JP2005251722A - 高圧放電灯点灯装置、始動装置及び照明装置 - Google Patents

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征彦 鎌田
Kazutoshi Mita
一敏 三田
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博志 寺坂
Hirochika Shiohama
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Abstract

【課題】面倒な調整を行うこと無く高圧放電灯を確実に始動点灯させ、しかも、点灯装置からのパルス電圧によって始動装置が悪影響を受けないようにする。
【解決手段】点灯装置と高圧放電灯との距離が長い場合は、点灯装置2の端子30a,30bに長い配線40a,40bの一端を接続し、この配線40a,40bの他端に第2の始動装置5の入力端子41a,41bを接続し、この第2の始動装置の出力端子42a,42bに高圧放電灯3を短い配線で接続する。第2の始動装置は点灯装置の出力に応じてパルス電圧を発生し、高圧放電灯に印加する。また、第2の始動装置は点灯装置からのパルス電圧をパルス電圧低減手段によって低減する。点灯装置と高圧放電灯との距離が短い場合は、第2の始動装置を使用せず点灯装置に高圧放電灯を短い配線で直接接続する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、高圧放電灯を点灯制御する高圧放電灯点灯装置、この高圧放電灯点灯装置に使用される始動装置及びこの高圧放電灯点灯装置を使用した照明装置に関する。
従来、高圧放電灯を始動させる高圧パルス電圧を発生させる始動装置を内蔵した高圧放電灯点灯装置においては、点灯装置が高圧放電灯に近接配置され、始動装置と高圧放電灯との配線距離が短い場合は高圧パルス電圧が減衰することなく高圧放電灯に印加されるため始動性に問題は生じない。しかし、器具類の設置の都合から点灯装置と高圧放電灯との配線距離が長くなる場合がある。このような場合は配線長による浮遊容量やインダクタンス成分などが大きくなり高圧パルス電圧の減衰が大きくなって放電灯を点灯させることができなくなる。
このため、始動装置として、パルス発生部の主コンデンサに、複数のコンデンサをそれぞれ外部からの操作によって並列に接続させる出力切換手段を設け、始動装置と放電灯との距離が長くなると主コンデンサに並列に接続されるコンデンサの数を増やして全体の容量を大きくし、距離に応じた適切なパルス電圧を発生させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、高圧放電灯安定器と照明器具とを離して設置し、高圧放電灯安定器側に昇圧装置を配置するとともに照明器具に高圧放電ランプと高電圧パルス発生装置を配置し、高圧放電灯安定器からの無負荷二次電圧に昇圧装置からの高い電圧を重畳した高電圧を高電圧パルス発生装置に出力し、高電圧パルス発生装置では入力する高電圧にさらに高電圧パルスを重畳して高圧放電灯に印加するものが知られている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
特開平5−283180号公報 実用新案登録第2598521号公報 特開平8−45678号公報
しかしながら、始動装置と放電灯との間の配線長は、設置場所や設置位置などによって異なるため、上記した特許文献1のものでは設置の都度、出力切換手段を操作して調整を行わなければならない面倒があり、また、複数のコンデンサや出力切換手段を設けることにより全体として始動装置が大形化する問題があった。
また、上記した特許文献2及び3のように、安定器側から発生した高電圧を高電圧パルス発生装置がそのまま取込み、この取込んだ高電圧に高圧パルスを重畳して高圧放電灯に印加する構成では、安定器側からの高電圧が高電圧パルス発生装置の各素子に悪影響を及ぼす虞がある。
そこで、請求項1及び2記載の発明は、点灯装置と高圧放電灯との距離が長い場合において間に始動装置を接続することで面倒な調整を行うこと無く高圧放電灯を始動点灯させることができ、しかも、点灯装置からのパルス電圧によって始動装置が悪影響を受けることを低減できる高圧放電灯点灯装置を提供することを目的とする。
また、請求項2記載の発明は、さらに、パルス電圧による雑音や放電灯へのダメージを低減できる高圧放電灯点灯装置を提供することを目的とする。
また、請求項3乃至6記載の発明は、点灯装置からのパルス電圧によって悪影響を受けることを低減できる始動装置を提供することを目的とする。
また、請求項4記載の発明は、さらに、パルス電圧による雑音や放電灯へのダメージを低減できる始動装置を提供することを目的とする。
また、請求項7及び8記載の発明は、パルス電圧による雑音発生を防止できるとともにパルス電圧が無駄に発生するのを防止できる始動装置を提供することを目的とする。
また、請求項9記載の発明は、点灯装置と高圧放電灯との距離が長い場合において間に始動装置を接続することで面倒な調整を行うこと無く高圧放電灯を始動点灯させることができ、しかも、点灯装置からのパルス電圧によって始動装置が悪影響を受けることを低減できる照明装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、高圧放電灯と、この高圧放電灯が始動可能なパルス電圧を発生する第1の始動装置を内蔵した点灯装置と、この点灯装置と高圧放電灯との間に設けられ、接続時には点灯装置の第1の始動装置のパルス電圧を低減する電圧低減手段を有するとともに高圧放電灯を始動させるパルス電圧を発生するパルス電圧発生手段を有する第2の始動装置とを備えた高圧放電灯点灯装置にある。
