JP2005290879A - 軽量気泡コンクリートパネル用の埋設アンカー金具、この埋設アンカー金具を使用した軽量気泡コンクリートパネルの取付構造および軽量気泡コンクリートパネルの取付方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 取付施工性およびALCパネルの取付強度を改良したALCパネル用の埋設アンカー金具と、この金具を使用したALCパネルの取付構造およびALCパネルの取付方法の提供。
【解決手段】 中空内壁に係合部13が螺設された中空取付部材14を円筒部材11の中央に直角に溶接固定したT字型係止具10と、円筒部材11の中空部12に挿通される棒状挿通具15とからなる埋設アンカー金具。パネル表面に第1穿設孔16を、同じく小口面に第2穿設孔17をそれぞれ穿設し、次にT字型係止具10の係合部13にパネル取付用金具18を介してボルト19を係止させた状態で、このT字型係止具10を第1穿設孔16からパネルPの内部へ配設した後、棒状挿通具15を第2穿設孔17から円筒部材11の中空部12へ挿通し、次いでパネル取付用金具18とパネルPとの間に建物躯体を挟持させて、ボルト19を係合部13に捩じ込むことによる。
【選択図】 図1
【解決手段】 中空内壁に係合部13が螺設された中空取付部材14を円筒部材11の中央に直角に溶接固定したT字型係止具10と、円筒部材11の中空部12に挿通される棒状挿通具15とからなる埋設アンカー金具。パネル表面に第1穿設孔16を、同じく小口面に第2穿設孔17をそれぞれ穿設し、次にT字型係止具10の係合部13にパネル取付用金具18を介してボルト19を係止させた状態で、このT字型係止具10を第1穿設孔16からパネルPの内部へ配設した後、棒状挿通具15を第2穿設孔17から円筒部材11の中空部12へ挿通し、次いでパネル取付用金具18とパネルPとの間に建物躯体を挟持させて、ボルト19を係合部13に捩じ込むことによる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、軽量気泡コンクリートパネル(以下、ALCパネルと呼ぶ)を建物躯体に取付けるために使用する埋設アンカー金具、この埋設アンカー金具を使用したALCパネルの取付構造およびALCパネルの取付方法に関するものである。
さらに詳しくは、取付施工性およびALCパネルの取付強度を改良したALCパネル用の埋設アンカー金具、この埋設アンカー金具を使用したALCパネルの取付構造およびALCパネルの取付方法に関するものである。
さらに詳しくは、取付施工性およびALCパネルの取付強度を改良したALCパネル用の埋設アンカー金具、この埋設アンカー金具を使用したALCパネルの取付構造およびALCパネルの取付方法に関するものである。
ALCパネルは、いわゆるコンクリート板に比べて多孔質であり、かさ比重が0.45〜0.55と軽量であることから、軽量性、耐侯性および断熱性がすぐれており、これらの特性を生かして建築材料、例えば建物の内外壁用パネルや屋根パネルとして広く使用されている。
しかるに、ALCパネルは一般に強度が低いため、その厚みが大きい場合には建物躯体など構造部材に直接取付けることが困難であり、側面目地部に形成した溝に目地筋を布設して取付ける方法や、厚さ方向に貫通孔を穿設して座金やボルトを用いて取付ける方法などが適用されてきた。
しかし、これらの方法では施工に長時間を要して作業性が悪いばかりか、取付強度が低く、信頼性にも劣るという問題があった。
しかし、これらの方法では施工に長時間を要して作業性が悪いばかりか、取付強度が低く、信頼性にも劣るという問題があった。
そこで、最近では、埋設アンカー金具を使用してALCパネルを建物躯体に取付ける方法が採用されている。この方法で使用される従来の埋設アンカー金具としては、図4に示した第1従来例(例えば、特許文献1参照)、図5に示した第2従来例(例えば、特許文献2参照)および図6に示した第3従来例(例えば、特許文献3参照)が知られている。
図4に示した第1従来例の埋設アンカー金具は、六角形断面の長ナット状係止具2と棒状アンカー部材1とからなり、長ナット状係止具2にアンカー部材挿通孔3を設けると共に、そのナット孔4をパネル取付用金具を取付けるためのボルト挿入孔としたものである。
この埋設アンカー金具は、ALCパネルの小口面から互いに直交し挿通するように設けられた盲孔に挿入され、パネル取付用金具を介して建物躯体に係合されるものである。
