JP2005289049A - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 非定形の記録媒体に対しても、記録する領域を比較的正確に認知し、記録媒体よりはみ出して記録する領域を極力抑えた構成のインクジェット記録方法および装置を提供する。
【解決手段】 プラテンの内部に切り欠け部分として配備されてはみだして吐出されたインクを収容するふちなし予備吐口3を具備し、非定形な記録媒体200を記録する際には、はみだして吐出されたインクのほぼ全量がふちなし予備吐口3に収容されるような制御を行う。これにより、非定形な記録媒体であっても、プラテンや記録装置の内部を汚染することなく、良好な「ふちなし記録」を行うことが可能となる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法に関わる。特に外形部に凹凸や傾斜部や曲線等を有したり、内部に任意形状の穴が設けられていたりするような非定形な記録媒体に対し、余白を設けずに画像を形成する「ふちなし記録(以下、余白無し記録ともいう)」に関するものである。
近年、インクジェット記録装置においては、低価格化や小型化が急速に進み、パーソナルユース向けの製品が多く市場に提供されている。このようなインクジェット記録装置においては、画像品位や記録速度の向上のみならず、機能の多角化への要望も様々であり、ユーザにとって有用な機能が次々と実現されている。例えば、写真画像の記録を、余白無しで記録媒体の最端部まで記録する、いわゆる「ふちなし記録」を行う記録構成も実現されている。
記録媒体の端部までインクを記録する場合、確実で信頼性のある「ふちなし記録」を実現するためには、どうしても記録媒体の最端部から外側にはみだした領域まで多少のインクを吐出しなければならない。従って、従来のインクジェット記録装置においては、端部よりはみ出して記録するはみだし領域の大きさ、はみだし領域へのインク量を極力抑えること、およびはみ出して吐出されたインクによって記録装置内部を極力汚染しないこと、これらが大きな技術課題となっていた。そして、このような課題を解決するためのいくつかの記録方法や構成も既に提案され、例えば特許文献1にもその内容が開示されている。また、そのような記録装置も多く提供されている。
ところで「ふちなし記録」を行う際、はみだし領域の大きさや、はみだし領域へのインク量を極力抑えるためには、記録媒体の端部の位置をなるべく正確に把握することが望まれる。従来の構成によれば、記録媒体の形状がA4サイズやはがきサイズのような定型の長方形であることが前提であったので、記録媒体の先端位置、後端位置、および左右両端部の位置を、比較的簡易な構成で認識することが出来た。すなわち、例えばユーザによりプリンタドライバの画面上で用紙サイズの設定が行われ、用紙の左右端のどちらか一方が固定された状態で記録装置に給紙が行われ、記録媒体の先端を何らかの手段で確認することが出来れば、記録媒体の先端位置、後端位置および左右端の位置を把握することが可能となるのである。
以下に、従来のインクジェット記録装置における「ふちなし記録」を実施する際の記録方法を簡単に説明する。
図1は、A4サイズの定形用紙に対し「ふちなし記録」を実施する際の構成を説明するための斜視図である。図において、1は記録ヘッドである。記録ヘッド1は、不図示のキャリッジに位置決め保持されており、ガイドシャフトやレール等に案内支持されながら、矢印Bで示す主走査方向に移動可能である。記録ヘッド1には、ブラックインクの吐出口1Aとカラーインクの吐出口1Bが設けられている。
2は、記録媒体100を保持するプラテンである。プラテン2には、「ふちなし記録」時に記録媒体100からはみ出して吐出されるインクを受けるための切り欠き部分が開口部となった、ふちなし予備吐口3が設けられている。ふちなし予備吐口3は、記録ヘッド1がどの位置から吐出したインク滴も受容可能なように、記録ヘッド1の走査するB方向に延在している。ただし、記録媒体の幅方向の最端部が位置する部分には、対応する記録媒体のサイズ幅に応じて、記録媒体の搬送方向に延びた部分3A〜3Fが所々設けられている。図において、記録媒体の基準側となる左端部に対応する部分が3A、左端部を基準に合わせたときにはがきの右端部に対応する部分が3C、写真サイズL判の右端部に対応する部分が3B、写真サイズ2L判の右端部に対応する部分が3D、“4インチ×6インチ”規格の右端部に対応する部分が3E、A4またはLTRサイズの右端部に対応する部分が3Fとなっている。図では、記録媒体100として、A4サイズが例示されている。
図1では、記録媒体100が給紙され、記録ヘッド1による先端部100Aに対する「ふちなし記録」が開始される状態を示している。このとき、先端部100Aは、ふちなし予備吐口部3の真上に、また左右端は、3Aおよび3Fの真上に位置しており、記録媒体100の最端部からはみ出したコの字型領域のインク滴は、全てふちなし予備吐出口3に収容される。このような状態で記録媒体100が位置決めされると、記録ヘッド1は主走査方向(矢印B方向)に移動しつつ、先端部100Aに対するふちなし記録を開始する。