高圧放電灯は水銀ランプ、メタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプ等である。点灯装置は、出力を変化可能であるもので、例えば、インバータ、チョッパ、あるいはこれらを組み合わせたもの等が比較的簡単かつ安価に入手可能である。
請求項2記載の発明は、第2の始動装置に、さらに、パルス電圧発生手段によるパルス電圧の発生動作を間欠的に行わせる間欠動作制御手段を設けた高圧放電灯点灯装置にある。
請求項3記載の発明は、点灯装置と高圧放電灯との間に設けられ、点灯装置からのパルス電圧を低減するパルス電圧低減手段および高圧放電灯を始動させるパルス電圧を発生するパルス電圧発生手段とを具備した始動装置にある。
本発明の始動装置によれば、点灯装置から発生したパルス電圧を低減し、さらに、高圧放電灯を始動させるパルス電圧を発生させることができるので、ランプの種類や設置距離によって始動装置を選択できる。また、始動装置を高圧放電灯に近接させることもできる。
請求項4記載の発明は、さらに、パルス電圧発生手段によるパルス電圧の発生動作を間欠的に行わせる間欠動作制御手段を設けた始動装置にある。
請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の始動装置において、パルス電圧低減手段は、パルス電圧を吸収して低減することにある。パルス電圧を吸収するものとしては、少なくともコンデンサがあり、コンデンサとしては、例えば、0.033μF以上が適している。
請求項6記載の発明は、請求項3又は4記載の始動装置において、パルス電圧低減手段は、パルス電圧の波高値を所定値以下に抑制して低減することにある。この場合の所定値としては、例えば、無負荷時の出力電圧の最大値よりも低くなるように設定する。パルス電圧の波高値を抑制するものとしては、ツェナーダイオード、バリスタ、放電ギャップ部材等がある。
請求項7記載の発明は、請求項3乃至6のいずれか1記載の始動装置において、パルス電圧発生手段から高圧放電灯へのパルス電圧の供給を停止させる操作部を有することにある。
請求項8記載の発明は、請求項3乃至6のいずれか1記載の始動装置において、パルス電圧発生手段から高圧放電灯へのパルス電圧の供給を一定時間経過後に停止させるタイマ回路を有することにある。
請求項9記載の発明は、高圧放電灯を支持した照明器具と、この照明器具の高圧放電灯を点灯制御する請求項1又は2記載の高圧放電灯点灯装置とからなる照明装置にある。
請求項1及び2記載の発明によれば、点灯装置と高圧放電灯との距離が長い場合において間に始動装置を接続することで面倒な調整を行うこと無く高圧放電灯を始動点灯させることができ、しかも、点灯装置からのパルス電圧によって始動装置が悪影響を受けることを低減できる高圧放電灯点灯装置を提供できる。
また、請求項2記載の発明によれば、さらに、パルス電圧による雑音や放電灯へのダメージを低減できる。
また、請求項3乃至6記載の発明によれば、点灯装置からのパルス電圧によって悪影響を受けることを低減できる始動装置を提供できる。
また、請求項4記載の発明によれば、さらに、パルス電圧による雑音や放電灯へのダメージを低減できる。
また、請求項7及び8記載の発明によれば、パルス電圧による雑音発生を防止できるとともにパルス電圧が無駄に発生するのを防止できる始動装置を提供できる。
また、請求項9記載の発明によれば、点灯装置と高圧放電灯との距離が長い場合において間に始動装置を接続することで面倒な調整を行うこと無く高圧放電灯を始動点灯させることができ、しかも、点灯装置からのパルス電圧によって始動装置が悪影響を受けることを低減できる照明装置を提供できる。
本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、商用交流電源1に点灯装置2を接続し、この点灯装置2の出力端子に高圧放電灯3を接続している。前記点灯装置2は高圧放電灯3を始動させるパルス電圧を発生する第1の始動装置4を内蔵している。
このように、点灯装置2を高圧放電灯3とは離間して設置するが、高圧放電灯3との距離が短い場合は、点灯装置2と高圧放電灯3との配線長は短いので点灯装置2に高圧放電灯3を直接接続する。
前記点灯装置2の構成を具体的に示すと、図2に示すように、前記商用交流電源1にダイオードブリッジからなる全波整流回路11の入力端子を接続し、この全波整流回路11の出力端子にコンデンサ12を並列に接続するとともに、第1のインダクタ13を介してMOS形の第1のFET(電界効果形トランジスタ)14と第1の電流検出素子15との直列回路を並列に接続している。そして、前記第1のFET14と第1の電流検出素子15との直列回路にダイオード16を順方向に介して電解コンデンサからなる平滑コンデンサ17を並列に接続している。
前記第1のインダクタ13、第1のFET14、ダイオード16、平滑コンデンサ17は昇圧チョッパ回路19を構成している。この昇圧チョッパ回路19は、チョッピング制御部18を設け、このチョッピング制御部18に前記全波整流回路11からの入力電圧、前記平滑コンデンサ17の両端間に発生する出力電圧、前記第1の電流検出素子15からの出力電圧をそれぞれ入力し、前記FET14をオン、オフ制御するとともにそのターンオフタイミングを制御するようにしている。
前記昇圧チョッパ回路19の出力端子、すなわち、前記平滑コンデンサ17の両端間に、極性反転回路兼レギュレータ回路20を接続している。前記極性反転回路兼レギュレータ回路20は、MOS形の第2、第3、第4、第5のFET21,22,23,24、第2、第3のインダクタ25,26、前記第1の始動装置4を備えている。