しかし、ALCパネルに盲孔を予め設ける際に、これらの寸法を厳密に管理する必要があって施工性に劣るばかりか、棒状アンカー部材1の一部、特にアンカー部材挿通孔3付近にアンカー引き抜き荷重が集中して作用するため、アンカー挿通孔3付近で折れ曲り破損しやすいという問題があった。
しかも、通常の長ナットの径は約18mm程度であるため、アンカー部材挿通孔3の径が高々10mm程度となり、これに挿通する棒状アンカー部材1が細くなって、この点からも十分なアンカー引き抜き強力が得られないという問題があった。
この埋設アンカー金具は、ALCパネルの小口面から互いに直交し挿通するように設けられた盲孔に挿入され、パネル取付用金具を介して建物躯体に係合されるものである。
しかし、ALCパネルに盲孔を予め設ける際に、これらの寸法を厳密に管理する必要があって施工性に劣るばかりか、棒状アンカー部材1の一部、特にアンカー部材挿通孔3付近にアンカー引き抜き荷重が集中して作用するため、アンカー挿通孔3付近で折れ曲り破損しやすいという問題があった。
しかも、通常の長ナットの径は約18mm程度であるため、アンカー部材挿通孔3の径が高々10mm程度となり、これに挿通する棒状アンカー部材1が細くなって、この点からも十分なアンカー引き抜き強力が得られないという問題があった。
図5に示した第2従来例および図6に示した第3従来例は、上述した第1従来例の問題点を改良するために、本出願人が提案したものである。
すなわち、図5に示した第2従来例の埋設アンカー金具は、金属製のパイプ5を主体としてその適所にねじ孔6を穿設したものである。
また、図6に示した第3従来例の埋設アンカー金具は、前記第2従来例におけるパイプ5の肉厚を薄くし、かつ取付強度を高めるために、ねじが切られた透孔7を穿設した取付部材8を、パイプ5の適所に嵌入したものである。
また、図6に示した第3従来例の埋設アンカー金具は、前記第2従来例におけるパイプ5の肉厚を薄くし、かつ取付強度を高めるために、ねじが切られた透孔7を穿設した取付部材8を、パイプ5の適所に嵌入したものである。
そして、上記第2および第3従来例の埋設アンカー金具は、それぞれ図7に示したようにしてALCパネルを建物躯体に取付けるために機能する。
まず、ALCパネルPの表面側にボルト挿通用の第1穿設孔9aを、同じくALCパネルPの小口面にアンカー金具挿通用の第2穿設孔9bを穿設しておく。 次に、挿入用治具Tを使用して、第2穿設孔9bへパイプ5を押し入れ、このパイプ5のねじ孔6または透孔7と、第1穿設孔9aとの位置合わせする。
そして、パネル取付用金具Kを介してボルトBをねじ孔6または透孔7に捩じ込むと共に、パネル取付用金具Kを図示していない建物躯体に取付けることにより、ALCパネルPの取付構造が完成するのである。
そして、パネル取付用金具Kを介してボルトBをねじ孔6または透孔7に捩じ込むと共に、パネル取付用金具Kを図示していない建物躯体に取付けることにより、ALCパネルPの取付構造が完成するのである。
しかしながら、上記第2および第3従来例の埋設アンカー金具では、第1従来例の埋設アンカー金具に比べて施工性が幾分容易になったとはいえ、ねじ孔6または透孔7と第1穿設孔9aとの位置合わせが必要であった。
しかもパイプ5のねじ孔6付近または取付部材8付近にアンカーの引き抜き荷重が集中するため、その部分での折れ曲り破損が避けにくいという問題が残されていた。
実開昭60−46708号公報
特開平7−279304号公報
特開平8−246589号公報
しかもパイプ5のねじ孔6付近または取付部材8付近にアンカーの引き抜き荷重が集中するため、その部分での折れ曲り破損が避けにくいという問題が残されていた。
本発明は、上述した従来技術における問題点の解決を課題として検討した結果達成されたものである。
したがって、本発明の目的は、取付施工性およびALCパネルの取付強度を改良したALCパネル用の埋設アンカー金具、この埋設アンカー金具を使用したALCパネルの取付構造およびALCパネルの取付方法を提供することにある。
したがって、本発明の目的は、取付施工性およびALCパネルの取付強度を改良したALCパネル用の埋設アンカー金具、この埋設アンカー金具を使用したALCパネルの取付構造およびALCパネルの取付方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、中空内壁に係合部が螺設された中空取付部材を円筒部材の中央に直角に溶接固定したT字型係止具と、前記円筒部材の中空部に挿通される棒状挿通具とからなるALCパネル用の埋設アンカー金具とした。
