JP2005291428A - 流体動圧軸受、スピンドルモータおよび記録ディスク駆動装置 - Google Patents

流体動圧軸受、スピンドルモータおよび記録ディスク駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005291428A
JP2005291428A JP2004109754A JP2004109754A JP2005291428A JP 2005291428 A JP2005291428 A JP 2005291428A JP 2004109754 A JP2004109754 A JP 2004109754A JP 2004109754 A JP2004109754 A JP 2004109754A JP 2005291428 A JP2005291428 A JP 2005291428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
dynamic pressure
sleeve
peripheral surface
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004109754A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Sodeoka
覚 袖岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP2004109754A priority Critical patent/JP2005291428A/ja
Publication of JP2005291428A publication Critical patent/JP2005291428A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

【課題】 軸受剛性を確保しつつ小型化を実現する流体動圧軸受を提供することを課題とする。
【解決手段】 流体動圧軸受10は、円筒状の外周面を有するシャフト15と、シャフト15の一端において、シャフト15を中心として径方向に延設された軸線方向下端面16eを有するロータハブ16と、シャフト15の外周面と径方向微少間隙を介して対向する内周面26aを有するスリーブ25とを備えている。軸線方向下端面16eは、スリーブ25の上端面27aと軸方向微少間隙を介して対向している。それぞれの微少間隙を構成する面と、その間に連続的に保持されている潤滑油38とにより、ラジアル軸受部35とスラスト軸受部36とが構成されている。スリーブ25の上端面27aは、スリーブ25の内周面26aよりも径方向内方に延伸されている。シャフト15の外周面のうち、スリーブ25の上端面27aの径方向内方に位置する部分は、小径とされている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、流体動圧軸受に関する。さらに、その流体動圧軸受が用いられるスピンドルモータおよび記録ディスク駆動装置に関する。
昨今の記録ディスク駆動装置が搭載されるパーソナルコンピュータ等の機器の小型化および薄型化の傾向並びに記録ディスク駆動装置のディジタルカメラ等小型機器への応用など使用される製品の多様化によって、記録ディスクを回転駆動するモータ自体も小型化並びに薄型化することが要求されている。
ハードディスク等の記録ディスクを回転駆動するための小型且つ薄型の記録ディスク駆動用モータが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この公知の記録ディスク駆動用モータは、固定のシャフトと、シャフトの一端に固定されたブラケットと、シャフト及びブラケットに回転自在に軸支されたロータハブと、このロータハブに装着されたロータマグネットと、このロータマグネットに半径方向に対向して装着されたステータとを備えている。
ロータハブの軸線方向端面は、ブラケットの軸線方向端面との間に潤滑流体を保持する微小スラスト間隙を形成するスラスト面を有している。この結果、ロータハブとブラケットとの間にスラスト軸受部が形成されている。また、ロータハブの貫通孔は、シャフトの外周面との間に潤滑流体を保持するラジアル微小間隙を形成する内周面を有している。この結果、ロータハブとシャフトとの間にラジアル軸受部が形成されている。
以上に述べた記録ディスク駆動用モータの動圧軸受装置は、スラスト軸受部が単一面対向型であるため、スラスト軸受構造が軸方向に占有する部分を減らすことができ、モータ全体の薄型化を実現することができ又は軸線方向高さが一定のモータにおけるラジアル軸受部の軸線方向高さを十分に確保できる。
特開2000−350408号公報
しかし、前記従来のロータのようにスラスト軸受部の内周側にラジアル軸受部が配置されている場合、ラジアル軸受部の剛性をさらに確保するためにラジアル軸受径を大きくすると、スラスト軸受部が占有できる部分を圧迫する。このため、スラスト軸受部の有効面積を確保し所定の軸受剛性を確保しつつ、さらなるモータ径の小型化の要求に応えることが難しくなる。
そこで、本発明では、軸受剛性を確保しつつ小型化を実現する流体動圧軸受を提供することを課題とする。
請求項1に記載の流体動圧軸受は、シャフトと、基盤部材と、スリーブとを備えている。シャフトは、円筒状の外周面を有する。基盤部材は、シャフトの一端において、シャフトを中心として径方向に延設された平坦面を有する。スリーブは、シャフトの外周面と径方向微少間隙を介して対向する内周面を有する。
さらに、流体動圧軸受は、以下の特徴を有している。平坦面は、スリーブの軸方向端面と軸方向微少間隙を介して対向している。径方向微少間隙と軸方向微少間隙とには、動圧発生流体が連続的に保持されている。シャフトの外周面と、スリーブの内周面と、その間の径方向微少間隙に保持される動圧発生流体とによってラジアル軸受が構成されている。基盤部材の平坦面と、スリーブの軸方向端面と、その間の軸方向微少間隙に保持される動圧発生流体とによってスラスト軸受が構成されている。スリーブの軸方向端面は、スリーブの内周面よりも径方向内方に延伸されている。シャフトの外周面のうち、スリーブの軸方向端面の径方向内方に位置する部分は、小径とされている。