すなわち、前記第2のFET21、第2のインダクタ25、第3のFET22を直列に接続し、前記第2のFET21のドレイン端子を前記平滑コンデンサ17の正極端子に接続し、前記第3のFET22のソース端子を第2の電流検出素子27を介して前記平滑コンデンサ17の負極端子に接続している。
また、前記第4のFET23、第3のインダクタ26、第5のFET24を直列に接続し、前記第4のFET23のドレイン端子を前記平滑コンデンサ17の正極端子に接続し、前記第5のFET24のソース端子を前記第2の電流検出素子27を介して前記平滑コンデンサ17の負極端子に接続している。
そして、前記第2のインダクタ25と第3のFET22との直列回路に、ダイオード28を第3のFET22とは逆極性にして並列に接続し、前記第3のインダクタ26と第5のFET24との直列回路に、ダイオード29を第5のFET24とは逆極性にして並列に接続している。
前記第2のインダクタ25と第3のFET22との接続点を、前記高圧放電灯3を接続する一方の端子30aに接続し、前記第3のインダクタ26と第5のFET24との接続点を、前記第1の始動装置4を構成するイグナイタトランス31の2次巻線を介して前記高圧放電灯3を接続する他方の端子30bに接続している。
前記第1の始動装置4は、前記第5のFET24にダイオード32、抵抗33及びコンデンサ34の直列回路を並列に接続し、前記コンデンサ34に前記イグナイタトランス31の1次巻線と双方向性2端子サイリスタ35との直列回路を並列に接続したパルス電圧発生回路によって構成している。
また、前記第2のインダクタ25と第3のFET22との接続点と、前記第3のインダクタ26と第5のFET24との接続点との間に、前記高圧放電灯3に印加する電圧の高周波成分をならすためのコンデンサ36を接続している。
前記極性反転回路兼レギュレータ回路20は、さらに、スイッチング制御部37を備え、前記第2の電流検出素子27からの出力電圧を取込み、流れる電流が一定になるように、前記第2、第3、第4、第5のFET21,22,23,24をスイッチング制御するようになっている。
そして、このときのスイッチング制御は、第2、第4のFET21,23については数十KHzの高周波で行われ、第3、第5のFET22,24については例えば100Hzという低周波で行われ、かつ、第2、第4のFET21,23は第3、第5のFET22,24に同期して高周波スイッチングしないオフ期間を設けている。すなわち、第5のFET24がオンしている期間に同期して第2のFET21が高周波スイッチング動作し、第5のFET24がオフしている期間は第2のFET21も高周波スイッチング動作を停止してオフ状態を継続し、第3のFET22がオンしている期間に同期して第4のFET23が高周波スイッチング動作し、第3のFET22がオフしている期間は第4のFET23も高周波スイッチング動作を停止してオフ状態を継続するようになっている。
こうして、点灯装置2は高圧放電灯3に100Hzの矩形波の低周波電力を供給することになる。なお、低周波電力としては必ずしも矩形波に限定するものではなく、正弦波であってもよい。また、電力周波数としては100Hzに限定するものではなく、また、高周波電力であってもよい。
また、前記点灯装置2を高圧放電灯3と離間して設置し、しかも高圧放電灯3との距離が長い場合は、点灯装置2と高圧放電灯3との配線長は長くなる。このような場合には、図3に示すように、点灯装置2と高圧放電灯3との間に、第2の始動装置5を接続する。しかも、第2の始動装置5を高圧放電灯3に近づけて接続する。すなわち、高圧放電灯3を端子30a,30bから切り離し、代りにこの端子30a,30bに長い距離の配線40a,40bの一端を接続し、この配線40a,40bの他端を前記第2の始動装置5の入力端子41a,41bに接続する。また、前記第2の始動装置5の出力端子42a,42bを前記高圧放電灯3に短い距離の配線で接続する。
前記第2の始動装置5は、前記点灯装置2から低周波電力の供給を受けて動作するもので、図4に示すように、入力端子41a,41b間にインダクタ43を介してコンデンサ44を接続している。前記インダクタ43及びコンデンサ44は、パルス電圧を吸収して低減するパルス電圧低減手段45を構成している。なお、インダクタ43は場合によってはなくても良い。コンデンサ44としては、0.033μF以上が好適で、ここでは0.1μFのものを使用している。
そして、前記コンデンサ44にパルス電圧発生手段46を接続している。前記パルス電圧発生手段46は、前記コンデンサ44にダイオード47、抵抗48及びコンデンサ49の直列回路を並列に接続し、そのコンデンサ49にイグナイタトランス50の1次巻線と双方向性2端子サイリスタ51との直列回路を並列に接続している。そして、前記インダクタ43とコンデンサ44との接続点を、前記イグナイタトランス50の2次巻線を介して前記出力端子42aに接続し、前記入力端子41bとコンデンサ44との接続点を前記出力端子42bに接続している。また、前記コンデンサ49に抵抗52を介してパルス電圧の発生を停止させるための操作部である操作スイッチ53を並列に接続している。この操作スイッチ53は外部操作するスイッチである。
このような構成においては、点灯装置2は、第1のFET14のオン、オフ動作により電源電圧が昇圧され、昇圧された直流電圧が平滑コンデンサ17に充電され、この直流電圧が極性反転回路兼レギュレータ回路20の電源となる。
