徴としている。
請求項2に記載の発明において、パルス状の高電圧は実質的に一極側に単発的に発生するもの、正負両極側に複数回発生するもののいずれでもよい。このような始動装置も当業者であれば適宜構成できる範囲内である。パルス吸収手段は、例えばコンデンサによって構成されるが、同様な特性を示すものであれば他の手段であってもよい。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に加えて、第1の始動装置からの始動用のパルス状高電圧は第2の始動装置のパルス吸収手段によって吸収される。したがって、このパルス状高電圧が高圧放電灯に印加することを無くすか低減する。これにより、高圧放電灯には、高圧放電灯の始動に不十分なパルス状高電圧が、第2の始動装置からのパルス状高電圧との関係において非制御の状態で印加されることがない。すなわち、高圧放電灯に、第1の始動装置からのパルス状高電圧(減衰してはいるが)および第2の始動装置からのパルス状高電圧が重畳して印加されたり、連続的に印加されたり、要するに設計以外の高電圧が印加して高圧放電灯に悪影響を及ぼすことを予防する。
請求項3記載の照明装置は、高圧放電灯を支持する照明装置本体と;照明装置本体と離間された位置に設置された請求項1または2に記載の点灯装置と;照明装置本体と別置または内蔵された請求項1または2に記載の第2の始動装置と;を具備していることを特徴とする。
請求項3記載の発明において、照明装置本体は屋外用または屋内用のいずれでもよい。請求項3記載の発明は、上述した各請求項の発明のいずれかと同様な作用を奏し得る照明装置を提供する。
請求項1記載の発明によれば、点灯装置および高圧放電灯の間に相対的に高圧放電灯に接近させて第2の始動装置を介挿しているから、点灯装置と高圧放電灯との間の距離が大きく、点灯装置の第1の始動装置からの始動用高電圧が減衰している場合でも高圧放電灯を第2の始動装置の始動用高電圧により始動、点灯するができる。
また、第2の始動装置のトランスを高圧放電灯に対して並列的に設けたから、このトランスにはランプ電流が流れないため、巻線として線径の小さいものを選定して小形化、低価格化を図れる。
さらに、第1の始動装置のトランスを高圧放電灯に対して直列的に設けたから、第2の始動装置からの始動用のパルス状高電圧の通過を阻止でき、点灯装置の他の部品に印加して悪影響を及ぼしたり、電源側に抜けて減衰したりすることを防止できる。
請求項2記載の発明によれば、さらに、インピーダンス装置を設けたから、第1の始動装置からの始動用のパルス状高電圧を吸収でき、したがって、高圧放電灯が始動に不十分パルス状高電圧により寿命劣化等の悪影響を受けることを防止できる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明と同様な効果を奏する照明装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。まず、図1〜図4を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は放電灯点灯装置の一実施形態の全体構成を示すブロック図、図2は同じく点灯装置を示す回路図、図3は第2始動装置を示す回路図、図4は同じく作用を説明する要部の電圧波形図である。
図1に示すように、商用交流電源1に点灯装置2を接続し、この点灯装置2は高圧放電灯3の安定点灯を図るものである。また、前記点灯装置2は高圧放電灯3を始動させるパルス電圧を発生する第1の始動装置4を内蔵している。このような点灯装置2と高圧放電灯3との間には第2の始動装置5を接続している。この第2の始動装置5は、例えば点灯装置2より高圧放電灯3に近く設置される。すなわち、図1において、配線40a、40bは、配線40c、40dより長い配線長になっている。
また、本実施形態において、点灯装置2の端子30a、30b、第2の始動装置5の入力端子41a、41b、同じく出力端子(高圧放電灯3の入力端子)42a、42bは、それぞれ図示しない電気接続器によって着脱自在とされている。この場合の電気接続器は互いの接続が可能なように共通仕様化されている。そして、点灯装置2と高圧放電灯3とが近接設置されて、第2の始動装置5が不要な場合には、端子42a、42bにて高圧放電灯3と第2の始動装置とを切離す。また、端子30a、30bにて第2の指導装置5を点灯装置2から切離すとともに、高圧放電灯3を(高圧放電灯の入力端子42a、42bを用いて)端子30a,30bに接続する。したがって、第2の始動装置5がその必要性に応じて任意に挿脱可能である。なお、図1における各端子の位置(すなわち電気接続器を設ける位置)、個数は変形可能であり、実際の挿脱を考慮して任意に設計可能である。
