JP2005289377A - 高重心縦長精密機器の輸送用ボックスパレット - Google Patents

高重心縦長精密機器の輸送用ボックスパレット Download PDF

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Abstract

【課題】ATM等のたとえ重量のある高重心縦長精密機器であっても、フォークリフトを使わず人手によって簡単に積み卸し作業を行え、フォークリフトの爪が突き当てたりバランスを崩して転倒させたりして損壊させることのない安全で信頼性の高い輸送用ボックスパレットを提供する。
【解決手段】左右側柵C・Dは、第3ロック手段46によるロックを解除し、下柵材42・43に対しそれぞれ上柵材40・41を外向きに回して2つに折り重ねて、上半分を横から作業しやすい開放状態になるように構成されている。パレット部Aの前端部には、その段差を吸収して高重心縦長精密機器Sを積み卸すための積み卸し用スロープ60・60を付設している。更に、パレット部Aには、その上に積み込んだ高重心縦長精密機器の下部前面側を防護する爪衝突防止用のガード板20を開閉可能に設けた構成になっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、現金自動預け払い機(ATM)、両替機、無人契約機など、特に重心位置が高く外形が縦長箱状で比較的重量のある高重心縦長精密機器の輸送に好適なボックスパレットに関する。
各種のボックスパレットの中には、輸送品を多数積載して運搬する場合に、輸送品の荷崩れ防止効果をもたせるために、ベースの矩形パレット部の周囲に高い柵体を立設して箱形柵状の構造にしたものがある。
そこで、従来、ATMなどの高重心縦長精密機器を輸送する場合にも、斯かる箱形柵状のボックスパレットが利用されている。その種の輸送用ボックスパレットの中には、たとえば図15に示すように、底面に移動用キャスタ1aを付設したデッキボード1の周囲に、箱柵2を立設した構造にしたものがある。従来のボックスパレットを用いて、たとえばATM3を輸送する場合は、予め箱柵2の内側をダンボール等の養生材4で養生し、デッキボード1上にりん木5を敷いている。そして、適宜包装材やPPバンド6で包んで梱包したATM3を、フォークリフトを使ってりん木5上に載せ、更に箱柵2内で片寄せして固定している。それから、フォークリフトを使ってATM3をボックスパレットごと運び、輸送用トラックに積み込んで搬送している。一方、搬送先では、輸送用トラックから降ろしたATM3をボックスパレットごと同様にフォークリフトで運び込み、しかる後、ボックスパレットからATM3を取り卸して開梱している。
特開2002−68187号
ところが、従来のボックスパレットでは、箱柵2の高さが高く、その周りから、縦長で比較的重量のあるATM3を作業者の手によって積み卸す作業を行うことが困難であり、上述のようにフォークリフトを使って荷役せざるを得ない構造になっている。従って、従来、フォークリフトを使って荷役する場合、ATM等を積み卸す際に、誤ってフォークリフトの爪が突き当たってATMを傷付けたり、高重心ゆえにバランスを崩して転倒させてATM等を損壊させたりする問題があった。また、フォークリフトを使って荷役する途中でも、バランスを崩してATM等をボックスパレットごと落下させたり転倒させたりする事故を起こすこともあり、更に、移動用キャスタ付きであるため、それが却って災いし、誤って作業員が輸送トラックの荷台などから、ボックスパレットごと落下させたりしてATM等を損壊させてしまうという課題もあった。
そこで、本発明の目的は、ATM等のたとえ重量のある高重心縦長精密機器であっても、フォークリフトを使わず人手によって簡単に積み卸し作業を行え、フォークリフトの爪が突き当てたりバランスを崩して転倒させたりして損壊させることのない安全で信頼性の高い輸送用ボックスパレットを提供することにある。
