JP2005288826A - チョークバルブの開閉制御方法、記録装置及び液体噴射装置 - Google Patents

チョークバルブの開閉制御方法、記録装置及び液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】インクチューブ内で気泡が発生することが予想される状況下ではチョークバルブを閉じ、インクの供給が必要な記録実行時にはチョークバルブを開くことで、インクカートリッジ内への気泡の流入及び蓄積を防止する。
【解決手段】本発明のチョークバルブの開閉制御方法は、電源をON状態にした時、チョークバルブ30を開け、その後一定の待機時間中に記録が実行されない場合にはチョークバルブ30を閉じるように設定している。また電源をOFF状態にした時には、必ずチョークバルブ30を閉じてから記録装置100の動作を終了するように設定している。
【選択図】図5

Description

本発明は、インクカートリッジに収容されたインクを、インクチューブを介して記録ヘッドに導く構造の記録装置に適用されるチョークバルブの開閉制御方法及び当記開閉制御方法を実行するチョークバルブの開閉制御装置を備える記録装置に関する。
更に本発明は、インク等の液体をそのヘッドから吐出(噴射)して被記録材(被液体噴射材)に記録を実行する(液体を付着する)インクジェット式記録装置などの液体噴射装置及び当該液体噴射装置において設けられるチョークバルブの開閉制御装置によって実行されるチョークバルブの開閉制御方法に関するものである。
ここで液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録材に記録を行なうプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録材に相当する被液体噴射材に噴射して、前記液体を前記被液体噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
以下、インクジェット式記録装置あるいは液体噴射装置の一例としてインクジェットプリンタを採り上げて説明する。従来のインクジェットプリンタには、インクカートリッジが記録ヘッドを搭載したキャリッジ内に装填され、インクカートリッジと記録ヘッドとが一体となって主走査方向に往復動するタイプと、インクカートリッジはプリンタ本体に対して固定状態で設けられており、インクカートリッジに収容されたインクを、インクチューブを介してキャリッジと共に主走査方向に往復動する記録ヘッドに供給するタイプとが存在する。後者のタイプのインクジェットプリンタは、大版ロール紙への記録を目的とする大型のインクジェットプリンタにおいて多く採用されている。
下記特許文献1、2は、インクカートリッジと記録ヘッドが別体の後者のタイプのインクジェットプリンタを示している。このうち特許文献1では、記録ヘッドの詰まりの要因であるインク内に混入する異物を効果的に除去して印字不良の防止を図り、かつ目詰まりを起こし難くすることを目的とし、目の粗い第1フィルタユニットと目の細かい第2フィルタユニットとを設ける構成が開示されている。また特許文献2では、インクチューブ内に気泡を停滞させないようにし、印字品質の向上を図ることを目的とし、インクチューブをインクに対する漏れ性が向上される材料とし、オゾン処理することによって停滞気泡の除去を容易にするようにした構成が開示されている。
しかし、特許文献1に開示されているフィルタユニットのみでは、特許文献2において目的にしている気泡の除去を行うことはできず、気泡が発生した場合に印字品質の向上は図れない。また特許文献2に開示されている材料の選択及びオゾン処理のみでは、発生した気泡を完全に除去することはできず、残留した気泡によって印字品質の劣化が生ずる場合がある。
ここで気泡は、インクジェットプリンタが印字動作を行っていない時、または電源をOFF状態にしてインクジェットプリンタを保管している時にインクチューブ内において発生する。この場合、インクカートリッジとインクチューブとの間にバルブが設けられていないと、あるいはバルブが設けられていても、そのバルブが開いたままの状態であると、その気泡がカートリッジ内に流入してしまう。そしてカートリッジ内に気泡が溜まると、インク詰まり等を発生して印字品質の劣化をもたらすのである。
特開平6−99586号公報 特開平7−223322号公報