本実施形態の点灯装置2は、図2に示すように、商用交流電源1から給電されて作動する電子化された形式のものである。まず、商用交流電源1からの電力をダイオードブリッジからなる全波整流回路11を介して入力するようになっている。この全波整流回路11の出力端間には高周波バイパス用のコンデンサ12が接続されている。また、全波整流回路11の出力端間には、第1のインダクタ13、MOS形の第1のFET(電界効果形トランジスタ)14および第1の電流検出素子15の直列回路が接続されている。
前記第1のFET14と第1の電流検出素子15との直列回路に対して、ダイオード16を順方向に介して電解コンデンサからなる平滑コンデンサ17を並列に接続している。前記第1のFET14に対して、オンオフを制御するチョッピング制御部18が設けられている。このチョッピング制御部18は前記全波整流回路11からの入力電圧、前記平滑コンデンサ17の両端間に発生する出力電圧、前記第1の電流検出素子15からの出力電圧をそれぞれ入力し、前記FET14のターンオンおよび/またはターンオフタイミングを制御するようにしている。
前記第1のインダクタ13、第1のFET14、ダイオード16、平滑コンデンサ17は昇圧およびチョッピング制御部18は昇圧チョッパ回路19を構成している。この昇圧チョッパ回路19は、昇圧作用により所要の直流電圧を得るとともに、アクティブフィルタ機能により商用交流電源1からの入力電流の高調波成分を低減するように作動する。
前記平滑コンデンサ17の両端間に、極性反転回路兼レギュレータ回路20を接続している。前記極性反転回路兼レギュレータ回路20は、MOS形の第2、第3、第4、第5のFET21,22,23,24、第2、第3のインダクタ25,26を備えている。そして、前記第2のFET21、第2のインダクタ25および第3のFET22は直列に接続され、前記第2のFET21のドレイン端子を前記平滑コンデンサ17の正極端子側、前記第3のFET22のソース端子を第2の電流検出素子27を介して前記平滑コンデンサ17の負極端子側に接続されている。
また、前記第4のFET23、第3のインダクタ26および第5のFET24は直列に接続され、前記第4のFET23のドレイン端子を前記平滑コンデンサ17の正極端子側に接続され、前記第5のFET24のソース端子を前記第2の電流検出素子27を介して前記平滑コンデンサ17の負極端子側に接続されている。
前記第2のインダクタ25と第3のFET22との直列回路には、ダイオード28が第3のFET22とは逆極性にして並列に接続され、前記第3のインダクタ26と第5のFET24との直列回路には、ダイオード29が第5のFET24とは逆極性にして並列に接続されている。
前記第2のインダクタ25と第3のFET22との接続点は、前記高圧放電灯3を接続する一方の端子30aに接続され、前記第3のインダクタ26と第5のFET24との接続点は、前記第1の始動装置4を構成するトランス31の出力巻線31bを直列に介して前記高圧放電灯3を接続する他方の端子30bに接続されている。
前記第1の始動装置4はさらに、前記第5のFET24に並列に接続されたダイオード32、抵抗33及びコンデンサ34の直列回路、前記コンデンサ34に並列に接続された前記トランス31の入力巻線31aと双方向性2端子サイリスタ35との直列回路からなる始動回路を含んでいる。
また、前記第2のインダクタ25と第3のFET22との接続点と、前記第3のインダクタ26と第5のFET24との接続点との間に、前記高圧放電灯3に印加する電圧の高周波成分をバイパスするためのコンデンサ36を接続している。
前記極性反転回路兼レギュレータ回路20は、さらに、スイッチング制御部37を備え、前記第2の電流検出素子27からの出力電圧を取込み、流れる電流が一定になるように、前記第2、第3、第4、第5のFET21,22,23,24をスイッチング制御するようになっている。