記録ヘッド1には、ブラックインクを吐出する吐出口列1Aおよび複数色のカラーインクを吐出する吐出口列1Bが具備されており、各吐出口列ではインクを吐出する複数の吐出口が矢印A方向に所定のピッチで幅Dだけ配列されている。記録媒体100の先端部100Aに記録を行う際、各色の吐出口列では、全ての吐出口を用いた幅Dによる記録は行わない。図では幅C(<D)として示したように、中心部近傍の特定の幅に相当する吐出口のみが記録に適用される。このような記録方法を採用することにより、先端部100Aからはみ出したインク滴をふちなし予備吐口部3内に確実に収容することが出来る。また、ふちなし予備吐口部3を必要以上に大きく設けないようにすることによって、プラテン2が記録媒体100を支える際の安定性を極力損なわないようにすることが出来る。
このような領域Cによる記録走査と、これに対応した量の記録媒体の搬送動作を繰り返すことにより、先端部100Aに対する記録が行われて行く。記録が進み、先端部100Aが幅Dの領域を十分に超えた時点で、先端部100Aに対する記録は完了する。
図2は、先端部100Aの記録が完了し、記録媒体100の通常部分に対する「ふちなし記録」を行っている状態を説明するための斜視図である。通常部分においては、記録ヘッド1に配列される吐出口のうち、全幅Dが適用される。記録媒体100の左端部100Bおよび右端部100Cに対応するプラテン2の位置には、幅Dよりも更に長い幅Jのふちなし予備吐口3Aおよび3Fが設けられている。よって、左右の端部からはみ出して吐出されたインク滴は、確実にふちなし予備吐口3Aおよび3Fに収容される。
このように記録ヘッドの領域Dによる記録走査と、これに対応した量の記録媒体の搬送動作を繰り返すことにより、通常部分に対する記録が行われていく。記録が進み、後端部100Dが記録ヘッドの幅Dの領域に近づいてきた段階で、通常部分に対する記録は終了し、後端部100Dに対する記録に移行する。
図3は、通常部分の記録が完了し、記録媒体100の後端部分100Dに対する「ふちなし記録」を行っている状態を説明するための斜視図である。後端部の記録では、先端部の記録と同様に、幅Cの吐出口によって記録が行われる。後端部100Dはふちなし予備吐口部3の真上に、また左右端は3Aおよび3Fの真上に位置しており、記録媒体100の最端部からはみ出したコの字型領域のインク滴は、全てふちなし予備吐出口3に収容される。全ての領域の記録が終了すると、記録媒体100は、不図示の搬送手段によって矢印A方向に搬送され、排紙される。
図4は、写真サイズ2L判の記録媒体100に対する「ふちなし記録」を行っている状態を説明するための斜視図である。上述したように、3B〜3Fは、記録媒体のサイズに応じて設けられた、ふちなし予備吐口3内の幅の広い部分である。写真サイズ2L判の場合には、その左端部が3A、右端部が3Dに位置するようになっている。このように、従来のインクジェット記録装置においては、対応可能な記録媒体であればどのようなサイズであっても、図1〜図3を用いて説明したA4サイズの場合と同様に「ふちなし記録」が行える。
特開2000−351205号公報
しかしながら、近年の様々な用途に対応可能とするために、記録媒体においては、例えば先端部が波形になっているもの、傾斜部や曲線を有するもの、更にまた記録媒体の面内部に穴形状を有するもの等、非定形の形状を有するものも多く提供されている。インクジェット記録装置においては、このような非定型な記録媒体に対しても良好な画像が記録できるような構成、更には、上述したような「ふちなし記録」を行うことが求められているが、背景技術の項で説明したような従来の構成では、上記要望に十分に対応することは困難であった。すなわち、従来の構成のインクジェット記録装置においては、記録媒体が定型の長方形であることが前提であったので、端部の位置を比較的正確に把握することが出来たが、非定形な記録媒体ではこれが困難であるために、記録が不可能であるか、あるいは必要以上にはみ出した領域に記録を行って、記録装置の内部を汚染してしまうという問題が生じてしまうのである。
本発明は以上の点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、非定形の記録媒体に対しても、インクを吐出すべき領域を比較的正確に認知し、記録媒体よりはみ出して吐出される領域を極力抑えた構成のインクジェット記録方法および装置を提供することである。
そのために本発明においては、インクを吐出する複数の吐出口が所定の方向に複数配列された記録ヘッドを前記所定の方向と交差する方向に走査させながら前記複数の吐出口よりインクを吐出して記録媒体に記録を行う記録走査と、前記記録走査とは異なる方向へ前記記録媒体を搬送する副走査とを繰り返すことにより、非定形の前記記録媒体に記録を行うことが可能なインクジェット記録装置であって、前記記録媒体の端部よりはみだして吐出されたインクを受容する開口部を有し、前記記録ヘッドにより記録される前記記録媒体を支持するためのプラテンと、前記非定形な記録媒体へ記録を行う場合に、前記複数の吐出口のうちの前記開口部に対向した部分を用いた記録を前記記録ヘッドに行わせる制御手段とを具備することを特徴とする。
また、インクを吐出する複数の吐出口が所定の方向に複数配列された記録ヘッドを前記所定の方向と交差する方向に走査させながら前記複数の吐出口よりインクを吐出して記録媒体に記録を行う記録走査と、前記記録走査とは異なる方向へ前記記録媒体を搬送する副走査とを繰り返すことにより、前記記録媒体の少なくとも1つの端部に余白を設けずに記録を行うことが可能なインクジェット記録装置であって、前記記録媒体の端部よりはみだして吐出されたインクを受容する開口部を有し、前記記録ヘッドにより記録される前記記録媒体を支持するためのプラテンと、前記端部を記録する際に、前記端部の形状に合わせて前記複数の吐出口のうちの一部あるいは全部を用いた記録を前記記録ヘッドに行わせる制御手段とを具備することを特徴とする。