そこで、上述した課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、後端縁の幅方向両側に一対のフレーム嵌合部を立設すると共に、上面に高重心縦長精密機器を載置する台板を有する矩形状のパレット部と、前記フレーム嵌合部にそれぞれ縦フレームの下部を嵌合させて前記パレット部の後端縁に沿って回動自在に連結し、起立状態で前記フレーム嵌合部により前記台板と重なる前方へ倒伏可能に保持される一方、後方へは倒伏不能に保持された後面柵と、該後面柵を起立させた状態にしたとき、前方への倒伏を規制する第1ロック手段と、共に上柵材を下柵材に対しヒンジで一方向に回動可能に連結した折り重ね自在な柵体からなり、前記下柵材を前記パレット部の側縁に回動可能に連結し、その下柵材を起立状態させた状態にしたとき、該下柵材を前記台板と重なる側方へ倒伏可能に保持すると共に前記上柵材を前記台板とは反対の側方へ倒伏可能に保持した左右側柵と、該左右側柵の下柵材を起立させた状態にしたとき、その側方への倒伏を規制する第2ロック手段と、前記左右側柵の上柵材を前記下柵材と共に起立させた状態にしたとき、前記上柵材の倒伏を規制する第3ロック手段と、左右側柵の前側部間に開閉可能に設ける前面柵と、前記台板上に載置する前記高重心縦長精密機器の下部幅サイズに合わせて、多段に締着位置を移動調節可能に前記台板上に取り付ける左右一対のアングル板を有した位置決め固定手段と、前記台板の前端縁に一端を係脱自在に取り付ける積み卸し用スロープとを備えた、高重心縦長精密機器の輸送用ボックスパレットであることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の高重心縦長精密機器の輸送用ボックスパレットにおいて、前記台板上に前記高重心縦長精密機器を載置したとき、その下部前面側を防護する高さ位置における前記パレット部に、爪衝突防止用のガード板を開閉可能に設けてなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の高重心縦長精密機器の輸送用ボックスパレットにおいて、前記積み卸し用スロープには、その側縁に前記高重心縦長精密機器のずれ落ち防止リブを設けると共に一端側に下向きの掛止片を設ける一方、前記台板の前端縁に前記掛止片を係合させるスリットを設けてなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、(1)たとえ重量のあるATM等の高重心縦長精密機器であっても、これを積み卸しするとき、上柵材を下柵材に折り重ねて左右側柵を横から作業しやすいように上半分開放状態にすることができ、そのため、作業者が横から高重心縦長精密機器を押さえながら、簡単且つ安全に積み卸し作業を行うことができる。また、パレット部に、その段差を吸収する積み卸し用スロープを取り付けて使用し、高重心縦長精密機器を、開放した側柵の横から押さえながら、積み卸し用スロープの傾斜に沿って簡単且つ安全に取り卸し、反対に、高重心縦長精密機器を押さえながら、積み卸し用スロープの傾斜に沿って簡単且つ安全にパレット部上へ積み込むこともできる。このように積み卸し時に、わざわざフォークリフトを使わずとも、最小限の人手によって簡単且つ安全に積み卸し作業を行うことができる。その結果、高重心縦長精密機器の積み卸しの際に、従来の如く誤ってフォークリフトの爪が突き当たって高重心縦長精密機器を傷付けたり、高重心ゆえにバランスを崩して転倒させて高重心縦長精密機器を損壊させたりする問題を解消することができる。(2)また、積み込み時、位置決め固定手段を用いて、高重心縦長精密機器を、その下部幅サイズに合わせてパレット部上で位置決め固定するため、フォークリフトを使って荷役する途中でも、従来の如くバランスを崩して高重心縦長精密機器をボックスパレットごと落下させたり転倒させたりする事故をなくすことができる。(3)更に、パレット部がキャスタ付きでないため、作業中に、従来の如く誤って作業員が輸送トラックの荷台などから、ボックスパレットごと落下させたりして高重心縦長精密機器が破損する不具合の発生も防止することできる。(4)そして、箱柵状態に組み立てて使用した後、パレット部上に後面柵、左右側柵と前面柵を折り重ね、全体にコンパクトな折り畳み状態にして運んだり保管したりすることもできる利点がある。