なお、本発明のALCパネル用の埋設アンカー金具においては、前記円筒部材の内径が、前記棒状挿通具の外径よりも0.8〜1.2mm大きいことが好ましく、この要件を満たすことによりさらに優れた効果の取得を期待することかできる。
また、本発明のALCパネルの取付構造は、
上記の埋設アンカー金具を使用したALCパネルの取付構造であって、ALCパネルの表面に設けられた第1穿設孔からこのALCパネルの内部へ配設されたT字型係止具の円筒部材の中空部に、前記ALCパネルの小口面に設けられた第2穿設孔から挿通された棒状挿通具が挿通しており、さらにパネル取付用金具を介したボルトが前記T字型係止具の中空取付部材の係合部に螺合されると共に、前記パネル取付用金具が建物躯体に取付けられている。
上記の埋設アンカー金具を使用したALCパネルの取付構造であって、ALCパネルの表面に設けられた第1穿設孔からこのALCパネルの内部へ配設されたT字型係止具の円筒部材の中空部に、前記ALCパネルの小口面に設けられた第2穿設孔から挿通された棒状挿通具が挿通しており、さらにパネル取付用金具を介したボルトが前記T字型係止具の中空取付部材の係合部に螺合されると共に、前記パネル取付用金具が建物躯体に取付けられている。
さらに、本発明のALCパネルの取付方法は、
上記の埋設アンカー金具を使用してALCパネルを建物躯体に取付けるに際し、まず構造ALCパネルの表面に第1穿設孔を、同じく小口面に第2穿設孔をそれぞれ穿設し、次に前記埋設アンカー金具のT字型係止具の係合部にパネル取付用金具を介してボルトを係止させた状態で、このT字型係止具を第1穿設孔からALCパネルの内部へ配設した後、前記埋設アンカー金具の棒状挿通具を前記第2穿設孔から前記T字型係止具の円筒部材の中空部へ挿通し、次いで前記パネル取付用金具とALCパネルとの間に建物躯体を挟持させて、前記ボルトを前記係合部に捩じ込むこととした。
上記の埋設アンカー金具を使用してALCパネルを建物躯体に取付けるに際し、まず構造ALCパネルの表面に第1穿設孔を、同じく小口面に第2穿設孔をそれぞれ穿設し、次に前記埋設アンカー金具のT字型係止具の係合部にパネル取付用金具を介してボルトを係止させた状態で、このT字型係止具を第1穿設孔からALCパネルの内部へ配設した後、前記埋設アンカー金具の棒状挿通具を前記第2穿設孔から前記T字型係止具の円筒部材の中空部へ挿通し、次いで前記パネル取付用金具とALCパネルとの間に建物躯体を挟持させて、前記ボルトを前記係合部に捩じ込むこととした。
本発明によれば、以下に説明するとおり、埋設アンカー金具のねじ孔の位置合わせが不要となるため、従来の埋設アンカー金具に比較して施工性を一段と改良することができる。
また、本発明の埋設アンカー金具によれば、アンカー主体の円筒部材を棒状挿通具とのダブルパイプ方式として構成したため、引き抜き荷重がアンカーの中央部に集中することがなくなる。
その結果、従来の埋設アンカー金具に比較して、引き抜き強度(ALCパネルの取付強度)を1.3〜1.5倍に高めることができる。
その結果、従来の埋設アンカー金具に比較して、引き抜き強度(ALCパネルの取付強度)を1.3〜1.5倍に高めることができる。
したがって、本発明によれば、ALCパネルの取付施工性およびALCパネルの取付信頼性を従来よりも格段に改良したALCパネルの取付構造を確立することができる。
以下、本発明について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明のALCパネル用の埋設アンカー金具の一例を示す斜視説明図、図2は図1の埋設アンカー金具を使用したALCパネルの取付構造を示す断面説明図、図3は図1の埋設アンカー金具をALCパネル内に取付ける態様を示す斜視説明図である。
図1に示すように、本発明のALCパネル用の埋設アンカー金具は、中空内壁に係合部13が螺設された中空取付部材14を円筒部材11の中央に直角に溶接固定したT字型係止具10と、前記円筒部材11の中空部12に挿通される棒状挿通具15とから構成されている。
ここで、上記T字型係止具10の円筒部材11および中空取付部材14は、いずれも内径が16〜30mm、長さが30〜50mm、厚み2〜5mmの鋼製パイプから形成され、棒状挿通具15は外径が15〜20mm、長さが150〜200mmの鋼製棒状体から形成されている。