極性反転回路兼レギュレータ回路20では、第3のFET22と第5のFET24が低周波サイクルで交互にオン、オフ制御され、第2のFET21は第5のFET24がオンしている期間だけ高周波スイッチング動作し、第4のFET23は第3のFET22がオンしている期間だけ高周波スイッチング動作する。
そして、高圧放電灯3が点灯する前は、第4のFET23がオンすると、平滑コンデンサ17の正極端子から、第4のFET23→第3のインダクタ26→ダイオード32→抵抗33→コンデンサ34→第2の電流検出素子27→平滑コンデンサ17の負極端子に充電電流が流れ、コンデンサ34が充電される。この充電が第4のFET23のオン動作毎に繰り返され、やがてコンデンサ34の充電電圧が双方向性2端子サイリスタ35のブレークオーバ電圧に達すると、双方向性2端子サイリスタ35が導通する。
双方向性2端子サイリスタ35が導通すると、イグナイタトランス31の1次巻線にコンデンサ34からの放電電流が瞬時に流れ、イグナイタトランス31の2次巻線に数KVという高いパルス電圧が発生し、高圧放電灯3に印加される。
点灯装置2と高圧放電灯3が短い配線で接続されるような場所に設置される場合は、点灯装置2の端子30a,30bに高圧放電灯3を短い距離の配線で接続する。すなわち、図1の構成となる。この場合は、高圧放電灯3との配線距離が短いので高パルス電圧はほとんど減衰することなく高圧放電灯3に印加される。これが繰り返されることで高圧放電灯3はやがて点灯を開始するようになる。このように高圧放電灯3との配線距離が短い場合は第1の始動装置4からのパルス電圧によって確実に始動点灯させることができる。
高圧放電灯3が点灯した後は、高圧放電灯3のランプ電圧が、例えば、200V程度から100〜130V程度に低下するので、コンデンサ34の充電電圧が双方向性2端子サイリスタ35のブレークオーバ電圧に達しなくなり、第1の始動装置4からのパルス電圧の出力は停止される。すなわち、高圧放電灯3の点灯後はパルス電圧の発生を確実に停止させることができる。
また、第5のFET24がオンしている期間においては、第2のFET21がオンすると、平滑コンデンサ17の正極端子から、第2のFET21→インダクタ25→高圧放電灯3→イグナイタトランス31の2次巻線→第5のFET24→第2の電流検出素子27→平滑コンデンサ17の負極端子に電流が流れ、また、第2のFET21がオフすると、インダクタ25→高圧放電灯3→イグナイタトランス31の2次巻線→第5のFET24→ダイオード28→インダクタ25に電流が流れ、これが第2のFET21のオン、オフ毎に繰り返される。
また、第3のFET22がオンしている期間においては、第4のFET23がオンすると、平滑コンデンサ17の正極端子から、第4のFET23→インダクタ26→イグナイタトランス31の2次巻線→高圧放電灯3→第3のFET22→第2の電流検出素子27→平滑コンデンサ17の負極端子に電流が流れ、また、第4のFET23がオフすると、インダクタ26→イグナイタトランス31の2次巻線→高圧放電灯3→第3のFET22→ダイオード29→インダクタ26に電流が流れ、これが第4のFET23のオン、オフ毎に繰り返される。
こうして高圧放電灯3は100Hz程度の低周波で点灯を維持することになる。また、点灯時において極性反転回路兼レギュレータ回路20から高圧放電灯3に供給される電圧波形は低周波の矩形波となる。そして、この矩形波に載る高周波成分はコンデンサ36によって除去される。
また、点灯装置2と高圧放電灯3が長い配線で接続されるような場所に設置される場合は、点灯装置2の第1の始動装置4から発生するパルス電圧が途中で減衰するため高圧放電灯3をスムーズに始動点灯できなくなる。この場合は、図3に示すように、点灯装置2の端子30a,30bに長い配線40a,40bの一端を接続し、この配線40a,40bの他端に第2の始動装置5の入力端子41a,41bを接続し、この第2の始動装置5の出力端子42a,42bに高圧放電灯3を短い配線で接続することになる。
このような構成においては、点灯装置2からの低周波電力を供給されて第2の始動装置5は動作するようになる。そして、点灯装置2の第1の始動装置4から発生したパルス電圧は第2の始動装置5のパルス電圧低減手段45によって吸収され低減される。従って、第2の始動装置5において点灯装置2からのパルス電圧によって回路素子が損傷するなどの悪影響を除去できる。また、点灯装置2から出力される矩形波電圧によって、入力端子41aが正極のときにダイオード47、抵抗48を介してコンデンサ49が充電される。そして、このコンデンサ49の充電電圧が双方向性2端子サイリスタ51のブレークオーバ電圧に達すると、双方向性2端子サイリスタ51が導通する。
双方向性2端子サイリスタ51が導通すると、イグナイタトランス50の1次巻線にコンデンサ49からの放電電流が瞬時に流れ、イグナイタトランス50の2次巻線に数KVという高いパルス電圧が発生し、高圧放電灯3に印加される。第2の始動装置5と高圧放電灯3との距離は短いので、パルス電圧はほとんど減衰することなく高圧放電灯3に印加される。
そして、入力端子41aが正極になる毎に1回パルス電圧が発生するように設定すれば、第2の始動装置5の出力端子42a,42bから出力される電圧波形は図5の(a)に示すようになり、やがて、高圧放電灯3は確実に始動点灯されることになる。また、この動作におけるコンデンサ49の充電電圧Vの変化は図5の(b)に示すようになる。すなわち、入力端子41aが正極になる間だけ充放電が行われ、入力端子41bが正極になっている間は充電が停止される。