請求項2に記載の発明によれば、加えて、高重心縦長精密機器を固縛しボックスパレットごとフォークリフトを使って荷役するときに、爪衝突防止用のガード板で防護し、誤ってフォークリフトの爪が高重心縦長精密機器に突き当たって損壊させる不具合の発生を防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、加えて、積み卸し用スロープを使って高重心縦長精密機器をパレット部に積み卸しするとき、積み卸し用スロープを簡単にパレット部に対し着脱させることができ、しかも、ずれ落ち防止リブで案内して高重心縦長精密機器を積み卸し用スロープ上からずれ落すことなく、スムーズにパレット部へ積み上げたり取り卸したりすることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明による高重心縦長精密機器の輸送用ボックスパレットの一例を示す斜視図である。図2は正面図、図3は背面図、図4は左側面図、図5は右側面図である。図示ボックスパレットPは、高重心縦長精密機器(図示例ではATM)Sを固縛して輸送したり格納したりする金属製パレットで、ベースのパレット部Aと、後面柵Bと、左右側柵C・Dと、前面柵Eを備え、全体に箱柵状に組み立てられてなる。
パレット部Aは、矩形な台板(デッキプレート)10と、その下側の矩形な枠体11を備える。そして、台板10と枠体11の四隅を、前側一対の支持脚12・13と後側一対の支持脚14・15とで連結し、各支持脚の中間位置を連結柱16で連結して矩形薄箱パレット状に組み付け、四方にフォークリフト用の爪挿入口17をあけた構造になっている。なお、パレット部Aの底部側には、移動用のキャスタは付設しない構造になっている。
パレット部Aにおいて、後側の支持脚14・15は、上部に、断面コ形状のフレーム嵌合部14a・15aが設けられ、その開放側を前向きにして立設されている。一方、前側の支持脚12・13には、図1および図2に示すように、それぞれ長さ方向にパイプ部12a・13aが付設されている。そして、これらパイプ部12a13a間に、爪衝突防止用のガード板20を掛け渡して付設している。
ガード板20は、台板10上に高重心縦長精密機器Sを載置したとき、その下部前面側を防護する細長矩形な鉄板製の保護板で、両端に図中下向きにL状に曲げた連結ロッド21・22を固着してなる。一側の連結ロッド21には、下端に抜け止め凸部21aが設けられている。この一側の連結ロッド21をパイプ部12aに嵌合し、そこを支点としてガード板20を支持脚12に回動可能に連結し、台板10上に高重心縦長精密機器Sを載置したとき、その下部前面と対向する高さ位置で開閉可能にパレット部Aに取り付けている。従って、ガード板20は、高重心縦長精密機器Sを防護するため、図2の如く閉位置にロックするときは、全体をいったん持ち上げ、他側の連結ロッド22をパイプ部13aに差し込んで連結する。一方、高重心縦長精密機器Sの積み卸しのために開くときは、同様に全体を持ち上げ、他側の連結ロッド22をパイプ部12aから抜いて外し、反対のパイプ部12aを支点として回動する。なお、パレット部Aには、その後端面と左右側面にも、可動のガード板20と同様な高さ位置に、爪衝突防止用の固定ガード板23を立てて固着している。
