JP2005289207A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 サブシートを左シートおよび右シートから分離して別の箇所に移動させることなく、共にホイールハウスがある後方側にスライド移動することができる自動車用のシートを提供することを目的とする。
【解決手段】 シート4は、少なくとも車幅方向に並んで二人以上着座することが可能である。シート4は、少なくとも3分割され、中央部(7)を、その隣接するシート(5,6)との接合部9を支点に折り畳むことが可能であること
【選択図】 図1

Description

本発明は、車室内側に出っ張ったホイールハウスを回避して車両の後方側に移動することが可能な車両用シートに関する。
従来、ステーションワゴンやワンボックスカーなどのように、客室と荷室の境目がない自動車においては、リヤシートを後方側に移動させて、リヤシートとフロントシートとの間のスペースを広げることが可能な車両がある。このような車両では、車室内の床面の左右後方に、車室内側に出っ張ったホイールハウスが配置されている。このホイールハウスの影響を受けることなくリヤシートを車両の後方側に移動させて、シートのレイアウトを変更することができる車両用リヤシートが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の車両用リヤシートは、後席の右シートと左シートとの間に配置されていたサブシート(センタシート)を単独で前方側の運転席と助手席との間にスライド移動させることによって、左・右シートの側面同志を接合して車幅方向の幅を狭くすることで、左・右シートをホイールハウスがある後方側にスライド移動できるようにしたものである。
特開2000−264109号公報(段落0008〜0009、図3および図4)
しかしながら、前記特許文献1の車両用リヤシートでは、左・右シートをホイールハウスがある後方側に移動するときに、サブシートを前席側の運転席と助手席との間に移動しなればならない。このため、このような車両用リヤシートを搭載した車両では、通常時に後席側にあるサブシートを前席側に移動して、シートレイアウトを変更できるようにするために、常に、運転席と助手席との間にサブシートを配置するためのスペースを確保しておかねばならない。したがって、このような車両用リヤシートでは、運転席と助手席との間にコンソールボックスやシフトレバーやサイドブレーキなどが設置されている車両に適用できないという問題点がある。
また、通常のシートレイアウト時に後席側にあったサブシートは、左・右シートから分離して前席側に移動させなければ、後席側の左・右シートを後方側に移動させることができない。通常のシートレイアウト時において、運転席と助手席との間には、ウォークスルーがあり、助手席の者が後席側に行き来することが可能になっている。しかしながら、サブシートが運転席と助手席の間に介在されることにより、そのウォークスルーが利用できなくなるため、サブシートが運転席および助手席に着座していた乗員などに不都合を来たしたり、邪魔になることがある。
そこで、本発明は、前記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の課題は、サブシートを左シートおよび右シートから分離して別の箇所に移動させることなく、共にホイールハウスがある後方側にスライド移動することができる車両用シートを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の車両用シートは、少なくとも車幅方向に並んで二人以上着座することが可能な車両用シートであって、前記シートを少なくとも3分割し、中央部を、その隣接するシートとの接合部を支点に折り畳むことが可能であることを特徴とする。
請求項1に記載の車両用シートの発明によれば、3分割されたシートが、中央部を、その隣接するシートとの接合部を支点に折り畳むことが可能であることにより、中央部が接合部を支点に回動して、その隣接するシートの側部に折り畳むことができる。これにより、シートは、折り畳んだ分だけ占有スペースが少なくなる。したがって、シートは、中央部を折り畳んだ分だけその列のシート全体の車幅方向の幅を狭くすることができる。