このときのスイッチング制御は、第2、第4のFET21,23については数十kHzの高周波で行われ、第3、第5のFET22,24については例えば100Hzという低周波で行われ、かつ、第2、第4のFET21,23は第3、第5のFET22,24に同期して高周波スイッチングしないオフ期間を設けている。すなわち、第5のFET24がオンしている期間に同期して第2のFET21が高周波スイッチング動作し、第5のFET24がオフしている期間は第2のFET21も高周波スイッチング動作を停止してオフ状態を継続し、第3のFET22がオンしている期間に同期して第4のFET23が高周波スイッチング動作し、第3のFET22がオフしている期間は第4のFET23も高周波スイッチング動作を停止してオフ状態を継続するようになっている。こうして、点灯装置2は高圧放電灯3に100Hzの矩形波の包絡線を有する高周波電力を供給することになる。なお、低周波の包絡線としては必ずしも矩形波に限定されるものではなく、正弦波であってもよい。また、低周波の周波数としては100Hzに限定するものではなく、また、低周波の包絡線を有する電力の他、数十KHzの高周波交流電力を連続して供給するものであってもよい。
第2の始動装置5は、点灯装置2から前記低周波の包絡線を有する電力の供給を受けて動作するもので、図3に示すように、入力端子41a、41b間にパルス状電圧に対して低インピーダンス値を呈するインピーダンス装置43およびトランス44の出力巻線44bの直列回路を接続している。出力端子42a、42b間には高圧放電灯3が接続されるから、トランス44の出力巻線44bは高圧放電灯3に並列的に接続されることになる。インピーダンス装置43は、例えば、低周波電圧をカットし、出力巻線44bに低周波の電流が流れることを防止する。また、これに加えてあるいは別個に、出力巻線44bと共振するような定数として出力巻線44に発生する高電圧の波形を太らせる(幅を広げる)等、波形整形用として作用する。
入力端子41a、41b間には、また、抵抗45、ダイオード46およびコンデンサ47の直列回路が接続されている。前記ダイオード46およびコンデンサ47の直列回路には、第1の始動装置4からの始動用の高電圧を吸収するためのコンデンサ48が並列に接続されている。また、前記ダイオード46およびコンデンサ47の中点は前記トランス44の入力巻線44aの一端側に接続されている。そして、この入力巻線44aの他端側はダイオード49および三端子スイッチング素子50を介してコンデンサ47の非ダイオード46側に接続されている。
さらに、入力端子41a、41b間には、抵抗51、52、53およびコンデンサ54の直列回路からなる時定数回路が接続されている。前記抵抗53およびコンデンサ54の直列回路の中点はトリガ素子55を介して前記三端子スイッチング素子50の制御極に接続されている。コンデンサ54に並列接続された抵抗56は、コンデンサ54の放電用である。このような構成により、時定数回路のコンデンサ54の両端電圧によりトリガ素子55がオンすると、三端子スイッチング素子50がオンする。したがって、コンデンサ47の蓄積電荷は入力巻線44a、ダイオード49および三端子スイッチング素子を通して急速に放電する。これにより、トランス44の出力巻線44bの両端には高電圧が発生する。
なお、インピーダンス装置48は場合によってはなくてもよい。また、インピーダンス装置48を設ける場合、その値は吸収しようとする高電圧のレベル、周波数成分等を考慮して選定される。例えば、コンデンサを使用する場合、0.033μF以上が好適で、ここでは0.1μFのものを使用している。
つぎに、本実施形態の作用を説明する。点灯装置2は、第1のFET14のオン、オフ動作により商用電源電圧のピーク値より昇圧された直流電圧を平滑コンデンサ17の両端に生じる。極性反転回路兼レギュレータ回路20では、第3のFET22と第5のFET24が低周波サイクルで交互にオン、オフ制御され、第2のFET21は第5のFET24がオンしている期間だけ高周波スイッチング動作し、第4のFET23は第3のFET22がオンしている期間だけ高周波スイッチング動作する。
そして、高圧放電灯3が点灯する前は、第4のFET23がオンすると、平滑コンデンサ17の正極端子から、第4のFET23→第3のインダクタ26→ダイオード32→抵抗33→コンデンサ34→第2の電流検出素子27→平滑コンデンサ17の負極端子に充電電流が流れ、コンデンサ34が充電される。この充電が第4のFET23のオン動作毎に繰り返され、やがてコンデンサ34の充電電圧が双方向性2端子サイリスタ35のブレークオーバ電圧に達すると、双方向性2端子サイリスタ35が導通する。双方向性2端子サイリスタ35が導通すると、トランス31の入力巻線31aにコンデンサ34からの放電電流が瞬時に流れ、トランス31の出力巻線31bに数kVという高いパルス状の電圧が発生し、高圧放電灯3に印加される。