さらに、パレット部Aには、図1に示すように、台板10上で高重心縦長精密機器Sを位置決め固定する位置決め固定手段25が付設されている。位置決め固定手段25は、一対の鉄製のアングル板26・26を備える。アングル板26・26は、図6(A)に示すように、一片26aの幅方向に細長いスリット27が設けられ、他片26bに緩衝用のゴム板28が張り付けられてなる。一方、台板10には、図6(B)に示すように、その左右側縁寄りの左右対称位置に、各種高重心縦長精密機器の下部幅サイズに合わせて、それぞれ複数(図示例は3つ)のボルト用ねじ穴29を幅方向に間隔をあけて並設し、実際に載置する高重心縦長精密機器が何れかによって、アングル板26・26のボルト締着位置を、ねじ穴29の数だけ多段に調整可能にしている。そして、位置決め時は、台板10上に載置した高重心縦長精密機器Sの下部幅サイズに合わせて、アングル板26・26の締着位置を移動調整し、調整締着位置でアングル板26・26を、ねじ穴29の1つにボルト24をねじ込んで締結し、アングル板26・26で高重心縦長精密機器Sを挟んで固定する構成になっている。
後面柵Bは、図1および図3に示すように、矩形な枠体と枠体内の格子部とからなり、特に枠体の両側辺に相当する左右の縦フレーム30・31がその下部30a・31aを下向きに長く突出させた柵形状に形成してなる。そして、縦フレーム30・31の下部30a・31aを、図7でも示すようにフレーム嵌合部14a・15aに嵌合させて支持脚14・15の下端部で軸支し、後面柵Bを、パレット部Aの後端縁に沿って回動自在に連結している。従って、後面柵Bは、パレット部Aに対し起立させた状態において、台板10と重なる前方へは倒伏可能に支持脚14・15で支持される一方、反対の後方へは支持脚14・15の各フレーム嵌合部14a・15aでフレーム背面側を支えて倒伏不能に保持された構造になっている。
更に、斯かる後面柵Bには、図3に示すように、特にパレット部Aに対し起立させた状態のときは、台板10と重なる前方への倒伏を規制する第1ロック手段35を、一側縦フレーム30の下部30aに付設している。第1ロック手段35は、図8に示すように、縦フレーム30の下部30aの背面側にループ部32を設け、ループ部32にロックバー33を上下にスライド自在に係合させている。ロックバー33は、図中上端側をL状に曲げてストッパ部33aを設け、反対の下端側を一段高く曲げ起こし、そこに係止段部33bを有する形状になっている。そして、後面柵Bを起立させた状態のとき、ロックバー33を押し下げて係止段部33bをフレーム嵌合部15aに係止し、後面柵Bが前方へ倒伏するのをロックする。なお、斯かる後面柵Bには、図1および図3に示すように、一側の縦フレーム30の外側端面に、長さ方向上下に間隔をあけてJ板状の軸受け片36・37が固着されている。他側の縦フレーム31にも、同様に外側端面に、長さ方向上下に間隔をあけてJ板状の軸受け片38・39が固着されている。
左右側柵C・Dは、図1、図4および図5に示すように、共に、やや横長矩形の枠体と枠体内の格子部からなる2体の上柵材40・41と下柵材42・43とを、蝶番製のヒンジ44で回動可能に連結した平柵体からなる。左側柵Cは、下柵材42を前後の支持脚13・15で軸支し、パレット部Aの一側側縁に沿って回動可能に連結している。右側柵Dは、下柵材43を前後の支持脚12・14で軸支し、パレット部Aの他側側縁に沿って回動可能に連結している。ところで、特にこれら側柵C・Dは、起立させた状態において、上下柵材が重なる互いの横フレーム40a・42a、41a・43aを、その外側にヒンジ44を取り付けて連結した構造になっている。従って、左右側柵C・Dにおいて、それぞれ下柵材42・43は、起立させた状態で、支持脚12〜15の軸支点を中心として台板10と重なる側方へ倒伏可能に保持される一方、上柵材40・41は、それぞれ下柵材42・43に対してヒンジ44を支点として、台板10とは反対の側方へのみ回動可能に保持されている。これにより、左右側柵C・Dは、起立状態の下柵材42・43に対し上柵材40・41を回動すると、2つに折れ曲がって下柵材42・43に折り重ね可能になっている。