請求項2に記載の車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートであって、前記中央部を折り畳んだ状態で、前記中央部に隣接する外側のシートを車幅方向中央へ移動可能であることを特徴とする。
請求項2に記載の車両用シートの発明によれば、シートは、中央部を折り畳んだ状態のときに、中央部に隣接する外側のシートが車幅方向中央へ移動可能に配置されていることにより、中央部を折り畳んで中央部の占有スペースが狭くなった分だけ、両側のシートを車幅方向中央へ移動して、その列のシート全体の車幅方向の幅を狭くすることができる。
請求項3に記載の車両用シートは、請求項1または請求項2に記載の車両用シートであって、前記中央部を折り畳んだ状態で、前記シートを前後方向に移動可能であることを特徴とする。
請求項3に記載の車両用シートの発明によれば、シートは、中央部を折り畳んだ状態のときに、車両の前後方向に移動可能に配置されていることにより、その列のシート全体の車幅方向の幅を狭くした状態で前後方向に移動できるため、車幅方向の幅が狭くなっている左右のホイールハウス間に移動することができるようになる。
請求項4に記載の車両用シートは、少なくとも車幅方向に並んで二人以上着座することが可能な車両用シートであって、前記シートを少なくとも3分割し、両端部を、その隣接する内側のシートとの接合部を支点に折り畳むことが可能であることを特徴とする。
請求項4に記載の車両用シートの発明によれば、3分割されたシートが、両端部を、その隣接する内側のシートとの接合部を支点に折り畳むことが可能であることにより、両端部が接合部を支点に回動して、その内側のシートの側部に折り畳むことができる。
これにより、シートは、折り畳んだ分だけ占有スペースが少なくなる。したがって、シートは、両端部を折り畳んだ分だけその列のシート全体の車幅方向の幅を狭くすることができると共に、車幅方向の幅が狭くなっている左右のホイールハウス間に配置することも可能となる。
本発明に係る車両用シートによれば、サブシートを左・右シートから分離して別の箇所に移動させることなく、共にホイールハウスがある後方側にスライド移動することができる。
次に、本発明の実施の形態に係る車両用シートを説明する。
なお、本発明の実施の形態では、「前」は車両のフロント側、「後」は車両のリア側、「上」は鉛直上方側、「下」は鉛直下方側とする。
[第1実施の形態]
まず、図1〜図4を参照して、本発明の第1実施の形態に係る車両用シートを説明する。図1は、本発明の第1実施の形態に係る車両用シートを示す図であり、後部シートを後方側に移動させたときの状態を示す概略図である。
≪車両≫
まず、図1を参照して車両1を説明する。
図1に示すように、車両1は、車室R内の前席側に運転席2および助手席3を備え、この運転席2および助手席3の後方側には、後左シート5と後右シート6とサブシート7とからなる後部シート4が設置されている。車両1の車室R内の後方側の左右には、車室R内側に向けて出っ張ったホイールハウス1a,1bが設置されている。車両1の後席側の床面1cの左右には、後左・右シート5,6をそれぞれ前後左右方向に移動させるためのレール8が設置されている。
≪車室≫
車室Rは、後部シート4によって、前方側の客室と、後方側の荷室とに境目が変動する状態で分かれている。
≪レール≫
レール8には、後左・右シート5,6の下面にそれぞれ設置されたシートフレーム(図示せず)が摺動自在に係合されて、このレール8に沿って後左・右シート5,6が移動できるように構成されている。レール8は、後左・右シート5,6をそれぞれ車幅方向に移動させるための横レール8a,8bと、後左・右シート5,6を前後方向に移動させるための前後レール8c,8dとからなり、車室R内の後席側の床面1cに設置されている。
≪運転席および助手席≫
運転席2および助手席3は、シートクッション2a,3aと、このシートクッション2a,3aに対してリクライニング可能に取り付けられたシートバック2b,3bと、このシートバック2b,3bの上端部に昇降可能に取り付けられたヘッドレスト2c,3cとから構成されている。
≪後部シート≫
後部シート4は、車幅方向に並んで二人以上着座することが可能な座席であり、前記運転席2および助手席3より車両1の後方側に設置されている。この後部シート4は、車両1の左側に配置された後左シート5と、車両1の右側に配置された後右シート6と、後左シート5と後右シート6との間の中央部に配置されたサブシート7とに分割されて、左右対称に形成されている。