ここで、基盤部材は、シャフトの一端において固定される部材であり、例えば、流体動圧軸受が軸回転の場合には、流体動圧軸受を用いて回転される搭載物を固定するためのロータハブ、軸固定の場合には、流体動圧軸受を備える装置に流体動圧軸受を固定するためのブラケットあるいはベースなどと呼ばれる部材などを意味している。
ラジアル軸受は、スリーブの内周面において設けられている。スラスト軸受は、スリーブの軸方向端面において設けられている。さらに、スリーブの軸方向端面は、スリーブの内周面よりも径方向内方に延伸されている。このため、ラジアル軸受径の大きさにかかわらず、スラスト軸受の面積を確保することが可能となる。すなわち、軸受剛性を確保しつつ小型化を実現する流体動圧軸受を提供することが可能となる。
さらに、付随的な効果として、本発明の流体動圧軸受では、スリーブとシャフトおよび基盤部材との軸線方向の相対位置を維持する抜け止め構造が構成される。すなわち、スリーブの軸方向端面がシャフトの外周面のうち小径となる部分に延伸されていることにより、スリーブとシャフトおよび基盤部材との軸線方向の相対位置が維持される。このため、抜け止め構造のための特別な部材を必要としない。また、特別な部材を必要としないため、モータが薄型であっても、軸受を構成する軸受面の有効面積を確保することができ、軸受剛性を確保することが可能となる。
請求項2に記載の流体動圧軸受は、請求項1に記載の流体動圧軸受であって、ラジアル軸受を構成するシャフトの外周面の半径は、スラスト軸受を構成するスリーブの軸方向端面の内周側の半径よりも大きい。
従来では、スラスト軸受の内周側にラジアル軸受が配置されている。これに比して、本発明の流体動圧軸受では、スラスト軸受を構成する軸受面の有効面積を確保しつつ、ラジアル軸受径を大きく確保することが可能となる。このため、軸受剛性を確保することが可能となる。
請求項3に記載の流体動圧軸受は、請求項1又は2に記載の流体動圧軸受であって、シャフトは、一端が基盤部材に固定されるシャフト本体部と、シャフト本体部の他端側において径方向外方に膨大するシャフト膨大部とを有している。
基盤部材の平坦面は、シャフト本体部を中心として径方向に延設されている。スリーブの内周面は、シャフト膨大部の外周面と径方向微少間隙を確保して対向して配置されている。スリーブの軸方向端面は、シャフト膨大部の外周面よりも径方向内方に延伸されている。また、スリーブの軸方向端面の径方向内方に位置するシャフト本体部は、シャフト膨大部よりも小径とされている。
請求項4に記載の流体動圧軸受は、請求項1〜3のいずれかに記載の流体動圧軸受であって、スリーブは、基盤部材側の反対側がキャップによって閉鎖されている。キャップの基盤部材側の面とシャフトのキャップ側の端面とは対向して軸端部間隙が形成されている。スラスト軸受が形成される軸方向微少間隙とラジアル軸受が形成される径方向微少間隙と軸端部間隙とには連続して動圧発生流体が保持されている。
本発明の流体動圧軸受では、キャップにより、シャフトがスリーブ内の閉空間に配置される。さらに閉空間には動圧発生流体が保持されている。これにより、いわゆるフルフィル構造が実現されている。
請求項5に記載の流体動圧軸受は、請求項4に記載の流体動圧軸受であって、シャフトには、軸方向微少間隙と軸端部間隙とにおいて開口し、それぞれの間隙を連通させる連通孔が形成されている。
本発明の流体動圧軸受では、連通孔により、軸方向微少間隙と軸端部間隙との圧力が等しくなるよう調節される。このため、ラジアル軸受の性能に応じて、潤滑流体の循環を促し、負圧の発生を防止するなどの効果を奏することが可能となる。
請求項6に記載の流体動圧軸受は、請求項5に記載の流体動圧軸受であって、シャフトは、一端が基盤部材に固定されるシャフト本体部と、シャフト本体部の他端側において径方向外方に膨大するシャフト膨大部とを有している。連通孔は、シャフト本体部の外周面、あるいはシャフト膨大部の内周面に形成されている。
本発明の流体動圧軸受では、シャフト本体部の外周面、あるいはシャフト膨大部の内周面に連通孔が形成される。例えば、連通孔は、シャフト本体部の外周面、あるいはシャフト膨大部の内周面に設けられた溝と、溝が設けられた面と対向する面とにより挟まれた空間として形成される。このため、連通孔の加工が容易となる。
請求項7に記載のスピンドルモータは、請求項1〜6のいずれかに記載の流体動圧軸受と、基盤部材あるいはスリーブのいずれか一方と一体的に回転するロータマグネットと、ロータマグネットに対向して配置されるステータとを備えている。
本発明のスピンドルモータでは、請求項1〜6のいずれかに記載の流体動圧軸受を備えている。このため、軸受剛性を確保しつつ小型化を実現するスピンドルモータを提供することが可能となる。
請求項8に記載の記録ディスク駆動装置は、ハウジングと、ハウジングに固定されるスピンドルモータであって、情報を記録できるディスク状記録媒体を回転させる請求項7に記載のスピンドルモータと、記録媒体の所要の位置に情報を書き込むまたは読み出すための情報アクセス手段とを備えている。
本発明の記録ディスク駆動装置では、請求項7に記載のスピンドルモータを備えている。このため、請求項7に記載のスピンドルモータの効果が得られ、記録ディスク駆動装置自体の小型化が実現される。
本発明により、軸受剛性を確保しつつ小型化を実現する流体動圧軸受を提供することが可能となる。
1.ハードディスク装置の構成及び動作
図1に、本発明の一実施形態としてのハードディスク装置50の概略構成を模式的に示す縦断面図を示す。このハードディスク装置50は、例えば、小型の記録ディスク(例えば1インチ×1枚用のディスク)を回転させるための小型・薄型化されたハードディスク装置である。
ハードディスク装置50は、各部がハウジング51に内包されており、主に、スピンドルモータ52、記録ディスク53、磁気ヘッド移動機構57を備える。ハウジング51の内部は、塵埃が極度に少ない良好な環境を形成している。
記録ディスク53は、磁気により情報を記録する円盤状の部材である。