更に、左右側柵C・Dには、それぞれ、特に下柵材42・43をパレット部Aに対し起立させた状態にしたときに、下柵材42・43が左右側方へ倒伏するのを規制する第2ロック手段45を、下柵材42・43の後側縦フレーム42b・43bに付設している。また、上柵材40・41を下柵材42・43と共に立てて起立させた状態にしたときに、上柵材40・41が左右側方へ倒伏するのを規制する第3ロック手段46を、上柵材40・41の後側縦フレーム40b・41bに付設している。しかも、これらロック手段45・46は、それぞれ後面柵Bに有する各軸受け片36〜39の設置位置と対応する高さ位置において、後側縦フレーム40b〜43bの外側面に設けている。
そして、斯かるロック手段45・46は(図9参照)、それぞれ後面柵B側の軸受け片36〜39に対応させて、後側縦フレーム40b〜43bの外側面に軸保持パイプ部49を設ける一方、軸保持パイプ部49に、L棒状ロックレバー50の一端を、スライド自在に差し込んで軸保持パイプ部49で回動可能に保持した構造になっている。図中符号51は、ロックレバー50の抜け止め用ナットである。なお、上述した左右側柵C・Dには、図1および図2に示すように、それぞれ上柵材40・41の前側縦フレーム40c・41cに、長さ方向上下に間隔をあけて縦向きに、パイプ部52・53が設けられている。
前面柵Eは、これら左右側柵の上柵材40・41に有する、前側縦フレーム40c・41c間に組み付けている。前面柵Eは、細長い鉄棒材を用いて、やや横長矩形な枠体55と枠体55内の縦柵材56とで柵状に成形し、縦柵56に表示パネル57を取り付けてなる。枠体55には、その平行な横フレーム部55a・55aの先端(図2中右端)をそれぞれ下向きL状に曲げて、そこにフック部55bを設けてなる。そして、片側の縦フレーム部55cを上記上柵材41のパイプ部53に嵌合し、そこを支点として前面柵Eを右側側柵Dに回動可能に連結して開閉可能な構造になっている。従って、前面柵Eは、図2の如く閉じるときは、全体をいったん持ち上げて、フック部55bをそれぞれパイプ部52に差し込む。一方、開くときは、同様に全体を持ち上げて、フック部55bをパイプ部52から抜いて外せば回動できる構造になっている。
加えて、本発明のボックスパレットには、図1中鎖線で示すように、パレット部Aに一対の積み卸し用スロープ60・60を付設した構成になっている。積み卸し用スロープ60・60は、それぞれ図10に示すように、細長矩形板状の鉄板製ガイド板61を備え、該ガイド板61に対し、その裏面基端側に下向きに立てた板状の掛止片62と、裏面中央の長さ方向に沿って立てた支持板片63を溶接して組み付けている。支持板片63は、取付側の一端がパレット部Aに対応させた高さを有し、その一端側から反対の他端側に向け漸次低く傾斜させた形状になっている。さらに、積み卸し用スロープ60・60には、平行に並べたときに互いに離隔する片側側縁に沿って、鉄棒製のずれ落ち防止リブ64を溶接している。そして、積み卸し用スロープ60・60は、使用時、各々の掛止片62を、台板10の前端縁に設けられた一対のスリット65に差し込んでパレット部Aにセットする。
さて、本発明の図示ボックスパレットを用いて高重心縦長精密機器Sを搬送する場合は、図11に示すようにボックスパレットを組み立てる。まずパレット部Aに対し、後面柵Bを起立させてから、前記第1ロック手段35のロックバー33を押し下げて支持脚15に係止し、後面柵Bが前方へ倒伏するのをロックする(図8参照)。それから、左側柵Cを、下柵材42に上柵材40を折り重ねた状態で起立させて、前記第2ロック手段45のロックレバー50を後面柵Bの軸受け片39に係合し、折り重ね状態の左側柵Cが倒伏するのをロックする(図4参照)。次いで、前面柵Eを回動させて右側柵Dの上柵材41に重ねた状態にしてから、上柵材41を下柵材43に折り重ねた状態で右側柵Dをパレット部Aから起立させて、同様に第2ロック手段45のロックレバー50を軸受け片37に係合し、右側柵Dが倒伏するのをロックする。こうして図示ボックスパレットでは、左右側柵C・Dを、各々の横から作業しやすいように上半分を開放状態にする。ガード板20は、パイプ部12aを支点として回動させて開状態とし、折り重ね状態の右側柵Dの上柵材41側に沿わせて退避させておく。その後、積み卸し用スロープ60・60を、それぞれ掛止板片62をパレット部Aのスリット65に差し込んで並設する。