点灯装置2と高圧放電灯3が短い配線で接続されるような場所に設置される場合は、高圧放電灯3との配線距離が短いのでパルス状の高電圧はほとんど減衰することなく高圧放電灯3に印加される。これが繰り返されることで高圧放電灯3はやがて点灯を開始するようになる。このように高圧放電灯3との配線距離が短い場合は第1の始動装置4からのパルス状の電圧によって確実に始動点灯させることができるため、上述したように第2の始動装置5を取り除くことが可能である。
この場合、高圧放電灯3が点灯した後は、高圧放電灯3のランプ電圧が、例えば、260V程度から100〜130V程度に低下するので、コンデンサ34の充電電圧が双方向性2端子サイリスタ35のブレークオーバ電圧に達しなくなり、第1の始動装置4からのパルス電圧の出力は停止される。すなわち、高圧放電灯3の点灯後はパルス電圧の発生を確実に停止させることができる。
また、第5のFET24がオンしている期間においては、第2のFET21がオンすると、平滑コンデンサ17の正極端子から、第2のFET21→インダクタ25→高圧放電灯3→イグナイタトランス31の2次巻線→第5のFET24→第2の電流検出素子27→平滑コンデンサ17の負極端子に電流が流れ、また、第2のFET21がオフすると、インダクタ25→高圧放電灯3→イグナイタトランス31の2次巻線→第5のFET24→ダイオード28→インダクタ25に電流が流れ、これが第2のFET21のオン、オフ毎に繰り返される。
また、第3のFET22がオンしている期間においては、第4のFET23がオンすると、平滑コンデンサ17の正極端子から、第4のFET23→インダクタ26→イグナイタトランス31の2次巻線→高圧放電灯3→第3のFET22→第2の電流検出素子27→平滑コンデンサ17の負極端子に電流が流れ、また、第4のFET23がオフすると、インダクタ26→イグナイタトランス31の2次巻線→高圧放電灯3→第3のFET22→ダイオード29→インダクタ26に電流が流れ、これが第4のFET23のオン、オフ毎に繰り返される。
こうして高圧放電灯3は100Hz程度の低周波で点灯を維持することになる。また、点灯時において極性反転回路兼レギュレータ回路20から高圧放電灯3に供給される電圧波形は低周波の矩形波となる。実際には、この矩形波に高周波成分が載るがコンデンサ36によって滑らかになる。
そして、点灯装置2と高圧放電灯3が長い配線で接続されるような場所に設置される場合は、点灯装置2の第1の始動装置4から発生するパルス電圧が途中で減衰するため高圧放電灯3をスムーズに始動点灯できなくなる。この場合は、図1に示すように、点灯装置2の端子30a,30bに長い配線40a,40bの一端を接続し、この配線40a,40bの他端に第2の始動装置5の入力端子41a,41bを接続し、この第2の始動装置5の出力端子42a,42bに高圧放電灯3を短い配線で接続することになる。
このような構成においては、点灯装置2から低周波の包絡線を有する電力を供給されて第2の始動装置5は動作するようになる。そして、点灯装置2の第1の始動装置4から発生したパルス電圧は第2の始動装置5のインピーダンス装置48によって吸収される。したがって、第2の始動装置5において点灯装置2からのパルス電圧により素子が損傷するなどの悪影響を除去できる。また、点灯装置2から出力される矩形波電圧によって、入力端子41aが正極のときに抵抗45、ダイオード46を介してコンデンサ47が充電される。さらに、抵抗51、52および53を介してコンデンサ54も充電される。そして、このコンデンサ54の充電電圧がトリガ素子55のブレークオーバ電圧に達すると、トリガ素子55が導通する。
トリガ素子55が導通すると、トランス44の入力巻線44aにコンデンサ47からの放電電流が瞬時に流れ、トランス44の出力巻線44bに数kVという高いパルス状の電圧が発生し、インピーダンス装置を通して高圧放電灯3に印加される。第2の始動装置5と高圧放電灯3との距離は短いので、パルス電圧はほとんど減衰することなく高圧放電灯3に印加される。また、第2の始動装置5にて発生した始動用の高電圧は、第1の始動装置4のトランス31の出力巻線31aに阻止されて電源1側に抜けることがない。さらに、点灯装置2の他の電気部品に印加して悪影響を及ぼすことも低減される。