図2は、本発明の第1実施の形態に係る車両用シートを示す図であり、サブシートを展開したときの状態を示す斜視図である。
例えば、後部シート4に3人が着座する場合には、図2に示すように、サブシート7の左・右サブシート7a,7bを展開した状態で使用する。
また、後部シート4は、後記するサブシート7のシートクッション7c,7dを後左・右シート5,6の側面側に90度回動させて折り畳むことによって、後左・右シート5,6の間にウォークスルー1dを形成すると共に、そのシートクッション7c,7dをアームレストとして使用できるように構成されている(図3参照)。
なお、後部シート4は、特許請求の範囲の「シート」に相当する。
≪後左シートおよび後右シート≫
図2に示すように、後左シート5と後右シート6とは、左右対称に形成されたメインシートであり、互いに対向する側面には、後記する左サブシート7aおよび右サブシート7bが隣設されている。この後左・右シート5,6は、シートクッション5a,6aと、このシートクッション5a,6aに対してリクライニング可能に取り付けられたシートバック5b,6bと、後左・右シート5,6の車幅方向の中央部側にそれぞれ隣接されるサブシート7を連設するための接合部9(9a〜9h)とを備えている。
図3は、本発明の第1実施の形態に係る車両用シートを示す図であり、サブシートを後左シートおよび後右シートの側面側に折り畳んだときの状態を示す斜視図である。
後左・右シート5,6は、図3に示すように、サブシート7を接合部9を支点に後左・右シート5,6側に折り畳んだ状態のときに、レール8上を車幅方向の中央部側(矢印A,B方向)に移動可能に配置されている。
後左・右シート5,6は、このようにサブシート7を後左・右シート5,6側に折り畳んだ状態で車幅方向の中央部側(矢印A,B方向)に移動したときに、レール8上を車両1の前後方向(矢印C,D,E,F方向)に移動可能に配置されている。
なお、後左シート5および後右シート6は、特許請求の範囲の「外側のシート」に相当する。
≪サブシート≫
図4は、本発明の第1実施の形態に係る車両用シートを示す図であり、サブシートを後左・右シートの側面側に折り畳んで車幅方向の中央側に移動させたときの状態を示す斜視図である。
サブシート7は、図2に示すように、左・右サブシート7a,7bを展開したときに、後部シート4に3人の乗員が着座できるようにするためのセンタシートである。また、このサブシート7は、図3に示すように、後左・右シート5,6側に折り畳んだ状態のときに、後部シート4にシートクッション7c,7dからなるアームレストを形成すると共に、後左・右シート5,6の間にウォークスルー1dを形成する。さらに、サブシート7は、図4に示すように、後左・右シート5,6側に90度折り畳んで車幅方向の中央側に移動させることにより、後部シート4全体の車幅方向の幅L2を左・右サブシート7a,7bを展開したときの幅L1(図2参照)より狭くして、後部シート4をホイールハウス1a,1b(図1参照)間に移動できるようになっている。
サブシート7は、後左シート5の車幅方向の中央部側に設置される左サブシート7aと、この左サブシート7aに対して左右対称の形状で対称位置に配置される右サブシート7bとから構成されている。
なお、サブシート7(7a,7b)は、特許請求の範囲の「中央部」に相当する。
左・右サブシート7a,7bは、後左・右シート5,6のシートクッション5a,6aの車幅方向の中央部側に設置されたシートクッション7c,7dと、後左・右シート5,6のシートバック5b,6bの車幅方向の中央部側に設置されたシートバック7e,7fとから構成されている。
<サブシートのシートクッション>
シートクッション7c,7dは、後左・右シート5,6のシートクッション5a,6aに連結された接合部9a〜9dを軸部材10によって、前端部および後端部に回動自在に軸支されている。シートクッション7c,7dとシートクッション5a,6aとは、互いに対向する側面が正面視してそれぞれ略半円状に形成されている。
シートクッション7c,7dは、乗員が着座するときに、後左・右シート5,6のシートクッション5a,6aと面一な平らな状態に展開して使用する(図2参照)。