しかる後、包装した高重心縦長精密機器Sの角部に、図示省略する緩衝用角当て板を当てがうと共に、背面にも緩衝用背当て板を当てがい、周囲をPPバンドで包んで養生してから、高重心縦長精密機器Sを押しながら積み卸し用スロープ60・60上をゆっくり走行させて台板10上に載せ、背当て板を挟んで後面柵Bに沿わせる。次いで、予め台板10から取り外した位置決め固定手段25を用い、高重心縦長精密機器Sを台板10上で位置決め固定する。そして、高重心縦長精密機器Sの下部幅サイズに合わせて、アングル板26・26の締着位置を移動調整し、調整締着位置でアングル板26・26を、ねじ穴29の1つにボルト24をねじ込んで締結し、アングル板26・26で高重心縦長精密機器Sを挟んで固定する(図6参照)。なお、高重心縦長精密機器Sに、その前部底面に固定用アジャスタがあれば、それを降ろして調整する。
高重心縦長精密機器Sの位置決め固定後、積み卸し用スロープ60・60をパレット部Aから取り外す。そして、左右側柵C・Dにおいて、それぞれ下柵材42・43に折り重ねた上柵材40・41を回動させて起こし、前記第3ロック手段46のロックレバー50を後面柵Bの軸受け片39に係合させて上側材40・41が倒伏するのをロックする(図9参照)。それから、図1に示すように、前面にダンボール製保護板70を当ててから、高重心縦長精密機器Sと後面柵BをPPバンドで結んで固持する。次いで、開けていた前面柵Eを回動し、パレット部Aの前面上方を閉じてから、全体を持ち上げてずらし、フック部55bをそれぞれパイプ部52に差し込んで掛け止める。また、退避していたガード板20も同様に回動し、全体を持ち上げてずらし、連結ロッド22をパイプ部13aに差し込んで掛け止め、高重心縦長精密機器Sの下部前面を防護する。こうして固縛を完了すると、フォークリフトを使って輸送用トラックに積み込み、搬送先へ発送する。
一方、搬送先にて、図示ボックスパレットから、固縛状態の高重心縦長精密機器Sを解梱する場合は、まず前面柵Eを持ち上げてずらし、そのフック部55bをパイプ部52から外して開ける。また、ガード板20も、同様に全体を持ち上げてずらし、連結ロッド22をパイプ部12aから外して開ける。そして、結んだPPバンドを解いてから、積み卸し用スリープ60・60をパレット部Aに取り付ける。しかる後、左右側柵C・Dにおいて、それぞれ第3ロック手段46のロックレバー50を回して起こし、後面柵Bの軸受け片38から引き抜いてロック解除し、下柵材42・43に対しそれぞれ上柵材40・41を外向きに回して折り重ねる(図11参照)。こうして左右側柵C・Dを、横から作業しやすいように上半分を開放状態にする。しかる後、位置決め固定手段25のボルト24を緩め、アングル板26・26を互いに外側へスライドさせ、高重心縦長精密機器Sから退避させる。そして、ダンボール製保護板70を取り外し、上記固定用アジャスタを上げてから、図12に示すように、高重心縦長精密機器Sを、開放した横から押しながら積み卸し用スロープ60・60上をゆうくり走行させて、パレット部Aから取り卸す。
ところで、箱柵状態に組み立てて使用した後、図示ボックスパレットは、全体を折り畳み状態にして運んだり保管したりすることができる。その場合は、前面柵Eを回動させて右側柵Dの上柵材41に重ねた状態にしてから、第2および第3ロック手段45・46による上下柵材41・43のロック状態を解除して右側柵Dを倒伏可能状態にする。そして図13に示すように、間に前面柵Eを挟んで、右側柵Dの上柵材41を下柵材43に折り重ねた状態にしてから、右側柵Dを台板10上に折り畳む。次いで、左側柵Cの上柵材40を下柵材42に折り重ねた状態にしてから、左側柵Cを右側柵D上に折り畳む。しかる後、第1ロック手段35によるロック状態を解除して後面柵Bを前方へ倒伏可能状態にしてから、後面柵Bを前方へ倒し、図14に示すように左側柵C上に折り重ねる。ガード板20は、前述したように連結ロッド22をパイプ部13aに掛け止めてパレット部Aの前面側に連結させる。そして、全体を不図示のPPバンドで巻いて固定する。