そこで本発明は、このような背景技術及び背景技術が抱えている問題点の存在を踏まえて発案されたものであって、インクチューブ内で気泡が発生することが予想される状況下では、チョークバルブを閉じ、インクの供給が必要な記録実行時にはチョークバルブを開くことで、インクカートリッジ内への気泡の流入及び蓄積を防止するようにしたチョークバルブの開閉制御方法及び該開閉制御方法を実行するチョークバルブの開閉制御装置を備えた記録装置等を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明の第1の態様に係るチョークバルブの開閉制御方法は、インクカートリッジに収容されたインクを、インクチューブを介して記録ヘッドに導く構造の記録装置に適用されるチョークバルブの開閉制御方法であって、前記チョークバルブの開閉制御方法は、電源をON状態にした時、閉じられていたチョークバルブを開け、その後一定の待機時間中に記録が実行されない場合には、チョークバルブを閉じるように設定されていることを特徴とするものである。
本発明の第1の態様によれば、電源をON状態にした後、そのまま放置していたような場合の気泡の発生を想定し、気泡が発生する前にチョークバルブを閉じることによって、インクカートリッジへの気泡の流入が防止される。従って気泡の流入及び蓄積によって生ずるインクカートリッジ内でのインク詰まり等が防止され、記録品質の向上が図られる。
本発明の第2の態様に係るチョークバルブの開閉制御方法は、第1の態様において、チョークバルブを閉じた後、記録を実行した場合は、そのまま記録を実行し、その後一定の待機時間中に記録が実行されない場合には、チョークバルブを閉じるように設定されていることを特徴とするものである。
本発明の第2の態様によれば、一旦記録を実行しても、その後記録を実行しないで放置していたような場合の気泡の発生を想定し、気泡が発生する前にチョークバルブを閉じることによって、インクカートリッジへの気泡の流入が防止される。従って気泡の流入及び蓄積によって生ずるインクカートリッジ内でのインク詰まり等が防止され、記録品質の向上が図られる。
本発明の第3の態様に係るチョークバルブの開閉制御方法は、インクカートリッジに収容されたインクを、インクチューブを介して記録ヘッドに導く構造の記録装置に適用されるチョークバルブの開閉制御方法であって、前記チョークバルブの開閉制御方法は、電源をOFF状態にした時には、必ずチョークバルブを閉じてから記録装置の動作を終了するように設定されていることを特徴とするものである。
本発明の第3の態様によれば、電源をOFF状態にして記録装置を保管している場合の気泡の発生を想定し、電源をOFF状態にした時には、必ずチョークバルブを閉じることによって、インクカートリッジへの気泡の流入が防止される。従って、気泡の流入及び蓄積によって生ずるインクカートリッジ内でのインク詰まり等が防止され、記録品質の向上が図られる。
本発明の第4の態様に係る記録装置は、インクカートリッジに収容されたインクを、インクチューブを介して記録ヘッドに導く構造の記録装置であって、前記記録装置には、チョークバルブの開閉を制御する開閉制御装置が設けられており、当該開閉制御装置によって第1〜第3のいずれか1つの態様のチョークバルブの開閉制御方法が実行されるようにしたこと特徴とするものである。
本発明の第4の態様によれば、記録装置が記録実行動作を行っていない時、または電源をOFF状態にして記録装置を保管している時にインクチューブ内で発生する気泡のインクカートリッジへの流入、蓄積等が防止される。従ってインクカートリッジ内でのインク詰まり等が防止されて、記録品質の向上が図られる。
本発明の第5の態様に係る液体噴射装置は、液体カートリッジに収容された液体を、液体チューブを介して液体噴射ヘッドに導く構造の液体噴射装置であって、前記液体噴射装置には、チョークバルブの開閉を制御する開閉制御装置が設けられており、当該開閉制御装置によって、電源をON状態にした時、閉じられていたチョークバルブを開け、その後一定の待機時間中に記録が実行されない場合には、チョークバルブを閉じるように設定したチョークバルブの開閉制御方法が実行されるようにしたこと特徴とするものである。
