JP2005289328A - サンルーフ装置 - Google Patents

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成仁 堀内
Tatsuaki Uehara
達明 上原
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正治 大西
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Abstract

【課題】チルトアップ時に拡開した各カバー部材の位置決めが堅固となるサイドカバーを有したサンルーフ装置を提供する。
【解決手段】サンルーフパネルのチルトアップ時に車室側から見てチルトスライド機構を遮蔽するサイドカバー30を備えたサンルーフ装置において、サイドカバー30は、車幅方向に重なり合って連結軸35回りに互いに相対回転自在に連結される複数のカバー(第1カバー31〜第4カバー34)を有し、第1カバー31がサンルーフパネル4に固定されて、サンルーフパネルのチルトアップ時に各カバーが拡開するように構成され、第1カバー31の後端側において、第2カバー32が回転した際に、この第2カバー32の後端に関する第1カバー31の延在方向成分の変位を許容し、且つ、車幅方向の変位を規制する嵌合部36を設けた。
【選択図】 図9

Description

本発明は、車両のサンルーフ装置に関するものである。
図18に示すように、固定ルーフ2の開口部3にガラス板等のサンルーフパネル4を取り付けてなるサンルーフ装置1では、車内換気等を目的としてサンルーフパネル4を後上がりに傾斜させる、いわゆるチルトアップを可能とした構造のものが多い。図19はサンルーフパネル4のチルトアップした状態を室内から見上げた場合を示している。サンルーフパネル4をチルトアップさせるチルト機構はサンルーフパネル4の側縁部の下方に位置しており、そのため、見る角度によってはサンルーフパネル4のチルトアップ時に、図に示すようにチルト機構が室内から見える場合があり、美観を損なうおそれがある。そこで従来から、チルトアップ時にチルト機構を遮蔽するサイドカバーが各種提案されている(例えば特許文献1)。
特開2002−274182号公報(段落0005〜0006、図2)
しかしながら、このようなサイドカバーは、ルーフ部という狭隘な空間にチルト機構等のサンルーフパネル駆動機構と共に設置されるため、収納が困難となりやすく、例えば特許文献1に見られる構造ではチルト機構を遮蔽するカバー部材を2枚しか収納できない。カバー部材の数が少ないと、チルトアップの際にカバー部材間に隙間が生じやすくなり、美観が損われるおそれがある。そのため、より多くのカバー部材を用いる構造が望まれるが、その場合には各カバー部材間のがたつきや位置決めに留意する必要がある。
本発明は係る問題点に鑑みなされ、簡易な構造であって、チルトアップ時に拡開した各カバー部材の位置決めが堅固となるサイドカバーを有したサンルーフ装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決するため、本発明は、固定ルーフの開口部に装着されるサンルーフパネルと、サンルーフパネルの側縁部の下方に設けられ、車幅方向を軸方向とする回転軸回りにサンルーフパネルをチルトアップ可能なチルト機構と、サンルーフパネルのチルトアップ時に車室側から見て前記チルト機構を遮蔽するサイドカバーと、を備えたサンルーフ装置であって、前記サイドカバーは、車幅方向に重なり合って各前端側が連結軸回りに互いに相対回転自在に連結される複数のカバー部材を有し、その内の1つのカバー部材がサンルーフパネルに固定されて、サンルーフパネルのチルトアップ時に各カバー部材が拡開するように構成され、少なくとも1つのカバー部材の後端側において、隣接する他のカバー部材が回転した際に、該他のカバー部材の後端の前記少なくとも一つのカバー部材の延在方向成分の変位を許容し、且つ、車幅方向の変位を規制する嵌合部を設けた。
当該構成によれば、チルトアップ時におけるカバー部材の位置決めが堅固になされ、サイドカバーのがたつきが防止される。
また、前記嵌合部を設けたカバー部材を複数有し、各嵌合部はサイドカバーが閉じた際に該サイドカバーの延在方向に関して異なる位置に形成されている構成とした。