本発明による高重心縦長精密機器の輸送用ボックスパレットの一例を示す組立斜視図である。 輸送用ボックスパレットの正面図である。 輸送用ボックスパレットの背面図である。 輸送用ボックスパレットの左側面図である。 輸送用ボックスパレットの右側面図である。 (A)は位置決め固定手段を示す斜視図、(B)は縦断面図である。 後面柵の支持構造を示す部分斜視図である。 後面柵の倒れ規制ロック構造を示す部分斜視図である。 側柵の倒れ規制ロック構造を示す部分斜視図である。 積み卸しスロープを示す斜視図である。 高重心縦長精密機器を載置した輸送用ボックスパレットを、左右側柵を2つに折り畳んだ積み卸し状態で示す斜視図である。 高重心縦長精密機器を、積み卸しスロープを使って取り卸す状態を示す斜視図である。 輸送用ボックスパレットを、折り畳み途中状態において示す斜視図である。 輸送用ボックスパレットを、折り畳み完了状態において示す斜視図である。 従来の輸送用ボックスパレットを、高重心縦長精密機器の固縛状態において示す斜視図である。
符号の説明
A パレット部
B 後面柵
C 左側柵
D 右側柵
E 前面柵
S 高重心縦長精密機器
10 台板
20 爪衝突防止用ガード板
25 位置決め固定手段
26 アングル板
35 第1ロック手段
40・41 上柵材
42・43 下柵材
44 ヒンジ
45 第2ロック手段
46 第3ロック手段
60 積み卸し用スロープ

Claims (3)

  1. 後端縁の幅方向両側に一対のフレーム嵌合部を立設すると共に、上面に高重心縦長精密機器を載置する台板を有する矩形状のパレット部と、
    前記フレーム嵌合部にそれぞれ縦フレームの下部を嵌合させて前記パレット部の後端縁に沿って回動自在に連結し、起立状態で前記フレーム嵌合部により前記台板と重なる前方へ倒伏可能に保持される一方、後方へは倒伏不能に保持された後面柵と、
    該後面柵を起立させた状態にしたとき、前方への倒伏を規制する第1ロック手段と、
    共に上柵材を下柵材に対しヒンジで一方向に回動可能に連結した折り重ね自在な柵体からなり、前記下柵材を前記パレット部の側縁に回動可能に連結し、その下柵材を起立状態させた状態にしたとき、該下柵材を前記台板と重なる側方へ倒伏可能に保持すると共に前記上柵材を前記台板とは反対の側方へ倒伏可能に保持した左右側柵と、
    該左右側柵の下柵材を起立させた状態にしたとき、その側方への倒伏を規制する第2ロック手段と、
    前記左右側柵の上柵材を前記下柵材と共に起立させた状態にしたとき、前記上柵材の倒伏を規制する第3ロック手段と、
    左右側柵の前側部間に開閉可能に設ける前面柵と、
    前記台板上に載置する前記高重心縦長精密機器の下部幅サイズに合わせて、多段に締着位置を移動調節可能に前記台板上に取り付ける左右一対のアングル板を有した位置決め固定手段と、
    前記台板の前端縁に一端を係脱自在に取り付ける積み卸し用スロープと、
    を備えてなることを特徴とする、高重心縦長精密機器の輸送用ボックスパレット。
  2. 前記台板上に前記高重心縦長精密機器を載置したとき、その下部前面側を防護する高さ位置における前記パレット部に、爪衝突防止用のガード板を開閉可能に設けてなることを特徴とする、請求項1に記載の高重心縦長精密機器の輸送用ボックスパレット。
  3. 前記積み卸し用スロープには、その側縁に前記高重心縦長精密機器のずれ落ち防止リブを設けると共に一端側に下向きの掛止片を設ける一方、前記台板の前端縁に前記掛止片を係合させるスリットを設けてなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の高重心縦長精密機器の輸送用ボックスパレット。
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