また、インクを吐出するための記録ヘッドを用い、記録媒体の少なくとも1つの端部に余白を設けずに記録を行う余白無し記録モードを実行可能なインクジェット記録装置であって、前記記録媒体の端部よりはみだして吐出されたインクを受容する開口部を有し、前記記録ヘッドにより記録される記録媒体を支持するためのプラテンと、前記余白無し記録モードが選択され且つ非定形の記録媒体が選択された場合に、前記非定形の記録媒体の先端部、後端部および左右端部を含む端部の位置を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記端部の位置に関する情報に基づいて、前記端部からはみ出した領域に対応する記録データを生成する生成手段とを備えることを特徴とする。
また、インクを吐出するための記録ヘッドを用い、記録媒体の少なくとも1つの端部に余白を設けずに記録を行う余白無し記録モードを実行可能なインクジェット記録装置であって、前記記録媒体の端部よりはみだして吐出されたインクを受容する開口部を有し、前記記録ヘッドにより記録される記録媒体を支持するためのプラテンと、前記余白無し記録モードが選択された場合に、使用される記録媒体の種類が非定形の記録媒体であるか定形の記録媒体であるかに応じて、前記記録媒体の端部への記録処理を異ならせる手段とを具備することを特徴とする。
また、インクを吐出する複数の吐出口を所定の方向に複数配列して構成される記録ヘッドを前記所定の方向と交差する方向に走査させながら前記複数の吐出口よりインクを吐出して記録媒体に記録を行う記録走査と、該記録走査とは異なる方向へ前記記録媒体を搬送する副走査とを繰り返すことにより、前記記録媒体の少なくとも1つの端部に余白を設けずに記録を行うインクジェット記録方法であって、前記記録媒体の端部よりはみだして吐出されるインクを受容する開口部を有し、前記記録ヘッドにより記録が行われる前記記録媒体を支持するように、前記記録ヘッドに対向する位置に配置されたプラテンを用意し、前記端部の形状に合わせて前記複数の吐出口のうちの一部あるいは全部を用いて前記記録媒体の端部に記録を行うことを特徴とする。
更に、記録ヘッドより記録媒体からはみ出して吐出されるインクを受容可能な開口部を有し、前記記録ヘッドにより記録される前記記録媒体を支持するために、前記記録ヘッドに対向する位置に配置されたプラテンを有するインクジェット記録装置を用いて、前記記録媒体の少なくとも1つの端部に余白を設けずに記録を行うインクジェット記録方法であって、使用する記録媒体として、非定形の記録媒体か定形の記録媒体かを選択する選択工程と、前記選択工程において非定形の記録媒体が選択された場合、前記非定形の記録媒体の先端部、後端部および左右端部を含む端部の位置を検出する検出工程と、前記検出工程において検出された前記端部の位置に関する情報に基づいて、前記端部からはみ出した領域に対応する記録データを生成する生成工程とを有することを特徴とする。
更にまた、記録ヘッドより記録媒体からはみ出して吐出されるインクを受容可能な開口部を有し、前記記録ヘッドにより記録される前記記録媒体を支持するために、前記記録ヘッドに対向する位置に配置されたプラテンを有するインクジェット記録装置を用いて、前記記録媒体の少なくとも1つの端部に余白を設けずに記録を行うインクジェット記録方法であって、前記余白無し記録モードを選択する工程と、使用する記録媒体として、非定形の記録媒体かあるいは定形の記録媒体かを選択する工程と、前記余白無し記録モードが選択され且つ前記非定形の記録媒体が選択された場合、記録媒体の先端部、後端部および左右端部を含む端部の位置を検出し、その検出結果に基づいて前記端部からはみ出した領域に対応する記録データを生成し、該生成した記録データに基づいて余白無し記録を行い、一方、前記余白無し記録モードが選択され且つ前記定形の記録媒体が選択された場合、前記はみ出した領域に対応する記録データとして予め定められた記録データを用いて余白無し記録を行う工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、非定形な記録媒体であっても記録媒体の端部からはみだして吐出されるインクの量を制御することが出来るので、プラテンや記録装置の内部を汚染することなく、また無駄にインクを消費することなく、良好な「ふちなし記録」を行うことが可能となる。
以下に、本発明の実施形態を詳細に説明する。
なお、本明細書において「ふちなし記録」とは、記録媒体の少なくとも1つの端部に余白を設けずに記録を行うことを意味する。つまり、記録媒体の全域に余白を設けずに記録を行う形態のみならず、記録媒体の先端部、後端部あるいは左右端部にだけ余白を設けずに記録を行う形態等も含まれる。
(第1の実施形態)
図5は、本実施形態で適用するインクジェット記録装置で、非定形の記録媒体200に対して「ふちなし記録(余白無し記録)」を実施する構成を説明するための斜視図である。5は、紙端部検知手段である。紙端部検知手段5は、キャリッジに位置決め固定されており、記録ヘッド1と共に矢印E方向に往復移動が可能となっている。紙端部検知手段5は、例えば反射型または透過型の光学センサ等で構成されるものであり、記録媒体200の有無を検知することで、端部の位置を認識することが可能となる。本実施形態で適用するインクジェット記録装置において、他の構成は背景技術の構成で説明した図1と同様なものとする。