当該構成によれば、各カバー部材の肉厚を小さくしたまま互いを重ね合わせることができ、したがってサイドカバー全体の車幅方向の寸法をコンパクトにできる。
また、前記連結軸は車幅方向における一端側に位置するカバー部材に一体に形成され、他のカバー部材は各前端に形成された連結孔を介して前記連結軸に回転可能に取り付けられ、前記連結軸にはロック爪が突設されるとともに、車幅方向における他端側に位置するカバー部材の連結孔には前記ロック爪に対応した形状のロック孔が形成され、該他端側に位置するカバー部材が前記連結軸に取り付けられた際に前記ロック爪により抜け止めがなされる構成とした。
当該構成によれば、他端側に位置するカバー部材の抜け止めを簡易な構造で実現でき、組み付け作業も容易となる。
本発明によれば、チルトアップ時におけるカバー部材の位置決めが堅固になされ、サイドカバーのがたつきが防止される。
本発明のサンルーフ装置1は、図18で説明したように、クローズ時には固定ルーフ2に形成された矩形状の開口部3を閉塞し、チルトアップ時にはクローズ時の状態から後端側がチルトアップし、スライドオープン時にはクローズ時の状態から後端側がチルトダウンして後方に移動するサンルーフパネル4を備える。サンルーフパネル4は例えばガラス製のパネルとして構成され、全周縁部には図2に示すようにゴム材等の弾性体からなるウェザストリップ26が取り付けられている。
図1はサンルーフ装置1を構成するフレーム5の平面説明図である。フレーム5は、車両の前後方向に延設される左右対称の一対のサイドフレーム6と、車幅方向に延設されてサイドフレーム6の前端部同士を連結するフロントフレーム7とを主な枠組み構成とし、各サイドフレーム6が仮想線で示す前記開口部3の各側縁部の下方に位置し、フロントフレーム7が開口部3の前縁部の下方に位置するように車体に固定設置されている。内装張り等のための車体側のフレームを無視すると、左右のサイドフレーム6の各内縁と、フロントフレーム7の後縁と、後記するサンシェードパネル11を後方いっぱいにスライドさせた際の同パネルの前縁とによって囲まれる部位がおおむね室内側に臨む開口部9を構成する。なお、両サイドフレーム6間には補強フレーム8が車幅方向に沿って掛け渡されている。
図2は図1における車両左側のサイドフレーム6をA方向から見た場合の断面説明図である。サイドフレーム6は、開口部9寄りから順に、サンシェードパネル11に連結したサンシェードスライダ12のスライドをガイドするサンシェードガイドレール部13、チルトスライド機構10を構成する前部スライダ18(図3)、後部スライダ19とドレンスライダ23(図3)のスライドをガイドするガイドレール部14、モータM(図1)に連結したプッシュプルケーブル17を挿通させるケーブル溝15、雨水等を排水するためのドレン溝16を構成している。サンシェードガイドレール部13とガイドレール部14とは、サイドフレーム6の底部から鉛直状に立ち上がる第1隔壁6Aによって区画され、ガイドレール部14とドレン溝16とは、同様に立ち上がる第2隔壁6Bによって区画される。後記するように後部スライダ19にはプッシュプルケーブル17が接続しており、この接続部を挿通させるべく、ケーブル溝15はその一部がガイドレール部14に臨むように第2隔壁6Bの内部に形成される。サイドフレーム6は例えばアルミニウム合金の押出成型によって形成され、サンシェードガイドレール部13、ガイドレール部14、ケーブル溝15、ドレン溝16の各部位は一体に形成される。
次いで、サンルーフパネル4のチルト機構について説明する。本実施形態ではスライド機構も備えたチルトスライド機構10として図3を参照して説明する。図3は図1においてB方向から見た場合のチルトスライド機構10の側面説明図である。チルトスライド機構10は、サンルーフパネル4の側縁部の下方に設けられるものであり、前記ガイドレール部14にガイドされて車両の前後方向にスライドする駆動スライダ(前部スライダ18及び後部スライダ19)と、サンルーフパネル4と前部スライダ18、後部スライダ19との間に介在し、車両の前後方向に延在してサンルーフパネル4を支持するパネル支持ステー20とを備えた構成からなる。サンルーフパネル4の側縁部の下面には接着材等によりパネル支持ブラケット27(図2参照)及びパネルホルダ21が固設されており、前記パネル支持ステー20はこれらパネル支持ブラケット27、パネルホルダ21にボルト等により締結固定される。