また、後左・右シート5,6の間にウォークスルー1d(図3参照)を形成するときや、後左・右シート5,6をホイールハウス1a,1b間に移動させるときには、シートクッション7c,7dを後左・右シート5,6のシートクッション5a,6aの側面側に90度折り畳んで使用する(図4参照)。
<サブシートのシートバック>
シートバック7e,7fは、後左・右シート5,6のシートバック5b,6bに連結された接合部9e〜9hを軸部材10によって、前端部および後端部に回動自在に軸支されている。シートバック7e,7fとシートバック5b,6bとは、互いに対向する側面が平面視してそれぞれ略半円状に形成されている。
シートバック7e,7fは、乗員が着座するときに、後左・右シート5,6のシートバック5b,6bと面一な状態に展開して使用する(図2参照)。
また、後左・右シート5,6の間にウォークスルー1d(図3参照)を形成するときや、後左・右シート5,6をホイールハウス1a,1b間に移動させるときには、シートバック7e,7fを後左・右シート5,6のシートバック5b,6bの側面側に90度折り畳んで使用する(図4参照)。
≪接合部≫
図2に示すように、接合部9は、シートクッション5a,6aの車室中央側の側面にサブシート7のシートクッション7c,7dを回動可能に隣設させるための接合部9a〜9dと、シートバック5b,6bの車室中央側の側面にサブシート7のシートバック7e,7fを回動可能に隣設させるための接合部9e〜9hとからなる。各接合部9は、後左・右シート5,6と左・右サブシート7a,7bとに架設される板部材からなる連結金具12と、この連結金具12の一端部を後左・右シート5,6に固定するための軸部材11と、連結金具12の他端部を左・右サブシート7a,7bに軸支するための軸部材10とから構成されている。
<連結金具>
連結金具12は、両端部に軸部材10,11を挿入するための孔を穿設した金属製の板部材からなる。連結金具12は、シートクッション5a,6aとシートクッション7c,7dとの前後端面に架設され、また、シートバック5b,6bとシートバック7e,7fとの上下端面に架設されている。
<軸部材>
軸部材10は、連結金具12を左・右サブシート7a,7bに軸支して、左・右サブシート7a,7bを後左・右シート5,6に対して回転自在に設置させるための部材である。この軸部材10は、左・右サブシート7a,7bが回動するときの回転中心となる。
軸部材11は、連結金具12を後左・右シート5,6の前後端面に固定するための部材であり、例えば、ねじ部材からなる。
≪第1実施の形態の動作≫
次に、図1〜図4を参照しながら本発明の第1実施の形態に係る車両用シートの動作について説明する。
例えば、後部シート4に3人が着座する場合には、図2に示すように、サブシート7の左・右サブシート7a,7bを展開した状態で使用する。すなわち、後左シート5に1人、後右シート6に1人、左・右サブシート7a,7bに1人がそれぞれ着座して使用する。このように、左・右サブシート7a,7bのシートクッション7c,7dを後左・右シート5,6のシートクッション5a,6bと面一の状態にすることにより、後部シート4全体の車幅方向の幅L1が広くなり3人が着座できるようになる。
また、後部シート4は、図3に示すように、サブシート7のシートクッション7c,7dをそれぞれ隣接した後左・右シート5,6の側面側に接合部9を支点に90度折り畳むことによって、後左・右シート5,6の間にウォークスルー1dを形成することができる。これにより、後部シート4に着座した乗員は、この後部シート4より後方側にある荷室に移動可能となり、荷室にある荷物を取り易くなる。また、ウォークスルーは、前後方向に長いスペースができるため、長い荷物などを置くことも可能になる。
そして、シートクッション7c,7dが軸部材10を中心として回動し、垂直に起立した状態になることにより、そのシートクッション7c,7dをアームレストとして使用できるようになる。
この図3に示す状態から後左・右シート5,6を車幅方向の中央側(矢印A,B方向)に移動させることにより、車幅方向の幅L1を左・右サブシート7a,7bを折り畳んだ分だけ狭い幅L2にすることができる(図1および図4参照)。