なお、円筒部材11の内径は、棒状挿通具15の外径よりも0.8〜1.2mm大きいことが望ましく、これにより円筒部材11の中央にかかる引き抜き荷重を効率的に分散させることができ、ALCパネルの取付強度をより一層高めることができる。
また、棒状挿通具15は、棒状であっても管状であっても良い。
また、棒状挿通具15は、棒状であっても管状であっても良い。
また、棒状挿通具15の外周には突起またはローレット加工等の滑り止め加工を施しておくことが望ましく、これにより円筒部材11の中空部12との密着性を高めて、円筒部材11にかかる引き抜き荷重をより一層効率的に分散させることができる。
次に、上記の構成からなる埋設アンカー金具を使用した本発明のALCパネルの取付構造について、図2に基づき説明する。
図2に示すように、本発明のALCパネルの取付構造は、ALCパネルPの表面P1に設けられた第1穿設孔16からこのALCパネルPの内部へ配設されたT字型係止具10の円筒部材11の中空部12に、ALCパネルPの小口面P2に設けられた第2穿設孔17から挿通された棒状挿通具15が挿通している。
さらにパネル取付用金具18を介したボルト19がT字型係止具10の中空取付部材14の係合部13に螺合されると共に、パネル取付用金具18がL型鋼21を介して建物躯体20に取付けられている。
なお、L型鋼21は、パネル取付用金具18(イナズマ型プレート)とALCパネルPとの間に挟持されると共に、その底部が建物躯体20に溶接固定されている。
図2に示すように、本発明のALCパネルの取付構造は、ALCパネルPの表面P1に設けられた第1穿設孔16からこのALCパネルPの内部へ配設されたT字型係止具10の円筒部材11の中空部12に、ALCパネルPの小口面P2に設けられた第2穿設孔17から挿通された棒状挿通具15が挿通している。
さらにパネル取付用金具18を介したボルト19がT字型係止具10の中空取付部材14の係合部13に螺合されると共に、パネル取付用金具18がL型鋼21を介して建物躯体20に取付けられている。
なお、L型鋼21は、パネル取付用金具18(イナズマ型プレート)とALCパネルPとの間に挟持されると共に、その底部が建物躯体20に溶接固定されている。
かかるALCパネルの取付構造においては、埋設アンカー金具の主体部としての円筒部材11および棒状挿通具15がダブルパイプ方式で構成されている。
そのため、T字型係止具10の円筒部材11と中空取付部材14との溶接部に係る引き抜き荷重が効率的に分散され、この部分での折り曲げ破損を生じ難くなり、ALCパネルPの取付強度を従来よりも1.3〜1.5倍高めることができる。
そのため、T字型係止具10の円筒部材11と中空取付部材14との溶接部に係る引き抜き荷重が効率的に分散され、この部分での折り曲げ破損を生じ難くなり、ALCパネルPの取付強度を従来よりも1.3〜1.5倍高めることができる。
さらに、上記の構成からなる埋設アンカー金具を使用した本発明のALCパネルの取付方法について、図3に基づき説明する。
図3に示すように、本発明の埋設アンカー金具を使用してALCパネルPを建物躯体に取付けるに際しては、まずALCパネルPの表面、好ましくは室内側表面に第1穿設孔16を、同じく小口面に第2穿設孔17をそれぞれ穿設する。
そして、埋設アンカー金具のT字型係止具10の係合部13にパネル取付用金具18を介してボルト19を係止させた状態で、このT字型係止具10を第1穿設孔16からALCパネルPの内部へ配設する。
第1穿設孔16は、T字型係止具10が容易に入るようにT字型係止具10の長さより5mm程大きく穿設することが好ましい。
次いで、埋設アンカー金具の棒状挿通具15を、第2穿設孔17からT字型係止具10の円筒部材11の中空部12へ挿通し、パネル取付用金具18とALCパネルPとの間に、建物躯体に溶接したL型鋼(図示せず)を挟持させて、ボルト19を係合部13に捩じ込むことにより、ALCパネルPの取付構造が完成する。
図3に示すように、本発明の埋設アンカー金具を使用してALCパネルPを建物躯体に取付けるに際しては、まずALCパネルPの表面、好ましくは室内側表面に第1穿設孔16を、同じく小口面に第2穿設孔17をそれぞれ穿設する。
そして、埋設アンカー金具のT字型係止具10の係合部13にパネル取付用金具18を介してボルト19を係止させた状態で、このT字型係止具10を第1穿設孔16からALCパネルPの内部へ配設する。