そして、高圧放電灯3が点灯を開始すると、ランプ電圧が低下するので、コンデンサ49の充電電圧が双方向性2端子サイリスタ51のブレークオーバ電圧に達しなくなり、第2の始動装置5からのパルス電圧の出力は停止される。すなわち、高圧放電灯3の点灯後はパルス電圧の発生を確実に停止させることができる。そして、点灯後は点灯装置2からの低周波電力によって点灯を維持するようになる。
このように、点灯装置2と高圧放電灯3との配線距離が短い場合も長い場合も使用する点灯装置2は同一である。すなわち、点灯装置2は共通に使用できる。従って、配線の状況を見ながら点灯装置を変えるような面倒はなく、作業性を向上できる。そして、配線距離が長い場合は点灯装置2と高圧放電灯3との間に、高圧放電灯3に近づけて第2の始動装置5を接続すれば良い。また、配線距離が短い場合は点灯装置2に高圧放電灯3を直接接続すればよく、配線距離が長い場合に比べて取付ける部品数を減らすことができ、取付け作業が容易になる。
また、高圧放電灯3は寿命末期になると始動点灯が困難になる。このような場合は高圧放電灯3が点灯しないので、第2の始動装置5からパルス電圧が発生し続けることになる。このような状態が生じた場合は高圧放電灯3を新しいものと交換することになるが、その場合に高圧放電灯3に対するパルス電圧の印加を停止する必要がある。
しかし、このために、点灯装置に電力を供給している元の電源を切ったのでは、もし、同一の電源によって多数の高圧放電灯点灯装置を動作させているような場合には全体を消灯させなければならないという問題が生じる。この装置では元の電源を切ること無く高圧放電灯の交換ができる。
すなわち、高圧放電灯3を新しいものと交換する場合は、操作スイッチ53を操作してこのスイッチをオン状態にする。これにより、コンデンサ49の充電電圧Vが双方向性2端子サイリスタ51のブレークオーバ電圧に達することはなくなるので、第2の始動装置5から高圧放電灯3へパルス電圧の印加は停止される。従って、この状態で高圧放電灯3を新しいものと交換すればよい。また、第2の始動装置5からのパルス電圧の発生が停止されるので、パルス電圧による雑音発生を防止できるとともにパルス電圧が無駄に発生するのを防止できる。
そして、交換した後は、操作スイッチ53を再度操作してこのスイッチをオフ状態にすれば、コンデンサ49の充電電圧Vが再び双方向性2端子サイリスタ51のブレークオーバ電圧に達するようになり、第2の始動装置5から高圧放電灯3へのパルス電圧の印加が再開される。従って、交換した高圧放電灯3を始動点灯させることができる。
なお、ここでは操作スイッチ53を使用して直接的に第2の始動装置5から高圧放電灯3へのパルス電圧の印加を停止させるようにしたが、例えば、点灯装置2内にタイマを設け、スタートしてから通常の高圧放電灯であれば確実に始動点灯する時間よりも十分に長い時間にわたって高圧放電灯が点灯せずにパルス電圧が発生しつづけることがあると、タイマがタイムアップして点灯装置の出力を停止させるようにしてもよい。この場合において第2の始動装置5に点灯装置の出力停止を解除させるリセットスイッチを設け、高圧放電灯を交換したときにこのリセットスイッチを操作して出力の停止状態を解除するようにしてもよい。
なお、点灯装置2として、この実施の形態では高圧放電灯3が点灯を開始するまでパルス電圧を一定間隔で発生し続けるタイプのものを使用したがこれに限定するものではなく、高圧放電灯3が点灯を開始するまでパルス電圧を一定の休止期間を持ちつつ間欠的に発生するタイプのものを使用しても何ら問題はない。
(第2の実施の形態)
この実施の形態は、第2の始動装置5の変形例を示す。なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。また、点灯装置2の構成は第1の実施の形態と同一であり、全体の構成は図3と同一である。
この第2の始動装置5は、図6に示すように、入力端子41a,41b間に、ノイズフィルタ55を接続している。そして、このノイズフィルタ55は、1対のコンデンサ55a,55bを直列に接続した直列回路を設け、そのコンデンサ55a,55bの接続点を接地している。
前記ノイズフィルタ55の出力端子間に抵抗56を介してコンデンサ44を接続している。この抵抗56とコンデンサ44はパルス電圧を吸収して低減するパルス電圧低減手段57を構成している。
このようにパルス電圧発生手段46の前段である、入力部にノイズフィルタ55を設けることで、長い配線40a,40bからのノイズの影響を除去できる。なお、その他については前述した実施の形態と同様の作用効果を奏するものである。
(第3の実施の形態)
この実施の形態も、第2の始動装置5の変形例を示す。なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。また、点灯装置2の構成は第1の実施の形態と同一であり、全体の構成は図3と同一である。
この第2の始動装置5は、図7に示すように、入力端子41a,41b間に、パルス電圧低減手段を構成するコンデンサ44を接続している。また、パルス電圧発生手段61及び間欠動作制御手段62を設けている。
前記パルス電圧発生手段61は、入力端子41a,41b間に、抵抗63を直列に介し、さらに、ダイオード64を順極性に介してコンデンサ65を接続している。そして、前記コンデンサ65に、イグナイタトランス50の1次巻線を直列に介し、さらにダイオード66を順極性に介して単方向性3端子サイリスタ67を並列に接続している。また、前記コンデンサ65に、抵抗68、69、70を直列に介してコンデンサ71を並列に接続している。コンデンサ65としては、例えば、0.68μF程度のものを使用している。