図6は、本実施形態で適用するインクジェット記録装置の制御の構成を説明するためのブロック図である。602はCPUであり、外部に接続されたホスト装置601から入力される画像信号に従い、記録動作を行ったり装置内のメンテナンス処理を行ったりと、記録装置全体の制御を行っている。CPU602が行う処理プログラムは、ROM603に格納されており、RAM604は、処理中の画像信号を一時的に保存するなどのワークエリアとして利用されている。
605は記録ヘッド1を駆動するための記録ヘッドドライバであり、607は、記録ヘッド1および紙端部検知手段5を搭載したキャリッジ608を移動走査するためのキャリッジモータドライバである。また、610は記録媒体を搬送するための搬送モータであり、609は搬送モータ610を駆動するための搬送モータドライバである。CPU602は、ホスト装置601より入力した画像信号に従って、記録ヘッドドライバ605を制御し、記録ヘッド1にインクの吐出を行わせる。同時に、キャリッジモータドライバ607を制御することによって、キャリッジ608を主走査方向に移動走査させ、記録媒体に1回の記録走査分の画像を形成する。この1回の記録主走査と、搬送モータ610による記録媒体の所定量の搬送とを交互に行うことによって、記録媒体に順次画像が形成されて行く。
また、図5で説明したように、紙端部検知手段5はキャリッジ608に備えられており、キャリッジの移動走査と同時に記録媒体の有無を検出する。CPU602は、得られた検出結果により、記録方法を制御することが出来る。
612は、記録ヘッド1に対する一連のメンテナンスを行う回復系機構であり、611は回復系機構612を駆動するための回復系ドライバである。CPU602は、非記録時や記録中の所定のタイミングに、回復系ドライバ611を制御し、記録ヘッド1に対するメンテナンス処理を行う。
図7は、ユーザが作成した画像を所望の非定形な記録媒体に「ふちなし記録」を行う際に、CPU602で行われる処理の工程を説明するためのフローチャートである。ユーザがホスト装置のプリンタドライバなどにより、非定形な記録媒体に「ふちなし記録」を行う旨のコマンドを入力すると、記録装置はまず、記録媒体の給紙を開始する(ステップS1)。
所定量の給紙が行われた段階で、キャリッジ608は走査方向に移動しながら、紙検知手段5が記録媒体の有無を検出する(ステップS2)。
続くステップS3では、ステップS2で行われたキャリッジ走査で、記録媒体の先端部が検出されたか否かを判断する。未だ検出されていない場合にはステップS1へ戻り、記録媒体の先端が検出されるまで、ステップS1からステップS3を繰り返す。
図8は、非定形な記録媒体の先端部における紙端部の検出状態を説明するための斜視図である。図において紙端部検知手段5は、矢印E方向に移動しながら検出を行う。ここでは記録媒体先端部200Aの各端部200Aa、200Ab、200Acおよび200Adの4箇所が検出されたとする。4箇所の端部が検出されて、ステップS3で先端部ありと判断されると、ステップS4に進む。
ステップS4では、キャリッジがF方向に移動しながら特定の幅の吐出口(C幅)によって所定のはみ出し量で端部への記録を行う。すなわち、検出した端部200Aa、200Ab、200Ac、200Adの外側に対しては、所定のはみ出し量以外のインク吐出を行わないように制御しながら、特定の幅の吐出口(C幅)によって記録走査を行う。このように、検出した先端部の位置情報に基づいて先端部からはみ出した領域に対応する記録データを生成し、その生成した記録データに基づいて端部近傍への記録が行われる。
なお、本実施形態において、このような制御方法は限定されるものではない。ふちなし予備吐口3部は、幅方向全域において、吐出口幅Cよりも長い溝幅Iを有している。よって、検出した端部の外側の領域に対してインク吐出を行ったとしても、また、いかなる形状の用紙端部を記録する場合であっても、吐出口幅Cによる記録を行っていれば、記録媒体よりはみ出したインクはふちなし予備吐口3部に受容される。
1回の記録走査が終了するとステップS5へ進み、記録媒体は吐出口幅Cに応じて所定量搬送される。続くステップS6では、再びキャリッジ608がE方向に移動しながら、紙検知手段5が記録媒体の有無および端部位置を検出する。以上、ステップS4からステップS6までの工程を、ステップS7で記録媒体が無いと判断されるまで繰り返す。
次に、中央部分に穴が開いた形状の非定形の記録媒体に対する記録制御方法を説明する。
先端部の記録が終了しても、ステップS4からステップS6の工程は繰り返され、各記録走査において、ステップS6による紙端部の検出が行われる。
図5は紙端部を検出する際にキャリッジが移動する前の状態、図9はキャリッジが移動し検出が終了した時点の状態をそれぞれ示している。ここでは中央部に穴200Eが開いた状態の記録媒体に記録を行う場合を説明する。
まず、ステップS6で行われる走査によって、端部位置200Ba、200Bb、200Bcおよび200Bdが検出されたとする。
続くステップS7で記録媒体が有ると判断されるとステップS4に戻り、キャリッジはF方向に移動しながら所定のはみ出し量による記録が行われる。すなわち、検出した端部200Ba、200Bb、200Bc、200Bdの外側に対しては、所定のはみ出し量以外のインク吐出を行わないように制御しながら、特定の幅の吐出口(C幅)によって記録走査を行う。ここでは、検出した中央端部および左右端部の位置情報に基づいて中央端部および左右端部からはみ出した領域に対応する記録データを生成し、その生成した記録データに基づいて端部近傍への記録が行われる。このように、用紙の先端や後端部以外の領域がいかなる形状であったとしても、吐出口幅Cによる記録を行っていれば、記録媒体よりはみ出したインクはふちなし予備吐口3部に受容される。無論、図に示すような穴の空いた記録媒体で無い場合にも、左右端の位置を検出し、左右端に対するはみ出し量の記録制御は行われている。