磁気ヘッド移動機構57は、記録ディスク53に対して情報の読み書きを行うための機構であり、磁気ヘッド56、アーム55、アクチュエータ部54を有する。
磁気ヘッド56は、アーム55の一端に設けられることにより記録ディスク53の近傍に配され、記録ディスク53の読み書きを行う。アーム55は、磁気ヘッド56を支持する部材である。アクチュエータ部54は、アーム55の他端を支持してアーム55の移動を行う。アクチュエータ部54により、アーム55が首振り移動を行い、磁気ヘッド56を記録ディスク53の所要の位置に移動させることができる。
ハードディスク装置50は、スピンドルモータ52が回転することにより記録ディスク53が回転する。アクチュエータ部54を駆動させてアーム55の首振りを行い、磁気ヘッド56を記録ディスク53の所要の位置に移動させる。これにより、記録ディスク53の読み書きを行う。
2.スピンドルモータの構成及び動作
図2に、スピンドルモータ52の縦断面概略図を示す。図2に示すO−O線がスピンドルモータ52の回転軸線である。また、本実施形態の説明では便宜上図2の上下方向を「軸線上下方向」とするが、スピンドルモータ52の実際の取付状態における方向を限定するものではない。
スピンドルモータ52は、ハウジング51のベース58の一部に固定される静止部材4と、静止部材4に対して流体動圧軸受10を介して回転自在に支持される回転部材3と、回転部材3に固定されるロータマグネット5と、ロータマグネット5に対向して配置され、静止部材4に固定されるステータコアとそれに巻装されたコイルとからなるステータ6とを備えている。また、スピンドルモータ52には、回転部材3と静止部材4との軸線方向の相対位置を維持する抜け止め構造11が形成されている。
[回転部材]
回転部材3は、シャフト15と、シャフト15の上端において固定され、外周部に記録ディスク53が載置されるロータハブ16とから主に構成されている。
シャフト15は、上端がロータハブ16に固定され、下端が閉鎖されている円筒状部材であるシャフト本体部20と、シャフト本体部20の外周部において内周部が固定され、シャフト本体部20より大きな外周半径を有する円筒状のシリンダーシャフト21とから主に構成されている。
シャフト本体部20の外周半径は、シリンダーシャフト21の内周半径とほぼ同じ大きさであり、シャフト本体部20の外周部は、シリンダーシャフト21の内周部に圧入などにより固定されている。また、シリンダーシャフト21の軸方向長さは、シャフト本体部20の軸方向長さよりも短く、その差は、後述するスリーブ延長部27の軸線方向厚みにほぼ相当する。
シリンダーシャフト21は、シャフト本体部20とそれぞれの下端の軸線方向位置をほぼ一致させて固定されている。このため、シリンダーシャフト21の軸線方向上側には、ロータハブ16との間に、シャフト本体部20の外周部に沿う環状空間17が確保されることとなる。また、シリンダーシャフト21の内周面には、軸線方向に延びる溝が少なくとも一つ形成されている。これにより、シリンダーシャフト21がシャフト本体部20と固定されると、溝とシャフト本体部20の外周面とにより、シリンダーシャフト21の上下側の空間を連通する連通孔22が形成されることとなる。
ロータハブ16は、静止部材4やステータ6を上方から覆うように近接して配置されたカップ形状の部材である。ロータハブ16は、主に、円板状部16aと、その外周縁において軸線方向下側に延びる外周側筒状部16bと、半径方向の中間位置において軸線方向下側に延びる環状突部16cとを有している。
円板状部16aの中心位置には、シャフト15の上端(シャフト本体部20の上端)が一体的に固定されている。外周側筒状部16bの内周面には接着手段によってロータマグネット5が固定されており、外周面には記録ディスク53(図2には図示せず)が嵌合される。環状突部16cは、軸線方向下側に環状に延びる内周面16dを有している。内周面16dは、シャフト本体部20の上部外周面から径方向に広がる環状の軸線方向下端面16eを介して、シャフト本体部20の上部外周面と連続している。
[静止部材]
静止部材4は、ハードディスク装置50のベース58の一部に下端が固定されるスリーブ25から主に構成されている。
スリーブ25は、環状の内周面26aを有するスリーブ本体部26と、スリーブ本体部26と一体的に形成され、スリーブ本体部26の上端において半径方向内側に延びるスリーブ延長部27と、スリーブ本体部26の下端において固定され、スリーブ本体部26の下端を閉鎖するキャップ28とから主に構成されている。
スリーブ本体部26の内周面26aは、シリンダーシャフト21の外周面21aと所定の間隙を確保して半径方向に対向するように配置されている。スリーブ本体部26の内周面26aの軸線方向長さは、シリンダーシャフト21の軸線方向長さより所定の長さだけ長く形成されている。これらにより、シリンダーシャフト21は、スリーブ本体部26の内部に収納された状態で相対回転可能となる。
スリーブ本体部26の下部は、ベース58の一部に固定されている。詳細は次のようである。すなわち、ベース58には、軸線方向に開口する固定用孔58aが形成されている。さらに、固定用孔58aの縁には、軸線方向上側に延びる筒状部58bが形成されている。スリーブ本体部26の下部外周面26cは、筒状部58bの内周面にすきまばめ状態で接着される。
スリーブ本体部26の下端には、内周面26aから連続する段部26bが形成されている。段部26bは、スリーブ本体部26の下端面と、内周面26aより大径の下部内周面から構成されており、キャップ28が嵌め合わされることにより閉鎖されている。
スリーブ延長部27は、スリーブ本体部26の上端において一体的に形成される環状の部分である。
スリーブ延長部27の外周面は、後述する傾斜面25cの一部を構成しており、軸線方向上方に向かって半径方向長さが大きくなる傾斜面であって、ロータハブ16の環状突部16cの内周部16dと間隙を介して配置される。スリーブ延長部27の内周面は、シャフト本体部20の外周面と所定の間隙を介して対向して配置される。