前記コンデンサ71に抵抗72を並列に接続するとともに双方向性2端子サイリスタ73を介して前記3端子サイリスタ67のゲート、カソードを接続している。
前記入力端子41aを前記イグナイタトランス50の2次巻線とコンデンサ74との並列回路を介して出力端子42aに接続し、前記入力端子41bを出力端子42bに接続している。イグナイタトランス50としては、例えば、1次巻線と2次巻線との巻線比が、4.5:77程度のものを使用し、コンデンサ74としては容量が470pF程度のものを使用している。
前記間欠動作制御手段62は、入力端子41a,41b間に、ダイオード75を順極性に介し、さらに、抵抗76、77、78を直列に介して容量の大きな電解コンデンサ79を接続している。そして、前記電解コンデンサ79に、双方向性2端子サイリスタ80と抵抗81との直列回路を並列に接続するとともに、ツェナーダイオード82を逆極性に介して抵抗83を並列に接続している。前記2端子サイリスタ80のブレークオーバ電圧V80とツェナーダイオード82のツェナー電圧V82との関係は、V80>V82に設定されている。さらに、前記パルス電圧発生手段61のコンデンサ71にMOS型FET(電界効果トランジスタ)84を並列に接続し、そのFET84のゲートを前記ツェナーダイオード82と抵抗83との接続点に接続している。
このような構成の第2の始動装置5は、点灯装置2から低周波電力の供給を受けると、抵抗63及びダイオード64を介してコンデンサ65を迅速に充電する。また、ダイオード75、抵抗76、77、78を介して電解コンデンサ79を充電する。また、FET84がオフ状態にあり、抵抗68、69、70を介してコンデンサ71を充電する。
電解コンデンサ79は、図8の(a)に示すように、大きな時定数によりゆっくりと充電される。これに対し、コンデンサ71は比較的速い速度で充電される。そして、コンデンサ71の充電電圧が2端子サイリスタ73のブレークオーバ電圧に達するとこの2端子サイリスタ73が導通し、これにより3端子サイリスタ67が導通する。
3端子サイリスタ67が導通すると、コンデンサ65の充電電荷がイグナイタトランス50の1次巻線、ダイオード66及び3端子サイリスタ67を介して放電され、イグナイタトランス50の2次巻線に高圧のパルス電圧が発生する。そして、このパルス電圧が高圧放電灯3に印加される。そして、再びコンデンサ65と71が充電され、コンデンサ71の充電電圧が2端子サイリスタ73のブレークオーバ電圧に達すると再び3端子サイリスタ67が導通し、イグナイタトランス50の2次巻線に高圧のパルス電圧が発生する。
以降、この動作が繰り返され、電源を投入した最初は第2の始動装置5から高圧放電灯3には、図8の(b)に示すように比較的長い時間パルス電圧が繰り返し印加し続ける。なお、図中斜線で示す部分は低周波出力を示している。低周波出力とパルス電圧との電圧関係について例を述べると、例えば、低周波出力が220Vから300V程度のとき、パルス電圧は3.5KVから5KV程度なる。このときのパルス電圧の発生を低周波出力との関係で見ると、図9に示すように、例えば、100Hzの矩形波からなる低周波出力の正の半波期間において3個発生するような割合となる。
比較的長い時間パルス電圧が繰り返し印加し続けている間に高圧放電灯3が点灯を開始すればよいが、消灯した直後のように高圧放電灯3が冷え切っていない状態では管内の蒸気圧が高くなっているので、このような場合には比較的長い時間パルス電圧が繰り返し印加し続けても点灯を開始しない場合がある。
このような場合には、電解コンデンサ79の充電電圧がやがてツェナーダイオード82のツェナー電圧V82に達するようになる。これにより、ツェナーダイオード82が導通し、FET84がオン動作する。FET84がオンすると、コンデンサ71が短絡されるので、3端子サイリスタ67の導通制御が停止される。これにより、以降、パルス電圧の発生が停止される。電解コンデンサ79は、図8の(a)に示すようにツェナー電圧に達した以後も充電を継続してその充電電圧を上昇させる。そして、やがて充電電圧が2端子サイリスタ80のブレークオーバ電圧V80に達するようになる。
電解コンデンサ79の充電電圧が2端子サイリスタ80のブレークオーバ電圧V80に達すると、この2端子サイリスタ80が導通するので、電解コンデンサ79は2端子サイリスタ80及び抵抗81を介して急激に放電し、その充電電圧がツェナー電圧よりも十分に低下する。これにより、ツェナーダイオード82が非導通となり、FET84はターンオフする。こうして、コンデンサ71が再び充電動作を開始するようになる。
コンデンサ71が充電動作を開始すると、2端子サイリスタ73の導通によって3端子サイリスタ67が導通するようになり、イグナイタトランス50の2次巻線から高圧のパルス電圧が発生するようになる。このパルス電圧は高圧放電灯3に印加される。このパルス電圧の発生期間は電解コンデンサ79の充電電圧がツェナーダイオード82のツェナー電圧に達するまでの期間となり、この期間は最初の期間に比べて短くなる。このパルス電圧の印加によっても高圧放電灯3が点灯しなければ、再びパルス電圧の発生が停止するようになる。
このように、高圧放電灯3が点灯しにくい場合に、第2の始動装置5からパルス電圧が連続的に発生し続けることはなく、図8の(b)に示すように電解コンデンサ79の充電電圧がツェナーダイオード82のツェナー電圧V82に達してから、この充電電圧が2端子サイリスタ80のブレークオーバ電圧V80に達した後、さらに、コンデンサ71の充電電圧が2端子サイリスタ73のブレークオーバ電圧に達するまでの期間、パルス電圧の発生を停止させるので、その期間はパルス電圧による雑音を発生することはない。従って、全体として、パルス電圧による雑音を低減することができる。また、高圧のパルス電圧を連続的に発生しないので、高圧放電灯3の電極に与えるダメージも低減できる。