以下、本願発明に係るチョークバルブの開閉制御方法及び該開閉制御方法を実行するチョークバルブの開閉制御装置を設けた液体噴射装置の一例である記録装置について説明する。最初に、本願発明の液体噴射装置の一例である記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンタを採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。図1はインクジェットプリンタの外観と、内部に存するインク供給経路を併せ示す斜視図、図2はインクジェットプリンタの概略を示す側断面図である。
インクジェットプリンタ100には、被液体噴射材の一例である被記録材P(以下単に用紙Pともいう。)に記録を実行する液体噴射実行手段の一例である記録実行手段の主たる構成要素として、主走査方向Xに往復可能にキャリッジガイド軸9によって軸支されたキャリッジ7が設けられている。そして、該キャリッジ7には用紙P等に液体の一例であるインクを吐出(噴射)して記録を行なう液体噴射ヘッドの一例である記録ヘッド13が搭載されている。
記録ヘッド13の下方には、記録ヘッド13と対向して記録ヘッド13のヘッド面と用紙P等との間のプラテンギャップPGを規定するプラテン28が設けられている。そしてキャリッジ7とプラテン28との間に用紙P等を主走査方向Xと直交する副走査方向Yに所定の搬送量で搬送する動作と、記録ヘッド13を主走査方向Xに一往復させる間に記録ヘッド13から用紙P等にインクを噴射する動作とを交互に繰り返すことによって用紙P等に記録が行われる。
次に、用紙Pの搬送経路に従ってインクジェットプリンタ100の構成を更に説明する。先ず最も搬送方向上流側にロール状の用紙Pをスピンドルによって横架状態に保持する被液体噴射材積畳部の一例であるロールホルダ5が設けられている。またロールホルダ5の前面にはホルダカバー8が設けられていて、シート状の用紙Pはホルダカバー8の上面側から挿入される。ロール状あるいはシート状の用紙Pは図示しない給送用ローラの回転に伴って、搬送方向下流の搬送用ローラ19に向けて給送される。
給送用ローラの下流には、用紙Pの通過を検出する被液体噴射材検出手段の一例である図示しない被記録材検出手段(以下単に検出レバーという)が設けられており、検出レバーの下流には搬送用駆動ローラ19aと搬送用従動ローラ19bとによって構成される搬送用ローラ19が設けられている。このうち搬送用従動ローラ19bは、搬送用従動ローラ用のローラホルダ18の下流側において軸支され、当該ローラホルダ18は、図示しない回転軸を中心に回動可能に設けられ、かつ図示しないねじりコイルばねによって搬送用従動ローラ19bが常に搬送用駆動ローラ19aに圧接したニップ状態になるように回動付勢されている。
搬送用ローラ19によって挟圧された状態で搬送される用紙Pは、記録ヘッド13の下方の記録ポジション26に導かれ、上述のキャリッジ7及び用紙Pの動作によって用紙Pの記録面のほぼ全面に亘って所望の記録が実行される。記録ヘッド13とその下方において、これと対向して設けられるプラテン28とのプラテンギャップPGは高精度の記録を実行する上で極めて重要な要素となっており、用紙Pの厚さの変化に応じて適宜調節されるようになっている。
記録ヘッド13の下流には、排出用駆動ローラ20aと、排出用ギザローラ20bとによって構成される被液体噴射材排出手段の一例である排出用ローラ20が設けられ、この排出用ローラ20によって排出された用紙Pはカッタ装置6によって必要に応じて所望の大きさにカットされた後、排出される。
排出用ギザローラ20bは、その外周に複数の歯を有する歯付きローラであり、排出用ギザローラ用の図示しないローラホルダによって自由回転可能に軸支されている。排出用ギザローラ20bの上流には補助ギザローラ22が設けられ、用紙Pは該補助ギザローラ22によってやや下方に押し付けられるようになっている。また搬送用従動ローラ19bは搬送用駆動ローラ19aよりその軸芯位置がやや下流側に配設されていて、更に排出用ギザローラ20bは排出用駆動ローラ20aよりその軸芯位置がやや上流側に配設されている。
このような構成によって用紙Pは搬送用ローラ19と排出用ローラ20との間において僅かに下に凸となる俗に「逆ぞり」と呼ばれている湾曲状態となり、記録ヘッド13に対向する位置にある用紙Pはプラテン28に押し付けられ、これにより用紙Pの浮き上がりが防止され、正常に記録が実行されるようになっている。尚、補助ギザローラ22は排出用ギザローラ20bと同様に歯付きローラから構成されており、図示しない補助ギザローラ用のローラホルダに軸支されている。
[実施例]