サブシート7を折り畳んだ後部シート4は、図1に示すように、車幅方向の幅L2がホイールハウス1a,1b間の幅L3より狭くなることにより、仮想線で示す後部シート4を実線で示すホイールハウス1a,1b間まで後方側に移動させることができる。
このため、後部シート4と運転席2および助手席3との空間が広くなり、乗員は、自由に足を伸ばして寛ぐことができるようになる。
なお、後部シート4は、ホイールハウス1a,1b間まで移動したときに、サブシート7が前記した従来技術のように、分離されて運転席2と助手席3との間に移動することがないため、前席のスペースを制約して邪魔になることがない。
[第2実施の形態]
次に、図5〜図7を参照して、本発明の第2実施の形態に係る車両用シートを説明する。なお、前記第1実施の形態と同一のものは、図面に同一の符号を付記してその説明を省略する。
図5は、本発明の第2実施の形態に係る車両用シートを示す図であり、サブシートを展開したときの状態を示す斜視図である。図6は、本発明の第2実施の形態に係る車両用シートを示す図であり、サブシートを後左シートおよび後右シートの側面側に折り畳んだときの状態を示す斜視図である。
本発明は、前記した第1実施の形態の左・右サブシート7a,7bに分かれていたサブシート7(図3参照)を、図5および図6に示す第2実施の形態のサブシート71のように左・右サブシート71a,71bを接合部91(91i〜91l)によって連結して、折り畳めるようにしてもよい。
≪後部シート≫
図5に示すように、後部シート41は、後左シート5と、後右シート6と、この後左・右シート5,6間に水平および起立状態に折り畳み自在に介在されたサブシート71とが分離されることなく接合部91によって連設されている。後部シート41は、前方側にあるとき、サブシート71が展開して3人の乗員が着座できるような状態になり、車幅方向の幅L4が広くなっている。
図7は、本発明の第2実施の形態に係る車両用シートが摺動するレールを示す車両の床面の要部斜視図である。
そして、後部シート41を後方側に押圧して、図7に示す床面1eに設けられた後記する前後レール81c,81dに沿って後方側に移動させると、後部シート41は、その前後レール81c,8dにガイドされて車室R内の中心側に移動しながら後退して、図6に示すように、後部シート41全体の車幅方向の幅が幅L5と狭くなる。
なお、後部シート41は、特許請求の範囲の「シート」に相当する。
≪サブシート≫
図5に示すように、サブシート71は、左右対称形状の左サブシート71aと、右サブシート71bとを隣接して構成されている。
左・右サブシート71a,71bは、シートクッション71c,71dと、シートバック71e,71fとから構成されている。
なお、サブシート71は、特許請求の範囲の「中央部」に相当する。
<サブシートのシートクッション>
シートクッション71cは、このシートクッション71cが接合部91a,91bを支点に略90度折り畳み自在に連結された後左シート5のシートクッション5aと、接合部91i,91jによって略90度上方側に折り畳み自在に連結されたシートクッション71dとの間に常に配置されている。シートクッション71c,71dは、車幅方向の側面が正面視してそれぞれ略半円状に形成されて、その両端部に接合部91の軸部材10が設置されている。
シートクッション71dは、このシートクッション71dが接合部91c,91dによって略90度折り畳み自在に連結された後右シート6のシートクッション6aと、接合部91i,91jによって略90度上方側に折り畳み自在に連結された前記シートクッション71cとの間に常に配置されている。
<サブシートのシートバック>
図5に示すように、シートバック71eは、このシートバック71eが接合部91e,91fによって略90度後方側に折り畳み自在に連結された後左シート5のシートバック5bと、接合部91k,91lを支点に略90度後方側に折り畳み自在に連結されたシートバック71fとの間に常に配置されている。シートバック71e,71fは、車幅方向の側面が平面視してそれぞれ略半円状に形成されて、その両端部に接合部91の軸部材10が設置されている。
シートバック71fは、このシートバック71fが接合部91g,91hによって略90度後方側に折り畳み自在に連結された後右シート6のシートバック6bと、接合部91k,91lによって略90度後方側に折り畳み自在に連結されたシートバック71eとの間に常に配置されている。