前部スライダ18には回転軸22を形成するブラケット18aが設けられ、パネル支持ステー20の前部は回転軸22回りに回転可能に取り付けられる。この回転軸22はチルトアップ及びチルトダウンのときにサンルーフパネル4の回転中心となる。後部スライダ19にはブラケット19aを介して係合ピン19bが設けられ、この係合ピン19bがパネル支持ステー20の前後方向の略中央部に形成したチルトアップ及びチルトダウン用のカム溝20aに係合する(図2も参照)。後部スライダ19には前記したプッシュプルケーブル17(図2)の先端側が接続されており、プッシュプルケーブル17がモータM(図1)の正逆回転により進退することで後部スライダ19がガイドレール部14に沿ってスライドするとともに、パネル支持ステー20を介して前部スライダ18も連動してスライドする。
ガイドレール部14における後部スライダ19の後方には、ロッド24(図3では仮想線にて示す)を介してパネル支持ステー20に連結したドレンスライダ23が位置している。ドレンスライダ23は図4に示すように略直方体形状を呈しており、前後方向の略中央部には上方に向けて凹状となる支持部23aが形成されるとともに、前後端寄りの各上面には係止部23b、23cが形成される。なお、後端には、図2に示したサンシェードガイドレール部13側に突出してサンシェードスライダ12のスライド規制を行うストッパ部23dが形成されている。図2に示したサンシェードパネル11は手動でのスライドが可能であり、ストッパ部23dはその際のスライド規制を行うものである。
図4における符号25はサンルーフパネル4(図3)の後縁部から垂れる雨水等を受けるためのドレンフレームであり、図1に示すように車幅方向に沿って配置されるものである。ドレンフレーム25は雨水等を受けとめるべく上部が開口形成された形状からなり、図4から判るように側端部がドレンスライダ23の支持部23aに嵌り込み、その際、前記係止部23b、23cがドレンフレーム25の側端部の前後に形成された被係止部25a、25bにそれぞれ係止することで、ドレンフレーム25はドレンスライダ23に対して固定される。ドレンフレーム25の側端部は図2に示したドレン溝16の上方に臨み、これによりドレンフレーム25内の雨水はドレン溝16へと流れ落ちる。このドレンフレーム25は後記するように常にサンルーフパネル4のスライドと連動することで、図3に示すようにサンルーフパネル4の後縁部の下方に位置する。
図5はチルトスライド機構10の側面作用説明図であり、(a)はサンルーフパネル4のクローズ時の状態を示しており、このとき係合ピン19bはカム溝20aの中程に位置している。この状態からプッシュプルケーブル17(図2)により後部スライダ19が前方にスライドすると、(b)に示すように係合ピン19bがカム溝20a内を前方に移動し、サンルーフパネル4が回転軸22を回転中心として後上がりにチルトアップする。(b)の状態からプッシュプルケーブル17により後部スライダ19が元の後方の位置までスライドすることで(a)のクローズ時の状態に戻る。この間、前部スライダ18とドレンスライダ23は停止したままである。
次いで、(a)の状態から後部スライダ19が後方にスライドすると、(c)に示すように係合ピン19bがカム溝20a内を後方に移動し、サンルーフパネル4が回転軸22を回転中心として後下がりにチルトダウンする。(c)の状態から後部スライダ19がさらに後方にスライドすると、前部スライダ18が後部スライダ19と連動して後方にスライドし、(d)に示すようにサンルーフパネル4はチルトダウンした状態で後方へスライドオープンする。このとき、後部スライダ19がドレンスライダ23に当接して後方に押すことで、ドレンフレーム25は常にサンルーフパネル4の後縁部の下方に位置するように後方に移動する。そして、オープンの状態から後部スライダ19が前方に移動すると、サンルーフパネル4はチルトダウンの状態で前方に移動して(c)の状態に戻るようになっている。このとき、ドレンスライダ23はロッド24を介して前方に引かれることにより、前部スライダ18、後部スライダ19と連動して前方にスライドする。したがって、ドレンフレーム25は常にサンルーフパネル4の後縁部の下方に位置する。