第1穿設孔16は、T字型係止具10が容易に入るようにT字型係止具10の長さより5mm程大きく穿設することが好ましい。
次いで、埋設アンカー金具の棒状挿通具15を、第2穿設孔17からT字型係止具10の円筒部材11の中空部12へ挿通し、パネル取付用金具18とALCパネルPとの間に、建物躯体に溶接したL型鋼(図示せず)を挟持させて、ボルト19を係合部13に捩じ込むことにより、ALCパネルPの取付構造が完成する。
上記の取付施工に際しては、円筒部材11の係合部13に直接ボルト19を予め係止させておくことができるため、従来必要としていたボルトとねじ孔または透孔との位置合わせが不要となり、優れた施工性のもとに、ALCパネルPの取付施工を容易に完成することができる。
また、ALCパネルPの表面に穿設された第1穿設孔16は、取付施工後にパネル取付用金具18で覆われて、露出することがないため、パネル外観が損なわれることがない。
以上説明したように、本発明によれば、ボルトとねじ孔との位置合わせが不要となるため、従来の埋設アンカー金具に比較して施工性を一段と改良することができる。
そして、アンカー主体の円筒部材を棒状挿通具とのダブルパイプ方式として構成したため、アンカーの中央部に引き抜き荷重が集中することがなくなり、従来の埋設アンカー金具に比較して、引き抜き強度(ALCパネルの取付強度)を1.3〜1.5倍に高めることができる。
そして、アンカー主体の円筒部材を棒状挿通具とのダブルパイプ方式として構成したため、アンカーの中央部に引き抜き荷重が集中することがなくなり、従来の埋設アンカー金具に比較して、引き抜き強度(ALCパネルの取付強度)を1.3〜1.5倍に高めることができる。
本発明によれば、ALCパネルの取付施工性およびALCパネルの取付信頼性を従来よりも格段に改良することができ、建築分野に対して与える貢献度が極めて大きいといえる。
10 T字型係止具
11 円筒部材
12 中空部
13 係合部
14 中空取付部材
15 棒状挿通具
16 第1穿設孔
17 第2穿設孔
18 パネル取付用金具
19 ボルト
20 建物躯体
21 L型鋼
P ALCパネル
P1 パネル表面
P2 パネル小口面
11 円筒部材
12 中空部
13 係合部
14 中空取付部材
15 棒状挿通具
16 第1穿設孔
17 第2穿設孔
18 パネル取付用金具
19 ボルト
20 建物躯体
21 L型鋼
P ALCパネル
P1 パネル表面
P2 パネル小口面
Claims (4)
- 中空内壁に係合部が螺設された中空取付部材を円筒部材の中央に直角に溶接固定したT字型係止具と、前記円筒部材の中空部に挿通される棒状挿通具とからなることを特徴とする軽量気泡コンクリートパネル用の埋設アンカー金具。
- 前記円筒部材の内径が、前記棒状挿通具の外径よりも0.8〜1.2mm大きいことを特徴とする請求項1に記載の軽量気泡コンクリートパネル用の埋設アンカー金具。
- 請求項1または2に記載の埋設アンカー金具を使用した軽量気泡コンクリートパネルの取付構造であって、軽量気泡コンクリートパネルの表面に設けられた第1穿設孔からこの軽量気泡コンクリートパネルの内部へ配設されたT字型係止具の円筒部材の中空部に、前記軽量気泡コンクリートパネルの小口面に設けられた第2穿設孔から挿通された棒状挿通具が挿通しており、さらにパネル取付用金具を介したボルトが前記T字型係止具の中空取付部材の係合部に螺合されると共に、前記パネル取付用金具が建物躯体に取付けられていることを特徴とする軽量気泡コンクリートパネルの取付構造。
- 請求項1または2に記載の埋設アンカー金具を使用して軽量気泡コンクリートパネルを建物躯体に取付けるに際し、まず軽量気泡コンクリートパネルの表面に第1穿設孔を、同じく小口面に第2穿設孔をそれぞれ穿設し、次に前記埋設アンカー金具のT字型係止具の係合部にパネル取付用金具を介してボルトを係止させた状態で、このT字型係止具を前記第1穿設孔から軽量気泡コンクリートパネルの内部へ配設した後、前記埋設アンカー金具の棒状挿通具を前記第2穿設孔から前記T字型係止具の円筒部材の中空部へ挿通し、次いで前記パネル取付用金具と軽量気泡コンクリートパネルとの間に建物躯体を挟持させて、前記ボルトを前記係合部に捩じ込むことを特徴とする軽量気泡コンクリートパネルの取付方法。
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