高圧放電灯3が点灯を開始すると、放電灯3の両端間電圧が低下するので、このときにはコンデンサ71の充電電圧が2端子サイリスタ73のブレークオーバ電圧に達することはなくなり、パルス電圧の発生は完全に停止される。
なお、この実施の形態においても前述した実施の形態と同様の作用効果を奏するのは勿論である。また、この実施の形態においても前述した実施の形態と同様に、操作スイッチを設けて、パルス発生動作を強制的に停止させるようにしてもよい。
(第4の実施の形態)
この実施の形態も、第2の始動装置5の変形例を示す。なお、この実施の形態は前述した第3の実施の形態と基本的構成は同じである。また、点灯装置2の構成は第1の実施の形態と同一であり、全体の構成は図3と同一である。
この第2の始動装置5は、図10に示すように、コンデンサ65の充電電圧を制限するリミット回路85を設けている。すなわち、前記リミット回路85は、入力端子41a,41b間にダイオード64を介し、さらに、抵抗86を直列に介してツェナーダイオード87を接続している。そして、前記抵抗86とツェナーダイオード87との直列回路に、抵抗88、MOS型FET89及び前記コンデンサ65の直列回路を並列に接続し、前記FET89のゲートを前記抵抗86とツェナーダイオード87との接続点に接続している。
前記リミット回路85は、ツェナーダイオード87によってFET89のゲートに一定の電圧を印加する。前記FET89はゲート電位よりもソース電位が3V程度低い状態でオン動作する。従って、例えば、ツェナーダイオード87のツェナー電圧を180Vに設定した場合はコンデンサ65の充電電圧が177VになるまではFET89はオン動作し、コンデンサ65の充電電圧が177Vになるとオンからオフに切替わる。これにより、前記コンデンサ65の充電電圧は略177Vに一定に保持される。これは、入力端子41a,41b間に印加する電圧に関係なく一定に保たれる。
ところで、この第2の始動装置5に接続される点灯装置2は、出力電圧にバラツキがあり、そのバラツキは、例えば、220V〜300V程度になる。このようなバラツキに対して、リミット回路85が無ければ、コンデンサ65の充電電圧にバラツキが生じ、その結果、発生するパルス電圧の電圧値にバラツキが生じる。使用する照明器具等において印加するパルス電圧の電圧値に制限がある場合にはこのようなバラツキは問題になる。
この点、リミット回路85を設けることで、入力端子41a,41bに入力する点灯装置2からの低周波出力の電圧値にバラツキがあっても、コンデンサ65に充電する電圧値を一定に制御できる。従って、イグナイタトランス50の2次巻線に発生するパルス電圧の電圧値を略一定に制御することができ、印加するパルス電圧の電圧値を容易に制限値に抑えることができる。
なお、この実施の形態においても前述した実施の形態と同様の作用効果を奏するのは勿論である。
なお、この実施の形態においても前述した実施の形態と同様に、操作スイッチを設けて、パルス発生動作を強制的に停止させるようにしてもよい。
(第5の実施の形態)
この実施の形態も、第2の始動装置5の変形例を示す。なお、この実施の形態は前述した第3の実施の形態と基本的構成は同じである。また、点灯装置2の構成は第1の実施の形態と同一であり、全体の構成は図3と同一である。
この第2の始動装置5は、図11に示すように、前述した第1の実施の形態における第2の始動装置5において使用した操作スイッチ53に代えてタイマ回路91を使用したものである。すなわち、コンデンサ44にタイマ回路91を並列に接続している。そして、このタイマ回路91が駆動する常開設定91aをコンデンサ49に抵抗52を介して並列に接続している。
前記タイマ回路91は、例えば、ICからなり、電源が投入されると動作を開始し、一定時間、例えば10〜20分経過後に常開設定91aを閉じる動作を行うもので、電源の投入が停止されるとリセットされるようになっている。
このような構成では、高圧放電灯3が寿命末期、あるいは故障して点灯できなくなったときに、第2の始動装置5から高圧放電灯3へのパルス電圧を一定時間経過後に停止することができる。これにより、パルス電圧による雑音発生を防止できるとともにパルス電圧が無駄に発生するのを防止できる。そして、電源の投入を停止すれば、タイマ回路91はリセットして常開設定91aを開くので、次に電源を投入したときには第2の始動装置5は通常の通り動作するようになる。
なお、この実施の形態において、タイマ回路91が一定時間経過後に常開設定91aを閉じるときに、このタイマ回路91から別途出力を取り出し、その出力で発光ダイオードなどの報知手段を動作させて知らせるようにしてもよい。このようにすれば、寿命末期になった高圧放電灯や故障した高圧放電灯を容易に知ることができ、交換に直ちに対処することができる。なお、この実施の形態においても前述した実施の形態と同様の作用効果を奏するのは勿論である。
(第6の実施の形態)
この実施の形態も、第2の始動装置5の変形例を示す。なお、この実施の形態は前述した第3の実施の形態と基本的構成は同じである。また、点灯装置2の構成は第1の実施の形態と同一であり、全体の構成は図3と同一である。
この第2の始動装置5は、図12に示すように、前述した第1の実施の形態における第2の始動装置5において使用したインダクタ43とコンデンサ44からなるパルス電圧低減手段45に代えて、1対のツェナーダイオード92、93を互いに逆極性にして直列に接続して構成されるパルス電圧低減手段94を使用している。