次いで、サンルーフパネル4のチルトアップ時に車室側から見てチルトスライド機構10を遮蔽するサイドカバーについて説明する。図6はサイドフレーム6上におけるチルトスライド機構10とサイドカバー30との関係を示す平面説明図、図7、図8はそれぞれ図6におけるC−C断面説明図、D−D断面説明図、図9はサイドカバー30の分解斜視図、図10はサイドカバー30の拡開した状態を示す側面説明図である。なお、図12は拡開した状態のサイドカバー30を室内側から見た場合の参考斜視図である。
図6及び図7から判るように、サイドカバー30はチルトスライド機構10よりも車室中央寄りに配置されており、複数のカバー部材(本実施形態では4つのカバー部材としており、以降、車室中央寄りから順に第1カバー31、第2カバー32、第3カバー33、第4カバー34という)を有した構成からなる。各カバーは車幅方向に重なり合って各前端側が車幅方向を軸方向とする連結軸35回りに互いに相対回転自在に連結されている。その内の1つの第1カバー31は図7、図8に示すように前記したパネル支持ブラケット27を介してサンルーフパネル4に固定される。
図9に示すように、第1カバー31〜第4カバー34はそれぞれ車両の前後方向に沿って延在する鉛直面状の遮蔽部31a〜34aを有しており、これら遮蔽部31a〜34aが前記したように車幅方向に重なり合う部位となる。第2カバー32〜第4カバー34が各遮蔽部32a〜34a自体をおおむね本体形状としているのに対し、第1カバー31は、遮蔽部31aに加えて、該遮蔽部31aの前後端にわたり車室中央寄りに向かって水平状に延在する固定部31bも有した形状となっている。固定部31bの上面の前後には被係止部31f、31gが形成されており、この被係止部31f、31gが図7等に示したパネル支持ブラケット27の下面に形成された係止部(図示せず)に係止されることにより、固定部31bの上面とパネル支持ブラケット27の下面とが接面し、第1カバー31がサンルーフパネル4に対して固定される。
第1カバー31の遮蔽部31aの前端部には前記した連結軸35が形成されると共に、第2カバー32〜第4カバー34の各前端部には連結軸35を挿通させる連結孔32b〜34bが穿設されており、これら連結軸35、連結孔32b〜34bの連結により、第1カバー31〜第4カバー34は連結軸35回りに互いに相対回転可能に組み付けられる。そして、連結軸35の先端及び第4カバー34の連結孔34bには、抜け止め機能を有するロック爪35a、ロック孔34cが形成されている。ロック爪35aは連結軸35の先端において一対として突設されており、ロック孔34cはこのロック爪35aが挿通可能となるようにロック爪35aに対応した形状を呈し、連結孔34bに一対として形成されている。第2カバー32、第3カバー33の各連結孔32b、33bはロック爪35aを受け入れるように大径の円孔として形成されている。第4カバー34が連結軸35に組み付けられてサイドカバー30を構成した際には、第4カバー34はロック爪35aにより抜け止めがなされる。このような抜け止め構造を設けることで、第4カバー34の抜け止めを簡易な構造で実現できる。第2カバー32及び第3カバー33はそのままスムースに連結軸35に取り付けることができるので、組み付け作業も容易となる。
第1カバー31〜第3カバー33の各上縁には、それぞれ第2カバー32〜第4カバー34の上縁に当接することでこれらの逆方向の拡開を規制するストッパ31c〜33cが形成されている。また、第1カバー31においては、第2カバー32に対向する面の後端寄りに嵌合部36が形成され、第2カバー32においては、第3カバー33に対向する面の後端寄りに嵌合部37が形成されている。嵌合部36、37は互いに同一構成であるので、一方の嵌合部36について図13及び図14を参照して説明する。図13において(a)は嵌合部36周りの斜視図(一部破断)、(b)及び(c)はE−E断面図、(d)はF−F断面図である。また、図14は各カバーが閉じた状態での後端周りの平面説明図である。
嵌合部36は、遮蔽部31aから前方側を開口とするように平断面視L字形状に突設されたガイド壁38を有した構成からなり、このガイド壁38と遮蔽部31aとによって囲まれた内部空間に第2カバー32(図13において仮想線にて示す)の後端周りが内嵌するようになっている。この嵌合部36は、図13(d)に示すように、第2カバー32が相対回転した際に生じるその後端の前後方向成分の変位(具体的には第1カバー31の延在方向成分の変位)L1を許容し、且つ、車幅方向の変位、つまり第2カバー32の面と直交する方向の変位を規制する機能を担う。これにより、第1カバー31に対する第2カバー32の後端周りの位置決めが堅固になされ、がたつきが防止される。嵌合部37の場合も同様であり、第2カバー32に対する第3カバー33の後端周りの位置決めが堅固になされる。