スリーブ延長部27の環状の上端面27aは、ロータハブ16の軸線方向下端面16eと所定の間隙を介して対向して配置される。より具体的には、上端面27aは、ロータハブ16におけるシャフト15と環状突部16cとの間に広がる環状の軸線方向下端面16eと軸線方向に対向して配置される。さらに、スリーブ延長部27の下端面27bは、シリンダーシャフト21の上端面21bと軸線方向に所定の間隙を介して対向して配置される。
さらに、スリーブ延長部27の軸線方向厚みは、上端面27aが後述するスラスト軸受部36を構成するのに十分な強度となるような厚みとされている。
キャップ28は、スリーブ本体部26の下端を閉鎖するように設けられている。これにより、キャップ28の上端面は、シャフト15の下端面との間に軸線方向間隙32を確保することとなる。
スリーブ25の上部には、スリーブ本体部26の下部外周面26cから連続する段部25aが形成されている。段部25aは、下部外周面26cから半径方向内側に凹む環状の空間を形成する。段部25aには、環状突部16cの内周面16dを含む一部が配置される。段部25aは、下部外周面26cから半径方向内側に連続する軸線方向端面25bと、軸線方向端面25bの内周部からスリーブ25の上端(スリーブ延長部27の上端)まで連続する傾斜面25cとから構成されている。
軸線方向端面25bは、下部外周面26cにおいてステータ6が固定できるような軸線方向位置に形成される。より詳しくは、下部外周面26cのうち、軸線方向端面25bからベース58の筒状部58bの上端までの下部外周面26cにより、ステータ6が固定できるような軸線方向位置に形成される。さらに、軸線方向端面25bは、スリーブ25の上端からの軸線方向長さが、ロータハブ16における環状突部16cの内周面16dの軸線方向長さを超えるような軸線方向位置に形成される。
傾斜面25cは、ロータハブ16の内周面16dと間隙を介して配置されている。傾斜面25cは、軸線方向上方に向かって半径方向寸法が大きくなる傾斜面である。すなわち、スリーブ本体部26の上部では、軸線方向端面25bから軸線方向上方に向かって半径方向厚みが増加する。また、ロータハブ16の内周面16dと傾斜面25cとの間隙は、軸線方向上方に向かって半径方向幅が小さくなる。
[流体動圧軸受]
流体動圧軸受10は、回転部材3と静止部材4とから主に構成されており、回転部材3を静止部材4に対して回転自在に支持するための軸受部分である。
図3を用いて、流体動圧軸受10の構造について詳細に説明する。
流体動圧軸受10は、動圧発生部として、ラジアル軸受部35と、スラスト軸受部36とを有している。各軸受、その他回転部材3と静止部材4との対向する面により形成される間隙および連通孔22の内部には、潤滑油38が満たされている(空気によって遮断された部分を有していない。)。潤滑油38は、環状突部16cの内周面16dと傾斜面25cとの間に形成される表面張力シール部39のみにて、界面を形成して外気に通じている。これにより、流体動圧軸受10では、いわゆるフルフィル構造が実現されている。
以下、各軸受部の構造を説明する。なお、図3では、後記する各動圧発生用溝を断面上に記入しているが、実際には各部材の表面に形成されている。
〈ラジアル軸受部〉
ラジアル軸受部35は、スリーブ本体部26の内周面26aと、内周面26aに対向するシリンダーシャフト21の外周面21aと、その間の潤滑油38とにより構成されている。
スリーブ本体部26の内周面26aには、回転部材3の回転に伴い潤滑油38中に動圧を発生するためのヘリングボーン状のラジアル動圧発生用溝41が形成されている。ここで、ラジアル動圧発生用溝41は、回転方向に並んだ複数の溝であり、各溝は回転方向に対して相反する方向に傾斜する一対のスパイラル溝を連結してなる略「く」の字状の溝である。
ラジアル軸受部35では、ラジアル動圧発生用溝41は、アンバランス形状に形成されており、ラジアル軸受部35における流体動圧は、回転方向に対して相反する方向に傾斜する一対のスパイラル溝の連結部において極大となっている。アンバランスヘリングボーン状のラジアル動圧発生用溝41は、ラジアル軸受部35の潤滑油38を軸線方向下側に流動させるように形成されている。流動された潤滑油38は、軸線方向間隙32、連通孔22を経由して、ラジアル軸受部35の下端部から上端部へとさらに流動する。この結果、ラジアル軸受部35における潤滑油38の循環が行われる。
なお、ラジアル動圧発生用溝41は、潤滑油38を軸線方向上側に流動させるように形成されていても潤滑油38の循環を行うことは可能である。
〈スラスト軸受部〉
スラスト軸受部36は、スリーブ延長部27の上端面27aと、上端面27aと対向するロータハブ16の軸線方向下端面16eと、その間の潤滑油38とにより構成されている。
スリーブ延長部27の上端面27aの全面には、回転部材3の回転に伴い潤滑油38中に動圧を発生するためのヘリングボーン状のスラスト動圧発生用溝43が形成されている。スラスト動圧発生用溝43は回転方向に並んだ複数の溝であり、各溝は回転方向に対して相反する方向に傾斜する一対のスパイラル溝を連結してなる略「く」の字状の溝からなり、回転時に回転部材3を軸線方向上方に支持する。
スラスト軸受部36では、スラスト動圧発生用溝43は、アンバランス形状に形成されており、スラスト軸受部36における流体動圧は、回転方向に対して相反する方向に傾斜する一対のスパイラル溝の連結部において極大となっている。アンバランスヘリングボーン状のスラスト動圧発生用溝43は、スラスト軸受部36の潤滑油38を半径方向内側に流動させるように形成されている。これにより、軸受内の負圧の発生が防止される。
〈その他〉
流体動圧軸受10において、ラジアル軸受部35は、スラスト軸受部36の最内周部より半径方向外側に設けられている。より詳しくは、ラジアル軸受部35は、スリーブ延長部27の内周部より半径方向外側に設けられている。
また、スラスト動圧発生用溝43は、スリーブ延長部27の上端面27aの一部、例えば、外周部だけに設けられていてもよい。
なお、ラジアル軸受部35は、スラスト動圧発生用溝43の内周部より半径方向外側に設けられるとしてもよい。
流体動圧軸受10において、シリンダーシャフト21の内周側に形成された連通孔22は、スラスト軸受部36の内周側およびラジアル軸受部35の軸線方向上側部と、ラジアル軸受部35の軸線方向下側部とを連通し、オイル内圧を調整する。