前記パルス電圧低減手段94は、入力端子41a,41b間にパルス電圧が入力されると、そのパルス電圧をツェナー電圧に抑制して低減するものである。このように、パルス電圧をツェナー電圧に抑制して低減するパルス電圧低減手段94を使用しても、点灯装置2からのパルス電圧を低減することができ、パルス電圧によって回路素子が損傷するなどの悪影響を除去できる。なお、この実施の形態においても前述した実施の形態と同様の作用効果を奏するのは勿論である。
なお、パルス電圧を抑制して低減するパルス電圧低減手段としては、ツェナーダイオードからなる回路に限定するものではなく、バリスタや放電ギャップなどの素子も使用できる。
(第7の実施の形態)
この実施の形態は照明装置について述べる。
図13に示すように、高圧放電灯3を照明器具101によって支持し、この照明器具101を、例えば室内の天井102に固定している。そして、第2の始動装置5をこの照明器具101の近傍に配置し配線103によってランプソケット104に接続している。なお、第2の始動装置5を前記ランプソケット104に直接接続するようにしてもよい。また、第2の始動装置5をランプソケット104内に一体に組み込んでもよい。
点灯装置2は室内の特定の場所に設置され、長い配線40a,40bを介して第2の始動装置5に接続される。
このようにすれば、点灯装置2から離れた位置に照明器具101が配置されても高圧放電灯3を第2の始動装置5を使用して確実に始動点灯させることができる。
本発明の、第1の実施の形態において点灯装置に高圧放電灯を直接接続した場合のブロック図。 同実施の形態における点灯装置の具体的回路構成を示す図。 同実施の形態において点灯装置に第2の始動装置を介して高圧放電灯を接続した場合のブロック図。 同実施の形態における第2の始動装置の具体的回路構成を示す図。 同実施の形態における第2の始動装置の出力電圧波形及びコンデンサの充電電圧波形を示す図。 本発明の、第2の実施の形態に係る第2の始動装置の具体的回路構成を示す図。 本発明の、第3の実施の形態に係る第2の始動装置の具体的回路構成を示す図。 同実施の形態に係る第2の始動装置の動作を説明するための波形図。 同実施の形態に係る第2の始動装置のパルス電圧発生タイミングを示す図。 本発明の、第4の実施の形態に係る第2の始動装置の具体的回路構成を示す図。 本発明の、第5の実施の形態に係る第2の始動装置の具体的回路構成を示す図。 本発明の、第6の実施の形態に係る第2の始動装置の具体的回路構成を示す図。 本発明の、第7の実施の形態に係る照明装置の構成を示す図。
符号の説明
2…点灯装置、3…高圧放電灯、4…第1の始動装置、5…第2の始動装置、45、57…パルス電圧低減手段、46、61…パルス電圧発生手段、62…間欠動作制御手段。

Claims (9)

  1. 高圧放電灯と、
    この高圧放電灯が始動可能なパルス電圧を発生する第1の始動装置を内蔵した点灯装置と、
    この点灯装置と前記高圧放電灯との間に設けられ、接続時には前記点灯装置の第1の始動装置からのパルス電圧を低減するパルス電圧低減手段を有するとともに前記高圧放電灯を始動させるパルス電圧を発生するパルス電圧発生手段を有する第2の始動装置とを備えたことを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  2. 高圧放電灯と、
    この高圧放電灯が始動可能なパルス電圧を発生する第1の始動装置を内蔵した点灯装置と、
    この点灯装置と前記高圧放電灯との間に設けられ、接続時には前記点灯装置の第1の始動装置からのパルス電圧を低減するパルス電圧低減手段、前記高圧放電灯を始動させるパルス電圧を発生するパルス電圧発生手段及びこのパルス電圧発生手段によるパルス電圧の発生動作を間欠的に行わせる間欠動作制御手段を有する第2の始動装置とを備えたことを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  3. 点灯装置と高圧放電灯との間に設けられ、点灯装置からのパルス電圧を低減するパルス電圧低減手段および前記高圧放電灯を始動させるパルス電圧を発生するパルス電圧発生手段とを具備していることを特徴とする始動装置。
  4. 点灯装置と高圧放電灯との間に設けられ、点灯装置からのパルス電圧を低減するパルス電圧低減手段と、前記高圧放電灯を始動させるパルス電圧を発生するパルス電圧発生手段と、このパルス電圧発生手段によるパルス電圧の発生動作を間欠的に行わせる間欠動作制御手段とを具備していることを特徴とする始動装置。
  5. 前記パルス電圧低減手段は、パルス電圧を吸収して低減することを特徴とする請求項3又は4記載の始動装置。
  6. 前記パルス電圧低減手段は、パルス電圧を抑制して低減することを特徴とする請求項3又は4記載の始動装置。
  7. パルス電圧発生手段から高圧放電灯へのパルス電圧の供給を停止させる操作部を有することを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1記載の始動装置。
  8. パルス電圧発生手段から高圧放電灯へのパルス電圧の供給を一定時間経過後に停止させるタイマ回路を有することを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1記載の始動装置。
  9. 高圧放電灯を支持した照明器具と、この照明器具の高圧放電灯を点灯制御する請求項1又は2記載の高圧放電灯点灯装置とからなることを特徴とする照明装置。
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