≪接合部≫
図5に示すように、各接合部91は、前記第1実施の形態と同じ連結金具12と、軸部材10,11とから構成されている。接合部91は、サブシート7を後左・右シート5,6の車室中央側の側面に回動可能に隣接させるための接合部91a〜91hと、左サブシート71aと右サブシート71bとを上方向に90度折り畳み自在に隣接させるための接合部91i〜91lとからなる。
接合部91a〜91dは、連結金具12の一方に挿入される軸部材11をシートクッション5a,6aの車室中央側の上端部の前後面に設置し、他方のシートクッション71c,71dの回動支点となる軸部材10をこのシートクッション71c,71dの車外側の上端部の前後面に設置している。
接合部91e〜91hは、連結金具12の一方に挿入される軸部材11をシートバック5b,6bの車室中央側の後方側の上下面に設置し、他方のシートバック71e,71fの回動支点となる軸部材10をこのシートバック71e,71fの車外側の上端部の前後面に設置している。
接合部91i,91jは、連結金具12の両端部に挿入されてシートクッション71c,71dの回動支点となる軸部材10,11を、シートクッション71c,71dが互いに対向する側の下端部の前後面に設置している。
≪レール≫
図7に示すように、車両1の床面1eには、後左・右シート5,6の下面に設けられたシートフレーム(図示せず)が摺動自在に係合されて、後左・右シート5,6の移動をガイドするレール81が設置されている。レール81は、後左・右シート5,6をそれぞれ車幅方向に移動させるための横レール81a,81bと、後左・右シート5,6を前後方向に移動させるための前後レール81c,81dとからなり、車室R内の後席側の床面1cに設置されている。
前後レール81c,81dは、後方側の幅が狭く、前方側の幅が拡開した曲線状に形成されている。
≪第2実施の形態の動作≫
次に、図5〜図7を参照しながら第2実施の形態に係る車両用シートの動作について説明する。
例えば、この後部シート41に3人が着座する場合には、図5に示すように、サブシート71の左・右サブシート71a,71bを展開した状態で使用する。
図5に示す状態で、サブシート71のシートクッション71c,71dを90度上側に折り畳み、これと同時に、サブシート71のシートバック71e,71fを90度後方側に折り畳むことによって、図6に示すように、後部シート41の車幅方向の幅が幅L5と狭くなる。
そして、シートクッション71c,71dが軸部材10を中心として回動し、垂直に起立した状態になることにより、後部シート41が2人用の座席になると共に、シートクッション71c,71dをアームレストとして使用できるようになる。
また、図5に示す状態で、後部シート41を後方側に押圧すると、後左・右シート5,6が、図7に示す前後レール81c,81dに沿ってガイドされながら後方側に移動して、徐々に後部シート41の車幅方向の幅が狭くなりながら後退する。そして、後部シート41がホイールハウス1a,1b間まで後退すると、図6に示すように、後部シート4全体の車幅方向の幅が自動的に幅L5と狭くなる。
このように、第2実施の形態では、左・右サブシート71a,71bを接合部91i〜91lで回動自在の連結すると共に、後左・右シート5,6の下方に曲線状の前後レール81c,81dを設けたことにより、後部シート41を後方側に押圧するだけで、左・右サブシート71a,71bを折り畳んで、ホイールハウス1a,1b間に後退させることができる。
なお、本発明は、前記第1〜2実施の形態に限定されるものではなく、その技術思想の範囲内で種々の改造および変更が可能であり、本発明はこれら改造および変更された発明にも及ぶことは勿論である。
[第1実施の形態の変形例]
図8は、本発明の第1実施の形態に係る車両用シートの変形例を示す図であり、サブシートを展開したときの状態を示す斜視図である。図9は、本発明の第1実施の形態に係る車両用シートの変形例を示す図であり、サブシートを後左シートおよび後右シートの側面側に折り畳んだときの状態を示す斜視図である。
図2および図3に示すように、第1実施の形態のサブシート7は、後左・右シート5,6間に設置してセンタシートとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、図3に示す左サブシート7aが連結された後左シート5と、右サブシート7bが連結された後右シート6とを入れ替えて、図8および図9に示すようにしてもよい。