なお本実施形態では、嵌合部36の内部空間に臨む遮蔽部31aにおいて、下縁を残すように側面視矩形状の薄肉部31dを形成してその下縁をストッパ31eとし、第2カバー32の遮蔽部32aの上縁にはフック32fを形成している。図13(b)は第2カバー32の後端周りが第1カバー31と重なっている状態であり、この状態から第2カバー32が相対回転すると、図13(c)に示すようにフック32fがストッパ31eに当接することで、第2カバー32の第1カバー31に対する回転方向の位置決めがなされる。本実施形態の場合、前記した車幅方向の変位の規制はフック32fが薄肉部31dに当接することでなされる。図14に示すように、嵌合部37側においても同様の構成からなる薄肉部32d、ストッパ32eが形成されると共に第3カバーにはフック33fが形成されており、第3カバー33の第2カバー32に対する回転方向の位置決めがなされる。
以上の嵌合部36、37は図14から判るようにサイドカバー30の延在方向(車両の前後方向)において異なる位置に形成されている。これにより各カバーの肉厚を小さくしたまま互いを重ね合わせることができ、したがってサイドカバー30全体の車幅方向の寸法をコンパクトにできる。
次いで図9に示すように、第1カバー31と第2カバー32との間には両者を拡開する方向に付勢する付勢手段39が設けられ、第2カバー32と第3カバー33との間には両者を拡開する方向に付勢する付勢手段40が設けられている。付勢手段39、40として本実施形態では互いに同一構成のスプリングバー41を利用しており、各スプリングバー41の一端を、それぞれ遮蔽部31a、32aに形成した支持孔31h、32hに挿入して固定し、他端を図10に示すようにそれぞれ第2カバー32の上縁、第3カバー33の上縁に圧接させている。なお、遮蔽部31a、32aにはそれぞれスプリングバー41の一部を保持するガイド部31i、32iが形成されている。
次に、図11(サイドカバー30の側面作用説明図)に示すように、前記連結軸35はサンルーフパネル4の回転軸22と異なる位置に設けられ、チルトアップ時にこの連結軸35が回転軸22回りに回転移動するようになっている。ここで、連結軸35を回転軸22と同軸とした場合について考えると、図17に模式図として示すように、第1カバーはサンルーフパネルに対して固定されていることから、第4カバーの位置を固定と考えた場合、サンルーフパネルがチルトアップしたときには、サイドカバーの拡開角度はサンルーフパネルのチルト角度と等しくなる。言い換えると、サイドカバーの拡開角度はサンルーフパネルのチルト角度によって必然的に決まってしまうことになる。
したがって、このような構造では遮蔽対象となるチルト機構の形状や配置に合わせてサイドカバーを適宜な角度で拡開させることが困難となる。このようなとき、例えば本図に示すように各カバーの後端間に隙間が生じた場合、チルト機構を遮蔽できる範囲内でサイドカバーの拡開角度を小さく設定できれば、カバーの個数を増やすことなく隙間を埋めることができるので好都合である。また、チルト機構の形状等によっては、サンルーフパネルのチルト角度よりもサイドカバーの拡開角度を大きく設定できる方が設計上有利となる場合も想定される。本実施形態では、図11に示したように連結軸35をサンルーフパネル4の回転軸22回りに回転させることで、容易にサイドカバーの拡開角度をサンルーフパネル4のチルト角度に対して異ならせている。
先ず、図9に示すように前記第4カバー34の後端側のチルト機構(図示せず)に臨む面側において、壁部を突設して第4カバー34の延在方向(厳密には図11に示す回転軸22と後記する係合点44とを結ぶ方向)に沿う係合溝42を形成する。そして、図8に示すようにドレンスライダ23の側面に係合ピン43を突設し、これを係合溝42に係合させる。係合溝42と係合ピン43との係合位置を係合点44というものとすると、第4カバー34の後端は係合点44の介在により、ドレンスライダ23に対して車幅方向の変位が規制されると共に、係合点44回りに回転可能に、且つ第4カバー34の延在方向(厳密には図11に示す回転軸22と後記する係合点44とを結ぶ方向)の変位が可能となるように構成されている。