そして、入力端子41aが正極になる毎に1回パルス電圧が発生するように設定すれば、第2の始動装置5の出力端子42a,42bから出力される電圧波形は図4の(a)に示すようになり、やがて、高圧放電灯3は確実に始動点灯されることになる。また、この動作におけるコンデンサ47の充電電圧VCの変化は図4の(b)に示すようになる。すなわち、入力端子41aが正極になる間だけ充放電が行われ、入力端子41bが正極になっている間は充電が停止される。
そして、高圧放電灯3が点灯を開始すると、ランプ電圧が低下するので、コンデンサ54の充電電圧がトリガ素子55のブレークオーバ電圧に達しなくなり、第2の始動装置5からのパルス状電圧の出力は停止される。すなわち、高圧放電灯3の点灯後はパルス状電圧の発生を確実に停止させることができる。そして、点灯後は点灯装置2からの低周波電力によって点灯を維持するようになる。
このように、点灯装置2と高圧放電灯3との配線距離が短い場合も長い場合も使用する点灯装置は同一である。すなわち、点灯装置は共通に使用できる。従って、配線の状況を見ながら点灯装置を変えるような面倒はなく、作業性を向上できる。そして、配線距離が長い場合は点灯装置2と高圧放電灯3との間に、高圧放電灯3に近接して第2の始動装置5を接続すれば良い。また、配線距離が短い場合は点灯装置2に高圧放電灯3を直接接続すればよく、配線距離が長い場合に比べて取付ける部品数を減らすことができ、取付け作業が容易になる。
なお、点灯装置2として、ここでは高圧放電灯3が点灯を開始するまでパルス電圧を一定間隔で発生し続けるタイプのものを使用したが、これに限定するものではなく、高圧放電灯3が点灯を開始するまでパルス電圧を一定の休止期間を設けて間欠的に発生するタイプのものを使用しても何ら問題はない。また、一定期間パルス電圧を発生しても、高圧放電灯が始動しない場合には作動を停止するようにしてもよい。
つぎに、本発明の照明装置の実施形態を図5を参照して説明する。
図5は照明装置の実施形態を示す概略図である。高圧放電灯3は照明装置本体91によって支持され、この照明装置本体91は、例えば室内の天井92に固定されている。そして、第2の始動装置5をこの照明装置本体91の近傍に配置し配線93によってランプソケット94に接続している。なお、第2の始動装置5を前記ランプソケット94に直接接続するようにしてもよい。また、第2の始動装置5をランプソケット94内に一体に組み込んでもよい。
点灯装置2は屋内の特定の場所に設置され、長い配線40a,40bを介して第2の始動装置5に接続される。このようにすれば、点灯装置2から離れた位置に照明装置本体91が配置されても高圧放電灯3を第2の始動装置5を使用して確実に始動点灯させることができる。
本発明における放電灯点灯装置の一実施形態の全体構成を示すブロック図。 同じく点灯装置を示す回路図。 同じく第2の始動装置を示す回路図。 同じく作用を示す要部の電圧波形図。 本発明における照明装置の一実施形態を示す概略図。
符号の説明
2…点灯装置、3…高圧放電灯、4…第1の始動装置、5…第2の始動装置、31…第1の始動装置のトランス、44…第2の始動装置のトランス、91…照明装置本体。

Claims (3)

  1. 高圧放電灯と;
    高圧放電灯に対して出力巻線が直列的に接続されるトランスを有し高圧放電灯の始動用の高電圧を発生する第1の始動装置を備えた点灯装置と;
    高圧放電灯および点灯装置の間に介挿され出力巻線が高圧放電灯に対して並列的に接続されるトランスを有し高圧放電灯の始動用の高電圧を発生する第2の始動装置と;
    を具備していることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 高圧放電灯と;
    高圧放電灯に対して出力巻線が直列的に接続されるトランスを有し高圧放電灯の始動用のパルス状高電圧を発生する第1の始動装置を備えた点灯装置と;
    高圧放電灯および点灯装置の間に介挿され、点灯装置からの始動用のパルス状高電圧を吸収するパルス吸収手段および出力巻線が高圧放電灯に対して並列的に接続されるトランスを有し、高圧放電灯の始動用のパルス状高電圧を発生する第2の始動装置と;
    を具備していることを特徴とする放電灯点灯装置。
  3. 高圧放電灯を支持する照明装置本体と;
    照明装置本体と離間された位置に設置された請求項1または2に記載の点灯装置と;
    照明装置本体と別置または一体化されて設置された請求項1または2に記載の第2の始動装置と;
    を具備していることを特徴とする照明装置。
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