次に、このようなインクジェットプリンタ100に対して適用される本願発明に係るチョークバルブの開閉制御方法を、当該開閉制御方法を実施するチョークバルブの開閉制御装置1を備えるチョークバルブの開閉装置2の構成と併せてについて説明する。図3は、チョークバルブの閉動作時のチョークバルブの開閉実行手段を示す斜視図、図4は、チョークバルブ開動作時のチョークバルブの開閉実行手段を示す斜視図である。図5は、チョークバルブの開閉制御方法のタイムチャートを示す説明図である。また図6〜8はチョークバルブの閉動作時のチョークバルブの開閉実行手段動作の流れを示すフローチャートであって、図6は当該動作の前段部分、図7は当該動作の中断部分、図8は当該動作の後段部分をそれぞれ示している。また図9はチョークバルブ開動作時のチョークバルブの開閉実行手段の動作の流れを示すフローチャートである。
チョークバルブの開閉装置2は、図2においてブロック図として模式的に示すようにインクチューブ12内へのインクの流入及び流入停止を切り換えるチョークバルブ30と、チョークバルブ30の開閉を実行する開閉実行手段31と、チョークバルブ30の開閉を制御する開閉制御装置1とを備えることによって構成されている。インクチューブ12は、記録ヘッド13とインクカートリッジ11とを接続し、実質的にインク流路を形成する部材である。
チョークバルブ30は、カートリッジホルダ32内部のインクチューブ12の始端側途中に設けられている。またチョークバルブ30は図2のブロック図中において模式的に示すように、インクチューブ12の外方からインクチューブ12を圧潰することによってインク流路を閉鎖し、圧潰を解除することによってインク流路を開放するようにした構成のバルブである。
開閉実行手段31は、搬送用駆動ローラ19aの回転軸33の回転をピニオン34に伝える駆動伝達手段35と、ピニオン34をラック36の噛合い位置と退避位置とに移動させるチョークトリガ37と、ピニオン34の回転運動をラック36の直線運動に変換してバルブホルダ38における回転案内傾斜面39を押圧するラックピニオン機構40と、ラック36先端の押圧部41が回転案内傾斜面39に当接することによって所定の角度回転してチョークバルブ30の開閉動作を実行するバルブホルダ38とを備えている。
駆動伝達手段35は、搬送用駆動ローラ19aの回転軸33に設けられる駆動伝達ギヤ42と、駆動伝達ギヤ42と噛み合う伝達従動ギヤ43とによって構成されている。伝達従動ギヤ43は上記回転軸33と平行に設けられ、主走査方向Xにスライドするスライド軸44の一方の端部に設けられている。スライド軸44には、伝達従動ギヤ43側からチョークトリガ37、ピニオン34、付勢手段である圧縮コイルバネ45が設けられている。
チョークトリガ37はキャリッジ7の衝突、そして押圧を受けてスライド軸44を主走査方向Xに移動させる役割を有する角棒状の部材である。またチョークトリガ37はキャリッジ7と衝突する図3に示す突出姿勢と、キャリッジ7と衝突しない図4に示す倒伏姿勢とを切り換えることができるようになっている。ピニオン34は伝達従動ギヤ43と共にスライド軸44と一体の部材で、ラックピニオン機構40の一部を構成する部材である。圧縮コイルバネ45は、ピニオン34とベースマウント46との間に縮設されており、常時ピニオン34をラック36と噛み合わない退避位置に付勢する役割を有している。
ラックピニオン機構40は、上述のピニオン34とラック36とによって構成されており、このうちラック36はベースマウント46に形成されているガイド溝47と係合し、ガイド溝47に案内されて副走査方向Yに往復動するようになっている。またラック36の基端部にはベースマウント46に一端が係止されている引張りコイルバネ48の他端が係止されており、ラック36の先端部には斜め上方に立ち上げられた上述の押圧部41が設けられている。
バルブホルダ38は、上述したようにチョークバルブ30の開閉動作を直接司る部材であり、回動軸49を中心にして所定の角度回動する。また、バルブホルダ38の上部には、上記押圧部41と当接する上述した回転案内傾斜面39が設けられている。このようにして構成される開閉実行手段31は、チョークバルブ30の閉動作時には図6〜8に示すフローチャートに従って、ステップS01において搬送用駆動ローラ19aが逆転してチョークトリガ37を突出姿勢にする。そして、キャリッジ7がステップS02において移動を開始し、突出姿勢のチョークトリガ37に衝突する。