〈表面張力シール部〉
表面張力シール部39は、スラスト軸受部36からの潤滑油38の漏れを防止するための構造であり、ロータハブ16の環状突部16cの内周面16dとスリーブ25の傾斜面25cとの間に形成される。表面張力シール部39では、流体動圧軸受10に保持された潤滑油38の表面張力と外気の空気圧等とが釣り合うことにより、潤滑油38が流体動圧軸受10の外部に移動するのが抑制される。また、潤滑油38と外気との接触を最小に抑えるができ、潤滑油38の蒸発を抑えることが可能となる。
[抜け止め構造]
抜け止め構造11は、スリーブ延長部27がシリンダーシャフト21の上端面21bとロータハブ16の軸線方向下端面16eとの間に確保される環状空間17に嵌り合うことにより実現されている。スリーブ延長部27の軸線方向上方への移動は、軸線方向下端面16eにより制限されるとともに、軸線方向下方への移動は、シリンダーシャフト21の上端面21bにより制限される。これにより、回転部材3が静止部材4に対して軸線方向に抜け出ることが防止される。
[製造方法]
図2を参照して、スピンドルモータ52の製造方法および固定方法について説明する。
第1の工程では、一体として形成されているスリーブ本体部26とスリーブ延長部27との外周面にステータ6が配置される。また、スリーブ本体部26の内周面26aとスリーブ延長部27の上端面27aには、既に動圧発生用溝が形成されている。
第2の工程では、一体として形成されているロータハブ16とシャフト本体部20とがスリーブ延長部27の上端面27a側から組み付けられる。具体的には、シャフト本体部20がスリーブ延長部27の内周側の孔に挿通される。ロータハブ16の外周側筒状部16bの内周面には、接着手段によってロータマグネット5が固定されている。
第3の工程では、シリンダーシャフト21がシャフト本体部20に圧入される。シリンダーシャフト21は、シャフト本体部20とそれぞれの下端の軸線方向位置がほぼ一致するよう固定される。ここで、シリンダーシャフト21とシャフト本体部20との相対位置により、スピンドルモータ52における回転部材3の軸方向の可動範囲が決定される。また、シリンダーシャフト21の内周面の少なくとも1カ所には、軸線方向に溝が形成されている。
第4の工程では、回転部材3と静止部材4との間に設けられる間隙に潤滑油38が注入され、次に、キャップ28がスリーブ本体部26の段部26bに嵌め合わされる。これにより、スピンドルモータ52の下端開口部が閉鎖される。
第5の工程では、第4の工程までで作成されたスピンドルモータ52がベース58の固定用孔58aに固定される。具体的には、スリーブ本体部26の下部外周面26cがベース58の固定用孔58aおよび筒状部58bの内周面にすきまばめ状態で接着される。
[スピンドルモータの動作]
ステータ6に通電されると、ステータ6とロータマグネット5との電磁相互作用が発生する。これにより、回転部材3が静止部材4に対して回転駆動される。このとき、スラスト軸受部36において、ロータハブ16の軸線方向下端面16eとスリーブ延長部27の上端面27aとの間隙内の潤滑油38は、スラスト動圧発生用溝43の作用によってスラスト荷重支持圧を発生する。またラジアル軸受部35において、シリンダーシャフト21の外周面21aとスリーブ本体部26の内周面26aとの間隙内の潤滑油38は、ラジアル動圧発生用溝41の作用によってラジアル荷重支持圧を発生する。
ここで、ロータマグネット5の磁気的中心とステータ6の磁気的中心とを軸線方向に相異するよう配設することで、回転部材3を下方に支持する付勢力を付与することが可能となる。この付勢力とスラスト軸受部36のスラスト荷重支持圧とがバランスして釣り合っている。なお、この磁気付勢力は、ベース58におけるロータマグネット5と軸線方向に対向する位置に磁性材を配設することによっても付与することが可能である。
ここで、図4を用いて、スピンドルモータ52の動作時における流体動圧軸受10内の圧力分布について説明する。図4は、図3に示す流体動圧軸受10内部の各点A〜Hにおける圧力を示すグラフである。
点Aは、スラスト軸受部36の外周側に位置している。点Bは、スラスト軸受部36の中間部に位置しており、アンバランスへリングボーンにおけるそれぞれのスパイラル溝の連結部に位置している。点Cは、スラスト軸受部36の内周側に位置している。点Dは、スリーブ延長部27の下端面27bの内周側に位置している。点Eは、ラジアル軸受部35の上端に位置している。点Fは、ラジアル軸受部35の中間部に位置しており、アンバランスへリングボーンにおけるそれぞれのスパイラル溝の連結部に位置している。点Gは、ラジアル軸受部35の下端に位置している。点Hは、シャフト15の下端側における軸線方向間隙32に位置している。
点Aにおける圧力は、潤滑油38が表面張力シール部39において界面を形成し外気に通じているため、外気の圧力とほぼ等しい圧力となっている。点Bにおける圧力は、スラスト動圧発生用溝43により発生する動圧の極大値となっている。点Cにおける圧力は、スラスト軸受で高められた圧力であり、点D、点E、さらには連通孔22を介して点G、点Hに伝搬される。ここで、ラジアル軸受部35の上下端である点Eおよび点Gの圧力は、大気圧より高くなっており、ラジアル軸受部35の軸受性能が向上する。さらに、点Gおよび点Hの圧力上昇は、スラスト軸受部36に発生する動圧とともに回転部材3を上方に支持する。
3.効果
(1)
ラジアル軸受部35は、シャフト本体部20より径の大きいシリンダーシャフト21の外周面21aにおいて設けられている。スラスト軸受部36は、スリーブ延長部27の上端面27aにおいて設けられている。このため、ラジアル軸受部35の径の大きさにかかわらず、スラスト軸受部36の面積を確保することが可能となる。すなわち、スピンドルモータ52が小型であっても、それぞれの軸受の面積を確保することが可能となり、軸受剛性を確保することが可能となる。言い換えれば、本実施形態の流体動圧軸受10は、小型のスピンドルモータ一般に適した構造であるとも言える。
(2)