ステップS4により1回の記録走査が終了すると、ステップS5に進み、記録媒体を所定量搬送する。
図10は、図9の状態に対し、ステップS5により記録媒体200が所定量A方向に搬送された状態を示した斜視図である。このように記録動作が進むにつれて、ステップS5の搬送動作により穴の空いた領域は徐々にA方向にずれて行く。しかし、F方向で行われる各記録走査(ステップS4)の前には、常にE方向で行われる端部の検出(ステップS6)が行われている。例えば図10においては、ステップS6での検出走査により、新たな端部位置200Ca、200Cb、200Ccおよび200Cdが検出される。よって、次の記録走査ではその位置に合わせた記録制御が行われる。以上より、穴や左右端がいかなる形状であったとしても、常に所定のはみ出し量によって記録が制御され、はみ出したインク滴は、ふちなし予備吐出口3部に受容される。
図11は、記録媒体の後端部200Dを記録する際の状態を説明するための模式図である。後端部においてもステップS6にて、キャリッジがE方向に移動しながら、記録媒体200の端部位置200Da、200Db、200Dcおよび200Ddが検出される。続くステップS7で、未だ記録媒体が存在すると判断されると、ステップS4に戻り、キャリッジがF方向に移動しながら所定のはみ出し量で幅Cによる端部への記録が行われる。すなわち、検出した端部200Da、200Db、200Dc、200Ddの外側に対しては、所定のはみ出し量以外のインク吐出を行わないように制御しながら、特定の幅の吐出口(C幅)によって記録走査を行う。ここでは、検出した後端部の位置情報に基づいて後端部からはみ出した領域に対応する記録データを生成し、その生成した記録データに基づいて端部近傍への記録が行われる。このように、用紙の後端部がいかなる形状であったとしても、吐出口幅Cによる記録を行っていれば、記録媒体よりはみ出したインクはふちなし予備吐口3部に受容される。
記録媒体の最後端部の記録が終了後、更にステップS5およびステップS6による記録媒体の搬送および記録媒体の検出が行われ、ステップS7にて記録すべき記録媒体が無いと判断されると、ステップS8に進み、記録媒体200の排紙処理が行われる。
以上説明したように本実施形態によれば、記録媒体の先端部、後端部、左右端部、また中央部がいかなる形状であっても、次に記録走査を行う領域の記録媒体の端部位置を検出し、その情報を用いて記録制御を行うことが可能である。よって、非定形の記録媒体に対しても、無駄にインクを消費することも無く、適切なはみ出し量で良好な「ふちなし記録」を実行することで出来る。また、端部を記録する際の吐出口幅とふちなし予備吐出口の幅とが好適な関係に設計されていることにより、はみ出したインクにより記録装置内部を汚染することも極力抑えられている。
なお、上記説明では、紙検知手段5が記録媒体の端部位置を検出するためのキャリッジ走査と、記録を行うためキャリッジ走査とを、それぞれ別の方向の別の走査として設けていた。しかし、本発明はこのような方法に限定されるものではない。端部位置の検出走査と記録走査とを同一方向で行うために、記録媒体の同じ領域に対し、同一方向に2回ずつの走査を行っても良いし、1回の走査で端部位置の検出と記録走査とを行っても良い。後者の場合、図5のようにキャリッジ上の紙検知手段5が、記録走査方向において、記録ヘッドよりも先行した位置に備えられていれば、E方向のキャリッジ走査で、端部位置の検出と、この情報に伴う記録の制御とを行うことが可能となり、更に高速に記録を実行することが期待できる。但し、紙検知手段5による検出結果をはみ出し量に変換する処理を高速に行う必要が生じるので、記録装置が大掛かりになったり、キャリッジの移動速度が低下したりと新たな懸念も生まれる。いずれにせよ、記録装置の構成や目標とするスループットおよびコストに応じて適当な制御方法が適用されれば本実施形態は有効である。
さらに、以上の説明では、図5、図8〜図11を用いて、記録装置内にふちなし予備吐口3を設ける構成について説明したが、例えば、ふちなし予備吐口3の内部に、インクを吸収するための吸収体を設けた構成にしても良い。
図12は、ふちなし予備吐口3の内部に吸収体4を具備した構成を説明するための、プラテン2の断面図である。図によれば、プラテン2のふちなし吐出口3には、搬送方向に延びた部分3A〜3Fも含めてインク吸収体4が充填されている。このように、インク吸収体を配備することにより、記録媒体の各端部からはみ出して吐出されたインクも、即座に吸収され、インクの飛散(ミスト)やはねかえりによる機内の汚染を更に抑制することが可能となる。
上記の説明では、非定形な記録媒体に記録を行うという設定を、ユーザが予めプリンタドライバで行う構成としたが、本実施形態はこれに限定されるものでもない。ユーザが定形用紙を設定した場合であっても、間違えて非定形用紙を給紙してしまったり、記録媒体が折りたたまれた状態で給紙されてしまったりすることもありうる。このような場合でも、本実施形態のように記録走査ごとに紙端部検知手段を用いて、記録媒体の端部位置を検出する構成が備わっていれば、自動的に非定形用紙の記録方法に切り替えることが可能となる。具体的には、プリンタドライバで定形用紙が選択された状態であっても、紙端部検知手段5の情報により、定形用紙とは異なる位置または数の端部位置が確認された場合には、その段階でCPUが非定形用紙と判断し、前述したような幅Cによる記録制御を行えばよい。プリンタドライバでの設定とは別に、このような制御を具備することにより、不意にプラテンを汚してしまうことも抑制できるのである。