チョークトリガ37は、キャリッジ7に押されて圧縮コイルバネ45の付勢力に抗してピニオン34をラック36との噛合い位置まで移動させる。そして、ステップS03において、キャリッジ7はそのままの位置で、搬送用駆動ローラ19aの回転軸33が正転し、ピニオン34を回転させて、ラック36をバルブホルダ38側に押し出す。この時、ラック36の先端に設けられている押圧部41がバルブホルダ38の回転案内傾斜面39に当接しながら進行するため、バルブホルダ38は、回転軸49を中心にして図3中矢印で示す方向に回転し、チョークバルブ30は閉じられる。そしてステップS04に移り、キャリッジ7はホームポジションに移動して、搬送用駆動ローラ19aの回転軸33が正転して、チョークトリガ37を下方に倒して図4に示す倒伏姿勢とする。
一方、チョークバルブ30の開動作時には、図9に示すフローチャートに従って開閉実行手段31は動作する。即ちステップS05において、搬送用駆動ローラ19aの回転軸33が逆転してラック36を引張りコイルバネ48の収縮方向へ引き下げる。これに伴って押圧部41と回転案内傾斜面39の当接状態が解除されるため、バルブホルダ38は、図示しない付勢手段による付勢力を受けて図4に示す方向に回転し、チョークバルブ30は開状態となる。そしてステップS06において、搬送用駆動ローラ19aにおける回転軸33が正転し、突出姿勢にあったチョークトリガ37を下方に倒して図4に示す倒伏姿勢とする。
開閉制御装置1は、上述した開閉実行手段31の制御を司る装置である。そして開閉制御装置1を使用することによって、以下述べるような本発明のチョークバルブの開閉制御方法が実行される。尚、以下の説明では図5に示すタイムチャートを使用し、このタイムチャートに従って説明を進める。最初にパネル上の電源スイッチを押して電源をON状態にした場合について説明する。電源ON動作終了直後の状態では、まだ記録実行データがないため、タイマーがスタートし、カウントを開始する。そして、所定の待機時間が経過するとタイマーはタイムアップし、チョークバルブ30を閉状態とする。
次に、チョークバルブ30を閉じた後、記録実行データが送られてきた場合には、再びチョークバルブ30を開状態として記録ヘッド13による記録を実行する。そして記録実行動作終了後、新たな記録実行データがない場合には、再びタイマーがスタートし、カウントを開始する。この状態において次の記録実行データが送られてきた場合には、タイマーを一旦停止して記録実行動作に入る。尚、タイマーを停止した時点でカウントを一旦リセットし、新たにカウントを開始する。
記録実行動作中に更に次の記録実行データが送られてきた場合には、当該記録実行動作の終了を待って、終了後そのまま更に次の記録実行動作に入る。そして、記録実行動作終了後、更に次の記録実行データがない場合には、タイマーがスタートし、カウントを開始する。所定の待機時間が経過するとタイマーはタイムアップし、チョークバルブ30を閉状態とする。
パネル上の電源スイッチを押して電源をOFF状態にした場合には、必ず先にチョークバルブ30を閉状態とした後、インクジェットプリンタ100の動作を終了するようにしている。
従って本発明のチョークバルブの開閉制御方法に因る場合には、電源をON状態にした後、一定の待機時間を経過しても記録実行動作が行われない場合や電源をOFF状態にしてインクジェットプリンタ100を保管しているような場合には、チューブバルブ30は必ず閉状態になるように設定されているから、インクチューブ12内で発生した気泡のインクカートリッジ11内への流入、蓄積が防止され、記録品質の向上が図られるのである。
[他の実施例]
本願発明に係るチョークバルブの開閉制御方法及び当該開閉制御方法を実行するチョークバルブの開閉制御装置を設けた記録装置等は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行なうことも勿論可能である。例えば、電源をON状態にしたままで、記録実行データが長い時間送られてこない場合や、電源をOFF状態にして、インクジェットプリンタ100を保管している状態ではインクチューブ12内に気泡が発生していることが予想される。従って閉状態にあったチョークバルブ30を開状態に切り換えた直後の段階でインクカートリッジ11内に気泡が流入する可能性も皆無とも言えない。従って、このような場合には、フラッシング動作等、インクチューブ12内に溜まっている気泡の排出動作等を行った後、記録実行動作に入るように設定することも可能である。