すなわち、後左・右シート5,6は、車幅方向の両端側にそれぞれ隣接された左・右サブシート7a,7bが回動する支点となる接合部9を設置して、左・右サブシート7a,7bが車外側で折り畳めるように配置してもよい。このようにしても、後部シート4の車幅方向の幅L1を幅L2に狭くすることができる。
なお、図8および図9に示す後左シート5および後右シート6は、特許請求の範囲に記載の「内側のシート」に相当し、左サブシート7aおよび右サブシート7bは、特許請求の範囲に記載の「両端部」にそれぞれ相当する。
また、後部シート4には、ヘッドレスト13を設置してもよい。
本発明の第1実施の形態に係る車両用シートを示す図であり、後部シートを後方側に移動させたときの状態を示す概略図である。 本発明の第1実施の形態に係る車両用シートを示す図であり、サブシートを展開したときの状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施の形態に係る車両用シートを示す図であり、サブシートを後左シートおよび後右シートの側面側に折り畳んだときの状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施の形態に係る車両用シートを示す図であり、サブシートを後左・右シートの側面側に折り畳んで車幅方向の中央側に移動させたときの状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施の形態に係る車両用シートを示す図であり、サブシートを展開したときの状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施の形態に係る車両用シートを示す図であり、サブシートを後左シートおよび後右シートの側面側に折り畳んだときの状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施の形態に係る車両用シートが摺動するレールを示す車両の床面の要部斜視図である。 本発明の第1実施の形態に係る車両用シートの変形例を示す図であり、サブシートを展開したときの状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施の形態に係る車両用シートの変形例を示す図であり、サブシートを後左シートおよび後右シートの側面側に折り畳んだときの状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 車両
4,41 後部シート(シート)
5 後左シート(外側のシート)(内側のシート)
6 後右シート(外側のシート)(内側のシート)
7 サブシート(中央部)(両端部)
71 サブシート(中央部)
9,9a〜9h,91,91a〜91l 接合部
10 軸部材(支点)

Claims (4)

  1. 少なくとも車幅方向に並んで二人以上着座することが可能な車両用シートであって、
    前記シートを少なくとも3分割し、中央部を、その隣接するシートとの接合部を支点に折り畳むことが可能であること
    を特徴とする車両用シート。
  2. 前記中央部を折り畳んだ状態で、前記中央部に隣接する外側のシートを車幅方向中央へ移動可能であること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記中央部を折り畳んだ状態で、前記シートを前後方向に移動可能であること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用シート。
  4. 少なくとも車幅方向に並んで二人以上着座することが可能な車両用シートであって、
    前記シートを少なくとも3分割し、両端部を、その隣接する内側のシートとの接合部を支点に折り畳むことが可能であること
    を特徴とする車両用シート。
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Cited By (7)

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