(第2の実施形態)
以下に本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態においても記録ヘッドの構成や図6で説明した制御の構成は第1の実施形態と同様とする。但し、第1の実施形態では、非定形用紙に記録する場合は、通常より狭い幅Cによる記録を行う構成としたが、本実施形態においては、全幅Dを用いた状態で記録を行う構成とする。
図13は、本実施形態で適用するインクジェット記録装置で、非定形の記録媒体200に対して「ふちなし記録」を実施する構成を説明するための斜視図である。本実施形態においては、全ての幅領域において、吐出口の全幅Dよりも長い幅Jの切り込みが、ふちなし予備吐出口として用意されている。また、その内部にはインク吸収体4が備えられている。このような構成であれば、非定形な用紙であっても、「ふちなし記録」であっても、はみ出したインク滴は、インク吸収体4にほぼ確実に吸収される。よって、記録媒体の形状および有無によらず、記録装置内部を汚染することなく、全幅Dでの記録制御が可能となる。但し、プラテン2が記録媒体200を支持する領域は、第1の実施形態に比べて狭くなるので、記録部分における記録媒体の安定性が損なわれる懸念も生じる。よって本実施形態は、比較的こしがあり、強度もある記録媒体を対象とした記録装置に適した構成といえる。
以上説明したように本実施形態によれば、プリンタドライバで非定形用紙を選択した場合でも、「ふちなし記録」を選択した場合でも、特定の吐出口(C幅)での記録制御に切り替える必要はなく、比較的簡易な構成および速いスピードで記録を行うことが可能となる。
(第3の実施形態)
以下に本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態においても記録ヘッドの構成や図6で説明した制御の構成および図5などで示した斜視図については、第1の実施形態と同様とする。但し、本実施形態では、上記実施形態のようにキャリッジの側面に紙端部検知手段を配備していない。本実施形態においては、プリンタドライバなどによりユーザが非定形用紙を設定した場合、各記録走査で端部位値を検出することなく、通常より狭い幅Cによる記録を実行する。このような構成であれば、非定形用紙に記録する場合であっても、記録走査毎の複雑な記録制御を実施することなしに、記録装置内部を汚染せずに画像を形成出来る。
(第4の実施形態)
以下に本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態においても記録ヘッドの構成や図6で説明した制御の構成およびFig.5などで示した斜視図については、第1の実施形態と同様とする。但し、本実施形態では、上記実施形態のようにキャリッジの側面に紙端部検知手段を配備していない。本実施形態においては、記録媒体が給紙されてから記録領域に到達するまでの区間に、搬送方向とは交差する方向にラインセンサを配備し、これを紙端部検知手段とする。
本実施形態では、記録領域の形状に対応して、吐出口幅の幅Dによる記録と幅Cによる記録走査を切り替える。すなわち、検出された端部位置が、たとえば3A〜3Fのいずれかに位置する左右端部のみである場合には、図2を用いて説明した従来の「ふちなし記録」と同様に、吐出口幅Dによる記録およびこれに相当する記録媒体の搬送を行う。一方、上記以外の端部が確認された場合には、吐出口幅Cによる記録およびこれに相当する記録媒体の搬送を行う。従って、全ての記録走査で幅Cによる記録走査を行うよりも短い時間で記録を完了させることが可能となる。
(その他の実施形態)
上述した第1および第2の実施形態では、非定形の記録媒体に対する「ふちなし記録」についてのみ説明したが、これらの実施形態で説明したインクジェット記録装置では、非定形の記録媒体に対する「ふちなし記録」のみならず、定形の記録媒体に対する「ふちなし記録」も可能である。
定形の記録媒体に対する「ふちなし記録」の場合、背景技術の項で説明したような従来から公知の処理が実行される。従って、非定形の記録媒体に対して「ふちなし記録」を実行する際のような、種々の特有の処理は不要となる。すなわち、キャリッジの走査時に先端部、後端部および左右端部を含む端部の位置を検出する検出処理や、検出された端部の位置情報に基づいて端部からはみ出した領域に対応する記録データを生成するデータ生成処理等は、定形の記録媒体の場合には不要となる。定形の記録媒体の場合、はみ出した領域に対応する記録データは予め定められている。
なお、定形の記録媒体に対する「ふちなし記録」が実行されるか、非定形の記録媒体に対する「ふちなし記録」が実行されるかは、プリンタドライバあるいは記録装置において「非定形の記録媒体」が選択されたか「定形の記録媒体」が選択されたかに応じて切り替えられる。