サイドカバー30の作用について説明する。図11(a)はサンルーフパネル4がクローズの状態であり、このときサイドカバー30の各カバーは互いに重なり合った状態にある。連結軸35は回転軸22と異なる位置(図では上方)にある。この状態から(b)のようにサンルーフパネル4をチルトアップさせると、サンルーフパネル4は回転軸22を中心に回転する。サイドカバー30の第1カバー31がサンルーフパネル4に固定されているので、この第1カバー31も回転軸22を中心に回転し、それに伴って連結軸35も回転軸22を中心に回転する。その際、第4カバー34は係合点44が車両前方に直線移動することで連結軸35の回転変位に追従する。つまり、第4カバー34は、回転軸22をクランクの回転中心としたコンロッドの動きをする。そして、図9に示した付勢手段39、40等により第2カバー32、第3カバー33が第1カバー31と第4カバー34との間に位置し、サイドカバー30が拡開した状態となって仮想線で示すパネル支持ステー20(チルトスライド機構10)を遮蔽する。なお、(c)のチルトダウンの際には第1カバー31のみが下方に回転するようになっている。
サイドカバー30の拡開角度とサンルーフパネル4のチルト角度との関係について図15を参照して説明する。(a)においてクローズ時には連結軸35が回転軸22の上方であるP1に位置し、第1カバー31と第4カバー34は仮想線で示すように重なって水平状に位置している。そこからチルトアップに伴い第1カバー31が回転すると、連結軸35も回転軸22を中心に下方に向けて回転する。そのときの角度をチルト角度θとする。そして、連結軸35の回転変位に追従するように係合点44が図における左方向に移動しているので、第4カバー34は前下がりの状態となる。そのときの第1カバー31と第4カバー34との交差角度、つまりサイドカバー30の拡開角度αはチルト角度θよりも小さくなる。(b)のようにクローズ時に連結軸35が回転軸22の前方斜め下のP2に位置している場合にも、そこから連結軸35が下方に向けて回転すると、第4カバー34が前下がりの状態となり、そのときのサイドカバー30の拡開角度αはチルト角度θよりも小さくなる。
逆に、(c)においてクローズ時には連結軸35が回転軸22の下方であるP3に位置し、そこから連結軸35が回転軸22を中心に上方に向けて回転すると、第4カバー34が後下がりの状態となり、そのときの拡開角度αはチルト角度θよりも大きくなる。(d)のようにクローズ時に連結軸35が回転軸22の後方に位置している場合にも、そこから連結軸35が上方に向けて回転すると、第4カバー34が後下がりの状態となり、そのときのサイドカバー30の拡開角度αはチルト角度θよりも大きくなる。以上のような拡開角度αとチルト角度θとの大小の関係は、具体的には第4カバー34のコンロッド状の動きにより決定されるものである。つまり、図16に模式図として示すように、連結軸35が範囲S1に位置し、係合点44が図における左側に変位しているときには、拡開角度αはチルト角度θよりも小さくなり、連結軸35が範囲S2に位置し、係合点44が図における右側に変位しているときには、拡開角度αはチルト角度θよりも大きくなる。
以上のように、連結軸35をサンルーフパネル4の回転軸22と異なる位置に設け、チルトアップ時に連結軸35を回転軸22回りに回転移動させる構成とすれば、容易にサイドカバー30の拡開角度をサンルーフパネル4のチルト角度に対して異ならせることができ、チルト機構の形状や配置に合わせてサイドカバー30を適宜な角度で拡開させることができる。なお、この場合、第4カバー34の後端、つまり係合点44を必ずしも直線移動のみに規制する必要はなく、例えば多少上下方向に移動可能に構成しても拡大角度をチルト角度に対して異ならせることができるものである。
また、サイドカバー30の拡開角度をサンルーフパネル4のチルト角度よりも小さく設定すれば、図17で説明したように、本来であれば各カバーの後端間に隙間が生じるような場合でも、カバーの個数を増やすことなく当該隙間を埋めることができ、チルトアップ時におけるサイドカバー30の外観性が向上する。
さらに、本実施形態のように、連結軸35が回転軸22回りに回転移動する際に第4カバー34の後端、つまり係合点44を直線移動するように構成すれば、第4カバー34は回転軸22をクランクの回転中心としたコンロッドの動きをすることになり、サイドカバー30の拡開動作がスムースとなる。