インクジェットプリンタの外観と、インク供給経路を併せ示す斜視図。 インクジェットプリンタの概略を示す側断面図。 チョークバルブ閉動作時の開閉実行手段を示す斜視図。 チョークバルブ開動作時の開閉実行手段を示す斜視図。 チョークバルブの開閉制御方法のタイムチャートを示す説明図。 バルブ閉動作時の開閉実行手段の動作前段の流れを示すフローチャート。 バルブ閉動作時の開閉実行手段の動作中段の流れを示すフローチャート。 バルブ閉動作時の開閉実行手段の動作後段の流れを示すフローチャート。 バルブ開動作時の開閉実行手段の動作の流れを示すフローチャート。
符号の説明
1 (チョークバルブの)開閉制御装置、2 (チョークバルブの)開閉装置、
3 プリンタ本体(記録装置本体)、5 ロールホルダ、6 カッタ装置、
7 キャリッジ、8 ホルダカバー、9 キャリッジガイド軸、
11 インクカートリッジ、12 インクチューブ、13 記録ヘッド、
18 ローラホルダ(搬送用従動ローラの)、19 搬送用ローラ、
19a 搬送用駆動ローラ、19b 搬送用従動ローラ、20 排出用ローラ、
20a 排出用駆動ローラ、20b 排出用ギザローラ、22 補助ギザローラ、
26 記録ポジション、28 プラテン、30 チョークバルブ、
31 (チョークバルブの)開閉実行手段、32 カートリッジホルダ、33 回転軸、34 ピニオン、35 駆動伝達手段、36 ラック、37 チョークトリガ、
38 バルブホルダ、39 回転案内傾斜面、40 ラックピニオン機構、41 押圧部、42 伝達駆動ギヤ、43 伝達従動ギヤ、44 スライド軸、45 圧縮コイルバネ、46 ベースマウント、47 ガイド溝、48 引張りコイルバネ、49 回動軸、
100 インクジェットプリンタ(記録装置)、P 用紙(被記録材)、X 主走査方向、Y 副走査方向、PG プラテンギャップ

Claims (5)

  1. インクカートリッジに収容されたインクを、インクチューブを介して記録ヘッドに導く構造の記録装置に適用されるチョークバルブの開閉制御方法であって、
    前記チョークバルブの開閉制御方法は、電源をON状態にした時、閉じられていたチョークバルブを開け、その後一定の待機時間中に記録が実行されない場合には、チョークバルブを閉じるように設定されていることを特徴とするチョークバルブの開閉制御方法。
  2. 請求項1において、チョークバルブを閉じた後、記録を実行した場合は、そのまま記録を実行し、その後一定の待機時間中に記録が実行されない場合には、チョークバルブを閉じるように設定されていることを特徴とするチョークバルブの開閉制御方法。
  3. インクカートリッジに収容されたインクを、インクチューブを介して記録ヘッドに導く構造の記録装置に適用されるチョークバルブの開閉制御方法であって、
    前記チョークバルブの開閉制御方法は、電源をOFF状態にした時には、必ずチョークバルブを閉じてから記録装置の動作を終了するように設定されていることを特徴とするチョークバルブの開閉制御方法。
  4. インクカートリッジに収容されたインクを、インクチューブを介して記録ヘッドに導く構造の記録装置であって、
    前記記録装置には、チョークバルブの開閉を制御する開閉制御装置が設けられており、当該開閉制御装置によって請求項1〜3のいずれか1項に記載のチョークバルブの開閉制御方法が実行されるようにしたことを特徴とする記録装置。
  5. 液体カートリッジに収容された液体を、液体チューブを介して液体噴射ヘッドに導く構造の液体噴射装置であって、
    前記液体噴射装置には、チョークバルブの開閉を制御する開閉制御装置が設けられており、当該開閉制御装置によって、電源をON状態にした時、閉じられていたチョークバルブを開け、その後一定の待機時間中に記録が実行されない場合には、チョークバルブを閉じるように設定したチョークバルブの開閉制御方法が実行されるようにしたことを特徴とする液体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009072961A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Kyocera Mita Corp インクジェット記録装置、及びその制御装置

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