定形用紙に対し「ふちなし記録」を実施するための構成を説明するための斜視図である。 記録媒体の通常部分に対する「ふちなし記録」を行う状態を説明するための斜視図である。 記録媒体の後端部分に対する「ふちなし記録」を行う状態を説明するための斜視図である。 写真サイズ2L判の記録媒体に対する「ふちなし記録」を行う状態を説明するための斜視図である。 本発明の第1の実施形態で適用するインクジェット記録装置で、非定形の記録媒体に対して「ふちなし記録」を実施する構成を説明するための斜視図である。 本発明の実施形態で適用するインクジェット記録装置の制御の構成を説明するためのブロック図である。 「ふちなし記録」を行う際に、CPUで行われる処理の工程を説明するためのフローチャートである。 非定形な記録媒体の先端部における記録状態を説明するための斜視図である。 非定形な記録媒体の中央部分における記録状態を説明するための斜視図である。 非定形な記録媒体の中央部分における記録状態を説明するための斜視図である。 非定形な記録媒体の後端部分における記録状態を説明するための斜視図である。 ふちなし予備吐口の内部に吸収体を具備した構成を説明するためのプラテン断面図である。 本発明の第2の実施形態で適用するインクジェット記録装置で、非定形の記録媒体に対して「ふちなし記録」を実施する構成を説明するための斜視図である。
符号の説明
1 記録ヘッド
2 プラテン
3 ふちなし予備吐口
4 吸収体
5 紙端部検知手段
100 定型の記録媒体
200 非定型の記録媒体
601 ホスト装置
602 CPU
603 ROM
604 RAM
605 記録ヘッドドライバ
607 キャリッジモータドライバ
608 キャリッジ
609 搬送モータドライバ
610 搬送モータ
611 回復系ドライバ
612 回復系機構

Claims (15)

  1. インクを吐出する複数の吐出口が所定の方向に複数配列された記録ヘッドを前記所定の方向と交差する方向に走査させながら前記複数の吐出口よりインクを吐出して記録媒体に記録を行う記録走査と、前記記録走査とは異なる方向へ前記記録媒体を搬送する副走査とを繰り返すことにより、非定形の前記記録媒体に記録を行うことが可能なインクジェット記録装置であって、
    前記記録媒体の端部よりはみだして吐出されたインクを受容する開口部を有し、前記記録ヘッドにより記録される前記記録媒体を支持するためのプラテンと、
    前記非定形な記録媒体へ記録を行う場合に、前記複数の吐出口のうちの前記開口部に対向した部分を用いた記録を前記記録ヘッドに行わせる制御手段と、
    を具備することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記非定形な記録媒体へ記録を行うか定形の記録媒体へ記録を行うかを指定することが可能な指定手段を更に具備し、
    該指定手段によって前記非定形な記録媒体へ記録を行うことが指定された場合、前記制御手段は、前記複数の吐出口のうちの前記開口部に対向した部分を用いた記録を前記記録ヘッドに行わせることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記録ヘッドにより記録を行う領域に対し、記録に先立って記録媒体の有無および端部の位置を検出する検出手段を更に具備し、
    前記制御手段は、前記検出手段により検出した情報に応じて前記記録媒体からはみだしてインクを吐出する領域を制御することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記検出手段は前記記録ヘッドと一体的に走査する構成になっており、前記検出手段によって記録媒体の検出を行う検出走査は、該検出走査により得られた情報に応じて前記記録ヘッドによって記録を行う記録走査とは異なる走査であることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記検出走査によって得られた情報に基づき記録媒体が存在しないと判断された場合には、前記検出走査した領域に対して、前記記録走査を行わないことを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記検出走査した領域が記録媒体の先端部近傍である場合には、前記検出走査した領域に対して、前記記録走査を行わずに記録媒体を所定量搬送し、前記検出走査した領域が記録媒体の後端部近傍である場合には、前記検出走査した領域に対して、前記記録ヘッドによる記録を行わずに記録媒体を排出することを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記検出手段は前記記録ヘッドと一体的に走査する構成になっており、
    前記検出手段によって記録媒体の検出を行う走査と、検出走査により得られた情報に応じて前記記録ヘッドによって記録を行う走査とは同一の走査であることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記記録ヘッドにより記録を行う領域に対し、記録に先立って記録媒体の有無および端部の位置を検出する検出手段を更に具備し、
    前記指定手段により前記定形の記録媒体への記録が指定されたにもかかわらず前記検出手段によって得られた情報が前記非定形の記録媒体を示す情報であった場合、前記制御手段は、前記検出手段によって得られた情報に応じて前記記録媒体からはみだしてインクを吐出する領域を制御することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記開口部の内部には、インクを吸収するためのインク吸収体が備えられていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  10. インクを吐出する複数の吐出口が所定の方向に複数配列された記録ヘッドを前記所定の方向と交差する方向に走査させながら前記複数の吐出口よりインクを吐出して記録媒体に記録を行う記録走査と、前記記録走査とは異なる方向へ前記記録媒体を搬送する副走査とを繰り返すことにより、前記記録媒体の少なくとも1つの端部に余白を設けずに記録を行うことが可能なインクジェット記録装置であって、