また、図10から判るように、サイドカバー30が拡開した際、各カバーはその後端部が側面視して連なるように形成される構成とすれば、チルトアップ時におけるサイドカバー30の外観性がより向上する。具体的には各カバーの後端辺を傾斜させた形状にするなどの方法によって、拡開した状態の後端部を段差のない連続的な辺として形成できる。
以上、本発明について好適な実施形態を説明したが、各構成要素に関するレイアウトや形状、個数等について図面に記載したものに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に設計変更が可能である。
サンルーフ装置を構成するフレームの平面説明図である。 図1において車両左側のサイドフレームをA方向から見た場合の断面説明図である。 図1においてB方向から見た場合のチルトスライド機構の側面説明図である。 ドレンスライダ及びドレンフレームの外観斜視図である。 チルトスライド機構の側面作用説明図である。 チルトスライド機構とサイドカバーとのレイアウトを示す平面説明図である。 図6におけるC−C断面説明図である。 図6におけるD−D断面説明図である。 サイドカバーの分解斜視図である。 サイドカバーの側面作用説明図である。 図1においてB方向から見た場合のチルトスライド機構の側面説明図である。 拡開した状態のサイドカバーを室内側から見た場合の参考斜視図である。 (a)は嵌合部周りの斜視図(一部破断)、(b)及び(c)は(a)におけるE−E断面図、(d)はF−F断面図である。 各カバーが閉じた状態での後端周りの平面説明図である。 サイドカバーの拡開角度とサンルーフパネルのチルト角度との関係を示す側面説明図である。 第4カバーの側面説明図である。 連結軸を回転軸と同軸に設定した場合の模式図である。 サンルーフ装置を車外から見た場合の斜視図である。 サンルーフパネルがチルトアップした状態を車室から見上げた場合の斜視図である。
符号の説明
1 サンルーフ装置
2 固定ルーフ
3 開口部
4 サンルーフパネル
10 チルトスライド機構
18 前部スライダ
19 後部スライダ
20 パネル支持ステー
22 (サンルーフパネルの)回転軸
23 ドレンスライダ
30 サイドカバー
31 第1カバー
32 第2カバー
33 第3カバー
34 第4カバー
35 連結軸
36、37 嵌合部

Claims (3)

  1. 固定ルーフの開口部に装着されるサンルーフパネルと、
    サンルーフパネルの側縁部の下方に設けられ、車幅方向を軸方向とする回転軸回りにサンルーフパネルをチルトアップ可能なチルト機構と、
    サンルーフパネルのチルトアップ時に車室側から見て前記チルト機構を遮蔽するサイドカバーと、を備えたサンルーフ装置であって、
    前記サイドカバーは、車幅方向に重なり合って各前端側が連結軸回りに互いに相対回転自在に連結される複数のカバー部材を有し、その内の1つのカバー部材がサンルーフパネルに固定されて、サンルーフパネルのチルトアップ時に各カバー部材が拡開するように構成され、
    少なくとも1つのカバー部材の後端側において、隣接する他のカバー部材が回転した際に、該他のカバー部材の後端の前記少なくとも一つのカバー部材の延在方向成分の変位を許容し、且つ、車幅方向の変位を規制する嵌合部を設けたことを特徴とするサンルーフ装置。
  2. 前記嵌合部を設けたカバー部材を複数有し、各嵌合部はサイドカバーが閉じた際に該サイドカバーの延在方向に関して異なる位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のサンルーフ装置。
  3. 前記連結軸は車幅方向における一端側に位置するカバー部材に一体に形成され、他のカバー部材は各前端に形成された連結孔を介して前記連結軸に回転可能に取り付けられ、
    前記連結軸にはロック爪が突設されるとともに、車幅方向における他端側に位置するカバー部材の連結孔には前記ロック爪に対応した形状のロック孔が形成され、該他端側に位置するカバー部材が前記連結軸に取り付けられた際に前記ロック爪により抜け止めがなされることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサンルーフ装置。
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