抜け止め構造11は、スリーブ本体部26に連続して形成されるスリーブ延長部27が、シリンダーシャフト21とロータハブ16とが軸線方向に対向する位置に確保される環状空間17に嵌り合うことにより構成される。このため、抜け止め構造11のために特別の部材を用いる必要がない。すなわち、薄型のスピンドルモータ52において、特別の部材を用いる必要がないため、流体動圧軸受10を構成する軸受面の有効面積が圧迫されることがなく、それぞれの軸受剛性を確保することが可能となる。言い換えれば、本実施形態の流体動圧軸受10は、薄型のスピンドルモータ一般に適した構造であるとも言える。
(3)
従来では、スラスト軸受部の内周側にラジアル軸受部が配置されている。このため、小型のスピンドルモータにおいてラジアル軸受部の径を大きく確保すると、スラスト軸受部を構成する軸受面の面積は圧迫される。一方、本実施形態の流体動圧軸受10では、スラスト軸受部36の面積に影響を与えずにラジアル軸受部35の径を大きくすることが可能である。このため、ラジアル軸受部35の径を大きく確保し、軸受剛性を確保することが可能となる。
(4)
流体動圧軸受10では、ラジアル軸受部35にはラジアル動圧発生用溝が形成されている。これにより、動圧を発生させ、軸受剛性などの軸受性能を向上させることが可能となる。
(5)
流体動圧軸受10では、キャップ28により、シリンダーシャフト21およびシャフト本体部20がスリーブ25内の閉空間に配置される。これにより、いわゆるフルフィル構造が実現されている。
(6)
流体動圧軸受10では、連通孔22により、シリンダーシャフト21の軸線方向両側の圧力が等しくなる。ラジアル軸受部35では、アンバランスヘリングボーンが形成され、潤滑油38が循環する。ラジアル軸受部35で循環した潤滑油38は、連通孔22によりさらに循環することとなる。このため、負圧の発生が防止される、あるいは発生した気泡が排出されるなどの効果を奏することとなる。
(7)
流体動圧軸受10では、シリンダーシャフト21の内周面に設けられた溝と、溝が設けられた面と対向するシャフト本体部20の外周面とにより挟まれた空間により、連通孔22が形成される。このため、シャフト15にドリルなどで連通孔を形成するのに比して、連通孔22の加工が容易となる。
なお、この効果は、シリンダーシャフトの内周面と、シャフト本体部20の外周面に設けられた溝により連通孔が形成される場合にも同様である。
(8)
流体動圧軸受10を備えるスピンドルモータ52では、上記した流体動圧軸受10と同様の効果を奏することが可能である。このため、軸受剛性を確保しつつ抜け止め構造を実現する小型・薄型のスピンドルモータが実現される。
(9)
スピンドルモータ52を備えるハードディスク装置50では、上記した流体動圧軸受10およびスピンドルモータ52と同様の効果を奏することが可能である。このため、記録ディスク駆動装置自体の小型・薄型化が実現される。
4.変形例
本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形あるいは修正が可能である。
(1)
上記実施形態で説明した部材において、それぞれ固定されていると説明した部材は、一体として形成されているものでもよいし、別体として形成された後一体として固定されるものであってもよい。
例えば、ロータハブ16とシャフト本体部20とは一体として形成されていると説明した。しかし、ロータハブ16とシャフト本体部20とは別部材として形成され、シャフト本体部20がロータハブ16に嵌め合わされるなど固定されるものであってもよい。その他の部材についても同様である。
(2)
上記実施形態では、スピンドルモータ52は、軸回転のモータであるとして説明した。ここで、本発明は、この場合に限定されるものではない。例えば、流体動圧軸受10は、軸固定のモータにおいて備えられていても良い。
具体的には、ロータハブ16にあたる部材がベース58に固定され、スリーブ25にあたる部材の外周部において記録ディスク53が固定されるようなモータである。この場合、ロータハブ16にあたる部材においてステータが固定され、スリーブ25にあたる部材においてロータマグネット5が固定されることとなる。
この変形例において、キャップ28は、必ずしも備えられていなくても良い。例えば、シャフト15にあたる部材のロータハブ16と反対側は、開放されていてもよい。さらに、連通孔22も備えられていなくても良い。この場合、ラジアル軸受部は、外気と接触することとなるが、接触部分において、表面張力シール部39と同様の構造が備えられていても良い。
(3)
上記実施形態では、ラジアル軸受部35およびスラスト軸受部36では、ヘリングボーン状の動圧発生用溝が形成されていると説明した。ここで、本発明は、この場合に限定されるものではない。例えば、スパイラル状など他の形状の動圧発生用溝が形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、スリーブ25側に動圧発生用溝が形成される場合について説明した。ここで、本発明は、この場合に限定されるものではない。例えば、ラジアル軸受部35では、シリンダーシャフト21の外周面21aにラジアル動圧発生用溝が形成されていてもよい。スラスト軸受部36では、ロータハブ16の軸線方向下端面16eにスラスト動圧発生用溝が形成されていてもよい。さらに、ラジアル軸受部35およびスラスト軸受部36では、対向する両面ともに動圧発生用溝が形成されている、または形成されていない、ものでもよい。
また、流体動圧軸受10は、複数のラジアル軸受部およびスラスト軸受部を有していてもよい。例えば、シリンダーシャフト21の外周面において、ラジアル軸受部が軸線方向に並んで2カ所形成されていてもよい。
また、スリーブ延長部27の上端面側だけでなく下端面側にもスラスト軸受部を有していても良い。
図5を用いて、スリーブ延長部27の下端面27bにスラスト動圧発生用溝が形成されている場合のスピンドルモータ52の動作時における流体動圧軸受10内の圧力分布について説明する。図5は、図4に示す各点A〜Hにおける圧力を示すグラフである。ここで、図5と図4とを比較して特徴的な部分は、点Dと点Eとの間で圧力が上昇している点である。下端面27bには、例えば、スラスト動圧発生用溝としてポンプアウトスパイラルが設けられている。点Dと点Eとの間における圧力の上昇は、回転部材3を軸線方向下側に押し下げる。これにより、ロータマグネット5の磁気的中心とステータ6の磁気的中心とを軸線方向に相異するよう配設し、磁気バイアスを付与する必要が無くなる。