    前記記録媒体の端部よりはみだして吐出されたインクを受容する開口部を有し、前記記録ヘッドにより記録される前記記録媒体を支持するためのプラテンと、
    前記端部を記録する際に、前記端部の形状に合わせて前記複数の吐出口のうちの一部あるいは全部を用いた記録を前記記録ヘッドに行わせる制御手段と
    を具備することを特徴とするインクジェット記録装置。
  11. インクを吐出するための記録ヘッドを用い、記録媒体の少なくとも1つの端部に余白を設けずに記録を行う余白無し記録モードを実行可能なインクジェット記録装置であって、
    前記記録媒体の端部よりはみだして吐出されたインクを受容する開口部を有し、前記記録ヘッドにより記録される記録媒体を支持するためのプラテンと、
    前記余白無し記録モードが選択され且つ非定形の記録媒体が選択された場合に、前記非定形の記録媒体の先端部、後端部および左右端部を含む端部の位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記端部の位置に関する情報に基づいて、前記端部からはみ出した領域に対応する記録データを生成する生成手段と
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  12. インクを吐出するための記録ヘッドを用い、記録媒体の少なくとも1つの端部に余白を設けずに記録を行う余白無し記録モードを実行可能なインクジェット記録装置であって、
    前記記録媒体の端部よりはみだして吐出されたインクを受容する開口部を有し、前記記録ヘッドにより記録される記録媒体を支持するためのプラテンと、
    前記余白無し記録モードが選択された場合に、使用される記録媒体の種類が非定形の記録媒体であるか定形の記録媒体であるかに応じて、前記記録媒体の端部への記録処理を異ならせる手段と
    を具備することを特徴とするインクジェット記録装置。
  13. インクを吐出する複数の吐出口を所定の方向に複数配列して構成される記録ヘッドを前記所定の方向と交差する方向に走査させながら前記複数の吐出口よりインクを吐出して記録媒体に記録を行う記録走査と、該記録走査とは異なる方向へ前記記録媒体を搬送する副走査とを繰り返すことにより、前記記録媒体の少なくとも1つの端部に余白を設けずに記録を行うインクジェット記録方法であって、
    前記記録媒体の端部よりはみだして吐出されるインクを受容する開口部を有し、前記記録ヘッドにより記録が行われる前記記録媒体を支持するように、前記記録ヘッドに対向する位置に配置されたプラテンを用意し、
    前記端部の形状に合わせて前記複数の吐出口のうちの一部あるいは全部を用いて前記記録媒体の端部に記録を行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
  14. 記録ヘッドより記録媒体からはみ出して吐出されるインクを受容可能な開口部を有し、前記記録ヘッドにより記録される前記記録媒体を支持するために、前記記録ヘッドに対向する位置に配置されたプラテンを有するインクジェット記録装置を用いて、前記記録媒体の少なくとも1つの端部に余白を設けずに記録を行うインクジェット記録方法であって、
    使用する記録媒体として、非定形の記録媒体か定形の記録媒体かを選択する選択工程と、
    前記選択工程において非定形の記録媒体が選択された場合、前記非定形の記録媒体の先端部、後端部および左右端部を含む端部の位置を検出する検出工程と、
    前記検出工程において検出された前記端部の位置に関する情報に基づいて、前記端部からはみ出した領域に対応する記録データを生成する生成工程と
    を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
  15. 記録ヘッドより記録媒体からはみ出して吐出されるインクを受容可能な開口部を有し、前記記録ヘッドにより記録される前記記録媒体を支持するために、前記記録ヘッドに対向する位置に配置されたプラテンを有するインクジェット記録装置を用いて、前記記録媒体の少なくとも1つの端部に余白を設けずに記録を行うインクジェット記録方法であって、
    前記余白無し記録モードを選択する工程と、
    使用する記録媒体として、非定形の記録媒体かあるいは定形の記録媒体かを選択する工程と、
    前記余白無し記録モードが選択され且つ前記非定形の記録媒体が選択された場合、記録媒体の先端部、後端部および左右端部を含む端部の位置を検出し、その検出結果に基づいて前記端部からはみ出した領域に対応する記録データを生成し、該生成した記録データに基づいて余白無し記録を行い、一方、前記余白無し記録モードが選択され且つ前記定形の記録媒体が選択された場合、前記はみ出した領域に対応する記録データとして予め定められた記録データを用いて余白無し記録を行う工程と
    を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
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