(4)
本発明の流体動圧軸受10の応用範囲は、上記実施形態に示したハードディスク装置50に限定されるものではない。例えば、リムーバブルディスクを駆動させる装置などに用いることも可能である。
本発明は、軸受剛性を確保しつつ小型化の実現が求められる流体動圧軸受、その流体動圧軸受を用いたスピンドルモータおよび記録ディスク駆動装置などの用途に利用可能である。
本発明の一実施形態としてのスピンドルモータが採用されたハードディスク装置の模式的縦断面図 本発明のスピンドルモータの縦断面概略図 本発明のスピンドルモータの部分拡大図 本発明のスピンドルモータの流体動圧軸受における圧力分布を示すグラフ 変形例としての流体動圧軸受における圧力分布を示すグラフ
符号の説明
3 回転部材、4 静止部材、5 ロータマグネット、6 ステータ、10 流体動圧軸受、11 抜け止め構造、15 シャフト、16 ロータハブ、16a 円板状部、16b 外周側筒状部、16c 環状突部、16d 内周面、16e 軸線方向下端面、17 環状空間、20 シャフト本体部、21 シリンダーシャフト、21a 外周面、21b 上端面、22 連通孔、25 スリーブ、25a 段部、25b 軸線方向端面、25c 傾斜面、26 スリーブ本体部、26a 内周面、26b 段部、26c 下部外周面、27 スリーブ延長部、27a 上端面、27b 下端面、28 キャップ、32 軸線方向間隙、35 ラジアル軸受部、36 スラスト軸受部、38 潤滑油、39 表面張力シール部、41 ラジアル動圧発生用溝、43 スラスト動圧発生用溝、50 ハードディスク装置、51 ハウジング、52 スピンドルモータ、53 記録ディスク、54 アクチュエータ部、55 アーム、56 磁気ヘッド、57 磁気ヘッド移動機構、58 ベース、58a 固定用孔、58b 筒状部

Claims (8)

  1. 円筒状の外周面を有するシャフトと、
    前記シャフトの一端において、前記シャフトを中心として径方向に延設された平坦面を有する基盤部材と、
    前記シャフトの外周面と径方向微少間隙を介して対向する内周面を有するスリーブとを備え、
    前記平坦面は、前記スリーブの軸方向端面と軸方向微少間隙を介して対向し、
    前記径方向微少間隙と前記軸方向微少間隙とには、動圧発生流体が連続的に保持され、
    前記シャフトの外周面と、前記スリーブの内周面と、その間の前記径方向微少間隙に保持される前記動圧発生流体とによってラジアル軸受が構成され、
    前記基盤部材の平坦面と、前記スリーブの軸方向端面と、その間の前記軸方向微少間隙に保持される前記動圧発生流体とによってスラスト軸受が構成され、
    前記スリーブの軸方向端面は、前記スリーブの内周面よりも径方向内方に延伸されており、
    前記シャフトの外周面のうち、前記スリーブの軸方向端面の径方向内方に位置する部分は、小径とされることを特徴とする、
    流体動圧軸受。
  2. 前記ラジアル軸受を構成する前記シャフトの外周面の半径は、前記スラスト軸受を構成する前記スリーブの軸方向端面の内周側の半径よりも大きい、
    請求項1に記載の流体動圧軸受。
  3. 前記シャフトは、一端が前記基盤部材に固定されるシャフト本体部と、前記シャフト本体部の他端側において径方向外方に膨大するシャフト膨大部とを有している、
    請求項1又は2に記載の流体動圧軸受。
  4. 前記スリーブは、前記基盤部材側の反対側がキャップによって閉鎖されており、
    前記キャップの前記基盤部材側の面と前記シャフトの前記キャップ側の端面とは対向して軸端部間隙が形成されており、
    前記スラスト軸受が形成される前記軸方向微少間隙と前記ラジアル軸受が形成される前記径方向微少間隙と前記軸端部間隙とには連続して前記動圧発生流体が保持されていることを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれかに記載の流体動圧軸受。
  5. 前記シャフトには、前記軸方向微少間隙と前記軸端部間隙とにおいて開口し、それぞれの間隙を連通させる連通孔が形成されている、
    請求項4に記載の流体動圧軸受。
  6. 前記シャフトは、一端が前記基盤部材に固定されるシャフト本体部と、前記シャフト本体部の他端側において径方向外方に膨大するシャフト膨大部とを有しており、
    前記連通孔は、前記シャフト本体部の外周面、あるいは前記シャフト膨大部の内周面に形成されている、
    請求項5に記載の流体動圧軸受。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の流体動圧軸受と、
    前記基盤部材あるいは前記スリーブのいずれか一方と一体的に回転するロータマグネットと、
    前記ロータマグネットに対向して配置されるステータと、
    を備えるスピンドルモータ。
  8. ハウジングと、
    前記ハウジングに固定されるスピンドルモータであって、情報を記録できるディスク状記録媒体を回転させる請求項7に記載のスピンドルモータと、
    前記記録媒体の所要の位置に情報を書き込むまたは読み出すための情報アクセス手段と、
    を備える記録ディスク駆動装置。

JP2004109754A 2004-04-02 2004-04-02 流体動圧軸受、スピンドルモータおよび記録ディスク駆動装置 Withdrawn JP2005291428A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004109754A JP2005291428A (ja) 2004-04-02 2004-04-02 流体動圧軸受、スピンドルモータおよび記録ディスク駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004109754A JP2005291428A (ja) 2004-04-02 2004-04-02 流体動圧軸受、スピンドルモータおよび記録ディスク駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005291428A true JP2005291428A (ja) 2005-10-20

Family

ID=35324577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004109754A Withdrawn JP2005291428A (ja) 2004-04-02 2004-04-02 流体動圧軸受、スピンドルモータおよび記録ディスク駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005291428A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007198555A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Victor Co Of Japan Ltd モータ
JP2007200536A (ja) * 2006-01-23 2007-08-09 Samsung Electronics Co Ltd ハードディスクドライブ
US20120319515A1 (en) * 2011-06-20 2012-12-20 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Spindle motor
KR101444557B1 (ko) * 2012-12-27 2014-09-25 삼성전기주식회사 스핀들 모터

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007200536A (ja) * 2006-01-23 2007-08-09 Samsung Electronics Co Ltd ハードディスクドライブ
JP2007198555A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Victor Co Of Japan Ltd モータ
JP4571593B2 (ja) * 2006-01-30 2010-10-27 アルファナテクノロジー株式会社 モータ
US20120319515A1 (en) * 2011-06-20 2012-12-20 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Spindle motor
US8803391B2 (en) * 2011-06-20 2014-08-12 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Spindle motor
KR101444557B1 (ko) * 2012-12-27 2014-09-25 삼성전기주식회사 스핀들 모터
US8928196B2 (en) 2012-12-27 2015-01-06 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Spindle motor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3609258B2 (ja) モータ
US7372663B2 (en) Lubricated limiter for fluid dynamic bearing motor
JP5160778B2 (ja) 多機能構成要素を備えたモータ組立体
JP2006283773A (ja) 動圧流体軸受装置および動圧流体軸受装置を備えた小型モータ
JP2006153269A (ja) 動圧軸受装置
US7213972B2 (en) Non-recirculating conical fluid dynamic bearing for an electric motor
JPH08189525A (ja) 動圧軸受スピンドルモータ
JP5342959B2 (ja) ディスク駆動装置
JP2006300245A (ja) 動圧流体軸受装置
JP2005531276A (ja) 流体軸受モータ用のロータ・リミッタ
JP2005257073A5 (ja)
JP2005257073A (ja) モータの流体軸受装置、該流体軸受装置を備えたモータ並びに記録ディスク駆動装置
JP2006325279A (ja) ブラシレスモータ
JP2005291428A (ja) 流体動圧軸受、スピンドルモータおよび記録ディスク駆動装置
JP4043838B2 (ja) スピンドルモータ及び記録ディスク駆動装置
JP2003009462A (ja) スピンドルモータ
JP2006118531A (ja) 動圧軸受装置及びそれを用いたモータ並びにディスク駆動装置
JP4080229B2 (ja) 動圧軸受、スピンドルモータ及び記録ディスク駆動装置
JP2006325329A (ja) スピンドルモータおよびこのスピンドルモータを用いたディスク駆動装置
KR20130087076A (ko) 베어링 어셈블리 및 이를 포함하는 스핀들 모터
JP3984449B2 (ja) 流体動圧軸受及びこれを用いたスピンドルモータ並びにこのスピンドルモータを用いたディスク駆動装置
JP3862144B2 (ja) ディスク駆動用モータ
JP2006038073A (ja) オイル動圧軸受、モータおよびディスク装置
JP3745675B2 (ja) 動圧軸受装置およびこの装置を備えたモータ、並びにこのモータを用いたディスク装置
JP2000113582A (ja) 記録ディスク駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20050808

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070329

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090114